ディジタル放送記録装置、ディジタル放送記録方法及び制御プログラム
【課題】ループ記録用ストレージを追加登録/解除する場合でも、追加登録/登録解除対象ストレージ以外のストレージに記録されているコンテンツを利用可能とする。
【解決手段】コンテンツデータを記録する主記録手段を有し、主記録手段と連携してコンテンツデータを記録可能な副記録手段の追加登録が可能とされた記録手段と、主記録手段及び副記録手段の記録領域を、それぞれ一定の容量の複数のセグメントに分割して管理するとともに、入力された複数のチャンネルのコンテンツデータのうちいずれか一のチャンネルのコンテンツデータを記録するように各セグメントに割り当て、同一チャンネルを割り当てた複数のセグメントに対し、記録手段において同一チャンネルのコンテンツデータを順次記録させるループ記録を行わせる記録制御手段と、を備える。
【解決手段】コンテンツデータを記録する主記録手段を有し、主記録手段と連携してコンテンツデータを記録可能な副記録手段の追加登録が可能とされた記録手段と、主記録手段及び副記録手段の記録領域を、それぞれ一定の容量の複数のセグメントに分割して管理するとともに、入力された複数のチャンネルのコンテンツデータのうちいずれか一のチャンネルのコンテンツデータを記録するように各セグメントに割り当て、同一チャンネルを割り当てた複数のセグメントに対し、記録手段において同一チャンネルのコンテンツデータを順次記録させるループ記録を行わせる記録制御手段と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ディジタル放送記録装置、ディジタル放送記録方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ディジタル放送受信装置において、特定のチャンネルをループ録画するループ録画機能を応用して、毎日24時間連続してコンテンツ(番組)を受信し、ストレージに記録(録画)し続けるシステムが実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
このループ録画機能により、ユーザが意識的に番組を指定して録画予約を行わなくても自動的にコンテンツの録画が行われるため、予約を忘れていた場合や、放送後に話題に上った番組についても、過去に遡ってコンテンツ(番組)を視聴し、あるいは、保存することができるようになっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−135978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来技術においては、ハードディスクドライブ等のストレージをループ記録(録画)用に追加で登録したり、登録を解除したりする場合には、追加登録後あるいは登録解除後のディジタル放送受信装置において、新たにストレージのフォーマット処理を行う必要があり、既に録画していたコンテンツを利用することができなくなってしまっていた。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ループ記録(録画)用のストレージを追加登録あるいは登録解除する場合でも、当該追加登録対象のストレージあるいは当該登録解除対象のストレージ以外のストレージに既に録画されているコンテンツを可能な限り利用することができるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のディジタル放送記録装置は、コンテンツデータを記録する主記録手段を有し、主記録手段と連携してコンテンツデータを記録可能な副記録手段の追加登録が可能とされた記録手段を備えている。
これにより記録制御手段は、主記録手段及び副記録手段の記録領域を、それぞれ一定の容量の複数のセグメントに分割して管理する。
さらに記録制御手段は、入力された複数のチャンネルのコンテンツデータのうちいずれか一のチャンネルのコンテンツデータを記録するように各セグメントに割り当てる。
そして、記録制御手段は、同一チャンネルを割り当てた複数のセグメントに対し、記録手段において同一チャンネルのコンテンツデータを順次記録させるループ記録を行わせる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、実施形態のテレビジョン受信装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図2は、本実施形態のチューナの詳細構成例を示すブロック図である。
【図3】図3は、ループ録画領域の説明図である。
【図4】図4は、HDDを追加登録して同時に記録する記録対象チャンネルを追加する場合の処理フローチャートである。
【図5】図5は、設定メニュー表示画面の一例の説明図である。
【図6】図6は、HDDの追加登録(同時記録チャンネル追加)処理の処理フローチャートである。
【図7】図7は、HDDを追加登録して同時に記録するチャンネルを追加する場合の具体例の説明図である。
【図8】図8は、HDDの追加登録(同時記録チャンネル追加)処理の処理フローチャートである。
【図9】図9は、HDDを追加登録してチャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合であって、既存HDDが実体的にループ記録状態となっていない場合の具体例の説明図である。
【図10】図10は、HDDを追加登録してチャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合であって、既存HDDが実体的にループ記録状態となっている場合の具体例の説明図である。
【図11】図11は、HDDを追加登録した後にさらにHDDを追加登録してチャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合であって、既存HDDが実体的にループ記録状態となっていない場合の具体例の説明図である。
【図12】図12は、HDDを追加登録した後にさらにHDDを追加登録してチャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合であって、既存HDDが実体的にループ記録状態となっている場合の具体例の説明図である。
【図13】図13は、追加登録したHDDを一時的に取り外す場合の処理フローチャートである。
【図14】図14は、一時取り外し処理の処理フローチャートである。
【図15】図15は、追加登録したHDDがメインディスクである場合に当該HDDを一時的に取り外す場合の具体例の説明図である。
【図16】図16は、追加登録したHDDがブランチディスクである場合に当該HDDを一時的に取り外す場合の具体例の説明図である。
【図17】図17は、追加登録したHDDが2台存在し、いずれのHDDもブランチディスクである場合にいずれかの追加登録したHDDを一時的に取り外す場合の具体例の説明図である。
【図18】図18は、追加登録したHDDの登録解除を行う場合の処理フローチャートである。
【図19】図19は、追加登録したHDDがメインディスクである場合に当該HDDの登録解除を行う場合の具体例の説明図である。
【図20】図20は、追加登録したHDDの登録状態を維持し、既存のHDDの登録解除を行う場合の具体例の説明図である。
【図21】図21は、追加登録したHDDがブランチディスクである場合に当該HDDの登録解除を行う場合の具体例の説明図である。
【図22】図22は、追加登録したHDDが2台存在し、いずれのHDDもブランチディスクである場合にいずれかの追加登録したHDDの登録解除を行う場合の具体例の説明図である。
【図23】図23は、ループ録画の開始後に同一HDD内で同時記録するチャンネルを追加する場合の処理フローチャートである。
【図24】図24は、同時記録チャンネル追加処理の処理フローチャートである。
【図25】図25は、追加チャンネルの記録領域の確保が可能な場合の具体例の説明図である。
【図26】図26は、追加チャンネルの記録領域の確保ができない場合の具体例の説明図である。
【図27】図27は、ループ録画の開始後に同一HDD内で同時記録するチャンネルを削除する場合の処理フローチャートである。
【図28】図28は、同時記録チャンネル削除処理の具体例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかるディジタル放送記録装置及びディジタル放送記録方法の実施の形態を詳細に説明する。
以下の説明においては、ディジタル放送記録装置の一例として、録画機能を備えたテレビジョン受信装置を例にとり説明する。
【0009】
まず、実施形態のテレビジョン受信装置の構成について説明する。
図1は、実施形態のテレビジョン受信装置の構成の一例を示すブロック図である。
テレビジョン受信装置100は、図1に示すように、チューナ部101、録画再生部105、HDD110、EPG(Electric Program Guide)処理部112、EPGメモリ113、MPEG(Moving Picture Experts Group)デコーダ114、表示制御部115、リモコン受信部116、システムコントローラ117及び通信インタフェース(I/F)部118を備える。
【0010】
ここで、システムコントローラ117及び録画再生部105は、記録管理制御部として機能している。
また、通信インタフェース部118は、USBインタフェース、IEEE1394インタフェース、LANインタフェース等として構成可能であり、外付けのHDD110E1〜110En(nは自然数)の接続が可能となっている。
【0011】
チューナ部101は、番組などのコンテンツデータや制御データが多重化されたコンテンツデータとしてのトランスポートストリーム(Transport Stream)を放送局から受信する。
【0012】
本実施形態では、チューナ部101は、チューナ101−1〜101−N(Nは自然数)を備えており、それぞれチャンネルCh1〜ChNのトランスポートストリームを受信する。そして、チューナ101−1〜101−Nは、それぞれチャンネルCh1〜ChNのトランスポートストリームを録画再生部105及びEPG処理部112に出力する。
【0013】
ここで、本実施形態のチューナ101−1〜101−Nの詳細について説明する。
チューナ101−1〜101−Nは、同様の構成であるため、チューナ101−1を例として説明する。
【0014】
図2は、本実施形態のチューナの詳細構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、チューナ101−1は、選局部201と、分離部202と、デスクランブラ203と、分離部204と、ICカード206とを備える。
選局部201は、アンテナ入力を選局し、選局したチャンネルのトランスポートストリームを分離部202及びデスクランブラ203に出力する。
【0015】
分離部202は、選局部201から入力されたトランスポートストリームに多重されている制御データECMを分離し、分離した制御データECMをICカード206に出力する。また、分離部202は、選局部201から入力されたトランスポートストリームを分離部204に出力する。分離部204は、分離部202から入力されたトランスポートストリームに多重されている制御データEMMを分離し、分離した制御データEMMをICカード206に出力する。
【0016】
ICカード206は、分離部202から入力された制御データECM及び分離部204から入力された制御データEMMを用いてスクランブル鍵を復号する。デスクランブラ203は、ICカード206で復号されたスクランブル鍵を用いてトランスポートストリームに多重されているコンテンツデータをデスクランブルし、出力する。
なお、本実施形態では、チューナ101−1〜101−NそれぞれにICカード206が備えられているが、複数のチューナがICカードを兼用するようにしてもよい。
【0017】
図1に戻り、録画再生部105は、記録対象チャンネルCh1〜ChNのトランスポートストリームからコンテンツデータを抽出して、録画や再生を行うものであり、ループ録画部106と、PVR録画部107と、変更部108と、再生部109とを備える。
【0018】
ループ録画部106は、概念的にループ状に形成されている録画領域に連続して録画を行い、既に録画済の領域に録画を行う場合には上書録画を行うループ録画方式を採用している。例えば、24時間連続的にHDD110及び通信インタフェース部118を介して実際に接続されている外付けHDD110E1〜110Enにコンテンツデータを録画する。ここで、HDD110及び外付けHDD110E1〜110Enは、同様の構成となっており、ループ録画領域110A及びPVR録画領域110Bを備えている。なお、ループ録画領域110Aの詳細については、後に詳述する。
【0019】
そして、ループ録画部106は、HDD110あるいは外付けHDD110E1〜110Enのループ録画領域110Aの先頭から順にコンテンツデータを録画し、末尾まで録画すると、再度先頭から録画(上書き)する。
【0020】
また、ループ録画部106は、HDD110あるいは外付けHDD110E1〜110Enのループ録画領域110Aに録画されたコンテンツデータを一定の時間経過後に消去するようにすることも可能である。
また、ループ録画部106は、ループ録画領域110Aに録画されたコンテンツデータの容量が所定の容量を超えた場合に消去するようにすることも可能である。
【0021】
また、ループ録画部106は、後述のシステムコントローラ117からループ録画方式で録画を行う時間帯の指定を受け付け、指定された時間帯内にチューナ部101に受信される複数のストリームをループ録画方式でHDD110あるいは外付けHDD110E1〜110Enのループ録画領域110Aに録画する。また、ループ録画部106は、後述のシステムコントローラ117からループ録画方式で録画を行う複数のチャンネルの指定を受け付け、指定された複数のチャンネルの複数のストリームをループ録画方式でHDD110あるいは外付けHDD110E1〜110Enのループ録画領域110Aに録画する。
【0022】
PVR録画部107は、通常の録画方式であるPVR録画方式でHDD110にストリームを録画する。具体的には、PVR録画部107は、HDD110のPVR録画領域110Bにストリームを録画する。なお、PVR録画部107は、後述のシステムコントローラ117から消去が指示されるまで、PVR録画領域110Bに録画されたストリームを消去せず、保存する。
【0023】
なお、ループ録画部106及びPVR録画部107は、ストリームを録画した番組のチャンネルを示すチャンネル情報、ストリームを録画した番組の番組名、ストリームを録画した録画日時、コンテンツデータの再生履歴などの情報をストリームに付加して、HDD110のループ録画領域110AあるいはPVR録画領域110Bへ記録する。
【0024】
変更部108は、ループ録画方式で録画されたストリーム(コンテンツデータ)の録画方式をPVR録画方式に変更する。具体的には、変更部108は、ループ録画領域110Aに録画されているコンテンツデータをPVR録画領域110Bに移動したり、コピーしたりする。この際、変更部108は、コピー制御情報を更新する。これにより、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bに移動又はコピーされたストリームを判別できるようになっている。
【0025】
再生部109は、記録対象チャンネルCh1〜ChNのトランスポートストリームから抽出したコンテンツデータやHDD110に録画されたコンテンツデータを再生するため、MPEGデコーダ114に出力する。
【0026】
EPG処理部112は、記録対象チャンネルCh1〜ChNのトランスポートストリームから、各チャンネルの各時間帯の番組を示す番組情報(SI情報)であるEPG情報を抽出し、EPGメモリ113に記憶する。また、EPG処理部112は、EPGメモリ113に記憶されているEPG情報を常に新しい内容に更新するため、Ch1〜ChNのトランスポートストリームからEPG情報を抽出し、抽出したEPG情報でEPGメモリ113に記憶されているEPG情報を更新する。
【0027】
なお、本実施形態では、日本の地上ディジタル放送のように記録対象チャンネルCh1〜ChNの各トランスポートストリームから各チャンネルのEPG情報を抽出するものとするが、これに限定するものではない。例えば、BS(Broadcasting Satellite)ディジタル放送のように各チャンネルにBS全チャンネルのEPG情報が多重されている場合もある。いずれにしても、EPG処理部112は、自装置で受信可能なチャンネル数分のEPG情報を抽出し、EPGメモリ113に記憶する。
【0028】
また、EPG処理部112は、後述のシステムコントローラ117から番組表の表示指示を受け、EPGメモリ113に記憶されているEPG情報を取得し、取得したEPG情報をチャンネル毎に時系列に並べた番組表の番組表データを表示制御部115に出力する。
【0029】
MPEGデコーダ114は、録画再生部105から入力されたトランスポートストリームにMPEG2デコード処理を施し、表示制御部115に出力する。
表示制御部115は、EPG処理部112から出力された番組表データやMPEGデコーダ114から出力されたトランスポートストリームを、テレビジョン信号として、表示部120に出力する。
【0030】
また本実施形態では、ループ録画方式で録画されたトランスポートストリームの一覧は、EPG処理部112により番組表形式で作成され、表示制御部115により表示部120に表示される。また、PVR録画方式で録画されたトランスポートストリームの一覧は、録画再生部105により作成され、表示制御部115により表示部120に表示される。
【0031】
そして表示制御部115は、ループ録画方式で録画されたトランスポートストリームの一覧、又はPVR録画方式で録画されたトランスポートストリームの一覧を表示部120に表示する際、変更部108によりループ録画方式からPVR録画方式に変更されたトランスポートストリームを他のトランスポートストリームと異なる表示態様で表示する。
【0032】
具体的には、表示制御部115は、ループ録画方式で録画されたトランスポートストリームの一覧、又はPVR録画方式で録画されたトランスポートストリームの一覧を表示部120に表示する際、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bに移動又はコピーされたトランスポートストリームにマークなどのシンボルを付して表示する。
【0033】
表示部120は、表示制御部115から入力されたテレビジョン信号に基づいて番組を表示したり、ループ録画方式で録画されたトランスポートストリームの一覧やPVR録画方式で録画されたトランスポートストリームの一覧を表示したりする。なお、表示部120は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、又は有機ELディスプレイなどにより実現できる。
【0034】
リモコン受信部116は、リモコン130から、ループ録画方式で記録(録画)を行う時間帯やチャンネルの指定、PVR録画方式での記録(録画)指示、PVR録画方式で記録(録画)されたコンテンツデータの削除指示、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへのトランスポート(コンテンツデータ)の移動やコピーの指示、HDD110に録画されたトランスポートストリームの再生指示、ループ録画領域110Aに録画されている番組の一覧やPVR録画領域110Bに録画されている番組の一覧の表示指示などを受け付け、システムコントローラ117へ通知する。
【0035】
システムコントローラ117は、テレビジョン受信装置100全体を制御する。例えば、システムコントローラ117は、リモコン受信部116からの通知を受け、テレビジョン受信装置100の各部にリモコン受信部116からの通知に応じた制御や指示を行う。
【0036】
次に、本実施形態のテレビジョン受信装置100の動作説明に先立ち、ループ録画領域の構成について説明する。
ループ録画領域110Aとしては、HDDを、制御情報を含むメインディスクとして用いる場合と、HDDを、制御情報を含まないブランチディスク(サブディスク)として用いる場合と、で異なっている。
【0037】
以下、HDDを再生時の制御情報を含むメインディスクとして用いる場合のループ録画領域110A及びHDDを再生時の制御情報を含まないブランチディスクとして用いる場合のループ録画領域110AEの構成について説明する。
ループ録画領域110Aとループ録画領域110AEとは、実際の録画を行う領域については同様の構成となっているが、制御用データの格納領域の構成が多少異なっている。
【0038】
図3は、ループ録画領域の説明図である。
ループ録画領域110Aは、図3(a)に示すように、大別すると、基本情報格納領域141と、ループ録画データ格納領域142と、制御情報格納領域143と、を備えている。
これに対しループ録画領域110AEは、図3(b)に示すように、基本情報格納領域141と、ループ録画データ格納領域142と、を備えており、制御情報格納領域143は備えていない。
【0039】
基本情報格納領域141は、当該ディジタル放送記録装置でループ録画に利用可能なHDDの数、及び各HDDの容量及び各HDDに記録するディジタル放送のチャンネルに関する情報が格納されている。
ループ録画データ格納領域142は、一定の容量の複数のセグメントSG1〜SGn(あるいはSG1〜SGm)に分割されており、各セグメントSG1〜SGn(あるいはSG1〜SGm)は、記録対象チャンネル毎に割り当てられる。そして、チューナを介して受信したチャンネル毎のトランスポートストリームは、所定の圧縮率(適宜ユーザにより設定可能)で圧縮して各記録対象チャンネルに対応するセグメントに順次格納される。
【0040】
制御情報格納領域143は、全てのHDDについて再生時に利用される情報(例えば、RAT[Random Access Table]など)を格納する領域である。
【0041】
次に実施形態の動作を説明する。
以下の説明においては、
[1]HDDを追加登録する場合の動作、
[2]HDDを追加登録した後に、さらにHDDを追加登録する場合の動作、
[3]追加登録したHDDを一時的に取り外す場合の動作、
[4]追加登録したHDDの登録解除を行う場合の動作、
[5]ループ録画の開始後に同一HDD内で同時記録するチャンネルを追加する場合の動作、
[6]ループ録画の開始後に同一HDD内で同時記録していたチャンネルを削除する場合の動作、
に分けて説明する。
【0042】
[1]HDDを追加登録する場合の動作
[1.1]HDDを追加登録して同時に記録する記録対象チャンネルを追加する場合の動作
ここでは、初期状態において、追加登録している外付けHDDはないものとして、外付けHDD110E1を追加登録して同時に記録する記録対象チャンネルを追加する場合の動作について説明する。この場合において、外付けHDD110E1は、制御情報を含むメインディスクとして登録されることとなる。
【0043】
図4は、HDDを追加登録して同時に記録する記録対象チャンネルを追加する場合の処理フローチャートである。
まず、システムコントローラ117は、録画再生部105がループ録画動作中であるか否かを判別する(ステップS11)。
ステップS11の判別において、録画再生部105がループ録画動作中である場合には(ステップS11;Yes)、ループ録画動作を停止し(ステップS12)、処理をステップS13に移行する。
【0044】
ステップS11の判別において、録画再生部105がループ録画動作中ではない場合には(ステップS11;No)、追加登録するHDD110E1を通信インタフェース部118を介して接続する(ステップS13)。
これにより、システムコントローラ117は、表示部120にHDDの登録/登録解除に関する設定メニューを表示する(ステップS14)。
【0045】
図5は、設定メニュー表示画面の一例の説明図である。
これにより、ユーザが、HDD追加登録(同時記録チャンネル追加)ボタンTB1をリモコン130により選択し確定することにより追加登録実行指示動作を行うと(ステップS15)、システムコントローラ117は、追加登録処理に移行する(ステップS16)。
【0046】
図6は、HDDの追加登録(同時記録チャンネル追加)処理の処理フローチャートである。
まず、システムコントローラ117は、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、既存HDDであるHDD110の基本情報格納領域141に格納されている基本情報(同時記録チャンネル数、記録対象チャンネル番号等)を更新する(ステップS21)。
続いて録画再生部105は、追加HDDであるHDD110E1の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化する(ステップS22)。
【0047】
続いて、録画再生部105は、追加HDDであるHDD110E1の制御情報格納領域143の制御情報(RAT:Random Access Table等)を初期化する(ステップS23)。
これにより、追加HDDであるHDD110E1は、メインディスクとして登録されることとなる。
