説明

内視鏡照明光学系

【課題】2枚の正レンズを用いた内視鏡照明光学系において、周辺部まで明るい優れた配光特性を有し、光の利用効率が高く、コストも安い内視鏡照明光学系を得る。
【解決手段】面光源側から順に、正の第1レンズと、正の第2レンズからなり、次の条件式(1)及び(2)を満足する内視鏡照明光学系。
(1)0.40<f/D<0.53
(2)0.40<0.5・D・θ<0.56
但し、
D;面光源の最大径、
f;第1レンズと第2レンズの合成焦点距離、
θ=(1+0.85d1/R2)(1-1/n1)/R1-1.05/R2
d1;第1レンズの厚さ、
R1;第1レンズの面光源側の曲率半径、
R2;第1レンズの被照射面側の曲率半径、
n1;第1レンズの屈折率。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡照明光学系に関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡照明光学系として、古くはライトガイド(面光源)の出射端に平凹レンズを配置した光学系が用いられてきた。しかし、平凹レンズは、限られたレンズ径の中で配光を均等に広げるのが困難で出射光量も低い。
【0003】
2枚の正レンズを用いた照明光学系(例えば特許文献1から5)も知られているが、いずれも周辺部まで明るい、優れた配光特性を得ることが困難で光の利用効率が十分ではない。
【0004】
3枚の正レンズを用いた照明光学系(例えば特許文献6)や、非球面を用いた照明光学系(例えば特許文献7、8)も知られているが、これらはコストが高い。
【特許文献1】特開昭56-20428号公報
【特許文献2】特開平8-320440号公報
【特許文献3】特開2000-275547号公報
【特許文献4】特開2005-345787号公報
【特許文献5】実開平2-140519号公報
【特許文献6】特開2002-182126号公報
【特許文献7】特開平5-119272号公報
【特許文献8】特開平5-157967号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、2枚の正レンズを用いた内視鏡照明光学系において、周辺部まで明るい優れた配光特性を有し、光の利用効率が高く、コストも安い内視鏡照明光学系を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の内視鏡照明光額系は、面光源側から順に、正の第1レンズと、正の第2レンズからなり、次の条件式(1)及び(2)を満足することを特徴としている。
(1)0.40<f/D<0.53
(2)0.40<0.5・D・θ<0.56
但し、
D;面光源の最大径、
f;第1レンズと第2レンズの合成焦点距離、
θ=(1+0.85d1/R2)(1-1/n1)/R1-1.05/R2
d1;第1レンズの厚さ、
R1;第1レンズの面光源側の曲率半径、
R2;第1レンズの被照射面側の曲率半径、
n1;第1レンズの屈折率、
である。
【0007】
本発明の内視鏡照明光学系はさらに、次の条件式(3)を満足することが好ましい。
(3)0.65<d1/f<1.0
【0008】
また、次の条件式(4)を満足することが好ましい。
(4)1.5<(d0+H1)/f<3.5
但し、
d0;面光源と第1レンズとの空気換算距離、
H1;第1レンズの面光源側の面から全系の光源側主点までの距離、
である。
【0009】
本発明の内視鏡照明光学系では、その一態様として、面光源と第1レンズとの間に、光軸を中心とする内面反射面を有する筒状反射体を位置させることができる。
【0010】
この筒状反射体は、中空の筒状体から構成することができ、中心部のコアと周辺部のクラッドからなる単ロッドから構成することができる。
【0011】
また、別の態様では、正の第1レンズをその周面が内面反射面からなるレンズから構成し、次の条件式(5)を満足させることが好ましい。
(5)2.0<d1/(n1・f)<3.5
【0012】
第1レンズは、その一態様では、中心部のコアと周辺部のクラッドからなる単ロッドレンズから構成することができる。
【0013】
面光源は、ライトガイドバンドルの出射端面またはLEDとするのが実際的である。
【0014】
本発明の内視鏡照明光学系は、次の条件式(6)を満足することが好ましい。
(6)-5<R4/D<-3.2
但し、
R4;第2レンズの被照射面側の面の曲率半径、
