説明

多層基板

【課題】積層構造によらずに反りおよび割れの発生を抑制することができる多層基板を提供する。
【解決手段】グリーンシート6を焼成することにより得られる絶縁シート2と、グリーンシート6に積層されるグリーンシート7を焼成することにより得られ、絶縁シート2と比誘電率が異なる絶縁シート3とを具備する多層基板1であって、絶縁シート2がB2O3を含有したZn-Nb-Ca-Tiの酸化物系セラミックス材料から構成され、絶縁シート3がMg2SiO4およびB-Zn-Si系ガラスを含有したZn-Nb-Ca-Tiの酸化物系セラミックス材料から構成され、絶縁シート2と絶縁シート3との熱膨張係数の差が0.5×10-6/℃以下であり、かつ焼成時におけるグリーンシート6とグリーンシート7との収縮率の差が1%以内であることを特徴とする、多層基板1が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、誘電率が異なる絶縁シートを積層してなる多層基板に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子機器の小型化の要求により、それに使用する基板の小型化、多機能化が求められている。現在、このような基板としては、例えばコンデンサ等の受動部品を内蔵させることが可能であり、かつ抵抗率が小さい銀を配線として用いることが可能な低温同時焼成セラミックス(LTCC:Low Temperature Co-fired Ceramics)の多層基板が注目されている。
【0003】
上記多層基板において、受動部品としてコンデンサを形成する場合、コンデンサを形成する部分にはコンデンサの性能を高めるために高誘電率の絶縁シートを使用し、かつ配線を形成する部分にはクロストークを低減したり高周波信号の伝達速度を向上するために低誘電率の絶縁シートを使用することが望ましい。
【0004】
しかし、高誘電率の絶縁シートを形成するためのグリーンシートと、低誘電率の絶縁シートを形成するためのグリーンシートとを積層して、同時焼成すると、焼成時に反りが発生したり、焼成後に割れが発生してしまうことがある。
【0005】
このような多層基板の反りや割れを抑制するため、高誘電率を有する絶縁シートの厚さ方向両側に低誘電率を有する絶縁シートを設け、かつ高誘電率を有する絶縁シートの厚みが低誘電率を有する絶縁シートの厚みの0.5倍以下に設定する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
しかし、このような多層基板は、高誘電率を有する絶縁シートに対し低誘電率を有する絶縁シートが対称となる積層構造では反りの発生を抑制することができるが、対称とはならない積層構造では反りの発生を抑制することは困難である。
【特許文献1】特開2005−191129号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。すなわち、積層構造によらずに反りおよび割れの発生を抑制することができる多層基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一の態様によれば、第1のグリーンシートを焼成することにより得られる第1の絶縁シートと、前記第1のグリーンシートに積層される第2のグリーンシートを焼成することにより得られ、前記第1の絶縁シートと比誘電率が異なる第2の絶縁シートとを具備する多層基板であって、前記第1の絶縁シートが第1の添加材料を含有したZn-Nb-Ca-Tiの酸化物系セラミックス材料から構成され、前記第2の絶縁シートが第2の添加材料を含有したZn-Nb-Ca-Tiの酸化物系セラミックス材料から構成され、前記第1の絶縁シートと前記第2の絶縁シートとの熱膨張係数の差が0.5×10-6/℃以下であり、かつ焼成時における前記第1のグリーンシートと前記第2のグリーンシートとの収縮率の差が1%以内であることを特徴とする、多層基板が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一の態様による多層基板によれば、第1の絶縁シートと第2の絶縁シートの熱膨張係数の差が0.5×10−6/℃以下であり、かつ第1のグリーンシートと第2のグリーンシートの収縮率の差が1%以内であるので、積層構造によらずに焼成時における反りおよび焼成後における割れの発生を抑制することができる。また、絶縁シートのいずれともZn-Nb-Ca-Tiの酸化物系セラミックス材料を主成分としているので、絶縁シート間の密着性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は第1の実施の形態に係る多層基板の縦断面図を示すものである。図1に示されるように、この形態の多層基板1は下部に絶縁シート2(第1の絶縁シート)が設けられ、絶縁シート2上に絶縁シート3(第2の絶縁シート)が積層された構造となっている。
【0011】