そして、ループ録画が開始されると(ステップS17)、HDD110及びHDD110E1は、基本情報格納領域141に格納されている基本情報に基づいて、記録対象チャンネルのトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画することとなる。
【0048】
次に具体例について説明する。
図7は、HDDを追加登録して同時に記録するチャンネルを追加する場合の具体例の説明図である。
初期状態において、既存HDDであるHDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在している。
セグメントSG0〜SG3の4つのセグメントは、予め設定した第1のチャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画している。
また、セグメントSG4〜SG7の4つのセグメントは、予め設定した第2のチャンネルCh2に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画している。
さらに、セグメントSG8〜SG11の4つのセグメントは、予め設定した第3のチャンネルCh3に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画している。
【0049】
上記状態において、HDD110E1を追加登録して、同時に記録するチャンネルを二つ追加(チャンネルCh4及びチャンネルCh5を追加)したとすると、システムコントローラ117は、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、HDD110の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を更新し、同時記録チャンネル数=3→5とし、記録対象チャンネル番号=Ch1〜Ch3→Ch1〜Ch5と更新する(ステップS21)。
続いて録画再生部105は、追加したHDD110E1の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化し、同時記録チャンネル数=5とし、HDD110E1のセグメントSG0〜SG3の記録対象チャンネル番号=Ch4とし、セグメントSG4〜SG7の記録対象チャンネル番号=Ch5とし、記録対象チャンネル番号=Ch1〜Ch5とする(ステップS22)。
【0050】
続いて、録画再生部105は、追加HDDであるHDD110E1の制御情報格納領域143の制御情報(RAT:Random Access Table等)を初期化する(ステップS23)。 これにより、追加HDDであるHDD110E1は、メインディスクとして登録され、ループ録画が開始されることとなる。
以上の説明のように、HDDを追加登録して同時に記録するチャンネルを追加する場合でも、既存HDDであるHDD110の録画済みのデータには何らの影響を与えることがなく、再生することが可能となっている。
【0051】
[1.2]HDDを追加登録してチャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合の動作
ここでは、初期状態において、追加登録している外付けHDDはないものとして、外付けHDD110E1を追加登録して同時に記録するチャンネルを追加する場合の動作について説明する。この場合において、外付けHDD110E1は、制御情報を含まないブランチディスクとして登録されることとなる。
【0052】
再び、図4を参照して、HDDを追加登録して同時に記録するチャンネルを追加する場合の処理フローチャートである。
まず、システムコントローラ117は、録画再生部105がループ録画動作中であるか否かを判別する(ステップS11)。
ステップS11の判別において、録画再生部105がループ録画動作中である場合には(ステップS11;Yes)、ループ録画動作を停止し(ステップS12)、処理をステップS13に移行する。
【0053】
ステップS11の判別において、録画再生部105がループ録画動作中ではない場合には(ステップS11;No)、追加登録するHDD110E1を通信インタフェース部118を介して接続する(ステップS13)。
これにより、システムコントローラ117は、表示部120にHDDの登録/登録解除に関する設定メニューを表示する(ステップS14)。
【0054】
これにより、ユーザが、HDD追加登録(録画領域拡張)ボタンTB2をリモコン130により選択し確定することにより追加登録実行指示動作を行うと(ステップS15)、システムコントローラ117は、追加登録処理に移行する(ステップS16)。
【0055】
図8は、HDDの追加登録(同時記録チャンネル追加)処理の処理フローチャートである。
まず、システムコントローラ117は、既存HDDであるHDD110が既に実体的にループ記録状態、すなわち、ループ録画に用いるセグメントSGのうち、未記録部分を有するセグメントSGが存在するか否かを判別する(ステップS31)。
ステップS31の判別において、既存HDDであるHDD110が実体的なループ記録状態ではなく、ループ録画に用いるセグメントSGのうち、未記録部分を有するセグメントSGが存在する場合には(ステップS31;No)、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、既存HDDであるHDD110の基本情報格納領域141に格納されている基本情報(同時記録チャンネル数、記録対象チャンネル番号等)を更新する(ステップS32)。
続いて録画再生部105は、追加HDDであるHDD110E1の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化する(ステップS33)。
【0056】
これにより、追加HDDであるHDD110E1は、ブランチディスクとして登録されることとなる。
そして、ループ録画が開始されると(ステップS17)、HDD110及びHDD110E1は、一体となって、基本情報格納領域141に格納されている基本情報に基づいて、記録対象チャンネルの記録領域が拡張された状態で、トランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画することとなる。
【0057】
ステップS31の判別において、既存HDDであるHDD110が実体的なループ記録状態であり、ループ録画に用いるセグメントSGのうち、未記録部分を有するセグメントSGが存在しない場合には(ステップS31;Yes)、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、既存HDDであるHDD110及び追加HDDであるHDD110E1のセグメントマップ(HDD内のセグメントSGの番号と、同一の記録対象チャンネルに対応するセグメントSGの番号との対応付け)が所定の条件を満たすように既存HDDであるHDD110の基本情報格納領域141に格納されている基本情報(同時記録チャンネル数、記録対象チャンネル番号等)を更新し、追加HDDであるHDD110E1の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化する(ステップS34)。
ここで、所定の条件とは、既に記録済みのトランスポートストリームが破棄されず、かつ、各HDD内のセグメントSGのストリーム記録順番が維持されるということである。
【0058】
これにより、追加HDDであるHDD110E1は、ブランチディスクとして登録されることとなる。
そして、ループ記録(録画)が開始されると(ステップS17)、HDD110及びHDD110E1は、一体となって、基本情報格納領域141に格納されている基本情報に基づいて、記録対象チャンネルの記録領域が拡張された状態で、トランスポートストリームを所定の圧縮率でループ記録(録画)することとなる。
【0059】
より詳細には、直前で録画を行っていた既存HDDであるHDD110のセグメントSGにおいてループ録画停止位置の直後の記録位置から録画を開始するとともに、全ての未記録のセグメントSGに対する録画が完了すると、追加HDDであるHDD110E1のセグメントSGに記録位置を移行し、追加HDDであるHDD110E1の所定のセグメントSGに対する記録が全て完了した時点で、既存HDDであるHDD110において、チャンネル毎に最初に録画を行うべきセグメント(チャンネル毎に最も古く記録がなされたセグメント)を録画対象のセグメントSGとする。
【0060】
次に具体例について説明する。
図9は、HDDを追加登録してチャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合であって、既存HDDが実体的にループ記録状態となっていない場合の具体例の説明図である。
初期状態において、既存HDDであるHDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在している。
【0061】
セグメントSG0〜SG3の4つのセグメントは、予め設定した第1のチャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG1の途中まで記録(録画)がなされており、セグメントSG2及びセグメントSG3は、未だ未記録状態である。
また、セグメントSG4〜SG7の4つのセグメントは、予め設定した第2のチャンネルCh2に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG4の途中まで記録(録画)がなされており、セグメントSG5〜セグメントSG7は、未だ未記録状態である。
【0062】
また、セグメントSG8〜SG11の4つのセグメントは、予め設定した第3のチャンネルCh3に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG10の途中まで記録(録画)がなされており、セグメントSG11は、未だ未記録状態である。
【0063】
上記状態において、HDD110E1を追加登録して、各チャンネルCh1〜Ch3について、それぞれ4つのセグメントで構成されたループ録画領域を6つのセグメントで構成されるループ録画領域に拡張する場合について説明する。
これにより、システムコントローラ117は、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、HDD110の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を更新し、同時記録チャンネル数=3とし、記録対象チャンネル番号=Ch1〜Ch3とし、記録チャンネル毎のセグメント数=4→6と、更新する(ステップS32)。
【0064】
続いて録画再生部105は、追加したHDD110E1の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化し、同時記録チャンネル数=3とし、HDD110E1のセグメントSG0〜SG1の記録対象チャンネル番号=Ch1とし、セグメントSG2〜SG3の記録対象チャンネル番号=Ch2とし、セグメントSG4〜SG5の記録対象チャンネル番号=Ch3とする(ステップS33)。
【0065】
これにより、追加HDDであるHDD110E1は、ブランチディスクとして登録され、ループ録画が開始されることとなる。
この結果、例えば、記録チャンネルCh1について見れば、HDD110のセグメントSG1への記録が完了後、HDD110のセグメントSG2→HDD110のセグメントSG3→HDD110E1のセグメントSG0→HDD110E1のセグメントSG1→HDD110のセグメントSG0→HDD110のセグメントSG1→…という順番で記録(録画)が行われることとなる。
【0066】
図10は、HDDを追加登録してチャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合であって、既存HDDが実体的にループ記録状態となっている場合の具体例の説明図である。
初期状態において、既存HDDであるHDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在している。
セグメントSG0〜SG3の4つのセグメントは、予め設定した第1のチャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG1の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG2及びセグメントSG3には、前回の記録がなされている状態である。
【0067】
また、セグメントSG4〜SG7の4つのセグメントは、予め設定した第2のチャンネルCh2に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG4の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG5〜セグメントSG7には、前回の記録がなされている状態である。
また、セグメントSG8〜SG11の4つのセグメントは、予め設定した第3のチャンネルCh3に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG10の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG11には、前回の記録がなされている状態である。
【0068】
上記状態において、HDD110E1を追加登録して、各チャンネルCh1〜Ch3について、それぞれ4つのセグメントで構成されたループ録画領域を6つのセグメントで構成されるループ録画領域に拡張する場合について説明する。
これにより、システムコントローラ117は、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、HDD110の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を更新し、同時記録チャンネル数=3とし、記録対象チャンネル番号=Ch1〜3とし、記録チャンネル毎のセグメント数=4→6と、更新し、追加したHDD110E1の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化し、同時記録チャンネル数=5とし、HDD110E1のセグメントSG0〜SG1の記録対象チャンネル番号=Ch1とし、セグメントSG2〜SG3の記録対象チャンネル番号=Ch2とし、セグメントSG4〜SG5の記録対象チャンネル番号=Ch3とする。
【0069】
このとき、既存HDDであるHDD110の第1のチャンネルCh1に対応するセグメントSG2〜SG3には、既に前回の記録がなされているので、現在記録を行っているセグメントSG1に対する記録が完了した場合には、追加HDDであるHDD110E1のセグメントSG0を次の記録対象として、セグメントSG2〜SG3に記録されている最も古いデータに対する上書きが行われないようにする。そして、追加HDDであるHDD110E1の全てのセグメントであるセグメントSG0及びセグメントSG1に対する記録が完了した時点で、既存HDDであるHDD110のセグメントSG2に上書き記録を行うようにする。
【0070】
この結果、例えば、記録対象チャンネルCh1について見れば、HDD110のセグメントSG1への記録が完了後、追加HDDであるHDD110E1のセグメントSG0→HDD110E1のセグメントSG1→既存HDDであるHDD110のセグメントSG2(上書き)→HDD110のセグメントSG3(上書き)→HDD110のセグメントSG0→HDD110のセグメントSG1→HDD110E1のセグメントSG0→…という順番で記録(録画)が行われることとなる。
以上の説明のように、HDDを追加登録して録画領域を拡張する場合でも、既存HDDであるHDD110の録画済みのデータには何らの影響を与えることがなく、再生することが可能となっている。
【0071】
[2]HDDを追加登録した後に、さらにHDDを追加登録する場合の動作
[2.1]HDDを追加登録した後に、HDDを追加登録して同時に記録する記録対象チャンネルを追加する場合の動作
この場合の動作については、[1.1]で説明したHDDを追加登録して同時に記録する記録対象チャンネルを追加する場合の動作と同様であるため、詳細な説明を省略するが、例えば、HDD110に対して、外付けHDD110E1を追加登録した後、さらに外付けHDD110E2を追加登録して同時に記録するチャンネルを追加する場合でも、既存HDDであるHDD110の録画済みのデータ及び前回追加した外付けHDD110E1の録画済みのデータには何らの影響を与えることがなく、再生することが可能となっている。
【0072】
[2.2]HDDを追加登録した後に、HDDを追加登録して記録対象チャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合の動作
【0073】
再び、図8を参照して、HDDを追加登録した後に、HDDを追加登録して記録対象チャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合の動作について説明する。
まず、システムコントローラ117は、既存HDDであるHDD110及びHDD110E1全体として、既に実体的にループ記録状態、すなわち、ループ録画に用いるセグメントSGのうち、未記録部分を有するセグメントSGが存在するか否かを判別する(ステップS31)。
【0074】
ステップS31の判別において、既存HDDであるHDD110及びHDD110E1全体が実体的なループ記録状態ではなく、ループ録画に用いるセグメントSGのうち、未記録部分を有するセグメントSGが存在する場合には(ステップS31;No)、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、既存HDDであるHDD110及びHDD110E1のそれぞれの基本情報格納領域141に格納されている基本情報(同時記録チャンネル数、記録対象チャンネル番号等)を更新する(ステップS32)。
続いて録画再生部105は、追加HDDであるHDD110E2の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化する(ステップS33)。
【0075】
これにより、追加HDDであるHDD110E2は、ブランチディスクとして登録されることとなる。
そして、ループ録画が開始されると(ステップS17)、HDD110、HDD110E1及びHDD110E2は、一体となって、基本情報格納領域141に格納されている基本情報に基づいて、記録対象チャンネルの記録領域が拡張された状態で、トランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画することとなる。
【0076】
ステップS31の判別において、既存HDDであるHDD110及びHDD110E1全体として、既に実体的なループ記録状態であり、ループ録画に用いるセグメントSGのうち、未記録部分を有するセグメントSGが存在しない場合には(ステップS31;Yes)、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、既存HDDであるHDD110及びHDD110E1並びに追加HDDであるHDD110E2のセグメントマップ(HDD内のセグメントSGの番号と、同一の記録対象チャンネルに対応するセグメントSGの番号との対応付け)が所定の条件を満たすように既存HDDであるHDD110及びHDD110E1のそれぞれの基本情報格納領域141に格納されている基本情報(同時記録チャンネル数、記録対象チャンネル番号等)を更新し、追加HDDであるHDD110E2の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化する(ステップS34)。
ここにおいても、所定の条件とは、既に記録済みのトランスポートストリームが破棄されず、かつ、各HDD内のセグメントSGのストリーム記録順番が維持されるということである。
【0077】
これにより、追加HDDであるHDD110E2は、ブランチディスクとして登録されることとなる。
そして、ループ記録(録画)が開始されると(ステップS17)、HDD110、HDD110E1及びHDD110E2は、一体となって、基本情報格納領域141に格納されている基本情報に基づいて、記録対象チャンネルの記録領域が拡張された状態で、トランスポートストリームを所定の圧縮率でループ記録(録画)することとなる。
より詳細には、直前で記録(録画)を行っていた既存HDDであるHDD110のセグメントSGにおいてループ記録(録画)停止位置の直後の記録位置から記録(録画)を開始するとともに、全ての未記録のセグメントSGに対する録画が完了すると、追加HDDであるHDD110E1のセグメントSGに記録位置を移行し、追加HDDであるHDD110E1の所定のセグメントSGに対する記録が全て完了した時点で、既存HDDであるHDD110に記録を行うようになる。
【0078】
次に具体例について説明する。
図11は、HDDを追加登録した後にさらにHDDを追加登録してチャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合であって、既存HDDが実体的にループ記録状態となっていない場合の具体例の説明図である。
初期状態において、既存HDDであるHDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在している。
【0079】
また、既存HDDであり、前回追加登録されたHDD110E1のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG5が存在している。
HDD110のセグメントSG0〜SG3の4つのセグメントは、予め設定した第1のチャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、セグメントSG2及びセグメントSG3は、未だ未記録状態である。
また、HDD110のセグメントSG4〜SG7の4つのセグメントは、予め設定した第2のチャンネルCh2に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG6の途中まで記録(録画)がなされており、セグメントSG7は、未だ未記録状態である。
【0080】
また、セグメントSG8〜SG11の4つのセグメントは、予め設定した第3のチャンネルCh3に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG9の途中まで記録(録画)がなされており、セグメントSG10〜SG11は、未だ未記録状態である。
【0081】
上記状態において、HDD110E2をさらに追加登録して、各チャンネルCh1〜Ch3について、それぞれ6つのセグメントで構成されたループ録画領域を9つのセグメントで構成されるループ録画領域に拡張する場合について説明する。
これにより、システムコントローラ117は、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、HDD110及びHDD110E1の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を更新し、同時記録チャンネル数=3とし、記録対象チャンネル番号=Ch1〜3とし、記録チャンネル毎のセグメント数=6→9と、更新する(ステップS32)。
【0082】
続いて録画再生部105は、追加したHDD110E2の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化し、同時記録チャンネル数=3とし、HDD110E2のセグメントSG0〜SG1の記録対象チャンネル番号=Ch1とし、セグメントSG2〜SG3の記録対象チャンネル番号=Ch2とし、セグメントSG4〜SG5の記録対象チャンネル番号=Ch3とする(ステップS33)。
これにより、追加HDDであるHDD110E2は、ブランチディスクとして登録され、ループ録画が開始されることとなる。
【0083】
この結果、例えば、記録チャンネルCh1について見れば、HDD110E1のセグメントSG0への記録が完了後、HDD110E1のセグメントSG1→HDD110のセグメントSG2→HDD110のセグメントSG3→HDD110E2のセグメントSG0→HDD110E2のセグメントSG1→HDD110E2のセグメントSG2→HDD110のセグメントSG0→HDD110のセグメントSG1→HDD110E1のセグメントSG0→…という順番で記録(録画)が行われることとなる。
【0084】
図12は、HDDを追加登録した後にさらにHDDを追加登録してチャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合であって、既存HDDが実体的にループ記録状態となっている場合の具体例の説明図である。
初期状態において、既存HDDであるHDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在している。
【0085】
