説明

ビデオルータのユニット

【課題】映像や音声の入力と出力をマトリクス状に接続するビデオルータにおいて、ビデオルータの入力数や出力数などの構成を自由に変更することが可能なユニットを提供する。
【解決手段】ビデオルータを構成するユニット(スイッチユニット)であって、1以上であるn個の入力端子Aと、前記n個の入力端子Aのそれぞれと有線で接続されたn個の入力接続端子Bと、1以上であるm個の出力端子Dと、前記m個の出力端子Dのそれぞれと有線で接続されたm個の出力接続端子Cと、前記n個の入力端子Aと前記m個の出力端子Dの組み合わせの1つ以上について設けられるスイッチsと、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像や音声の入力と出力をマトリクス状に接続するビデオルータのユニットに関し、特に、ビデオルータの入力数や出力数などの構成を自由に変更することが可能なユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、デジタルテレビジョンシステムの放送局等では、複数の映像を出す装置を有している。映像を出す装置としては、例えば、複数のビデオデッキ、スタジオのカメラ、中継車からの中継映像、キー局からの回線映像、静止画装置などがある。これらの装置は、通常、ビデオルータの入力に接続され、また、ビデオルータの出力側は、例えば、放送用出力、録画用ビデオデッキ、回線出力など、複数の装置に接続されている。
ここで、通常、ビデオルータと呼ばれるマトリクススイッチが、入力の装置と出力の装置を自由な組み合わせで接続するために用いられており、番組の編集や記録などに役立てられている。
【0003】
図19には、一般的な2入力及び2出力のルータの一例を示してある。
本例のルータでは、スイッチs101〜s104のオンオフを切り替えることにより、入力A1、A2の出力先を出力D1、D2から選択して出力させることができる。なお、本例では、各出力には、バッファ101、102が備えられている。
例えば、入力A1から出力D1へ出力させるとともに入力A2から出力D2へ出力させる、などの接続が可能である。
また、例えば、入力A2から出力D1へ出力させるとともに入力A2から出力D2へ出力させる、などのように同じ入力を出力させることも可能である。
ここで、n及びmを任意の自然数として、ルータの入力数と出力数は、n入力×m出力のように拡張することが可能である。
【0004】
図20には、ルーティングを外部から制御可能としたルータの一例を示してある。
本例のルータでは、図19に示されるような構成において、更に、各スイッチs101〜s104を制御する制御装置111を備えている。
制御装置111は、外部の装置から入力と出力とを接続する指示のデータを受け取り、そのデータに基づいてルーティングに必要なスイッチs101〜s104をオンする。
【0005】
図21には、2入力及び2出力のルーティング回路の一例を示してある。
本例のルーティング回路では、スイッチs111、s112、s121、s122のオンオフを切り替えることにより、入力A1、A2の出力先を出力D1、D2から選択して出力させることができる。
図22には、4入力及び4出力のルータの構成例を示してある。
本例のルータでは、図21に示されるのと同様なルーティング回路を4個有している。
従来のルータでは、このような増設形態がほとんどである。
【0006】
【特許文献1】特開2003−125288号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来のビデオルータでは、入力の線数と出力の線数が予め決められており、ダイナミックに線数を変更することは困難であった。
また、例えば、増設ユニットにより入力線数や出力線数を変更することを可能にすることも考えられるが、マトリクスを2つ以上有するように構成することはできなかった。
【0008】
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、ビデオルータの入力数や出力数などの構成を自由に変更することができ、例えば、マトリクスを2つ以上構成することが可能なユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明では、次のようなユニットを用いて、ビデオルータを構成する。
すなわち、本発明に係るビデオルータのユニット(スイッチユニット)は、1以上であるn個の入力端子と、前記n個の入力端子のそれぞれと有線で接続されたn個の入力接続端子と、1以上であるm個の出力端子と、前記m個の出力端子のそれぞれと有線で接続されたm個の出力接続端子と、前記n個の入力端子と前記m個の出力端子の組み合わせの1つ以上について設けられるスイッチと、を備えている。
従って、このようなスイッチユニットや他のユニットを任意に組み合わせることにより、ビデオルータの入力数や出力数などの構成を自由に変更することができ、例えば、マトリクスを2つ以上構成することも可能である。
【0010】
本発明では、次のようなユニットを用いて、ビデオルータを構成する。
すなわち、本発明に係るビデオルータのユニット(入力や出力のユニット)では、1以上であるn個の入力端子及び前記n個の入力端子のそれぞれと有線で接続されたn個の入力コネクタを備えている、又は、1以上であるm個の出力端子及び前記m個の出力端子のそれぞれと有線で接続されたm個の出力コネクタを備えている、又は、これら両方を備えている。