絶縁シート2は絶縁シート3と異なる比誘電率を有している。具体的には、絶縁シート2の比誘電率は20以上であり、絶縁シート3の比誘電率は13以下であることが好ましい。絶縁シート2の比誘電率を20以上とすることが好ましいとしたのは、絶縁シート2を例えばコンデンサの誘電体として機能させるためである。また、絶縁シート3の比誘電率を13以下とすることが好ましいとしたのは、クロストークを低減させたり高周波信号の伝達速度を向上させるためである。比誘電率は絶縁シート2,3の組成に依存するので、絶縁シート2,3の組成を調整することにより所望の比誘電率を得ることができる。
【0012】
絶縁シート2と絶縁シート3との熱膨張係数の差は0.5×10−6/℃以下であることが必要であり、0.3×10−6/℃以下であることが好ましい。熱膨張係数は絶縁シート2,3の組成に依存するので、絶縁シート2,3の組成を調整することにより所望の熱膨張係数を得ることができる。
【0013】
絶縁シート2は、酸化ホウ素(B2O3)(第1の添加材料)を含有させたZn-Nb-Ca-Tiの酸化物系セラミックス材料から構成されており、絶縁シート3は、Mg2SiO4とB-Zn-Si系ガラス(第2の添加材料)を含有させたZn-Nb-Ca-Tiの酸化物系セラミックス材料から構成されている。
【0014】
具体的には、絶縁シート3は、57〜62重量%のZn-Nb-Ca-Tiの酸化物系セラミックス材料、5〜7重量%のMg2SiO4、31〜38重量%のB-Zn-Si系ガラスから構成されている。なお、本実施の形態では、第1の添加材料としてB2O3を使用し、また第2の添加材料としてMg2SiO4とB-Zn-Si系ガラスを使用しているが、他の材料を使用してもよい。
【0015】
絶縁シート2,3の界面部分には、内部導体部4が形成されており、絶縁シート2,3の外面には、外部導体部5が形成されている。
【0016】
内部導体部4および外部導体部5は、配線回路パターン等として機能するものである。内部導体部4および外部導体部5は、例えば、Ag、Cu、Au等の金属単体若しくはこれらの合金からなる導電体から構成されている。
【0017】
多層基板1は、以下のような方法で作製することができる。図2〜図4は第1の実施の形態に係る多層基板の模式的な製造プロセス図である。
【0018】
まず、絶縁シート2の焼成前における組成の混合粉末原料をトルエンとエタノール等の溶剤にバインダーおよび可塑剤とともに混合し、ドクターブレード法によりシート状に加工する。これにより、図2に示される未焼成のグリーンシート6(第1のグリーンシート)が作製される。また、絶縁シート3の焼成前における組成の混合粉末原料等を使用して、同様の方法により図3に示される未焼成のグリーンシート7(第2のグリーンシート)が作製される。
【0019】
グリーンシート6,7においては、グリーンシート6とグリーンシート7の後述する焼成時における収縮率の差が1%以内となることが必要であり、0.8%以内であることが好ましい。ここで、本発明における「収縮率」とは、積層した状態のグリーンシートの寸法を基準としたときの焼成後における縮み量をいうものとする。収縮率の差は、グリーンシート6とグリーンシート7についてそれぞれ単体での収縮率を求めて算出する。
【0020】
収縮率は粉末原料の粒径に依存する。具体的には、粉末原料の粒径を小さくするほど収縮率は大きくなる。したがって、粉末原料の粒径を調整することにより所望の収縮率を得ることができる。
【0021】
次に、導体ペーストを使用して、図2および図3に示されるようにグリーンシート6,7の表面に印刷により導体ペースト層8を形成する。その後、図4に示されるようにグリーンシート6上にグリーンシート7を積層して、850〜900℃で焼成する。この焼成によりグリーンシート6が焼結して絶縁シート2が形成され、グリーンシート7が焼結して絶縁シート3が形成される。また、導体ペースト層8が焼結して内部導体部4および外部導体部5が形成される。これにより、図1に示される構造の多層基板1が作製される。
【0022】
本実施の形態によれば、絶縁シート2と絶縁シート3の熱膨張係数の差が0.5×10−6/℃以下であるので、焼成により形成された絶縁シート2,3が焼成温度から室温まで降温する際に、多層基板1に割れが発生し難い。また、グリーンシート6とグリーンシート7の収縮率の差が1%以内であるので、焼成する際にグリーンシート6,7に反りが発生し難い。したがって、積層構造によらずに反りおよび割れを抑制した多層基板1を提供することができる。
【0023】
ここで、本発明においては、「反り」とは、平面状に焼き上がることが期待される主平面が、意に反して曲面状または球面状に変形した状態をいう。また、「割れ」とは、絶縁シート2,3の厚み方向の割れやひびのほか、層間剥離(デラミネーション)をも含む。
【0024】
また、本実施の形態によれば、絶縁シート2,3のいずれともZn-Nb-Ca-Tiの酸化物系セラミックス材料を主成分としているので、絶縁シート2,3との間の密着性を向上させることができる。これにより、絶縁シート2,3との間の層間剥離を抑制することができる。
【0025】
(第2の実施の形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、上記第1の実施の形態と重複する内容については、説明を省略する。図5は第2の実施の形態に係る多層基板の縦断面図を示すものである。
【0026】
