説明

挿入ユニット

【課題】屈曲部を、容易に通過させることができることにより、挿入体の先端側を屈曲部よりも前方に容易に位置させることができる構成を有する挿入ユニットを提供する。
【解決手段】少なくとも先端側に挿入方向Sに沿ったスリット2が形成された外側挿入体1と、外側挿入体1内に対して前後に挿通自在であるとともに、外側挿入体1の先端1sから前方に突出自在な内側挿入体20と、外側挿入体1内に対して前後に挿通自在であるとともに、外側挿入体1の先端1sから前方に突出自在な、先端側に折り曲げ部11が形成されたガイド部材10と、を具備していることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屈曲部を有する管路内に対して挿入される挿入ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、管路内に挿入される挿入体、例えば内視鏡の挿入部や、該挿入部の挿入性を向上させるために用いられる既知のガイドチューブや、カテーテル等の挿入方向の先端側(以下、単に先端側と称す)に、管路の径方向に膨張収縮自在なバルーンを設け、該バルーンを膨張させ、該膨張したバルーンを管路の内壁に当接させることにより、管路に対して挿入体の先端側を固定する構成が周知であり、例えば特許文献1−3には、カテーテルの先端側にバルーンが設けられた構成が開示されている。
【0003】
また、特許文献4、5には、挿入体の先端側にバルーンを設け、該バルーンを膨張させ、該膨張したバルーンを管路の内壁に当接させることによって管路内に気密空間を形成し、該気密空間において、液漏れチェックやガス漏れチェック等の各種検査や溶接等の各種処置を行う構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−113349号公報
【特許文献2】特開2003−220081号公報
【特許文献3】特表2009−513286号公報
【特許文献4】特開平10−24367号公報
【特許文献5】特開平8−14474号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、通常、バルーンは、膨張収縮がしやすいように柔軟な部材から構成されているのが一般的である。また、径の大きな管路内において、管路の内壁にバルーンを当接させるためには、バルーンに膨張率の高いものを用いなければならないが、膨張率が高い程、バルーンは挿入方向に長くなる。
【0006】
しかしながら、挿入方向に長くまた柔軟なバルーンが先端側に設けられた挿入体を、バルーンを収縮させた状態において、屈曲部を有するような複雑な形状を有する管路内に挿入していく際、屈曲部の通過において、柔軟かつ挿入方向に長く形成されたバルーンは折れ曲がりやすい。これは、緩やかな屈曲部を有するとともに繋ぎ目も無い体腔内に挿入する場合にはバルーンは折れ曲がり難いが、ガス管等の管路に挿入する場合、該管路の屈曲部には、例えば直線管と屈曲管との繋ぎ目に段差が形成されている場合が有ることから、該段差に挿入体の先端が引っ掛かった状態で挿入体に押し込み力が付与されると、バルーンが屈曲部において折れ曲がりやすいためである。
【0007】
バルーンが折れ曲がってしまうと、管路の入口付近から挿入体を押し込む力が先端側に伝わり難くなってしまうため、挿入体を屈曲部よりも挿入方向の前方(以下、単に前方と称す)に挿入し難い、即ち、バルーンを、屈曲部よりも前方に位置させることが難しいといった問題があった。
【0008】
このような問題に鑑み、特許文献1−3では、ガイドワイヤを先に体内の管腔内に挿入し、その後、ガイドワイヤに沿って、バルーンが設けられたカテーテルを挿入していくことにより、体腔内の屈曲部に対するバルーンの通過性を向上させる構成が開示されているが、矢張り、ガイドワイヤを用いただけでは、繋ぎ目の段差に挿入体が引っ掛かってしまうと、段差が形成された屈曲部に対してバルーンを通過させることは難しいといった問題があった。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、屈曲部を、容易に通過させることができることにより、挿入体の先端側を屈曲部よりも前方に容易に位置させることができる構成を有する挿入ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明の一態様における挿入ユニットは、屈曲部を有する管路内に対して挿入される挿入ユニットであって、少なくとも挿入方向の先端側に前記挿入方向に沿ったスリットが形成された外側挿入体と、前記外側挿入体内に対して前記挿入方向の前後に挿通自在であるとともに、前記外側挿入体の前記挿入方向の先端から前記挿入方向の前方に突出自在な内側挿入体と、前記外側挿入体内に対して前記挿入方向の前後に挿通自在であるとともに、前記外側挿入体の前記先端から前記前方に突出自在な、前記挿入方向の先端側に折り曲げ部が形成されたガイド部材と、を具備していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、屈曲部を、容易に通過させることができることにより、挿入体の先端側を屈曲部よりも前方に容易に位置させることができる構成を有するバルーン付き挿入ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施の形態の挿入ユニットを示す部分分解斜視図