従って、このような入力や出力のユニットや他のユニットを任意に組み合わせることにより、ビデオルータの入力数や出力数などの構成を自由に変更することができ、例えば、マトリクスを2つ以上構成することも可能である。
【0011】
なお、具体的には、本発明に係るビデオルータのユニット(入力ユニット)では、1以上であるn個の入力端子及び前記n個の入力端子のそれぞれと有線で接続されたn個の入力コネクタを備えている。
本発明に係るビデオルータのユニット(出力ユニット)では、1以上であるm個の出力端子及び前記m個の出力端子のそれぞれと有線で接続されたm個の出力コネクタを備えている。
本発明に係るビデオルータのユニット(入出力ユニット)では、1以上であるn個の入力端子及び前記n個の入力端子のそれぞれと有線で接続されたn個の入力コネクタと、1以上であるm個の出力端子及び前記m個の出力端子のそれぞれと有線で接続されたm個の出力コネクタとの両方を備えている。
【0012】
本発明に係るビデオルータでは、次のような構成とした。
すなわち、1以上であるn個の入力端子とn個の入力接続端子と1以上であるm個の出力端子とm個の出力接続端子を有するユニットを着脱可能に接続することが可能な複数のコネクタ部を設けたプラッタを用いて構成されている。また、前記プラッタでは、一のコネクタ部における前記入力接続端子の差込部と縦横のうちの一方向(縦方向又は横方向)で隣接する他のコネクタ部における前記入力端子の差込部とが有線で接続されており、一のコネクタ部における前記出力端子の差込部と縦横のうちの他の方向(横方向又は縦方向)で隣接する他のコネクタ部における前記出力接続端子の差込部とが有線で接続されている。
従って、各種のユニットを任意に組み合わせるようにプラッタに接続することにより、ビデオルータの入力数や出力数などの構成を自由に変更することができ、例えば、マトリクスを2つ以上構成することも可能である。
【0013】
ここで、入力端子等の数nや、出力端子等の数mとしては、それぞれ、種々な数が用いられてもよい。
また、有線としては、例えば、ケーブルなどの配線を用いることができる。
また、スイッチユニットに設けられるスイッチとしては、例えば、入力端子と出力端子の組み合わせの全てについて備えられてもよく、或いは、一部について備えられてもよい。
また、スイッチユニットは、例えば、各スイッチを制御するための(例えば、(n×m)個の)制御端子を備えてもよい。
また、スイッチユニットにおいて、ある入力端子とある出力端子の組み合わせについて設けられるスイッチは、例えば、当該入力端子と当該出力端子との接続状態をオンとオフで切り替える機能を有する。
【0014】
また、入力ユニットや出力ユニットや入出力ユニットは、例えば、n個の入力接続端子や、m個の出力接続端子や、(例えば、(n×m)個の)制御端子を備えてもよい。
また、各ユニットが有する端子の数やサイズや形状としては、種々な態様が用いられてもよく、一例として、各ユニットの端子数やサイズや形状を共通化すると、全体的に取り扱いが便利になる。
また、プラッタに備えられるコネクタ部のサイズや数としては、種々な態様が用いられてもよい。
【0015】
なお、以上に示した本発明に係る構成と後述する実施例で示す構成との対応例を示す。
図1、図2、図10、図11、図12には、それぞれ、スイッチユニットの構成例が示されている。
本例のスイッチユニットは、入力端子A、出力接続端子(タンデム端子)C、入力接続端子(タンデム端子)B、出力端子D、制御端子S、スイッチsを備えている。スイッチsとしては、図1、図2、図10の例のように入力と出力の全ての組み合わせについて備えられてもよく、或いは、図11、図12の例のように入力と出力の組み合わせの一部について備えられてもよい。
【0016】
図3、図4には、それぞれ、入出力ユニットの構成例が示されている。図5には、入力ユニットの構成例が示されている。図6には、出力ユニットの構成例が示されている。
これらの本例のユニットは、スイッチユニットと同様な各端子A、C、B、D、Sを備えており、入力コネクタ11、13や出力コネクタ12、14を備えている。また、入力側や出力側にバッファ(バッファアンプ)21〜24などを備えてもよい。
【0017】
図7、図8、図9及び図13〜図16には、それぞれ、プラッタに複数のユニットを接続した例が示されている。
図7を例とすると、本例のプラッタでは、一のコネクタ部(ユニット31が接続されたもの)における入力接続端子(タンデム端子)B1の差込部と縦方向で隣接する他のコネクタ部(ユニット32が接続されたもの)における入力端子A1の差込部とが有線(配線41)で接続されており、また、一のコネクタ部(ユニット32が接続されたもの)における出力端子D1の差込部と横方向で隣接する他のコネクタ部(ユニット33が接続されたもの)における出力接続端子(タンデム端子)C1の差込部とが有線(配線42)で接続されている。図8や図9の例についても同様である。
【0018】
なお、図9の例のように、入力端子A(及び入力接続端子B)が複数ある場合にはそれぞれの入力端子Aとそれぞれの入力接続端子Bが接続され、同様に、出力端子D(及び出力接続端子C)が複数ある場合にはそれぞれの出力端子Dとそれぞれの出力接続端子Cが接続される。
図17、図18(a)には、プラッタに備えられるコネクタCNの配置の一例が示されており、図18(b)には、コネクタCNにユニットを差し込んだ例が示されている。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明によると、例えば、スイッチユニットや入出力ユニットなどを任意に組み合わせてプラッタに接続することにより、ビデオルータの入力数や出力数などの構成を自由に変更することができ、例えば、マトリクスを2つ以上構成することも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
