ミシンのカバー開閉装置
【課題】手をルーパー糸に触れることなく開閉カバーを安全且つ容易に開けることのできるミシンのカバー開閉装置を提供する。
【解決手段】ルーパーの周辺に形成されるミシンベッド5の開口空間部に開閉カバー10をヒンジ回りに開閉回動可能に取り付ける。開閉カバー10の自由端側10Bとミシンベッド5側との間に、開閉カバー10を開き付勢する開き付勢用ばね部材20と、該ばね部材20による開き付勢力に抗して開閉カバー10を閉じ位置に保持する閉じロック機構21を設ける。閉じロック機構21は開閉カバー10の自由端側に設けられたロック孔26と、ミシンベッド5側に設けられロック孔26に係脱可能なフック部27aを有する操作レバー27とを備える。操作レバー27は枢軸を中心として揺動可能に設け、かつ一端部に前記フック部を、他端部に押圧ボタン27bをそれぞれ設ける。操作レバー27には回動付勢用ばね部材31を備える。
【解決手段】ルーパーの周辺に形成されるミシンベッド5の開口空間部に開閉カバー10をヒンジ回りに開閉回動可能に取り付ける。開閉カバー10の自由端側10Bとミシンベッド5側との間に、開閉カバー10を開き付勢する開き付勢用ばね部材20と、該ばね部材20による開き付勢力に抗して開閉カバー10を閉じ位置に保持する閉じロック機構21を設ける。閉じロック機構21は開閉カバー10の自由端側に設けられたロック孔26と、ミシンベッド5側に設けられロック孔26に係脱可能なフック部27aを有する操作レバー27とを備える。操作レバー27は枢軸を中心として揺動可能に設け、かつ一端部に前記フック部を、他端部に押圧ボタン27bをそれぞれ設ける。操作レバー27には回動付勢用ばね部材31を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はミシンのカバー開閉装置に係り、更に詳しくは、ルーパーの周辺に形成されるミシンベッドの開口空間部を開閉する開閉カバーを、ルーパーに通されたルーパー糸に手を引っ掛ける危惧なく安全かつ容易に開けることができるようにしたミシンのカバー開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のミシンのカバー開閉装置として、例えば、特許文献1に記載されたようなものがある。そこでは、ルーパーの周辺に形成されるミシンベッドの前面側の開口空間部を開閉カバー(特許文献1では「クロスプレート」という)で開閉するものとする。開閉カバーはミシンベッドに対し支軸回りに開閉回動可能に取り付けられ、そして開閉カバーの支軸とは反対側の自由端側の内部下面に固着された板ばねを、ミシンベッド側に植設された係止ピンに係合させることで開閉カバーの閉じ状態が保持され、開閉カバーを開くには前記板ばねの先端の指掛け部を押すことで前記板ばねの前記係止ピンとの係合が解除し、これにより開閉カバーを支軸回りに回動させて前記開口空間部を開けることができるように構成されている。
【0003】
【特許文献1】特開平5−337280号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のミシンのカバー開閉装置では、ルーパーにルーパー糸を通す時などに開閉カバーを開ける際、手を開閉カバーの手前側から開閉カバー内部に差し入れて板ばねの指掛け部を押さなければならず、このとき手が既に他のルーパーに通されているルーパー糸に触れたり、引っ掛けたりするため、ルーパー糸を引きちぎり易いという問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、開閉カバーの開き操作を開閉カバーの外側でかつ開閉カバーを自動的に半開き可能にすることにより手をルーパー糸に触れることなく開閉カバーを安全且つ容易に開けることのできるミシンのカバー開閉装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るミシンのカバー開閉装置は、請求項1に記載のように、図1〜図13に付した符号を参照して説明すると、ミシンベッド5にルーパー6が収容される開口空間部Sが設けられ、該開口空間部Sを開閉する開閉カバー10がミシンベッド5にヒンジ18を回転中心として開口空間部Sを閉じる位置と開く位置とに亘って開閉回動可能に取り付けられたミシンのカバー開閉装置において、開閉カバー10のヒンジ18と反対側の自由端側10Bとミシンベッド5側との間に、開閉カバー10を常に開き付勢する開き付勢用ばね部材20と、該ばね部材20による開き付勢力に抗して開閉カバー10を閉じ位置に保持する閉じロック機構21を設けており、閉じロック機構21は開閉カバー10の自由端側10Bまたはミシンベッド5側のうちいずれか一方に設けられたロック孔26と、もう一方に設けられロック孔26に係脱可能なフック部27aを有する操作レバー27とを備え、操作レバー27は枢軸30を中心として揺動可能に設け、かつ作用点となる一端部に前記フック部27aを、力点となる他端部に押圧ボタン27bを開閉カバー10の自由端側10Bまたはミシンベッド5側の外部に露出するようにそれぞれ設け、操作レバー27にはフック部27aがロック孔26に対し係合するよう操作レバー27を常に回動付勢する回動付勢用ばね部材31を備えていることに特徴を有するものである。
