説明

撮影装置

【課題】複数の撮影装置で撮影した撮影画像を撮影順に並べることが可能な撮影装置を提供することを目的とする。
【解決手段】日中と夜間の時刻領域を決定してROMに記憶すると共に、日中の最小輝度EVth1と夜間の最大輝度EVth2を決定してROMに記憶しておく。例えば、時刻領域は、10:00〜14:00を日中の時刻領域、22:00〜2:00を夜間の時刻領域とする。そして、撮影の際の絞り値Fとシャッター速度Sから輝度EVを計算して、カメラの現在時刻が日中である場合には、算出した輝度EVがEVth1以下か否かを判定し、判定が肯定の場合に時計がずれていることを警告する。また、カメラの現在時刻が夜間である場合には、算出した輝度EVがEVth2以上か否かを判定し、判定が肯定の場合に、時計がずれていることを警告する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影装置にかかり、特に、撮影時に撮影順が分かる情報を付加する撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等の撮影装置には、撮影画像の日時を記録するために時計を備えており、該時計の設定日時が撮影画像に付与されるようになっている。
【0003】
撮影装置に設けられた時計に関する技術としては、例えば、特許文献1〜4に記載の技術等が提案されている。
【0004】
特許文献1に記載の技術では、電池残量や時計駆動総時間等から判断した外部のデバイスの時刻情報の正確度及び時刻情報と、自身の持つ時刻情報の正確度及び時刻情報と、を用いて比較し、時刻情報が正確であるデバイスの時刻情報に自身の持つ時刻情報を修正することが提案されている。
【0005】
特許文献2に記載の技術では、複数のカメラと、これら複数のカメラで撮影された複数の映像時間軸を揃える情報処理装置と、が提案されており、具体的には、情報処理装置の時計を用いてカメラの時計を修正し、修正量に応じて撮影画像の時刻情報を修正することが記載されている。
【0006】
特許文献3に記載の技術では、クレードルでGPS情報を受信して、時刻情報を抽出し、抽出した時刻情報をデジタルカメラへ送信して、時刻を修正することが提案されている。
【0007】
特許文献4に記載の技術では、外部機器からの時刻情報を受信して、内蔵時計の時刻を修正することが提案されている。
【特許文献1】特開2003−161791号公報
【特許文献2】特開2003−78864号公報
【特許文献3】特開2005−147885号公報
【特許文献4】特開2006−250638号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、時刻の正確度は時々刻々と変化するため、3台以上の撮影装置同士で時刻合わせをする際に、全て同時刻にならない可能性がある。
【0009】
また、特許文献2に記載の技術では、時計が正常動作している機器と接続しないと意味を成さない、という問題がある。
【0010】
また、特許文献3に記載の技術では、クレードルに接続しないで長時間放置した場合には時刻が狂ってしまうことが考えられる。
【0011】
さらに、特許文献4に記載の技術では、どの機器が正確な時刻を持っているのか判断することができない、という問題がある。
【0012】
一方、撮影装置の持つ時刻が間違っていると、グループで撮影を行って、撮影画像を持ち寄る際に、撮影時刻順序がばらばらになり、時系列に撮影画像を並べることができなくなってしまう。
【0013】
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、複数の撮影装置で撮影した撮影画像を撮影順に並べることが可能な撮影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、撮影時刻を記録するための時計と、撮影時の露出情報に基づいて撮影輝度を算出する算出手段と、時間帯毎の輝度を予め定めて記憶する記憶手段と、前記算出手段によって算出された撮影輝度に対応する前記記憶手段に記憶された時間帯と、前記時計の時刻と、を比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果が異なる場合に、前記時計の設定を報知する報知手段と、を備えることを特徴としている。
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、撮影画像に対して時計で計時した時刻を記録することが可能である。
【0016】
また、算出手段では、撮影時の露出情報に基づいて撮影輝度が算出される。例えば、撮影時の絞りやシャッタ速度等を用いて撮影輝度を算出することができる。
【0017】
記憶手段では、時間対毎の輝度が予め記憶されている。例えば、所定の時間帯の日中の輝度や夜間の輝度が記憶される。
【0018】
また、比較手段では、算出手段によって算出された撮影輝度に対応する記憶手段に記憶された時間帯が読み出され、該時間帯と、時計の時刻とが比較される。
【0019】
そして、報知手段では、比較手段の比較結果が異なる場合、例えば、時計が日中の時刻なのに撮影画像が夜間に対応する場合やその逆の場合等に、時計の設定が報知される。すなわち、撮影画像の時間帯と時計の時刻が大幅に異なる場合には、時計が合っていないことが報知されるので、ユーザが時計を設定することで、正確な撮影時刻を記録することが可能となり、撮影画像を撮影順に並べることが可能となる。
【0020】
なお、算出手段は、請求項2に記載の発明のように、撮影対象の予め定めた領域の色成分の値に基づいて空領域を判定し、判定した空領域の撮影輝度を算出するようにしてもよい。
【0021】
請求項3に記載の発明は、撮影時刻を記録するための時計と、他の撮影装置に設定された時刻情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記時刻情報と、前記時計の時刻と、を比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果が異なる場合に、前記時計の設定を報知する報知手段と、を備えることを特徴としている。
