説明

撮影装置、撮影モード表示方法及びプログラム

【課題】撮影傾向を考慮した撮影モードの再生を行う。
【解決手段】デジタルカメラ100であって、被写体を撮影する撮影手段の撮影条件を規定する複数の撮影モードを表示する液晶表示画面5と、複数の撮影モードの中から何れか一の撮影モードを選択する操作キーと、被写体を撮影した際の複数の撮影条件を解析するとともに、その解析結果に基づいて液晶表示画面に表示される撮影モードの順序や表示の有無を設定する処理を行うCPU16とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の撮影モードで被写体を撮影する撮影装置、撮影モード表示方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、撮影状況等に応じて予め設定された複数の撮影モードの何れかを利用して被写体の撮影を行うことができるデジタルカメラが開発されている。
このデジタルカメラにあっては、例えば、所定の表示順序に従って表示される撮影モード選択画面の中からユーザ所望の撮影モードを選択指示するようになっている。
【0003】
しかしながら、設定された撮影モード数が多いと、複数の撮影モードの中から所望の撮影モードを選択するため、操作が煩雑となって時間がかかってしまう。ここで、頻繁に使用する撮影モードを予めショートカットキー等に割り当てるといった方法も考えられるが、設定操作が面倒であるといった問題がある。
【0004】
そこで、シャッターボタンの半押し操作の際の画像を解析して類似性の高い撮影モードの優先順位を高くして撮影モードの順序を並び替える技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−151375号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1等の場合、シャッターボタンの半押し操作の際の画像を分析して撮影モードを並び替えることにより撮影しようとしている状況に合わせた撮影モード順としているが、これは撮影者の撮影傾向を考慮したものではないという課題があった。
【0006】
そこで、本発明が解決する課題は、撮影傾向を考慮した撮影モードの再生を行うことができる撮影装置、撮影モード表示方法及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明の撮影装置(例えば、図1のデジタルカメラ100等)は、
被写体を撮影する撮影手段(例えば、図2のCCD7等)と、
前記撮影手段により前記被写体を撮影した際の撮影条件を記録する撮影条件記録手段(例えば、図2の記憶部15等)と、
前記撮影条件記録手段に記録された前記撮影条件の履歴を解析する撮影条件履歴解析手段(例えば、図2のCPU16等)と、
前記撮影手段の撮影条件を規定する複数の撮影モードを再生する撮影モード再生手段(例えば、図2のCPU16等)と、
前記撮影モード再生手段により再生される複数の撮影モードの中から何れか一の撮影モードを選択するモード選択手段(例えば、図1の操作キー61等)と、
前記撮影条件履歴解析手段による解析結果に基づいて、前記撮影モード再生手段により再生される前記撮影モードの順番を変更する再生順変更手段(例えば、図2のCPU16等)とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮影装置において、
前記撮影モード再生手段による前記撮影モードの再生に基づいて、前記撮影モードを表示する撮影モード表示手段(例えば、図1の液晶表示画面5等)を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の撮影装置において、
前記撮影条件記録手段に記録された前記複数の撮影条件の中で、前記撮影条件履歴解析手段による解析対象となる所定数の撮影条件を指定する解析対象指定手段(例えば、図1の操作キー61等)を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の撮影装置において、
前記撮影条件履歴解析手段は、前記再生順変更手段による前記撮影モードの順序の変更に係る変更基準情報を生成する変更基準情報生成手段(例えば、図2のCPU16等)を備え、
前記再生順変更手段は、前記変更基準情報生成手段により生成された前記変更基準情報に基づいて、前記撮影モードの再生順を変更することを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の撮影装置において、
前記変更基準情報は、前記撮影手段による撮影の際の使用頻度が高い撮影条件に基づいて規定されていることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の撮影装置において、
前記変更基準情報は、前記撮影手段による撮影の際の前記撮影条件の使用頻度に応じて規定される複数の基準情報を有し、
前記再生順変更手段は、前記複数の基準情報に基づいて、前記撮影モードの再生順を変更することを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の撮影装置において、
前記モード選択手段により選択された前記撮影モードの前記撮影条件を調整する撮影条件調整手段(例えば、図1の操作キー61等)を備え、
前記撮影条件履歴記録手段は、前記撮影条件調整手段により前記撮影条件が調整された前記撮影モードで、前記撮影手段により前記被写体を撮影した際の撮影条件を記録する調整後撮影条件記録手段(例えば、図2の記憶部15等)を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の撮影装置において、
前記撮影条件を入力して撮影モードを設定する撮影モード設定手段(例えば、図1の操作キー61等)を備え、