【0007】
上記構成のミシンのカバー開閉装置において、開閉カバー10を開けるときは、操作レバー27の押圧ボタン27bを押圧操作するが、この押圧ボタン27bは開閉カバー10の自由端側10Bまたはミシンベッド5側の外部に露出しているため、このとき押圧ボタン27bを操作する手が開閉カバー10内のルーパー6に通されたルーパー糸Tに触れるのを回避できる。また、そのように押圧ボタン27bの押圧操作で操作レバー27を揺動させてフック部27aをロック孔26から離脱させると、開き付勢用ばね部材20の付勢力により開閉カバー10が自動的に半開きしてルーパー6から離反するため、この後開閉カバー10に手を掛けて開閉カバー10を全開するときにもその手がルーパー6に通されたルーパー糸Tに触れるのを防止できる。
【0008】
請求項1記載のミシンのカバー開閉装置は、請求項2に記載のように、開閉カバー10の自由端側10Bとミシンベッド5側との間に、開閉カバー10の振動を吸収緩和する防振ゴム33,35を備えた防振手段32を設けることができる。これによると、開閉カバー10の振動を確実に吸収緩和することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、開閉カバーの開き操作を開閉カバーの外側でかつ開閉カバーを自動的に半開き可能にすることができるので、開閉カバーを開くとき手をルーパー糸に触れてルーパー糸を引きちぎるような恐れなく開閉カバーを安全且つ容易に開けることができて有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明に係るミシンのカバー開閉装置の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を適用した二重環縫いミシンの外観斜視図を、開閉カバーの閉じ状態で示し、図2は同ミシンの外観斜視図を、開閉カバーの半開き状態で示し、図3は同ミシンのミシンベッドの断面図、図4はカバー開閉装置の分解斜視図、図5は開閉カバーの自由端側を閉じ状態で示す斜視図、図6は開閉カバーの自由端側を半開き状態で示す斜視図、図7は開閉カバーの防振手段部分の断面図、図8は開閉カバーの自由端側を閉じ状態で示す平面図、図9は開閉カバーの自由端側を半開き状態で示す平面図、図10は開閉カバーの自由端側を閉じ状態で示す透視図、図11は開閉カバーの自由端側を半開き状態で示す透視図、図12はカバー開閉装置の閉じロック機構の断面図であって、(a)はロック状態を、(b)はロック解除状態をそれぞれ示し、図13はカバー開閉装置の閉じロック機構の断面図であって、(a)はロック直前状態を、(b)はロック途中の状態をそれぞれ示している。
【0011】
本発明を適用した二重環縫いミシンは、図1に示すように、ミシンアーム1の先端部に上下の軸受(図示省略する)を介して上下方向に往復運動可能に支持された針棒(図示省略する)の下端部に針株2を介して多数の針3が取り付けられている。ミシンアーム1の基端下部の右外側位置にはミシンプーリ4が設けられるとともに、ミシンアーム1の基端下部には該ミシンアーム1に対して平行状態で左側方へ向けてミシンベッド5が延設されている。このミシンベッド5の先端部には、図3に示すように、上面及び前後面を開放する開口空間部Sが形成されている。この開口空間部Sに後述するルーパー6や図外の生地送り機構等の縫いを構成する部品が収容される。
【0012】
開口空間部Sの開口後面は後カバー(図示せず)で、開放上面の後半部は上カバー7で、開放上面の前半部及び開放前面は本発明の対象とする開閉カバー10でそれぞれ覆われる。上カバー7には針板11等が設けられる。
【0013】
図2、図3に示すように、ミシンベッド5の開口空間部S内にはルーパー駆動軸12が生地送り方向(後方向)Yに直交させて往復駆動回転可能に支承され、このルーパー駆動軸12に、多数の針3に対応した多数のルーパー6の各基端部6Aがルーパー台13を介して取付けられており、針3の上下往復運動に同期するルーパー駆動軸12の往復駆動回転に伴いルーパー6が、ルーパー糸通し孔14を有する先端部6B側を基端部6Aよりも上位にして開口空間部Sの内部で生地送り方向Yの所定の揺動範囲に亘って往復駆動揺動されるように構成されている。この往復駆動揺動されるルーパー6と、針3の上下往復運動に同期して生地送り方向Yと直交する左右方向に往復運動するスプレッダー軸15に取付けられてルーパー6のルーパー糸Tを引っ掛けて針糸方向に寄せるスプレッダー16とで所定の二重環縫いが行なわれる。
