説明

施肥ユニット

【課題】 田植機の田植機本機に付設可能な施肥ユニットであって、施肥装置における残留肥料の排出作業やメンテナンス作業の容易化を図ることができる施肥ユニットを提供する。
【解決手段】 駆動源6からの回転動力は、駆動源6に作動連結された状態で上下方向に延びる施肥原動軸99及び上下伝動軸153に伝わり、上下伝動軸153から当該上下伝動軸153に作動連結された状態で田植機本機1の幅方向に延びる横伝動軸160に伝わる。横伝動軸160には、繰り出し駆動軸55が作動連結されており、繰り出し駆動軸55が回転することにより、繰り出し機構136を回転作動させる。ここで、繰り出し機構136及びホッパ131を含む上方側アッセンブリ117は、上下伝動軸153及び横伝動軸160とともに田植機本機1の前後方向に沿った回動支点116回りに一体的に回動されることにより、下方側アッセンブリ118と分離される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は田植機に関し、詳しくは、田植機に適用される施肥ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
田植機の作業車本機に施肥装置及び施肥送風機を付設し、施肥装置から繰り出された肥料を施肥送風機によって施肥すべき箇所に供給することは、従来から公知である。
詳しくは、前記施肥装置は、肥料を収容する施肥ホッパと、該施肥ホッパの下端開口に連通された施肥繰り出し体と、該施肥繰り出し体に連通された施肥ホースとを有している。
そして、前記施肥送風機は、前記施肥繰り出し体から繰り出された肥料を前記施肥ホースを介して施肥すべき箇所へ圧送し得るように、前記施肥装置に流体接続されている。
【0003】
ところで、前記施肥装置は、通常、運転席と苗載台との間のスペースを利用して、田植機の植付条数(苗載台の数)に応じた数だけ車輌幅方向に沿って並設される。
即ち、4条植の田植機においては4台の施肥装置が車輌幅方向に並設され、8条植の田植機においては8台の施肥装置が車輌幅方向に並設される。
従って、車輌幅方向中央に位置する施肥装置においては、前記施肥ホッパ内の残留肥料の排出作業や、メンテナンス作業が困難になる。
【0004】
これに対し、前記施肥装置の施肥繰り出し体のそれぞれに残留肥料取出口を設け、当該残留肥料取出口に排出用ホースを接続して施肥ホッパ内の残留肥料を排出する構成が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、斯かる従来の構成においては、施肥繰り出し体の最下端にある施肥ホースを避けて前記施肥繰り出し体の側方に前記残留肥料取出口を設けることとなるため、当該残留肥料取出口と施肥ホース接続部(一般的には一定量の肥料を施肥ホース側に送出する目皿体が設けられている箇所)との間における残留肥料が取り除けないという問題がある。
また、複数の施肥装置毎に排出用ホースを取り付ける手間がかかるという問題もある。特に、車輌幅方向中央に位置する施肥装置において、排出用ホースを取り付ける作業は困難で時間がかかってしまう。しかも、排出用ホースを機体下方且つ後車輪の外方に延出させる際に、後車輪スポーク間を通過させることとなるため、作業により後車輪スポークに付着した泥土が排出用ホースに付着してしまい、これを掃除する手間が生じる場合もある。
【特許文献1】特開2003−61420号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、田植機の作業車本機に付設可能な施肥ユニットであって、施肥装置における残留肥料の排出作業やメンテナンス作業の容易化を図ることができる施肥ユニットの提供を、一の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る施肥ユニットは、前記目的を達成するためになされたものであり、それぞれが施肥ケースと前記施肥ケース内に収容された繰り出し機構と前記施肥ケースの上面に載置されるホッパとを有する複数の施肥装置を備え、前記複数の施肥装置が田植機本機の幅方向に沿うように