説明

トイレ装置

【課題】筒状のシートを溶着した後に溶断することにより排泄物を収納しうる排泄物収納袋を作成する技術において、シートの溶着及び溶断をより確実に行うことにより作成される排泄物収納袋の密閉性を確保して、収納袋からの漏れ出しを確実に防止しうるトイレ装置を提供すること。
【解決手段】人が着座しうる便座部と、上記便座部の下方に配置される筒状体と、上記筒状体の内周面上に沿って配置しうると共に上記筒状体の軸方向長さより長い軸方向長さ寸法により形成された筒状のシートと、上記シートの幅方向端部を夫々保持して上記シートを送出しうるローラ部を備えたシート供給部と、上記シートを所定の長さ寸法において幅方向に沿って溶着した後に長さ方向において溶断することにより排泄物収納袋を作成しうるシート溶着溶断部とを有するトイレ装置であって、上記シート溶着溶断部の上記シートと当接する部位にはフッ素樹脂加工が施されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はトイレ装置に係り、特に、筒状のシートを所定寸法毎に溶着して溶断することにより排泄物を収納した排泄物収納袋を形成しうるトイレ装置に関する。
【0002】
従来、図14に示すように、便座部201と、上記便座部201の下方に配置されるトイレ槽202と、上記トイレ槽202の内周面上に沿って配置しうると共に上記トイレ槽202の軸方向長さ寸法より長い軸方向長さにより形成された筒状の樹脂製のシート203と、上記シート203を送出しうるシート供給部204と、図15に示すように、上記シート203を幅方向に沿って溶着した後に溶断することにより排泄物収納袋を作成しうるシート溶着溶断部205とを有するトイレ装置200が提案されている(特許文献1)。
特許文献1には、図15に示すように、シート溶着溶断部205は、第一のヒーター棒206と第一のヒーター棒206に対向して配置された第二のヒーター棒207とを有し、第一のヒーター棒206と第一のヒーター棒206に対向する第二のヒーター棒207とが、ヒーター棒206とヒーター棒207とに挟み込まれて配置されているシート203を介して互いに圧接し、第一のヒーター棒206と第二のヒーター棒207との間のシート203を溶着した後に溶断してシート203を所定寸法に裁断して、排泄物を収納したパッケージを形成しうる技術が記載されている。
なお、特許文献1には、シート溶着溶断部205にヒーター棒206,207を使用することは記載されているが、そのヒーター棒206,207の具体的構成については記載されていない。
しかしながら、溶着時におけるシートの溶着部位のシート溶着溶断部への絡みつきや、離れ難さから起こる不完全な溶着がなされる可能性がある。
また、シートに皺が均等に形成されていない場合には、シートの溶着部位の厚さ寸法が均等でないことから、シートの溶着及び溶断を確実に行うことができない可能性がある。
また、従来、シート溶着溶断部には、シート溶着部位のシート溶着溶断部への絡みつきや離れ難さを排除するためのフッ素樹脂加工が施されたテープが貼付されていたが、テープを介して溶着溶断に必要な高温度が伝達され難いことから、溶着溶断が不完全となる可能性がある。
従って、シート溶着溶断部にテープが貼付されている場合には、溶断溶着が不完全な場合や溶断溶着の使用回数が増加した場合にテープに破断が生じ易いことから、テープの交換のためのメンテナンス作業を必要とするため、メンテナンス作業を軽減できるトイレ装置が要望されている。
【0003】
【特許文献1】特開2004−261530号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本願発明の課題は、筒状のシートを溶着した後に溶断することにより排泄物を収納しうる排泄物収納袋を作成する技術において、シートの溶着及び溶断をより確実に行うことにより作成される排泄物収納袋の密閉性を確保して、収納袋からの漏れ出しを確実に防止しうるトイレ装置を提供することにある。
【0005】
請求項1記載の発明は、人が着座しうる便座部と、上記便座部の下方に配置される筒状体と、上記筒状体の内周面上に沿って配置しうると共に上記筒状体の軸方向長さより長い軸方向長さ寸法により形成された筒状のシートと、上記シートの幅方向端部を夫々保持して上記シートを送出しうるローラ部を備えたシート供給部と、上記シートを所定の長さ寸法において幅方向に沿って溶着した後に長さ方向において溶断することにより排泄物収納袋を作成しうるシート溶着溶断部とを有するトイレ装置であって、上記シート溶着溶断部の上記シートと当接する部位にはフッ素樹脂加工が施されていることを特徴とする。
【0006】
また、請求項2記載の発明は、上記シート溶着溶断部は、フッ素樹脂コーティング加工が施されたヒートシール端子部と、上記ヒートシール端子部が固定された基部と、上記ヒートシール端子部に対向して配置されると共に上記シートを介して上記ヒートシール端子部に圧接しうる押圧部材とを有することを特徴とする。
【0007】
従って、請求項1及び2記載の発明にあっては、シート溶着溶断部のシートと当接する部位には、フッ素樹脂加工が施されており、シートが溶断後に溶着溶断部から離れやすいことから、シートの溶着及び溶断をより確実に行うことができ、密閉性の確保された排泄物収納袋を正確かつ迅速に作成することができる。
【0008】
請求項3記載の発明は、上記シート溶着溶断部は、上記ヒートシール端子部に通電して上記シートを溶断するように構成されていることを特徴とする。
【0009】
従って、請求項3記載の発明にあっては、上記シート溶着溶断部は、上記ヒートシール端子部に通電して上記シートを溶断するように構成されているので、シートの溶着及び溶断をより確実に行うことができる。
【0010】
請求項4記載の発明は、上記ヒートシール端子部は全体略板状に形成されると共に、基板部と、上記基板部の幅方向の略中央部に長さ方向に沿って基板突条部とを有し、上記基部は、細長板状に形成され、厚さ方向一側面には上記ヒートシール端子部を収納しうる溝部が設けられ、上記ヒートシール端子部は、上記溝部内において上記基板突条部が上記厚さ方向一側面よりも厚さ方向外方へ突出しうるように固定されていることを特徴とする。
【0011】
従って、請求項4記載の発明にあっては、上記ヒートシール端子部は全体略板状に形成されると共に、基板部と、上記基板部の幅方向の略中央部に長さ方向に沿って基板突条部とを有し、上記基部は、細長板状に形成され、厚さ方向一側面には上記ヒートシール端子部を収納しうる溝部が設けられ、上記ヒートシール端子部は、上記溝部内において上記基板突条部が上記厚さ方向一側面よりも厚さ方向外方へ突出しうるように固定されているので、上記ヒートシール端子部によりシートが溶着され、シートの溶着後において上記基板突条部によりシートが溶断されて、シートの溶着及び溶断をより確実に行うことができる。
【0012】
請求項5記載の発明は、上記ヒートシール端子部の基板部の幅方向両端部は、上記反基板突条部方向へ折曲されて形成され、上記ヒートシール端子部が上記溝部内に収納固定された場合には、上記溝部の対向する内側面部と上記基板部の幅方向両端部との間には、夫々、空隙部が形成されていることを特徴とする。
【0013】
従って、請求項5記載の発明にあっては、上記ヒートシール端子部の基板部の幅方向両端部は、上記反基板突条部方向へ折曲されて形成され、上記ヒートシール端子部が上記溝部内に収納固定された場合には、上記溝部の対向する内側面部と上記基板部の幅方向両端部との間には、夫々、空隙部が形成されており、上記シートの溶着及び溶断時において、溶融した上記シートの液体状のシート樹脂が上記空隙部に滞留して、上記シートの溶着及び溶断される部位において上記シートの幅方向に沿って所定の厚さ寸法を有する溶着壁部が形成されるので、密閉性の確保された排泄物収納袋を作成することができる。
【0014】
請求項6記載の発明は、上記筒状体は、截頭円錐台形状であって、下端部側に至るに従って径が小さくなるテーパ状に形成されていることを特徴とする。
【0015】
従って、請求項6記載の発明にあっては、上記筒状体は、截頭円錐台形状であって、下端部側に至るに従って径が小さくなるテーパ状に形成され、上記シートは、一端部が上記筒状体に挿通されることにより上記筒状体の内周面上に配置されているので、上記シートは、上記筒状体の下端部に至るに従って径方向に縮小され、排泄物収納袋をコンパクトに作成することができる。
【0016】
請求項7記載の発明は、上記筒状体の内周面には、軸方向に沿って複数の突条部が所定間隔寸法をおいて形成され、上記ローラ部が上記シートの幅方向端部を夫々保持して上記シートを送出する場合には、上記複数の突条部により上記シートがガイドされて送出されうることを特徴とする。
また、請求項8記載の発明は、上記複数の突条部は、上記筒状体の上端部から下端部に亘って形成されていることを特徴とする。
また、請求項9記載の発明は、上記ローラ部は、回転方向において互いに摺接するように一対に配置されたローラにより構成され、上記ローラ部は、ローラ軸方向において所定間隔をおいて互いに対向して配置され、上記筒状体の複数の突条部は、上記対向する各ローラ部の間に配置されていることを特徴とする。
また、請求項10記載の発明は、上記複数の突条部は、互いに対向して設けられていることを特徴とする。
【0017】
ここで、テーパ状の筒状体内周面に沿ってシートを配置することからシートには上下方向に沿って皺が発生する。従って、請求項7〜10記載の発明にあっては、上記筒状体の内周面には、軸方向に沿って複数の突条部が所定間隔寸法おいて形成され、上記ローラ部が上記シートの幅方向端部を夫々保持して上記シートを送出する場合には、上記複数の突条部により上記シートがガイドされて送出されるので、上記複数の突条部により上記シートは、上記ローラ部により下方に引張される場合には、上記筒状体の内周面方向におけるズレが規制されることから、上記シートに形成された皺の均等状態を保持しながら上記シートは上記筒状体の内周面に沿って送出される。
特に、請求項9及び10記載の発明にあっては、上記ローラ部は、回転方向において互いに摺接するように一対に配置されたローラにより構成され、上記ローラ部は、ローラ軸方向において所定間隔をおいて互いに対向して配置され、上記筒状体の複数の突条部は、上記対向する各ローラ部の間に配置されているので、従来のように上記ローラ部により下方に引き込まれる場合に、上記ローラ部に上記シートが引き込まれた部位にのみ皺が形成され、上記ローラ部以外の部位においては皺の発生が少なく、上記シートの幅方向に沿って皺が均等に形成されないという事態を排除でき、上記シートに形成された皺の略均等状態を保持しながら上記シートは上記筒状体の内周面に沿って送出される。
【0018】
請求項11記載の発明は、上記シート溶着溶断部の下方にはシート押さえ部が配設されていることを特徴とする。
従って、請求項11記載の発明にあっては、上記シート溶着溶断部の下方にはシート押さえ部が配設されているので、排泄物が収納された上記シートが上記シート押さえ部により保持され、且つ、皺が形成された上記シートは上記シート押さえ部により均等に保持されるので、上記シートの溶着及び溶断をより確実に行うことができる。
【0019】
請求項12記載の発明は、上記押圧部材は、耐熱性を有する弾性樹脂素材により形成されていることを特徴とする。
従って、請求項12記載の発明にあっては、上記押圧部材は、耐熱性を有する弾性樹脂素材により形成され、上記ヒートシール端子部と上記押圧部材との圧接状態が良好となるので、シートの溶着及び溶断をより確実に行うことができる。
【0020】
請求項13記載の発明は、上記シート溶着溶断部は、上記ヒートシール端子部と上記押圧部材とを駆動しうる駆動部を有することを特徴とする。
従って、請求項13記載の発明にあっては、上記シート溶着溶断部は、上記ヒートシール端子部と上記押圧部材とを駆動しうる駆動部を有するので、上記ヒートシール端子部と上記押圧部材とにより上記シートを圧接することができる。
【0021】
請求項14記載の発明は、上記駆動部は、付勢部材により付勢されることにより、上記ヒートシール端子部と上記押圧部材との衝突時の衝撃を緩和しうると共に上記ヒートシール端子部と上記押圧部材との当接状態を保持しうる押圧力調整部を有することを特徴とする。
