説明

冷却米びつ

【課題】 本発明の課題は、的確に冷却不足を把握してその旨をユーザに報知することができる冷却米びつを提供することにある。
【解決手段】 貯蔵物を収容する貯蔵部6と、この貯蔵部6を断熱する断熱箱体2と、貯蔵部6と断熱箱体2との間に形成される循環空間Aと、この循環空間Aを冷却する冷却装置9とを備えた冷却米びつにおいて、循環空間Aの温度を検出する温度センサ27と、この温度センサ27で検出される循環温度に基づいて冷却異常を判断する異常判断部30bと、この異常判断部30bで冷却異常を検出するとその旨を報知する冷却異常ランプ18とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、白米等の穀物を低温で保存する冷却米びつに関するものである。
【背景技術】
【0002】
台所で白米等の穀物を低温貯蔵する冷却米びつとして、特許文献1が知られている。この装置は、貯蔵室の外周を断熱パネルで囲い、貯蔵室と断熱パネルとの間に冷気の循環空間を形成して、冷却装置で生成した冷気を循環させ貯蔵室を間接的に冷却するものである。冷却装置は、ペルチェ素子と循環ファンからなり、ペルチェ素子の冷却面を循環空間に配置し、循環ファンでこの冷却面の冷気を循環させて循環空間内を冷却している。冷却装置の制御は、循環空間内の温度を検出する温度センサに基づいて行われ、空間温度に応じてペルチェ素子への供給電圧を切り替えている。また、ペルチェ素子の放熱面を空冷する放熱ファンを備え、放熱面に外気を作用させて放熱を促進して冷却面の冷却性能を保持している。
【0003】
ところで、外気温が高かったり、放熱ファンの外気取り入れ口が埃等で塞がれたりして、効率よくペルチェ素子の放熱面が冷却されないと、ペルチェ素子の冷却面が十分に冷却されず、貯蔵室を適温に保冷しておくことができなくなる。しかし、特許文献1ではこのような冷却異常をユーザに報知する手段がないため、冷却不足に気づかないまま、米を劣化させてしまうという問題が生じていた。
【特許文献1】特開平10−338103号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決すべき課題は、的確に冷却不足を把握してその旨をユーザに報知することで、上記問題を解消する冷却米びつを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような課題を解決するために本発明は、貯蔵物を収容する貯蔵部と、この貯蔵部を断熱する断熱箱体と、貯蔵部と断熱箱体との間に形成される循環空間と、この循環空間を冷却する冷却装置とを備えた冷却米びつにおいて、循環空間の温度を検出する温度センサと、この温度センサで検出される循環温度に基づいて冷却異常を判断する異常判断手段と、この検出手段で冷却異常を検出するとその旨を報知する報知手段とを備えたものである。
【0006】
そして、冷却異常を的確に把握するため、前記異常判断手段は、温度センサで検出される単位時間当たりの平均循環温度が所定値を上回ったら不可とする第1段階と、該第1段階を所定回繰り返したときの不可数が所定値を上回ったら不良とする第2段階と、該第2段階の不良判定が所定回連続したら異常と判断する第3段階とを実行する。
【0007】
また、循環空間の温度を検出する第1の温度センサと、外気温を検出する第2の温度センサと、該第1及び第2の温度センサに基づいて冷却異常を判断する異常判断手段と、該検出手段で冷却異常を検出するとその旨を報知する報知手段とを備えた場合、この異常判断手段は、第1の温度センサで検出される単位時間当たりの平均循環温度が所定値を上回った場合、もしくは第2の温度センサで検出される単位時間当たりの平均外気温度と前記平均循環温度との差が所定値を下回った場合を不可とする第1段階と、該第1段階を所定回繰り返したときの不可数が所定値を上回った場合を不良とする第2段階と、該第2段階の不良判定が所定回連続したら異常と判断する第3段階とを実行して冷却異常を判断する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、冷却が正常に行われていないことをユーザに報知することができるので、貯蔵物を劣化されることがない。また。冷却異常を、長期的な不良状態の継続によって判断するようにしたので、一時的な庫内の温度上昇等によって冷却異常が頻発することなく、確実に冷却異常を認識することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に示す実施例1の冷却米びつ。
