説明

携帯電子機器

【課題】低消費電力化等を実現しながら、動作モードの起動や変更時の判断の正確性を高めることが可能な携帯電子機器等を提供すること。
【解決手段】 携帯電子機器は、少なくとも第1の周囲環境センサと、第1の周囲環境センサによって起動する第2の周囲環境センサとを含む複数の周囲環境センサを有するセンサ部200と、少なくとも第1の周囲環境センサ及び第2の周囲環境センサからのセンサ情報を取得するセンサ情報取得部162と、センサ情報に基づいて、携帯電子機器の動作モードの起動及び変更の少なくとも一方を行うモード制御部164と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電子機器等に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等の撮像装置において、電源スイッチを押さなくてもレリーズボタン操作を行って撮影可能状態とする技術がある(例えば、特許文献1、2)。この技術によれば、撮影停止状態でもシャッターキーを押せば電源が供給され電源スイッチをオンにしなくても撮影可能状態となる。
【0003】
また、撮影者がシャッターチャンスを得てから撮影を実行するまでの時間を短縮するために電源スイッチとは異なる即撮影可能スイッチを設けたものがある(例えば、特許文献3)。この技術によれば、即撮影可能スイッチの投入によって電源スイッチがオンとされた場合は、電源スイッチ投入とは異なるシーケンスで撮像装置に組み込まれている各種機構部を直ちに撮影可能な状態に移行させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平07−013222号公報
【特許文献2】特開2007−104038号公報
【特許文献3】特開2003−295282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在市販の携帯機器の多くは多種多様の機能を搭載しているので、電源オンから使用できるまでに数十秒の時間を要することが多い。その対策として、特許文献1、2に開示の技術はデジタルカメラの電源スイッチの代わりにレリーズボタンを用いている。
【0006】
しかし、レリーズボタンを操作して電源をオンにしてから、撮影用の機能を順次起動していく必要がある。そのため、レリーズボタン操作から撮影可能状態に移行するまでに時間がかかりすぎて瞬間的なシャッターチャンスを逃す可能性があるといった課題があった。
【0007】
また、特許文献3に開示の技術では、カメラを把持すると動作する即撮影可能スイッチを設けているので、撮影者がカメラ本体を持つだけで電源がオンとなる。そして、撮像装置に組み込まれている各種機構部を順次起動することから、カメラ本体を把持さえしていれば瞬間的なシャッターチャンスに撮影を行なうことができる。しかし、タッチセンサを常時ONさせているので電力が消費されてしまい、また、ユーザが撮影する気がなくても把持するだけで電源が立ち上がってしまうという課題があった。
【0008】
本発明の幾つかの態様によれば、低消費電力化等を実現しながら、動作モードの起動や変更時の判断の正確性を高めることが可能な携帯電子機器等を提供することができる。
【0009】
また、本発明の幾つかの態様によれば、電源投入から撮影までの時間を可能な限り短縮して瞬間的なシャッターチャンスでの撮影を可能にすると共に、低消費電力化を実現し、撮影時以外であれば起動しない携帯電子機器等を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様では、少なくとも第1の周囲環境センサと、前記第1の周囲環境センサによって起動する第2の周囲環境センサとを含む複数の周囲環境センサを有するセンサ部と、少なくとも前記第1の周囲環境センサ及び前記第2の周囲環境センサからのセンサ情報を取得するセンサ情報取得部と、前記センサ情報に基づいて、携帯電子機器の動作モードの起動及び変更の少なくとも一方を行うモード制御部と、を含む携帯電子機器に関係する。
【0011】
本発明の一態様では、少なくとも第1の周囲環境センサと第2の周囲環境センサが設けられ、第2の周囲環境センサは第1の周囲環境センサによって起動する。そして第1及び第2の周囲環境センサのセンサ情報に基づいて動作モードの起動及び変更の少なくとも一方が行われる。これにより、携帯電子機器の低消費電力化等を実現しながら動作モードの起動や変更時の判断の正確性を高めることが可能になる。
【0012】
また、本発明の一態様では、前記モード制御部は、前記第2の周囲環境センサの起動後に取得された前記センサ情報に基づいて、待機モードから通常動作モードに移行するか否かを制御してもよい。
【0013】
このようにすれば、第1及び第2の周囲環境センサのセンサ情報に基づいて動作モードの起動が行われることになり、動作モードの起動時の判断の正確性を高めることが可能になる。
【0014】
また、本発明の一態様では、前記モード制御部は、前記携帯電子機器が待機モードから通常動作モードに移行した後に、前記センサ情報に基づいて、携帯電子機器の動作モードを通常動作モードのうちの第1のモードから第2のモードに変更するモード制御を行ってもよい。
【0015】
このようにすれば、通常動作モードに複数のモードが存在するような場合にも、モードの変更を高速で行うことなどが可能になり、動作モードの変更時の判断の正確性も高めることができる。
【0016】
また、本発明の一態様では、前記第1の周囲環境センサは、携帯電子機器が待機モードであっても、周囲環境のセンシングが可能なセンサであってもよい。
【0017】
このようにすれば、待機モードにおいても周囲環境のセンシングが可能になり、待機モードから通常動作モードへの高速な移行等を実現できる。
【0018】
また、本発明の一態様では、前記複数の周囲環境センサは、第1〜第N(N≧2)の周囲環境センサを含み、前記第1〜第Nの周囲環境センサのうちの第i(2≦i≦N)の周囲環境センサは、前記第1〜第Nの周囲環境センサのうちの第i−1の周囲環境センサによって起動され、前記モード制御部は、前記第Nの周囲環境センサが起動されたことを条件に、携帯電子機器を待機モードから通常動作モードに移行させてもよい。
【0019】
このようにすれば、複数の周囲環境センサをシーケンシャルに起動することが可能になり、高速な動作モードの起動や変更を行いつつも、その判断の正確性を高めることが可能になる。
【0020】
また、本発明の一態様では、前記複数の周囲環境センサは、明るさ検知センサ、モーションセンサ、測距センサ及び被写体認識センサのうちの少なくとも2つのセンサを含み、前記第1の周囲環境センサは、前記少なくとも2つのセンサのうちの一方のセンサであり、前記第2の周囲環境センサは、前記少なくとも2つのセンサのうちの他方のセンサであってもよい。
【0021】
このようにすれば、明るさ検知センサ、モーションセンサ、測距センサ、被写体認識センサのうちの少なくとも2つを、周囲環境センサとして利用することが可能になる。
【0022】
また、本発明の一態様では、通知部を含み、前記通知部は、前記モード制御部によるモード起動及びモード変更の少なくとも一方の制御が行われた場合に、ユーザに制御の結果を通知してもよい。
【0023】
このようにすれば、センサ情報に基づくモードの起動・変更の結果をユーザに通知することが可能になる。
【0024】
また、本発明の一態様では、前記第1の周囲環境センサは、太陽電池であり、前記第2の周囲環境センサは、前記第1の周囲環境センサである、前記太陽電池により、明るさの変化及びユーザのタッチが検出された場合に、起動してもよい。
【0025】
このようにすれば、太陽電池を、輝度センサ及びタッチセンサの役割を果たす第1の周囲環境センサとして利用することが可能になる。
【0026】
