コンバインのフレーム構造
【課題】 コンバインにおいて、エンジンの配設スペースを小さくすることと、クローラ走行装置の転輪のメンテナンス性を向上させることを課題とする。
【解決手段】 機体フレーム35を垂直方向に配置し、側面視略「へ」字状のエンジン取付板28をエンジン22下部に固設し、該エンジン取付板に防振ゴム60を介して機体フレームの垂直部に固設したブラケット38に固定した。また、トラックフレーム2を機体フレームに固定する支持フレーム2bと、転輪46を支持する走行装置支持フレーム2aとに分割可能な構成とした。
【解決手段】 機体フレーム35を垂直方向に配置し、側面視略「へ」字状のエンジン取付板28をエンジン22下部に固設し、該エンジン取付板に防振ゴム60を介して機体フレームの垂直部に固設したブラケット38に固定した。また、トラックフレーム2を機体フレームに固定する支持フレーム2bと、転輪46を支持する走行装置支持フレーム2aとに分割可能な構成とした。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインのエンジンおよびクローラ走行装置を支持するフレームの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、コンバインにおけるエンジンは、機体後部または座席下方においてミッションケース上方にエンジン支持台を固設し、該エンジン支持台の上面に防振ゴムを介してエンジン取付板を配設し、該エンジン取付板の上面にエンジンを固設していた。
【0003】そして、前記エンジンの出力軸とミッションケースの入力軸との間にベルトまたはチェーン伝動機構を設けて、エンジンからの動力をミッションケースに入力するようにしていた。また、前記ミッションケースの出力軸上に駆動スプロケットを設けてクローラ式走行装置を駆動していた。前記クローラ式走行装置はトラックフレームに転輪を支持し、該トラックフレームは機体フレームに連結固定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記のような従来技術では、コンバインにおけるエンジンとミッションケースとの間にはエンジン支持台を介しているので、該エンジン支持台の配設スペース分、機体全長が長くなっていた。また、エンジンの出力軸とミッションケースの入力軸との位置関係上、該エンジン支持台下方に無駄なスペースを作っていた。また、エンジンからの振動を他に伝えないためにエンジン取付板とエンジン支持台との間に防振ゴムを配設していたのであるが、該防振ゴムおよび該エンジン取付板の厚み分だけエンジン配設高さは高くなっていた。
【0005】さらに、クローラ式走行装置においては、トラックフレームから支持アームを左右中心方向に延出して機体フレームを支持していたため、該トラックフレームに支持された内外2輪で構成される転輪は、内側の車輪により大きな荷重がかかり、クロスメンバーによる強度アップが必要であった。また、前記転輪はトラックフレームの内側より締結されていたため、交換等で該転輪を脱着する際には、コンバイン本体をジャッキアップし、作業者は該コンバインの下方に潜り込んで行なわなければならず、その作業行程が煩雑であった。
【0006】本発明は前記の点を鑑み、エンジンの配設スペースを小さくするここと、クローラ走行装置の転輪のメンテナンス性を向上させることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の解決すべき課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。すなわち、請求項1に記載の如く、コンバインの機体最後部において、機体フレームを垂直方向に配置し、該機体フレームの内側のミッションケースの上方にエンジンを載置固定するための載置面を形成し、該載置面上にエンジンを固設する。
【0008】また、請求項2記載の如く、コンバインにおいて、機体フレームを垂直方向に配置し、側面視略「へ」字状のエンジン取付板をエンジン下部に固設し、該エンジン取付板に防振ゴムを介して機体フレームの垂直部に固設したブラケットに固定した。
【0009】また、請求項3記載の如く、コンバインのトラックフレームにおいて、該トラックフレームを機体フレームに固定する支持フレームと、転輪を支持する走行装置支持フレームとに分割可能な構成とする。
【0010】また、請求項4記載の如く、前記トラックフレームの走行装置支持フレームに、転輪の左右中央を支持した。
【0011】また、請求項5記載の如く、前記走行装置支持フレーム下面にクローラガイドを締結固定した。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を解決するための手段は以上の如くであり、次に本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の引起しケースを具備したコンバインの全体側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく正面図、図4は機体フレームの構成を示す機体フレームの斜視図、図5はエンジンおよびクローラ式走行装置の配置構成を示す側面断面図、図6はエンジンの配置構成を示す側面断面図、図7はトラックフレームの構造を示す斜視図、図8は同じく正面断面図、図9は本実施例における転輪の配置構成を示す転輪の正面図、図10は従来における転輪の配設構成を示す転輪の正面図、図11は転輪の側面図である。
