情報表示装置および学習システム
【課題】利用者が主体的、かつ、奉仕的に集めた例題および回答を管理する際に、集められたデータを例題と回答とに区別し、例題と回答の表示タイミングを変えて効率的に利用者に表示する。さらに、例題と回答にかかわる有益な情報を集めて利用者に表示する。
【解決手段】情報の属性に応じて情報を区別して記憶し、記憶された情報を時系列的に所定の順序に従って属性毎に表示する。操作入力を契機として順次情報を表示する。あるいは、一つの情報表示から次の情報表示までの表示時間間隔の値の入力を受け付け、この値に従って情報を順次表示する。あるいは、一つの情報表示が行われた段階で、次の情報表示を行うべき表示時間間隔の値の入力を受け付ける。
【解決手段】情報の属性に応じて情報を区別して記憶し、記憶された情報を時系列的に所定の順序に従って属性毎に表示する。操作入力を契機として順次情報を表示する。あるいは、一つの情報表示から次の情報表示までの表示時間間隔の値の入力を受け付け、この値に従って情報を順次表示する。あるいは、一つの情報表示が行われた段階で、次の情報表示を行うべき表示時間間隔の値の入力を受け付ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを利用したデータベースの編集技術および管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
Web2.0と呼称される時代が到来した現在、WIKIPEDIA(ウィキペディア)もしくはPUKIWIKI(プキウィキ)のようにインターネット上に辞書、辞典、もしくは技術資料などを構築する活動が活発である。
【0003】
これらのWebサイトは知識を集めること、および、集められた知識を同じフレームフォーマットで表示することを特徴としている。WIKIPEDIA、PUKIWIKI、もくしはそれに類するWebサイトを利用すれば、例題や回答を容易にたくさん集め、さらに画一的に表示できる。
【0004】
【非特許文献1】“WIKIPEDIA”、[2007年3月1日検索]、インターネット<URL:http://ja.wikipedia.org/>
【非特許文献2】“PUKIWIKI”、[2007年3月1日検索]、インターネット<URL:http://pukiwiki.sourceforge.jp/>
【非特許文献3】“SOAP”、[2007年3月1日検索]、インターネット<URL:http://www.w3.org/TR/soap12−part0/>
【非特許文献4】“PHP”、[2007年3月1日検索]、インターネット<URL:http://www.php.net/manual/ja/introduction.php
【非特許文献5】“WIKIPEDIA”、[2007年3月1日検索]、インターネット<URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/Ajax>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記非特許文献1または2の技術では、集めたデータを内容に合わせて効率的に表示することを考慮していない。例えば、例題および回答を集めるWebサイトをWIKIPEDIAのように構築した場合には、例題と回答とが同時に表示されるため、例題を解くことに挑戦できない。その結果、一般的な学問、特に学習指導要領、国家資格、および民間資格などの学問のための参考書として機能していない。
【0006】
また、例題および回答だけを集めて表示しても、利用者の理解が進まない。例題および回答に関する有益な情報を集め、利用者に例題および回答の具体的なイメージや付加情報を表示する必要がある。
【0007】
本発明は、例えば、利用者が主体的、かつ、奉仕的に集めた例題および回答を管理する際に、集められたデータを例題と回答とに区別し、例題と回答の表示タイミングを変えて効率的に利用者に表示することを目的とする。さらに、例題と回答にかかわる有益な情報を集めて利用者に表示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された前記情報を表示する表示手段とを備えた情報表示装置であって、本発明の特徴とするところは、前記記憶手段は、前記情報の属性に応じて前記情報を区別して記憶する属性別記憶手段を備え、前記表示手段は、前記属性別記憶手段に属性に応じて区別して記憶された前記情報を時系列的に所定の順序に従って属性毎に表示する表示順序制御手段を備えたところにある。
【0009】
例えば、上記従来技術で説明した「例題」とその「回答」の例では、これらの属性の異なる情報を区別して記憶しておき、表示する際にも同時に表示するのではなく、まず「例題」を表示してから次に「回答」を表示することができる。これにより、例えば、学習システムを実現するとこができる。
【0010】
また、前記表示順序制御手段は、操作入力を契機として順次情報を表示する手段を備えることができる。これによれば、操作者のタイミングに合わせて情報表示を順次行うことができる。上記従来技術で説明した「例題」とその「回答」の例では、操作者は「例題」を熟読し、さらに熟慮した上で、初めて「回答」の表示を情報表示装置に対して指示することができるので操作者のペースに合わせて「例題」の表示の後に「回答」を表示することができる。
【0011】
あるいは、前記表示順序制御手段が前記情報を所定の順序に従って表示する際の一つの情報表示から次の情報表示までの表示時間間隔の値の入力を受け付ける表示時間間隔設定入力手段と、この表示時間間隔設定入力手段から入力された表示時間間隔の値を保持する手段とを備え、前記表示順序制御手段は、前記保持する手段が保持する表示時間間隔の値に従って前記情報を順次表示する手段を備えることができる。
【0012】
これによれば、当初に設定した表示時間間隔に基づき複数の情報が自動的に順次表示される。
【0013】
あるいは、前記表示順序制御手段が前記情報を所定の順序に従って表示する際に、一つの情報表示が行われた段階で、次の情報表示を行うべき表示時間間隔の値の入力を受け付ける次回表示実行時間設定入力手段を備え、前記表示順序制御手段は、この次回表示実行時間設定入力手段により入力された表示時間間隔の値に従って次の前記情報を表示する手段を備えることができる。
【0014】
これによれば、操作者は、今見ている表示の次の表示を行うための表示時間間隔の値を設定することができるため、上記従来技術で説明した「例題」とその「回答」の例では、操作者は「例題」を読んだ時点で、予め「回答」の表示時間間隔を情報表示装置に対して指示することができるので操作者のペースに合わせて「例題」の表示の後に自動的に「回答」を表示することができる。
【0015】
また、前記属性別記憶手段に記憶された情報をその属性毎に編集、削除、検索する手段を備えることができる。これにより、例えば、例題および回答に関する有益な情報を集め、利用者に例題および回答の具体的なイメージや付加情報を表示することができる。
【0016】
さらに、前記情報の表示形態を所定の形態に変換する手段を備えることができる。これによれば、例えば、日本語によって表示されている情報を英語に翻訳して表示したり、数式や記号あるいは図形によって表示されている情報をテキストとして表示したり、あるいは、読み上げたりすることができる。
【0017】
本発明を学習システムとしての観点から観ることもできる。すなわち、本発明は、本発明の情報表示装置を備え、前記情報の一つの属性が「例題」であり、他の属性が「回答」である学習システムである。
【0018】
本発明を情報表示方法としての観点から観ることもできる。すなわち、本発明は、情報を記憶して表示する情報表示装置が行う情報表示方法であって、本発明の特徴とするところは、前記情報の属性に応じて前記情報を区別して記憶し、この属性に応じて区別して記憶された前記情報を時系列的に所定の順序に従って属性毎に表示するところにある。
【0019】
例えば、操作入力を契機として順次情報を表示することができる。
【0020】
あるいは、前記情報を所定の順序に従って表示する際の一つの情報表示から次の情報表示までの表示時間間隔の値の入力を受け付け、入力された表示時間間隔の値を保持し、この保持する表示時間間隔の値に従って前記情報を順次表示することができる。
【0021】
あるいは、前記情報を所定の順序に従って表示する際に、一つの情報表示が行われた段階で、次の情報表示を行うべき表示時間間隔の値の入力を受け付け、この入力された表示時間間隔の値に従って次の前記情報を表示することができる。
【0022】
また、記憶された情報をその属性毎に編集、削除、検索することができる。
【0023】
さらに、前記情報の表示形態を所定の形態に変換することができる。
【0024】
また、本発明の情報表示装置がまず例題を表示し、次にその例題に対する回答を表示する学習方法としての観点から本発明を観ることもできる。
【0025】
また、本発明をプログラムとしての観点から観ることもできる。すなわち、本発明は、汎用の情報処理装置にインストールすることにより、その汎用の情報処理装置に、本発明の情報表示装置の機能に相応する機能を実現させるプログラムである。
【0026】
本発明のプログラムは記録媒体に記録されることにより、前記汎用の情報処理装置は、この記録媒体を用いて本発明のプログラムをインストールすることができる。あるいは、本発明のプログラムを保持するサーバからネットワークを介して直接前記汎用の情報処理装置に本発明のプログラムをインストールすることもできる。