前記田植機本機に付設される施肥ユニットであって、駆動源に作動連結された状態で上下方向に延びる施肥原動軸と、下端部が前記施肥原動軸の上端部に脱着可能且つ軸線回り回転不能に連結される上下伝動軸と、前記上下伝動軸に作動連結された状態で田植機本機の幅方向に延びる横伝動軸であって、前記複数の施肥装置における前記繰り出し機構の繰り出し駆動軸がそれぞれ作動連結される横伝動軸とを備え、前記施肥装置は、前記繰り出し機構及び前記ホッパを含む上方側アッセンブリと下方側アッセンブリとに分離可能とされ、複数の前記上方側アッセンブリは、田植機本機の幅方向に関し最も外方側に位置する最外方の施肥装置より幅方向外方において田植機本機の前後方向に沿った回動支点回りに一体的に回動可能とされており、前記上下伝動軸及び前記横伝動軸は前記上方側アッセンブリとともに前記回動支点回りに回動されることを特徴とするものである。
【0007】
上記構成の施肥ユニットによれば、田植機本機に付設される施肥ユニットは、複数の施肥装置を備えており、当該施肥装置のそれぞれの施肥ケースの上面に載置されるホッパにより肥料を施肥ケース内に収容された繰り出し機構へ供給し、当該繰り出し機構により、定量の肥料を圧送して施肥作業が行われる。
駆動源からの回転動力は、駆動源に作動連結された状態で上下方向に延びる施肥原動軸及び下端部が前記施肥原動軸の上端部に脱着可能且つ軸線回り回転不能に連結される上下伝動軸に伝わり、上下伝動軸から当該上下伝動軸に作動連結された状態で田植機本機の幅方向に延びる横伝動軸に伝わる。横伝動軸には、前記複数の施肥装置における繰り出し駆動軸が作動連結されており、繰り出し駆動軸が回転することにより、前記繰り出し機構を回転作動させる。
ここで、前記複数の施肥装置に設けられている前記繰り出し機構及びホッパを含む上方側アッセンブリは、前記上下伝動軸及び前記横伝動軸とともに田植機本機の幅方向に関し最も外方側に位置する最外方の施肥装置より幅方向外方において田植機本機の前後方向に沿った回動支点回りに一体的に回動されることにより、下方側アッセンブリと分離される。
【0008】
このように、施肥装置のうち肥料が残留する上方側アッセンブリを下方側アッセンブリと分離して、最外方の施肥装置より幅方向外方において田植機本機の前後方向に沿った回動支点回りに一体的に回動させることにより、複数の上方側アッセンブリを一体的に傾斜させて残留肥料をホッパ側から排出させることができるため、繰り出し機構近傍に残留している肥料を含めて施肥装置内の残留肥料を最大限取り除くことができる。しかも、残留肥料の排出作業時に排出用ホースを装着する必要がないため、容易且つ短時間に残留肥料の排出作業を行うことができる。
加えて、上方側アッセンブリを下方側アッセンブリに対して分離する際に、上下方向に延びる施肥原動軸と上下伝動軸とが分離するため、繰り出し機構を作動させる伝動経路において、当該伝動経路の軸線方向と分離方向とが略同じ方向となるため、上方側アッセンブリと下方側アッセンブリとが接合された際に、前記施肥原動軸と上下伝動軸との位置ずれを生じ難くすることができ、多少上下位置がずれても施肥原動軸と上下伝動軸とが当接することにより、離接方向の位置ずれをある程度許容することができる。
【0009】
好ましくは、前記施肥原動軸及び前記上下伝動軸の一方の第1軸に軸線回り相対回転不能且つ軸線方向移動可能に支持されたカップリングであって、前記上方側アッセンブリを前記下方側アッセンブリに連結させた状態において前記施肥原動軸及び前記上下伝動軸の他方の第2軸に直接又は間接的に軸線回り回転不能に連結されるカップリングと、前記カップリングを前記第2軸に向けて付勢する付勢部材とを備え、前記上方側アッセンブリを前記下方側アッセンブリに連結させた状態において、前記カップリングを前記付勢部材の付勢力に抗して前記第2軸から離間する方向に押動することにより、前記施肥原動軸から前記上下伝動軸への動力伝達が遮断される。
【0010】