【0013】図1乃至図4において、コンバインの全体的な構成から説明する。図1及び図2に示すように、本実施例におけるコンバインの扱胴4はその回転軸心4aが左右方向に配置され、機体前後方向の長さが短くなるように配設している。このコンバインはクローラ式走行装置1上に機体を支持しており、該クローラ式走行装置1はトラックフレーム2にアイドラ45や転輪46・46・・・を支持し、該トラックフレーム2を図4に示すように、機体フレーム35・35に固定している。図1に示すように、機体フレーム35・35上に選別部、その上に脱穀部3が配置され、該脱穀部3は扱胴4やフィードチェーン5よりなり、選別部は揺動選別装置6や唐箕33や流穀板等よりなる。該脱穀部3上にグレンタンク19が配置される。機体前端に刈取部7が配置され、引起しケース8や掻込装置9や刈刃10や株元搬送装置12や穂先搬送装置13等より構成される。
【0014】前記刈取部7の進行方向右側に操縦部14が配置され、該操縦部14はステップ15の後部に座席16を配置し、前部に操作コラム11を立設し、該操作コラム11上に丸型のハンドル17を配置して操向できるようにし、その側部に主変速レバー18を配置している。前記脱穀部3上にグレンタンク19が配置され、揚穀筒20によって選別後の穀粒が投入される。そして、機体後部上にエンジン22が載置され、ミッションケース23を介してクローラ式走行装置1を駆動できるようにし、図2に示すように、該エンジン22の側部に排藁カッター21が配置されている。
【0015】次に具体的構成および作用を説明する。図1R>1に示すように、前記刈取部7は機体フレーム前部に設けた回動支点軸26を中心に上下回動自在に支持され、該トラックフレーム2と刈取フレーム29との間にシリンダー27が介装されて刈取部7を昇降可能としている。図2及び図3に示すように、前記刈取フレーム29の前端には三角形状の分草板41が配置され、該分草板41の後部に引起し装置40が配置され、その後部にスターホィールや掻込ベルト等よりなる掻込装置9が配置され、穀稈は引起し装置40によって引き起こされた後に掻込装置9によって左右中央から後方へ掻き込まれる。そして、株元が株元搬送装置12によって挟持されて刈刃10によって株元が切断される。引起し装置40の後部から進行方向左側の機体側部に沿って脱穀部3の後側部まで株元搬送装置12および穂先搬送装置13が配設され、該株元搬送装置12および穂先搬送装置13後部とフィードチェーン5の間の側部に受け継ぎ搬送装置24が配置されている。
【0016】図1に示すように、前記フィードチェーン5は脱穀部3の後部でグレンタンク19の下方に位置して左右略水平方向に配置され、該フィードチェーン5の上部に略平行に挟扼杆42が配置され、穀稈の株元を挟持して進行方向左から右方向へ搬送するようにしている。穀稈の穂先側は穂先搬送装置13の後部から機体左上部に開口した脱穀入口25に案内されて投入され、脱穀部3の扱胴4の回転によって脱粒される。本実施例では脱穀部3を上扱き式として扱胴4の高さを低くして重心が下がるようにして機体の重量バランスの向上を図っている。
【0017】前記扱胴4の下方はクリンプ網30にて覆われ、該クリンプ網30の下方に選別機構31が配置されている。選別機構31は、後部を支点として前後方向に揺動させる揺動選別装置6と、該揺動選別装置6の前端に配置して揺動させる篩線32と、揺動選別装置6の後下方に設けて後部下方から前部上方に選別風を供給する唐箕33と、前記選別装置6の前下方に設けて漏下する穀粒を揚穀筒20に取り出す一番コンベア34や一番樋と、前記篩線32の下方に設けて漏下する穀粒や藁屑等が混じる二番還元物を取り出す二番コンベア36や二番樋と、二番コンベア36からの二番還元物を前記選別装置6上面に戻す二番還元コンベア36と、前記篩線32上方右側の吸引口から篩線32上面の藁屑および粉塵等を吸い込んで機外に排出させる吸排塵ファン37等より構成されている。
【0018】また、図2に示すように、前記扱胴4の後端右側を四番口として、扱胴4後右側から排藁カッター21に排藁が排出され、排藁コンベアをなくして機体の軽量化とコンパクト化を図っている。また、脱穀部3の上部にグレンタンク19が配置され、前後方向では座席16後部から機体後部まで、左右方向で略機体幅とすることで、穀粒を収納する容量をできるだけ大きくしている。該グレンタンク19の下部は、図3に示すように、正面視V字状として、その底部に排出コンベア39が前後方向に配置され、収納された籾を後方へ排出できるようにしている。
【0019】このような構成において、引起し装置40のタイン43・43・・・を回動して、倒伏穀稈を引起し、掻込装置9によって中央側に掻き込んで株元を刈刃10によって切断する。そして、株元搬送装置12、穂先搬送装置13に穀稈を挟持して機体左側部に沿って起立した状態のまま後方へ搬送し、受け継ぎ搬送装置24によって株元をフィードチェーン5に受け継ぎ、穂先を脱穀入口25に案内する。
