説明

作業車両の警報装置

【課題】周囲の者やオペレータに、不快感を与えることなく異常を知らせることができる作業車両の警報装置を提供することを課題としている。
【解決手段】作業中の作動部の異常を検出する検出手段17,18,19,21,22,23,24と、警告音を鳴動させる報知手段12と、検出手段17,18,19,21,22,23,24によって異常が検出されると報知手段12により警告音を鳴動させる制御部14とを備えた作業車両の警報装置において、前記報知手段12よりも小音量の警告音を鳴動させる小音量報知手段13を設け、制御部14が、前記検出手段17,18,19,21,22,23,24による作動部の異常検出後の機器類の特定の作動条件又は作業条件に対応して前記報知手段12による警告音の鳴動を停止させて前記小音量報知手段13による警告音のみを鳴動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、作業車両の警報装置に関する。
【背景技術】
【0002】
作業中の作動部の異常を検出する検出手段と、警告音を鳴動させる報知手段と、検出手段により異常が検出されると報知手段により警告音を鳴動させる制御部とを備え、作業中の作動部の異常状態を周囲に警報する特許文献1に示す作業車両の警報装置が公知になっている。
【特許文献1】特開2003−102251号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記文献の作業車両と略同一構成の警報装置においては、オペレータのみならず機体周囲の者にも作動部の異常状態を報知するため、報知手段による警告音の音量を大音量に設定することが多い。しかし、警告音を大音量に設定すると、作業車両の異常に気付いた後も大音量の警告音が鳴動し続けるため、オペレータや周囲の者に不快感を与えることがあるという欠点がある。一方、警告音を小音量に設定すると、周囲の者が異常に気付かないことがあるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため本発明の作業車両の警報装置は、第1に作業中の作動部の異常を検出する検出手段17,18,19,21,22,23,24と、警告音を鳴動させる報知手段12と、検出手段17,18,19,21,22,23,24によって異常が検出されると報知手段12により警告音を鳴動させる制御部14とを備えた作業車両の警報装置において、前記報知手段12よりも小音量の警告音を鳴動させる小音量報知手段13を設け、制御部14が、前記検出手段17,18,19,21,22,23,24による作動部の異常検出後の機器類の特定の作動条件又は作業条件に対応して前記報知手段12による警告音の鳴動を停止させて前記小音量報知手段13による警告音のみを鳴動させることを特徴としている。
【0005】
第2に、制御部14を、エンジンが停止すると報知手段12による警告音の鳴動を停止させて小音量報知手段13による警告音のみを鳴動させるように構成したことを特徴としている。
【0006】
第3に、制御部14を、エンジンの冷却水が設定温度以上になっていることが検出されると報知手段12により警告音を鳴動させ、エンジンの回転数が低下すると報知手段12による警告音の鳴動を停止させて小音量報知手段13による警告音のみを鳴動させるように構成したことを特徴としている。
【0007】
第4に、穀粒を収容するグレンタンク8を設け、制御部14を、前記グレンタンク8内の穀粒の量が設定量以上になっていることが検出されると報知手段12により警告音を鳴動させ、該警告音の鳴動開始後所定時間が経過すると報知手段12による警告音の鳴動を停止させて小音量報知手段13による警告音のみを鳴動させるように構成したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