前記撮影条件履歴記録手段は、前記撮影モード設定手段により設定された前記撮影モードで、前記撮影手段により前記被写体を撮影した際の撮影条件を記録する設定後撮影条件記録手段(例えば、図2の記憶部15等)を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の何れか一項に記載の撮影装置において、
前記撮影モード表示手段は、前記複数の撮影モードを一覧表示する一覧表示手段(例えば、図1の液晶表示画面5等)を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9の何れか一項に記載の撮影装置において、
前記再生順変更手段による変更前後の撮影モードの再生順を切り替える再生順切替手段(例えば、図2のCPU16等)を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項11に記載の発明の撮影装置(例えば、図1のデジタルカメラ100等)は、
被写体を撮影する撮影手段(例えば、図2のCCD7等)と、
前記撮影手段により前記被写体を撮影した際の撮影条件を記録する撮影条件記録手段(例えば、図2の記憶部15等)と、
前記撮影条件記録手段に記録された前記撮影条件の履歴を解析する撮影条件履歴解析手段(例えば、図2のCPU16等)と、
前記撮影手段の撮影条件を規定する複数の撮影モードを再生する撮影モード再生手段(例えば、図2のCPU16等)と、
前記撮影モード再生手段で再生させた複数の撮影モードの中から何れか一の撮影モードを選択するモード選択手段(例えば、図1の操作キー61等)と、
前記撮影条件履歴解析手段による解析結果に基づいて、前記撮影モード再生手段により再生される前記撮影モードの再生の有無を設定する再生有無設定手段(例えば、図2のCPU16等)とを備えることを特徴とする。
【0018】
請求項12に記載の発明は、
被写体を撮影する撮影手段(例えば、図2のCCD7等)と、前記撮影手段により前記被写体を撮影した際の撮影条件を記録する撮影条件記録手段(例えば、図2の記憶部15等)とを備え、前記撮影手段の撮影条件を規定する複数の撮影モードを再生する処理を行う撮影装置(例えば、図1のデジタルカメラ100等)を用いた撮影モード表示方法であって、
前記撮影装置は、再生される複数の撮影モードの中から何れか一の撮影モードを選択するモード選択手段(例えば、図1の操作キー61等)を備え、
前記撮影条件記録手段に記録された前記撮影条件の履歴を解析する処理と、
前記撮影条件の履歴の解析結果に基づいて、再生される前記撮影モードの順番を変更する処理とを行うことを特徴とする。
【0019】
請求項13に記載の発明のプログラムは、
被写体を撮影する撮影手段(例えば、図2のCCD7等)と、前記撮影手段により前記被写体を撮影した際の撮影条件を記録する撮影条件記録手段(例えば、図2の記憶部15等)と、前記撮影手段の撮影条件を規定する複数の撮影モードを再生する撮影モード再生手段(例えば、図2のCPU16等)と、前記撮影モード再生手段により再生される複数の撮影モードの中から何れか一の撮影モードを選択するモード選択手段(例えば、図1の操作キー61等)とを備える撮影装置(例えば、図1のデジタルカメラ100等)に、
前記撮影条件記録手段に記録された前記撮影条件の履歴を解析する機能と、
前記撮影条件の履歴の解析結果に基づいて、前記撮影モード再生手段により再生される前記撮影モードの順番を変更する機能とを実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、撮影傾向を考慮した撮影モードの再生を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
本実施形態のデジタルカメラ(撮影装置)100は、複数の撮影モードの中から何れか一の撮影モードを選択することで撮影条件を自動設定して撮影することができる簡易撮影機能を具備するものであり、撮影モード選択画面にて被写体の撮影履歴に基づいて液晶表示画面に表示される撮影モードの表示順を変更する表示順変更処理を実行するようになっている。
【0022】
図1(a)は、本発明を適用した一実施形態のデジタルカメラ100を模式的に示した正面図であり、図1(b)は、デジタルカメラ100の背面図である。
デジタルカメラ100は、例えば、略直方体状に形成された筐体1を有し、図1(a)に示すように、筐体1の正面側の中央やや右寄りの位置には、被写体を撮影するためのレンズ部2が配設され、その上側に被写体の撮影時に発光するフラッシュ3が配設され、その右側に撮影範囲を視認するためのファインダー4が配設されている。また、図1(b)に示すように、例えば、筐体1の背面側の中央やや左寄りの位置には、撮影画像が表示される液晶表示画面5が配設され、その右下側に各種操作を行うための操作キー61が配設され、その上側にズームイン及びズームアウトを指示するズームキー62が配設されている。また、デジタルカメラ100の上面側には、例えば、撮影動作を指示するシャッター63が配設されている。
【0023】
操作キー61、ズームキー62及びシャッター63は、例えば、デジタルカメラ100の各種動作の実行を指示する操作部(図2参照)6を構成しており、ユーザによる所定操作に応じて操作信号をCPU16(後述)に出力するようになっている。
【0024】
操作キー61は、例えば、上下左右のカーソルキー、通常撮影モードや簡易撮影モード等を切り替えるためのモード設定キー(図示略)等を備えて構成されている。
【0025】
また、操作キー61は、モード選択手段として、ユーザによる所定操作に基づいて、液晶表示画面5に表示された複数の撮影モードの中から何れか一の撮影モードを選択決定するようになっている。
ここで、撮影モードとしては、例えば、人物を写すモード1、風景を写すモード2、風景と人物を写すモード3、2つの画像を撮影して合成する(カップリングショット)モード4、仮撮影後に他人に本撮影を行ってもらう(プリショット)モード5、子供を写すモード6、キャンドルライトで人物を写すモード7、パーティを写すモード8、ペットを写すモード9、花を写すモード10等が挙げられる(図4及び図5参照)。また、各撮影モードは、例えば、「露出モード」、「EVシフト」、「フラッシュ」、「ホワイトバランス」、「ISO感度」、「測光方式」、「フィルタ」、「色強調」、「シャープネス」、「彩度」、「コントラスト」、「フラッシュ光量」、「フォーカスモード」、「AFエリア」等の撮影条件を規定するものである(図8参照)。