【実施例1】
【0010】
以下、図面を基に実施例1について説明する。図1は実施例1の冷却米びつを示す正面図、図2は内部断面図である。
1は冷却米びつ本体で、前面及び上面を開放した断熱箱体2と、この断熱箱体2の前面開口部に開閉自在に取り付けられる前面扉3と、断熱箱体2の上部開口縁に取り付けられる上面枠4と、上面枠4に開閉自在に取り付けられる蓋体5とから構成されている。断熱箱体2は、断熱性を有するの側面パネルと、背面パネルと、底面パネルとで形成され、内部に白米等の穀物を貯蔵する貯蔵部6と、この貯蔵部4内の穀物を計量排出する計量部7と、この計量部7で排出される穀物を受ける米受け容器8と、前記貯蔵部6を冷却する冷却装置9と、この冷却装置9で発生する結露水を貯める貯水容器10を備えている。貯蔵部6及び計量部7の前面には、米受け容器8の前面と連続する前面パネル11が取り付けられ、この前面パネル11には、貯蔵部6内の米残量を目視するための覗き窓12と、計量部7を操作する操作レバー13が設けられている。前面扉3は、内面に断熱箱体2の前面開口縁に接着するシール部材14を備え、断熱箱体2の前面を断熱するもので、前記前面パネル11の操作時や米受け容器8の着脱時に開閉される。蓋体5は、内面に上面枠4の開口縁に接着するシール部材15を備え、断熱箱体2の上面を断熱するもので、前記貯蔵部6への米の投入を行う時に開閉される。上面枠4は、開口部内面を内側に傾斜させた形状を有し、前面に表示パネル16を備えている。表示パネル16には、電源ランプ17と、冷却異常ランプ18と、リセットスイッチ19とが備えられ、装置の状況が認識できるようになっている。
【0011】
次に本体1の内部構造について説明する。
貯蔵部6は、前面パネル11の後方に、側面板、背面板、底板によって区画される空間で、前面を除く周囲に冷気の循環層Aを形成するように断熱箱体2の内周面と隙間を持たせた状態で配置されている。貯蔵部6の底板は、略中心部に計量部7への供給口20を開口するとともに、その供給口20に向かって傾斜した形状をなし、貯蔵部6内の貯蔵物がスムーズに計量部7に流れるように形成されている。冷却装置9は、ペルチェ素子21と、冷却ファン22と、放熱ファン23とから構成され、貯蔵部6の底板に沿って貯蔵部6の下方に凹陥させた断熱箱体2の背面パネル2cの傾斜面Bに設けられている。ペルチェ素子21は、この傾斜面Bを挟んで、循環層A側に冷却フィン21aを配置し、外気側に放熱フィン21bを配置して、その冷却フィン21aの近傍には冷却ファン22が備えられ、放熱フィン21bの近傍には放熱ファン23が備えられている。放熱ファン23が備えられる断熱箱体2の下後方空間Cには、吸気口24及び排気口25が開口されており、吸気口24には、埃などの吸い込みを防止するためのフィルター26が取り付けられている。また、冷却ファン22の吸い込み側に循環層Aの温度を検出する循環温センサ27を設けるとともに、放熱ファン23の吸い込み側に外気温度を検出する外気温センサ28を設けている。貯水容器10は、前記断熱箱体2の下後方空間Cに備えられており、排水ホース29を介してペルチェ素子21の冷却面21aで発生した結露水を貯水する。この貯水容器10に溜まった結露水は、放熱ファン23の送風も作用して蒸散される。
【0012】
尚、この他の装備として、貯蔵部6内の米の残量を検知するセンサや前面扉3及び蓋体5の開閉状態を検知するセンサ等の検出手段、前面扉3及び蓋体5の閉塞状態をロックする機構等を備えるとよい。米の残量検知センサとしては、振動子や光を利用した既存のセンサを用い、前面扉3及び蓋体5の開閉センサについてもマイクロスイッチ等を用いればよい。