また、既存HDDであり、前回追加登録されたHDD110E1のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG5が存在している。
HDD110のセグメントSG0〜SG3の4つのセグメントは、予め設定した第1の記録対象チャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、セグメントSG0〜セグメントSG3には、前回の記録がなされている状態である。
【0086】
また、HDD110のセグメントSG4〜SG7の4つのセグメントは、予め設定した第2の記録対象チャンネルCh2に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG6の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG4、セグメントSG5及びセグメントSG7には、前回の記録がなされている状態である。
また、HDD110のセグメントSG8〜SG11の4つのセグメントは、予め設定した第3の記録対象チャンネルCh3に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG9の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG8、セグメントSG10及びセグメントSG11には、前回の記録がなされている状態である。
【0087】
HDD110E1のセグメントSG0及びセグメントSG1の2つのセグメントは、予め設定した第1の記録対象チャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG0の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG1には、前回の記録がなされている状態である。
また、HDD110E1のセグメントSG2及びセグメントSG3の2つのセグメントは、予め設定した第2の記録対象チャンネルCh2に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、セグメントSG2〜SG3には、前回の記録がなされている状態である。
【0088】
また、HDD110E1のセグメントSG4及びセグメントSG5の2つのセグメントは、予め設定した第3の記録対象チャンネルCh3に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、セグメントSG4及びセグメントSG5には、前回の記録がなされている状態である。
【0089】
上記状態において、HDD110E2を追加登録して、各記録対象チャンネルCh1〜Ch3について、それぞれ6つのセグメントで構成されたループ録画領域を9つのセグメントで構成されるループ録画領域に拡張する場合について説明する。
システムコントローラ117は、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、HDD110及びHDD110E1の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を更新し、同時記録チャンネル数=3とし、記録対象チャンネル番号=Ch1〜Ch3とし、記録チャンネル毎のセグメント数=6→9と、更新し、追加したHDD110E2の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化し、同時記録チャンネル数=3とし、HDD110E2のセグメントSG0〜SG2の記録対象チャンネル番号=Ch1とし、セグメントSG3〜SG5の記録対象チャンネル番号=Ch2とし、セグメントSG6〜SG8の記録対象チャンネル番号=Ch3とする。
【0090】
このとき、既存HDDであるHDD110の第1のチャンネルCh1に対応するセグメントSG0〜SG3及び既存HDDであるHDD110E1の第1のチャンネルCh1に対応するセグメントSG1には、既に前回の記録がなされているので、現在記録を行っているHDD110E1のセグメントSG0に対する記録が完了した場合には、追加HDDであるHDD110E2のセグメントSG0を次の記録対象として、セグメントSG1に記録されている最も古いデータに対する上書きが行われないようにする。そして、追加HDDであるHDD110E2の全てのセグメントであるセグメントSG0〜セグメントSG2に対する記録が完了した時点で、既存HDDであるHDD110E1のセグメントSG1に上書き記録を行うようにする。
【0091】
この結果、例えば、記録対象チャンネルCh1について見れば、HDD110E1のセグメントSG0への記録が完了後、追加HDDであるHDD110E2のセグメントSG0→HDD110E2のセグメントSG1→HDD110E2のセグメントSG2→既存HDDであるHDD110E1のセグメントSG1(上書き)→既存HDDであるHDD110のセグメントSG2(上書き)→HDD110のセグメントSG3(上書き)→HDD110のセグメントSG0→HDD110のセグメントSG1→HDD110E1のセグメントSG0→…という順番で記録(録画)が行われることとなる。
【0092】
以上の説明のように、HDDを追加登録した後にさらにHDDを追加登録して録画領域を拡張する場合でも、既存HDDであるHDD110及びHDD110E1の録画済みのデータには何らの影響を与えることがなく、再生することが可能となっている。
【0093】
[3]追加登録したHDDを一時的に取り外す場合の動作
[3.1]追加登録したHDDがメインディスクである場合に当該HDDを一時的に取り外す場合の動作
まず、HDD110(メインディスク)に対して、追加登録したHDD(以下の説明では、HDD110E1)がメインディスクである場合に、当該追加登録したHDDを一時的に取り外す場合の動作について説明する。
この場合に、追加登録したHDD110E1を一時的に取り外しても、残されているHDD110に記録されている録画済みのデータに基づいて再生が可能となっている。
【0094】
図13は、追加登録したHDDを一時的に取り外す場合の処理フローチャートである。
まず、システムコントローラ117は、録画再生部105がループ録画動作中であるか否かを判別する(ステップS41)。
ステップS41の判別において、録画再生部105がループ録画動作中である場合には(ステップS41;Yes)、ループ録画動作を停止し(ステップS42)、処理をステップS43に移行する。
【0095】
ステップS41の判別において、録画再生部105がループ録画動作中ではない場合には(ステップS41;No)、システムコントローラ117は、表示部120にHDDの登録/登録解除に関する設定メニューを表示する(ステップS43)。
これにより、ユーザが、図5に示したように、HDD取り外しボタンTB3をリモコン130により選択し確定することにより一時取り外し指示動作を行うと(ステップS44)、システムコントローラ117は、表示部120に追加登録したHDDを切り離す操作をユーザに促す表示を行う。これにより、ユーザがHDD110E1を切り離す処理(USBコネクタなどの通信コネクタを通信インタフェース部118から引き抜く等の処理)を行うと(ステップS45)、により、システムコントローラ117は、一時取り外し処理に移行する(ステップS46)。
【0096】
図14は、一時取り外し処理の処理フローチャートである。
システムコントローラ117は、残っているHDDであるHDD110の制御情報格納領域からループ録画した過去の番組に関するデータを読み出し過去番組表を表示する(ステップS51)。この場合において、一時的に取り外したHDD110E1に録画されている番組については、グレイアウト表示(選択不可状態として灰色で薄く表示)する。なお、一部がHDD110に録画されているが、他の一部がHDD110E1に録画されている番組についてもグレイアウト表示がなされる。したがって、グレイアウト表示ではなく、通常表示がなされている番組であれば、その全てを視聴することが可能となっている。
【0097】
そして、システムコントローラ117は、ユーザが通常表示されている番組のいずれかを選択したか否かを判別する(ステップS52)。
ステップS52の判別において、いずれの番組も選択されない場合には(ステップS52;No)、待機状態となる。
ステップS52の判別において、ユーザによりいずれかの番組が選択された場合には(ステップS52;Yes)、当該選択された番組の再生を行う(ステップS53)。
【0098】
図15は、追加登録したHDDがメインディスクである場合に当該HDDを一時的に取り外す場合の具体例の説明図である。
図15は、HDD110E1を取り外す前の初期状態を示す図であり、HDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG4〜セグメントSG7の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG8〜セグメントSG11の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
また、HDD110E1のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG7が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch4であり、セグメントSG4〜セグメントSG7の記録対象チャンネル番号=Ch5である。
【0099】
この状態において、追加登録をしたHDD110E1を一時的に取り外した状態では、HDD110に記録されている記録対象チャンネルCh1〜チャンネルCh3について記録したコンテンツ(番組)については、全て再生可能状態(全ての番組が通常表示状態)、かつ、HDD110E1に記録されている記録対象チャンネルCh4、記録対象チャンネルCh5については、全て再生不可状態(全ての番組がグレイアウト表示状態)で番組選択が行えることとなる。
【0100】
なお、図15の例の場合には、いずれのHDDもメインディスクであるので、仮にHDD110を取り外したとしても同様にHDD110E1に記録されている記録対象チャンネルCh4及び記録対象チャンネルCh5のコンテンツ(番組)を再生がおこなえることとなる。なお、本実施形態体では、HDD110は、内蔵HDDであるので、実際には取り外しを行うことが困難であるが、HDD110も外付けHDDとすれば、容易に取り外しが可能である。
【0101】
図16は、追加登録したHDDがブランチディスクである場合に当該HDDを一時的に取り外す場合の具体例の説明図である。
図16は、HDD110E1を取り外す前の初期状態を示す図であり、HDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG4〜セグメントSG7の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG8〜セグメントSG11の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0102】
また、HDD110E1のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG5が存在しており、セグメントSG0、セグメントSG1の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG2、セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG4、セグメントSG5の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0103】
この状態においても、追加登録をしたHDD110E1を一時的に取り外した状態では、HDD110に記録されている記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3について記録した番組については、全て再生可能状態(全ての番組が通常表示状態)、かつ、HDD110E1に記録されている記録対象チャンネルCh4、記録対象チャンネルCh5については、全て再生不可状態(全ての番組がグレイアウト表示状態)で番組選択が行えることとなる。
図16の例の場合には、メインディスクはHDD110のみであるので、HDD110を取り外すことはできない。メインディスクが1台の場合には、当該メインディスクであるHDDを取り外してしまうと、制御情報格納領域がいずれの他のHDDに存在しないため、再生制御が行えないからである。
【0104】
図17は、追加登録したHDDが2台存在し、いずれのHDDもブランチディスクである場合にいずれかの追加登録したHDDを一時的に取り外す場合の具体例の説明図である。
図17に示すように、HDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG4〜セグメントSG7の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG8〜セグメントSG11の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0105】
また、ブランチディスクであるHDD110E1のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG5が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG1の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG2〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG4〜セグメントSG5の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0106】
また、ブランチディスクであるHDD110E2のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG8が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG2の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG3〜セグメントSG5の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG6〜セグメントSG8の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0107】
この状態においても、追加登録をしたHDD110E1を一時的に取り外した状態では、HDD110及びHDD110E2に記録されている記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3について記録した番組については、全て再生可能状態(全ての番組が通常表示状態)であり、HDD110及びHDD110E2に記録されている記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3について記録した番組であって、HDD110E1にその一部が記録されている番組については、HDD110E1に記録されている部分以外については再生可能状態で番組選択が行えることとなる。
【0108】
同様に、追加登録をしたHDD110E2を一時的に取り外した状態では、HDD110及びHDD110E1に記録されている記録対象チャンネルCh1〜チャンネルCh3について記録した番組については、全て再生可能状態(全ての番組が通常表示状態)であり、HDD110及びHDD110E1に記録されているチャンネルCh1〜チャンネルCh3について記録した番組であって、HDD110E2にその一部が記録されている番組については、HDD110E2に記録されている部分以外については再生可能状態で番組選択が行えることとなる。
【0109】
さらに、追加登録をしたHDD110E1及びHDD110E2を一時的に取り外した状態では、HDD110に記録されている記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3について記録した番組については、全て再生可能状態(全ての番組が通常表示状態)で番組選択が行えることとなる。
図17の例の場合においても、図16の例の場合と同様に、メインディスクはHDD110のみであるので、HDD110を取り外すことはできない。メインディスクが1台の場合には、当該メインディスクであるHDDを取り外してしまうと、制御情報格納領域がいずれの他のHDDに存在しないため、再生制御が行えないからである。
【0110】
[4]追加登録したHDDの登録解除を行う場合の動作
[4.1]追加登録したHDDがメインディスクである場合に当該HDDの登録解除を行う場合の動作
まず、HDD110(メインディスク)に対して、追加登録したHDD110E1がメインディスクである場合に、当該追加登録したHDD110E1の登録解除を行う場合の動作について説明する。
この場合に、追加登録したHDD110E1の登録解除を行っても残されているHDD110に記録されている録画済みのデータに基づいて再生が可能となっている。
【0111】
図18は、追加登録したHDDの登録解除を行う場合の処理フローチャートである。
まず、システムコントローラ117は、録画再生部105がループ録画動作中であるか否かを判別する(ステップS61)。
ステップS61の判別において、録画再生部105がループ録画動作中である場合には(ステップS61;Yes)、ループ録画動作を停止し(ステップS62)、処理をステップS63に移行する。
【0112】
ステップS61の判別において、録画再生部105がループ録画動作中ではない場合には(ステップS61;No)、システムコントローラ117は、表示部120にHDDの登録/登録解除に関する設定メニューを表示する(ステップS63)。
これにより、図5に示したように、ユーザがHDD登録解除ボタンTB4をリモコン130により選択し確定することにより、登録解除指示動作を行うと(ステップS64)、システムコントローラ117は、登録解除処理を行う(ステップS65)。具体的には、システムコントローラ117は、HDD110の基本情報格納領域141内の基本情報(例えば、同時記録チャンネル数)を更新する。
【0113】
さらにシステムコントローラ117は、表示部120に追加登録したHDDを切り離す操作をユーザに促す表示を行う。これにより、ユーザがHDD110E1を切り離す処理(USBコネクタなどの通信コネクタを通信インタフェース部118から引き抜く等の処理)を行うと(ステップS66)、ループ記録(録画)が開始され(ステップS67)、HDD110は、基本情報格納領域141に格納されている基本情報に基づいて、トランスポートストリームを所定の圧縮率でループ記録(録画)することとなる。
【0114】
図19は、追加登録したHDDがメインディスクである場合に当該HDDの登録解除を行う場合の具体例の説明図である。
図16に示すように、追加登録したHDD110E1取り外す前において、メインディスクであるHDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG4〜セグメントSG7の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG8〜セグメントSG11の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0115】
また、追加登録されているHDD110E1のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG7が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch4であり、セグメントSG4〜セグメントSG7の記録対象チャンネル番号=Ch5である。
この状態において、追加登録をしたHDD110E1の登録を解除した場合には、HDD110に記録されている記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3について記録した番組については、全て再生可能状態、かつ、記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3で継続してループ録画が行えることとなる。
【0116】
図20は、追加登録したHDDの登録状態を維持し、既存のHDDの登録解除を行う場合の具体例の説明図である。
図20に示すように、いずれのHDDもメインディスクであるので、HDD110の登録を解除したとしても同様にHDD110E1に記録されているチャンネルCh4及びチャンネルCh5の番組の再生及びループ録画の継続が行えることとなる。
なお、本実施形態体では、HDD110は、内蔵HDDであるので、実際には取り外しを行うことは困難であるが、単純に登録を解除するだけであれば容易に可能である。さらに、HDD110も外付けHDDとすれば、容易に物理的に取り外した状態で登録を解除することが可能である。
【0117】
[4.2]追加登録したHDDがブランチディスクである場合に当該HDDの登録解除を行う場合の動作
図21は、追加登録したHDDがブランチディスクである場合に当該HDDの登録解除を行う場合の具体例の説明図である。
図21に示すように、追加登録したHDD110E1取り外す前において、HDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG4〜セグメントSG7の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG8〜セグメントSG11の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0118】
また、HDD110E1のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG5が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG1の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG2〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG4〜セグメントSG5の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
この状態において、追加登録をしたHDD110E1の登録を解除する直前では、HDD110及びHDD110E1は、既にループ記録状態となっており、データが書き込まれていないセグメントは存在せず、HDD110E1のセグメントSG0に上書き記録を行っている。
【0119】
この場合において、追加登録をしたHDD110E1の登録を解除した後に、残ったHDD(本実施形態では、HDD110)のいずれかのセグメント上に記録を行っていた場合には、その記録場所に続く位置から記録を行い、登録を解除したHDD110E1のいずれかのセグメント上に記録を行っていた場合には、残ったHDD110のセグメントのうち、最も古いデータが書き込まれているセグメントに記録を行うようにする。
【0120】
すなわち、図21の例の場合、追加登録をしたHDD110E1の登録を解除した後においては、HDD110のループ録画領域に含まれる記録対象チャンネル番号=Ch1に対応するセグメントのうち、最も古いデータが書き込まれているセグメントSG2にデータの書き込みを行い、続いて、セグメントSG3→セグメントSG0→セグメントSG1→セグメントSG2→…の順番でループ録画を継続することとなる。
この結果、残されたHDDの記録済みのデータ及び制御情報は可能な限り残されているので、再生が可能となっている。
【0121】
図21の例の場合には、メインディスクはHDD110のみであるので、HDD110を取り外すことはできない。メインディスクが1台の場合には、当該メインディスクであるHDDを取り外してしまうと、制御情報格納領域がいずれの他のHDDに存在しないため、再生制御が行えないからである。
【0122】
[4.3]追加登録したHDDが2台存在し、いずれのHDDもブランチディスクである場合にいずれかの追加登録したHDDの登録解除を行う場合の動作
図22は、追加登録したHDDが2台存在し、いずれのHDDもブランチディスクである場合にいずれかの追加登録したHDDの登録解除を行う場合の具体例の説明図である。
図22において、HDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG4〜セグメントSG7の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG8〜セグメントSG11の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0123】