【0022】
請求項3に記載の発明によれば、撮影画像に対して時計で計時した時刻を記録することが可能である。
【0023】
取得手段では、他の撮影装置に設定された時刻情報が取得される。例えば、ブルートゥース等の無線通信によって他の撮影装置に設定された時刻情報を取得することができる。
【0024】
また、比較手段では、取得手段によって取得された時刻情報と、時計の時刻と、が比較される。
【0025】
そして、報知手段では、比較手段の比較結果が異なる場合に、時計の設定が報知される。すなわち、他の撮影装置に設定された時刻と異なる時刻が時計に設定されていた場合には時刻が狂っている可能性があるので、ユーザーに報知される。これによって、ユーザが時計を設定することで、正確な撮影時刻を記録することが可能となり、撮影画像を撮影順に並べることが可能となる。
【0026】
請求項4に記載の発明は、他の撮影装置から撮影順に発生する撮影番号を取得する取得手段と、撮影の際に前記撮影番号を撮影画像に付与する付与手段と、前記付与手段によって撮影画像に付与された前記撮影番号を他の撮影装置へ出力する出力手段と、前記取得手段によって他の撮影装置から前記撮影番号を取得した場合に、対応する撮影番号の付与手段による付与を禁止する禁止手段と、を備えることを特徴としている。
【0027】
請求項4に記載の発明によれば、取得手段では、他の撮影装置から撮影順に発生する初恵委番号が取得される。例えば、取得手段は撮影画像に付与されるリファレンス番号等の撮影番号を他の撮影装置から取得する。
【0028】
付与手段では、撮影の際に撮影番号を撮影画像に付与される。すなわち、付与手段は撮影画像にリファレンス番号等の撮影番号を付与する。
【0029】
また、出力手段では、付与手段によって撮影画像の付与された撮影画像が他の撮影装置へ出力される。
【0030】
そして、禁止手段では、取得手段によって他の撮影装置から撮影番号を取得した場合に、対応する撮影番号の付与手段による付与が禁止される。すなわち、複数の撮影装置間で同一の撮影番号がなくなる。従って、複数の撮影装置によって撮影した撮影画像を撮影順に並べることが可能となる。
【0031】
請求項5に記載の発明は、撮影時刻を記録するための時計と、予め定めた基準の撮影装置から時刻情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記時刻情報になるように、前記時計を修正する修正手段と、を備えることを特徴としている。
【0032】
請求項5に記載の発明によれば、撮影画像に対して時計で計時した時刻を記録することが可能である。
【0033】
取得手段では、予め定めた基準の撮影装置から時刻情報が取得される。例えば、ブルートゥース等の無線通信によって予め定めた基準の撮影装置に設定された時刻情報を取得することができる。
【0034】
また、修正手段では、取得手段によって取得された時刻情報になるように、時計の時刻が修正される。
【0035】
すなわち、基準の撮影装置の時刻と同じ時刻に設定されるので、当該機能を有する撮影装置で撮影した撮影画像の時刻は統一され、撮影順が前後することがなくなる。従って、撮影画像を撮影順に並べることが可能となる。
【0036】
なお、基準の撮影装置が複数存在する場合には、請求項6に記載の発明のように、取得手段が、基準の撮影装置が複数存在する場合に、基準の撮影装置の中で多くの撮影装置に時刻情報を提供している基準の撮影装置から時刻情報を取得するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0037】
以上説明したように本発明によれば、複数の撮影装置によって撮影された撮影画像を撮影順に並べることが可能となる、という効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。なお、本実施の形態はデジタルカメラに本発明を適用したものである。
【0039】
図1は、本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの外観を示す図である。
【0040】
図1に示すように、デジタルカメラ10の正面には、被写体像を結像させるためのレンズ12と、撮影する被写体の構図を決定するために用いられる光学式のファインダ14と、周囲が暗い場合に発光する撮影用発光装置としてのフラッシュ16と、が備えられている。また、デジタルカメラ10の上面には、撮影を実行する際にユーザによって押圧操作されるレリーズボタン18Aと、電源スイッチ18Bと、が備えられている。
【0041】
なお、本実施の形態に係るレリーズボタン18Aは、中間位置まで押下される状態(以下、「半押し状態」という。)と、当該中間位置を超えた最終押下位置まで押下される状態(以下、「全押し状態」という。)と、の2段階の押圧操作が、内蔵された2つのスイッチにより検出可能に構成されている。
【0042】
そして、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、レリーズボタン18Aを半押し状態にすることによりAE(Automatic Exposure、自動露出)機能が働いて露出状態(シャッター速度、絞りの状態)が設定された後、AF機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態にすると露光(撮影)が行われる。
【0043】
一方、デジタルカメラ10の背面には、上述したファインダ14の接眼部と、撮影によって得られたデジタル画像データにより示される被写体像や各種メニュー画面、メッセージ等を表示するための液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という。)20と、静止画像の撮影を行うモードである静止画撮影モード、動画像の撮影を行うモードである動画撮影モード、及び被写体像をLCD20に表示(再生)するモードである再生モードの何れかのモードに設定するためにスライド操作されるモード切替スイッチ18Cと、LCD20の表示領域における上・下・左・右の4方向の移動方向を示す4つの矢印キー及び当該4つの矢印キーの中央部に位置された決定キーの合計5つのキーを含んで構成された十字カーソルボタン18Dと、が備えられている。
