説明

フォルダ管理装置及びフォルダ管理方法

【課題】ダビングなどの処理が途中で中断された場合に、処理途中のタイトルの有無をフォルダにより分かり易く通知することが可能なフォルダ管理装置を提供すること。
【解決手段】フォルダ管理装置は、ダビング予定タイトル又はダビング中断タイトルの発生に対応して、前記ダビング予定タイトル又は前記ダビング中断タイトルが属するダビング待ちフォルダを生成する生成手段と、タイトル一覧及びダビング待ちフォルダを含む画面を表示するための表示情報を出力する出力手段と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、DVD及びHDDなどに記録されたタイトルをフォルダで管理するフォルダ管理装置及びフォルダ管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
DVD及びHDDなどにタイトルを記録することが可能なレコーダが普及している。例えば、このようなレコーダは、HDDに記録されたタイトルをDVDへダビングするダビング機能も備えている。近年では、このダビング機能向上が求められている。
【0003】
例えば、レコーダが、HDDに記録されたタイトルの符号化レートを変更し、符号化レート変更済みタイトルをDVDへダビングする場合、DVDドライブの占有時間が長くなり、またユーザのダビング体感時間が長くなる傾向にある。そこで、レコーダは、空き時間に、HDDに記録されたダビング指定のタイトルの符号化レートを変更し、符号化レート変更済みタイトルをHDDに記録しておき、ダビング開始指示の入力に対応してHDDに記録された符号化レート変更済みのデータをDVDへ記録する(特許文献1参照)。これにより、DVDドライブの占有時間を減少するとともに、ユーザのダビング体感時間も減少させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−243414
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
また、上記したダビング時間の問題だけでなく、ダビング中断時の対応についても改善が求められている。例えば、ダビングが中断された場合、ダビングが完了していないタイトルが存在することになるが、このダビングが完了していないタイトルの有無をユーザは簡単に把握することができず、不便である。
【0006】
本発明の目的は、ダビングなどの処理が途中で中断された場合に、処理途中のタイトルの有無をフォルダにより分かり易く通知することが可能なフォルダ管理装置及びフォルダ管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係るフォルダ管理装置は、ダビング予定タイトル又はダビング中断タイトルの発生に対応して、前記ダビング予定タイトル又は前記ダビング中断タイトルが属するダビング待ちフォルダを生成する生成手段と、タイトル一覧及びダビング待ちフォルダを含む画面を表示するための表示情報を出力する出力手段と、を備えている。
【0008】
本発明の一実施形態に係るフォルダ管理方法は、ダビング予定タイトル又はダビング中断タイトルの発生に対応して、前記ダビング予定タイトル又は前記ダビング中断タイトルが属するダビング待ちフォルダを生成し、タイトル一覧及びダビング待ちフォルダを含む画面を表示するための表示情報を出力する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ダビングなどの処理が途中で中断された場合に、処理途中のタイトルの有無をフォルダにより分かり易く通知することが可能なフォルダ管理装置及びフォルダ管理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】ダビングの手順を説明するとともに、ダビング待ちフォルダ表示画面の一例を示す図である。
【図2】ダビング待ちフォルダ非表示の一例を示す図である。
【図3A】中止/中断が発生することなくレート変換ダビング(画質指定ダビング)及び高速ダビングが完了するケースを示す図である。
【図3B】レート変換ダビング中に中止/中断が発生するケースを示す図である。
【図3C】中止/中断が発生することなくレート変換ダビングが完了し、高速ダビング中に中止/中断が発生するケースを示す図である。
【図4】ダビング処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】ダビング待ちフォルダの表示/非表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係る映像記録再生装置(フォルダ管理装置)の概略構成を示すブロック図である。