【0014】
次に、開閉カバー10の開閉装置について説明する。図1、図4〜図7に示すように、開閉カバー10の固定側端部(左端部)10Aはミシンベッド5の先端側壁面5Sに近傍の前側外部にボルト17等で固定したヒンジ18にヒンジ軸19を介して枢支連結され、これにより開閉カバー10はヒンジ軸19を回転中心として開口空間部Sの開放上面の前半部及び開放前面を閉じる位置(図1、図5参照)と開く位置(図2、図6参照)とに亘って前後方向に開閉回動可能に取り付けられる。
【0015】
図4、図5、図12(a)に示すように、開閉カバー10のヒンジ18と反対側の自由端側(右端側)10Bとミシンベッド5側の上カバー7との間には開閉カバー10を常に開き付勢するための開き付勢用ばね部材20と、該ばね部材20による開き付勢力に抗して開閉カバー10を閉じ位置に保持する閉じロック機構21とを設ける。開き付勢用ばね部材20はV形状に形成され、その一端の腕部20aを開閉カバー10にボルト22等で固定する一方、他端の腕部20bをミシンベッド5側の上カバー7の前端面に付設したばね受壁部23に押圧当接し、この押圧当接作用により開閉カバー10は常に開き方向(前方向)に回動付勢される。
【0016】
図4、図5、図12(a)に示すように、閉じロック機構21は、開閉カバー10の自由端側10Bの下面にボルト24等で固定されたロック板25に開口したロック孔26と、ミシンベッド5側の上カバー7に設けられロック孔26に対し係脱可能なフック部27aを有する梃式の操作レバー27とを備える。操作レバー27はミシンベッド5側の上カバー7にボルト28等で固定されるレバー支持台29に枢軸30を中心として上下揺動可能に枢着される。操作レバー27の作用点となる先端部には前記フック部27aを、力点となる後端部には押圧ボタン27bをミシンベッド5側の上カバー7の外部に露出するようにそれぞれ設けている。押圧ボタン27bは図12(a)に示すように上カバー7の上面から少し突出させるか、または図14に示すように上カバー7の上面と面一になるように設ける。操作レバー27の枢軸30にはねじりコイルばね等からなる回動付勢用ばね部材31を巻装し、操作レバー27は常に該ばね部材31の弾発力によりフック部27aがロック孔26に係合する方向に枢軸30回りに回動付勢されている。
【0017】
図4、図7に示すように、開閉カバー10の自由端側10Bとミシンベッド5側の上カバー7の前端面との間には、開閉カバー10の振動を吸収緩和するための防振手段32を上記開き付勢用ばね部材20と並べて設けている。防振手段32は、開閉カバー10の主として前後振動を吸収緩和するための防振ゴム33を備えた防振ねじ34と、開閉カバー10の主として上下振動を吸収緩和するための防振ゴム35を備えた防振ゴムブラケット36を備える。防振ねじ34は基端部を開閉カバー10側にナット37等で締付け固定して先端に防振ゴム33を備えており、開閉カバー10を閉じると防振ゴム33がミシンベッド5の前端面に当接するようにしている。防振ゴムブラケット36は開閉カバー10にボルト38等で固定して先端に防振ゴム35を備えており、開閉カバー10を閉じると防振ゴム35がミシンベッド5側の上カバー7に設けている上記ばね受壁部23の下面に当接するようにしている。
【0018】
次に、カバー開閉装置の作動について説明する。
開閉カバー10が閉じている状態では、図8、図10に示すように、開き付勢用ばね部材20の腕部20bがミシンベッド5側のばね受壁部23に押圧当接することで開閉カバー10は開き方向に付勢されているが、図12(a)に示すように、閉じロック機構21の操作レバー27のフック部27aがロック孔26に係合していることで開き付勢用ばね部材20による開き付勢力に抗して開閉カバー10が閉じ位置にロック保持されている。
【0019】
ルーパー6にルーパー糸を通すとき等において開閉カバー10を開くには、図12(b)に示すように、押圧ボタン27bを押圧操作して操作レバー27を回動付勢用ばね部材31の弾力に抗して枢軸30回りに揺動させることでフック部27aがロック孔26から離脱する。すると、図9、図11に示すように、開閉カバー10は開き付勢用ばね部材20による開き付勢作用によりヒンジ18回りに或る角度だけ自動的に半開きする。半開き後は開閉カバー10を手で手前側に引っ張って全開させる。
【0020】