また、ブランチディスクであるHDD110E1のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG5が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG1の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG2〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG4〜セグメントSG5の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0124】
また、ブランチディスクであるHDD110E2のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG8が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG2の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG3〜セグメントSG5の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG6〜セグメントSG8の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0125】
この状態においても、追加登録をしたHDD110E1の登録を解除した状態では、HDD110及びHDD110E2に記録されている記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3について記録した番組については、全て再生可能状態(全ての番組が通常表示状態)であり、HDD110及びHDD110E2に記録されている記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3について記録した番組であって、HDD110E1にその一部が記録されている番組については、HDD110E1に記録されている部分以外については再生可能状態で番組選択が行えることとなる。
【0126】
同様に、追加登録をしたHDD110E2を一時的に取り外した状態では、HDD110及びHDD110E1に記録されているチャンネルCh1〜チャンネルCh3について記録した番組については、全て再生可能状態(全ての番組が通常表示状態)であり、HDD110及びHDD110E1に記録されている記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3について記録した番組であって、HDD110E2にその一部が記録されている番組については、HDD110E2に記録されている部分以外については再生可能状態で番組選択が行えることとなる。
【0127】
さらに、追加登録をしたHDD110E1及びHDD110E2の登録を解除した状態では、HDD110に記録されている記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3について記録した番組については、全て再生可能状態(全ての番組が通常表示状態)で番組選択が行えることとなる。
図22の例の場合においても、図21の例の場合と同様に、メインディスクはHDD110のみであるので、HDD110の登録を解除することはできない。メインディスクが1台の場合には、当該メインディスクであるHDDを取り外してしまうと、制御情報格納領域がいずれの他のHDDに存在しないため、再生制御が行えないからである。
【0128】
[5]ループ録画の開始後に同一HDD内で同時記録するチャンネルを追加する場合の動作
図23は、ループ録画の開始後に同一HDD内で同時記録するチャンネルを追加する場合の処理フローチャートである。
まず、システムコントローラ117は、録画再生部105がループ録画動作中であるか否かを判別する(ステップS71)。
ステップS71の判別において、録画再生部105がループ録画動作中である場合には(ステップS71;Yes)、システムコントローラ117は、ループ録画動作を停止し(ステップS72)、処理をステップS73に移行する。
【0129】
ステップS71の判別において、録画再生部105がループ録画動作中ではない場合には(ステップS71;No)、システムコントローラ117は、表示部120にHDDの設定メニュー画面MNを表示する(ステップS73)。
これにより、図5に示したように、ユーザが設定メニュー画面MN上で同時記録チャンネル追加ボタンTB5をリモコン130により選択し確定することにより、同時記録チャンネル追加指示動作を行うと(ステップS74)、システムコントローラ117は、同時記録チャンネル追加処理を行う(ステップS75)。
そして同時記録チャンネル追加処理が完了後に、ループ録画を開始することとなる(ステップS76)。
【0130】
図24は、同時記録チャンネル追加処理の処理フローチャートである。
まずシステムコントローラ117は、基本情報格納領域に格納されている基本情報に基づいて追加チャンネルの記録領域が確保可能か否かを判別する(ステップS81)。より具体的には、HDD110が既に実体的にループ記録状態、すなわち、ループ録画に用いるセグメントSGのうち、未記録部分を有するセグメントSGが存在するか否かを判別し、未記録部分を有するセグメントSGが存在する場合には、追加チャンネルの記録領域が確保可能であると判別する。
【0131】
ステップS81の判別において、記録領域が確保できない場合、すなわち、ループ録画に用いるセグメントSGのうち、未記録部分を有するセグメントSGが存在しない場合には(ステップS81;No)、システムコントローラ117は、ユーザによる領域確保方法の指示入力画面を表示部120に表示し(ステップS82)、ユーザの指示入力があったか否かを判別する(ステップS83)。
ステップS83の判別において、ユーザの指示入力がない場合には(ステップS83;No)、システムコントローラ117は、待機状態となる。
【0132】
ステップS83の判別において、ユーザの指示入力があった場合には(ステップS83;Yes)、システムコントローラ117は、当該指示入力が記録領域の確保を自動で行う指示に相当するものであるか否かを判別する(ステップS84)。
ステップS84の判別において、当該指示入力は、記録領域の確保を自動で行う指示に相当するものである場合には(ステップS84;Yes)、システムコントローラ117は、ループ録画データ格納領域に既に記録されているデータのうち、最も古い記録データを削除する処理を行い(ステップS85)、処理をステップS87に移行する。
【0133】
ステップS84の判別において、当該指示入力は、記録領域の確保を自動で行わない指示、すなわち、ユーザが手動で記録領域の確保を行う指示に相当するものである場合には(ステップS84;No)、システムコントローラ117は、ユーザに連続する不要な番組を選択させて削除させる処理を行う(ステップS86)。
【0134】
続いてシステムコントローラ117は、HDDの基本情報格納領域に格納されている基本情報を更新する。より詳細には、同時記録チャンネル数の更新を行うとともに、セグメントマップの更新を行う。ここで、セグメントマップの更新に際しては、所定の条件として、既に記録済みのストリームデータが破棄されず、かつ、ストリームデータのループ録画データ格納領域におけるセグメントSGへの記録順序を維持するように更新を行って処理を終了する(ステップS87)。
【0135】
同様に、ステップS81の判別において、追加チャンネルの記録領域が確保可能、すなわち、ループ録画に用いるセグメントSGのうち、未記録部分を有するセグメントSGが存在する場合には(ステップS81;Yes)、システムコントローラ117は、HDDの基本情報格納領域に格納されている基本情報を更新して、処理を終了する(ステップS88)。
【0136】
図25は、追加チャンネルの記録領域の確保が可能な場合の具体例の説明図である。
図25に示すように、メインディスクとしての、HDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG5の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG6〜セグメントSG11の記録対象チャンネル番号=Ch2であったとする。
【0137】
この状態で記録対象チャンネル番号Ch3に対応する記録領域を追加する場合について説明する。
ここで、予め設定した第1の記録対象チャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であるセグメントSG0〜セグメントSG5は、現在セグメントSG2の途中まで記録(録画)がなされており、セグメントSG3〜セグメントSG5は、未だ未記録状態である。
【0138】
同様に予め設定した第2の記録対象チャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であるセグメントSG6〜セグメントSG11は、現在セグメントSG6の途中まで記録(録画)がなされており、セグメントSG7〜セグメントSG11は、未だ未記録状態である。
【0139】
そこで、3つの記録対象チャンネルCh1〜記録対象Ch3に均等にループ録画データ格納領域142のセグメントSGを割り当てる場合には、例えば各チャンネルCh1〜Ch3に4つずつのセグメントを割り当てることとなる。
このため、本例では、記録対象チャンネル番号=Ch1及び記録対象チャンネル番号=Ch2に対応するセグメントをそれぞれ二つずつ、記録対象チャンネル番号Ch3に割り当てるものとする。
【0140】
より具体的には、記録対象チャンネル番号=Ch1に対応するセグメントSG0〜SG5のうち、最も記録がなされるのが遅い予定であったセグメントSG4及びセグメントSG5並びに記録対象チャンネル番号=Ch2に対応するセグメントSG6〜SG11のうち、最も記録がなされるのが遅い予定であったセグメントSG10及びセグメントSG11を記録対象チャンネル番号=Ch3に割り当てることとなる。
【0141】
この結果、記録対象チャンネル番号=Ch1に対応するセグメントSG0〜セグメントSG3においては、ループ録画開始後には、再びセグメントSG2の続きからループ録画を継続することとなり、記録対象チャンネル番号=Ch3に対応するセグメントSG6〜セグメントSG9においては、ループ録画開始後には、再びセグメントSG6の続きからループ録画を継続することとなり、既にループ録画データ格納領域142に格納済みのストリームデータ及び制御情報格納領域143に格納されている制御情報は、破棄されることがなく、再生が可能となっている。
【0142】
図26は、追加チャンネルの記録領域の確保ができない場合の具体例の説明図である。
図26に示すように、メインディスクとしての、HDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG5の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG6〜セグメントSG11の記録対象チャンネル番号=Ch2であったとする。
この状態で記録対象チャンネル番号Ch3に対応する記録領域を追加する場合について説明する。
【0143】
ここで、予め設定した第1のチャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であるセグメントSG0〜セグメントSG5は、現在セグメントSG2の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG0、セグメントSG1、セグメントSG3〜セグメントSG5には、前回の記録がなされている状態である。
【0144】
また、予め設定した第2のチャンネルCh2に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であるセグメントSG6〜セグメントSG11は、現在セグメントSG6の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG7〜セグメントSG11には、前回の記録がなされている状態である。
【0145】
ここで、3つの記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3に均等にループ録画データ格納領域142のセグメントSGを割り当てる場合には、例えば各記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3に4つずつのセグメントを割り当てることとなる。
このため、本例では、記録対象チャンネル番号=Ch1及び記録対象チャンネル番号=Ch2に対応するセグメントをそれぞれ二つずつ、記録対象チャンネル番号Ch3に割り当てるものとする。
【0146】
より具体的には、記録対象チャンネル番号=Ch1に対応するセグメントSG0〜SG5のうち記録がなされたのが最も古い側から二つのセグメントSG3及びセグメントSG4を選択し、並びに記録対象チャンネル番号=Ch2に対応するセグメントSG6〜SG11のうち記録がなされたのが最も古い側から二つのセグメントSG7及びセグメントSG8を選択し、これらを記録対象チャンネル番号=Ch3に割り当てることとなる。
この結果、記録対象チャンネル番号=Ch1に対応するセグメントSG0〜セグメントSG2及びセグメントSG5においては、ループ録画開始後には、再びセグメントSG2の続きからループ録画を継続することとなる。
【0147】
同様に、記録対象チャンネル番号=Ch2に対応するセグメントSG6及びセグメントSG9〜セグメントSG11においては、ループ録画開始後には、再びセグメントSG6の続きからループ録画を継続することとなる。
また、記録対象チャンネル番号=Ch3に対応するセグメントSG3、セグメントSG4、セグメントSG7及びセグメントSG8においては、ループ録画開始後には、セグメントSG3→セグメントSG4→セグメントSG7→セグメントSG8→セグメントSG3→…の順番で録画がなされることとなる。
【0148】
したがって、同時記録チャンネル追加前に既にループ録画データ格納領域142に格納済みのストリームデータであって、新たな記録対象チャンネルに割り当てられなかったセグメントに対応するストリームデータ及び制御情報格納領域143に格納されている制御情報は、破棄されることがなく、再生が可能となっている。
【0149】
[6]ループ録画の開始後に同一HDD内で同時記録していたチャンネルを削除する場合の動作
図27は、ループ録画の開始後に同一HDD内で同時記録するチャンネルを削除する場合の処理フローチャートである。
【0150】
まず、システムコントローラ117は、録画再生部105がループ録画動作中であるか否かを判別する(ステップS91)。
ステップS91の判別において、録画再生部105がループ録画動作中である場合には(ステップS91;Yes)、システムコントローラ117は、ループ録画動作を停止し(ステップS92)、処理をステップS93に移行する。
【0151】
ステップS91の判別において、録画再生部105がループ録画動作中ではない場合には(ステップS91;No)、システムコントローラ117は、表示部120にHDDの設定メニュー画面MNを表示する(ステップS93)。
これにより、図5に示したように、ユーザが設定メニュー画面MN上で同時記録チャンネル削除ボタンTB6をリモコン130により選択し確定することにより、同時記録チャンネル削除指示動作を行うと(ステップS94)、システムコントローラ117は、同時記録チャンネル削除処理を行う(ステップS95)。
そして同時記録チャンネル削除処理後に、ループ録画を開始する(ステップS96)。
【0152】
図28は、同時記録チャンネル削除処理の具体例の説明図である。
図28に示すように、メインディスクとしての、HDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG4〜セグメントSG7の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG8〜セグメントSG11の記録対象チャンネル番号=Ch3であったとする。
【0153】
この状態で記録対象チャンネル番号Ch2に対応する記録領域を削除する場合について説明する。
ここで、予め設定した第1のチャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であるセグメントSG0〜セグメントSG3は、現在セグメントSG1の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG0、セグメントSG2、セグメントSG3には、前回の記録がなされている状態である。さらにセグメントSG1以外では、セグメントSG2の記録が最も古く、記録(録画)の時期が古い順に並べると、セグメントSG2→セグメントSG3→セグメントSG0となっている。
【0154】
また、予め設定した第3のチャンネルCh2に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であるセグメントSG8〜セグメントSG11は、現在セグメントSG10の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG8、セグメントSG9及びセグメントSG11には、前回の記録がなされている状態である。
さらにセグメントSG10以外では、セグメントSG11の記録が最も古く、記録(録画)の時期が古い順に並べると、セグメントSG11→セグメントSG8→セグメントSG9となっている。
【0155】
ここで、記録対象チャンネルCh2に対応する記録領域を削除するに当たり、記録対象チャンネルCh2に対応するセグメントSG4〜セグメントSG7を記録対象チャンネルCh1及び記録対象チャンネルCh3に割り当てるときに、できる限り古いデータを残し、各セグメント間の相対的な記録順番も変更しないようにするために、新たに割り当てたセグメントに先にトランスポートストリームを録画するようにしている。
【0156】
すなわち、同時記録チャンネル(記録対象チャンネルCh2)削除後の記録対象チャンネルCh1については、ループ記録再開後には、上書き途中であったセグメントSG1の残りの部分に記録を開始し、セグメントSG1→新たに追加されたセグメントSG4→新たに追加されたセグメントSG5→セグメントSG2→セグメントSG3→セグメントSG0→セグメントSG1→…の順番でループ録画がなされる。
【0157】
同様に同時記録チャンネル(Ch2)削除後の記録対象チャンネルCh3については、ループ記録再開後には、上書き途中であったセグメントSG10の残りの部分に記録を開始し、セグメントSG10→新たに追加されたセグメントSG6→新たに追加されたセグメントSG7→セグメントSG11→セグメントSG8→セグメントSG9→セグメントSG10→…の順番でループ録画がなされる。
【0158】
したがって、削除対象の記録チャンネル以外の記録チャンネルについては、同時記録チャンネル削除前に既にループ録画データ格納領域142に格納済みのストリームデータ及び制御情報格納領域143に格納されている制御情報は、破棄されることがなく、再生が可能となっている。
【0159】
[7]実施形態の効果
以上の説明のように、本実施形態によれば、ループ録画(タイムシフト録画)において、HDDとして構成されている記録媒体の活用の自由度が増す。
また、HDDとしては、外付けのHDDを用いることができ、より長期間にわたってループ録画を行うことができ、録画予約等のユーザの手間を削減して、長期にわたってコンテンツを再生して楽しむことが可能となる。
【0160】
[8]実施形態の変形例
以上の実施形態の説明においては、ディジタル放送記録装置としてコンテンツデータ記録機能(録画機能)を備えたテレビジョン受信装置を例にとり説明したが、これに限定されるものではない。例えば、HDD(Hard Disk Drive)に録画を行うHDDレコーダや、HDD及びDVD(Digital Versatile Disc)に録画を行えるHDD+DVDレコーダなどの他のコンテンツデータ記録を行うディジタル放送記録装置にも適用できる。
【0161】
また、外部にチューナを接続するチューナ別体型の記録(録画)専用装置であっても適用が可能である。
【0162】
本実施形態のディジタル放送記録置は、CPUなどの制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備え、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成とすることも可能である。
【0163】
この場合において、ディジタル放送記録装置で実行される制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0164】
また、本実施形態のディジタル放送記録装置で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のディジタル放送記録置で実行される制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、本実施形態の制御プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0165】
なお、上述した実施形態は、一例であり、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の実施形態を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0166】
100…テレビジョン受信装置、101…チューナ部、105…録画再生部、106…ループ録画部、107…PVR録画部、108…変更部、109…再生部、110…HDD、110E1〜110En…HDD(外付け)、110A…ループ録画領域、110AE…ループ録画領域、110B…PVR録画領域、110C…コピー制御情報格納領域、112…EPG処理部、113…EPGメモリ、114…MPEGデコーダ、115…表示制御部、116…リモコン受信部、117…システムコントローラ、118…通信インタフェース部、120…表示部、130…リモコン、141…基本情報格納領域、142…ループ録画データ格納領域、143…制御情報格納領域、Ch1〜Ch5…記録対象チャンネル、SG0〜SG11…セグメント。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ディジタル放送記録装置、ディジタル放送記録方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ディジタル放送受信装置において、特定のチャンネルをループ録画するループ録画機能を応用して、毎日24時間連続してコンテンツ(番組)を受信し、ストレージに記録(録画)し続けるシステムが実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
このループ録画機能により、ユーザが意識的に番組を指定して録画予約を行わなくても自動的にコンテンツの録画が行われるため、予約を忘れていた場合や、放送後に話題に上った番組についても、過去に遡ってコンテンツ(番組)を視聴し、あるいは、保存することができるようになっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−135978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来技術においては、ハードディスクドライブ等のストレージをループ記録(録画)用に追加で登録したり、登録を解除したりする場合には、追加登録後あるいは登録解除後のディジタル放送受信装置において、新たにストレージのフォーマット処理を行う必要があり、既に録画していたコンテンツを利用することができなくなってしまっていた。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ループ記録(録画)用のストレージを追加登録あるいは登録解除する場合でも、当該追加登録対象のストレージあるいは当該登録解除対象のストレージ以外のストレージに既に録画されているコンテンツを可能な限り利用することができるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のディジタル放送記録装置は、コンテンツデータを記録する主記録手段を有し、主記録手段と連携してコンテンツデータを記録可能な副記録手段の追加登録が可能とされた記録手段を備えている。
これにより記録制御手段は、主記録手段及び副記録手段の記録領域を、それぞれ一定の容量の複数のセグメントに分割して管理する。
さらに記録制御手段は、入力された複数のチャンネルのコンテンツデータのうちいずれか一のチャンネルのコンテンツデータを記録するように各セグメントに割り当てる。
そして、記録制御手段は、同一チャンネルを割り当てた複数のセグメントに対し、記録手段において同一チャンネルのコンテンツデータを順次記録させるループ記録を行わせる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、実施形態のテレビジョン受信装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図2は、本実施形態のチューナの詳細構成例を示すブロック図である。
