説明

位置決め部材およびアスベスト含有吹付け材の除去方法

【課題】対象物に対して所望の位置決めを確実に行うことができる位置決め部材および作業効率を向上することができるアスベスト含有吹付け材の除去方法を提供する。
【解決手段】対象物に対して所望の間隔で位置決めをするための位置決め部材5であって、矩形状のメッシュ51が平面内に複数形成されており、1つのメッシュは、等バネ定数を有する線状体52で構成された正方形状に形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置決め部材およびアスベスト含有吹付け材の除去方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、吹付けアスベスト材やアスベスト含有吹付けロックウールなどのアスベスト含有吹付け材の除去方法として、ケレン棒などの工具による粗落し後、例えばブラシなどを用いてセメント成分を主体とした残留付着物を剥ぎ落して磨き上げる作業が行われている。また、人力の場合に比べて作業効率を高めた除去方法として、除去装置などを使用するものが例えば特許文献1,2に開示されている。
【0003】
特許文献1は、マニピュレータの先端に設けたバケット内に適宜駆動するブラシやスクレーパが備えられており、バケットの開口をアスベスト表面に押し付けた状態で、その内部でブラシやスクレーパを作動し、剥離したアスベストをそのままバケット内に落下させて、バケットから処理容器などに移すことで処理する装置について記載したものである。
【0004】
特許文献2には、アスベスト含有物を剥離するカットブラシ(剥離手段)と、剥離手段を包囲する内側フードと、さらに内側フードを取り囲む外側フードと、剥離したアスベスト含有物を内側フード内から処理タンクへ吸引する吸引手段とを備えたアスベスト除去装置について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−199832号公報
【特許文献2】特開2008−253857号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のアスベスト除去方法では以下のような問題があった。すなわち、特許文献1,2に示すようなアスベスト除去装置を用いたアスベスト除去方法では、装置が設置できないような作業空間が狭小な場所であったり、また例えばH型鋼材などのように複雑な形状の基材に対してアスベスト含有吹付け材を被覆したものに対しては、アスベスト除去装置を使用することが困難となっていた。そのため、このような除去装置の適用が困難な条件にあっては、人力による除去方法に頼らざるを得ない現状があり、手間と作業時間がかかるという問題があった。
【0007】
このような問題を解決するために、本願発明者は、アスベスト含有吹付け材に対して薬液(酸性液)を注入して溶解させ、アスベスト含有吹付け材を自然落下させる技術を既に発明している。ところが、アスベスト含有吹付け材に対して薬液を均等に注入しないと、アスベスト含有吹付け材が完全に自然落下しない虞があり、そのような場合は薬液を再度注入しなければならず、作業効率の向上に限界があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、対象物に対して所望の位置決めを確実に行うことができる位置決め部材および作業効率を向上することができるアスベスト含有吹付け材の除去方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、対象物に対して所望の間隔で位置決めをするための位置決め部材であって、矩形状のメッシュが平面内に複数形成されており、1つの前記メッシュは、等バネ定数を有する線状体で構成された正方形状に形成されていることを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載した発明によれば、正方形状のメッシュを構成する各辺が等バネ定数を有する線状体で構成されているため、位置決め部材の端部を均等な張力をかけた状態で保持するだけで、対象物に対して墨出しをした状態と略同一の状態を作り出すことができる。つまり、各メッシュの中心点や各辺の交点が等間隔に配されるため、対象物に対して所望の位置決めを確実に行うことができる。
【0011】
請求項2に記載した発明は、基材の表面に吹き付けられたアスベスト含有吹付け材の除去方法であって、請求項1に記載の位置決め部材を前記アスベスト含有吹付け材の表面に配置する工程と、前記位置決め部材の端部を均等の張力をかけた状態で保持する工程と、前記位置決め部材により示される所定の位置を薬液注入部とし、該薬液注入部に配された前記アスベスト含有吹付け材に酸性液を注入する工程と、を備えたことを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載した発明によれば、基材の表面に吹き付けられたアスベスト含有吹付け材の表面に、位置決め部材の端部を均等の張力をかけた状態で保持することにより、アスベスト含有吹付け材に対して墨出しをした状態と略同一の状態を作り出すことができる。そして、メッシュの中心点や各辺の交点などを薬液注入部とし、該薬液注入部に酸性液を注入することにより、アスベスト含有吹付け材に対して略等間隔に酸性液を注入することができる。したがって、酸性液によりアスベスト含有吹付け材が溶解し、基材の表面から全てのアスベスト含有吹付け材を容易に自然落下させることができ、アスベスト除去の作業効率を向上させることができる。