図1には、1個のルーティングスイッチの構成部を1つのユニット(スイッチユニット)にまとめたものの一例を示してある。これは、ビデオルータを構成するための基本的な構成要素の一例であり、1入力及び1出力である。
本例のスイッチユニットは、入力の端子A1と、タンデムの端子C1と、タンデムの端子B1と、出力の端子D1と、制御の端子S11と、1個のスイッチs11を備えている。
本例のスイッチユニットは、これら複数の端子A1、C1、B1、D1、S11を有するブロック状の筐体を用いて構成されている。
【0021】
ここで、入力端子A1とタンデム端子B1とが有線ケーブルで接続されており、タンデム端子C1と出力端子D1とが有線ケーブルで接続されている。また、これら2つの接続線の間にスイッチs11が設けられている。このスイッチs11は、ルーティングのための接続スイッチであり、制御端子S11からの制御信号に応じてオン(接続する状態)とオフ(接続しない状態)が切り替えられる。
【0022】
スイッチs11がオフである(開いている)場合には、入力端子A1からの信号はタンデム端子B1へ出力され、タンデム端子C1からの信号が出力端子D1へ出力される。
スイッチs11がオンである(閉じている)場合には、入力端子A1からの信号が出力端子D1へ出力される。
なお、タンデム端子B1は入力列をタンデムにつなぐための出力端子として用いることが可能であり、出力端子D1は出力列をタンデムにつなぐための出力端子として用いることが可能である。
【0023】
図2には、2入力及び2出力のルーティングを行うユニット(スイッチユニット)の一例を示してある。これは、ビデオルータを構成するための基本的な構成要素の一例である。
本例のスイッチユニットは、2個の入力の端子A1、Anと、2個のタンデムの端子C1、Cmと、2個のタンデムの端子B1、Bnと、2個の出力の端子D1、Dmと、4個の制御の端子S11、S1n、Sm1、Smnと、4個のスイッチs11、s1n、sm1、smnを備えている。
本例のスイッチユニットは、これら複数の端子A1、An、C1、Cm、B1、Bn、D1、Dm、S11、S1n、Sm1、Smnを有するブロック状の筐体を用いて構成されている。
【0024】
ここで、入力端子A1とタンデム端子B1とが有線ケーブルで接続されており、タンデム端子C1と出力端子D1とが有線ケーブルで接続されている。また、入力端子Anとタンデム端子Bnとが有線ケーブルで接続されており、タンデム端子Cmと出力端子Dmとが有線ケーブルで接続されている。
また、端子A1、B1間の接続線と端子C1、D1間の接続線との間にスイッチs11が設けられており、端子An、Bn間の接続線と端子C1、D1間の接続線との間にスイッチs1nが設けられており、端子A1、B1間の接続線と端子Cm、Dm間の接続線との間にスイッチsm1が設けられており、端子An、Bn間の接続線と端子Cm、Dm間の接続線との間にスイッチsmnが設けられている。これらのスイッチs11、s1n、sm1、smnは、それぞれ、ルーティングのための接続スイッチであり、各制御端子S11、S1n、Sm1、Smnからの制御信号に応じてオンとオフが切り替えられる。
【0025】
スイッチs11とスイッチs1nについては、本例では、両方がオフでもよいが、両方がオンにされることはない。スイッチs11がオンである(閉じている)場合には、入力端子A1からの信号が出力端子D1へ出力される。一方、スイッチs1nがオンである(閉じている)場合には、入力端子Anからの信号が出力端子D1へ出力される。
同様に、スイッチsm1とスイッチsmnについては、本例では、両方がオフでもよいが、両方がオンにされることはない。スイッチsm1がオンである(閉じている)場合には、入力端子A1からの信号が出力端子Dmへ出力される。一方、スイッチsmnがオンである(閉じている)場合には、入力端子Anからの信号が出力端子Dmへ出力される。
【0026】
ここで、図1には1入力及び1出力のスイッチユニットの一例を示し、図2には2入力及び2出力のスイッチユニットの一例を示したが、同様な構成により入力数と出力数を増やすことで、n入力及びm出力(n対m)のルーティングのためのスイッチユニットを構成することができる。これらは、ビデオルータを構成するための基本的な構成要素となり得る。
なお、各スイッチは、例えば、人による操作に応じて或いは予め設定された切替条件に従って自動的に、外部の制御装置からの制御により切り替えることが可能である。
【0027】
図3には、1入力及び1出力に対応した入出力ユニットの一例を示してある。
本例の入出力ユニットは、入力の端子A1と、タンデムの端子C1と、タンデムの端子B1と、出力の端子D1と、制御の端子S11と、入力コネクタ11と、出力コネクタ12を備えている。
本例の入出力ユニットは、これら複数の端子A1、C1、B1、D1、S11を有するブロック状の筐体を用いて構成されている。
【0028】
ここで、入力コネクタ11はタンデム端子B1と接続されており、入力コネクタ11からの入力信号がタンデム端子B1に入力される。
また、出力コネクタ12はタンデム端子C1と接続されており、タンデム端子C1からの出力信号が出力コネクタ12に出力される。
【0029】