また、本発明の一態様では、前記センサ部は、ユーザと携帯電子機器との間の距離情報を検出する測距センサを含み、前記モード制御部は、前記距離情報に基づいて、複数の動作モードの中から1つの動作モードを起動してもよい。
【0027】
このようにすれば、周囲環境センサの1つとして、測距センサを用いることが可能になり、ユーザと携帯電子機器との間の距離情報を用いた判断をすることができる。
【0028】
また、本発明の一態様では、被写体を撮像する撮像部を含み、前記第1の周囲環境センサは、前記撮像部が撮影可能な状態であるか否かの検出を行い、前記第2の周囲環境センサは、ユーザと携帯電子機器との間の距離情報を検出する前記測距センサであり、前記センサ情報取得部は、前記第1の周囲環境センサと前記第2の周囲環境センサからのセンサ情報を取得し、前記モード制御部は、前記センサ情報に基づいて、撮影モードを起動してもよい。
【0029】
このようにすれば、撮影モードを起動する際に、測距センサを周囲環境のセンシングに用いることが可能になる。
【0030】
また、本発明の一態様では、前記モード制御部は、前記第1の周囲環境センサが、前記撮像部が撮影可能な状態であることを検出し、かつ、前記第2の周囲環境センサが、ユーザと携帯電子機器との間の距離が撮影可能な距離であることを検出した場合に、撮影モードを起動してもよい。
【0031】
このようにすれば、測距センサを用いて、ユーザと携帯電子機器との間の距離が撮影可能な距離である場合に、撮影モードを起動する携帯電子機器を実現することができる。
【0032】
また、本発明の一態様では、被写体を撮像する撮像部を含み、前記第1の周囲環境センサは、前記撮像部が撮影可能な状態であるか否かの検出を行い、前記第2の周囲環境センサは、所定の期間、カメラ操作以外のキーが非操作であるか否かの検出を行い、前記センサ情報取得部は、前記第1の周囲環境センサと前記第2の周囲環境センサからのセンサ情報を取得し、前記モード制御部は、前記センサ情報に基づいて、撮影モードを起動してもよい。
【0033】
このようにすれば、撮影モードを起動する際に、キー入力検出センサを周囲環境のセンシングに用いることが可能になる。
【0034】
また、本発明の一態様では、前記モード制御部は、前記第1の周囲環境センサが、前記撮像部が撮影可能な状態であることを検出し、かつ、前記第2の周囲環境センサが、所定の期間、カメラ操作以外のキーが非操作であることを検出した場合に、撮影モードを起動してもよい。
【0035】
このようにすれば、キー入力検出センサ利用の具体例として、所定の期間、カメラ操作以外のキーが非操作であることを、撮影可能状態にあるか否かの判断に用いることが可能になる。
【0036】
また、本発明の一態様では、第1の機器部分と、前記第1の機器部分に対し開閉自在に設けられた第2の機器部分と、を含み、前記第1の周囲環境センサは、前記第1の機器部分と前記第2の機器部分の開閉状態を検出することで、前記撮像部が撮影可能な状態である否かを検出するセンサであってもよい。
【0037】
このようにすれば、撮像部が撮影可能な状態であるか否かの判断に開閉センサを用いることが可能になる。
【0038】
また、本発明の一態様では、前記モード制御部は、前記第1の機器部分と前記第2の機器部分が開状態にあることを検出した場合に、撮影モードを起動してもよい。
【0039】
このようにすれば、開閉センサ利用の具体例として、開閉センサが開状態を検出したかを、撮影可能状態にあるか否かの判断に用いることができる。
【0040】
また、本発明の一態様では、前記複数の周囲環境センサは、前記第2の周囲環境センサによって起動される第3の周囲環境センサを含み、前記第3の周囲環境センサは、携帯電子機器の動きを検出するモーションセンサであり、前記センサ情報取得部は、前記第1〜第3の周囲環境センサからセンサ情報を取得してもよい。
【0041】
このようにすれば、ユーザと携帯電子機器との間の距離情報を用いてズーム操作を行うようなスマートズーム等と、シーケンシャルなセンサ起動とを組み合わせて利用することが可能になる。
【0042】
また、本発明の一態様では、第1の機器部分と、前記第1の機器部分に対し開閉自在に設けられた第2の機器部分と、を含み、前記複数の周囲環境センサは、前記第2の周囲環境センサによって起動される第3の周囲環境センサを含み、前記第1の周囲環境センサは、前記前記第1の機器部分と前記第2の機器部分の開閉状態を検出するセンサであり、前記第2の周囲環境センサは、前記第1に機器部分又は前記第2の機器部分に設置され、人が触れたことを感知するタッチセンサであり、前記第3の周囲環境センサは、携帯電子機器の姿勢を検出するモーションセンサであり、前記センサ情報取得部は、前記第1〜第3の周囲環境センサからセンサ情報を取得し、前記モード制御部は、前記センサ情報に基づいて、撮影モードを起動してもよい。
【0043】
このようにすれば、開閉センサ、タッチセンサ及びモーションセンサを周囲環境のセンシングに用いることが可能になる。
【0044】
また、本発明の一態様では、前記モード制御部は、前記第1の周囲環境センサが、前記1の機器部分及び前記第2の機器部分が閉状態にあることを検出し、かつ、前記第2の周囲環境センサが、ユーザがタッチしていることを検出し、かつ、前記第3の周囲環境センサが、携帯電子機器が撮影可能な姿勢をとっていることを検出した場合に、撮影モードを起動してもよい。
【0045】
このようにすれば、具体的には、開閉センサが開状態にあり、タッチセンサがユーザのタッチを検出し、モーションセンサが撮影可能姿勢にあることを検出したときに、撮影モードを起動する携帯電子機器を実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本実施形態における携帯電子機器の動作モードの説明図。
【図2】本実施形態における携帯電子機器の動作モードの他の説明図。
【図3】シーケンシャルなセンサ起動の具体例の説明図。
【図4】本実施形態の携帯電子機器の構成例。
【図5】本実施形態の処理を説明するためのフローチャート。
【図6】本実施形態の携帯電子機器の他の構成例。
【図7】本実施形態の携帯電子機器の他の構成例。
【図8】第1の機器部分と第2の機器部分が開閉自在に設けられた携帯電子機器の例。
【図9】本実施形態の携帯電子機器の他の構成例。
【図10】携帯電子機器の外側に設置されるタッチセンサの説明図。
【図11】撮影者と撮像装置の間の距離とズーム倍率の関係の説明図
【図12】本実施形態の携帯電子機器の他の構成例。
【図13】本実施形態の処理を説明するためのフローチャート。
【図14】本実施形態における周囲環境センサの設定パターンの例。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0048】
1.本実施形態の手法
【0049】
まず、本実施形態における電源及び携帯電子機器の動作モードについて説明する。以下の説明において、電源としてライフ電源と主電源という言葉を用いる。ライフ電源がONの状態とは、携帯電子機器の電源スイッチはONにされているが、例えばCPU(処理部)の一部と、複数の周囲環境センサのうちの第1の周囲環境センサのみが動作している状態である。また、主電源がONになると、例えば通常動作(例えば撮影等)に必要な全ての回路が動作可能な状態になる。
【0050】
電源の状態に対応する、携帯電子機器の動作モードについて図1を用いて説明する。図1に示すように携帯電子機器の動作モードは3つあり、シャットダウンモード、待機モード及び通常動作モードである。シャットダウンモードとは、主電源もライフ電源もOFFになっている状態のことである。待機モードとは主電源はOFFであるが、ライフ電源がONになっている状態であり、CPUの一部と第1の周囲環境センサが動作している。通常動作モードとは主電源もONになっている状態であり、撮影等の通常動作が可能なモードである。
【0051】