【0027】
これにより、汎用の情報処理装置を用いて、本発明の情報表示装置の機能に相応する機能を実現し、本発明の情報表示方法を実行させることができる。
【0028】
なお、本発明のプログラムは、汎用の情報処理装置によって直接実行可能なものだけでなく、ハードディスクなどにインストールすることによって実行可能となるものも含む。また、圧縮されたり、暗号化されたりしたものも含む。
【発明の効果】
【0029】
本発明は、例えば、利用者が主体的、かつ、奉仕的に集めた例題と回答とを管理する学習システムにおいて、集められた例題と回答とを効率的に利用者に表示することができる。さらに、例題と回答とにかかわる有益な情報を集めて、利用者に表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本発明の実施例は、図1に示すように、情報を記憶するDBサーバ5と、このDBサーバ5に記憶された前記情報を表示する表示データ作成処理部13とを備えた情報表示装置であって、特徴とするところは、DBサーバ5は、前記情報の属性に応じて前記情報を区別して記憶する記憶処理部11を備え、表示データ作成処理部13は、DBサーバ5に属性に応じて区別して記憶された前記情報を時系列的に所定の順序に従って属性毎に表示するところにある。
【0031】
また、DBサーバ5に記憶された情報をその属性毎に編集、削除、検索する検索処理部10、削除処理部12、編集データ作成処理部14を備える。また、表示データ作成処理部13は、前記情報の表示形態を所定の形態に変換することもできる。
【0032】
以下では、本実施例の情報表示装置を備え、前記情報の一つの属性が「例題」であり、他の属性が「回答」である学習システムの実施例について説明する。
【0033】
(第一実施例)
第一実施例における学習システムの構成の一例を図1に示す。本実施例は、学習システムをWIKIPEDIAのようなWebデータベースシステムとして構築する場合の一例である。プロセス制御部2は、オペレーティングシステムもしくはそれに類するものである。図中のコア部4が本発明の特徴である。
【0034】
本実施例における学習システムのDBサーバ5が有するデータベースの一例を図2に示す。さらに、操作者が学習システムに例題、回答、およびその他のデータの表示を要求する場合の学習システムの基本動作の一例を図3に示す。図4は、本実施例における学習システムが表示するインデックス表示の一例である。インデックス表示は、例題、およびその回答に付与される科目、科目毎の分野、などのタグ情報に基づいて整理されて表示される。ただし、それ以外の情報に基づいて整理されてもよい。
【0035】
本実施例では、操作者がWebブラウザ経由で例題や回答などを操作することについて説明する。Webブラウザ経由の場合には、Webブラウザ上で図形、画像などを作成するためのツールが提供可能であり、Webブラウザを利用した方が例題、および回答を作成し易い。
【0036】
本実施例において例題、およびその回答、もしくは回答群は、科目、科目毎の分野、学年、例題の特徴、回答の特徴、難易度、識別子などの情報、もしくはこれらの一部の情報をタグ付けされ、DBサーバ5のデータベースに管理される。
【0037】
ただし、これら以外のタグ情報を付与してもよい。タグ数が増えるほど例題、もしくは回答は詳細に特徴付けされ、結果として詳細に整理される。例題、もしくは回答のタグは、例題、もしくは回答を作成、もしくは編集する人が適宜編集すると考えられる。ただし、それ以外の人がタグを編集してもよい。
【0038】
学習システムの操作者は、操作者側のコンピュータ端末上で動作するWebブラウザを経由して規定のフレームフォーマット上に例題、および回答などを作成、もしくは編集できる。ただし、作成済みの例題、もしくは回答を添付された電子メールをSOAP(非特許文献3参照)にマッピングして投稿することも可能である。
【0039】
図1について説明する。コア部4は、検索処理部10、記憶処理部11、削除処理部12、表示データ作成処理部13、編集データ作成処理部14などの機能部群で構成され、PHP(非特許文献4参照)、もしくはCGIなどのプログラミング言語で記載されたプログラムである。ただし、JAVA(登録商標)、もしくはC++などの他のプログラム言語で記載されていてもよい。
【0040】
図2について説明する。図1のDBサーバ5は、学習指導要領、国家資格、民間資格、もしくはそれらに類する学問を対象とした例題群と回答群、および科目、対象学年、難易度などの補足情報を記憶する。このようにして、例題および回答に関する有益な情報を集め、利用者に例題および回答の具体的なイメージや付加情報を表示することができる。
【0041】
図3について説明する。図3の説明は、WIKIPEDIAなどに見られる一般的なWebデータベースサーバの説明である。本学習システムは、操作者からの信号をネットワークカード1において受信する(S1)。次に、信号、もしくは信号内のデータがプロセス制御部2に引き渡される。
【0042】
プロセス制御部2は、データを分析し(S2)、HTTPのデータをWebサーバ3に渡して処理を要求する(S3、S5)。なお、図3の例では、HTTP以外の信号は本発明の対象外とする(S4)。
【0043】
このとき、HTTPデータの中には、例題、および回答などの検索要求、保存要求、削除要求、表示要求、編集モードでの表示要求などが含まれている。
【0044】
Webサーバ3は、自己が包含するWebコンテナを利用し、HTTPデータの内容に基づいて検索処理部10、記憶処理部11、削除処理部12、表示データ作成処理部13、もしくは編集データ作成処理部14を呼び出し、必要に応じてデータ、もしくはデータに関連する情報を引き渡す(S6)。
【0045】
操作者が編集モードでのデータ保存を要求する場合は、記憶処理部11が呼び出される。呼び出された機能部は、呼び出された際に引き渡されるデータ、もしくは関連情報に基づいてDBサーバ5にデータの記憶を要求する(S7)。
【0046】
操作者が編集モードでのデータ削除を要求する場合には、削除処理部12が呼び出される。呼び出された機能部は、呼び出された際に引き渡されるデータ、もしくは関連情報に基づいてDBサーバ5にデータの削除を要求する(S7)。
【0047】
操作者が表示モードでのデータ検索を要求する場合には、検索処理部10が呼び出される。呼び出された機能部は、呼び出された際に引き渡されるデータ、もしくは関連情報に基づいてDBサーバ5にデータの提供を要求する(S7)。
【0048】
操作者が表示モードでの表示を要求する場合には、表示データ作成処理部13が呼び出される。呼び出された機能部は、呼び出された際に引き渡されるデータ、もしくは関連情報に基づいてDBサーバ5にデータの提供を要求する(S7)。
【0049】
操作者が編集モードでの表示を要求する場合には、編集データ作成処理部14が呼び出される。呼び出された機能部は、呼び出された際に引き渡されるデータ、もしくは関連情報に基づいてDBサーバ5にデータの提供を要求する(S7)。
【0050】
DBサーバ5は、各機能部からの要求に応じ、引き渡されたデータの保存、指定条件に基づくデータの探索、各機能部へのデータの提供、および指定条件に基づくデータの削除などを実行する。
【0051】
呼び出された機能部は、DBサーバ5から受け取ったデータ、もしくは実行結果を基にWebページを生成し、さらに生成されたWebページをWebサーバ3に応答する(S8)。
【0052】
Webサーバ3は、プロセス制御部2にWebページを含んだデータを渡し、通信処理を要求する(S9)。
【0053】
プロセス制御部2は、データを通信処理してネットワークカード1に渡す。ネットワークカード1は、操作者に信号を応答する(S11)。
【0054】
WIKIPEDIAと同様、操作者は入力装置6を操作し、ブラウザを通して学習システムに要求を送信する。学習システムは、受信した要求に応じて応答する。操作者は、ブラウザを通して受信した応答を表示させ、必要に応じて操作する。操作者がブラウザを通して操作する例として例題、回答、例題の実用例などの検索や表示、インデックスや、タグを含む例題、回答、および例題の実用例の作成、編集、削除である。
【0055】
操作者が例題、もしくは回答を作成、編集、もしくは削除するための編集モードに切り替える場合には、学習システムの編集データ作成処理部14が呼び出される。
【0056】
編集データ作成処理部14は、編集モードにおいて操作者が自由に書き込み、編集、もしくは作成したデータ群の中から例題と回答とを区別するため、以下の2種類の方法の内の1つを本実施例の一例として備える。
【0057】
1つ目は、学習システムが操作者に編集モードのWebページを表示する際、図5のように、例題を作成する領域と、回答を作成する領域とを区別したWebページを作成し、操作者に表示する。
【0058】
操作者は例題、もしくは回答を作成する際に、適当な領域でデータを作成、もしくは編集する。これにより、学習システムは、ブラウザ上に書かれたデータ群の中の例題部分と、回答部分とを区別可能となり、例題と回答とを区分してデータベースで管理可能となる。
【0059】
