説明

撮像装置

【課題】電源をONからOFFに切換の操作をする際に、光学ファインダーで被写体像を観察することができる状態に自動的にセットする。電源をOFFからONに切換の操作をする際に、光学ファインダーと電子ビューファインダーとの切換操作が可能な状態に自動的にセットする。
【解決手段】電源操作部材101に対して連動機構によって連動して移動するように切換制御部材30を接続する。切換制御部材30の制御用開口30bにファインダーミラー14の被制限部材14bを挿入して、切換制御部材30がON位置にあるときにファインダーミラー14をミラーアップとミラーダウンとが共に可能な状態とすると共に、切換制御部材30がOFF位置にあるときにファインダーミラー14をミラーアップの状態に保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、いわゆる光学ファインダーと電子ビューファインダーとの切換を可能とした撮像装置に係り、特にカメラ電源操作に対応してファインダー切換を行う撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、撮像装置であるデジタルカメラ(電子カメラ)のファインダーには、撮影レンズにより結像された光学画像を確認する光学ファインダ(OVF:Optical View Finder)がある。また、デジタルカメラのファインダーには、撮像素子により生成された電子画像をファインダー内に表示する電子ビューファインダ(EVF:Electric View Finder)がある。
【0003】
さらに、デジタルカメラのファインダー技術においては、光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)とを、様々な撮影条件に応じて有利な方を選択して切換るように制御するカメラが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004-85935号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したOVF/EVF切換が可能なカメラは、様々な撮影条件に対応してOVF/EVF切換を行うものであって、電源操作部材の動きに応じて、OVFからEVFへの切換を許容、制限する手段ではない。
【0005】
よって、このようなOVF/EVF切換が可能なカメラでは、電子ビューファインダー(EVF)でカメラを使用しているときに電源をOFFした場合に、EVFが維持されることになる。この場合には、OVF/EVF切換が可能なカメラのファインダーを覗いたときに光学的に被写体像を観察することができない状態となってしまう。その結果、電子ビューファインダーに切換られた状態のカメラでは、レンズを付け替えたときにおけるレンズの確認や、ファインダー内のゴミの確認をすることができなくなる。
【0006】
本発明の目的は、電源をONからOFFに切換の操作をする際に、光学ファインダーで被写体像を観察することができる状態に自動的にセットされ、電源をOFFからONに切換の操作をする際に、光学ファインダーと電子ビューファインダーとの切換操作が可能な状態に自動的にセットされるようにした撮像装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1記載の撮像装置は、ファインダーへ導く光路上に配置されたファインダーミラーをミラーアップしたときに、撮影レンズを通った被写体像を光学的に観察するように導く第1の光路と、前記ファインダーミラーをミラーダウンしたときに、前記被写体像を電子画像として観察するように導く第2の光路とを、備えた撮像装置において、電源のON位置とOFF位置との間を移動操作可能に装着された電源操作部材と、前記電源操作部材に対して連動機構によって接続されることにより、前記電源操作部材がON位置に移動する動作に連動してON状態位置に移動されると共に、前記電源操作部材がOFF位置に移動する動作に連動してOFF状態位置に移動されるよう装着された切換制御部材と、前記電源操作部材がON位置にあるときに前記ファインダーミラーをミラーアップとミラーダウンとが共に可能な状態とすると共に、前記電源操作部材がOFF位置にあるときに前記ファインダーミラーをミラーアップの状態に保持するように、前記電源操作部材と前記ファインダーミラーとを接続する、動作制御用機構と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、撮像装置において、電源をONからOFFに切換の操作をする際に、光学ファインダーで被写体像を観察することができる状態に自動的にセットできる。また、電源をOFFからONに切換の操作をする際に、光学ファインダーと電子ビューファインダーとの切換操作が可能な状態に自動的にセットできるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施の形態に係わる撮像装置に用いるOVF/EVF切換ロック機構がON状態にあるときの平面図である。
