情報出力システム、および表示装置
【課題】情報出力装置が表示装置で表示させたい画像情報を情報出力装置から表示装置に出力した際に、情報出力装置を出力元としない他の入力経路から入力した画像を表示中に、情報出力装置に固有の表示画像を入力切り替えすることなく同時に表示させる。
【解決手段】情報出力システムは、表示装置10と、該表示装置10に画像を表示させるための情報を出力する情報出力装置20とを接続してなる。表示装置10は、映像の入力経路を切り替えて、表示装置10に対する入力映像を表示画面に表示する。そして情報出力装置20を出力元としない入力経路で入力する映像を表示している際に、情報出力装置20から出力された画像を表示させるための情報に基づいて表示画像を生成し、情報出力装置を出力元としない映像に重畳させて表示する。
【解決手段】情報出力システムは、表示装置10と、該表示装置10に画像を表示させるための情報を出力する情報出力装置20とを接続してなる。表示装置10は、映像の入力経路を切り替えて、表示装置10に対する入力映像を表示画面に表示する。そして情報出力装置20を出力元としない入力経路で入力する映像を表示している際に、情報出力装置20から出力された画像を表示させるための情報に基づいて表示画像を生成し、情報出力装置を出力元としない映像に重畳させて表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報出力システム、情報出力装置および表示装置に関し、より詳細には、表示装置に接続された情報出力装置で生成された情報に基づく表示画面を表示装置に表示させるようにした情報出力システム、情報出力装置、および表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、映像記録再生装置などの情報出力装置を表示装置に接続し、映像記録再生装置で再生した映像を表示装置に表示させて視聴するシステムが一般的に使用されている。また、表示装置には、複数の映像記録再生装置を接続してユーザがこれらを使い分けて楽しむような場合もある。
上記のようなシステムにおいて、表示装置に接続された情報出力装置の動作状態や、情報出力装置が管理している映像コンテンツの属性情報などを表示装置に表示できるようにしたものがある。この場合、外部装置から送信された情報に従って表示装置の表示画面にて外部装置の状態等を知ることができて便利である。
【0003】
また、従来から、映像記録再生装置等の情報出力装置を操作するためのユーザインタフェース画像を表示装置に表示させ、ユーザが表示装置を操作するためのリモコン等を使用して情報出力装置の操作を行うことができるものがある。ここではユーザは、表示装置を操作する感覚で情報出力装置の操作を容易に行うことができる。
【0004】
表示装置に外部接続された情報出力装置で管理するコンテンツの属性情報の表示技術に関し、例えば特許文献1には、記録したコンテンツに関連する作品名、曲名などのコンテンツ関連情報をサーバから取得する情報処理装置が開示されている。この情報処理装置は、情報記録媒体に記録されたコンテンツに対応するコンテンツ証明書からコンテンツ証明書識別子を取得して、サーバに送信し、サーバにおいてコンテンツ証明書識別子に基づいてコンテンツを特定して、コンテンツ対応の曲名や作品名、あるいはジャケット写真などの様々なコンテンツ関連情報を取得してユーザデバイスに提供するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−158091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、表示装置に接続された情報出力装置の動作状態や、情報出力装置が管理している映像コンテンツの属性情報などを表示装置に表示する場合、従来では原則として表示装置に対する画像情報の入力経路をその情報出力装置からの入力経路に切り替える必要があった。例えばユーザが、テレビなどの表示装置で放送波を受信して視聴しているときに、映像記録再生装置で保持しているユーザインタフェース画像を表示させたい場合、表示装置で表示させる映像ソースの入力経路を切り替えて、映像記録再生装置から出力されたユーザインタフェース画像を表示させる必要があった。
【0007】
特許文献1の技術のように、情報処理装置が管理するコンテンツの関連情報をサーバから取得した場合であっても、表示装置に表示する場合には、他の入力経路から視聴中のコンテンツを切り替えて、情報処理装置から出力した画像を表示させる必要がある。
このように、従来の技術では、情報出力装置で固有に生成されるユーザインタフェース画像などの表示画像を表示装置で表示する際、情報出力装置を出力元としない他の入力経路から入力した画像を表示中に、情報出力装置に固有の表示画像を入力切り替えすることなく同時に表示させることはできなかった。
【0008】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、情報出力装置が表示装置で表示させたい画像情報を情報出力装置から表示装置に出力した際に、情報出力装置を出力元としない他の入力経路から入力した画像を表示中に、情報出力装置に固有の表示画像を入力切り替えすることなく同時に表示させることができるようにした情報出力システム、情報出力装置、および表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する為に、本発明の第1の技術手段は、表示装置と、該表示装置に画像を表示させるための情報を出力する情報出力装置とを通信路を介して接続してなる情報出力システムであって、前記表示装置は、切り替え可能な映像入力経路を介して、該表示装置に対する入力映像を表示画面に表示する制御を行う制御部を有し、該制御部は、前記情報出力装置を出力元としない入力経路で入力する映像を表示している際に、前記情報出力装置から出力された前記画像を表示させるための情報に基づいて、表示画像を生成し、前記情報出力装置を出力元としない映像に重畳させて前記生成した表示画像を表示することを特徴としたものである。
【0010】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記情報出力装置が、前記表示装置に表示させるための情報を生成する表示情報生成部と、該表示情報生成部が生成した情報を前記表示装置に出力する表示情報出力部とを有し、該表示情報出力部は、前記表示装置に対して、該表示装置の前記切り替え可能な映像入力経路とは異なる通信路を使用して、前記表示装置に表示させるための情報を送信することを特徴としたものである。
【0011】
第3の技術手段は、第1の技術手段において、前記情報出力装置が、前記表示装置に表示させるための情報を生成する表示情報生成部と、該表示情報生成部が生成した情報を前記表示装置に出力する表示情報出力部とを有し、該表示情報出力部が、前記表示装置に対して、該表示装置の前記切り替え可能な映像入力経路と同じ通信路を使用して、前記表示装置に表示させるための情報を送信することを特徴としたものである。
【0012】
第4の技術手段は、第2または第3の技術手段において、前記表示情報生成部が、放送信号から取得した情報に基づいて前記表示装置に表示させるための情報を生成することを特徴としたものである。
【0013】
第5の技術手段は、第2または第3の技術手段において、前記表示情報生成部が、放送信号から取得した情報に基づいて前記表示装置に表示させるための情報を生成することを特徴としたものである。
【0014】
第6の技術手段は、第2〜第5のいずれか1の技術手段において、前記表示情報生成部が、ユーザ操作を可能とするためのユーザインタフェース画像を、前記表示画像として表示させるための情報として生成し、前記表示装置の制御部は、前記表示画面に表示した前記ユーザインタフェース画像に対する操作入力があった場合、前記情報出力装置に対して該操作入力に応じた情報を送信することを特徴としたものである。
【0015】
第7の技術手段は、第2〜第5のいずれか1の技術手段において、前記情報出力装置が、可搬型の記録媒体を情報の読み取り可能に装着する記録媒体装着部、および/または映像を記録する内蔵の記録装置を有し、前記表示情報生成部が、前記記録媒体または前記記録装置から読み出した映像の属性情報に基づいて、前記表示装置に画像を表示させるための情報を生成することを特徴としたものである。
【0016】
第8の技術手段は、第7の技術手段において、前記表示情報生成部が、前記記録媒体または前記記録装置に記録された映像の再生操作を可能とするユーザインタフェース画像を、前記表示画像として表示させるための情報として生成し、前記表示装置の制御部は、前記表示画面に表示した前記ユーザインタフェース画像に対して、映像の再生を指示する入力があった場合、前記情報出力装置に対して、映像の再生出力を要求する情報を送信し、前記映像の入力経路を、前記要求した映像の再生出力を入力する経路に切り替えることを特徴としたものである。
【0017】
第9の技術手段は、第8の技術手段において、前記情報出力装置が、前記表示装置から送信された再生出力を要求する情報に従って、前記内蔵の記録装置または前記可搬型の記録媒体に記録されている映像を再生する映像再生部と、前記表示装置が切り替えた入力経路を介して、前記再生した映像を出力する映像出力部とを有する、ことを特徴としたものである。
【0018】
第10の技術手段は、第8または第9の技術手段において、前記表示装置の制御部が、前記表示装置に画像を表示させるための情報に基づいて、前記情報出力装置が内蔵する前記記録装置、または前記可搬型の記録媒体に記録された映像のリストと、該リストから選択されている映像のサムネイル画像とを前記表示画像として表示し、前記リストから選択されている映像の再生を指示する入力があった場合、前記情報出力装置に対して、映像の再生出力を要求する情報を送信することを特徴としたものである。
【0019】
第11の技術手段は、第10の技術手段において、前記情報出力装置の表示情報生成部は、前記記録装置または前記可搬型の記録媒体に記録されている映像のうち、前記表示装置に再生出力していない映像についてのリストを表示させるための情報を生成することを特徴としたものである。
【0020】
第12の技術手段は、第1〜第11のいずれか1の技術手段において、前記表示装置に対して、複数の前記情報出力装置が接続され、前記表示装置の制御部は、前記複数の情報出力装置のそれぞれから出力された前記表示装置に表示させるための情報に基づいて、それぞれの情報出力装置に対応する複数の表示画像を生成し、それぞれの該表示画像が重なり合わないように前記表示画面に同時に表示することを特徴としたものである。
【0021】
第13の技術手段は、第1〜第12のいずれか1の技術手段において、前記表示装置は、他の情報処理装置との通信を可能とする通信手段を有し、前記制御部は、前記表示装置に表示させるための情報に基づいて生成した表示画像を前記情報処理装置に送信し、該情報処理装置から送信された操作入力情報を受信して、前記表示装置に表示させるための情報に基づいて生成した画像に対する指示入力として制御を行うことを特徴としたものである。
【0022】
第14の技術手段は、第1〜第12のいずれか1の技術手段において、前記表示装置が、他の情報処理装置との通信を可能とする通信手段を有し、前記制御部は、前記情報出力装置から出力された、前記表示装置に表示させるための情報を前記情報処理装置に転送し、該情報処理装置から送信された操作入力情報を受信して、前記表示装置に表示させるための情報に基づいて生成した画像に対する指示入力として制御を行うことを特徴としたものである。
【0023】
第15の技術手段は、第2の技術手段において、前記情報出力装置が、可搬型の記録媒体を情報の読み取り可能に装着する記録媒体装着部を有し、前記表示情報生成部は、前記記録媒体装着部に可搬型の記録媒体が装着された際に、該記録媒体が装着されたことを示す情報を、前記表示装置に表示させるための情報として生成することを特徴としたものである。
【0024】
第16の技術手段は、第2の技術手段において、前記情報出力装置が、画像情報を記録可能な情報処理装置に接続して、該情報処理装置から画像情報を取得する手段を有し、前記表示情報生成部は、前記情報処理装置に記録されている画像情報を取得しているときに、画像情報が取得中であることを示す画像を表示させるための情報を生成することを特徴としたものである。
【0025】
第17の技術手段は、第2の技術手段において、前記情報出力装置の表示情報生成部が、予め前記表示装置の解像度情報を取得して保持しておき、前記表示装置に表示させるための情報を生成する際に、前記解像度情報に基づいて前記表示させる画像の表示位置および大きさの情報を前記表示させるための情報に含ませることを特徴としたものである。
【0026】
第18の技術手段は、通信路を介して接続された表示装置に画像を表示させるための情報を出力する情報出力装置であって、該情報出力装置は、前記表示装置に表示させるための情報を生成する表示情報生成部と、該表示情報生成部が生成した情報を前記表示装置に出力する表示情報出力部とを有し、該表示情報出力部は、前記表示装置に対して、該表示装置の前記切り替え可能な映像入力経路とは異なる通信路を使用して、または同じ通信路を使用して前記表示装置に表示させるための情報を送信することを特徴としたものである。
【0027】
第19の技術手段は、表示装置で画像を表示させるための情報を出力する情報出力装置と通信路を介して接続する前記表示装置であって、該表示装置は、映像の入力経路を切り替えて、該表示装置に対する入力映像を表示画面に表示する制御を行う制御部を有し、 該制御部は、前記情報出力装置を出力元としない入力経路で入力する映像を表示している際に、前記情報出力装置から出力された前記画像を表示させるための情報に基づいて、表示画像を生成し、前記情報出力装置を出力元としない映像に重畳させて前記生成した表示画像を表示することを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、情報出力装置が表示装置で表示させたい画像情報を情報出力装置から表示装置に出力した際に、情報出力装置を出力元としない他の入力経路から入力した画像を表示中に、情報出力装置に固有の表示画像を入力切り替えすることなく同時に表示させることができるようにした情報出力システム、情報出力装置、および表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係る情報出力システムの機能構成の一例を示す図である。
【図2】本発明に係る表示装置を具体化したテレビ受像機の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る情報出力装置を具体化した記録再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る情報出力システムの第1の実施例を説明するための図である。
【図5】本発明に係る情報出力システムの第1の実施例を説明するための他の図である。
【図6】第1の実施例における各装置間の処理の流れの一例を説明する図である。
【図7】テレビ受像器2にOSD表示させるOSD画像400の他の構成例を示すものである。
【図8】第2の実施例における各装置間の処理の流れの一例を説明する図である。
【図9】第3の実施例の概略構成とテレビ受像機における表示画面例を示す図である。
【図10】第4の実施例の概略構成とテレビ受像機、および情報処理装置における表示画面例を示す図である。
【図11】本発明に係る情報出力システムの第5の実施例を説明するための図である。
【図12】本発明に係る情報出力システムの第6の実施例を説明するための図である。
【図13】本発明に係る情報出力システムの第6の実施例を説明するための他の図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1は、本発明に係る情報出力システムの機能構成の一例を示す図である。情報出力システムは、表示装置10と、表示装置10に画像を表示させるための情報を出力する情報出力装置20とを通信路を介して接続してなるものである。
表示装置10は、装置全体を制御する制御部11、画像を表示する表示部12、情報出力装置20との間で双方向の情報通信を行う情報通信部14、情報出力装置から出力された映像を受信する映像受信部15、およびユーザの操作入力を受け付ける操作入力部13を有する。
【0031】
制御部11は、表示部12に表示させる映像の入力経路を切り替える。入力経路としては、例えば、映像受信部15で受信する情報出力装置20からの入力経路があり、この他、映像受信部15には図示しない複数の外部入力端子が備えられ、それぞれの外部入力端子を制御部11の制御によって切り替えて、特定の入力経路から入力する映像を表示装置10に表示させる。また、テレビ受像機のように図示しない内蔵チューナがある場合、アンテナを介したチューナからの経路も切り替え対象となる。この他表示装置10は、例えばスマートフォンなどの情報処理装置との間で通信を行う手段を設けることができる。
