説明

ポンプ及び液体供給装置

【課題】比速度の小さなポンプにおいて戻り羽根の上流側から下流側に向かって急激な流路拡大を避け、滑らかに導水することができ、流体損失が少なく、効率的な少水量高揚程のポンプを提供する。
【解決手段】流体を吸排する少なくとも2枚の羽根車を直列に内蔵したポンプ部13と、ポンプ部が収納され液体の吸入口と吐出口が配置されたポンプケース14と、ポンプ部を駆動するモータ部10と、を備え、さらに前記羽根車の周りの接線方向へ向かう複数のガイド路を形成する案内羽根27と、前記羽根車間に放射状に設けられ、前記ガイド路からの圧力水を次段の羽根車の吸入口へ集水する流路を形成する複数の戻り羽根28とを有するポンプにおいて、前記戻り羽根28の構成を複数のリブ32により形成される凹型の流路の入口32における断面積の和が吸入口11の断面積以上でかつ前記凹型の流路の体積和が流路を構成する領域の非流路部の体積和よりも小さくした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータにより駆動され、液体を吸入して吐出するポンプおよび同ポンプを備えた液体供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、市場からは、高揚程、少水量の小型ポンプが要望されている。従来から遠心ポンプの場合には、ポンプ外径を大きくすることなく高揚程を実現するために、羽根車を同一軸上に多段に配置することが行われている。これは1つの羽根車で与えられるエネルギーを持つ液体が多段とされた羽根車に次々と流入して、そのつどエネルギーが与えられ、高揚程を実現できるものである。
【0003】
縦型の多段遠心ポンプにおいては、外周面に吐出口を有している羽根車を上下方向に沿って複数段配設し、下部に吸込口を設けている。図5には、この種の羽根車の一例を示す。図5に示すように、羽根車の周りには、接線方向へ向かう複数のガイド路を形成する案内羽根27と、多段配置される羽根車間に放射状に設けられ、前記ガイド路からの圧力水を次段の羽根車の吸入口37へ集水する戻り流路を形成する複数の戻り羽根28とが形成されている。
【0004】
この戻り羽根28は、複数の薄い(厚みが薄い)リブ32で形成され、そのリブ32間に形成される凹型の流路33の体積和は、流路を構成する領域の非流路部(リブ全体)の体積和よりも大きい(例えば、特許文献1など参照)。すなわち、流路の体積和をV1、非流路部の体積和をV2とすると、V1>V2となっている。
【特許文献1】特開2003−184778号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記した特許文献1に記載の技術では、吸入口と吐出口が比較的大きい大流量ポンプに適用される場合が多く、吸入口と吐出口が小さく高揚程、少流量の小型ポンプすなわち比速度の小さなポンプに採用するには、吸入口の断面積に対し、案内羽根、戻り羽根の流路断面積が大きくなり、流路が急激に拡大され、流体損失が大きくなるという問題点があった。
【0006】
そこで本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、比速度の小さなポンプにおいて戻り羽根の上流側から下流側に向かって急激な流路拡大を避け、滑らかに導水することができ、流体損失が少なく、効率的な少水量高揚程のポンプおよび同ポンプを備えた液体供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、流体を吸排する少なくとも2枚の羽根車を直列に内蔵したポンプ部と、ポンプ部が収納され液体の吸入口と吐出口が配置されたポンプケースと、ポンプ部を駆動するモータ部と、を備え、さらに前記羽根車の周りの接線方向へ向かう複数のガイド路を形成する案内羽根と、前記羽根車間に放射状に設けられ、前記ガイド路からの圧力水を次段の羽根車の吸入口へ集水する流路を形成する複数の戻り羽根とを有するポンプにおいて、前記戻り羽根の構成を複数のリブにより形成される凹型の流路の入口における断面積の和が吸入口の断面積以上でかつ前記凹型の流路の体積和が流路を構成する領域の非流路部の体積和よりも小さくしたことを特徴としている。
【0008】
この構成により、比速度の小さなポンプにおいて、戻り羽根の上流側から下流側に向かって急激な流路拡大を避け、滑らかに導水することができるという作用が達成できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、流体損失が少なく、効率的な少水量高揚程のポンプおよび同ポンプを備えた液体供給装置を提供できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の実施の形態は、流体を吸排する少なくとも2枚の羽根車を直列に内蔵したポンプ部と、ポンプ部が収納され液体の吸入口と吐出口が配置されたポンプケースと、ポンプ部を駆動するモータ部と、を備え、さらに前記羽根車の周りの接線方向へ向かう複数のガイド路を形成する案内羽根と、前記羽根車間に放射状に設けられ、前記ガイド路からの圧力水を次段の羽根車の吸入口へ集水する流路を形成する複数の戻り羽根とを有するポンプにおいて、前記戻り羽根の構成を複数のリブにより形成される凹型の流路の入口における断面積の和が吸入口の断面積以上でかつ前記凹型の流路の体積和が流路を構成する領域の非流路部の体積和よりも小さくなるようにしたものである。すなわち、凹型の流路の入口における断面積の和をS1、吸入口断面積をS2、凹型の流路の体積和をV1、非流路部の体積和をV2とすると、S1≧S2かつV1≦V2としたものである。