従って、請求項14記載の発明にあっては、上記駆動部は、付勢部材により付勢されることにより、上記ヒートシール端子部と上記押圧部材との衝突時の衝撃を緩和しうると共に上記ヒートシール端子部と上記押圧部材との当接状態を保持しうる押圧力調整部を有するので、衝突時の上記駆動部への機械的負荷による衝撃を緩和して上記ヒートシール端子部と上記押圧部材とを圧接することができ、圧接状態を保持して上記シートを保持することができる。
【0022】
請求項15記載の発明は、上記シート供給部には、上記シートが上記シート供給部に巻き込まれることを防止しうる巻き込み防止プレートが設けられていることを特徴とする。
【0023】
従って、請求項15記載の発明にあっては、上記シート供給部には、上記シートが上記シート供給部に巻き込まれることを防止しうる巻き込み防止プレートが設けられているので、上記シート供給部への上記シートの巻き込みを防止して上記シートを送出できる。
【0024】
請求項16記載の発明は、上記ローラ部による上記シートの保持状態を解放しうる解除部を有することを特徴とする。
従って、請求項16記載の発明にあっては、上記ローラ部による上記シートの保持状態を解放しうる解除部を有するので、上記シート供給部から上記シートを容易に脱着できる。
【0025】
請求項17記載の発明は、上記排泄物収納袋を収納しうると共に収納された上記排泄物収納袋を外部から取り出しうる引出部を有することを特徴とする。
【0026】
従って、請求項17記載の発明にあっては、上記排泄物収納袋を収納しうると共に収納された上記排泄物収納袋を外部から取り出しうる引出部を有するので、その都度上記排泄物収納袋を廃棄する必要はなく、上記排泄物収納袋を所定数量貯蔵した状態で一度に廃棄することができる。
【0027】
請求項18記載の発明は、上記便座部を開閉しうる蓋部を有し、上記蓋部が開放されている場合には上記シート供給部の作動が停止しうると共に上記蓋部が閉じられている場合には上記シート供給部が作動しうるように制御されていることを特徴とする。
【0028】
従って、請求項18記載の発明にあっては、上記便座部を開閉しうる蓋部を有し、上記蓋部が開放されている場合には上記シート供給部が停止しうると共に上記蓋部が閉じられている場合には上記シート供給部が動作しうるように制御されているので、人手が誤って上記筒状体の中に挿入された場合であっても上記動作部は動作しない。
【0029】
請求項19記載の発明は、上記シート供給部と駆動部は、動作が停止した場合には、動作停止時点の位置から再動作可能に形成されていることを特徴とする。
従って、請求項19記載の発明にあっては、上記シート供給部と駆動部は、動作が停止した場合には、動作停止時点の位置から再動作可能に形成されているので、再度最初の状態に戻って動作し始めることが無く、シート供給部による上記シートの余分な送出を防止することができる。
【発明の効果】
【0030】
請求項1及び2記載の発明に係るトイレ装置にあっては、シート溶着溶断部のシートと当接する部位には、フッ素樹脂加工が施されており、シートの溶着時に高温で溶融した溶着部位が溶着溶断部に絡みつくことなく溶断後に溶着溶断部から離れやすいことから、シートの溶断をより確実に行うことができ、密閉性の確保された排泄物収納袋を作成することができる。その結果、溶着時におけるシートの溶着部位の溶着溶断部への絡みつきや、離れ難さから起こる不完全な溶着を排除することができ、確実に密封された溶着部位を形成することが可能となるため、排泄物収納袋から排泄物の漏れ出しを確実に防止しうるトイレ装置を提供することができる。
また、従来、上記のシート溶着部位の溶着溶断部への絡みつきや離れ難さを排除するためにフッ素樹脂加工が施されたテープを貼付していたが、シート溶着溶断部のシートとの当接部位にはフッ素樹脂加工が施されていることからテープの交換を必要とせず、従来のようにフッ素樹脂加工が施された交換を必要とする消耗頻度が高いテープをシート溶着溶断部に使用する場合に比して、メンテナンス作業を軽減しうるトイレ装置を提供することができる。
【0031】
請求項3記載の発明に係るトイレ装置にあっては、上記シート溶着溶断部は、上記ヒートシール端子部に通電して上記シートを溶断するように構成されており、シートの溶着及び溶断をより確実に行うことにより密閉性の確保された排泄物収納袋を作成することができるので、排泄物収納袋から排泄物の漏れ出しを確実に防止しうるトイレ装置を提供することができる。
【0032】
請求項4記載の発明に係るトイレ装置にあっては、上記ヒートシール端子部は全体略板状に形成されると共に、基板部と、上記基板部の幅方向の略中央部に長さ方向に沿って基板突条部とを有し、上記基部は、細長板状に形成され、厚さ方向一側面には上記ヒートシール端子部を収納しうる溝部が設けられ、上記ヒートシール端子部は、上記溝部内において上記基板突条部が上記厚さ方向一側面よりも厚さ方向外方へ突出しうるように固定されていることから、特許文献1に記載されているトイレ装置のように単にヒーター棒間に挟み込むことによりシートを溶着溶断して排泄物収納袋を形成する場合と比して、シートの溶着及び溶断をより確実に行うことができることから、より密閉性の確保された排泄物収納袋を作成することができ、作成した排泄物収納袋から排泄物の漏れ出しを確実に防止しうるトイレ装置を提供することができる。
【0033】
請求項5記載の発明に係るトイレ装置にあっては、上記ヒートシール端子部の基板部の幅方向両端部は、上記反基板突条部方向へ折曲されて形成され、上記ヒートシール端子部が上記溝部内に収納固定された場合には、上記溝部の対向する内側面部と上記基板部の幅方向両端部との間には、夫々、空隙部が形成されており、上記シートの溶着及び溶断時において、溶融した上記シートの液体状のシート樹脂が上記空隙部に滞留して、上記シートの溶着及び溶断される部位において上記シートの幅方向に沿って所定の厚さ寸法を有する溶着壁部が形成されるので、密閉性の確保された排泄物収納袋を作成することができ、排泄物収納袋から排泄物の漏れ出しを確実に防止しうるトイレ装置を提供することができる。
【0034】
請求項6記載の発明に係るトイレ装置にあっては、上記筒状体は、截頭円錐台形状であって、下端部側に至るに従って径が小さくなるテーパ状に形成され、上記シートは、一端部が上記筒状体に挿通されることにより上記筒状体の内周面上に配置されることから、上記シートが上記筒状体の下端部に至るに従って径方向に縮小され、排泄物収納袋をコンパクトに作成することができるので、排泄物収納袋の取り扱いが容易なトイレ装置を提供することができる。
【0035】
請求項7〜10記載の発明に係るトイレ装置にあっては、上記複数の突条部により上記シートは、上記ローラ部により下方に引張される場合には、上記筒状体の内周面方向におけるズレが規制され、上記シートに形成された皺の均等状態を保持しながら上記シートは上記筒状体の内周面に沿って送出されることから、上記シート溶着溶断部により上記シートの溶着及び溶断をより確実に行うことができ、密閉性の確保された排泄物収納袋を作成することができるので、排泄物収納袋から排泄物の漏れ出しを確実に防止しうるトイレ装置を提供することができる。
特に、請求項9及び10記載の発明にあっては、従来のように上記一対のローラ部によりシートが下方に引張される場合に、上記一対のローラ部に上記シートが引き込まれることによりローラに引き込まれた部位のみに皺が寄り、一対のローラ部の間に配置されたシートの部位に関しては皺が寄らず、結果的にシートの厚さが部位によって異なり、溶着した場合に部分的に厚い部位と薄い部位とができ、排泄物を収納した場合に薄い部位に関し漏れが生ずる可能性がある、という事態を排除することができる。
即ち、上記シートがローラ部によって下方に引張される場合であっても、一対のローラ部によって引き込まれるシートの部位の間の部位において上記複数の突条部により皺が形成されるため、シートにおいて形成された皺の均等状態を保持しながら上記シートは上記筒状体の内周面に沿って送出されることから、溶着される際のシートの幅方向において略均一に皺を発生させて、皺を含めたシートの厚さを略均一に形成することができることから、上記シート溶着溶断部により上記シートの溶着及び溶断をより確実に行うことができ、密閉性の確保された排泄物収納袋を作成することができるので、排泄物収納袋から排泄物の漏れ出しを確実に防止しうるトイレ装置を提供することができる。
【0036】
請求項11記載の発明に係るトイレ装置にあっては、上記シート溶着溶断部の下方にはシート押さえ部が配設されて、排泄物が収納された上記シートが上記シート押さえ部により保持され、且つ、皺が形成された上記シートは上記シート押さえ部により均等に保持され、上記シートの溶着及び溶断をより確実に行うことができ、密閉性の確保された排泄物収納袋を作成することができるので、排泄物収納袋から排泄物の漏れ出しを確実に防止しうるトイレ装置を提供することができる。
【0037】
請求項12記載の発明に係るトイレ装置にあっては、上記押圧部材は、耐熱性を有する弾性樹脂素材により形成され、上記ヒートシール端子部と上記押圧部材との圧接状態が良好となり、シートの溶着及び溶断をより確実に行うことができ、密閉性の確保された排泄物収納袋を作成することができるので、排泄物収納袋から排泄物の漏れ出しを確実に防止しうるトイレ装置を提供することができる。
【0038】
請求項13記載の発明に係るトイレ装置にあっては、上記シート溶着溶断部は、上記ヒートシール端子部と上記押圧部材とを駆動しうる駆動部を有するので、上記ヒートシール端子部と上記押圧部材とにより上記シートを圧接することができ、シートの溶着及び溶断をより確実に行うことができ、密閉性の確保された排泄物収納袋を作成することができるので、排泄物収納袋から排泄物の漏れ出しを確実に防止しうるトイレ装置を提供することができる。
【0039】
請求項14記載の発明に係るトイレ装置にあっては、上記駆動部は、付勢部材により付勢されることにより、上記ヒートシール端子部と上記押圧部材との衝突時の衝撃を緩和しうると共に上記ヒートシール端子部と上記押圧部材との当接状態を保持しうる押圧力調整部を有し、衝突時の上記駆動部への機械的負荷による衝撃を緩和して上記ヒートシール端子部と上記押圧部材とを圧接することができ、圧接状態を保持して上記シートを保持することができるので、圧接時におけるシートの厚さ方向に作用するシートに対しての力を緩和してシート溶着時の破断の事態を回避できると共に圧接状態を保持して確実に排泄物収納袋を密封しうるトイレ装置を提供することができる。
【0040】
請求項15記載の発明に係るトイレ装置にあっては、上記シート供給部には、上記シートが上記シート供給部に巻き込まれることを防止しうる巻き込み防止プレートが設けられ、上記シート供給部への上記シートの巻き込みを防止して上記シートを送出できるので、シートの巻き込みによるシートの破断を防止し、確実に排泄物収納袋を密閉しうる信頼性の高いトイレ装置を提供することができる。
【0041】
請求項16記載の発明に係るトイレ装置にあっては、上記ローラ部による上記シートの保持状態を解放しうる解除部を有し、上記シート供給部から上記シートを容易に脱着できるので、シート交換時やシート追加時における取り扱いが容易であり、且つ、メンテナンス作業が容易なトイレ装置を提供することができる。
【0042】
請求項17記載の発明に係るトイレ装置にあっては、上記排泄物収納袋を所定数量貯蔵した状態で一度に廃棄することができるので、取り扱いが容易なトイレ装置を提供することができる。
【0043】
請求項18記載の発明に係るトイレ装置にあっては、使用者等が誤って手を上記筒状体の中に挿入した場合であっても上記シート供給部は作動しないので、手の巻き込みが防止されるため、使用上の安全性が確保されたトイレ装置を提供することができる。
【0044】
請求項19記載の発明に係るトイレ装置にあっては、上記シート供給部と駆動部は、例えば、停電等により、作動が排泄物収納袋の作成途中において停止した場合には、動作停止時点の位置から再動作可能であり、再度最初の状態に戻って動作し始めることが無く、シート供給部による上記シートの余分な送出を防止することができるので、上記シートを無駄にすることがなくコストを低減しうるトイレ装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