【0032】
制御部11は、情報出力装置20を出力元としない入力経路で入力する映像を表示している際に、情報出力装置20から出力された、画像を表示させるための情報に基づいて表示画像を生成し、情報出力装置20を出力元としない映像に重畳させて表示部12に表示させる。画像を表示させるための情報とは、例えば、情報出力装置が管理するコンテンツの再生指示を可能とするユーザインタフェース画像を生成するための情報であったり、情報出力装置の画像の取り込み状態やディスク媒体の装着状態など、情報出力装置の動作状態を示す情報であったり、情報出力装置で管理している映像の所定の属性情報であったりする。あるいは、画像を表示させるための情報は、放送信号から取得したEPG(電子番組表)や番組情報、データ放送の情報等であってもよく、あるいは、ネットワークコンピュータシステムから取得した情報等であってもよい。
なお、情報出力装置20を出力元としない映像としては、前記したテレビ受像機の内蔵チューナからの映像の他、テレビ受像機の内部で生成するテレビ受像機の動作状態を示すユーザインタフェース画像等であってもよい。
【0033】
情報出力装置20は、例えば、映像を録画・再生する録画再生装置として構成されたもので、表示装置10に表示させるための情報を生成する表示情報生成部21、表示情報生成部21が生成した情報を表示装置10に出力する表示情報出力部22、映像コンテンツ等の情報を記録した光ディスクなどの可搬型記録媒体を読み取り可能に装着する記録媒体装着部23、HDDなどの内蔵記録媒体を有する記録装置24、可搬型記録媒体や記録装置24に記録されている映像情報を再生する映像再生部25、映像再生部25が再生した映像を表示装置10に出力する映像出力部26を有している。
【0034】
表示装置10と情報出力装置20との通信路には、第1の通信路31と第2の通信路32とが使用される。第1の通信路31は、情報出力装置20で生成された、表示装置で画像を表示させるための情報を送信する通信路である。第1の通信路31は、制御情報などの情報を双方向で通信する通信路として機能し、表示装置10の制御部11による入力切り替えに係わりなく、表示装置10と情報出力装置20との間で情報通信が可能となる。
【0035】
また、第2の通信路32は、情報出力装置20で再生された再生映像を送信する通信路である。また、第2の通信路32は、情報出力装置20で再生された映像のみならず、情報出力装置20で外部から取得した映像を送信するものであってもよい。例えば、情報出力装置20をSTB(set top box)として構成し、放送ネットワークから取得した映像を表示装置10に送信するようなものであってもよい。
【0036】
第2の通信路32は大容量の映像データを送信可能で、表示装置10における映像の外部入力の1つとして扱われ、表示装置10の制御部11による入力切り替えによって入力経路として選択された場合、第2の通信路32を介して送信された映像を表示部12に表示させることができる。
【0037】
第1の通信路31と第2の通信路32と構成するものとして、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)ケーブルを適用することができる。例えばこのケーブルは、HDMI HEC対応のHDMIケーブルであり、ケーブル一本で映像・音声信号の伝送や、イーサネット(登録商標)信号の伝送、機器間制御用のコマンドを伝送することができる。この場合、第1の通信路31は、HDMIケーブルのHECラインである。HDMI規格では、2009年5月(HDMI規格1.4)において、HDMIケーブル上にイーサネットのプロトコルを伝送可能とするHEC(HDMI Ethernet Channel)の規定が追加されている。また、第2の通信路32は、HDMIケーブルのTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)ラインで、映像・音声ストリームを差動方式で伝送可能としている。
【0038】
通信路の他の例としては、IEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、LAN(Local Area Network)、電力線通信(PLC:Power Line Communications)、無線通信、光通信等を適用してもよい。
また、他の例では、同じ通信路を使用して、表示装置で画像を表示させるための情報と、情報出力装置20で再生され、もしくは取得された映像とを同じ通信路で送信してもよい。例えば、表示装置10で入力切り換え可能な通信路(第2の通信路32に相当)と、表示装置10の入力設定に係わらず制御信号の双方向通信が可能な通信路(第1の通信路31に相当)が同一の通信路(例えばLANケーブル)などによって実現可能な場合には、これらを同一の通信路で送信するようにしてもよい。
【0039】
本発明に係る情報処理システムでは、情報出力装置20の表示情報生成部21において、表示装置で表示させたい画像、例えば、情報出力装置における動作の状態や記憶している映像の属性情報を示す画像、あるいは情報出力装置を操作するためのユーザインタフェース画像を表示できる情報等を生成する。このような情報は、例えばXMLやJavaScriptを使用して記載され、この記載情報を表示装置10に第1の通信路31を介して送信する。また、第1の通信路31では、情報出力装置で管理している映像のサムネイル画像を送信することもできる。サムネイル画像は静止画サムネイルであってもよく、また動画サムネイルとすることもできる。
【0040】
情報出力装置20の表示情報生成部21は、表示装置10と接続したときに、予め表示装置10の解像度情報を取得して保持しておく。そして、表示装置で画像を表示させるための情報を生成するときに、表示装置10の解像度情報を利用して、表示装置10に表示させる画像の位置および大きさの情報を決定する。表示情報出力部26は、当該画像を表示させるための情報とともに、その表示位置および大きさの情報を含めて送信する。
【0041】
第1の通信路31を介して情報を受信した表示装置10では、制御部11にてその情報を解析し、表示画像データを生成して表示部12に表示させる。このときに、表示部12対して、情報出力装置20の第2通信路32以外の入力経路が選択されている場合、例えば、内蔵チューナによる受信映像が表示されている場合であっても、その選択された入力経路から入力している映像に、情報出力装置20が表示させたい表示画像を重畳して、OSD(on screen display)画像として表示させることができる。
【0042】
情報出力装置20が表示させたい画像としては、可搬型の記録媒体や記録装置24からに記録されている映像のリストやサムネイルとすることができる。あるいは、情報出力装置20の記録媒体装着部23に可搬型の記録媒体が装着された際に、記録媒体が装着されたことを示す情報を表示させる画像とすることができる。あるいは、情報出力装置が通信情報端末などから画像データを取得している状態を示す画像とすることができる。また、放送信号から取得した情報に基づいて、表示装置に表示させるための情報を生成してもよい。あるいは、ネットワーク上のコンピュータシステムにより提供される情報提供サービスから取得した情報に基づいて、表示装置に表示させるための情報を生成してもよい。このように、情報出力装置20では、種々の入力ソースから取得した情報や、自身が保持している情報に基づいて、表示装置10で表示させるための情報を生成することができる。
【0043】
また、表示装置10に表示させる画像として、ユーザ操作に対応したユーザインタフェース画像を構成することができる。そして表示装置10の表示部12に表示したユーザインタフェース画像に対して、特定の映像を再生する操作入力等、特定の指示を行う操作入力があった場合、制御部11は、第1の通信路31を使用して、情報出力装置20に対して映像の再生出力を要求や、特定の操作入力に対応した操作情報を送信する。
【0044】
そして情報出力装置20の映像再生部25は、表示装置10から送信された再生出力を要求する情報に従って、記録装置24または可搬型の記録媒体に記録されている映像を再生し、映像出力部26が、表示装置が切り替えた第2の通信路32を介して、再生した映像を出力する。また、映像に付随した音声もその映像とともに第2の通信路32にて送信される。あるいは、表示装置10から送信された特定の操作入力に従って、所定の情報出力処理を行う。例えば、情報出力装置20が接続する放送ネットワークなどを切り替えて、放送ネットワークから取得した映像を出力する処理等を行う。
【0045】
ここで、表示装置10の制御部11は、映像の入力経路を第2の通信路32に切り替えて、第2の通信路32から入力する映像を現在表示中の映像に切り換えて表示する。入力切り換えは、情報出力装置20から送信された切り換え要求に基づいて行うものであってもよく、また、表示装置10から情報出力装置20に映像の再生要求や映像出力要求を送信したときに、切り替えるようにしてもよい。また、第1と第2の通信路を共通の通信路としている場合には、その共通の通信路に入力を切り換える。
【0046】
図2は、本発明に係る表示装置を具体化したテレビ受像機の構成例を示すブロック図である。本発明に係る表示装置は、図2に示すようなテレビ受像機1に適用することができる。
本例では、テレビ受像機1は、3つのHDMIコネクタ101a〜101cを備え、HDMI切り替えスイッチ101dにより入力が切り替えられる。HDMIレシーバ100は、HDMIコネクタ101a〜101cを介してHDMIケーブル内のTMDSラインと接続され、図示しない情報出力装置20から送信された映像・音声のストリームを受信する。また、HDMI以外の外部入力を受け付けるものとして外部入力端子101e,101fを備える。
【0047】
BDドライブ102は、blu-ray(登録商標)ディスクを装着して、blu-rayディスクに記憶された映像・音声を読み出して出力する。チューナ103はアンテナを介して受信した放送波を選局し、復調して出力する。また、IP放送チューナ104は、イーサネットI/F17を介して受信したIP(Internet Protocol )放送を選局して出力する。衛星放送チューナ105は、映像放送用アンテナを介して受信した衛星方法波を選局し、復調して出力する。
イーサネットI/F17は、ツイストペアケーブルによって、IPネットワークに接続するためのインタフェースであり、インターネットやPC、サーバ等とテレビ受像機1とをIPネットワークで接続する。
【0048】
また、テレビ受像機1は、制御部であるCPU118、記憶メモリであるROM116およびRAM117などを備え、さらにリモコンなどと通信する赤外線受光部119、撮像手段であるカメラ120、人感センサ121などを備える。
【0049】
映像セレクタ107は、HDMIレシーバ100、外部入力端子101e,101f、BDドライブ102、チューナ103、IP放送チューナ104、および衛星放送チューナ105から出力された映像の入力経路をCPU118の制御に従って切り替えて、映像処理回路108に出力する。映像処理回路108では、入力した映像を適切に表示するための画質調整処理や画像変換処理等を行って出力する。
また、OSD生成部106は、入力映像に重畳させてOSD表示を行わせるためのOSD画像を生成する。映像処理回路108から出力された映像信号には、OSD生成部106で生成されたOSD画像が重畳され、LCDコントローラ109に入力する。
【0050】
OSD生成部106で生成されるOSD画像は、予めテレビ受像機1で用意されているメニュー画像等とともに、図示しない情報出力装置からHDMIケーブルを介して送信された情報(表示装置に表示させるための情報)に基づいて生成した画像が適用される。後者の情報処理装置から送信された情報の場合、CPU118では、例えばXMLやJavaScriptで記載された情報を解析し、その情報に従ってOSD生成部106にてOSD画像を生成する。
【0051】
映像処理回路108から出力され、OSD生成部106で生成されたOSD画像が重畳された映像信号は、LCDコントローラ109にてLCD(Liquid Crystal Display)における表示に適した形態に変換され、LCD110にて映像表示される。
【0052】
音声セレクタ111は、HDMIレシーバ100、外部入力端子101e,101f、BDドライブ102、チューナ103、IP放送チューナ104、および衛星放送チューナ105から出力された音声の入力経路をCPU118の制御に従って切り替えて、音声処理回路112に出力する。音声処理回路112では、入力した音声に所定の調整処理を適宜行って出力する。出力された音声は、デジタルアンプ113で増幅されスピーカ114から音声出力される。
【0053】
図3は、本発明に係る情報出力装置を具体化した録画再生装置の構成例を示すブロック図である。本発明に係る情報出力装置は、図3に示すような録画再生装置2に適用することができる。
録画再生装置2は、例えばBDレコーダ、またはDVDレコーダとして構成することができる。チューナ202は、アンテナ201を介して受信した放送波を選局して復調する。HDMIインタフェース部207は、HDMIケーブルを接続するインタフェース部である。HDMI信号処理部203は、HDMIケーブルを介して送受信する信号処理を行う。
【0054】
光ディスクドライブ209は、BDやDVDなどの光ディスクを装着し、光ディスクに記録されている情報を読み取る。光ディスクドライブ209は、図1の記録媒体装着部23に相当するものである。リモコン受光部205は、リモコンからの光操作信号を受光する。電子番組表取得部208は、受信した放送信号から電子番組表を取得する。操作部210は、操作パネルなどに備えられる操作キーやボタン等である。記憶部206は、HDDなどの内蔵型の記録装置を構成する。
【0055】
制御部204は、装置全体を制御するもので、光ディスクドライブ209に装着された光ディスクに記憶した映像コンテンツを再生し、HDMIインタフェース部207を介して表示装置に送信する。また、制御部204は、表示装置で表示させるための情報を生成してHDMIインタフェース部207を介して出力する。図1の表示情報生成部21、表示情報出力部22、映像再生部25の機能は、本例の制御部204によって実現される。
【0056】
(実施例1)
図4および図5は、本発明に係る情報出力システムの第1の実施例を説明するための図である。本発明に係る情報出力システムの第1の実施例は、表示装置として放送波を受信可能なテレビ受像機1と、情報出力装置として光ディスク媒体を用いる録画再生装置2とがHDMIケーブルによる通信路3により接続された情報出力システムを構成するものである。この情報出力システムは、テレビ受像機1において、録画再生装置2からの出力以外の例えば放送番組を表示中に、録画再生装置2で録画されているコンテンツの内容をOSD表示させるものである。
【0057】
図4に示すように、テレビ受像機1では、例えば放送番組の表示画面300が表示されている。この画面300に対して、録画再生装置2で録画されているコンテンツの内容を示すOSD画像400を表示させる。このOSD画像400は、ユーザ操作が可能なユーザインタフェース画面として構成されている。
OSD画像400には、再生ボタン401、リスト表示ボタン402、およびコンテンツの部分表示情報403が表示される。コンテンツの部分表示情報403は、録画再生装置2で録画されているコンテンツに含まれる静止画像かまたは動画像のサムネイル画像とすることができる。
【0058】
部分表示情報403に表示させるコンテンツは、録画再生装置2に録画されているコンテンツのうち、ユーザが未視聴、つまり表示装置2で表示されたことのないコンテンツに特定することができる。また、録画再生装置2に録画したコンテンツは、録画再生装置2のHDD等の内蔵記録装置に録画されたものと、録画再生装置2に装着されている光ディスクに録画されているものとを対象とすることができる。
【0059】
OSD画像400を表示させるタイミングとしては、テレビ受像機1に対する所定のユーザ操作に従って、あるいは定期的な所定のタイミングで、あるいは録画再生装置に光ディスクが装着されたとき等のタイミングで適宜表示させることができる。
そしてユーザが、OSD画像400の再生ボタン401を選択する操作を行うと、部分表示情報403に表示されているコンテンツが録画再生装置2にて再生され、放送番組を表示している表示画面300に表示される。
【0060】
また、ユーザが、OSD画像のリスト表示ボタン402を操作すると、図5に示すような画面に切り替えられる。ここでは、OSD画像400には、録画再生装置2で録画されているコンテンツのリスト404が表示される。そして、カーソルが選択中のコンテンツについて、部分表示情報403として静止画または動画が表示される。カーソルを移動させれば、部分表示情報403の表示内容もカーソルの位置に応じて変化する。
