説明

デスク構造

【課題】デスクを少ない部材で構成するとともに、複数の天板を左右に並べてデスクを構成する場合も、支持脚を共有させて、体裁よくし、かつ充分な強度を有するデスク構造を提供する。
【解決手段】支持脚の上端部に、左右方向のいずれか一方に突出するジョイント材12を設け、互いに対向するジョイント材12に連結杆3の左右両側部を取付けることにより、複数の支持脚2を連結杆3をもって連結し、かつ連結杆3を、支持脚2のジョイント材12に対して相対的に左右方向に移動させた複数の位置で固定しうるようにすることにより、デスク端部においては、支持脚2の左右外側の側面を、天板5の端面とほぼ同一面になしうるとともに、複数の天板5を左右に連結した場合の天板連結部においては、支持脚2を、隣接する天板5の合わせ部の下方に位置させうるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフィス等の執務空間において使用されるデスクの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
前記執務空間において使用されるデスクとしては、左右の脚、袖箱などの支持脚を天板裏面の左右端部に取付けるとともに、背面における左右の支持脚間の隙間を幕板で覆うことによって構成したものが多く見られる(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
また、より簡単な構造で、軽快なデザインを実現するため、杆材によって門型に形成した脚体同士を、横連結杆を用いて連結して構成したものも公知である(例えば特許文献3参照)。
さらに、複数のデスクを左右に並べて使用したい場合に、隣合うデスクとの連結部分において、支持脚を共用する構造のものも提案されている(例えば特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−219912号公報
【特許文献2】特開2003−135161号公報
【特許文献3】特許第3316187号公報
【特許文献4】特開2003−339450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1〜3に記載のデスクは、いずれも一台完結型の構造をしているため、複数のデスクを左右に並べて使用したい場合においては、各デスクを単純に横並びに並べて使用することになる。
この場合、隣接するデスクの端部では、2つの支持脚が並んで配置されることになり、構造上の無駄になるとともに、体裁も好ましいものではなかった。
【0006】
特許文献4に記載のデスクにおいては、連結部分の構造上の無駄を省くことができるとともに、体裁も良好である。
しかし、支持脚と天板を、単にブラケットによって連結することによってデスクを構成しているため、強度的に必ずしも充分とはいえない。
【0007】
本発明は、前記の問題点に鑑み、デスクを最小限の種類の部材で構成するとともに、複数の天板を左右に並べてデスクを構成したい場合においても、構造上の無駄がなく、かつ充分な強度を有し、さらに体裁も良好なデスクを構成することができるデスク構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によると、上記課題は、次の各項のようにして解決される。
(1)左右に離間して配置した複数の支持脚を連結杆をもって連結することにより形成したベース部の上方に、天板を設けてなるデスクにおいて、前記支持脚の上端部に、左右方向のいずれか一方に突出する連結部を設け、互いに対向する連結部に前記連結杆の左右両側部を取付けることにより、前記複数の支持脚を連結杆をもって連結し、かつ前記連結杆を、前記支持脚の連結部に対して相対的に左右方向に移動させた複数の位置で固定しうるようにすることにより、デスク端部においては、支持脚の左右外側の側面を、天板端面とほぼ同一面になしうるとともに、複数の天板を左右に連結した場合の天板連結部においては、支持脚を、隣接する天板の合わせ部の下方に位置させうるようにする。
【0009】
このような構成とすると、支持脚の上端部に、左右方向のいずれか一方に突出する連結部を設けてあるため、同一の支持脚を左右いずれの支持脚としても使用できるとともに、複数の天板を左右に並べてデスクを構成する場合にも、1個の支持脚を隣接する天板の支持脚として共有することができるため、最小限の種類の部材でデスクを構成することができる。したがって構造上の無駄がなく、体裁も良好なデスクが得られる。