【0044】
また、デジタルカメラ10の背面には、LCD20にメインメニュー画面を表示する際に押圧操作されるメニューキー18Eと、撮影時に被写体像のズーミング(拡大及び縮小)を行う際に操作されるズームスイッチ18Fと、が備えられている。なお、ズームスイッチ18Fは、同図の‘T’の位置に対応し、かつ被写体像を拡大するときに操作されるテレ・スイッチと、同図の‘W’の位置に対応し、かつ被写体像を縮小するときに操作されるワイド・スイッチと、により構成されている。
【0045】
続いて、本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラ10の電気系の構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラ10の電気系の構成を示すブロック図である。
【0046】
図2に示すように、デジタルカメラ10は、上述したレンズ12を含んで構成された光学ユニット22と、レンズ12の光軸後方に配設された電荷結合素子(以下、「CCD」という。)24と、相関二重サンプリング回路(以下、「CDS」という。)26と、入力されたアナログ信号をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「ADC」という。)28と、を含んで構成されており、CCD24の出力端子はCDS26の入力端子に、CDS26の出力端子はADC28の入力端子に、各々接続されている。
【0047】
CDS26による相関二重サンプリング処理は、固体撮像素子の出力信号に含まれるノイズ(特に熱雑音)等を軽減することを目的として行い、固体撮像素子の1画素毎の出力信号に含まれるフィードスルー成分レベルと画素信号成分レベルとの差をとることにより正確な画素データを得る。
【0048】
一方、デジタルカメラ10は、所定容量のラインバッファを内蔵すると共に入力されたデジタル画像データを後述するVRAM38の所定領域に直接記憶させる制御を行う画像入力コントローラ30と、デジタル画像データに対して各種画像処理を施す画像信号処理回路32と、所定の圧縮形式でデジタル画像データに圧縮処理を施す一方、圧縮処理されたデジタル画像データに伸張処理を施す圧縮・伸張処理回路34と、デジタル画像データにより示される画像やメニュー画面等をLCD20に表示させるための信号を生成してLCD20に供給する表示制御回路36と、を備えている。なお、画像入力コントローラ30の入力端子はADC28の出力端子に接続されている。
【0049】
また、デジタルカメラ10は、デジタルカメラ10全体の動作を司るCPU(中央処理装置)40と、デジタルカメラ10の各種機能を動作させるためのプログラムや設定値等が予め記憶されたROM42と、AF機能を働かせるために必要とされる物理量(本実施の形態では、CCD24による撮像によって得られた画像の輝度の高周波成分を示すAF評価値。)を検出するAF検出回路44と、AE機能及びAWB(Automatic White Balance)機能を働かせるために必要とされる物理量(本実施の形態では、CCD24による撮像によって得られた画像の明るさを示す評価値。)を検出するAE・AWB検出回路46と、を備えている。
【0050】
更に、デジタルカメラ10は、CPU40による各種処理の実行時のワークエリア等として用いられるSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)により構成されたメモリ48と、主として撮影により得られたデジタル画像データを記憶するVRAM(Video RAM)38と、スマートメディア(Smart Media(登録商標))により構成された記録メディア52をデジタルカメラ10でアクセス可能とするためのメディアコントローラ50と、外部のデジタルカメラ等と無線通信(例えば、ブルートゥース等)するための外部通信部62と、デジタルカメラ10の電源となるバッテリの充電量を検出する充電量検出回路64と、を備えている。
【0051】
以上の画像入力コントローラ30、画像信号処理回路32、圧縮・伸張処理回路34、表示制御回路36、CPU40、ROM42、AF検出回路44、AE・AWB検出回路46、メモリ48、VRAM38、メディアコントローラ50、外部通信部62、及び充電量検出回路64は、各々バス54を介して相互に接続されている。
【0052】
従って、CPU40は、画像入力コントローラ30、画像信号処理回路32、圧縮・伸張処理回路34、及び表示制御回路36の各々の作動の制御と、AF検出回路44及びAE・AWB検出回路46により検出された物理量の取得と、メモリ48及びVRAM38へのアクセスと、メディアコントローラ50を介した記録メディア52へのアクセスと、を各々行うことができる。
【0053】
一方、デジタルカメラ10には、主としてCCD24を駆動させるためのタイミング信号を生成してCCD24に供給するタイミングジェネレータ56が設けられている。当該タイミングジェネレータ56の入力端子はCPU40に、出力端子はCCD24に各々接続されており、CCD24の駆動は、CPU40によりタイミングジェネレータ56を介して制御される。
【0054】
更に、CPU40はモータ駆動部58の入力端子に接続され、モータ駆動部58の出力端子は光学ユニット22に備えられた焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータに接続されている。
【0055】