【図7】タイトル又はチャプター編集の手順を説明するとともに、編集待ちフォルダ表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0012】
図6は、本発明の一実施形態に係る映像記録再生装置(フォルダ管理装置)の概略構成を示すブロック図である。
【0013】
図6に示すように、映像記録再生装置1は、ユーザ操作入力部101、信号受光部102、制御モジュール104、チューナ部105、OSD制御モジュール107、録画再生信号処理モジュール108、合成出力処理モジュール109、ディスクドライブ部111、ハードディスクドライブ部112を備えている。
【0014】
さらに、制御モジュール104は、ダビングモード判定モジュール1041、ダビング処理モジュール1042、ダビング待ちフォルダ生成モジュール1043、ダビング待ちフォルダ表示/非表示処理モジュール1044、ダビング待ちフォルダ表示位置判断処理モジュール1045、ダビング待ちファイル格納処理モジュール1046を備えている。
【0015】
チューナ部105は、指定されたチャンネルの放送信号を選択し、選択した放送信号を録画再生信号処理モジュール108へ入力する。録画処理が指定されている場合には、録画再生信号処理モジュール108は、放送信号に対応した映像信号及び音声信号をディスクドライブ部111又はハードディスクドライブ部112へ入力する。ディスクドライブ部111は、入力された映像信号及び音声信号を光ディスクへ記録する。或いは、ハードディスクドライブ部112は、入力された映像信号及び音声信号をハードディスクへ記録する。再生処理が指定されている場合には、録画再生信号処理モジュール108は、放送信号に対応した映像信号及び音声信号を、合成出力処理モジュール109を介して、モニター2へ出力する。
【0016】
続いて、図1、図2、図4を参照し、リモートコントローラ102aによるダビング処理の一例について説明する。なお、本実施形態では、リモートコントローラ102aによるダビング処理について説明するが、ユーザ操作入力部101によりダビング処理を実行することもできる。
【0017】
ダビング指定操作に対応して、リモートコントローラ102aは、ダビングを指定するための制御信号を送信し、信号受光部102は、リモートコントローラ102aから送信された制御信号を受信し、受信した制御信号に応じた情報を制御モジュール104へ通知する。これにより、制御モジュール104は、タイトル選択画面を表示するための表示情報をOSD制御モジュール107へ出力し、OSD制御モジュール107は、この表示情報を合成出力処理モジュール109を介して、モニター2へ出力する。これにより、モニター2は、図1に示すタイトル選択画面S11を表示する。
【0018】
タイトル選択画面S11は、例えば複数のタイトルを上段に表示し、これら複数のタイトルの中からリモートコントローラ102aを介してダビング候補として選択されたダビング候補タイトルを下段に表示する。リモートコントローラ102aを介して、HDDからDVDへのダビングとダビングモードとが指定されると、制御モジュール104は、指定されたダビングモードで指定されたダビングを実行する(図1のST101)(図4のST301)。
【0019】
例えば、ダビングモード判定モジュール1041によりレート無変換ダビングモードであると判定されると(ST302、NO)、ダビング処理モジュール1042は、レートを変換することなく、HDDのダビング候補タイトルをDVDへ高速ダビングする(ST303)。高速ダビング終了前に(ST304、NO)ダビングの中止/中断が発生すると(ST305)、ダビングが中止/中断される。再び、リモートコントローラ102aを介してダビング再開が指定されると(ST306、YES)、ダビング処理モジュール1042は、高速ダビングが終了するまで、高速ダビングを継続する。なお、ダビングの中止は、主にユーザ操作によるもので、ダビングの中断は、主に停電によるものである。
【0020】
また、ダビングによりダビング候補タイトルの著作権情報が変更されたり、ダビング候補タイトルが削除されたりする。例えば、ダビング候補タイトルの著作権情報に含まれたダビング可能回数が9を示している場合に、このダビング候補タイトルが1回ダビングされると、ダビング候補タイトルの著作権情報に含まれたダビング可能回数は8に変更される。また、ダビング候補タイトルの著作権情報に含まれたダビング可能回数が0を示している場合に、このダビング候補タイトルが1回ダビングされると、このダビング候補タイトルは削除される。
