説明

折り畳み式携帯情報端末

【課題】折り畳み式携帯情報端末の量産において製品ごとにばらつくヒンジクリック音の音量を制御可能にする。
【解決手段】表示部側筐体2と、操作部側筐体4と、両筐体を開閉可能に連結するヒンジ5と、を備える折り畳み式携帯情報端末であって、表示部側筐体2はヒンジ5の一端側を受け入れるヒンジ受け孔8を有し、操作部側筐体4はヒンジ5の他端側を受け入れるヒンジ受け孔11を有している。両筐体を開いた状態と閉じた状態にした際にヒンジ5がクリック音を発生する。このような携帯情報端末において、ヒンジ受け孔11の側面11aとヒンジ5とのクリアランスが、ヒンジ受け孔11の入口から出口にかけて狭くなるよう変化している。その上、ヒンジ受け孔8および11内におけるヒンジ5の回転軸方向の位置がレバー12で変更可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み式携帯情報端末の、ヒンジを使った筐体連結部に関する。
【背景技術】
【0002】
図1に一般的な携帯情報端末として折り畳み式携帯電話端末を示す。図1(a)はその携帯電話端末を開いたときの斜視図、図1(b)はその平面図である。
【0003】
図1に示された携帯電話端末は、表示部1を構成する扁平な筐体(以下、表示部側筐体2)と、操作部3を構成する扁平な筐体(以下、操作部側筐体4)とを備える。表示部側筐体2と操作部側筐体4は同一側の端部がヒンジ5等の回転軸を使って連結されており、これによって、両者が重ね合わさる状態(すなわち閉じた状態)と、両者が所定の角度で展開した状態(すなわち開いた状態)に設置可能となる。
【特許文献1】特開2005-61470号公報(段落[0003]〜[0008]参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
小型化を追求した折り畳み式携帯情報端末の筐体連結部は、筐体に形成された孔でヒンジを受ける単純な構造とされる。
【0005】
このような構造を図2に図1(b)のA−A断面を使って示す。
【0006】
図2を参照すると、表示部側筐体2と操作部側筐体4の連結部の左側は、操作部側筐体4に突設した第1の突出部4aと、表示部側筐体2に突設した突出部2aとを同軸上に配置して、両突出部2a,4aの軸受け孔へヒンジ5を嵌入せしめて構成されている。
【0007】
同連結部の右側は、操作部側筐体4に突設した第2の突出部4bと、表示部側筐体2に突設した突出部2aとを同軸上に配置して、両突出部2a,4bの軸受け孔へサポート6(中空の回転軸)を嵌入せしめて構成されている。
【0008】
ヒンジ5の構造は図示しないが、特許文献1に開示されているような構造からなる。
【0009】
詳述すると、ヒンジ5は、円筒状の第1回転体と、円板状の第2回転体とを備え、第2回転体は第1回転体の端面に当接してその開口を塞いでいる。両回転体の中央部を丸軸状の芯体が貫通しており、これによって両回転体は互いに相対回転可能に連結されている。第1回転体と第2回転体が芯体から外れないように芯体の両端部にはそれぞれフランジが固定されている。
【0010】
第1回転体の内部には、円板状の中間部材が第1回転体と共に回転するように配設され、かつ芯体は中間部材の中央部を貫通している。さらに、中間部材はバネによって第2回転体に圧接されている。中間部材には、第2回転体と対向している端面に、第2回転体に向けて突出する一対の凸部が180度の位相差で形成されている。一方、第2回転体には、中間部材との対向面に、前記一対の凸部を収容すべき一対の凹部が形成されている。
【0011】
ヒンジ5の第1回転体は、操作部側筐体4に突設した第1の突出部4aに対して相対回転が不能であって回転軸方向への相対移動が不能に係合しており、操作部側筐体4の回転と一体に回転する。
【0012】
他方、ヒンジ5の第2回転体は、表示部側筐体2に突設した突出部2aに対して相対回転が不能であって回転軸方向への相対移動が不能に係合しており、表示部側筐体2の回転と一体に回転する。
【0013】
つまり、図2からも分かるように、ヒンジ5は表示部側筐体2および操作部側筐体4のヒンジ受け孔7の中に保持され、ヒンジ6が左右に動かない構成となっている。