以上のように構成される本発明の作業車両の警報装置によれば、報知手段により警告音を鳴動させ、その後は所定条件を満たすことにより報知手段による警告音の鳴動を停止させて小音量報知手段により小音量の警告音のみを鳴動させるため、報知手段による警告音によりオペレータや周囲の者の喚起を促すことができるとともに、その後は小音量報知手段による小音量の警告音により、周囲の者に不快感を与えることなくオペレータが作動部の異常を知ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1〜3は、本発明の作業車両の警報装置を適用したコンバインの右側面図、左側面図及び平面図である。左右にクローラ式の走行部1を備える走行機体2の前方には穀稈の刈取りを行う前処理部3が昇降自在に連結され、走行機体2の前部右側には運転席4が設けられている。走行機体2内部の運転席4下方位置には、エンジン(図示しない)及びエンジンを冷却するラジエータ(図示しない)が設けられている。エンジン及びラジエータの右側方(外側方)は、走行機体2の右側面の一部を構成するエンジンカバー6によって覆われている。
【0010】
前処理部3で刈り取られた穀稈は、前処理部3の合流部(図示しない)に集められ、扱ぎ深さ搬送装置(図示しない)によってフィードチェーン(図示しない)まで搬送される。扱ぎ深さ搬送装置により穂先位置が脱穀に適した位置に調整された穀稈は、フィードチェーンによって、走行機体2の前部左側の脱穀部7に搬送される。
【0011】
脱穀部7に搬送された穀稈は、脱穀処理された後、排藁は排藁チェーン(図示しない)により走行機体2の後端部に搬送され、穀粒(籾)は運転席4後方のグレンタンク8に収容される。排藁チェーンによって搬送されてくる排藁等は、そのまま又は走行機体2の後端部に設けられたカッター部9により切断処理された後、走行機体2の後方から機外に排出される。
【0012】
上記構成のコンバインは、警報装置11を備えている。警報装置11は、大音量の警告音を鳴動させるホーン12(報知手段,大音量報知手段)と、小音量の警告音(ブザー音)を鳴動させる電子ブザー13(小音量報知手段)とを有している。なお、ホーン12による警告音の音量は、作業時に機体周囲の者が十分に聞き取れる程度の大きさに設定され、電子ブザー13による警告音の音量は、作業時に運転席4にいるオペレータが聞き取れる程度の大きさに設定される。
【0013】
図4は警報装置のブロック図である。警報装置11は、マイコン等で構成される制御部14と、制御部14の入力側に接続される各種の検出手段と、出力側に接続される前述のホーン12及び電子ブザー13と、エンジンを停止作動させるエンジン停止ソレノイド16(エンジン停止手段)とからなる。
【0014】
制御部14の入力側に接続される各種の検出手段は、上記ラジエータの水温をセンシングする水温センサ17と、上記エンジンの回転をセンシングするエンジン回転センサ18と、穀稈等の詰まりを検出するためにフィードチェーンの後端部に設けられた詰まりセンサ19と、グレンタンク8内の籾量が設定量以上になったことを検出するモミセンサ21と、グレンタンク8内が籾で満杯になったことを検出するオーバーフローセンサ22と、脱穀部7への動力の入切を行う作業機クラッチ(図示しない)の入切作動を検出する作業機クラッチスイッチ23と、押し操作によりホーン12の鳴動開始及び鳴動停止操作を行うホーンスイッチ24とから構成される。
【0015】
また、上記モミセンサ21は、グレンタンク8内の籾量が設定量(満杯時の3分の2程度)以上になったことを検出するように構成されている。ただし、検出するグレンタンク8内の籾の設定量は、上記に限定されるものではなく、グレンタンク8内があと少しで満杯になることをオペレータが認識する程度の量であればよい。例えば、満杯時の4分の3、5分の4程度を設定量としてもよい。
【0016】
さらに、本実施例では詰まりセンサ19をフィードチェーンの後端部に設けたが、前処理部3の穀稈の合流部、扱ぎ深さ搬送装置又は排藁チェーンの何れか1又は2以上の箇所に詰まりセンサを設けてもよい。
【0017】
上記構成の警報装置11は、モミ警報と、詰まり警報と、水温警報との3種類の警報を発する。以下、各警報処理について、ホーン12及び電子ブザー13を鳴動させるタイミングを詳述する。
【0018】
図5は、モミ警報の制御フロー図である。モミ警報では、まずステップS1に進む。ステップS1では、作業機クラッチスイッチ23による検出を行い、作業機クラッチの入り状態が検出されると、ステップS2に進む。ステップS2では、オーバーフローセンサ22による検出を行い、グレンタンク8内が籾で満杯になっていない状態が検出されると、ステップS3に進む。
【0019】