【0011】
図2は、本発明の実施の形態に係わる撮像装置に用いるOVF/EVF切換ロック機構を示す正面図である。
【0012】
図3は、図1及び図2に示すOVF/EVF切換ロック機構を備えた撮像装置であるデジタル一眼レフカメラの平面図である。
【0013】
図4は、図1及び図2に示すOVF/EVF切換ロック機構を備えた撮像装置であるデジタル一眼レフカメラの正面図である。
【0014】
図5は、図4のB−B矢視線によって切断して、デジタル一眼レフカメラ内部の光路を示す概略構成図である。
【0015】
図6は、図1に示すOVF/EVF切換ロック機構がOFF状態にあるときの平面図である。
【0016】
図7は、撮像装置に設けたOVF/EVF切換ロック機構における電源操作対応OVF切換処理の手順を示すフローチャートである。
【0017】
図3及び図4において、本実施の形態に係わる撮像装置としてのデジタル一眼レフカメラでは、カメラ本体100の上部に、カメラの電源操作を行うための電源操作部材101を配置する。これと共に、カメラ本体100の背面部には、被写体像を観察するためのファインダー接眼部102を配置する。なお、カメラ本体100の正面部には、撮影レンズ(図5に図示)を着脱可能に取り付ける。
【0018】
図5に示すように、カメラ本体100では、その前面部に配置した撮影レンズ104の鏡筒内部に、撮影レンズ1及び絞り機構2が配置されている。さらに、カメラ本体100内部には、撮影レンズ104の後方に続く撮影用の光路に沿って、一端3aを中心として回動可能に装着された可動ミラー3、フォーカルプレーンシャッタ7及び撮像素子6が順次配置されている。
【0019】
また、カメラ本体100の内部には、可動ミラー3の上方からファインダー接眼部102の接眼レンズ9に続くファインダー用の光路上に、ピント板4、コンデンサーレンズ5及びペンタリズム8を配置する。
【0020】
このペンタリズム8と接眼レンズ9との間には、OVF/EVFを切換えるために、回動軸14aを中心に回動操作されるファインダーミラー14を配置する。
【0021】
このカメラ本体100の内部には、ファインダーミラー14の上方に、投光レンズ10及び表示器11を配置して、電子画像をファインダー内に表示する電子ビューファインダー(EVF)を構成する。
【0022】
なお、図5では、図示を容易にするための便宜上、ファインダーミラー14の上方に、電子ビューファインダー(EVF)が配置されているように記載したが、この構成に限定されるものではない。
【0023】
さらに、カメラ本体100の内部には、ファインダーミラー14を回動させる駆動系15と、この駆動系15及び表示器11の動作制御を行う制御部(CPU)20と、を配置する。これと共に、カメラ本体100は、撮影時の条件を検知して判定するための図示しない撮影条件判定手段(撮像条件検知部)を有する。この撮影条件判定手段は、電子ビューファインダー(EVF)表示にすべき撮影状態か否かを判定する。
【0024】
制御部20は、撮影条件判定手段で電子ビューファインダー(EVF)表示すべき撮影状態であると判定した場合に、駆動系15を制御してファインダーミラー14を所定角度回動して、被写体像を電子画像として観察する第2の光路O”に切換える。
【0025】
この制御部20は、撮影条件判定手段で光学ファインダー(OVF)により被写体像を観察すべき撮影状態であると判定した場合に、駆動系15を制御してファインダーミラー14を所定角度回動する。これにより、ファインダーミラー14は、光学的に被写体像を観察する第1の光路O’に切換えられる。
【0026】
また、このカメラ本体100は、駆動系15によるファインダーミラー14の駆動動作を、電源操作部材101の動作に連動して光路の切換を許容し又は強制的に制限するための強制切換手段を備える。
【0027】