【0026】
そして、これらの撮影モードは、例えば、図4(a)〜(e)並びに図5(a)〜(e)に示すように、撮影モード選択画面にて、ユーザによる操作キー61の所定操作(例えば、左右のカーソルキーの押下等)に基づいてモード1からモード10へと予め設定された順に液晶表示画面(撮影モード表示手段)5に一つずつ表示されるようになっている。そして、液晶表示画面5に所望の撮影モードが表示された状態で、ユーザによる操作キー61の所定操作(例えば、決定キーの押下等)に基づいて、撮影モードが指定されるようになっている。
【0027】
また、操作キー61は、解析指定手段として、後述する撮影条件解析処理にて、記憶部に記憶された撮影履歴情報テーブルの複数の撮影条件の中で解析対象となる所定数の撮影条件を指定するようになっている。
即ち、本実施形態にあっては、例えば、初期設定として、撮影開始から現在までの期間に撮影された撮影条件が解析対象として自動的に指定されるようになっているが、ユーザによる操作キー61の所定操作に基づいて撮影開始時期や撮影終了時期を設定することにより、解析対象となる撮影条件を任意に指定することができるようになっている。
【0028】
図2は、デジタルカメラ100の概略構成を示すブロック図である。
例えば、図2に示すように、デジタルカメラ100の筐体1の内側には、CCD(Charge Coupled Device)7、A/D変換器8、画像フレームバッファ9、信号処理部10、液晶表示制御部11、CCD制御部12、レンズ制御部13、記録媒体14、記憶部15、CPU16等が設けられている。
【0029】
CCD7は、例えば、レンズ部2を通過した光を光量に応じて光電変換して蓄積するものである。そして、CCD7に蓄積された電荷は、例えば、CPU16の制御下にて駆動するCCD制御部12からの制御信号に基づいて順次読み出されて、A/D変換器8に出力される。
なお、CCD7に代えて、例えば、CMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)等の撮像素子を適用しても良い。
【0030】
A/D変換器8は、例えば、入力されたアナログ信号をデジタル画像データに変換して、画像フレームバッファ9に出力するものである。
【0031】
画像フレームバッファ9は、例えば、入力された画像データを一時的に記憶するものであり、CPU16から出力され入力される制御信号に基づいて画像データを読み出して、信号処理部10に出力するようになっている。
【0032】
信号処理部10は、例えば、CPU16の制御下にて駆動し、入力された画像データに対して所定の画像処理を施すものであり、画像処理後の画像データを液晶表示制御部11に出力するようになっている。
【0033】
液晶表示制御部11は、例えば、CPU16から出力され入力される表示制御信号に従って液晶表示画面5を制御して、信号処理部10から出力され入力される画像データに応じた撮影画像を液晶表示画面5に表示させるようになっている。
【0034】
レンズ制御部13は、例えば、CPU16の制御下にて駆動して、レンズ部2のフォーカスレンズやズームレンズ(何れも図示略)の光軸方向の移動を制御するものである。
【0035】
記録媒体14は、例えば、カメラ本体に着脱自在に設けられ、撮影された画像データを記録するようになっている。
【0036】
CPU(Central Processing Unit)16は、例えば、記憶部15に記憶されている各種プログラムを読み出し、記憶部15内に形成された作業領域に展開し、当該プログラムに従って各部を統括的に制御するものである。
【0037】
記憶部15は、例えば、各種プログラムやデータ等を記憶するメモリや、CPU16の作業領域を構成するメモリ等を備えている。
具体的には、記憶部15には、例えば、図3に示すように、撮影モード再生プログラム15s、撮影条件解析プログラム15a、表示順変更プログラム15b、表示順切替プログラム15c等のプログラムや、撮影履歴情報テーブル15d、変更基準情報15e等が記憶されている。
【0038】
撮影モード再生プログラム15sは、CPU16を撮影モード再生手段として機能させるものである。即ち、撮影モード再生プログラム15sは、撮影手段の撮影条件を規定する複数の撮影モードを再生する、即ち、複数の撮影モードに係る簡易撮影モードの撮影モード選択画面等の撮影モード再生情報を所定の記憶手段から読み出して、液晶表示制御部11に出力する処理に係る機能をCPU16に実現させるためのプログラムである。
【0039】
撮影条件解析プログラム15aは、CPU16を撮影条件履歴解析手段として機能させるものである。即ち、撮影条件解析プログラム15aは、記憶部(撮影条件記録手段)15に記憶されている被写体を撮影した際の撮影手段の複数の撮影条件に係る撮影履歴情報テーブル15d(図6(a)参照)に基づいて、これまでの複数の撮影条件の履歴を解析する撮影条件解析処理に係る機能をCPU16に実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU16は、変更基準情報生成手段として、撮影条件解析プログラム15aの実行に基づいて、例えば、撮影履歴情報テーブル15dに記録されている複数の撮影条件を解析して、後述する表示順変更処理による撮影モードの表示順の変更に係る変更基準情報15e(図7参照)を生成するようになっている。
この変更基準情報15eは、例えば、これまでの被写体の撮影の際に使用された撮影条件の中で、使用頻度が高い撮影条件に基づいて規定されている。
【0040】
以下に、撮影条件解析処理について、図6(a)及び図6(b)並びに図7を参照して具体的に説明する。