【0020】該フィードチェーン5により挟持された穀稈は右方へ搬送されながら、扱胴4の回転によって脱粒し、排藁は右端より排藁カッター21に送られて切断後に後方より圃場に放出される。また、クリンプ網30を漏下した穀粒や塵埃等は揺動選別装置6上に落ち、藁屑や塵等は風選別と揺動選別によって前方へ送られる。精粒はチャフフィンやグレンシーブ等を通過して流穀板等にガイドされて一番樋上に落下して、一番コンベア34によって右側方へ送られて、揚穀筒20を介してグレンタンク19に収納される。篩線32を通過して落下した二番物は二番樋上に落下して二番コンベア36より二番還元コンベアを介して再度揺動選別装置6の後部上に還元されて、再選別される。そして、藁屑や塵等は吸排塵ファン37より吸引されて機外に排出される。
【0021】次に本発明に係るエンジン22の取付構成の実施例について説明する。図4乃至図6に示すように、機体後部には垂直方向に機体フレーム35・35が配置され、該機体フレーム35・35の内側にエンジン22が配置され、該エンジン22はミッションケース23の上方において、側面視略「へ」字状のエンジン取付板28がエンジン22の本体の両側下部にボルト61・61によって固定され、該エンジン取付板28の外側下面28a・28bに防振ゴム60・60を介して固定ボルト62・62によって境界フレーム35a、機体フレーム35の垂直部に固設したブラケット38・38に固定している。
【0022】このようにエンジン取付板28とブラケット38を斜めに配置することによって、垂直方向のフレームにエンジン22を固定することができ、水平方向のフレームを省くことができ、エンジン22の重心位置を低くすることができ、該エンジン22下方のスペースを小さくできるとともに、コンバインの車高を低くすることができるのである。なお、このようなエンジンの配置構成は、本発明に係るコンバインに限定することなく、広く農業機械において実施することができる。
【0023】そして、図5に示すように、前記エンジン22は機体後部のミッションケース23上方に配置することによって、正面視で重複する部分がなく機体全長を従来よりもLだけ短く構成することができる。あるいは、該エンジン22を機体前部に配設して、ミッションケース23上方に載置する構成として機体全長を短く構成してもよい。また、このような構成では、クローラ式走行装置の駆動スプロケットを従来よりも前方に配設でき、該駆動スプロケットの軸心と最後部の転輪との軸心とが水平面となす角であるクローラベルトの巻上角、つまり、離床角βは従来の離床角αよりも大きくすることができ、畦越え等が容易にできるのである。
【0024】次に本発明に係る走行装置の構成について説明する。図1及び図5に示すように、前記クローラ式走行装置1は、トラックフレーム2に支持されており、後端部の駆動スプロッケト44、前端部のアイドラ45、および、駆動スプロケット44とアイドラ45の間に配置される転輪46・46・・・にクローラベルト47を巻回して構成している。
【0025】前記エンジン22からの出力は、ミッションケース23の入力プーリー55に入力され、該ミッションケース23の下部に横架した出力軸に駆動スプロケット44を固設して動力をクローラベルト47に伝達しているのである。
【0026】図7および図8に示すように、前記トラックフレーム2は転輪46を支持するクローラフレーム2aと機体フレームに連結支持されるシャーシフレーム2bとから構成され、該クローラフレーム2aは、正面視略「凹」字状に構成しており、その上方からシャーシフレーム2bを凹部内に嵌挿してボルト等により固定する構成としている。
【0027】前記転輪46は、図9に示すように、正面視略「H」字状になるようにしてシャフト46aの両端に車輪部46b・46bを配設して構成されており、従来の転輪支持構成は、図10に示すように、転輪を支持するシャフト46’aを内側方向に突出させ、該シャフト46’aをクローラフレーム2’aに挿入して内側部からボルト68’によって締結固定していたのであるが、片持ちとなり、内方向からの着脱は面倒であるので、本実施例では、図9に示すように、クローラフレーム2aの左右中央位置とシャフト46aの左右中央位置とが一致するようにして構成し、すなわち、該クローラフレーム2a両側方に該転輪46の両車輪部46b・46bを配設するように転輪46の左右中央をベアリングを介して回転自在に支持しているのである。また、図11R>1に示すように、側面視における該車輪46の周部には等間隔に丸孔46c・46c・・・を開口し、両車輪46b・46bの丸孔46c・46c・・・間を連杆等で連架して車輪46b・46bが回転しないようにして、該シャフト46aの両端に車輪46b・46bをボルト68により締結するようにしている。なお、前記丸孔46c・46c・・・は、本実施例においては、車輪46bの周部に3ヶ所開口しているが、その数については特に限定するものではない。
【0028】また、図7および図8に示すように、前記クローラフレーム2aの下方にはクローラベルト47の回転面を案内するクローラガイド49を配設し、該クローラガイド49は、クローラフレーム2aの下面に該クローラフレーム2a内から固定ボルト71・71を挿入して締結している。
【0029】このようにクローラフレーム2a下面に鉛直方向にボルト71・71を挿入して締結しクローラガイド49を固定するため、前後方向に回転するクローラベルト47により受ける前後方向の力に対しても、該クローラガイド49の締結部は弛み難いのである。
