情報端末、コンテンツ提供システム、及びプログラム。
【課題】コンテンツポインタ又はコンテンツを周囲の空間から直接拾う(受け取る)感覚を情報端末のユーザにより抱かせることができる技術を提供する。
【解決手段】情報端末21は、コンテンツポインタ(例えばコンテンツファイルを取得可能なURL)の取得が完了したことを条件とし(S245:Yes)、筐体に対して所定の位置変化を与える行為をユーザにさせるための案内を行う(S250)。そして、所定の位置変化を検知すると(S260:Yes)、取得していたコンテンツポインタに対応するコンテンツファイルの取得を行う(S275)。筐体に位置変化を与える行為以前にコンテンツポインタの取得が完了しているため、筐体に位置変化を与えるユーザの行為が空振りになったと(コンテンツポインタの取得に失敗したと)ユーザに認識されることがない。したがって、上記感覚をユーザにより抱かせることができる。
【解決手段】情報端末21は、コンテンツポインタ(例えばコンテンツファイルを取得可能なURL)の取得が完了したことを条件とし(S245:Yes)、筐体に対して所定の位置変化を与える行為をユーザにさせるための案内を行う(S250)。そして、所定の位置変化を検知すると(S260:Yes)、取得していたコンテンツポインタに対応するコンテンツファイルの取得を行う(S275)。筐体に位置変化を与える行為以前にコンテンツポインタの取得が完了しているため、筐体に位置変化を与えるユーザの行為が空振りになったと(コンテンツポインタの取得に失敗したと)ユーザに認識されることがない。したがって、上記感覚をユーザにより抱かせることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報端末にコンテンツを提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、音等を利用して情報端末に対してコンテンツを特定可能なコンテンツポインタを提供し、情報端末がそのコンテンツポインタに対応するコンテンツを、インターネット等を介してコンテンツサーバより取得する技術が考えられている。一例としては、下記の非特許文献1に記載された技術が知られている。すなわち、音響ID(コンテンツポインタ)をテレビ視聴者に聞こえづらいようにテレビ音声に乗せてテレビ局から送信させ、視聴者の情報端末のマイクでテレビ音声を拾わせて音響IDを抽出させ、その音響IDに基づき、番組等に対応するコンテンツをコンテンツサーバから取得させて利用者に提供する仕組みが知られている。
【非特許文献1】新しい音響データ通信技術『インフォサウンド(INFOSOUND)』のテレビ番組での活用・実用化に向けた取り組みのお知らせ、[online]、[平成23年10月1日検索]、インターネット<URL:http://www.yamaha.co.jp/news/2011/11052501.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述したような仕組みを情報端末のユーザに広く利用してもらうため、本願発明者は、ユーザが情報端末の筐体に位置変化を与えること(例えば振ること)に連動して音響ID等のコンテンツポインタが取得されるように情報端末を構成することを一例として考えた。なぜなら、情報端末に位置変化を与える行為によって、ユーザの周囲の空間から音響ID等のコンテンツポインタ又はコンテンツを情報端末が直接的に拾う(受け取る)感覚をユーザに抱かせることができるからである。
【0004】
しかしながら、情報端末が利用される環境には、様々なノイズが存在するため、情報端末がコンテンツポインタの取得を開始して直ちに精度よくコンテンツポインタを取得できるとは限らない。また、情報端末に位置変化を与えるタイミングと、テレビ受信機等のコンテンツポインタ出力装置からコンテンツポインタが出力されているタイミングとが上手く合わなければ、情報端末は与えられた位置変化に連動してコンテンツポインタを取得できない。また、少なくとも、一単位のコンテンツポインタの送信時間長(例えば、一単位の音響IDに対応するテレビ音声がテレビ受信機のスピーカから出力されて完了するまでの時間分)だけ、情報端末においてコンテンツポインタの取得が開始されてから完了するまでに要する。すなわち、情報端末のユーザが情報端末に位置変化を与えてからすぐに情報端末によってコンテンツポインタの取得を完了できないことが十分に想定される。そして、このようにすぐにコンテンツポインタの取得を完了できないことが続けば、ユーザは上述した感覚を抱かなくなると考えられる。
【0005】
本願はこのような問題にかんがみなされたものであり、コンテンツポインタ又はコンテンツを周囲の空間から直接拾う(受け取る)感覚を情報端末のユーザにより抱かせることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)第1の態様
第1の態様にかかる情報端末は、筐体を有する情報端末であって、コンテンツポインタ取得手段と、コンテンツ取得手段と、記憶手段と、検知手段と、報知手段と、制御手段とを備える。コンテンツポインタ取得手段は、コンテンツを特定可能なコンテンツポインタを取得する。コンテンツ取得手段は、前記コンテンツポインタ取得手段によって取得された前記コンテンツポインタに基づくコンテンツを、コンテンツを記憶するコンテンツサーバより取得する。記憶手段は、前記コンテンツ取得手段により取得された前記コンテンツを記憶するための手段である。検知手段は、前記筐体の位置変化を検知する。報知手段は、ユーザへ各種情報を報知する。制御手段は、前記コンテンツポインタ取得手段により前記コンテンツポインタの取得が完了したことを少なくとも条件とし、前記筐体に対して所定の位置変化を与える行為をユーザにさせるための案内を前記報知手段に報知させ、前記検知手段が前記所定の位置変化を検知すると、取得していた前記コンテンツポインタに対応するコンテンツの取得を前記コンテンツ取得手段に開始させ、取得された前記コンテンツを前記記憶手段に記憶させる。
【0007】
なお、「筐体に対して所定の位置変化を与える行為」というのは、情報端末の重心位置が変化する行為とも言い換えられ、例えば、情報端末のユーザが水平状態に持った情報端末を上下に振る行為や、情報端末をラケットのように見立てて情報端末でボールを打つように振る行為や、情報端末を上方に持ち上げる行為等、様々な行為が考えられる。これら行為の案内方法としては、例えば、行為を説明する文章、図、アニメーションを報知手段としてのディスプレイに表示させたり、行為の説明音声を報知手段としてのスピーカから出力させたりする方法が考えられる。
【0008】
このような情報端末であれば、情報端末の筐体に位置変化を与える行為以前にコンテンツポインタの取得が完了しているため、情報端末の筐体に位置変化を与えるユーザの行為が空振りになったと(コンテンツポインタの取得に失敗したと)ユーザに認識されることがない。したがって、コンテンツポインタ又はコンテンツを周囲の空間から直接拾う(受け取る)感覚を情報端末のユーザにより抱かせることができる。
【0009】
(2)第2の態様
第2の態様にかかる情報端末は、第1の態様にかかる情報端末において、前記コンテンツポインタを特定可能なコードを取得するコード取得手段をさらに備える。そして、前記コンテンツポインタ取得手段は、前記コード取得手段によって前記コードが取得されると、前記コンテンツポインタと前記コードとを対応付けて記憶する第1の変換サーバに対して、前記コード取得手段が取得した前記コードを送信し、送信した前記コードに対応する前記コンテンツポインタを前記第1の変換サーバより取得するコンテンツポインタ取得処理を行うことを特徴とする。
【0010】
このような情報端末によれば、例えば、コードを、コンテンツポインタに比較して短くする等、コード及びコンテンツポインタの長さの調整がしやすくなり、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの実現が容易になる。また、第1の変換サーバにおいて、変換に対する課金も可能になる。
【0011】
(3)第3の態様
第3の態様にかかる情報端末は、第1の態様にかかる情報端末において、前記コンテンツポインタに対応付けられた中間ポインタを特定可能なコードを取得するコード取得手段をさらに備える。そして、前記コンテンツポインタ取得手段は、前記コード取得手段によって前記コードが取得されると、前記中間ポインタと前記コードとを対応付けて記憶する第2の変換サーバに対して、前記コード取得手段が取得した前記コードを送信し、送信した前記コードに対応する前記中間ポインタを取得し、さらに、前記コンテンツポインタと前記中間ポインタとを対応付けて記憶する第3の変換サーバに対して、前記第2の変換サーバより取得した前記中間ポインタを送信し、送信した前記中間ポインタに対応する前記コンテンツポインタを前記第3の変換サーバより取得するコンテンツポインタ取得処理を行うことを特徴とする。
【0012】
このような情報端末によれば、例えば、コードを、中間ポインタ及びコンテンツポインタに比較して短くする等、コード、中間ポインタ及びコンテンツポインタの長さの調整がしやすくなり、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの実現が容易になる。また、第1の変換サーバ又は第2の変換サーバにおいて、変換に対する課金も可能になる。
【0013】
(4)第4の態様
第4の態様にかかる情報端末は、第2又は第3の態様にかかる情報端末において、前記コードの取得方法に対応した複数の前記コード取得手段を有しており、前記コンテンツポインタ取得手段は、ある時点において複数の前記コード取得手段によってそれぞれ前記コードが取得できた場合は、予め定められていた前記コード取得手段の優先順位に基づいて選択した前記コードを前記コンテンツポインタ取得処理に用いることを特徴とする。
【0014】
このような情報端末であれば、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの管理者、コンテンツを提供する者等が、情報端末の利用される場所の環境に応じたコード送出方法を選択することが可能になり、コンテンツ提供システムの柔軟性が高まる。その結果、情報端末は、コードの取得に関して環境の影響を受けづらくなり、コードの取得可能性が高まる。
【0015】
(5)第5の態様
第5の態様にかかる情報端末は、第2又は第3の態様にかかる情報端末において、前記コードの取得方法に対応した複数の前記コード取得手段を有しており、前記コンテンツポインタ取得手段は、最先に取得できた前記コード取得手段による前記コードを前記コンテンツポインタ取得処理に用いることを特徴とする。
【0016】
このような情報端末であれば、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの管理者、コンテンツを提供する者等が、情報端末の利用される場所の環境に応じたコード送出方法を選択することが可能になり、コンテンツ提供システムの柔軟性が高まる。その結果、情報端末は、コードの取得に関して環境の影響を受けづらくなり、コードの取得可能性が高まる。
【0017】
(6)第6の態様
第6の態様にかかる情報端末は、第2又は第3の態様にかかる情報端末において、前記コード取得手段が、複数の情報端末が同時取得可能なコード搬送媒体によってコードを送出するコード送出装置より出力されたコード搬送媒体を入力し、その入力したコード搬送媒体から抽出して前記コードを取得することを特徴とする。
【0018】
なお、「複数の情報端末が同時取得可能なコード搬送媒体」としては、音、電波、光等が考えられる。
このような情報端末によれば、付近に存在する他の複数の情報端末と同一のコードを同時に取得することもできるため、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの管理者、コンテンツを提供する者等は短時間に多くの情報端末に対してコンテンツを提供することができる。
【0019】
(7)第7の態様
第7の態様にかかる情報端末は、第4又は第5の態様にかかる情報端末において、前記コード取得手段の少なくともいずれか一つが、複数の情報端末が同時取得可能なコード搬送媒体によってコードを送出するコード送出装置より出力されたコード搬送媒体を入力し、その入力したコード搬送媒体から抽出して前記コードを取得することを特徴とする。
【0020】
なお、「複数の情報端末が同時取得可能なコード搬送媒体」としては、音、電波、光等が考えられる。
このような情報端末によれば、付近に存在する他の複数の情報端末と同一のコードを同時に取得することもできるため、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの管理者、コンテンツを提供する者等は短時間に多くの情報端末に対してコンテンツを提供することができる。
【0021】
(8)第8の態様
第8の態様にかかる情報端末は、第2又は第3の態様にかかる情報端末において、前記情報端末の位置情報を取得することができる位置取得手段をさらに備える。そして、前記コード取得手段が、前記位置取得手段によって取得された前記位置情報を、コードを提供するコード送出サーバへネットワークを介して送信し、送信した前記位置情報に対応するコードを前記コード送出サーバより取得することを特徴とする。
【0022】
このような情報端末によれば、少なくとも位置情報を取得できれば、コード送出サーバへ問い合わせることによってコードを取得することができる。したがって、例えば騒音環境下などでは、音からコードを抽出する場合よりも位置情報に基づいてコード送出サーバからコードを取得するほうが、コードを取得できる確実性が高くなるため、より多くの場面で情報端末が利用されるようになると考えられる。
【0023】
(9)第9の態様
第9の態様にかかる情報端末は、第4,第5又は第7の態様にかかる情報端末において、前記情報端末の位置情報を取得することができる位置取得手段をさらに備える。そして、前記コード取得手段の少なくともいずれか一つが、前記位置取得手段によって取得された前記位置情報を、コードを提供するコード送出サーバへネットワークを介して送信し、送信した前記位置情報に対応するコードを前記コード送出サーバより取得することを特徴とする。
【0024】
このような情報端末によれば、少なくとも位置情報を取得できれば、コード送出サーバへ問い合わせることによってコードを取得することができる。したがって、例えば騒音環境下などでは、音からコードを抽出する場合よりも位置情報に基づいてコード送出サーバからコードを取得するほうが、コードを取得できる確実性が高くなるため、より多くの場面で情報端末が利用されるようになると考えられる。
【0025】
(10)第10の態様
第10の態様にかかる情報端末は、第2の態様、第2の態様にかかる第4〜第7のいずれかの態様にかかる情報端末において、前記情報端末の位置情報を取得することができる位置取得手段をさらに備え、前記コンテンツポインタ取得手段が、前記位置取得手段によって取得された前記位置情報も加えて前記コードを前記第1の変換サーバへ送信し、前記位置情報と前記コードとに対応する前記コンテンツポインタを前記第1の変換サーバより取得することを特徴とする。
【0026】
このような情報端末によれば、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの管理者、コンテンツを提供する者等が、情報端末の存在する場所に応じてコンテンツの取得可否や取得できるコンテンツをコントロールすることが可能になる。
【0027】
(11)第11の態様
第11の態様にかかる情報端末は、第3の態様、第3の態様にかかる第4〜第7のいずれかの態様にかかる情報端末において、前記情報端末の位置情報を取得することができる位置取得手段をさらに備え、前記コンテンツポインタ取得手段が、前記位置取得手段によって取得された前記位置情報も加えて前記中間ポインタを前記第3の変換サーバへ送信し、前記位置情報と前記中間ポインタとに対応する前記コンテンツポインタを前記第3の変換サーバより取得することを特徴とする。
【0028】
このような情報端末によれば、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの管理者、コンテンツを提供する者等が、情報端末の存在する場所に応じてコンテンツの取得可否や取得できるコンテンツをコントロールすることが可能になる。
【0029】
(12)第12の態様
第12の態様にかかる情報端末は、第2の態様、第2の態様にかかる第4〜第7のいずれかの態様にかかる情報端末において、現在の時間情報を出力することができる時間出力手段をさらに備え、前記コンテンツポインタ取得手段が、前記時間出力手段によって出力された前記時間情報も加えて前記コードを前記第1の変換サーバへ送信し、前記時間情報と前記コードとに対応する前記コンテンツポインタを前記第1の変換サーバより取得することを特徴とする。なお、本願でいう時間情報というのは、時間に関係する情報であれば、どのようなものでもよく、例えば、年月日、時、分、秒のうちのいずれか一つであってもよいし、任意の複数であってもよい。
【0030】
このような情報端末によれば、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの管理者、コンテンツを提供する者等が、時間情報に応じてコンテンツの取得可否や取得できるコンテンツをコントロールすることが可能になる。
【0031】
(13)第13の態様
第13の態様にかかる情報端末は、第3の態様、第3の態様にかかる第4〜第7のいずれかの態様にかかる情報端末において、現在の時間情報を出力することができる時間出力手段をさらに備え、前記コンテンツポインタ取得手段が、前記時間出力手段によって出力された前記時間情報も加えて前記中間ポインタを前記第3の変換サーバへ送信し、前記時間情報と前記中間ポインタとに対応する前記コンテンツポインタを前記第3の変換サーバより取得することを特徴とする。なお、本願でいう時間情報というのは、時間に関係する情報であれば、どのようなものでもよく、例えば、年月日、時、分、秒のうちのいずれか一つであってもよいし、任意の複数であってもよい。
【0032】
このような情報端末によれば、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの管理者、コンテンツを提供する者等が、時間情報に応じてコンテンツの取得可否や取得できるコンテンツをコントロールすることが可能になる。
【0033】
(14)第14の態様
第14の態様にかかる情報端末は、第1〜第13のいずれかの態様にかかる情報端末において、前記コンテンツ取得手段が、前記検知手段が検知した位置変化の内容に対応したオプション情報を前記コンテンツポインタに加え、その加えられたコンテンツポインタに基づくコンテンツを前記コンテンツサーバより取得することを特徴とする。
【0034】
このような情報端末によれば、情報端末のユーザは、同一の場所に居ても情報端末に対して与える位置変化を変えることにより、情報端末が取得するコンテンツを変えることが可能になる。すなわち、コンテンツの取得に関する多様性が向上し、コンテンツを取得する行為に対する情報端末のユーザの興味が増すと考えられる。
【0035】
(15)第15の態様
第15の態様にかかる情報端末は、第1〜第14のいずれかの態様にかかる情報端末において、前記制御手段が、前記コンテンツ取得手段に前記コンテンツの取得を開始させるとき、コンテンツの取得を行うことを問う案内を前記報知手段に報知させることを特徴とする。
【0036】
このような情報端末によれば、情報端末の筐体に対して所定の位置変化を与えたことによってコンテンツ自体ではなくコンテンツを取得するための何かを周囲の空間から直接拾った(受け取った)という感覚を、情報端末のユーザにより抱かせることができる。また、ユーザが意図せずして所定の位置変化を与えてしまいコンテンツの取得が行われることを抑制することもできる。
【0037】
(16)第16の態様
第16の態様にかかるコンテンツ提供システムは、第1の態様にかかる情報端末と、コンテンツサーバとを備える。コンテンツサーバは、前記コンテンツポインタに対応付けてコンテンツを記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コンテンツポインタに対応するコンテンツを前記情報端末へ送信する。
【0038】
このようなコンテンツ提供システムであれば、第1の態様にかかる情報端末について記載した効果と同様の効果を奏する。
(17)第17の態様
第17の態様にかかるコンテンツ提供システムは、第2の態様にかかる情報端末と、第1の変換サーバと、コンテンツサーバとを備える。第1の変換サーバは、前記コードと前記コンテンツポインタとを対応付けて記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コードに対応する前記コンテンツポインタを前記情報端末へ送信する。コンテンツサーバは、前記コンテンツポインタに対応付けてコンテンツを記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コンテンツポインタに対応するコンテンツを前記情報端末へ送信する。