以下、本発明に係るトイレ装置の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本発明に係るトイレ装置10は、人が着座しうる便座部11と、図3に示すように、上記便座部11の下方に配置される筒状体12と、上記筒状体12の内周面30上に沿って配置しうると共に上記筒状体12の軸方向長さより長い軸方向長さ寸法により形成された筒状のシート13と、上記シート13の幅方向端部を夫々保持して上記シート13を送出しうる図5に示すようなローラ部17を備えたシート供給部14と、上記シート13を所定の長さ寸法において幅方向に沿って溶着した後に長さ方向において溶断することにより図8に示すような排泄物収納袋15を作成しうる図5に示すようなシート溶着溶断部16とを有するトイレ装置10であって、図6(a)に示すように、上記シート溶着溶断部16の上記シート13と当接する部位にはフッ素樹脂加工が施されている。
【0046】
また、図6(a)に示すように、上記シート溶着溶断部16は、フッ素樹脂コーティング加工が施されたヒートシール端子部18と、上記ヒートシール端子部18が固定された基部19と、図6(a)〜(c)に示すように、上記ヒートシール端子部18に対向して配置されると共に上記シート13を介して上記ヒートシール端子部18に圧接しうる押圧部材21とを有している。
【0047】
また、図6(a)〜(c)に示すような上記シート溶着溶断部16は、上記ヒートシール端子部18に通電して上記シート13を溶断するように構成されている。
また、図6(a)〜(c)に示すように、上記ヒートシール端子部18は全体略板状に形成されると共に、基板部18aと、上記基板部18aの幅方向の略中央部に長さ方向に沿って基板突条部22とを有し、上記基部19は、細長板状に形成され、厚さ方向一側面には上記ヒートシール端子部18を収納しうる溝部63が設けられ、上記ヒートシール端子部18は、上記溝部63内において上記基板突条部22が上記厚さ方向一側面よりも厚さ方向外方へ突出しうるように固定されている。
【0048】
また、図6(a)〜(c)に示すように、上記ヒートシール端子部18の基板部18aの幅方向両端部は、上記反基板突条部22方向へ折曲されて形成され、上記ヒートシール端子部18が上記溝部63内に収納固定された場合には、上記溝部63の対向する内側面部23aと上記基板部18aの幅方向両端部との間には、夫々、空隙部24が形成されている。
【0049】
また、図3に示すように、上記筒状体12は、截頭円錐台形状であって、下端部28側に至るに従って径が小さくなるテーパ状に形成されている。
また、図7(a)〜(b)に示すように、上記筒状体12の内周面30には、軸方向に沿って複数の突条部125が所定間隔寸法をおいて形成され、図9に示すような上記ローラ部17が上記シート13の幅方向端部を夫々保持して上記シート13を送出する場合には、上記複数の突条部125により上記シート13がガイドされて送出されうるように形成されている。
また、図7(a)〜(b)に示すように、上記複数の突条部125は、上記筒状体12の上端部31から下端部28に亘って形成されている。
また、図5及び図9に示すように、上記ローラ部17,17は、回転方向において互いに摺接するように一対に配置されたローラ59a,60a又は59b、60bにより構成され、上記ローラ部17,17は、ローラ軸56a,56b,58a,58b方向において所定間隔をおいて互いに対向して配置され、上記筒状体12の複数の突条部125は、上記対向する各ローラ部17,17の間に配置されている。
また、図9に示すように、上記複数の突条部125は、互いに対向して設けられている。
【0050】
また、図5に示すように、上記シート溶着溶断部16の下方にはシート押さえ部25が配設されている。
また、上記押圧部材21は、耐熱性を有する弾性樹脂素材により形成されている。
また、図9に示すように、上記シート溶着溶断部16は、上記ヒートシール端子部18と上記押圧部材21とを駆動しうる駆動部20を有している。
また、図9に示すように、上記駆動部20は、付勢部材26a,26bにより付勢されることにより、上記ヒートシール端子部18と上記押圧部材21との圧接時の衝撃を緩和しうる押圧力調整部85を有している。
また、図9に示すように、上記シート供給部14には、上記シート13が上記シート供給部14に巻き込まれることを防止しうる巻き込み防止プレート27a,27bが設けられている。
【0051】
また、図3に示すように、上記筒状体12は、下端部28側に至るに従って径が小さくなるテーパ状に形成され、上記シート13は、一端部29が上記筒状体12に挿通されることにより上記筒状体12の内周面30上に配置され、上記筒状体12の上端部31で折り返されることにより図5に示すように上記筒状体12の外周面32に沿って配置されると共に折り畳まれている。
また、図5に示すような上記ローラ部17による上記シート13の保持状態を解放しうる図4に示すような解除部33を有している。
【0052】
また、図1に示すように、上記便座部11を開閉しうる蓋部35を有し、上記蓋部35が開放されている場合には図5に示すような上記シート供給部14の作動が停止しうると共に上記蓋部35が閉じられている場合には上記シート供給部14が作動しうるように制御されている。
また、図2に示すように、上記排泄物収納袋15を収納しうると共に収納された上記排泄物収納袋15を外部から取り出しうる引出部34を有している。
また、図9に示す上記シート供給部14と駆動部20は、動作が停止した場合には、動作停止時点の位置から再動作可能に形成されている。
【実施例】
【0053】
以下に、図面を用いて本実施例について、詳細を説明する。
図1に示すように、本発明に係るトイレ装置10は、人が着座しうる便座部11と、上記便座部11の開口部36を開閉しうる蓋部35と、上記便座部11の幅方向両端には上記便座部11に人が着座した場合に肘を掛けうると共に上方向に回動して開閉しうる一対の肘掛け部37,37と、上記便座部11の下方に配置されるトイレ本体部38と、上記トイレ本体部38の後部下端に配置される一対の車輪部39と、上記トイレ本体38の前部下端に配置されると共に床面を圧接しうる一対の脚部40,40と、本発明に係るトイレ装置10を移動させる場合に把持しうる一対の把持バー123,123と、図2に示すように、上記トイレ本体38の下方に配置され、上記収納袋15を収納しうると共に収納された排泄物収納袋15を上記トイレ装置10の背面側から取り出しうる引出部34とにより構成されている。
また、図1に示すように、上記トイレ本体部38の一方の側面部41の後部には主電源スイッチ42が設けられ、前方には動作状態を報知しうるLEDランプ43が内装された始動スイッチ44が設けられている。
また、上記蓋部35の裏面下端部には、上記蓋部35が閉じられた場合に上記便座部11の表面と当接してオン状態になりうる蓋スイッチ45が設けられている。
【0054】
また、図3に示すように、上記トイレ本体部38の内部であって上記便座部11の下方には、下端部28側に至るに従って径が小さくなるテーパ状に形成された合成樹脂材料からなる円筒状の筒状体12が配置され、上記筒状体12の下端部28がベース板119の開口部47を貫通するように載置される形で上記筒状体12は上記ベース板119に固定されている。
また、図7(a)〜(c)に示すように、上記筒状体12は、下端部28側に至るに従って径が小さくなるテーパ状に形成され、上記筒状体12の上端部31が略300mmの直径寸法で形成されると共に下端部28が略137mmの直径寸法で形成されている。
即ち、上記筒状体12の上端部31は周長さ寸法が全周略940mmに形成されていると共に下端部28は周長さ寸法が全周略430mmに形成されている。
【0055】
また、図7(a)及び(b)に示すように、上記筒状体12の上記筒状体12の内周面30には、軸方向に沿って10本の細幅状の突条部125が所定間隔寸法をおいて形成されている。
また、上記10本の突条部125は、上記筒状体12の上端部31から下端部28に亘って直線状に形成されると共に上記筒状体12の径方向Bに沿って夫々5本ずつ互いに対向するように形成されている。
また、図5及び図9に示すように、上記ローラ部17,17は、回転方向において互いに摺接するように一対に配置されたローラ59a,60a又は59b、60bにより構成され、上記ローラ部17,17は、ローラ軸56a,56b,58a,58b方向において所定間隔をおいて互いに対向して配置され、上記筒状体12の10本の突条部125は、上記対向する各ローラ部17,17の間に配置されている。
また、上記10本の突条部125を有する筒状体12は、図9に示すような一対のローラ部17,17が上記シート13の幅方向端部を夫々保持して上記シート13を送出する場合には、上記シート13が上記ローラ部17により上記シート13の幅方向端部を夫々保持されて上記筒状体12の内周面30上に配置された場合に、上記突条部125が所定間隔寸法をおいて5本形成された上記突条部125が上記シート13を挟んで対向し、上記ローラ部17,17とは、上下方向において重複しない位置に配置されるように配設されている。
【0056】
また、図3に示すように、筒状体12には、上記筒状体12の軸方向長さ寸法より長い軸方向長さにより形成された筒状のシート13が内周面30上に沿って配置されている。
また、上記筒状のシート13は、樹脂材料からなると共にフィルム状に形成され、開口部61の周長さ寸法が全周略1020mmに形成されると共に長さ寸法が略15mに形成されている。
また、図3に示すように、上記シート13は、開口部61の周長さ寸法の全周略1020mmが上記筒状体12の上端部31の周長さ寸法の全周略940mmより長く形成され、一端部29が上記筒状体12の開口部48に挿通されることにより上記筒状体12の内周面30上に配置され、図5に示すように、上記筒状体12の上端部31で外側に折り返されることにより上記筒状体12の外周面32に沿って配置されると共に折り畳まれている。
【0057】
また、図5に示すように、上記ベース板119の裏面には上記ベース板119と同径の開口部を有する長方形状の薄板により形成された保持板46が取り付けられ、上記保持板46の下方には、上記シート13の幅方向端部を夫々保持して上記シート13を送出しうるローラ部17を備えたシート供給部14と、上記シート13を所定の長さ寸法において幅方向に沿って溶着した後に長さ方向において溶断することにより排泄物収納袋15を作成しうるシート溶着溶断部16とを有している。
【0058】
また、図9に示すように、上記シート供給部14は、上記保持板46の下方の上記開口部47近傍に上記ローラ部17を備え、上記ローラ部17は、円板状に形成された第一のローラ59a,59bと、第二のローラ60a,60bにより構成され、上記保持板46の長さ方向に沿うと共に保持板46の開口部47の外周縁に径方向に沿って一方の第一のローラ59aと他方の第一のローラ59bが対向するように一対設けられ、同様に、一方の第二のローラ60aと他方の第二のローラ60bが対向するように一対設けられている。
また、一方の第一のローラ59aと一方の第二のローラ60aの外周側面とが当接すると共に他方の第一のローラ59bと他方の第二のローラ60bの外周側面とが当接するように配置されており、上記シート13の一方の幅方向端部を一方の第一のローラ59aと一方の第二のローラ60aとの間に挟み込み、他方の幅方向端部を他方の第一のローラ59bと他方の第二のローラ60bとの間に挟み込むことにより、上記シート13の幅方向両端部を夫々保持して下方へ送出しうるように構成されている。
【0059】
また、上記シート供給部14は、上記保持板46の長さ方向一端部に固定されたフィルム送りモータ49と、上記フィルム送りモータ49のシャフト50の先端部に固定されたモータギア51と、上記モータギア51に歯合する駆動ギア53と、上記駆動ギア53の中心軸を構成すると共に上記保持板46の幅方向に沿って設けられた駆動軸52と、上記駆動軸52の長さ方向両端部に固定された一対のローラギア54a,54bと、上記ローラギア54a,54bの夫々に歯合された一対の第一の伝達ギア55a、55bと、上記第一の伝達ギア55a、55bの夫々の中心軸を構成する一対の第一のローラ軸56a,56bと、上記第一のローラ軸56a,56bの内端部に固定された一対の上記ローラ部17の第一のローラ59a,59bと、上記第一の伝達ギア55a,55bの夫々に歯合された第二の伝達ギア57a,57bと、上記第二の伝達ギア57a,57bの夫々の中心軸を構成する第二のローラ軸58a,58bと、上記第二のローラ軸58a,58bの内端部に固定された一対の第二のローラ60a,60bにより構成されている。
【0060】