そしてユーザがリスト404のなかから所望のコンテンツの選択を確定する操作を行うと部分表示情報403に表示されているコンテンツが録画再生装置2にて再生され、放送番組を表示している表示画面300に表示される。
【0061】
図6は、第1の実施例における各装置間の処理の流れの一例を説明する図である。ここでは、リモコン、TV(テレビ受像機1)、録画再生装置2間における処理を説明する。リモコンはテレビ受像機1を操作するためのものである。
まず、ユーザによってリモコンが操作され、外部情報が選択される(ステップS1)。外部情報とは、テレビ受像機1の外部に接続されている機器に記録保持されているコンテンツ情報であり、この外部情報をテレビ受像機1で表示させるための所定の操作をリモコンに対して行う。
【0062】
リモコンからの指示を受けてテレビ受像機1は、録画再生装置に対して情報リクエストを送る(ステップS2)。情報リクエストは、HDMIケーブルのHECラインを通じて送信される。そして録画再生装置2は、コンテンツ情報およびコンテンツ部分情報を生成する(ステップS3)。コンテンツ情報およびコンテンツ部分情報は、録画再生装置2がテレビ受像機1に画像を表示させるための情報である。この場合、テレビ受像機1に表示させる画像は、録画再生装置2のHDDに録画されているか、もしくは録画再生装置に装着された光ディスクに録画されているコンテンツを示す画像で、図4に示すようなOSD画像400である。
【0063】
ここでは、コンテンツ情報は、部分表示情報403を除くOSD画像400全体を生成するための情報で、コンテンツ部分表示情報は、部分表示情報403を表示させる情報である。これらの情報は、例えばXML言語を使用して構成が記載され、さらにJavaScriptを使用して部分表示させる情報を記載させることで、録画再生装置2側の意図に従ってOSD画像400を生成させて表示させるとともに、そのOSD画像400に対してコンテンツの静止画や動画サムネイルを動的に変化させながら表示させることができるようになる。また、録画再生装置2では、予めテレビ受像機1から取得した当該テレビ受像機1の解像度情報を保持し、コンテンツ情報およびコンテンツ部分情報を生成するときに、テレビ受像機1の解像度情報を利用して、テレビ受像機1に表示させる画像の位置および大きさの情報を決定する。そして生成されたコンテンツ情報が、HECラインを通じてテレビ受像機1に送信される(ステップS4)。このとき、上記テレビ受像機1に表示させる画像の位置、大きさの情報も送信される。
【0064】
テレビ受像機1では、送信されたコンテンツ情報を解析してOSD画像400を生成し、現在表示している表示画面300に重畳させてOSD表示させる(ステップS5)。さらに、録画再生装置2では、コンテンツ部分情報をHECラインを通じて送信し(ステップS6)、テレビ受像機1ではこれを解析してOSD画像400の中に部分表示情報403を動的に表示させる。画面内の表示位置は、録画再生装置2から送信された画像の表示位置、大きさの情報に基づく。このときの表示状態は、図4に示すようなOSD画像400の表示状態であり、ユーザはこのまま部分表示情報403に表示されているコンテンツの再生を選択してもよく、あるいは図5に示すようなコンテンリストを表示させた上で、適宜任意のコンテンツを選択して再生させるようにしてもよい。
【0065】
ここでは、ユーザはリモコンを使用してコンテンツの再生を選択すると(ステップS8)、テレビ受像機1は、録画再生装置2に対して、コンテンツの再生を指示する(ステップS9)。この再生指示情報は、HECラインを通じて送信される。
この再生指示情報を受けて録画再生装置2は、指示されたコンテンツを再生し、テレビ受像機1に送信する(ステップS11)。再生コンテンツは、HECラインではなく、HDMIで映像・音声ストリームを送信するためのTMDSラインを通じて送信される。そして録画再生装置2は、テレビ受像機1に対して入力切り替えを指示するメッセージをHECラインを通じて送信する(ステップS12)。テレビ受像機1では、これまで表示していた表示画面300の入力を録画再生装置2からの入力に切り替えて(ステップS13)、録画再生装置2で再生されたコンテンツを表示出力する。
【0066】
図7は、テレビ受像機1にOSD表示させるOSD画像400の他の構成例を示すものである。OSD画像400としては、図7に示すようなものであってもよい。ここでは、OSD画像400には、コンテンツに含まれる静止画像または動画像を表示する部分表示情報416が表示され、さらに、部分表示情報416に表示されているコンテンツの再生を指示するplayボタン411、部分表示情報416に表示されているコンテンツの次のコンテンツを表示させるためのNextボタン412、部分表示情報416に表示されている画像をコンテンツの再生時間の30秒分だけ進めるための30sスキップボタン413、部分表示情報416に表示されている画像をコンテンツの再生時間の10秒分だけ戻すための10sバックボタン414、録画コンテンツのリスト表示を指示するリストボタン415が表示される。このユーザインタフェース画面を使用して、ユーザは上記と同様の動作で録画再生装置2で管理されている録画コンテンツの選択・再生処理を実行することができる。
【0067】
(実施例2)
本発明に係る第2の実施例は、第1の実施例と同様に、テレビ受像機1において、録画再生装置2からの出力以外の例えば放送番組を表示中に、録画再生装置2で録画されているコンテンツの内容をOSD表示させるものであるが、録画再生装置2がコンテンツ部分情報を生成する際に、クラウドコンピューティング(cloud computing)によるネットワーク(特にインターネット)上のサーバにアクセスし、コンテンツ部分情報を検索して取得するようにしたものである。クラウドコンピューティングは、ネットワーク上のコンピュータシステムにより提供される情報提供サービスのことを指す。
【0068】
図8は、第2の実施例における各装置間の処理の流れの一例を説明する図である。図6の処理と異なる部分は、ステップS2でテレビ受像機1からの情報リクエストを受信した録画再生装置2が、クラウドを使用してコンテンツ部分情報を検索することにある。つまりステップS2の後、録画再生装置2は、クラウドに対してコンテンツ部分情報リクエストを行う(ステップS2−1)。そしてクラウドにてコンテンツ部分情報を検索し(ステップS2−2)、コンテンツ部分情報を取得する(ステップS2−3)。
【0069】
例えば、Blu-Rayディスクには、コンテンツのタイトルやコンテンツIDなどの映像の属性情報が保持されている。録画再生装置では、これらの属性情報を元にクラウドに当該コンテンツのサムネイル画像、登場人物情報、関連商品などを問い合わせて情報を得る。そしてクラウドから得られた情報を用いてコンテンツ部分情報を生成する。従って、本実施例を実現する録画再生装置は、ネットワークに接続してクラウドにアクセスできる機能を備えている。
【0070】
録画再生装置2は、コステップS3にてコンテンツ情報およびコンテンツ部分情報を生成すると、以降は図6のステップS3以降と同様に、コンテンツ情報とコンテンツ部分情報とをテレビ受像機1に送信してOSD画像を表示させる。本実施例では、録画再生装置2がコンテンツ部分情報をクラウドで検索する処理以外は、図6の処理例と同様であるため、その繰り返しの説明は省略する。
【0071】
(実施例3)
本発明に係る第3の実施例は、第1の実施例と同様に、テレビ受像機1において、録画再生装置2からの出力以外の例えば放送番組を表示中に、録画再生装置2で録画されているコンテンツの内容をOSD表示させるものであるが、本実施例では、テレビ受像機1に対して複数の録画再生装置が接続され、テレビ受像機1では、これら複数の録画再生装置から送信されたコンテンツ情報およびコンテンツ部分情報に従ってOSD画面を表示させるものである。
【0072】
図9は、第3の実施例の概略構成とテレビ受像機における表示画面例を示す図である。図中、5はテレビ受像機1を操作するためのリモコン、6は放送ネットワーク、7はクラウドを示している。
本例では、テレビ受像機1には、2台の録画再生装置2a,2bが接続される。それぞれの録画再生装置2a,2bは、実施例1,もしくは実施例2に示す録画再生装置と同様の動作を行うことができる。つまりテレビ受像機1において、録画再生装置2a,2bからの出力以外のたとえば放送番組を表示中に、録画再生装置2a,2bで録画されているコンテンツの内容をOSD表示させるものである。この場合、録画再生装置2a,2b側では、実施例2のように、コンテンツ部分情報をクラウド7を用いて検索したものであってもよい。また、テレビ受像機1に接続されるのは、複数の録画再生装置である必要はなく、PCや携帯情報通信端末、ケーブルSTB(set top box)などの映像を出力する機器を適用することができる。また、各接続機器に応じて通信路3a,3bは、いずれもHDMIケーブルを用いてもよく、無線LANや有線LANなどの異なる通信方式の通信路を用いるものであってもよい。
【0073】
テレビ受像機1では、それぞれの録画再生装置2から送られてきたコンテンツ情報およびコンテンツ部分情報に従って、OSD画像400a,400bを生成し、その一部に静止画もしくは動画による部分表示情報416a,416bを表示させる。それぞれのOSD画像400a,400bは、例えば図7の例と同様にplayボタン411a,411b、部分表示情報416a,416bに表示されているコンテンツの次のコンテンツを表示させるためのNextボタン412a,412b、部分表示情報416a,416bに表示されている画像をコンテンツの再生時間の30秒分だけ進めるための30sスキップボタン413a,413b、部分表示情報416a,416bに表示されている画像をコンテンツの再生時間の10秒分だけ戻すための10sバックボタン414a,414b、録画コンテンツのリスト表示を指示するリストボタン415a,415bが表示される。
【0074】
このユーザインタフェース画像を使用して、ユーザは上記と同様の動作で、任意の録画再生装置2a,2bで管理されている録画コンテンツの選択・再生処理を実行することができる。例えば、図9では、テレビ受像機1の表示画面の上側に表示されているOSD画像400aが選択状態となっていて、選択状態が明示されるように例えば太枠で表示される。そして選択されているOSD画像400aからplayボタン411aを選択して決定すれば、対応する録画再生装置2aに録画されているコンテンツが再生され、表示画面300に表示される。
【0075】
この場合、各録画再生装置2a,2bは、テレビ受像機1の表示画面内におけるOSD画像400a,400bの表示位置をそれぞれ指定してくる。従ってそれぞれのOSD画像400a,400bの表示位置が重ならない場合には、問題なくそれぞれのOSD画像400a,400bを表示することができるが、これらの表示位置が重なっているとうまく表示することができない。従って、テレビ受像機1では、2台の録画再生装置2a,2bが接続され、それぞれの録画再生装置2a,2bから送信されたコンテンツ情報に基づくOSD画像400a,400bの表示位置が重なった場合、表示位置を再構成してこれらOSD画像400a,400bが重ならないように表示させる。この処理は、図1の構成では制御部11が行う。
【0076】
(実施例4)
本発明に係る第4の実施例は、第3の実施例と同様に、テレビ受像機1において、録画再生装置2からの出力以外の例えば放送番組を表示中に、録画再生装置2で録画されているコンテンツの内容をOSD表示させるものであるが、本実施例では、テレビ受像機1では、録画再生装置2から送信されたコンテンツ情報およびコンテンツ部分情報をスマートフォンなどの情報処理装置に送信し、その情報処理装置によりテレビ受像機1における録画コンテンツの再生処理を実行可能とするものである。
【0077】
図10は、第4の実施例の概略構成とテレビ受像機、および情報処理装置における表示画面例を示す図である。図中、8はスマートフォンなどの情報処理装置で、その他、上述の図9と同様の機能を有する部分には、図9と同じ符号が付してある。
本例では、テレビ受像機1には、2台の録画再生装置2a,2bが接続されているが、録画再生装置が1台接続された構成であってもよく、3台以上接続されたものでもよい。また、上記の例と同様に情報出力装置としては録画再生装置に限るものではない。また、情報処理装置8としては、スマートフォンのような携帯型の情報通信端末や、PC(personal computer)等の情報処理装置など、テレビ受像機1から転送された画面を表示可能な表示画面をもった装置であれば適宜適用することができる。
【0078】
この例で録画再生装置2a,2bは、実施例3に示す録画再生装置と同様の動作を行うことができる。つまりテレビ受像機1において、録画再生装置2a,2bからの出力以外の例えば放送番組を表示中に、録画再生装置2a,2bで録画されているコンテンツの内容をOSD表示させる。この場合、録画再生装置2a,2b側では、実施例2のように、コンテンツ部分情報をクラウド7を用いて検索してもよい。
【0079】
テレビ受像機1では、それぞれの録画再生装置2a,2bから送られてきたコンテンツ情報およびコンテンツ部分情報に従って、OSD画像400a,400bを生成し、その一部に静止画もしくは動画による部分表示情報416a、416bを表示させる。実施例3のように、テレビ受像機1では、各録画再生装置2a,2bのOSD画像400a,400bの位置が重なる場合には、適宜これらが重ならないように再構成して表示させる。
【0080】
そして、テレビ受像機1は、さらに情報処理装置8と通信する手段とを有し、情報処理装置8に対して、表示しているOSD画像400a、400bを送信し、情報処理装置8の表示部に表示させることができる。従って情報処理装置8には、OSD画面に相当する操作画像800の中に、静止画もしくは動画による部分表示情報806、playボタン801、部分表示情報806に表示されているコンテンツの次のコンテンツを表示させるためのNextボタン802、部分表示情報806に表示されている画像をコンテンツの再生時間の30秒分だけ進めるための30sスキップボタン803、部分表示情報806に表示されている画像をコンテンツの再生時間の10秒分だけ戻すための10sバックボタン804、録画コンテンツのリスト表示を指示するリストボタン805が表示される。
【0081】
また、情報処理装置8の表示画面には、録画再生装置2aの操作画像、録画再生装置2bの操作画像、およびテレビ受像機1をコントロールするための放送制御画像を切り替えるための切り替えボタン807、情報端末装置のホーム画面に戻すためのホームボタン808、画面を前の表示状態に戻すためのバックボタン809が表示される。
【0082】
この場合、例えば、テレビ受像機1に表示されている2つのOSD画像400a,400bのいずれかを、情報処理装置8からの操作によって選択可能とし、選択したOSD画像を情報処理装置8の表示画面に表示させ、情報処理装置8において操作することができる。情報処理装置8に対する操作情報は、テレビ受像機1を介して対応する録画再生装置2a,2bのいずれかに送信され、その録画再生装置では選択されたコンテンツの再生処理等を実行する。また、テレビ受像機1に1台の録画再生装置が接続されている場合には、その録画再生装置から送信されたコンテンツ情報等に基づいてテレビ受像機1が生成したOSD画像を、そのまま情報処理装置8に転送して表示させればよい。
【0083】
また、本構成の他の制御例では、録画再生装置2a,2bから送信するコンテンツ情報およびコンテンツ部分情報に基づくOSD画像を情報処理装置8にて作成させるようにしてもよい。この場合、録画再生装置2a,2bから送信されたコンテンツ情報およびコンテンツ部分情報は、テレビ受像機1がスルーして情報処理装置8に転送する。情報処理装置8では、送信されたコンテンツ情報およびコンテンツ部分情報を解析して、上記各実施例でテレビ受像機1が生成したOSD画像400と同様の操作画像を生成して情報処理装置8の表示画面に表示させる。
【0084】
そして情報処理装置8に対する操作情報は、テレビ受像機1を介して対応する録画再生装置2a,2bのいずれかに送信され、その録画再生装置では選択されたコンテンツの再生処理等を実行する。また、情報処理装置8で生成されたOSD画面は、テレビ受像機1でOSD表示させるようにしてもよい。
【0085】
(実施例5)
図11は、本発明に係る情報出力システムの第5の実施例を説明するための図である。第5の実施例は、表示装置として放送波を受信可能なテレビ受像機1と、情報出力装置として光ディスク4を用いる録画再生装置2とが接続された情報出力システムにおいて、録画再生装置2からの出力以外の例えば放送番組を表示中に、録画再生装置2に光ディスク4が装着されたときにその旨をOSD表示させるものである。