【0013】
請求項3に記載した発明は、前記酸性液は、前記アスベスト含有吹付け材と前記基材との接着面付近に注入することを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載した発明によれば、基材とアスベスト含有吹付け材との接着面付近に酸性液を注入することで、アスベスト含有吹付け材を基材との接触面で酸性液により分解させて溶解させ、これによりアスベスト含有吹付け材が基材に対して剥離し、さらに自然に落下させることができる。つまり、基材とアスベスト含有吹付け材との接着面付近に酸性液を注入することで、アスベスト含有吹付け材を基材に対してほぼ付着残しのない状態で除去することが可能であり、従来のような大型の除去装置やマニピュレータを備えた除去ロボットが不要となり、またケレン棒で粗落しを行った後に磨き上げを行うといった手間のかかる作業も不要となる。したがって、アスベスト除去の作業効率を向上させることができる。
【0015】
請求項4に記載した発明は、前記酸性液は、手持ち可能な注入具を用いて前記アスベスト含有吹付け材に注入することを特徴としている。
【0016】
請求項4に記載した発明によれば、手持ち式の小型で軽量な注入具を用いてアスベスト含有吹付け材に対して酸性液を注入するという簡単な作業によりアスベスト含有吹付け材を基材に対してほぼ付着残しのない状態で除去することが可能となる。したがって、狭小な作業空間においても、人力によって容易に、かつ、短時間で除去作業を行うことができ、アスベスト除去の作業効率を向上させることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の位置決め部材によれば、正方形状のメッシュを構成する各辺が等バネ定数を有する線状体で構成されているため、位置決め部材の端部を均等な張力をかけた状態で保持するだけで、対象物に対して墨出しをした状態と略同一の状態を作り出すことができる。つまり、各メッシュの中心点や各辺の交点が等間隔に配されるため、対象物に対して所望の位置決めを確実に行うことができる。
また、本発明のアスベスト含有吹付け材の除去方法によれば、基材の表面に吹き付けられたアスベスト含有吹付け材の表面に、位置決め部材の端部を均等の張力をかけた状態で保持することにより、アスベスト含有吹付け材に対して墨出しをした状態と略同一の状態を作り出すことができる。そして、メッシュの中心点や各辺の交点などを薬液注入部とし、該薬液注入部に酸性液を注入することにより、アスベスト含有吹付け材に対して略等間隔に酸性液を注入することができる。したがって、酸性液によりアスベスト含有吹付け材が溶解し、基材の表面から全てのアスベスト含有吹付け材を容易に自然落下させることができ、アスベスト除去の作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態におけるアスベスト含有吹付け材の除去方法の概略構成を説明するための図である。
【図2】本発明の実施形態における注射器の拡大図である。
【図3】本発明の実施形態における注射針の先端部を示す図である。
【図4】本発明の実施形態における位置決め部材の平面図である。
【図5】本発明の実施形態における吹付け材の除去作業状態を示す図(1)である。
【図6】本発明の実施形態における吹付け材の除去作業状態を示す図(2)であり、吹付け材の表面に位置決め部材が配された状態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態のアスベスト含有吹付け材の除去方法は、建物などの鉄筋コンクリート造のスラブ1Aやこのスラブ1Aを下方より支持するH型鋼材1Bからなる基材1の表面に被覆されたアスベスト含有吹付け材(以下、単に「吹付け材」という)2を除去する施工に適用されるものである。基材1は、スラブ1Aの下面1aがH型鋼材1Bとともに例えば吹付け厚25〜60mm程度の吹付け材2によって吹付け施工された状態となっている。
【0020】
なお、アスベストを含有する吹付け材2として、吹付けアスベスト材やアスベスト含有吹付けロックウールなどが挙げられる。そして、吹付け材2の強度は、通常、後述する注射器4の注射針42を挿入可能な程度の材料強度となっている。
【0021】
吹付け材2の除去方法は、手持ち可能な注射器4(注入具)を用いて吹付け材2の基材1との間の接着面T付近に酸性液3を注入し、吹付け材2を酸性液3に反応させて溶解させ、剥離させつつ自然に落下させ、その落下した吹付け材2を取り除く方法となっている。