【0039】
このようなコンテンツ提供システムであれば、第1の態様にかかる情報端末について記載した効果と同様の効果に加え、第2の態様にかかる情報端末について記載した効果と同様の効果を奏する。
【0040】
(18)第18の態様
第18の態様にかかるコンテンツ提供システムは、第3の態様にかかる情報端末と、第2の変換サーバと、第3の変換サーバと、コンテンツサーバとを備える。第2の変換サーバは、前記コードと前記中間ポインタとを対応付けて記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コードに対応する前記中間ポインタを前記情報端末へ送信する。第3の変換サーバは、前記中間ポインタと前記コンテンツポインタとを対応付けて記憶しており、前記情報端末によって指定された前記中間ポインタに対応する前記コンテンツポインタを前記情報端末へ送信する。コンテンツサーバは、前記コンテンツポインタに対応付けてコンテンツを記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コンテンツポインタに対応するコンテンツを前記情報端末へ送信する。
【0041】
このようなコンテンツ提供システムであれば、第1の態様にかかる情報端末について記載した効果と同様の効果に加え、第3の態様にかかる情報端末について記載した効果と同様の効果を奏する。
【0042】
(19)第19の態様
第19の態様にかかるプログラムは、コンテンツポインタ取得ステップと、報知ステップと、検知ステップと、コンテンツ取得ステップと、記憶ステップとを、筐体を有するコンピュータに実行させるためのプログラムである。コンテンツポインタ取得ステップでは、コンテンツを特定可能なコンテンツポインタを取得する。報知ステップでは、少なくとも前記コンテンツポインタ取得ステップによりコンテンツポインタの取得が完了したことを条件とし、前記コンピュータの筐体に対して所定の位置変化を与える行動をユーザに起こさせるための案内を報知する。検知ステップでは、前記報知ステップによる前記案内に基づく前記所定の位置変化を検知する。コンテンツ取得ステップでは、前記検知ステップにより前記所定の位置変化が検知されると、前記コンテンツポインタ取得ステップにより取得していた前記コンテンツポインタに対応するコンテンツを、コンテンツを記憶するコンテンツサーバより取得する。記憶ステップでは、前記コンテンツ取得ステップにより取得された前記コンテンツを、コンテンツを記憶可能な記憶手段に記憶させる。
【0043】
このようなプログラムを、情報端末が内蔵するコンピュータ(CPU)に実行させれば、その情報端末は、上述した第1の態様にかかる情報端末と同様の作用及び効果を奏する。また、プログラムはネットワーク等を用いて流通させることも可能である上、情報端末におけるプログラムの入れ替えは、部品の入れ替えに比較して容易である。したがって、情報端末の機能向上を容易に行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】コンテンツ提供システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】情報端末の構成を示すブロック図である。
【図3】管理サーバが実行するコンテンツ登録処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】コンテンツ提供者PCに表示される画面例である。
【図5】コンテンツ登録処理におけるデータの流れを説明するための説明図である。
【図6】情報端末が実行するコンテンツファイル取得処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】コンテンツファイル取得処理におけるデータの流れを説明するための説明図である。
【図8】情報端末に表示される画面例である。
【図9】情報端末に表示される画面例である。
【図10】情報端末が実行するコンテンツ転送処理(送信側)を説明するためのフローチャートである。
【図11】情報端末に表示される画面例である。
【図12】情報端末が実行するコンテンツ転送処理(受信側)を説明するためのフローチャートである。
【図13】情報端末に表示される画面例である。
【図14】情報端末に表示される画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【0046】
[構成の説明]
図1を用いて実施形態のコンテンツ提供システム11の構成について説明する。なお、本願でいう「コンテンツ」というのは、テキスト、画像、音楽、動画、HTML5、アプリケーションプログラム、割引クーポン、会員ポイント等のネットワーク上で流通可能な電子情報を意味する。
【0047】
コンテンツ提供システム11は、コードサーバ13と、管理サーバ15と、コンテンツサーバ17と、複数のコード送出装置19(19a,19b,19c,…)と、複数の情報端末21(21a,21b,21c,…)と、複数のコンテンツ提供者PC23(23a,23b,23c,…)と、これらが接続されたネットワーク25とを備える。
【0048】
コードサーバ13は、周知のコンピュータから構成され、プログラムに基づいて処理を実行して各種の機能を実現する。機能の一例としては、デコード機能及びコード発行機能を有する。デコード機能は、コードファイルと中間ポインタとの対応情報を記憶し情報端末21からコードが指定されて問い合わせを受けると、そのコードに対応する中間ポインタを情報端末21へ送信する機能である。また、コード発行機能は、管理サーバ15から中間ポインタが指定されてコードの発行を依頼されると、発行可能なコード(未使用のコード)の中から一のコードを選択し、そのコードに対応するコードファイルを管理サーバ15へ送信するとともに、指定された中間ポインタと選択したコードとを対応付けて記憶する機能である。
【0049】
管理サーバ15は、周知のコンピュータから構成され、プログラムに基づいて処理を実行して各種の機能を実現する。機能の一例としては、ユーザ管理機能、コンテンツ提供者管理機能、コンテンツ管理機能、及びコード管理機能有する。
【0050】
ユーザ管理機能は、情報端末21のユーザに関する情報を管理する機能であり、ユーザの属性(年齢、性別、居住地区等)や、情報端末21によるコンテンツポインタの取得に関するログ等を記録し、各種のマーケティングのためのデータを提供する機能である。
【0051】
コンテンツ提供者管理機能は、コンテンツを提供する広告主やイベント主催者等に関する情報を管理する機能である。コンテンツ管理機能は、コンテンツ提供者から提供されたコンテンツをコンテンツサーバ17へ登録し、そのコンテンツにアクセスする際に用いるコンテンツポインタを管理する機能である。コード管理機能は、コンテンツポインタと中間コードとの対応を管理する機能である。
【0052】
コンテンツサーバ17は、周知のコンピュータから構成され、コンテンツ記憶機能を有する。コンテンツ記憶機能は、記憶部にコンテンツファイルを記憶するとともに情報端末21によるコンテンツポインタに基づくアクセスによって該当するコンテンツファイルを情報端末21に提供する機能である。
【0053】
コード送出装置19は、例えば、テレビ受信機、ラジオ受信機、電子看板装置(街中等で映像と音声とを出力する装置)、スピーカを備えたパーソナルコンピュータ(PC)、近距離無線通信であるBluetooth通信によりコードを送出するBluetooth通信装置(「Bluetooth」は登録商標。以下同様。)、主に音を出力することを目的とした音出力装置等であり、コードを情報端末21へ送信することができる。なお、コード送出装置19が音によってコードを送出するものである場合、そのコード送出装置19は、非可聴域(超音波領域)にコードが埋め込まれた音や、人に聞こえづらい形式(音声透かしの形式)で可聴域にコードが埋め込まれた音を出力することができる。また、図1ではコード送出装置19は、ネットワーク25に接続されているが、接続されていなくてもよい。また、コード送出装置19は、コード送出装置19の内部にコードが記憶されてコードを出力するように構成されていてもよいし、放送局やコンテンツ提供者PC23等から受信したコードを出力するように構成されていてもよい。
【0054】
情報端末21は、例えば、スマートフォン、電子タブレット、PDA等の筐体を有する携帯型のコンピュータである。情報端末21の内部構成の一例としては、図2のような構成が考えられる。すなわち、表示部31と、スピーカ32と、マイク33と、パケット通信部34と、音声通信部35と、加速度センサ36と、無線LAN通信部37と、Bluetooth通信部38と、カメラ部39と、操作部40と、GPS情報取得部41と、時計部42、記憶部43と、制御部44とを備える。
【0055】
表示部31は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の画像を表示することができるデバイスである。なお、表示部31は、操作部40としてのタッチパネルと一体に構成されていてもよい。
【0056】
スピーカ32は、電気信号を音声に変換して出力するデバイスである。
マイク33は、音声を入力して電気信号に変換し、制御部44へ出力するデバイスである。なお、音声としては可聴領域の音に限らず、非可聴域(超音波領域)の音も入力して電気信号に変換することができる。
【0057】
パケット通信部34は、3GやLTEによるデータ通信を実現するデバイスである。パケット通信部34は、ネットワーク25に接続してコードサーバ13、管理サーバ15、及びコンテンツサーバ17とデータ通信を行うことができる。
【0058】
音声通信部35は、PHSや3Gにより、固定電話や携帯電話等との音声通信を実現するデバイスである。
加速度センサ36は、情報端末21の位置変化に伴う加速度を検知することができるデバイスである。この加速度の情報から情報端末21の位置変化を推測することが可能である。加速度センサ36の検出軸数は、3軸以上が好ましく複数のセンサを組み合わせて6軸の検出ができると好ましい。
【0059】
無線LAN通信部37は、IEEE802.11b,g,n等によるデータ通信を実現するデバイスである。無線LAN通信部37は、無線LANのアクセスポイントを介してネットワーク25に接続することができる。
【0060】
Bluetooth通信部38は、Bluetooth通信を実現するデバイスであり、各種のBluetoothデバイスと接続してデータ通信を行うことができる。他の情報端末21と接続してデータ通信を行うこともできる。
【0061】
カメラ部39は、CCD、CMOS等の撮像素子を有するデバイスであり、撮像した画像の情報を制御部44へ出力することができる。
操作部40は、メカニカルなキーやタッチパネル等のデバイスであり、情報端末21のユーザからの各種操作指令を受け付け、制御部44へその操作指令を出力することができる。
【0062】
GPS情報取得部41は、GPS衛星からの信号を受信してその信号に基づいて情報端末21の現在位置を算出し、その位置情報を制御部44へ出力する。
時計部42は、現在の年月日、時、分、及び秒を保持する時計であり、これら時間情報を1秒ごとに更新するとともに制御部44へ出力する。
【0063】
記憶部43は、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶デバイスからなり、制御部44が実行するオペレーティングシステムや、各種のアプリケーションプログラムを記憶している。また、記憶部43は、コンテンツサーバ17から取得したコンテンツファイルを記憶することができる。
【0064】
制御部44は、CPU、ROM、RAM、上記各部とのインタフェース等からなり、記憶部43に記憶されているプログラムをRAMにロードすることによって各種処理を実行することができる。
【0065】
説明を図1に戻し、コンテンツ提供者PC23は、コンテンツ提供者(広告主、イベント主催者等)が有する周知のPCであり、コンテンツ提供者がコンテンツ提供者PC23のネットワークブラウザを用いることにより、ネットワーク25を介して管理サーバ15及び一部のコード送出装置19へアクセスすることができる。
【0066】
ネットワーク25は、インターネット等のパケット通信網であり、接続された機器間でのデータをやりとりすることができる。
[動作の説明]
次にコンテンツ提供システム11の動作について説明する。コンテンツ提供者がコンテンツをコンテンツサーバ17に登録する際の動作、情報端末21のユーザがコンテンツを取得する際の動作、複数の情報端末21間でコンテンツを転送する際の動作等を順に説明する。
【0067】
(1)コンテンツ登録処理
コンテンツ提供者がコンテンツをコンテンツサーバ17に登録する際のコンテンツ提供システム11の動作について、管理サーバ15が実行するコンテンツ登録処理(図3のフローチャート)を中心にして説明する。なお、コンテンツ登録処理は、コンテンツ提供者PC23のネットワークブラウザによって、コンテンツを登録するためのページにアクセスがあった際に実行が開始される。また、以下の説明では、一台のコンテンツ提供者PC23からアクセスがあった場合を説明するが、複数のコンテンツ提供者PC23から管理サーバ15へアクセスがあった場合は、それぞれのコンテンツ提供者PC23からのアクセスに対応してそれぞれコンテンツ登録処理を管理サーバ15は実行する。
【0068】
管理サーバ15は、プログラムに基づいてコンテンツ登録処理の実行を開始すると、コンテンツを登録するための登録画面を、アクセスのあったコンテンツ提供者PC23へ送信する(S105)。登録画面の一例としては、図4(A)に示す画面が考えられる。すなわち、コンテンツ種別(例えば、HTML5、音楽、ビデオ、クーポン又はポイント)とコンテンツファイルとを指定し、その指定したコンテンツファイルを登録(アップロード)することが可能な画面である。
【0069】
説明を図3に戻し、管理サーバ15は、コンテンツ提供者PC23のネットワークブラウザ上で登録ボタンが押下されたか否かを判定する(S110)。登録ボタンが押下されたと判定した場合は(S110:Yes)、S115へ処理を移行し、登録ボタンが押下されていないと判定した場合は、本ステップ(S110)にとどまる。
【0070】
登録ボタンが押下されたと判定した場合に進むS115では、管理サーバ15は、コンテンツ提供者PC23から送信されるコンテンツファイルを受信し、そのままコンテンツサーバ17へ送信してコンテンツファイルを記憶させる。なお、その際、コンテンツサーバ17におけるコンテンツファイルの記憶位置を示すコンテンツポインタ(例えば、コンテンツにアクセスするためのURL)を特定する。一方、コンテンツサーバ17は、管理サーバ15より送信されたコンテンツファイルを記憶部に記憶する。
【0071】
続いて、管理サーバ15は、特定したコンテンツポインタに対応づいた中間ポインタを新たに発行し、コンテンツポインタと中間ポインタとを対応付けて記憶部に記憶する(S120)。中間ポインタとしては、数バイト程度の文字列が考えられる。中間ポインタを発行する理由は、コンテンツポインタが例えばURLである場合は数10バイトに及ぶ可能性があるため、それよりも短い情報符号である中間ポインタを利用した方がデータの授受の点で利点があるからである。
【0072】
続いて、管理サーバ15は、発行した中間ポインタをコードサーバ13に送信してコードの発行を依頼する(S125)。コードの発行の依頼を受けたコードサーバ13は、未使用のコードを選択し中間ポインタと対応付けて記憶部に記憶するとともに、コードを発行した旨の情報を管理サーバ15へ送信する。
【0073】
コードを発行した旨の情報をコードサーバ13より受信した管理サーバ15は、コードファイルのダウンロード画面をコンテンツ提供者PC23へ送信する(S130)。ダウンロード画面の一例としては、図4(B)に示す画面が考えられる。すなわち、ダウンロードするコードファイルの種別を選択し、コードファイルのダウンロードを行うことが可能な画面である。
【0074】
説明を図3に戻し、管理サーバ15は、コンテンツ提供者PC23のネットワークブラウザ上でダウンロードボタンが押下されたか否かを判定する(S135)。ダウンロードボタンが押下されたと判定した場合は(S135:Yes)、S140へ処理を移行し、ダウンロードボタンは押下されていないと判定した場合は(S135:No)、本ステップ(S135)にとどまる。
【0075】
ダウンロードボタンが押下されたと判定した場合に進むS140では、管理サーバ15は、S125に対応して発行したコードに基づき、コンテンツ提供者PC23のネットワークブラウザ上で選択された種類のコードファイル(例えば、音声ファイル、テキストファイル等)を生成し、その生成したコードファイルをコンテンツ提供者PC23へ送信する。コードファイルを受信したコンテンツ提供者PC23は、コードファイルを記憶部に記憶する。そして、管理サーバ15は、本処理(コンテンツ登録処理)を終了する。
【0076】
このようにしてコンテンツ提供者PC23に記憶されたコードファイルは、この後、コンテンツ提供者により、コード送出装置19がそのコードファイルに基づくコードを送出するように設定される。なお、コード送出装置19ではなく、情報端末21の位置情報に基づいて管理サーバ15からコードを取得できるようにするためには、コンテンツ提供者が、別途、管理サーバ15にコードとそのコードが取得できる場所に関する条件を登録する手順を踏まなければならない。
【0077】
ここで、図5の説明図を用いて、コンテンツ登録処理におけるデータの流れを説明する。コンテンツ提供者PC23からコンテンツファイルが管理サーバ15を経由してコンテンツサーバ17へ記憶される。その際、コンテンツサーバ17におけるコンテンツファイルの記憶位置を示すコンテンツポインタが管理サーバ15で特定され、管理サーバ15の記憶部に記憶される。そして、そのコンテンツポインタに対応づいた中間ポインタを管理サーバ15が発行し、その発行した中間ポインタをコンテンツポインタに対応付けて記憶部に記憶する。
【0078】
続いて、管理サーバ15は、発行した中間ポインタをコードサーバ13へ送信する。中間ポインタを受信したコードサーバ13は、未使用のコードを選択して中間ポインタと対応付けて記憶部に記憶する。そして、コードサーバ13は、選択したコードに基づくコードファイルをコンテンツ提供者PC23へ送信し、コードファイルを受け取ったコンテンツ提供者PC23はそれを記憶する。
【0079】
これにより、コンテンツサーバ17にはコンテンツファイルが記憶され、管理サーバ15にはコンテンツポインタと中間ポインタとが対応付けて記憶され、コードサーバ13には中間ポインタとコードとが対応付けて記憶される。
【0080】
(2)コンテンツファイル取得処理
次に、情報端末21のユーザがコンテンツファイルの取得を行う際のコンテンツ提供システム11の動作について、情報端末21(より正確には制御部44)が実行するコンテンツファイル取得処理(図6のフローチャート)を中心にして説明する。なお、コンテンツファイル取得処理は、情報端末21の記憶部43に記憶されているアプリケーションプログラムであってコンテンツファイルの取得等を行うためのアプリケーションプログラム(以下、「本件プログラム」とも称す。)がユーザの操作によって起動されると実行が開始される。また、以下の説明では、一台のコンテンツ提供者PC23においてコンテンツファイルの取得が行われる場合を説明するが、各情報端末21においても同様のユーザ操作があればコンテンツファイル取得処理の実行が開始される。
【0081】
情報端末21の制御部44は、本件プログラムに基づいてコンテンツファイル取得処理の実行を開始すると、パケット通信部34を介して現在の位置情報を管理サーバ15へ送り、現時点で取得可能なコンテンツファイルを示すコンテンツファイルリストを、パケット通信部34を介して管理サーバ15から取得する(S205)。なお、位置情報は、GPS情報取得部41より取得できればそれを用いるが、取得できなければ無線LAN通信部37が通信可能なアクセスポイントの情報に基づく位置情報を、パケット通信部34を介して位置情報提供サーバから取得し、それも利用できなければパケット通信部34又は音声通信部35が通信する基地局の情報に基づく位置情報を、パケット通信部34を介して位置情報提供サーバから取得して利用する。また、コンテンツファイルリストの一例としては、コンテンツの中間ポインタ、コンテンツの種別(例えば、HTML5、音楽、ビデオ、クーポン及びポイント)、及び、コンテンツに対応するコードの取得方法(例えば、超音波によってコード送出装置19から送信されるコードを取得する方法、Bluetoothによってコード送出装置19から送信されるコードを取得する方法、位置情報に基づいて管理サーバ15に問い合わせることによって当該位置情報に対応するコードであって現在日時に対応するコードを取得する方法等)が対応付けられて一覧になったものが考えられる。
【0082】