【0011】
これにより、比速度の小さなポンプにおいて、戻り羽根の上流側から下流側に向かって急激な流路拡大を避け、滑らかに導水することができ、流体損失が少なく、効率的な少水量高揚程のポンプを提供できる。
【0012】
また、前記戻り羽根の中心方向側の先端が次段の羽根車の吸入口に接するよう形成してもよい。
【0013】
これにより、次段の羽根車の吸入口への流入時に旋回流れを引き起こし、流れを滑らかにすることができる。
【0014】
そして、上記ポンプを電子部品の冷却装置等の液体供給装置に組み込むようにすれば、液体供給装置の使い勝手を大いに高めることができる。
【実施例】
【0015】
以下、本発明の実施例について図面を用いて詳細に説明する。
【0016】
(実施例1)
図1に示すシステムにおいては、発熱部品1が基板2に実装されており、発熱部品1と冷媒3とで熱交換を行ない発熱部品1を冷却する冷却器4が配置されている。
【0017】
そして、このシステムでは、冷媒3から熱を取り除く放熱器5と、冷媒3を貯めておくリザーブタンク6と、さらに冷媒3を循環させるポンプ7が配置されていて、前記冷却器4と放熱器5とリザーブタンク6、およびポンプ7を接続する配管8が取りつけられている。
【0018】
ポンプ7は、図2に示すように、ポンプ本体9の上側には吸入口11と吐出口12が設けられ、リザーブタンク6内の冷媒3を吸排するポンプ部13を内蔵したポリフェニレンサルファイド(PPS)等のプラスチックやステンレス等の金属からなるポンプケース14が配置されている。
【0019】
ポンプケース14の下側には、ポンプ7の駆動源となるモータ部10を収納し、モータ部10とポンプ部13を隔離してポンプ部13からモータ部10へのリザーブタンク6内の冷媒3の浸入を防止するためのアルミ等の金属や耐熱性プラスチック等からなる防水隔壁15が設置されている。
【0020】
モータ部10は、磁界を発生させる円筒形状のステータ16と、そのステータ16を制御する制御部17と、ステータ16および制御部17を保護するために注入され硬化した樹脂18と、樹脂18の露出を防ぐ蓋19とから構成されていて、ステータ16は防水隔壁15の凹状になった内側に取りつけられている。
【0021】
ステータ16の下側には、例えばトランスやトランジスタ等の電子部品20および21を備えた制御部17が設けられている。
【0022】
一方、ポンプ部13は、ステータ16が発生させた磁界により回転駆動され永久磁石等からなる円筒形状のロータ22を有しており、そのロータ22と一体に表面に取りつけられた複数の羽根23を有している。
【0023】
その複数の羽根23によりリザーブタンク6内の冷媒3を吸排するPPS等のプラスチック等からなる同じく円筒形状の吐出口側の羽根車24と、同じくPPS等のプラスチック等からなる円筒形状の吸入口側の羽根車25とが、縦方向に直列に多段配置されている。
【0024】
吐出側の羽根車24と吸入口側の羽根車25との間には、これらを仕切るステンレス等の金属からなる円盤形状の仕切り板26が設けられている。また、これら吐出側の羽根車24と吸入口側の羽根車25との間には、吸入口側の羽根車25から周囲方向に排出された水を吐出側の羽根車24の中央吸込み口へと導入させるPPS等のプラスチック等からなる案内羽根27と戻り羽根28とが配置されている。
【0025】
吐出側の羽根車24と吸入口側の羽根車25の回転の中心には、焼成カーボン或いはモールドカーボンからなる軸受29が取り付けられている。そして、この軸受29には、ロータ22と、吐出側の羽根車24および吸入口側の羽根車25とを回転自在に支持するステンレス等の金属からなる円柱形状の軸30が設けられている。軸30の両側には、軸受29と摺接するセラミック等からなる中空円板形状の軸受板31が取りつけられている。
【0026】
さらに、ロータ22は、防水隔壁15を介して前記ステータ16と対向するように設置されている。
【0027】
ここで、戻り羽根28は、図3に示すように吸入口側の羽根車25と仕切り板26に挟まれた空間の領域において、従来のような薄いリブではなく肉厚の厚い複数のリブ32により凹型の流路33を形成し、この凹型の流路の入り口34における断面積の和が、ポンプケース14に形成した吸入口11の断面積以上でかつ、凹型の流路33の体積の和が、凸型の非流路部(凹型の流路33を除く部位)35の体積和より小さくなるように形成している。
【0028】