なお、図2に示すように、携帯電子機器の通常動作モードは1つには限られない。例えば携帯電子機器として撮影機能付き携帯電話を考えた場合には、通常動作モードとして、撮影モードの他、通話モードやメールモードなどが考えられる。
【0052】
次に、本実施形態の手法の概要について説明する。従来の手法では携帯電子機器(デジタルカメラ等の撮像装置や撮影機能付きの携帯電話等)を通常動作が可能な状態にするためには、携帯電子機器本体に設置された電源スイッチを操作する必要があった。
【0053】
これに対して、電源スイッチを押さなくとも通常動作(具体的には撮影)を可能にする手法として、レリーズスイッチを押すだけで撮影を行えるようにするものや、タッチセンサを搭載しユーザにより把持されていることを検出したら自動的に撮影モードに入るものなどが提案されている。
【0054】
しかし、レリーズスイッチを用いた手法は、レリーズスイッチを押してから実際に撮影を行うまでの間のタイムラグが大きく、瞬間的な撮影が困難である。また、タッチセンサを搭載したものは、タッチセンサにより電力の消費を無視することができず、また、ユーザに撮影する意図がない場合にも起動してしまうという問題があった。
【0055】
そこで、本出願人は、高速で通常動作が可能な状態に移行でき、かつ消費電力の少ない携帯電子機器を実現するために、シーケンシャルなセンサ起動を用いた手法を提案している。
【0056】
本実施形態においては、携帯電子機器はセンサ部と、センサ部からのセンサ情報を取得するセンサ情報取得部と、動作モードの起動及び変更を行うモード制御部とを含む。そして、センサ部は少なくとも第1の周囲環境センサと、第2の周囲環境センサを含み、第2の周囲環境センサは第1の周囲環境センサによって起動される。
【0057】
これにより、少なくとも2つのセンサを有し、第2の周囲環境センサは第1の周囲環境センサによって起動される携帯電子機器を実現することが可能になる。よって、第1の周囲環境センサ(とCPUの一部)を起動させておけば、第1の周囲環境センサのセンサ情報に基づいて第2の周囲環境センサを起動し、第1、第2の周囲環境センサによる複数のセンサ情報に基づいて動作モードを起動・変更することができる。つまり、待機モードから通常動作モードへの移行等が、シーケンシャルなセンサ起動により実現することが可能になる。
【0058】
モード制御部は、具体的には、第2の周囲環境センサの起動後に取得されたセンサ情報に基づいて、待機モードから通常動作モードへの移行の判定を行う。
【0059】
これにより、待機モードから通常動作モードへの移行(動作モードの起動)は、少なくとも第1、第2の周囲環境センサによるセンサ情報に基づいて行われることになる。よって、判断の正確性が増し、ユーザの意図に反した起動等を抑止することができる。
【0060】
また、モード制御部は、通常動作モードに移行した後のセンサ情報に基づいて、通常動作モードのうちの第1のモードから第2のモードへ動作モードを変更する制御を行う。
【0061】
これにより、図2に示すように、通常動作モードが複数のモードを含むような場合にも、そのモード間の移行を、複数のセンサによるセンサ情報に基づいてスムーズに行うことが可能となる。複数のモードがある場合は、どのモードで動作するかの判定を正確に行わないと、ユーザにストレスを与えることになるため、複数センサを用いて正確性を向上させることは非常に有用である。
【0062】
また、第1の周囲環境センサは、待機モードにおいても周囲環境のセンシングが可能なセンサである。
【0063】
これにより、待機モードであっても周囲環境のセンシングを行うことが可能になり、従って待機モードからセンサ情報に基づいて他のモード(通常動作モード等)に移行することも可能になる。
【0064】
また、周囲環境センサは第1〜第2のものに限定されるものではない。第1〜第N(N≧2)のN個の周囲環境センサを含み、第i−1(2≦i≦N)のセンサが第iのセンサを起動するようにしてもよい。そして第Nのセンサが起動されることを条件に(厳密には第Nのセンサが起動し、特定のセンサ情報を検出したことを条件に)携帯電子機器を待機モードから通常動作モードへ移行させる。
【0065】
これにより、N個のセンサを用いることができるため、様々な周囲環境をセンシングすることが可能になり、判断の正確性を向上させることができる。このときも、シーケンシャルなセンサ起動が行われるため、待機モードにおいては第1の周囲環境センサを起動させておけば足り、省電力化も実現できる。
【0066】
また、周囲環境センサとして明るさ検知センサ、モーションセンサ、測距センサ及び被写体認識センサのうちの少なくとも2つを含んでもよい。そのうちの一方が第1の周囲環境センサであり、他方が第2の周囲環境センサである。
【0067】
ここで、3つ以上のセンサを含む場合、一方とは、3つ以上のセンサのうちの1つのセンサのことであり、他方とは、3つ以上のセンサのうちの第1の周囲環境センサを除いた1つのセンサであることを示す。
【0068】
これにより、周囲環境センサとして様々なものを利用することが可能になる。なお、ここで挙げたセンサは具体例を示したものであり、列挙されていないセンサを用いてもよいことは言うまでもない。
【0069】
また、モード制御部により、動作モードの起動・変更が行われた場合に、結果をユーザに通知する通知部を含んでもよい。
【0070】
これにより、ユーザに制御結果を通知することが可能になり、現在どの動作モードにより動作しているかを明確に示すことができる。本実施形態においては、ユーザからの明示的な指示が行われなくても、センサ情報に基づいて動作モードが起動・変更される。そのため結果を通知することは、ユーザフレンドリーの観点からも重要である。
【0071】
以上の手法について、以下に詳細に説明する。第1の実施形態においては、携帯電子機器が撮像装置(例えばデジタルカメラ・デジタルビデオカメラ等)である場合について説明する。つまり、動作モードが待機モードと通常動作モードの2つのみのケースである。第2の実施形態においては、携帯電子機器が撮影機能付きの携帯電話である場合について説明する。つまり、通常動作モードとして、例えば図2に示すようにメールモード・通話モード・撮影モード等複数のものが考えられるケースである。第3の実施形態においては、第2の実施形態の派生例として、二つ折り携帯電話の例を説明する。つまり、携帯電子機器の開閉状態を検知するセンサを有するケースである。第4の実施携帯においては、撮像装置を撮像素子の光軸方向に移動させることでズーム操作を実現する手法(以下、適宜スマートズームと表記する)と組み合わせた例について説明する。
【0072】
2.第1の実施形態
【0073】
第1の実施形態の概要について、第1の周囲環境センサが輝度センサであり、第2の周囲環境センサがタッチセンサであり、第3の周囲環境センサが姿勢検出センサである場合の具体例を図3に示す。
【0074】
典型的な例として待機モードから通常動作モードへの移行の場合を考える。待機モードでは、CPUの一部と第1の周囲環境センサのみが動作している状態になっている。図3の例で言えば、第1の周囲環境センサである輝度センサのみが常時動作している。
【0075】
そして、鞄から出される等、輝度の値が大きくなると、第2の周囲環境センサであるタッチセンサを起動させる。タッチセンサによるセンシングで、ユーザが携帯電子機器を把持しているかどうかの判定を行う。
【0076】
タッチセンサにより、ユーザが携帯電子機器を把持していると判断されたら、第3の周囲環境センサである姿勢検出センサを起動させる。姿勢検出センサによるセンシングで、携帯電子機器が撮影可能な姿勢になっているかどうかの判定を行う。
【0077】
姿勢検出センサにより、携帯電子機器が撮影可能な姿勢になっていると判断されて初めて、撮影モードに移行して、撮影に必要な各回路に電源を供給し動作を開始させる。このようにすることで、高速なモード変更を実現しつつ、省電力化を図ることができる。また、複数のセンサを用いることでユーザの意図を正確に判断することも可能になる。
