説明

振動材、音声出力装置

【課題】振動材が自重により落下することを防ぐ。
【解決手段】プレート25A―2にはボルト51A−1が付けられており、そのボルト51A−1は、振動材31−2に設けられている穴を貫通するように構成されている。穴を貫通したボルト51A−1は、プレート54Aに設けられた穴と、フレーム24に設けられた穴も貫通する。ボルト51A−1とナット58A−1による締め付けにより、振動材31−1は、フレーム24に固定される。また、振動材31−2が振動したときに、フレーム24に接しないように、緩衝材56Aが、振動材31−2とフレーム24との間に設けられている。本発明は、衝立スピーカ装置に適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は振動材、音声出力装置に関し、特に、音声を出力する部分の自重による影響で、音が劣化してしまうようなことがないようにした振動材、音声出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
音声を出力するスピーカの機能を有すると共に、部屋を仕切ったり、目隠ししたりする衝立としての役割を果たす衝立スピーカ装置が提案されている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
衝立スピーカには、矩形の振動板が用いられることが多いが、その矩形の振動板を用いたスピーカの音質を良好にするための提案もされている。(例えば、特許文献2,3参照)
【特許文献1】特開2007−67538号公報
【特許文献2】特許3905814号公報
【特許文献3】特開2004−356868号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されている衝立スピーカ装置は、図1に示すような機構である。図1は、振動材の保持機構を上から見た図である。メインフレーム1にネジつき固定具2が、ナット3 によって固定されている。振動材4は、その中で、緩衝材5によって固定されている。
【0005】
しかしながら、緩衝材5が、振動材4を押し付ける力は小さいため、振動材4は自重によって下がってきてしまい、結果的に振動材4の下部に取り付けられている支え(不図示)に力が加わり、摩擦により余計な音を生じてしまうことが考えられる。
【0006】
このように、特許文献1における振動材保持機構は、コの字型の振動材支えで振動材4の左右の辺を保持しているが、加重方向(鉛直方向) に保持する機構にはなっておらず、振動材4が自重で下がってくることが考えられる。また、加重方向の振動材支えで振動材4を支えた場合、振動材4との緩衝によって摩擦音や、びびりの原因となることが考えられる。
【0007】
また、特許文献2,3に記載のスピーカは、振動板を加圧して支持する機構となっているため、実装しづらいことが考えられる。また、振動板が加圧されることにより、振動板が破損する恐れもある。
【0008】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より音質を高めることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一側面の振動材は、振動することで音声を出力する振動材であって、他の部材が貫通する所定の形状の穴が設けられている。
【0010】
前記穴の大きさは、前記他の部材と前記振動材の前記穴との間に、緩衝材を設けることができる大きさであるようにすることができる。
【0011】
前記穴が設けられている辺が固定端とされるようにすることができる。
【0012】
前記固定端は、前記振動材の短辺であり、前記穴は、前記短辺の近傍に設けられるようにすることができる。
【0013】
本発明の一側面の振動材においては、他の部材が貫通する穴が設けられている。
【0014】
本発明の一側面の音声出力装置は、第1の部材と、前記第1の部材が貫通する所定の形状の穴を有する振動材と、前記第1の部材と螺合する第2の部材とを備える。
【0015】
前記第1の部材が前記穴を貫通している状態のとき、前記第1の部材と前記振動材との間には、緩衝材が設けられているようにすることができる。
【0016】
前記第1の部材は第1のプレートに取り付けられており、前記振動材の一方の面には前記第1のプレートが取り付けられ、他方の面には第2のプレートが取り付けられ、前記第2のプレートの前記振動材と接している面とは異なる面に、前記振動材を固定するフレームが設けられ、前記第1の部材は、前記穴、前記第2のプレートに設けられた穴、および前記フレームに設けられた穴を貫通し、前記振動材は、前記第1のプレートと前記第2のプレートに挟まれた状態で、前記第21の部材と前記第2の部材が螺合することで、前記フレームに固定されるようにすることができる。
【0017】
前記第1のプレートと前記第2のプレートは、前記振動材の短辺に取り付けられ、前記振動材の長辺であり、前記フレームに面している側には、緩衝材が設けられるようにすることができる。
【0018】
前記第2のプレートの厚さは、前記振動材が振動したときに、前記プレートに接触することがないようにするための厚さであるようにすることができる。