ここで、図6(a)は、撮影履歴情報テーブル15dの一例を示す図であり、図6(b)は、撮影履歴情報テーブル15d中の数値と撮影条件の内容との対応関係を示す図である。また、図7は、変更基準情報15eの一例を示す図である。
【0041】
撮影履歴情報テーブル15dは、例えば、図6(a)に示すように、撮影番号(例えば、「00001」〜「04868」等)と各撮影条件(例えば、「露出モード」、「EVシフト」、「フラッシュ」、「ホワイトバランス」、「ISO感度」、「測光方式」、「フィルタ」、「色強調」、「シャープネス」、「彩度」、「コントラスト」、「フラッシュ光量」、「フォーカスモード」、「AFエリア」等)が対応付けられたテーブルである。
なお、各撮影条件の詳細な内容については、例えば、図6(b)に示すように、「露出モード」のカラム内の「0」は絞りを自動で制御する「ノーマル」を、「1」は絞りを開放する「オープン」を表している。
また、「フラッシュ」のカラム内の「0」は自動的に発光する「自動発光」を、「1」は常に発光を禁止する「発光禁止」を、「2」は常に強制的に発光する「強制発光」を、「3」は赤目を軽減させるように発光する「赤目軽減」を表している。
また、「ホワイトバランス」のカラム内の「0」は撮影状況に応じて自動的に調整する「オート」を、「1」は太陽光下での撮影であるとして調整する「太陽光」を、「2」は曇天下での撮影であるとして調整する「曇天」を、「3」は日陰での撮影であるとして調整する「日陰」を、「4」及び「5」は蛍光灯下での撮影であるとして調整する「蛍光灯1」及び「蛍光灯2」を、「6」は電球下での撮影であるとして調整する「電球」を、「7」はマニュアルで調整された「マニュアル」を表している。
また、「ISO感度」のカラム内の「0」は撮影状況に応じて自動的に設定する「オート」を、「1」は「ISO感度」を50に設定する「50」を、「2」は100に設定する「100」を、「3」は200に設定する「200」を、「4」は400に設定する「400」を表している。
また、「測光方式」のカラム内の「0」は「マルチ測光方式」を、「1」は「中央重点測光方式」を、「2」は「スポット測光方式」を表している。
また、「フィルタ」のカラム内の「0」はフィルタを使用しない撮影である「なし」を、「1」は赤色フィルタをかけた撮影である「赤」を、「2」は青色フィルタをかけた撮影である「青」を、「3」は緑色フィルタをかけた撮影である「緑」を表している。
また、「色強調」のカラム内の「0」はいずれの色も強調しない「なし」を、「1」は肌色を強調する「肌色」を、「2」は赤色を強調する「赤」を、「3」は青色を強調する「青」を、「4」は緑色を強調する「緑」を表している。
また、「フォーカスモード」のカラム内の「0」はオートフォーカスで撮影された「AF」を、「1」はマクロモードで撮影された「マクロ」を、「2」は合焦位置を無限遠に合わせて撮影された「無限遠」を、「3」は合焦位置がマニュアルで調整された「マニュアル」を表している。
また、「AFエリア」のカラム内の「0」は画角の略中央にAFする「スポット」を、「1」は複数エリアの中から適当なエリアを自動検出してAFする「マルチ」を、「2」はAFする座標を入力する「フリー」を表している。
【0042】
そして、CPU16による撮影条件解析プログラム15aの実行に基づいて、撮影履歴情報テーブル15dの各々の撮影条件毎に使用頻度が最も高い条件(設定値)を算出して、それら全ての撮影条件をまとめて変更基準情報15eとする。
これにより、例えば、図7に示すように、撮影条件として、例えば、「露出モード」は「0」、「EVシフト」は「0」、「フラッシュ」は「0」、「ホワイトバランス」は「0」、「ISO感度」は「0」、「測光方式」は「0」、「フィルタ」は「0」、「色強調」は「1」、「シャープネス」は「0」、「彩度」は「0」、「コントラスト」は「0」、「フラッシュ光量」は「0」、「フォーカスモード」は「0」、「AFエリア」は「0」が設定された変更基準情報15eが生成される。
【0043】
なお、本実施形態に係る撮影手段は、被写体の撮影に関わるもの全てにより構成され、具体的には、レンズ部2、フラッシュ3、操作キー61、ズームキー62、シャッター63CCD7、A/D変換器8、画像フレームバッファ9、信号処理部10、CCD制御部12、レンズ制御部13、CPU16等により構成されている。
【0044】
表示順変更プログラム15bは、CPU16を再生順変更手段として機能させるものである。即ち、表示順変更プログラム15bは、撮影条件解析処理の解析結果に基づいて、簡易撮影モードの撮影モード選択画面等の撮影モード再生情報の再生順を変更して、液晶表示画面5に表示される複数の撮影モードの表示順を変更する表示順変更処理に係る機能をCPU16に実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU16による表示順変更プログラム15bの実行に基づいて、撮影条件解析処理にて生成された変更基準情報15eに基づいて撮影モードの表示順を変更するようになっている。
【0045】
以下に、表示順変更処理について、図8及び図9を参照して具体的に説明する。
ここで、図8は、表示順変更処理に係る比較結果テーブルT1の一例を示す図である。また、図9(a)は、表示順変更処理前の撮影モードの表示順を模式的に示した図であり、図9(b)は、表示順変更処理後の撮影モードの表示順を模式的に示した図である。
【0046】
CPU16は、例えば、表示順変更プログラム15bを実行して、簡易撮影モードを構成する複数の撮影モード(例えば、モード1〜モード10等)について、全ての撮影条件の設定値と、撮影条件解析処理にて生成された変更基準情報15eの基準値とを比較して、全ての撮影条件について設定値と基準値との合致数を算出し、合致数の多い撮影モードから順に表示されるように表示順を変更する。
具体的には、例えば、図8に示すように、モード1、モード4、モード5及びモード6は変更基準情報15eと全ての撮影条件で合致して合致数が「14」となり、また、モード8及びモード9は「色強調」以外の撮影条件で合致して合致数が「13」となり、同様に、モード3及びモード10は合致数が「11」、モード7は合致数が「9」、モード2は合致数が「6」となる。
