説明

コンデンサユニット

【課題】本発明は、発熱量を低減することができるコンデンサユニットを提供する。
【解決手段】昇圧コンバータ20を構成するコンデンサユニット30は、複数のコンデンサ素子310と、複数のコンデンサ素子320と、第1バスバー360と、第2バスバー370と、第3バスバー380とを備え、複数のコンデンサ素子310は、第1バスバー360と第2バスバー370との間に並設され、複数のコンデンサ素子320は、第2バスバー370と第3バスバー380との間に並設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、昇圧コンバータにおける複数のコンデンサを集約したコンデンサユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
電動モータで車輪を駆動する車両(例えば、電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池自動車など)には、電源から供給される直流電力の電圧を昇圧コンバータで昇圧し、その昇圧した直流電力をインバータで交流電力に変換して電動モータに供給するものが知られている。このような車両に用いられる昇圧コンバータは、スナバ回路、平滑回路、共振回路などを構成する複数のコンデンサを備え、これらのコンデンサは、通常、コンデンサユニットとして集約される。引用文献1には、複数のコンデンサを集約したコンデンサユニットが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−29829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数のコンデンサを集約したコンデンサユニットは、各コンデンサで発生する熱を蓄熱し易いが、従来、コンデンサユニットの熱対策について十分な検討がなされていなかった。
【0005】
本発明は、上記した課題を踏まえ、発熱量を低減することができるコンデンサユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1] 適用例1のコンデンサユニットは、昇圧コンバータの一部を構成するコンデンサユニットであって、前記昇圧コンバータにおけるスナバ回路および平滑回路を構成する複数のコンデンサから成る第1コンデンサ群と、前記昇圧コンバータにおける共振回路を構成する複数のコンデンサから成る第2コンデンサ群と、前記第1コンデンサ群における各コンデンサのP極電極に電気的に接続された板状の第1面部が形成された第1バスバーと、前記第1面部に略平行に配置された板状の第2面部が形成された第2バスバーであって、前記第2面部の一方の面は、前記第1コンデンサ群における各コンデンサのN極電極に電気的に接続され、前記第2面部の他方の面は、前記第2コンデンサ群における各コンデンサのN極電極に電気的に接続された、第2バスバーと、前記第1面部および前記第2面部に略平行に配置された板状の第3面部が形成された第3バスバーであって、前記第3面部は、前記第2コンデンサ群における各コンデンサのP極電極に電気的に接続された、第3バスバーとを備え、前記第1コンデンサ群は、前記第1面部と前記第2面部との間に並設され、前記第2コンデンサ群は、前記第2面部と前記第3面部との間に並設されたことを特徴とする。
【0008】
適用例1のコンデンサユニットによれば、昇圧コンバータの第1コンデンサ群と第2コンデンサ群とを二段に重ねて配置することができるため、複数のコンデンサを一段に配置した場合に比べて、同じユニット寸法(縦x横x幅)で同じコンデンサ容量を維持しながら、第1コンデンサ群および第2コンデンサ群の電極間を短縮することができる。これによって、第1コンデンサ群および第2コンデンサ群の内部抵抗が小さくなり、各コンデンサの発熱量も小さくなる。その結果、コンデンサユニットの発熱量を低減することができる。
【0009】
[適用例2] 適用例1のコンデンサユニットは、更に、前記昇圧コンバータに供給される電流のリップルを低減する平滑回路を構成する複数のコンデンサから成る第3コンデンサ群であって、該複数のコンデンサのN極電極は、前記第2バスバーにおける前記第2面部の前記一方の面に電気的に接続された、第3コンデンサ群と、前記第1バスバーの前記第1面部に沿って配置された板状の第4面部が形成された第4バスバーであって、前記第4面部は、前記第3コンデンサ群における各コンデンサのP極電極に電気的に接続された、第4バスバーとを備え、前記第3コンデンサ群は、前記第4面部と前記第2面部との間に併設されたとしても良い。適用例2のコンデンサユニットによれば、第1コンデンサ群および第2コンデンサ群に加えて第3コンデンサ群を備えるコンデンサユニットの発熱量を低減することができる。