また、図9及び10に示すように、上記保持板46の幅方向両端部には上記保持板46の長さ方向に亘って夫々板状フレーム62a,62bが下方に向って立設され、上記駆動軸52の両端部は夫々上記板状フレーム62a,62bに回動可能に取り付けられている。
また、上記第一のローラ軸56a,56b及び上記第二のローラ軸58a,58bの外端部は上記板状フレーム62a,62bに回動可能に取り付けられていると共に上記保持板46の幅方向に沿って上記保持板46の幅方向端部から上記保持板46の開口部47の外周縁に亘って配置されている。
また、一方の上記ローラギア54aと一方の第一の伝達ギア55aと一方の第二の伝達ギア57aは、上記開口部47の近傍に上記保持板46の長さ方向に沿って一直線上に設けられ、同様に、他方の上記ローラギア54bと他方の第一の伝達ギア55bと他方の第二の伝達ギア57bは、上記開口部47の近傍に上記保持板46の長さ方向に沿って一直線上に設けられ、互いに上記開口部47を挟んで対向するように配置されている。
【0061】
また、図9及び図10に示すように、上記ローラ部17に保持される上記シート13の端部が上記第一の伝達ギア55a,55bと上記第二の伝達ギア57a,57bに巻き込まれることを防止しうる巻き込み防止プレート27a,27bが設けられている。
また、一方の上記巻き込み防止プレート27aは、上記一方の第一のローラ59aの外周側面と一方の第二のローラ60aの外周側面との当接部分と、上記一方の第一の伝達ギア55aと一方の第二の伝達ギア57aとの歯合部分との間であって、上記保持板46から上記一方の第一の伝達ギア55aと一方の第二の伝達ギア57aとの歯合部分をガードしうる所定の高さ寸法を有して下方に向って立設されている。
また、同様に、巻き込み防止プレート27bは、上記一方の第一のローラ59bと一方の第二のローラ60bとの当接部分と、上記一方の第一の伝達ギア55bと一方の第二の伝達ギア57bとの歯合部分との間であって、上記保持板46から上記一方の第一の伝達ギア55bと一方の第二の伝達ギア57bとの歯合部分をガードしうる所定の高さ寸法を有して下方に向って固定されている。
また、上記巻き込み防止プレート27a,27bは上記保持板46に沿って配置されると共に上記開口部47を挟んで対向するように配置され、一方の巻き込み防止プレート27aと他方の巻き込み防止プレート27bとの間の距離寸法が略140mmになるように配置されている。
【0062】
また、図6(a)に示すように、上記シート溶着溶断部16は、ニッケルクロム材質からなると共に表面にフッ素樹脂コーティング加工が施された全体略板状のヒートシール端子部18と、上記ヒートシール端子部18と略同一の長さ寸法からなる細長板状に形成されると共に厚さ方向一側面に上記ヒートシール端子部18を収納しうる溝部63が形成されたコ字状のシリコンゴムからなる基部19と、図9に示すように、上記ヒートシール端子部18を駆動しうる駆動部20と、図6(b)に示すように、上記ヒートシール端子部18に対向して配置されると共に上記シート13を介して上記駆動部20の動作と連動して上記ヒートシール端子部18に圧接しうる上記ヒートシール端子部18の略同一の長さ寸法からなり、細長板状のシリコンゴム材に発泡剤が配合された弾性力を有する押圧部材21とにより構成されている。
【0063】
また、図6(a)に示すように、上記ヒートシール端子部18は、基板部18aと、上記基板部18aの幅方向の略中央部に長さ方向に沿って形成された基板突条部22とを有し、上記基板部18aの幅方向両端部には、上記反基板突条部22方向へ折曲されることにより、上記基板部18aの幅方向の略中央部から幅方向端部に亘って反基板突条部22方向に緩やかに傾斜する傾斜面22aが形成されている。
また、上記ヒートシール端子部18は、上記基部19の壁部23,23により形成された溝部63内に収納固定され、上記壁部23,23の内側壁部を形成する上記溝部63の対向する内側面部23a,23aの厚さ方向内端部が上記ヒートシール端子部18の幅方向両端部に接している。
また、上記基部19の溝部63内に上記ヒートシール端子部18が収納固定された場合に、上記基部19の壁部23,23の厚さ寸法lは、上記ヒートシール端子部18の基板突条部22を含めた高さ寸法l1よりも小さく形成され、図6(b)に示すように、上記シートシール端子部18は、上記溝部63内において上記基板突条部22が厚さ方向―側面よりも厚さ方向外方へ突出しうるように固定されている。
また、上記ヒートシール端子部18が上記溝部63内に収納固定された場合には、上記溝部63の対向する内側面部23a,23aと上記基板部18aの幅方向両端部との間には、夫々、空隙部24,24が形成されている。
また、図6(a)及び(b)に示すように、上記シート溶着溶断部16により上記シート13を溶着及び溶断する場合には、上記ヒートシール端子部18に上記シート13を介して上記押圧部材21が圧接され、空隙部24,24と上記押圧部材21との間には、上記シート13の溶融した上記シート13の液体状のシート樹脂が上記空隙部24,24に滞留して、上記シート13には上記シート13が溶着される部位に溶着壁部124,124が形成され、図6(c)に示すように、上記シート13は上記基板突条部22で溶断され分離する。
【0064】
また、図9及び図10に示すように、上記駆動部20は、上記ヒートシール端子部18が収納固定された上記基部19が幅方向一端部に固定されると共に上記保持板46の長さ方向にスライドしうる一方のスライドバー64aと、上記押圧部材21が幅方向一端部に固定されると共に上記ヒートシール端子部18に上記押圧部材21が圧接するように上記保持板46の長さ方向にスライドしうる他方のスライドバー64bと、上記保持板46の他端部に固定された上記スライドバー64a,64bを駆動させうるスライドバー駆動用モータ65と、上記スライドバー駆動用モータ65の動作を伝達しうる伝達部66とにより構成されている。
【0065】
また、図9に示すように、上記スライドバー64a,64bは、上記保持板46の幅方向長さ寸法と略同一の長さ寸法を有する板状の細長直方体形状に形成され、上記保持板46の幅方向に沿って配置され、図10に示すように、長さ方向両端部に設けられたスライド保持部110a,110a,110b,110bにより上記板状フレーム62a,62bの下端部にスライド可能に取り付けられている。
また、図9及び図10に示すように、上記ヒートシール端子部18が収納固定された上記基部19が上記一方のスライドバー64aの幅方向の内側側面の下端部に長さ方向に沿って固定され、上記他方のスライドバー64bの幅方向の内側側面の下端部に上記押圧部材21が上記ヒートシール端子部18と対向するように他方のスライドバー64bの長さ方向に沿って固定されている。
また、図9に示すように、上記一方のスライドバー64aの長さ方向両端部には、上記ヒートシール端子部18の長さ方向両端部に大電流を供給しうる電流供給端子78a,78bが固定され、長さ方向一端部には、上記ヒートシール端子部18の一端部に接続された温度検知部79が取り付けられている。
また、上記一方のスライドバー64aの長さ方向中央部には、温度ヒューズ部122が設けられている。
【0066】
また、図9及び図10に示すように、上記伝達部66は、上記保持板46の長さ方向他端部に固定されたスライドバー駆動用モータ65と、上記スライドバー駆動用モータ65の駆動シャフト67の先端に固定されたモータギア68と、上記モータギア68に歯合する駆動ギア69と、上記駆動ギア69の中心軸を構成すると共に上記保持板46の幅方向に亘って設けられた駆動軸70と、図10に示すように、上記駆動軸70の長さ方向両端部に固定されると共に上記保持板46の幅方向端部の夫々に配置される回転ホイール71a,71bと、上記回転ホイール71a,71bの回転動作を直線動作に変換しうる短アーム72a,72b、及び長アーム73a,73bとにより構成されている。
また、上記駆動軸70の長さ方向両端部は、図9に示すように、上記板状フレーム62a,62bの夫々に回動可能に挿通され、上記板状フレーム62a,62bの外方に突出した上記駆動軸70の長さ方向の最端部には、円板状の回転ホイール71a,71bの中心部が回動しうるように取り付けられることにより、上記回転ホイール71a,71bが上記駆動軸70の回転動作に連動するように構成されている。
【0067】
また、図9及び図10に示すように、上記短アーム72a,72b及び上記長アーム73a,73bは、薄板状に形成されると共に細幅状に形成され、両端部の夫々が幅方向の一方側に折曲している。
また、図9に示すように、上記短アーム72a,72b及び上記長アーム73a,73bは、上記板状フレーム62a,62bの外側に配置され、図10に示すように、上記短アーム72a,72bの一端部は上記回転ホイール71a,71bの一方の外周端部74a,74bに回動可能に取り付けられると共に他端部は上記スライドバー64bの側面に設けられた取付部75a,75bに回動可能に取り付けられ、上記長アーム72a,72bの一端部は上記回転ホイール71a,71bの上記一方の外周縁74a,74bと径方向反対側の他方の外周端部76a,76bに回動可能に取り付けられると共に他端部は上記スライドバー64bの側面に設けられた取付部77a,77bに回動可能に取り付けられ、スライドバー駆動用モータ65の駆動により上記回転ホイール71a,71bを介して上記スライドバー64a,64bを駆動させるように構成されている。
【0068】
また、図10に示すように、上記シート溶着溶断部16及び押圧部材21の下方には、上記保持板46の幅方向に沿ってシート押さえ部25が設けられ、上記シート押さえ部25は、夫々、細長板状に形成された、押さえ片部80aと、押さえ片部80bとが上記保持板46の幅方向に沿って配置され、上記押さえ片部80aと上記押さえ片部80bとが動作して、上記ヒートシール端子部18が上記押圧部材21に圧接される前に、押さえ片部80aと押さえ片部80bの裏面に取り付けられたコイルスプリング81a,81a及びコイルスプリング81b,81bの付勢力に抗して圧接されることにより、上記シート溶着溶断部16の下方で上記シート13を圧接して保持するように構成されている。
また、図9及び図10に示すように、上記押さえ片部80a,80bには、上記押さえ片部80a,80bの夫々の表面にシート押さえゴム(図示せず)が固定されると共に長さ方向両端部の後方において直交するようにスライド棒84a,84a,84b,84bが固定されている。
また、一方の上記押さえ片部80aは、上記ヒートシール端子部18の下方に上記保持板46の幅方向に沿って平行に配置され、上記押さえ片部80aと上記押さえ片部80bとが当接する前は上記ヒートシール端子部18に対して保持板46の長さ方向中央寄りに配置されている。
【0069】
また、他方の上記押さえ片部80bは、上記押圧部材21の下方に上記保持板46の幅方向に沿って上記押圧部材21と平行に配置され、上記押さえ片部80aと上記押さえ片部80bとが当接する前は上記押圧部材21に対して長さ方向中央部寄りに配置されている。
また、図9に示すように、上記スライド棒84a,84a,84b,84bは、夫々、コイルスプリング81a,81a,81b,81bに挿通され、上記スライドバー64a,64bの下部に固定されている固定片82a,82a,82b,82bの挿通孔にスライド可能に夫々挿通され、上記スライド棒84a,84a,84b,84bの他端部は、夫々、係止片83a,83a,83b,83bにより係止され、上記押さえ片部80a,80bの裏面部と上記固定片82a,82a,82b,82bの押さえ片部80a,80b側との間に上記コイルスプリング81a,81a,81b,81bが配設されている。
【0070】
また、図9及び図10に示すように、上記駆動部20は、上記スライドバー64aに設けられ、付勢部材26a,26bにより付勢されることにより、上記ヒートシール端子部18と上記押圧部材21との圧接時の衝撃を緩和しうる押圧力調整部85を有している。
また、図13に示すように、上記押圧力調整部85は、上記スライドバー64aの長さ方向両端部から夫々上記スライドバー64aの長さ方向寸法の略4分の1の長さ寸法内方に長さ方向中央に対して対称に設けられると共に幅方向に沿って設けられている。