そして、CPU16は、合致数が多い順となるように変更後の表示順を決定して、例えば、図9に示すように、1番目はモード1のままで、2番目がモード4に、3番目がモード5に、4番目がモード6に、5番目がモード8に、6番目がモード9に、7番目がモード3に、8番目がモード10に、9番目がモード7に、10番目がモード2になるように表示順を変更する。
なお、図8及び図9にあっては、モード1〜モード10の中で、撮影条件の設定値と変更基準情報15eの基準値との合致数が同数(比較結果が同一)となった撮影モードが複数存在した場合、表示順変更前の順序に従って表示順を決定するようになっている。
【0047】
表示順切替プログラム15cは、CPU16を表示順切替手段として機能させるものである。即ち、表示順切替プログラム15cは、表示順変更処理の実行前後の撮影モードの表示順を切り替える表示順切替処理に係る機能をCPU16に実現させるためのプログラムである。
具体的には、簡易撮影モードが選択されて撮影モード選択画面が液晶表示画面5に表示された状態で、ユーザによる操作キー61の所定操作に基づいて、変更前後の撮影モードの表示順の切替指示がCPU16に入力されると、CPU16は、表示順切替プログラム15cを実行して、表示順変更処理実行前の撮影モードの表示順(図9(a)参照)と処理実行後の撮影モードの表示順(図9(b)参照)とを切り替えて液晶表示画面5に表示させるようになっている。
【0048】
次に、デジタルカメラ100により撮影モードの表示順を変更する際の動作について、図10を参照して説明する。
図10は、表示順変更処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、以下に説明する表示順変更処理にあっては、予めデジタルカメラ100により複数枚の画像の撮影が行われて、記憶部15の撮影履歴情報テーブル15dに複数の撮影条件が記録されているものとする。
【0049】
先ず、ユーザによる操作部6の所定操作に基づいて、簡易撮影モードのユーザ所望の撮影モードにて被写体の撮影が行われると(ステップS1)、CPU16は、当該被写体画像の画像データを記録媒体14に記録する(ステップS2)。
【0050】
続けて、CPU16は、被写体の撮影の際の撮影モードにより規定される各種撮影条件を取得して、撮影番号と対応付けて撮影履歴情報テーブル15dに記録させる(ステップS3)。
すると、CPU16は、撮影条件解析プログラム15aを実行して、撮影履歴情報テーブル15dに記録されている全ての撮影条件を解析して、これまでの被写体の撮影の際に使用された撮影条件の中で使用頻度が最も高い撮影条件に基づいて変更基準情報15eを生成する(ステップS4)。
なお、ステップS4以降の処理は、撮影の際に毎回行なわれる必要はなく、所定のタイミング、例えば電源をオフするときや、撮影モードを切り替えるときにのみ実行されるようにしても良い。
【0051】
次に、CPU16は、表示順変更プログラム15bを実行して、モード1〜モード10の撮影モードの各々について順に各撮影条件の設定値(パラメータ値)を取得し(ステップS5)、変更基準情報15eの基準値と比較して合致数を取得する(ステップS6)。
ここで、CPU16は、各撮影モードに係る合致数を取得する毎に、モード1〜モード10全ての撮影モードについて処理が終了したか否かを判定して(ステップS7)、全ての撮影モードについて終了していないと判定された場合には(ステップS7;NO)、次の撮影モードに係る各撮影条件の設定値を取得して(ステップS8)、ステップS6に移行してそれ以降の処理の実行を制御する。
一方、ステップS7にて、全ての撮影モードについて終了したと判定された場合には(ステップS7;YES)、CPU16は、全ての撮影モードに係る合致数を取得して(ステップS9)、合致数の多い撮影モードから順に表示されるように撮影モードの表示順を変更する(ステップS10)。
このとき、例えば下位の表示順番である撮影モードに関しては非表示とするなどのように、再生有無設定手としてのCPU16の制御下にて、撮影モードの表示順ではなく撮影モードの表示自体の有無を設定して切り替えるように構成しても良い。
【0052】
そして、CPU16は、変更後の撮影モードの表示順に従って表示順番号テーブルを作成して、記憶部15の所定の記憶領域に記憶する(ステップS11)。
【0053】
その後、ユーザによる次の被写体の撮影に際して、モード設定キーの操作に基づいて簡易撮影モードが選択されると(ステップS12;YES)、CPU16は、記憶部15に記憶されている表示順番号テーブルを読み出して、当該表示順番号テーブルに従って撮影モードの表示順が変更された撮影モード選択画面を表示させる(ステップS13)。
【0054】
以上のように、本実施形態のデジタルカメラ100によれば、これまでに撮影された被写体の複数の撮影条件の解析結果に基づいて、ユーザの撮影傾向を考慮して撮影モード選択画面等の撮影モード再生情報の再生順を変更して、液晶表示画面5に表示される複数の撮影モードの表示順を変更することができる。
即ち、簡易撮影モードにて、これまでに撮影された画像の撮影履歴情報に従って表示順変更処理の基準となる変更基準情報15eを生成して、当該変更基準情報15eに基づいて撮影条件の使用頻度の高い順に撮影モードを表示することができ、撮影モードの選択を迅速に、且つ、簡便に行うことができる。
【0055】
また、撮影条件解析処理における解析対象となる撮影条件を任意に指定することができるので、例えば、最新の所定数件分の撮影条件や所定期間内の撮影条件から変更基準情報15eを算出することができ、撮影モードの表示順の変更をユーザの要求に沿って適正に行うことができる。
【0056】
さらに、表示順変更処理前のデフォルトで設定された撮影モードの表示順と処理後の撮影モードの表示順を切り替えることができ、例えば、表示順変更処理の結果、使用頻度が低いために表示順が後ろに変更された撮影モードであっても、表示順変更処理前の表示順に従って複数の撮影モードを順に表示させて選択することにより、所望の撮影モードの探索設定をより迅速に行うことができることとなる。