ステップS3では、モミセンサ21による検出を行い、グレンタンク8内の籾量が設定量以上になっていることが検出されると、ステップS4に進む。ステップS4では、警報ストップフラグのON・OFFを検出し、警報ストップフラグがOFFであれば、ステップS5に進む。なお、警報ストップフラグは、ON状態で、ホーンスイッチ24によるホーン12の鳴動停止操作が行われたことを示すものである。
【0020】
ステップS5では、ホーンスイッチ24による検出を行い、ホーン12の鳴動停止操作を行われていないと、ステップS6に進む。ステップS6では、モミフラグのON・OFFの検出及びタイマーのカウントダウン終了の確認を行う。そして、モミフラグがOFFで且つタイマーのカウントダウンが終了していると、ステップS7に進む。一方、ステップS6において、モミフラグのON状態が検出され且つタイマーのカウントの終了が確認されると、ステップS7を経由せずに、直にステップS8に進む。
【0021】
ちなみに、タイマーは制御部14に内蔵され、時間を設定すると設定された時間から0までのカウントダウンを開始する。モミフラグは、ON状態で、グレンタンク8内の籾量が設定量以上になった旨の警報中であることを示すフラグである。
【0022】
ステップS7では、モミフラグをONにセットするとともに、設定時間Tで制御部14のタイマーをセットしてカウントダウンを開始し、ステップS8に進む。ステップS8ではモミ満杯警報の処理(後述する図6を参照)を行い、ステップS1に処理を戻す。
【0023】
ステップS5において、ホーン12の鳴動停止操作を行われていると、ステップS9に進む。ステップS9では、警報ストップフラグをONにセットし、処理をステップS1に戻す。その後、再度、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4の順に処理が進んでいく。そして、ステップS4で警報ストップフラグのON状態が検出されると、ステップS1に処理が戻され、以下、グレンタンク8内の籾量が設定量以上になっている状態でも、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS1の処理を繰り返し、ステップS8のモミ満杯警報処理が行なわれない。
【0024】
ステップS3において、グレンタンク8内の籾量が設定量以上になっていない状態が検出されると、ステップS11に進む。ステップS11では警報ストップフラグ、モミフラグ及びタイマーの全てがリセット処理(警報ストップフラグ及びモミフラグがOFF状態、タイマーがカウント終了状態になるように処理)され、ステップS1に処理が戻される。
【0025】
ステップS2において、グレンタンク8内が籾で満杯になっている状態が検出されると、ステップS12に進む。ステップS12では、オーバーフロー警報の処理(後述する図7を参照)を行い、ステップS11に進む。
【0026】
ステップS1において、作業機クラッチの切り状態が検出されると、ステップS11に進む。
【0027】
図6は、モミ満杯警報の制御フロー図である。モミ満杯警報の処理が開始されると、まずステップS21に進む。ステップS21では、ステップS7でセットしたタイマーの状態を確認し、設定時間Tからのカウントダウンが終了していないことが確認されると、ステップS22に進む。ステップS22では、ホーン12により大音量の警告音を断続的に鳴動させ、処理を図5に示すステップS8からステップS1に処理を戻す。
【0028】
ステップS21において、設定時間Tからのカウントダウンが終了していることが確認されると、ステップS23に進む。ステップS23では、電子ブザー13により小音量の警告音を断続的に鳴動させて、図5に示すステップS8からステップS1に処理を戻す。なお、ステップS6からステップS7を経由せずに直接ステップS8に処理が進んだ場合に、ステップS23の処理がされる。
【0029】
上記構成により、グレンタンク8内の籾が設定量以上溜まると、ホーン12による大音量の警告音を断続的に鳴動させて、グレンタンク8が満杯になる前に籾を排出するようにオペレータに促す。ただし、大音量のホーン12が鳴動し続けるとオペレータには不快であり、周囲にも迷惑がかかるため、オペレータが気付く程度の時間(T)だけホーン12を鳴動させ、その後は、ホーン12の鳴動を停止させて電子ブザー13による警告音のみを鳴動させる。以上によって、オペレータに不快感を与えることも周囲に迷惑をかけることもなく、継続してオペレータに注意を促すことができる。