【0010】
本発明の形態は、コンデンサユニットに限るものではなく、例えば、コンデンサユニットを備える昇圧コンバータ、コンデンサユニットを備える車両、コンデンサの加熱抑制方法などの種々の形態に適用することも可能である。また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】昇圧コンバータの電気回路構成を示す説明図である。
【図2】コンデンサユニットの外観構成を示す説明図である。
【図3】変形例におけるコンデンサユニットの外観構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以上説明した本発明の構成および作用を一層明らかにするために、以下本発明を適用したコンデンサユニットについて説明する。
【0013】
図1は、昇圧コンバータ20の電気回路構成を示す説明図である。昇圧コンバータ20は、電源10から供給される直流電力の電圧を昇圧する。本実施例では、昇圧コンバータ20に電気的に接続される電源10は、燃料電池であるが、他の実施形態において、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素蓄電池、鉛蓄電池などの二次電池であっても良い。本実施例では、昇圧コンバータ20は、電動モータで車輪を駆動する車両(例えば、電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池自動車など)に搭載される機器であるが、電気で作動する電気機械機器に電源として搭載されるシステムに搭載されても良い。
【0014】
昇圧コンバータ20は、他の電気回路と電気的に接続可能な外部端子T1,T2,T3,T4を備える。昇圧コンバータ20の外部端子T1は、電源10の高電位側に接続され、昇圧コンバータ20の外部端子T2は、電源10の低電位側に接続される。昇圧コンバータ20の外部端子T3は、電圧を昇圧した直流電力を出力する高電位側の出力端子であり、昇圧コンバータ20の外部端子T4は、外部端子T2に接続された低電位側の出力端子である。
【0015】
外部端子T1と外部端子T2との間には、コンデンサC1が接続されている。コンデンサC1は、電源10から出力される電流のリップルを低減する平滑回路を構成する平滑コンデンサとして機能する。
【0016】
外部端子T1と外部端子T3との間には、外部端子T1側から順に、コイルL1、ダイオードD3が直列に接続されている。ダイオードD3のカソード側は、コイルL1に接続され、ダイオードD3のアノード側は、外部端子T3に接続されている。
【0017】
コイルL1とダイオードD3との間、すなわち、ダイオードD3のカソード側は、ダイオードD2のカソード側に接続され、ダイオードD2のアノード側は、コンデンサC2を介して外部端子T4に接続されている。コンデンサC2のP極(正極)側はダイオードD2に接続され、コンデンサC2のN極(負極)側は外部端子T4に接続されており、コンデンサC2は、コイルL2と共に共振回路を構成してソフトスイッチングによる共振型コンバータを実現する共振コンデンサとして機能する。
【0018】
昇圧コンバータ20は、スイッチング素子としてトランジスタS1,S2を備える。昇圧コンバータ20では、トランジスタS1,S2の各ベース端子に流れる電流を制御することによって、外部端子T3および外部端子T4を通じて出力される直流電力の電圧を調整することが可能である。本実施例では、トランジスタS1,S2の各ベース端子に流れる電流は、昇圧コンバータ20が搭載された車両を制御する制御装置によって制御される。トランジスタS1のコレクタ端子は、ダイオードD3のアノード側に接続され、トランジスタS1のエミッタ端子は、外部端子T4に接続されている。トランジスタS2のコレクタ端子は、ダイオードD2のアノード側に接続され、トランジスタS2のエミッタ端子は、直列に接続されたダイオードD1およびコイルL2を介して外部端子T1に接続されている。トランジスタS2、ダイオードD1、コイルL2の直列順序は、置き換え可能である。
【0019】