【0019】
前記第2のプレートの幅を変えることで、前記振動材が振動する面の大きさが変更されるようにすることができる。
【0020】
前記第2のプレートの前記穴は、前記振動材の長辺方向に長い形状の穴であり、前記第2のプレートは、前記振動材の長辺方向に移動可能な部材とされるようにすることができる。
【0021】
前記第1のプレートと前記第2のプレートは、それぞれ、前記振動材と、緩衝材を介して接触しているようにすることができる。
【0022】
本発明の一側面の音声出力装置は、振動材に設けられている穴に、第1の部材が貫通し、その第1の部材に第2の部材が螺合することで、振動材が所定のフレームに固定される。
【発明の効果】
【0023】
本発明の一側面によれば、音声出力装置からの音の音質を高めることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書または図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書または図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書または図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0025】
本発明の一側面の振動材(例えば、図3の振動材31−2、図8A、図8Bの振動材31)は、振動することで音声を出力する振動材であって、他の部材(例えば、図3のボルト51A―1)が貫通する所定の形状の穴(例えば、図3の穴53A−1)が設けられている。
【0026】
前記穴の大きさは、前記他の部材と前記振動材の前記穴との間に、緩衝材(例えば、図3の緩衝材52)を設けることができる大きさであるようにすることができる。
【0027】
前記穴が設けられている辺が固定端とされるようにすることができる(例えば、図3に記載の振動材31−2の状態)。
【0028】
前記固定端は、前記振動材の短辺であり、前記穴は、前記短辺の近傍に設けられるようにすることができる(例えば、図3に記載の振動材31−2の状態)。
【0029】
本発明の一側面の音声出力装置(例えば、図2に示した衝立スピーカ装置11)は、第1の部材(例えば、図3のボルト51A―1)と、前記第1の部材が貫通する所定の形状の穴(例えば、図3の穴53A−1)を有する振動材(例えば、図3の振動材31−2、図8A、図8Bの振動材31)と、前記第1の部材と螺合する第2の部材(例えば、図3のナット58A−1)とを備える。
【0030】
前記第1の部材が前記穴を貫通している状態のとき、前記第1の部材と前記振動材との間には、緩衝材(例えば、図3の緩衝材52A−1)が設けられているようにすることができる。
【0031】
前記第1の部材は第1のプレート(例えば、図3のプレート25A−2)に取り付けられており、前記振動材の一方の面には前記第1のプレートが取り付けられ、他方の面には第2のプレート(例えば、図3のプレート54A)が取り付けられ、前記第2のプレートの前記振動材と接している面とは異なる面に、前記振動材を固定するフレーム(例えば、図3のフレーム24)が設けられ、前記第1の部材は、前記穴(例えば、図3の穴53A−1)、前記第2のプレートに設けられた穴(例えば、図3の穴55A―1)、および前記フレームに設けられた穴(例えば、図3の穴57A−1)を貫通し、前記振動材は、前記第1のプレートと前記第2のプレートに挟まれた状態で、前記第21の部材と前記第2の部材が螺合することで、前記フレームに固定されるようにすることができる。
【0032】
前記第1のプレートと前記第2のプレートは、前記振動材の短辺に取り付けられ、前記振動材の長辺であり、前記フレームに面している側には、緩衝材が設けられるようにすることができる(例えば、図3に記載の振動材31−2の状態)。
【0033】
前記第2のプレートの厚さは、前記振動材が振動したときに、前記プレートに接触することがないようにするための厚さであるようにすることができる(例えば、図5の緩衝材56Aの状態)。
【0034】
前記第2のプレートの幅を変えることで、前記振動材が振動する面の大きさが変更されるようにすることができる(例えば、図10のプレート54Aと54Bの状態)。
【0035】
前記第2のプレートの前記穴は、前記振動材の長辺方向に長い形状の穴(例えば、図12の穴55A”―1)であり、前記第2のプレートは、前記振動材の長辺方向に移動可能な部材とされるようにすることができる。
【0036】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0037】
図2は、本発明の一実施の形態の衝立スピーカ装置11の構成を示す図である。衝立スピーカ装置11は、スピーカの機能と同時に、衝立としての役割も果たす、本発明の音声出力装置の一例である。
【0038】
衝立スピーカ装置11は、ベース21、車輪22A乃至22D、装置支え23A乃至23D、フレーム24、プレート25A−1乃至25B−3、振動材31−1乃至31−3、振動子41A乃至43Cを含むようにして構成される。