2つ目は、学習システムが操作者に編集モードのWebページを表示する際に、操作者が利用可能、かつ、学習システムが例題、および回答を識別するためのタグを設ける。例えば、操作者が作成された例題部分を<例題>例題部分</例題>のように囲み、さらに、作成された回答部分を<回答>回答部分</回答>のようにタグで囲む。
【0060】
操作者が作成された例題、もしくは回答の保存を要求する場合には、記憶処理部11が呼び出される。記憶処理部11は、操作者によって作成または編集されたデータ群の中からタグを用いて例題と回答とを検索して例題部分と回答部分とを見付け、区分してDBサーバ5に保存する。これにより、学習システムは、ブラウザ上に書かれたデータ群の中の例題部分と、回答部分とを区分可能となり、例題と回答とを区分してデータベースで管理可能となる。
【0061】
ただし、操作者によって生成、もしくは編集されたデータ群の中から例題と回答とを区分でき、かつ、例題と回答とを対応付けて管理できれば、上記以外の方法でもよい。
【0062】
ただし、本実施例では、図5のように、例題を作成する領域と、回答を作成する領域とを区分して表示する方法に基づいて説明する。
【0063】
図5、図6、および図7に操作者に表示されるブラウザの内容の一例を示す。WIKIPEDIAと同様に、図5、図6、および図7のブラウザ表示において検索するための検索フォームと、例題、もしくは回答などの言語表示を変換するための言語選択フォーム、もしくはリンクと、編集モードと表示モードとを切り替えるための編集/表示フォーム、もしくはリンクを備える。ただし、図5、図6、および図7のブラウザ表示は一例であり、これら以外の表示内容でもよい。
【0064】
例題、回答、および例題の実用例は、図5、図6、および図7のようにブラウザ上の適当な位置に表示される。図5の例は4段構成になっており、最上段(四段目)に「例題、回答のタグの表示領域」、次段(三段目)に「例題の表示領域」、さらに次段(二段目)に「回答の表示領域」、最下段(一段目)に「例題の実用例の表示領域」がある。
【0065】
図6の例は回答表示前の例であり、図5における四段目の「例題、回答のタグの表示領域」と、三段目の「例題の表示領域」とが表示される。図7の例は回答表示後の例であり、図6の表示に加えて二段目の「回答の表示領域」と、一段目の「例題の実用例の表示領域」とが遅れて追加表示される。ただし、これら以外の位置に表示されてもよい。
【0066】
例題の実用例の一例を示す。例えば、鉄の酸化の化学反応式を例題とする場合には、実用例において花火の色を説明する。
【0067】
また、例題の実用例のデータを編集モードにおいて編集可能なデータとしてデータベースに管理する機能と、学習システムの操作者が、例題の実用例の作成、編集、削除、表示、検索をネットワーク経由、もしくは、ローカルで実行するための機能とを備える。
【0068】
例題、回答、例題の実用例、もしくはこれら以外の表示領域において、式、記号、図形、画像などが表示される場合には、それについての読み方の説明を多言語で表示するためのリンク、ラジオボタン、もしくはこれら以外の方法を用意する。
【0069】
本実施例では、数式のブラウザにリンクを用意した図8および図9について説明する。図8の場合には、操作者はリンクをクリックすると、テキストで記載された読み方を説明される。また、図9の場合には、操作者が各言語のリンクをクリックすると、音声で読み方を説明される。学習システムは、式、記号、画像、図形などについての説明用のテキスト、音声、画像などのデータを例題、回答、例題の実用例などの一部のデータとしてデータベースに管理する。
【0070】
また、画像で紹介されている内容、式、記号、図形、もしくはこれらの一部について、日本語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、中国語、スワヒリ語、ヒンディー語、などの言語毎の読み方の説明、もしくは解説を行うデータを編集モードにおいて編集可能なデータとしてデータベースに管理する機能と、学習システムの操作者が、画像で紹介されている内容、式、記号、図形、もしくはこれらの一部についての言語毎の読み方の説明、もしくは解説の作成、編集、削除、表示、検索をネットワーク経由、もしくは、ローカルで実行するための機能とを備える。
【0071】
操作者が、表示モードを選択した状態で、かつ例題の表示を要求する場合には、学習システムの表示データ作成処理部13が呼び出される。表示データ作成処理部13は、以下の2種類の方法のうちの1つを備える。
【0072】
1つ目が、例題と回答とをまとめて操作者に応答する方法である。この場合には、表示データ作成処理部13は、例題、およびその回答、もしくは回答群を含むWebページを作成する。表示データ作成処理部13は、Webページの中には、例えばVBscript、もしくはJAVAscriptなどによって回答表示の遅延を記載する。このWebページを受信した操作者のWebブラウザは、例題、回答、もしくは回答群を参照する。次に、ブラウザは、操作者に例題を表示し、一方で回答の表示を待機させる。表示時間間隔を経た後、回答を表示する。
【0073】
2つ目が、例題を含めたWebページを操作者に応答した後、例題表示から回答表示までの表示時間間隔を経た後、例題と回答とを含めたWebページを作成して応答する。ただし、回答だけを含めたWebのデータを作成して応答してもよい。この場合には、操作者のWebブラウザが適宜、学習システムにWebページの更新を要求する。このような適宜Webページを更新する技術は、例えば、Ajax(非特許文献5参照)を利用することで実現可能である。
【0074】
上記2つの違いは、操作者側のブラウザが表示調整を実行するか、もしくは学習システム側が表示調整を実行するかという違いである。本実施例では、上記のどちらの方法でもよく、さらに上記以外の方法でもよい。
【0075】
本実施例では、2つ目の方法に基づいて説明する。
【0076】
操作者が表示モードにおいてある例題、およびその回答を表示させる場合には、図4のインデックス部分に表示される該当の例題のリンクをクリックする。もしくは、検索機能によって検索された例題のリンクをクリックしてもよいし、これら以外の方法で例題を選択してもよい。例えば、操作者が、例題を選択すると、図10のシーケンスに基づいて例題の内容が操作者に送信される。
【0077】
以上により、学習システムは、操作者に対して例題の表示に比べ、その回答、もしくは回答群の表示を遅らせて表示可能となる。ただし、図3の学習システムの基本動作は一例であり、ステップの順序が異なっていてもよい。
【0078】
操作者は、表示モードと編集モードとを切り替える場合には、ブラウザ表示の編集/表示フォーム、もしくはリンクをクリックする。例えば、操作者が、表示モードにおいて編集モードへの切替えを選択すると、図11のシーケンスに基づいて編集モードの内容が操作者に送信される。編集モードから表示モードへの切替えの場合も図11と同様である。ただし、図11はシーケンスの一例であり、異なるシーケンスでもよい。
【0079】
操作者は、例題などを検索する場合には、検索フォームに検索条件を入力して検索を実行させる。例えば、操作者が、検索条件を入力して検索を実行すると、図11のシーケンスに基づいて検索結果の内容が操作者に送信される。ただし、図11はシーケンスの一例であり、異なるシーケンスでもよい。
【0080】
操作者は、例題などの言語表示を英語、フランス語などの他言語の表示に切替える場合には、言語選択フォーム、もしくはリンクをクリックする。
【0081】
以上により、学習システムは、表示モードで例題を解こうと挑戦している操作者に対し、回答を遅らせて表示可能となる。
【0082】
例題の実用例の表示方法は、例題と一緒に表示する方法と、回答と一緒に表示する方法との2種類がある。どちらの方法でも例題の本質を理解する助けとなる。ただし、これ以外の方法でもよい。
【0083】
(第二実施例)
第二実施例は、第一実施例および表示モードにおける学習システムの操作者が操作可能で、かつ、タイミング調整機能を発動させるリンク、ラジオボタン、もしくはそれらに類するものと、表示モードにおける学習システムの操作者が前記のリンク、ラジオボタン、もしくはそれらに類するものを操作した際にタイミング調整機能を制御する機能とを備える学習システムをベースとした学習システムの実施の一例である。
【0084】
学習システムは、図12のとおり、表示モードにおける例題のブラウザ表示に回答表示のための回答表示フォーム、もしくはリンクを設ける。
【0085】
図13は、第二実施例の学習システムの基本動作の一例である。操作者は、操作者の都合で回答表示フォーム、もしくはリンクをクリックして回答を表示させる。
【0086】
以上により、学習システムは、表示モードで例題を解こうと挑戦している操作者に対し、操作者の都合で回答を表示させることが可能となる。
【0087】
(第三実施例)
第三実施例は、第一実施例および編集モードの際、例題毎に例題表示から回答表示までの表示時間間隔を編集可能な値としてデータベースで管理する機能と、表示モードにおいて、例題毎に設定された表示時間間隔を経るとタイミング調整機能を制御する機能とを備えた学習システムをベースとした学習システムの実施の一例である。
【0088】