【0030】そして、前記トラックフレーム2に転輪46・46・・・およびクローラガイド49を配設して、該トラックフレーム2の上方からシャーシフレーム2bを嵌挿し、該クローラフレーム2aの外側側面より固定ボルト73で締結して、クローラフレーム2aにシャーシフレーム2bを固定する。また、前記固定ボルト73のシャーシフレーム2b側のボルト孔2cは、長孔に構成してシャーシフレーム2bの配設高さを調節し、コンバインの車高を変えることができるように構成することもできる。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したもので、次のような効果を奏するものである。すなわち、請求項1のように、コンバインの機体最後部において、機体フレームを垂直方向に配置し、該機体フレームの内側のミッションケースの上方にエンジンを載置固定するための載置面を形成し、該載置面上にエンジンを固設することにより、エンジン支持台をなくし機体全長を短く構成することができ、機体重量を軽減することができる。
【0032】また、請求項2のように、コンバインにおいて、機体フレームを垂直方向に配置し、側面視略「へ」字状のエンジン取付板をエンジン下部に固設し、該エンジン取付板に防振ゴムを介して機体フレームの垂直部に固設したブラケットに固定したことにより、エンジンの重心位置を低くなるとともに車高を低くして構成でき、エンジン下方の無駄な空間を小さくすることができる。
【0033】また、請求項3のように、コンバインのトラックフレームにおいて、該トラックフレームを機体フレームに固定する支持フレームと、転輪を支持する走行装置支持フレームとに分割可能な構成とすることにより、従来のようにコンバイン本体をジャッキアップして機体下方に潜り込むことなく、クローラフレームとの締結を外してシャーシフレームのみをジャッキアップし、トラックフレーム外側方より転輪を締結するボルトを外して、容易にメンテナンスを行なうことができる。
【0034】また、請求項4のように、前記トラックフレームの走行装置支持フレームに、転輪の左右中央を支持したことにより、左右それぞれのトラックフレームの重心位置下方に転輪の重心位置とがくるため、該転輪の左右車輪に均等に荷重がかかり、該トラックフレームのクロスメンバーによる補強をなくすことができる。また、このように構成することにより、従来は左右トラックフレーム(クローラフレーム)を構成する部材の中にはそれぞれ左右一対、左右対称にして加工する必要のあるものもあったのであるが、本発明においては該部材を左右、同一形状として加工することができ、生産加工に要する工程およびコストの削減を図ることができ、また、トラックフレームに転輪を配設するときも、該トラックフレーム外側面からボルトを着脱することができ、容易に組み立てを行なうことができる。
【0035】また、請求項5のように、前記走行装置支持フレーム下面にクローラガイドを締結固定したことにより、機体前後方向に回転するクローラベルトにより受ける前後方向の力に対しても、該クローラガイドの締結部は弛み難いのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の引起し装置を装備したコンバインの全体側面図。
【図2】同じく平面図。
【図3】同じく正面図。
【図4】機体フレームの構成を示す機体フレームの斜視図。
【図5】エンジンおよびクローラ式走行装置の配置構成を示す側面断面図。
【図6】エンジンの配置構成を示す側面断面図。
【図7】トラックフレームの構造を示す斜視図。
【図8】同じく正面断面図。
【図9】本実施例における転輪の配置構成を示す転輪の正面図。
【図10】従来における転輪の配設構成を示す転輪の正面図。
【図11】転輪の側面図。
【符号の説明】
1 クローラ式走行装置
2 トラックフレーム
2a クローラフレーム
2b シャーシフレーム
22 エンジン
23 ミッションケース
28 エンジン取付板
28a 傾斜部
46 転輪
47 クローラベルト
49 クローラガイド
60 防振ゴム
71 固定ボルト
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインのエンジンおよびクローラ走行装置を支持するフレームの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、コンバインにおけるエンジンは、機体後部または座席下方においてミッションケース上方にエンジン支持台を固設し、該エンジン支持台の上面に防振ゴムを介してエンジン取付板を配設し、該エンジン取付板の上面にエンジンを固設していた。
【0003】そして、前記エンジンの出力軸とミッションケースの入力軸との間にベルトまたはチェーン伝動機構を設けて、エンジンからの動力をミッションケースに入力するようにしていた。また、前記ミッションケースの出力軸上に駆動スプロケットを設けてクローラ式走行装置を駆動していた。前記クローラ式走行装置はトラックフレームに転輪を支持し、該トラックフレームは機体フレームに連結固定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記のような従来技術では、コンバインにおけるエンジンとミッションケースとの間にはエンジン支持台を介しているので、該エンジン支持台の配設スペース分、機体全長が長くなっていた。また、エンジンの出力軸とミッションケースの入力軸との位置関係上、該エンジン支持台下方に無駄なスペースを作っていた。また、エンジンからの振動を他に伝えないためにエンジン取付板とエンジン支持台との間に防振ゴムを配設していたのであるが、該防振ゴムおよび該エンジン取付板の厚み分だけエンジン配設高さは高くなっていた。