図4には、1入力及び1出力に対応した入出力ユニットの他の一例を示してある。
本例の入出力ユニットでは、図3に示される構成において、更に、入力コネクタ11とタンデム端子B1との間に入力回路としてバッファ(バッファアンプ)21を備えており、出力コネクタ12とタンデム端子C1との間に出力回路としてバッファ(バッファアンプ)22を備えている。
【0030】
ここで、入力回路や出力回路としては、バッファアンプばかりでなく、イコライザやリクロッカーなどが任意の組み合わせで用いられてもよい。
バッファアンプは、例えば、ケーブルの距離が長いような場合に用いられ、一般に、入出力のレベルの補正や、内部のスイッチによるインピーダンス等の変化を入出力から遮断するためなどに挿入される。
イコライザは、ケーブルにより減衰した信号を補正する機能を有する。なお、イコライザ機能は、例えば、バッファに設けられてもよい。
リクロッカーは、デジタル信号の歪(例えば、時間軸ジッタ等)を補正するリクロッキング機能を有する。
【0031】
ここで、図3及び図4では、入出力兼用のユニットを示したが、入力と出力とで別々の機能を有するユニットとして構成することもでき、コスト面などの効果を得ることができる。
【0032】
図5には、1入力に対応した入力ユニットの一例を示してある。この入力ユニットは、図4に示される入出力ユニットの入力回路部分のみを有している。
本例の入力ユニットは、入力の端子A1と、タンデムの端子C1と、タンデムの端子B1と、出力の端子D1と、制御の端子S11と、入力コネクタ13と、バッファ(バッファアンプ)23を備えている。
本例の入力ユニットは、これら複数の端子A1、C1、B1、D1、S11を有するブロック状の筐体を用いて構成されている。
入力コネクタ13はバッファ23を介してタンデム端子B1と接続されており、入力コネクタ13からの入力信号がバッファ23を介してタンデム端子B1に入力される。
【0033】
図6には、1出力に対応した出力ユニットの一例を示してある。この出力ユニットは、図4に示される入出力ユニットの出力回路部分のみを有している。
本例の出力ユニットは、入力の端子A1と、タンデムの端子C1と、タンデムの端子B1と、出力の端子D1と、制御の端子S11と、出力コネクタ14と、バッファ(バッファアンプ)24を備えている。
本例の出力ユニットは、これら複数の端子A1、C1、B1、D1、S11を有するブロック状の筐体を用いて構成されている。
出力コネクタ14はバッファ24を介してタンデム端子C1と接続されており、タンデム端子C1からの出力信号がバッファ24を介して出力コネクタ14に出力される。
【0034】
ここで、図3〜図6には、入力数や出力数が1であるユニットの構成例を示したが、同様な構成により入力数や出力数を増やすことで、n入力やm出力のユニット(入出力ユニット、入力ユニット、出力ユニット)を構成することができる。これらは、ビデオルータを構成するための基本的な構成要素となり得る。
【0035】
次に、上記した各ユニット(スイッチユニット、入出力ユニット、入力ユニット、出力ユニット)を組み合わせてビデオルータを構成することについて説明する。
本例では、ビデオルータの本体はプラッタ(プラッタのユニット)から構成されており、1個以上の任意のユニットをそのプラッタに差し込むことで、ビデオルータの機能が構成される。
【0036】
図7には、1回路のルーティング装置(1対1のルータ)の構成例を示してある。
本例のルーティング装置は、図4に示されるような2個の入出力ユニット31、33と、図1に示されるような1個のスイッチユニット32をプラッタに差し込んで構成されている。
本例のビデオルータでは、ユニットを接続する4個のコネクタを実装してあり、例えば有線ケーブルからなる所定の配線(一点鎖線で示したもの)41、42を有するプラッタで各ユニット31、32、33を接続している。
【0037】
具体的には、入力側の入出力ユニット31のタンデム端子B1とスイッチユニット32の入力端子A1とがプラッタの配線41により接続され、スイッチユニット32の出力端子D1と出力側の入出力ユニット33のタンデム端子C1とがプラッタの配線42により接続される。
これにより、入力側の入出力ユニット31の入力コネクタと出力側の入出力ユニット33の出力コネクタとが、スイッチユニット32のスイッチs11を介して接続される。
【0038】
ここで、図7では、複数のユニットの基本的な接続例を示し、このような1対1のルータが実施されてもよいが、実際には、更に多数のユニットを用いてビデオルータが構成される。
図8には、4対4のルータの構成例を示してある。
本例のビデオルータでは、ユニットを接続する25個のコネクタを実装してあり、例えば有線ケーブルからなる所定の配線(一点鎖線で示したもの)を有するプラッタで24個のユニットを接続している。なお、本例では、図8において、右上のコネクタにはユニットが差し込まれていない。
【0039】
具体的には、プラッタでは、図8において、縦方向のユニットの並びについては、あるユニットのタンデム端子B1とその1つ下側のユニットの入力端子A1とを接続する配線(一点鎖線で示したもの)が設けられており、また、横方向のユニットの並びについては、あるユニットの出力端子D1とその1つ右側のユニットのタンデム端子C1とを接続する配線(一点鎖線で示したもの)が設けられている。
【0040】
図8の構成例では、右上のコネクタを除いて、一番上側の4個のコネクタに4個の1入力の入力ユニットが差し込まれており、一番右側の4個のコネクタに4個の1出力の出力ユニットが差し込まれており、残りの16個のコネクタに16個の1入力1出力(1対1)のスイッチユニットが差し込まれている。これにより、4入力4出力のルータが実現されている。