学習システムは、例題のタグの一つとして表示時間間隔を管理する。この表示時間間隔は、例題、もしくは回答の作成者、もしくは編集者によって設定される。この設定は、表示データ作成処理部13が有する表示時間間隔設定入力手段によって行われる。ただし、必要に応じて、これら以外の人が設定してもよい。
【0089】
図14は、第三実施例の学習システムの基本動作の一例である。学習システムは、例題を操作者に応答する際に表示時間間隔を参照する。学習システムは、その表示時間間隔に基づいて回答の表示を待機する。
【0090】
以上により、学習システムは、表示モードで例題を解こうと挑戦している操作者に対し、例題、もしくは回答の作成者、もしくは編集者が適当と考える所要時間で回答を表示させることが可能となる。
【0091】
(第四実施例)
第四実施例は、第一実施例および表示モードで例題を表示する際、学習システムの操作者に例題表示から回答表示までの表示時間間隔の入力を求める機能と、表示時間間隔を経るとタイミング調整機能を制御する機能とを備えた学習システムをベースとした学習システムの実施の一例である。
【0092】
学習システムは、例題の表示を要求する操作者に対し、例題と回答とをまとめて応答する。さらに、学習システムは、操作者に対して図15のような入力フォーム、およびタイミング調整機能を持つ、JAVAscriptで記載されたタイミング調整プログラムを応答する。
【0093】
図16は、第四実施例の学習システムの基本動作の一例である。操作者は、操作者の端末装置上に表示される表示時間間隔の入力フォームに入力する。操作者の端末装置は、入力された表示時間間隔の値をタイミング調整プログラムに渡す。この処理は、表示データ作成処理部13が有する次回表示実行時間設定入力手段によって行われる。タイミング調整プログラムは、表示時間間隔を経ると回答を表示する。
【0094】
以上により、学習システムは、表示モードで例題を解こうと挑戦している操作者に対し、操作者の都合、かつ、タイマ式で回答を表示させることが可能となる。
【0095】
(プログラムの実施例)
汎用の情報処理装置にインストールすることにより、その汎用の情報処理装置に、本実施例の学習システムに用いる情報表示装置(図1)の機能に相応する機能を実現させるプログラムの実施例を説明する。
【0096】
本実施例のプログラムは記録媒体に記録されることにより、前記汎用の情報処理装置は、この記録媒体を用いて本実施例のプログラムをインストールすることができる。あるいは、本実施例のプログラムを保持するサーバからネットワークを介して直接前記汎用の情報処理装置に本実施例のプログラムをインストールすることもできる。
【0097】
これにより、汎用の情報処理装置を用いて、本実施例の学習システムに用いる情報表示装置の機能に相応する機能を実現することができる。もちろん、入力装置6やネットワークカード1などの別装置は、本実施例のプログラムによって実現されるものではない。
【0098】
なお、本実施例のプログラムは、汎用の情報処理装置によって直接実行可能なものだけでなく、ハードディスクなどにインストールすることによって実行可能となるものも含む。また、圧縮されたり、暗号化されたりしたものも含む。
【0099】
(その他の実施例)
上記実施例では本発明の情報表示装置を学習システムに適用し、「例題」および「回答」の表示方法について説明したが、記憶処理部11は、情報の属性に応じて当該情報を区別して記憶し、表示データ作成処理部13は、属性に応じて区別して記憶された前記情報を時系列的に所定の順序に従って属性毎に表示することができるので、このことを利用したあらゆる用途に本発明の情報表示装置を適用することができる。
【0100】
例えば、スポーツチームのメンバを「メインメンバ」と「サブメンバ」という異なる属性で区別して記憶しておき、まず、メインメンバを表示させた後、必要に応じてサブメンバを表示させるといったことにも利用できる。
【産業上の利用可能性】
【0101】
本発明は、情報の属性に応じて当該情報を区別して記憶し、この情報を時系列的に所定の順序に従って属性毎に表示することに利用することができる。例えば、上記実施例で説明した学習システムの他にもスポーツチームのメインメンバとサブメンバとを表示するシステムなどに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】第一実施例の学習システムの構成と、操作者側の装置構成の一例を示す図。
【図2】第一実施例のデータベースに記憶されるテーブルの一例を示す図。
【図3】第一実施例における学習システムの基本動作を示すフローチャート。
【図4】第一実施例の学習システムにおける表示モードでのブラウザ表示(インデックス表示)を示す図。
【図5】第一実施例の学習システムにおける編集モードでのブラウザ表示の一例を示す図。
【図6】第一実施例の学習システムにおける表示モードでのブラウザ表示(回答表示前)の一例を示す図。
【図7】第一実施例の学習システムにおける表示モードでのブラウザ表示(回答表示後)の一例を示す図。
【図8】数式に付与された読み方のテキスト提示例を示す図。
【図9】数式に付与された読み方の音声提示例を示す図。
【図10】第一実施例における表示シーケンスの一例を示す図。
【図11】第一実施例における検索シーケンス、および表示モード/編集モードの切替シーケンスの一例を示す図。
【図12】第二実施例の学習システムにおける表示モードでのブラウザ表示の一例を示す図。
【図13】第二実施例における学習システムの機能を示す図。
【図14】第三実施例における学習システムの機能を示す図。
【図15】第四実施例における表示時間間隔を入力させるための入力フォームの一例を示す図。
【図16】第四実施例における学習システムの機能を示す図。
【符号の説明】
【0103】
1 ネットワークカード
2 プロセス制御部
3 Webサーバ
4 コア部
5 DBサーバ
6 入力装置
10 検索処理部
11 記憶処理部
12 削除処理部
13 表示データ作成処理部
14 編集データ作成処理部
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを利用したデータベースの編集技術および管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
Web2.0と呼称される時代が到来した現在、WIKIPEDIA(ウィキペディア)もしくはPUKIWIKI(プキウィキ)のようにインターネット上に辞書、辞典、もしくは技術資料などを構築する活動が活発である。
【0003】
これらのWebサイトは知識を集めること、および、集められた知識を同じフレームフォーマットで表示することを特徴としている。WIKIPEDIA、PUKIWIKI、もくしはそれに類するWebサイトを利用すれば、例題や回答を容易にたくさん集め、さらに画一的に表示できる。
【0004】
【非特許文献1】“WIKIPEDIA”、[2007年3月1日検索]、インターネット<URL:http://ja.wikipedia.org/>
【非特許文献2】“PUKIWIKI”、[2007年3月1日検索]、インターネット<URL:http://pukiwiki.sourceforge.jp/>
【非特許文献3】“SOAP”、[2007年3月1日検索]、インターネット<URL:http://www.w3.org/TR/soap12−part0/>
【非特許文献4】“PHP”、[2007年3月1日検索]、インターネット<URL:http://www.php.net/manual/ja/introduction.php
【非特許文献5】“WIKIPEDIA”、[2007年3月1日検索]、インターネット<URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/Ajax>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記非特許文献1または2の技術では、集めたデータを内容に合わせて効率的に表示することを考慮していない。例えば、例題および回答を集めるWebサイトをWIKIPEDIAのように構築した場合には、例題と回答とが同時に表示されるため、例題を解くことに挑戦できない。その結果、一般的な学問、特に学習指導要領、国家資格、および民間資格などの学問のための参考書として機能していない。
【0006】
また、例題および回答だけを集めて表示しても、利用者の理解が進まない。例題および回答に関する有益な情報を集め、利用者に例題および回答の具体的なイメージや付加情報を表示する必要がある。
【0007】
本発明は、例えば、利用者が主体的、かつ、奉仕的に集めた例題および回答を管理する際に、集められたデータを例題と回答とに区別し、例題と回答の表示タイミングを変えて効率的に利用者に表示することを目的とする。さらに、例題と回答にかかわる有益な情報を集めて利用者に表示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された前記情報を表示する表示手段とを備えた情報表示装置であって、本発明の特徴とするところは、前記記憶手段は、前記情報の属性に応じて前記情報を区別して記憶する属性別記憶手段を備え、前記表示手段は、前記属性別記憶手段に属性に応じて区別して記憶された前記情報を時系列的に所定の順序に従って属性毎に表示する表示順序制御手段を備えたところにある。
【0009】