【0078】
図4は、本実施形態に係る携帯電子機器である撮像装置の概略的構成を説明するブロック図である。撮像装置は、撮像部115と、画像処理部130と、I/F部140と、記憶部150と、処理部160と、レンズ駆動モータ(AFモータ、ズームモータ)170と、センサ部200とを備えている。なお、これらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
【0079】
なお、図示していないが撮像装置には、背面液晶パネル等の表示装置やフラッシュ機構等の一般のデジタルカメラに装備される機器が設けられていてもよい。
【0080】
撮像部115は、撮影レンズ110(光学系)と、撮像素子120とを備えている。
【0081】
撮影レンズ110(光学系)は、CCDあるいはCMOSイメージセンサで構成される撮像素子120の撮像面上に被写体像を形成する焦点距離可変のズームレンズである。本明細書中では、撮像素子120は内部にCDS、A/D変換等の処理ブロックを有してディジタルの画像信号を出力可能なCMOSイメージセンサであるものとして説明をする。
【0082】
撮像素子120から出力されるディジタルの画像信号は、記憶部150に一時的に保管される。記憶部150は、画像処理部130が画像処理を行う際のバッファメモリとしても用いられるので、書き込み・読み出しの速度が速いことが望ましく、例えばDRAM、SRAM等で構成することが可能である。記憶部150へは、システムバスを介して撮像素子120、画像処理部130、処理部160がアクセス可能に構成される。記憶部150は、上述した構成要素からのメモリアクセス要求を調停する機能を有する。
【0083】
画像処理部130は、特定用途向けの集積回路(ASIC)等で構成することが可能である。この画像処理部130は、撮像素子120から出力されて記憶部150に一時的に保管されたディジタルの画像信号に同時化(デモザイク処理)、ホワイトバランス調整、階調・レベル補正、アンシャープマスク、シェーディング補正等の処理をしてディジタルの画像データを生成する。
【0084】
画像処理部130が画像記録処理を行う際には、画像処理部130によって生成された画像データが必要に応じてJPEG圧縮され、I/F部140を介して不図示の記憶媒体に記録される。この記憶媒体としては様々なものを用いることが可能である。一例として、記憶媒体はフラッシュメモリで、撮像装置に内蔵されるものであってもよいし、撮像装置に対して着脱可能に構成されるものであってもよい。
【0085】
処理部160は、撮像装置を動作させるための種々の処理を行う。特に、センサ部200に含まれる複数の周囲環境センサからの情報を受信し、モード設定に関する処理を行う。また、自動露光に係る測光、露光量演算等の一連の動作、フラッシュユニット用メインコンデンサの充電、フラッシュの発光量調節、撮影者による撮影モードの設定操作受付等の携帯電子機器の統括制御を行う。
【0086】
処理部160は、センサ情報取得部162と、モード制御部164と、通知部166とを備えている。なお、これらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
【0087】
センサ情報取得部162は、センサ部200に含まれる複数の周囲環境センサからの情報を取得する。例えば、周囲環境センサが輝度センサである場合には輝度情報を取得し、加速度センサである場合には加速度情報を取得する。
【0088】
モード制御部164は、携帯電子機器の動作モードの設定を行う。例えば、センサ情報取得部162が、姿勢検出センサから、カメラが撮影可能な方向を向いているという情報を取得した場合には、動作モードを通常動作モード(本実施形態においては撮影モード)に設定する。
【0089】
通知部166は、モード制御部164により動作モードが起動・変更された場合に、その旨をユーザに通知する。本実施形態においては、モードの起動・変更は、ユーザの明示的な指示ではなく、センサ情報に基づいて自動的に行われるため、ユーザフレンドリーの観点から通知を行うものである。具体的には、バイブレーション機能を用いてもよいし、音で知らせてもよい。また、LED等を発光させることで通知してもよい。
【0090】
レンズ駆動モータ170は、AFモータやズームモータから構成される。ズームモータは、適切な画角になるように撮影レンズ110の位置を調整する。また、AFモータは画角調整の終了後に、被写体に対して自動的にフォーカスをあわせるAF(オートフォーカス)を実行する。具体的にはズームモータと同様に撮影レンズ110の位置を調整する。
【0091】
表示部190は、例えば液晶表示装置等であり、各種の画像を表示する。
【0092】
ドライバ192(表示制御部)は、画像処理部130で生成した画像を、表示部190で表示可能な形式に変換する。
【0093】
センサ部200は、複数の周囲環境センサを備えている。周囲環境センサとは、携帯電子機器本体もしくは携帯電子機器の周辺の情報を取得するセンサであり、例えば、輝度情報を取得する輝度センサや、距離情報を取得するアクティブセンサ等である。なお、周囲環境センサは、加速度センサであっても、ジャイロセンサであっても、地磁気センサであっても、気圧、水圧等の圧力センサであっても、GPSや携帯電話、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、PHS、RFID(無線タグ)等無線による位置検出センサであっても、画像処理による位置検出手段であっても、太陽電池や光センサ等の輝度センサであっても、タイマーであっても、上記複数の組合せであってもよい。
【0094】
次に起動時のシーケンスについて図5を用いて説明する。
【0095】
I/F部140を介して、不図示の電源ボタンをONにすると、ライフ電源がONになり、処理部160は図示しない電源制御部にコマンドを送り、電源制御部を介して撮像装置の処理部160(CPU)の一部と、第1の周囲環境センサに電源を供給し、動作可能にする。
【0096】
上述の処理が、図5の処理開始前に行われる。なお、ここでは第1の周囲環境センサは、消費電力ゼロの太陽電池を用いた輝度センサとする。よって上述した第1の周囲環境センサへの電源の供給は必ずしも必要ではない。
【0097】
図5の処理を開始すると、まず、第1の周囲環境センサである輝度センサ(太陽電池)のセンサ情報を取得し、輝度の値が閾値Th1より大きいかの判定が行われる(S401)。Th1よりも小さい場合には、ライフ電源がOFFにされる(携帯電子機器の電源スイッチがOFFにされる)まで、S401の輝度の判定が続けられる。
【0098】
輝度の値がTh1よりも大きい場合には、携帯電子機器が明るいところに出された(例えば、撮影のために鞄等から取り出された)と判断して、その旨をCPUに通知する(S402)。CPUはタイマー(厳密には第2の周囲環境センサでの判定回数の上限)Th2を設定し(S403)、第2の周囲環境センサであるタッチセンサを起動する(S404)。
【0099】
次に、タッチセンサによりタッチがされているかどうかの判定が行われる(S405)。タッチされていない場合には、待機回数がS403で設定したTh2を超えているかの判定が行われる(S406)。Th2を超えていない場合は、t1秒待機した後、待機回数を1増やしてから、再度S405の判定を行う(S407〜S408)。
【0100】
待機回数がTh2を超えている場合には、ユーザによるタッチはされていないものと判断し、その旨をCPUに通知し(S409)、タッチセンサをOFFにして(S410)、S401の輝度判定に戻る。
【0101】
タッチされている場合には、ユーザにより把持されているものと判断し、その旨をCPUに通知する(S411)。CPUはタイマー(厳密には第3の周囲環境センサでの判定回数の上限)Th3を設定し(S412)、第3の周囲環境センサである姿勢検出センサをONにする(S413)。そして姿勢検出センサのセンサ情報に基づいて携帯電子機器が撮影姿勢にあるかどうかの判定を行う(S414)。