【0014】
このような筐体連結部の構成では、ヒンジと筐体との部品寸法のばらつきにより、同一機種においてもヒンジと筐体のヒンジ受け孔とのクリアランス(隙間)の大きさが変動する。このとき、ヒンジにて発生するクリック音(以下、ヒンジクリック音と呼ぶ。)の音量に個体差が出てしまうという課題がある。
【0015】
また、ヒンジと筐体との部品寸法のばらつきを抑制することは難しく、量産においてヒンジクリック音の音量がばらついてしまう。
【0016】
ヒンジクリック音は、折り畳み式携帯情報端末を全開状態または全閉状態にした際に上記ヒンジ5の中間部材の凸部が第2回転体の凹部に嵌ることで生じる“カチッ”という音である。その音が大きすぎるとユーザーに商品として安物のような印象を与え、また逆に音が小さすぎて聞こえ無い場合も安物のような印象を与えてしまう。
【0017】
よって、携帯情報端末の商品性の観点でユーザーに対してより高級感を持たせることを考えた場合、ヒンジクリック音の調整が必要とされる。
【0018】
本発明の目的は、上記背景技術の課題を解決することができる折り畳み式情報端末を提供することにある。その目的の一例は、折り畳み式携帯情報端末の小型化を図りつつ、製品ごとにばらつくヒンジクリック音の音量を適切に制御可能にすることである。
【0019】
尚、特許文献1には、ヒンジを構成する第1回転体と第2回転体を互いに圧接させる力をユーザーによって付与できる操作部を設け、操作部からの力で両回転体同士を圧接して自由な振動を拘束することでヒンジクリック音を小さくするという発明が開示されているが、本願発明とは目的及び構成の点で大きく相異する。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明の折り畳み式携帯情報端末は、第1の筐体と、第2の筐体と、第1の筐体と第2の筐体を開閉可能に連結するヒンジと、を備える。第1の筐体はヒンジの一端側を受け入れる第1のヒンジ受け孔を有し、第2の筐体はヒンジの他端側を受け入れる第2のヒンジ受け孔を有している。
【0021】
とりわけ本発明は、第1の筐体と第2の筐体を開いた状態と閉じた状態にした際にヒンジがクリック音を発生する折り畳み式携帯情報端末に係るものである。
【0022】
上記課題を解決するため、本発明では、第1のヒンジ受け孔または第2のヒンジ受け孔の内面とヒンジの外周面とのクリアランスが、ヒンジ受け孔の一方の開口端から他方の開口端にかけて変化している。その上、第1のヒンジ受け孔および第2のヒンジ受け孔におけるヒンジの回転軸方向の位置が変更可能である。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、折り畳み式携帯情報端末の量産において製品ごとにばらつくヒンジクリック音の音量を適切に制御することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。但し、背景技術で説明した構成要素と同一のものには同一の符号を用い、その説明は省略する。
【0025】
本実施形態の折り畳み式携帯電話端末は、図1に示したとおり、表示部側筐体2と、操作部側筐体4とを備え、両筐体2,4はヒンジ5等の回転軸を使って連結され、開閉することができる。表示部側筐体2の表面にはディスプレイや受話部が配され、操作部側筐体4の表面には複数の操作キーや送話部が設けられている。本願はヒンジによる連結部に関する発明であるので、携帯電話端末の外観や筐体連結部以外の部位については如何なる形や構造であってもよい。
【0026】
図3及び図4に本発明に係る筐体連結部の構造を示す。この図は図1(b)のA−A断面で本発明の筐体連結部を示した概略図である。また図4は、図1(b)のB−B断面で本発明の筐体連結部を示した概略図である。
【0027】
図3に示すように、表示部側筐体2の突出部2aと、操作部側筐体4の第1の突出部4aとは同軸上に配置され、かつ、ヒンジ5によって両筐体が相対回転可能に連結されている。本例では回転トルクを発生させるヒンジ5は一つとし、そのヒンジは携帯電話端末の組立時に表示部から操作部の方へ向かって挿入される。操作部側筐体4の第2の突出部4b側は、中空の回転軸としてのサポート6によって支えられている。