【図3】図3は、ループ録画領域の説明図である。
【図4】図4は、HDDを追加登録して同時に記録する記録対象チャンネルを追加する場合の処理フローチャートである。
【図5】図5は、設定メニュー表示画面の一例の説明図である。
【図6】図6は、HDDの追加登録(同時記録チャンネル追加)処理の処理フローチャートである。
【図7】図7は、HDDを追加登録して同時に記録するチャンネルを追加する場合の具体例の説明図である。
【図8】図8は、HDDの追加登録(同時記録チャンネル追加)処理の処理フローチャートである。
【図9】図9は、HDDを追加登録してチャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合であって、既存HDDが実体的にループ記録状態となっていない場合の具体例の説明図である。
【図10】図10は、HDDを追加登録してチャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合であって、既存HDDが実体的にループ記録状態となっている場合の具体例の説明図である。
【図11】図11は、HDDを追加登録した後にさらにHDDを追加登録してチャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合であって、既存HDDが実体的にループ記録状態となっていない場合の具体例の説明図である。
【図12】図12は、HDDを追加登録した後にさらにHDDを追加登録してチャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合であって、既存HDDが実体的にループ記録状態となっている場合の具体例の説明図である。
【図13】図13は、追加登録したHDDを一時的に取り外す場合の処理フローチャートである。
【図14】図14は、一時取り外し処理の処理フローチャートである。
【図15】図15は、追加登録したHDDがメインディスクである場合に当該HDDを一時的に取り外す場合の具体例の説明図である。
【図16】図16は、追加登録したHDDがブランチディスクである場合に当該HDDを一時的に取り外す場合の具体例の説明図である。
【図17】図17は、追加登録したHDDが2台存在し、いずれのHDDもブランチディスクである場合にいずれかの追加登録したHDDを一時的に取り外す場合の具体例の説明図である。
【図18】図18は、追加登録したHDDの登録解除を行う場合の処理フローチャートである。
【図19】図19は、追加登録したHDDがメインディスクである場合に当該HDDの登録解除を行う場合の具体例の説明図である。
【図20】図20は、追加登録したHDDの登録状態を維持し、既存のHDDの登録解除を行う場合の具体例の説明図である。
【図21】図21は、追加登録したHDDがブランチディスクである場合に当該HDDの登録解除を行う場合の具体例の説明図である。
【図22】図22は、追加登録したHDDが2台存在し、いずれのHDDもブランチディスクである場合にいずれかの追加登録したHDDの登録解除を行う場合の具体例の説明図である。
【図23】図23は、ループ録画の開始後に同一HDD内で同時記録するチャンネルを追加する場合の処理フローチャートである。
【図24】図24は、同時記録チャンネル追加処理の処理フローチャートである。
【図25】図25は、追加チャンネルの記録領域の確保が可能な場合の具体例の説明図である。
【図26】図26は、追加チャンネルの記録領域の確保ができない場合の具体例の説明図である。
【図27】図27は、ループ録画の開始後に同一HDD内で同時記録するチャンネルを削除する場合の処理フローチャートである。
【図28】図28は、同時記録チャンネル削除処理の具体例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかるディジタル放送記録装置及びディジタル放送記録方法の実施の形態を詳細に説明する。
以下の説明においては、ディジタル放送記録装置の一例として、録画機能を備えたテレビジョン受信装置を例にとり説明する。
【0009】
まず、実施形態のテレビジョン受信装置の構成について説明する。
図1は、実施形態のテレビジョン受信装置の構成の一例を示すブロック図である。
テレビジョン受信装置100は、図1に示すように、チューナ部101、録画再生部105、HDD110、EPG(Electric Program Guide)処理部112、EPGメモリ113、MPEG(Moving Picture Experts Group)デコーダ114、表示制御部115、リモコン受信部116、システムコントローラ117及び通信インタフェース(I/F)部118を備える。
【0010】
ここで、システムコントローラ117及び録画再生部105は、記録管理制御部として機能している。
また、通信インタフェース部118は、USBインタフェース、IEEE1394インタフェース、LANインタフェース等として構成可能であり、外付けのHDD110E1〜110En(nは自然数)の接続が可能となっている。
【0011】
チューナ部101は、番組などのコンテンツデータや制御データが多重化されたコンテンツデータとしてのトランスポートストリーム(Transport Stream)を放送局から受信する。
【0012】
本実施形態では、チューナ部101は、チューナ101−1〜101−N(Nは自然数)を備えており、それぞれチャンネルCh1〜ChNのトランスポートストリームを受信する。そして、チューナ101−1〜101−Nは、それぞれチャンネルCh1〜ChNのトランスポートストリームを録画再生部105及びEPG処理部112に出力する。
【0013】
ここで、本実施形態のチューナ101−1〜101−Nの詳細について説明する。
チューナ101−1〜101−Nは、同様の構成であるため、チューナ101−1を例として説明する。
【0014】
図2は、本実施形態のチューナの詳細構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、チューナ101−1は、選局部201と、分離部202と、デスクランブラ203と、分離部204と、ICカード206とを備える。
選局部201は、アンテナ入力を選局し、選局したチャンネルのトランスポートストリームを分離部202及びデスクランブラ203に出力する。
【0015】
分離部202は、選局部201から入力されたトランスポートストリームに多重されている制御データECMを分離し、分離した制御データECMをICカード206に出力する。また、分離部202は、選局部201から入力されたトランスポートストリームを分離部204に出力する。分離部204は、分離部202から入力されたトランスポートストリームに多重されている制御データEMMを分離し、分離した制御データEMMをICカード206に出力する。
【0016】
ICカード206は、分離部202から入力された制御データECM及び分離部204から入力された制御データEMMを用いてスクランブル鍵を復号する。デスクランブラ203は、ICカード206で復号されたスクランブル鍵を用いてトランスポートストリームに多重されているコンテンツデータをデスクランブルし、出力する。
なお、本実施形態では、チューナ101−1〜101−NそれぞれにICカード206が備えられているが、複数のチューナがICカードを兼用するようにしてもよい。
【0017】
図1に戻り、録画再生部105は、記録対象チャンネルCh1〜ChNのトランスポートストリームからコンテンツデータを抽出して、録画や再生を行うものであり、ループ録画部106と、PVR録画部107と、変更部108と、再生部109とを備える。
【0018】
ループ録画部106は、概念的にループ状に形成されている録画領域に連続して録画を行い、既に録画済の領域に録画を行う場合には上書録画を行うループ録画方式を採用している。例えば、24時間連続的にHDD110及び通信インタフェース部118を介して実際に接続されている外付けHDD110E1〜110Enにコンテンツデータを録画する。ここで、HDD110及び外付けHDD110E1〜110Enは、同様の構成となっており、ループ録画領域110A及びPVR録画領域110Bを備えている。なお、ループ録画領域110Aの詳細については、後に詳述する。
【0019】
そして、ループ録画部106は、HDD110あるいは外付けHDD110E1〜110Enのループ録画領域110Aの先頭から順にコンテンツデータを録画し、末尾まで録画すると、再度先頭から録画(上書き)する。
【0020】
また、ループ録画部106は、HDD110あるいは外付けHDD110E1〜110Enのループ録画領域110Aに録画されたコンテンツデータを一定の時間経過後に消去するようにすることも可能である。
また、ループ録画部106は、ループ録画領域110Aに録画されたコンテンツデータの容量が所定の容量を超えた場合に消去するようにすることも可能である。
【0021】
また、ループ録画部106は、後述のシステムコントローラ117からループ録画方式で録画を行う時間帯の指定を受け付け、指定された時間帯内にチューナ部101に受信される複数のストリームをループ録画方式でHDD110あるいは外付けHDD110E1〜110Enのループ録画領域110Aに録画する。また、ループ録画部106は、後述のシステムコントローラ117からループ録画方式で録画を行う複数のチャンネルの指定を受け付け、指定された複数のチャンネルの複数のストリームをループ録画方式でHDD110あるいは外付けHDD110E1〜110Enのループ録画領域110Aに録画する。
【0022】
PVR録画部107は、通常の録画方式であるPVR録画方式でHDD110にストリームを録画する。具体的には、PVR録画部107は、HDD110のPVR録画領域110Bにストリームを録画する。なお、PVR録画部107は、後述のシステムコントローラ117から消去が指示されるまで、PVR録画領域110Bに録画されたストリームを消去せず、保存する。
【0023】
なお、ループ録画部106及びPVR録画部107は、ストリームを録画した番組のチャンネルを示すチャンネル情報、ストリームを録画した番組の番組名、ストリームを録画した録画日時、コンテンツデータの再生履歴などの情報をストリームに付加して、HDD110のループ録画領域110AあるいはPVR録画領域110Bへ記録する。
【0024】
変更部108は、ループ録画方式で録画されたストリーム(コンテンツデータ)の録画方式をPVR録画方式に変更する。具体的には、変更部108は、ループ録画領域110Aに録画されているコンテンツデータをPVR録画領域110Bに移動したり、コピーしたりする。この際、変更部108は、コピー制御情報を更新する。これにより、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bに移動又はコピーされたストリームを判別できるようになっている。
【0025】
再生部109は、記録対象チャンネルCh1〜ChNのトランスポートストリームから抽出したコンテンツデータやHDD110に録画されたコンテンツデータを再生するため、MPEGデコーダ114に出力する。
【0026】
EPG処理部112は、記録対象チャンネルCh1〜ChNのトランスポートストリームから、各チャンネルの各時間帯の番組を示す番組情報(SI情報)であるEPG情報を抽出し、EPGメモリ113に記憶する。また、EPG処理部112は、EPGメモリ113に記憶されているEPG情報を常に新しい内容に更新するため、Ch1〜ChNのトランスポートストリームからEPG情報を抽出し、抽出したEPG情報でEPGメモリ113に記憶されているEPG情報を更新する。
【0027】
なお、本実施形態では、日本の地上ディジタル放送のように記録対象チャンネルCh1〜ChNの各トランスポートストリームから各チャンネルのEPG情報を抽出するものとするが、これに限定するものではない。例えば、BS(Broadcasting Satellite)ディジタル放送のように各チャンネルにBS全チャンネルのEPG情報が多重されている場合もある。いずれにしても、EPG処理部112は、自装置で受信可能なチャンネル数分のEPG情報を抽出し、EPGメモリ113に記憶する。
【0028】
また、EPG処理部112は、後述のシステムコントローラ117から番組表の表示指示を受け、EPGメモリ113に記憶されているEPG情報を取得し、取得したEPG情報をチャンネル毎に時系列に並べた番組表の番組表データを表示制御部115に出力する。
【0029】
MPEGデコーダ114は、録画再生部105から入力されたトランスポートストリームにMPEG2デコード処理を施し、表示制御部115に出力する。
表示制御部115は、EPG処理部112から出力された番組表データやMPEGデコーダ114から出力されたトランスポートストリームを、テレビジョン信号として、表示部120に出力する。
【0030】
また本実施形態では、ループ録画方式で録画されたトランスポートストリームの一覧は、EPG処理部112により番組表形式で作成され、表示制御部115により表示部120に表示される。また、PVR録画方式で録画されたトランスポートストリームの一覧は、録画再生部105により作成され、表示制御部115により表示部120に表示される。
【0031】
そして表示制御部115は、ループ録画方式で録画されたトランスポートストリームの一覧、又はPVR録画方式で録画されたトランスポートストリームの一覧を表示部120に表示する際、変更部108によりループ録画方式からPVR録画方式に変更されたトランスポートストリームを他のトランスポートストリームと異なる表示態様で表示する。
【0032】
具体的には、表示制御部115は、ループ録画方式で録画されたトランスポートストリームの一覧、又はPVR録画方式で録画されたトランスポートストリームの一覧を表示部120に表示する際、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bに移動又はコピーされたトランスポートストリームにマークなどのシンボルを付して表示する。
【0033】
表示部120は、表示制御部115から入力されたテレビジョン信号に基づいて番組を表示したり、ループ録画方式で録画されたトランスポートストリームの一覧やPVR録画方式で録画されたトランスポートストリームの一覧を表示したりする。なお、表示部120は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、又は有機ELディスプレイなどにより実現できる。
【0034】
リモコン受信部116は、リモコン130から、ループ録画方式で記録(録画)を行う時間帯やチャンネルの指定、PVR録画方式での記録(録画)指示、PVR録画方式で記録(録画)されたコンテンツデータの削除指示、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへのトランスポート(コンテンツデータ)の移動やコピーの指示、HDD110に録画されたトランスポートストリームの再生指示、ループ録画領域110Aに録画されている番組の一覧やPVR録画領域110Bに録画されている番組の一覧の表示指示などを受け付け、システムコントローラ117へ通知する。
【0035】
システムコントローラ117は、テレビジョン受信装置100全体を制御する。例えば、システムコントローラ117は、リモコン受信部116からの通知を受け、テレビジョン受信装置100の各部にリモコン受信部116からの通知に応じた制御や指示を行う。
【0036】
次に、本実施形態のテレビジョン受信装置100の動作説明に先立ち、ループ録画領域の構成について説明する。
ループ録画領域110Aとしては、HDDを、制御情報を含むメインディスクとして用いる場合と、HDDを、制御情報を含まないブランチディスク(サブディスク)として用いる場合と、で異なっている。
【0037】
以下、HDDを再生時の制御情報を含むメインディスクとして用いる場合のループ録画領域110A及びHDDを再生時の制御情報を含まないブランチディスクとして用いる場合のループ録画領域110AEの構成について説明する。
ループ録画領域110Aとループ録画領域110AEとは、実際の録画を行う領域については同様の構成となっているが、制御用データの格納領域の構成が多少異なっている。
【0038】
図3は、ループ録画領域の説明図である。
ループ録画領域110Aは、図3(a)に示すように、大別すると、基本情報格納領域141と、ループ録画データ格納領域142と、制御情報格納領域143と、を備えている。
これに対しループ録画領域110AEは、図3(b)に示すように、基本情報格納領域141と、ループ録画データ格納領域142と、を備えており、制御情報格納領域143は備えていない。
【0039】
基本情報格納領域141は、当該ディジタル放送記録装置でループ録画に利用可能なHDDの数、及び各HDDの容量及び各HDDに記録するディジタル放送のチャンネルに関する情報が格納されている。
ループ録画データ格納領域142は、一定の容量の複数のセグメントSG1〜SGn(あるいはSG1〜SGm)に分割されており、各セグメントSG1〜SGn(あるいはSG1〜SGm)は、記録対象チャンネル毎に割り当てられる。そして、チューナを介して受信したチャンネル毎のトランスポートストリームは、所定の圧縮率(適宜ユーザにより設定可能)で圧縮して各記録対象チャンネルに対応するセグメントに順次格納される。
【0040】
制御情報格納領域143は、全てのHDDについて再生時に利用される情報(例えば、RAT[Random Access Table]など)を格納する領域である。
【0041】
次に実施形態の動作を説明する。
以下の説明においては、
[1]HDDを追加登録する場合の動作、
[2]HDDを追加登録した後に、さらにHDDを追加登録する場合の動作、
[3]追加登録したHDDを一時的に取り外す場合の動作、
[4]追加登録したHDDの登録解除を行う場合の動作、
[5]ループ録画の開始後に同一HDD内で同時記録するチャンネルを追加する場合の動作、
[6]ループ録画の開始後に同一HDD内で同時記録していたチャンネルを削除する場合の動作、
に分けて説明する。
【0042】
[1]HDDを追加登録する場合の動作
[1.1]HDDを追加登録して同時に記録する記録対象チャンネルを追加する場合の動作
ここでは、初期状態において、追加登録している外付けHDDはないものとして、外付けHDD110E1を追加登録して同時に記録する記録対象チャンネルを追加する場合の動作について説明する。この場合において、外付けHDD110E1は、制御情報を含むメインディスクとして登録されることとなる。
【0043】
図4は、HDDを追加登録して同時に記録する記録対象チャンネルを追加する場合の処理フローチャートである。
まず、システムコントローラ117は、録画再生部105がループ録画動作中であるか否かを判別する(ステップS11)。
ステップS11の判別において、録画再生部105がループ録画動作中である場合には(ステップS11;Yes)、ループ録画動作を停止し(ステップS12)、処理をステップS13に移行する。
【0044】
ステップS11の判別において、録画再生部105がループ録画動作中ではない場合には(ステップS11;No)、追加登録するHDD110E1を通信インタフェース部118を介して接続する(ステップS13)。
これにより、システムコントローラ117は、表示部120にHDDの登録/登録解除に関する設定メニューを表示する(ステップS14)。
【0045】
図5は、設定メニュー表示画面の一例の説明図である。
これにより、ユーザが、HDD追加登録(同時記録チャンネル追加)ボタンTB1をリモコン130により選択し確定することにより追加登録実行指示動作を行うと(ステップS15)、システムコントローラ117は、追加登録処理に移行する(ステップS16)。
【0046】
図6は、HDDの追加登録(同時記録チャンネル追加)処理の処理フローチャートである。
まず、システムコントローラ117は、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、既存HDDであるHDD110の基本情報格納領域141に格納されている基本情報(同時記録チャンネル数、記録対象チャンネル番号等)を更新する(ステップS21)。
続いて録画再生部105は、追加HDDであるHDD110E1の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化する(ステップS22)。
【0047】
続いて、録画再生部105は、追加HDDであるHDD110E1の制御情報格納領域143の制御情報(RAT:Random Access Table等)を初期化する(ステップS23)。
これにより、追加HDDであるHDD110E1は、メインディスクとして登録されることとなる。
そして、ループ録画が開始されると(ステップS17)、HDD110及びHDD110E1は、基本情報格納領域141に格納されている基本情報に基づいて、記録対象チャンネルのトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画することとなる。
【0048】
次に具体例について説明する。
図7は、HDDを追加登録して同時に記録するチャンネルを追加する場合の具体例の説明図である。
初期状態において、既存HDDであるHDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在している。
セグメントSG0〜SG3の4つのセグメントは、予め設定した第1のチャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画している。
また、セグメントSG4〜SG7の4つのセグメントは、予め設定した第2のチャンネルCh2に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画している。
さらに、セグメントSG8〜SG11の4つのセグメントは、予め設定した第3のチャンネルCh3に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画している。
【0049】
上記状態において、HDD110E1を追加登録して、同時に記録するチャンネルを二つ追加(チャンネルCh4及びチャンネルCh5を追加)したとすると、システムコントローラ117は、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、HDD110の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を更新し、同時記録チャンネル数=3→5とし、記録対象チャンネル番号=Ch1〜Ch3→Ch1〜Ch5と更新する(ステップS21)。
続いて録画再生部105は、追加したHDD110E1の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化し、同時記録チャンネル数=5とし、HDD110E1のセグメントSG0〜SG3の記録対象チャンネル番号=Ch4とし、セグメントSG4〜SG7の記録対象チャンネル番号=Ch5とし、記録対象チャンネル番号=Ch1〜Ch5とする(ステップS22)。
【0050】
続いて、録画再生部105は、追加HDDであるHDD110E1の制御情報格納領域143の制御情報(RAT:Random Access Table等)を初期化する(ステップS23)。 これにより、追加HDDであるHDD110E1は、メインディスクとして登録され、ループ録画が開始されることとなる。
以上の説明のように、HDDを追加登録して同時に記録するチャンネルを追加する場合でも、既存HDDであるHDD110の録画済みのデータには何らの影響を与えることがなく、再生することが可能となっている。
【0051】
[1.2]HDDを追加登録してチャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合の動作
ここでは、初期状態において、追加登録している外付けHDDはないものとして、外付けHDD110E1を追加登録して同時に記録するチャンネルを追加する場合の動作について説明する。この場合において、外付けHDD110E1は、制御情報を含まないブランチディスクとして登録されることとなる。
【0052】
再び、図4を参照して、HDDを追加登録して同時に記録するチャンネルを追加する場合の処理フローチャートである。
まず、システムコントローラ117は、録画再生部105がループ録画動作中であるか否かを判別する(ステップS11)。
ステップS11の判別において、録画再生部105がループ録画動作中である場合には(ステップS11;Yes)、ループ録画動作を停止し(ステップS12)、処理をステップS13に移行する。
【0053】
ステップS11の判別において、録画再生部105がループ録画動作中ではない場合には(ステップS11;No)、追加登録するHDD110E1を通信インタフェース部118を介して接続する(ステップS13)。