外部端子T3と外部端子T4との間には、トランジスタS1と並列に、コンデンサC3が接続されている。コンデンサC3は、トランジスタS1による電流遮断時に生じる過渡的な高電圧を吸収するスナバ回路を構成するスナバコンデンサとして機能する。外部端子T3と外部端子T4との間には、トランジスタS1およびコンデンサC3の各々と並列に、コンデンサC4が接続されている。コンデンサC4は、外部端子T3および外部端子T4を通じて出力される電流のリップルを低減する平滑回路を構成する平滑コンデンサとして機能する。コンデンサC3,C4のP極(正極)側は外部端子T3に接続され、コンデンサC3,C4のN極(負極)側は外部端子T4に接続されている。
【0020】
昇圧コンバータ20のコンデンサC2,C3,C4は、コンデンサユニット30に集約されている。すなわち、コンデンサユニット30は、昇圧コンバータ20の一部を構成する。図1の電気回路図には、コンデンサC2,C3,C4をそれぞれ単一の回路要素として図示したが、コンデンサユニット30に集約されたコンデンサC2,C3,C4の各回路要素は、複数のコンデンサ素子を電気的に並列に接続することによって実現される。
【0021】
図2は、コンデンサユニット30の外観構成を示す説明図である。コンデンサユニット30は、複数のコンデンサ素子310と、複数のコンデンサ素子320と、筐体350と、第1バスバー360と、第2バスバー370と、第3バスバー380とを備える。
【0022】
コンデンサユニット30における複数のコンデンサ素子310は、昇圧コンバータ20のコンデンサC3,C4を実現する複数のコンデンサとして第1コンデンサ群を構成する。本実施例では、コンデンサユニット30は、9個のコンデンサ素子310を備える。本実施例では、コンデンサ素子310は、円柱状の外形を有し、その円柱の一方の端面には正極であるP極電極312が形成され、他方の端面には負極であるN極電極318が形成されている。本実施例では、同一のコンデンサ製品である複数のコンデンサ素子310を用いてコンデンサC3,C4をそれぞれ実現するが、他の実施形態において、素材、形状、静電容量などの少なくとも一つが異なるコンデンサ製品を用いてコンデンサC3,C4をそれぞれ実現しても良い。
【0023】
コンデンサユニット30における複数のコンデンサ素子320は、昇圧コンバータ20のコンデンサC2を実現する複数のコンデンサとして第2コンデンサ群を構成する。本実施例では、コンデンサユニット30は、9個のコンデンサ素子320を備える。本実施例では、コンデンサ素子320は、円柱状の外形を有し、その円柱の一方の端面には正極であるP極電極322が形成され、他方の端面には負極であるN極電極328が形成されている。本実施例では、コンデンサ素子320は、コンデンサ素子310と同一のコンデンサ製品であるが、他の実施形態において、素材、形状、静電容量などの少なくとも一つがコンデンサ素子310と異なるコンデンサ製品であっても良い。
【0024】
コンデンサユニット30の筐体350は、電気絶縁性を有する材料で形成された箱体であり、本実施例では、電気絶縁性樹脂で成形された六面体である。筐体350は、複数のコンデンサ素子310、複数のコンデンサ素子320を内部に収容し、第1バスバー360、第2バスバー370、第3バスバー380の各バスバーの一部分は、筐体350の外部に露出する。本実施例では、第1バスバー360、第2バスバー370、第3バスバー380の各バスバーは、筐体350の六面体を構成する六つの面の一つである第1筐体面351から外部に露出する。
【0025】
コンデンサユニット30の第1バスバー360は、電気導電性を有する材料で形成された部材であり、本実施例では、金属板を板金加工した部材である。第1バスバー360は、複数のコンデンサ素子310の各P極電極312に共通して電気的に接続された板状の第1面部362を備える。本実施例では、第1面部362は、3行3列に配置された9個のコンデンサ素子310における各P極電極312を十分に覆うことが可能な大きさの矩形状であり、筐体350の第1筐体面351に略平行に配置されている。
【0026】
コンデンサユニット30の第2バスバー370は、電気導電性を有する材料で形成された部材であり、本実施例では、金属板を板金加工した部材である。第2バスバー370は、第1バスバー360の第1面部362に略平行に配置された板状の第2面部372を備える。第2面部372の一方の面は、複数のコンデンサ素子310における各N極電極318に電気的に接続され、第2面部372の他方の面は、複数のコンデンサ素子320における各N極電極328に電気的に接続されている。本実施例では、第2面部372は、3行3列に配置された9個のコンデンサ素子310における各N極電極318、および3行3列に配置された9個のコンデンサ素子320における各N極電極328を十分に覆うことが可能な大きさの矩形状である。