【0057】
また、従来のデジタルカメラのように、シャッターボタンが半押し操作された段階で撮影モードの並べ替えを行わないため、被写体の撮影の際のCPU16の演算量を軽減することができ、この結果、CPU16にかかる負担を軽減して撮影処理をより高速に行うことができる。
【0058】
なお、上記実施形態では、被写体の撮影が行われる毎に、これまでの撮影条件を解析して撮影モードの表示順を変更するようにしたが、これら処理の実行タイミングはこれに限られるものではなく、例えば、所定枚数の画像が撮影される毎、所定時間毎、デジタルカメラ100の電源投入時等に実行するようにしても良い。
【0059】
また、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
以下に、デジタルカメラ100の変形例について説明する。
【0060】
<変形例1>
以下に、変形例1のデジタルカメラについて図11及び図12を参照して説明する。
図11は、変形例1のデジタルカメラによる表示順変更処理に係る変更基準情報115eの一例を示す図である。また、図12は、表示順変更処理に係る比較結果テーブルT2の一例を示す図である。
【0061】
変形例1のデジタルカメラは、例えば、撮影条件の使用頻度に応じて規定される複数の基準値を有する変更基準情報115eを設定し、当該複数の基準値に基づいて撮影モードの表示順を変更するようになっている。
【0062】
即ち、変更基準情報115eは、例えば、図11に示すように、使用頻度が最も高い撮影条件に係る第1の基準値1と、使用頻度が2番目に高い撮影条件に係る第2の基準値2とを有している。
具体的には、変更基準情報115eは、例えば、図11に示すように、第1の基準値1と、この基準値1と比べて「色強調」が「0」となる点が異なる第2の基準値2とを含んでいる。
【0063】
そして、CPU16は、表示順変更処理にて、簡易撮影モードを構成する複数の撮影モード(例えば、モード1〜モード10等)について、全ての撮影条件の設定値と、変更基準情報115eの基準値1とを比較してそれらの合致数を算出し、当該合致数が重み付けされるように2倍する。さらに、CPU16は、複数の撮影モードの全ての撮影条件の設定値と、変更基準情報115eの基準値2とを比較してそれらの合致数を算出する。そして、CPU16は、基準値1との合致数を2倍した値と、基準値2との合致数を加算して合計合致数を算出し、当該合計合致数に基づいて合致数の多い撮影モードから順に表示されるように表示順を変更する。
具体的には、例えば、図12に示すように、モード1、モード4、モード5及びモード6は合致数が「41」となり、また、モード8及びモード9は「色強調」以外の合致数が基準値1と合致するとともに「色調」が基準値2と合致して合致数が「40」となり、同様に、モード10は合致数が「34」、モード3は合致数が「32」、モード7は合致数が「28」、モード2は合致数が「18」となる。
この結果、CPU16は、撮影モードの表示順を、1番目〜6番目並びに9番目及び10番目は上記実施形態の表示順と同じ順序(図8及び図9参照)とし、7番目がモード10に、8番目がモード3になるように変更する。
【0064】
従って、変形例1のデジタルカメラによれば、撮影条件の使用頻度に応じた複数の基準値に基づいて表示順変更処理を実行することができるので、撮影条件の使用頻度をより柔軟に考慮して撮影モードの表示順を変更することができ、より使い易いデジタルカメラを提供することができる。
【0065】
なお、上記変形例1では、使用頻度に応じて2つの基準値を用いるようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、3つ以上の基準値を用いても良い。この場合にあっても、表示順変更処理の際に、上記変形例1と同様に、使用頻度のより高い基準値との合致数がより重み付けされるように所定数倍するようにしても構わない。
【0066】
<変形例2>
以下に、変形例2のデジタルカメラについて説明する。
変形例2のデジタルカメラは、例えば、被写体の撮影の際に、簡易撮影モードにて選択された撮影モードの撮影条件をユーザによる操作キー61の所定操作に基づいて調整することができるようになっており、調整後の撮影モードで被写体を撮影した際の撮影条件を撮影履歴情報テーブル15dに記録するようになっている。
ここで、操作キー61は、選択された撮影モードの撮影条件を調整する撮影条件調整手段を構成し、また、記憶部15は、撮影条件が調整された撮影モードで被写体を撮影した際の撮影条件を記録する調整後撮影条件記録手段を構成している。
【0067】
従って、変形例2のデジタルカメラによれば、予め設定された撮影モードの撮影条件をユーザが調整した場合であっても、当該撮影条件を撮影履歴情報テーブル15dに記録することで、ユーザの要求を考慮してより適切な撮影条件解析処理を行うことができ、撮影モードの表示順をユーザの意図を反映して変更することができる。
【0068】
<変形例3>
以下に、変形例3のデジタルカメラについて説明する。
変形例3のデジタルカメラは、例えば、被写体の撮影の際に、ユーザによる操作キー61の所定操作に基づいて撮影モードの撮影条件を入力してマニュアル設定することができるようになっているとともに、所定操作に基づいて撮影の状況をカメラが自動で認識して撮影条件を自動設定することもできるようになっている。
そして、設定後のマニュアル撮影モードや撮影条件自動設定モードで被写体を撮影した際の撮影条件を撮影履歴情報テーブル15dに記録するようになっている。
ここで、操作キー61は、撮影条件を入力して撮影モードを設定する撮影モード設定手段を構成し、また、記憶部15は、設定された撮影モードで被写体を撮影した際の撮影条件を記録する設定後撮影条件記録手段を構成している。
【0069】