また、互いに対向する連結部に連結杆の左右両側部を取付けることにより、複数の支持脚を連結杆をもって連結してあるため、充分な強度を確保することができる。
さらに、デスクを構成する天板が単数、複数いずれの場合も、同一の連結杆を用いて容易にデスクを構成することができるとともに、支持脚の位置を容易に変更することができるので、左右方向の長さが異なる1つの天板に対しても、同一の連結杆を用いて対応することができる。
【0010】
(2)上記(1)項において、連結杆を管材によって形成するとともに、連結部を、支持脚の上端部の側面より突出する左右方向のジョイント材により構成し、このジョイント材を、前記連結杆に内嵌させて、連結杆を連結部に固定する。
【0011】
このような構成とすると、連結杆をジョイント材に簡単に連結することができるとともに、ジョイント材が連結杆に内嵌されているため、ジョイント材の端部等が露出せず外観が良好となる。
【0012】
(3)上記(2)項において、天板裏面の後部に設けたねじ孔に、連結杆およびジョイント材に穿設した挿通孔を介して、固定ねじを螺合することにより、天板とベース部とを連結する。
【0013】
このような構成とすると、天板がベース部に強固に連結される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、同一の支持脚を左右いずれの支持脚としても使用できるとともに、複数の天板を左右に並べてデスクを構成する場合にも、1個の支持脚を隣接する天板の支持脚として共有することができるため、最小限の種類の部材でデスクを構成することができる。したがって構造上の無駄がなく、体裁も良好なデスクが得られる。
また、互いに対向する連結部に連結杆の左右両側部を取付けることにより、複数の支持脚を連結杆をもって連結してあるため、充分な強度を確保することができる。
さらに、デスクを構成する天板が単数、複数いずれの場合も、同一の連結杆を用いて容易にデスクを構成することができるとともに、支持脚の位置を容易に変更することができるので、左右方向の長さが異なる1つの天板に対しても、同一の連結杆を用いて対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明のデスク構造を備えるデスクの後方斜視図である。
【図2】図1に示したデスクの分解斜視図である。
【図3】図2における破線円A内の要部拡大図である。
【図4】ジョイント材の拡大斜視図であり、(a)は左方上方視、(b)は右方上方視における拡大斜視図である。
【図5】連結杆の要部拡大斜視図である。
【図6】連結支持具の拡大斜視図である。
【図7】端部カバー部材の拡大斜視図であり、(a)は表面上方視、(b)は裏面上方視における拡大斜視図である。
【図8】図1において天板を取り外した状態のデスク端部における一部破断した拡大要部平面図である。
【図9】図8におけるIXーIX線縦断面図である。
【図10】同じく、図8におけるXーX線縦断面図である。
【図11】同じく、図8におけるXIーXI線縦断面図である。
【図12】図9における破線円C内の拡大図である。
【図13】図8におけるXIIIーXIII線縦断面図である。
【図14】図2における破線円B内の要部拡大図である。
【図15】連結カバー部材の拡大斜視図である。
【図16】図1において天板を取り外した状態の左右方向のデスク中央部における一部破断した拡大要部平面図である。
【図17】図16におけるXVIIーXVII線縦断面図である。
【図18】同じく、図16におけるXVIIIーXVIII線縦断面図である。
【図19】デスクトップパネルを取付けるためのブラケットの拡大斜視図である。
【図20】図1におけるXXーXX線縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は、本発明のデスク構造を備えるデスクの後方斜視図、図2は、図1に示したデスクの分解斜視図である。
なお、本明細書における左右とは、図1に示すデスクの後方視における左右を指称する。
【0018】
デスク(1)は、左右に離間して配置された3個の支持脚(2)を2本の連結杆(3)(3)で連結して構成されたベース部(4)の上側に、左右2枚の天板(5)(5)を配設して形成されている。
【0019】
支持脚(2)は、デスク(1)の左右端においてはパネル型支持脚(6)(6)、中央においては、前向きコ字型支持脚(7)が用いられている。
【0020】