【0102】
撮影姿勢にない場合にはS406〜S408と同様のループ処理を行う。つまり、待機回数をS412で設定したTh3と比較し(S415)、Th3以下ならばt2秒待機し(S416)、待機回数を1増やしてから(S417)、S414の判定に戻る。Th3より大きい場合には、ユーザには撮影する意図がないと判断し、その旨をCPUに通知し(S418)、姿勢検出センサをOFFにした後(S419)、タッチセンサをOFFにし(S410)、S401の輝度判定に戻る。
【0103】
撮影姿勢である場合には、ユーザが撮影しようとしていると判断し、その旨をCPUに通知し(S420)、カメラの主電源をONにして(S421)、撮影モードに移行する。撮影モードにおいては、撮影に必要な全ての回路に対して電源が供給され、動作可能な状態になる。
【0104】
以上のシーケンスにおいて、第1の周囲環境センサを太陽電池、第2の周囲環境センサをタッチセンサ、第3の周囲環境センサを姿勢検出センサとしたが、センサの組み合わせはこれに限定されるものではない。
【0105】
第1の周囲環境センサは常時起動しても消費電力が問題にならない程度の省電力が実現されている必要がある。また、ユーザの意図に反して起動しないように、判断精度を高める必要があり、そのためには少なくとも2つ以上のセンサを組み合わせることが重要である。少なくとも以上の条件を満たせば、周囲環境センサの組み合わせは自由である。
【0106】
なお、比較的単純で、撮影シーケンスにおいて先に行われる動作(もしくは先に変化する周囲環境)を検出するセンサを先に起動するようにしてもよい。具体的には例えば、通常、撮影を行う際には、まず明るい場所に移動し、その後撮影姿勢をとる。つまり撮影姿勢をとるときには輝度(明るさ)の条件は満たされていることが多いと考えられる。よって姿勢検出センサを第1の周囲環境センサとし、輝度センサを第2(もしくは第3)の周囲環境センサとしても効果に乏しく、効率的とは言えない。よって、輝度センサは姿勢検出センサよりも先に起動されるように配置すべきであると考えられる。
【0107】
以上の本実施形態では、第1の周囲環境センサである輝度センサを太陽電池とし、それとは別に第2の周囲環境センサとしてタッチセンサを設けていたが、これに限定されるものではない。太陽電池を輝度センサ兼タッチセンサとして動作させ、第2の周囲環境センサは、太陽電池により、明るさの変化及びユーザのタッチが検出された場合に起動してもよい。
【0108】
これにより、センサ自体の数は少なくすむため、起動シーケンスにかかる時間を短縮でき、また、省電力化を実現できる。センサの数が少なくても、周囲環境については複数のものをセンシングしているため判断の正確性も低下することはない。
【0109】
3.第2の実施形態
【0110】
次に本発明の第2の実施形態を図6〜図7を用いて説明する。本実施形態においては携帯電子機器として撮影機能付き携帯電話を考える。なお、本実施形態の携帯電子機器は撮像部を有し、かつ例えば通話モードやメールモード等の複数の通常動作モードを選択可能なものであればよく、携帯電話に限定されるものではない。
【0111】
第1の実施形態との大きな違いは、図1及び図2に示したように、通常動作モードが複数あるか否かである。そのため本実施形態においては、各モード(例えば通話モード・メールモードと撮影モード)を適切に判別する必要がある。よって、各モードの判定に用いることができるセンサを用いる点に特徴があり、具体的には例えば測距センサ、キー入力検出センサを用いるケースについて説明する。
【0112】
図6は、撮影機能付き携帯電話の概略的構成を説明するブロック図である。レンズや撮像素子、画像処理部等からなるカメラ部250、文字やキャラクタ、撮像画像等を表示する表示部190、送信部や受信部、アンテナ等からなる無線送受信部260、CPUや各種メモリ、電源システム等からなる処理部160、各種の周囲環境センサからなるセンサ部200、フラッシュメモリ等などからなり、処理部160等の作業領域及びデータの保存に用いられる記憶部150からなる。
【0113】
ここで、記憶部150、処理部160、表示部190、センサ部200の構成は第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0114】
カメラ部250は、第1の実施形態で説明した撮像装置の撮像部115に相当し、撮影レンズ及び撮像素子を備えている。
【0115】
無線送受信部260は、他の機器との間でデータを送受信するためのものであり、通常の通話・パケット通信に用いられる電波を送受信する。また、赤外線やBluetooth等の通信も含むものとする。
【0116】
図7は、具体的なブロック図の例である。処理部160は、センサ情報取得部162と、モード制御部164と、通知部166と、を含む。これらの構成については第1の実施形態と同様である。
【0117】
無線送受信部260は、送信部262と、受信部264と、を含む。送信部262は送信のための処理を行い、受信部264は受信のための処理を行う。
【0118】
センサ部200は、測距センサ202と、タッチセンサと206と、キー入力検出センサ208と、を含む。
【0119】
ここで、上記の3つのセンサの組み合わせは、いくつものパターンが考えられる。第1の実施形態で述べたように、第1の周囲環境センサの省電力性及び複数センサの組み合わせという条件があるものの、上記条件を満たす限りセンサの組み合わせは任意である。また、第1の実施形態で述べた輝度センサ(具体的には例えば太陽電池)等、他のセンサを組み合わせてもよいことは言うまでもない。
【0120】
ここでは幾つかの条件を設定し、パターンを絞った上でそれぞれのパターンについて、具体的に説明をする。図14に周囲環境センサの設定パターンの例を示す。図14において白星印で示された箇所は、撮影可能な状態であるか否かを判断可能であれば、任意の周囲環境センサを用いることが可能であることを表す。また、「−」で示された箇所は、任意のセンサを用いてもよいし、センサを用いなくてもよい。当然、第4の周囲環境センサを用いない場合は、第5の周囲環境センサも用いられない。なお、本発明における周囲環境センサの設定パターンは図14等で説明するパターンに限られるものではない。
【0121】
本実施形態において設定する条件は3つあり、第1に、撮影可能か否かを認識する任意のセンサを第1の周囲環境センサとする。第2に、タッチセンサ206を第2の周囲環境センサとする。第3に、測距センサとキー入力は排他的に用いられ、第3の周囲環境センサとする。
【0122】
第3の周囲環境センサの違いにより、例えば図14に示すパターン1とパターン2に分けられる。以下詳細に説明する。
【0123】
第1の周囲環境センサは、任意である。例えば第1の実施形態と同様に、明るさを検知する輝度センサを用いて、輝度の値が所定の閾値以上であった場合に第2の周囲環境センサを起動させる。
【0124】
第2の周囲環境センサは、第1の実施形態と同様に、図14のパターン1、2に示すようにタッチセンサ206である。タッチセンサ206により、ユーザのタッチを検出して、タッチされている場合に第3の周囲環境センサを起動する。
【0125】
第3の周囲環境センサは、図14に示すようにパターン1においては測距センサである。図7に示すようにユーザとの距離情報を検出する。この距離情報が小さい場合には、ユーザが携帯電子機器を耳に当てているようなケースが想定されるため、通話モードであると判断する。距離情報がある程度の大きさである場合には、メールないしは撮影モードであると判断できる。メールモードの方が細かな文字を見る必要があるため、撮影モードよりも距離情報が大きいと考えることもできるが、正確性に欠ける可能性も考えられる。その場合にはメールモードと撮影モードの判別が可能な第4の周囲環境センサを用いればよい。