【0021】
また、ダビングモード判定モジュール1041によりレート変換ダビングモードであると判定されると(ST302、NO)、ダビング処理モジュール1042は、HDDのダビング候補タイトルのレートを変換しHDDへダビングする(ST307)。レート変換ダビング終了前に(ST308、NO)ダビングの中止/中断が発生すると(ST310)、ダビングが中止/中断される。再び、リモートコントローラ102aを介してダビング再開が指定されると(ST312、YES)、ダビング処理モジュール1042は、レート変換ダビングが終了するまで、レート変換ダビングを継続する。
【0022】
レート変換ダビングが終了すると(ST308、YES)、次に、ダビング処理モジュール1042は、HDDのレート変換済みのタイトルをDVDへ高速ダビング(移動)する(ST309)。高速ダビング終了前に(ST311、NO)ダビングの中止/中断が発生すると(ST314、NO)、ダビング待ちフォルダ生成モジュール1043は、ダビング待ちフォルダを生成し、ダビング待ちファイル格納処理モジュール1046は、HDDのレート変換済みのタイトルをこのダビング待ちフォルダへ格納する(ST315)。
【0023】
或いは、レート変換ダビングが終了すると(ST308、YES)、次に、ダビング待ちフォルダ生成モジュール1043は、ダビング待ちフォルダを生成し、ダビング待ちファイル格納処理モジュール1046は、HDDのレート変換済みのタイトルをこのダビング待ちフォルダへ格納する。続いて、ダビング処理モジュール1042は、ダビング待ちフォルダへ格納されたHDDのレート変換済みのタイトルをDVDへ高速ダビングする。高速ダビング終了前にダビングの中止/中断が発生すると、ダビング待ちフォルダ内にダビング待ちのHDDのレート変換済みのタイトルが残る。
【0024】
ここで、リモートコントローラ102aによりダビングが中止される例について補足する。例えば、高速ダビング終了前に(ST311、NO)リモートコントローラ102aを介してダビングの中止が指示されると、これに対応して制御モジュール104は、ダビング中止案内を表示するための表示情報をOSD制御モジュール107へ出力し、OSD制御モジュール107は、この表示情報を合成出力処理モジュール109を介して、モニター2へ出力する。これにより、モニター2は、図1に示すダビング中止確認画面S12を表示する。さらに、リモートコントローラ102aを介してダビングの中止を受け入れる旨が選択されると(ST102)、これに対応して制御モジュール104はダビングの中止を指示し、ダビング処理モジュール1042はダビングを中止し、上記したように、ダビング待ちフォルダ生成モジュール1043が、ダビング待ちフォルダを生成し、ダビング待ちファイル格納処理モジュール1046は、HDDのレート変換済みのタイトルをこのダビング待ちフォルダへ格納する(ST103)。或いは、事前に生成されたダビング待ちフォルダ内にダビング待ちのHDDのレート変換済みのタイトルが残る。
【0025】
また、ダビング待ちフォルダ表示位置判断処理モジュール1045は、ダビング待ちフォルダの表示位置を判断し、ダビング待ちフォルダ表示/非表示処理モジュール1044は、ダビング待ちフォルダを所定位置へ表示する。例えば、ダビング待ちフォルダ表示/非表示処理モジュール1044は、タイトル一覧とともにダビング待ちフォルダを表示する。つまり、映像記録再生装置1の合成出力処理モジュール109は、タイトル一覧及びダビング待ちフォルダを含む画面を表示するための表示情報を出力する。これにより、モニター2は、図1に示すダビング待ちフォルダ表示画面S13を表示する。例えば、このダビング待ちフォルダ表示画面S13は、システムフォルダを含む画面であり、このダビング待ちフォルダ表示画面S13の中で、ダビング待ちフォルダはシステムフォルダに隣接した位置に配置される。隣接位置の一例として、ダビング待ちフォルダはシステムフォルダの前後又は左右の配置でもよい。なお、システムフォルダは、例えば、削除タイトルを一時的に格納するためのゴミ箱フォルダである。
【0026】
リモートコントローラ102aを介して、ダビング待ちフォルダ表示画面S13の中のダビング待ちフォルダが選択されると、これに対応して制御モジュール104は、ダビング待ちフォルダ内容画面を表示するための表示情報をOSD制御モジュール107へ出力し、OSD制御モジュール107は、この表示情報を合成出力処理モジュール109を介して、モニター2へ出力する。これにより、モニター2は、図1に示すダビング待ちフォルダ内容画面S14を表示する。