従って、変形例3のデジタルカメラによれば、ユーザが任意に撮影条件を入力設定してマニュアル撮影モードやカメラが撮影の状況を自動認識して撮影条件を自動設定する撮影条件自動設定モードで被写体を撮影した場合であっても、当該撮影条件を撮影履歴情報テーブル15dに記録することで、ユーザの要求を考慮して撮影条件解析処理を行うことができ、撮影モードの表示順をユーザの意図を反映して変更することができる。
【0070】
なお、上記変形例1〜変形例3に係る構成は、適宜組み合わせて実施するようにしても良い。これによって、より便利な機能を提供することができる。
また、上記実施形態では、ユーザによる操作キー61の所定操作に基づいて、複数の撮影モードがモード1からモード10へと順に液晶表示画面5に一つずつ表示されるようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、液晶表示画面5に、複数の撮影モードに係るサムネイル画像を一覧表示するようにしても良い。
ここで、液晶表示画面5は、複数の撮影モードを一覧表示する一覧表示手段を構成している。
これにより、より使用頻度の高い方から所定数の撮影モードに係るサムネイル画像が液晶表示画面5に表示されることとなって、ユーザは一の撮影モードに使用頻度の近い他の撮影モードも把握することができることとなって、所望の撮影モードの選択をより好適に行うことができる。
このとき、本発明に関わる撮影モードの並び替えを行った後の順番1と、並び替えを行わないデフォルトの順番2を、所定の操作により切り替え可能に構成しても構わないし、さらに別の順番3と切り替え可能に構成しても構わない。
これにより、撮影モードの順番を複数の並び順番から選択することができる。また、撮影者が所望の撮影モードを探す際に、利用頻度の高い順番に撮影モードを自動で並び替えてくれる順番1と、順番が変わらないので撮影モードの順番を覚えやすい順番2とを状況や好みに応じて選択して使用することができるので、利便性を向上させることができる。
【0071】
さらに、上記実施形態では、撮影条件の使用頻度の高いものを変更基準情報15e、115eの基準値として設定したが、基準値はこれに限られるものではなく、例えば、撮影条件の設定値の平均をとってその値を基準値としても良い。
【0072】
また、上記実施形態では、撮影条件の設定値と変更基準情報15e、115eの基準値との合致数が同数となった撮影モードが複数存在した場合、表示順変更前の順序に従って表示順を決定するようにしたが、表示順の決定方法はこれに限られるものではなく、例えば、被写体認識技術等を用いて被写体にふさわしい撮影モードから優先的に表示する等の手法を用いても良い。
【0073】
さらに、上記実施形態では、撮影条件解析処理の解析対象として、「露出モード」、「EVシフト」、「フラッシュ」等の撮影条件を例示したが、これに限られるものではなく、撮影機能に有効なその他の撮影条件を適用しても良い。
また、上記実施形態では、撮影モードの表示順変更処理として静止画像を対象として説明したが、これに限られるものではなく、例えば、動画像や音声付き静止画や音声のみ等の別の形式のデータを対象として撮影モードの表示順を変更するようにしても良い。
かかる場合には、例えば、動画の撮影時間や音声の記録時間等の撮影条件を解析対象として適用しても良い。
さらに、上記実施形態では、撮影条件解析処理にて、撮影条件の詳細な内容を数値化して解析するようにしたが、これに限られるものではなく、内容を識別可能であればテキスト情報などの別の情報に基づいて解析するようにしても良い。
【0074】
加えて、上記実施形態では、撮影モード再生手段、撮影条件履歴解析手段、変更基準情報生成手段、再生順変更手段としての機能を、CPU16によって、所定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としたが、これに限られるものではなく、例えば、各種機能を実現するためのロジック回路等から構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明を適用した撮影装置の好適な一実施形態のデジタルカメラを模式的に示した図である。
【図2】図1のデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。
【図3】図1のデジタルカメラに備わる記憶部の記憶内容を示す図である。
【図4】図1のデジタルカメラによる撮影モードを模式的に示した図である。
【図5】図1のデジタルカメラによる撮影モードを模式的に示した図である。
【図6】図1のデジタルカメラの記憶部に記憶された撮影履歴情報テーブルの一例を示す図である。
【図7】図1のデジタルカメラによる表示順変更処理に係る変更基準情報の一例を示す図である。
【図8】図7の表示順変更処理に係る比較結果テーブルの一例を示す図である。
【図9】図7の表示順変更処理による撮影モードの表示順の変更を模式的に示した図である。
【図10】図7の表示順変更処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】変形例1のデジタルカメラによる表示順変更処理に係る変更基準情報の一例を示す図である。
【図12】図11の表示順変更処理に係る比較結果テーブルの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0076】
100 デジタルカメラ(撮影装置)
5 液晶表示画面(撮影モード表示手段、一覧表示手段)
61 操作キー(モード選択手段、解析対象指定手段、撮影条件調整手段、撮影モード設定手段)
7 CCD(撮影手段)
15 記憶部(撮影条件記録手段、調整後撮影条件記録手段、設定後撮影条件記録手段)
16 CPU(撮影モード再生手段、撮影条件履歴解析手段、変更基準情報生成手段、再生順変更手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により前記被写体を撮影した際の撮影条件を記録する撮影条件記録手段と、