これにより、システムコントローラ117は、表示部120にHDDの登録/登録解除に関する設定メニューを表示する(ステップS14)。
【0054】
これにより、ユーザが、HDD追加登録(録画領域拡張)ボタンTB2をリモコン130により選択し確定することにより追加登録実行指示動作を行うと(ステップS15)、システムコントローラ117は、追加登録処理に移行する(ステップS16)。
【0055】
図8は、HDDの追加登録(同時記録チャンネル追加)処理の処理フローチャートである。
まず、システムコントローラ117は、既存HDDであるHDD110が既に実体的にループ記録状態、すなわち、ループ録画に用いるセグメントSGのうち、未記録部分を有するセグメントSGが存在するか否かを判別する(ステップS31)。
ステップS31の判別において、既存HDDであるHDD110が実体的なループ記録状態ではなく、ループ録画に用いるセグメントSGのうち、未記録部分を有するセグメントSGが存在する場合には(ステップS31;No)、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、既存HDDであるHDD110の基本情報格納領域141に格納されている基本情報(同時記録チャンネル数、記録対象チャンネル番号等)を更新する(ステップS32)。
続いて録画再生部105は、追加HDDであるHDD110E1の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化する(ステップS33)。
【0056】
これにより、追加HDDであるHDD110E1は、ブランチディスクとして登録されることとなる。
そして、ループ録画が開始されると(ステップS17)、HDD110及びHDD110E1は、一体となって、基本情報格納領域141に格納されている基本情報に基づいて、記録対象チャンネルの記録領域が拡張された状態で、トランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画することとなる。
【0057】
ステップS31の判別において、既存HDDであるHDD110が実体的なループ記録状態であり、ループ録画に用いるセグメントSGのうち、未記録部分を有するセグメントSGが存在しない場合には(ステップS31;Yes)、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、既存HDDであるHDD110及び追加HDDであるHDD110E1のセグメントマップ(HDD内のセグメントSGの番号と、同一の記録対象チャンネルに対応するセグメントSGの番号との対応付け)が所定の条件を満たすように既存HDDであるHDD110の基本情報格納領域141に格納されている基本情報(同時記録チャンネル数、記録対象チャンネル番号等)を更新し、追加HDDであるHDD110E1の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化する(ステップS34)。
ここで、所定の条件とは、既に記録済みのトランスポートストリームが破棄されず、かつ、各HDD内のセグメントSGのストリーム記録順番が維持されるということである。
【0058】
これにより、追加HDDであるHDD110E1は、ブランチディスクとして登録されることとなる。
そして、ループ記録(録画)が開始されると(ステップS17)、HDD110及びHDD110E1は、一体となって、基本情報格納領域141に格納されている基本情報に基づいて、記録対象チャンネルの記録領域が拡張された状態で、トランスポートストリームを所定の圧縮率でループ記録(録画)することとなる。
【0059】
より詳細には、直前で録画を行っていた既存HDDであるHDD110のセグメントSGにおいてループ録画停止位置の直後の記録位置から録画を開始するとともに、全ての未記録のセグメントSGに対する録画が完了すると、追加HDDであるHDD110E1のセグメントSGに記録位置を移行し、追加HDDであるHDD110E1の所定のセグメントSGに対する記録が全て完了した時点で、既存HDDであるHDD110において、チャンネル毎に最初に録画を行うべきセグメント(チャンネル毎に最も古く記録がなされたセグメント)を録画対象のセグメントSGとする。
【0060】
次に具体例について説明する。
図9は、HDDを追加登録してチャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合であって、既存HDDが実体的にループ記録状態となっていない場合の具体例の説明図である。
初期状態において、既存HDDであるHDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在している。
【0061】
セグメントSG0〜SG3の4つのセグメントは、予め設定した第1のチャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG1の途中まで記録(録画)がなされており、セグメントSG2及びセグメントSG3は、未だ未記録状態である。
また、セグメントSG4〜SG7の4つのセグメントは、予め設定した第2のチャンネルCh2に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG4の途中まで記録(録画)がなされており、セグメントSG5〜セグメントSG7は、未だ未記録状態である。
【0062】
また、セグメントSG8〜SG11の4つのセグメントは、予め設定した第3のチャンネルCh3に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG10の途中まで記録(録画)がなされており、セグメントSG11は、未だ未記録状態である。
【0063】
上記状態において、HDD110E1を追加登録して、各チャンネルCh1〜Ch3について、それぞれ4つのセグメントで構成されたループ録画領域を6つのセグメントで構成されるループ録画領域に拡張する場合について説明する。
これにより、システムコントローラ117は、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、HDD110の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を更新し、同時記録チャンネル数=3とし、記録対象チャンネル番号=Ch1〜Ch3とし、記録チャンネル毎のセグメント数=4→6と、更新する(ステップS32)。
【0064】
続いて録画再生部105は、追加したHDD110E1の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化し、同時記録チャンネル数=3とし、HDD110E1のセグメントSG0〜SG1の記録対象チャンネル番号=Ch1とし、セグメントSG2〜SG3の記録対象チャンネル番号=Ch2とし、セグメントSG4〜SG5の記録対象チャンネル番号=Ch3とする(ステップS33)。
【0065】
これにより、追加HDDであるHDD110E1は、ブランチディスクとして登録され、ループ録画が開始されることとなる。
この結果、例えば、記録チャンネルCh1について見れば、HDD110のセグメントSG1への記録が完了後、HDD110のセグメントSG2→HDD110のセグメントSG3→HDD110E1のセグメントSG0→HDD110E1のセグメントSG1→HDD110のセグメントSG0→HDD110のセグメントSG1→…という順番で記録(録画)が行われることとなる。
【0066】
図10は、HDDを追加登録してチャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合であって、既存HDDが実体的にループ記録状態となっている場合の具体例の説明図である。
初期状態において、既存HDDであるHDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在している。
セグメントSG0〜SG3の4つのセグメントは、予め設定した第1のチャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG1の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG2及びセグメントSG3には、前回の記録がなされている状態である。
【0067】
また、セグメントSG4〜SG7の4つのセグメントは、予め設定した第2のチャンネルCh2に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG4の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG5〜セグメントSG7には、前回の記録がなされている状態である。
また、セグメントSG8〜SG11の4つのセグメントは、予め設定した第3のチャンネルCh3に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG10の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG11には、前回の記録がなされている状態である。
【0068】
上記状態において、HDD110E1を追加登録して、各チャンネルCh1〜Ch3について、それぞれ4つのセグメントで構成されたループ録画領域を6つのセグメントで構成されるループ録画領域に拡張する場合について説明する。
これにより、システムコントローラ117は、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、HDD110の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を更新し、同時記録チャンネル数=3とし、記録対象チャンネル番号=Ch1〜3とし、記録チャンネル毎のセグメント数=4→6と、更新し、追加したHDD110E1の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化し、同時記録チャンネル数=5とし、HDD110E1のセグメントSG0〜SG1の記録対象チャンネル番号=Ch1とし、セグメントSG2〜SG3の記録対象チャンネル番号=Ch2とし、セグメントSG4〜SG5の記録対象チャンネル番号=Ch3とする。
【0069】
このとき、既存HDDであるHDD110の第1のチャンネルCh1に対応するセグメントSG2〜SG3には、既に前回の記録がなされているので、現在記録を行っているセグメントSG1に対する記録が完了した場合には、追加HDDであるHDD110E1のセグメントSG0を次の記録対象として、セグメントSG2〜SG3に記録されている最も古いデータに対する上書きが行われないようにする。そして、追加HDDであるHDD110E1の全てのセグメントであるセグメントSG0及びセグメントSG1に対する記録が完了した時点で、既存HDDであるHDD110のセグメントSG2に上書き記録を行うようにする。
【0070】
この結果、例えば、記録対象チャンネルCh1について見れば、HDD110のセグメントSG1への記録が完了後、追加HDDであるHDD110E1のセグメントSG0→HDD110E1のセグメントSG1→既存HDDであるHDD110のセグメントSG2(上書き)→HDD110のセグメントSG3(上書き)→HDD110のセグメントSG0→HDD110のセグメントSG1→HDD110E1のセグメントSG0→…という順番で記録(録画)が行われることとなる。
以上の説明のように、HDDを追加登録して録画領域を拡張する場合でも、既存HDDであるHDD110の録画済みのデータには何らの影響を与えることがなく、再生することが可能となっている。
【0071】
[2]HDDを追加登録した後に、さらにHDDを追加登録する場合の動作
[2.1]HDDを追加登録した後に、HDDを追加登録して同時に記録する記録対象チャンネルを追加する場合の動作
この場合の動作については、[1.1]で説明したHDDを追加登録して同時に記録する記録対象チャンネルを追加する場合の動作と同様であるため、詳細な説明を省略するが、例えば、HDD110に対して、外付けHDD110E1を追加登録した後、さらに外付けHDD110E2を追加登録して同時に記録するチャンネルを追加する場合でも、既存HDDであるHDD110の録画済みのデータ及び前回追加した外付けHDD110E1の録画済みのデータには何らの影響を与えることがなく、再生することが可能となっている。
【0072】
[2.2]HDDを追加登録した後に、HDDを追加登録して記録対象チャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合の動作
【0073】
再び、図8を参照して、HDDを追加登録した後に、HDDを追加登録して記録対象チャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合の動作について説明する。
まず、システムコントローラ117は、既存HDDであるHDD110及びHDD110E1全体として、既に実体的にループ記録状態、すなわち、ループ録画に用いるセグメントSGのうち、未記録部分を有するセグメントSGが存在するか否かを判別する(ステップS31)。
【0074】
ステップS31の判別において、既存HDDであるHDD110及びHDD110E1全体が実体的なループ記録状態ではなく、ループ録画に用いるセグメントSGのうち、未記録部分を有するセグメントSGが存在する場合には(ステップS31;No)、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、既存HDDであるHDD110及びHDD110E1のそれぞれの基本情報格納領域141に格納されている基本情報(同時記録チャンネル数、記録対象チャンネル番号等)を更新する(ステップS32)。
続いて録画再生部105は、追加HDDであるHDD110E2の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化する(ステップS33)。
【0075】
これにより、追加HDDであるHDD110E2は、ブランチディスクとして登録されることとなる。
そして、ループ録画が開始されると(ステップS17)、HDD110、HDD110E1及びHDD110E2は、一体となって、基本情報格納領域141に格納されている基本情報に基づいて、記録対象チャンネルの記録領域が拡張された状態で、トランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画することとなる。
【0076】
ステップS31の判別において、既存HDDであるHDD110及びHDD110E1全体として、既に実体的なループ記録状態であり、ループ録画に用いるセグメントSGのうち、未記録部分を有するセグメントSGが存在しない場合には(ステップS31;Yes)、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、既存HDDであるHDD110及びHDD110E1並びに追加HDDであるHDD110E2のセグメントマップ(HDD内のセグメントSGの番号と、同一の記録対象チャンネルに対応するセグメントSGの番号との対応付け)が所定の条件を満たすように既存HDDであるHDD110及びHDD110E1のそれぞれの基本情報格納領域141に格納されている基本情報(同時記録チャンネル数、記録対象チャンネル番号等)を更新し、追加HDDであるHDD110E2の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化する(ステップS34)。
ここにおいても、所定の条件とは、既に記録済みのトランスポートストリームが破棄されず、かつ、各HDD内のセグメントSGのストリーム記録順番が維持されるということである。
【0077】
これにより、追加HDDであるHDD110E2は、ブランチディスクとして登録されることとなる。
そして、ループ記録(録画)が開始されると(ステップS17)、HDD110、HDD110E1及びHDD110E2は、一体となって、基本情報格納領域141に格納されている基本情報に基づいて、記録対象チャンネルの記録領域が拡張された状態で、トランスポートストリームを所定の圧縮率でループ記録(録画)することとなる。
より詳細には、直前で記録(録画)を行っていた既存HDDであるHDD110のセグメントSGにおいてループ記録(録画)停止位置の直後の記録位置から記録(録画)を開始するとともに、全ての未記録のセグメントSGに対する録画が完了すると、追加HDDであるHDD110E1のセグメントSGに記録位置を移行し、追加HDDであるHDD110E1の所定のセグメントSGに対する記録が全て完了した時点で、既存HDDであるHDD110に記録を行うようになる。
【0078】
次に具体例について説明する。
図11は、HDDを追加登録した後にさらにHDDを追加登録してチャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合であって、既存HDDが実体的にループ記録状態となっていない場合の具体例の説明図である。
初期状態において、既存HDDであるHDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在している。
【0079】
また、既存HDDであり、前回追加登録されたHDD110E1のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG5が存在している。
HDD110のセグメントSG0〜SG3の4つのセグメントは、予め設定した第1のチャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、セグメントSG2及びセグメントSG3は、未だ未記録状態である。
また、HDD110のセグメントSG4〜SG7の4つのセグメントは、予め設定した第2のチャンネルCh2に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG6の途中まで記録(録画)がなされており、セグメントSG7は、未だ未記録状態である。
【0080】
また、セグメントSG8〜SG11の4つのセグメントは、予め設定した第3のチャンネルCh3に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG9の途中まで記録(録画)がなされており、セグメントSG10〜SG11は、未だ未記録状態である。
【0081】
上記状態において、HDD110E2をさらに追加登録して、各チャンネルCh1〜Ch3について、それぞれ6つのセグメントで構成されたループ録画領域を9つのセグメントで構成されるループ録画領域に拡張する場合について説明する。
これにより、システムコントローラ117は、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、HDD110及びHDD110E1の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を更新し、同時記録チャンネル数=3とし、記録対象チャンネル番号=Ch1〜3とし、記録チャンネル毎のセグメント数=6→9と、更新する(ステップS32)。
【0082】
続いて録画再生部105は、追加したHDD110E2の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化し、同時記録チャンネル数=3とし、HDD110E2のセグメントSG0〜SG1の記録対象チャンネル番号=Ch1とし、セグメントSG2〜SG3の記録対象チャンネル番号=Ch2とし、セグメントSG4〜SG5の記録対象チャンネル番号=Ch3とする(ステップS33)。
これにより、追加HDDであるHDD110E2は、ブランチディスクとして登録され、ループ録画が開始されることとなる。
【0083】
この結果、例えば、記録チャンネルCh1について見れば、HDD110E1のセグメントSG0への記録が完了後、HDD110E1のセグメントSG1→HDD110のセグメントSG2→HDD110のセグメントSG3→HDD110E2のセグメントSG0→HDD110E2のセグメントSG1→HDD110E2のセグメントSG2→HDD110のセグメントSG0→HDD110のセグメントSG1→HDD110E1のセグメントSG0→…という順番で記録(録画)が行われることとなる。
【0084】
図12は、HDDを追加登録した後にさらにHDDを追加登録してチャンネル毎の記録容量を増加する(記録領域を拡張する)場合であって、既存HDDが実体的にループ記録状態となっている場合の具体例の説明図である。
初期状態において、既存HDDであるHDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在している。
【0085】
また、既存HDDであり、前回追加登録されたHDD110E1のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG5が存在している。
HDD110のセグメントSG0〜SG3の4つのセグメントは、予め設定した第1の記録対象チャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、セグメントSG0〜セグメントSG3には、前回の記録がなされている状態である。
【0086】
また、HDD110のセグメントSG4〜SG7の4つのセグメントは、予め設定した第2の記録対象チャンネルCh2に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG6の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG4、セグメントSG5及びセグメントSG7には、前回の記録がなされている状態である。
また、HDD110のセグメントSG8〜SG11の4つのセグメントは、予め設定した第3の記録対象チャンネルCh3に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG9の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG8、セグメントSG10及びセグメントSG11には、前回の記録がなされている状態である。
【0087】
HDD110E1のセグメントSG0及びセグメントSG1の2つのセグメントは、予め設定した第1の記録対象チャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、現在セグメントSG0の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG1には、前回の記録がなされている状態である。
また、HDD110E1のセグメントSG2及びセグメントSG3の2つのセグメントは、予め設定した第2の記録対象チャンネルCh2に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、セグメントSG2〜SG3には、前回の記録がなされている状態である。
【0088】
また、HDD110E1のセグメントSG4及びセグメントSG5の2つのセグメントは、予め設定した第3の記録対象チャンネルCh3に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であり、セグメントSG4及びセグメントSG5には、前回の記録がなされている状態である。
【0089】
上記状態において、HDD110E2を追加登録して、各記録対象チャンネルCh1〜Ch3について、それぞれ6つのセグメントで構成されたループ録画領域を9つのセグメントで構成されるループ録画領域に拡張する場合について説明する。
システムコントローラ117は、録画再生部105に実効的な制御を移行させ、HDD110及びHDD110E1の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を更新し、同時記録チャンネル数=3とし、記録対象チャンネル番号=Ch1〜Ch3とし、記録チャンネル毎のセグメント数=6→9と、更新し、追加したHDD110E2の基本情報格納領域141に格納されている基本情報を初期化し、同時記録チャンネル数=3とし、HDD110E2のセグメントSG0〜SG2の記録対象チャンネル番号=Ch1とし、セグメントSG3〜SG5の記録対象チャンネル番号=Ch2とし、セグメントSG6〜SG8の記録対象チャンネル番号=Ch3とする。
【0090】
このとき、既存HDDであるHDD110の第1のチャンネルCh1に対応するセグメントSG0〜SG3及び既存HDDであるHDD110E1の第1のチャンネルCh1に対応するセグメントSG1には、既に前回の記録がなされているので、現在記録を行っているHDD110E1のセグメントSG0に対する記録が完了した場合には、追加HDDであるHDD110E2のセグメントSG0を次の記録対象として、セグメントSG1に記録されている最も古いデータに対する上書きが行われないようにする。そして、追加HDDであるHDD110E2の全てのセグメントであるセグメントSG0〜セグメントSG2に対する記録が完了した時点で、既存HDDであるHDD110E1のセグメントSG1に上書き記録を行うようにする。