【図2】図1の外側挿入体の一部に注目して示す部分側面図
【図3】管路内に、図1のガイド部材を挿入していく状態を概略的に示す部分斜視図
【図4】管路の直行部までガイド部材を挿入した状態で、外側挿入体を第1の屈曲管まで挿入した状態を概略的に示す部分斜視図
【図5】図4の管路、外側挿入体、ガイド部材を、図4中のV方向からみた図
【図6】図5の外側挿入体を、第2の湾曲管の出口付近まで挿入した状態を概略的に示す部分斜視図
【図7】図6の外側挿入体の先端側を部分的に示す側面図
【図8】図6の外側挿入体を、直行管まで挿入した状態を概略的に示す部分斜視図
【図9】図8の外側挿入体からガイド部材を抜去した後、管路外において外側挿入体の基端側に、内側挿入体のバルーンを挿入した状態を概略的に示す部分斜視図
【図10】図9の外側挿入体とともに内側挿入体を、内側挿入体のバルーンが直行管に挿入されるまで同時に挿入した状態を概略的に示す部分斜視図
【図11】直行管内において、図10の外側挿入体の先端から内側挿入体を前方に押し出し、バルーンを膨張させた状態を概略的に示す部分斜視図
【図12】内側挿入体の先端に、ガイド部材を設けた変形例を、外側挿入体とともに概略的に示す部分斜視図
【図13】ガイド部材の折り曲げ部の手前まで、ガイド部材の外周に対して外側挿入体を被覆させた状態を概略的に示す図
【図14】図13のガイド部材の折り曲げ部を、外側挿入体の先端側の内部に位置させて、外側挿入体の先端側を湾曲させた状態を概略的に示す図
【図15】外側挿入体の外周に、先端側が湾曲するチューブを被覆した状態を概略的に示す部分斜視図
【図16】外側挿入体内に、内視鏡の挿入部が挿入された状態を概略的に示す部分斜視図
【図17】図15の外側挿入体内に内視鏡の挿入部が挿入された挿入ユニットにおいて、外側挿入体の先端が管路の段差に斜めに当接する状態を概略的に示す部分断面図
【図18】内視鏡の挿入部のチャンネルから、バルーンを前方に突出させた状態を概略的に示す部分斜視図
【図19】バルーンを、内視鏡の挿入部の外周に形成された切り欠きから前方に突出させた状態を概略的に示す部分斜視図
【図20】ガイド部材内に、内視鏡の挿入部が挿抜自在な構成を示す部分斜視図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施の形態の挿入ユニットを示す部分分解斜視図、図2は、図1の外側挿入体の一部に注目して示す部分側面図である。
【0014】
図1に示すように、挿入ユニット100は、1つまたは2つの屈曲部を有する管路、例えば屈曲部32M、33M(図6参照)を有する管路30(図6参照)内に挿入されるものであり、外側挿入体1と、該外側挿入体1の内部に対して挿入方向Sの前後に移動自在に挿通される内側挿入体20と、外側挿入体1の内部に対して前後に移動自在に挿通されるガイド部材10とを具備して主要部が構成されている。
【0015】
尚、内側挿入体20及びガイド部材10は、前方への移動に伴い、外側挿入体1の挿入方向Sの先端(以下、単に先端と称す)1sから前方に突出自在となっている。
【0016】
外側挿入体1は、径方向Rにおいて内径d4を有するとともに、径方向Rの外周に挿入方向Sに沿って複数の蛇腹部3が形成されたコルゲートチューブから構成されている。
【0017】
尚、蛇腹部3は、図2に示すように、蛇腹部3の山部において、前方の斜面3aの角度θ1が、挿入方向Sの後方(以下、単に後方と称す)の斜面3bの角度θ2よりも小さく(θ1<θ2)、鋭角となるよう設定された形状を有している。
【0018】
また、外側挿入体1は、外周の一部に、挿入方向Sに沿って外側挿入体1の先端から挿入方向Sの基端(以下、単に基端と称す)まで、挿入方向Sの周方向Cにおいて幅d3を有する直線状のスリット2が形成されている。
【0019】
尚、スリット2は、必ずしも外側挿入体1の先端から基端まで形成されている必要は無く、外側挿入体1の先端側のみに少なくとも形成されていれば良い。また、スリット2は、直線状に限らず、外側挿入体1の外周に沿って、少なくとも先端側に螺旋状に形成されていても構わない。
【0020】
さらに、外側挿入体1の挿入方向Sに沿った長さは、後述する図6に示すように、管路30の入口33iから、第2の屈曲管32の先端までの長さよりも長く形成されている。