【0039】
ベース21は、例えば、鉄、アルミニウム、マグネシウム、またはチタニウムなどの金属など、フレーム24を支える十分な強度を得ることのできる素材から形成される。ベース21の下側には、その四隅に、車輪22A乃至22D(車輪22Dは図示せず)のそれぞれが設けられ、さらにその近傍に、装置支え23A乃至23D(装置支え23Cおよび装置支え23Dは図示せず)のそれぞれが設けられている。例えば、部屋の中に設置された衝立スピーカ装置11は、ユーザにより押された場合、車輪22A乃至22Dのそれぞれが床面上を回転することにより、押された方向に移動する。また、装置支え23A乃至23Dのそれぞれは、床面と接することにより、衝立スピーカ装置11を支える。
【0040】
すなわち、ユーザが、衝立スピーカ装置11を所望の位置に移動させて設置することができるように衝立スピーカ装置11は構成されている。
【0041】
ベース21の上側には、例えば、溶接により、フレーム24が固定されており、フレーム24は、ベース21上に直立している。
【0042】
また詳細は後述するが、フレーム24は、振動材31−1乃至31−3を加重のかかる方向(垂直方向)に固定するための機構と、振動材31−1乃至31−3を図中前後方向に固定するための、プレート25A−1乃至25B−3を有している。振動材31−1乃至31−3は、それらの支えにより着脱自在に固定されている。詳細は後述するが、フレーム24とプレート25A−1乃至25B−3により、振動材31−1乃至31−3は、垂直方向にも、前後方向にも固定されるように構成されている。
【0043】
すなわち、振動材31−1は、加重方向が後述する機構により支えられ、前後方向がプレート25A−1およびプレート25B−1により支えられている。また、振動材31−2は、振動材31−1と同様に、加重方向が後述する機構により支えられ、並びにプレート25A−2およびプレート25B−2により支えられ、振動材31−3は、加重方向が後述する機構により支えられ、並びにプレート25A−3およびプレート25B−3により支えられている。
【0044】
振動材31−1乃至31−3のそれぞれは、フレーム24に沿って垂直方向に着脱自在に固定される。そして衝立スピーカ装置11は、床面から所定の高さとなる衝立としての役割を果たすように構成されている。
【0045】
振動材31−1乃至31−3のそれぞれは、例えば、石膏ボード、MDF(Medium Density Fiberboard)などの木材、アルミプレート、カーボン、もしくはアクリルなどの樹脂、またはガラスなどの素材から板状に形成される。また、振動材31−1乃至31−3のそれぞれは、異なる素材を組み合わせた(積層させた)複合材料により形成するようにしてもよい。
【0046】
また、振動材31−1乃至31−3の振動材には、それぞれ複数の振動子(図2では3つの振動子)が、図中横一列に取り付けられており、振動材31−1には、振動子41A乃至41C、振動材31−2には、振動子42A乃至42C、振動材31−3には、振動子43A乃至43Cが図中横一列にそれぞれ取り付けられている。
【0047】
そして、例えば、アンプリファイアなどの音源(図示せず)に駆動された振動子41A乃至43Cのそれぞれが、音源から入力されてくる音声信号に応じて、振動材31−1乃至31−3のそれぞれを振動させることで、振動材31−1乃至31−3のそれぞれは、音声を出力する。すなわち、衝立スピーカ装置11は、音声信号を音声に変換するスピーカとしての役割を果たす。
【0048】
また、振動子41A乃至43Cのそれぞれは、振動材31−1乃至31−3のそれぞれの振動特性にしたがって、所定の位置に着脱自在に配置される。
【0049】
なお、図2の例において、衝立スピーカ装置11は、振動材31−1乃至31−3の3枚の振動材を固定しているが、本発明においては、振動材31の数は3枚に限らず、1または複数枚、着脱自在に固定することができる。すなわち、ユーザは、振動材31を垂直方向に自由に組み合わせることにより、衝立スピーカ装置11を所望の高さにすることができる。
【0050】
以下の説明においては、プレート25A−1乃至25B−3を個々に区別する必要がない場合、単に、プレート25と称し、プレート25A−1、プレート25A−2、およびプレート25A−3を個々に区別する必要がない場合、単に、プレート25Aと称し、プレート25B−1、プレート25B−2、およびプレート25B−3を個々に区別する必要がない場合、単に、プレート25Bと称する。
【0051】
また、以下の説明において、衝立スピーカ装置11の左右方向(図2中の左右方向)を、x軸方向とし、前後方向(図2中の紙面を貫く方向)を、y軸方向とし、上下方向(図2中の上下方向)を、z軸方向として説明する。
【0052】
図3は、振動材31を保持する機構について説明するための図である。図3においては、振動材31−2を保持する機構を例に挙げて説明するが、基本的な機構は、他の振動材31−1や振動材31−3においても同様である。
【0053】