すなわち、凹型の流路の入り口34における断面積の和をS1、吸入口11の断面積をS2、凹型の流路33の体積の和をV1、凸型の非流路部35の体積の和をV2とすると、S1≧S2かつV1≦V2としている。
【0029】
本例では、比速度50以下の高揚程、少水量の小型ポンプにおいて、案内羽根27の羽根枚数を4枚、戻り羽根28の凹型の流路33を4箇所としてS1=5・S2>S2、V1=4/9・V2<V2としている。
【0030】
よって、比速度の小さなポンプにおいて、戻り羽根28の上流側から下流側に向かって急激な流路拡大を避け、滑らかに導水することができる。
【0031】
以上の構成において、本実施例1におけるポンプおよびそのポンプを備えた冷却装置の動作を図1から図3を用いて説明する。
【0032】
ポンプ7において制御部17により制御されたステータ16が磁界を発生させると、その磁界によりロータ22が回転駆動される。ロータ22が回転駆動されると、ロータ22と一体に形成された吐出側の羽根車24が同じく回転駆動され、そして吸入口側の羽根車25が回転駆動されることでポンプ7が駆動される。
【0033】
ポンプ7が駆動されると、冷媒3はリザーブタンク6の下部に取りつけられた流出口より配管8に流入し、配管8を流れてポンプ7の上部側面に設置された吸入口11よりポンプ7内の吸入口側の羽根車25に吸入される。
【0034】
吸入された冷媒3は、回転する吸入口側の羽根車25の表面に形成された複数の羽根23により周囲方向へ圧送され、案内羽根27の周囲に設けられた羽根により周囲切欠き口40に導水され、この切欠き口40より案内羽根27と仕切り板26により区切られた吐出側の羽根車24の吸込み室へ導水され、案内羽根27の吐出口側に設けられた戻り羽根28により中央吸込み口に導水され、吐出側の羽根車24に吸入される。
【0035】
吸入された冷媒3は、回転する吐出側の羽根車24の表面に形成された複数の羽根23により周囲方向へ圧送され、側面に配置された吐出口12よりポンプ7外へ吐出される。
【0036】
吐出された冷媒3は、吐出口12に接続された配管8を通って、冷却器4に送られ、発熱部品1の熱を奪うことでその温度が上昇して放熱器5に送られ、放熱器5で冷やされてその温度が降下してリザーブタンク6へ戻る。
【0037】
このように、本システムでは、冷媒3をポンプ7を用いることにより循環し、発熱部品1を冷却することが可能となる。
【0038】
以上のように本実施例1によれば、戻り羽根28は、吸入口側の羽根車25と仕切り板26に挟まれた空間の領域において、複数のリブ32により凹型の流路33を形成し、この凹型の流路の入り口34における断面積の和が吸入口11の断面積以上でかつ、凹型の流路33の体積の和が凸型の非流路部35の体積和より小さくなるように形成することで、比速度の小さなポンプにおいて、戻り羽根28の上流側から下流側に向かって急激な流路拡大を避け、滑らかに導水することができる。よって、本実施例1によれば、戻り羽根28による流体損失が少なく、効率的な少水量高揚程のポンプを提供できる。
【0039】
(実施例2)
本実施例2において、実施例1と同じ構成および作用効果を有する部材及び部位については実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例1の説明を援用する。
【0040】
本実施例2が実施例1と異なる部分は、戻り羽根28の中心方向側の先端36(図3参照)が、次段の羽根車24の吸入口37に接するよう形成したところである。
【0041】
このように構成することで、次段の羽根車24の吸入口37への流入時に旋回流れを引き起こすことができる。
【0042】
上記差異を踏まえて、本実施例2におけるポンプおよびそのポンプを備えた冷却装置の動作を図1から図3を用いて説明する。
【0043】
ポンプ7において制御部17により制御されたステータ16が磁界を発生させると、その磁界によりロータ22が回転駆動される。ロータ22が回転駆動されると、ロータ22と一体に形成された吐出側の羽根車24が同じく回転駆動され、そして吸入口側の羽根車25が回転駆動されることでポンプ7が駆動される。
【0044】
ポンプ7が駆動されると、冷媒3はリザーブタンク6の下部に取りつけられた流出口より配管8に流入し、配管8を流れてポンプ7の上部側面に設置された吸入口11よりポンプ7内の吸入口側の羽根車25に吸入される。
【0045】
吸入された冷媒3は、回転する吸入口側の羽根車25の表面に形成された複数の羽根23により周囲方向へ圧送され、案内羽根27の周囲に設けられた羽根により周囲切欠き口40に導水され、この切欠き口40より案内羽根27と仕切り板26により区切られた吐出側の羽根車24の吸込み室へ導水され、案内羽根27の吐出口側に設けられた戻り羽根28により中央吸込み口に導水され、吐出側の羽根車24に吸入される。
【0046】
吸入された冷媒3は、回転する吐出側の羽根車24の表面に形成された複数の羽根23により周囲方向へ圧送され、側面に配置された吐出口12よりポンプ7外へ吐出される。
【0047】