続いて情報端末21の制御部44は、取得したコンテンツファイルリストに基づいて、コードを取得可能な方法によってコードの取得を試みる(S210)。具体的には、超音波による方法については、情報端末21のマイク33の機能をオンにし、コード送出装置19から送信され超音波をマイク33が入力して電気信号に変換し、その電気信号を制御部44が入力して解析し、コードを抽出する。また、Bluetoothによる方法については、Bluetooth通信部38をオンにし、コード送出装置19から送出される電波をBluetooth通信部38が入力してコードを抽出し制御部44が受け取る。また、位置情報に基づいて管理サーバ15から取得する方法については、GPS情報取得部41等によって取得できた位置情報を、パケット通信部34を介して管理サーバ15へ送信し、送信した位置情報に対応するコードを、パケット通信部34を介して管理サーバ15から受信する。
【0083】
続いて情報端末21の制御部44は、一定時間内(例えば5秒以内)にいずれかの方法によってコードの取得に成功したか否かを判定する(S215)。いずれかの方法によってコードの取得に成功した場合は(S215:Yes)、S220へ処理を移行し、いずれの方法によってもコードの取得に成功しなかった場合は(S215:No)、S290へ処理を移行する。なお、コードの一例としては、“000000123”というようなテキストコードが考えられる。
【0084】
いずれの方法によってもコードの取得に成功しなかった場合に進むS290では、情報端末21の制御部44は、コードの取得に失敗した旨を示すエラー画面を表示部31に表示させ、本処理(コンテンツファイル取得処理)を終了する。
【0085】
一方、いずれかの方法によってコードの取得に成功した場合に進むS220では、情報端末21の制御部44は、取得したコードを、パケット通信部34を介してコードサーバ13へ送信する。なお、複数の方法によってコードの取得に成功した場合は、予め設定された優先順位に基づく方法によって取得されたコードを選択してコードサーバ13へ送信する方法や、最初に取得できたコードを選択してコードサーバ13へ送信する方法が考えられる(後者の方法の場合はS215で一定時間待機する必要はない)。なお、優先順位としては、例えば、第1位:位置情報に基づいて管理サーバ15に問い合わせることによって当該位置情報に対応するコードであって現在日時に対応するコードを取得する方法、第2位:Bluetoothによってコード送出装置19から送信されるコードを取得する方法、第3位:超音波によってコード送出装置19から送信されるコードを取得する方法、といった順位が考えられる。この優先順位は、技術の発展に伴い変化することも考えられるため、パフォーマンス等の実情に合わせてコンテンツ提供システム11の管理者やコンテンツ提供者等が変更できるようになっていることが好ましい。
【0086】
続いて情報端末21の制御部44は、パケット通信部34を介してコードサーバ13から、S220で送信したコードに対応する中間ポインタを受信する(S225)。なお、中間ポインタの一例としては、“20110915_20111015_0x_10_xxx_0x_ff_xx”というようなテキスト形式が考えられる。
【0087】
続いて情報端末21の制御部44は、位置情報をGPS情報取得部41から取得する(S230)。なお、位置情報は、GPS情報取得部41より取得できればそれを用いるが、取得できなければ無線LAN通信部37が通信可能なアクセスポイントの情報に基づく位置情報を、パケット通信部34を介して位置情報提供サーバより取得し、それも利用できなければパケット通信部34又は音声通信部35が通信する基地局の情報に基づく位置情報を、パケット通信部34を介して位置情報提供サーバより取得して利用する。
【0088】
続いて情報端末21の制御部44は、現在の時間情報を時計部42から取得し、S225で取得した中間ポインタ及びS230で取得した位置情報とともにこれらの情報を、パケット通信部34を介して管理サーバ15へ送信する(S240)。なお、現在の時間情報としては、例えば、年月日、時、分、及び秒が考えられる。
【0089】
これらの情報を受信した管理サーバ15は、これらの情報に対応するコンテンツポインタを情報端末21へ送信する。なお、コンテンツポインタの一例としては、“http://www.xxx.co.jp/xxxxx/xxx.mpg”というようなURLが考えられる。また、コンテンツ提供者が管理サーバ15へ予め登録することにより、情報端末21から受信した時間情報や位置情報に応じ、対応するコンテンツポインタが変わるようにすることもできる。例えば、午前か午後か、関東地区であるか関西地区であるかによって、コンテンツポインタ(すなわち、取得できるコンテンツファイル)が変わるように登録してもよい。また、コンテンツ提供者等がコンテンツの配布に関して時間や地区で制限することを望む場合も多いため、特定の期間だけ、又は、特定の地区だけコンテンツポインタが取得できるように登録できるようにしてもよい。
【0090】
続いて情報端末21の制御部44は、管理サーバ15から正常にコンテンツポインタを受信できたか否かを判定する(S245)。ここでいう正常にコンテンツポインタを受信できない場合というのは、例えば、S240へ送信した中間ポインタが、情報端末21が存在する位置では取得が許されていないものであった場合や、期限が切れたものであった場合等が考えられる。情報端末21の制御部44は、正常にコンテンツポインタを受信できたと判定した場合は(S245:Yes)、S250へ処理を移行し、正常にコンテンツポインタを受信できなかったと判定した場合は(S245:No)、S290へ処理を移行する。正常にコンテンツポインタを受信できなかった場合に進むS290では、情報端末21の制御部44は、コンテンツポインタを受信できなかった旨を示すエラー画面を表示部31に表示させ、本処理(コンテンツファイル取得処理)を終了する。
【0091】
一方、正常にコンテンツポインタを受信できなかった場合に進むS250では、情報端末21の制御部44は、情報端末21に所定の位置変化を与えるための行為を行う案内を表示部31に表示させる。行為の例としては、水平状態に持った情報端末を上下に振る行為や、情報端末をラケットのように見立てて情報端末でボールを打つように振る行為や、情報端末を上方に持ち上げる行為等、様々な行為が考えられる。これら行為の表示方法としては、例えば、行為を説明する文章、図、アニメーションを表示させる方法が考えられる。なお、所定の位置変化は複数種類あってもよい(例えば、1回の上下動、2回の上下動、及び、3回の上下動の3種類)。
【0092】
続いて情報端末21の制御部44は、加速度センサ36からの加速度情報の取得を開始し、情報端末21(筐体)の位置変化の検出を開始する(S255)。
続いて情報端末21の制御部44は、所定の位置変化があったか否かを判定する(S260)。所定の位置変化があったと判定した場合は(S260:Yes)、S265へ処理を移行し、所定の位置変化がなかったと判定した場合は(S260:No)、所定の位置変化があるまで本ステップ(S260)にとどまる。
【0093】
所定の位置変化があったと判定した場合に進むS265では、コンテンツサーバ17からコンテンツファイルを受信するか否かのメッセージを表示部31に表示させる。
続いて情報端末21の制御部44は、コンテンツファイルの受信の指示を、操作部40を介してユーザから受けたか否かを判定する(S270)。コンテンツファイルの受信の指示を受けたと判定した場合は(S270:Yes)、S275へ処理を移行し、コンテンツファイルの受信の指示を受けていない、すなわち受信しない旨の指示を受けたと判定した場合は(S270:No)、本処理(コンテンツファイル取得処理)を終了する。
【0094】
コンテンツファイルの受信の指示を受けたと判定した場合に進むS275では、情報端末21の制御部44は、位置変化に応じた引数をコンテンツポインタに追加し、その追加したコンテンツポインタに基づいてコンテンツサーバ17からコンテンツファイルを取得してコンテンツポインタと対応付けて記憶部43に記憶させる。例えば、位置変化が1回の上下動であった場合は、コンテンツポインタとしてのURL“http://www.xxx.co.jp/xxxxx/xxx.cgi”に引数として“001”を追加して“http://www.xxx.co.jp/xxxxx/xxx.cgi?id=001”とする。また、位置変化が2回の上下動であった場合は、コンテンツポインタとしてのURL“http://www.xxx.co.jp/xxxxx/xxx.cgi”に引数として“002”を追加して“http://www.xxx.co.jp/xxxxx/xxx.cgi?id=002”とする。なお、位置変化について複数種類設定されていない場合は、引数を追加しないようにすればよい。このようなコンテンツポインタに基づいてコンテンツファイルの取得要求を受けたコンテンツサーバ17は、該当するコンテンツファイルを特定し、その特定したコンテンツファイルを、ネットワーク25を介して情報端末21へ送信する。
【0095】
情報端末21の制御部44は、コンテンツの取得を終えると、コンテンツファイルの受信が完了した旨を表示部31に表示させ(S280)、本処理(コンテンツファイル取得処理)を終了する。
【0096】
ここで、図7の説明図を用いて、コンテンツファイル取得処理におけるデータの流れの一例を説明する。情報端末21はコード送出装置19等からコードを取得すると、取得したコードをコードサーバ13へ送信する。コードサーバ13は、情報端末21からコードを受信すると、対応する中間ポインタを特定し、その特定した中間ポインタを情報端末21へ送信する。中間ポインタを受信した情報端末21は、その中間ポインタを管理サーバ15へ送信する。中間ポインタを受信した管理サーバ15は、受信した中間ポインタに対応するコンテンツポインタを特定し、その特定したコンテンツポインタを情報端末21へ送信する。コンテンツポインタを受信した情報端末21は、情報端末21に対して所定の位置変化を与えるようにユーザに促し、所定の位置変化を検知すると、コンテンツポインタに基づいてコンテンツサーバ17からコンテンツファイルの取得を行う。そして、情報端末21はコンテンツファイルを記憶部43に記憶させる。
【0097】
これにより、情報端末21は、コード送出装置19から取得したコードに対応するコンテンツを取得することができる。しかも、情報端末21に対して所定の位置変化を与えるように情報端末21のユーザに案内がなされた際には既にコンテンツポインタが情報端末21において特定されており、後はコンテンツファイルを取得するだけの状態になっている。
【0098】
次に、図8及び図9を用いて情報端末21の表示部31に表示される主な画面の例について説明する。
図8(A)は、情報端末21の記憶部43に記憶されている本件プログラムがユーザの操作によって起動された後に表示部31に表示される画面の例である。本画面は、スナップ機能(コンテンツファイルの取得を行う機能)が起動中であることが表示されており、この画面が表示されている間に、上述したコンテンツファイル取得処理におけるS205〜S245が実行される。
【0099】
図8(B)は、スナップすれば(手首の動きによって情報端末21を振れば)コンテンツファイルを取得できることが示された画面の例である。上述したコンテンツファイル取得処理のS250において表示部31に表示される画面例である。
【0100】
図8(C)は、コンテンツファイルが取得できないことが示された画面の例である。上述したコンテンツファイル取得処理のS245において否定判定の後、S290において表示部31に表示される画面例である。
【0101】
図8(D)は、スナップが正常であったこと、コンテンツファイルのダウンロードが可能であること、及び、コンテンツファイルのダウンロードを行うか否かを問うことが示された画面の例である。上述したコンテンツファイル取得処理のS265において表示部31に表示される画面例である。
【0102】
図9(A)は、コンテンツファイルのダウンロード中であることが示された画面の例である。上述したコンテンツファイル取得処理のS275の実行中に表示部31に表示される画面例である。
【0103】
図9(B)は、コンテンツファイルのダウンロードを完了したことが示された画面の例である。上述したコンテンツファイル取得処理のS280において表示部31に表示される画面例である。
【0104】
(3)コンテンツ転送処理
次に、情報端末21の記憶されているコンテンツが別の情報端末21に転送される際の情報端末21の動作について説明する。この動作について、送信側の情報端末21の制御部44が実行するコンテンツ転送処理(送信側)と、受信側の情報端末21の制御部44が実行するコンテンツ転送処理(受信側)とに分けて説明する。なお、本例では、情報端末21の記憶部43に記憶されているコンテンツファイルそのものが、直接、別の情報端末21に転送されるわけではなく、コンテンツポインタが転送され、その後、コンテンツポインタに対応するコンテンツファイルがコンテンツサーバ17から取得されることによって、コンテンツファイルが転送されたように情報端末21のユーザに認識させるようになっている。
【0105】
(3−1)コンテンツ転送処理(送信側)
送信側の情報端末21の操作部40がユーザによって操作され、コンテンツファイルが指定されてコンテンツファイルの転送を行う旨の指示が制御部44に与えられると、制御部44は、本件プログラムに基づいて図10に示すようなコンテンツ転送処理(送信側)の実行を開始する。
【0106】
コンテンツ転送処理(送信側)の実行を開始すると、制御部44は、Bluetooth通信部38を介して受信側の情報端末21とペアリングを行う(S305)。
続いて制御部44は、ペアリングに成功したか否かを判定する(S310)。ペアリングに成功したと判定した場合は(S310:Yes)、S320へ処理を移行し、ペアリングに成功していない、すなわち失敗したと判定した場合は(S310:No)、S315へ処理を移行する。
【0107】
ペアリングに失敗したと判定した場合に進むS315では、制御部44は、受信側の情報端末21との通信に失敗した旨を表示部31に表示させ、本処理(コンテンツ転送処理(送信側))を終了する。
【0108】
一方、ペアリングに成功したと判定した場合に進むS320では、制御部44は、情報端末21のユーザへコンテンツファイル(実際はコンテンツポインタ)を送信するための行為を行う旨の表示を表示部31に表示させる。行為の例としては、水平状態に持った情報端末を上下に振る行為や、情報端末をラケットのように見立てて情報端末でボールを打つように振る行為や、情報端末を上方に持ち上げる行為等、様々な行為が考えられる。表示方法としては、例えば、行為を説明する文章、図、アニメーションを表示させる方法が考えられる。
【0109】
続いて情報端末21の制御部44は、加速度センサ36からの加速度情報の取得を開始し、情報端末21(筐体)の位置変化の検出を開始する(S325)。
続いて情報端末21の制御部44は、所定の位置変化があったか否かを判定する(S330)。所定の位置変化があったと判定した場合は(S330:Yes)、S335へ処理を移行し、所定の位置変化がなかったと判定した場合は(S330:No)、所定の位置変化があるまで本ステップ(S330)にとどまる。
【0110】
所定の位置変化があったと判定した場合に進むS335では、指定されていたコンテンツファイルに対応するコンテンツポインタを記憶部43から読み出し、Bluetooth通信部38を介して受信側の情報端末21へ送信する。
【0111】
続いて、情報端末21の制御部44は、コンテンツの送信が完了した旨を表示部31に表示させ(S340)、本処理(コンテンツ転送処理(送信側))を終了する。
次に、図11を用い、送信側の情報端末21の表示部31に表示される主な画面の例について説明する。
【0112】
図11(A)は、過去に取得したコンテンツの名称一覧を示す「マイスナップ画面」である。当該画面では、いずれかのコンテンツ名称を選択することができるようになっている。
【0113】
図11(B)は、図11(A)の画面においていずれかのコンテンツ名称を選択した際に表示部31に表示される画面の一例である。コンテンツを確認(例えば、コンテンツが動画であった場合はその再生)をするか、コンテンツを転送するかを選択することができる。この画面においてコンテンツの転送を選択すると上述したコンテンツ転送処理(送信側)の実行が開始される。
【0114】
図11(C)は、スナップすれば(手首の動きによって情報端末21を振れば)コンテンツを転送できることが示された画面の例である。上述したコンテン転送処理(送信側)のS320において表示部31に表示される画面例である。
【0115】
図11(D)は、コンテンツの転送を完了したことが示された画面の例である。上述したコンテンツ転送処理(送信側)のS340において表示部31に表示される画面例である。
【0116】
(3−2)コンテンツ転送処理(受信側)
次に受信側の情報端末21について説明する。受信側の情報端末21の操作部40がユーザによって操作され、コンテンツファイルの転送を受け入れる旨の指示が制御部44に与えられると、制御部44は、本件プログラムに基づいて図12に示すようなコンテンツ転送処理(受信側)の実行を開始する。
【0117】
コンテンツ転送処理(受信側)の実行を開始すると、制御部44は、Bluetooth通信部38を介して送信側の情報端末21とペアリングを行う(S405)。
続いて制御部44は、ペアリングに成功したか否かを判定する(S410)。ペアリングに成功したと判定した場合は(S410:Yes)、S420へ処理を移行し、ペアリングに成功していない、すなわち失敗したと判定した場合は(S410:No)、S415へ処理を移行する。
【0118】
ペアリングに失敗したと判定した場合に進むS415では、制御部44は、受信側の情報端末21との通信に失敗した旨を表示部31に表示させ、本処理(コンテンツ転送処理(受信側))を終了する。
【0119】
一方、ペアリングに成功したと判定した場合に進むS420では、制御部44は、Bluetooth通信部38を介して送信側の情報端末21からコンテンツポインタの受信を試み、コンテンツポインタを受信したか否かを判定する。コンテンツポインタを受信したと判定した場合は(S420:Yes)、S425へ処理を移行し、コンテンツポインタを受信していないと判定した場合は(S420:No)、コンテンツポインタを受信するまで本ステップ(S420)にとどまる。
【0120】
コンテンツポインタを受信したと判定した場合に進むS425では、コンテンツサーバ17からコンテンツファイルを受信するか否かのメッセージを表示部31に表示させる。
続いて情報端末21の制御部44は、コンテンツファイルの受信の指示を、操作部40を介してユーザから受けたか否かを判定する(S430)。コンテンツファイルの受信の指示を受けたと判定した場合は(S430:Yes)、S435へ処理を移行し、コンテンツファイルの受信の指示を受けていない、すなわち受信しない旨の指示を受けたと判定した場合は(S430:No)、本処理(コンテンツ転送処理(受信側))を終了する。
【0121】
コンテンツファイルの受信の指示を受けたと判定した場合に進むS435では、情報端末21の制御部44は、S420で受信したコンテンツポインタに基づいてコンテンツサーバ17からコンテンツファイルを取得してコンテンツポインタと対応付けて記憶部43に記憶させる。一方、コンテンツファイルの取得要求を受けたコンテンツサーバ17は、コンテンツポインタに対応するコンテンツファイルを特定し、その特定したコンテンツファイルを、ネットワーク25を介して情報端末21へ送信する。
【0122】
情報端末21の制御部44は、コンテンツファイルの取得を終えると、コンテンツファイルの受信が完了した旨を表示部31に表示させ(S440)、本処理(コンテンツ転送処理(受信側))を終了する。
【0123】
次に、図13を用い、受信側の情報端末21の表示部31に表示される主な画面の例について説明する。
図13(A)は、コンテンツポインタを受信してコンテンツファイルの受信が可能になったことを示す画面の一例である。コンテンツファイルの転送を開始するかどうかを問う選択肢が表示されている。この画面は、上述したコンテンツ転送処理(受信側)のS425において表示部31に表示される画面例である。
【0124】
図13(B)は、コンテンツファイルの受信中であることが示された画面の例である。上述したコンテンツ転送処理(受信側)のS435の実行中に表示部31に表示される画面例である。
【0125】
図13(C)は、コンテンツファイルの転送を完了したことが示された画面の例である。上述したコンテンツ転送処理(受信側)のS440において表示部31に表示される画面例である。
【0126】
(4)その他の処理
情報端末21の制御部44は、上述した処理以外にも様々な処理を実行する。以下にいくつかの処理の概要について図14の画面例を用いて説明する。
【0127】
図14(A)は、友達登録をしたユーザ(情報端末21のユーザ)の写真とユーザ名の一覧を表示する画面例である。この画面において、いずれかの写真又はユーザ名が選択されることにより、当該ユーザが最近取得したコンテンツファイルの名称が表示部31に表示される。これらの情報は、管理サーバ15で管理されている情報を参照することによって得られる。なお、情報端末21において本件プログラムが起動した際に、記憶部43に記憶されているコンテンツファイルの情報等が管理サーバ15へアップロードされるように本件プログラムは構成されている。