【0021】
内側挿入体20は、図示しない流体供給装置から流体Gが供給される流体供給チューブ22と、該流体供給チューブ22の先端に設けられたバルーン21とを具備するバルーンユニット28から構成されている。
【0022】
バルーン21は、流体供給チューブ22によって流体Gが供給されることにより、内側挿入体20の径方向Rに膨張するよう構成されている。
【0023】
具体的には、バルーン21は、挿入方向Sに沿って所定の長さ、具体的には、膨張時、直行管31の内壁31n(いずれも図11参照)に当接できる程度の長さに形成されており、外側挿入体1の先端1sから内側挿入体20の先端側が前方に突出した後、流体Gの供給に伴い径方向Rに膨張して内壁31nに当接することによって、直行管31に対して内側挿入体20の先端側を固定するとともに、当接部位W(図11参照)よりも直行管31内の後方の空間H(図11参照)に対して、当接部位Wよりも前方から気体が進入することを防ぐものである。即ち、当接部位Wよりも後方の空間Hに、封止空間を形成するものである。
【0024】
尚、空間Hに位置する被検部位は、挿入ユニット100とともに管路30内に挿入された内視鏡の挿入部によって観察され、各種検査や処置が施される。
【0025】
また、流体供給チューブ22の外周には、挿入方向Sに沿ってコルゲートチューブやコイル等が被覆されていても構わない。
【0026】
ここで、内側挿入体20の径方向Rの径d2は、外側挿入体1の内径d4以下に設定されている(d2≦d4)。これは、径d2が、内径d4よりも大きいと、内側挿入体20が、外側挿入体1の内部に入らないためである。また、径d2と径d4が同等程度であれば、バルーン21を押し込む時に、外側挿入体1の長手方向にスリット2が入っていることで、径d4が広がりながら押し出すことができる。
【0027】
また、内側挿入体20は、外側挿入体1の先端1sから、内側挿入体20の先端側が前方に突出できるよう、外側挿入体1よりも挿入方向Sに長く形成されている。
【0028】
ガイド部材10は、径d1のガイドチューブから構成されており、先端側に、挿入方向Sから略90°折り曲げられた折り曲げ部11が形成されている。尚、ガイド部材10の径d1は、外側挿入体1のスリット幅d3よりも大きく形成されている(d1>d3)。これは、ガイド部材10を外側挿入体1内に挿通した際、ガイド部材10がスリット2から飛び出してしまうのを防ぐためである。
【0029】
次に、本実施の形態の作用を、図3〜図11を用いて説明する。図3は、管路内に、図1のガイド部材を挿入していく状態を概略的に示す部分斜視図、図4は、管路の直行部までガイド部材を挿入した状態で、外側挿入体を第1の屈曲管まで挿入した状態を概略的に示す部分斜視図、図5は、図4の管路、外側挿入体、ガイド部材を、図4中のV方向からみた図である。
【0030】
また、図6は、図5の外側挿入体を、第2の湾曲管の出口付近まで挿入した状態を概略的に示す部分斜視図、図7は、図6の外側挿入体の先端側を部分的に示す側面図、図8は、図6の外側挿入体を、直行管まで挿入した状態を概略的に示す部分斜視図である。
【0031】
さらに、図9は、図8の外側挿入体からガイド部材を抜去した後、管路外において外側挿入体の基端側に、内側挿入体のバルーンを挿入した状態を概略的に示す部分斜視図、図10は、図9の外側挿入体とともに内側挿入体を、内側挿入体のバルーンが直行管に挿入されるまで同時に挿入した状態を概略的に示す部分斜視図、図11は、直行管内において、図10の外側挿入体の先端から内側挿入体を前方に押し出し、バルーンを膨張させた状態を概略的に示す部分斜視図である。
【0032】
尚、図4、図8〜図11においては、図面を簡略化するため、外側挿入体1は、蛇腹部3を省略して示している。
【0033】
管路30内に挿入ユニット100を挿入する場合、先ず、図3に示すように、管路30の入口33iから、第1の屈曲管33内における位置P1にガイド部材10の先端10sが位置するまで、ガイド部材10を押し込んで挿入する。
【0034】
尚、ガイド部材10の先端側には、折り曲げ部11が形成されているため、第1の屈曲管33内にガイド部材10を挿入するのみにより、折り曲げ部11によって、ガイド部材10の先端側は、第1の屈曲管33の略90°に折れ曲がる屈曲部33Mを通過する。
【0035】
次いで、位置P1において、ガイド部材10を略180°回転させながらガイド部材10押し込むことにより、ガイド部材10の先端側は、折り曲げ部11によって、第2の屈曲管32の略90°に折れ曲がる屈曲部32Mを通過し、ガイド部材10の先端10sは、位置P2に位置する。この位置P2においては、折り曲げ部11の指向方向を、直行管31の延在方向に一致させる。
【0036】