この強制切換手段は、電源操作部材101の動作に連動して移動操作される切換制御部材30によって、ファインダーミラー14の動作を機械的に許容又は制止するように構成する。このため、切換制御部材30は、電源操作部材101とファインダーミラー14との間に橋渡すように配置する。
【0028】
図1、図2及び図6に示すように、切換制御部材30は、矩形長板状に形成し、その長手方向中間部に、長手方向に沿って直線状に延びる開口であるガイド溝30dを形成する。
【0029】
この切換制御部材30は、そのガイド溝30dに、カメラ本体100内の所定の固定部材に配置された長円形のリブ状突部であるガイド部材32が摺動自在に挿入された状態で、取り付けられる。これにより切換制御部材30は、ガイド溝30dの部分がガイド部材32にガイドされることによって、往復移動可能に装着される。
【0030】
また、切換制御部材30の長手方向中間部に突設したフック30cと、カメラ100内における電源操作部材101近くの固定部材に設けたフック部100aとの間には、引張コイルばねであるばね部材31を張架する。これにより、切換制御部材30は、ばね部材31によって、電源操作部材101側に付勢される。
【0031】
この切換制御部材30と、電源操作部材101とは、連動機構によって接続する。
【0032】
この連動機構を構成するため、切換制御部材30における電源操作部材101に臨む端部には、切換制御部材30の長手方向に直交する方向に沿って所定長さの直線状開口に形成した被動溝30aを穿設する。
【0033】
この切換制御部材30の被動溝30aには、電源操作部材101に連動機構を構成するために一体的に設けられたアーム部の自由端部に突設した操作突部101aを、摺動自在に挿入する。
【0034】
この電源操作部材101は、ダイヤル状に構成され、撮影者13が電源操作部材101を所定角度回動してOFF位置とON位置とに移動することによりON/OFF操作ができるよう、移動操作可能に構成されている。
【0035】
この電源操作部材101がOFF位置とON位置とに回動操作されると、電源操作部材101と一体のアーム部の操作突部101aは、所定角度だけ旋回するように移動する。すると、この操作突部101aは、切換制御部材30の被動溝30a内を摺動しながら、切換制御部材30を、ばね部材31の付勢力に抗しながら、ガイド溝30d内を摺動するガイド部材32にガイドされる方向に沿って移動させる。
【0036】
このようにして、電源操作部材101のON位置への回動操作に連動して、切換制御部材30は、図1に示すON状態位置であるミラーアップ及びミラーダウン可能の位置に移動される。
【0037】
また、電源操作部材101のOFF位置への回動操作に連動して、切換制御部材30は、図6に示すOFF状態位置であるミラーアップの位置に移動される。
【0038】
この切換制御部材30には、ファインダーミラー14に臨む端部に、動作制御用機構を構成するための制御用開口30bを形成する。さらに、この動作制御用機構を構成するため、ファインダーミラー14の側辺中間部の所定位置には、棒状の被制限部材14bを、その先端部が制御用開口30bの開口内に臨むように突設する。
【0039】
このように構成した動作制御用機構では、撮影者13がカメラ100の電源操作部材101を操作してON位置に移動させた図1に示すON状態において、切換制御部材30が最もファインダーミラー14側に移動した状態となる。
【0040】
この動作制御用機構では、ON状態において、被制限部材14bが、ON位置にある制御用開口30b内で、ファインダーミラー14のミラーアップの位置と、ミラーダウン可能の位置とに移動して切換えが可能なように構成されている。このファインダーミラー14では、ミラーアップの状態(図6の状態)で、光学的に観察する第1の光路O’が設定されるように構成されている。また、このファインダーミラー14では、ミラーダウン可能の状態(図1の状態)で、被写体像を電子画像として観察する第2の光路O”が設定されるように構成されている。
【0041】
このため、この動作制御用機構では、制御用開口30bを、ON位置にあるときに内部に挿入されている被制限部材14bがミラーアップの位置とミラーダウンの位置とに移動可能となるような大きさの矩形開口に形成する。
【0042】
さらに、この動作制御用機構では、図6に示すように、ファインダーミラー14の被制限部材14bが、OFF位置にある制御用開口30bの矩形開口の底辺に支えられて、ミラーアップ状態を維持するように構成されている。
【0043】