上記のように押圧ボタン27bを押圧操作するとき、この押圧ボタン27bはミシンベッド5側の外部に露出しているので、このとき押圧ボタン27bを操作する手が開閉カバー10内のルーパー6に通されたルーパー糸Tに触れるのを回避できる。また、開き付勢用ばね部材20の付勢力により開閉カバー10が自動的に半開きすると、開閉カバー10はルーパー6から離反するため、この後開閉カバー10に手を掛けて開閉カバー10を全開するときにもその手がルーパー6に通されたルーパー糸Tに触れるのを防止できる。したがって、開閉カバー10を開くとき手をルーパー糸Tに触れてルーパー糸Tを引きちぎるような恐れなく開閉カバー10を安全且つ容易に開けることができる。
【0021】
開閉カバー10を閉じるには、開いている開閉カバー10の自由端側を後方へ押し戻すと図13(a)に示すようにロック板25の後端部が操作レバー27のフック部27aに設けているテーパ27cに当接し、更に開閉カバー10を後方へ押すことで図13(b)に示すようにロック板25の後端部がテーパ27cを滑って操作レバー10を一旦回動付勢用ばね部材31の弾力に抗して反ロック方向に回動させ、フック部27aがロック孔26に合致する時点で操作レバー10が回動付勢用ばね部材31による回動付勢力でロック方向に回動することでフック部27aがロック孔26に係合して元の閉じ位置にロック保持できる。
【0022】
上記実施例では、閉じロック機構21において、操作レバー27をミシンベッド5側、即ち上カバー7に、ロック孔26を開閉カバー10側にそれぞれ設けているが、それとは反対に、操作レバー27を開閉カバー10側に、ロック孔26をミシンベッド5側、即ち上カバー7にそれぞれ設けることもできる。この場合、操作レバー27の押圧ボタン27bは開閉カバー10の外部に露出するように設ける。
また、上記実施例では、ミシンベッド5が上カバー7を備えているミシンを対象とするが、本発明はミシンベッド5に上カバー7を備えていないミシンにも適用できる。
更に、上記実施例ではルーパー6は立振りルーパーであるが、横振りルーパーにも同様に適用でき、また二重環縫いミシン以外に、ルーパーを備えたミシンであれば、どのようなミシンに適用しても同様な効果を奏することができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明を適用した二重環縫いミシンの外観斜視図を、開閉カバーの閉じ状態で示す。
【図2】同ミシンの外観斜視図を、開閉カバーの半開き状態で示す。
【図3】同ミシンのミシンベッドの断面図である。
【図4】カバー開閉装置の分解斜視図である。
【図5】開閉カバーの自由端側を閉じ状態で示す斜視図である。
【図6】開閉カバーの自由端側を半開き状態で示す斜視図である。
【図7】開閉カバーの防振手段部分の断面図である。
【図8】開閉カバーの自由端側を閉じ状態で示す平面図である。
【図9】開閉カバーの自由端側を半開き状態で示す平面図である。
【図10】開閉カバーの自由端側を閉じ状態で示す透視図である。
【図11】開閉カバーの自由端側を半開き状態で示す透視図である。
【図12】カバー開閉装置の閉じロック機構の断面図であって、(a)はロック状態を、(b)はロック解除状態をそれぞれ示す。
【図13】カバー開閉装置の閉じロック機構の断面図であって、(a)はロック直前状態を、(b)はロック途中の状態をそれぞれ示す。
【図14】他の実施例のカバー開閉装置の閉じロック機構を、図12(a)に相応して示す断面図である。
【符号の説明】
【0024】
5 ミシンベッド
6 ルーパー
10 開閉カバー
10B 開閉カバーの自由端側
18 ヒンジ
20 開き付勢用ばね部材
21 閉じロック機構
26 ロック孔
27 操作レバー
27a フック部
27b 押圧ボタン
30 枢軸
31 回動付勢用ばね部材
32 防振手段
33,35 防振ゴム
【技術分野】
【0001】
本発明はミシンのカバー開閉装置に係り、更に詳しくは、ルーパーの周辺に形成されるミシンベッドの開口空間部を開閉する開閉カバーを、ルーパーに通されたルーパー糸に手を引っ掛ける危惧なく安全かつ容易に開けることができるようにしたミシンのカバー開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のミシンのカバー開閉装置として、例えば、特許文献1に記載されたようなものがある。そこでは、ルーパーの周辺に形成されるミシンベッドの前面側の開口空間部を開閉カバー(特許文献1では「クロスプレート」という)で開閉するものとする。開閉カバーはミシンベッドに対し支軸回りに開閉回動可能に取り付けられ、そして開閉カバーの支軸とは反対側の自由端側の内部下面に固着された板ばねを、ミシンベッド側に植設された係止ピンに係合させることで開閉カバーの閉じ状態が保持され、開閉カバーを開くには前記板ばねの先端の指掛け部を押すことで前記板ばねの前記係止ピンとの係合が解除し、これにより開閉カバーを支軸回りに回動させて前記開口空間部を開けることができるように構成されている。