【0030】
図7は、オーバーフロー警報の制御フロー図である。オーバーフロー警報の処理が開始されると、まずステップS26に進む。ステップS26では、エンジン回転センサ18による検出を行い、エンジンが作動中であることを検出されると、ステップS27に進む。ステップS27では、ホーン12により大音量の警告音を断続的に鳴動させるとともに、エンジン停止ソレノイド16によりエンジンを停止作動させ、図5に示すステップS12からステップS11に処理を進める。
【0031】
ステップS26において、エンジンの停止状態が検出されると、ステップS28に進む。ステップS28では、電子ブザー13により小音量の警告音を断続的に鳴動させて、図5に示すステップS12からステップS11に処理を進める。
【0032】
上記構成により、グレンタンク8内が籾で満杯になると、ホーン12による大音量の警告音を断続的に鳴動させてグレンタンク内が満杯によっていることをオペレータに警報するとともに、エンジンを停止させて籾がグレンタンク8から溢れ出ることを防止する。ただし、エンジンを停止させた後も大音量の警告音が鳴動し続けると、オペレータが不快感を感じる他、周囲に迷惑がかかる。このため、エンジン停止後は、ホーン12による大音量の警告音の鳴動を停止させ、電子ブザー13による小音量の警告音のみを断続的に鳴動させることにより、籾の排出をオペレータに促す。
【0033】
図8は、詰まり警報の制御フロー図である。詰まり警報では、まずステップS31に進む。ステップS31では、詰まりセンサ19による検出を行い、詰まり状態が検出されると、ステップS32に進む。ステップS32では、作業機クラッチスイッチ23による検出を行い、作業機クラッチの入り状態が検出されると、ステップS33に進む。
【0034】
ステップS33では、エンジン回転センサ18による検出を行い、エンジンが作動中であることが検出されると、ステップS34に進む。ステップS34では、ホーン12により大音量の警告音を連続的に鳴動させるとともに、エンジン停止ソレノイド16によりエンジンを停止作動させ、処理をステップS31に戻す。
【0035】
ステップS33において、エンジンが停止していることが検出されると、ステップS35に進む。ステップS35では、電子ブザー13により小音量の警告音を連続的に鳴動させて、ステップS31に処理を戻す。
【0036】
ステップS31において、詰まり状態でないことが検出されると、再度ステップS31が実行され、詰まりセンサ19による検出を繰り返し行う。また、ステップS32において、作業機クラッチの切り状態が検出された場合も、ステップS31に処理が戻される。
【0037】
上記構成により、穀稈等の詰まり状態が発生すると、ホーン12による大音量の警告音を連続に鳴動させて穀稈等の詰まり状態が発生していることをオペレータに警報するとともに、エンジンを停止させて機械の故障を防止する。ただし、エンジンを停止させた後も大音量の警告音が鳴動し続けると、オペレータが不快感を感じる他、周囲に迷惑がかかるため、エンジン停止後は、ホーン12による大音量の警告音の鳴動を停止させ、電子ブザー13による小音量の警告音のみを連続的に鳴動させることにより、継続してオペレータにトラブルを発生していることを警報する。
【0038】
図9は、水温警報の制御フロー図である。水温警報では、まずステップS41に進む。ステップS41では、水温センサ17による検出を行い、ラジエータ内の水温が設定温度以上になっていることが検出されると、ステップS42に進む。ステップS42では、エンジン回転センサ18による検出を行い、エンジンの回転数が設定回転数以上になっていることが検出されると、ステップS43に進む。ステップS43では、ホーン13により大音量の警告音を連続的に鳴動させ、ステップS41に処理を戻す。
【0039】
ステップS42において、エンジンの回転数が設定回転数よりも低くなっていることが検出されると、ステップS44に進む。ステップS44では、電子ブザー13により小音量の警告音を断続的に鳴動させて、ステップS41に処理を戻す。
【0040】
また、ステップS41において、ラジエータ内の冷却水の水温が設定温度よりも低く保たれていることが検出されると、再度ステップS41が実行され、水温センサ17による検出を繰り返す。
【0041】