【0128】
図14(B)は、最近取得可能になった新着コンテンツ、ユーザへのお勧めのコンテンツ、及び、取得回数の多いコンテンツを順位とともに紹介する画面例である。この画面において、いずれかのコンテンツ名称が選択されることにより、そのコンテンツの詳細情報(コンテンツについての説明、取得可能場所、取得可能期間等)が表示される。これらの情報は、管理サーバ15によって管理されており、情報端末21が管理サーバ15から取得することによって表示部31に表示される。
【0129】
図14(C)は、ユーザのプロフィール設定、取得トロフィーの表示、友達関係の設定、その他の設定等を行うための画面例である。ユーザのプロフィール設定というのは、ユーザ名(ニックネーム)、生年月日、性別、居住地域、趣味等についての設定又は変更をすることである。取得トロフィーの表示というのは、ユーザが取得したトロフィー(特定のコンテンツを定められた数だけ集めることによって取得できた目印)を表示することである。友達関係の設定というのは、図14(A)のような、友達登録をしたユーザの写真とユーザ名の一覧に表示されるユーザを設定することである。その他の設定というのは、例えば、本件プログラムの動作に関する設定や、スナップ動作の感度等についての設定や、外部サイトとの連係に関する設定等である。情報端末21は、これらの設定を行うことができるように構成されており、これらの設定情報は、情報端末21の記憶部43に記憶されるとともに管理サーバ15にも送信されて記憶されるようになっている。
【0130】
[実施形態の効果]
以上、実施形態のコンテンツ提供システム11について説明したが、上記のコンテンツ提供システム11によれば、情報端末21の筐体に位置変化を与える行為以前にコンテンツポインタの取得が情報端末21において完了しているため、情報端末21の筐体に位置変化を与えるユーザによる行為が空振りになったと(コンテンツポインタの取得に失敗したと)ユーザに認識されることがない。したがって、コンテンツポインタ又はコンテンツを周囲の空間から直接拾う(受け取る)感覚を情報端末21のユーザにより抱かせることができる。
【0131】
また、コンテンツ提供システム11には、コードから中間ポインタに変換することができるコードサーバ13、中間ポインタからコンテンツポインタに変換することができる管理サーバ15が存在する。このため、例えば、コンテンツポインタ長は長くても、それに比べてコード長や、中間ポインタ長は短くすることができるため、コンテンツポインタ、中間ポインタ及びコードの各長さについて自由度が高い。
【0132】
また、情報端末21は、複数のコード取得方法に対応している。具体的には、超音波によってコード送出装置19から送信されるコードを取得する方法、Bluetoothによってコード送出装置19から送信されるコードを取得する方法、位置情報に基づいて管理サーバ15に問い合わせることによって当該位置情報に対応するコードであって現在日時に対応するコードを取得する方法等に対応している。これにより、コンテンツ提供システム11の管理者、コンテンツを提供する者等が、情報端末21の利用される場所の環境に応じたコード送出方法を選択することが可能になり、コンテンツ提供システム11の柔軟性が高まる。その結果、情報端末21が、コードの取得に関して環境の影響を受けづらくなり、コードの取得可能性が高まる。
【0133】
また、情報端末21は、筐体に対して与えられた位置変化に応じた引数をコンテンツポインタに追加し、その追加したコンテンツポインタに基づいてコンテンツサーバ17からコンテンツファイルを取得する。このため情報端末21のユーザは、同一の場所に居ても情報端末21に対して与える位置変化を変えることにより、情報端末21が取得するコンテンツを変えることが可能になる。すなわち、コンテンツの取得に関する多様性が向上し、コンテンツを取得する行為に対する情報端末21のユーザの興味が増すと考えられる。
【0134】
また、情報端末21は、コンテンツサーバ17からコンテンツファイルの取得を開始する前にコンテンツファイルを受信するか否かのメッセージを表示部31に表示させる。このため、情報端末21の筐体に対して所定の位置変化を与えたことによってコンテンツ自体ではなくコンテンツを取得するための何かを周囲の空間から直接拾った(受け取った)という感覚を、情報端末21のユーザにより抱かせることができる。また、ユーザが意図せずして所定の位置変化を与えてしまいコンテンツの取得が行われることを抑制することもできる。
【0135】
[他の実施形態]
次に他の実施形態について説明する。
(1)上記実施形態の情報端末21は、コンテンツポインタを取得した後に(S245:Yes)、筐体に位置変化を与える旨の案内がなされるようになっていたが(S250)、さらにコンテンツファイルまで取得した後に、筐体に位置変化を与える旨の案内がなされるようになっていてもよい。このような情報端末21であれば、情報端末21のユーザが筐体に位置変化を与えれば即座にコンテンツファイルの再生等を行うことができる。
【0136】
(2)上記実施形態のコンテンツ提供システム11では、コード送出装置19がコードを送出し、コードを受信した情報端末21は、そのコードに対応する中間ポインタをコードサーバ13から取得し、その中間ポインタに対応するコンテンツポインタを管理サーバ15から取得するようになっていた。しかし、コードサーバ13がコードとコンテンツポインタとを対応付けて管理するようにコードサーバ13を構成し、コードを受信した情報端末21は、そのコードに対応するコンテンツポインタをコードサーバ13から取得するようにしてもよい。なお、この場合はコードサーバ13が特許請求の範囲でいうところの第1の変換サーバの一例となる。
【0137】
(3)上記実施形態のコード送出装置19はコードを送出するように構成されていたが、コード送出装置19がコンテンツポインタを送出するようにコード送出装置19を構成してもよい。このようにすれば、情報端末21は、コンテンツファイルの取得に際し、コードサーバ13や管理サーバ15に問い合わせを行う必要がなくなるため、その分、通信回数が減ることになる。
【0138】
(4)上記実施形態のコンテンツ提供システム11では、情報端末21が、S240において、中間ポインタ及び位置情報とともに時間情報を時計部42から取得して管理サーバ15へ送信するように構成されている。そして、管理サーバ15は、これらの情報に対応するコンテンツポインタを情報端末21へ送信する。しかし、S240において、時間情報を送らないように情報端末21を構成し、サーバ内の時間情報を用いるように管理サーバ15を構成してもよい。
【0139】
このようにすれば、情報端末21から管理サーバ15へ送信される情報が減り、また、仮に情報端末21の時間情報が不正確であったとしても、適切なコンテンツポインタを管理サーバ15から情報端末21へ送信することができる。
【0140】
(5)上記実施形態の情報端末21では、コンテンツ転送処理(受信側)においてコンテンツポインタを送信側の情報端末21から受信すると(S420:Yes)、コンテンツサーバ17からコンテンツファイルを受信するか否かのメッセージを表示部31に表示させるようになっている(S425)。しかし、送信側の情報端末21からコンテンツポインタを受信した後、受信側の情報端末21の制御部44が、情報端末21に所定の位置変化を与えるための行為を行う案内を表示部31に表示させるようにしてもよい。すなわち、コンテンツファイル取得処理のS250と同様の表示を行うようにしてもよい。そして、加速度センサ36からの加速度情報の取得を開始し、情報端末21(筐体)に所定の位置変化があったことを条件に、S425以降の処理を続けるようにしてもよい。
【0141】
このようにすれば、他の情報端末21からコンテンツの転送を受ける際も、コンテンツポインタ又はコンテンツを周囲の空間から直接拾う(受け取る)感覚を情報端末21のユーザに抱かせることができる。
【0142】
(6)上記実施形態のコンテンツ提供システム11では、コンテンツサーバ17から取得するコンテンツについてファイルの形式のものを説明したが、コンテンツはファイル形式でなくてもよい。すなわち、ストリーミング形式であってもよいし、会員ポイント等の単なる数値情報であってもよい。
【0143】
(7)コードサーバ13において、情報端末21からコードを受信して対応する中間ポインタを情報端末21へ送信する際、課金処理を行うようにしてもよい。すなわち、情報端末21からコードの変換依頼を受けたことに応じて、そのコードに関係するコンテンツの提供者等から所定の料金を請求するための課金処理をコードサーバ13で行うようにしてもよい。また、管理サーバ15において、情報端末21から中間ポインタを受信して対応するコンテンツポインタを情報端末21へ送信する際、課金処理を行うようにしてもよい。すなわち、情報端末21から中間ポインタの変換依頼を受けたことに応じて、その中間ポインタに関係するコンテンツの提供者等から所定の料金を請求するための課金処理を管理サーバ15で行うようにしてもよい。
【0144】
このようにすれば、情報端末21によるコンテンツの取得に対応した利益を、コンテンツ提供システム11の管理者等が得ることができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲に記載した用語との対応を示す。
【0145】
情報端末21の制御部44が、コンテンツポインタ取得手段及びコンテンツ取得手段の一例であり、記憶部43が記憶手段の一例であり、加速度センサ36が検知手段の一例であり、マイク33、パケット通信部34、及びBluetooth通信部38がコード取得手段の一例である。
【0146】
また、GPS情報取得部41が位置取得手段の一例であり、時計部42が時間出力手段の一例である。
また、コードサーバ13が第2の変換サーバの一例であり、管理サーバ15が第3の変換サーバ及びコード送出サーバの一例である。
【0147】
また、情報端末21の制御部44が実行するコンテンツファイル取得処理のS285においてコンテンツポインタに追加する引数が、コンテンツ取得手段によりコンテンツポインタに加えられるオプション情報の一例である。
【0148】
また、情報端末21の制御部44が実行するコンテンツファイル取得処理のS240の結果、管理サーバ15からコンテンツポインタを取得する動作が、コンテンツポインタ取得ステップの一例である。コンテンツファイル取得処理のS250が、報知ステップの一例である。また、コンテンツファイル取得処理のS255が、検知ステップの一例である。また、コンテンツファイル取得処理のS275がコンテンツ取得ステップ及び記憶ステップの一例である。
【符号の説明】
【0149】
11…コンテンツ提供システム、13…コードサーバ、15…管理サーバ、17…コンテンツサーバ、19…コード送出装置、21…情報端末、23…コンテンツ提供者PC、25…ネットワーク、31…表示部、32…スピーカ、33…マイク、34…パケット通信部、35…音声通信部、36…加速度センサ、37…無線LAN通信部、38…Bluetooth通信部、39…カメラ部、40…操作部、41…GPS情報取得部、42…時計部、43…記憶部、44…制御部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報端末にコンテンツを提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、音等を利用して情報端末に対してコンテンツを特定可能なコンテンツポインタを提供し、情報端末がそのコンテンツポインタに対応するコンテンツを、インターネット等を介してコンテンツサーバより取得する技術が考えられている。一例としては、下記の非特許文献1に記載された技術が知られている。すなわち、音響ID(コンテンツポインタ)をテレビ視聴者に聞こえづらいようにテレビ音声に乗せてテレビ局から送信させ、視聴者の情報端末のマイクでテレビ音声を拾わせて音響IDを抽出させ、その音響IDに基づき、番組等に対応するコンテンツをコンテンツサーバから取得させて利用者に提供する仕組みが知られている。
【非特許文献1】新しい音響データ通信技術『インフォサウンド(INFOSOUND)』のテレビ番組での活用・実用化に向けた取り組みのお知らせ、[online]、[平成23年10月1日検索]、インターネット<URL:http://www.yamaha.co.jp/news/2011/11052501.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述したような仕組みを情報端末のユーザに広く利用してもらうため、本願発明者は、ユーザが情報端末の筐体に位置変化を与えること(例えば振ること)に連動して音響ID等のコンテンツポインタが取得されるように情報端末を構成することを一例として考えた。なぜなら、情報端末に位置変化を与える行為によって、ユーザの周囲の空間から音響ID等のコンテンツポインタ又はコンテンツを情報端末が直接的に拾う(受け取る)感覚をユーザに抱かせることができるからである。
【0004】
しかしながら、情報端末が利用される環境には、様々なノイズが存在するため、情報端末がコンテンツポインタの取得を開始して直ちに精度よくコンテンツポインタを取得できるとは限らない。また、情報端末に位置変化を与えるタイミングと、テレビ受信機等のコンテンツポインタ出力装置からコンテンツポインタが出力されているタイミングとが上手く合わなければ、情報端末は与えられた位置変化に連動してコンテンツポインタを取得できない。また、少なくとも、一単位のコンテンツポインタの送信時間長(例えば、一単位の音響IDに対応するテレビ音声がテレビ受信機のスピーカから出力されて完了するまでの時間分)だけ、情報端末においてコンテンツポインタの取得が開始されてから完了するまでに要する。すなわち、情報端末のユーザが情報端末に位置変化を与えてからすぐに情報端末によってコンテンツポインタの取得を完了できないことが十分に想定される。そして、このようにすぐにコンテンツポインタの取得を完了できないことが続けば、ユーザは上述した感覚を抱かなくなると考えられる。
【0005】
本願はこのような問題にかんがみなされたものであり、コンテンツポインタ又はコンテンツを周囲の空間から直接拾う(受け取る)感覚を情報端末のユーザにより抱かせることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)第1の態様
第1の態様にかかる情報端末は、筐体を有する情報端末であって、コンテンツポインタ取得手段と、コンテンツ取得手段と、記憶手段と、検知手段と、報知手段と、制御手段とを備える。コンテンツポインタ取得手段は、コンテンツを特定可能なコンテンツポインタを取得する。コンテンツ取得手段は、前記コンテンツポインタ取得手段によって取得された前記コンテンツポインタに基づくコンテンツを、コンテンツを記憶するコンテンツサーバより取得する。記憶手段は、前記コンテンツ取得手段により取得された前記コンテンツを記憶するための手段である。検知手段は、前記筐体の位置変化を検知する。報知手段は、ユーザへ各種情報を報知する。制御手段は、前記コンテンツポインタ取得手段により前記コンテンツポインタの取得が完了したことを少なくとも条件とし、前記筐体に対して所定の位置変化を与える行為をユーザにさせるための案内を前記報知手段に報知させ、前記検知手段が前記所定の位置変化を検知すると、取得していた前記コンテンツポインタに対応するコンテンツの取得を前記コンテンツ取得手段に開始させ、取得された前記コンテンツを前記記憶手段に記憶させる。
【0007】
なお、「筐体に対して所定の位置変化を与える行為」というのは、情報端末の重心位置が変化する行為とも言い換えられ、例えば、情報端末のユーザが水平状態に持った情報端末を上下に振る行為や、情報端末をラケットのように見立てて情報端末でボールを打つように振る行為や、情報端末を上方に持ち上げる行為等、様々な行為が考えられる。これら行為の案内方法としては、例えば、行為を説明する文章、図、アニメーションを報知手段としてのディスプレイに表示させたり、行為の説明音声を報知手段としてのスピーカから出力させたりする方法が考えられる。
【0008】
このような情報端末であれば、情報端末の筐体に位置変化を与える行為以前にコンテンツポインタの取得が完了しているため、情報端末の筐体に位置変化を与えるユーザの行為が空振りになったと(コンテンツポインタの取得に失敗したと)ユーザに認識されることがない。したがって、コンテンツポインタ又はコンテンツを周囲の空間から直接拾う(受け取る)感覚を情報端末のユーザにより抱かせることができる。
【0009】
(2)第2の態様
第2の態様にかかる情報端末は、第1の態様にかかる情報端末において、前記コンテンツポインタを特定可能なコードを取得するコード取得手段をさらに備える。そして、前記コンテンツポインタ取得手段は、前記コード取得手段によって前記コードが取得されると、前記コンテンツポインタと前記コードとを対応付けて記憶する第1の変換サーバに対して、前記コード取得手段が取得した前記コードを送信し、送信した前記コードに対応する前記コンテンツポインタを前記第1の変換サーバより取得するコンテンツポインタ取得処理を行うことを特徴とする。
【0010】
このような情報端末によれば、例えば、コードを、コンテンツポインタに比較して短くする等、コード及びコンテンツポインタの長さの調整がしやすくなり、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの実現が容易になる。また、第1の変換サーバにおいて、変換に対する課金も可能になる。
【0011】
(3)第3の態様
第3の態様にかかる情報端末は、第1の態様にかかる情報端末において、前記コンテンツポインタに対応付けられた中間ポインタを特定可能なコードを取得するコード取得手段をさらに備える。そして、前記コンテンツポインタ取得手段は、前記コード取得手段によって前記コードが取得されると、前記中間ポインタと前記コードとを対応付けて記憶する第2の変換サーバに対して、前記コード取得手段が取得した前記コードを送信し、送信した前記コードに対応する前記中間ポインタを取得し、さらに、前記コンテンツポインタと前記中間ポインタとを対応付けて記憶する第3の変換サーバに対して、前記第2の変換サーバより取得した前記中間ポインタを送信し、送信した前記中間ポインタに対応する前記コンテンツポインタを前記第3の変換サーバより取得するコンテンツポインタ取得処理を行うことを特徴とする。
【0012】
このような情報端末によれば、例えば、コードを、中間ポインタ及びコンテンツポインタに比較して短くする等、コード、中間ポインタ及びコンテンツポインタの長さの調整がしやすくなり、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの実現が容易になる。また、第1の変換サーバ又は第2の変換サーバにおいて、変換に対する課金も可能になる。
【0013】
(4)第4の態様
第4の態様にかかる情報端末は、第2又は第3の態様にかかる情報端末において、前記コードの取得方法に対応した複数の前記コード取得手段を有しており、前記コンテンツポインタ取得手段は、ある時点において複数の前記コード取得手段によってそれぞれ前記コードが取得できた場合は、予め定められていた前記コード取得手段の優先順位に基づいて選択した前記コードを前記コンテンツポインタ取得処理に用いることを特徴とする。
【0014】
このような情報端末であれば、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの管理者、コンテンツを提供する者等が、情報端末の利用される場所の環境に応じたコード送出方法を選択することが可能になり、コンテンツ提供システムの柔軟性が高まる。その結果、情報端末は、コードの取得に関して環境の影響を受けづらくなり、コードの取得可能性が高まる。
【0015】
(5)第5の態様
第5の態様にかかる情報端末は、第2又は第3の態様にかかる情報端末において、前記コードの取得方法に対応した複数の前記コード取得手段を有しており、前記コンテンツポインタ取得手段は、最先に取得できた前記コード取得手段による前記コードを前記コンテンツポインタ取得処理に用いることを特徴とする。
【0016】
このような情報端末であれば、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの管理者、コンテンツを提供する者等が、情報端末の利用される場所の環境に応じたコード送出方法を選択することが可能になり、コンテンツ提供システムの柔軟性が高まる。その結果、情報端末は、コードの取得に関して環境の影響を受けづらくなり、コードの取得可能性が高まる。
【0017】
(6)第6の態様
第6の態様にかかる情報端末は、第2又は第3の態様にかかる情報端末において、前記コード取得手段が、複数の情報端末が同時取得可能なコード搬送媒体によってコードを送出するコード送出装置より出力されたコード搬送媒体を入力し、その入力したコード搬送媒体から抽出して前記コードを取得することを特徴とする。
【0018】
なお、「複数の情報端末が同時取得可能なコード搬送媒体」としては、音、電波、光等が考えられる。