【0005】さらに、クローラ式走行装置においては、トラックフレームから支持アームを左右中心方向に延出して機体フレームを支持していたため、該トラックフレームに支持された内外2輪で構成される転輪は、内側の車輪により大きな荷重がかかり、クロスメンバーによる強度アップが必要であった。また、前記転輪はトラックフレームの内側より締結されていたため、交換等で該転輪を脱着する際には、コンバイン本体をジャッキアップし、作業者は該コンバインの下方に潜り込んで行なわなければならず、その作業行程が煩雑であった。
【0006】本発明は前記の点を鑑み、エンジンの配設スペースを小さくするここと、クローラ走行装置の転輪のメンテナンス性を向上させることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の解決すべき課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。すなわち、請求項1に記載の如く、コンバインの機体最後部において、機体フレームを垂直方向に配置し、該機体フレームの内側のミッションケースの上方にエンジンを載置固定するための載置面を形成し、該載置面上にエンジンを固設する。
【0008】また、請求項2記載の如く、コンバインにおいて、機体フレームを垂直方向に配置し、側面視略「へ」字状のエンジン取付板をエンジン下部に固設し、該エンジン取付板に防振ゴムを介して機体フレームの垂直部に固設したブラケットに固定した。
【0009】また、請求項3記載の如く、コンバインのトラックフレームにおいて、該トラックフレームを機体フレームに固定する支持フレームと、転輪を支持する走行装置支持フレームとに分割可能な構成とする。
【0010】また、請求項4記載の如く、前記トラックフレームの走行装置支持フレームに、転輪の左右中央を支持した。
【0011】また、請求項5記載の如く、前記走行装置支持フレーム下面にクローラガイドを締結固定した。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を解決するための手段は以上の如くであり、次に本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の引起しケースを具備したコンバインの全体側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく正面図、図4は機体フレームの構成を示す機体フレームの斜視図、図5はエンジンおよびクローラ式走行装置の配置構成を示す側面断面図、図6はエンジンの配置構成を示す側面断面図、図7はトラックフレームの構造を示す斜視図、図8は同じく正面断面図、図9は本実施例における転輪の配置構成を示す転輪の正面図、図10は従来における転輪の配設構成を示す転輪の正面図、図11は転輪の側面図である。
【0013】図1乃至図4において、コンバインの全体的な構成から説明する。図1及び図2に示すように、本実施例におけるコンバインの扱胴4はその回転軸心4aが左右方向に配置され、機体前後方向の長さが短くなるように配設している。このコンバインはクローラ式走行装置1上に機体を支持しており、該クローラ式走行装置1はトラックフレーム2にアイドラ45や転輪46・46・・・を支持し、該トラックフレーム2を図4に示すように、機体フレーム35・35に固定している。図1に示すように、機体フレーム35・35上に選別部、その上に脱穀部3が配置され、該脱穀部3は扱胴4やフィードチェーン5よりなり、選別部は揺動選別装置6や唐箕33や流穀板等よりなる。該脱穀部3上にグレンタンク19が配置される。機体前端に刈取部7が配置され、引起しケース8や掻込装置9や刈刃10や株元搬送装置12や穂先搬送装置13等より構成される。
【0014】前記刈取部7の進行方向右側に操縦部14が配置され、該操縦部14はステップ15の後部に座席16を配置し、前部に操作コラム11を立設し、該操作コラム11上に丸型のハンドル17を配置して操向できるようにし、その側部に主変速レバー18を配置している。前記脱穀部3上にグレンタンク19が配置され、揚穀筒20によって選別後の穀粒が投入される。そして、機体後部上にエンジン22が載置され、ミッションケース23を介してクローラ式走行装置1を駆動できるようにし、図2に示すように、該エンジン22の側部に排藁カッター21が配置されている。
【0015】次に具体的構成および作用を説明する。図1R>1に示すように、前記刈取部7は機体フレーム前部に設けた回動支点軸26を中心に上下回動自在に支持され、該トラックフレーム2と刈取フレーム29との間にシリンダー27が介装されて刈取部7を昇降可能としている。図2及び図3に示すように、前記刈取フレーム29の前端には三角形状の分草板41が配置され、該分草板41の後部に引起し装置40が配置され、その後部にスターホィールや掻込ベルト等よりなる掻込装置9が配置され、穀稈は引起し装置40によって引き起こされた後に掻込装置9によって左右中央から後方へ掻き込まれる。そして、株元が株元搬送装置12によって挟持されて刈刃10によって株元が切断される。引起し装置40の後部から進行方向左側の機体側部に沿って脱穀部3の後側部まで株元搬送装置12および穂先搬送装置13が配設され、該株元搬送装置12および穂先搬送装置13後部とフィードチェーン5の間の側部に受け継ぎ搬送装置24が配置されている。