【0041】
図9には、4対4のルータの他の構成例を示してある。
本例のビデオルータでは、ユニットを接続する9個のコネクタを実装してあり、例えば有線ケーブルからなる所定の配線(一点鎖線で示したもの)を有するプラッタで8個のユニットを接続している。なお、本例では、図9において、右上のコネクタにはユニットが差し込まれていない。
【0042】
具体的には、プラッタでは、図9において、縦方向のユニットの並びについては、あるユニットの各タンデム端子B1、B2とその1つ下側のユニットの各入力端子A1、A2とを接続する配線(一点鎖線で示したもの)が設けられており、また、横方向のユニットの並びについては、あるユニットの各出力端子D1、D2とその1つ右側のユニットの各タンデム端子C1、C2とを接続する配線(一点鎖線で示したもの)が設けられている。
【0043】
図9の構成例では、右上のコネクタを除いて、一番上側の2個のコネクタに2個の2入力の入力ユニットが差し込まれており、一番右側の2個のコネクタに2個の2出力の出力ユニットが差し込まれており、残りの4個のコネクタに4個の2入力2出力(2対2)のスイッチユニットが差し込まれている。これにより、4入力4出力のルータが実現されている。
【0044】
ここで、図8では入力数や出力数が1であるユニットを用いた場合を示し、図9では入力数や出力数が2であるユニットを用いた場合を示したが、同様な構成により、入力数や出力数が3以上であるユニットを用いることも可能である。例えば、プラッタでは、縦方向のユニットの並びについては、あるユニットの各タンデム端子B1、B2、・・・とその1つ下側のユニットの各入力端子A1、A2、・・・とを接続する配線が設けられ、また、横方向のユニットの並びについては、あるユニットの各出力端子D1、D2、・・・とその1つ右側のユニットの各タンデム端子C1、C2、・・・とを接続する配線が設けられる。
【0045】
なお、スイッチユニットが有するスイッチの制御については、1つの入力が複数の出力とされるのはよいが、1つの出力に複数の入力が重ならないように制御される。1つの出力に複数の入力が重なる場合には、例えば、任意の方法で、優先順位の高い入力を出力させる制御が行われる。
【0046】
次に、ルーティングのためのスイッチユニットの他の構成例を示す。
図10には、4入力及び4出力のルーティングを行うユニット(スイッチユニット)の一例を示してある。これは、ビデオルータを構成するための基本的な構成要素の一例である。
本例のスイッチユニットは、4個の入力の端子A1〜A4と、4個のタンデムの端子C1〜C4と、4個のタンデムの端子B1〜B4と、4個の出力の端子D1〜D4と、16個の制御の端子S11〜S14、S21〜S24、S31〜S34、S41〜S44と、16個のスイッチs11〜s14、s21〜s24、s31〜s34、s41〜s44を備えている。
本例のスイッチユニットは、これら複数の端子A1〜A4、C1〜C4、B1〜B4、D1〜D4、S11〜S44を有するブロック状の筐体を用いて構成されている。
【0047】
ここで、各入力端子A1〜A4と各タンデム端子B1〜B4とが有線ケーブルで接続されており、各タンデム端子C1〜C4と各出力端子D1〜D4とが有線ケーブルで接続されている。
また、入力線と出力線が交差するそれぞれのところには、スイッチs11〜s44が設けられている。これらのスイッチs11〜s44は、それぞれ、ルーティングのための接続スイッチであり、各制御端子S11〜S44からの制御信号に応じてオンとオフが切り替えられる。
【0048】
図11には、4入力及び4出力のルーティングを行うユニット(スイッチユニット)の他の一例を示してある。これは、ビデオルータを構成するための基本的な構成要素の一例である。
本例のスイッチユニットは、4個の入力の端子A1〜A4と、4個のタンデムの端子C1〜C4と、4個のタンデムの端子B1〜B4と、4個の出力の端子D1〜D4と、16個の制御の端子S11〜S14、S21〜S24、S31〜S34、S41〜S44と、8個のスイッチs11、s12、s21、s22、s31、s32、s41、s42を備えている。
本例のスイッチユニットは、これら複数の端子A1〜A4、C1〜C4、B1〜B4、D1〜D4、S11〜S44を有するブロック状の筐体を用いて構成されている。
【0049】
ここで、各入力端子A1〜A4と各タンデム端子B1〜B4とが有線ケーブルで接続されており、各タンデム端子C1〜C4と各出力端子D1〜D4とが有線ケーブルで接続されている。
また、本例では、入力端子A1と入力端子A2のみについて、入力線と出力線が交差するそれぞれのところに、スイッチs11、s12、s21、s22、s31、s32、s41、s42が設けられている。これらのスイッチs11、s12、s21、s22、s31、s32、s41、s42は、それぞれ、ルーティングのための接続スイッチであり、各制御端子S11、S12、S21、S22、S31、S32、S41、S42からの制御信号に応じてオンとオフが切り替えられる。
【0050】
このように、本例では、4対4のルーティングユニットに2入力及び4出力(2対4)のスイッチを実装してある。
なお、スイッチを実装していない列に対しても、各入力端子A3、A4から各タンデム端子B3、B4へバイパス回路を持つことにより、後段のユニットで全ての列の信号を使用することができる。
【0051】