本実施の形態に係るレンズ12は複数枚のレンズを有し、焦点距離の変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成されており、図示しないレンズ駆動機構を備えている。このレンズ駆動機構に上記焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータは含まれるものであり、焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータは各々CPU40の制御下でモータ駆動部58から供給された駆動信号によって駆動される。
【0056】
CPU40は、光学ズーム倍率を変更する際にはズームモータを駆動制御してレンズ12の焦点距離を変化させる。
【0057】
また、CPU40は、CCD24による撮像によって得られた画像のコントラストが最大となるように上記焦点調整モータを駆動制御することによって合焦制御を行う。すなわち、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、合焦制御として、読み取られた画像のコントラストが最大となるようにレンズの位置を設定する、所謂TTL(Through The Lens)方式を採用している。
【0058】
更に、上述のレリーズボタン18A、電源スイッチ18B、モード切替スイッチ18C、十字カーソルボタン18D、メニューキー18E及びズームスイッチ18Fを含む操作部18はCPU40に接続されており、CPU40は、これらの操作部18に含まれる各部に対する操作状態を常時把握できる。
【0059】
ところで、本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラ10では、撮影画像に日時を記録するためにRTC(Real Time Clock)60がCPU40に接続されており、RTC60によって時間を計時して、撮影画像に付加するようになっている。
【0060】
しかしながら、RTC60の時刻が狂っていると、複数のデジタルカメラ10で撮影した撮影画像を撮影順に並べることができなくなってしまう。そこで、以下に説明する各実施形態では、複数のデジタルカメラで撮影された撮影画像を順番に並べることができるようにした例を説明する。
【0061】
(第1実施形態)
本実施形態では、RTC60の時刻が極端にずれている場合に、ユーザに報知するようにしたものである。
【0062】
本実施形態は、図3に示すように、夜間での撮影の際に、例えば、RTC60の時刻が23:00に設定されていた場合には警告せず、11:30に設定されていた場合には警告し、日中での撮影の際に、RTC60の時刻が23:00に設定されていた場合には警告し、11:30に設定されていた場合には警告しないようにする。
【0063】
詳細には、メーカーがデジタルカメラ10を出荷する前に、日中と夜間の時刻領域を決定してROM42に記憶すると共に、日中の最小輝度EVth1と夜間の最大輝度EVth2を決定してROM42に記憶しておく。例えば、時刻領域は、10:00〜14:00を日中の時間帯、22:00〜2:00を夜間の時間帯とし、それぞれの時間帯毎の輝度を記憶する。
【0064】
そして、デジタルカメラ10を起動して撮影等を行うためにスルー画像を表示する際に、CPU40の制御によって露出動作を行うが、この時の絞り値Fとシャッター速度Sから、以下の式を用いて輝度EVを計算する。
【0065】
EV=log(F・S−1
【0066】
そして、RTC60の現在時刻が日中である場合には、算出した輝度EVがEVth1以下か否かをCPU40が判定し、判定が肯定された場合には、時計がずれていることをLCD20等に表示するなどして警告する。また、RTC60の現在時刻が夜間である場合には、算出した輝度EVがEVth2以上か否かを判定し、判定が肯定された場合に、時計がずれていることをLCD20等に表示するなどして警告する。
【0067】
続いて、本発明の第1実施形態に係わるデジタルカメラで行われる時刻警告処理について説明する。図4は、本発明の第1実施形態に係わるデジタルカメラを起動する際にCPUで行われる時刻警告処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、当該フローチャートは、操作部18の操作によって時刻警告モードが予め選択されている場合に行われるものとしてもよい。
【0068】
まずステップ100では、予め決定した日中と夜間の時刻領域がROM42から読み出されてステップ102へ移行する。
【0069】
ステップ102では、予め決定した日中の最小輝度EVth1と夜間の最大輝度EVth2がROM42から読み出されてステップ104へ移行する。
【0070】
ステップ104では、スルー画像表示が行われてステップ106へ移行する。すなわち、CCD24によって撮像された画像が表示制御回路36によってLCD20に表示される。なお、この時、絞り値Fとシャッタ速度Sが決定される。
【0071】
ステップ106では、絞り値Fとシャッター速度Sから輝度EVが上述の式によって算出されてステップ108へ移行する。
【0072】
ステップ108では、RTC60の現在時刻が日中か否か判定される。該判定は、RTC60の時刻がROM42から読み出した日中の時刻領域内か否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ110へ移行し、否定された場合にはステップ114へ移行する。
【0073】
ステップ110では、算出した輝度EVがEVth1以下か否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ112へ移行し、否定された場合には一連の時刻警告処理を終了する。
【0074】
ステップ112では、時計を設定するよう報知されて時刻警告処理を終了する。例えば、LCD20に時計を設定する旨を表示したり、時計があってないことを表す表示を行う。これによって、極端に時刻がずれている場合には、時刻修正をユーザに促すことができる。従って、撮影前にユーザによって時刻が修正されれば、複数のデジタルカメラで撮影された撮影画像を順番に並べることが可能となる。
【0075】