図3は、図2における破線円A内の要部拡大図である。
【0021】
図3に示すように、パネル型支持脚(6)は、ほぼ正方形のパネル本体部(6a)と、このパネル本体部(6a)の上面に形成された左右方向の幅が、パネル本体部(6a)の幅よりも小さい上端部(6b)と、パネル本体部(6a)の下端の前後部に取付けられたアジャスタ(8)(8)(図1参照)とより構成されている。
【0022】
前記上端部(6b)とパネル本体部(6a)の両者の左右側面間には、段差が形成され、パネル型支持脚(6)は左右対称となっている。
【0023】
前記段差における段差面(9)は、前後方向に水平に延び、後端において下向きに傾斜した後、水平に延びている。前記上端部(6b)の後端縁面(6c)は、パネル本体部(6a)の後端縁面(6d)よりも若干前方に位置している。上端部(6b)における後部は、左右方向に貫通するねじ孔(10)が上下左右に4個螺設されてジョイント受部(11)が形成されている。
【0024】
このジョイント受部(11)には、後記するようにジョイント材(12)が取付けられる。図4は、ジョイント材の拡大斜視図であり、(a)は左方上方視、(b)は右方上方視における拡大斜視図である。図4に示すように、ジョイント材(12)は、前向きコ字部材(13a)と後向きコ字部材(13b)とを、その背面板(13c)(13d)同士を溶着手段等により固着し、この固着した二重の背面板部分に、上下方向の挿通孔(14)を左右方向に等間隔Lで7個穿設し、かつ左右方向の一端に、上下左右4個の挿通孔(15)が穿設された側板(16)を、同じく溶着手段等により取付けて構成されている。
なお、前記挿通孔(14)間の間隔Lは、支持脚(2)の左右方向の幅寸法の半分となっている。
【0025】
図5は、連結杆(3)の要部拡大斜視図である。図5に示すように、連結杆(3)は、断面がほぼ四辺形の管材からなり、後面(17)における上下端部(17a)(17b)が、横向きの段差面(17c)(17d)を介して後方に突出しており、下面(18)の前後方向の中央には、左右方向を向く台形状の嵌合溝(19)が設けられている。
【0026】
連結杆(3)の左右端部(3a)(3b)には、上面(20)から下面(18)に貫通する挿通孔(21a)(21b)(21d)(21e)が左右方向に4個設けられるとともに、下面(18)には、前記4個の挿通孔のうちの左端部(3a)から2番目と3番目の挿通孔(21b)(21d)の間に相当する位置に1個の挿通孔(21c)が設けられ、これら5個の挿通孔は、左右方向に等間隔で並んでいる。
【0027】
また連結杆(3)の後面(17)には、後記するデスクトップパネル用ブラケット(22)を取付けるためのねじ孔(23)が設けられている。
【0028】
連結杆(3)の下面に設けられた前記嵌合溝(19)には、後記するように、連結支持具(24)が嵌合される。
【0029】
図6は、連結支持具(24)の拡大斜視図である。
【0030】
図6に示すように、連結支持具(24)は、断面台形状の左右方向に長い平板(25)の上面中央に四角柱状の位置決め突起(26)を設け、この位置決め突起(26)の左右にねじ孔(27)(27)、このねじ孔(27)(27)の左右外側に挿通孔(28)(28)をそれぞれ設けて形成されている。
【0031】
これらのジョイント材(12)および連結支持具(24)を用いて、連結杆(3)をパネル型支持脚(6)に連結するには、次の手順による。
【0032】
図8は、図1において天板(5)を取り外した状態のデスク端部における一部破断した拡大要部平面図、図9,図10,図11は、それぞれ図8におけるIXーIX線縦断面図、XーX線縦断面図、XIーXI線縦断面図である。
【0033】
図8,図9,図3に示すように、まず、パネル型支持脚(6)におけるジョイント受部(11)の右側側面(11a)に、ジョイント材(12)における側板(16)を当接し、右方より取付ねじ(29)を側板(16)の挿通孔(15)を介して、ジョイント受部(11)のねじ孔(10)に螺合してジョイント材(12)をジョイント受部(11)に取付ける。
【0034】
次いで、連結杆(3)を前記ジョイント材(12)に外嵌し、連結杆(3)における4個の挿通孔(21a)〜(21e)と、ジョイント材(12)における7個の挿通孔(14a)……(14g)のうちの側板(16)に近い方から、第1,2,4,5番目の挿通孔(14a)(14b)(14d)(14e)とを位置合わせし、連結支持具(24)を下方から連結杆(3)における下面(18)の嵌合溝(19)に嵌合させるとともに、連結支持具(24)の位置決め突起(26)を連結杆(3)の下面(18)の挿通孔(21c)およびジョイント材(12)の挿通孔(14c)に嵌挿する。