振動材31−2の前面(y軸方向)には、プレート25A―2とプレート25B−2が設けられている。またプレート25A―2とプレート25B−2は、振動材31−2のx軸方向の両端に取り付けられる。
【0054】
プレート25A―2には、ボルト51A−1、ボルト51A−2、およびボルト51A−3が設けられ、プレート25B―2には、ボルト51B−1、ボルト51B−2、およびボルト51B−3が設けられている。プレート25A―2とボルト51A−1乃至51A―3は、それぞれ、例えば溶接されて接続されている。同様に、プレート25B―2とボルト51B−1乃至51B―3は、それぞれ、例えば溶接されて接続されている。
【0055】
プレート25は、図2に示したように、衝立スピーカ装置11の表面に位置するため、換言すれば、ユーザに見せる部分に取り付けられるため、特に衝立として用いることを考慮すると、プレート25Aのユーザ側にむけられる面(図3中では左側の面であり、ボルト51A―1などが設けられている面の裏側の面)は、見た目が綺麗に仕上げられている方が良い。よって、図3に示すように、ボルト51A−1などは、プレート25に溶接されるなどし、ボルト自体がユーザ側に見えないような加工が施されている方が好ましい。
【0056】
また、図3に示したプレート25は、矩形の板状の部材とされているが、例えば、L字型の部材とされ、プレートの側面を覆うような形状の部材とされても良い。すなわち、図2に示すように、プレート25により、フレーム24の側面が覆われ、フレーム24自体はユーザ側に見えないような構造としても良い。
【0057】
図3の説明に戻り、振動材31−2のx軸方向の両端には、穴53A―1乃至53A―3と、穴53B−1乃至53B−3が設けられている。穴53A―1乃至53A―3は、それぞれ、ボルト51A−1乃至51A−3が貫通する位置に設けられ、穴53B―1乃至53B―3は、それぞれ、ボルト51B−1乃至51B−3が貫通する位置に設けられている。
【0058】
振動材31−2の穴53A―1とボルト51A−1との間には、緩衝材52A―1が挟まれる。すなわち、振動材31−2とボルト51A−1が直接接触することがないように構成されている。この構成について図4を参照して説明する。図4の上図は、y軸方向から見たときの図であり、下図は、z軸方向から見たときの図である。
【0059】
図4の上図を参照するに、振動材31−2の穴53A−1の内側に、穴53A−1の直径よりも小さい直径を有する緩衝材52A−1が位置し、さらに、緩衝材52A―1の内側に、緩衝材52A―1の直径よりも小さい直径を有するボルト51A−1が貫通するように構成されている。また、緩衝材52A―1は、図4の下図に示すように、振動材31−2の穴53A―1に内包されるような大きさとされる。
【0060】
なお、振動材31−2の穴53A―1の内側の部分と、緩衝材52A―1の外側の部分が、接触(密着)するように構成されていても良い。換言すれば、振動材31−2の穴53A―1の内側の直径と、緩衝材52A―1の外側の直径が、ほぼ同じ大きさに構成されていても良いし、多少の隙間が空く状態に構成されていても良い。また、同様に、緩衝材52A―1の内側の部分と、ボルト51A−1の外側の部分が、接触(密着)するように構成されていても良い。換言すれば、緩衝材52A―1の内側の直径と、ボルト51A−1の外側の直径が、ほぼ同じ大きさに構成されていても良いし、多少の隙間が空く状態に構成されていても良い。
【0061】
このように構成されることで、振動材31−2が振動したときに、直接、ボルト51A−1と振動材31−2が接触することがなく、緩衝材52A―1を介して接するため、ボルト51A−1と振動材31−2が接触することにより発生される雑音を、緩衝材52A―1で吸収させることが可能となり、雑音を低減させることが可能となる。
【0062】
図3の説明に戻り、上記したように振動材31−2の穴53A―1とボルト51A−1との間には、緩衝材52A―1が挟まれる。同様に、振動材31−2の穴53A―2とボルト51A−2との間には、緩衝材52A―2が挟まれ、振動材31−2の穴53A―3とボルト51A−3との間には、緩衝材52A―3が挟まれる。さらに同様に、振動材31−2の穴53B―1とボルト51B−1との間には、緩衝材52B―1が挟まれ、振動材31−2の穴53B―2とボルト51B−2との間には、緩衝材52B―2が挟まれ、振動材31−2の穴53B―3とボルト51B−3との間には、緩衝材52B―3が挟まれる。
【0063】
振動材31−2のプレート25A―2が装着される面の裏側の面には、プレート54Aが装着される。プレート54Aには、ボルト51A−1乃至51A―3がそれぞれ貫通するための穴55A―1乃至55A―3が設けられている。同様に、振動材31−2のプレート25B―2が装着される面の裏側の面には、プレート54Bが装着される。プレート54Bには、ボルト51B−1乃至51B―3がそれぞれ貫通するための穴55B―1乃至55B―3が設けられている。
【0064】
このプレート54Aやプレート54Bは、振動材31−2が前後(y軸方向)に振動するときの空間を作り出すために設けられている。詳細は、図5を参照して説明するが、振動材31−2は、前後方向に振動することで音を出力するため、振動材31−2が、フレーム24に接触することで、その振動の邪魔になるようなことがないようにするために、プレート54Aとプレート54Bが設けられている。