また、上記押圧力調整部85は、上記スライドバー64aの幅方向両側面を貫通するように円柱状に形成された取付孔86,86と、上記取付孔86,86に挿通しうる頭部91,91を有する棒軸部87,87と、上記棒軸部87,87を挿通しうる円筒状の挿通管88,88と、上記挿通管88,88を挿通しうる付勢部材としてのコイルスプリング26a,26bと、上記棒状部材87,87を挿通しうると共に上記コイルスプリング26a,26bの一端部及び上記挿通管88,88の長さ方向一端部を係止しうる圧接ワッシャー89,89と、上記棒状部材87,87の先端部98を固定するナット90,90とにより構成されている。
【0071】
また、上記取付孔86,86は、図10に示すように、上記スライドバー64aに取り付けられた上記基部19の上方近傍において、上記スライドバー64aの幅方向両側面を貫通するように形成され、図13に示すように、上記基部19側端部に形成された上記棒状部材87,87の頭部91,91の径より大きい径寸法を有する短筒部92,92と、上記棒状部材87,87の軸部99,99の径寸法より大きく上記頭部91,91の径寸法より小さい径寸法を有すると共に上記付勢部材26a,26b及び上記挿通管88,88の径寸法より小さい径寸法を有する上記短筒部92,92に連設された小径筒部93,93と、上記挿通管88が挿通された上記コイルスプリング26a,26bを挿入しうる上記小径筒部93,93より大きい径寸法からなる、上記小径筒部93,93に連設された大径筒部94,94とにより形成されている。
また、上記短筒部92,92の上記小径筒部93,93側の端部には、環状の段差面95,95が形成され、上記段差面95,95は、上記棒状部材87,87の頭部91,91の下端部97,97を係止しうるように形成されている。
また、上記大径筒部94,94の上記小径筒部93,93側の端部には、環状の段差面96,96が形成され、上記段差面96,96は、上記挿通管88,88の端部を係止しうると共に、上記挿通管88にコイルスプリング26a,26bが挿通され圧接ワッシャー89,ナット90により上記挿通管88が固定された場合には、上記コイルスプリング26a,26bの端部が圧接しうるように形成されている。
【0072】
また、本発明に係るトイレ装置10は、図5に示すような上記ローラ部14により保持された上記シート13の保持状態を解放しうる図4に示すような解除部33を有する。
また、図4に示すように、上記解除部33は、上記便座部11の下方であって上記シート13が装着された筒状体12の近傍に上記ベース板119に形成されたスライド溝孔101にスライド可能に挿通されたレバー部100と、図9に示すように、一端部が上記レバー部100の下端部に固定されると共に上記保持板46の幅方向に沿って配置される操作アーム102と、上記操作アーム102の他端部が回動可能に軸支される支軸部103と、図9に示すような上記操作アーム102の下方近傍に配置されると共に上記板状フレーム62a,62bに両端部がスライド可能に取り付けられたスライド軸部104と、上記スライド軸部104の一方の端部に一端部が固定されると共に上記第二のローラ軸58aに他端部が固定された一方の固定板105aと、上記スライド軸部104の他方の端部に一端部が固定されると共に上記第二のローラ軸58bに他端部が固定された他方の固定板105bとにより構成されている。
また、図9に示すように、上記操作アーム102の略中央部には上記スライド軸部104に当接することにより上記スライド軸部104をスライドさせうる係止板106が設けられている。
【0073】
また、図10及び図12に示すように、上記板状フレーム62a,62bには、上記スライド軸部104の両端部をスライド可能に取り付けしうる第一のスライド孔部107,107が夫々設けられ、上位第二のローラ軸58a,58bの外端部をスライド可能に取り付けうる第二のスライド孔部108,108が設けられ、上記スライド軸部104の両端部及び上記第二のローラ軸58a,58bの外端部を上記板状フレーム62a,62bに挿通させ、図9に示すように、上記固定板105a,105bにより上記スライド軸104の端部と上記第二のローラ軸58a,58bの外端部とを夫々上記板状フレーム62a,62bの外方で固定することにより、上記レバー部100の操作で上記操作アーム102の係止板106を上記スライド軸104に当接させることによりスライドさせ、上記スライド軸部104と上記第二のローラ軸58a,58bを一体としてスライドさせることにより、上記第二のローラ60a,60bをスライドさせて上記第一のローラ59a,59bから離間させるように構成されている。
また、図9及び図10に示すように、上記固定板105a,105bの他端部が固定された上記第二のローラ軸58a,58bの外端部には、付勢部材109,109の一端部が固定され、上記第一のローラ軸56a,56bの外端部には、上記付勢部材109,109の他端部が固定されることにより、上記第二のローラ60a,60bが上記第一のローラ59a,59b側に圧接するように上記付勢部材109,109により付勢されている。
また、図9に示すように、スライド溝孔101にスライド可能に挿通されたレバー部100を上記付勢部材109,109の付勢力に抗してスライドさせた場合に上記レバー部100を係止固定しうるように折曲した溝部を有する係止溝120が上記スライド溝孔101に連設されている。
また、図11に示すように、上記操作アーム102は、上記付勢部材109,109の付勢力より弱い付勢力を有する上記操作アーム102の動作を係止しうる付勢部材121により、スライド溝孔101の反係止溝120側の端部側に付勢されている。
【0074】
また、図10に示すように、上記一方の板状フレーム62aの長さ方向一端部の外側面には、上記スライドバー64aが動作開始位置にある場合に、上記スライドバー64aのスライド保持部110aの上端部111aに当接してオン状態になりうるリミットスイッチ112が固定され、長さ方向略中央の外側面の略中央部には、上記ヒートシール端子部16が上記押圧部材21に圧接された場合に上記スライドバー64aのスライド保持部110bの上端部111bに当接してオン状態になりうるリミットスイッチ113が固定されている。
【0075】
また、図10に示すように、上記制御部114は、上記保持板46の長さ方向の一方の端部に壁部118aが形成されると共に上記ベース板119の裏面側に固定されたL字状のシャーシ板118と、図9に示すように、上記シャーシ板118の壁部118aの長さ方向の一方の端部上に固定された上記ヒートシール端子部18への電流供給用トランス115と、他方の端部上に固定されたヒートシール端子部18以外の電源として使用する電源へ変圧するトランス116と、上記シャーシ板118の上記壁部118aの長さ方向の略中央部に固定された制御基板部117とにより構成されている。
【0076】
以下に、上記実施例の作用について説明する。
図5に示すように、トイレ装置10を使用して、筒状のシート13を溶着した後に溶断することにより排泄物Aを収納しうる排泄物収納袋15を作成する方法を説明する。
本発明に係るトイレ装置10を使用しうる状態である場合、即ち、図3に示すように、シート13をトイレ装置10に装着し、一度作動させて上記シート13の一端部29を溶着した後には、図9及び図10に示すように、上記シート13の幅方向の一方の端部は、一方の上記第一のローラ59aと上記一方の上記第二のローラ60aの外周側面に当接して保持され、他方の端部は、他方の上記第一のローラ59bと他方の上記第二のローラ60bの外周側面に当接して保持されている。
なお、上記シート13をトイレ装置10に装着する方法については後述する。
【0077】
まず、図1に示すように、蓋部35を上方へ回動させることにより、便座部11を人が着座しうる状態に開放する。
この場合、蓋部35の裏面下端部には、上記蓋部35が閉じられた場合に上記便座部11の表面部に当接してオン状態になる蓋スイッチ45が設けられ、制御部114により制御され、人の手が誤って上記筒状体12の中に挿入された場合であっても、上記蓋部35が開いている場合、即ち、上記蓋スイッチ45がオフ状態の場合には、上記シート供給部14は動作しないように制御されており、使用者の安全性を確保することができるように構成されている。
【0078】
次に、使用者が図1に示すような上記便座部11に着座し、排泄を行った場合には、排泄物及び使用済みペーパーが、便座部11の開口部36から落下して、図3に示すような筒状体12の内周面上を介して一端部29が溶着された筒状のシート13の内部に収納される。
その後、使用者が上記便座部11から立ち上がり、図1に示すように、蓋部35を閉じた場合には、上記蓋スイッチ45がオン状態になり、図5に示すような排泄物Aを収納した排泄物収納袋15を作成しうる状態へ移行する。
次に、図1に示すように、トイレ本体38の一方の側面部41の後部に設けられている主電源スイッチ42をオン状態にし、その後、トイレ本体38の一方の側面部41に設けられている始動スイッチ44を押圧する。
【0079】
図1に示すような上記始動スイッチ44が押圧された場合には、図5及び図9に示すように、上記シート13を挟持している一方の上記第一のローラaと一方の上記第二のローラ60a、及び他方の上記第一のローラ59bと他方の上記第二のローラ60bとが連動して回動することにより、上記シート13の一方の幅方向端部は一方の第一のローラ59aと一方の第二のローラ60aとの間、及び他方の幅方向端部は他方の第一のローラ59bと他方の第二のローラ60bとの間に挟み込まれ、制御部114により制御されて上記ローラ部17は上記シート13の幅方向両端部を夫々保持して下方へ送出する。
【0080】
この場合、図9に示すように、上記ローラ部17は、シート供給部14により駆動され、上記シート供給部14は、上記始動スイッチ44が押圧された場合に、制御基板117からの命令によりフィルム送りモータ49を駆動させ、上記フィルム送りモータ49のシャフト50を回動させることにより、上記シャフト50の先端に固定されたモータギア51を回動させる。
そして、上記モータギア51が回動することにより、上記モータギア51に歯合された駆動ギア53が回動し、上記駆動ギア53は、上記駆動ギア53が固定された駆動軸52と共に回動する。
そして、上記駆動軸52の長さ方向両端部に固定されたローラギア54a,54bが連動して回動する。
そして、一方のローラギア54aは、上記ローラギア54aに歯合された第一の伝達ギア55aと、上記第一の伝達ギア55aに歯合された第二の伝達ギア57aと連動して回動し、上記第一の伝達ギア55aと上記第二の伝達ギア57aが回動することにより、上記第一の伝達ギア55aが固定された第一のローラ軸56aを介して一方の第一のローラ59aが連動して回動し、上記第二の伝達ギア57aが固定された第二のローラ軸58aを介して一方の第二のローラ60aが連動して回動する。
同様に、他方のローラギア54bは、上記ローギア54bに歯合された第一の伝達ギア55bと、上記第一の伝達ギア55bに歯合された第二の伝達ギア57bと連動して回動し、上記第一の伝達ギア55bと上記第二の伝達ギア57bが回動することにより、上記第一の伝達ギア55bが固定された第一のローラ軸56bを介して一方の第一のローラ59bが連動して回動し、上記第二の伝達ギア57bが固定された第二のローラ軸58bを介して一方の第二のローラ60bが連動して回動する。
【0081】
従って、上記フィルム送りモータ49の駆動により各ギア部51,53,54a,54b,55a,55b,57b,57b及び各軸部50,52,56a,56b,58a,58bが連動して駆動することにより、上記一方の第一のローラ59aと上記一方の上記第二のローラ60a、上記他方の第一のローラ59bと上記他方の第二のローラ60bとが全て連動して回動するので、上記シート13を安定した状態で送出することができる。
また、ギアを連動させることによる動力伝達手段を採用しているので、ゴムローラ等を使用した動力伝達手段を採用した場合に比して、経年時における劣化も少ないので、メンテナンス作業を軽減することができる。
【0082】
また、図3に示すように、シート13は上記シート13の開口部61は周長さ寸法が略1020mmにより形成され、筒状体12は上端部31の周長さ寸法が略940mmに形成されていると共に下端部28の周長さ寸法が略430mmに形成されていることから、内周面上に配置された上記シート13は、上記筒状体12の下端部28に至るに従って径方向に縮小されていると共に上記筒状体12の下端部28の直径寸法が略137mmに形成されているので、図8に示すような幅方向寸法l2が略137mmからなる排泄物収納袋15を作成することができる。