このような情報端末によれば、付近に存在する他の複数の情報端末と同一のコードを同時に取得することもできるため、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの管理者、コンテンツを提供する者等は短時間に多くの情報端末に対してコンテンツを提供することができる。
【0019】
(7)第7の態様
第7の態様にかかる情報端末は、第4又は第5の態様にかかる情報端末において、前記コード取得手段の少なくともいずれか一つが、複数の情報端末が同時取得可能なコード搬送媒体によってコードを送出するコード送出装置より出力されたコード搬送媒体を入力し、その入力したコード搬送媒体から抽出して前記コードを取得することを特徴とする。
【0020】
なお、「複数の情報端末が同時取得可能なコード搬送媒体」としては、音、電波、光等が考えられる。
このような情報端末によれば、付近に存在する他の複数の情報端末と同一のコードを同時に取得することもできるため、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの管理者、コンテンツを提供する者等は短時間に多くの情報端末に対してコンテンツを提供することができる。
【0021】
(8)第8の態様
第8の態様にかかる情報端末は、第2又は第3の態様にかかる情報端末において、前記情報端末の位置情報を取得することができる位置取得手段をさらに備える。そして、前記コード取得手段が、前記位置取得手段によって取得された前記位置情報を、コードを提供するコード送出サーバへネットワークを介して送信し、送信した前記位置情報に対応するコードを前記コード送出サーバより取得することを特徴とする。
【0022】
このような情報端末によれば、少なくとも位置情報を取得できれば、コード送出サーバへ問い合わせることによってコードを取得することができる。したがって、例えば騒音環境下などでは、音からコードを抽出する場合よりも位置情報に基づいてコード送出サーバからコードを取得するほうが、コードを取得できる確実性が高くなるため、より多くの場面で情報端末が利用されるようになると考えられる。
【0023】
(9)第9の態様
第9の態様にかかる情報端末は、第4,第5又は第7の態様にかかる情報端末において、前記情報端末の位置情報を取得することができる位置取得手段をさらに備える。そして、前記コード取得手段の少なくともいずれか一つが、前記位置取得手段によって取得された前記位置情報を、コードを提供するコード送出サーバへネットワークを介して送信し、送信した前記位置情報に対応するコードを前記コード送出サーバより取得することを特徴とする。
【0024】
このような情報端末によれば、少なくとも位置情報を取得できれば、コード送出サーバへ問い合わせることによってコードを取得することができる。したがって、例えば騒音環境下などでは、音からコードを抽出する場合よりも位置情報に基づいてコード送出サーバからコードを取得するほうが、コードを取得できる確実性が高くなるため、より多くの場面で情報端末が利用されるようになると考えられる。
【0025】
(10)第10の態様
第10の態様にかかる情報端末は、第2の態様、第2の態様にかかる第4〜第7のいずれかの態様にかかる情報端末において、前記情報端末の位置情報を取得することができる位置取得手段をさらに備え、前記コンテンツポインタ取得手段が、前記位置取得手段によって取得された前記位置情報も加えて前記コードを前記第1の変換サーバへ送信し、前記位置情報と前記コードとに対応する前記コンテンツポインタを前記第1の変換サーバより取得することを特徴とする。
【0026】
このような情報端末によれば、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの管理者、コンテンツを提供する者等が、情報端末の存在する場所に応じてコンテンツの取得可否や取得できるコンテンツをコントロールすることが可能になる。
【0027】
(11)第11の態様
第11の態様にかかる情報端末は、第3の態様、第3の態様にかかる第4〜第7のいずれかの態様にかかる情報端末において、前記情報端末の位置情報を取得することができる位置取得手段をさらに備え、前記コンテンツポインタ取得手段が、前記位置取得手段によって取得された前記位置情報も加えて前記中間ポインタを前記第3の変換サーバへ送信し、前記位置情報と前記中間ポインタとに対応する前記コンテンツポインタを前記第3の変換サーバより取得することを特徴とする。
【0028】
このような情報端末によれば、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの管理者、コンテンツを提供する者等が、情報端末の存在する場所に応じてコンテンツの取得可否や取得できるコンテンツをコントロールすることが可能になる。
【0029】
(12)第12の態様
第12の態様にかかる情報端末は、第2の態様、第2の態様にかかる第4〜第7のいずれかの態様にかかる情報端末において、現在の時間情報を出力することができる時間出力手段をさらに備え、前記コンテンツポインタ取得手段が、前記時間出力手段によって出力された前記時間情報も加えて前記コードを前記第1の変換サーバへ送信し、前記時間情報と前記コードとに対応する前記コンテンツポインタを前記第1の変換サーバより取得することを特徴とする。なお、本願でいう時間情報というのは、時間に関係する情報であれば、どのようなものでもよく、例えば、年月日、時、分、秒のうちのいずれか一つであってもよいし、任意の複数であってもよい。
【0030】
このような情報端末によれば、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの管理者、コンテンツを提供する者等が、時間情報に応じてコンテンツの取得可否や取得できるコンテンツをコントロールすることが可能になる。
【0031】
(13)第13の態様
第13の態様にかかる情報端末は、第3の態様、第3の態様にかかる第4〜第7のいずれかの態様にかかる情報端末において、現在の時間情報を出力することができる時間出力手段をさらに備え、前記コンテンツポインタ取得手段が、前記時間出力手段によって出力された前記時間情報も加えて前記中間ポインタを前記第3の変換サーバへ送信し、前記時間情報と前記中間ポインタとに対応する前記コンテンツポインタを前記第3の変換サーバより取得することを特徴とする。なお、本願でいう時間情報というのは、時間に関係する情報であれば、どのようなものでもよく、例えば、年月日、時、分、秒のうちのいずれか一つであってもよいし、任意の複数であってもよい。
【0032】
このような情報端末によれば、情報端末やコンテンツサーバ等からなるコンテンツ提供システムの管理者、コンテンツを提供する者等が、時間情報に応じてコンテンツの取得可否や取得できるコンテンツをコントロールすることが可能になる。
【0033】
(14)第14の態様
第14の態様にかかる情報端末は、第1〜第13のいずれかの態様にかかる情報端末において、前記コンテンツ取得手段が、前記検知手段が検知した位置変化の内容に対応したオプション情報を前記コンテンツポインタに加え、その加えられたコンテンツポインタに基づくコンテンツを前記コンテンツサーバより取得することを特徴とする。
【0034】
このような情報端末によれば、情報端末のユーザは、同一の場所に居ても情報端末に対して与える位置変化を変えることにより、情報端末が取得するコンテンツを変えることが可能になる。すなわち、コンテンツの取得に関する多様性が向上し、コンテンツを取得する行為に対する情報端末のユーザの興味が増すと考えられる。
【0035】
(15)第15の態様
第15の態様にかかる情報端末は、第1〜第14のいずれかの態様にかかる情報端末において、前記制御手段が、前記コンテンツ取得手段に前記コンテンツの取得を開始させるとき、コンテンツの取得を行うことを問う案内を前記報知手段に報知させることを特徴とする。
【0036】
このような情報端末によれば、情報端末の筐体に対して所定の位置変化を与えたことによってコンテンツ自体ではなくコンテンツを取得するための何かを周囲の空間から直接拾った(受け取った)という感覚を、情報端末のユーザにより抱かせることができる。また、ユーザが意図せずして所定の位置変化を与えてしまいコンテンツの取得が行われることを抑制することもできる。
【0037】
(16)第16の態様
第16の態様にかかるコンテンツ提供システムは、第1の態様にかかる情報端末と、コンテンツサーバとを備える。コンテンツサーバは、前記コンテンツポインタに対応付けてコンテンツを記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コンテンツポインタに対応するコンテンツを前記情報端末へ送信する。
【0038】
このようなコンテンツ提供システムであれば、第1の態様にかかる情報端末について記載した効果と同様の効果を奏する。
(17)第17の態様
第17の態様にかかるコンテンツ提供システムは、第2の態様にかかる情報端末と、第1の変換サーバと、コンテンツサーバとを備える。第1の変換サーバは、前記コードと前記コンテンツポインタとを対応付けて記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コードに対応する前記コンテンツポインタを前記情報端末へ送信する。コンテンツサーバは、前記コンテンツポインタに対応付けてコンテンツを記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コンテンツポインタに対応するコンテンツを前記情報端末へ送信する。
【0039】
このようなコンテンツ提供システムであれば、第1の態様にかかる情報端末について記載した効果と同様の効果に加え、第2の態様にかかる情報端末について記載した効果と同様の効果を奏する。
【0040】
(18)第18の態様
第18の態様にかかるコンテンツ提供システムは、第3の態様にかかる情報端末と、第2の変換サーバと、第3の変換サーバと、コンテンツサーバとを備える。第2の変換サーバは、前記コードと前記中間ポインタとを対応付けて記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コードに対応する前記中間ポインタを前記情報端末へ送信する。第3の変換サーバは、前記中間ポインタと前記コンテンツポインタとを対応付けて記憶しており、前記情報端末によって指定された前記中間ポインタに対応する前記コンテンツポインタを前記情報端末へ送信する。コンテンツサーバは、前記コンテンツポインタに対応付けてコンテンツを記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コンテンツポインタに対応するコンテンツを前記情報端末へ送信する。
【0041】
このようなコンテンツ提供システムであれば、第1の態様にかかる情報端末について記載した効果と同様の効果に加え、第3の態様にかかる情報端末について記載した効果と同様の効果を奏する。
【0042】
(19)第19の態様
第19の態様にかかるプログラムは、コンテンツポインタ取得ステップと、報知ステップと、検知ステップと、コンテンツ取得ステップと、記憶ステップとを、筐体を有するコンピュータに実行させるためのプログラムである。コンテンツポインタ取得ステップでは、コンテンツを特定可能なコンテンツポインタを取得する。報知ステップでは、少なくとも前記コンテンツポインタ取得ステップによりコンテンツポインタの取得が完了したことを条件とし、前記コンピュータの筐体に対して所定の位置変化を与える行動をユーザに起こさせるための案内を報知する。検知ステップでは、前記報知ステップによる前記案内に基づく前記所定の位置変化を検知する。コンテンツ取得ステップでは、前記検知ステップにより前記所定の位置変化が検知されると、前記コンテンツポインタ取得ステップにより取得していた前記コンテンツポインタに対応するコンテンツを、コンテンツを記憶するコンテンツサーバより取得する。記憶ステップでは、前記コンテンツ取得ステップにより取得された前記コンテンツを、コンテンツを記憶可能な記憶手段に記憶させる。
【0043】
このようなプログラムを、情報端末が内蔵するコンピュータ(CPU)に実行させれば、その情報端末は、上述した第1の態様にかかる情報端末と同様の作用及び効果を奏する。また、プログラムはネットワーク等を用いて流通させることも可能である上、情報端末におけるプログラムの入れ替えは、部品の入れ替えに比較して容易である。したがって、情報端末の機能向上を容易に行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】コンテンツ提供システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】情報端末の構成を示すブロック図である。
【図3】管理サーバが実行するコンテンツ登録処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】コンテンツ提供者PCに表示される画面例である。
【図5】コンテンツ登録処理におけるデータの流れを説明するための説明図である。
【図6】情報端末が実行するコンテンツファイル取得処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】コンテンツファイル取得処理におけるデータの流れを説明するための説明図である。
【図8】情報端末に表示される画面例である。
【図9】情報端末に表示される画面例である。
【図10】情報端末が実行するコンテンツ転送処理(送信側)を説明するためのフローチャートである。
【図11】情報端末に表示される画面例である。
【図12】情報端末が実行するコンテンツ転送処理(受信側)を説明するためのフローチャートである。
【図13】情報端末に表示される画面例である。
【図14】情報端末に表示される画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【0046】
[構成の説明]
図1を用いて実施形態のコンテンツ提供システム11の構成について説明する。なお、本願でいう「コンテンツ」というのは、テキスト、画像、音楽、動画、HTML5、アプリケーションプログラム、割引クーポン、会員ポイント等のネットワーク上で流通可能な電子情報を意味する。
【0047】
コンテンツ提供システム11は、コードサーバ13と、管理サーバ15と、コンテンツサーバ17と、複数のコード送出装置19(19a,19b,19c,…)と、複数の情報端末21(21a,21b,21c,…)と、複数のコンテンツ提供者PC23(23a,23b,23c,…)と、これらが接続されたネットワーク25とを備える。
【0048】
コードサーバ13は、周知のコンピュータから構成され、プログラムに基づいて処理を実行して各種の機能を実現する。機能の一例としては、デコード機能及びコード発行機能を有する。デコード機能は、コードファイルと中間ポインタとの対応情報を記憶し情報端末21からコードが指定されて問い合わせを受けると、そのコードに対応する中間ポインタを情報端末21へ送信する機能である。また、コード発行機能は、管理サーバ15から中間ポインタが指定されてコードの発行を依頼されると、発行可能なコード(未使用のコード)の中から一のコードを選択し、そのコードに対応するコードファイルを管理サーバ15へ送信するとともに、指定された中間ポインタと選択したコードとを対応付けて記憶する機能である。
【0049】
管理サーバ15は、周知のコンピュータから構成され、プログラムに基づいて処理を実行して各種の機能を実現する。機能の一例としては、ユーザ管理機能、コンテンツ提供者管理機能、コンテンツ管理機能、及びコード管理機能有する。
【0050】
ユーザ管理機能は、情報端末21のユーザに関する情報を管理する機能であり、ユーザの属性(年齢、性別、居住地区等)や、情報端末21によるコンテンツポインタの取得に関するログ等を記録し、各種のマーケティングのためのデータを提供する機能である。
【0051】
コンテンツ提供者管理機能は、コンテンツを提供する広告主やイベント主催者等に関する情報を管理する機能である。コンテンツ管理機能は、コンテンツ提供者から提供されたコンテンツをコンテンツサーバ17へ登録し、そのコンテンツにアクセスする際に用いるコンテンツポインタを管理する機能である。コード管理機能は、コンテンツポインタと中間コードとの対応を管理する機能である。
【0052】
コンテンツサーバ17は、周知のコンピュータから構成され、コンテンツ記憶機能を有する。コンテンツ記憶機能は、記憶部にコンテンツファイルを記憶するとともに情報端末21によるコンテンツポインタに基づくアクセスによって該当するコンテンツファイルを情報端末21に提供する機能である。
【0053】
コード送出装置19は、例えば、テレビ受信機、ラジオ受信機、電子看板装置(街中等で映像と音声とを出力する装置)、スピーカを備えたパーソナルコンピュータ(PC)、近距離無線通信であるBluetooth通信によりコードを送出するBluetooth通信装置(「Bluetooth」は登録商標。以下同様。)、主に音を出力することを目的とした音出力装置等であり、コードを情報端末21へ送信することができる。なお、コード送出装置19が音によってコードを送出するものである場合、そのコード送出装置19は、非可聴域(超音波領域)にコードが埋め込まれた音や、人に聞こえづらい形式(音声透かしの形式)で可聴域にコードが埋め込まれた音を出力することができる。また、図1ではコード送出装置19は、ネットワーク25に接続されているが、接続されていなくてもよい。また、コード送出装置19は、コード送出装置19の内部にコードが記憶されてコードを出力するように構成されていてもよいし、放送局やコンテンツ提供者PC23等から受信したコードを出力するように構成されていてもよい。
【0054】
情報端末21は、例えば、スマートフォン、電子タブレット、PDA等の筐体を有する携帯型のコンピュータである。情報端末21の内部構成の一例としては、図2のような構成が考えられる。すなわち、表示部31と、スピーカ32と、マイク33と、パケット通信部34と、音声通信部35と、加速度センサ36と、無線LAN通信部37と、Bluetooth通信部38と、カメラ部39と、操作部40と、GPS情報取得部41と、時計部42、記憶部43と、制御部44とを備える。
【0055】
表示部31は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の画像を表示することができるデバイスである。なお、表示部31は、操作部40としてのタッチパネルと一体に構成されていてもよい。
【0056】
スピーカ32は、電気信号を音声に変換して出力するデバイスである。
マイク33は、音声を入力して電気信号に変換し、制御部44へ出力するデバイスである。なお、音声としては可聴領域の音に限らず、非可聴域(超音波領域)の音も入力して電気信号に変換することができる。
【0057】
パケット通信部34は、3GやLTEによるデータ通信を実現するデバイスである。パケット通信部34は、ネットワーク25に接続してコードサーバ13、管理サーバ15、及びコンテンツサーバ17とデータ通信を行うことができる。
【0058】
音声通信部35は、PHSや3Gにより、固定電話や携帯電話等との音声通信を実現するデバイスである。
加速度センサ36は、情報端末21の位置変化に伴う加速度を検知することができるデバイスである。この加速度の情報から情報端末21の位置変化を推測することが可能である。加速度センサ36の検出軸数は、3軸以上が好ましく複数のセンサを組み合わせて6軸の検出ができると好ましい。
【0059】
無線LAN通信部37は、IEEE802.11b,g,n等によるデータ通信を実現するデバイスである。無線LAN通信部37は、無線LANのアクセスポイントを介してネットワーク25に接続することができる。
【0060】
Bluetooth通信部38は、Bluetooth通信を実現するデバイスであり、各種のBluetoothデバイスと接続してデータ通信を行うことができる。他の情報端末21と接続してデータ通信を行うこともできる。
【0061】
カメラ部39は、CCD、CMOS等の撮像素子を有するデバイスであり、撮像した画像の情報を制御部44へ出力することができる。
操作部40は、メカニカルなキーやタッチパネル等のデバイスであり、情報端末21のユーザからの各種操作指令を受け付け、制御部44へその操作指令を出力することができる。
【0062】
GPS情報取得部41は、GPS衛星からの信号を受信してその信号に基づいて情報端末21の現在位置を算出し、その位置情報を制御部44へ出力する。
時計部42は、現在の年月日、時、分、及び秒を保持する時計であり、これら時間情報を1秒ごとに更新するとともに制御部44へ出力する。
【0063】
記憶部43は、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶デバイスからなり、制御部44が実行するオペレーティングシステムや、各種のアプリケーションプログラムを記憶している。また、記憶部43は、コンテンツサーバ17から取得したコンテンツファイルを記憶することができる。
【0064】
