説明

射出成形用金型及び射出成形方法

【課題】樹脂成形品におけるウエルドラインを効率よく防止できる技術を提供する。
【解決手段】金型本体1の内部に、樹脂を成形するためのキャビティ13が形成される。ピン部材2の一端側21は、キャビティ13の内部に配置される。ピン部材2の他端側22は、金型本体1の外部に実質的に露出される。光源3は、ピン部材2の他端側22に加熱用のレーザ光を照射する。レーザ光をピン部材2の他端側22に照射することにより、ピン部材2を局部的に加熱することができる。ピン部材2の熱伝導率は、ピン部材2に接触する金型本体1よりも実質的に高いことが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、射出成形に用いられる金型、及び、この金型を用いて成形品を製造する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
樹脂成形品に中空部分を形成するために、ピンを用いる技術が知られている。この技術では、キャビティの内部にピンを予め配置しておく。ついで、溶融樹脂をキャビティに充填する。溶融樹脂が固化した後、ピンを除去し、キャビティから成形品を取り出す。このようにして、成形品に中空部分を形成することができる。
【0003】
ところで、キャビティ内における樹脂の流れ方向と交差する方向にピンを配置した場合には、溶融樹脂の一部は、ピンによって分断され、ピンの側方を通過した後、再び合流する。ここで、ピン表面に接触した溶融樹脂は、ピン表面との熱交換によって固化される。このため、再び合流した溶融樹脂には、ウエルドラインと呼ばれる線状痕を生じることがある。
【0004】
ウエルドラインは、成形品の外観を損なう原因となるばかりでなく、場合によっては、強度不足の原因ともなりうるものである。
【0005】
従来から、ウエルドラインを防止する技術として、種々のものが提案されている。例えば、下記特許文献1及び2に記載の技術では、熱媒体を用いて金型を加熱することにより、流動中における樹脂の固化を防いでいる。分離された樹脂が溶融状態で再び合流することができれば、ウエルドラインを防止することができると考えられる。
【0006】
しかしながら、熱媒体を用いて金型やピンを加熱する技術においては、装置が大型化し、コスト高になるという問題がある。また、熱媒体は、流動中において、それ自身の熱を流路や金型等に広範囲に発散する傾向がある。このため、エネルギー使用量が大きくなってしまうという問題もある。さらには、キャビティに充填された樹脂を固化させるためには、金型温度を既定値以下に下げる必要がある。しかし、金型全体が加熱されてしまうと、冷却までの時間が長くなり、成形品の製造効率が低下するという問題もある。
【0007】
一方、下記特許文献3に記載の技術では、断熱部材を用いることで、流動中における溶融樹脂の固化を防いでいる。しかしながら、断熱部材を用いると、装置が大型化し、コスト高になる。また、断熱部材を微細構造の金型に適用することは、一般には難しいという問題もある。
【特許文献1】特開2005−119181号公報
【特許文献2】特開2006−76276号公報
【特許文献3】特開2002−210781号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、成形品におけるウエルドラインを効率よく防止できる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、以下に記載の項目として表現できる。
【0010】
(項目1)
金型本体と、ピン部材と、光源とを備えており、
前記金型本体の内部には、樹脂を成形するためのキャビティが形成されており、
前記ピン部材の一端側は、前記キャビティの内部に配置されており、
前記ピン部材の他端側は、前記金型本体の外部に実質的に露出されており、
前記光源は、前記ピン部材の他端側に加熱用のレーザ光を照射する構成となっている
ことを特徴とする射出成形用金型。
【0011】
ここで、ピン部材とは、成形品に中空部分を形成するための部材であればよく、その形状は特に制約されない。この発明では、レーザ光をピン部材の他端側に照射することにより、ピン部材を局部的に加熱することができる。ピン部材の他端側は、レーザ光照射によって加熱が可能な程度に、金型の外部に露出していればよい。ピン部材の表面が、何らかの部材、例えば、レーザ光の吸収を促進するための皮膜により被覆されることも可能である。
【0012】
(項目2)
前記ピン部材の熱伝導率は、前記ピン部材に接触する前記金型本体よりも実質的に高くされている
項目1に記載の射出成形用金型。
【0013】
この項目の発明においては、ピン部材の他端側にへのレーザ照射によって与えられた熱を、ピン部材の一端側に効率的に伝達することができる。このため、キャビティ内に配置されたピン部材を効率的に加熱することができる。
【0014】
(項目3)
前記ピン部材の他端側の周囲には、前記他端側と前記金型本体とを離間させる空隙部が形成されている
項目1又は2に記載の射出成形用金型。
【0015】
空隙部を設けることにより、金型本体とピン部材との接触面積を減らすことができる。これにより、ピン部材から金型本体へと伝わる熱の量を減らすことができ、ピン部材を効率的に加熱することができる。
【0016】
(項目4)
さらに伝熱部材を備えており、