【0028】
ヒンジ5の一例は既に述べたとおりの第1回転体、第2回転体、芯体、中間部材などを備えた構造からなる。勿論、互いに所定の角度を回転したときにクリック音を発生するヒンジであれば、本発明の筐体連結部に用いられるヒンジは、既述した部品を使ったものに限定されない。
【0029】
さらに、表示部側筐体の突出部2aの、操作部側筐体の第1の突出部4aと隣接する側壁には、ヒンジ5の右側端部(即ち第2回転体側の端部)を受け入れるヒンジ受け孔8が形成されている。ヒンジ受け孔8はこの側壁を貫通して突出部2aの内部空間と連通している。
【0030】
ヒンジ5の第2回転体は突出部2aに対して相対回転が不能であって且つ回転軸方向へのスライド移動が可能であるように、ヒンジ受け孔8の内面に係合している。
【0031】
突出部2aの内側面には、ヒンジ5の回転軸線と直交するように壁9が形成されている。壁9と、ヒンジ5の第2回転体側の端部との間にはコイルばね10が配置され、これによって、ヒンジ5は表示部側筐体2の突出部2aから操作部側筐体4の第1の突出部4aの方へ押されている。
【0032】
コイルばね10は、ヒンジ5を操作部側筐体4の第1の突出部4aの方へ押し付ける形状の板バネやゴムに替えても良い。
【0033】
一方、操作部側筐体の第1の突出部4aの、表示部側筐体の突出部2aと隣接する側壁には、ヒンジ5の左側端部(即ち第1回転体側の端部)を受け入れるヒンジ受け孔11が形成されている。ヒンジ受け孔11はこの側壁を貫通して第1の突出部4aの内部空間と連通している。
【0034】
ヒンジ5の第1回転体は第1の突出部4aに対して相対回転が不能であって且つ回転軸方向へのスライド移動が可能であるように、ヒンジ受け孔11の内面に係合している。
【0035】
このような係合が実現できる構成ならば本発明はその係合構成を限定しないが、一例を示すと、ヒンジ5の第1回転体の外周面には回転軸方向に沿ってガイド溝が設けられている。そして、図4に示すように、ヒンジ受け孔11の内周面には、該ガイド溝と係合するリブ等の凸条部14が回転軸方向に沿って形成されている。これにより、ヒンジ5の第1回転体は回転軸方向にスライド可能である。また、該第1回転体は、該ガイド溝と凸条部14の係合により、第1の突出部4aに対して相対回転が不能であるため、操作部側筐体4の回転と一体に回転する。
【0036】
ヒンジ5の第2回転体と、突出部2aのヒンジ受け孔8の内面との係合構成についても同様に、ヒンジ5の第2回転体側の外周面にも回転軸方向に沿ってガイド溝が設けられている。そしてヒンジ受け孔8の内周面には、該ガイド溝と係合するリブ等の凸条部が回転軸方向に沿って形成されている。これにより、ヒンジ5の第2回転体は回転軸方向にスライド可能である。また、該第2回転体は、該ガイド溝と凸条部の係合により、突出部2aに対して相対回転が不能であるため、表示部側筐体2の回転と一体に回転する。
【0037】
再び図3を参照すると、操作部筐体の第1の突出部4aの内部にはレバー12が組み込まれている。第1の突出部4aの内部空間側の、ヒンジ受け孔11の開口に、レバー12の一部の面が配置されており、この面で、コイルばね10で押されたヒンジ5が受け止められて位置決めされている。
【0038】
そして、レバー12の一部の面が左右(回転軸方向)に移動可能となるように、レバー12の他の部分は、操作部筐体4の内面に回転軸方向に沿って形成された溝13によって保持されている。レバー12が左右に移動することでヒンジ5は左右に動く。
【0039】
レバー12を保持する溝13の内面には、回転軸方向と直角に延びる複数のV溝が平行に並んでおり、これらのV溝に係合可能な一つの三角歯状の凸部がレバー12に形成されている。任意のV溝と三角歯状の凸部が係合することにより、レバー12の位置、ひいてはヒンジ5の回転軸方向の位置が決まる。
【0040】
第1の突出部4aに形成されたヒンジ受け孔11は、孔の入り口の方が広く孔の奥へ行くほど狭くなっている。ヒンジ5の外径は回転軸方向の各所で実質的に同じであるので、ヒンジ5とヒンジ受け孔11の側面11aとのクリアランスは、左へ行くほど狭くなり、右へ行くほど広くなる。本例ではテーパ状のヒンジ受け孔11の側面11aの傾斜角を3°〜10°程度とした。