である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、正レンズ2枚という簡単な構成でありながら、周辺部まで明るく、照明効率の高い内視鏡照明光学系を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本実施形態の内視鏡照明光学系は、図1、図2、図3及び図4の各実施形態に示すように、面光源11側から順に、正の第1レンズL1と正の第2レンズL2とを有している。このうち、図1は、面光源11と第1レンズL1との間を空間とした実施形態、図2は、面光源11と第1レンズL1との間に、光軸を中心とする内面反射面を有する筒状反射体として、単ロッド12を位置させた実施形態、図3は、面光源11と第1レンズL1との間に、光軸を中心とする内面反射面を有する筒状反射体として、内面を鏡面とした中空筒状体13を位置させた実施形態、図4は、第1レンズL1自体を、中心部のコアと周辺部のクラッドからなる単ロッドレンズ14から構成した実施形態である。単ロッド12(単ロッドレンズ14)は、中心部の円柱状コア12a(14a)と周辺部の円筒状クラッド12b(14b)とからなっており、コア12a(14a)の屈折率n1は、クラッド12b(14b)の屈折率n2より高く(n1>n2)、両者の境界面が反射面を構成する。
【0017】
条件式(1)は、面光源11の大きさ(直径)と、全系の焦点距離との関係を規定している。条件式(1)の下限を下回ると、全系のパワーが強くなるため、各面での曲率半径がきつくなって光量ロスが多くなる。上限を上回ると、大きい配光角度を得ることが困難になる。
【0018】
条件式(2)は、面光源11の最外周から第1レンズL1の光軸に平行に射出して第1レンズL1の第2面(被照射面側の面)へ入射する光線と、入射点での面法線とのなす角度(0.5・D・θ)(図5参照)を近似式で表したとき、この角度が満足すべき条件を規定している。条件式(2)の下限を下回ると、第1レンズL1の第2面での屈折量が小さいため、配光角度を大きくすることができない。上限を上回ると、第1レンズL1の第2面で全反射する光線が増えるため、光量ロスが多くなる。
【0019】
条件式(3)は、第1レンズL1の厚さを規定している。条件式(3)の下限を下回ると、レンズ厚が薄くなり、コバ厚の確保が困難になる。上限を上回ると、第1レンズL1の焦点距離が長くなるため、配光角度が狭くなる。
【0020】
条件式(4)は、特に面光源11がライトガイドバンドルの光束出射端からなる場合に、その網目が観察されないようにするための条件である。すなわち、配光レンズを正レンズ系とする内視鏡照明光学系では、光源と配光レンズの位置関係によって光源の像が被照射面に投影されることがある。内視鏡照明光学系で光源として広く用いられているライトガイドバンドルは、各ファイバのコア部分だけが発光し、クラッド部分や隣接するファイバ同士の隙間は発光していないので、光源の像が投影されると、網目状のパターンが被照射面上に投影されることとなり、観察に支障を来す。条件式(4)は、光源と共役な位置が観察範囲に入らないようにして、この網目状のパターンが投影されないようにした、面光源11と第1レンズL1の位置関係を規定している。条件式(4)の下限を下回ると、光源と共役な位置が配光レンズ(第1、第2のレンズL1、L2)から離れて内視鏡対物レンズの被写界深度内に入るので、観察に支障を来す。上限を上回ると、照明光学系全体の長さが長くなり、小型化が困難になる。
【0021】
一方、条件式(4)は、面光源11と第1レンズL1の間隔を一定距離以上離すことを意味している。その結果、面光源11からの発散光束の一部が第1レンズL1に入射せず光量ロスが生じる。そこで、面光源11と第1レンズL1との間には、光軸を中心とする内面反射面を有する単ロッド12(図2)または中空筒状体13(図3)を配置することが好ましい。
【0022】
図5の実施形態は、単ロッドレンズ14が第1レンズL1を兼ねる実施形態である。この実施形態によると、単一の光学要素(単ロッドレンズ14)で、照明ムラの防止を図ることができる。
【0023】
条件式(5)は、第1レンズの周面を反射面とした場合の該第1レンズの厚さを規定している。条件式(5)の下限を下回ると、光源と共役な位置が対物レンズの被写界深度内に入るので、特に光源がファイババンドルの光束出射端である場合に観察に支障を来す。上限を上回ると、照明光学系全体の長さが長くなり、小型化できない。第1レンズの周面を反射面とする構造は、単ロッドレンズ14によって容易に得ることができる。
【0024】