図5に示されるように、この形態の多層基板10は、中心部に絶縁シート11と絶縁シート12が張り合わされて設けられ、これらの絶縁シート11,12の厚さ方向側に絶縁シート11,12を挟むように絶縁シート13,14が積層された構造となっている。
【0027】
絶縁シート11,12の界面部分、絶縁シート11,13の界面部分、および絶縁シート12,14の界面部分には、内部導体部15が形成されており、絶縁シート13,14の外面には、外部導体部16が形成されている。
【0028】
なお、絶縁シート11,13,14は絶縁シート2と同じものであり、絶縁シート12は絶縁シート3と同じものである。また、内部導体部15および外部導体部16は内部導体部4および外部導体部5と同じものである。
【0029】
図5に示した多層基板10においても第1の実施の形態で説明した多層基板1と同様の効果を得ることができる。
【0030】
(第3の実施の形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第3の実施の形態について説明する。図6は第3の実施の形態に係る多層基板の縦断面図を示すものである。
【0031】
図6に示されるように、この形態の多層基板20は、中心部に絶縁シート21と絶縁シート22が張り合わされて設けられ、これらの絶縁シート21,22の厚さ方向側に絶縁シート21,22を挟むように絶縁シート23,24が積層された構造となっている。
【0032】
絶縁シート21,22の界面部分、絶縁シート21,23の界面部分、および絶縁シート22,24の界面部分には、内部導体部25が形成されており、絶縁シート23,24の外面には、外部導体部26が形成されている。
【0033】
なお、絶縁シート22は絶縁シート2と同じものであり、絶縁シート21,23,24は絶縁シート3と同じものである。また、内部導体部25および外部導体部26は内部導体部4および外部導体部5と同じものである。
【0034】
図6に示した多層基板20においても第1の実施の形態で説明した多層基板1と同様の効果を得ることができる。
【0035】
(第4の実施の形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第4の実施の形態について説明する。図7は第4の実施の形態に係る多層基板の縦断面図を示すものである。
【0036】
図7に示されるように、この形態の多層基板30は、中心部に絶縁シート31が設けられ、絶縁シート31の厚さ方向両側に絶縁シート31を挟むように絶縁シート32,33が積層され、さらに絶縁シート31の厚さ方向側に絶縁シート31〜33を挟むように絶縁シート34,35が積層された構造となっている。
【0037】
絶縁シート31,32の界面部分、絶縁シート31,33の界面部分、絶縁シート32,34の界面部分、および絶縁シート33,35の界面部分には、内部導体部36が形成されており、絶縁シート34,35の外面には、外部導体部37が形成されている。
【0038】
なお、絶縁シート32〜34は絶縁シート2と同じものであり、絶縁シート31,35は絶縁シート3と同じものである。また、内部導体部36および外部導体部37は内部導体部4および外部導体部5と同じものである。
【0039】
図7に示した多層基板30においても第1の実施の形態で説明した多層基板1と同様の効果を得ることができる。
【0040】
(第5の実施の形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第5の実施の形態について説明する。図8は第5の実施の形態に係る多層基板の縦断面図を示すものである。
【0041】
図8に示されるように、この形態の多層基板40は、中心部に絶縁シート41が設けられ、絶縁シート41の厚さ方向両側に絶縁シート41を挟むように絶縁シート42,43が積層され、さらに絶縁シート41の厚さ方向側に絶縁シート41〜43を挟むように絶縁シート44,45が積層された構造となっている。
【0042】
絶縁シート41,42の界面部分、絶縁シート41,43の界面部分、絶縁シート42,44の界面部分、および絶縁シート43,45の界面部分には、内部導体部46が形成されており、絶縁シート44,45の外面には、外部導体部47が形成されている。
【0043】
なお、絶縁シート41,42,45は絶縁シート2と同じものであり、絶縁シート43,44は絶縁シート3と同じものである。また、内部導体部46および外部導体部47は内部導体部4および外部導体部5と同じものである。
【0044】
図8に示した多層基板40においても第1の実施の形態で説明した多層基板1と同様の効果を得ることができる。
【実施例】
【0045】
以下、実施例について説明する。本実施例においては、グリーンシートを積層して、焼成して多層基板を作製した場合における多層基板の反りおよび割れと収縮率および熱膨張係数差との関係について調べた。
【0046】
まず、グリーンシートA,Bを作製した。グリーンシートAは、B2O3を1.5重量%含有させたZn-Nb-Ca-Tiの酸化物系セラミックス材料(ZnNb2O6:68重量%、CaTiO3:22重量%、CaCO3:10重量%)をトルエンとエタノールの溶剤にバインダー及び可塑剤とともに混合し、ドクターブレード法により作製された。
【0047】