【0086】
図11に示すように、テレビ受像機1では、例えば放送番組の表示画面300が表示されている。この画面300に対して、録画再生装置2に光ディスク4が装着され、そのマウントが完了したときに、光ディスク4の録画コンテンツの再生が可能となったことを示すOSD画像500を表示させる。OSD画像500には、ディスクが再生可能であることを示す表示501、およびコンテンツの部分表示情報502が表示される。コンテンツの部分表示情報502は、光ディスク4で録画されているコンテンツに含まれる静止画像かまたは動画像サムネイルとすることができる。
【0087】
録画再生装置2では、光ディスク4が装着されてそのマウントが完了すると、テレビ受像機1でOSD画像500を生成させて表示させるための情報を、例えばXML,JavaScriptを使用して記述し、テレビ受像機1に送信する。このときの情報送信は、例えばHDMIケーブルのHECラインを通して送信される。そしてテレビ受像機1では、録画再生装置2から送信された情報を解析してOSD画像500を生成し、現在表示している放送番組などの表示画面300に重畳させてOSD表示させる。
【0088】
ユーザは、OSD画像500を確認して、適宜リモコン等によって録画再生装置2を操作し、光ディスク4の録画コンテンツの再生動作等を実行させることができる。また、他の例では、OSD画像500をユーザ操作が可能なユーザインタフェース画像として構成し、このOSD画像500から録画再生装置2に装着された光ディスク4の録画コンテンツの再生処理を実行できるようにしてもよい。再生されたコンテンツは、HDMIケーブルであればTMDSラインを通じて録画再生装置2からテレビ受像機1に送信される。このときに、テレビ受像機1では、録画再生装置2に入力が切り替えられて、表示画面300に再生コンテンツが表示される。
【0089】
(実施例6)
図12および図13は、本発明に係る情報出力システムの第6の実施例を説明するための図である。第6の実施例は、表示装置として放送波を受信可能なテレビ受像機1と、情報出力装置として光ディスク4を用いる録画再生装置2とが接続された情報出力システムにおいて、録画再生装置2からの出力以外の例えば放送番組を表示中に、録画再生装置2が他の情報処理装置8から例えば写真データを取り込むときに、その取り込みの進捗状況をテレビ受像機1でOSD表示させるものである。
【0090】
図12に示すように、例えばスマートフォンなどの情報処理装置8のカメラ機能にて撮像した写真データを録画再生装置2に転送する。例えば、録画再生装置2では、情報処理装置が所定の方法で接続されたときに、自動的に情報処理装置が保持する写真データを取得する機能を備えることができ、この機能によって写真データの取得が開始される。情報処理装置8と録画再生装置2との通信路9は、例えばUSBケーブルであるが、特に通信方法は限定されない。
【0091】
また、テレビ受像機1では、放送番組の表示画面300が表示されている。この画面300に対して、情報処理装置8から録画再生装置2に対する写真データの取り込みの進捗状況を表すOSD画像600を表示させる。OSD画像600には、写真が取り込み中であることを示す表示601、および取り込みの進捗を示すプログレスバー602が表示される。
【0092】
録画再生装置2では、情報処理装置8が接続されて写真データの取り込みを開始すると、テレビ受像機1でOSD画像500を生成させて表示させるための情報を、例えばXML,JavaScriptを使用して記述し、テレビ受像機1に送信する。このときの情報送信は、例えばHDMIケーブルのHECラインを通して送信される。そしてテレビ受像機1では、録画再生装置2から送信された情報を解析してOSD画像600を生成し、現在表示している放送番組などの表示画面300に重畳させてOSD表示させる。OSD画像600のプログレスバー602は、録画再生装置2における写真データの取り込みの進捗に合わせて動的に変化させる。
【0093】
図13は、録画再生装置で写真データの取り込みが完了したときの表示例を示す図である。録画再生装置2では、情報処理装置8からの写真データの取り込みが完了すると、OSD画像600を表示させるための情報を書き換えて、写真データの取り込みが完了した旨を表示させる。図13の例では、テレビ受像機1では、OSD画像610が表示され、そこには、写真データの取り込みが完了したことを示す情報611、および写真データの画像612が表示される。写真データ612の画像は、取り込んだ写真データの最初のデータあるいは最後のデータ等、適宜定めることができる。
【0094】
上述した各実施例に記載されたように、本発明に係る情報出力システムにおいて、コンテンツやその他の情報を出力する情報出力装置は、表示装置で画像を表示させるための情報を表示装置に出力し、表示装置にてその情報を解析して情報出力装置の意図に従うOSD表示を行うことができる。このときに表示装置では、表示中の画面の入力切り替えを行う必要なく、情報出力装置から送信された情報に基づくOSD表示が可能である。OSD表示が、コンテンツの再生指示が可能なユーザインタフェース画像の場合には、そのOSD画像に対してユーザ操作を行うことができる。ユーザ操作に従って、情報出力装置が再生したコンテンツを、あるいは取得したコンテンツを表示装置に送信すると、表示装置では、入力を切り替えてそのコンテンツを表示させることができる。
【0095】
このような機能を備える情報出力システムは、情報出力装置として上記の例に限定されることなく、例えば、エアコンや冷蔵庫などの家電製品などにも適用できる。例えばエアコンから表示装置に対して、エアコンの動作情報を表示させる情報を送信すれば、表示装置では、表示中の画面の入力切り替えを行うことなく、エアコンの動作情報をOSD表示させてユーザに認知させることができる。
【符号の説明】
【0096】
1…テレビ受像機、2…録画再生装置、2a,2b…録画再生装置、3…通信路、3a,3b…通信路、4…光ディスク、7…クラウド、8…情報処理装置、9…通信路、10…表示装置、11…制御部、12…表示部、13…操作入力部、14…情報通信部、15…映像受信部、17…イーサネットI/F、20…情報出力装置、21…表示情報生成部、22…表示情報出力部、23…記録媒体装着部、24…記録装置、25…映像再生部、26…映像出力部、31…通信路、32…通信路、100…HDMIレシーバ、101a〜101c…HDMIコネクタ、101d…スイッチ、101e,101f…外部入力端子、102…BDドライブ、103…チューナ、104…IP放送チューナ、105…衛星放送チューナ、106…OSD生成部、107…映像セレクタ、108…映像処理回路、109…LCDコントローラ、110…LCD、111…音声セレクタ、112…音声処理回路、113…デジタルアンプ、114…スピーカ、115…イーサネットI/F、116…ROM、117…RAM、118…CPU、119…赤外線受光部、120…カメラ、121…人感センサ、201…アンテナ、202…チューナ、203…HDMI信号処理部、204…制御部、205…リモコン受光部、206…記憶部、207…HDMIインタフェース部、208…電子番組表取得部、209…光ディスクドライブ、210…操作部、300…表示画面、400…OSD画像、400a,400b…OSD画像、401…再生ボタン、402…リスト表示ボタン、403…部分表示情報、404…リスト、411…playボタン、412…Nextボタン、412a…Nextボタン、415…リストボタン、415a…リストボタン、416…部分表示情報、416a…部分表示情報、416a,416b…部分表示情報、500…OSD画像、501…表示、502…部分表示情報、600…OSD画像、601…表示、602…プログレスバー、610…OSD画像、800…操作画像、801…playボタン、802…Nextボタン、805…リストボタン、806…部分表示情報、807…ボタン、808…ホームボタン、809…バックボタン。
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報出力システム、情報出力装置および表示装置に関し、より詳細には、表示装置に接続された情報出力装置で生成された情報に基づく表示画面を表示装置に表示させるようにした情報出力システム、情報出力装置、および表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、映像記録再生装置などの情報出力装置を表示装置に接続し、映像記録再生装置で再生した映像を表示装置に表示させて視聴するシステムが一般的に使用されている。また、表示装置には、複数の映像記録再生装置を接続してユーザがこれらを使い分けて楽しむような場合もある。
上記のようなシステムにおいて、表示装置に接続された情報出力装置の動作状態や、情報出力装置が管理している映像コンテンツの属性情報などを表示装置に表示できるようにしたものがある。この場合、外部装置から送信された情報に従って表示装置の表示画面にて外部装置の状態等を知ることができて便利である。
【0003】
また、従来から、映像記録再生装置等の情報出力装置を操作するためのユーザインタフェース画像を表示装置に表示させ、ユーザが表示装置を操作するためのリモコン等を使用して情報出力装置の操作を行うことができるものがある。ここではユーザは、表示装置を操作する感覚で情報出力装置の操作を容易に行うことができる。
【0004】
表示装置に外部接続された情報出力装置で管理するコンテンツの属性情報の表示技術に関し、例えば特許文献1には、記録したコンテンツに関連する作品名、曲名などのコンテンツ関連情報をサーバから取得する情報処理装置が開示されている。この情報処理装置は、情報記録媒体に記録されたコンテンツに対応するコンテンツ証明書からコンテンツ証明書識別子を取得して、サーバに送信し、サーバにおいてコンテンツ証明書識別子に基づいてコンテンツを特定して、コンテンツ対応の曲名や作品名、あるいはジャケット写真などの様々なコンテンツ関連情報を取得してユーザデバイスに提供するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−158091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、表示装置に接続された情報出力装置の動作状態や、情報出力装置が管理している映像コンテンツの属性情報などを表示装置に表示する場合、従来では原則として表示装置に対する画像情報の入力経路をその情報出力装置からの入力経路に切り替える必要があった。例えばユーザが、テレビなどの表示装置で放送波を受信して視聴しているときに、映像記録再生装置で保持しているユーザインタフェース画像を表示させたい場合、表示装置で表示させる映像ソースの入力経路を切り替えて、映像記録再生装置から出力されたユーザインタフェース画像を表示させる必要があった。
【0007】
特許文献1の技術のように、情報処理装置が管理するコンテンツの関連情報をサーバから取得した場合であっても、表示装置に表示する場合には、他の入力経路から視聴中のコンテンツを切り替えて、情報処理装置から出力した画像を表示させる必要がある。
このように、従来の技術では、情報出力装置で固有に生成されるユーザインタフェース画像などの表示画像を表示装置で表示する際、情報出力装置を出力元としない他の入力経路から入力した画像を表示中に、情報出力装置に固有の表示画像を入力切り替えすることなく同時に表示させることはできなかった。
【0008】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、情報出力装置が表示装置で表示させたい画像情報を情報出力装置から表示装置に出力した際に、情報出力装置を出力元としない他の入力経路から入力した画像を表示中に、情報出力装置に固有の表示画像を入力切り替えすることなく同時に表示させることができるようにした情報出力システム、情報出力装置、および表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する為に、本発明の第1の技術手段は、表示装置と、該表示装置に画像を表示させるための情報を出力する情報出力装置とを通信路を介して接続してなる情報出力システムであって、前記表示装置は、切り替え可能な映像入力経路を介して、該表示装置に対する入力映像を表示画面に表示する制御を行う制御部を有し、該制御部は、前記情報出力装置を出力元としない入力経路で入力する映像を表示している際に、前記情報出力装置から出力された前記画像を表示させるための情報に基づいて、表示画像を生成し、前記情報出力装置を出力元としない映像に重畳させて前記生成した表示画像を表示することを特徴としたものである。
【0010】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記情報出力装置が、前記表示装置に表示させるための情報を生成する表示情報生成部と、該表示情報生成部が生成した情報を前記表示装置に出力する表示情報出力部とを有し、該表示情報出力部は、前記表示装置に対して、該表示装置の前記切り替え可能な映像入力経路とは異なる通信路を使用して、前記表示装置に表示させるための情報を送信することを特徴としたものである。
【0011】
第3の技術手段は、第1の技術手段において、前記情報出力装置が、前記表示装置に表示させるための情報を生成する表示情報生成部と、該表示情報生成部が生成した情報を前記表示装置に出力する表示情報出力部とを有し、該表示情報出力部が、前記表示装置に対して、該表示装置の前記切り替え可能な映像入力経路と同じ通信路を使用して、前記表示装置に表示させるための情報を送信することを特徴としたものである。
【0012】
第4の技術手段は、第2または第3の技術手段において、前記表示情報生成部が、放送信号から取得した情報に基づいて前記表示装置に表示させるための情報を生成することを特徴としたものである。
【0013】
第5の技術手段は、第2または第3の技術手段において、前記表示情報生成部が、放送信号から取得した情報に基づいて前記表示装置に表示させるための情報を生成することを特徴としたものである。
【0014】
第6の技術手段は、第2〜第5のいずれか1の技術手段において、前記表示情報生成部が、ユーザ操作を可能とするためのユーザインタフェース画像を、前記表示画像として表示させるための情報として生成し、前記表示装置の制御部は、前記表示画面に表示した前記ユーザインタフェース画像に対する操作入力があった場合、前記情報出力装置に対して該操作入力に応じた情報を送信することを特徴としたものである。
【0015】
第7の技術手段は、第2〜第5のいずれか1の技術手段において、前記情報出力装置が、可搬型の記録媒体を情報の読み取り可能に装着する記録媒体装着部、および/または映像を記録する内蔵の記録装置を有し、前記表示情報生成部が、前記記録媒体または前記記録装置から読み出した映像の属性情報に基づいて、前記表示装置に画像を表示させるための情報を生成することを特徴としたものである。
【0016】
第8の技術手段は、第7の技術手段において、前記表示情報生成部が、前記記録媒体または前記記録装置に記録された映像の再生操作を可能とするユーザインタフェース画像を、前記表示画像として表示させるための情報として生成し、前記表示装置の制御部は、前記表示画面に表示した前記ユーザインタフェース画像に対して、映像の再生を指示する入力があった場合、前記情報出力装置に対して、映像の再生出力を要求する情報を送信し、前記映像の入力経路を、前記要求した映像の再生出力を入力する経路に切り替えることを特徴としたものである。
【0017】
第9の技術手段は、第8の技術手段において、前記情報出力装置が、前記表示装置から送信された再生出力を要求する情報に従って、前記内蔵の記録装置または前記可搬型の記録媒体に記録されている映像を再生する映像再生部と、前記表示装置が切り替えた入力経路を介して、前記再生した映像を出力する映像出力部とを有する、ことを特徴としたものである。
【0018】
第10の技術手段は、第8または第9の技術手段において、前記表示装置の制御部が、前記表示装置に画像を表示させるための情報に基づいて、前記情報出力装置が内蔵する前記記録装置、または前記可搬型の記録媒体に記録された映像のリストと、該リストから選択されている映像のサムネイル画像とを前記表示画像として表示し、前記リストから選択されている映像の再生を指示する入力があった場合、前記情報出力装置に対して、映像の再生出力を要求する情報を送信することを特徴としたものである。
【0019】
第11の技術手段は、第10の技術手段において、前記情報出力装置の表示情報生成部は、前記記録装置または前記可搬型の記録媒体に記録されている映像のうち、前記表示装置に再生出力していない映像についてのリストを表示させるための情報を生成することを特徴としたものである。
【0020】