【0041】
折り畳み式携帯情報端末を全開状態または全閉状態にした際にヒンジ5の第2回転体の凹部に中間部材の凸部が嵌ることで、“カチッ”というヒンジクリック音が発生する。このヒンジクリック音は、前記第2回転体と中間部材とが当接する部位(例えばヒンジ5の回転軸方向の中間部位)の外周に相応するクリアリンスが広いほど音量が大きくなり、そこが狭いほど音量が小さくなる。
【0042】
そのため、レバー12を左に操作することでヒンジクリック音の音量を小さくし、レバー12を右に操作することでヒンジクリック音の音量を大きくすることが可能である。
【0043】
上記では、ヒンジ受け孔11を孔の入口の方が広く孔の奥へ行くほど狭くなるようにしたが、これとは反対に、孔の出口の方が広くなるようにヒンジ受け孔11を形成してもよい。この場合は、レバー12を左に操作するとヒンジクリック音の音量が大きくなり、レバー12を右に操作するとヒンジクリック音の音量が小さくなる。
【0044】
このように本願発明では、筐体のヒンジ受け孔をテーパ状に形成し、当該ヒンジ受け孔にヒンジ5を回転軸方向にスライド可能に設置し、レバー7でヒンジ5の位置を制御可能にした事により、ヒンジ5のクリック音発生源部位とこの周囲面とのクリアランスの大きさを変えることが出来る。
【0045】
その結果、携帯情報端末の組み立て工程で作業者がヒンジクリック音の音量を調整することが可能となる。
【0046】
さらに、携帯情報端末の組立工程でヒンジクリック音を調整できるため、量産において製品ごとのヒンジクリック音の音量ばらつきを抑えることができる。
【0047】
(その他の実施形態例)
次に、本発明の他の実施形態例を述べる。
【0048】
「変形例1」
上述した実施形態例の変形として、コイルばね10とレバー12の配置を逆にすることも可能である。
【0049】
すなわち、図2に示されているヒンジ5の向きが逆となり、レバー12は表示部側筐体2の中に、コイルばね10は操作部側筐体4の中に保持される。
【0050】
表示部側筐体において突出部2aのヒンジ受け孔8を孔の入り口が広く奥へ行くほど狭くなるようにテーパ状に形成し、レバー12を保持する溝を設けることにより、図3の例とほぼ同じ構成になるため、図は省略する。
【0051】
「変形例2」
上述した実施形態例の変形として、表示部側筐体2と操作部側筐体4とを連結させるための突出部の配置を逆にすることも可能である。
【0052】
すなわち、図3に示されるように筐体連結部分において外側が操作部側筐体4の突出部4a及び4b、この間が表示部側筐体2の突出部2aとなっている。しかし、この構成を逆にしても本発明を実施することは可能である。
【0053】
この例では、図3の表示部側筐体2と操作部側筐体4の突出部の配置が入れ替わる図となるので図は省略する。
【0054】
尚、本例の思想を変形例1と組み合わせることも可能である。
【0055】
「変形例3」
上述した実施形態例の変形として、レバー12を筐体の外に露出させることも可能である。
【0056】
上述の実施形態例では電話端末を組み立てる際にヒンジクリック音を調整できるように、レバー12が操作部側筐体4の内部に設けられている。これに対し、本例では操作部側筐体4に穴を開け、レバー12のつまみを筐体の外から操作できるようにする。
【0057】
構成としては図3と余り差が無いため、図は省略する。
【0058】
このように、本例ではヒンジ5の位置を制御するレバー12を筐体の外から操作できるようにしているので、ユーザーがヒンジクリック音を制御できるという効果が得られる。
【0059】
ユーザーがヒンジクリック音を調整できるので、ユーザーが時と場合によってヒンジクリック音を大きくしたり小さくしたりすることが出来る。この場合、会議中や図書館の中などヒンジクリック音が気になる場所ではレバー12を一番左側に持って来ることでクリック音を極小にすることが可能である。逆にクリック音を大きくすることも可能である。
【0060】
尚、本例の思想を変形例1や2と組み合わせることも可能である。