【0016】図1に示すように、前記フィードチェーン5は脱穀部3の後部でグレンタンク19の下方に位置して左右略水平方向に配置され、該フィードチェーン5の上部に略平行に挟扼杆42が配置され、穀稈の株元を挟持して進行方向左から右方向へ搬送するようにしている。穀稈の穂先側は穂先搬送装置13の後部から機体左上部に開口した脱穀入口25に案内されて投入され、脱穀部3の扱胴4の回転によって脱粒される。本実施例では脱穀部3を上扱き式として扱胴4の高さを低くして重心が下がるようにして機体の重量バランスの向上を図っている。
【0017】前記扱胴4の下方はクリンプ網30にて覆われ、該クリンプ網30の下方に選別機構31が配置されている。選別機構31は、後部を支点として前後方向に揺動させる揺動選別装置6と、該揺動選別装置6の前端に配置して揺動させる篩線32と、揺動選別装置6の後下方に設けて後部下方から前部上方に選別風を供給する唐箕33と、前記選別装置6の前下方に設けて漏下する穀粒を揚穀筒20に取り出す一番コンベア34や一番樋と、前記篩線32の下方に設けて漏下する穀粒や藁屑等が混じる二番還元物を取り出す二番コンベア36や二番樋と、二番コンベア36からの二番還元物を前記選別装置6上面に戻す二番還元コンベア36と、前記篩線32上方右側の吸引口から篩線32上面の藁屑および粉塵等を吸い込んで機外に排出させる吸排塵ファン37等より構成されている。
【0018】また、図2に示すように、前記扱胴4の後端右側を四番口として、扱胴4後右側から排藁カッター21に排藁が排出され、排藁コンベアをなくして機体の軽量化とコンパクト化を図っている。また、脱穀部3の上部にグレンタンク19が配置され、前後方向では座席16後部から機体後部まで、左右方向で略機体幅とすることで、穀粒を収納する容量をできるだけ大きくしている。該グレンタンク19の下部は、図3に示すように、正面視V字状として、その底部に排出コンベア39が前後方向に配置され、収納された籾を後方へ排出できるようにしている。
【0019】このような構成において、引起し装置40のタイン43・43・・・を回動して、倒伏穀稈を引起し、掻込装置9によって中央側に掻き込んで株元を刈刃10によって切断する。そして、株元搬送装置12、穂先搬送装置13に穀稈を挟持して機体左側部に沿って起立した状態のまま後方へ搬送し、受け継ぎ搬送装置24によって株元をフィードチェーン5に受け継ぎ、穂先を脱穀入口25に案内する。
【0020】該フィードチェーン5により挟持された穀稈は右方へ搬送されながら、扱胴4の回転によって脱粒し、排藁は右端より排藁カッター21に送られて切断後に後方より圃場に放出される。また、クリンプ網30を漏下した穀粒や塵埃等は揺動選別装置6上に落ち、藁屑や塵等は風選別と揺動選別によって前方へ送られる。精粒はチャフフィンやグレンシーブ等を通過して流穀板等にガイドされて一番樋上に落下して、一番コンベア34によって右側方へ送られて、揚穀筒20を介してグレンタンク19に収納される。篩線32を通過して落下した二番物は二番樋上に落下して二番コンベア36より二番還元コンベアを介して再度揺動選別装置6の後部上に還元されて、再選別される。そして、藁屑や塵等は吸排塵ファン37より吸引されて機外に排出される。
【0021】次に本発明に係るエンジン22の取付構成の実施例について説明する。図4乃至図6に示すように、機体後部には垂直方向に機体フレーム35・35が配置され、該機体フレーム35・35の内側にエンジン22が配置され、該エンジン22はミッションケース23の上方において、側面視略「へ」字状のエンジン取付板28がエンジン22の本体の両側下部にボルト61・61によって固定され、該エンジン取付板28の外側下面28a・28bに防振ゴム60・60を介して固定ボルト62・62によって境界フレーム35a、機体フレーム35の垂直部に固設したブラケット38・38に固定している。
【0022】このようにエンジン取付板28とブラケット38を斜めに配置することによって、垂直方向のフレームにエンジン22を固定することができ、水平方向のフレームを省くことができ、エンジン22の重心位置を低くすることができ、該エンジン22下方のスペースを小さくできるとともに、コンバインの車高を低くすることができるのである。なお、このようなエンジンの配置構成は、本発明に係るコンバインに限定することなく、広く農業機械において実施することができる。
【0023】そして、図5に示すように、前記エンジン22は機体後部のミッションケース23上方に配置することによって、正面視で重複する部分がなく機体全長を従来よりもLだけ短く構成することができる。あるいは、該エンジン22を機体前部に配設して、ミッションケース23上方に載置する構成として機体全長を短く構成してもよい。また、このような構成では、クローラ式走行装置の駆動スプロケットを従来よりも前方に配設でき、該駆動スプロケットの軸心と最後部の転輪との軸心とが水平面となす角であるクローラベルトの巻上角、つまり、離床角βは従来の離床角αよりも大きくすることができ、畦越え等が容易にできるのである。