【0065】
フレーム24に、振動材31−2が振動したときに直接接触しないように、振動材31−2の上下方向(z軸方向)には、緩衝材56Aと緩衝材56Bが設けられている。この緩衝材56A,56Bは、振動材31−2が振動したときに、振動材31−2と接触することがあっても、その振動を妨げることがない素材であり、フレーム24に接触したときに、振動材31−2に傷が付いたりしないように保護することができる素材で構成されている。
【0066】
フレーム24には、プレート25A−2のボルト51A−1乃至51A―3がそれぞれ貫通するための穴57A―1乃至57A―3が設けられている。同様に、フレーム24には、プレート25B−2のボルト51B−1乃至51B―3がそれぞれ貫通するための穴57B―1乃至57B―3が設けられている。
【0067】
穴57A−1を貫通したボルト51A−1には、ナット58A−1が螺合するように構成されている。また同様に、穴57A−2を貫通したボルト51A−2には、ナット58A−2が螺合し、穴57A−3を貫通したボルト51A−3には、ナット58A−3が螺合するように構成されている。
【0068】
また同様に、穴57B−1を貫通したボルト51B−1には、ナット58B−1が螺合し、穴57B−2を貫通したボルト51B−2には、ナット58B−2が螺合し、穴57B−3を貫通したボルト51B−3には、ナット58B−3が螺合するように構成されている。
【0069】
このように、螺合したナット58A―1乃至58A―3とナット58B―1乃至58B―3により、振動材31−2は、フレーム24に固定される。
【0070】
図5を参照し、振動材31−2をフレーム24に固定する機構についてさらに説明を加える。図5は、振動材31−2がフレーム24に固定された状態であり、その状態を上方向(z軸方向)から見たときの図である。
【0071】
図4を参照して説明したように、また図5にも示すように、緩衝材52A―1は、振動材31−2の厚さよりも薄く、振動材31−2に設けられている穴53A―1に収まるような大きさとされている。よってこの場合、図5に示すように、振動材31−2にプレート25A―1とプレート54Aが接するように構成される。また同様に、緩衝材52B―1は、振動材31−2の厚さよりも薄く、振動材31−2に設けられている穴53B―1に収まるような大きさとされている。よってこの場合、図5に示すように、振動材31−2にプレート25B―1とプレート54Bが接するように構成される。
【0072】
プレート25A―1に固定されたボルト51A―1とナット58A−1が螺合することで、振動材31−2は、プレート25A―2とプレート25B−2に挟まれた状態でそれぞれと接する構造で、前後方向(y軸方向)がしっかりとフレーム24に固定される。
【0073】
図5を参照するに、緩衝材56Aは、振動材31−2とフレーム24の間に設けられ、振動材31―2が振動してない状態のときには、振動材31−2に力を加えないような厚みとされ、さらに、振動材31−2が振動しているときには、振動材31−2とフレーム24が直接接触しないようにするために設けられている。よって緩衝材56Aの厚みは、振動材31−2とフレーム24の間隔と同じ大きさの厚みであるか、狭い大きさの厚みとされる。図5には図示していないが、緩衝材56Bも、緩衝材56Aと同様に構成される。
【0074】
図5からわかるように、振動材31−2とフレーム24の間隔の大きさは、プレート54A(プレート54B)(以下、プレート54Aを例に挙げて説明する)の厚さと同じ大きさとなる。よって、緩衝材56Aの厚さは、プレート54Aの厚さよりも薄いか、または、プレート54Aの厚さと同等とされる。
【0075】
振動材31−2は、振動するので、振動したときに、フレーム24と接触することがないように構成することが好ましい。また、仮に振動材31−2がフレーム24と接触したとしても、その接触による接触音が出ないように構成されることが好ましい。よって、振動材31−2が振動したときに、フレーム24と接触しない厚さに、プレート54Aの厚さが設定される。
【0076】
プレート54Aは、フレーム24と同じ材質で構成され、フレーム24と同じく充分な強度を有している。また、プレート54Aは、上述したような振動材31−2との関係で、厚さが決定される。プレート54Bは、プレート54Aと同じ形状とされる。
【0077】
図6は、他の緩衝材を用いたときの保持機構について説明するための図である。上記した図5に示した例では、振動材31−2は、プレート25A―2、プレート25B−2、プレート54A、プレート54Bに、それぞれ直接的に接触するように構成されていたが、図6に示す例においては、接触する部分に、緩衝材が挟まれ、間接的に接触するような構成とされている。
【0078】