【0061】
以上のように本発明について幾つかの実施形態例を示して説明したが、本願発明はこれらの実施形態例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で形や構成を変更して実施することが可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明を適用可能な折り畳み式携帯電話端末を示し、(a)は開いた状態での外観図、(b)は開いた状態での平面図である。
【図2】背景技術に係る折り畳み式携帯情報端末の筐体連結部を示す断面図である。
【図3】本発明に係る折り畳み式携帯情報端末の筐体連結部を示す図であって、図1のA−A断面図である。
【図4】本発明に係る折り畳み式携帯情報端末の筐体連結部を示す図であって、図1のB−B断面図である。
【符号の説明】
【0063】
1 表示部
2 表示部側筐体
3 操作部
4 操作部側筐体
4a 第1突出部
4b 第2突出部
5 ヒンジ
6 サポート(中空の回転軸)
8,11 ヒンジ受け孔
9 壁
10 コイルばね
12 レバー
13 溝
14 凸条部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の筐体と、第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体を開閉可能に連結するヒンジと、を備え、前記第1の筐体は前記ヒンジの一端側を受け入れる第1のヒンジ受け孔を有し、前記第2の筐体は前記ヒンジの他端側を受け入れる第2のヒンジ受け孔を有しており、前記第1の筐体と前記第2の筐体を開いた状態と閉じた状態にした際に前記ヒンジがクリック音を発生する折り畳み式携帯情報端末において、
前記第1のヒンジ受け孔または前記第2のヒンジ受け孔の内面と前記ヒンジの外周面とのクリアランスが、ヒンジ受け孔の一方の開口端から他方の開口端にかけて変化しており、
前記第1のヒンジ受け孔および前記第2のヒンジ受け孔における前記ヒンジの回転軸方向の位置が変更可能であることを特徴とする折り畳み式携帯情報端末。
【請求項2】
前記第1のヒンジ受け孔または前記第2のヒンジ受け孔がテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式携帯情報端末。
【請求項3】
前記ヒンジを前記第1の筐体または前記第2の筐体のいずれか一方の側から他方の側へ押す押圧部材と、
前記回転軸方向の複数の位置に切り替え可能に構成され、前記押圧部材で押された前記ヒンジの端部とは反対側を受け止めるレバーと、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の折り畳み式携帯情報端末。
【請求項4】
前記レバーが筐体内部に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の折り畳み式携帯情報端末。
【請求項5】
前記レバーのつまみが筐体外部から操作可能になっていることを特徴とする請求項3に記載の折り畳み式携帯情報端末。
【請求項6】
前記ヒンジの一端側に回転可能に構成された第1回転体が前記第1の筐体に対して相対回転が不能であって且つ回転軸方向へのスライド移動が可能であるように、前記第1のヒンジ受け孔の内面に係合しており、
前記ヒンジの他端側に回転可能に構成された第2回転体が前記第2の筐体に対して相対回転が不能であって且つ回転軸方向へのスライド移動が可能であるように、前記第2のヒンジ受け孔の内面に係合していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の折り畳み式携帯情報端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−60123(P2010−60123A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−229572(P2008−229572)
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】