前記伝熱部材は、前記空隙部に充填されることにより、前記ピン部材の他端側と前記金型本体との熱伝導を可能にする構成となっており、
さらに、伝熱部材は、前記空隙部に対して着脱可能となっている
ことを特徴とする項目3に記載の射出成形用金型。
【0017】
金型の冷却時には、伝熱部材を空隙部に充填することができる。すると、ピン部材から金型本体に熱を逃がすことができ、冷却時間を短縮することが可能になる。
【0018】
(項目5)
前記ピン部材の他端側の外周面には、テーパ面が形成されており、
前記金型本体には、前記テーパ面に当接して前記ピン部材の移動を防止するための当接面が形成されている
ことを特徴とする項目1〜4のいずれか1項に記載の射出成形用金型。
【0019】
溶融樹脂がキャビティに流れ込むと、ピン部材には、溶融樹脂からの押圧力が加わる。この項目の発明では、ピン部材にテーパ面を形成することにより、溶融樹脂が流れ込んだ場合においても、ピン部材が移動する可能性を低減させることができる。
【0020】
(項目6)
前記ピン部材の他端側には、前記光源からのレーザ光を前記ピン部材の内部に導入するための凹部が形成されている
ことを特徴とする項目1〜5のいずれか1項に記載の射出成形用金型。
【0021】
凹部を形成することにより、レーザ光による発熱をピン部材の一端側(キャビティ側)に向けて効率的に伝達することができる。このため、ピン部材の他端側における表面積が小さい場合でも、レーザ照射によって、ピン部材を効率的に加熱することが可能になる。
【0022】
(項目7)
前記ピン部材は、アルミニウム、銅、マグネシウム、タングステン及びそれらの合金のうちのいずれかにより構成されている
ことを特徴とする項目1〜6のいずれか1項に記載の射出成形用金型。
【0023】
(項目8)
項目1〜7のいずれか1項に記載の金型を用いた射出成形方法であって、
前記ピン部材の他端側にレーザ光を照射することによって、前記ピン部材を加熱するステップと、
前記キャビティの内部に、溶融された樹脂を導入するステップと、
前記樹脂が硬化した後に、前記キャビティから前記樹脂を取り出すステップと
を備えたことを特徴とする射出成形方法。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、成形品におけるウエルドラインを効率よく防止できる技術を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の第1実施形態に係る射出成形用金型を、図1を参照して説明する。
【0026】
この実施形態における射出成形用金型は、金型本体1と、ピン部材2と、光源3とを主要な要素として備えている。
【0027】
金型本体1は、上型11と下型12とキャビティ13とを備えている。
【0028】
上型11は、キャビティ13に溶融樹脂を供給するための樹脂流路111を備えている。
【0029】
下型12は、キャビティ面121を備えている。このキャビティ面121により、金型本体1の内部に、樹脂成形用のキャビティ13が形成されている。
【0030】
また、下型12には、ピン部材2の一端側をキャビティ13の内部に配置するための挿通孔122が形成されている。
【0031】
この実施形態における上型11と下型12の材質としては、金属、例えばステンレスを用いることができるが、特に制約されない。
【0032】
ピン部材2は、この実施形態では円柱状に形成されている。ただし、ピン部材2の形状は、角柱状など、他の形状であってもよく、特に制約されない。
【0033】
また、ピン部材2の材質としては、この実施形態では、アルミニウム合金が用いられている。ただし、ピン部材2の材質としては、アルミニウム、銅、マグネシウム、タングステン及びそれらの合金のうちのいずれかによりピン部材2を構成することができる。これら以外の材質によりピン部品2を構成することも可能である。ピン部材2としては、下型12(特にピン部材2と接触する部分)よりも高い熱伝導率を有することが好ましい。
【0034】
ピン部材2は、下型12に形成された挿通孔122の内部に挿入されている。ピン部材2の一端側21は、キャビティ13の内部に配置されている。ピン部材2の他端側22は、金型本体1の下型12の外部に実質的に露出されている。ここで、「実質的に露出されている」とは、光源3からのレーザ光をピン部材2に照射できる状態であればよく、例えば透明な皮膜で他端側22を覆うことも可能である。
【0035】
光源3は、ピン部材2の他端側21に、このピン部材2を加熱するためのレーザ光31を照射する構成となっている。ここで、レーザ光の波長帯域としては、例えば赤外域であるが、ピン部材2を加熱できる帯域であれば、特に制限されない。
【0036】
本実施形態における射出成形用金型の構成は、前記以外の点においては、基本的に従来と同様でよいので、これ以上詳しい説明は省略する。
【0037】
(第1実施形態における射出成形方法)
次に、前記した射出成形用金型を用いた射出成形方法について、図2をさらに参照しながら説明する。
【0038】
まず、光源3からレーザ光をピン部材2の他端側22に照射する。これによって、ピン部材2の他端側22が加熱される。さらに、ピン部材2の他端側22に加えられた熱は、一端側21に伝達されるので、この一端側21を加熱することができる。
【0039】
本実施形態では、レーザ光を用いてピン部材2を局所的に加熱しているので、熱媒体をピン部材2に接触させる場合に比較して、エネルギーの利用効率が高いという利点がある。