【0024】次に本発明に係る走行装置の構成について説明する。図1及び図5に示すように、前記クローラ式走行装置1は、トラックフレーム2に支持されており、後端部の駆動スプロッケト44、前端部のアイドラ45、および、駆動スプロケット44とアイドラ45の間に配置される転輪46・46・・・にクローラベルト47を巻回して構成している。
【0025】前記エンジン22からの出力は、ミッションケース23の入力プーリー55に入力され、該ミッションケース23の下部に横架した出力軸に駆動スプロケット44を固設して動力をクローラベルト47に伝達しているのである。
【0026】図7および図8に示すように、前記トラックフレーム2は転輪46を支持するクローラフレーム2aと機体フレームに連結支持されるシャーシフレーム2bとから構成され、該クローラフレーム2aは、正面視略「凹」字状に構成しており、その上方からシャーシフレーム2bを凹部内に嵌挿してボルト等により固定する構成としている。
【0027】前記転輪46は、図9に示すように、正面視略「H」字状になるようにしてシャフト46aの両端に車輪部46b・46bを配設して構成されており、従来の転輪支持構成は、図10に示すように、転輪を支持するシャフト46’aを内側方向に突出させ、該シャフト46’aをクローラフレーム2’aに挿入して内側部からボルト68’によって締結固定していたのであるが、片持ちとなり、内方向からの着脱は面倒であるので、本実施例では、図9に示すように、クローラフレーム2aの左右中央位置とシャフト46aの左右中央位置とが一致するようにして構成し、すなわち、該クローラフレーム2a両側方に該転輪46の両車輪部46b・46bを配設するように転輪46の左右中央をベアリングを介して回転自在に支持しているのである。また、図11R>1に示すように、側面視における該車輪46の周部には等間隔に丸孔46c・46c・・・を開口し、両車輪46b・46bの丸孔46c・46c・・・間を連杆等で連架して車輪46b・46bが回転しないようにして、該シャフト46aの両端に車輪46b・46bをボルト68により締結するようにしている。なお、前記丸孔46c・46c・・・は、本実施例においては、車輪46bの周部に3ヶ所開口しているが、その数については特に限定するものではない。
【0028】また、図7および図8に示すように、前記クローラフレーム2aの下方にはクローラベルト47の回転面を案内するクローラガイド49を配設し、該クローラガイド49は、クローラフレーム2aの下面に該クローラフレーム2a内から固定ボルト71・71を挿入して締結している。
【0029】このようにクローラフレーム2a下面に鉛直方向にボルト71・71を挿入して締結しクローラガイド49を固定するため、前後方向に回転するクローラベルト47により受ける前後方向の力に対しても、該クローラガイド49の締結部は弛み難いのである。
【0030】そして、前記トラックフレーム2に転輪46・46・・・およびクローラガイド49を配設して、該トラックフレーム2の上方からシャーシフレーム2bを嵌挿し、該クローラフレーム2aの外側側面より固定ボルト73で締結して、クローラフレーム2aにシャーシフレーム2bを固定する。また、前記固定ボルト73のシャーシフレーム2b側のボルト孔2cは、長孔に構成してシャーシフレーム2bの配設高さを調節し、コンバインの車高を変えることができるように構成することもできる。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したもので、次のような効果を奏するものである。すなわち、請求項1のように、コンバインの機体最後部において、機体フレームを垂直方向に配置し、該機体フレームの内側のミッションケースの上方にエンジンを載置固定するための載置面を形成し、該載置面上にエンジンを固設することにより、エンジン支持台をなくし機体全長を短く構成することができ、機体重量を軽減することができる。
【0032】また、請求項2のように、コンバインにおいて、機体フレームを垂直方向に配置し、側面視略「へ」字状のエンジン取付板をエンジン下部に固設し、該エンジン取付板に防振ゴムを介して機体フレームの垂直部に固設したブラケットに固定したことにより、エンジンの重心位置を低くなるとともに車高を低くして構成でき、エンジン下方の無駄な空間を小さくすることができる。
【0033】また、請求項3のように、コンバインのトラックフレームにおいて、該トラックフレームを機体フレームに固定する支持フレームと、転輪を支持する走行装置支持フレームとに分割可能な構成とすることにより、従来のようにコンバイン本体をジャッキアップして機体下方に潜り込むことなく、クローラフレームとの締結を外してシャーシフレームのみをジャッキアップし、トラックフレーム外側方より転輪を締結するボルトを外して、容易にメンテナンスを行なうことができる。