次いで、位置P2において、さらにガイド部材10を押し込むことにより、ガイド部材10の先端10sは、段差Dを乗り越えて直行管31内に進入し、直行管31の入口付近における位置P3に位置する。この際。折り曲げ部11は、直行管31に対して略90°異なる方向を指向している。
【0037】
次いで、図4に示すように、ガイド部材10の外周に沿って位置するよう外側挿入体1を、入口33iから、第1の屈曲管33内に挿入した後、図5に示すように、外側挿入体1のスリット2が、第2の屈曲管32の屈曲部32Mにおける外側部位32Moを指向するまで外側挿入体1のみを回転させる。
【0038】
次いで、図6に示すように、外側挿入体1をガイド部材10に沿って押し込むと、外側挿入体1の先端1sは、第1の屈曲管33を通過して第2の屈曲管32内に進入し、第2の屈曲管32の出口付近まで位置する。
【0039】
この際、先端1sの一部は、第2の屈曲管32の外側部位32Moにおける出口付近と、直行管31の入口付近との間の繋ぎ目に形成された、即ち、第2の屈曲管32内に直行管31が挿入されることにより形成された段差Dに当接する。
【0040】
尚、当然、第1の屈曲管33と第2の屈曲管32との繋ぎ目にも段差Dは形成されているが、この段差は、第2の屈曲管32内に第1の屈曲管33が挿入されることにより形成されたものであって、外側挿入体1の進行方向と同じ方向を指向している段差であることから、該段差に外側挿入体1の先端1sが当接してしまうことがないため無視できる。
【0041】
また、外側挿入体1の先端側は、第2の屈曲管32の屈曲部32Mにおいて、内側部位32Mi側ではなく外側部位32Mo側の内壁に押し付けられている。このことと、上述したように、ガイド部材10の径d1が外側挿入体1のスリット2の幅d3の方よりも大きく形成されていることにより、外側挿入体1の押し込みに伴い、ガイド部材10がスリット2を介して第2の屈曲管32内に飛び出てしまうことが防止されている。
【0042】
さらに、外側挿入体1の先端1sは、一部が段差Dに当接されている状態において、さらに外側挿入体1が前方に押し込まれると、上述したように、スリット2の位置が、外側部位32Mo側を指向していることにより、図7に示すように、先端1sにおけるスリット2を挟んで対向する周方向Cにおける一方側と他方側との各先端1si、1stにおいて、段差Dに当接する先端1siのみが後退する。
【0043】
このことにより、先端1siに対して先端1stの位置がスリット2により受動的にずれることに起因して、段差Dに対して先端1sは斜めに当接するとともに、該斜めの当接に伴い、スリット2の先端側のスリット幅d3が小さくなっていくことに起因して、外側挿入体1の先端側が細くなっていくことにより、さらには、蛇腹部3の前方の斜面3aの角度θ1が後方の斜面3bの角度θ2よりも小さく鋭角に形成されていることにより、先端1sは、段差Dを滑り容易に通過し、図8に示すように、先端1sが直行管31内に進入する。
【0044】
この状態において、外側挿入体1から、即ち管路30からガイド部材10を抜去するとともに、図9に示すように、内側挿入体20のバルーン21のみを、管路30外において、外側挿入体1内に挿入する。
【0045】
その後、図10に示すように、内側挿入体20を、外側挿入体1と一緒に、バルーン21が、直行管31内に位置するまで押し込む。この際、既に、外側挿入体1は、管路30のおける2つの屈曲部32M、33Mを通過していることから、2つの屈曲部32M、33Mに対して、外側挿入体1内に挿入された内側挿入体20のバルーン21を、容易に通過させることができる。
【0046】
その後、図11に示すように、直行管31内において、内側挿入体20のバルーン21を、外側挿入体1の先端1sよりも前方、具体的には、直行管31内における被検部位よりもバルーンの基端が前方に位置するまで押し出す。
【0047】
この際、バルーン21は、既に直行管31内に位置していることにより、バルーン21を前方に容易に押し出すことができる。これは、仮に、外側挿入体1の先端側が、第2の屈曲管32内に位置していると、先端1sよりも前方にバルーン21を押し出そうとしても、従来のように、単に第2の屈曲管32内に挿入したバルーン21を押し出す場合と同様に、収縮状態のバルーン21が、外側挿入体1内において折れ曲がってしまう可能性があるためである。
【0048】
最後に、流体供給チューブ22を介して、流体Gを、バルーン21に供給することによりバルーン21を径方向Rに膨張させ、直行管31の内壁31nに当接させる。その結果、当接部位Wよりも後方に封止空間Hが形成され、その後、管路30内に挿入された内視鏡等により、封止空間H内の被検部位の観察、検査等が行われる。尚、この際、内視鏡を、外側挿入体1内に挿入して、各種観察、検査等を行っても構わない。