【0003】
【特許文献1】特開平5−337280号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のミシンのカバー開閉装置では、ルーパーにルーパー糸を通す時などに開閉カバーを開ける際、手を開閉カバーの手前側から開閉カバー内部に差し入れて板ばねの指掛け部を押さなければならず、このとき手が既に他のルーパーに通されているルーパー糸に触れたり、引っ掛けたりするため、ルーパー糸を引きちぎり易いという問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、開閉カバーの開き操作を開閉カバーの外側でかつ開閉カバーを自動的に半開き可能にすることにより手をルーパー糸に触れることなく開閉カバーを安全且つ容易に開けることのできるミシンのカバー開閉装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るミシンのカバー開閉装置は、請求項1に記載のように、図1〜図13に付した符号を参照して説明すると、ミシンベッド5にルーパー6が収容される開口空間部Sが設けられ、該開口空間部Sを開閉する開閉カバー10がミシンベッド5にヒンジ18を回転中心として開口空間部Sを閉じる位置と開く位置とに亘って開閉回動可能に取り付けられたミシンのカバー開閉装置において、開閉カバー10のヒンジ18と反対側の自由端側10Bとミシンベッド5側との間に、開閉カバー10を常に開き付勢する開き付勢用ばね部材20と、該ばね部材20による開き付勢力に抗して開閉カバー10を閉じ位置に保持する閉じロック機構21を設けており、閉じロック機構21は開閉カバー10の自由端側10Bまたはミシンベッド5側のうちいずれか一方に設けられたロック孔26と、もう一方に設けられロック孔26に係脱可能なフック部27aを有する操作レバー27とを備え、操作レバー27は枢軸30を中心として揺動可能に設け、かつ作用点となる一端部に前記フック部27aを、力点となる他端部に押圧ボタン27bを開閉カバー10の自由端側10Bまたはミシンベッド5側の外部に露出するようにそれぞれ設け、操作レバー27にはフック部27aがロック孔26に対し係合するよう操作レバー27を常に回動付勢する回動付勢用ばね部材31を備えていることに特徴を有するものである。
【0007】
上記構成のミシンのカバー開閉装置において、開閉カバー10を開けるときは、操作レバー27の押圧ボタン27bを押圧操作するが、この押圧ボタン27bは開閉カバー10の自由端側10Bまたはミシンベッド5側の外部に露出しているため、このとき押圧ボタン27bを操作する手が開閉カバー10内のルーパー6に通されたルーパー糸Tに触れるのを回避できる。また、そのように押圧ボタン27bの押圧操作で操作レバー27を揺動させてフック部27aをロック孔26から離脱させると、開き付勢用ばね部材20の付勢力により開閉カバー10が自動的に半開きしてルーパー6から離反するため、この後開閉カバー10に手を掛けて開閉カバー10を全開するときにもその手がルーパー6に通されたルーパー糸Tに触れるのを防止できる。
【0008】
請求項1記載のミシンのカバー開閉装置は、請求項2に記載のように、開閉カバー10の自由端側10Bとミシンベッド5側との間に、開閉カバー10の振動を吸収緩和する防振ゴム33,35を備えた防振手段32を設けることができる。これによると、開閉カバー10の振動を確実に吸収緩和することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、開閉カバーの開き操作を開閉カバーの外側でかつ開閉カバーを自動的に半開き可能にすることができるので、開閉カバーを開くとき手をルーパー糸に触れてルーパー糸を引きちぎるような恐れなく開閉カバーを安全且つ容易に開けることができて有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明に係るミシンのカバー開閉装置の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を適用した二重環縫いミシンの外観斜視図を、開閉カバーの閉じ状態で示し、図2は同ミシンの外観斜視図を、開閉カバーの半開き状態で示し、図3は同ミシンのミシンベッドの断面図、図4はカバー開閉装置の分解斜視図、図5は開閉カバーの自由端側を閉じ状態で示す斜視図、図6は開閉カバーの自由端側を半開き状態で示す斜視図、図7は開閉カバーの防振手段部分の断面図、図8は開閉カバーの自由端側を閉じ状態で示す平面図、図9は開閉カバーの自由端側を半開き状態で示す平面図、図10は開閉カバーの自由端側を閉じ状態で示す透視図、図11は開閉カバーの自由端側を半開き状態で示す透視図、図12はカバー開閉装置の閉じロック機構の断面図であって、(a)はロック状態を、(b)はロック解除状態をそれぞれ示し、図13はカバー開閉装置の閉じロック機構の断面図であって、(a)はロック直前状態を、(b)はロック途中の状態をそれぞれ示している。