一方、ステップ114では、RTC60の現在時刻が夜間か否か判定される。該判定は、RTC60の時刻がROM42から読み出した夜間の時刻領域内か否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ116へ移行し、否定された場合には一連の時刻警告処理を終了する。
【0076】
ステップ116では、算出した輝度EVがEVth2以上か否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ112へ移行し、否定された場合には一連の時刻警告処理を終了する。
【0077】
(第2実施形態)
第2実施形態では、外部通信部62によって2台以上のデジタルカメラと通信することで、各デジタルカメラの時刻情報を取得し、RTC60の時刻と比較して他のデジタルカメラに対して時刻が一定時間以上ずれていた場合に、ユーザに報知するようにしたものである。
【0078】
本実施形態では、図5に示すように、例えば、カメラAがカメラB、Cの時刻情報を外部通信部62によって取得して、他のカメラの時刻と一定時間(例えば、2時間)以上ずれていた場合に、ユーザに報知する。図5の例では、カメラAの時刻が11:03で、カメラBの時刻が13:08で、カメラCの時刻が13:09であるので、2時間以上ずれているので、カメラAのユーザに報知する。
【0079】
詳細には、デジタルカメラ10の出荷時または撮影動作前に予め時刻差分閾値を決めてROM42やVRAM38等に記憶しておく。なお、時刻差分閾値は、自分のカメラと他のカメラのとの間で時刻差分がこの閾値以上の場合に警告を出すための閾値である。
【0080】
そして、デジタルカメラ10起動後に、他のカメラが近くにあるか否かをブルートゥース等の通信手段を用いて確認し、近くにあった場合は他のカメラの時刻を無線通信等によって取得して、取得した他のカメラの時刻と自分のカメラの時刻の差分が、時刻差分閾値以上だった場合には、時計がずれていることをLCD20等に表示するなどして警告する。
【0081】
続いて、本発明の第2実施形態に係わるデジタルカメラで行われる時刻差警告処理について説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係わるデジタルカメラを起動する際にCPU40で行われる時刻差警告処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、当該フローチャートは、操作部18の操作によって時刻差警告モードが予め選択されている場合に行われるようにしてもよい。
【0082】
まずステップ200では、予め設定した時刻差閾値がROM42から読み出されてステップ202へ移行する。
【0083】
ステップ202では、他のデジタルカメラが2以上近くにあるか否か判定される。該判定は、例えば、外部通信部62から所定の信号を出力して、応答信号を受信したか否か等を判定し、該判定が肯定された場合にはステップ204へ移行し、否定された場合には一連の時刻差警告処理を終了する。
【0084】
ステップ204では、他のデジタルカメラの時刻が外部通信部62を介して取得されてステップ206へ移行する。
【0085】
ステップ206では、取得した時刻と自分のRTC60の時刻との時刻差が予めROM42やVRAM38等に記憶された時刻差閾値以上か否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ208へ移行し、否定された場合には一連の時刻差警告処理を終了する。
【0086】
ステップ208では、さらに他のデジタルカメラの時刻が外部通信部62を介して取得されてステップ210へ移行する。
【0087】
ステップ210では、取得した時刻と自分のRTC60の時刻との時刻差が予めROM42やVRAM38等に記憶された時刻差閾値以上か否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ212へ移行し、否定された場合には一連の時刻差警告処理を終了する。
【0088】
ステップ212では、時計を設定するよう報知されて時刻警告処理を終了する。例えば、LCD20に時計を設定する旨を表示したり、時計があってないことを表す表示を行う。これによって、極端に時刻がずれている場合には、時刻修正をユーザに促すことができる。従って、ユーザによって時刻が修正されれば、複数のデジタルカメラで撮影された撮影画像を順番に並べることが可能となる。
【0089】
なお、本実施形態では、他のカメラとの時刻差が所定時間以上の場合に警告することによってユーザに報知するようにしたが、これに限るものではなく、例えば、外部通信部62を介して他のカメラの時刻を取得して、自カメラのRTC60を修正するようにしてもよい。
【0090】
(第3実施形態)
第3実施形態では、撮影時に撮影順に順次各撮影画像に付与するリファレンス番号を複数のデジタルカメラで重複しないようにして、複数のデジタルカメラの撮影画像を撮影順に並べることを可能にしたものである。
【0091】
本実施形態では、図7に示すように、例えば、カメラAで撮影を行い、撮影画像のリファレンス番号として、「001.jpg」を使用したとすると、このとき、外部通信部62によって無線通信で近くのカメラB、Cに使用したリファレンス番号「001.jpg」に相当する情報を送信する。ここで、カメラB、Cでは自身で撮影した場合に、「001.jpg」のリファレンス番号を使用しないで次の「002.jpg」を使用する。そして、同様に、他のカメラに対して使用したリファレンス番号「002.jpg」に相当する情報を送信する。各カメラでこれを繰り返すことによって、複数のデジタルカメラ間で撮影された撮影画像をリファレンス番号順に並べることで、撮影画像を順番に並べることが可能となる。
【0092】
続いて、本発明の第3実施形態に係わるデジタルカメラで行われるリファレンス番号付与処理について説明する。図8は、本発明の第2実施形態に係わるデジタルカメラのCPU40で行われるリファレンス番号付与処理の一例を示すフローチャートである。なお、当該フローチャートは、操作部18の操作によって複数のカメラ間のリファレンス番号を重複しないようにするリファレンス番号付与処理が指示された場合に行うものとする。