図12には、4入力及び4出力のルーティングを行うユニット(スイッチユニット)の他の一例を示してある。これは、ビデオルータを構成するための基本的な構成要素の一例である。
本例のスイッチユニットは、4個の入力の端子A1〜A4と、4個のタンデムの端子C1〜C4と、4個のタンデムの端子B1〜B4と、4個の出力の端子D1〜D4と、16個の制御の端子S11〜S14、S21〜S24、S31〜S34、S41〜S44と、8個のスイッチs11、s12、s13、s14、s21、s22、s23、s24を備えている。
本例のスイッチユニットは、これら複数の端子A1〜A4、C1〜C4、B1〜B4、D1〜D4、S11〜S44を有するブロック状の筐体を用いて構成されている。
【0052】
ここで、各入力端子A1〜A4と各タンデム端子B1〜B4とが有線ケーブルで接続されており、各タンデム端子C1〜C4と各出力端子D1〜D4とが有線ケーブルで接続されている。
また、本例では、出力端子D1と出力端子D2のみについて、入力線と出力線が交差するそれぞれのところに、スイッチs11、s12、s13、s14、s21、s22、s23、s24が設けられている。これらのスイッチs11、s12、s13、s14、s21、s22、s23、s24は、それぞれ、ルーティングのための接続スイッチであり、各制御端子S11、S12、S13、S14、S21、S22、S23、S24からの制御信号に応じてオンとオフが切り替えられる。
【0053】
このように、本例では、4対4のルーティングユニットに4入力及び2出力(4対2)のスイッチを実装してある。
なお、スイッチを実装していない行に対しても、各タンデム端子C3、C4から各出力端子D3、D4へバイパス回路を持つことにより、後段のユニットで全ての行の信号を使用することができる。
【0054】
ここで、図10〜図12に示されるようなユニットの構成では、例えば、ビデオルータのプラッタが有するユニット用コネクタの構成(例えば、4×4)が大きくても、スイッチユニットが有するスイッチの構成数を自由に設定することで、2対4(図11の例)や4対2(図12の例)など、任意の入出力数を実現することができる。
【0055】
次に、本例のビデオルータの種々な構成例を示す。
なお、図13〜図16において、aは入力ユニットを示しており、bは出力ユニットを示しており、cはルーティングのためのスイッチユニット(ルーティングユニット)を示している。また、バツ(×)印の部分は、クロスポイント用のスイッチが付いていることを示す。
【0056】
図13には、12入力及び8出力のビデオルータの構成例を示してある。
本例のビデオルータは、ユニットを差し込んで実装するためのプラッタ(プラッタユニット)に、図13において、上側に3台の4入力ユニットa1、a2、a3を横に並べて実装し、右側に2台の4出力ユニットb1、b2を縦に並べて実装し、これらの間に6台の4×4スイッチユニットc11、c12、c13、c21、c22、c23を実装して、構成されている。4×4スイッチユニットは、上側に3台c11、c12、c13が横に並べられており、その下側に他の3台c21、c22、c23が横に並べられている。本例では、これらの4×4スイッチユニットは、それぞれ、16個のポイントスイッチを有している。
【0057】
図14には、12入力及び8出力のビデオルータの他の構成例を示してある。
本例のビデオルータは、図13に示される構成において、下側の中央のスイッチユニットc22として上側の2行に8個のポイントスイッチを有するのみのユニットを実装しており、下側の右側のスイッチユニットc23として上側の2行及び左側の2列に4個のポイントスイッチを有するのみのユニットを実装している。このように、一部のポイントスイッチしか有していないスイッチユニットをプラッタに実装することもできる。
本例のように、プラッタに実装するユニットを様々に変更することで、簡単に、ビデオルータの構成を様々に変更することができる。
【0058】
図15には、本例のビデオルータの一例を示してある。
本例のビデオルータでは、プラッタ上で、複数のマトリクスが構成されている。
具体的には、図15において、4入力ユニットa1と、その下側の4×4スイッチユニットc21と、その右側の4出力ユニットb3により、4×4のマトリクスのルーティング機能が構成されている。
【0059】
また、図15において、横に並べられた2台の4入力ユニットa2、a3と、これらの下側に横に並べられた2台の4×4スイッチユニットc12、c13と、その右側の1台の4出力ユニットb1により、8×4のマトリクスのルーティング機能が構成されている。
また、図15において、1台の4入力ユニットa3と、その下側に縦に並べられた2台の4×4スイッチユニットc13、c23と、これらの右側に縦に並べられた2台の4出力ユニットb1、b2により、4×8のマトリクスのルーティング機能が実現されている。
【0060】
このように、本例のビデオルータでは、1つのプラッタ上に、4対4のビデオルータの機能と、8対4のビデオルータの機能と、4対8のビデオルータの機能を複合している。
本例のように、プラッタに実装するユニットを様々に変更することで、簡単に、ビデオルータの構成を様々に変更することができ、例えば、1つのプラッタ上に複数のマトリクスを構成することもできる。
ここで、図13〜図15では、同じプラッタに異なるユニットを共通して実装することができるように、各ユニットのコネクタの規格を統一している。
【0061】
図16には、本例のビデオルータの一例を示してある。