【0126】
また、第3の周囲環境センサは、図14に示すようにパターン2においてはキー入力検出センサである。ここではどのようなキーが操作されたか(もしくは所定の時間キーが操作されなかったか)を検出する。そして、通話ボタンが押された場合には通話モードと判断し、メールボタンが押されたり、テンキーが連続で押されたりした場合にはメールモードと判断する。そして、カメラボタンが押されたり、通話・メールに該当する操作が行われなかったりした場合には撮影モードと判断する。
【0127】
以上の本実施形態では、センサ部200は、ユーザと携帯電子機器との間の距離情報を取得する測距センサを含み、モード制御部164は、距離情報に基づいて複数の動作モードの中から1つの動作モードを起動する。
【0128】
具体的には、第1の周囲環境センサが撮影可能か否かを判断する任意のセンサであり、第2の周囲環境センサが測距センサであり、モード制御部は第1、第2の周囲環境センサからのセンサ情報に基づいて撮影モードを起動する。なお、上述の具体例では第2の周囲環境センサはタッチセンサとし、測距センサは第3の周囲環境センサとしたが、どちらでもかまわない。
【0129】
さらに具体的には、第1の周囲環境センサが、撮影可能な状態であることを検出し、かつ、第2の周囲環境センサである測距センサが、距離情報が撮影可能な状態を示す値であることを検出した場合に撮影モードを起動する。
【0130】
これにより、測距センサを用いることで、複数の動作モードの中から適切なモードを起動することが可能になる。ただし、前述したように撮影モードであるとの判断の正確性を向上させるために、他の周囲環境センサを用いてもよい。
【0131】
また、センサ部200は、キー入力検出センサを含んでもよい。
【0132】
具体的には、第1の周囲環境センサが撮影可能か否かを判断する任意のセンサであり、第2の周囲環境センサがキー入力検出センサであり、モード制御部は第1、第2の周囲環境センサからのセンサ情報に基づいて撮影モードを起動する。なお、上述の具体例では第2の周囲環境センサはタッチセンサとし、キー入力検出センサは第3の周囲環境センサとしたが、どちらでもかまわない。
【0133】
さらに具体的には、第1の周囲環境センサが、撮影可能な状態であることを検出し、かつ、第2の周囲環境センサであるキー入力検出センサが、所定の期間カメラ操作以外のキーが悲壮さであることを検出した場合に撮影モードを起動する。
【0134】
これにより、キー入力検出センサを用いることで、複数の動作モードの中から適切なモードを起動することが可能になる。
【0135】
4.第3の実施形態
【0136】
次に本発明の第3の実施形態を図8〜図10を用いて説明する。本実施形態においては携帯電子機器として撮影機能付き携帯電話を考える。なお、第2の実施形態と同様に、携帯電子機器は撮像部を有し、かつ例えば通話モードやメールモード等の複数の通常動作モードを選択可能なものであればよく、携帯電話に限定されるものではない。
【0137】
第2の実施形態との違いは、図8に示したように、2つ折りが可能か否かである。そのため本実施形態においては、撮影可能か否かを判定する第1の周囲環境センサとして、携帯電子機器の開閉状態を検出する開閉センサを用いる。
【0138】
図9は、具体的なブロック図の例である。センサ部200の構成以外は第2の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0139】
センサ部200は、測距センサ202と、タッチセンサ206と、キー入力検出センサ208と、開閉センサ210とを含む。測距センサ202と、タッチセンサ206と、キー入力検出センサ208は第2の実施形態と同様である。
【0140】
本実施形態における携帯電子機器の外観を図8に示す。図8に示したように、第1の機器部分270と第2の機器部分280とが開閉自在に設けられている。開閉センサ210は、第1の機器部分270と第2の機器部分280の開閉状態を検出する。
【0141】
ここで、例えば、第1の機器部分270には、第1の主要デバイスとしてディスプレイ等が第1の面側(表面側)に設けられ、第2の機器部分280には、第2の主要デバイスとして操作キー等が第1の面側(表面側)に設けられる。第1の機器部分270と第2の機器部分280とは、開閉機構により開閉自在に設けられている。
【0142】
開状態とは、第1の機器部分270に設けられた第1の主要デバイスと、第2の機器部分280に設けられた第2の主要デバイスが操作可能になる状態である。具体的には、例えば図8に示すようにディスプレイ等を見ることが可能であり、操作キー等を操作可能な状態である。
【0143】
また、閉状態とは、第1の機器部分270に設けられた第1の主要デバイスと、第2の機器部分280に設けられた第2の主要デバイスが操作できない状態である。具体的には第1の機器部分270の第1の面側と、第2の機器部分280の第1の面側とが、合い向かいになるように折りたたまれた状態である。
【0144】
本実施形態においては、第3の周囲環境センサの種類によって、図14のパターン3及びパターン4に示すような2つのパターンに分けられる。
【0145】
第1の周囲環境センサは、図14に示すように開閉センサ210である。二つ折り携帯電話の場合、機種によって開いた状態で撮影する場合もあるし、閉じた状態で撮影する場合もある。開いた状態で撮影する場合には、開いた状態を撮影可能状態と認識し、閉じた状態で撮影する場合には、閉じた状態を撮影可能状態と認識して、第2の周囲環境センサを起動する。
【0146】
第2の周囲環境センサは図14に示すようにタッチセンサであり、図10の291もしくは292、またはその両方に設けられる。開いた状態で撮影する場合には、開いた状態で携帯電話を立てるように握ったことを検出するため292にタッチセンサ206が設けられる。閉じた状態で撮影する場合には、閉じた状態で携帯電話を立てるように握ったことを検出するため291及び292の両方にタッチセンサ206が設けられる。ユーザのタッチを検出すると第3の周囲環境センサを起動する。
【0147】
第3の周囲環境センサは、第2の実施形態と同様に測距センサ202もしくはキー入力検出センサ208である。第3の周囲環境センサの違いによりパターン3とパターン4に分けられる。図14に示すようにパターン3では第3の周囲環境センサとして測距センサ202が用いられ、パターン4ではキー入力検出センサが用いられる。
【0148】
以上の本実施形態では、第1の機器部分と、第1の機器分に対して開閉可能に設けられた第2の機器部分を含み、第1の周囲環境センサは開閉状態を検出する開閉センサである。
【0149】
具体的には開閉センサが、開状態であることを検出した場合に撮影モードを起動する。
【0150】
これにより、開閉センサを用いることで、撮影可能か否かの判定を行うことができ、第1の周囲環境センサとして利用することが可能になる。開閉センサは機械式のスイッチであるため消費電力を非常に小さく抑えることができるという利点がある。
【0151】
上述の具体例では測距センサ202もしくはキー入力検出センサ208を第3の周囲環境センサとしたが、これに限定されるものではない。第1の周囲環境センサが開閉センサ210であり、第2の周囲環境センサがタッチセンサ206であり、第3の周囲環境センサが姿勢検出センサであり、モード制御部164は、第1〜第3の周囲環境センサからのセンサ情報に基づいて撮影モードを起動してもよい。
【0152】
具体的には、第1の周囲環境センサである開閉センサが閉状態であることを検出し、第2の周囲環境センサであるタッチセンサがユーザのタッチを検出し、第3の周囲環境センサである姿勢検出センサが撮影可能な姿勢であることを検出した場合に、撮影モードを起動する。
【0153】