【0093】
まずステップ300では、複数カメラのグループ化が行われてステップ302へ移行する。例えば、操作部18の所定の操作等によりグループ化するデジタルカメラと外部通信部62を介して通信したりすることによって複数カメラをグループ化する。
【0094】
ステップ302では、グループ内のデジタルカメラによって撮影が行われたか否かが判定される。該判定は、グループ内のデジタルカメラから離ファンレス番号に相当する信号を受信したか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ304へ移行し、否定された場合にはステップ306へ移行する。
【0095】
ステップ304では、撮影を行ったグループ内のデジタルカメラから外部通信部62を介して受信したリファレンス番号αが自分のカメラ内で使用禁止に設定されてステップ306へ移行する。
【0096】
ステップ306では、撮影を行ったか否かが判定される。該判定は、レリーズボタン18Aが全押しされたか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ308へ移行し、否定された場合にはステップ310へ移行する。
【0097】
ステップ308では、撮影画像のリファレンス番号がグループ内の他のデジタルカメラへ外部通信部62を介して送信されてステップ310へ移行する。
【0098】
ステップ310では、グループ化が解除されたか否か判定される。該判定は、操作部18によってグループ化を解除する操作が行われたか否か等を判定し、該判定が否定された場合にはステップ302へ戻って上述の処理を繰り返し、判定が肯定された場合には一連のリファレンス番号付与処理を終了する。
【0099】
すなわち、このように各デジタルカメラでリファレンス番号処理を行うことによって、各カメラのリファレンス番号を重複することなく、かつ各カメラ間で撮影順にリファレンス番号を付与することができるので、複数のデジタルカメラで撮影された撮影画像を順番に並べることが可能となる。
【0100】
(第4実施形態)
第4実施形態では、複数のデジタルカメラのうち、時刻の正確度が最も高いデジタルカメラを基準とし、外部通信部62を介して通信することで、他のデジタルカメラの時刻を修正するようにしたものである。
【0101】
本実施形態では、予め定めた基準(Master)カメラが外部通信部62によって通信可能な範囲に近づいた場合に、時刻情報を基準カメラから取得して合わせる。例えば、図9のグループAやグループBでは、外部通信部62によって通信可能な範囲内にそれぞれ予め設定した基準のカメラ(Master_A、Master_B)に各カメラが近づいた場合に、基準カメラの時刻を取得して各カメラの時刻を修正する。また、それまで撮影した撮影画像の時刻も修正する。
【0102】
さらに、基準カメラを有する複数のグループが合流したら、人数が最大のグループの基準カメラの時刻に他のカメラの時刻を合わせる。例えば、図9の例では、グループAとグループBが合流した場合には、Aグループの基準カメラに時刻を合わせるようにし、既に撮影した撮影画像の時刻も修正する。
【0103】
詳細には、複数のデジタルカメラが半径βm(例えば、外部通信部62の通信可能範囲)内に存在する場合に、時刻の正確度が最も高いカメラを基準カメラに設定して、基準カメラから時刻を取得して時刻の修正を行うと共に撮影画像の時刻についても修正するが、時刻の正確度は、例えば、充電量検出回路64によって検出されたバッテリ残量等に応じて求めることができる。あるいは、時計周波数等から求めるようにしてもよい。
【0104】
また、外部通信部62を介して通信することで、基準カメラに設定されたカメラが半径βm以内に複数存在する場合、すなわち、複数のグループが存在する場合には、グループ員数が多い方の基準カメラを基準に再設定して、基準カメラから時刻を取得して時刻と撮影時刻を修正する。
【0105】
続いて、本発明の第4実施形態に係わるデジタルカメラで行われる時刻修正処理について説明する。図10は、本発明の第4実施形態に係わるデジタルカメラのCPU40で行われる時刻修正処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、当該フローチャートは、所定の時間間隔等で開始されるようにしてもよいし、外部通信部62によって他のカメラを検出した場合に開始するようにしてもよい。
【0106】
まずステップ400では、複数のデジタルカメラが半径βm以内に存在するか否か判定される。該判定は、外部通信部62によって通信可能な範囲にデジタルカメラが存在するか否かを判定し、該判定が否定された場合には一連の時刻修正処理を終了し、肯定された場合にはステップ402へ移行する。
【0107】
ステップ402では、時刻の正確度が最も高いカメラが基準(Master)に設定され、他をスレーブ(Slave)に設定されてステップ404へ移行する。例えば、充電量検出回路64によって検出されたバッテリ残量を外部通信部62を介して取得して最も多いものを基準カメラに設定し、VRAM38等に当該情報を記憶する。
【0108】
ステップ404では、自カメラがスレーブか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ406へ移行し、否定された場合にはステップ410へ移行する。
【0109】
ステップ406では、外部通信部62を介して基準カメラから時刻が取得されて、RTC60の時刻が修正され、ステップ408へ移行する。
【0110】
ステップ408では、時刻修了量に応じて既に撮影された撮影画像の時刻が修正されて一連の時刻修正処理を終了する。これによって複数のデジタルカメラで撮影された撮影画像を順番に並べることが可能となる。なお、撮影画像の時刻の修正は元の時刻を修正してもよいし、元の時刻を残して修正量のみを付加するようにしてもよいし、元の時刻に加えて修正時刻を付加するようにしてもよい。