【0049】
尚、バルーン21の膨張後、またはバルーン21を先端1sよりも前方に押し出した後のバルーン21の膨張前の状態においては、管路30から外側挿入体1を抜去しても構わない。ただし、管路30からバルーン21を抜去する際に、管路30の屈曲部32M、33Mに引っかかり抜けにくい状況となった場合、そのまま外側挿入体1は残しておき、バルーン21を抜去する時に、外側挿入体1にバルーン21を収納してから外側挿入体1と共に抜くことで容易にバルーン21を管路30から抜くことができる。
【0050】
このように、本実施の形態においては、外側挿入体1は、外周に、挿入方向Sに沿って、蛇腹部3が形成されているとともに、蛇腹部3は、蛇腹部3の前方の斜面3aの角度θ1が後方の斜面3bの角度θ2よりも小さく鋭角に形成されていると示した。
【0051】
また、外側挿入体1に、挿入方向Sに沿って、先端1sからスリット2が形成されていると示した。
【0052】
このことによれば、外側挿入体1を管路30内に挿入した際、例えば管路30の第2の屈曲管32における屈曲部32Mの外側部位32Moと、直行管31との継ぎ目の段差Dに、外側挿入体1の先端1sが当接してしまい、前方への進行が妨げられてしまったとしても、外側挿入体1の蛇腹部3の先端の斜面3aは、段差Dに斜めに当接するとともに、外側挿入体1の押し込みに伴い、上述したように先端1sは、段差Dに当接する先端1siに対して先端1stの位置がスリット2により受動的にずれることに起因して段差Dに対して斜めに当接することにより、さらには、先端1sの段差Dへの斜めの当接に伴いスリット2の先端側のスリット幅d3が小さくなっていくことに起因して外側挿入体1の先端側が細くなっていくことにより、外側挿入体1の押し込みにより外側挿入体1の先端1sは、容易に段差Dを滑って通過することができる。
【0053】
よって、屈曲部32Mを通過した外側挿入体1内において、屈曲部32Mの手前まで内側挿入体20のバルーン21を挿入し、その後、内側挿入体20とともに外側挿入体1を同時に押し込めば、容易に、バルーン21も段差Dを有する屈曲部32Mに対して通過させることができる。
【0054】
以上から、屈曲部32Mを、容易に通過させることができることにより、内側挿入体20の先端側、即ちバルーン21を屈曲部32Mよりも前方に容易に位置させることができる構成を有する挿入ユニット100を提供することができる。
【0055】
尚、以下、変形例を、図12を用いて示す。図12は、内側挿入体の先端に、ガイド部材を設けた変形例を、外側挿入体とともに概略的に示す部分斜視図である。
【0056】
本実施の形態においては、ガイド部材10と内側挿入体20とは、別途に設けられていると示したが、これに限らず、図12に示すように、内側挿入体20の先端20s、即ち、バルーン21の先端に、ガイド部材10の基端が固定されていても構わない。
【0057】
尚、図12に示す挿入ユニットの構成においては、管路30内に挿入ユニットを挿入する際は、先ず、外側挿入体1のみを、直行管31内まで上述したように挿入した後、外側挿入体1内に、ガイド部材10を挿入し、該ガイド部材10の折り曲げ部11を利用して、バルーン21を直行管31まで挿入し、最後に、直行管31内において、外側挿入体1の先端1sよりも前方に、バルーン21を押し出すように用いる。
【0058】
よって、当然、先端1sよりも前方にバルーン21を押し出した後は、直行管31内には、ガイド部材10は残ったままとなる。
【0059】
このような構成によっても、上述した第1実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらに、ガイド部材10は略90°に曲げられているものとしたが、これに限らず、ガイド部材10の形状は、管路形状に応じて変えるものである。また、管路の向き(管路の形状が、例えば、3次元的に曲げられているような場合)によっては、ガイド部材10の形状を螺旋状に曲げることにより効率的に挿入することができる。
【0060】
尚、以下、別の変形例を、図13、図14を用いて示す。図13は、ガイド部材の折り曲げ部の手前まで、ガイド部材の外周に対して外側挿入体を被覆させた状態を概略的に示す図、図14は、図13のガイド部材の折り曲げ部を、外側挿入体の先端側の内部に位置させて、外側挿入体の先端側を湾曲させた状態を概略的に示す図である。
【0061】
上述した本実施の形態においては、外側挿入体1の先端1sにおいて、一方側の先端1siと他方側の先端1stとは、先端1siが段差Dに当接した状態でさらに外側挿入体1が前方に押し込まれると、外側挿入体1の先端側にスリット2が形成されていることにより、先端1siに対して先端1stの位置が受動的にずれることにより、先端1sが段差Dに斜めに当接して、段差Dに対して先端1sを通過させやすくなると示した。