【0035】
次に、2本の固定ねじ(30)(30)を、上方から、それぞれ連結杆(3)の挿通孔(21b)(21d)およびジョイント材(12)の挿通孔(14b)(14d)を介して、連結支持具(24)のねじ孔(27)(27)に螺合することにより、連結杆(3)を、ジョイント受部(11)とジョイント材(12)とからなる連結部(31)を介してパネル型支持脚(6)に連結する。
【0036】
その後、ジョイント受部(11)の左側面(11b)および後面(11c)を端部カバー部材(32)で被覆する。
【0037】
図7は、端部カバー部材(32)の拡大斜視図であり、(a)は表面上方視、(b)は裏面上方視である。
【0038】
端部カバー部材(32)は、側面片(33)と後面片(34)とよりなる。
側面片(33)は、図7(a)において左側方視における形状が、前縁(33a)が上端から下端に向けて後傾する四辺形をなし、裏面(33b)には、4個の係止突起(35)が設けられ、そのうち2個の係止突起(35a)(35a)には、先端に係止爪(35b)が設けられ、他の2個の係止突起(35c)(35c)は、断面十字状をなしている。側面片(33)の裏面(33b)における後端には、上下2枚の係止片(36)(36)が突設されている。
【0039】
一方、後面片(34)は、後方視において縦長四辺形の本体(37)と、この本体(37)の上下端面(37a)(37b)における前縁に上下方向に延設された上下補助片(37c)(37d)と、本体(37)の右端面(37e)から右方に延設された差込片(38)とよりなる。本体(37)の左端面(37f)には、上下に2個の係合孔(39)(39)が設けられている。
【0040】
端部カバー部材(32)は、側面片(33)における係止片(36)(36)を、後面片(34)の係合孔(39)(39)に嵌挿して係止することにより形成される。
【0041】
図3において矢印Yで示すように、端部カバー部材(32)における後面片(34)の差込片(38)を、連結杆(3)とジョイント材(12)間の隙間に差込むとともに、側面片(33)の係止突起(35)を、ジョイント受部(11)におけるねじ孔(10)に嵌合させることにより、図8,図1に示すように、端部カバー部材(32)は連結部(31)に装着され、ジョイント受部(11)の左側面(11b)と後面(11c)とは、端部カバー部材(32)によって覆われる。端部カバー部材(32)の左側面と支持脚(2)の左側面とは、ほぼ同一面となっている。
【0042】
なお、図12は、図9における破線円C内の拡大図であり、端部カバー部材(32)における係止突起(35a)の係止爪(35b)が、ジョイント受部(11)のねじ孔(10)に係止されている状態を示す。
【0043】
図14は、図2における破線円B内の要部拡大図、図16は、図1において天板(5)を取り外した状態の左右方向のデスク中央部における一部破断した拡大要部平面図、図17は、図16におけるXVIIーXVII線縦断面図である。
【0044】
図14,図16,図17に示すように、デスクの左右方向の中央部、すなわち天板(5)(5)の連結部においては、支持脚(2)が、隣接する天板(5)(5)の合わせ部の下方に位置するようになっている。デスク中央部における支持脚(2)には、前向きコ字型支持脚(7)が用いられている(図2参照)。前向きコ字型支持脚(7)におけるジョイント受部(40)の左右側面に、取付ねじ(41)(42)を用いて、前記したデスク端部の場合と同様の方法で、それぞれジョイント材(12)(12)を取付ける。ジョイント材(12)には、図4に示したように、7個の挿通孔(14a)〜(14g)が設けられている。
【0045】
連結杆(3)の右端部(3b)には、図5に示した左端部(3a)と同様に、5個の挿通孔(21a)〜(21e)が設けられている。
【0046】