【0111】
一方、ステップ410では、半径β以内に別の基準カメラが存在するか否か判定される。該判定は、外部通信部62によって通信可能な範囲に別の基準カメラが存在するか否かを判定し、該判定が否定された場合には一連の時刻修正処理を終了し、肯定された場合にはステップ412へ移行する。
【0112】
ステップ412では、スレーブ数の多い方の基準カメラが基準に再設定され、スレーブ数の少ない方の基準カメラがスレーブに再設定されてステップ414へ移行する。
【0113】
ステップ414では、再設定された基準カメラから外部通信部62によって時刻を取得して、RTC60の時刻が修正されてステップ416へ移行する。
【0114】
ステップ416では、時刻修了量に応じて既に撮影された撮影画像の時刻が修正されて一連の時刻修正処理を終了する。これによって複数のデジタルカメラで撮影された撮影画像を順番に並べることが可能となる。なお、撮影画像の時刻の修正は元の時刻を修正してもよいし、元の時刻を残して修正量のみを付加するようにしてもよいし、元の時刻に加えて修正時刻を付加するようにしてもよい。
【0115】
すなわち、基準カメラの時刻に各スレーブのカメラの時刻を修正すると共に、撮影画像の時刻についても修正するので、複数のデジタルカメラで撮影された撮影画像を順番に並べることが可能となる。
【0116】
なお、上記の第1実施形態では、日中と夜間の画像の判定は、撮影画像の輝度で判定sるようにしたが、例えば、画像中の空領域と空の色成分等を用いて空領域を判断し、判断した空領域から日中か夜間かを判定するようにしてもよい。
【0117】
ここで、空領域を判断してから日中か夜間かを判定する第1実施形態の変形例について説明する。図11は、本発明の第1実施形態の変形例を説明するための図である。
【0118】
空は日中明るく、夜間は暗い。そこで、変形例では第1実施形態と同様に、この空の明るさと時刻のつじつまがあわない場合に時刻がずれていることを警告する。
【0119】
明るさを判断するための材料としては撮影画像の空の輝度と撮影した時の露出条件(絞り値Fやシャッタ速度S)を用いることができる。すなわち、この2つの条件から空の明るさを認識する。例えば、任意の時刻を夜間と決定した場合に、夜間の空の輝度が一定閾値以上であった場合に時刻がずれていることを警告し、逆に任意時刻を日中と決定した場合に、日中の空の輝度が一定閾値以下であった場合に時刻がずれていることを警告する。
【0120】
変形例では、空の領域を判定するために、色成分と画像領域を用いて空を判別する。例えば、8bit換算で色成分の値が、赤=0〜d0、緑=a0〜ff、青=a0〜ff、かつ写真上部1/10(例えば、図11のA/10)の領域を空として判別する。
【0121】
次に変形例のデジタルカメラで行われる時刻警告処理について説明する。図12は、台1実施形態の変形例のデジタルカメラを起動する際にCPUで行われる時刻警告処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、当該フローチャートは、操作部18の操作によって時刻警告モードが予め選択されている場合に行われるものとしてもよい。なお、第1実施形態と同一処理については同一符号を付して説明する。
【0122】
まずステップ100では、予め決定した日中と夜間の時刻領域がROM42から読み出されてステップ102へ移行する。
【0123】
ステップ102では、予め決定した日中の最小輝度EVth1と夜間の最大輝度EVth2がROM42から読み出されてステップ103へ移行する。
【0124】
ステップ103では、予め決定した空判断用の色成分値及び空領域の条件がROM42から読み出されてステップ104へ移行する。
【0125】
ステップ104では、スルー画像表示が行われてステップ106へ移行する。すなわち、CCD24によって撮像された画像が表示制御回路36によってLCD20に表示される。なお、この時、絞り値Fとシャッタ速度Sが決定される。
【0126】
ステップ106では、絞り値Fとシャッター速度Sから輝度EVが上述の式によって算出されてステップ107へ移行する。
【0127】
ステップ107では、空領域があるか否か判定される。該判定は、ステップ103で読み出した空判断用の色成分値及び空領域の条件に合致する部分がスルー画像中にあるか否かを判定し、該判定が否定された場合には一連の時刻警告処理を終了し、肯定された場合にはステップ108へ移行する。
【0128】
ステップ108では、RTC60の現在時刻が日中か否か判定される。該判定は、RTC60の時刻がROM42から読み出した日中の時刻領域内か否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ110へ移行し、否定された場合にはステップ114へ移行する。
【0129】
ステップ110では、算出した輝度EVがEVth1以下か否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ112へ移行し、否定された場合には一連の時刻警告処理を終了する。
【0130】
ステップ112では、時計を設定するよう報知されて時刻警告処理を終了する。例えば、LCD20に時計を設定する旨を表示したり、時計があってないことを表す表示を行う。これによって、極端に時刻がずれている場合には、時刻修正をユーザに促すことができる。従って、ユーザによって時刻が修正されれば、複数のデジタルカメラで撮影された撮影画像を順番に並べることが可能となる。
【0131】
一方、ステップ114では、RTC60の現在時刻が夜間か否か判定される。該判定は、RTC60の時刻がROM42から読み出した夜間の時刻領域内か否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ116へ移行し、否定された場合には一連の時刻警告処理を終了する。
【0132】