第2レンズL2の被照射面側には、緩いR(曲率)をつけるのが望ましい。条件式(6)は、このRの範囲を規定している。条件式(6)の下限を下回ると、配光角の狭い光線と広い光線の屈折力の差が大きくなり、さらに角度のついた光線が全反射するため、周辺光量が不足する。上限を上回ると、光源の周辺部から出射した光線の屈折力が弱くなるので、配光角が小さくなる。さらにRが小さくなるので内視鏡先端部からの突出量が大きくなり、洗浄性が悪化し、傷が付きやすくなる。
【0025】
次に具体的な実施例を示す。数値データの表中、fは全系の焦点距離、rは曲率半径、dはレンズ厚またはレンズ間隔、Nd はd線の屈折率、νはアッベ数を示す。配光特性図における横軸(角度)は光軸からの角度、縦軸(a.u.(arbitrary unit))は、中心部(光軸上)を1とした相対強度で示している。
【実施例1】
【0026】
実施例1は、図1の構成の内視鏡照明光学系についての具体的数値例(表1)と、その配光特性(図7)を示している。面光源の最大径Dφ=1.7である。
【0027】
(表1)
f = 0.79
d0= 1.00
面 No. r d Nd ν
1 3.093 0.60 1.88300 40.8
2 -2.000 0.05
3 1.266 1.65 1.88300 40.8
4 -6.375 -
【実施例2】
【0028】
実施例2は、図2の構成の内視鏡照明光学系についての具体的数値例(表2)と、その配光特性(図7)を示している。面No.1と2は、単ロッド12の入射面と出射面である。面光源の最大径=単ロッド12のコア12aの径Dφ=1.7、屈折率n1=1.60、クラッド12bの屈折率n2=1.51である。
【0029】
(表2)
f = 0.79
d0= 0.00
面 No. r d Nd ν
1 ∞ 2.00 1.60000 55.0
2 ∞ 0.00
3 3.093 0.60 1.88300 40.8
4 -2.000 0.05
5 1.266 1.65 1.88300 40.8
6 -6.375 -
【実施例3】
【0030】
実施例3は、図3の構成の内視鏡照明光学系についての具体的数値例(表3)と、その配光特性(図7)を示している。この実施例3のレンズ系は実施例1と同一であり、面光源11と第1レンズL1の間に、中空筒状体13が挿入されている点が異なる。面光源の最大径=中空筒状体13の内径は、φ1.7である。また、中空筒状体13の内面の反射率は65%である。
(表3)
f = 0.79
d0= 1.00
面 No. r d Nd ν
1 3.093 0.60 1.88300 40.8
2 -2.000 0.05
3 1.266 1.65 1.88300 40.8
4 -6.375 -
【実施例4】
【0031】
実施例4は、図2の構成の内視鏡照明光学系についての具体的数値例(表4)と、その配光特性(図8)を示している。面No.1と2は、単ロッド12の入射面と出射面である。面光源の最大径=単ロッド12のコア12aの径Dφ=1.7、屈折率n1=1.60、クラッド12bの屈折率n2=1.51である。
【0032】
(表4)
f = 0.81
d0= 0.00
面 No. r d Nd ν
1 ∞ 2.40 1.60000 55.0
2 ∞ 0.03
3 2.314 0.76 1.88300 40.8
4 -2.314 0.05
5 1.275 1.61 1.88300 40.8
6 -7.083 -
【実施例5】
【0033】
実施例5は、図2の構成の内視鏡照明光学系についての具体的数値例(表5)と、その配光特性(図9)を示している。面No.1と2は、単ロッド12の入射面と出射面である。面光源の最大径=単ロッド12のコア12aの径Dφ=1.7、屈折率n1=1.60、クラッド12bの屈折率n2=1.51である。
【0034】
(表5)
f = 0.75
d0= 0.00
面 No. r d Nd ν
1 ∞ 2.20 1.60000 55.0
2 ∞ 0.05
3 2.196 0.66 1.88300 40.8
4 -2.196 0.05
5 1.157 1.46 1.88300 40.8
6 -5.903 -
【実施例6】
【0035】
実施例6は、図2の構成の内視鏡照明光学系についての具体的数値例(表6)と、その配光特性(図10)を示している。面No.1と2は、単ロッド12の入射面と出射面である。面光源の最大径=単ロッド12のコア12aの径Dφ=1.7、屈折率n1=1.60、クラッド12bの屈折率n2=1.51である。
【0036】
(表6)