例えば、上記従来技術で説明した「例題」とその「回答」の例では、これらの属性の異なる情報を区別して記憶しておき、表示する際にも同時に表示するのではなく、まず「例題」を表示してから次に「回答」を表示することができる。これにより、例えば、学習システムを実現するとこができる。
【0010】
また、前記表示順序制御手段は、操作入力を契機として順次情報を表示する手段を備えることができる。これによれば、操作者のタイミングに合わせて情報表示を順次行うことができる。上記従来技術で説明した「例題」とその「回答」の例では、操作者は「例題」を熟読し、さらに熟慮した上で、初めて「回答」の表示を情報表示装置に対して指示することができるので操作者のペースに合わせて「例題」の表示の後に「回答」を表示することができる。
【0011】
あるいは、前記表示順序制御手段が前記情報を所定の順序に従って表示する際の一つの情報表示から次の情報表示までの表示時間間隔の値の入力を受け付ける表示時間間隔設定入力手段と、この表示時間間隔設定入力手段から入力された表示時間間隔の値を保持する手段とを備え、前記表示順序制御手段は、前記保持する手段が保持する表示時間間隔の値に従って前記情報を順次表示する手段を備えることができる。
【0012】
これによれば、当初に設定した表示時間間隔に基づき複数の情報が自動的に順次表示される。
【0013】
あるいは、前記表示順序制御手段が前記情報を所定の順序に従って表示する際に、一つの情報表示が行われた段階で、次の情報表示を行うべき表示時間間隔の値の入力を受け付ける次回表示実行時間設定入力手段を備え、前記表示順序制御手段は、この次回表示実行時間設定入力手段により入力された表示時間間隔の値に従って次の前記情報を表示する手段を備えることができる。
【0014】
これによれば、操作者は、今見ている表示の次の表示を行うための表示時間間隔の値を設定することができるため、上記従来技術で説明した「例題」とその「回答」の例では、操作者は「例題」を読んだ時点で、予め「回答」の表示時間間隔を情報表示装置に対して指示することができるので操作者のペースに合わせて「例題」の表示の後に自動的に「回答」を表示することができる。
【0015】
また、前記属性別記憶手段に記憶された情報をその属性毎に編集、削除、検索する手段を備えることができる。これにより、例えば、例題および回答に関する有益な情報を集め、利用者に例題および回答の具体的なイメージや付加情報を表示することができる。
【0016】
さらに、前記情報の表示形態を所定の形態に変換する手段を備えることができる。これによれば、例えば、日本語によって表示されている情報を英語に翻訳して表示したり、数式や記号あるいは図形によって表示されている情報をテキストとして表示したり、あるいは、読み上げたりすることができる。
【0017】
本発明を学習システムとしての観点から観ることもできる。すなわち、本発明は、本発明の情報表示装置を備え、前記情報の一つの属性が「例題」であり、他の属性が「回答」である学習システムである。
【0018】
本発明を情報表示方法としての観点から観ることもできる。すなわち、本発明は、情報を記憶して表示する情報表示装置が行う情報表示方法であって、本発明の特徴とするところは、前記情報の属性に応じて前記情報を区別して記憶し、この属性に応じて区別して記憶された前記情報を時系列的に所定の順序に従って属性毎に表示するところにある。
【0019】
例えば、操作入力を契機として順次情報を表示することができる。
【0020】
あるいは、前記情報を所定の順序に従って表示する際の一つの情報表示から次の情報表示までの表示時間間隔の値の入力を受け付け、入力された表示時間間隔の値を保持し、この保持する表示時間間隔の値に従って前記情報を順次表示することができる。
【0021】
あるいは、前記情報を所定の順序に従って表示する際に、一つの情報表示が行われた段階で、次の情報表示を行うべき表示時間間隔の値の入力を受け付け、この入力された表示時間間隔の値に従って次の前記情報を表示することができる。
【0022】
また、記憶された情報をその属性毎に編集、削除、検索することができる。
【0023】
さらに、前記情報の表示形態を所定の形態に変換することができる。
【0024】
また、本発明の情報表示装置がまず例題を表示し、次にその例題に対する回答を表示する学習方法としての観点から本発明を観ることもできる。
【0025】
また、本発明をプログラムとしての観点から観ることもできる。すなわち、本発明は、汎用の情報処理装置にインストールすることにより、その汎用の情報処理装置に、本発明の情報表示装置の機能に相応する機能を実現させるプログラムである。
【0026】
本発明のプログラムは記録媒体に記録されることにより、前記汎用の情報処理装置は、この記録媒体を用いて本発明のプログラムをインストールすることができる。あるいは、本発明のプログラムを保持するサーバからネットワークを介して直接前記汎用の情報処理装置に本発明のプログラムをインストールすることもできる。
【0027】
これにより、汎用の情報処理装置を用いて、本発明の情報表示装置の機能に相応する機能を実現し、本発明の情報表示方法を実行させることができる。
【0028】
なお、本発明のプログラムは、汎用の情報処理装置によって直接実行可能なものだけでなく、ハードディスクなどにインストールすることによって実行可能となるものも含む。また、圧縮されたり、暗号化されたりしたものも含む。
【発明の効果】
【0029】
本発明は、例えば、利用者が主体的、かつ、奉仕的に集めた例題と回答とを管理する学習システムにおいて、集められた例題と回答とを効率的に利用者に表示することができる。さらに、例題と回答とにかかわる有益な情報を集めて、利用者に表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本発明の実施例は、図1に示すように、情報を記憶するDBサーバ5と、このDBサーバ5に記憶された前記情報を表示する表示データ作成処理部13とを備えた情報表示装置であって、特徴とするところは、DBサーバ5は、前記情報の属性に応じて前記情報を区別して記憶する記憶処理部11を備え、表示データ作成処理部13は、DBサーバ5に属性に応じて区別して記憶された前記情報を時系列的に所定の順序に従って属性毎に表示するところにある。
【0031】
また、DBサーバ5に記憶された情報をその属性毎に編集、削除、検索する検索処理部10、削除処理部12、編集データ作成処理部14を備える。また、表示データ作成処理部13は、前記情報の表示形態を所定の形態に変換することもできる。
【0032】
以下では、本実施例の情報表示装置を備え、前記情報の一つの属性が「例題」であり、他の属性が「回答」である学習システムの実施例について説明する。
【0033】
(第一実施例)
第一実施例における学習システムの構成の一例を図1に示す。本実施例は、学習システムをWIKIPEDIAのようなWebデータベースシステムとして構築する場合の一例である。プロセス制御部2は、オペレーティングシステムもしくはそれに類するものである。図中のコア部4が本発明の特徴である。
【0034】
本実施例における学習システムのDBサーバ5が有するデータベースの一例を図2に示す。さらに、操作者が学習システムに例題、回答、およびその他のデータの表示を要求する場合の学習システムの基本動作の一例を図3に示す。図4は、本実施例における学習システムが表示するインデックス表示の一例である。インデックス表示は、例題、およびその回答に付与される科目、科目毎の分野、などのタグ情報に基づいて整理されて表示される。ただし、それ以外の情報に基づいて整理されてもよい。
【0035】
本実施例では、操作者がWebブラウザ経由で例題や回答などを操作することについて説明する。Webブラウザ経由の場合には、Webブラウザ上で図形、画像などを作成するためのツールが提供可能であり、Webブラウザを利用した方が例題、および回答を作成し易い。
【0036】
本実施例において例題、およびその回答、もしくは回答群は、科目、科目毎の分野、学年、例題の特徴、回答の特徴、難易度、識別子などの情報、もしくはこれらの一部の情報をタグ付けされ、DBサーバ5のデータベースに管理される。
【0037】
ただし、これら以外のタグ情報を付与してもよい。タグ数が増えるほど例題、もしくは回答は詳細に特徴付けされ、結果として詳細に整理される。例題、もしくは回答のタグは、例題、もしくは回答を作成、もしくは編集する人が適宜編集すると考えられる。ただし、それ以外の人がタグを編集してもよい。
【0038】
学習システムの操作者は、操作者側のコンピュータ端末上で動作するWebブラウザを経由して規定のフレームフォーマット上に例題、および回答などを作成、もしくは編集できる。ただし、作成済みの例題、もしくは回答を添付された電子メールをSOAP(非特許文献3参照)にマッピングして投稿することも可能である。
【0039】
図1について説明する。コア部4は、検索処理部10、記憶処理部11、削除処理部12、表示データ作成処理部13、編集データ作成処理部14などの機能部群で構成され、PHP(非特許文献4参照)、もしくはCGIなどのプログラミング言語で記載されたプログラムである。ただし、JAVA(登録商標)、もしくはC++などの他のプログラム言語で記載されていてもよい。
【0040】