【0011】
本発明を適用した二重環縫いミシンは、図1に示すように、ミシンアーム1の先端部に上下の軸受(図示省略する)を介して上下方向に往復運動可能に支持された針棒(図示省略する)の下端部に針株2を介して多数の針3が取り付けられている。ミシンアーム1の基端下部の右外側位置にはミシンプーリ4が設けられるとともに、ミシンアーム1の基端下部には該ミシンアーム1に対して平行状態で左側方へ向けてミシンベッド5が延設されている。このミシンベッド5の先端部には、図3に示すように、上面及び前後面を開放する開口空間部Sが形成されている。この開口空間部Sに後述するルーパー6や図外の生地送り機構等の縫いを構成する部品が収容される。
【0012】
開口空間部Sの開口後面は後カバー(図示せず)で、開放上面の後半部は上カバー7で、開放上面の前半部及び開放前面は本発明の対象とする開閉カバー10でそれぞれ覆われる。上カバー7には針板11等が設けられる。
【0013】
図2、図3に示すように、ミシンベッド5の開口空間部S内にはルーパー駆動軸12が生地送り方向(後方向)Yに直交させて往復駆動回転可能に支承され、このルーパー駆動軸12に、多数の針3に対応した多数のルーパー6の各基端部6Aがルーパー台13を介して取付けられており、針3の上下往復運動に同期するルーパー駆動軸12の往復駆動回転に伴いルーパー6が、ルーパー糸通し孔14を有する先端部6B側を基端部6Aよりも上位にして開口空間部Sの内部で生地送り方向Yの所定の揺動範囲に亘って往復駆動揺動されるように構成されている。この往復駆動揺動されるルーパー6と、針3の上下往復運動に同期して生地送り方向Yと直交する左右方向に往復運動するスプレッダー軸15に取付けられてルーパー6のルーパー糸Tを引っ掛けて針糸方向に寄せるスプレッダー16とで所定の二重環縫いが行なわれる。
【0014】
次に、開閉カバー10の開閉装置について説明する。図1、図4〜図7に示すように、開閉カバー10の固定側端部(左端部)10Aはミシンベッド5の先端側壁面5Sに近傍の前側外部にボルト17等で固定したヒンジ18にヒンジ軸19を介して枢支連結され、これにより開閉カバー10はヒンジ軸19を回転中心として開口空間部Sの開放上面の前半部及び開放前面を閉じる位置(図1、図5参照)と開く位置(図2、図6参照)とに亘って前後方向に開閉回動可能に取り付けられる。
【0015】
図4、図5、図12(a)に示すように、開閉カバー10のヒンジ18と反対側の自由端側(右端側)10Bとミシンベッド5側の上カバー7との間には開閉カバー10を常に開き付勢するための開き付勢用ばね部材20と、該ばね部材20による開き付勢力に抗して開閉カバー10を閉じ位置に保持する閉じロック機構21とを設ける。開き付勢用ばね部材20はV形状に形成され、その一端の腕部20aを開閉カバー10にボルト22等で固定する一方、他端の腕部20bをミシンベッド5側の上カバー7の前端面に付設したばね受壁部23に押圧当接し、この押圧当接作用により開閉カバー10は常に開き方向(前方向)に回動付勢される。
【0016】
図4、図5、図12(a)に示すように、閉じロック機構21は、開閉カバー10の自由端側10Bの下面にボルト24等で固定されたロック板25に開口したロック孔26と、ミシンベッド5側の上カバー7に設けられロック孔26に対し係脱可能なフック部27aを有する梃式の操作レバー27とを備える。操作レバー27はミシンベッド5側の上カバー7にボルト28等で固定されるレバー支持台29に枢軸30を中心として上下揺動可能に枢着される。操作レバー27の作用点となる先端部には前記フック部27aを、力点となる後端部には押圧ボタン27bをミシンベッド5側の上カバー7の外部に露出するようにそれぞれ設けている。押圧ボタン27bは図12(a)に示すように上カバー7の上面から少し突出させるか、または図14に示すように上カバー7の上面と面一になるように設ける。操作レバー27の枢軸30にはねじりコイルばね等からなる回動付勢用ばね部材31を巻装し、操作レバー27は常に該ばね部材31の弾発力によりフック部27aがロック孔26に係合する方向に枢軸30回りに回動付勢されている。
【0017】