ステップ116では、算出した輝度EVがEVth2以上か否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ112へ移行し、否定された場合には一連の時刻警告処理を終了する。
【0133】
なお、上記の各実施形態は、それぞれ別の実施形態として説明したが、これに限るものではなく、適宜組み合わせるようにしてもよい。例えば、各実施形態の各処理をそれぞれのモードとして操作部18で選択可能なようにするようにしてもよい。例えば、4つの実施形態の各処理をモードで切り換える場合には、時刻警告処理モード、時刻差警告処理モード、リファレンス番号付与処理モード、時刻修正処理モードの各モードを操作部18によって切り換え可能とし、操作部18の操作に応じて各モードを実行するようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0134】
【図1】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの外観を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの電気系の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係わるデジタルカメラで行われる時刻のずれの警告を説明するための図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係わるデジタルカメラを起動する際にCPUで行われる時刻警告処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態に係わるデジタルカメラで行われる時刻のずれの警告を説明するための図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係わるデジタルカメラを起動する際にCPUで行われる時刻差警告処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3実施形態に係わるデジタルカメラで行われる撮影画像のリファレンス番号の付与を説明するための図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係わるデジタルカメラのCPU40で行われるリファレンス番号付与処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第4実施形態に係わるデジタルカメラで行われる時刻の修正を説明するための図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係わるデジタルカメラのCPUで行われる時刻修正処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1実施形態の変形例のデジタルカメラで行われる時刻のずれの警告を説明するための図である。
【図12】本発明の第1実施形態の変形例のデジタルカメラを起動する際にCPUで行われる時刻警告処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0135】
10 デジタルカメラ
18 操作部
20 LCD
36 表示制御回路
38 VRAM
40 CPU
42 ROM
60 RTC
62 外部通信部
64 充電量検出回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影時刻を記録するための時計と、
撮影時の露出情報に基づいて撮影輝度を算出する算出手段と、
時間帯毎の輝度を予め定めて記憶する記憶手段と、
前記算出手段によって算出された撮影輝度に対応する前記記憶手段に記憶された時間帯と、前記時計の時刻と、を比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果が異なる場合に、前記時計の設定を報知する報知手段と、
を備えた撮影装置。
【請求項2】
前記算出手段は、撮影対象の予め定めた領域の色成分の値に基づいて空領域を判定し、判定した空領域の撮影輝度を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項3】
撮影時刻を記録するための時計と、
他の撮影装置に設定された時刻情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記時刻情報と、前記時計の時刻と、を比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果が異なる場合に、前記時計の設定を報知する報知手段と、
を備えた撮影装置。
【請求項4】
他の撮影装置から撮影順に発生する撮影番号を取得する取得手段と、
撮影の際に前記撮影番号を撮影画像に付与する付与手段と、
前記付与手段によって撮影画像に付与された前記撮影番号を他の撮影装置へ出力する出力手段と、
前記取得手段によって他の撮影装置から前記撮影番号を取得した場合に、対応する撮影番号の付与手段による付与を禁止する禁止手段と、
を備えた撮影装置。
【請求項5】
撮影時刻を記録するための時計と、
予め定めた基準の撮影装置から時刻情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記時刻情報になるように、前記時計を修正する修正手段と、
を備えた撮影装置。
【請求項6】
前記取得手段は、基準の撮影装置が複数存在する場合に、基準の撮影装置の中で多くの撮影装置に時刻情報を提供している基準の撮影装置から時刻情報を取得することを特徴とする請求項5に記載の撮影装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−86035(P2009−86035A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−252304(P2007−252304)
【出願日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】