すなわち、まず、プレート25A―2と振動材31−2の間には、緩衝材81A−1が挟まれている。プレート54Aと振動材31−2の間には、緩衝材81A−2が挟まれている。同様に、プレート25B―2と振動材31−2の間には、緩衝材81B−1が挟まれ、プレート54Bと振動材31−2の間には、緩衝材81B−2が挟まれている。この緩衝材81A―1,81A―2,81B―1,81B―2は、それぞれ、ボルト51が貫通する大きさの穴(不図示)が設けられている。
【0079】
このように、振動材31−2とプレート25が接する部分や、振動材31−2とプレート54が接する部分に、緩衝材81を挟みこむ構成とすることで、振動材31−2とプレート25またはプレート54が接することにより発せられる余計な音や、振動材31−2が、接触することで磨耗してしまうことを防ぐことが可能となる。緩衝材81A―1,81A―2,81B―1,81B―2は、例えば、ゴムや固めのスポンジなどで構成される。
【0080】
このように、本実施の形態においては、振動材31が自重により落下しないように、振動材31に穴53を設け、その穴53にボルト51を貫通させ、振動材31を支えるような構成とした。また、振動材31とボルト51が接触することで、接触音などの好ましくない音が出ないように、緩衝材52を設ける構造とした。よって、音を劣化させることなく、かつ、振動材31の自重により振動材31が落下しないようにすることが可能となる。また、振動材31をフレーム24にしっかりと固定することが可能となるため、振動によるびびり音などを改善することが可能となる。
【0081】
また、図1に示したような従来の保持機構を適用したときよりも、例えば図3に示したような本実施の形態における保持機構の方が、音質を向上させることができる。換言すれば、図1に示したような振動材4の4辺全てを自由端にするときよりも、図3に示したような振動材31の2辺を自由端とし、残りの2辺を固定端とするときの方が、音質を向上させることが可能となる。
【0082】
図7は、図1に示した保持機構を適用したときの、振動材から発せられる音の周波数特性と、図3に示した本実施の形態における保持機構を適用したときの、振動材から発せられる音の周波数特性を示した図である。図7において、実線(proposal)で示した周波数特性が、図3に示した保持機構(本実施の形態)を適用したときの周波数特性であり、破線(conventional)で示した周波数特性が、図1に示した保持機構(従来)を適用したときの周波数特性である。
【0083】
図7において、周波数特性は、なるべく平坦となっている方が、どの周波数においても適切なレベルで出力されていることを示しており、好ましい特性とされる。よって、図7の実線と破線を比べると、実線の方が破線に比べて平坦であることがわかる。すなわち、図3に示した本実施の形態における保持機構を適用した方が、図1に示した従来の保持機構を適用したときよりも、音質が向上することが実証されたことがわかる。
【0084】
このように、本実施の形態を適用することで、音質を向上させることが可能となる。
【0085】
振動材31の自重により落下することを防ぐために、上述した図3に示したように振動材31に穴53を設け、その穴53にボルト51が貫通するように構成した。この穴53の形状としては、図3に示したように、ボルト51の直径よりも大きな直径の円形に限定されるものではなく、他の形状でも良い。
【0086】
例えば、図8Aに示すように、半楕円形の切り込みであっても良い。半楕円形の切り込みであっても、円形の場合の切り込みと同様の効果を得ることは可能である。また、半楕円形の切り込みであった場合、円形の切り込みよりも多少であっても、振動材31の軽量化をはかることができ、より自重による落下の防止をはかることが可能となる。
【0087】
また図8Bに示すように、矩形の切り込みであっても良い。図8Bに示した場合、矩形の上側の部分に、ボルト51が緩衝材52を介して接することにより、ボルト51が支えとなり、振動材31を支えることが可能である。図8Bに示した形状の場合、例えば、プレート25A―2には、1本のボルト51A―1が設けられればよい。図8Bに示した振動材31の形状であっても、円形の切り込みの場合と同様の効果を得ることが可能であり、また、図8Aに示した場合と同様の効果を得ることが可能である。
【0088】
なお、図3や図8Aには、穴(切り込み)が一辺に3個設けられている例を図示したが、その個数に制限はなく、例えば、1個だけ設けられているような場合でも、本発明の適用範囲内である。すなわち、基本的に、穴(切り込み)は、振動材31の自重を支えるのに充分な数だけ設けられれば良い。
【0089】
このように、振動材31には、他の部材が貫通するための部分が設けられている。そして、その貫通する部分に、他の部材が貫通した状態で、振動材31自体が、フレーム24に固定された状態にされる。よって、そのような状態を実現できる形状であれば、振動材31の形状や振動材31に設けられている他の部分が貫通するための部分の形状は、適宜変更可能である。
【0090】
図3や、図8に示したように、切り込みは、振動材31の横方向の両端(短辺側)に設けた。換言すれば、振動材31の短辺を固定端とし長辺を自由端とした。短辺を固定端にする方が、長辺を自由端とするよりも、以下の点を考慮すると良い。そのことについて図9A、図9Bを参照して説明する。