この場合、上方側アッセンブリと下方側アッセンブリとが連結された状態においては、施肥原動軸及び上下伝動軸のいずれか一方の第1軸に軸線回り相対回転不能且つ軸線方向移動可能に支持されたカップリングが施肥原動軸及び上下伝動軸のいずれか他方の第2軸に直接又は間接的に軸線回り不能に連結されており、施肥原動軸の回転動力が上下伝動軸に伝わる。前記カップリングは、付勢部材により第2軸に向けて付勢されるため、前記連結が保持される。前記上方側アッセンブリを前記下方側アッセンブリに対して分離する際には、前記カップリングを前記付勢部材の付勢力に抗して前記第2軸から離間する方向に押動することにより、前記施肥原動軸及び前記上下伝動軸間の連結が解除され、動力伝達が遮断される。
従って、このようなカップリングを用いることにより、上方側アッセンブリ及び下方側アッセンブリの連結時においては、複数の施肥装置における繰り出し機構への動力伝達における損失を防止することができる一方で、上方側アッセンブリ及び下方側アッセンブリの分離時においては、施肥原動軸及び上下伝動軸間の連結を容易に解除することができる。
【0011】
より好ましくは、前記カップリングは、前記施肥原動軸に軸線回り相対回転不能且つ軸線方向移動可能に支持されており、前記施肥ユニットは、さらに、略水平な枢支軸回り回動可能に支持されたクラッチ作動部材であって、前記枢支軸回り一方側へ回動されると前記カップリングを前記付勢部材の付勢力に抗して前記上下伝動軸から離間させる下方側へ押動するクラッチ作動部材と、基端部が前記クラッチ作動部材に連結されたクラッチ作動アームとを備えている。
【0012】
この場合、前記第1軸が前記施肥原動軸であり、カップリングは、施肥原動軸に軸線回り相対回転不能且つ軸線方向移動可能に支持されている。ここで、前記施肥原動軸及び上下伝動軸の連結時において、クラッチ作動アームを人為操作することにより、当該クラッチ作動アームの基端部に連結されたクラッチ作動部材を略水平な枢支軸回り一方側へ回動させると、前記クラッチ作動部材が前記カップリングを前記付勢部材の付勢力に抗して上下伝動軸から離間させる下方側へ押動し、施肥原動軸と上下伝動軸との連結が解除され、動力伝達が遮断される。
従って、クラッチ作動アームを人為操作することにより、複数の施肥装置における繰り出し機構への動力伝達の係合/遮断を容易に一括操作することができる。また、クラッチ作動アーム、クラッチ作動部材及びカップリングを上方側アッセンブリとともに回動支点回りに回動させる必要がないため、クラッチ操作構造をより簡略化することができる。
【0013】
好ましくは、前記横伝動軸から前記複数の施肥装置における前記繰り出し駆動軸への動力伝達をそれぞれ個別に係合又は遮断させる複数のユニットクラッチと、前記複数のユニットクラッチをそれぞれ個別に操作する為の複数の操作ワイヤとを備え、前記操作ワイヤは、一端部が対応するユニットクラッチに作動連結された状態で前記回動支点の近傍を介して田植機本機の運転席へ向かうように配設されている。
【0014】
この場合、複数の操作ワイヤを個別に操作することにより、複数のユニットクラッチがそれぞれ個別に作動し、横伝動軸から複数の施肥装置における繰り出し駆動軸への動力伝達がそれぞれ個別に係合又は遮断される。この複数の操作ワイヤは、一端部が対応するユニットクラッチに作動連結された状態で前記回動支点の近傍を介して田植機本機の運転席へ向かうように配設されている。
従って、複数の操作ワイヤを運転席から操作することにより、複数の施肥装置における繰り出し駆動軸への動力伝達をそれぞれ個別に係合又は遮断することができる。しかも、操作ワイヤが回動支点の近傍を経由して配設されていることにより、繰り出し機構を含む上方側アッセンブリにおける回動支点回りの回動の前後において、ユニットクラッチから運転席までの操作ワイヤの必要長がほとんど変化しないため、上方側アッセンブリの回動支点回りの回動に対して操作ワイヤが干渉することを防止することができる。
【0015】