制御部44は、CPU、ROM、RAM、上記各部とのインタフェース等からなり、記憶部43に記憶されているプログラムをRAMにロードすることによって各種処理を実行することができる。
【0065】
説明を図1に戻し、コンテンツ提供者PC23は、コンテンツ提供者(広告主、イベント主催者等)が有する周知のPCであり、コンテンツ提供者がコンテンツ提供者PC23のネットワークブラウザを用いることにより、ネットワーク25を介して管理サーバ15及び一部のコード送出装置19へアクセスすることができる。
【0066】
ネットワーク25は、インターネット等のパケット通信網であり、接続された機器間でのデータをやりとりすることができる。
[動作の説明]
次にコンテンツ提供システム11の動作について説明する。コンテンツ提供者がコンテンツをコンテンツサーバ17に登録する際の動作、情報端末21のユーザがコンテンツを取得する際の動作、複数の情報端末21間でコンテンツを転送する際の動作等を順に説明する。
【0067】
(1)コンテンツ登録処理
コンテンツ提供者がコンテンツをコンテンツサーバ17に登録する際のコンテンツ提供システム11の動作について、管理サーバ15が実行するコンテンツ登録処理(図3のフローチャート)を中心にして説明する。なお、コンテンツ登録処理は、コンテンツ提供者PC23のネットワークブラウザによって、コンテンツを登録するためのページにアクセスがあった際に実行が開始される。また、以下の説明では、一台のコンテンツ提供者PC23からアクセスがあった場合を説明するが、複数のコンテンツ提供者PC23から管理サーバ15へアクセスがあった場合は、それぞれのコンテンツ提供者PC23からのアクセスに対応してそれぞれコンテンツ登録処理を管理サーバ15は実行する。
【0068】
管理サーバ15は、プログラムに基づいてコンテンツ登録処理の実行を開始すると、コンテンツを登録するための登録画面を、アクセスのあったコンテンツ提供者PC23へ送信する(S105)。登録画面の一例としては、図4(A)に示す画面が考えられる。すなわち、コンテンツ種別(例えば、HTML5、音楽、ビデオ、クーポン又はポイント)とコンテンツファイルとを指定し、その指定したコンテンツファイルを登録(アップロード)することが可能な画面である。
【0069】
説明を図3に戻し、管理サーバ15は、コンテンツ提供者PC23のネットワークブラウザ上で登録ボタンが押下されたか否かを判定する(S110)。登録ボタンが押下されたと判定した場合は(S110:Yes)、S115へ処理を移行し、登録ボタンが押下されていないと判定した場合は、本ステップ(S110)にとどまる。
【0070】
登録ボタンが押下されたと判定した場合に進むS115では、管理サーバ15は、コンテンツ提供者PC23から送信されるコンテンツファイルを受信し、そのままコンテンツサーバ17へ送信してコンテンツファイルを記憶させる。なお、その際、コンテンツサーバ17におけるコンテンツファイルの記憶位置を示すコンテンツポインタ(例えば、コンテンツにアクセスするためのURL)を特定する。一方、コンテンツサーバ17は、管理サーバ15より送信されたコンテンツファイルを記憶部に記憶する。
【0071】
続いて、管理サーバ15は、特定したコンテンツポインタに対応づいた中間ポインタを新たに発行し、コンテンツポインタと中間ポインタとを対応付けて記憶部に記憶する(S120)。中間ポインタとしては、数バイト程度の文字列が考えられる。中間ポインタを発行する理由は、コンテンツポインタが例えばURLである場合は数10バイトに及ぶ可能性があるため、それよりも短い情報符号である中間ポインタを利用した方がデータの授受の点で利点があるからである。
【0072】
続いて、管理サーバ15は、発行した中間ポインタをコードサーバ13に送信してコードの発行を依頼する(S125)。コードの発行の依頼を受けたコードサーバ13は、未使用のコードを選択し中間ポインタと対応付けて記憶部に記憶するとともに、コードを発行した旨の情報を管理サーバ15へ送信する。
【0073】
コードを発行した旨の情報をコードサーバ13より受信した管理サーバ15は、コードファイルのダウンロード画面をコンテンツ提供者PC23へ送信する(S130)。ダウンロード画面の一例としては、図4(B)に示す画面が考えられる。すなわち、ダウンロードするコードファイルの種別を選択し、コードファイルのダウンロードを行うことが可能な画面である。
【0074】
説明を図3に戻し、管理サーバ15は、コンテンツ提供者PC23のネットワークブラウザ上でダウンロードボタンが押下されたか否かを判定する(S135)。ダウンロードボタンが押下されたと判定した場合は(S135:Yes)、S140へ処理を移行し、ダウンロードボタンは押下されていないと判定した場合は(S135:No)、本ステップ(S135)にとどまる。
【0075】
ダウンロードボタンが押下されたと判定した場合に進むS140では、管理サーバ15は、S125に対応して発行したコードに基づき、コンテンツ提供者PC23のネットワークブラウザ上で選択された種類のコードファイル(例えば、音声ファイル、テキストファイル等)を生成し、その生成したコードファイルをコンテンツ提供者PC23へ送信する。コードファイルを受信したコンテンツ提供者PC23は、コードファイルを記憶部に記憶する。そして、管理サーバ15は、本処理(コンテンツ登録処理)を終了する。
【0076】
このようにしてコンテンツ提供者PC23に記憶されたコードファイルは、この後、コンテンツ提供者により、コード送出装置19がそのコードファイルに基づくコードを送出するように設定される。なお、コード送出装置19ではなく、情報端末21の位置情報に基づいて管理サーバ15からコードを取得できるようにするためには、コンテンツ提供者が、別途、管理サーバ15にコードとそのコードが取得できる場所に関する条件を登録する手順を踏まなければならない。
【0077】
ここで、図5の説明図を用いて、コンテンツ登録処理におけるデータの流れを説明する。コンテンツ提供者PC23からコンテンツファイルが管理サーバ15を経由してコンテンツサーバ17へ記憶される。その際、コンテンツサーバ17におけるコンテンツファイルの記憶位置を示すコンテンツポインタが管理サーバ15で特定され、管理サーバ15の記憶部に記憶される。そして、そのコンテンツポインタに対応づいた中間ポインタを管理サーバ15が発行し、その発行した中間ポインタをコンテンツポインタに対応付けて記憶部に記憶する。
【0078】
続いて、管理サーバ15は、発行した中間ポインタをコードサーバ13へ送信する。中間ポインタを受信したコードサーバ13は、未使用のコードを選択して中間ポインタと対応付けて記憶部に記憶する。そして、コードサーバ13は、選択したコードに基づくコードファイルをコンテンツ提供者PC23へ送信し、コードファイルを受け取ったコンテンツ提供者PC23はそれを記憶する。
【0079】
これにより、コンテンツサーバ17にはコンテンツファイルが記憶され、管理サーバ15にはコンテンツポインタと中間ポインタとが対応付けて記憶され、コードサーバ13には中間ポインタとコードとが対応付けて記憶される。
【0080】
(2)コンテンツファイル取得処理
次に、情報端末21のユーザがコンテンツファイルの取得を行う際のコンテンツ提供システム11の動作について、情報端末21(より正確には制御部44)が実行するコンテンツファイル取得処理(図6のフローチャート)を中心にして説明する。なお、コンテンツファイル取得処理は、情報端末21の記憶部43に記憶されているアプリケーションプログラムであってコンテンツファイルの取得等を行うためのアプリケーションプログラム(以下、「本件プログラム」とも称す。)がユーザの操作によって起動されると実行が開始される。また、以下の説明では、一台のコンテンツ提供者PC23においてコンテンツファイルの取得が行われる場合を説明するが、各情報端末21においても同様のユーザ操作があればコンテンツファイル取得処理の実行が開始される。
【0081】
情報端末21の制御部44は、本件プログラムに基づいてコンテンツファイル取得処理の実行を開始すると、パケット通信部34を介して現在の位置情報を管理サーバ15へ送り、現時点で取得可能なコンテンツファイルを示すコンテンツファイルリストを、パケット通信部34を介して管理サーバ15から取得する(S205)。なお、位置情報は、GPS情報取得部41より取得できればそれを用いるが、取得できなければ無線LAN通信部37が通信可能なアクセスポイントの情報に基づく位置情報を、パケット通信部34を介して位置情報提供サーバから取得し、それも利用できなければパケット通信部34又は音声通信部35が通信する基地局の情報に基づく位置情報を、パケット通信部34を介して位置情報提供サーバから取得して利用する。また、コンテンツファイルリストの一例としては、コンテンツの中間ポインタ、コンテンツの種別(例えば、HTML5、音楽、ビデオ、クーポン及びポイント)、及び、コンテンツに対応するコードの取得方法(例えば、超音波によってコード送出装置19から送信されるコードを取得する方法、Bluetoothによってコード送出装置19から送信されるコードを取得する方法、位置情報に基づいて管理サーバ15に問い合わせることによって当該位置情報に対応するコードであって現在日時に対応するコードを取得する方法等)が対応付けられて一覧になったものが考えられる。
【0082】
続いて情報端末21の制御部44は、取得したコンテンツファイルリストに基づいて、コードを取得可能な方法によってコードの取得を試みる(S210)。具体的には、超音波による方法については、情報端末21のマイク33の機能をオンにし、コード送出装置19から送信され超音波をマイク33が入力して電気信号に変換し、その電気信号を制御部44が入力して解析し、コードを抽出する。また、Bluetoothによる方法については、Bluetooth通信部38をオンにし、コード送出装置19から送出される電波をBluetooth通信部38が入力してコードを抽出し制御部44が受け取る。また、位置情報に基づいて管理サーバ15から取得する方法については、GPS情報取得部41等によって取得できた位置情報を、パケット通信部34を介して管理サーバ15へ送信し、送信した位置情報に対応するコードを、パケット通信部34を介して管理サーバ15から受信する。
【0083】
続いて情報端末21の制御部44は、一定時間内(例えば5秒以内)にいずれかの方法によってコードの取得に成功したか否かを判定する(S215)。いずれかの方法によってコードの取得に成功した場合は(S215:Yes)、S220へ処理を移行し、いずれの方法によってもコードの取得に成功しなかった場合は(S215:No)、S290へ処理を移行する。なお、コードの一例としては、“000000123”というようなテキストコードが考えられる。
【0084】
いずれの方法によってもコードの取得に成功しなかった場合に進むS290では、情報端末21の制御部44は、コードの取得に失敗した旨を示すエラー画面を表示部31に表示させ、本処理(コンテンツファイル取得処理)を終了する。
【0085】
一方、いずれかの方法によってコードの取得に成功した場合に進むS220では、情報端末21の制御部44は、取得したコードを、パケット通信部34を介してコードサーバ13へ送信する。なお、複数の方法によってコードの取得に成功した場合は、予め設定された優先順位に基づく方法によって取得されたコードを選択してコードサーバ13へ送信する方法や、最初に取得できたコードを選択してコードサーバ13へ送信する方法が考えられる(後者の方法の場合はS215で一定時間待機する必要はない)。なお、優先順位としては、例えば、第1位:位置情報に基づいて管理サーバ15に問い合わせることによって当該位置情報に対応するコードであって現在日時に対応するコードを取得する方法、第2位:Bluetoothによってコード送出装置19から送信されるコードを取得する方法、第3位:超音波によってコード送出装置19から送信されるコードを取得する方法、といった順位が考えられる。この優先順位は、技術の発展に伴い変化することも考えられるため、パフォーマンス等の実情に合わせてコンテンツ提供システム11の管理者やコンテンツ提供者等が変更できるようになっていることが好ましい。
【0086】
続いて情報端末21の制御部44は、パケット通信部34を介してコードサーバ13から、S220で送信したコードに対応する中間ポインタを受信する(S225)。なお、中間ポインタの一例としては、“20110915_20111015_0x_10_xxx_0x_ff_xx”というようなテキスト形式が考えられる。
【0087】
続いて情報端末21の制御部44は、位置情報をGPS情報取得部41から取得する(S230)。なお、位置情報は、GPS情報取得部41より取得できればそれを用いるが、取得できなければ無線LAN通信部37が通信可能なアクセスポイントの情報に基づく位置情報を、パケット通信部34を介して位置情報提供サーバより取得し、それも利用できなければパケット通信部34又は音声通信部35が通信する基地局の情報に基づく位置情報を、パケット通信部34を介して位置情報提供サーバより取得して利用する。
【0088】
続いて情報端末21の制御部44は、現在の時間情報を時計部42から取得し、S225で取得した中間ポインタ及びS230で取得した位置情報とともにこれらの情報を、パケット通信部34を介して管理サーバ15へ送信する(S240)。なお、現在の時間情報としては、例えば、年月日、時、分、及び秒が考えられる。
【0089】
これらの情報を受信した管理サーバ15は、これらの情報に対応するコンテンツポインタを情報端末21へ送信する。なお、コンテンツポインタの一例としては、“http://www.xxx.co.jp/xxxxx/xxx.mpg”というようなURLが考えられる。また、コンテンツ提供者が管理サーバ15へ予め登録することにより、情報端末21から受信した時間情報や位置情報に応じ、対応するコンテンツポインタが変わるようにすることもできる。例えば、午前か午後か、関東地区であるか関西地区であるかによって、コンテンツポインタ(すなわち、取得できるコンテンツファイル)が変わるように登録してもよい。また、コンテンツ提供者等がコンテンツの配布に関して時間や地区で制限することを望む場合も多いため、特定の期間だけ、又は、特定の地区だけコンテンツポインタが取得できるように登録できるようにしてもよい。
【0090】
続いて情報端末21の制御部44は、管理サーバ15から正常にコンテンツポインタを受信できたか否かを判定する(S245)。ここでいう正常にコンテンツポインタを受信できない場合というのは、例えば、S240へ送信した中間ポインタが、情報端末21が存在する位置では取得が許されていないものであった場合や、期限が切れたものであった場合等が考えられる。情報端末21の制御部44は、正常にコンテンツポインタを受信できたと判定した場合は(S245:Yes)、S250へ処理を移行し、正常にコンテンツポインタを受信できなかったと判定した場合は(S245:No)、S290へ処理を移行する。正常にコンテンツポインタを受信できなかった場合に進むS290では、情報端末21の制御部44は、コンテンツポインタを受信できなかった旨を示すエラー画面を表示部31に表示させ、本処理(コンテンツファイル取得処理)を終了する。
【0091】
一方、正常にコンテンツポインタを受信できなかった場合に進むS250では、情報端末21の制御部44は、情報端末21に所定の位置変化を与えるための行為を行う案内を表示部31に表示させる。行為の例としては、水平状態に持った情報端末を上下に振る行為や、情報端末をラケットのように見立てて情報端末でボールを打つように振る行為や、情報端末を上方に持ち上げる行為等、様々な行為が考えられる。これら行為の表示方法としては、例えば、行為を説明する文章、図、アニメーションを表示させる方法が考えられる。なお、所定の位置変化は複数種類あってもよい(例えば、1回の上下動、2回の上下動、及び、3回の上下動の3種類)。
【0092】
続いて情報端末21の制御部44は、加速度センサ36からの加速度情報の取得を開始し、情報端末21(筐体)の位置変化の検出を開始する(S255)。
続いて情報端末21の制御部44は、所定の位置変化があったか否かを判定する(S260)。所定の位置変化があったと判定した場合は(S260:Yes)、S265へ処理を移行し、所定の位置変化がなかったと判定した場合は(S260:No)、所定の位置変化があるまで本ステップ(S260)にとどまる。
【0093】
所定の位置変化があったと判定した場合に進むS265では、コンテンツサーバ17からコンテンツファイルを受信するか否かのメッセージを表示部31に表示させる。
続いて情報端末21の制御部44は、コンテンツファイルの受信の指示を、操作部40を介してユーザから受けたか否かを判定する(S270)。コンテンツファイルの受信の指示を受けたと判定した場合は(S270:Yes)、S275へ処理を移行し、コンテンツファイルの受信の指示を受けていない、すなわち受信しない旨の指示を受けたと判定した場合は(S270:No)、本処理(コンテンツファイル取得処理)を終了する。
【0094】
コンテンツファイルの受信の指示を受けたと判定した場合に進むS275では、情報端末21の制御部44は、位置変化に応じた引数をコンテンツポインタに追加し、その追加したコンテンツポインタに基づいてコンテンツサーバ17からコンテンツファイルを取得してコンテンツポインタと対応付けて記憶部43に記憶させる。例えば、位置変化が1回の上下動であった場合は、コンテンツポインタとしてのURL“http://www.xxx.co.jp/xxxxx/xxx.cgi”に引数として“001”を追加して“http://www.xxx.co.jp/xxxxx/xxx.cgi?id=001”とする。また、位置変化が2回の上下動であった場合は、コンテンツポインタとしてのURL“http://www.xxx.co.jp/xxxxx/xxx.cgi”に引数として“002”を追加して“http://www.xxx.co.jp/xxxxx/xxx.cgi?id=002”とする。なお、位置変化について複数種類設定されていない場合は、引数を追加しないようにすればよい。このようなコンテンツポインタに基づいてコンテンツファイルの取得要求を受けたコンテンツサーバ17は、該当するコンテンツファイルを特定し、その特定したコンテンツファイルを、ネットワーク25を介して情報端末21へ送信する。
【0095】
情報端末21の制御部44は、コンテンツの取得を終えると、コンテンツファイルの受信が完了した旨を表示部31に表示させ(S280)、本処理(コンテンツファイル取得処理)を終了する。
【0096】
ここで、図7の説明図を用いて、コンテンツファイル取得処理におけるデータの流れの一例を説明する。情報端末21はコード送出装置19等からコードを取得すると、取得したコードをコードサーバ13へ送信する。コードサーバ13は、情報端末21からコードを受信すると、対応する中間ポインタを特定し、その特定した中間ポインタを情報端末21へ送信する。中間ポインタを受信した情報端末21は、その中間ポインタを管理サーバ15へ送信する。中間ポインタを受信した管理サーバ15は、受信した中間ポインタに対応するコンテンツポインタを特定し、その特定したコンテンツポインタを情報端末21へ送信する。コンテンツポインタを受信した情報端末21は、情報端末21に対して所定の位置変化を与えるようにユーザに促し、所定の位置変化を検知すると、コンテンツポインタに基づいてコンテンツサーバ17からコンテンツファイルの取得を行う。そして、情報端末21はコンテンツファイルを記憶部43に記憶させる。
【0097】
これにより、情報端末21は、コード送出装置19から取得したコードに対応するコンテンツを取得することができる。しかも、情報端末21に対して所定の位置変化を与えるように情報端末21のユーザに案内がなされた際には既にコンテンツポインタが情報端末21において特定されており、後はコンテンツファイルを取得するだけの状態になっている。
【0098】
次に、図8及び図9を用いて情報端末21の表示部31に表示される主な画面の例について説明する。
図8(A)は、情報端末21の記憶部43に記憶されている本件プログラムがユーザの操作によって起動された後に表示部31に表示される画面の例である。本画面は、スナップ機能(コンテンツファイルの取得を行う機能)が起動中であることが表示されており、この画面が表示されている間に、上述したコンテンツファイル取得処理におけるS205〜S245が実行される。
【0099】
図8(B)は、スナップすれば(手首の動きによって情報端末21を振れば)コンテンツファイルを取得できることが示された画面の例である。上述したコンテンツファイル取得処理のS250において表示部31に表示される画面例である。
【0100】
図8(C)は、コンテンツファイルが取得できないことが示された画面の例である。上述したコンテンツファイル取得処理のS245において否定判定の後、S290において表示部31に表示される画面例である。
【0101】
図8(D)は、スナップが正常であったこと、コンテンツファイルのダウンロードが可能であること、及び、コンテンツファイルのダウンロードを行うか否かを問うことが示された画面の例である。上述したコンテンツファイル取得処理のS265において表示部31に表示される画面例である。