グリーンシートBもグリーンシートAと同様の方法により作製された。ただし、グリーンシートBは、Mg2SiO4とB-Zn-Si系ガラス(SiO2:48重量%、B2O:16重量%、Al2O:15重量%、CaCO:6重量%、ZnO:15重量%)を含有させたZn-Nb-Ca-Tiの酸化物系セラミックス材料(ZnNb2O6:68重量%、CaTiO3:22重量%、CaCO3:10重量%)から構成した。なお、Mg2SiO4、B-Zn-Si系ガラス、およびZn-Nb-Ca-Tiの酸化物系セラミックス材料の詳細な配合比率を表1に示す。
【表1】

【0048】
上記により作製したグリーンシートA,Bを積層し、870℃で焼成して、絶縁シートからなる多層基板を作製した。このようにして作製された多層基板を顕微鏡により観察し、割れと反りの有無を確認した。
【0049】
また、焼成時のそれぞれのグリーンシートA,Bの収縮率を求めた。さらに、絶縁シートの比誘電率と熱膨張係数を得るため、それぞれのグリーンシートA,Bの組成となるように秤量して、ボールミルにて10時間湿式混合した。次にこの混合物を乾燥し、800℃で2時間仮焼した。そして、この仮焼物を粉砕し、誘電特性評価用の試料として直径12mm、高さ6mmと熱膨張係数評価用の試料として直径8mm、高さ5mmの円柱状にそれぞれ1ton/cm2の圧力でプレス成形し、870℃で2時間焼成し、焼成物A,Bの比誘電率と熱膨張係数を測定した。
【0050】
結果を表2に示す。
【表2】

【0051】
表2に示された結果から、熱膨張係数の差が0.5×10−6/℃以下であり、かつ収縮率差が1%以内の試料であれば、基板の割れ、及び反りを生じていないことが確認された。なお、表2中の焼成物AはグリーンシートAを焼成した絶縁シートと同等であり、焼成物BはグリーンシートBを焼成した絶縁シートと同等である。また、表2中の*は、本発明の範囲外で、比較例である。
【0052】
また、同様に図5〜図8に示すような構造において試作した場合でも同様の実験結果が得られた。したがって、本発明における積層構造は絶縁シートの配置、序列、および積層数に関わらず、普遍的に適用できると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】図1は第1の実施の形態に係る多層基板の縦断面図である。
【図2】図2は第1の実施の形態に係る多層基板の模式的な製造プロセス図である。
【図3】図3は第1の実施の形態に係る多層基板の模式的な製造プロセス図である。
【図4】図4は第1の実施の形態に係る多層基板の模式的な製造プロセス図である。
【図5】図5は第2の実施の形態に係る多層基板の縦断面図である。
【図6】図6は第3の実施の形態に係る多層基板の縦断面図である。
【図7】図7は第4の実施の形態に係る多層基板の縦断面図である。
【図8】図8は第5の実施の形態に係る多層基板の縦断面図である。
【符号の説明】
【0054】
1,10,20,30,40…多層基板、2,3,11〜14,21〜24,31〜35,41〜45…絶縁シート、6,7…グリーンシート。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のグリーンシートを焼成することにより得られる第1の絶縁シートと、前記第1のグリーンシートに積層される第2のグリーンシートを焼成することにより得られ、前記第1の絶縁シートと比誘電率が異なる第2の絶縁シートとを具備する多層基板であって、
前記第1の絶縁シートが第1の添加材料を含有したZn-Nb-Ca-Tiの酸化物系セラミックス材料から構成され、前記第2の絶縁シートが第2の添加材料を含有したZn-Nb-Ca-Tiの酸化物系セラミックス材料から構成され、前記第1の絶縁シートと前記第2の絶縁シートとの熱膨張係数の差が0.5×10-6/℃以下であり、かつ焼成時における前記第1のグリーンシートと前記第2のグリーンシートとの収縮率の差が1%以内であることを特徴とする、多層基板。
【請求項2】
前記第1の添加材料がB2O3を含んでいる、請求項1に記載の多層基板。
【請求項3】
前記第2の添加材料がMg2SiO4およびB-Zn-Si系ガラスを含んでいる、請求項1または2に記載の多層基板。
【請求項4】
前記第2の絶縁シートが、57〜62重量部のZn-Nb-Ca-Tiの酸化物系セラミックス材料、5〜7重量部のMg2SiO4、31〜38重量部のB-Zn-Si系ガラスを含んでいる、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の多層基板。
【請求項5】
前記第1の絶縁シートの比誘電率が20以上であり、前記第2の絶縁シートの比誘電率が13以下である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の多層基板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−277831(P2009−277831A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−126797(P2008−126797)
【出願日】平成20年5月14日(2008.5.14)
【出願人】(000006758)株式会社ヨコオ (158)
【Fターム(参考)】