この場合、上記シート13の幅方向に沿って縮小されることにより溶着及び溶断されて上記排泄物収納袋15が作成されることから、図8に示すように、上記シート13の幅方向に沿って複数の皺Dが形成される。
【0083】
このように、上記シート13には幅方向に沿って複数の皺Dが形成されることから、上記シート13の皺が均等に形成されない場合には、シート溶着溶断部16により上記シート13の溶着及び溶断を行う際に、上記シート13の厚さ寸法が均等に形成されず、溶着部位によっては上記シート13が確実に溶着されることなく密閉されない可能性も考えられる。
特に、シート13の中に排泄物が入り重量が嵩む場合には、上記シート13は、上記ローラ部17に挟持された上記シート13の幅方向両端部側に引っ張られ、上記シート13の幅方向中央部には皺が形成されないこととなり、その結果、皺が形成されていない部位においては上記シート13の厚さ寸法が薄く、上記シート13の厚さ寸法が均等に形成されない。
このような事態を排除するため、図7に示すように、上記筒状体12には、上記複数の皺Dを均等に形成するための合計10本の突条部125が形成されている。
また、上記10本の突条部125は、上記筒状体12の上端部31から下端部28に亘って直線状に形成されると共に上記筒状体12の径方向Bに沿って夫々5本ずつ互いに対向するように形成されている。
また、図5及び図9に示すように、上記ローラ部17,17は、回転方向において互いに摺接するように一対に配置されたローラ59a,60a又は59b、60bにより構成され、上記ローラ部17,17は、ローラ軸56a,56b,58a,58b方向において所定間隔をおいて互いに対向して配置され、上記筒状体12の10本の突条部125は、上記対向する各ローラ部17,17の間に配置されている。
また、上記10本の突条部125を有する筒状体12は、図9に示すような一対のローラ部17,17が上記シート13の幅方向端部を夫々保持して上記シート13を送出する場合には、上記シート13が上記ローラ部17により上記シート13の幅方向端部を夫々保持されて上記筒状体12の内周面30上に配置された場合に、上記突条部125が所定間隔寸法をおいて5本形成された上記突条部125が上記シート13を挟んで対向し、上記ローラ部17,17とは、上下方向において重複しない位置に配置されるように配設されている。
従って、図5及び図9に示すように、上記ローラ部17,17は、回転方向において互いに摺接するように一対に配置されたローラ59a,60a又は59b、60bにより構成され、上記ローラ部17,17は、ローラ軸56a,56b,58a,58b方向において所定間隔をおいて互いに対向して配置され、上記筒状体12の複数の突条部125は、上記対向する各ローラ部17,17の間に配置されているので、従来のように上記ローラ部17,17により下方に引き込まれる場合に、上記ローラ部17,17に上記シート13が引き込まれた部位にのみ皺が形成され、上記ローラ部17,17以外の部位においては皺の発生が少なく、上記シート13の幅方向に沿って皺が均等に形成されないという事態を排除でき、上記シート13に形成された皺の略均等状態を保持しながら上記シート13は上記筒状体12の内周面30に沿って送出される。
そして、従来のように上記一対のローラ部によりシートが下方に引張される場合に、上記一対のローラ部17,17に上記シート13が引き込まれることによりローラ59a,60a又は59b、60bに引き込まれた部位のみに皺が寄り、一対のローラ部17,17の間に配置されたシート13の部位に関しては皺が寄らず、結果的にシート13の厚さが部位によって異なり、溶着した場合に部分的に厚い部位と薄い部位とができ、排泄物を収納した場合に薄い部位に関し漏れが生ずる可能性がある、という事態を排除することができる。
即ち、上記シート13がローラ部17,17によって下方に引張される場合であっても、一対のローラ部17,17によって引き込まれるシート13の部位の間の部位において上記複数の突条部125により皺が形成されるため、シート13において形成された皺の均等状態を保持しながら上記シート13は上記筒状体12の内周面30に沿って送出されることから、溶着される際のシート13の幅方向において略均一に皺を発生させて、皺を含めたシート13の厚さを略均一に形成することができることから、上記シート溶着溶断部16により上記シート13の溶着及び溶断をより確実に行うことができ、密閉性の確保された排泄物収納袋15を作成することができるので、排泄物収納袋15から排泄物の漏れ出しを確実に防止することができる。
【0084】
また、シート13を送出する際に、縮小された上記シート13が再び拡張されてギア等に巻き込まれる可能性を有している。
この上記シート13のギア等への巻き込みを防止するために、図9に示すように、一方の巻き込み防止プレート27aが上記一方の第一のローラ59aと一方の第二のローラ60aの当接部分と上記一方の第一の伝達ギア55aと一方の第二の伝達ギア57aとの歯合部分との間であって、上記保持板46から上記一方の第一の伝達ギア55aと一方の第二の伝達ギア57aとの歯合部分をガードしうる所定の高さ寸法を有して下方に向って立設され、また、同様に、巻き込み防止プレート27bは、上記一方の第一のローラ59bと一方の第二のローラ60bとの当接部分と、上記一方の第一の伝達ギア55bと一方の第二の伝達ギア57bとの歯合部分との間であって、上記保持板46から上記一方の第一の伝達ギア55bと一方の第二の伝達ギア57bとの歯合部分をガードしうる所定の高さ寸法を有して下方に向って立設されている。
従って、上記シート供給部14が動作した場合であっても、上記シート13の幅方向への移動が規制され、上記シート13の幅方向両端部が上記一方の第一の伝達ギア55aと一方の第二の伝達ギア57a、及び上記他方の第一の伝達ギア55bと他方の第二の伝達ギア57bに巻き込まれることを防止することができる。
【0085】
この場合、図9に示すように、上記巻き込み防止プレート27a,27bは対向するように配置され、一方の巻き込み防止プレート27aと他方の巻き込み防止プレート27bとの間の距離寸法が略140mmになるように配置されているので、上記排泄物収納袋15の幅方向寸法を略140mmに規制することができる。
【0086】
そして、図9に示すように、上記ローラ部17により送出された上記シート13は、制御部114の制御により所定の位置で停止する。
その後、駆動部20の駆動により、保持板46の長さ方向中央部に向ってスライドバー64a及びスライドバー64bの夫々がスライドして移動する。
ここで、上記駆動部20は、スライドバー駆動用モータ65の駆動により動作し、上記スライドバー駆動用モータ65が上記スライドバー駆動用モータ65の駆動シャフト67を回動させることにより、上記駆動シャフト67の先端に固定されたモータギア68を回動させる。
そして、上記モータギア68が回動することにより、上記モータギア68に歯合された駆動ギア69が上記駆動ギア69に固定された駆動軸70と共に回動し、上記駆動ギア70の長さ方向両端部に固定された回転ホイール71a,71bが連動して回動する。
【0087】
そして、図10に示すように、上記回転ホイール71a,71bとスライドバー64a,64bには上記回転ホイール71a,71bの回転動作を直線動作に変換しうる短アーム72a,72b,長アーム73a,73bが回動可能に取り付けられ、スライドバー駆動用モータ65の駆動により上記スライドバー64a,64bを連動して駆動させるように構成されているので、保持板46の長さ方向中央部に対する上記スライドバー64a,64bの夫々の位置関係を均等に保持しながらスライドバー64a及びスライドバー64bがスライド動作して上記ヒートシール端子部18に上記押圧部材21を押圧できるので、ヒートシール端子部18に押圧部材21を安定して押圧することができる。
【0088】
そして、図9及び図10に示すように、上記スライドバー64a,64bのスライド動作により、上記保持板46の長さ方向中央側に位置する上記シート押さえ部25の押さえ片部80aと押さえ片部80bとが上記シート13を介して上記保持板46の長さ方向中央部でコイルスプリング81a,81a,81b,81の付勢力に抗して圧接されることにより、上記シート溶着溶断部16の下方で上記シート13を保持する。
その結果、径方向に縮小されることにより形成された上記シート13の皺を均等な状態で保持しうると共に上記シート13に収納された排泄物Aの重量が上記シート13に付加された状態でシート13の溶着及び溶断が行われることを防止できるので、シート13の溶着及び溶断をより確実に行うことにより密閉性の確保された排泄物収納袋15を作成することができる。
また、上記押さえ片部80a,80bの表面にはシート押さえゴム(図示せず)が固定されているので、上記シート13が保持される場合の滑りを防止して上記シート13の保持を安定して行うことができる。
【0089】
その後、図11及び図12に示すように、上記スライドバー64a,64bのスライド動作により、上記ヒートシール端子部18に押圧部材21が圧接され、図5に示すように、上記シート13が保持される。
また、図13に示すように、上記ヒートシール端子部18に押圧部材21が圧接される場合に生じる衝撃を緩和しうると共にシート13の保持状態を維持しうる押圧力調整部85を有しており、上記押圧力調整部85は、挿通管88,88を挿通した付勢部材としてのコイルスプリング26a,26bが圧接ワッシャー89,89と上記取付孔86の段差面96,96を付勢するように配置され、頭部91,91を有する先端部98がナット90,90で固定された棒軸部87,87が取付孔86,86と挿通管88,88に挿通されることにより構成されているので、付勢部材としてのコイルスプリング26a,26bの付勢力に抗して上記スライドバー64aは後退して、圧接時の上記駆動部20への機械的負荷による衝撃を緩和することもできる。
また、圧接時に、スラードバー64aは上記棒軸部87,87に対して相対的に後退するように移動するので、接触後に付勢部材としてのコイルスプリング26a,26bの付勢力により、上記ヒートシール端子部18と上記押圧部材21とが良好に圧接しうるように前進する。
その結果、圧接状態を保持して上記シート13の保持状態を維持することができるので、圧接時におけるシート13の厚さ方向に作用するシート13に対しての力を緩和してシート13溶着時の破断の事態を回避できると共に圧接状態を保持することができる。
【0090】
そして、図5に示すように、シート溶着溶断部16の下方でシート押さえ部25により保持された状態でシート13の溶着及び溶断を行うことができるので、シート溶着溶断部16によりシート13の溶着及び溶断をより確実に行うことにより密閉性の確保された排泄物収納袋15を作成することができる。
また、図6(a)〜(c)に示すように、上記シート13の溶着及び溶断する場合には、シート13をヒートシール端子部18と押圧部材21に挟み込みこんだ状態で、上記ヒートシール端子部18に電源を供給することにより行う。
まず、上記シート溶着溶断部16の上記ヒートシール端子部18に直流電圧10Vであって25Aの電流を約1.5秒間供給してヒータ温度を約115度に設定することにより、樹脂製の上記シート13を液体状に溶融する。
この場合、図6(a)に示すように、上記ヒートシール端子部18は、基板部18aと、上記基板部18aの幅方向の略中央部に長さ方向に沿って基板突条部22とを有し、上記基板部18aの幅方向両端部には、上記反基板突条部22方向へ折曲されることにより、上記基板部18aの幅方向の略中央部から幅方向端部に亘って反基板突条部22方向に緩やかに傾斜する傾斜面22aが形成されて、上記基部19の壁部23,23により形成された溝部63内に収納固定され、上記壁部23,23の内側壁部を形成する上記溝部63の対向する内側面部23a,23aの厚さ方向内端部が上記ヒートシール端子部18の幅方向両端部に接しており、また、上記基部19の溝部63内に上記ヒートシール端子部18が収納固定された場合に、上記基部19の壁部23,23の厚さ寸法は、上記ヒートシール端子部18の基板突条部22の高さ寸法より小さく形成され、図6(b)に示すように、上記シートシール端子部18は、上記溝部63内において上記基板突条部22が厚さ方向―側面よりも厚さ方向外方へ突出しうるように固定されており、また、上記ヒートシール端子部18が上記溝部63内に収納固定された場合には、上記溝部63の対向する内側面部23a,23aと上記基板部18aの幅方向両端部との間には、夫々、空隙部24,24が形成されているので、図6(b)に示すようなシート13をヒートシール端子部18と押圧部材21に挟み込みこんだ状態において、上記ヒートシール端子部18に直流電圧10Vであって25Aの電流を約1.5秒間供給することにより、上記シート13は液体状に溶融することにより空隙部24に流れ込む。