【0091】
この結果、例えば、記録対象チャンネルCh1について見れば、HDD110E1のセグメントSG0への記録が完了後、追加HDDであるHDD110E2のセグメントSG0→HDD110E2のセグメントSG1→HDD110E2のセグメントSG2→既存HDDであるHDD110E1のセグメントSG1(上書き)→既存HDDであるHDD110のセグメントSG2(上書き)→HDD110のセグメントSG3(上書き)→HDD110のセグメントSG0→HDD110のセグメントSG1→HDD110E1のセグメントSG0→…という順番で記録(録画)が行われることとなる。
【0092】
以上の説明のように、HDDを追加登録した後にさらにHDDを追加登録して録画領域を拡張する場合でも、既存HDDであるHDD110及びHDD110E1の録画済みのデータには何らの影響を与えることがなく、再生することが可能となっている。
【0093】
[3]追加登録したHDDを一時的に取り外す場合の動作
[3.1]追加登録したHDDがメインディスクである場合に当該HDDを一時的に取り外す場合の動作
まず、HDD110(メインディスク)に対して、追加登録したHDD(以下の説明では、HDD110E1)がメインディスクである場合に、当該追加登録したHDDを一時的に取り外す場合の動作について説明する。
この場合に、追加登録したHDD110E1を一時的に取り外しても、残されているHDD110に記録されている録画済みのデータに基づいて再生が可能となっている。
【0094】
図13は、追加登録したHDDを一時的に取り外す場合の処理フローチャートである。
まず、システムコントローラ117は、録画再生部105がループ録画動作中であるか否かを判別する(ステップS41)。
ステップS41の判別において、録画再生部105がループ録画動作中である場合には(ステップS41;Yes)、ループ録画動作を停止し(ステップS42)、処理をステップS43に移行する。
【0095】
ステップS41の判別において、録画再生部105がループ録画動作中ではない場合には(ステップS41;No)、システムコントローラ117は、表示部120にHDDの登録/登録解除に関する設定メニューを表示する(ステップS43)。
これにより、ユーザが、図5に示したように、HDD取り外しボタンTB3をリモコン130により選択し確定することにより一時取り外し指示動作を行うと(ステップS44)、システムコントローラ117は、表示部120に追加登録したHDDを切り離す操作をユーザに促す表示を行う。これにより、ユーザがHDD110E1を切り離す処理(USBコネクタなどの通信コネクタを通信インタフェース部118から引き抜く等の処理)を行うと(ステップS45)、により、システムコントローラ117は、一時取り外し処理に移行する(ステップS46)。
【0096】
図14は、一時取り外し処理の処理フローチャートである。
システムコントローラ117は、残っているHDDであるHDD110の制御情報格納領域からループ録画した過去の番組に関するデータを読み出し過去番組表を表示する(ステップS51)。この場合において、一時的に取り外したHDD110E1に録画されている番組については、グレイアウト表示(選択不可状態として灰色で薄く表示)する。なお、一部がHDD110に録画されているが、他の一部がHDD110E1に録画されている番組についてもグレイアウト表示がなされる。したがって、グレイアウト表示ではなく、通常表示がなされている番組であれば、その全てを視聴することが可能となっている。
【0097】
そして、システムコントローラ117は、ユーザが通常表示されている番組のいずれかを選択したか否かを判別する(ステップS52)。
ステップS52の判別において、いずれの番組も選択されない場合には(ステップS52;No)、待機状態となる。
ステップS52の判別において、ユーザによりいずれかの番組が選択された場合には(ステップS52;Yes)、当該選択された番組の再生を行う(ステップS53)。
【0098】
図15は、追加登録したHDDがメインディスクである場合に当該HDDを一時的に取り外す場合の具体例の説明図である。
図15は、HDD110E1を取り外す前の初期状態を示す図であり、HDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG4〜セグメントSG7の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG8〜セグメントSG11の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
また、HDD110E1のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG7が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch4であり、セグメントSG4〜セグメントSG7の記録対象チャンネル番号=Ch5である。
【0099】
この状態において、追加登録をしたHDD110E1を一時的に取り外した状態では、HDD110に記録されている記録対象チャンネルCh1〜チャンネルCh3について記録したコンテンツ(番組)については、全て再生可能状態(全ての番組が通常表示状態)、かつ、HDD110E1に記録されている記録対象チャンネルCh4、記録対象チャンネルCh5については、全て再生不可状態(全ての番組がグレイアウト表示状態)で番組選択が行えることとなる。
【0100】
なお、図15の例の場合には、いずれのHDDもメインディスクであるので、仮にHDD110を取り外したとしても同様にHDD110E1に記録されている記録対象チャンネルCh4及び記録対象チャンネルCh5のコンテンツ(番組)を再生がおこなえることとなる。なお、本実施形態体では、HDD110は、内蔵HDDであるので、実際には取り外しを行うことが困難であるが、HDD110も外付けHDDとすれば、容易に取り外しが可能である。
【0101】
図16は、追加登録したHDDがブランチディスクである場合に当該HDDを一時的に取り外す場合の具体例の説明図である。
図16は、HDD110E1を取り外す前の初期状態を示す図であり、HDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG4〜セグメントSG7の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG8〜セグメントSG11の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0102】
また、HDD110E1のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG5が存在しており、セグメントSG0、セグメントSG1の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG2、セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG4、セグメントSG5の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0103】
この状態においても、追加登録をしたHDD110E1を一時的に取り外した状態では、HDD110に記録されている記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3について記録した番組については、全て再生可能状態(全ての番組が通常表示状態)、かつ、HDD110E1に記録されている記録対象チャンネルCh4、記録対象チャンネルCh5については、全て再生不可状態(全ての番組がグレイアウト表示状態)で番組選択が行えることとなる。
図16の例の場合には、メインディスクはHDD110のみであるので、HDD110を取り外すことはできない。メインディスクが1台の場合には、当該メインディスクであるHDDを取り外してしまうと、制御情報格納領域がいずれの他のHDDに存在しないため、再生制御が行えないからである。
【0104】
図17は、追加登録したHDDが2台存在し、いずれのHDDもブランチディスクである場合にいずれかの追加登録したHDDを一時的に取り外す場合の具体例の説明図である。
図17に示すように、HDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG4〜セグメントSG7の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG8〜セグメントSG11の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0105】
また、ブランチディスクであるHDD110E1のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG5が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG1の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG2〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG4〜セグメントSG5の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0106】
また、ブランチディスクであるHDD110E2のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG8が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG2の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG3〜セグメントSG5の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG6〜セグメントSG8の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0107】
この状態においても、追加登録をしたHDD110E1を一時的に取り外した状態では、HDD110及びHDD110E2に記録されている記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3について記録した番組については、全て再生可能状態(全ての番組が通常表示状態)であり、HDD110及びHDD110E2に記録されている記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3について記録した番組であって、HDD110E1にその一部が記録されている番組については、HDD110E1に記録されている部分以外については再生可能状態で番組選択が行えることとなる。
【0108】
同様に、追加登録をしたHDD110E2を一時的に取り外した状態では、HDD110及びHDD110E1に記録されている記録対象チャンネルCh1〜チャンネルCh3について記録した番組については、全て再生可能状態(全ての番組が通常表示状態)であり、HDD110及びHDD110E1に記録されているチャンネルCh1〜チャンネルCh3について記録した番組であって、HDD110E2にその一部が記録されている番組については、HDD110E2に記録されている部分以外については再生可能状態で番組選択が行えることとなる。
【0109】
さらに、追加登録をしたHDD110E1及びHDD110E2を一時的に取り外した状態では、HDD110に記録されている記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3について記録した番組については、全て再生可能状態(全ての番組が通常表示状態)で番組選択が行えることとなる。
図17の例の場合においても、図16の例の場合と同様に、メインディスクはHDD110のみであるので、HDD110を取り外すことはできない。メインディスクが1台の場合には、当該メインディスクであるHDDを取り外してしまうと、制御情報格納領域がいずれの他のHDDに存在しないため、再生制御が行えないからである。
【0110】
[4]追加登録したHDDの登録解除を行う場合の動作
[4.1]追加登録したHDDがメインディスクである場合に当該HDDの登録解除を行う場合の動作
まず、HDD110(メインディスク)に対して、追加登録したHDD110E1がメインディスクである場合に、当該追加登録したHDD110E1の登録解除を行う場合の動作について説明する。
この場合に、追加登録したHDD110E1の登録解除を行っても残されているHDD110に記録されている録画済みのデータに基づいて再生が可能となっている。
【0111】
図18は、追加登録したHDDの登録解除を行う場合の処理フローチャートである。
まず、システムコントローラ117は、録画再生部105がループ録画動作中であるか否かを判別する(ステップS61)。
ステップS61の判別において、録画再生部105がループ録画動作中である場合には(ステップS61;Yes)、ループ録画動作を停止し(ステップS62)、処理をステップS63に移行する。
【0112】
ステップS61の判別において、録画再生部105がループ録画動作中ではない場合には(ステップS61;No)、システムコントローラ117は、表示部120にHDDの登録/登録解除に関する設定メニューを表示する(ステップS63)。
これにより、図5に示したように、ユーザがHDD登録解除ボタンTB4をリモコン130により選択し確定することにより、登録解除指示動作を行うと(ステップS64)、システムコントローラ117は、登録解除処理を行う(ステップS65)。具体的には、システムコントローラ117は、HDD110の基本情報格納領域141内の基本情報(例えば、同時記録チャンネル数)を更新する。
【0113】
さらにシステムコントローラ117は、表示部120に追加登録したHDDを切り離す操作をユーザに促す表示を行う。これにより、ユーザがHDD110E1を切り離す処理(USBコネクタなどの通信コネクタを通信インタフェース部118から引き抜く等の処理)を行うと(ステップS66)、ループ記録(録画)が開始され(ステップS67)、HDD110は、基本情報格納領域141に格納されている基本情報に基づいて、トランスポートストリームを所定の圧縮率でループ記録(録画)することとなる。
【0114】
図19は、追加登録したHDDがメインディスクである場合に当該HDDの登録解除を行う場合の具体例の説明図である。
図16に示すように、追加登録したHDD110E1取り外す前において、メインディスクであるHDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG4〜セグメントSG7の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG8〜セグメントSG11の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0115】
また、追加登録されているHDD110E1のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG7が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch4であり、セグメントSG4〜セグメントSG7の記録対象チャンネル番号=Ch5である。
この状態において、追加登録をしたHDD110E1の登録を解除した場合には、HDD110に記録されている記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3について記録した番組については、全て再生可能状態、かつ、記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3で継続してループ録画が行えることとなる。
【0116】
図20は、追加登録したHDDの登録状態を維持し、既存のHDDの登録解除を行う場合の具体例の説明図である。
図20に示すように、いずれのHDDもメインディスクであるので、HDD110の登録を解除したとしても同様にHDD110E1に記録されているチャンネルCh4及びチャンネルCh5の番組の再生及びループ録画の継続が行えることとなる。
なお、本実施形態体では、HDD110は、内蔵HDDであるので、実際には取り外しを行うことは困難であるが、単純に登録を解除するだけであれば容易に可能である。さらに、HDD110も外付けHDDとすれば、容易に物理的に取り外した状態で登録を解除することが可能である。
【0117】
[4.2]追加登録したHDDがブランチディスクである場合に当該HDDの登録解除を行う場合の動作
図21は、追加登録したHDDがブランチディスクである場合に当該HDDの登録解除を行う場合の具体例の説明図である。
図21に示すように、追加登録したHDD110E1取り外す前において、HDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG4〜セグメントSG7の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG8〜セグメントSG11の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0118】
また、HDD110E1のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG5が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG1の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG2〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG4〜セグメントSG5の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
この状態において、追加登録をしたHDD110E1の登録を解除する直前では、HDD110及びHDD110E1は、既にループ記録状態となっており、データが書き込まれていないセグメントは存在せず、HDD110E1のセグメントSG0に上書き記録を行っている。
【0119】
この場合において、追加登録をしたHDD110E1の登録を解除した後に、残ったHDD(本実施形態では、HDD110)のいずれかのセグメント上に記録を行っていた場合には、その記録場所に続く位置から記録を行い、登録を解除したHDD110E1のいずれかのセグメント上に記録を行っていた場合には、残ったHDD110のセグメントのうち、最も古いデータが書き込まれているセグメントに記録を行うようにする。
【0120】
すなわち、図21の例の場合、追加登録をしたHDD110E1の登録を解除した後においては、HDD110のループ録画領域に含まれる記録対象チャンネル番号=Ch1に対応するセグメントのうち、最も古いデータが書き込まれているセグメントSG2にデータの書き込みを行い、続いて、セグメントSG3→セグメントSG0→セグメントSG1→セグメントSG2→…の順番でループ録画を継続することとなる。
この結果、残されたHDDの記録済みのデータ及び制御情報は可能な限り残されているので、再生が可能となっている。
【0121】
図21の例の場合には、メインディスクはHDD110のみであるので、HDD110を取り外すことはできない。メインディスクが1台の場合には、当該メインディスクであるHDDを取り外してしまうと、制御情報格納領域がいずれの他のHDDに存在しないため、再生制御が行えないからである。
【0122】
[4.3]追加登録したHDDが2台存在し、いずれのHDDもブランチディスクである場合にいずれかの追加登録したHDDの登録解除を行う場合の動作
図22は、追加登録したHDDが2台存在し、いずれのHDDもブランチディスクである場合にいずれかの追加登録したHDDの登録解除を行う場合の具体例の説明図である。
図22において、HDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG4〜セグメントSG7の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG8〜セグメントSG11の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0123】
また、ブランチディスクであるHDD110E1のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG5が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG1の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG2〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG4〜セグメントSG5の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0124】
また、ブランチディスクであるHDD110E2のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG8が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG2の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG3〜セグメントSG5の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG6〜セグメントSG8の記録対象チャンネル番号=Ch3である。
【0125】
この状態においても、追加登録をしたHDD110E1の登録を解除した状態では、HDD110及びHDD110E2に記録されている記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3について記録した番組については、全て再生可能状態(全ての番組が通常表示状態)であり、HDD110及びHDD110E2に記録されている記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3について記録した番組であって、HDD110E1にその一部が記録されている番組については、HDD110E1に記録されている部分以外については再生可能状態で番組選択が行えることとなる。
【0126】
同様に、追加登録をしたHDD110E2を一時的に取り外した状態では、HDD110及びHDD110E1に記録されているチャンネルCh1〜チャンネルCh3について記録した番組については、全て再生可能状態(全ての番組が通常表示状態)であり、HDD110及びHDD110E1に記録されている記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3について記録した番組であって、HDD110E2にその一部が記録されている番組については、HDD110E2に記録されている部分以外については再生可能状態で番組選択が行えることとなる。
【0127】
さらに、追加登録をしたHDD110E1及びHDD110E2の登録を解除した状態では、HDD110に記録されている記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3について記録した番組については、全て再生可能状態(全ての番組が通常表示状態)で番組選択が行えることとなる。
図22の例の場合においても、図21の例の場合と同様に、メインディスクはHDD110のみであるので、HDD110の登録を解除することはできない。メインディスクが1台の場合には、当該メインディスクであるHDDを取り外してしまうと、制御情報格納領域がいずれの他のHDDに存在しないため、再生制御が行えないからである。
【0128】
[5]ループ録画の開始後に同一HDD内で同時記録するチャンネルを追加する場合の動作
図23は、ループ録画の開始後に同一HDD内で同時記録するチャンネルを追加する場合の処理フローチャートである。
まず、システムコントローラ117は、録画再生部105がループ録画動作中であるか否かを判別する(ステップS71)。
ステップS71の判別において、録画再生部105がループ録画動作中である場合には(ステップS71;Yes)、システムコントローラ117は、ループ録画動作を停止し(ステップS72)、処理をステップS73に移行する。
【0129】
ステップS71の判別において、録画再生部105がループ録画動作中ではない場合には(ステップS71;No)、システムコントローラ117は、表示部120にHDDの設定メニュー画面MNを表示する(ステップS73)。