吐出された冷媒3は、吐出口12に接続された配管8を通って、冷却器4に送られ、発熱部品1の熱を奪うことでその温度が上昇して放熱器5に送られ、放熱器5で冷やされてその温度が降下してリザーブタンク6へ戻る。
【0048】
このように、本システムでは、冷媒3をポンプ7を用いることにより循環し、発熱部品1を冷却することが可能となる。
【0049】
以上のように本実施例2によれば、戻り羽根28は、吸入口側の羽根車25と仕切り板26に挟まれた空間の領域において、厚みの厚い複数のリブ32により凹型の流路33を形成し、この凹型の流路の入り口34における断面積の和が吸入口11の断面積以上でかつ、凹型の流路33の体積の和が凸型の非流路部35の体積和より小さくなるように形成することで、比速度の小さなポンプにおいて、戻り羽根28の上流側から下流側に向かって急激な流路拡大を避け、滑らかに導水することができる。
【0050】
よって、本実施例2によれば、戻り羽根による流体損失が少なく、効率的な少水量高揚程のポンプを提供できる。
【0051】
また、戻り羽根28の中心方向側の先端36が次段の羽根車24の吸入口37に接するよう形成することにより、次段の羽根車24の吸入口37への流入時に旋回流れを引き起こすことができる。
【0052】
よって、実施例2によれば、戻り羽根28による次段の羽根車24の吸入口37への流入時の流れを滑らかにすることができ、効率的な少水量高揚程のポンプを提供できる。
【0053】
なお、以上の実施例1,2において、戻り羽根28の非流路部の構成を凸型としたが、図4に示すように薄いリブ32により非流路部を構成しても同様の効果が得られる。
【0054】
そして本実施例においては、液体供給装置の一実施例として電子部品の冷却装置を示しているが、例えば井戸ポンプ装置や給湯装置または排水供給装置等、どのような液体供給装置であっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明のポンプは、例えば燃料電池装置やヒートポンプ装置等に使用される様々なポンプへの応用が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】実施例1および2に示す電子部品の冷却装置の全体概要図である。
【図2】実施例1および2に示すポンプの断面図である。
【図3】実施例1および2に示す案内羽根及び戻り羽根を示し、(a)は案内羽根の平面図、(b)は案内羽根及び戻り羽根の断面図、(c)は戻り羽根の平面図である。
【図4】実施例1および2に示す戻り羽根を示し、薄いリブにより非流路部を構成した戻り羽根の平面図である。
【図5】従来の案内羽根及び戻り羽根を示し、(a)は案内羽根の平面図、(b)は案内羽根及び戻り羽根の断面図、(c)は戻り羽根の平面図である。
【符号の説明】
【0057】
1 発熱部品
2 基板
3 冷媒
4 冷却器
5 放熱器
6 リザーブタンク
7 ポンプ
8 配管
9 ポンプ本体
10 モータ部
13 ポンプ部
14 ポンプケース
15 防水隔壁
16 ステータ
17 制御部
22 ロータ
24 吐出側の羽根車
25 吸入口側の羽根車
26 仕切り板
27 案内羽根
28 戻り羽根
29 軸受
30 軸
31 軸受板
32 リブ
33 凹型の流路
34 凹型の流路の入り口
35 凸型の非流路部
36 中心方向側の先端
37 次段の羽根車の吸入口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体を吸排する少なくとも2枚の羽根車を直列に内蔵したポンプ部と、ポンプ部が収納され液体の吸入口と吐出口が配置されたポンプケースと、ポンプ部を駆動するモータ部と、を備え、さらに前記羽根車の周りの接線方向へ向かう複数のガイド路を形成する案内羽根と、前記羽根車間に放射状に設けられ、前記ガイド路からの圧力水を次段の羽根車の吸入口へ集水する流路を形成する複数の戻り羽根と、を有するポンプにおいて、
前記戻り羽根の構成を、複数のリブにより形成される凹型の流路の入口における断面積の和が吸込口の断面積以上でかつ前記凹型の流路の体積和が流路を構成する領域の非流路部の体積和よりも小さくした
ことを特徴とするポンプ。
【請求項2】
請求項1に記載のポンプであって、
前記戻り羽根の中心方向側の先端が次段の羽根車の吸入口に接するよう形成した
ことを特徴とするポンプ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のポンプを備えた
ことを特徴とする流体供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−315251(P2007−315251A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−144398(P2006−144398)
【出願日】平成18年5月24日(2006.5.24)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】