第12の技術手段は、第1〜第11のいずれか1の技術手段において、前記表示装置に対して、複数の前記情報出力装置が接続され、前記表示装置の制御部は、前記複数の情報出力装置のそれぞれから出力された前記表示装置に表示させるための情報に基づいて、それぞれの情報出力装置に対応する複数の表示画像を生成し、それぞれの該表示画像が重なり合わないように前記表示画面に同時に表示することを特徴としたものである。
【0021】
第13の技術手段は、第1〜第12のいずれか1の技術手段において、前記表示装置は、他の情報処理装置との通信を可能とする通信手段を有し、前記制御部は、前記表示装置に表示させるための情報に基づいて生成した表示画像を前記情報処理装置に送信し、該情報処理装置から送信された操作入力情報を受信して、前記表示装置に表示させるための情報に基づいて生成した画像に対する指示入力として制御を行うことを特徴としたものである。
【0022】
第14の技術手段は、第1〜第12のいずれか1の技術手段において、前記表示装置が、他の情報処理装置との通信を可能とする通信手段を有し、前記制御部は、前記情報出力装置から出力された、前記表示装置に表示させるための情報を前記情報処理装置に転送し、該情報処理装置から送信された操作入力情報を受信して、前記表示装置に表示させるための情報に基づいて生成した画像に対する指示入力として制御を行うことを特徴としたものである。
【0023】
第15の技術手段は、第2の技術手段において、前記情報出力装置が、可搬型の記録媒体を情報の読み取り可能に装着する記録媒体装着部を有し、前記表示情報生成部は、前記記録媒体装着部に可搬型の記録媒体が装着された際に、該記録媒体が装着されたことを示す情報を、前記表示装置に表示させるための情報として生成することを特徴としたものである。
【0024】
第16の技術手段は、第2の技術手段において、前記情報出力装置が、画像情報を記録可能な情報処理装置に接続して、該情報処理装置から画像情報を取得する手段を有し、前記表示情報生成部は、前記情報処理装置に記録されている画像情報を取得しているときに、画像情報が取得中であることを示す画像を表示させるための情報を生成することを特徴としたものである。
【0025】
第17の技術手段は、第2の技術手段において、前記情報出力装置の表示情報生成部が、予め前記表示装置の解像度情報を取得して保持しておき、前記表示装置に表示させるための情報を生成する際に、前記解像度情報に基づいて前記表示させる画像の表示位置および大きさの情報を前記表示させるための情報に含ませることを特徴としたものである。
【0026】
第18の技術手段は、通信路を介して接続された表示装置に画像を表示させるための情報を出力する情報出力装置であって、該情報出力装置は、前記表示装置に表示させるための情報を生成する表示情報生成部と、該表示情報生成部が生成した情報を前記表示装置に出力する表示情報出力部とを有し、該表示情報出力部は、前記表示装置に対して、該表示装置の前記切り替え可能な映像入力経路とは異なる通信路を使用して、または同じ通信路を使用して前記表示装置に表示させるための情報を送信することを特徴としたものである。
【0027】
第19の技術手段は、表示装置で画像を表示させるための情報を出力する情報出力装置と通信路を介して接続する前記表示装置であって、該表示装置は、映像の入力経路を切り替えて、該表示装置に対する入力映像を表示画面に表示する制御を行う制御部を有し、 該制御部は、前記情報出力装置を出力元としない入力経路で入力する映像を表示している際に、前記情報出力装置から出力された前記画像を表示させるための情報に基づいて、表示画像を生成し、前記情報出力装置を出力元としない映像に重畳させて前記生成した表示画像を表示することを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、情報出力装置が表示装置で表示させたい画像情報を情報出力装置から表示装置に出力した際に、情報出力装置を出力元としない他の入力経路から入力した画像を表示中に、情報出力装置に固有の表示画像を入力切り替えすることなく同時に表示させることができるようにした情報出力システム、情報出力装置、および表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係る情報出力システムの機能構成の一例を示す図である。
【図2】本発明に係る表示装置を具体化したテレビ受像機の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る情報出力装置を具体化した記録再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る情報出力システムの第1の実施例を説明するための図である。
【図5】本発明に係る情報出力システムの第1の実施例を説明するための他の図である。
【図6】第1の実施例における各装置間の処理の流れの一例を説明する図である。
【図7】テレビ受像器2にOSD表示させるOSD画像400の他の構成例を示すものである。
【図8】第2の実施例における各装置間の処理の流れの一例を説明する図である。
【図9】第3の実施例の概略構成とテレビ受像機における表示画面例を示す図である。
【図10】第4の実施例の概略構成とテレビ受像機、および情報処理装置における表示画面例を示す図である。
【図11】本発明に係る情報出力システムの第5の実施例を説明するための図である。
【図12】本発明に係る情報出力システムの第6の実施例を説明するための図である。
【図13】本発明に係る情報出力システムの第6の実施例を説明するための他の図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1は、本発明に係る情報出力システムの機能構成の一例を示す図である。情報出力システムは、表示装置10と、表示装置10に画像を表示させるための情報を出力する情報出力装置20とを通信路を介して接続してなるものである。
表示装置10は、装置全体を制御する制御部11、画像を表示する表示部12、情報出力装置20との間で双方向の情報通信を行う情報通信部14、情報出力装置から出力された映像を受信する映像受信部15、およびユーザの操作入力を受け付ける操作入力部13を有する。
【0031】
制御部11は、表示部12に表示させる映像の入力経路を切り替える。入力経路としては、例えば、映像受信部15で受信する情報出力装置20からの入力経路があり、この他、映像受信部15には図示しない複数の外部入力端子が備えられ、それぞれの外部入力端子を制御部11の制御によって切り替えて、特定の入力経路から入力する映像を表示装置10に表示させる。また、テレビ受像機のように図示しない内蔵チューナがある場合、アンテナを介したチューナからの経路も切り替え対象となる。この他表示装置10は、例えばスマートフォンなどの情報処理装置との間で通信を行う手段を設けることができる。
【0032】
制御部11は、情報出力装置20を出力元としない入力経路で入力する映像を表示している際に、情報出力装置20から出力された、画像を表示させるための情報に基づいて表示画像を生成し、情報出力装置20を出力元としない映像に重畳させて表示部12に表示させる。画像を表示させるための情報とは、例えば、情報出力装置が管理するコンテンツの再生指示を可能とするユーザインタフェース画像を生成するための情報であったり、情報出力装置の画像の取り込み状態やディスク媒体の装着状態など、情報出力装置の動作状態を示す情報であったり、情報出力装置で管理している映像の所定の属性情報であったりする。あるいは、画像を表示させるための情報は、放送信号から取得したEPG(電子番組表)や番組情報、データ放送の情報等であってもよく、あるいは、ネットワークコンピュータシステムから取得した情報等であってもよい。
なお、情報出力装置20を出力元としない映像としては、前記したテレビ受像機の内蔵チューナからの映像の他、テレビ受像機の内部で生成するテレビ受像機の動作状態を示すユーザインタフェース画像等であってもよい。
【0033】
情報出力装置20は、例えば、映像を録画・再生する録画再生装置として構成されたもので、表示装置10に表示させるための情報を生成する表示情報生成部21、表示情報生成部21が生成した情報を表示装置10に出力する表示情報出力部22、映像コンテンツ等の情報を記録した光ディスクなどの可搬型記録媒体を読み取り可能に装着する記録媒体装着部23、HDDなどの内蔵記録媒体を有する記録装置24、可搬型記録媒体や記録装置24に記録されている映像情報を再生する映像再生部25、映像再生部25が再生した映像を表示装置10に出力する映像出力部26を有している。
【0034】
表示装置10と情報出力装置20との通信路には、第1の通信路31と第2の通信路32とが使用される。第1の通信路31は、情報出力装置20で生成された、表示装置で画像を表示させるための情報を送信する通信路である。第1の通信路31は、制御情報などの情報を双方向で通信する通信路として機能し、表示装置10の制御部11による入力切り替えに係わりなく、表示装置10と情報出力装置20との間で情報通信が可能となる。
【0035】
また、第2の通信路32は、情報出力装置20で再生された再生映像を送信する通信路である。また、第2の通信路32は、情報出力装置20で再生された映像のみならず、情報出力装置20で外部から取得した映像を送信するものであってもよい。例えば、情報出力装置20をSTB(set top box)として構成し、放送ネットワークから取得した映像を表示装置10に送信するようなものであってもよい。
【0036】
第2の通信路32は大容量の映像データを送信可能で、表示装置10における映像の外部入力の1つとして扱われ、表示装置10の制御部11による入力切り替えによって入力経路として選択された場合、第2の通信路32を介して送信された映像を表示部12に表示させることができる。
【0037】
第1の通信路31と第2の通信路32と構成するものとして、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)ケーブルを適用することができる。例えばこのケーブルは、HDMI HEC対応のHDMIケーブルであり、ケーブル一本で映像・音声信号の伝送や、イーサネット(登録商標)信号の伝送、機器間制御用のコマンドを伝送することができる。この場合、第1の通信路31は、HDMIケーブルのHECラインである。HDMI規格では、2009年5月(HDMI規格1.4)において、HDMIケーブル上にイーサネットのプロトコルを伝送可能とするHEC(HDMI Ethernet Channel)の規定が追加されている。また、第2の通信路32は、HDMIケーブルのTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)ラインで、映像・音声ストリームを差動方式で伝送可能としている。
【0038】
通信路の他の例としては、IEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、LAN(Local Area Network)、電力線通信(PLC:Power Line Communications)、無線通信、光通信等を適用してもよい。
また、他の例では、同じ通信路を使用して、表示装置で画像を表示させるための情報と、情報出力装置20で再生され、もしくは取得された映像とを同じ通信路で送信してもよい。例えば、表示装置10で入力切り換え可能な通信路(第2の通信路32に相当)と、表示装置10の入力設定に係わらず制御信号の双方向通信が可能な通信路(第1の通信路31に相当)が同一の通信路(例えばLANケーブル)などによって実現可能な場合には、これらを同一の通信路で送信するようにしてもよい。
【0039】
本発明に係る情報処理システムでは、情報出力装置20の表示情報生成部21において、表示装置で表示させたい画像、例えば、情報出力装置における動作の状態や記憶している映像の属性情報を示す画像、あるいは情報出力装置を操作するためのユーザインタフェース画像を表示できる情報等を生成する。このような情報は、例えばXMLやJavaScriptを使用して記載され、この記載情報を表示装置10に第1の通信路31を介して送信する。また、第1の通信路31では、情報出力装置で管理している映像のサムネイル画像を送信することもできる。サムネイル画像は静止画サムネイルであってもよく、また動画サムネイルとすることもできる。
【0040】
情報出力装置20の表示情報生成部21は、表示装置10と接続したときに、予め表示装置10の解像度情報を取得して保持しておく。そして、表示装置で画像を表示させるための情報を生成するときに、表示装置10の解像度情報を利用して、表示装置10に表示させる画像の位置および大きさの情報を決定する。表示情報出力部26は、当該画像を表示させるための情報とともに、その表示位置および大きさの情報を含めて送信する。
【0041】
第1の通信路31を介して情報を受信した表示装置10では、制御部11にてその情報を解析し、表示画像データを生成して表示部12に表示させる。このときに、表示部12対して、情報出力装置20の第2通信路32以外の入力経路が選択されている場合、例えば、内蔵チューナによる受信映像が表示されている場合であっても、その選択された入力経路から入力している映像に、情報出力装置20が表示させたい表示画像を重畳して、OSD(on screen display)画像として表示させることができる。
【0042】
情報出力装置20が表示させたい画像としては、可搬型の記録媒体や記録装置24からに記録されている映像のリストやサムネイルとすることができる。あるいは、情報出力装置20の記録媒体装着部23に可搬型の記録媒体が装着された際に、記録媒体が装着されたことを示す情報を表示させる画像とすることができる。あるいは、情報出力装置が通信情報端末などから画像データを取得している状態を示す画像とすることができる。また、放送信号から取得した情報に基づいて、表示装置に表示させるための情報を生成してもよい。あるいは、ネットワーク上のコンピュータシステムにより提供される情報提供サービスから取得した情報に基づいて、表示装置に表示させるための情報を生成してもよい。このように、情報出力装置20では、種々の入力ソースから取得した情報や、自身が保持している情報に基づいて、表示装置10で表示させるための情報を生成することができる。
【0043】
また、表示装置10に表示させる画像として、ユーザ操作に対応したユーザインタフェース画像を構成することができる。そして表示装置10の表示部12に表示したユーザインタフェース画像に対して、特定の映像を再生する操作入力等、特定の指示を行う操作入力があった場合、制御部11は、第1の通信路31を使用して、情報出力装置20に対して映像の再生出力を要求や、特定の操作入力に対応した操作情報を送信する。
【0044】
そして情報出力装置20の映像再生部25は、表示装置10から送信された再生出力を要求する情報に従って、記録装置24または可搬型の記録媒体に記録されている映像を再生し、映像出力部26が、表示装置が切り替えた第2の通信路32を介して、再生した映像を出力する。また、映像に付随した音声もその映像とともに第2の通信路32にて送信される。あるいは、表示装置10から送信された特定の操作入力に従って、所定の情報出力処理を行う。例えば、情報出力装置20が接続する放送ネットワークなどを切り替えて、放送ネットワークから取得した映像を出力する処理等を行う。
【0045】
ここで、表示装置10の制御部11は、映像の入力経路を第2の通信路32に切り替えて、第2の通信路32から入力する映像を現在表示中の映像に切り換えて表示する。入力切り換えは、情報出力装置20から送信された切り換え要求に基づいて行うものであってもよく、また、表示装置10から情報出力装置20に映像の再生要求や映像出力要求を送信したときに、切り替えるようにしてもよい。また、第1と第2の通信路を共通の通信路としている場合には、その共通の通信路に入力を切り換える。
【0046】
図2は、本発明に係る表示装置を具体化したテレビ受像機の構成例を示すブロック図である。本発明に係る表示装置は、図2に示すようなテレビ受像機1に適用することができる。
本例では、テレビ受像機1は、3つのHDMIコネクタ101a〜101cを備え、HDMI切り替えスイッチ101dにより入力が切り替えられる。HDMIレシーバ100は、HDMIコネクタ101a〜101cを介してHDMIケーブル内のTMDSラインと接続され、図示しない情報出力装置20から送信された映像・音声のストリームを受信する。また、HDMI以外の外部入力を受け付けるものとして外部入力端子101e,101fを備える。
【0047】
BDドライブ102は、blu-ray(登録商標)ディスクを装着して、blu-rayディスクに記憶された映像・音声を読み出して出力する。チューナ103はアンテナを介して受信した放送波を選局し、復調して出力する。また、IP放送チューナ104は、イーサネットI/F17を介して受信したIP(Internet Protocol )放送を選局して出力する。衛星放送チューナ105は、映像放送用アンテナを介して受信した衛星方法波を選局し、復調して出力する。