【0013】
このように構成する貯蔵庫1の送風経路について説明する。
ペルチェ素子21の冷却フィン21aで発生した冷気は、冷却ファン22によって計量部7や米受け容器8側に送り込まれ、その大部分が貯蔵部側板と断熱箱体側面パネルとの隙間から、背板と背面パネルとの隙間に至り、再び冷却ファン22に吸い込まれる循環経路を辿って貯蔵部6を冷却する。冷気の一部は、前面パネルと前面扉裏面との間にも流通するようになっており、前面パネル周縁及び前面扉裏面の結露発生を防止するのに寄与する。尚、計量操作のため等で前面扉2を開放した際に冷気が漏出するの最小限に抑えるため、前面への冷気流通は最小限に抑えている。また、側板や背板の上端に通気口を設けて、貯蔵部内に冷気の一部を取り込めるようにしてもよく、これにより白米を全周囲から冷却することができる。
【0014】
一方、ペルチェ素子21の放熱フィン21bで発生した熱気は、放熱ファン23によって外気に排出される。放熱ファン23の吸い込み側には、外気温センサ28が設けられており、ここで検出される外気温に基づいて冷却異常の検出が行われる。また、放熱フィン23の送風は、貯水容器10にも作用し貯水される結露水の蒸散を促進させるのに寄与するものである。
【0015】
図3は実施例1の制御系を示すブロック図である。
30は制御部で、冷却装置9・表示パネル16・循環温センサ27・外気温センサ28・メモリ31が接続されている。制御部30には、各温度センサ27・28に基づいて冷却装置9の駆動制御を行う駆動部30aと、各温度センサ27・28に基づいて冷却異常の判断を行う異常判断部30bが備えられている。メモリ31には、各温度センサ27・28で検出される循環温度・外気温度に基づいて判定される所定時間(例えば1時間)毎の冷却状況を記憶するメモリマップが設けられている。メモリマップは、M1〜Mnまで分割されていて、常時所定期間分(例えば3日分)の冷却状況がストックできるようになっており、冷却不良が継続的に発生した期間を捉えて異常判断部30bが冷却異常を判断するのに用いられる。
【0016】
駆動部30aにおける冷却駆動制御は、循環温センサ27で検出される循環層Aの循環温度に基づいて行われ、循環温度が上限値よりも高ければペルチェ素子21への供給電圧を最大にし、下限値よりも低ければペルチェ素子21への供給電圧を「0」にし、その上限値と下限値の間は、循環温度に応じてペルチェ素子21への供給電圧を加減する。また、冷却ファン22及び放熱ファン23はON/OFF制御となり、ペルチェ素子21が停止している状態でOFFとなる以外は、常時一定に駆動する。ここで、循環温センサ27が検出する温度は、貯蔵部表面の温度ではなく、冷却ファン22の吸込温度としているので、的確に循環層A内の温度を認識することができ、その温度に基づいた正確な冷却装置の駆動制御が行われる。また、本実施例では外気温センサ28を設けることで周囲環境の状況を冷却装置の駆動制御に反映させるようにしており、ここでは、制御基準となる上限値及び下限値の決定に用いられている。
【0017】
異常判断部30bにおける冷却異常判断は、循環温度及び外気温に基づいて行われ、貯蔵部が冷えない状況を検出するものである。貯蔵部が冷えない状況としては、冷却開始初期である・暖かい米が投入された・外気温が高温である、蓋や扉を開閉した等の一時的なものと、フィルター詰まりによる放熱ファンの吸い込み不良が発生した・冷却装置の故障した等の保守/点検を必要とするものとが考えられる。このうち、一時的な要因を捉えて冷えない異常を判定してしまうと、頻繁にエラーが発生することになるので、本実施例1ではある程度長期的に冷えない状況が継続した場合を冷却異常とするようにしている。
【0018】
以下、本実施例1における冷却異常の判断方法について、図4のフローチャート図を用いて説明する。