【0091】
そして、上記ヒートシール端子部18に上記押圧部材21を圧接させた状態で供給電源を遮断して、約40秒間自然冷却して溶融した液体状のシート樹脂を固化させる。
この場合、空隙部24,24と上記押圧部材21との間には、上記シート13の溶融した上記シート13の液体状のシート樹脂が上記空隙部24,24に滞留して固化することにより、上記シート13には上記シート13が溶着される部位に溶着壁部124,124が形成される。
また、径方向に縮小されることにより生じた上記シート13の皺により形成されたシート13の厚さ寸法の厚い箇所と薄い箇所とを均一化することができると共に上記空隙部24に滞留した液体状のシート樹脂が固化することにより、図6(c)に示すように、溶着壁部124,124が形成される。
その後、上記ヒートシール端子部18と上記押圧部材21との押圧状態を解除し、上記ヒートシール端子部18と上記押圧部材21とを上記駆動部20の動作により離間させる。
【0092】
この結果、図6(b)及び(c)に示すように、上記シート13に上記溶着壁部124,124が形成されて上記シート13の溶着端部の溶着を確実に行うことにより、図8に示すような密閉性の確保された排泄物収納袋15を作成できるので、排泄物収納袋15から排泄物の漏れ出しを確実に防止することができる。
また、シート溶着溶断部16のシート13と当接する部位には、フッ素樹脂加工が施されており、シート13の溶着時に高温で溶融した溶着部位が溶着溶断部に絡みつくことなく溶断後にシート溶着溶断部16から離れやすいことから、シート13の溶断をより確実に行うことができ、密閉性の確保された排泄物収納袋15を作成することができる。その結果、溶着時におけるシート13の溶着部位の溶着溶断部16への絡みつきや、離れ難さから起こる不完全な溶着を排除することができ、確実に密封された溶着部位を形成することが可能となるため、排泄物収納袋15から排泄物Aの漏れ出しを確実に防止することができる。
また、従来、図16に示すように、上記シート溶着部位のヒートシール端子部207への絡みつきや離れ難さを排除するためにフッ素樹脂加工が施されたテープ211を貼付していたが、本発明に係るトイレ装置10においては、シート溶着溶断部16のシート13との当接部位にはフッ素樹脂加工が施されていることからテープ13の交換を必要とせず、従来のようにフッ素樹脂加工が施された交換を必要とする消耗頻度が高いテープ211をヒートシール端子部207に使用する場合に比して、メンテナンス作業を軽減しうるトイレ装置10を提供することができる。
また、上記シート溶着溶断部16のシール手段は一般的にインパルスシール手段と呼ばれている。このインパルスシール手段は、瞬間的に大電流を供給してヒートシール端子部18を発熱させることにより上記シート13を溶融させて溶着する方法であるので、溶着時のみの短時間の通電により上記シート13を溶着することができるので、全体として消費電力を軽減させることができる。
【0093】
ここで、従来技術と本願発明に係るトイレ装置10との技術的な差異を比較検討する。
市場において一般に販売されていたこの種の従来のトイレ装置にあっては、図16に示すように、シート溶着溶断部212は、シート211の幅方向に沿って配置固定されたヒートシール端子部207と、ヒートシール端子部207に対向して配設されると共に上記ヒートシール端子部207に駆動部材により駆動されて圧接しうる板状の押圧部材208とを有し、ヒートシール端子部207は基材209に固定され、ヒートシール端子部207は、フッ素樹脂加工が施されたテープ210により被覆され構成されていた。
上記シート溶着溶断部206を用いてシート211を溶断する場合には、ヒートシール端子部207に押圧部材208をテープ210を介して圧接させて、ヒートシール端子部207に通電することによりシート211を幅方向に沿って溶断して長さ方向両端部が夫々溶断されて溶着された所定の長さ寸法の収納袋を作成していた。
この場合、ヒートシール端子部207上に固定されたフッ素樹脂加工が施されたテープ210は、溶断溶着時のヒートシール端子部207とシート211との貼り付きを防止してヒートシール端子部207とシート211との間の離間性を向上させるために用いられている。
しかしながら、ヒートシール端子部207にフッ素樹脂加工が施されたテープ210が貼られている場合には、シート211の溶断溶着時に、テープ210を介して熱が伝達されることから、溶着溶断に必要な高温度が瞬間的かつ直接的に伝わらず、その結果、シート211の溶断時にシート211がヒートシール端子部207に付着する場合があり、溶断性能が良好ではないという不具合を有していた。
また、ヒートシール端子部207は、フッ素樹脂加工が施されたテープ210により被覆されていることから、シート211の溶断溶着の使用回数が増すとテープ210には破損が生じ易いのでテープ210は消耗頻度が高く、また、テープ210に破損が生じた場合にはテープ210の交換する必要性が生じ、その結果テープ210の交換頻度が増えるため、メンテナンスの回数が多くなるという不具合を有していた。
しかしながら、図6に示すように、本発明に係るトイレ装置10にあっては、上記ヒートシール端子部18は、フッ素樹脂加工が施されているので、溶断時における上記シート13との離間性が良好であり、また、テープの交換を必要としないことから、従来のようにフッ素樹脂加工が施された交換を必要とする消耗頻度が高いテープをシート溶着溶断部16に使用する場合に比して、メンテナンス作業を軽減させることができる。
【0094】
また、図6に示すように、上記押圧部材21は、耐熱性を有する弾性樹脂素材により形成され、上記ヒートシール端子部18と上記押圧部材21との圧接状態が良好となり、シート13の溶着及び溶断をより確実に行うことができ、密閉性の確保された排泄物収納袋15を作成することができるので、排泄物収納袋15から排泄物の漏れ出しを確実に防止することができる。
【0095】
そして、図5に示すように、上記シート13を溶着した後に溶断することによって作成された排泄物収納袋15は、図2に示すようなトイレ本体部38の下方に配置された引出部34に収納されるので、排泄物収納袋15を廃棄したい場合には、上記トイレ本体38の下方に配置された上記引出部34をトイレ装置10の背面側から引き出して、所定数量貯まった段階で、上記引出部34に収納された上記排泄物収納袋15を取り出して適宜廃棄することができる。
【0096】
ここで、上記シート13をトイレ装置10に装着する方法について説明する。
上記シート13は長さ方向寸法略15mに形成されているので、上記シート14をその都度補充する必要はないが、上記シート13は消耗品であるため、使い切った場合や初めて使用する場合には、上記シート13をトイレ装置10へ装着する必要性が生じる。
上記シート13をトイレ装置10に装着する場合には、まず、図3及び図5に示すように、上記シート13を筒状体12の上記シート13の一端部29を上記筒状体12の開口部48に挿通することにより上記筒状体12の内周面30上に沿って配置し、上記筒状体12の上端部31で外方に折り返すことにより、図5に示すように、上記筒状体12の外周面32に沿って配置すると共に折り畳む。
そして、図5に示すように、上記シート13の幅方向両端部をローラ部17に装着することにより上記シート13を送出することができるが、図9に示すような上記ローラ部17の、一方の第一のローラ59aと一方の第二のローラ60aとが当接している状態、及び他方の第一のローラ59bと他方の第二のローラ60bとが当接している状態であるので、これらの当接状態を解放する必要がある。
この場合、図4に示すようなレバー部100をスライド溝孔101にスライドさせ、係止溝120に係止させることにより、ローラ部17の当接状態を解除部33により解放する。
具体的には、図9に示すように、上記レバー部100のスライド操作により、操作アーム102を支軸部103を支軸として回動させ、上記操作アーム102の係止板106によりスライド軸部104を係止して上記スライド軸部104と上記第二のローラ軸58a,58bを一体にスライドさせることにより、上記第二のローラ60a,60bを上記第一のローラ59a,59bから離間させる。
そして、図9に示すように、一方の第一のローラ59aと一方の第二のローラ60aとが当接されている状態,及び他方の第一のローラ59bと他方の第二のローラ60bとが当接されている状態から、第二のローラ60a,60bを第一のローラ59a,59bから離間させる。
その後、上記シート13の幅方向両端部を上記ローラ部17に挟持させうるように配置した後に、離間させた上記第二のローラ60a,60bを上記シート13を介して上記第一のローラ59a,59bに当接させることにより、上記シート14の幅方向両端部を上記ローラ部17に挟持させる。
また、上記シート13を交換する場合には、上記と同様の手順で、第二のローラ60a,60bを第一のローラ59a,59bから離間させた後に残存したシートを除去し、新たなシート13を装着する。
このように上記シート13を容易に脱着することができるので、取り扱い及びメンテナンス作業が容易である。
【0097】
また、図9に示すように、上記トイレ装置10には制御部114が設けられていることから上記制御部114により各種制御を可能とする。
図1に示すように、上記トイレ本体部38の一方の側面部41の前方に始動スイッチ44に内装された動作状態を報知しうるLEDランプ43を設けることにより、トイレ装置10の動作状態又は異常状態を上記LEDランプ43を点灯、消灯、点滅等させて報知することができる。
従って、LEDランプ43により動作状態及び異常状態を視認しうるので、安全性の確保されたトイレ装置10を提供することができる。
【0098】
また、図9〜図12に示すように、上記一方の板状フレーム62bの外側面の一端部には、上記スライドバー64aの動作開始位置にある場合に、上記スライドバー64aのスライド保持部110aの上端部111aに当接してオン状態になりうるリミットスイッチ112が固定され、外側面の略中央部には、上記ヒートシール端子部16が上記押圧部材21に押圧された場合に上記スライドバー64bのスライド保持部110bの上端部111bに当接してオン状態になりうるリミットスイッチ113が固定されていることにより、上記リミットスイッチ112,113がオン状態の場合に上記スライドバー64a,64bが停止するように上記制御部114により制御されていることから、上記スライドバー64a,64bの過動作による機械的破損を防止できる。
さらに、この場合、指定時間で上記スライドバー64a,64bを停止させるように制御部114により制御されているため、上記スライドバー64a,64bの過動作による機械的破損を防止でき、上記リミットスイッチ112,113による制御と併せて二重の安全制御がなされていることにより信頼性の高いトイレ装置を提供することができる。
【0099】
また、図5に示すように、上記シート供給部14と駆動部20は、動作が停止した場合には、動作停止時点の位置から再動作するように制御されていることから、例えば、蓋部35が動作途中で開けられてトイレ装置10の動作が途中で停止した場合であっても、再度最初の状態に戻って作動し始めることが無いことから、上記シート13の余分な送出を防止することができるので、上記シート13を無駄にすることがなくコストを低減しうるトイレ装置10を提供することができる。
【0100】
また、図9に示すように、温度ヒューズ部122が設けられており、高温時に上記温度ヒューズ122が溶断された場合には、上記LEDランプ43が点滅するように制御されている。
また、ヒートシール端子部18の一端部に接続された温度検知部79を有しており、ヒートシール端子部18の温度が高温異常である場合に、上記LEDランプ43が点滅するように制御されている。
従って、LEDランプ43により温度状態の異常を視認しうるので、安全性の確保されたトイレ装置10を提供することができる。