【0040】
また、本実施形態では、ピン部材2の熱伝導率を、金型本体1よりも高いものとしているので、ピン部材2の他端側22に加えられた熱を、その一端側21に効率的に伝達することができる。
【0041】
ピン部材2を十分に加熱した後、溶融樹脂を、上型11の樹脂流路111を介して、キャビティ13の内部に注入する。溶融樹脂の流れを、図2において符号100で示す。すると、溶融樹脂は、ピン部材2に接触して、流れ101と流れ102とに分断され、ピン部材2を通過後に再び合流する。ここでピン部材2の表面温度が樹脂の固化温度よりも低い場合には、成形された樹脂にウエルドラインを生じるおそれがある。
【0042】
本実施形態では、ピン部材2を十分に加熱することができるので、樹脂成形品にウエルドラインが発生する可能性を低減させることができるという利点がある。
【0043】
ピン部材2の温度をTpin、樹脂が固化する温度をT0、金型本体1の温度をTmoldとすると、これらの間の関係は、以下の式(1)のようになることが好ましい。
mold<T0<Tpin (1)
【0044】
ここで、T0<Tpinは、ウエルドラインを防止するために好適な条件である。ただし、実質上、T0≒Tpinであれば、ウエルドライン防止が可能であると考えられる。
【0045】
また、Tmold<T0は、樹脂の硬化を迅速に行うために好適な条件である。Tmold≒T0に設定した場合には、金型の冷却のために長時間を要してしまい、製造効率の低下やコスト高をもたらすことになる。
【0046】
本実施形態では、ピン部材2を、光源3からのレーザ光によって局所的に加熱することができるので、前記した式(1)の関係を達成することが容易になるという利点がある。
【0047】
キャビティ13に充填された溶融樹脂は、金型本体1との熱交換により固化する。樹脂が十分に硬化した後、上型11と下型12とを分離して、樹脂成形品を取り出すことができる。また、必要に応じて、金型本体1を冷却することにより、樹脂の硬化時間を短縮することができる。
【0048】
本実施形態では、ピン部材2を、光源3からのレーザ光によって局所的に加熱することができるので、前記したとおり、金型本体1の温度を低く抑えることができる。このため、金型本体1の冷却に要する時間を短縮することができる。さらに、金型本体1の冷却のための設備を簡素化することができ、設備の低コスト化も可能になるという利点がある。
【0049】
なお、前記した実施形態では、光源3から発したレーザ光は、自由空間を伝達してピン部材2に照射されている。ただし、これに限らず、例えば光ファイバなどの導波路を介してレーザ光をピン部材2に導くことも可能である。
【0050】
また、前記した実施形態において、ピン部材2の他端側22(すなわちレーザ光が照射される部分)に、レーザ光の吸収を促進するための皮膜を形成することもできる。このようにすると、ピン部材2を効率的に加熱することができる。
【0051】
本実施形態における射出成形方法は、前記以外の点においては、従来の方法と同様とすることができるので、これ以上詳しい説明は省略する。
【0052】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る射出成形用金型を、図3に基づいて説明する。なお、この第2実施形態の説明においては、前記した第1実施形態と基本的に共通する構成要素については、同一符号を用いることにより、説明を簡易化する。
【0053】
この第2実施形態においては、ピン部材2の他端側22の周囲に、この他端側22と金型本体1の下型12とを離間させる空隙部123が形成されている。
【0054】
また、この第2実施形態の金型は、さらに伝熱部材4を備えている。伝熱部材4は、空隙部123に充填されることにより、ピン部材2の他端側22と金型本体1の下型12との熱伝導を可能にする構成となっている。さらに、伝熱部材4は、空隙部123に対して着脱可能となっている。具体的には、伝熱部材4は、リング状に形成されている。また、伝熱部材4の材質としては、ピン部材2と同様に、熱伝導率の高い材質を用いることが好ましい。また、伝熱部材4の材質は、ピン部材2と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0055】
第2実施形態の金型においては、空隙部123を設けることにより、金型本体1の下型12とピン部材2との接触面積を減らすことができる。これにより、ピン部材2から金型本体1へと伝わる熱の量を減らすことができ、ピン部材2を効率的に加熱することができるという利点がある。
【0056】
また、第2実施形態の金型を冷却する際には、伝熱部材4を空隙部123に充填することができる。すると、ピン部材2から金型本体1に熱を逃がすことができ、樹脂の冷却に要する時間を短縮することが可能になる。
【0057】
第2実施形態における他の構成及び利点は、前記した第1実施形態と同様なので、これ以上詳しい説明は省略する。
【0058】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る射出成形用金型を、図4に基づいて説明する。なお、この第3実施形態の説明においては、前記した第1実施形態と基本的に共通する構成要素については、同一符号を用いることにより、説明を簡易化する。
【0059】