【0102】
図9(A)は、コンテンツファイルのダウンロード中であることが示された画面の例である。上述したコンテンツファイル取得処理のS275の実行中に表示部31に表示される画面例である。
【0103】
図9(B)は、コンテンツファイルのダウンロードを完了したことが示された画面の例である。上述したコンテンツファイル取得処理のS280において表示部31に表示される画面例である。
【0104】
(3)コンテンツ転送処理
次に、情報端末21の記憶されているコンテンツが別の情報端末21に転送される際の情報端末21の動作について説明する。この動作について、送信側の情報端末21の制御部44が実行するコンテンツ転送処理(送信側)と、受信側の情報端末21の制御部44が実行するコンテンツ転送処理(受信側)とに分けて説明する。なお、本例では、情報端末21の記憶部43に記憶されているコンテンツファイルそのものが、直接、別の情報端末21に転送されるわけではなく、コンテンツポインタが転送され、その後、コンテンツポインタに対応するコンテンツファイルがコンテンツサーバ17から取得されることによって、コンテンツファイルが転送されたように情報端末21のユーザに認識させるようになっている。
【0105】
(3−1)コンテンツ転送処理(送信側)
送信側の情報端末21の操作部40がユーザによって操作され、コンテンツファイルが指定されてコンテンツファイルの転送を行う旨の指示が制御部44に与えられると、制御部44は、本件プログラムに基づいて図10に示すようなコンテンツ転送処理(送信側)の実行を開始する。
【0106】
コンテンツ転送処理(送信側)の実行を開始すると、制御部44は、Bluetooth通信部38を介して受信側の情報端末21とペアリングを行う(S305)。
続いて制御部44は、ペアリングに成功したか否かを判定する(S310)。ペアリングに成功したと判定した場合は(S310:Yes)、S320へ処理を移行し、ペアリングに成功していない、すなわち失敗したと判定した場合は(S310:No)、S315へ処理を移行する。
【0107】
ペアリングに失敗したと判定した場合に進むS315では、制御部44は、受信側の情報端末21との通信に失敗した旨を表示部31に表示させ、本処理(コンテンツ転送処理(送信側))を終了する。
【0108】
一方、ペアリングに成功したと判定した場合に進むS320では、制御部44は、情報端末21のユーザへコンテンツファイル(実際はコンテンツポインタ)を送信するための行為を行う旨の表示を表示部31に表示させる。行為の例としては、水平状態に持った情報端末を上下に振る行為や、情報端末をラケットのように見立てて情報端末でボールを打つように振る行為や、情報端末を上方に持ち上げる行為等、様々な行為が考えられる。表示方法としては、例えば、行為を説明する文章、図、アニメーションを表示させる方法が考えられる。
【0109】
続いて情報端末21の制御部44は、加速度センサ36からの加速度情報の取得を開始し、情報端末21(筐体)の位置変化の検出を開始する(S325)。
続いて情報端末21の制御部44は、所定の位置変化があったか否かを判定する(S330)。所定の位置変化があったと判定した場合は(S330:Yes)、S335へ処理を移行し、所定の位置変化がなかったと判定した場合は(S330:No)、所定の位置変化があるまで本ステップ(S330)にとどまる。
【0110】
所定の位置変化があったと判定した場合に進むS335では、指定されていたコンテンツファイルに対応するコンテンツポインタを記憶部43から読み出し、Bluetooth通信部38を介して受信側の情報端末21へ送信する。
【0111】
続いて、情報端末21の制御部44は、コンテンツの送信が完了した旨を表示部31に表示させ(S340)、本処理(コンテンツ転送処理(送信側))を終了する。
次に、図11を用い、送信側の情報端末21の表示部31に表示される主な画面の例について説明する。
【0112】
図11(A)は、過去に取得したコンテンツの名称一覧を示す「マイスナップ画面」である。当該画面では、いずれかのコンテンツ名称を選択することができるようになっている。
【0113】
図11(B)は、図11(A)の画面においていずれかのコンテンツ名称を選択した際に表示部31に表示される画面の一例である。コンテンツを確認(例えば、コンテンツが動画であった場合はその再生)をするか、コンテンツを転送するかを選択することができる。この画面においてコンテンツの転送を選択すると上述したコンテンツ転送処理(送信側)の実行が開始される。
【0114】
図11(C)は、スナップすれば(手首の動きによって情報端末21を振れば)コンテンツを転送できることが示された画面の例である。上述したコンテン転送処理(送信側)のS320において表示部31に表示される画面例である。
【0115】
図11(D)は、コンテンツの転送を完了したことが示された画面の例である。上述したコンテンツ転送処理(送信側)のS340において表示部31に表示される画面例である。
【0116】
(3−2)コンテンツ転送処理(受信側)
次に受信側の情報端末21について説明する。受信側の情報端末21の操作部40がユーザによって操作され、コンテンツファイルの転送を受け入れる旨の指示が制御部44に与えられると、制御部44は、本件プログラムに基づいて図12に示すようなコンテンツ転送処理(受信側)の実行を開始する。
【0117】
コンテンツ転送処理(受信側)の実行を開始すると、制御部44は、Bluetooth通信部38を介して送信側の情報端末21とペアリングを行う(S405)。
続いて制御部44は、ペアリングに成功したか否かを判定する(S410)。ペアリングに成功したと判定した場合は(S410:Yes)、S420へ処理を移行し、ペアリングに成功していない、すなわち失敗したと判定した場合は(S410:No)、S415へ処理を移行する。
【0118】
ペアリングに失敗したと判定した場合に進むS415では、制御部44は、受信側の情報端末21との通信に失敗した旨を表示部31に表示させ、本処理(コンテンツ転送処理(受信側))を終了する。
【0119】
一方、ペアリングに成功したと判定した場合に進むS420では、制御部44は、Bluetooth通信部38を介して送信側の情報端末21からコンテンツポインタの受信を試み、コンテンツポインタを受信したか否かを判定する。コンテンツポインタを受信したと判定した場合は(S420:Yes)、S425へ処理を移行し、コンテンツポインタを受信していないと判定した場合は(S420:No)、コンテンツポインタを受信するまで本ステップ(S420)にとどまる。
【0120】
コンテンツポインタを受信したと判定した場合に進むS425では、コンテンツサーバ17からコンテンツファイルを受信するか否かのメッセージを表示部31に表示させる。
続いて情報端末21の制御部44は、コンテンツファイルの受信の指示を、操作部40を介してユーザから受けたか否かを判定する(S430)。コンテンツファイルの受信の指示を受けたと判定した場合は(S430:Yes)、S435へ処理を移行し、コンテンツファイルの受信の指示を受けていない、すなわち受信しない旨の指示を受けたと判定した場合は(S430:No)、本処理(コンテンツ転送処理(受信側))を終了する。
【0121】
コンテンツファイルの受信の指示を受けたと判定した場合に進むS435では、情報端末21の制御部44は、S420で受信したコンテンツポインタに基づいてコンテンツサーバ17からコンテンツファイルを取得してコンテンツポインタと対応付けて記憶部43に記憶させる。一方、コンテンツファイルの取得要求を受けたコンテンツサーバ17は、コンテンツポインタに対応するコンテンツファイルを特定し、その特定したコンテンツファイルを、ネットワーク25を介して情報端末21へ送信する。
【0122】
情報端末21の制御部44は、コンテンツファイルの取得を終えると、コンテンツファイルの受信が完了した旨を表示部31に表示させ(S440)、本処理(コンテンツ転送処理(受信側))を終了する。
【0123】
次に、図13を用い、受信側の情報端末21の表示部31に表示される主な画面の例について説明する。
図13(A)は、コンテンツポインタを受信してコンテンツファイルの受信が可能になったことを示す画面の一例である。コンテンツファイルの転送を開始するかどうかを問う選択肢が表示されている。この画面は、上述したコンテンツ転送処理(受信側)のS425において表示部31に表示される画面例である。
【0124】
図13(B)は、コンテンツファイルの受信中であることが示された画面の例である。上述したコンテンツ転送処理(受信側)のS435の実行中に表示部31に表示される画面例である。
【0125】
図13(C)は、コンテンツファイルの転送を完了したことが示された画面の例である。上述したコンテンツ転送処理(受信側)のS440において表示部31に表示される画面例である。
【0126】
(4)その他の処理
情報端末21の制御部44は、上述した処理以外にも様々な処理を実行する。以下にいくつかの処理の概要について図14の画面例を用いて説明する。
【0127】
図14(A)は、友達登録をしたユーザ(情報端末21のユーザ)の写真とユーザ名の一覧を表示する画面例である。この画面において、いずれかの写真又はユーザ名が選択されることにより、当該ユーザが最近取得したコンテンツファイルの名称が表示部31に表示される。これらの情報は、管理サーバ15で管理されている情報を参照することによって得られる。なお、情報端末21において本件プログラムが起動した際に、記憶部43に記憶されているコンテンツファイルの情報等が管理サーバ15へアップロードされるように本件プログラムは構成されている。
【0128】
図14(B)は、最近取得可能になった新着コンテンツ、ユーザへのお勧めのコンテンツ、及び、取得回数の多いコンテンツを順位とともに紹介する画面例である。この画面において、いずれかのコンテンツ名称が選択されることにより、そのコンテンツの詳細情報(コンテンツについての説明、取得可能場所、取得可能期間等)が表示される。これらの情報は、管理サーバ15によって管理されており、情報端末21が管理サーバ15から取得することによって表示部31に表示される。
【0129】
図14(C)は、ユーザのプロフィール設定、取得トロフィーの表示、友達関係の設定、その他の設定等を行うための画面例である。ユーザのプロフィール設定というのは、ユーザ名(ニックネーム)、生年月日、性別、居住地域、趣味等についての設定又は変更をすることである。取得トロフィーの表示というのは、ユーザが取得したトロフィー(特定のコンテンツを定められた数だけ集めることによって取得できた目印)を表示することである。友達関係の設定というのは、図14(A)のような、友達登録をしたユーザの写真とユーザ名の一覧に表示されるユーザを設定することである。その他の設定というのは、例えば、本件プログラムの動作に関する設定や、スナップ動作の感度等についての設定や、外部サイトとの連係に関する設定等である。情報端末21は、これらの設定を行うことができるように構成されており、これらの設定情報は、情報端末21の記憶部43に記憶されるとともに管理サーバ15にも送信されて記憶されるようになっている。
【0130】
[実施形態の効果]
以上、実施形態のコンテンツ提供システム11について説明したが、上記のコンテンツ提供システム11によれば、情報端末21の筐体に位置変化を与える行為以前にコンテンツポインタの取得が情報端末21において完了しているため、情報端末21の筐体に位置変化を与えるユーザによる行為が空振りになったと(コンテンツポインタの取得に失敗したと)ユーザに認識されることがない。したがって、コンテンツポインタ又はコンテンツを周囲の空間から直接拾う(受け取る)感覚を情報端末21のユーザにより抱かせることができる。
【0131】
また、コンテンツ提供システム11には、コードから中間ポインタに変換することができるコードサーバ13、中間ポインタからコンテンツポインタに変換することができる管理サーバ15が存在する。このため、例えば、コンテンツポインタ長は長くても、それに比べてコード長や、中間ポインタ長は短くすることができるため、コンテンツポインタ、中間ポインタ及びコードの各長さについて自由度が高い。
【0132】
また、情報端末21は、複数のコード取得方法に対応している。具体的には、超音波によってコード送出装置19から送信されるコードを取得する方法、Bluetoothによってコード送出装置19から送信されるコードを取得する方法、位置情報に基づいて管理サーバ15に問い合わせることによって当該位置情報に対応するコードであって現在日時に対応するコードを取得する方法等に対応している。これにより、コンテンツ提供システム11の管理者、コンテンツを提供する者等が、情報端末21の利用される場所の環境に応じたコード送出方法を選択することが可能になり、コンテンツ提供システム11の柔軟性が高まる。その結果、情報端末21が、コードの取得に関して環境の影響を受けづらくなり、コードの取得可能性が高まる。
【0133】
また、情報端末21は、筐体に対して与えられた位置変化に応じた引数をコンテンツポインタに追加し、その追加したコンテンツポインタに基づいてコンテンツサーバ17からコンテンツファイルを取得する。このため情報端末21のユーザは、同一の場所に居ても情報端末21に対して与える位置変化を変えることにより、情報端末21が取得するコンテンツを変えることが可能になる。すなわち、コンテンツの取得に関する多様性が向上し、コンテンツを取得する行為に対する情報端末21のユーザの興味が増すと考えられる。
【0134】
また、情報端末21は、コンテンツサーバ17からコンテンツファイルの取得を開始する前にコンテンツファイルを受信するか否かのメッセージを表示部31に表示させる。このため、情報端末21の筐体に対して所定の位置変化を与えたことによってコンテンツ自体ではなくコンテンツを取得するための何かを周囲の空間から直接拾った(受け取った)という感覚を、情報端末21のユーザにより抱かせることができる。また、ユーザが意図せずして所定の位置変化を与えてしまいコンテンツの取得が行われることを抑制することもできる。
【0135】
[他の実施形態]
次に他の実施形態について説明する。
(1)上記実施形態の情報端末21は、コンテンツポインタを取得した後に(S245:Yes)、筐体に位置変化を与える旨の案内がなされるようになっていたが(S250)、さらにコンテンツファイルまで取得した後に、筐体に位置変化を与える旨の案内がなされるようになっていてもよい。このような情報端末21であれば、情報端末21のユーザが筐体に位置変化を与えれば即座にコンテンツファイルの再生等を行うことができる。
【0136】
(2)上記実施形態のコンテンツ提供システム11では、コード送出装置19がコードを送出し、コードを受信した情報端末21は、そのコードに対応する中間ポインタをコードサーバ13から取得し、その中間ポインタに対応するコンテンツポインタを管理サーバ15から取得するようになっていた。しかし、コードサーバ13がコードとコンテンツポインタとを対応付けて管理するようにコードサーバ13を構成し、コードを受信した情報端末21は、そのコードに対応するコンテンツポインタをコードサーバ13から取得するようにしてもよい。なお、この場合はコードサーバ13が特許請求の範囲でいうところの第1の変換サーバの一例となる。
【0137】
(3)上記実施形態のコード送出装置19はコードを送出するように構成されていたが、コード送出装置19がコンテンツポインタを送出するようにコード送出装置19を構成してもよい。このようにすれば、情報端末21は、コンテンツファイルの取得に際し、コードサーバ13や管理サーバ15に問い合わせを行う必要がなくなるため、その分、通信回数が減ることになる。
【0138】
(4)上記実施形態のコンテンツ提供システム11では、情報端末21が、S240において、中間ポインタ及び位置情報とともに時間情報を時計部42から取得して管理サーバ15へ送信するように構成されている。そして、管理サーバ15は、これらの情報に対応するコンテンツポインタを情報端末21へ送信する。しかし、S240において、時間情報を送らないように情報端末21を構成し、サーバ内の時間情報を用いるように管理サーバ15を構成してもよい。
【0139】
このようにすれば、情報端末21から管理サーバ15へ送信される情報が減り、また、仮に情報端末21の時間情報が不正確であったとしても、適切なコンテンツポインタを管理サーバ15から情報端末21へ送信することができる。
【0140】
(5)上記実施形態の情報端末21では、コンテンツ転送処理(受信側)においてコンテンツポインタを送信側の情報端末21から受信すると(S420:Yes)、コンテンツサーバ17からコンテンツファイルを受信するか否かのメッセージを表示部31に表示させるようになっている(S425)。しかし、送信側の情報端末21からコンテンツポインタを受信した後、受信側の情報端末21の制御部44が、情報端末21に所定の位置変化を与えるための行為を行う案内を表示部31に表示させるようにしてもよい。すなわち、コンテンツファイル取得処理のS250と同様の表示を行うようにしてもよい。そして、加速度センサ36からの加速度情報の取得を開始し、情報端末21(筐体)に所定の位置変化があったことを条件に、S425以降の処理を続けるようにしてもよい。
【0141】
このようにすれば、他の情報端末21からコンテンツの転送を受ける際も、コンテンツポインタ又はコンテンツを周囲の空間から直接拾う(受け取る)感覚を情報端末21のユーザに抱かせることができる。
【0142】
(6)上記実施形態のコンテンツ提供システム11では、コンテンツサーバ17から取得するコンテンツについてファイルの形式のものを説明したが、コンテンツはファイル形式でなくてもよい。すなわち、ストリーミング形式であってもよいし、会員ポイント等の単なる数値情報であってもよい。
【0143】
(7)コードサーバ13において、情報端末21からコードを受信して対応する中間ポインタを情報端末21へ送信する際、課金処理を行うようにしてもよい。すなわち、情報端末21からコードの変換依頼を受けたことに応じて、そのコードに関係するコンテンツの提供者等から所定の料金を請求するための課金処理をコードサーバ13で行うようにしてもよい。また、管理サーバ15において、情報端末21から中間ポインタを受信して対応するコンテンツポインタを情報端末21へ送信する際、課金処理を行うようにしてもよい。すなわち、情報端末21から中間ポインタの変換依頼を受けたことに応じて、その中間ポインタに関係するコンテンツの提供者等から所定の料金を請求するための課金処理を管理サーバ15で行うようにしてもよい。
【0144】
このようにすれば、情報端末21によるコンテンツの取得に対応した利益を、コンテンツ提供システム11の管理者等が得ることができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲に記載した用語との対応を示す。
【0145】
情報端末21の制御部44が、コンテンツポインタ取得手段及びコンテンツ取得手段の一例であり、記憶部43が記憶手段の一例であり、加速度センサ36が検知手段の一例であり、マイク33、パケット通信部34、及びBluetooth通信部38がコード取得手段の一例である。
【0146】
また、GPS情報取得部41が位置取得手段の一例であり、時計部42が時間出力手段の一例である。
また、コードサーバ13が第2の変換サーバの一例であり、管理サーバ15が第3の変換サーバ及びコード送出サーバの一例である。
【0147】
また、情報端末21の制御部44が実行するコンテンツファイル取得処理のS285においてコンテンツポインタに追加する引数が、コンテンツ取得手段によりコンテンツポインタに加えられるオプション情報の一例である。
【0148】
また、情報端末21の制御部44が実行するコンテンツファイル取得処理のS240の結果、管理サーバ15からコンテンツポインタを取得する動作が、コンテンツポインタ取得ステップの一例である。コンテンツファイル取得処理のS250が、報知ステップの一例である。また、コンテンツファイル取得処理のS255が、検知ステップの一例である。また、コンテンツファイル取得処理のS275がコンテンツ取得ステップ及び記憶ステップの一例である。
【符号の説明】
【0149】
11…コンテンツ提供システム、13…コードサーバ、15…管理サーバ、17…コンテンツサーバ、19…コード送出装置、21…情報端末、23…コンテンツ提供者PC、25…ネットワーク、31…表示部、32…スピーカ、33…マイク、34…パケット通信部、35…音声通信部、36…加速度センサ、37…無線LAN通信部、38…Bluetooth通信部、39…カメラ部、40…操作部、41…GPS情報取得部、42…時計部、43…記憶部、44…制御部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体を有する情報端末であって、
コンテンツを特定可能なコンテンツポインタを取得するコンテンツポインタ取得手段と、
前記コンテンツポインタ取得手段によって取得された前記コンテンツポインタに基づくコンテンツを、コンテンツを記憶するコンテンツサーバより取得するコンテンツ取得手段と、