なお、この動作制御用機構では、制御用開口30bの開口形状は、矩形に限られるものではない。
【0044】
この制御用開口30bの開口形状は、ON状態で被制限部材14bがミラーアップ位置と、ミラーアップとミラーダウンとが共に可能な位置との間を移動する際の軌跡を内包する形状であることを条件とする。これと共に、制御用開口30bの開口形状は、切換制御部材30が、図1のON状態位置から図6のOFF状態のOFF位置に移動したときに、被制限部材14bがミラーアップ位置に保持されることを条件とする。
【0045】
よって、この制御用開口30bの開口形状は、上述の2つの条件を満足するものであれば、如何なる変形形状に形成しても良い。
【0046】
次に、上述のように構成した強制切換手段を利用した、電源操作対応光学ファインダー(OVF)切り換え処理の動作について、図7のフローチャートにより説明する。
【0047】
この強制切換手段では、まず、撮影者13がカメラ100の電源操作部材101を操作し、OFF位置からON位置に移動させて、電源をONにするまで待機状態となっている。(ステップS11でNO)
次に、撮影者13がカメラ100の電源操作部材101を操作して電源をONにしたときに(ステップS11でYES)、OVF/EVF切換機構のロックが手動操作で解除される。
【0048】
すなわち、撮影者13が電源操作部材101を所定角度回転させて電源をONにするときの手動操作に連動して、切換制御部材30が図6のOFF状態から図1のON状態へ機械的に連動して強制的に移動される。
【0049】
このときの動作では、電源操作部材101の操作突部101aが、切換制御部材30の被動溝30a内を摺動しながらばね部材31の付勢力に抗して切換制御部材30を撮影光軸O側(ファインダーミラー14側)に移動させる。
【0050】
これにより、切換制御部材30の制御用開口30bによる制限がなくなり、ファインダーミラー14は、光学的に観察する第1の光路O’と、被写体像を電子画像として観察する第2の光路O”に切換え可能な状態となる。これと共に、カメラ100の電源がONとされたので、制御部20が制御して実行される起動シーケンスにより撮影スタンバイ状態となる(ステップS12)。
【0051】
次に、撮影スタンバイ状態において、撮影者13が撮影動作を行うと、撮影条件(例えば、被写体の輝度、被写体または撮影者の動作等)が検出される(ステップS13)。
【0052】
この検知された撮影条件に基づいて、制御部20は、撮影者13が被写体を観察するのにOVFとEVFとの何れが有利であるかを判別するため、例えば、EVFの表示条件に合致するかを判別する(ステップS14)。
【0053】
そして、制御部20は、EVFの表示条件に合致すると判定した場合に(ステップS14でYES)EVFの表示を行うよう切換る。(ステップS15)また、制御部20は、EVFの表示条件に合致しないと判定した場合に(ステップS14でNO)OVFの表示を行うよう切換る(ステップS16)。
【0054】
ここで、制御部20がOVFとEVFとの何れが有利であるかを判別するための具体的な条件について見ると、以下の通りである。
【0055】
例えば、撮影条件として、撮影時の電池の残量少ないことが検知された場合には、光学ファインダー(OVF)の表示を行うよう切換る。
【0056】
撮影条件として、被写体又は撮影者の動きを検知し、被写体が動いている場合には、光学ファインダー(OVF)の表示を行うよう切換る。
【0057】
撮影条件として、近距離撮影であることが検知された場合には、パララックスの無い電子ビューファインダー(EVF)の表示を行うよう切換る。
【0058】
撮影条件として、測光ポイントの明るさを検知し、激しく明暗差のある撮影シーンである場合には、光学ファインダー(OVF)の表示を行うよう切換る。
【0059】
上述した撮影条件を検知して、制御部20がOVFとEVFとの何れが有利であるかを判別し、表示を切換る動作(ステップS13〜ステップS16)は、カメラ100の電源がOFFとされるまで、繰り返し実行される(ステップS17でNO)。
【0060】
また、撮影者13が撮影を終えてカメラ100の電源をOFFに手動操作すると(ステップS17でYES)、この動作に機械的に連動してファインダーミラー14が、第1の光路O’へと自動的に切換わる。
【0061】
すなわち、切換制御部材30がOFF位置に移動される回転動作によって、電源操作部材101の操作突部101aが旋回動作する。このため、操作突部101aは、切換制御部材30の被動溝30a内を摺動しながら、切換制御部材30を電源操作部材101側(カメラのグリップ103側)に移動させる。