この第3実施形態においては、ピン部材2の他端側22の外周面に、テーパ面221が形成されている。
【0060】
また、金型本体1の下型12には、テーパ面221に当接してピン部材の移動を防止するための当接面124が形成されている。
【0061】
さらに、ピン部材2の他端側22には、光源3からのレーザ光をピン部材2の内部に導入するための凹部222が形成されている。
【0062】
溶融樹脂がキャビティ13に流れ込むと、ピン部材2には、溶融樹脂からの押圧力が加わる。この実施形態の金型では、ピン部材2にテーパ面221を形成し、金型本体1に当接面124を形成しているので、溶融樹脂が流れ込んだ場合においても、ピン部材2が移動する可能性を低減させることができる。
【0063】
また、第3実施形態では、ピン部材2の他端側22に凹部222を形成することにより、レーザ光による発熱をピン部材2の一端側21に向けて効率的に伝達することができる。このため、ピン部材2の他端側22における表面積が小さい場合でも、レーザ照射によって、ピン部材2を効率的に加熱することが可能になる。すなわち、ピン部材2にテーパ面221を設けると、ピン部材2の他端側22における露出面積が小さくなる。この場合でも、凹部222を形成することにより、ピン部材2を効率的に加熱することが可能になるという利点がある。
【0064】
第3実施形態における他の構成及び利点は、前記した第1実施形態と同様なので、これ以上詳しい説明は省略する。
【0065】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の第1実施形態に係る射出成形用金型の構成を示す概略的な断面図である。
【図2】キャビティ内における溶融樹脂の流れを説明するための説明図であって、図1の要部拡大横断面図に相当する図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る射出成形用金型の構成を示す概略的な断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る射出成形用金型の構成を示す概略的な断面図である。
【符号の説明】
【0067】
1 金型本体
11 上型
111 樹脂流路
12 下型
121 キャビティ面
122 挿通孔
123 空隙部
124 当接面
13 キャビティ
2 ピン部材
21 一端側
22 他端側
221 テーパ面
222 凹部
3 光源
31 レーザ光
4 伝熱部材


【特許請求の範囲】
【請求項1】
金型本体と、ピン部材と、光源とを備えており、
前記金型本体の内部には、樹脂を成形するためのキャビティが形成されており、
前記ピン部材の一端側は、前記キャビティの内部に配置されており、
前記ピン部材の他端側は、前記金型本体の外部に実質的に露出されており、
前記光源は、前記ピン部材の他端側に加熱用のレーザ光を照射する構成となっている
ことを特徴とする射出成形用金型。
【請求項2】
前記ピン部材の熱伝導率は、前記ピン部材に接触する前記金型本体よりも実質的に高くされている
請求項1に記載の射出成形用金型。
【請求項3】
前記ピン部材の他端側の周囲には、前記他端側と前記金型本体とを離間させる空隙部が形成されている
請求項1又は2に記載の射出成形用金型。
【請求項4】
さらに伝熱部材を備えており、
前記伝熱部材は、前記空隙部に充填されることにより、前記ピン部材の他端側と前記金型本体との熱伝導を可能にする構成となっており、
さらに、伝熱部材は、前記空隙部に対して着脱可能となっている
ことを特徴とする請求項3に記載の射出成形用金型。
【請求項5】
前記ピン部材の他端側の外周面には、テーパ面が形成されており、
前記金型本体には、前記テーパ面に当接して前記ピン部材の移動を防止するための当接面が形成されている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の射出成形用金型。
【請求項6】
前記ピン部材の他端側には、前記光源からのレーザ光を前記ピン部材の内部に導入するための凹部が形成されている
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の射出成形用金型。
【請求項7】
前記ピン部材は、アルミニウム、銅、マグネシウム、タングステン及びそれらの合金のうちのいずれかにより構成されている
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の射出成形用金型。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の金型を用いた射出成形方法であって、
前記ピン部材の他端側にレーザ光を照射することによって、前記ピン部材を加熱するステップと、
前記キャビティの内部に、溶融された樹脂を導入するステップと、
前記樹脂が硬化した後に、前記キャビティから前記樹脂を取り出すステップと
を備えたことを特徴とする射出成形方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−46975(P2010−46975A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−215036(P2008−215036)
【出願日】平成20年8月25日(2008.8.25)
【出願人】(803000045)株式会社キャンパスクリエイト (41)
【Fターム(参考)】