【0062】
これに限らず、先端1sの段差Dへの当接に関係なく、能動的に、先端1siに対して先端1stの位置をずらしても構わない。
【0063】
具体的には、図13に示すように、外側挿入体1の先端1sからガイド部材10の折り曲げ部11が前方に突出している状態において、ガイド部材10を後方に引っ張ることにより、折り曲げ部11を、外側挿入体1の先端側の内部に位置させれば、外側挿入体1の先端側は、折り曲げ部11の形状に起因して一方向に湾曲する。
【0064】
この外側挿入体1の先端側の湾曲により、外側挿入体1の先端側にスリット2が形成されていることに起因して先端1siに対して先端1stの位置がずれることから、先端1sに傾斜面1skが形成される。
【0065】
つまり、上述の動作を、先端1sが段差Dに当接する前、例えば第2の屈曲管32内において行えば、予め傾斜面1skが形成された先端1sを、段差Dに当接させることができることから、容易に、段差Dに対して先端1sを通過させることができる。尚、その他の効果は、上述した本実施の形態と同じである。
【0066】
尚、その他の能動的に先端1siに対して先端1stの位置をずらす構成を、図15を用いて示す。図15は、外側挿入体の外周に、先端側が湾曲するチューブを被覆した状態を概略的に示す部分斜視図である。
【0067】
図15に示すように、外側挿入体1の外周に、先端側に湾曲部位41を有する、外側挿入体1に対して前後に移動自在なチューブ40を被覆し、チューブ40の湾曲部位41を、外側挿入体1の先端側の外周に被覆すれば、図13、図14の構成と同様に、外側挿入体1の先端側は、湾曲部位41の形状に起因して一方向に湾曲する。
【0068】
よって、外側挿入体1の先端側の湾曲により、外側挿入体1の先端側にスリット2が形成されていることに起因して、先端1siに対して先端1stの位置がずれることから、先端1sに傾斜面1skが形成される。
【0069】
つまり、上述の動作を、先端1sが段差Dに当接する前、例えば第2の屈曲管32内において行えば、予め傾斜面1skが形成された先端1sを、段差Dに当接させることができることから、容易に、段差Dに対して先端1sを通過させることができる。尚、その他の効果は、上述した本実施の形態と同じである。
【0070】
尚、その他の能動的に先端1siに対して先端1stの位置をずらす構成を、図16、〜図19を用いて示す。図16は、外側挿入体内に、内視鏡の挿入部が挿入された状態を概略的に示す部分斜視図、図17は、図15の外側挿入体内に内視鏡の挿入部が挿入された挿入ユニットにおいて、外側挿入体の先端が管路の段差に斜めに当接する状態を概略的に示す部分断面図である。
【0071】
また、図18は、内視鏡の挿入部のチャンネルから、バルーンを前方に突出させた状態を概略的に示す部分斜視図、図19は、バルーンを、内視鏡の挿入部の外周に形成された切り欠きから前方に突出させた状態を概略的に示す部分斜視図である。
【0072】
図16に示すように、外側挿入体1内に、内視鏡の、例えば先端部51に光学アダプタ54が装着された、先端部51よりも後方に湾曲部52を有し、さらに湾曲部52よりも後方に可撓管部53を有する挿入部50を挿入し、湾曲部52を外側挿入体1の先端側の内部に位置させ湾曲部52を一方向に湾曲させると、外側挿入体1の先端側も湾曲することから、外側挿入体1の先端側にスリット2が形成されていることに起因して、先端1siに対して先端1stの位置がずれるため、先端1sに傾斜面1skが形成される。
【0073】
つまり、上述の動作を、先端1sが段差Dに当接する前、例えば第2の屈曲管32内において行えば、予め傾斜面1skが形成された先端1sを、図17に示すように、段差Dに当接させることができることから、容易に、段差Dに対して先端1sを通過させることができる。尚、その他の効果は、上述した本実施の形態と同じである。
【0074】
また、図16、図17に示す構成においては、内側挿入体20は、流体供給チューブ22、バルーン21からなるバルーンユニット28ではなく、内視鏡の挿入部50から構成されている。
【0075】
よって、図16、図17に示す構成においては、バルーン21を直行管31の被検部位よりも前方において、膨張後、内壁31nに当接させることより、当接部位Wよりも後方に封止空間Hを形成するには、図18に示すように、直行管31において、湾曲部52の湾曲を戻した後、挿入部50のチャンネル50cの先端開口から、流体供給チューブ22とバルーン21とからなるバルーンユニット28を、外側挿入体1の先端1sよりも前方に押し出せばよい。
【0076】