【0027】
さらに、リモートコントローラ102aを介して、ダビング待ちフォルダ内容画面S14の中のダビング待ちタイトルのダビング再開が指定されると(ST316、YES)、ダビング処理モジュール1042は、ダビング待ちフォルダに格納されたダビング待ちタイトルの高速ダビング(移動)を再開する。そして、ダビング待ちフォルダに格納された全てのダビング待ちタイトルの高速ダビング(移動)が終了すると(ST311、YES)、ダビング処理モジュール1042は、ダビング待ちフォルダに格納された全てのダビング待ちタイトルを削除し、ダビング待ちフォルダ生成モジュール1043は、ダビング待ちフォルダを消去する(ST313)。或いは、ダビング待ちフォルダ表示/非表示処理モジュール1044は、ダビング待ちフォルダを非表示に制御する。
【0028】
また、リモートコントローラ102aを介して、ダビング待ちフォルダに格納された全てのダビング待ちタイトルが削除されたり(図2のタイトル削除確認画面S21参照)、移動されたりしたとき(図2のタイトル移動画面S22参照)(図2のST201)、つまりダビング待ちフォルダ内に格納されたタイトルが無くなると、ダビング待ちフォルダ生成モジュール1043は、ダビング待ちフォルダを消去する。或いは、ダビング待ちフォルダ表示/非表示処理モジュール1044は、ダビング待ちフォルダを非表示に制御する(ST202)(図2のタイトル一覧画面S23参照)。
【0029】
また、図3A〜図3Cを参照し、ダビング待ちフォルダの生成、表示、及び非表示についてさらに説明する。図3Aは、中止/中断が発生することなくレート変換ダビング(画質指定ダビング)及び高速ダビングが完了するケースを示す図である。例えば、図3Aに示すように、映像記録再生装置1が、レート変換ダビングの開始に伴い、ダビング対象タイトルのレートを変換し、レート変換済みタイトルをHDDへ記録する。このとき、ダビング対象タイトルの著作権情報が更新される(例えばコピー可能回数9→コピー可能回数8)。さらに、映像記録再生装置1は、HDD上にダビング待ちフォルダを生成し、レート変換済みタイトル(コピーx)をダビング待ちフォルダへ格納する。また、映像記録再生装置1は、ダビング待ちフォルダに格納されたレート変換済みのタイトル(コピーx)をDVDへ高速ダビング(移動)し、このダビング待ちフォルダの中の全てのタイトルのダビング完了(移動完了)により、このダビング待ちフォルダの中の全てのタイトルを削除し、ダビング待ちフォルダを削除する。或いは、ダビング待ちフォルダを非表示とする。
【0030】
図3Bは、レート変換ダビング中に中止/中断が発生するケースを示す図である。例えば、図3Bに示すように、映像記録再生装置1が、レート変換ダビングの開始に伴い、ダビング対象タイトルのレートを変換し、レート変換済みタイトルをHDDへ記録しているとき(レート変換ダビング中)に、中止/中断が発生すると、映像記録再生装置1は、この状態で、レート変換ダビングの再開を待つ。このケースでは、著作権情報は更新されない。
【0031】
図3Cは、中止/中断が発生することなくレート変換ダビングが完了し、高速ダビング中に中止/中断が発生するケースを示す図である。例えば、図3Cに示すように、映像記録再生装置1が、レート変換ダビングの開始に伴い、ダビング対象タイトルのレートを変換し、レート変換済みタイトルをHDDへ記録する。このとき、ダビング対象タイトルの著作権情報が更新される(例えばコピー可能回数9→コピー可能回数8)。さらに、映像記録再生装置1は、HDD上にダビング待ちフォルダを生成し、レート変換済みタイトル(コピーx)をダビング待ちフォルダへ格納する。また、映像記録再生装置1は、このダビング待ちフォルダに格納されたレート変換済みのタイトル(コピーx)のDVDへの高速ダビング(移動)を開始する。この高速ダビング(移動)中に中止/中断が発生すると、映像記録再生装置1は、ダビング途中のタイトルを含むダビング待ちフォルダを表示状態にして、高速ダビングの再開を待つ。このとき、ダビング待ちフォルダに格納されたダビング途中のタイトルは削除されず、またダビング待ちフォルダに格納されたダビング途中のタイトルの著作権情報は変更されない。しかしながら、DVD上のダビング途中のタイトルは削除される。高速ダビングが再開されると、映像記録再生装置1は、ダビング待ちフォルダの中のダビング途中のタイトルのダビング(移動)を再開し、このダビング待ちフォルダの中の全てのタイトルのダビング完了(移動完了)により、このダビング待ちフォルダの中の全てのタイトルを削除し、ダビング待ちフォルダを削除する。或いは、ダビング待ちフォルダを非表示とする。