【0027】
コンデンサユニット30の第3バスバー380は、電気導電性を有する材料で形成された部材であり、本実施例では、金属板を板金加工した部材である。第3バスバー380は、第1バスバー360の第1面部362および第2バスバー370の第2面部372に略平行に配置された板状の第3面部382を備える。第3面部382は、複数のコンデンサ素子320における各P極電極322に電気的に接続されている。本実施例では、第3面部382は、3行3列に配置された9個のコンデンサ素子320における各P極電極322を十分に覆うことが可能な大きさの矩形状である。
【0028】
図2に示すように、複数のコンデンサ素子310は、第1バスバー360の第1面部362と、第2バスバー370の第2面部372との間に3行3列に並設され、複数のコンデンサ素子320は、第2バスバー370の第2面部372と、第3バスバー380の第3面部382との間に3行3列に並設されている。本実施例では、コンデンサ素子310と第1バスバー360および第2バスバー370との間、およびコンデンサ素子320と第2バスバー370および第3バスバー380との間は、直接的な接合によって電気的に接続されているが、他の実施形態において、リード線を介して電気的に接続されていても良い。
【0029】
以上説明したコンデンサユニット30によれば、昇圧コンバータ20のコンデンサ素子310とコンデンサ素子320とを二段に重ねて配置することができるため、複数のコンデンサを一段に配置した場合に比べて、同じユニット寸法(縦x横x幅)で同じコンデンサ容量を維持しながら、コンデンサ素子310およびコンデンサ素子320の電極間を短縮することができる。これによって、コンデンサ素子310およびコンデンサ素子320の内部抵抗が小さくなり、各コンデンサの発熱量も小さくなる。その結果、コンデンサユニット30の発熱量を低減することができる。
【0030】
図3は、変形例におけるコンデンサユニット32の外観構成を示す説明図である。変形例のコンデンサユニット32は、第1コンデンサ群を構成する複数のコンデンサ素子310のいくつかに代えて第3コンデンサ群を構成する複数のコンデンサ素子330を備える点、コンデンサ素子310からコンデンサ素子330への置き換えに応じて第1バスバー360の第1面部362を縮小した点、複数のコンデンサ素子330に対応する第4バスバー390を備える点を除き、図2のコンデンサユニット30と同様である。
【0031】
コンデンサユニット32における複数のコンデンサ素子330は、昇圧コンバータ20のコンデンサC1を実現する複数のコンデンサとして第3コンデンサ群を構成する。本実施例では、コンデンサユニット30は、第3コンデンサ群を構成する3個のコンデンサ素子330を、第1コンデンサ群を構成する6個のコンデンサ素子310に併設して備える。本実施例では、コンデンサ素子330は、円柱状の外形を有し、その円柱の一方の端面には正極であるP極電極332が形成され、他方の端面には負極であるN極電極338が形成されている。コンデンサ素子330のP極電極332は、第1バスバー360に電気的に接続され、コンデンサ素子330のN極電極338は、コンデンサ素子310のN極電極318と同様に、第2バスバー370における第2面部372の一方の面に電気的に接続されている。本実施例では、コンデンサ素子330は、コンデンサ素子310,320と同一のコンデンサ製品であるが、他の実施形態において、素材、形状、静電容量などの少なくとも一つがコンデンサ素子310,320と異なるコンデンサ製品であっても良い。
【0032】
コンデンサユニット32の第4バスバー390は、電気導電性を有する材料で形成された部材であり、本実施例では、金属板を板金加工した部材である。第4バスバー390は、第1バスバー360から電気的に絶縁可能な距離を置いて設けられ、複数のコンデンサ素子330の各P極電極332に共通して電気的に接続された板状の第4面部392を備える。第4バスバー390の第4面部392は、第1バスバー360の第1面部362に沿って配置され、本実施例では、第4バスバー390の第4面部392は、第1バスバー360の第1面部362と同一平面に配置されている。本実施例では、第4面部392は、1列に配置された3個のコンデンサ素子330における各P極電極332を十分に覆うことが可能な大きさの矩形状であり、筐体350の第1筐体面351に略平行に配置されている。第4バスバー390の一部分は、筐体350の外部に露出し、本実施例では、筐体350の第1筐体面351から外部に露出する。