イーサネットI/F17は、ツイストペアケーブルによって、IPネットワークに接続するためのインタフェースであり、インターネットやPC、サーバ等とテレビ受像機1とをIPネットワークで接続する。
【0048】
また、テレビ受像機1は、制御部であるCPU118、記憶メモリであるROM116およびRAM117などを備え、さらにリモコンなどと通信する赤外線受光部119、撮像手段であるカメラ120、人感センサ121などを備える。
【0049】
映像セレクタ107は、HDMIレシーバ100、外部入力端子101e,101f、BDドライブ102、チューナ103、IP放送チューナ104、および衛星放送チューナ105から出力された映像の入力経路をCPU118の制御に従って切り替えて、映像処理回路108に出力する。映像処理回路108では、入力した映像を適切に表示するための画質調整処理や画像変換処理等を行って出力する。
また、OSD生成部106は、入力映像に重畳させてOSD表示を行わせるためのOSD画像を生成する。映像処理回路108から出力された映像信号には、OSD生成部106で生成されたOSD画像が重畳され、LCDコントローラ109に入力する。
【0050】
OSD生成部106で生成されるOSD画像は、予めテレビ受像機1で用意されているメニュー画像等とともに、図示しない情報出力装置からHDMIケーブルを介して送信された情報(表示装置に表示させるための情報)に基づいて生成した画像が適用される。後者の情報処理装置から送信された情報の場合、CPU118では、例えばXMLやJavaScriptで記載された情報を解析し、その情報に従ってOSD生成部106にてOSD画像を生成する。
【0051】
映像処理回路108から出力され、OSD生成部106で生成されたOSD画像が重畳された映像信号は、LCDコントローラ109にてLCD(Liquid Crystal Display)における表示に適した形態に変換され、LCD110にて映像表示される。
【0052】
音声セレクタ111は、HDMIレシーバ100、外部入力端子101e,101f、BDドライブ102、チューナ103、IP放送チューナ104、および衛星放送チューナ105から出力された音声の入力経路をCPU118の制御に従って切り替えて、音声処理回路112に出力する。音声処理回路112では、入力した音声に所定の調整処理を適宜行って出力する。出力された音声は、デジタルアンプ113で増幅されスピーカ114から音声出力される。
【0053】
図3は、本発明に係る情報出力装置を具体化した録画再生装置の構成例を示すブロック図である。本発明に係る情報出力装置は、図3に示すような録画再生装置2に適用することができる。
録画再生装置2は、例えばBDレコーダ、またはDVDレコーダとして構成することができる。チューナ202は、アンテナ201を介して受信した放送波を選局して復調する。HDMIインタフェース部207は、HDMIケーブルを接続するインタフェース部である。HDMI信号処理部203は、HDMIケーブルを介して送受信する信号処理を行う。
【0054】
光ディスクドライブ209は、BDやDVDなどの光ディスクを装着し、光ディスクに記録されている情報を読み取る。光ディスクドライブ209は、図1の記録媒体装着部23に相当するものである。リモコン受光部205は、リモコンからの光操作信号を受光する。電子番組表取得部208は、受信した放送信号から電子番組表を取得する。操作部210は、操作パネルなどに備えられる操作キーやボタン等である。記憶部206は、HDDなどの内蔵型の記録装置を構成する。
【0055】
制御部204は、装置全体を制御するもので、光ディスクドライブ209に装着された光ディスクに記憶した映像コンテンツを再生し、HDMIインタフェース部207を介して表示装置に送信する。また、制御部204は、表示装置で表示させるための情報を生成してHDMIインタフェース部207を介して出力する。図1の表示情報生成部21、表示情報出力部22、映像再生部25の機能は、本例の制御部204によって実現される。
【0056】
(実施例1)
図4および図5は、本発明に係る情報出力システムの第1の実施例を説明するための図である。本発明に係る情報出力システムの第1の実施例は、表示装置として放送波を受信可能なテレビ受像機1と、情報出力装置として光ディスク媒体を用いる録画再生装置2とがHDMIケーブルによる通信路3により接続された情報出力システムを構成するものである。この情報出力システムは、テレビ受像機1において、録画再生装置2からの出力以外の例えば放送番組を表示中に、録画再生装置2で録画されているコンテンツの内容をOSD表示させるものである。
【0057】
図4に示すように、テレビ受像機1では、例えば放送番組の表示画面300が表示されている。この画面300に対して、録画再生装置2で録画されているコンテンツの内容を示すOSD画像400を表示させる。このOSD画像400は、ユーザ操作が可能なユーザインタフェース画面として構成されている。
OSD画像400には、再生ボタン401、リスト表示ボタン402、およびコンテンツの部分表示情報403が表示される。コンテンツの部分表示情報403は、録画再生装置2で録画されているコンテンツに含まれる静止画像かまたは動画像のサムネイル画像とすることができる。
【0058】
部分表示情報403に表示させるコンテンツは、録画再生装置2に録画されているコンテンツのうち、ユーザが未視聴、つまり表示装置2で表示されたことのないコンテンツに特定することができる。また、録画再生装置2に録画したコンテンツは、録画再生装置2のHDD等の内蔵記録装置に録画されたものと、録画再生装置2に装着されている光ディスクに録画されているものとを対象とすることができる。
【0059】
OSD画像400を表示させるタイミングとしては、テレビ受像機1に対する所定のユーザ操作に従って、あるいは定期的な所定のタイミングで、あるいは録画再生装置に光ディスクが装着されたとき等のタイミングで適宜表示させることができる。
そしてユーザが、OSD画像400の再生ボタン401を選択する操作を行うと、部分表示情報403に表示されているコンテンツが録画再生装置2にて再生され、放送番組を表示している表示画面300に表示される。
【0060】
また、ユーザが、OSD画像のリスト表示ボタン402を操作すると、図5に示すような画面に切り替えられる。ここでは、OSD画像400には、録画再生装置2で録画されているコンテンツのリスト404が表示される。そして、カーソルが選択中のコンテンツについて、部分表示情報403として静止画または動画が表示される。カーソルを移動させれば、部分表示情報403の表示内容もカーソルの位置に応じて変化する。
そしてユーザがリスト404のなかから所望のコンテンツの選択を確定する操作を行うと部分表示情報403に表示されているコンテンツが録画再生装置2にて再生され、放送番組を表示している表示画面300に表示される。
【0061】
図6は、第1の実施例における各装置間の処理の流れの一例を説明する図である。ここでは、リモコン、TV(テレビ受像機1)、録画再生装置2間における処理を説明する。リモコンはテレビ受像機1を操作するためのものである。
まず、ユーザによってリモコンが操作され、外部情報が選択される(ステップS1)。外部情報とは、テレビ受像機1の外部に接続されている機器に記録保持されているコンテンツ情報であり、この外部情報をテレビ受像機1で表示させるための所定の操作をリモコンに対して行う。
【0062】
リモコンからの指示を受けてテレビ受像機1は、録画再生装置に対して情報リクエストを送る(ステップS2)。情報リクエストは、HDMIケーブルのHECラインを通じて送信される。そして録画再生装置2は、コンテンツ情報およびコンテンツ部分情報を生成する(ステップS3)。コンテンツ情報およびコンテンツ部分情報は、録画再生装置2がテレビ受像機1に画像を表示させるための情報である。この場合、テレビ受像機1に表示させる画像は、録画再生装置2のHDDに録画されているか、もしくは録画再生装置に装着された光ディスクに録画されているコンテンツを示す画像で、図4に示すようなOSD画像400である。
【0063】
ここでは、コンテンツ情報は、部分表示情報403を除くOSD画像400全体を生成するための情報で、コンテンツ部分表示情報は、部分表示情報403を表示させる情報である。これらの情報は、例えばXML言語を使用して構成が記載され、さらにJavaScriptを使用して部分表示させる情報を記載させることで、録画再生装置2側の意図に従ってOSD画像400を生成させて表示させるとともに、そのOSD画像400に対してコンテンツの静止画や動画サムネイルを動的に変化させながら表示させることができるようになる。また、録画再生装置2では、予めテレビ受像機1から取得した当該テレビ受像機1の解像度情報を保持し、コンテンツ情報およびコンテンツ部分情報を生成するときに、テレビ受像機1の解像度情報を利用して、テレビ受像機1に表示させる画像の位置および大きさの情報を決定する。そして生成されたコンテンツ情報が、HECラインを通じてテレビ受像機1に送信される(ステップS4)。このとき、上記テレビ受像機1に表示させる画像の位置、大きさの情報も送信される。
【0064】
テレビ受像機1では、送信されたコンテンツ情報を解析してOSD画像400を生成し、現在表示している表示画面300に重畳させてOSD表示させる(ステップS5)。さらに、録画再生装置2では、コンテンツ部分情報をHECラインを通じて送信し(ステップS6)、テレビ受像機1ではこれを解析してOSD画像400の中に部分表示情報403を動的に表示させる。画面内の表示位置は、録画再生装置2から送信された画像の表示位置、大きさの情報に基づく。このときの表示状態は、図4に示すようなOSD画像400の表示状態であり、ユーザはこのまま部分表示情報403に表示されているコンテンツの再生を選択してもよく、あるいは図5に示すようなコンテンリストを表示させた上で、適宜任意のコンテンツを選択して再生させるようにしてもよい。
【0065】
ここでは、ユーザはリモコンを使用してコンテンツの再生を選択すると(ステップS8)、テレビ受像機1は、録画再生装置2に対して、コンテンツの再生を指示する(ステップS9)。この再生指示情報は、HECラインを通じて送信される。
この再生指示情報を受けて録画再生装置2は、指示されたコンテンツを再生し、テレビ受像機1に送信する(ステップS11)。再生コンテンツは、HECラインではなく、HDMIで映像・音声ストリームを送信するためのTMDSラインを通じて送信される。そして録画再生装置2は、テレビ受像機1に対して入力切り替えを指示するメッセージをHECラインを通じて送信する(ステップS12)。テレビ受像機1では、これまで表示していた表示画面300の入力を録画再生装置2からの入力に切り替えて(ステップS13)、録画再生装置2で再生されたコンテンツを表示出力する。
【0066】
図7は、テレビ受像機1にOSD表示させるOSD画像400の他の構成例を示すものである。OSD画像400としては、図7に示すようなものであってもよい。ここでは、OSD画像400には、コンテンツに含まれる静止画像または動画像を表示する部分表示情報416が表示され、さらに、部分表示情報416に表示されているコンテンツの再生を指示するplayボタン411、部分表示情報416に表示されているコンテンツの次のコンテンツを表示させるためのNextボタン412、部分表示情報416に表示されている画像をコンテンツの再生時間の30秒分だけ進めるための30sスキップボタン413、部分表示情報416に表示されている画像をコンテンツの再生時間の10秒分だけ戻すための10sバックボタン414、録画コンテンツのリスト表示を指示するリストボタン415が表示される。このユーザインタフェース画面を使用して、ユーザは上記と同様の動作で録画再生装置2で管理されている録画コンテンツの選択・再生処理を実行することができる。
【0067】
(実施例2)
本発明に係る第2の実施例は、第1の実施例と同様に、テレビ受像機1において、録画再生装置2からの出力以外の例えば放送番組を表示中に、録画再生装置2で録画されているコンテンツの内容をOSD表示させるものであるが、録画再生装置2がコンテンツ部分情報を生成する際に、クラウドコンピューティング(cloud computing)によるネットワーク(特にインターネット)上のサーバにアクセスし、コンテンツ部分情報を検索して取得するようにしたものである。クラウドコンピューティングは、ネットワーク上のコンピュータシステムにより提供される情報提供サービスのことを指す。
【0068】
図8は、第2の実施例における各装置間の処理の流れの一例を説明する図である。図6の処理と異なる部分は、ステップS2でテレビ受像機1からの情報リクエストを受信した録画再生装置2が、クラウドを使用してコンテンツ部分情報を検索することにある。つまりステップS2の後、録画再生装置2は、クラウドに対してコンテンツ部分情報リクエストを行う(ステップS2−1)。そしてクラウドにてコンテンツ部分情報を検索し(ステップS2−2)、コンテンツ部分情報を取得する(ステップS2−3)。
【0069】
例えば、Blu-Rayディスクには、コンテンツのタイトルやコンテンツIDなどの映像の属性情報が保持されている。録画再生装置では、これらの属性情報を元にクラウドに当該コンテンツのサムネイル画像、登場人物情報、関連商品などを問い合わせて情報を得る。そしてクラウドから得られた情報を用いてコンテンツ部分情報を生成する。従って、本実施例を実現する録画再生装置は、ネットワークに接続してクラウドにアクセスできる機能を備えている。
【0070】
録画再生装置2は、コステップS3にてコンテンツ情報およびコンテンツ部分情報を生成すると、以降は図6のステップS3以降と同様に、コンテンツ情報とコンテンツ部分情報とをテレビ受像機1に送信してOSD画像を表示させる。本実施例では、録画再生装置2がコンテンツ部分情報をクラウドで検索する処理以外は、図6の処理例と同様であるため、その繰り返しの説明は省略する。
【0071】
(実施例3)
本発明に係る第3の実施例は、第1の実施例と同様に、テレビ受像機1において、録画再生装置2からの出力以外の例えば放送番組を表示中に、録画再生装置2で録画されているコンテンツの内容をOSD表示させるものであるが、本実施例では、テレビ受像機1に対して複数の録画再生装置が接続され、テレビ受像機1では、これら複数の録画再生装置から送信されたコンテンツ情報およびコンテンツ部分情報に従ってOSD画面を表示させるものである。
【0072】
図9は、第3の実施例の概略構成とテレビ受像機における表示画面例を示す図である。図中、5はテレビ受像機1を操作するためのリモコン、6は放送ネットワーク、7はクラウドを示している。
本例では、テレビ受像機1には、2台の録画再生装置2a,2bが接続される。それぞれの録画再生装置2a,2bは、実施例1,もしくは実施例2に示す録画再生装置と同様の動作を行うことができる。つまりテレビ受像機1において、録画再生装置2a,2bからの出力以外のたとえば放送番組を表示中に、録画再生装置2a,2bで録画されているコンテンツの内容をOSD表示させるものである。この場合、録画再生装置2a,2b側では、実施例2のように、コンテンツ部分情報をクラウド7を用いて検索したものであってもよい。また、テレビ受像機1に接続されるのは、複数の録画再生装置である必要はなく、PCや携帯情報通信端末、ケーブルSTB(set top box)などの映像を出力する機器を適用することができる。また、各接続機器に応じて通信路3a,3bは、いずれもHDMIケーブルを用いてもよく、無線LANや有線LANなどの異なる通信方式の通信路を用いるものであってもよい。
【0073】
テレビ受像機1では、それぞれの録画再生装置2から送られてきたコンテンツ情報およびコンテンツ部分情報に従って、OSD画像400a,400bを生成し、その一部に静止画もしくは動画による部分表示情報416a,416bを表示させる。それぞれのOSD画像400a,400bは、例えば図7の例と同様にplayボタン411a,411b、部分表示情報416a,416bに表示されているコンテンツの次のコンテンツを表示させるためのNextボタン412a,412b、部分表示情報416a,416bに表示されている画像をコンテンツの再生時間の30秒分だけ進めるための30sスキップボタン413a,413b、部分表示情報416a,416bに表示されている画像をコンテンツの再生時間の10秒分だけ戻すための10sバックボタン414a,414b、録画コンテンツのリスト表示を指示するリストボタン415a,415bが表示される。
【0074】