尚、バルーンユニット28は、挿入部50のチャンネル50cに限らず、図19に示すように、外側挿入体1の外周において、挿入方向Sに沿って形成された切り欠き50kから、外側挿入体1の先端1sよりも前方に押し出しても構わない。さらに、バルーンユニット28を内視鏡の挿入部50に直接取り付けてもよく、この場合、内視鏡の湾曲を損なわない構造とするには、できる限り押し込み時の力を先端に伝えやすくするために、内視鏡の湾曲部52の手前側にバルーンユニット28を配置する。
【0077】
尚、以下、図20を用いて別の変形例を示す。図20は、ガイド部材内に、内視鏡の挿入部が挿抜自在な構成を示す部分斜視図である。
【0078】
上述した本実施の形態においては、管路30内に、先ずガイド部材10を挿入し、次いで、外側挿入体1を挿入し、その後、ガイド部材10を外側挿入体1内から抜去した後、最後に、外側挿入体1内に、内側挿入体20を挿入すると示した。
【0079】
これに限らず、ガイド部材10を抜去せずに、ガイド部材10内に、内側挿入体20を挿入する構成であっても構わない。以下、具体的な構成を、図20を用いて説明する。尚、図20においては、内側挿入体20は、内視鏡の挿入部50を例に挙げて説明する。
【0080】
図20に示すように、外側挿入体1の蛇腹部3の基端には、操作者によって保持される手元口金6が設けられており、手元口金6には、ガイド部材保持部7が、例えば螺合自在となっている。
【0081】
ガイド部材保持部7は、手元口金6に対して一方向の回転に伴い締め付けると、縮径することにより、外側挿入体1の内部に挿入されたガイド部材10の挿入方向Sにおける位置を固定し、他方向の回転に伴い緩めると、拡径することにより、外側挿入体1に対するガイド部材10の挿入方向Sの位置を自由に可変することができる部材である。
【0082】
また、図20においては、ガイド部材10は、内部に内視鏡60の挿入部50が挿入方向Sの前後に挿通自在であるとともに、ガイド部材10の先端10sから、挿入部50が前方に突出自在となるようチューブ状に形成されている。
【0083】
また、ガイド部材10の基端には、手元口金6に当接することにより、ガイド部材10の基端が、外側挿入体1内に入ってしまうのを防止するとともに、ガイド部材10の挿入方向における位置決めを行うストッパ17が設けられている。
【0084】
尚、ガイド部材10は、外側挿入体1の先端1sから前方に折り曲げ部11が突出している状態において、外側挿入体1の基端から後方に長さLだけ延出している。即ち、外側挿入体1に対してガイド部材10は、Lだけ前方に移動可能となっている。
【0085】
また、ガイド部材10の内部には、挿入部50が挿抜自在となっている。挿入部50の基端には、操作部55が設けられており、操作部55から延出するユニバーサルコード56の延出端は、モニタ71を有する装置本体70に接続されている。
【0086】
また、図18と同様に、挿入部50のチャンネル50cからは、前方にバルーンユニット28が突出自在となっている。尚、バルーン21は、挿入方向Sにおいて、長さLかLより若干短い長さに形成されている。
【0087】
このような構成を有する挿入ユニットを管路30に挿入する場合は、先ず、本実施の形態と同様に、ガイド部材10を、管路30に対して直行管31まで挿入し、次いで、外側挿入体1を、ガイド部材10に沿って直行管31まで挿入し、その後、外側挿入体1を少し後方に戻して、ガイド部材10の折り曲げ部11の先端と外側挿入体1の先端1sの位置とを一致させて、折り曲げ部11を略直線状に矯正する。
【0088】
その後、内視鏡60の挿入部50を、ガイド部材10内に挿入し、挿入部50の先端、即ちアダプタ54の先端が直行管31まで進入するよう、上述した本実施の形態と同様に、外側挿入体1とともに、挿入部50を同時に押し込む。
【0089】
その後、直行管31にて、挿入部50の先端側を、外側挿入体1の先端1sよりも前方に押し出すとともに、最後に、挿入部50のチャンネル50cから、バルーン21を前方に押し出す。尚、挿入部50の先端側を前方に押し出す前に、管路30からガイド部材10を抜去しても構わない。
【0090】
このようなガイド部材10内に挿入部50を挿入する構成によっても、上述した本実施の形態と同様の効果を得ることができる。尚、勿論、ガイド部材10内には、バルーンユニット28を挿入しても構わないことは云うまでもない。
【0091】
また、本実施の形態においては、外側挿入体1は、外周に挿入方向Sに沿って蛇腹部3が形成されたコルゲートチューブを例に挙げて説明したが、これに限らず、若干、屈曲部の通過性は低下することになるが、スリット2が形成されておれば、通常のシースでも良いことは云うまでもない。
【符号の説明】
【0092】
1…外側挿入体
1s…外側挿入体の先端
1si…一方側の先端
1st…他方側の先端
1sk…傾斜面
2…スリット
3…蛇腹部
3a…蛇腹部の前方の斜面
3b…蛇腹部の後方の斜面
10…ガイド部材
10s…ガイド部材の先端
11…折り曲げ部
20…内側挿入体