【0101】
また、制御部114にはメンテナンス用のコントロールボックス(図示せず)を接続することにより各種設定時間等の変更・各動作状態の確認を容易に行うことができる。従って、コントロールボックス(図示せず)を接続することによりメンテナンス作業を容易にすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本発明は、トイレ装置、特に、筒状のシートを所定寸法毎に溶着して溶断することにより排泄物を収納した排泄物収納袋を形成しうるトイレ装置に広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明に係るトイレ装置の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るトイレ装置の一実施の形態を示し、トイレ装置を後方から見た場合の斜視図である。
【図3】本発明に係るトイレ装置の一実施の形態を示し、シート及び筒状体の載置状態を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るトイレ装置の一実施の形態を示し、便座部を開放した場合の斜視図である。
【図5】本発明に係るトイレ装置のシート供給部とシート溶着溶断部との関係を示す一実施例を示す概念図である。
【図6】本発明に係るトイレ装置の一実施の形態を示し、シート溶着溶断部の動作時の断面図である。
【図7】本発明に係るトイレ装置の一実施の形態を示し、筒状体の(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図8】本発明に係るトイレ装置により作成された排泄物収納袋の一実施の形態を示す斜視図である。
【図9】本発明に係るトイレ装置の一実施の形態を示し、トイレ装置を底面側から見た場合の平面図であって、駆動部が動作する前の状態を示す図である。
【図10】本発明に係るトイレ装置の一実施の形態を示し、トイレ装置を側面側から見た場合の断面図であって、駆動部が動作する前の状態を示す図である。
【図11】本発明に係るトイレ装置の一実施の形態を示し、トイレ装置を底面側から見た場合の平面図であって、シートに溶着及び溶断が施される状態を示す図である。
【図12】本発明に係るトイレ装置の一実施の形態を示し、トイレ装置を側面側から見た場合の断面図であって、シートに溶着及び溶断が施される状態を示す図である。
【図13】本発明に係るトイレ装置の一実施の形態を示し、押圧力調整部を示す平面図である。
【図14】従来のトイレ装置を示す斜視図である。
【図15】従来のトイレ装置を底面側から見た場合の平面図である。
【図16】従来のシート溶着溶断部を示す断面図である。
【符号の説明】
【0104】
10 トイレ装置
11 便座部
12 筒状体
13 シート
14 シート供給部
15 排泄物収納袋
16 シート溶着溶断部
17 ローラ部
18 ヒートシール端子部
18a 基板部
19 基部
20 駆動部
21 押圧部材
22 基板突条部
22a 傾斜面
23 壁部
23a 内側面部
24 空隙部
25 シート押さえ部
26 付勢部材
27a 巻き込み防止プレート
27b 巻き込み防止プレート
28 筒状体の下端部
29 シートの一端部
30 筒状体の内周面
31 筒状体の上端部
32 筒状体の外周面
33 解除部
34 引出部
35 蓋部
36 便座部の開口部
37 肘掛け部
38 トイレ本体部
39 車輪部
40 脚部
41 トイレ本体の一方の側面部
42 主電源スイッチ
43 LEDランプ
44 始動スイッチ
45 蓋スイッチ
46 保持板
47 保持板の開口部
48 筒状体の開口部
49 フィルム送りモータ
50 シャフト
51 モータギア
52 駆動軸
53 駆動ギア
54a ローラギア
54b ローラギア
55a 第一の伝達ギア
55b 第一の伝達ギア
56a 第一のローラ軸
56b 第一のローラ軸
57a 第二の伝達ギア
57b 第二の伝達ギア
58a 第二のローラ軸
58b 第二のローラ軸
59a 第一のローラ
59b 第一のローラ
60a 第二のローラ
60b 第二のローラ
61 シートの開口部
62a 板状フレーム
62b 板状フレーム
63 溝部
64a スライドバー
64b スライドバー
65 スライドバー駆動用モータ
66 伝達部
67 駆動シャフト
68 モータギア
69 駆動ギア
70 駆動軸
71a 回転ホイール
71b 回転ホイール
72a 短アーム
72b 短アーム
73a 長アーム
73b 長アーム
74a 回転ホイールの一方の外周端部
74b 回転ホイールの一方の外周端部
75a 取付部
75b 取付部
76a 回転ホイールの他方の外周端部
76b 回転ホイールの他方の外周端部
77a 取付部
77b 取付部
78a 電流供給端子
78b 電流供給端子
79 温度検知部
80a 押さえ片部
80b 押さえ片部
81a コイルスプリング
81b コイルスプリング
82a 固定片
82b 固定片
83a 係止片
83b 係止片
84a スライド棒
84b スライド棒
85 押圧力調整部
86 取付孔
87 棒軸部
88 挿通管
89 圧接ワッシャー
90 ナット
91 頭部
92 短筒部
93 小径筒部
94 大径筒部
95 段差面
96 段差面
97 下端部
98 先端部
99 軸部
100 レバー部
101 スライド溝孔
102 操作アーム
103 支軸部
104 スライド軸部
105a 固定板
105b 固定板
106 係止板
107 第一のスライド孔部
108 第二のスライド孔部
109 付勢部材
110a スライド保持部
110b スライド保持部
111a スライド保持部の上端部
111b スライド保持部の上端部
112 リミットスイッチ
113 リミットスイッチ
114 制御部
115 ヒートシール端子部への電流供給用トランス
116 トランス
117 制御基板部
118 シャーシ板
119 ベース板
120 係止溝
121 付勢部材
122 温度ヒューズ部
123 把持バー
124 溶着壁部
125 突条部
200 トイレ装置
201 便座部
202 トイレ槽
203 シート
204 シート供給部
205 シート溶着溶断部
206 ヒーター棒
207 ヒーター棒
208 押圧部材
209 基材
210 テープ
211 シート
212 シート溶着溶断部
A 排泄物
B 筒状体の径方向
D 皺
l 上記基部の壁部の厚さ寸法
l1 基板突条部の高さ寸法
l2 排泄物収納袋の幅方向寸法

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人が着座しうる便座部と、上記便座部の下方に配置される筒状体と、上記筒状体の内周面上に沿って配置しうると共に上記筒状体の軸方向長さより長い軸方向長さ寸法により形成された筒状のシートと、上記シートの幅方向端部を夫々保持して上記シートを送出しうるローラ部を備えたシート供給部と、上記シートを所定の長さ寸法において幅方向に沿って溶着した後に長さ方向において溶断することにより排泄物収納袋を作成しうるシート溶着溶断部とを有するトイレ装置であって、
上記シート溶着溶断部の上記シートと当接する部位にはフッ素樹脂加工が施されていることを特徴とするトイレ装置。
【請求項2】
上記シート溶着溶断部は、フッ素樹脂コーティング加工が施されたヒートシール端子部と、上記ヒートシール端子部が固定された基部と、上記ヒートシール端子部に対向して配置されると共に上記シートを介して上記ヒートシール端子部に圧接しうる押圧部材とを有することを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。
【請求項3】
上記シート溶着溶断部は、上記ヒートシール端子部に通電して上記シートを溶断するように構成されていることを特徴とする請求項2記載のトイレ装置。
【請求項4】
上記ヒートシール端子部は全体略板状に形成されると共に、基板部と、上記基板部の幅方向の略中央部に長さ方向に沿って基板突条部とを有し、
上記基部は、細長板状に形成され、厚さ方向一側面には上記ヒートシール端子部を収納しうる溝部が設けられ、
上記ヒートシール端子部は、上記溝部内において上記基板突条部が上記厚さ方向一側面よりも厚さ方向外方へ突出しうるように固定されていることを特徴とする請求項2に記載のトイレ装置。
【請求項5】
上記ヒートシール端子部の基板部の幅方向両端部は、上記反基板突条部方向へ折曲されて形成され、
上記ヒートシール端子部が上記溝部内に収納固定された場合には、上記溝部の対向する内側面部と上記基板部の幅方向両端部との間には、夫々、空隙部が形成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のトイレ装置。
【請求項6】
上記筒状体は、截頭円錐台形状であって、下端部側に至るに従って径が小さくなるテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のトイレ装置。
【請求項7】
上記筒状体の内周面には、軸方向に沿って複数の突条部が所定間隔寸法をおいて形成され、上記ローラ部が上記シートの幅方向端部を夫々保持して上記シートを送出する場合には、上記複数の突条部により上記シートがガイドされて送出されうることを特徴とする請求項6に記載のトイレ装置。
【請求項8】
上記複数の突条部は、上記筒状体の上端部から下端部に亘って形成されていることを特徴とする請求項7記載のトイレ装置。
【請求項9】
上記ローラ部は、回転方向において互いに摺接するように一対に配置されたローラにより構成され、上記ローラ部は、ローラ軸方向において所定間隔をおいて互いに対向して配置され、
上記筒状体の複数の突条部は、上記対向する各ローラ部の間に配置されていることを特徴とする請求項8記載のトイレ装置。
【請求項10】
上記複数の突条部は、互いに対向して設けられていることを特徴とする請求項9記載のトイレ装置。
【請求項11】
上記シート溶着溶断部の下方にはシート押さえ部が配設されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のトイレ装置。
【請求項12】
上記押圧部材は、耐熱性を有する弾性樹脂素材により形成されていることを特徴とする請求項2〜11のいずれか1項に記載のトイレ装置。
【請求項13】
上記シート溶着溶断部は、上記ヒートシール端子部と上記押圧部材とを駆動しうる駆動部を有することを特徴とする請求項2〜12のいずれか1項に記載のトイレ装置。
【請求項14】
上記駆動部は、付勢部材により付勢されることにより、上記ヒートシール端子部と上記押圧部材との衝突時の衝撃を緩和しうると共に上記ヒートシール端子部と上記押圧部材との当接状態を保持しうる押圧力調整部を有することを特徴とする請求項13記載のトイレ装置。
【請求項15】
上記シート供給部には、上記シートが上記シート供給部に巻き込まれることを防止しうる巻き込み防止プレートが設けられていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のトイレ装置。
【請求項16】
上記ローラ部による上記シートの保持状態を解放しうる解除部を有することを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載のトイレ装置。
【請求項17】
上記排泄物収納袋を収納しうると共に収納された上記排泄物収納袋を外部から取り出しうる引出部を有することを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載のトイレ装置。
【請求項18】
上記便座部を開閉しうる蓋部を有し、上記蓋部が開放されている場合には上記シート供給部の作動が停止しうると共に上記蓋部が閉じられている場合には上記シート供給部が作動しうるように制御されていることを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載のトイレ装置。
【請求項19】
上記シート供給部と駆動部は、動作が停止した場合には、動作停止時点の位置から再動作可能に形成されていることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載のトイレ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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