【0062】
すると、切換制御部材30の制御用開口30bの底辺によって被制限部材14bが移動されて、ファインダーミラー14が図1のON状態から図6のOFF状態まで移動する。すなわち、ファインダーミラー14は、回転軸14aを中心として回転し、接眼レンズ9の視野外に移動し被写体像を電子画像として観察する第2の光路O”から光学的に観察する第1の光路O’へと強制的に切換わる。
【0063】
この後、制御部20は、光学ファインダー(OVF)表示中の状態を維持したまま、カメラ100の電源をOFFとして、この電源操作対応OVF切り換え処理を終了する(ステップS20)。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の実施の形態に係わる撮像装置に用いるOVF/EVF切換ロック機構がON状態にあるときの平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる撮像装置に用いるOVF/EVF切換ロック機構を示す正面図である。
【図3】図1及び図2に示すOVF/EVF切換ロック機構を備えた撮像装置であるデジタル一眼レフカメラの平面図である。
【図4】図1及び図2に示すOVF/EVF切換ロック機構を備えた撮像装置であるデジタル一眼レフカメラの正面図である。
【図5】図4のB−B矢視線によって切断して、デジタル一眼レフカメラ内部の光路を示す概略構成図である。
【図6】図1に示すOVF/EVF切換ロック機構がOFF状態にあるときの平面図である。
【図7】撮像装置に設けたOVF/EVF切換ロック機構における電源操作対応OVF切換処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0065】
8 ペンタリズム
9 接眼レンズ
10 投光レンズ
11 表示器
14 ファインダーミラー
15 駆動系
30 強制切換手段
100 カメラ本体
101 電源操作部材
O 撮影光軸
O’ 被写体像を光学的に観察する第1の光路
O” 被写体像を電子画像として観察する第2の光路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファインダーへ導く光路上に配置されたファインダーミラーをミラーアップしたときに、撮影レンズを通った被写体像を光学的に観察するように導く第1の光路と、
前記ファインダーミラーをミラーダウンしたときに、前記被写体像を電子画像として観察するように導く第2の光路とを、備えた撮像装置において、
電源のON位置とOFF位置との間を移動操作可能に装着された電源操作部材と、
前記電源操作部材に対して連動機構によって接続されることにより、前記電源操作部材がON位置に移動する動作に連動してON状態位置に移動されると共に、前記電源操作部材がOFF位置に移動する動作に連動してOFF状態位置に移動されるよう装着された切換制御部材と、
前記電源操作部材がON位置にあるときに前記ファインダーミラーをミラーアップとミラーダウンとが共に可能な状態とすると共に、前記電源操作部材がOFF位置にあるときに前記ファインダーミラーをミラーアップの状態に保持するように、前記電源操作部材と前記ファインダーミラーとを接続する、動作制御用機構と、
を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記動作制御用機構は、
前記ファインダーミラーから突設された被制限部材と、
前記切換制御部材に形成された開口であって、前記切換制御部材がON位置にあるときに前記開口内に挿入された前記被制限部材が前記ファインダーミラーと一体でミラーアップとミラーダウンとの動作が可能な形状で、かつ、前記電源操作部材がOFF位置にあるときに前記ファインダーミラーをミラーアップの状態に保持する形状に形成された制御用開口と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−2475(P2010−2475A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−159155(P2008−159155)
【出願日】平成20年6月18日(2008.6.18)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】