これにより、図5に示したように、ユーザが設定メニュー画面MN上で同時記録チャンネル追加ボタンTB5をリモコン130により選択し確定することにより、同時記録チャンネル追加指示動作を行うと(ステップS74)、システムコントローラ117は、同時記録チャンネル追加処理を行う(ステップS75)。
そして同時記録チャンネル追加処理が完了後に、ループ録画を開始することとなる(ステップS76)。
【0130】
図24は、同時記録チャンネル追加処理の処理フローチャートである。
まずシステムコントローラ117は、基本情報格納領域に格納されている基本情報に基づいて追加チャンネルの記録領域が確保可能か否かを判別する(ステップS81)。より具体的には、HDD110が既に実体的にループ記録状態、すなわち、ループ録画に用いるセグメントSGのうち、未記録部分を有するセグメントSGが存在するか否かを判別し、未記録部分を有するセグメントSGが存在する場合には、追加チャンネルの記録領域が確保可能であると判別する。
【0131】
ステップS81の判別において、記録領域が確保できない場合、すなわち、ループ録画に用いるセグメントSGのうち、未記録部分を有するセグメントSGが存在しない場合には(ステップS81;No)、システムコントローラ117は、ユーザによる領域確保方法の指示入力画面を表示部120に表示し(ステップS82)、ユーザの指示入力があったか否かを判別する(ステップS83)。
ステップS83の判別において、ユーザの指示入力がない場合には(ステップS83;No)、システムコントローラ117は、待機状態となる。
【0132】
ステップS83の判別において、ユーザの指示入力があった場合には(ステップS83;Yes)、システムコントローラ117は、当該指示入力が記録領域の確保を自動で行う指示に相当するものであるか否かを判別する(ステップS84)。
ステップS84の判別において、当該指示入力は、記録領域の確保を自動で行う指示に相当するものである場合には(ステップS84;Yes)、システムコントローラ117は、ループ録画データ格納領域に既に記録されているデータのうち、最も古い記録データを削除する処理を行い(ステップS85)、処理をステップS87に移行する。
【0133】
ステップS84の判別において、当該指示入力は、記録領域の確保を自動で行わない指示、すなわち、ユーザが手動で記録領域の確保を行う指示に相当するものである場合には(ステップS84;No)、システムコントローラ117は、ユーザに連続する不要な番組を選択させて削除させる処理を行う(ステップS86)。
【0134】
続いてシステムコントローラ117は、HDDの基本情報格納領域に格納されている基本情報を更新する。より詳細には、同時記録チャンネル数の更新を行うとともに、セグメントマップの更新を行う。ここで、セグメントマップの更新に際しては、所定の条件として、既に記録済みのストリームデータが破棄されず、かつ、ストリームデータのループ録画データ格納領域におけるセグメントSGへの記録順序を維持するように更新を行って処理を終了する(ステップS87)。
【0135】
同様に、ステップS81の判別において、追加チャンネルの記録領域が確保可能、すなわち、ループ録画に用いるセグメントSGのうち、未記録部分を有するセグメントSGが存在する場合には(ステップS81;Yes)、システムコントローラ117は、HDDの基本情報格納領域に格納されている基本情報を更新して、処理を終了する(ステップS88)。
【0136】
図25は、追加チャンネルの記録領域の確保が可能な場合の具体例の説明図である。
図25に示すように、メインディスクとしての、HDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG5の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG6〜セグメントSG11の記録対象チャンネル番号=Ch2であったとする。
【0137】
この状態で記録対象チャンネル番号Ch3に対応する記録領域を追加する場合について説明する。
ここで、予め設定した第1の記録対象チャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であるセグメントSG0〜セグメントSG5は、現在セグメントSG2の途中まで記録(録画)がなされており、セグメントSG3〜セグメントSG5は、未だ未記録状態である。
【0138】
同様に予め設定した第2の記録対象チャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であるセグメントSG6〜セグメントSG11は、現在セグメントSG6の途中まで記録(録画)がなされており、セグメントSG7〜セグメントSG11は、未だ未記録状態である。
【0139】
そこで、3つの記録対象チャンネルCh1〜記録対象Ch3に均等にループ録画データ格納領域142のセグメントSGを割り当てる場合には、例えば各チャンネルCh1〜Ch3に4つずつのセグメントを割り当てることとなる。
このため、本例では、記録対象チャンネル番号=Ch1及び記録対象チャンネル番号=Ch2に対応するセグメントをそれぞれ二つずつ、記録対象チャンネル番号Ch3に割り当てるものとする。
【0140】
より具体的には、記録対象チャンネル番号=Ch1に対応するセグメントSG0〜SG5のうち、最も記録がなされるのが遅い予定であったセグメントSG4及びセグメントSG5並びに記録対象チャンネル番号=Ch2に対応するセグメントSG6〜SG11のうち、最も記録がなされるのが遅い予定であったセグメントSG10及びセグメントSG11を記録対象チャンネル番号=Ch3に割り当てることとなる。
【0141】
この結果、記録対象チャンネル番号=Ch1に対応するセグメントSG0〜セグメントSG3においては、ループ録画開始後には、再びセグメントSG2の続きからループ録画を継続することとなり、記録対象チャンネル番号=Ch3に対応するセグメントSG6〜セグメントSG9においては、ループ録画開始後には、再びセグメントSG6の続きからループ録画を継続することとなり、既にループ録画データ格納領域142に格納済みのストリームデータ及び制御情報格納領域143に格納されている制御情報は、破棄されることがなく、再生が可能となっている。
【0142】
図26は、追加チャンネルの記録領域の確保ができない場合の具体例の説明図である。
図26に示すように、メインディスクとしての、HDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG5の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG6〜セグメントSG11の記録対象チャンネル番号=Ch2であったとする。
この状態で記録対象チャンネル番号Ch3に対応する記録領域を追加する場合について説明する。
【0143】
ここで、予め設定した第1のチャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であるセグメントSG0〜セグメントSG5は、現在セグメントSG2の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG0、セグメントSG1、セグメントSG3〜セグメントSG5には、前回の記録がなされている状態である。
【0144】
また、予め設定した第2のチャンネルCh2に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であるセグメントSG6〜セグメントSG11は、現在セグメントSG6の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG7〜セグメントSG11には、前回の記録がなされている状態である。
【0145】
ここで、3つの記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3に均等にループ録画データ格納領域142のセグメントSGを割り当てる場合には、例えば各記録対象チャンネルCh1〜記録対象チャンネルCh3に4つずつのセグメントを割り当てることとなる。
このため、本例では、記録対象チャンネル番号=Ch1及び記録対象チャンネル番号=Ch2に対応するセグメントをそれぞれ二つずつ、記録対象チャンネル番号Ch3に割り当てるものとする。
【0146】
より具体的には、記録対象チャンネル番号=Ch1に対応するセグメントSG0〜SG5のうち記録がなされたのが最も古い側から二つのセグメントSG3及びセグメントSG4を選択し、並びに記録対象チャンネル番号=Ch2に対応するセグメントSG6〜SG11のうち記録がなされたのが最も古い側から二つのセグメントSG7及びセグメントSG8を選択し、これらを記録対象チャンネル番号=Ch3に割り当てることとなる。
この結果、記録対象チャンネル番号=Ch1に対応するセグメントSG0〜セグメントSG2及びセグメントSG5においては、ループ録画開始後には、再びセグメントSG2の続きからループ録画を継続することとなる。
【0147】
同様に、記録対象チャンネル番号=Ch2に対応するセグメントSG6及びセグメントSG9〜セグメントSG11においては、ループ録画開始後には、再びセグメントSG6の続きからループ録画を継続することとなる。
また、記録対象チャンネル番号=Ch3に対応するセグメントSG3、セグメントSG4、セグメントSG7及びセグメントSG8においては、ループ録画開始後には、セグメントSG3→セグメントSG4→セグメントSG7→セグメントSG8→セグメントSG3→…の順番で録画がなされることとなる。
【0148】
したがって、同時記録チャンネル追加前に既にループ録画データ格納領域142に格納済みのストリームデータであって、新たな記録対象チャンネルに割り当てられなかったセグメントに対応するストリームデータ及び制御情報格納領域143に格納されている制御情報は、破棄されることがなく、再生が可能となっている。
【0149】
[6]ループ録画の開始後に同一HDD内で同時記録していたチャンネルを削除する場合の動作
図27は、ループ録画の開始後に同一HDD内で同時記録するチャンネルを削除する場合の処理フローチャートである。
【0150】
まず、システムコントローラ117は、録画再生部105がループ録画動作中であるか否かを判別する(ステップS91)。
ステップS91の判別において、録画再生部105がループ録画動作中である場合には(ステップS91;Yes)、システムコントローラ117は、ループ録画動作を停止し(ステップS92)、処理をステップS93に移行する。
【0151】
ステップS91の判別において、録画再生部105がループ録画動作中ではない場合には(ステップS91;No)、システムコントローラ117は、表示部120にHDDの設定メニュー画面MNを表示する(ステップS93)。
これにより、図5に示したように、ユーザが設定メニュー画面MN上で同時記録チャンネル削除ボタンTB6をリモコン130により選択し確定することにより、同時記録チャンネル削除指示動作を行うと(ステップS94)、システムコントローラ117は、同時記録チャンネル削除処理を行う(ステップS95)。
そして同時記録チャンネル削除処理後に、ループ録画を開始する(ステップS96)。
【0152】
図28は、同時記録チャンネル削除処理の具体例の説明図である。
図28に示すように、メインディスクとしての、HDD110のループ録画データ格納領域142には、セグメントSG0〜SG11が存在しており、セグメントSG0〜セグメントSG3の記録対象チャンネル番号=Ch1であり、セグメントSG4〜セグメントSG7の記録対象チャンネル番号=Ch2であり、セグメントSG8〜セグメントSG11の記録対象チャンネル番号=Ch3であったとする。
【0153】
この状態で記録対象チャンネル番号Ch2に対応する記録領域を削除する場合について説明する。
ここで、予め設定した第1のチャンネルCh1に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であるセグメントSG0〜セグメントSG3は、現在セグメントSG1の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG0、セグメントSG2、セグメントSG3には、前回の記録がなされている状態である。さらにセグメントSG1以外では、セグメントSG2の記録が最も古く、記録(録画)の時期が古い順に並べると、セグメントSG2→セグメントSG3→セグメントSG0となっている。
【0154】
また、予め設定した第3のチャンネルCh2に対応するトランスポートストリームを所定の圧縮率でループ録画する領域であるセグメントSG8〜セグメントSG11は、現在セグメントSG10の途中まで上書き記録(録画)がなされており、セグメントSG8、セグメントSG9及びセグメントSG11には、前回の記録がなされている状態である。
さらにセグメントSG10以外では、セグメントSG11の記録が最も古く、記録(録画)の時期が古い順に並べると、セグメントSG11→セグメントSG8→セグメントSG9となっている。
【0155】
ここで、記録対象チャンネルCh2に対応する記録領域を削除するに当たり、記録対象チャンネルCh2に対応するセグメントSG4〜セグメントSG7を記録対象チャンネルCh1及び記録対象チャンネルCh3に割り当てるときに、できる限り古いデータを残し、各セグメント間の相対的な記録順番も変更しないようにするために、新たに割り当てたセグメントに先にトランスポートストリームを録画するようにしている。
【0156】
すなわち、同時記録チャンネル(記録対象チャンネルCh2)削除後の記録対象チャンネルCh1については、ループ記録再開後には、上書き途中であったセグメントSG1の残りの部分に記録を開始し、セグメントSG1→新たに追加されたセグメントSG4→新たに追加されたセグメントSG5→セグメントSG2→セグメントSG3→セグメントSG0→セグメントSG1→…の順番でループ録画がなされる。
【0157】
同様に同時記録チャンネル(Ch2)削除後の記録対象チャンネルCh3については、ループ記録再開後には、上書き途中であったセグメントSG10の残りの部分に記録を開始し、セグメントSG10→新たに追加されたセグメントSG6→新たに追加されたセグメントSG7→セグメントSG11→セグメントSG8→セグメントSG9→セグメントSG10→…の順番でループ録画がなされる。
【0158】
したがって、削除対象の記録チャンネル以外の記録チャンネルについては、同時記録チャンネル削除前に既にループ録画データ格納領域142に格納済みのストリームデータ及び制御情報格納領域143に格納されている制御情報は、破棄されることがなく、再生が可能となっている。
【0159】
[7]実施形態の効果
以上の説明のように、本実施形態によれば、ループ録画(タイムシフト録画)において、HDDとして構成されている記録媒体の活用の自由度が増す。
また、HDDとしては、外付けのHDDを用いることができ、より長期間にわたってループ録画を行うことができ、録画予約等のユーザの手間を削減して、長期にわたってコンテンツを再生して楽しむことが可能となる。
【0160】
[8]実施形態の変形例
以上の実施形態の説明においては、ディジタル放送記録装置としてコンテンツデータ記録機能(録画機能)を備えたテレビジョン受信装置を例にとり説明したが、これに限定されるものではない。例えば、HDD(Hard Disk Drive)に録画を行うHDDレコーダや、HDD及びDVD(Digital Versatile Disc)に録画を行えるHDD+DVDレコーダなどの他のコンテンツデータ記録を行うディジタル放送記録装置にも適用できる。
【0161】
また、外部にチューナを接続するチューナ別体型の記録(録画)専用装置であっても適用が可能である。
【0162】
本実施形態のディジタル放送記録置は、CPUなどの制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備え、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成とすることも可能である。
【0163】
この場合において、ディジタル放送記録装置で実行される制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0164】
また、本実施形態のディジタル放送記録装置で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のディジタル放送記録置で実行される制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、本実施形態の制御プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0165】
なお、上述した実施形態は、一例であり、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の実施形態を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0166】
100…テレビジョン受信装置、101…チューナ部、105…録画再生部、106…ループ録画部、107…PVR録画部、108…変更部、109…再生部、110…HDD、110E1〜110En…HDD(外付け)、110A…ループ録画領域、110AE…ループ録画領域、110B…PVR録画領域、110C…コピー制御情報格納領域、112…EPG処理部、113…EPGメモリ、114…MPEGデコーダ、115…表示制御部、116…リモコン受信部、117…システムコントローラ、118…通信インタフェース部、120…表示部、130…リモコン、141…基本情報格納領域、142…ループ録画データ格納領域、143…制御情報格納領域、Ch1〜Ch5…記録対象チャンネル、SG0〜SG11…セグメント。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツデータを記録する主記録手段を有し、前記主記録手段と連携して前記コンテンツデータを記録可能な副記録手段の追加登録が可能とされた記録手段と、
前記主記録手段及び前記副記録手段の記録領域を、それぞれ一定の容量の複数のセグメントに分割して管理するとともに、入力された複数のチャンネルの前記コンテンツデータのうちいずれか一のチャンネルのコンテンツデータを記録するように各セグメントに割り当て、同一チャンネルを割り当てた複数のセグメントに対し、前記記録手段において前記同一チャンネルのコンテンツデータを順次記録させるループ記録を行わせる記録制御手段と、
を備えるディジタル放送記録装置。
【請求項2】
前記記録手段は、前記主記録手段及び前記追加登録された副記録手段が既に前記ループ記録が可能な状態で、新たな副記録手段の追加登録あるいは既に追加登録された副記録手段の登録解除が可能とされた、
請求項1記載のディジタル放送記録装置。
【請求項3】
前記記録制御手段は、前記主記録手段あるいは前記副記録手段に対し、前記コンテンツデータのループ記録を行うに際して、各記録手段内において同一チャンネルのコンテンツデータを記録する複数のセグメントに対し、所定の順番で順次前記コンテンツデータを記録させる、
請求項2記載のディジタル放送記録装置。
【請求項4】
前記記録制御手段は、前記追加登録された前記副記録手段に対し、前記主記録手段が記録しているチャンネルと同一のチャンネルあるいは異なるチャンネルのコンテンツデータを記録させる、
請求項3記載のディジタル放送記録装置。
【請求項5】
コンテンツデータを記録する主記録手段を有し、前記主記録手段と連携して前記コンテンツデータを記録可能な副記録手段の追加登録が可能とされた記録手段を備え、入力された複数のチャンネルのコンテンツデータを順次記録してループ記録を行うディジタル放送記録装置において実行されるディジタル放送記録方法であって、
前記複数チャンネルのコンテンツデータの入力を受け入れる過程と、
前記記録手段の記録領域を、それぞれ一定の容量の複数のセグメントに分割して管理するとともに、入力された複数のチャンネルの前記コンテンツデータのうちいずれか一のチャンネルのコンテンツデータを記録するように各セグメントに割り当てる過程と、
同一チャンネルを割り当てた複数のセグメントに対し、前記同一チャンネルのコンテンツデータを順次記録させるループ記録を行わせる過程と、
を備えるディジタル放送記録方法。
【請求項6】
コンテンツデータを記録する主記録手段を有し、前記主記録手段と連携して前記コンテンツデータを記録可能な副記録手段の追加登録が可能とされた記録手段を備え、入力された複数のチャンネルのコンテンツデータを順次記録してループ記録を行うディジタル放送記録装置をコンピュータにより制御する制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記複数チャンネルのコンテンツデータの入力を受け入れる手段と、
前記記録手段の記録領域を、それぞれ一定の容量の複数のセグメントに分割して管理するとともに、入力された複数のチャンネルの前記コンテンツデータのうちいずれか一のチャンネルのコンテンツデータを記録するように各セグメントに割り当てる手段と、
同一チャンネルを割り当てた複数のセグメントに対し、前記同一チャンネルのコンテンツデータを順次記録させるループ記録を行わせる手段と、
して機能させる制御プログラム。
【請求項1】
コンテンツデータを記録する主記録手段を有し、前記主記録手段と連携して前記コンテンツデータを記録可能な副記録手段の追加登録が可能とされた記録手段と、
前記主記録手段及び前記副記録手段の記録領域を、それぞれ一定の容量の複数のセグメントに分割して管理するとともに、入力された複数のチャンネルの前記コンテンツデータのうちいずれか一のチャンネルのコンテンツデータを記録するように各セグメントに割り当て、同一チャンネルを割り当てた複数のセグメントに対し、前記記録手段において前記同一チャンネルのコンテンツデータを順次記録させるループ記録を行わせる記録制御手段と、
を備えるディジタル放送記録装置。
【請求項2】
前記記録手段は、前記主記録手段及び前記追加登録された副記録手段が既に前記ループ記録が可能な状態で、新たな副記録手段の追加登録あるいは既に追加登録された副記録手段の登録解除が可能とされた、
請求項1記載のディジタル放送記録装置。
【請求項3】
前記記録制御手段は、前記主記録手段あるいは前記副記録手段に対し、前記コンテンツデータのループ記録を行うに際して、各記録手段内において同一チャンネルのコンテンツデータを記録する複数のセグメントに対し、所定の順番で順次前記コンテンツデータを記録させる、
請求項2記載のディジタル放送記録装置。
【請求項4】
前記記録制御手段は、前記追加登録された前記副記録手段に対し、前記主記録手段が記録しているチャンネルと同一のチャンネルあるいは異なるチャンネルのコンテンツデータを記録させる、
請求項3記載のディジタル放送記録装置。
【請求項5】
コンテンツデータを記録する主記録手段を有し、前記主記録手段と連携して前記コンテンツデータを記録可能な副記録手段の追加登録が可能とされた記録手段を備え、入力された複数のチャンネルのコンテンツデータを順次記録してループ記録を行うディジタル放送記録装置において実行されるディジタル放送記録方法であって、
前記複数チャンネルのコンテンツデータの入力を受け入れる過程と、
前記記録手段の記録領域を、それぞれ一定の容量の複数のセグメントに分割して管理するとともに、入力された複数のチャンネルの前記コンテンツデータのうちいずれか一のチャンネルのコンテンツデータを記録するように各セグメントに割り当てる過程と、
同一チャンネルを割り当てた複数のセグメントに対し、前記同一チャンネルのコンテンツデータを順次記録させるループ記録を行わせる過程と、
を備えるディジタル放送記録方法。
【請求項6】
コンテンツデータを記録する主記録手段を有し、前記主記録手段と連携して前記コンテンツデータを記録可能な副記録手段の追加登録が可能とされた記録手段を備え、入力された複数のチャンネルのコンテンツデータを順次記録してループ記録を行うディジタル放送記録装置をコンピュータにより制御する制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記複数チャンネルのコンテンツデータの入力を受け入れる手段と、
前記記録手段の記録領域を、それぞれ一定の容量の複数のセグメントに分割して管理するとともに、入力された複数のチャンネルの前記コンテンツデータのうちいずれか一のチャンネルのコンテンツデータを記録するように各セグメントに割り当てる手段と、
同一チャンネルを割り当てた複数のセグメントに対し、前記同一チャンネルのコンテンツデータを順次記録させるループ記録を行わせる手段と、
して機能させる制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【公開番号】特開2013−12948(P2013−12948A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−144823(P2011−144823)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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