電源が投入されると、表示パネル16の電源ランプ17を点灯させる(S1)。冷却装置9が運転を開始すると、単位時間(例えば1分)が経過する毎に(S2)、循環温度Taと外気温度Tbを取り込んでいく(S3)。この温度データの取り込みを所定回数N(例えば60回=1時間分)繰り返したら(S4)、循環温度の平均値Ta’と外気温度の平均値Tb’を算出する(S5)。
【0019】
次に、算出した循環温度の平均値Ta’を設定値T1と比較して(S6)、循環温度の平均値Ta’が設定値T1より低ければ、冷却は正常に行われていると判断してメモリ31のメモリマップM1に正常フラグ「0」を書き込む(S7)。ステップ(S6)において、循環温度の平均値Ta’が設定値T1以上であれば、今度は循環温度の平均値Ta’と外気温度の平均値Tb’との温度差ΔT(=Tb’−Ta’)を設定値T2と比較し(S8)、温度差ΔTが設定値T2以上であれば、冷却は正常に行われていると判断してメモリ31のメモリマップM1に正常フラグ「0」を書き込む(S7)。ステップ(S8)で温度差ΔTが設定値T2未満であれば、冷却不足と判断してメモリマップM1に不良フラグ「1」を書き込む(S9)。
【0020】
こうしたステップ(S2)〜(S9)の冷却判定を、メモリマップMnに冷却状況データが書き込まれるまで繰り返していき、メモリマップMnまでデータが書き込まれたら(S10)、メモリマップM1〜Mnを3グループG1〜G3に分割し(S11)、各グループ内での不良フラグ数E1〜E3を算出する(S12)。次に算出した不良フラグ数E1をグループG1内のデータ数と比較し(S13)、不良フラグ数E1がデータ数の半数未満であれば、冷却正常と判断してステップ(S2)に戻る。ステップ(S13)で不良フラグ数E1がデータ数の半数以上であれば、不良フラグ数E2をグループG2内のデータ数と比較し(S14)、不良フラグ数E2がデータ数の半数未満であれば、冷却正常と判断してステップ(S2)に戻る。ステップ(S14)で不良フラグ数E2がデータ数の半数以上であれば、不良フラグ数E3をグループG3内のデータ数と比較し(S15)、不良フラグ数E3がデータ数の半数未満であれば、冷却正常と判断してステップ(S2)に戻る。ステップ(S15)で不良フラグ数E3がデータ数の半数以上であれば、所定期間不良状態が継続しているので、冷却異常と判断して表示パネル16の冷却異常ランプ18を点滅させて(S16)、ステップ(S2)に戻る。
【0021】
メモリマップMnまで冷却状況データが書き込まれた後は、ステップ(S2)〜(S9)での冷却判定を実行する毎に、メモリマップM1から順に最新の冷却判定を上書きしていき、ステップ(S11)〜(S13)において古いデータから順番にグループ化して冷却異常が判断されることになる。
【0022】
図5・6はこのような冷却異常の判定を例示した説明図である。
前記図4におけるステップ(S2)〜(S9)の処理により、1時間毎の冷却状況が正常を「0」・不良を「1」としてメモリマップMに書き込まれる。図5に示すように、メモリマップがM1〜M72まである場合であれば、72時間分(すなわち3日分)の冷却状況データがストックされていく。このメモリマップのM72までデータが書き込まれると、前記ステップ(S11)〜(S13)の処理により、メモリマップを1日分に相当する24コずつに分割し、1日目M1〜M24、2日目M25〜M48、3日目M49〜M72の3グループにする。そして、1日目のグループから冷却不良と判定された冷却状況データ「1」の数を算出し、グループ内の総データ数の半数にあたる12コ以上不良データがあればそのグループは冷却不良と判断し、3グループ全てで冷却不良と判断されると、冷却異常を判定するのである。これにより、冷却開始から72時間経過するまでは冷却異常の判定は行われないことになり、冷却初期のなかなか冷えない状況を捉えて冷却異常が頻発することが防止される。すなわち、図5に示すように、冷却開始から1日経過しても貯蔵部がなかなか冷えない場合でも、2日目から冷却が安定すれば冷却が正常に行われているものと判断して冷却異常とならないのである。
【0023】