これにより、開閉センサ210により、閉じた状態で撮影するようなケースも対応可能になる。また、第3の周囲環境センサ(ここではメールモード及び通話モードとの切り分けを明確にするセンサ)には、測距センサ202、キー入力検出センサ208の他、姿勢検出センサ等、様々なものを用いることが可能である。
【0154】
5.第4の実施形態
【0155】
次に本発明の第4の実施例について図11〜13を用いて説明する。第2、第3の実施形態との違いは、ズームレバーではなく、スマートズームによりズーム操作を行う点である。
【0156】
図11はカメラのズーム操作をボタンやレバーではなくユーザからカメラまでの距離によって操作するカメラの略図である。距離が短い場合、ズームは広角側になり、距離が長い場合は望遠になる。なお、測距手段は、ここではモーションセンサを用いるが、赤外線アクティブセンサや無線タグ等を使用しても良い。
【0157】
図12は、具体的なブロック図の例である。センサ部200の構成以外は第3の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0158】
センサ部200は、測距センサ202と、モーションセンサ204と、タッチセンサ206と、キー入力検出センサ208と、開閉センサ210とを含む。測距センサ202と、タッチセンサ206と、キー入力検出センサ208と、開閉センサ210は第3の実施形態と同様である。
【0159】
モーションセンサ204は携帯電子機器の動きを検出する。
【0160】
本実施形態では、第1の周囲環境センサが開閉センサ210か、撮影状態か否かを判別する他のセンサかで、図14に示すようなパターン5とパターン6に分けられる。開閉センサ210はここでは開状態のときに撮影可能であると判断する。
【0161】
第2の周囲環境センサは図14に示すようにタッチセンサ206であり、第2〜第3の実施形態と同様である。
【0162】
第3の周囲環境センサは図14に示すように測距センサ202である。
【0163】
第4の周囲環境センサは図14に示すようにキー入力検出センサ208である。
【0164】
第5の周囲環境センサは図14に示すようにモーションセンサ204であり、携帯電子機器が撮像素子の光軸方向へ移動していること(スマートズームのズーム操作が行われていること)を検出した場合に、撮影可能であると判断し、モード制御部164は撮影モードを起動する。
【0165】
次に具体的な処理について図13を用いて説明する。
【0166】
図13の処理が開始されると、2つ折りタイプか否かの判定が行われる(S501)。2つ折りタイプの場合には開状態であるか否かの判定が行われ(S502)、2つ折りタイプでない場合には撮影可能状態であるか否かの判定が行われる(S503)。
【0167】
開状態もしくは撮影可能状態と判断された場合にはCPUに通知される(S504)。CPUはタイマー(厳密には第2の周囲環境センサでの判定回数の上限)Th1を設定し(S505)、第2の周囲環境センサであるタッチセンサを起動する(S506)。
【0168】
次に、タッチセンサによりタッチがされているかどうかの判定が行われる(S507)。タッチされていない場合には、待機回数がS505で設定したTh1を超えているかの判定が行われる(S508)。Th1を超えていない場合は、t1秒待機した後、待機回数を1増やしてから、再度S507の判定を行う(S509〜S510)。
【0169】
待機回数がTh1を超えている場合には、ユーザによるタッチはされていないものと判断し、その旨をCPUに通知し、タッチセンサをOFFにして、S501の判定に戻る。
【0170】
ユーザのタッチを検出した場合には、主電源をONにして(S511)、CPUに通知し(S512)、第3の周囲環境センサである測距センサ202をONにする(S513)。測距センサ202はユーザと携帯電子機器との間の距離情報を取得し所定の閾値Th2と比較を行う(S514)。距離情報が小さい場合には通話モードであると判定し、モード制御部164は通話モードに設定する(S521)。
【0171】
距離が大きい場合にはキー入力検出センサ208をONにしてカメラ操作以外のキー入力があるかの判定が行われる(S515)。キー入力があった場合にはメールモードと判定し、モード制御部164はメールモードに設定する(S520)。カメラ操作以外のキー入力がない場合には、CPUに通知され(S516)、第5の周囲環境センサであるモーションセンサが起動し(S517)、撮像素子の光軸方向への移動があるかの判定が行われる(S518)。移動がない場合にはメールモードに設定し(S520)、移動がある場合には撮影モードに設定する(S519)。
【0172】
以上の本実施形態では、第1〜第5の周囲環境センサを利用し、第5の周囲環境センサがモーションセンサである例を示したが、これに限定されるものではない。第1の周囲環境センサは、撮像部が撮影可能な状態であるか否かの検出を行う任意のセンサであり、第2の周囲環境センサは、所定の期間カメラ操作以外のキーが非操作であるか否かの検出を行うキー入力検出センサ208であり、第3の周囲環境センサは光軸方向への携帯電子機器の移動を検出するモーションセンサであってもよい。
【0173】
ここで、図13においては、第1の周囲環境センサは開閉状態を判断するS502、もしくは撮影可能な状態であるかを判断するS503に相当する。また、第2の周囲環境センサであるキー入力検出センサは、S515に相当し、第3の周囲環境センサであるモーションセンサはS517で起動し、S518で判断に用いられる加速度センサに相当する。
【0174】
これにより、撮影モードか否かの判定に、モーションセンサ204を用いることが可能になり、スマートズームが行われたか否かを判断の際に用いることができる。そのため、撮影モードであるか否かの判断の正確性を向上させることが可能となる。
【0175】
以上、本発明を適用した4つの実施形態1〜4及びその変形例について説明したが、本発明は、各実施形態1〜4やその変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階では、発明の要旨を逸脱しない範囲内で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記した各実施形態1〜4や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、各実施形態1〜4や変形例に記載した全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態や変形例で説明した構成要素を適宜組み合わせてもよい。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能である。
【0176】
また、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語(例えば、撮影レンズ)と共に記載された用語(例えば、光学系等)は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。
【符号の説明】
【0177】
110 撮影レンズ、115 撮像部、120 撮像素子、
130 画像処理部、140 I/F部、150 記憶部、160 処理部、
162 センサ情報取得部、164 モード制御部、166 通知部、
170 レンズ駆動モータ、190 表示部、192 ドライバ、200 センサ部、
202 測距センサ、204 モーションセンサ、206 タッチセンサ、
208 キー入力検出センサ、210 開閉センサ、250 カメラ部、
260 無線送受信部、262 送信部、264 受信部、
270 第1の機器部分、280 第2の機器部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1の周囲環境センサと、前記第1の周囲環境センサによって起動する第2の周囲環境センサとを含む複数の周囲環境センサを有するセンサ部と、