【0091】
振動材31が振動するとき、主要な振動は、図9Aに示すように、長辺abおよび長辺cdに平行に進む波である。これは、図9Bに示すような短辺bcおよび短辺daに平行に進む波よりも振動しやすいためである。よって、主要な振動が起こる長辺方向を固定端としてしまうと、その主要な振動を押さえ込むことになる。このようなことを考慮すると、振動材31の短辺を固定端とした方が良い。
【0092】
図9Aに示したように、主要な振動は、長辺方向に平行に進む波であるため、この長辺方向の長さを調整することで、音質や音量に制限を加えることが可能となる。すなわち、長辺方向の長さが長くなれば、振動する面が大きくなることになるため、大きな音が出やすくなり、低音が出やすくなる。逆に、長辺方向の長さが短くなれば、振動する面が小さくなるため、小さな音になり、高音がでやすくなる。
【0093】
例えば、図2に示した衝立スピーカ装置11は、3枚の振動材31−1乃至31−3を有している。衝立スピーカ装置11の3枚の振動材31−1乃至31−3を、それぞれ、振動面の大きさを変えることで、高音域、中音域、低音域の振動材とすることも可能である。
【0094】
振動材31の振動面の大きさは、長辺の長さを変えることで調整することができる。具体的には、図5を再度参照するに、プレート54Aやプレート54Bの、振動材31の長辺方向と同じ方向の長さを長くすることで、振動材31―2の長辺方向の長さ(振動材31−2の実際に振動する部分の辺の長さ)を短くすることができる。このことについて、より具体的に、図面を参照し、以下に説明を加える。
【0095】
図10は、図5に示した保持機構について説明するための図から、振動材31−2、プレート25A―2,25B−2、プレート54A,54B、およびボルト51A―1,51B―1を抽出した図である。また、図10は、振動材31−2が振動している状態を疑似的に示している。
【0096】
図10に示すように、振動材31−2の一端は、プレート25A−2とプレート54Aで挟まれ、他の一端は、プレート25B−2とプレート25Bで挟まれている。この挟まれている部分(端点)を支点として振動材31−2は振動する。プレート54A(54B)の厚さAは、振動材31−2が振動したときにフレーム24(図10では不図示)に接触しない厚さに設定される。すなわち、プレート54A(54B)の厚さAは、振動材31−2の振幅Bの最大の大きさの半分の大きさよりも、大きい値とされる。
【0097】
また、振動材31−2の振幅Bは、振動材31−2の材質、厚さによって異なる。同一の材質であれば、厚さが薄くなるほど振幅Bは大きくなるので、プレート54A(54B)の厚さも、その振幅Bに合わせて厚くする必要がある。
【0098】
図11は、図10に示した保持機構のうち、プレート54Aとプレート54Bの幅を、それぞれ長くしたときの保持機構を示す図である。上記したようにプレート54Aの幅を変えることで、音量や音質を調整することができる。図10に示したプレート54Aと区別がつくように、図11に示したプレート54A’は、ダッシュ(’)を付して記述する。プレート54B’も同様である。
【0099】
図10に示したプレート54Aよりも、図11に示したプレート54A’の方が、その幅Cが長いものとされている。同様に、図10に示したプレート54Bよりも、図11に示したプレート54B’の方が、その幅Cが長いものとされている。なお、プレート54A’とプレート54B’は、同じ幅Cに構成されるとして説明を続けるが、異なる幅Cで構成されても良い。
【0100】
プレート54A’とプレート54B’の幅がそれぞれ長くされることにより、支点が移動したことになり、支点間の距離が短くなる。支点間の距離が短くなったことで、振動材31−2の振幅が小さくなる。よって、音量が小さくなり、振動の周波数もより高音域が強く出るようになる。
【0101】
すなわち、図10に示した振動材31−2と、図11に示した振動材31−2に、同じ音量で同じ音質の音を供給した場合、図10に示した振動材31−2よりも、図11に示した振動材31−2の方が、音量が小さく、高音が強調された音となる。
【0102】
低音を抑え、より高音を出すには、プレート54A(54B)の幅Cを大きくすれば良い。逆に、高音を抑え、より低音を出すには、プレート54A(54B)の幅Cを小さくすれば良い。このように、プレート54A(54B)の幅Cを変更するだけで、音量や音質を調整することができる。
【0103】
このことは、例えばユーザが、購入した時点の衝立スピーカ装置11の音量や音質が好みでない場合、プレート54を交換するだけで、自分の好みの音量や音質にカスタマイズできることを意味している。よって、スピーカ装置自体を購入し直さなくても、好みのスピーカにカスタマイズできるようになる。
【0104】
プレート54の幅を変えることで振動材31の支点間の距離を変える仕組みとして、図12に示すような仕組みを設けても良い。図12に示したプレート54A”は、長穴の穴55A”−1乃至55A”―3を有している。図3に示したプレート54Aの穴55A−1乃至55A―3は、それぞれ円形であったのに対し、図12に示した穴55A”−1乃至55A”―3は、楕円形に近い形状とされている。