前記コンテンツ取得手段により取得された前記コンテンツを記憶するための記憶手段と、
前記筐体の位置変化を検知する検知手段と、
ユーザへ各種情報を報知する報知手段と、
前記コンテンツポインタ取得手段により前記コンテンツポインタの取得が完了したことを少なくとも条件とし、前記筐体に対して所定の位置変化を与える行為をユーザにさせるための案内を前記報知手段に報知させ、前記検知手段が前記所定の位置変化を検知すると、取得していた前記コンテンツポインタに対応するコンテンツの取得を前記コンテンツ取得手段に開始させ、取得された前記コンテンツを前記記憶手段に記憶させる制御手段と、
を備えることを特徴とする情報端末。
【請求項2】
請求項1に記載の情報端末において、
前記コンテンツポインタを特定可能なコードを取得するコード取得手段をさらに備え、
前記コンテンツポインタ取得手段は、前記コード取得手段によって前記コードが取得されると、前記コンテンツポインタと前記コードとを対応付けて記憶する第1の変換サーバに対して、前記コード取得手段が取得した前記コードを送信し、送信した前記コードに対応する前記コンテンツポインタを前記第1の変換サーバより取得するコンテンツポインタ取得処理を行うこと、
を特徴とする情報端末。
【請求項3】
請求項1に記載の情報端末において、
前記コンテンツポインタに対応付けられた中間ポインタを特定可能なコードを取得するコード取得手段をさらに備え、
前記コンテンツポインタ取得手段は、前記コード取得手段によって前記コードが取得されると、前記中間ポインタと前記コードとを対応付けて記憶する第2の変換サーバに対して、前記コード取得手段が取得した前記コードを送信し、送信した前記コードに対応する前記中間ポインタを取得し、さらに、前記コンテンツポインタと前記中間ポインタとを対応付けて記憶する第3の変換サーバに対して、前記第2の変換サーバより取得した前記中間ポインタを送信し、送信した前記中間ポインタに対応する前記コンテンツポインタを前記第3の変換サーバより取得するコンテンツポインタ取得処理を行うこと、
を特徴とする情報端末。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載の情報端末において、
前記コードの取得方法に対応した複数の前記コード取得手段を有しており、
前記コンテンツポインタ取得手段は、ある時点において複数の前記コード取得手段によってそれぞれ前記コードが取得できた場合は、予め定められていた前記コード取得手段の優先順位に基づいて選択した前記コードを前記コンテンツポインタ取得処理に用いること、
を特徴とする情報端末。
【請求項5】
請求項2又は請求項3に記載の情報端末において、
前記コードの取得方法に対応した複数の前記コード取得手段を有しており、
前記コンテンツポインタ取得手段は、最先に取得できた前記コード取得手段による前記コードを前記コンテンツポインタ取得処理に用いること、
を特徴とする情報端末。
【請求項6】
請求項2又は請求項3に記載の情報端末において、
前記コード取得手段は、複数の情報端末が同時取得可能なコード搬送媒体によってコードを送出するコード送出装置より出力されたコード搬送媒体を入力し、その入力したコード搬送媒体から抽出して前記コードを取得すること、
を特徴とする情報端末。
【請求項7】
請求項4又は請求項5に記載の情報端末において、
前記コード取得手段の少なくともいずれか一つは、複数の情報端末が同時取得可能なコード搬送媒体によってコードを送出するコード送出装置より出力されたコード搬送媒体を入力し、その入力したコード搬送媒体から抽出して前記コードを取得すること、
を特徴とする情報端末。
【請求項8】
請求項2又は請求項3に記載の情報端末において、
前記情報端末の位置情報を取得することができる位置取得手段と、
をさらに備え、
前記コード取得手段は、前記位置取得手段によって取得された前記位置情報を、コードを提供するコード送出サーバへネットワークを介して送信し、送信した前記位置情報に対応するコードを前記コード送出サーバより取得すること、
を特徴とする情報端末。
【請求項9】
請求項4、請求項5又は請求項7のいずれかに記載の情報端末において、
前記情報端末の位置情報を取得することができる位置取得手段と、
をさらに備え、
前記コード取得手段の少なくともいずれか一つは、前記位置取得手段によって取得された前記位置情報を、コードを提供するコード送出サーバへネットワークを介して送信し、送信した前記位置情報に対応するコードを前記コード送出サーバより取得すること、
を特徴とする情報端末。
【請求項10】
請求項2、請求項2を引用する請求項4〜請求項7のいずれかに記載の情報端末において、
前記情報端末の位置情報を取得することができる位置取得手段をさらに備え、
前記コンテンツポインタ取得手段は、前記位置取得手段によって取得された前記位置情報も加えて前記コードを前記第1の変換サーバへ送信し、前記位置情報と前記コードとに対応する前記コンテンツポインタを前記第1の変換サーバより取得すること、
を特徴とする情報端末。
【請求項11】
請求項3、請求項3を引用する請求項4〜請求項7のいずれかに記載の情報端末において、
前記情報端末の位置情報を取得することができる位置取得手段をさらに備え、
前記コンテンツポインタ取得手段は、前記位置取得手段によって取得された前記位置情報も加えて前記中間ポインタを前記第3の変換サーバへ送信し、前記位置情報と前記中間ポインタとに対応する前記コンテンツポインタを前記第3の変換サーバより取得すること、
を特徴とする情報端末。
【請求項12】
請求項2、請求項2を引用する請求項4〜請求項7のいずれかに記載の情報端末において、
現在の時間情報を出力することができる時間出力手段をさらに備え、
前記コンテンツポインタ取得手段は、前記時間出力手段によって出力された前記時間情報も加えて前記コードを前記第1の変換サーバへ送信し、前記時間情報と前記コードとに対応する前記コンテンツポインタを前記第1の変換サーバより取得すること、
を特徴とする情報端末。
【請求項13】
請求項3、請求項3を引用する請求項4〜請求項7のいずれかに記載の情報端末において、
現在の時間情報を出力することができる時間出力手段をさらに備え、
前記コンテンツポインタ取得手段は、前記時間出力手段によって出力された前記時間情報も加えて前記中間ポインタを前記第3の変換サーバへ送信し、前記時間情報と前記中間ポインタとに対応する前記コンテンツポインタを前記第3の変換サーバより取得すること、
を特徴とする情報端末。
【請求項14】
請求項1〜請求項13のいずれかに記載の情報端末において、
前記コンテンツ取得手段は、前記検知手段が検知した位置変化の内容に対応したオプション情報を前記コンテンツポインタに加え、その加えられたコンテンツポインタに基づくコンテンツを前記コンテンツサーバより取得すること、
を特徴とする情報端末。
【請求項15】
請求項1〜請求項14のいずれかに記載の情報端末において、
前記制御手段は、前記コンテンツ取得手段に前記コンテンツの取得を開始させるとき、コンテンツの取得を行うことを問う案内を前記報知手段に報知させること、
を特徴とする情報端末。
【請求項16】
請求項1に記載の情報端末と、
前記コンテンツポインタに対応付けてコンテンツを記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コンテンツポインタに対応するコンテンツを前記情報端末へ送信するコンテンツサーバと、
を備えることを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項17】
請求項2に記載の情報端末と、
前記コードと前記コンテンツポインタとを対応付けて記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コードに対応する前記コンテンツポインタを前記情報端末へ送信する第1の変換サーバと、
前記コンテンツポインタに対応付けてコンテンツを記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コンテンツポインタに対応するコンテンツを前記情報端末へ送信するコンテンツサーバと、
を備えることを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項18】
請求項3に記載の情報端末と、
前記コードと前記中間ポインタとを対応付けて記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コードに対応する前記中間ポインタを前記情報端末へ送信する第2の変換サーバと、
前記中間ポインタと前記コンテンツポインタとを対応付けて記憶しており、前記情報端末によって指定された前記中間ポインタに対応する前記コンテンツポインタを前記情報端末へ送信する第3の変換サーバと、
前記コンテンツポインタに対応付けてコンテンツを記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コンテンツポインタに対応するコンテンツを前記情報端末へ送信するコンテンツサーバと、
を備えることを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項19】
筐体を有するコンピュータに、
コンテンツを特定可能なコンテンツポインタを取得するコンテンツポインタ取得ステップと、
少なくとも前記コンテンツポインタ取得ステップによりコンテンツポインタの取得が完了したことを条件とし、前記コンピュータの筐体に対して所定の位置変化を与える行動をユーザに起こさせるための案内を報知する報知ステップと、
前記報知ステップによる前記案内に基づく前記所定の位置変化を検知する検知ステップと、
前記検知ステップにより前記所定の位置変化が検知されると、前記コンテンツポインタ取得ステップにより取得していた前記コンテンツポインタに対応するコンテンツを、コンテンツを記憶するコンテンツサーバより取得するコンテンツ取得ステップと、
前記コンテンツ取得ステップにより取得された前記コンテンツを、コンテンツを記憶可能な記憶手段に記憶させる記憶ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項1】
筐体を有する情報端末であって、
コンテンツを特定可能なコンテンツポインタを取得するコンテンツポインタ取得手段と、
前記コンテンツポインタ取得手段によって取得された前記コンテンツポインタに基づくコンテンツを、コンテンツを記憶するコンテンツサーバより取得するコンテンツ取得手段と、
前記コンテンツ取得手段により取得された前記コンテンツを記憶するための記憶手段と、
前記筐体の位置変化を検知する検知手段と、
ユーザへ各種情報を報知する報知手段と、
前記コンテンツポインタ取得手段により前記コンテンツポインタの取得が完了したことを少なくとも条件とし、前記筐体に対して所定の位置変化を与える行為をユーザにさせるための案内を前記報知手段に報知させ、前記検知手段が前記所定の位置変化を検知すると、取得していた前記コンテンツポインタに対応するコンテンツの取得を前記コンテンツ取得手段に開始させ、取得された前記コンテンツを前記記憶手段に記憶させる制御手段と、
を備えることを特徴とする情報端末。
【請求項2】
請求項1に記載の情報端末において、
前記コンテンツポインタを特定可能なコードを取得するコード取得手段をさらに備え、
前記コンテンツポインタ取得手段は、前記コード取得手段によって前記コードが取得されると、前記コンテンツポインタと前記コードとを対応付けて記憶する第1の変換サーバに対して、前記コード取得手段が取得した前記コードを送信し、送信した前記コードに対応する前記コンテンツポインタを前記第1の変換サーバより取得するコンテンツポインタ取得処理を行うこと、
を特徴とする情報端末。
【請求項3】
請求項1に記載の情報端末において、
前記コンテンツポインタに対応付けられた中間ポインタを特定可能なコードを取得するコード取得手段をさらに備え、
前記コンテンツポインタ取得手段は、前記コード取得手段によって前記コードが取得されると、前記中間ポインタと前記コードとを対応付けて記憶する第2の変換サーバに対して、前記コード取得手段が取得した前記コードを送信し、送信した前記コードに対応する前記中間ポインタを取得し、さらに、前記コンテンツポインタと前記中間ポインタとを対応付けて記憶する第3の変換サーバに対して、前記第2の変換サーバより取得した前記中間ポインタを送信し、送信した前記中間ポインタに対応する前記コンテンツポインタを前記第3の変換サーバより取得するコンテンツポインタ取得処理を行うこと、
を特徴とする情報端末。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載の情報端末において、
前記コードの取得方法に対応した複数の前記コード取得手段を有しており、
前記コンテンツポインタ取得手段は、ある時点において複数の前記コード取得手段によってそれぞれ前記コードが取得できた場合は、予め定められていた前記コード取得手段の優先順位に基づいて選択した前記コードを前記コンテンツポインタ取得処理に用いること、
を特徴とする情報端末。
【請求項5】
請求項2又は請求項3に記載の情報端末において、
前記コードの取得方法に対応した複数の前記コード取得手段を有しており、
前記コンテンツポインタ取得手段は、最先に取得できた前記コード取得手段による前記コードを前記コンテンツポインタ取得処理に用いること、
を特徴とする情報端末。
【請求項6】
請求項2又は請求項3に記載の情報端末において、
前記コード取得手段は、複数の情報端末が同時取得可能なコード搬送媒体によってコードを送出するコード送出装置より出力されたコード搬送媒体を入力し、その入力したコード搬送媒体から抽出して前記コードを取得すること、
を特徴とする情報端末。
【請求項7】
請求項4又は請求項5に記載の情報端末において、
前記コード取得手段の少なくともいずれか一つは、複数の情報端末が同時取得可能なコード搬送媒体によってコードを送出するコード送出装置より出力されたコード搬送媒体を入力し、その入力したコード搬送媒体から抽出して前記コードを取得すること、
を特徴とする情報端末。
【請求項8】
請求項2又は請求項3に記載の情報端末において、
前記情報端末の位置情報を取得することができる位置取得手段と、
をさらに備え、
前記コード取得手段は、前記位置取得手段によって取得された前記位置情報を、コードを提供するコード送出サーバへネットワークを介して送信し、送信した前記位置情報に対応するコードを前記コード送出サーバより取得すること、
を特徴とする情報端末。
【請求項9】
請求項4、請求項5又は請求項7のいずれかに記載の情報端末において、
前記情報端末の位置情報を取得することができる位置取得手段と、
をさらに備え、
前記コード取得手段の少なくともいずれか一つは、前記位置取得手段によって取得された前記位置情報を、コードを提供するコード送出サーバへネットワークを介して送信し、送信した前記位置情報に対応するコードを前記コード送出サーバより取得すること、
を特徴とする情報端末。
【請求項10】
請求項2、請求項2を引用する請求項4〜請求項7のいずれかに記載の情報端末において、
前記情報端末の位置情報を取得することができる位置取得手段をさらに備え、
前記コンテンツポインタ取得手段は、前記位置取得手段によって取得された前記位置情報も加えて前記コードを前記第1の変換サーバへ送信し、前記位置情報と前記コードとに対応する前記コンテンツポインタを前記第1の変換サーバより取得すること、
を特徴とする情報端末。
【請求項11】
請求項3、請求項3を引用する請求項4〜請求項7のいずれかに記載の情報端末において、
前記情報端末の位置情報を取得することができる位置取得手段をさらに備え、
前記コンテンツポインタ取得手段は、前記位置取得手段によって取得された前記位置情報も加えて前記中間ポインタを前記第3の変換サーバへ送信し、前記位置情報と前記中間ポインタとに対応する前記コンテンツポインタを前記第3の変換サーバより取得すること、
を特徴とする情報端末。
【請求項12】
請求項2、請求項2を引用する請求項4〜請求項7のいずれかに記載の情報端末において、
現在の時間情報を出力することができる時間出力手段をさらに備え、
前記コンテンツポインタ取得手段は、前記時間出力手段によって出力された前記時間情報も加えて前記コードを前記第1の変換サーバへ送信し、前記時間情報と前記コードとに対応する前記コンテンツポインタを前記第1の変換サーバより取得すること、
を特徴とする情報端末。
【請求項13】
請求項3、請求項3を引用する請求項4〜請求項7のいずれかに記載の情報端末において、
現在の時間情報を出力することができる時間出力手段をさらに備え、
前記コンテンツポインタ取得手段は、前記時間出力手段によって出力された前記時間情報も加えて前記中間ポインタを前記第3の変換サーバへ送信し、前記時間情報と前記中間ポインタとに対応する前記コンテンツポインタを前記第3の変換サーバより取得すること、
を特徴とする情報端末。
【請求項14】
請求項1〜請求項13のいずれかに記載の情報端末において、
前記コンテンツ取得手段は、前記検知手段が検知した位置変化の内容に対応したオプション情報を前記コンテンツポインタに加え、その加えられたコンテンツポインタに基づくコンテンツを前記コンテンツサーバより取得すること、
を特徴とする情報端末。
【請求項15】
請求項1〜請求項14のいずれかに記載の情報端末において、
前記制御手段は、前記コンテンツ取得手段に前記コンテンツの取得を開始させるとき、コンテンツの取得を行うことを問う案内を前記報知手段に報知させること、
を特徴とする情報端末。
【請求項16】
請求項1に記載の情報端末と、
前記コンテンツポインタに対応付けてコンテンツを記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コンテンツポインタに対応するコンテンツを前記情報端末へ送信するコンテンツサーバと、
を備えることを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項17】
請求項2に記載の情報端末と、
前記コードと前記コンテンツポインタとを対応付けて記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コードに対応する前記コンテンツポインタを前記情報端末へ送信する第1の変換サーバと、
前記コンテンツポインタに対応付けてコンテンツを記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コンテンツポインタに対応するコンテンツを前記情報端末へ送信するコンテンツサーバと、
を備えることを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項18】
請求項3に記載の情報端末と、
前記コードと前記中間ポインタとを対応付けて記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コードに対応する前記中間ポインタを前記情報端末へ送信する第2の変換サーバと、
前記中間ポインタと前記コンテンツポインタとを対応付けて記憶しており、前記情報端末によって指定された前記中間ポインタに対応する前記コンテンツポインタを前記情報端末へ送信する第3の変換サーバと、
前記コンテンツポインタに対応付けてコンテンツを記憶しており、前記情報端末によって指定された前記コンテンツポインタに対応するコンテンツを前記情報端末へ送信するコンテンツサーバと、
を備えることを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項19】
筐体を有するコンピュータに、
コンテンツを特定可能なコンテンツポインタを取得するコンテンツポインタ取得ステップと、
少なくとも前記コンテンツポインタ取得ステップによりコンテンツポインタの取得が完了したことを条件とし、前記コンピュータの筐体に対して所定の位置変化を与える行動をユーザに起こさせるための案内を報知する報知ステップと、
前記報知ステップによる前記案内に基づく前記所定の位置変化を検知する検知ステップと、
前記検知ステップにより前記所定の位置変化が検知されると、前記コンテンツポインタ取得ステップにより取得していた前記コンテンツポインタに対応するコンテンツを、コンテンツを記憶するコンテンツサーバより取得するコンテンツ取得ステップと、
前記コンテンツ取得ステップにより取得された前記コンテンツを、コンテンツを記憶可能な記憶手段に記憶させる記憶ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−97603(P2013−97603A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240397(P2011−240397)
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(394025924)株式会社博報堂 (14)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(394025924)株式会社博報堂 (14)
【Fターム(参考)】
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