デスク端部の場合は、連結杆(3)における上面(20)から下面(18)に貫通する4個の挿通孔(21a)(21b)(21d)(21e)と、ジョイント材(12)における7個の挿通孔(14a)……(14g)のうちの側板(16)に近い方から、第1,2,4,5番目の挿通孔(14a)(14b)(14d)(14e)とを位置合わせしたが、デスク中央部の場合は、デスク端部における場合よりも、連結杆(3)に対して相対的に、ジョイント材(12)を、前記挿通孔間の間隔Lだけ引き出した状態とし、連結杆(3)における4個の挿通孔(21a)(21b)(21d)(21e)と、ジョイント材(12)における7個の挿通孔(14a)……(14g)のうちの側板(16)に近い方から第2,3,5,6番目の挿通孔(14b)(14c)(14e)(14f)とを位置合わせし、固定ねじ(43)(43)を前記挿通孔を介して連結支持具(44)のねじ孔(45)に螺合することにより、連結杆(3)を前向きコ字型支持脚(7)の左側に連結する。
【0047】
次いで、前向きコ字型支持脚(7)におけるジョイント受部(40)の後面を、中央カバー部材(46)で被覆する。
【0048】
図15は、中央カバー部材(46)の拡大斜視図である。四辺形状のカバー本体(47)の上下端面(47a)(47b)における前縁に上下方向に延設された上下補助片(47c)(47d)と、カバー本体(47)の左右端面(47e)(47f)における前縁から左右に延設された差込片(48a)(48b)とよりなる。
【0049】
中央カバー部材(46)における左右の差込片(48a)(48b)を、図14において矢印Xで示すように、連結杆(3)とジョイント材(12)との間隙に差し込み、カバー本体(47)でジョイント受部(40)の後面を覆う。
【0050】
なお、前向きコ字型支持脚(7)の右側には、前記と同様にして連結杆(3)を連結する。
図1に示すデスク(1)の右端部は、左端部と同様にして、パネル型支持脚(6)に連結杆(3)を連結する。
左右に離間して配置された複数の支持脚(2)を、前記のようにして連結杆(3)で連結することにより、ベース部が構成される。
【0051】
次いで、このベース部の上方に天板(5)(5)を、次のようにして取付ける。
【0052】
図9,図17に示すように、デスク端部、デスク中央部のそれぞれにおいて、下方から固定ねじ(49)(50)を、連結支持具(24)、連結杆(3)、ジョイント材(12)の挿通孔(28)(21)(14)を介して、天板(5)の裏面後部に設けられたねじ孔(51)に螺合することにより、天板(5)の裏面後部をベース部に固定する。
【0053】
次いで、天板(5)の裏面前部を次のようにして、ベース部に固定する。
図13は、図8におけるXIIIーXIII線縦断面図、図18は、図16におけるXVIIIーXVIII線縦断面図である。
【0054】
図2,図8,図13,図16,図18に示すように、平面視において左右方向に長い四辺形板に3個の挿通孔(52)が設けられたブラケット(53)を、取付ねじ(54)を、前記挿通孔(52)を介して、支持脚(2)の上端前部に設けられたねじ孔(54a)(54b)に螺合することにより支持脚(2)に取り付ける。
【0055】
この場合、取付ねじ(54)は、ブラケット(53)における3つの挿通孔(52)のうち、デスク端部においては、端部の挿通孔、デスク中央部においては、中央の挿通孔にそれぞれ挿通させる。
【0056】
次いで、固定ねじ(55)を、下方より、ブラケット(53)の挿通孔(52)を介して、天板(5)の裏面前部に設けられたねじ孔(56)に螺合させることにより、天板(5)の裏面前部が、ベース部の上端前部に固定される。
【0057】
デスク端部においては、支持脚(2)の左右外側の側面と、天板(5)の左右端面とが、ほぼ同一面になっている。
【0058】
図1,図2に示すように、天板(5)の後方には、所望により、デスクトップパネル(57)が取付けられる。
【0059】
図19は、デスクトップパネル(57)を取付けるためのブラケット(22)の拡大斜視図である。
このブラケット(22)は、前後方向に長い長方体の上面が左右側面視において、逆台形状に切り欠かれるとともに、前面には、左右方向の嵌合溝(58)を設け、かつ前後方向に貫通する挿通孔(59)と後部に、上下方向の取付孔(60)を設けて構成されている。
【0060】
図20は、図1におけるXXーXX線縦断面図である。
【0061】
図20に示すように、ブラケット(22)は、前面の嵌合溝(58)を、連結杆(3)の後面の凸状部(3c)に嵌合させ、取付ねじ(61)を後方から挿通孔(59)を介して連結杆(3)のねじ孔(23)に螺合することにより、連結杆(3)に取付けられている。
【0062】
デスクトップパネル(57)の下端に設けられたパイプ状取付部(62)を、上方からブラケット(22)の取付孔(60)に嵌挿することにより、デスクトップパネル(57)は天板(5)の後方に取付けられている。