【0105】
楕円形に近い形状(以下、楕円形とする)とすることで、その楕円形内で、ボルト51が移動することが可能となる。例えば、ボルト51A―1は、穴55A”−1内の一端から他端まで移動することが可能に構成される。ボルト51が移動すると表記したが、実際にはボルト51は固定されているため、ボルト51に対してプレート54A”が移動可能に取り付けられることになる。
【0106】
よって、プレート54自体を交換しなくても、プレート54A”を移動させることで、振動材31−2の支点間の距離を変えることが可能となる。例えば、ユーザは、プレート54A”を、移動させることで、好みの音量や音質をカスタマイズできるようになる。
【0107】
このように、本実施の形態によれば、振動板自体の自重による悪影響を軽減できるだけでなく、音質などの調整も行うことが可能となる。
【0108】
なお、上述した実施の形態においては、プレート54の幅を変えることで、音量や音質をカスタマイズする例を挙げて説明したが、プレート54ではなく、プレート25であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】従来の保持機構の一例の構成を示す図である。
【図2】衝立スピーカ装置11の構成を示す図である。
【図3】本発明を適用した保持機構の一実施の形態の構成を示す図である。
【図4】緩衝材の挿入位置について説明する図である。
【図5】保持機構の詳細な構成を示す図である。
【図6】保持機構の詳細な他の構成を示す図である。
【図7】2つの保持機構による周波数特性を示す図である。
【図8】振動材の形状について説明する図である。
【図9】振動材の音の進行方向について説明する図である。
【図10】音質のカスタマイズについて説明する図である。
【図11】音質のカスタマイズについて説明する図である。
【図12】音質のカスタマイズについて説明する図である。
【符号の説明】
【0110】
11 衝立スピーカ装置, 21 ベース, 22 車輪, 23 装置支え, 24 フレーム, 25 プレート, 31 振動材, 41 振動子, 51 ボルト, 52 ボルト, 53 穴, 54 プレート,55 穴, 56 緩衝材, 57 穴, 58 ナット, 81 緩衝材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動することで音声を出力する振動材であって、
他の部材が貫通する所定の形状の穴が設けられている
振動材。
【請求項2】
前記穴の大きさは、前記他の部材と前記振動材の前記穴との間に、緩衝材を設けることができる大きさである
請求項1に記載の振動材。
【請求項3】
前記穴が設けられている辺が固定端とされる
請求項1に記載の振動材。
【請求項4】
前記固定端は、前記振動材の短辺であり、前記穴は、前記短辺の近傍に設けられる
請求項3に記載の振動材。
【請求項5】
第1の部材と、
前記第1の部材が貫通する所定の形状の穴を有する振動材と、
前記第1の部材と螺合する第2の部材と
を備える音声出力装置。
【請求項6】
前記第1の部材が前記穴を貫通している状態のとき、前記第1の部材と前記振動材との間には、緩衝材が設けられている
請求項5に記載の音声出力装置。
【請求項7】
前記第1の部材は第1のプレートに取り付けられており、
前記振動材の一方の面には前記第1のプレートが取り付けられ、他方の面には第2のプレートが取り付けられ、
前記第2のプレートの前記振動材と接している面とは異なる面に、前記振動材を固定するフレームが設けられ、
前記第1の部材は、前記穴、前記第2のプレートに設けられた穴、および前記フレームに設けられた穴を貫通し、
前記振動材は、前記第1のプレートと前記第2のプレートに挟まれた状態で、前記第21の部材と前記第2の部材が螺合することで、前記フレームに固定される
請求項5に記載の音声出力装置。
【請求項8】
前記第1のプレートと前記第2のプレートは、前記振動材の短辺に取り付けられ、
前記振動材の長辺であり、前記フレームに面している側には、緩衝材が設けられる
請求項7に記載の音声出力装置。
【請求項9】
前記第2のプレートの厚さは、前記振動材が振動したときに、前記プレートに接触することがないようにするための厚さである
請求項7に記載の音声出力装置。
【請求項10】
前記第2のプレートの幅を変えることで、前記振動材が振動する面の大きさが変更される
請求項7に記載の音声出力装置。
【請求項11】
前記第2のプレートの前記穴は、前記振動材の長辺方向に長い形状の穴であり、
前記第2のプレートは、前記振動材の長辺方向に移動可能な部材とされる
請求項7に記載の音声出力装置。
【請求項12】
前記第1のプレートと前記第2のプレートは、それぞれ、前記振動材と、緩衝材を介して接触している
請求項7に記載の音声出力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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