一旦、全てのメモリマップにデータが書き込まれた後は、前記ステップ(S2)〜(S9)の処理により、1時間毎に新しい冷却状況データが更新される。このデータは、図6に示すように最も古いメモリマップM1から順に上書きされていく。そして、前記ステップ(S11)〜(S13)の処理では、1日目M2〜M25、2日目M26〜M49、3日目M50〜M1の3グループに分割して冷却異常の判定が行われる。よって、冷却開始から3日経過した後は、1時間毎にデータを更新し、冷却異常を判定することになるので、フィルター詰まり等による継続的な冷却不良を捉えて瞬時に異常報知することができる。
【0024】
冷却異常ランプ16の点滅は、冷却異常を認知したユーザによって、異常の原因を取り除いた状態で、リセットスイッチを入力することで消灯する。尚、ここでは、特に図示しなかったが、ブザー等を伴い冷却異常を報知するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】実施例1の冷却米びつを示す正面図である。
【図2】実施例1の冷却米びつを示す内部断面図である。
【図3】実施例1の制御系を示すブロック図である。
【図4】実施例1における冷却異常の判定方法を示すフローチャート図である。
【図5】実施例1のメモリマップにおける動作を示す説明図である。
【図6】実施例1のメモリマップにおける動作を示す説明図である。
【符号の説明】
【0026】
1 本体
2 断熱箱体
3 前面扉
5 蓋体
6 貯蔵部
9 冷却装置
21 ペルチェ素子
22 循環ファン
23 放熱ファン
27 循環温センサ
28 外気温センサ
30 制御部
30a 駆動部
30b 異常判断部
31 メモリ





【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯蔵物を収容する貯蔵部と、該貯蔵部を断熱する断熱箱体と、貯蔵部と断熱箱体との間に形成される循環空間と、該循環空間を冷却する冷却装置とを備えた冷却米びつにおいて、
前記循環空間の温度を検出する温度センサと、該温度センサで検出される循環温度に基づいて冷却異常を判断する異常判断手段と、該検出手段で冷却異常を検出するとその旨を報知する報知手段とを備えたことを特徴とする冷却米びつ。
【請求項2】
前記異常判断手段は、前記温度センサで検出される単位時間当たりの平均循環温度が所定値を上回ったら不可とする第1段階と、該第1段階を所定回繰り返したときの不可数が所定値を上回ったら不良とする第2段階と、該第2段階の不良判定が所定回連続したら異常と判断する第3段階とを実行することを特徴とする上記請求項1記載の冷却米びつ。
【請求項3】
貯蔵物を収容する貯蔵部と、該貯蔵部を断熱する断熱箱体と、貯蔵部と断熱箱体との間に形成される循環空間と、該循環空間を冷却する冷却装置とを備えた冷却米びつにおいて、
前記循環空間の温度を検出する第1の温度センサと、外気温を検出する第2の温度センサと、該第1及び第2の温度センサに基づいて冷却異常を判断する異常判断手段と、該検出手段で冷却異常を検出するとその旨を報知する報知手段とを備えたことを特徴とする冷却米びつ。
【請求項4】
前記異常判断手段は、前記第1の温度センサで検出される単位時間当たりの平均循環温度が所定値を上回った場合、もしくは前記第2の温度センサで検出される単位時間当たりの平均外気温度と前記平均循環温度との差が所定値を下回った場合を不可とする第1段階と、該第1段階を所定回繰り返したときの不可数が所定値を上回った場合を不良とする第2段階と、該第2段階の不良判定が所定回連続したら異常と判断する第3段階とを実行することを特徴とする上記請求項3記載の冷却米びつ。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−315634(P2007−315634A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−143460(P2006−143460)
【出願日】平成18年5月24日(2006.5.24)
【出願人】(000103138)エムケー精工株式会社 (174)
【Fターム(参考)】