少なくとも前記第1の周囲環境センサ及び前記第2の周囲環境センサからのセンサ情報を取得するセンサ情報取得部と、
前記センサ情報に基づいて、携帯電子機器の動作モードの起動及び変更の少なくとも一方を行うモード制御部と、
を含むことを特徴とする携帯電子機器。
【請求項2】
請求項1において、
前記モード制御部は、
前記第2の周囲環境センサの起動後に取得された前記センサ情報に基づいて、待機モードから通常動作モードに移行するか否かを制御することを特徴とする携帯電子機器。
【請求項3】
請求項1において、
前記モード制御部は、
前記携帯電子機器が待機モードから通常動作モードに移行した後に、前記センサ情報に基づいて、携帯電子機器の動作モードを通常動作モードのうちの第1のモードから第2のモードに変更するモード制御を行うことを特徴とする携帯電子機器。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記第1の周囲環境センサは、
携帯電子機器が待機モードであっても、周囲環境のセンシングが可能なセンサであることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記複数の周囲環境センサは、
第1〜第N(N≧2)の周囲環境センサを含み、
前記第1〜第Nの周囲環境センサのうちの第i(2≦i≦N)の周囲環境センサは、
前記第1〜第Nの周囲環境センサのうちの第i−1の周囲環境センサによって起動され、
前記モード制御部は、
前記第Nの周囲環境センサが起動されたことを条件に、携帯電子機器を待機モードから通常動作モードに移行させることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかにおいて、
前記複数の周囲環境センサは、
明るさ検知センサ、モーションセンサ、測距センサ及び被写体認識センサのうちの少なくとも2つのセンサを含み、
前記第1の周囲環境センサは、
前記少なくとも2つのセンサのうちの一方のセンサであり、
前記第2の周囲環境センサは、
前記少なくとも2つのセンサのうちの他方のセンサであることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかにおいて、
通知部を含み、
前記通知部は、
前記モード制御部によるモード起動及びモード変更の少なくとも一方の制御が行われた場合に、ユーザに制御の結果を通知することを特徴とする携帯電子機器。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかにおいて、
前記第1の周囲環境センサは、
太陽電池であり、
前記第2の周囲環境センサは、
前記第1の周囲環境センサである前記太陽電池により、明るさの変化及びユーザのタッチが検出された場合に、起動することを特徴とする携帯電子機器。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかにおいて、
前記センサ部は、
ユーザと携帯電子機器との間の距離情報を検出する測距センサを含み、
前記モード制御部は、
前記距離情報に基づいて、複数の動作モードの中から1つの動作モードを起動することを特徴とする携帯電子機器。
【請求項10】
請求項9において、
被写体を撮像する撮像部を含み、
前記第1の周囲環境センサは、
前記撮像部が撮影可能な状態であるか否かの検出を行い、
前記第2の周囲環境センサは、
ユーザと携帯電子機器との間の距離情報を検出する前記測距センサであり、
前記センサ情報取得部は、
前記第1の周囲環境センサと前記第2の周囲環境センサからのセンサ情報を取得し、
前記モード制御部は、
前記センサ情報に基づいて、撮影モードを起動することを特徴とする携帯電子機器。
【請求項11】
請求項10において、
前記モード制御部は、
前記第1の周囲環境センサが、前記撮像部が撮影可能な状態であることを検出し、かつ、前記第2の周囲環境センサが、ユーザと携帯電子機器との間の距離が撮影可能な距離であることを検出した場合に、撮影モードを起動することを特徴とする携帯電子機器。
【請求項12】
請求項1乃至8のいずれかにおいて、
被写体を撮像する撮像部を含み、
前記第1の周囲環境センサは、
前記撮像部が撮影可能な状態であるか否かの検出を行い、
前記第2の周囲環境センサは、
所定の期間、カメラ操作以外のキーが非操作であるか否かの検出を行い、
前記センサ情報取得部は、
前記第1の周囲環境センサと前記第2の周囲環境センサからのセンサ情報を取得し、
前記モード制御部は、
前記センサ情報に基づいて、撮影モードを起動することを特徴とする携帯電子機器。
【請求項13】
請求項12において、
前記モード制御部は、
前記第1の周囲環境センサが、前記撮像部が撮影可能な状態であることを検出し、かつ、前記第2の周囲環境センサが、所定の期間、カメラ操作以外のキーが非操作であることを検出した場合に、撮影モードを起動することを特徴とする携帯電子機器。
【請求項14】
請求項10乃至13のいずれかにおいて、
第1の機器部分と、
前記第1の機器部分に対し開閉自在に設けられた第2の機器部分と、
を含み、
前記第1の周囲環境センサは、
前記第1の機器部分と前記第2の機器部分の開閉状態を検出することで、前記撮像部が撮影可能な状態である否かを検出するセンサであることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項15】
請求項14において、
前記モード制御部は、
前記第1の機器部分と前記第2の機器部分が開状態にあることを検出した場合に、撮影モードを起動することを特徴とする携帯電子機器。
【請求項16】
請求項1乃至15のいずれかにおいて、
前記複数の周囲環境センサは、
前記第2の周囲環境センサによって起動される第3の周囲環境センサを含み、
前記第3の周囲環境センサは、
携帯電子機器の動きを検出するモーションセンサであり、
前記センサ情報取得部は、
前記第1〜第3の周囲環境センサからセンサ情報を取得することを特徴とする携帯電子機器。
【請求項17】
請求項1乃至8のいずれかにおいて、
第1の機器部分と、
前記第1の機器部分に対し開閉自在に設けられた第2の機器部分と、
を含み、
前記複数の周囲環境センサは、
前記第2の周囲環境センサによって起動される第3の周囲環境センサを含み、
前記第1の周囲環境センサは、
前記前記第1の機器部分と前記第2の機器部分の開閉状態を検出するセンサであり、
前記第2の周囲環境センサは、
前記第1に機器部分又は前記第2の機器部分に設置され、人が触れたことを感知するタッチセンサであり、
前記第3の周囲環境センサは、
携帯電子機器の姿勢を検出するモーションセンサであり、
前記センサ情報取得部は、
前記第1〜第3の周囲環境センサからセンサ情報を取得し、
前記モード制御部は、
前記センサ情報に基づいて、撮影モードを起動することを特徴とする携帯電子機器。
【請求項18】
請求項17において、
前記モード制御部は、
前記第1の周囲環境センサが、前記1の機器部分及び前記第2の機器部分が閉状態にあることを検出し、かつ、前記第2の周囲環境センサが、ユーザがタッチしていることを検出し、かつ、前記第3の周囲環境センサが、携帯電子機器が撮影可能な姿勢をとっていることを検出した場合に、撮影モードを起動することを特徴とする携帯電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−160327(P2011−160327A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−22123(P2010−22123)
【出願日】平成22年2月3日(2010.2.3)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】