図2について説明する。図1のDBサーバ5は、学習指導要領、国家資格、民間資格、もしくはそれらに類する学問を対象とした例題群と回答群、および科目、対象学年、難易度などの補足情報を記憶する。このようにして、例題および回答に関する有益な情報を集め、利用者に例題および回答の具体的なイメージや付加情報を表示することができる。
【0041】
図3について説明する。図3の説明は、WIKIPEDIAなどに見られる一般的なWebデータベースサーバの説明である。本学習システムは、操作者からの信号をネットワークカード1において受信する(S1)。次に、信号、もしくは信号内のデータがプロセス制御部2に引き渡される。
【0042】
プロセス制御部2は、データを分析し(S2)、HTTPのデータをWebサーバ3に渡して処理を要求する(S3、S5)。なお、図3の例では、HTTP以外の信号は本発明の対象外とする(S4)。
【0043】
このとき、HTTPデータの中には、例題、および回答などの検索要求、保存要求、削除要求、表示要求、編集モードでの表示要求などが含まれている。
【0044】
Webサーバ3は、自己が包含するWebコンテナを利用し、HTTPデータの内容に基づいて検索処理部10、記憶処理部11、削除処理部12、表示データ作成処理部13、もしくは編集データ作成処理部14を呼び出し、必要に応じてデータ、もしくはデータに関連する情報を引き渡す(S6)。
【0045】
操作者が編集モードでのデータ保存を要求する場合は、記憶処理部11が呼び出される。呼び出された機能部は、呼び出された際に引き渡されるデータ、もしくは関連情報に基づいてDBサーバ5にデータの記憶を要求する(S7)。
【0046】
操作者が編集モードでのデータ削除を要求する場合には、削除処理部12が呼び出される。呼び出された機能部は、呼び出された際に引き渡されるデータ、もしくは関連情報に基づいてDBサーバ5にデータの削除を要求する(S7)。
【0047】
操作者が表示モードでのデータ検索を要求する場合には、検索処理部10が呼び出される。呼び出された機能部は、呼び出された際に引き渡されるデータ、もしくは関連情報に基づいてDBサーバ5にデータの提供を要求する(S7)。
【0048】
操作者が表示モードでの表示を要求する場合には、表示データ作成処理部13が呼び出される。呼び出された機能部は、呼び出された際に引き渡されるデータ、もしくは関連情報に基づいてDBサーバ5にデータの提供を要求する(S7)。
【0049】
操作者が編集モードでの表示を要求する場合には、編集データ作成処理部14が呼び出される。呼び出された機能部は、呼び出された際に引き渡されるデータ、もしくは関連情報に基づいてDBサーバ5にデータの提供を要求する(S7)。
【0050】
DBサーバ5は、各機能部からの要求に応じ、引き渡されたデータの保存、指定条件に基づくデータの探索、各機能部へのデータの提供、および指定条件に基づくデータの削除などを実行する。
【0051】
呼び出された機能部は、DBサーバ5から受け取ったデータ、もしくは実行結果を基にWebページを生成し、さらに生成されたWebページをWebサーバ3に応答する(S8)。
【0052】
Webサーバ3は、プロセス制御部2にWebページを含んだデータを渡し、通信処理を要求する(S9)。
【0053】
プロセス制御部2は、データを通信処理してネットワークカード1に渡す。ネットワークカード1は、操作者に信号を応答する(S11)。
【0054】
WIKIPEDIAと同様、操作者は入力装置6を操作し、ブラウザを通して学習システムに要求を送信する。学習システムは、受信した要求に応じて応答する。操作者は、ブラウザを通して受信した応答を表示させ、必要に応じて操作する。操作者がブラウザを通して操作する例として例題、回答、例題の実用例などの検索や表示、インデックスや、タグを含む例題、回答、および例題の実用例の作成、編集、削除である。
【0055】
操作者が例題、もしくは回答を作成、編集、もしくは削除するための編集モードに切り替える場合には、学習システムの編集データ作成処理部14が呼び出される。
【0056】
編集データ作成処理部14は、編集モードにおいて操作者が自由に書き込み、編集、もしくは作成したデータ群の中から例題と回答とを区別するため、以下の2種類の方法の内の1つを本実施例の一例として備える。
【0057】
1つ目は、学習システムが操作者に編集モードのWebページを表示する際、図5のように、例題を作成する領域と、回答を作成する領域とを区別したWebページを作成し、操作者に表示する。
【0058】
操作者は例題、もしくは回答を作成する際に、適当な領域でデータを作成、もしくは編集する。これにより、学習システムは、ブラウザ上に書かれたデータ群の中の例題部分と、回答部分とを区別可能となり、例題と回答とを区分してデータベースで管理可能となる。
【0059】
2つ目は、学習システムが操作者に編集モードのWebページを表示する際に、操作者が利用可能、かつ、学習システムが例題、および回答を識別するためのタグを設ける。例えば、操作者が作成された例題部分を<例題>例題部分</例題>のように囲み、さらに、作成された回答部分を<回答>回答部分</回答>のようにタグで囲む。
【0060】
操作者が作成された例題、もしくは回答の保存を要求する場合には、記憶処理部11が呼び出される。記憶処理部11は、操作者によって作成または編集されたデータ群の中からタグを用いて例題と回答とを検索して例題部分と回答部分とを見付け、区分してDBサーバ5に保存する。これにより、学習システムは、ブラウザ上に書かれたデータ群の中の例題部分と、回答部分とを区分可能となり、例題と回答とを区分してデータベースで管理可能となる。
【0061】
ただし、操作者によって生成、もしくは編集されたデータ群の中から例題と回答とを区分でき、かつ、例題と回答とを対応付けて管理できれば、上記以外の方法でもよい。
【0062】
ただし、本実施例では、図5のように、例題を作成する領域と、回答を作成する領域とを区分して表示する方法に基づいて説明する。
【0063】
図5、図6、および図7に操作者に表示されるブラウザの内容の一例を示す。WIKIPEDIAと同様に、図5、図6、および図7のブラウザ表示において検索するための検索フォームと、例題、もしくは回答などの言語表示を変換するための言語選択フォーム、もしくはリンクと、編集モードと表示モードとを切り替えるための編集/表示フォーム、もしくはリンクを備える。ただし、図5、図6、および図7のブラウザ表示は一例であり、これら以外の表示内容でもよい。
【0064】
例題、回答、および例題の実用例は、図5、図6、および図7のようにブラウザ上の適当な位置に表示される。図5の例は4段構成になっており、最上段(四段目)に「例題、回答のタグの表示領域」、次段(三段目)に「例題の表示領域」、さらに次段(二段目)に「回答の表示領域」、最下段(一段目)に「例題の実用例の表示領域」がある。
【0065】
図6の例は回答表示前の例であり、図5における四段目の「例題、回答のタグの表示領域」と、三段目の「例題の表示領域」とが表示される。図7の例は回答表示後の例であり、図6の表示に加えて二段目の「回答の表示領域」と、一段目の「例題の実用例の表示領域」とが遅れて追加表示される。ただし、これら以外の位置に表示されてもよい。
【0066】
例題の実用例の一例を示す。例えば、鉄の酸化の化学反応式を例題とする場合には、実用例において花火の色を説明する。
【0067】
また、例題の実用例のデータを編集モードにおいて編集可能なデータとしてデータベースに管理する機能と、学習システムの操作者が、例題の実用例の作成、編集、削除、表示、検索をネットワーク経由、もしくは、ローカルで実行するための機能とを備える。
【0068】
例題、回答、例題の実用例、もしくはこれら以外の表示領域において、式、記号、図形、画像などが表示される場合には、それについての読み方の説明を多言語で表示するためのリンク、ラジオボタン、もしくはこれら以外の方法を用意する。
【0069】
本実施例では、数式のブラウザにリンクを用意した図8および図9について説明する。図8の場合には、操作者はリンクをクリックすると、テキストで記載された読み方を説明される。また、図9の場合には、操作者が各言語のリンクをクリックすると、音声で読み方を説明される。学習システムは、式、記号、画像、図形などについての説明用のテキスト、音声、画像などのデータを例題、回答、例題の実用例などの一部のデータとしてデータベースに管理する。
【0070】
また、画像で紹介されている内容、式、記号、図形、もしくはこれらの一部について、日本語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、中国語、スワヒリ語、ヒンディー語、などの言語毎の読み方の説明、もしくは解説を行うデータを編集モードにおいて編集可能なデータとしてデータベースに管理する機能と、学習システムの操作者が、画像で紹介されている内容、式、記号、図形、もしくはこれらの一部についての言語毎の読み方の説明、もしくは解説の作成、編集、削除、表示、検索をネットワーク経由、もしくは、ローカルで実行するための機能とを備える。
【0071】
操作者が、表示モードを選択した状態で、かつ例題の表示を要求する場合には、学習システムの表示データ作成処理部13が呼び出される。表示データ作成処理部13は、以下の2種類の方法のうちの1つを備える。
【0072】