このユーザインタフェース画像を使用して、ユーザは上記と同様の動作で、任意の録画再生装置2a,2bで管理されている録画コンテンツの選択・再生処理を実行することができる。例えば、図9では、テレビ受像機1の表示画面の上側に表示されているOSD画像400aが選択状態となっていて、選択状態が明示されるように例えば太枠で表示される。そして選択されているOSD画像400aからplayボタン411aを選択して決定すれば、対応する録画再生装置2aに録画されているコンテンツが再生され、表示画面300に表示される。
【0075】
この場合、各録画再生装置2a,2bは、テレビ受像機1の表示画面内におけるOSD画像400a,400bの表示位置をそれぞれ指定してくる。従ってそれぞれのOSD画像400a,400bの表示位置が重ならない場合には、問題なくそれぞれのOSD画像400a,400bを表示することができるが、これらの表示位置が重なっているとうまく表示することができない。従って、テレビ受像機1では、2台の録画再生装置2a,2bが接続され、それぞれの録画再生装置2a,2bから送信されたコンテンツ情報に基づくOSD画像400a,400bの表示位置が重なった場合、表示位置を再構成してこれらOSD画像400a,400bが重ならないように表示させる。この処理は、図1の構成では制御部11が行う。
【0076】
(実施例4)
本発明に係る第4の実施例は、第3の実施例と同様に、テレビ受像機1において、録画再生装置2からの出力以外の例えば放送番組を表示中に、録画再生装置2で録画されているコンテンツの内容をOSD表示させるものであるが、本実施例では、テレビ受像機1では、録画再生装置2から送信されたコンテンツ情報およびコンテンツ部分情報をスマートフォンなどの情報処理装置に送信し、その情報処理装置によりテレビ受像機1における録画コンテンツの再生処理を実行可能とするものである。
【0077】
図10は、第4の実施例の概略構成とテレビ受像機、および情報処理装置における表示画面例を示す図である。図中、8はスマートフォンなどの情報処理装置で、その他、上述の図9と同様の機能を有する部分には、図9と同じ符号が付してある。
本例では、テレビ受像機1には、2台の録画再生装置2a,2bが接続されているが、録画再生装置が1台接続された構成であってもよく、3台以上接続されたものでもよい。また、上記の例と同様に情報出力装置としては録画再生装置に限るものではない。また、情報処理装置8としては、スマートフォンのような携帯型の情報通信端末や、PC(personal computer)等の情報処理装置など、テレビ受像機1から転送された画面を表示可能な表示画面をもった装置であれば適宜適用することができる。
【0078】
この例で録画再生装置2a,2bは、実施例3に示す録画再生装置と同様の動作を行うことができる。つまりテレビ受像機1において、録画再生装置2a,2bからの出力以外の例えば放送番組を表示中に、録画再生装置2a,2bで録画されているコンテンツの内容をOSD表示させる。この場合、録画再生装置2a,2b側では、実施例2のように、コンテンツ部分情報をクラウド7を用いて検索してもよい。
【0079】
テレビ受像機1では、それぞれの録画再生装置2a,2bから送られてきたコンテンツ情報およびコンテンツ部分情報に従って、OSD画像400a,400bを生成し、その一部に静止画もしくは動画による部分表示情報416a、416bを表示させる。実施例3のように、テレビ受像機1では、各録画再生装置2a,2bのOSD画像400a,400bの位置が重なる場合には、適宜これらが重ならないように再構成して表示させる。
【0080】
そして、テレビ受像機1は、さらに情報処理装置8と通信する手段とを有し、情報処理装置8に対して、表示しているOSD画像400a、400bを送信し、情報処理装置8の表示部に表示させることができる。従って情報処理装置8には、OSD画面に相当する操作画像800の中に、静止画もしくは動画による部分表示情報806、playボタン801、部分表示情報806に表示されているコンテンツの次のコンテンツを表示させるためのNextボタン802、部分表示情報806に表示されている画像をコンテンツの再生時間の30秒分だけ進めるための30sスキップボタン803、部分表示情報806に表示されている画像をコンテンツの再生時間の10秒分だけ戻すための10sバックボタン804、録画コンテンツのリスト表示を指示するリストボタン805が表示される。
【0081】
また、情報処理装置8の表示画面には、録画再生装置2aの操作画像、録画再生装置2bの操作画像、およびテレビ受像機1をコントロールするための放送制御画像を切り替えるための切り替えボタン807、情報端末装置のホーム画面に戻すためのホームボタン808、画面を前の表示状態に戻すためのバックボタン809が表示される。
【0082】
この場合、例えば、テレビ受像機1に表示されている2つのOSD画像400a,400bのいずれかを、情報処理装置8からの操作によって選択可能とし、選択したOSD画像を情報処理装置8の表示画面に表示させ、情報処理装置8において操作することができる。情報処理装置8に対する操作情報は、テレビ受像機1を介して対応する録画再生装置2a,2bのいずれかに送信され、その録画再生装置では選択されたコンテンツの再生処理等を実行する。また、テレビ受像機1に1台の録画再生装置が接続されている場合には、その録画再生装置から送信されたコンテンツ情報等に基づいてテレビ受像機1が生成したOSD画像を、そのまま情報処理装置8に転送して表示させればよい。
【0083】
また、本構成の他の制御例では、録画再生装置2a,2bから送信するコンテンツ情報およびコンテンツ部分情報に基づくOSD画像を情報処理装置8にて作成させるようにしてもよい。この場合、録画再生装置2a,2bから送信されたコンテンツ情報およびコンテンツ部分情報は、テレビ受像機1がスルーして情報処理装置8に転送する。情報処理装置8では、送信されたコンテンツ情報およびコンテンツ部分情報を解析して、上記各実施例でテレビ受像機1が生成したOSD画像400と同様の操作画像を生成して情報処理装置8の表示画面に表示させる。
【0084】
そして情報処理装置8に対する操作情報は、テレビ受像機1を介して対応する録画再生装置2a,2bのいずれかに送信され、その録画再生装置では選択されたコンテンツの再生処理等を実行する。また、情報処理装置8で生成されたOSD画面は、テレビ受像機1でOSD表示させるようにしてもよい。
【0085】
(実施例5)
図11は、本発明に係る情報出力システムの第5の実施例を説明するための図である。第5の実施例は、表示装置として放送波を受信可能なテレビ受像機1と、情報出力装置として光ディスク4を用いる録画再生装置2とが接続された情報出力システムにおいて、録画再生装置2からの出力以外の例えば放送番組を表示中に、録画再生装置2に光ディスク4が装着されたときにその旨をOSD表示させるものである。
【0086】
図11に示すように、テレビ受像機1では、例えば放送番組の表示画面300が表示されている。この画面300に対して、録画再生装置2に光ディスク4が装着され、そのマウントが完了したときに、光ディスク4の録画コンテンツの再生が可能となったことを示すOSD画像500を表示させる。OSD画像500には、ディスクが再生可能であることを示す表示501、およびコンテンツの部分表示情報502が表示される。コンテンツの部分表示情報502は、光ディスク4で録画されているコンテンツに含まれる静止画像かまたは動画像サムネイルとすることができる。
【0087】
録画再生装置2では、光ディスク4が装着されてそのマウントが完了すると、テレビ受像機1でOSD画像500を生成させて表示させるための情報を、例えばXML,JavaScriptを使用して記述し、テレビ受像機1に送信する。このときの情報送信は、例えばHDMIケーブルのHECラインを通して送信される。そしてテレビ受像機1では、録画再生装置2から送信された情報を解析してOSD画像500を生成し、現在表示している放送番組などの表示画面300に重畳させてOSD表示させる。
【0088】
ユーザは、OSD画像500を確認して、適宜リモコン等によって録画再生装置2を操作し、光ディスク4の録画コンテンツの再生動作等を実行させることができる。また、他の例では、OSD画像500をユーザ操作が可能なユーザインタフェース画像として構成し、このOSD画像500から録画再生装置2に装着された光ディスク4の録画コンテンツの再生処理を実行できるようにしてもよい。再生されたコンテンツは、HDMIケーブルであればTMDSラインを通じて録画再生装置2からテレビ受像機1に送信される。このときに、テレビ受像機1では、録画再生装置2に入力が切り替えられて、表示画面300に再生コンテンツが表示される。
【0089】
(実施例6)
図12および図13は、本発明に係る情報出力システムの第6の実施例を説明するための図である。第6の実施例は、表示装置として放送波を受信可能なテレビ受像機1と、情報出力装置として光ディスク4を用いる録画再生装置2とが接続された情報出力システムにおいて、録画再生装置2からの出力以外の例えば放送番組を表示中に、録画再生装置2が他の情報処理装置8から例えば写真データを取り込むときに、その取り込みの進捗状況をテレビ受像機1でOSD表示させるものである。
【0090】
図12に示すように、例えばスマートフォンなどの情報処理装置8のカメラ機能にて撮像した写真データを録画再生装置2に転送する。例えば、録画再生装置2では、情報処理装置が所定の方法で接続されたときに、自動的に情報処理装置が保持する写真データを取得する機能を備えることができ、この機能によって写真データの取得が開始される。情報処理装置8と録画再生装置2との通信路9は、例えばUSBケーブルであるが、特に通信方法は限定されない。
【0091】
また、テレビ受像機1では、放送番組の表示画面300が表示されている。この画面300に対して、情報処理装置8から録画再生装置2に対する写真データの取り込みの進捗状況を表すOSD画像600を表示させる。OSD画像600には、写真が取り込み中であることを示す表示601、および取り込みの進捗を示すプログレスバー602が表示される。
【0092】
録画再生装置2では、情報処理装置8が接続されて写真データの取り込みを開始すると、テレビ受像機1でOSD画像500を生成させて表示させるための情報を、例えばXML,JavaScriptを使用して記述し、テレビ受像機1に送信する。このときの情報送信は、例えばHDMIケーブルのHECラインを通して送信される。そしてテレビ受像機1では、録画再生装置2から送信された情報を解析してOSD画像600を生成し、現在表示している放送番組などの表示画面300に重畳させてOSD表示させる。OSD画像600のプログレスバー602は、録画再生装置2における写真データの取り込みの進捗に合わせて動的に変化させる。
【0093】
図13は、録画再生装置で写真データの取り込みが完了したときの表示例を示す図である。録画再生装置2では、情報処理装置8からの写真データの取り込みが完了すると、OSD画像600を表示させるための情報を書き換えて、写真データの取り込みが完了した旨を表示させる。図13の例では、テレビ受像機1では、OSD画像610が表示され、そこには、写真データの取り込みが完了したことを示す情報611、および写真データの画像612が表示される。写真データ612の画像は、取り込んだ写真データの最初のデータあるいは最後のデータ等、適宜定めることができる。
【0094】
上述した各実施例に記載されたように、本発明に係る情報出力システムにおいて、コンテンツやその他の情報を出力する情報出力装置は、表示装置で画像を表示させるための情報を表示装置に出力し、表示装置にてその情報を解析して情報出力装置の意図に従うOSD表示を行うことができる。このときに表示装置では、表示中の画面の入力切り替えを行う必要なく、情報出力装置から送信された情報に基づくOSD表示が可能である。OSD表示が、コンテンツの再生指示が可能なユーザインタフェース画像の場合には、そのOSD画像に対してユーザ操作を行うことができる。ユーザ操作に従って、情報出力装置が再生したコンテンツを、あるいは取得したコンテンツを表示装置に送信すると、表示装置では、入力を切り替えてそのコンテンツを表示させることができる。
【0095】
このような機能を備える情報出力システムは、情報出力装置として上記の例に限定されることなく、例えば、エアコンや冷蔵庫などの家電製品などにも適用できる。例えばエアコンから表示装置に対して、エアコンの動作情報を表示させる情報を送信すれば、表示装置では、表示中の画面の入力切り替えを行うことなく、エアコンの動作情報をOSD表示させてユーザに認知させることができる。
【符号の説明】
【0096】
1…テレビ受像機、2…録画再生装置、2a,2b…録画再生装置、3…通信路、3a,3b…通信路、4…光ディスク、7…クラウド、8…情報処理装置、9…通信路、10…表示装置、11…制御部、12…表示部、13…操作入力部、14…情報通信部、15…映像受信部、17…イーサネットI/F、20…情報出力装置、21…表示情報生成部、22…表示情報出力部、23…記録媒体装着部、24…記録装置、25…映像再生部、26…映像出力部、31…通信路、32…通信路、100…HDMIレシーバ、101a〜101c…HDMIコネクタ、101d…スイッチ、101e,101f…外部入力端子、102…BDドライブ、103…チューナ、104…IP放送チューナ、105…衛星放送チューナ、106…OSD生成部、107…映像セレクタ、108…映像処理回路、109…LCDコントローラ、110…LCD、111…音声セレクタ、112…音声処理回路、113…デジタルアンプ、114…スピーカ、115…イーサネットI/F、116…ROM、117…RAM、118…CPU、119…赤外線受光部、120…カメラ、121…人感センサ、201…アンテナ、202…チューナ、203…HDMI信号処理部、204…制御部、205…リモコン受光部、206…記憶部、207…HDMIインタフェース部、208…電子番組表取得部、209…光ディスクドライブ、210…操作部、300…表示画面、400…OSD画像、400a,400b…OSD画像、401…再生ボタン、402…リスト表示ボタン、403…部分表示情報、404…リスト、411…playボタン、412…Nextボタン、412a…Nextボタン、415…リストボタン、415a…リストボタン、416…部分表示情報、416a…部分表示情報、416a,416b…部分表示情報、500…OSD画像、501…表示、502…部分表示情報、600…OSD画像、601…表示、602…プログレスバー、610…OSD画像、800…操作画像、801…playボタン、802…Nextボタン、805…リストボタン、806…部分表示情報、807…ボタン、808…ホームボタン、809…バックボタン。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置と、該表示装置に画像を表示させるための情報を出力する情報出力装置とを通信路を介して接続してなる情報出力システムであって、
前記表示装置は、切り替え可能な映像入力経路を介して、該表示装置に対する入力映像を表示画面に表示する制御を行う制御部を有し、
該制御部は、前記情報出力装置を出力元としない入力経路で入力する映像を表示している際に、前記情報出力装置から出力された前記画像を表示させるための情報に基づいて、表示画像を生成し、前記情報出力装置を出力元としない映像に重畳させて前記生成した表示画像を表示することを特徴とする情報出力システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報出力システムにおいて、
前記情報出力装置は、前記表示装置に表示させるための情報を生成する表示情報生成部と、該表示情報生成部が生成した情報を前記表示装置に出力する表示情報出力部とを有し、
該表示情報出力部は、前記表示装置に対して、該表示装置の前記切り替え可能な映像入力経路とは異なる通信路を使用して、前記表示装置に表示させるための情報を送信することを特徴とする情報出力システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報出力システムにおいて、
前記情報出力装置は、前記表示装置に表示させるための情報を生成する表示情報生成部と、該表示情報生成部が生成した情報を前記表示装置に出力する表示情報出力部とを有し、
該表示情報出力部は、前記表示装置に対して、該表示装置の前記切り替え可能な映像入力経路と同じ通信路を使用して、前記表示装置に表示させるための情報を送信することを特徴とする情報出力システム。
【請求項4】
請求項2または3に記載の情報出力システムにおいて、
前記表示情報生成部は、放送信号から取得した情報に基づいて前記表示装置に表示させるための情報を生成することを特徴とする情報出力システム。
【請求項5】
請求項2または3に記載の情報出力システムにおいて、
前記情報出力装置は、通信ネットワーク上のコンピュータシステムにより提供される情報提供サービスにアクセスする手段を有し、