前記撮影条件記録手段に記録された前記撮影条件の履歴を解析する撮影条件履歴解析手段と、
前記撮影手段の撮影条件を規定する複数の撮影モードを再生する撮影モード再生手段と、
前記撮影モード再生手段により再生される複数の撮影モードの中から何れか一の撮影モードを選択するモード選択手段と、
前記撮影条件履歴解析手段による解析結果に基づいて、前記撮影モード再生手段により再生される前記撮影モードの順番を変更する再生順変更手段とを備えることを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
前記撮影モード再生手段による前記撮影モードの再生に基づいて、前記撮影モードを表示する撮影モード表示手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項3】
前記撮影条件記録手段に記録された前記複数の撮影条件の中で、前記撮影条件履歴解析手段による解析対象となる所定数の撮影条件を指定する解析対象指定手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮影装置。
【請求項4】
前記撮影条件履歴解析手段は、前記再生順変更手段による前記撮影モードの順序の変更に係る変更基準情報を生成する変更基準情報生成手段を備え、
前記再生順変更手段は、前記変更基準情報生成手段により生成された前記変更基準情報に基づいて、前記撮影モードの再生順を変更することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の撮影装置。
【請求項5】
前記変更基準情報は、前記撮影手段による撮影の際の使用頻度が高い撮影条件に基づいて規定されていることを特徴とする請求項4に記載の撮影装置。
【請求項6】
前記変更基準情報は、前記撮影手段による撮影の際の前記撮影条件の使用頻度に応じて規定される複数の基準情報を有し、
前記再生順変更手段は、前記複数の基準情報に基づいて、前記撮影モードの再生順を変更することを特徴とする請求項4又は5に記載の撮影装置。
【請求項7】
前記モード選択手段により選択された前記撮影モードの前記撮影条件を調整する撮影条件調整手段を備え、
前記撮影条件履歴記録手段は、前記撮影条件調整手段により前記撮影条件が調整された前記撮影モードで、前記撮影手段により前記被写体を撮影した際の撮影条件を記録する調整後撮影条件記録手段を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の撮影装置。
【請求項8】
前記撮影条件を入力して撮影モードを設定する撮影モード設定手段を備え、
前記撮影条件履歴記録手段は、前記撮影モード設定手段により設定された前記撮影モードで、前記撮影手段により前記被写体を撮影した際の撮影条件を記録する設定後撮影条件記録手段を備えることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の撮影装置。
【請求項9】
前記撮影モード表示手段は、前記複数の撮影モードを一覧表示する一覧表示手段を備えることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の撮影装置。
【請求項10】
前記再生順変更手段による変更前後の撮影モードの再生順を切り替える再生順切替手段を備えることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の撮影装置。
【請求項11】
被写体を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により前記被写体を撮影した際の撮影条件を記録する撮影条件記録手段と、
前記撮影条件記録手段に記録された前記撮影条件の履歴を解析する撮影条件履歴解析手段と、
前記撮影手段の撮影条件を規定する複数の撮影モードを再生する撮影モード再生手段と、
前記撮影モード再生手段で再生させた複数の撮影モードの中から何れか一の撮影モードを選択するモード選択手段と、
前記撮影条件履歴解析手段による解析結果に基づいて、前記撮影モード再生手段により再生される前記撮影モードの再生の有無を設定する再生有無設定手段とを備えることを特徴とする撮影装置。
【請求項12】
被写体を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により前記被写体を撮影した際の撮影条件を記録する撮影条件記録手段とを備え、前記撮影手段の撮影条件を規定する複数の撮影モードを再生する処理を行う撮影装置を用いた撮影モード表示方法であって、
前記撮影装置は、再生される複数の撮影モードの中から何れか一の撮影モードを選択するモード選択手段を備え、
前記撮影条件記録手段に記録された前記撮影条件の履歴を解析する処理と、
前記撮影条件の履歴の解析結果に基づいて、再生される前記撮影モードの順番を変更する処理とを行うことを特徴とする撮影モード表示方法。
【請求項13】
被写体を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により前記被写体を撮影した際の撮影条件を記録する撮影条件記録手段と、前記撮影手段の撮影条件を規定する複数の撮影モードを再生する撮影モード再生手段と、前記撮影モード再生手段により再生される複数の撮影モードの中から何れか一の撮影モードを選択するモード選択手段とを備える撮影装置に、
前記撮影条件記録手段に記録された前記撮影条件の履歴を解析する機能と、
前記撮影条件の履歴の解析結果に基づいて、前記撮影モード再生手段により再生される前記撮影モードの順番を変更する機能とを実現させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−89669(P2008−89669A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−267466(P2006−267466)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】