f = 0.90
d0= 0.00
面 No. r d Nd ν
1 ∞ 2.20 1.60000 55.0
2 ∞ 0.05
3 3.088 0.66 1.88300 40.8
4 -2.408 0.10
5 1.417 1.70 1.88300 40.8
6 -7.083 -
【実施例7】
【0037】
実施例7は、図4の構成の内視鏡照明光学系についての具体的数値例(表7)と、その配光特性(図11)を示している。面No.1と2は、単ロッドレンズ14の入射面と出射面である。面光源の最大径=単ロッドレンズ14のコア14aの径Dφ=1.7、屈折率n1=1.60、クラッド14bの屈折率n2=1.51である。
【0038】
(表7)
f = 0.83
d0= 0.00
面 No. r d Nd ν
1 ∞ 3.50 1.60000 55.0
2 -1.676 0.07
3 1.015 1.50 1.88300 40.8
4 -7.083 -
【実施例8】
【0039】
実施例8は、図4の構成の内視鏡照明光学系についての具体的数値例(表8)と、その配光特性(図12)を示している。面No.1と2は、単ロッドレンズ14の入射面と出射面である。面光源の最大径=単ロッドレンズ14のコア14aの径Dφ=1.7、屈折率n1=1.60、クラッド14bの屈折率n2=1.51である。
【0040】
(表8)
f = 0.86
d0= 0.00
面 No. r d Nd ν
1 ∞ 2.95 1.60000 55.0
2 -1.690 0.23
3 1.015 1.46 1.88300 40.8
4 -7.083 -
【実施例9】
【0041】
実施例9は、図4の構成の内視鏡照明光学系についての具体的数値例(表9)と、その配光特性(図13)を示している。面No.1と2は、単ロッドレンズ14の入射面と出射面である。面光源の最大径=単ロッドレンズ14のコア14aの径Dφ=1.7、屈折率n1=1.60、クラッド14bの屈折率n2=1.51である。
【0042】
(表9)
f = 0.85
d0= 0.00
面 No. r d Nd ν
1 ∞ 3.78 1.60000 55.0
2 -1.724 0.08
3 1.039 1.49 1.88300 40.8
4 -8.028 -
【比較例】
【0043】
比較例は、図6に示す、面光源11の出射端に平凹レンズ16を配置した光学系についての具体的数値例(表10)と、その配光特性(図14)を示している。図14には、面光源11(ライトガイドバンドルの出射端)の配光特性も併せて描いている。
【0044】
(表10)
f = -1.15
d0= 0.46
面 No. r d Nd ν
1 -1.015 0.30 1.88300 40.8
2 ∞ -
【0045】
各実施例の各条件式に対する値を表11に示す。
(表11)
実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5
条件式(1) 0.467 0.467 0.467 0.477 0.440
条件式(2) 0.542 0.542 0.542 0.510 0.542
条件式(3) 0.756 0.756 0.756 0.936 0.883
条件式(4) 1.777 2.092 1.777 2.461 2.472
条件式(5) 0.402 0.402 0.402 0.497 0.469
条件式(6) -3.750 -3.750 -3.750 -4.166 -3.472

実施例6 実施例7 実施例8 実施例9
条件式(1) 0.528 0.487 0.508 0.499
条件式(2) 0.470 0.533 0.528 0.518
条件式(3) 0.736 4.228 3.413 4.456
条件式(4) 2.111 2.805 2.438 2.843
条件式(5) 0.391 2.642 2.133 2.785
条件式(6) -4.166 -4.166 -4.166 -4.772
【0046】
各実施例と比較例の配光特性図を比較すると、本発明の内視鏡照明光学系は、周辺部まで明るい優れた配光特性を示すことがわかる。また表11から明らかなように、実施例1ないし9は条件式(1)、(2)、(4)、(6)を満たしている。また、実施例1ないし6は条件式(3)を満足するが、実施例7ないし9は、第1レンズL1自身が単ロッドレンズ14からなっているため、条件式(3)を満足しない。そのかわり、条件式(5)は、単ロッドレンズ14を用いた実施例7ないし9だけが満足する条件である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明による内視鏡照明光学系の一実施形態を示す光学構成図である。