1つ目が、例題と回答とをまとめて操作者に応答する方法である。この場合には、表示データ作成処理部13は、例題、およびその回答、もしくは回答群を含むWebページを作成する。表示データ作成処理部13は、Webページの中には、例えばVBscript、もしくはJAVAscriptなどによって回答表示の遅延を記載する。このWebページを受信した操作者のWebブラウザは、例題、回答、もしくは回答群を参照する。次に、ブラウザは、操作者に例題を表示し、一方で回答の表示を待機させる。表示時間間隔を経た後、回答を表示する。
【0073】
2つ目が、例題を含めたWebページを操作者に応答した後、例題表示から回答表示までの表示時間間隔を経た後、例題と回答とを含めたWebページを作成して応答する。ただし、回答だけを含めたWebのデータを作成して応答してもよい。この場合には、操作者のWebブラウザが適宜、学習システムにWebページの更新を要求する。このような適宜Webページを更新する技術は、例えば、Ajax(非特許文献5参照)を利用することで実現可能である。
【0074】
上記2つの違いは、操作者側のブラウザが表示調整を実行するか、もしくは学習システム側が表示調整を実行するかという違いである。本実施例では、上記のどちらの方法でもよく、さらに上記以外の方法でもよい。
【0075】
本実施例では、2つ目の方法に基づいて説明する。
【0076】
操作者が表示モードにおいてある例題、およびその回答を表示させる場合には、図4のインデックス部分に表示される該当の例題のリンクをクリックする。もしくは、検索機能によって検索された例題のリンクをクリックしてもよいし、これら以外の方法で例題を選択してもよい。例えば、操作者が、例題を選択すると、図10のシーケンスに基づいて例題の内容が操作者に送信される。
【0077】
以上により、学習システムは、操作者に対して例題の表示に比べ、その回答、もしくは回答群の表示を遅らせて表示可能となる。ただし、図3の学習システムの基本動作は一例であり、ステップの順序が異なっていてもよい。
【0078】
操作者は、表示モードと編集モードとを切り替える場合には、ブラウザ表示の編集/表示フォーム、もしくはリンクをクリックする。例えば、操作者が、表示モードにおいて編集モードへの切替えを選択すると、図11のシーケンスに基づいて編集モードの内容が操作者に送信される。編集モードから表示モードへの切替えの場合も図11と同様である。ただし、図11はシーケンスの一例であり、異なるシーケンスでもよい。
【0079】
操作者は、例題などを検索する場合には、検索フォームに検索条件を入力して検索を実行させる。例えば、操作者が、検索条件を入力して検索を実行すると、図11のシーケンスに基づいて検索結果の内容が操作者に送信される。ただし、図11はシーケンスの一例であり、異なるシーケンスでもよい。
【0080】
操作者は、例題などの言語表示を英語、フランス語などの他言語の表示に切替える場合には、言語選択フォーム、もしくはリンクをクリックする。
【0081】
以上により、学習システムは、表示モードで例題を解こうと挑戦している操作者に対し、回答を遅らせて表示可能となる。
【0082】
例題の実用例の表示方法は、例題と一緒に表示する方法と、回答と一緒に表示する方法との2種類がある。どちらの方法でも例題の本質を理解する助けとなる。ただし、これ以外の方法でもよい。
【0083】
(第二実施例)
第二実施例は、第一実施例および表示モードにおける学習システムの操作者が操作可能で、かつ、タイミング調整機能を発動させるリンク、ラジオボタン、もしくはそれらに類するものと、表示モードにおける学習システムの操作者が前記のリンク、ラジオボタン、もしくはそれらに類するものを操作した際にタイミング調整機能を制御する機能とを備える学習システムをベースとした学習システムの実施の一例である。
【0084】
学習システムは、図12のとおり、表示モードにおける例題のブラウザ表示に回答表示のための回答表示フォーム、もしくはリンクを設ける。
【0085】
図13は、第二実施例の学習システムの基本動作の一例である。操作者は、操作者の都合で回答表示フォーム、もしくはリンクをクリックして回答を表示させる。
【0086】
以上により、学習システムは、表示モードで例題を解こうと挑戦している操作者に対し、操作者の都合で回答を表示させることが可能となる。
【0087】
(第三実施例)
第三実施例は、第一実施例および編集モードの際、例題毎に例題表示から回答表示までの表示時間間隔を編集可能な値としてデータベースで管理する機能と、表示モードにおいて、例題毎に設定された表示時間間隔を経るとタイミング調整機能を制御する機能とを備えた学習システムをベースとした学習システムの実施の一例である。
【0088】
学習システムは、例題のタグの一つとして表示時間間隔を管理する。この表示時間間隔は、例題、もしくは回答の作成者、もしくは編集者によって設定される。この設定は、表示データ作成処理部13が有する表示時間間隔設定入力手段によって行われる。ただし、必要に応じて、これら以外の人が設定してもよい。
【0089】
図14は、第三実施例の学習システムの基本動作の一例である。学習システムは、例題を操作者に応答する際に表示時間間隔を参照する。学習システムは、その表示時間間隔に基づいて回答の表示を待機する。
【0090】
以上により、学習システムは、表示モードで例題を解こうと挑戦している操作者に対し、例題、もしくは回答の作成者、もしくは編集者が適当と考える所要時間で回答を表示させることが可能となる。
【0091】
(第四実施例)
第四実施例は、第一実施例および表示モードで例題を表示する際、学習システムの操作者に例題表示から回答表示までの表示時間間隔の入力を求める機能と、表示時間間隔を経るとタイミング調整機能を制御する機能とを備えた学習システムをベースとした学習システムの実施の一例である。
【0092】
学習システムは、例題の表示を要求する操作者に対し、例題と回答とをまとめて応答する。さらに、学習システムは、操作者に対して図15のような入力フォーム、およびタイミング調整機能を持つ、JAVAscriptで記載されたタイミング調整プログラムを応答する。
【0093】
図16は、第四実施例の学習システムの基本動作の一例である。操作者は、操作者の端末装置上に表示される表示時間間隔の入力フォームに入力する。操作者の端末装置は、入力された表示時間間隔の値をタイミング調整プログラムに渡す。この処理は、表示データ作成処理部13が有する次回表示実行時間設定入力手段によって行われる。タイミング調整プログラムは、表示時間間隔を経ると回答を表示する。
【0094】
以上により、学習システムは、表示モードで例題を解こうと挑戦している操作者に対し、操作者の都合、かつ、タイマ式で回答を表示させることが可能となる。
【0095】
(プログラムの実施例)
汎用の情報処理装置にインストールすることにより、その汎用の情報処理装置に、本実施例の学習システムに用いる情報表示装置(図1)の機能に相応する機能を実現させるプログラムの実施例を説明する。
【0096】
本実施例のプログラムは記録媒体に記録されることにより、前記汎用の情報処理装置は、この記録媒体を用いて本実施例のプログラムをインストールすることができる。あるいは、本実施例のプログラムを保持するサーバからネットワークを介して直接前記汎用の情報処理装置に本実施例のプログラムをインストールすることもできる。
【0097】
これにより、汎用の情報処理装置を用いて、本実施例の学習システムに用いる情報表示装置の機能に相応する機能を実現することができる。もちろん、入力装置6やネットワークカード1などの別装置は、本実施例のプログラムによって実現されるものではない。
【0098】
なお、本実施例のプログラムは、汎用の情報処理装置によって直接実行可能なものだけでなく、ハードディスクなどにインストールすることによって実行可能となるものも含む。また、圧縮されたり、暗号化されたりしたものも含む。
【0099】
(その他の実施例)
上記実施例では本発明の情報表示装置を学習システムに適用し、「例題」および「回答」の表示方法について説明したが、記憶処理部11は、情報の属性に応じて当該情報を区別して記憶し、表示データ作成処理部13は、属性に応じて区別して記憶された前記情報を時系列的に所定の順序に従って属性毎に表示することができるので、このことを利用したあらゆる用途に本発明の情報表示装置を適用することができる。
【0100】
例えば、スポーツチームのメンバを「メインメンバ」と「サブメンバ」という異なる属性で区別して記憶しておき、まず、メインメンバを表示させた後、必要に応じてサブメンバを表示させるといったことにも利用できる。
【産業上の利用可能性】
【0101】
本発明は、情報の属性に応じて当該情報を区別して記憶し、この情報を時系列的に所定の順序に従って属性毎に表示することに利用することができる。例えば、上記実施例で説明した学習システムの他にもスポーツチームのメインメンバとサブメンバとを表示するシステムなどに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】第一実施例の学習システムの構成と、操作者側の装置構成の一例を示す図。
【図2】第一実施例のデータベースに記憶されるテーブルの一例を示す図。
【図3】第一実施例における学習システムの基本動作を示すフローチャート。
【図4】第一実施例の学習システムにおける表示モードでのブラウザ表示(インデックス表示)を示す図。