本例のビデオルータでは、入力数や、出力数や、ポイントスイッチの数が異なる複数のユニットを1つのプラッタに実装した一例を示してある。
具体的には、図16において、一番上側には、1台の12入力ユニットa1と、2台の4入力ユニットa4、a5と、1台の8入力ユニットa6が横に並べられている。一番右側には、1台の8出力ユニットb1と、2台の4出力ユニットb3、b4が縦に並べられている。これらの間に、1台の28×4スイッチユニットc11と、5台の4×4スイッチユニットc21、c22、c23、c24、c25と、1台の8×4スイッチユニットc26と、1台の8×8スイッチユニットc31と、10台の4×4スイッチユニットc33、c34、c35、c36、c37、c43、c44、c45、c46、c47が実装されている。これにより、28入力及び16出力のビデオルータ機能が構成されている。
【0062】
図17には、本例のビデオルータを構成するプラッタ(プラッタユニット)に設けられたコネクタの配置の一例を示してある。
本例のプラッタでは、図17において、横に4列及び縦に5行の計20個のコネクタCN11〜CN14、CN21〜CN24、CN31〜CN34、CN41〜CN44、CN51〜CN54が設けられている。本例では、ユニットの実装数を最大で4×5の20ユニットとしている。
ここで、コネクタの数や、各コネクタの接続可能な端子の数については、種々な態様が用いられてもよい。具体例として、全てのコネクタが4×4の端子と接続可能である構成や、或いは、それぞれのコネクタ毎に接続可能な端子の数が異なる(同じものがあってもよい)構成を用いることができる。
【0063】
本例では、各コネクタに、入力ユニットや出力ユニットや入出力ユニットやスイッチユニットを着脱可能に実装することができる。ここで、これらのユニットは増設する単位となり、任意の端子数(n入力及びm出力)のユニットが用いられてもよく、異なる端子数である複数のユニットが組み合わされて実装されてもよい。
図17の例では、各コネクタにn×mのスイッチユニットを実装することが可能であり、最大の回線数としては、端のコネクタ部を除いて計算すると、(n×4×3)入力及び(m×4×3)出力の回線を切り替えることが可能である。なお、端のコネクタは、本例では、入力と出力に使用される。
【0064】
図18(a)には、本例のビデオルータを構成するプラッタ(プラッタユニット)のコネクタC11〜C14、C21〜C24の配置の一例を示してある。
図18(b)には、プラッタの各コネクタC11〜C14、C21〜C24にユニットを差し込んで実装した状態の様子(イメージ)の一例を示してある。
【0065】
本例では、各コネクタC11〜C14、C21〜C24の接続可能な端子数は横4×縦4となっている。
また、本例では、ユニットの大きさの最小単位を4回路(横4×縦4)としており、4回路のユニット、8回路(横8×縦4)のユニット、16回路(横16×縦4)のユニットを実装している。具体的には、2個のコネクタCN11、CN12にはそれぞれ1台の4回路のユニットを実装してあり、2個のコネクタCN13、CN14にわたって1台の8回路のユニットを実装してあり、4個のコネクタCN21、CN22、CN23、CN24にわたって1台の16回路のユニットを実装してある。
本例では、回路数が異なってもコネクタの位置に互換性を持たせることができ、同じプラッタユニットで異なるユニットを実装することができる。
【0066】
ここで、他の構成例として、回路数毎にコネクタのサイズを変更する実装方法などを用いることもでき、必要な条件に応じて、プラッタユニットや実装するユニットを適宜のサイズとすることも可能であり、運用や製造コスト等を考慮して、柔軟な設計が可能である。
このように、各ユニット毎に構成規模を変えたユニットを実装することも可能であり、これらの組み合わせにより、柔軟な入出力構成を有するビデオルータを構築することができる。
【0067】
以上のように、本例のビデオルータでは、ユニット(入力ユニットや出力ユニットや入出力ユニットやスイッチユニット)の入力と出力を接続するためのプラッタを備え、小さなマトリクスを持つ複数のユニットをプラッタに接続して実装することにより、簡単に自由に、入力数や出力数を変更することができ、マトリクスの構成やマトリクスの数を変更することができる。
【0068】
従って、本例のビデオルータでは、必要な入出力数を持つルータを簡単に構成することができる。また、本例では、一般にルータの中で高価な構成部品であるルーティング用のスイッチユニットの数を必要最小限に抑えることが可能となり、装置全体のコストダウンができる。また、本例では、ユニット単位で活線挿抜(交換するユニット以外を稼働状態としたままで交換可能とする技術)を行うことにより、故障時に最小限の被害で済み、且つ、速やかな復旧を行うことができる。また、本例では、例えば、ユニットを共通化することにより、同じタイプの各ユニットを最低1個以上保有しておけば、障害時の対応が可能である。
【0069】
また、本例では、ユニットとして小規模な同一なユニットを用いることが可能であるため、ユニットの単価を安くすることができ、保守費の低減ができる。また、本例では、増設などの構成変更に対して、ユニットの追加等により速やかに対応することが可能となる。また、本例では、例えば、増設予定のユニットを予め実装しておく必要が無いため、当初のコストを抑えることが可能となる。
【0070】
また、本例のビデオルータでは、入出力される信号としては、種々なものが用いられてもよい。例えば、デジタル信号では映像と音声が重畳され、アナログ信号では映像(ビデオ)と音声(オーディオ)が別個な信号とされる。