【図2】本発明による内視鏡照明光学系の別の実施形態を示す光学構成図である。
【図3】本発明による内視鏡照明光学系のさらに別の実施形態を示す光学構成図である。
【図4】本発明による内視鏡照明光学系の他の実施形態を示す光学構成図である。
【図5】本発明の条件式(2)を説明するための図である。
【図6】従来の内視鏡照明光学系の一例を示す光学構成図である。
【図7】本発明による内視鏡照明光学系の実施例1、2、3の配光特性図である。
【図8】本発明による内視鏡照明光学系の実施例4の配光特性図である。
【図9】本発明による内視鏡照明光学系の実施例5の配光特性図である。
【図10】本発明による内視鏡照明光学系の実施例6の配光特性図である。
【図11】本発明による内視鏡照明光学系の実施例7の配光特性図である。
【図12】本発明による内視鏡照明光学系の実施例8の配光特性図である。
【図13】本発明による内視鏡照明光学系の実施例9の配光特性図である。
【図14】比較例の内視鏡照明光学系の配光特性図である。
【符号の説明】
【0048】
11 面光源
12 単ロッド
13 中空筒状体
14 単ロッドレンズ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
面光源側から順に、正の第1レンズと、正の第2レンズからなり、次の条件式(1)及び(2)を満足することを特徴とする内視鏡照明光学系。
(1)0.40<f/D<0.53
(2)0.40<0.5・D・θ<0.56
但し、
D;面光源の最大径、
f;第1レンズと第2レンズの合成焦点距離、
θ=(1+0.85d1/R2)(1-1/n1)/R1-1.05/R2
d1;第1レンズの厚さ、
R1;第1レンズの面光源側の曲率半径、
R2;第1レンズの被照射面側の曲率半径、
n1;第1レンズの屈折率。
【請求項2】
請求項1記載の内視鏡照明光学系において、次の条件式(3)を満足する内視鏡照明光学系。
(3)0.65<d1/f<1.0
【請求項3】
請求項1または2記載の内視鏡照明光学系において、次の条件式(4)を満足する内視鏡照明光学系。
(4)1.5<(d0+H1)/f<3.5
但し、
d0;面光源と第1レンズとの空気換算距離、
H1;第1レンズの面光源側の面から全系の光源側主点までの距離。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項記載の内視鏡照明光学系において、面光源と第1レンズとの間に、光軸を中心とする内面反射面を有する筒状反射体が位置している内視鏡照明光学系。
【請求項5】
請求項4記載の内視鏡照明光学系において、上記筒状反射体は、中空の筒状体からなっている内視鏡照明光学系。
【請求項6】
請求項4記載の内視鏡照明光学系において、上記筒状反射体は、中心部のコアと周辺部のクラッドからなる単ロッドからなっている内視鏡照明光学系。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか1項記載の内視鏡照明光学系において、正の第1レンズはその周面が内面反射面からなっており、次の条件式(5)を満足する内視鏡照明光学系。
(5)2.0<d1/(n1・f)<3.5
【請求項8】
請求項7記載の内視鏡照明光学系において、第1レンズは、中心部のコアと周辺部のクラッドからなる単ロッドレンズからなっている内視鏡照明光学系。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれか1項記載の内視鏡照明光学系において、面光源は、ライトガイドバンドルの出射端面またはLEDである内視鏡照明光学系。
【請求項10】
請求項1ないし9のいずれか1項記載の内視鏡照明光学系において、次の条件式(6)を満足する内視鏡照明光学系。
(6)-5<R4/D<-3.2
但し、
R4;第2レンズの被照射面側の面の曲率半径。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−48980(P2008−48980A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−229645(P2006−229645)
【出願日】平成18年8月25日(2006.8.25)
【出願人】(000000527)ペンタックス株式会社 (1,878)
【Fターム(参考)】