【図5】第一実施例の学習システムにおける編集モードでのブラウザ表示の一例を示す図。
【図6】第一実施例の学習システムにおける表示モードでのブラウザ表示(回答表示前)の一例を示す図。
【図7】第一実施例の学習システムにおける表示モードでのブラウザ表示(回答表示後)の一例を示す図。
【図8】数式に付与された読み方のテキスト提示例を示す図。
【図9】数式に付与された読み方の音声提示例を示す図。
【図10】第一実施例における表示シーケンスの一例を示す図。
【図11】第一実施例における検索シーケンス、および表示モード/編集モードの切替シーケンスの一例を示す図。
【図12】第二実施例の学習システムにおける表示モードでのブラウザ表示の一例を示す図。
【図13】第二実施例における学習システムの機能を示す図。
【図14】第三実施例における学習システムの機能を示す図。
【図15】第四実施例における表示時間間隔を入力させるための入力フォームの一例を示す図。
【図16】第四実施例における学習システムの機能を示す図。
【符号の説明】
【0103】
1 ネットワークカード
2 プロセス制御部
3 Webサーバ
4 コア部
5 DBサーバ
6 入力装置
10 検索処理部
11 記憶処理部
12 削除処理部
13 表示データ作成処理部
14 編集データ作成処理部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶された前記情報を表示する表示手段と
を備えた情報表示装置において、
前記記憶手段は、前記情報の属性に応じて前記情報を区別して記憶する属性別記憶手段を備え、
前記表示手段は、前記属性別記憶手段に属性に応じて区別して記憶された前記情報を時系列的に所定の順序に従って属性毎に表示する表示順序制御手段を備えた
ことを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
前記表示順序制御手段は、操作入力を契機として順次情報を表示する手段を備えた請求項1記載の情報表示装置。
【請求項3】
前記表示順序制御手段が前記情報を所定の順序に従って表示する際の一つの情報表示から次の情報表示までの表示時間間隔の値の入力を受け付ける表示時間間隔設定入力手段と、
この表示時間間隔設定入力手段から入力された表示時間間隔の値を保持する手段と
を備え、
前記表示順序制御手段は、前記保持する手段が保持する表示時間間隔の値に従って前記情報を順次表示する手段を備えた
請求項1記載の情報表示装置。
【請求項4】
前記表示順序制御手段が前記情報を所定の順序に従って表示する際に、一つの情報表示が行われた段階で、次の情報表示を行うべき表示時間間隔の値の入力を受け付ける次回表示実行時間設定入力手段を備え、
前記表示順序制御手段は、この次回表示実行時間設定入力手段により入力された表示時間間隔の値に従って次の前記情報を表示する手段を備えた
請求項1記載の情報表示装置。
【請求項5】
前記属性別記憶手段に記憶された情報をその属性毎に編集、削除、検索する手段を備えた請求項1記載の情報表示装置。
【請求項6】
前記情報の表示形態を所定の形態に変換する手段を備えた請求項1ないし5のいずれかに記載の情報表示装置。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれかに記載の情報表示装置を備え、前記情報の一つの属性が「例題」であり、他の属性が「回答」である学習システム。
【請求項8】
情報を記憶して表示する情報表示装置が行う情報表示方法において、
前記情報の属性に応じて前記情報を区別して記憶し、この属性に応じて区別して記憶された前記情報を時系列的に所定の順序に従って属性毎に表示する
ことを特徴とする情報表示方法。
【請求項9】
操作入力を契機として順次情報を表示する請求項8記載の情報表示方法。
【請求項10】
前記情報を所定の順序に従って表示する際の一つの情報表示から次の情報表示までの表示時間間隔の値の入力を受け付け、入力された表示時間間隔の値を保持し、この保持する表示時間間隔の値に従って前記情報を順次表示する請求項8記載の情報表示方法。
【請求項11】
前記情報を所定の順序に従って表示する際に、一つの情報表示が行われた段階で、次の情報表示を行うべき表示時間間隔の値の入力を受け付け、この入力された表示時間間隔の値に従って次の前記情報を表示する請求項8記載の情報表示方法。
【請求項12】
記憶された情報をその属性毎に編集、削除、検索する請求項8記載の情報表示方法。
【請求項13】
前記情報の表示形態を所定の形態に変換する請求項8ないし12のいずれかに記載の情報表示方法。
【請求項14】
請求項1ないし6のいずれかに記載の情報表示装置がまず例題を表示し、次にその例題に対する回答を表示する学習方法。
【請求項15】
汎用の情報処理装置にインストールすることにより、その汎用の情報処理装置に、請求項1ないし6のいずれかに記載の情報表示装置の機能に相応する機能を実現させるプログラム。
【請求項1】
情報を記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶された前記情報を表示する表示手段と
を備えた情報表示装置において、
前記記憶手段は、前記情報の属性に応じて前記情報を区別して記憶する属性別記憶手段を備え、
前記表示手段は、前記属性別記憶手段に属性に応じて区別して記憶された前記情報を時系列的に所定の順序に従って属性毎に表示する表示順序制御手段を備えた
ことを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
前記表示順序制御手段は、操作入力を契機として順次情報を表示する手段を備えた請求項1記載の情報表示装置。
【請求項3】
前記表示順序制御手段が前記情報を所定の順序に従って表示する際の一つの情報表示から次の情報表示までの表示時間間隔の値の入力を受け付ける表示時間間隔設定入力手段と、
この表示時間間隔設定入力手段から入力された表示時間間隔の値を保持する手段と
を備え、
前記表示順序制御手段は、前記保持する手段が保持する表示時間間隔の値に従って前記情報を順次表示する手段を備えた
請求項1記載の情報表示装置。
【請求項4】
前記表示順序制御手段が前記情報を所定の順序に従って表示する際に、一つの情報表示が行われた段階で、次の情報表示を行うべき表示時間間隔の値の入力を受け付ける次回表示実行時間設定入力手段を備え、
前記表示順序制御手段は、この次回表示実行時間設定入力手段により入力された表示時間間隔の値に従って次の前記情報を表示する手段を備えた
請求項1記載の情報表示装置。
【請求項5】
前記属性別記憶手段に記憶された情報をその属性毎に編集、削除、検索する手段を備えた請求項1記載の情報表示装置。
【請求項6】
前記情報の表示形態を所定の形態に変換する手段を備えた請求項1ないし5のいずれかに記載の情報表示装置。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれかに記載の情報表示装置を備え、前記情報の一つの属性が「例題」であり、他の属性が「回答」である学習システム。
【請求項8】
情報を記憶して表示する情報表示装置が行う情報表示方法において、
前記情報の属性に応じて前記情報を区別して記憶し、この属性に応じて区別して記憶された前記情報を時系列的に所定の順序に従って属性毎に表示する
ことを特徴とする情報表示方法。
【請求項9】
操作入力を契機として順次情報を表示する請求項8記載の情報表示方法。
【請求項10】
前記情報を所定の順序に従って表示する際の一つの情報表示から次の情報表示までの表示時間間隔の値の入力を受け付け、入力された表示時間間隔の値を保持し、この保持する表示時間間隔の値に従って前記情報を順次表示する請求項8記載の情報表示方法。
【請求項11】
前記情報を所定の順序に従って表示する際に、一つの情報表示が行われた段階で、次の情報表示を行うべき表示時間間隔の値の入力を受け付け、この入力された表示時間間隔の値に従って次の前記情報を表示する請求項8記載の情報表示方法。
【請求項12】
記憶された情報をその属性毎に編集、削除、検索する請求項8記載の情報表示方法。
【請求項13】
前記情報の表示形態を所定の形態に変換する請求項8ないし12のいずれかに記載の情報表示方法。
【請求項14】
請求項1ないし6のいずれかに記載の情報表示装置がまず例題を表示し、次にその例題に対する回答を表示する学習方法。
【請求項15】
汎用の情報処理装置にインストールすることにより、その汎用の情報処理装置に、請求項1ないし6のいずれかに記載の情報表示装置の機能に相応する機能を実現させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2008−257613(P2008−257613A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−101296(P2007−101296)
【出願日】平成19年4月9日(2007.4.9)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月9日(2007.4.9)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】
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