一例として、ビデオ信号用(SDI(シリアル・デジタル・インタフェース))のビデオルータ(プラッタや各ユニット)を構成することが可能である。
【0071】
また、前記したSDIの音声信号がエンベデットされている態様ばかりでなく、前記したSDI信号の代わりにデジタル音声(AES/EBU規格など)の信号を切り替えることが可能なビデオルータ(プラッタや各ユニット)を構成することも可能である。
また、スイッチユニット等をアナログ信号に対応したものとすることにより、前記したSDI信号の代わりにアナログビデオやアナログオーディオの信号を切り替えることが可能なビデオルータ(プラッタや各ユニット)を構成することも可能である。
【0072】
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の一実施例に係る1入力及び1出力のスイッチユニット(ルーティングユニット)の構成例を示す図である。
【図2】本発明の一実施例に係る2入力及び2出力のスイッチユニット(ルーティングユニット)の構成例を示す図である。
【図3】本発明の一実施例に係る1入力及び1出力に対応した入出力ユニットの構成例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例に係るバッファを有する1入力及び1出力に対応した入出力ユニットの構成例を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係る入力ユニットの構成例を示す図である。
【図6】本発明の一実施例に係る出力ユニットの構成例を示す図である。
【図7】1入力及び1出力のルータの構成例を示す図である。
【図8】4入力及び4出力のルータの構成例を示す図である。
【図9】4入力及び4出力のルータの構成例を示す図である。
【図10】本発明の一実施例に係る4入力及び4出力のスイッチユニット(ルーティングユニット)の構成例を示す図である。
【図11】本発明の一実施例に係る4入力及び4出力のスイッチユニット(ルーティングユニット)に2対4のスイッチを実装したユニットの構成例を示す図である。
【図12】本発明の一実施例に係る4入力及び4出力のスイッチユニット(ルーティングユニット)に4対2のスイッチを実装したユニットの構成例を示す図である。
【図13】12入力及び8出力のビデオルータの構成例を示す図である。
【図14】12入力及び8出力のビデオルータの構成例を示す図である。
【図15】ビデオルータの構成例を示す図である。
【図16】ビデオルータの構成例を示す図である。
【図17】プラッタユニットのコネクタの配置の一例を示す図である。
【図18】プラッタユニットのコネクタにユニットを差した状態の一例を示す図である。
【図19】2入力及び2出力のルータの一例を示す図である。
【図20】ルーティングを外部から制御可能としたルータの一例を示す図である。
【図21】2入力及び2出力のルーティング回路の一例を示す図である。
【図22】4入力及び4出力のルータの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0074】
s・・スイッチ、 11、13・・入力コネクタ、 12、14・・出力コネクタ、 21〜24、101〜102・・バッファ、 31〜33・・ユニット、 41、42・・配線、 111・・制御装置、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオルータを構成するユニットであって、
1以上であるn個の入力端子と、
前記n個の入力端子のそれぞれと有線で接続されたn個の入力接続端子と、
1以上であるm個の出力端子と、
前記m個の出力端子のそれぞれと有線で接続されたm個の出力接続端子と、
前記n個の入力端子と前記m個の出力端子の組み合わせの1つ以上について設けられるスイッチと、
を備えたことを特徴とするビデオルータのユニット。
【請求項2】
ビデオルータを構成するユニットであって、
1以上であるn個の入力端子及び前記n個の入力端子のそれぞれと有線で接続されたn個の入力コネクタを備えた、又は、1以上であるm個の出力端子及び前記m個の出力端子のそれぞれと有線で接続されたm個の出力コネクタを備えた、又は、これら両方を備えた、
ことを特徴とするビデオルータのユニット。
【請求項3】
ビデオルータにおいて、
1以上であるn個の入力端子とn個の入力接続端子と1以上であるm個の出力端子とm個の出力接続端子を有するユニットを着脱可能に接続することが可能な複数のコネクタ部を設けたプラッタを用いて構成され、
前記プラッタでは、一のコネクタ部における前記入力接続端子の差込部と縦横のうちの一方向で隣接する他のコネクタ部における前記入力端子の差込部とが有線で接続されており、一のコネクタ部における前記出力端子の差込部と縦横のうちの他の方向で隣接する他のコネクタ部における前記出力接続端子の差込部とが有線で接続されている、
ことを特徴とするビデオルータ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate


【公開番号】特開2008−252516(P2008−252516A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−91084(P2007−91084)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】