【0033】
以上説明した変形例のコンデンサユニット32によれば、昇圧コンバータ20のコンデンサ素子310およびコンデンサ素子330と、コンデンサ素子320とを二段に重ねて配置することができるため、複数のコンデンサを一段に配置した場合に比べて、同じユニット寸法(縦x横x幅)で同じコンデンサ容量を維持しながら、コンデンサ素子310、コンデンサ素子320、コンデンサ素子330の電極間を短縮することができる。これによって、コンデンサ素子310、コンデンサ素子320、コンデンサ素子330の内部抵抗が小さくなり、各コンデンサの発熱量も小さくなる。その結果、コンデンサユニット32の発熱量を低減することができる。
【0034】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。例えば、図2の実施例におけるコンデンサ素子310およびコンデンサ素子320の数量は、9個に限るものではなく、9個よりも少なくても良いし、9個より多くても良い。また、図2の実施例におけるコンデンサ素子310およびコンデンサ素子320の配置を相互に置き換えても良い。
【符号の説明】
【0035】
10…電源
20…昇圧コンバータ
30…コンデンサユニット
310…コンデンサ素子
320…コンデンサ素子
330…コンデンサ素子
350…筐体
351…第1筐体面
360…第1バスバー
362…第1面部
370…第2バスバー
372…第2面部
380…第3バスバー
382…第3面部
390…第4バスバー
392…第4面部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
昇圧コンバータの一部を構成するコンデンサユニットであって、
前記昇圧コンバータにおけるスナバ回路および平滑回路を構成する複数のコンデンサから成る第1コンデンサ群と、
前記昇圧コンバータにおける共振回路を構成する複数のコンデンサから成る第2コンデンサ群と、
前記第1コンデンサ群における各コンデンサのP極電極に電気的に接続された板状の第1面部が形成された第1バスバーと、
前記第1面部に略平行に配置された板状の第2面部が形成された第2バスバーであって、前記第2面部の一方の面は、前記第1コンデンサ群における各コンデンサのN極電極に電気的に接続され、前記第2面部の他方の面は、前記第2コンデンサ群における各コンデンサのN極電極に電気的に接続された、第2バスバーと、
前記第1面部および前記第2面部に略平行に配置された板状の第3面部が形成された第3バスバーであって、前記第3面部は、前記第2コンデンサ群における各コンデンサのP極電極に電気的に接続された、第3バスバーと
を備え、
前記第1コンデンサ群は、前記第1面部と前記第2面部との間に並設され、
前記第2コンデンサ群は、前記第2面部と前記第3面部との間に並設された、コンデンサユニット。
【請求項2】
請求項1に記載のコンデンサユニットであって、更に、
前記昇圧コンバータに供給される電流のリップルを低減する平滑回路を構成する複数のコンデンサから成る第3コンデンサ群であって、該複数のコンデンサのN極電極は、前記第2バスバーにおける前記第2面部の前記一方の面に電気的に接続された、第3コンデンサ群と、
前記第1バスバーの前記第1面部に沿って配置された板状の第4面部が形成された第4バスバーであって、前記第4面部は、前記第3コンデンサ群における各コンデンサのP極電極に電気的に接続された、第4バスバーと
を備え、
前記第3コンデンサ群は、前記第4面部と前記第2面部との間に併設された、コンデンサユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−210863(P2011−210863A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−75701(P2010−75701)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】