図4、図7に示すように、開閉カバー10の自由端側10Bとミシンベッド5側の上カバー7の前端面との間には、開閉カバー10の振動を吸収緩和するための防振手段32を上記開き付勢用ばね部材20と並べて設けている。防振手段32は、開閉カバー10の主として前後振動を吸収緩和するための防振ゴム33を備えた防振ねじ34と、開閉カバー10の主として上下振動を吸収緩和するための防振ゴム35を備えた防振ゴムブラケット36を備える。防振ねじ34は基端部を開閉カバー10側にナット37等で締付け固定して先端に防振ゴム33を備えており、開閉カバー10を閉じると防振ゴム33がミシンベッド5の前端面に当接するようにしている。防振ゴムブラケット36は開閉カバー10にボルト38等で固定して先端に防振ゴム35を備えており、開閉カバー10を閉じると防振ゴム35がミシンベッド5側の上カバー7に設けている上記ばね受壁部23の下面に当接するようにしている。
【0018】
次に、カバー開閉装置の作動について説明する。
開閉カバー10が閉じている状態では、図8、図10に示すように、開き付勢用ばね部材20の腕部20bがミシンベッド5側のばね受壁部23に押圧当接することで開閉カバー10は開き方向に付勢されているが、図12(a)に示すように、閉じロック機構21の操作レバー27のフック部27aがロック孔26に係合していることで開き付勢用ばね部材20による開き付勢力に抗して開閉カバー10が閉じ位置にロック保持されている。
【0019】
ルーパー6にルーパー糸を通すとき等において開閉カバー10を開くには、図12(b)に示すように、押圧ボタン27bを押圧操作して操作レバー27を回動付勢用ばね部材31の弾力に抗して枢軸30回りに揺動させることでフック部27aがロック孔26から離脱する。すると、図9、図11に示すように、開閉カバー10は開き付勢用ばね部材20による開き付勢作用によりヒンジ18回りに或る角度だけ自動的に半開きする。半開き後は開閉カバー10を手で手前側に引っ張って全開させる。
【0020】
上記のように押圧ボタン27bを押圧操作するとき、この押圧ボタン27bはミシンベッド5側の外部に露出しているので、このとき押圧ボタン27bを操作する手が開閉カバー10内のルーパー6に通されたルーパー糸Tに触れるのを回避できる。また、開き付勢用ばね部材20の付勢力により開閉カバー10が自動的に半開きすると、開閉カバー10はルーパー6から離反するため、この後開閉カバー10に手を掛けて開閉カバー10を全開するときにもその手がルーパー6に通されたルーパー糸Tに触れるのを防止できる。したがって、開閉カバー10を開くとき手をルーパー糸Tに触れてルーパー糸Tを引きちぎるような恐れなく開閉カバー10を安全且つ容易に開けることができる。
【0021】
開閉カバー10を閉じるには、開いている開閉カバー10の自由端側を後方へ押し戻すと図13(a)に示すようにロック板25の後端部が操作レバー27のフック部27aに設けているテーパ27cに当接し、更に開閉カバー10を後方へ押すことで図13(b)に示すようにロック板25の後端部がテーパ27cを滑って操作レバー10を一旦回動付勢用ばね部材31の弾力に抗して反ロック方向に回動させ、フック部27aがロック孔26に合致する時点で操作レバー10が回動付勢用ばね部材31による回動付勢力でロック方向に回動することでフック部27aがロック孔26に係合して元の閉じ位置にロック保持できる。
【0022】
上記実施例では、閉じロック機構21において、操作レバー27をミシンベッド5側、即ち上カバー7に、ロック孔26を開閉カバー10側にそれぞれ設けているが、それとは反対に、操作レバー27を開閉カバー10側に、ロック孔26をミシンベッド5側、即ち上カバー7にそれぞれ設けることもできる。この場合、操作レバー27の押圧ボタン27bは開閉カバー10の外部に露出するように設ける。
また、上記実施例では、ミシンベッド5が上カバー7を備えているミシンを対象とするが、本発明はミシンベッド5に上カバー7を備えていないミシンにも適用できる。
更に、上記実施例ではルーパー6は立振りルーパーであるが、横振りルーパーにも同様に適用でき、また二重環縫いミシン以外に、ルーパーを備えたミシンであれば、どのようなミシンに適用しても同様な効果を奏することができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明を適用した二重環縫いミシンの外観斜視図を、開閉カバーの閉じ状態で示す。
【図2】同ミシンの外観斜視図を、開閉カバーの半開き状態で示す。
【図3】同ミシンのミシンベッドの断面図である。
【図4】カバー開閉装置の分解斜視図である。
【図5】開閉カバーの自由端側を閉じ状態で示す斜視図である。
【図6】開閉カバーの自由端側を半開き状態で示す斜視図である。
【図7】開閉カバーの防振手段部分の断面図である。