【0032】
ここで、図5を参照して、ダビング待ちフォルダ表示/非表示処理モジュール1044によるダビング待ちフォルダの表示/非表示処理について説明する。例えば、リモートコントローラ102aを介して、タイトルサムネイル一覧表示が指定されると、タイトルサムネイルが一覧表示される(ST401)。ダビング待ちフォルダ表示/非表示処理モジュール1044は、ダビング待ちフォルダの有無を判断し、上記したようにダビング待ちフォルダが生成されており、且つダビング待ちフォルダが削除されていなければ、ダビング待ちフォルダを表示すべきか否か判断する。
【0033】
例えば、タイトルサムネイル一覧表示中に多数のタイトルサムネイルが含まれており、1画面で表示しきれないケースを想定する。このようなケースでは、リモートコントローラ102aを介して画面スクロール操作により、全てのタイトルサムネイルを見ることができる。従って、タイトルサムネイル一覧表示中にはゴミ箱フォルダ(システムフォルダ)が含まれているが、現在表示されている1画面中にゴミ箱フォルダが含まれているとは限らない。つまり、画面スクロールを利用しないと、ゴミ箱フォルダを見ることができないケースがある。
【0034】
そこで、ダビング待ちフォルダ表示/非表示処理モジュール1044は、現在表示されている1画面中にゴミ箱フォルダが含まれているか否かを判断し(ST402)、現在表示されている1画面中にゴミ箱フォルダが含まれていれば(ST402、YES)、ゴミ箱フォルダに隣接する位置にダビング待ちフォルダを表示し(ST403)、現在表示されている1画面中にゴミ箱フォルダが含まれていなければ(ST402、NO)、ダビング待ちフォルダを非表示とする(ST404)。
【0035】
上記説明では、映像記録再生装置1が、ダビング待ちフォルダを生成し、ダビング待ちタイトルの有無を分かり易く通知するケースについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、映像記録再生装置1は、以下説明する編集待ちフォルダを生成し、編集待ちタイトルの有無を分かり易く通知することもできる。
【0036】
図7は、編集の手順を説明するとともに、編集待ちフォルダ表示画面の一例を示す図である。編集操作に対応して、リモートコントローラ102aは、編集を指定するための制御信号を送信し、信号受光部102は、リモートコントローラ102aから送信された制御信号を受信し、受信した制御信号に応じた情報を制御モジュール104へ通知する。これにより、制御モジュール104は、編集画面を表示するための表示情報をOSD制御モジュール107へ出力し、OSD制御モジュール107は、この表示情報を合成出力処理モジュール109を介して、モニター2へ出力する。これにより、モニター2は、図7に示す編集画面S31を表示する。編集画面S31を介して、タイトルを分割したり結合したり、チャプターを分割したり結合したりすることができる。
【0037】
例えば、編集対象タイトルの編集を中断する場合(ST501)、リモートコントローラ102aを介してクイックメニュー表示画面S32を表示し、クイックメニューの中から編集中断を選択する(ST502)。これに対応して制御モジュール104は、編集の中断を指示し、編集待ちフォルダを生成し、編集対象タイトルをこの編集待ちフォルダへ格納する(ST503)。また、制御モジュール104は、編集待ちフォルダの表示位置を判断し、編集待ちフォルダを所定位置へ表示する。例えば、制御モジュール104は、タイトル一覧とともに編集待ちフォルダを表示する。つまり、映像記録再生装置1の合成出力処理モジュール109は、タイトル一覧及び編集待ちフォルダを含む画面を表示するための表示情報を出力する。これにより、モニター2は、図7に示す編集待ちフォルダ表示画面S33を表示する。例えば、この編集待ちフォルダ表示画面S33は、システムフォルダを含む画面であり、この編集待ちフォルダ表示画面S23の中で、編集待ちフォルダはシステムフォルダに隣接した位置に配置される。
【0038】
リモートコントローラ102aを介して、編集待ちフォルダ表示画面S23の中の編集待ちフォルダが選択されると、これに対応して制御モジュール104は、編集待ちフォルダ内容画面を表示するための表示情報をOSD制御モジュール107へ出力し、OSD制御モジュール107は、この表示情報を合成出力処理モジュール109を介して、モニター2へ出力する。これにより、モニター2は、図1に示す編集待ちフォルダ内容画面S34を表示する。