【0063】
なお、上記説明した実施例においては、支持脚(2)として、デスクの左右端部にパネル型支持脚(6)、デスク中央に前向きコ字型支持脚(7)を配置したものを示したが、その他、たとえばデスク端部にコ字型支持脚(7)、デスク中央にパネル型支持脚(6)を配置してもよく、さらに袖箱にジョイント受部を設けて、支持脚としてもよい。
【符号の説明】
【0064】
(1)デスク
(2)支持脚
(3)連結杆
(3a)左端部
(3b)右端部
(3c)凸状部
(4)ベース部
(5)天板
(6)パネル型支持脚
(6a)パネル本体部
(6b)上端部
(6c)(6d)後端縁面
(7)前向きコ字型支持脚
(8)アジャスタ
(9)段差面
(10)ねじ孔
(11)ジョイント受部
(11a)右側面
(11b)左側面
(11c)後面
(12)ジョイント材
(13a)(13b)コ字部材
(13c)(13d)背面板
(14)(14a)……(14g)挿通孔
(15)挿通孔
(16)側板
(17)後面
(17a)上端部
(17b)下端部
(17c)(17d)段差面
(18)下面
(19)嵌合溝
(20)上面
(21a)〜(21e)挿通孔
(22)デスクトップパネル用ブラケット
(23)ねじ孔
(24)連結支持具
(25)平板
(26)位置決め突起
(27)ねじ孔
(28)挿通孔
(29)取付ねじ
(30)固定ねじ
(31)連結部
(32)端部カバー部材
(33)側面片
(34)後面片
(35)(35a)(35c)係止突起
(35b)係止爪
(36)係止片
(37)本体
(37a)上端面
(37b)下端面
(37c)上補助片
(37d)下補助片
(37e)右端面
(37f)左端面
(38)差込片
(39)係合孔
(40)ジョイント受部
(41)(42)取付ねじ
(43)固定ねじ
(44)連結支持具
(45)ねじ孔
(46)中央カバー部材
(47)カバー本体
(47a)上端面
(47b)下端面
(47c)上補助片
(47d)下補助片
(47e)左端面
(47f)右端面
(48a)(48b)差込片
(49)(50)固定ねじ
(51)ねじ孔
(52)挿通孔
(53)ブラケット
(54a)(54b)ねじ孔
(55)固定ねじ
(56)ねじ孔
(57)デスクトップパネル
(58)嵌合溝
(59)挿通孔
(60)取付孔
(61)取付ねじ
(62)パイプ状取付部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右に離間して配置した複数の支持脚を連結杆をもって連結することにより形成したベース部の上方に、天板を設けてなるデスクにおいて、
前記支持脚の上端部に、左右方向のいずれか一方に突出する連結部を設け、互いに対向する連結部に前記連結杆の左右両側部を取付けることにより、前記複数の支持脚を連結杆をもって連結し、かつ前記連結杆を、前記支持脚の連結部に対して相対的に左右方向に移動させた複数の位置で固定しうるようにすることにより、デスク端部においては、支持脚の左右外側の側面を、天板端面とほぼ同一面になしうるとともに、複数の天板を左右に連結した場合の天板連結部においては、支持脚を、隣接する天板の合わせ部の下方に位置させうるようにしたことを特徴とするデスク構造。
【請求項2】
連結杆を管材によって形成するとともに、連結部を、支持脚の上端部の側面より突出する左右方向のジョイント材により構成し、このジョイント材を、前記連結杆に内嵌させて、連結杆を連結部に固定したことを特徴とする請求項1記載のデスク構造。
【請求項3】
天板裏面の後部に設けたねじ孔に、連結杆およびジョイント材に穿設した挿通孔を介して、固定ねじを螺合することにより、天板とベース部とを連結したことを特徴とする請求項2記載のデスク構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−207592(P2010−207592A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−105724(P2010−105724)
【出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【分割の表示】特願2004−329808(P2004−329808)の分割
【原出願日】平成16年11月12日(2004.11.12)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】