【0022】
接着面T付近に注入される酸性液3として、塩酸などの鉱物酸、酢酸、クエン酸などの有機酸水溶液が挙げられる。この酸性液3は、吹付け材2に反応させて溶解させる作用を有しており、接着面T付近に注入することで基材1に対して剥離を生じさせて分離させるためのものであり、吹付け材2の材質、その吹付け厚さ寸法、基材1の材質などの条件に応じて例えばPH値を1〜4程度のいずれかの値に調整して使用される。
【0023】
図2に示すように、酸性液3を接着面Tに注入するための注射器4は、適量の酸性液3を吸引・収容可能であり、本体41と注射針42とを備えた手持ち可能な周知の形態のものを採用している。
【0024】
図3に示すように、注射器4における注射針42は、先端部42aの針孔が横向きに開口した横孔42bが形成されている。つまり、注射針42の針孔が横向きに開いているため、吹付け材2に注射針42を挿入する際、吹付け材2が針孔に入り込んで目詰まりを起こし、酸性液3の注入が妨げられるといった不具合を抑制することができる構造となっている。
【0025】
続いて、図4は本実施形態で使用する位置決め部材の平面図である。図4に示すように、位置決め部材5は、例えば弾性ゴムなどで形成された部材で、吹付け材(対象物)2に対して所望の間隔で位置決めをするための部材であり、矩形状のメッシュ51が平面内に複数形成されている。1つのメッシュ51は、各辺がバネ定数kを有する線状体52で形成された正方形状に形成されている。つまり、1つのメッシュ51は、各辺が等バネ定数を有する線状体52で構成された正方形で構成されている。なお、隣接する線状体52,52の接続箇所を接点53という。
【0026】
次に、吹付け材2の具体的な除去方法について説明する。
まず、図5に示すように、除去する吹付け材2の表面2aに例えばアステクターS(登録商標)などの飛散抑制剤6を散布する。
【0027】
続いて、図5、図6に示すように、吹付け材2の表面2aに位置決め部材5を配し、この位置決め部材5の周縁部を所定の力で引っ張り、位置決め部材5の各線状体52に所望の張力がかけられた状態で保持する。位置決め部材5の周縁部を略均等な力で引っ張ることにより、メッシュ51の各線状体52も略均等な力で引っ張られ、メッシュ51は各辺の長さLが略等しい正方形の状態で保持される。
【0028】
続いて、酸性液3を吸引させた注射器4を使用し、注射針42の先端部42a(横穴42b)が所望の注入位置(接着面T付近)となるように挿入し、酸性液3を注入する。この注射器4による注入は人力により行われる。そして、このとき吹付け材2の表面2aに位置決め部材5が配されているため、例えば、位置決め部材5の接点53の位置を酸性液3の注入位置と設定することで、酸性液3は吹付け材2に対して略等間隔をもって均等に注入されることとなる。なお、メッシュ51の中心点を酸性液3の注入位置として設定してもよい。また、例えば高力ボルト部1CやH型鋼材1Bなどの基材1の形状が複雑となる箇所においては、形状が平坦な箇所に比べて注入箇所を増加し、注入間隔を小さくして集中的に注入することで、その箇所の接着面全体にわたって酸性液3を浸透させ、基材1に対して吹付け材2を剥離させるように構成してもよい。このとき、平坦部(スラブ1Aと吹付け材2との接着面T1)と異なる面(鉛直面など)には、別の位置決め部材を配して、位置決めをするようにしてもよい。
【0029】
ここで、符号R1が平坦部(スラブ1Aと吹付け材2との接着面T1)における第1注入領域を示し、符号R2が第1の複雑な形状部(高力ボルト部1Cと吹付け材2との接着面T2)における第2注入領域を示し、符号R3が第2の複雑な形状部(H型鋼材1Bと吹付け材2との接着面T3)における第3注入領域を示している。図5に示すように、本実施形態では、第1注入領域(平坦部)R1では、位置決め部材5の接点53に酸性液3を注入し、第1の複雑な形状部R2および第2の複雑な形状部R3では、位置決め部材5の1つのメッシュ51内の複数箇所に酸性液3を注入するように構成している。
【0030】
このように所望の位置にバランスよく酸性液3を注入することで、吹付け材2が基材1との接着面Tにおいて酸により分解して溶解し、これにより吹付け材2が基材1に対して剥離し、さらに自然に落下し、吹付け材2の除去作業が完了することになる。なお、位置決め部材5は、酸性液3を吹付け材2に注入した後、取り外せばよい。このときの基材1の表面1a(吹付け材2との接触面)は、吹付け材2が溶解により剥離して落下しているため、吹付け材2の残留付着物がほとんど残らない状態となる。なお、落下した吹付け材2は、所望の回収手段により取り除くことができる。ここで、本実施形態では、予め吹付け材2の表面2aに飛散抑制剤6を散布しておくため、吹付け材2が剥離落下する際に生じるアスベストの飛散を抑制することができる。
【0031】