【0039】
さらに、リモートコントローラ102aを介して、編集待ちフォルダ内容画面S14の中の編集待ちタイトルの編集再開が指定されると、制御モジュール104は、編集待ちフォルダに格納された編集待ちタイトルの編集を再開する。そして、編集待ちフォルダに格納された全ての編集待ちタイトルの編集が終了すると、制御モジュール104は、編集待ちフォルダに格納された全ての編集待ちタイトルを削除し、編集待ちフォルダを消去する。或いは、制御モジュール104は、編集待ちフォルダを非表示に制御する。
【0040】
以上、本実施形態によれば、レート変換ダビング後に高速ダビング(移動)が中断又は中止された場合、ダビングが完了していないタイトルの有無を分かり易くユーザに知らせることができる。同様に、タイトル又はチャプターの編集が中断又は中止された場合、編集が完了していないタイトル又はチャプターの有無を分かり易くユーザに知らせることができる。
【0041】
なお、上記説明では、ダビング中断タイトル又はダビング中止タイトルの発生に対応して、ダビング待ちフォルダを生成するケースについて説明したが、本発明はこれだけに限定されるものではなく、例えばダビング予約によるダビング予定タイトルの発生に対応して、ダビング待ちフォルダを生成するようにしてもよい。同様に、編集予約による編集予定タイトルの発生に対応して、編集待ちフォルダを生成するようにしてもよい。
【0042】
なお、上記したモジュールとは、ハードウェアで実現するものであっても良いし、CPU等を使ってソフトウェアで実現するものであってもよい。
【0043】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0044】
1…映像再生装置、101…ユーザ操作入力部、102…信号受光部、104…制御モジュール、105…チューナ部、107…OSD制御モジュール、108…録画再生信号処理モジュール、109…合成処理モジュール、111…ディスクドライブ部、112…ハードディスクドライブ部、1041…ダビングモード判定モジュール、1042…ダビング処理モジュール、1043…ダビング待ちフォルダ生成モジュール、1044…ダビング待ちフォルダ表示/非表示処理モジュール、1045…ダビング待ちフォルダ表示位置判断処理モジュール、1046…ダビング待ちファイル格納処理モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダビング予定タイトル又はダビング中断タイトルの発生に対応して、前記ダビング予定タイトル又は前記ダビング中断タイトルが属するダビング待ちフォルダを生成する生成手段と、
タイトル一覧及びダビング待ちフォルダを含む画面を表示するための表示情報を出力する出力手段と、
を備えたフォルダ管理装置。
【請求項2】
前記画面は、システムフォルダを含むことを特徴とする請求項1に記載のフォルダ管理装置。
【請求項3】
前記画面は、前記システムフォルダに隣接した前記ダビング待ちフォルダを含むことを特徴とする請求項1に記載のフォルダ管理装置。
【請求項4】
前記システムフォルダは、削除タイトルを一時的に格納するためのゴミ箱フォルダであることを特徴とする請求項1に記載のフォルダ管理装置。
【請求項5】
前記ダビング予定タイトル又は前記ダビング中断タイトルが無くなったことに対応して、前記ダビング待ちフォルダを削除する削除手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のフォルダ管理装置。
【請求項6】
編集中断タイトルの発生に対応して、前記編集中断タイトルが属する編集待ちフォルダを生成する生成手段と、
タイトル一覧及び編集待ちフォルダを含む画面を表示するための表示情報を出力する出力手段と、
を備えたフォルダ管理装置。
【請求項7】
ダビング予定タイトル又はダビング中断タイトルの発生に対応して、前記ダビング予定タイトル又は前記ダビング中断タイトルが属するダビング待ちフォルダを生成し、
タイトル一覧及びダビング待ちフォルダを含む画面を表示するための表示情報を出力するフォルダ管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−34616(P2011−34616A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−178228(P2009−178228)
【出願日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】