【0034】また、請求項4のように、前記トラックフレームの走行装置支持フレームに、転輪の左右中央を支持したことにより、左右それぞれのトラックフレームの重心位置下方に転輪の重心位置とがくるため、該転輪の左右車輪に均等に荷重がかかり、該トラックフレームのクロスメンバーによる補強をなくすことができる。また、このように構成することにより、従来は左右トラックフレーム(クローラフレーム)を構成する部材の中にはそれぞれ左右一対、左右対称にして加工する必要のあるものもあったのであるが、本発明においては該部材を左右、同一形状として加工することができ、生産加工に要する工程およびコストの削減を図ることができ、また、トラックフレームに転輪を配設するときも、該トラックフレーム外側面からボルトを着脱することができ、容易に組み立てを行なうことができる。
【0035】また、請求項5のように、前記走行装置支持フレーム下面にクローラガイドを締結固定したことにより、機体前後方向に回転するクローラベルトにより受ける前後方向の力に対しても、該クローラガイドの締結部は弛み難いのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の引起し装置を装備したコンバインの全体側面図。
【図2】同じく平面図。
【図3】同じく正面図。
【図4】機体フレームの構成を示す機体フレームの斜視図。
【図5】エンジンおよびクローラ式走行装置の配置構成を示す側面断面図。
【図6】エンジンの配置構成を示す側面断面図。
【図7】トラックフレームの構造を示す斜視図。
【図8】同じく正面断面図。
【図9】本実施例における転輪の配置構成を示す転輪の正面図。
【図10】従来における転輪の配設構成を示す転輪の正面図。
【図11】転輪の側面図。
【符号の説明】
1 クローラ式走行装置
2 トラックフレーム
2a クローラフレーム
2b シャーシフレーム
22 エンジン
23 ミッションケース
28 エンジン取付板
28a 傾斜部
46 転輪
47 クローラベルト
49 クローラガイド
60 防振ゴム
71 固定ボルト
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンバインの機体最後部において、機体フレームを垂直方向に配置し、該機体フレームの内側のミッションケースの上方にエンジンを載置固定するための載置面を形成し、該載置面上にエンジンを固設することを特徴とするコンバインのフレーム構造。
【請求項2】 コンバインにおいて、機体フレームを垂直方向に配置し、側面視略「へ」字状のエンジン取付板をエンジン下部に固設し、該エンジン取付板に防振ゴムを介して機体フレームの垂直部に固設したブラケットに固定したことを特徴とするコンバインのフレーム構造。
【請求項3】 コンバインのトラックフレームにおいて、該トラックフレームを機体フレームに固定する支持フレームと、転輪を支持する走行装置支持フレームとに分割可能な構成とすることを特徴とするコンバインのフレーム構造。
【請求項4】 前記トラックフレームの走行装置支持フレームに、転輪の左右中央を支持したことを特徴とする請求項3記載のコンバインのフレーム構造。
【請求項5】 前記走行装置支持フレーム下面にクローラガイドを締結固定したことを特徴とする請求項4記載のコンバインのフレーム構造。
【請求項1】 コンバインの機体最後部において、機体フレームを垂直方向に配置し、該機体フレームの内側のミッションケースの上方にエンジンを載置固定するための載置面を形成し、該載置面上にエンジンを固設することを特徴とするコンバインのフレーム構造。
【請求項2】 コンバインにおいて、機体フレームを垂直方向に配置し、側面視略「へ」字状のエンジン取付板をエンジン下部に固設し、該エンジン取付板に防振ゴムを介して機体フレームの垂直部に固設したブラケットに固定したことを特徴とするコンバインのフレーム構造。
【請求項3】 コンバインのトラックフレームにおいて、該トラックフレームを機体フレームに固定する支持フレームと、転輪を支持する走行装置支持フレームとに分割可能な構成とすることを特徴とするコンバインのフレーム構造。
【請求項4】 前記トラックフレームの走行装置支持フレームに、転輪の左右中央を支持したことを特徴とする請求項3記載のコンバインのフレーム構造。
【請求項5】 前記走行装置支持フレーム下面にクローラガイドを締結固定したことを特徴とする請求項4記載のコンバインのフレーム構造。
【図8】
【図1】
【図2】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図1】
【図2】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【公開番号】特開2001−169639(P2001−169639A)
【公開日】平成13年6月26日(2001.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−356886
【出願日】平成11年12月16日(1999.12.16)
【出願人】(000006851)ヤンマー農機株式会社 (132)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成13年6月26日(2001.6.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成11年12月16日(1999.12.16)
【出願人】(000006851)ヤンマー農機株式会社 (132)
【Fターム(参考)】
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