前記表示情報生成部は、前記情報提供サービスから取得した情報に基づいて前記表示装置に表示させるための情報を生成することを特徴とする情報出力システム。
【請求項6】
請求項2〜5のいずれか1に記載の情報出力システムにおいて、
前記表示情報生成部は、ユーザ操作を可能とするためのユーザインタフェース画像を、前記表示画像として表示させるための情報として生成し、
前記表示装置の制御部は、前記表示画面に表示した前記ユーザインタフェース画像に対する操作入力があった場合、前記情報出力装置に対して該操作入力に応じた情報を送信することを特徴とする情報出力システム。
【請求項7】
請求項2〜5のいずれか1に記載の情報出力システムにおいて、
前記情報出力装置は、可搬型の記録媒体を情報の読み取り可能に装着する記録媒体装着部、および/または映像を記録する内蔵の記録装置を有し、
前記表示情報生成部は、前記記録媒体または前記記録装置から読み出した映像の属性情報に基づいて、前記表示装置に画像を表示させるための情報を生成することを特徴とする情報出力システム。
【請求項8】
請求項7に記載の情報出力システムにおいて、
前記表示情報生成部は、前記記録媒体または前記記録装置に記録された映像の再生操作を可能とするユーザインタフェース画像を、前記表示画像として表示させるための情報として生成し、
前記表示装置の制御部は、前記表示画面に表示した前記ユーザインタフェース画像に対して、映像の再生を指示する入力があった場合、前記情報出力装置に対して、映像の再生出力を要求する情報を送信し、前記映像の入力経路を、前記要求した映像の再生出力を入力する経路に切り替えることを特徴とする情報出力システム。
【請求項9】
請求項8に記載の情報出力システムにおいて、
前記情報出力装置は、前記表示装置から送信された再生出力を要求する情報に従って、前記内蔵の記録装置または前記可搬型の記録媒体に記録されている映像を再生する映像再生部と、前記表示装置が切り替えた入力経路を介して、前記再生した映像を出力する映像出力部とを有する、ことを特徴とする情報出力システム。
【請求項10】
請求項8または9に記載の情報出力システムにおいて、
前記表示装置の制御部は、前記表示装置に画像を表示させるための情報に基づいて、前記情報出力装置が内蔵する前記記録装置、または前記可搬型の記録媒体に記録された映像のリストと、該リストから選択されている映像のサムネイル画像とを前記表示画像として表示し、前記リストから選択されている映像の再生を指示する入力があった場合、前記情報出力装置に対して、映像の再生出力を要求する情報を送信することを特徴とする情報出力システム。
【請求項11】
請求項10に記載の情報出力システムにおいて、
前記情報出力装置の表示情報生成部は、前記記録装置または前記可搬型の記録媒体に記録されている映像のうち、前記表示装置に再生出力していない映像についてのリストを表示させるための情報を生成することを特徴とする情報出力システム。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1に記載の情報出力システムにおいて、
前記表示装置に対して、複数の前記情報出力装置が接続され、
前記表示装置の制御部は、前記複数の情報出力装置のそれぞれから出力された前記表示装置に表示させるための情報に基づいて、それぞれの情報出力装置に対応する複数の表示画像を生成し、それぞれの該表示画像が重なり合わないように前記表示画面に同時に表示することを特徴とする情報出力システム。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1に記載の情報出力システムにおいて、
前記表示装置は、他の情報処理装置との通信を可能とする通信手段を有し、
前記制御部は、前記表示装置に表示させるための情報に基づいて生成した表示画像を前記情報処理装置に送信し、該情報処理装置から送信された操作入力情報を受信して、前記表示装置に表示させるための情報に基づいて生成した画像に対する指示入力として制御を行うことを特徴とする情報出力システム。
【請求項14】
請求項1〜12に記載の情報出力システムにおいて、
前記表示装置は、他の情報処理装置との通信を可能とする通信手段を有し、
前記制御部は、前記情報出力装置から出力された、前記表示装置に表示させるための情報を前記情報処理装置に転送し、
該情報処理装置から送信された操作入力情報を受信して、前記表示装置に表示させるための情報に基づいて生成した画像に対する指示入力として制御を行うことを特徴とする情報出力システム。
【請求項15】
請求項2に記載の情報出力システムにおいて、
前記情報出力装置は、可搬型の記録媒体を情報の読み取り可能に装着する記録媒体装着部を有し、
前記表示情報生成部は、前記記録媒体装着部に可搬型の記録媒体が装着された際に、該記録媒体が装着されたことを示す情報を、前記表示装置に表示させるための情報として生成することを特徴とする情報出力システム。
【請求項16】
請求項2に記載の情報出力システムにおいて、
前記情報出力装置は、画像情報を記録可能な情報処理装置に接続して、該情報処理装置から画像情報を取得する手段を有し、
前記表示情報生成部は、前記情報処理装置に記録されている画像情報を取得しているときに、画像情報が取得中であることを示す画像を表示させるための情報を生成することを特徴とする情報出力システム。
【請求項17】
請求項2に記載の情報出力システムにおいて、
前記情報出力装置の表示情報生成部は、予め前記表示装置の解像度情報を取得して保持しておき、前記表示装置に表示させるための情報を生成する際に、前記解像度情報に基づいて前記表示させる画像の表示位置および大きさの情報を前記表示させるための情報に含ませることを特徴とする情報出力システム。
【請求項18】
通信路を介して接続された表示装置に画像を表示させるための情報を出力する情報出力装置であって、
該情報出力装置は、前記表示装置に表示させるための情報を生成する表示情報生成部と、該表示情報生成部が生成した情報を前記表示装置に出力する表示情報出力部とを有し、
該表示情報出力部は、前記表示装置に対して、該表示装置の前記切り替え可能な映像入力経路とは異なる通信路を使用して、または同じ通信路を使用して前記表示装置に表示させるための情報を送信することを特徴とする情報出力システム。
【請求項19】
表示装置で画像を表示させるための情報を出力する情報出力装置と通信路を介して接続する前記表示装置であって、
該表示装置は、映像の入力経路を切り替えて、該表示装置に対する入力映像を表示画面に表示する制御を行う制御部を有し、
該制御部は、前記情報出力装置を出力元としない入力経路で入力する映像を表示している際に、前記情報出力装置から出力された前記画像を表示させるための情報に基づいて、表示画像を生成し、前記情報出力装置を出力元としない映像に重畳させて前記生成した表示画像を表示することを特徴とする表示装置。
【請求項1】
表示装置と、該表示装置に画像を表示させるための情報を出力する情報出力装置とを通信路を介して接続してなる情報出力システムであって、
前記表示装置は、切り替え可能な映像入力経路を介して、該表示装置に対する入力映像を表示画面に表示する制御を行う制御部を有し、
該制御部は、前記情報出力装置を出力元としない入力経路で入力する映像を表示している際に、前記情報出力装置から出力された前記画像を表示させるための情報に基づいて、表示画像を生成し、前記情報出力装置を出力元としない映像に重畳させて前記生成した表示画像を表示することを特徴とする情報出力システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報出力システムにおいて、
前記情報出力装置は、前記表示装置に表示させるための情報を生成する表示情報生成部と、該表示情報生成部が生成した情報を前記表示装置に出力する表示情報出力部とを有し、
該表示情報出力部は、前記表示装置に対して、該表示装置の前記切り替え可能な映像入力経路とは異なる通信路を使用して、前記表示装置に表示させるための情報を送信することを特徴とする情報出力システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報出力システムにおいて、
前記情報出力装置は、前記表示装置に表示させるための情報を生成する表示情報生成部と、該表示情報生成部が生成した情報を前記表示装置に出力する表示情報出力部とを有し、
該表示情報出力部は、前記表示装置に対して、該表示装置の前記切り替え可能な映像入力経路と同じ通信路を使用して、前記表示装置に表示させるための情報を送信することを特徴とする情報出力システム。
【請求項4】
請求項2または3に記載の情報出力システムにおいて、
前記表示情報生成部は、放送信号から取得した情報に基づいて前記表示装置に表示させるための情報を生成することを特徴とする情報出力システム。
【請求項5】
請求項2または3に記載の情報出力システムにおいて、
前記情報出力装置は、通信ネットワーク上のコンピュータシステムにより提供される情報提供サービスにアクセスする手段を有し、
前記表示情報生成部は、前記情報提供サービスから取得した情報に基づいて前記表示装置に表示させるための情報を生成することを特徴とする情報出力システム。
【請求項6】
請求項2〜5のいずれか1に記載の情報出力システムにおいて、
前記表示情報生成部は、ユーザ操作を可能とするためのユーザインタフェース画像を、前記表示画像として表示させるための情報として生成し、
前記表示装置の制御部は、前記表示画面に表示した前記ユーザインタフェース画像に対する操作入力があった場合、前記情報出力装置に対して該操作入力に応じた情報を送信することを特徴とする情報出力システム。
【請求項7】
請求項2〜5のいずれか1に記載の情報出力システムにおいて、
前記情報出力装置は、可搬型の記録媒体を情報の読み取り可能に装着する記録媒体装着部、および/または映像を記録する内蔵の記録装置を有し、
前記表示情報生成部は、前記記録媒体または前記記録装置から読み出した映像の属性情報に基づいて、前記表示装置に画像を表示させるための情報を生成することを特徴とする情報出力システム。
【請求項8】
請求項7に記載の情報出力システムにおいて、
前記表示情報生成部は、前記記録媒体または前記記録装置に記録された映像の再生操作を可能とするユーザインタフェース画像を、前記表示画像として表示させるための情報として生成し、
前記表示装置の制御部は、前記表示画面に表示した前記ユーザインタフェース画像に対して、映像の再生を指示する入力があった場合、前記情報出力装置に対して、映像の再生出力を要求する情報を送信し、前記映像の入力経路を、前記要求した映像の再生出力を入力する経路に切り替えることを特徴とする情報出力システム。
【請求項9】
請求項8に記載の情報出力システムにおいて、
前記情報出力装置は、前記表示装置から送信された再生出力を要求する情報に従って、前記内蔵の記録装置または前記可搬型の記録媒体に記録されている映像を再生する映像再生部と、前記表示装置が切り替えた入力経路を介して、前記再生した映像を出力する映像出力部とを有する、ことを特徴とする情報出力システム。
【請求項10】
請求項8または9に記載の情報出力システムにおいて、
前記表示装置の制御部は、前記表示装置に画像を表示させるための情報に基づいて、前記情報出力装置が内蔵する前記記録装置、または前記可搬型の記録媒体に記録された映像のリストと、該リストから選択されている映像のサムネイル画像とを前記表示画像として表示し、前記リストから選択されている映像の再生を指示する入力があった場合、前記情報出力装置に対して、映像の再生出力を要求する情報を送信することを特徴とする情報出力システム。
【請求項11】
請求項10に記載の情報出力システムにおいて、
前記情報出力装置の表示情報生成部は、前記記録装置または前記可搬型の記録媒体に記録されている映像のうち、前記表示装置に再生出力していない映像についてのリストを表示させるための情報を生成することを特徴とする情報出力システム。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1に記載の情報出力システムにおいて、
前記表示装置に対して、複数の前記情報出力装置が接続され、
前記表示装置の制御部は、前記複数の情報出力装置のそれぞれから出力された前記表示装置に表示させるための情報に基づいて、それぞれの情報出力装置に対応する複数の表示画像を生成し、それぞれの該表示画像が重なり合わないように前記表示画面に同時に表示することを特徴とする情報出力システム。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1に記載の情報出力システムにおいて、
前記表示装置は、他の情報処理装置との通信を可能とする通信手段を有し、
前記制御部は、前記表示装置に表示させるための情報に基づいて生成した表示画像を前記情報処理装置に送信し、該情報処理装置から送信された操作入力情報を受信して、前記表示装置に表示させるための情報に基づいて生成した画像に対する指示入力として制御を行うことを特徴とする情報出力システム。
【請求項14】
請求項1〜12に記載の情報出力システムにおいて、
前記表示装置は、他の情報処理装置との通信を可能とする通信手段を有し、
前記制御部は、前記情報出力装置から出力された、前記表示装置に表示させるための情報を前記情報処理装置に転送し、
該情報処理装置から送信された操作入力情報を受信して、前記表示装置に表示させるための情報に基づいて生成した画像に対する指示入力として制御を行うことを特徴とする情報出力システム。
【請求項15】
請求項2に記載の情報出力システムにおいて、
前記情報出力装置は、可搬型の記録媒体を情報の読み取り可能に装着する記録媒体装着部を有し、
前記表示情報生成部は、前記記録媒体装着部に可搬型の記録媒体が装着された際に、該記録媒体が装着されたことを示す情報を、前記表示装置に表示させるための情報として生成することを特徴とする情報出力システム。
【請求項16】
請求項2に記載の情報出力システムにおいて、
前記情報出力装置は、画像情報を記録可能な情報処理装置に接続して、該情報処理装置から画像情報を取得する手段を有し、
前記表示情報生成部は、前記情報処理装置に記録されている画像情報を取得しているときに、画像情報が取得中であることを示す画像を表示させるための情報を生成することを特徴とする情報出力システム。
【請求項17】
請求項2に記載の情報出力システムにおいて、
前記情報出力装置の表示情報生成部は、予め前記表示装置の解像度情報を取得して保持しておき、前記表示装置に表示させるための情報を生成する際に、前記解像度情報に基づいて前記表示させる画像の表示位置および大きさの情報を前記表示させるための情報に含ませることを特徴とする情報出力システム。
【請求項18】
通信路を介して接続された表示装置に画像を表示させるための情報を出力する情報出力装置であって、
該情報出力装置は、前記表示装置に表示させるための情報を生成する表示情報生成部と、該表示情報生成部が生成した情報を前記表示装置に出力する表示情報出力部とを有し、
該表示情報出力部は、前記表示装置に対して、該表示装置の前記切り替え可能な映像入力経路とは異なる通信路を使用して、または同じ通信路を使用して前記表示装置に表示させるための情報を送信することを特徴とする情報出力システム。
【請求項19】
表示装置で画像を表示させるための情報を出力する情報出力装置と通信路を介して接続する前記表示装置であって、
該表示装置は、映像の入力経路を切り替えて、該表示装置に対する入力映像を表示画面に表示する制御を行う制御部を有し、
該制御部は、前記情報出力装置を出力元としない入力経路で入力する映像を表示している際に、前記情報出力装置から出力された前記画像を表示させるための情報に基づいて、表示画像を生成し、前記情報出力装置を出力元としない映像に重畳させて前記生成した表示画像を表示することを特徴とする表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−81021(P2013−81021A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−219161(P2011−219161)
【出願日】平成23年10月3日(2011.10.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ETHERNET
2.JAVASCRIPT
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月3日(2011.10.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ETHERNET
2.JAVASCRIPT
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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