このような除去方法によると、位置決め部材5で位置決めをした後、酸性液3の注入作業という簡単な作業により吹付け材2に対して均等に酸性液3を注入することができ、吹付け材2を基材1に対してほぼ付着残しのない状態で除去することが可能となる。つまり、従来のような大型の除去装置やマニピュレータを備えた除去ロボットが不要となり、またケレン棒で粗落しを行った後に磨き上げを行うといった手間のかかる作業も不要となる。そのため、狭小な作業空間においても、人力によって容易に、かつ短時間で除去作業を行うことができる。また、上述したように基材1がH型鋼材1Bや高力ボルト1Cといった複雑な形状物から構成される場合であっても、吹付け材2の付着残しがほとんどない状態で除去を行うことができる。
【0032】
上述のように本実施形態によるアスベスト含有吹付け材の除去方法では、手持ち式の注射器4を用いて酸性液3を注入するといった手間のかからない簡単な作業により吹付け材2を基材1との接触面Tで溶解させ、剥離させることが可能であり、基材1が複雑な形状であってもほぼ付着残しがない状態で確実に除去することができ、作業時間の低減を図ることができる。また、大型の除去装置などを用いることがないため、狭小な作業空間であっても除去作業を行うことができる。
【0033】
そして、本実施形態によるアスベスト含有吹付け材の除去方法によれば、位置決め部材5を用いており、この位置決め部材5は正方形状のメッシュ51を構成する各辺が等バネ定数を有する線状体52で構成されているため、位置決め部材5の周縁部(端部)を均等な張力をかけた状態で保持するだけで、吹付け材2に対して墨出しをした状態と略同一の状態を容易に作り出すことができる。つまり、各メッシュ51の中心点や各辺の交点である接点53が等間隔に配されるため、吹付け材2に対して所望の位置決めを確実に行うことができる。この位置決め部材5を利用することにより、吹付け材2に対して略等間隔に酸性液3を注入することができる。したがって、酸性液3により吹付け材2が溶解し、基材1の表面から全ての吹付け材2を容易に自然落下させることができ、アスベスト除去の作業効率を向上させることができる。
【0034】
尚、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な構造や構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
【0035】
例えば、本実施形態では、注射器4を使用しているが、これに限定されることはなく、例えば注入用の針孔を有するピストン状の注入具であって、その注入具が酸性液3を収容する容器に繋がるホースの先端部に連結されている構成のものであってもよい。要するに、手持ちが可能な軽量、小型であり、狭小な作業空間であっても容易に持ち運びが可能であり、かつ注入箇所の作業空間での取り扱いが容易とされる注入具であればよいのである。なお、注射器を使用する場合、本実施形態のように針孔の位置が横向きに開口したものだけでなく、通常の針軸方向に孔の開いた注射器であってもかまわない。
【0036】
また、酸性液3の種類、注入量、注入位置、注入間隔などは、上述したようにアスベスト含有吹付け材2の性質、その吹付け材2の厚さ寸法、基材の材質などの条件に応じて適宜設定することができる。なお、酸性液3の注入位置、注入間隔は、位置決め部材5の引張力を調整することで設定することができる。
さらに、本実施形態の位置決め部材は、上述した吹付け材2の除去だけでなく、対象物に対して平面的に略等間隔に位置決めをしたい場合に広く利用可能である。
【符号の説明】
【0037】
1…基材 2…吹付け材(対象物、アスベスト含有吹付け材) 3…酸性液 4…注射器(注入具) 5…位置決め部材 51…メッシュ 52…線状体 T…接着面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物に対して所望の間隔で位置決めをするための位置決め部材であって、
矩形状のメッシュが平面内に複数形成されており、
1つの前記メッシュは、等バネ定数を有する線状体で構成された正方形状に形成されていることを特徴とする位置決め部材。
【請求項2】
基材の表面に吹き付けられたアスベスト含有吹付け材の除去方法であって、
請求項1に記載の位置決め部材を前記アスベスト含有吹付け材の表面に配置する工程と、
前記位置決め部材の端部を均等の張力をかけた状態で保持する工程と、
前記位置決め部材により示される所定の位置を薬液注入部とし、該薬液注入部に配された前記アスベスト含有吹付け材に酸性液を注入する工程と、を備えたことを特徴とするアスベスト含有吹付け材の除去方法。
【請求項3】
前記酸性液は、前記アスベスト含有吹付け材と前記基材との接着面付近に注入することを特徴とする請求項2に記載のアスベスト含有吹付け材の除去方法。
【請求項4】
前記酸性液は、手持ち可能な注入具を用いて前記アスベスト含有吹付け材に注入することを特徴とする請求項2または3に記載のアスベスト含有吹付け材の除去方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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