ちなみに、ラジエータ内の冷却水が設定温度以上になった場合、エンジンをアイドリング状態(無負荷による回転数低下状態)にして冷却ファンによりラジエータ内の冷却水を冷やす必要があるが、上記構成の水温警報は、ホーン12による大音量の警告音を鳴動させることによって、オペレータにエンジンの回転数の下げ操作を促すものである。そして、エンジン回転数が設定回転以下になれば、ホーン12の連続的な警告音から電子ブザー13の断続音な警告音に切換え、周囲に迷惑がかからないようにしている。
【0042】
なお、上記実施例では、最初にホーン12による大音量の警告音のみを鳴動させて、その後、電子ブザー13による小音量の警告音のみを鳴動させるが、最初にホーン12と電子ブザー13の両方を鳴動させ、その後、ホーン12の鳴動を停止させて電子ブザー13のみを鳴動させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の作業車両の警報装置を適用したコンバインの右側面図である。
【図2】本発明の作業車両の警報装置を適用したコンバインの左側面図である。
【図3】本発明の作業車両の警報装置を適用したコンバインの平面図である。
【図4】警報装置のブロック図である。
【図5】モミ警報の制御フロー図である。
【図6】モミ満杯警報の制御フロー図である。
【図7】オーバーフロー警報の制御フロー図である。
【図8】詰まり警報の制御フロー図である。
【図9】水温警報の制御フロー図である。
【符号の説明】
【0044】
8 グレンタンク
12 ホーン(報知手段,大音量報知手段)
13 電子ブザー(小音量報知手段)
14 制御部
17 水温センサ(検出手段)
18 エンジン回転センサ(検出手段)
19 詰まりセンサ(検出手段)
21 モミセンサ(検出手段)
22 オーバーフローセンサ(検出手段)
23 作業機クラッチスイッチ(検出手段)
24 ホーンスイッチ(検出手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業中の作動部の異常を検出する検出手段(17),(18),(19),(21),(22),(23),(24)と、警告音を鳴動させる報知手段(12)と、検出手段(17),(18),(19),(21),(22),(23),(24)によって異常が検出されると報知手段(12)により警告音を鳴動させる制御部(14)とを備えた作業車両の警報装置において、前記報知手段(12)よりも小音量の警告音を鳴動させる小音量報知手段(13)を設け、制御部(14)が、前記検出手段(17),(18),(19),(21),(22),(23),(24)による作動部の異常検出後の機器類の特定の作動条件又は作業条件に対応して前記報知手段(12)による警告音の鳴動を停止させて前記小音量報知手段(13)による警告音のみを鳴動させる作業車両の警報装置。
【請求項2】
制御部(14)を、エンジンが停止すると報知手段(12)による警告音の鳴動を停止させて小音量報知手段(13)による警告音のみを鳴動させるように構成した請求項1の作業車両の警報装置。
【請求項3】
制御部(14)を、エンジンの冷却水が設定温度以上になっていることが検出されると報知手段(12)により警告音を鳴動させ、エンジンの回転数が低下すると報知手段(12)による警告音の鳴動を停止させて小音量報知手段(13)による警告音のみを鳴動させるように構成した請求項1の作業車両の警報装置。
【請求項4】
穀粒を収容するグレンタンク(8)を設け、制御部(14)を、前記グレンタンク(8)内の穀粒の量が設定量以上になっていることが検出されると報知手段(12)により警告音を鳴動させ、該警告音の鳴動開始後所定時間が経過すると報知手段(12)による警告音の鳴動を停止させて小音量報知手段(13)による警告音のみを鳴動させるように構成した請求項1の作業車両の警報装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−220283(P2008−220283A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−64350(P2007−64350)
【出願日】平成19年3月14日(2007.3.14)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】