【図8】開閉カバーの自由端側を閉じ状態で示す平面図である。
【図9】開閉カバーの自由端側を半開き状態で示す平面図である。
【図10】開閉カバーの自由端側を閉じ状態で示す透視図である。
【図11】開閉カバーの自由端側を半開き状態で示す透視図である。
【図12】カバー開閉装置の閉じロック機構の断面図であって、(a)はロック状態を、(b)はロック解除状態をそれぞれ示す。
【図13】カバー開閉装置の閉じロック機構の断面図であって、(a)はロック直前状態を、(b)はロック途中の状態をそれぞれ示す。
【図14】他の実施例のカバー開閉装置の閉じロック機構を、図12(a)に相応して示す断面図である。
【符号の説明】
【0024】
5 ミシンベッド
6 ルーパー
10 開閉カバー
10B 開閉カバーの自由端側
18 ヒンジ
20 開き付勢用ばね部材
21 閉じロック機構
26 ロック孔
27 操作レバー
27a フック部
27b 押圧ボタン
30 枢軸
31 回動付勢用ばね部材
32 防振手段
33,35 防振ゴム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミシンベッドにルーパーが収容される開口空間部が設けられ、該開口空間部を開閉する開閉カバーが前記ミシンベッドにヒンジを回転中心として前記開口空間部を閉じる位置と開く位置とに亘って開閉回動可能に取り付けられたミシンのカバー開閉装置において、前記開閉カバーのヒンジと反対側の自由端側と前記ミシンベッド側との間に、前記開閉カバーを常に開き付勢する開き付勢用ばね部材と、該ばね部材による開き付勢力に抗して前記開閉カバーを閉じ位置に保持する閉じロック機構を設けており、前記閉じロック機構は前記開閉カバーの自由端側またはミシンベッド側のうちいずれか一方に設けられたロック孔と、もう一方に設けられ前記ロック孔に係脱可能なフック部を有する操作レバーとを備え、前記操作レバーは枢軸を中心として揺動可能に設け、かつ作用点となる一端部に前記フック部を、力点となる他端部に押圧ボタンを前記開閉カバーの自由端側またはミシンベッド側の外部に露出するようにそれぞれ設け、前記操作レバーにはフック部がロック孔に対し係合するよう操作レバーを常に回動付勢する回動付勢用ばね部材を備えていることを特徴とする、ミシンのカバー開閉装置。
【請求項2】
前記開閉カバーの自由端側と前記ミシンベッド側との間に、前記開閉カバーの自由端側の振動を吸収緩和する防振ゴムを備えた防振手段を設けている、請求項1記載のミシンのカバー開閉装置。
【請求項1】
ミシンベッドにルーパーが収容される開口空間部が設けられ、該開口空間部を開閉する開閉カバーが前記ミシンベッドにヒンジを回転中心として前記開口空間部を閉じる位置と開く位置とに亘って開閉回動可能に取り付けられたミシンのカバー開閉装置において、前記開閉カバーのヒンジと反対側の自由端側と前記ミシンベッド側との間に、前記開閉カバーを常に開き付勢する開き付勢用ばね部材と、該ばね部材による開き付勢力に抗して前記開閉カバーを閉じ位置に保持する閉じロック機構を設けており、前記閉じロック機構は前記開閉カバーの自由端側またはミシンベッド側のうちいずれか一方に設けられたロック孔と、もう一方に設けられ前記ロック孔に係脱可能なフック部を有する操作レバーとを備え、前記操作レバーは枢軸を中心として揺動可能に設け、かつ作用点となる一端部に前記フック部を、力点となる他端部に押圧ボタンを前記開閉カバーの自由端側またはミシンベッド側の外部に露出するようにそれぞれ設け、前記操作レバーにはフック部がロック孔に対し係合するよう操作レバーを常に回動付勢する回動付勢用ばね部材を備えていることを特徴とする、ミシンのカバー開閉装置。
【請求項2】
前記開閉カバーの自由端側と前記ミシンベッド側との間に、前記開閉カバーの自由端側の振動を吸収緩和する防振ゴムを備えた防振手段を設けている、請求項1記載のミシンのカバー開閉装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−268725(P2009−268725A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−122034(P2008−122034)
【出願日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願人】(391005123)株式会社森本製作所 (26)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願人】(391005123)株式会社森本製作所 (26)
【Fターム(参考)】
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