21…バルーン
22…流体供給チューブ
28…バルーンユニット(内側挿入体)
30…管路
32M…屈曲部
33M…屈曲部
50…挿入部(内側挿入体)
60…内視鏡
100…挿入ユニット
C…周方向
D…段差
d1…ガイド部材の径
d3…スリット幅
G…流体
R…径方向
S…挿入方向
θ1…蛇腹部の前方の斜面の角度
θ2…蛇腹部の後方の斜面の角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屈曲部を有する管路内に対して挿入される挿入ユニットであって、
少なくとも挿入方向の先端側に前記挿入方向に沿ったスリットが形成された外側挿入体と、
前記外側挿入体内に対して前記挿入方向の前後に挿通自在であるとともに、前記外側挿入体の前記挿入方向の先端から前記挿入方向の前方に突出自在な内側挿入体と、
前記外側挿入体内に対して前記挿入方向の前後に挿通自在であるとともに、前記外側挿入体の前記先端から前記前方に突出自在な、前記挿入方向の先端側に折り曲げ部が形成されたガイド部材と、
を具備していることを特徴とする挿入ユニット。
【請求項2】
前記外側挿入体は、該外側挿入体の径方向の外周に前記挿入方向に沿って複数の蛇腹部を有するチューブから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の挿入ユニット。
【請求項3】
前記各蛇腹部の山部において、前記挿入方向の前方の斜面の角度は、前記挿入方向後方の斜面の角度よりも小さく、さらに鋭角であることを特徴とする請求項2に記載の挿入ユニット。
【請求項4】
前記外側挿入体の周方向における前記スリットの幅は、前記ガイド部材の径よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の挿入ユニット。
【請求項5】
前記内側挿入体は、流体供給チューブと、該流体供給チューブによって流体が供給されることにより前記内側挿入体の径方向に膨張する、前記流体供給チューブの前記挿入方向の先端に設けられたバルーンとを具備するバルーンユニットであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の挿入ユニット。
【請求項6】
前記内側挿入体は、内視鏡の挿入部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の挿入ユニット。
【請求項7】
前記ガイド部材は、チューブ状部材から構成されており、前記チューブ状部材内に、前記内側挿入体が、前記挿入方向の前後に挿通自在であるとともに前記チューブ状部材の前記挿入方向の先端から前記挿入方向の前方に突出自在になっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の挿入ユニット。
【請求項8】
前記外側挿入体の前記スリットを挟んで対向する前記外側挿入体の周方向における一方側と他方側との前記挿入方向の各先端は、前記屈曲部の段差に当接すると、前記段差に当接する前記一方側の前記先端に対して、前記他方側の前記先端の位置が、前記スリットによりずれることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の挿入ユニット。
【請求項9】
前記ガイド部材の前記折り曲げ部は、前記外側挿入体内における前記挿入方向の先端側に位置している際、前記外側挿入体の前記先端側を前記折り曲げ部の形状に起因して湾曲させることにより、前記外側挿入体の前記先端における前記スリットを挟んで対向する前記外側挿入体の周方向の一方側と他方側において、前記一方側の前記先端に対して前記他方側の前記先端の位置をずらして、前記外側挿入体の前記先端に傾斜面を形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の挿入ユニット。
【請求項10】
前記内視鏡の前記挿入部に設けられた湾曲部は、前記外側挿入体内における前記挿入方向の先端側に位置している際、前記外側挿入体の前記先端側を湾曲に伴い湾曲させることにより、前記外側挿入体の前記先端における前記スリットを挟んで対向する前記外側挿入体の周方向の一方側と他方側において、前記一方側の前記先端に対して前記他方側の前記先端の位置をずらして、前記外側挿入体の前記先端に傾斜面を形成することを特徴とする請求項6に記載の挿入ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2012−165814(P2012−165814A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−27367(P2011−27367)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】