好ましくは、前記施肥ケースは、互いに着脱可能とされた上ケース及び下ケースを含み、前記繰り出し機構は、前記繰り出し駆動軸と、前記繰り出し駆動軸が挿通される中央孔を有し、前記回転軸線回り回転不能な状態で前記上ケースの内部空間を上下に分離するように該上ケースに固定される上側固定ディスク体であって、前記回転軸線を基準にして周方向所定範囲に亘って上下に貫通された上側スリットが形成された上側固定ディスク体と、前記上側固定ディスク体より下方位置において、前記回転軸線回り回転不能な状態で前記上ケースの内部空間を上下に分離するように該上ケースに固定される下側固定ディスク体であって、前記回転軸線を基準にして前記上側スリットとは周方向に異なる位置に上下に貫通された下側スリットが形成された下側固定ディスク体と、前記繰り出し駆動軸によって回転軸線回りに回転される状態で前記上側及び下側固定ディスク体の間に介挿される目皿体であって、上下に貫通する通過孔が形成された目皿体とを備え、前記上側スリットを介して供給される肥料が前記目皿体の前記回転軸線回りの回転に応じて前記下側スリットを介して下方へ流下するように構成されており、前記上方側アッセンブリは前記上ケース及び前記繰り出し機構を含み、前記下方側アッセンブリは前記下ケースを含んでいる。
【0016】
この場合、施肥ケースの上ケース及び繰り出し機構を含む上方側アッセンブリと、施肥ケースの下ケースを含む下方側アッセンブリとの間で分離される。
施肥ケースの上ケースには、繰り出し機構の上側固定ディスク体が前記上ケースの内部空間を上下に分離するように固定される。上側固定ディスク体には、中央孔が設けられ、略上下方向に沿った回転軸線回りに回転駆動される繰り出し駆動軸が挿通されている。また、前記上ケースの前記上側固定ディスク体より下方位置には、下側固定ディスク体が前記上ケースの内部空間を上下に分離するように固定される。前記上側及び下側固定ディスク体の間には、上下に貫通する通過孔が形成された目皿体が介挿され、前記前記繰り出し駆動軸によって回転軸線回りに回転される。
前記上側固定ディスク体には、前記回転軸線を基準にして周方向所定範囲に亘って上下に貫通された上側スリットが形成される一方、前記下側固定ディスク体には、回転軸線を基準にして前記上側スリットとは周方向に異なる位置に上下に貫通された下側スリットが形成されており、前記上側スリット及び下側スリットが周方向に異なる位置で上側固定ディスク体及び下側固定ディスク体が前記上ケースに回転軸線回り回転不能に固定されている。前記目皿体が前記回転軸線回りに回転することにより、前記上側スリットを介して供給される肥料が前記下側スリットを介して下方へ流下される。
従って、残留肥料は、前記目皿体又は前記下側固定ディスク体より上方位置に残留していることとなるため、前記下側固定ディスク体より上方位置に存在する部分を上方側アッセンブリとして下方側アッセンブリと分離して傾斜させることにより、残留肥料の排出を有効に行うことができる。
【0017】
好ましくは、一の施肥装置における前記ホッパの肥料収容空間と隣接する他の施肥装置における前記ホッパの肥料収容空間とは、肥料流通可能とされており、前記最外方の施肥装置における前記ホッパには、前記回動支点に近接する側の側面にキャップによって開放又は閉塞される肥料排出口が設けられている。
【0018】
この場合、一の施肥装置における前記ホッパの肥料収容空間と隣接する他の施肥装置における前記ホッパの肥料収容空間とが肥料流通可能とされているため、前記複数の上方側アッセンブリを前記回動支点回りに一体的に回動させた際、当該回動において最も下方に位置する前記最外方の施肥装置における前記ホッパに向けて他の施肥装置のホッパから順次残留肥料が流れ込む。そして、施肥作業時においては前記最外方の施肥装置におけるホッパの回動支点に近接する側の側面にキャップによって閉塞されている肥料排出口を開放することにより、前記最外方の施肥装置に流れ込んだ残留肥料を前記肥料排出口から排出させる。
従って、前記複数の施肥装置における残留肥料を1つの肥料排出口から一括排出することができる。これにより、複数の施肥装置のそれぞれに対し排出用パイプを装着する必要がなくなり、残留肥料の排出作業をより容易且つ短時間に行うことができるとともに、施肥ユニットの構成をより簡単に構成することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る施肥ユニットによれば、施肥装置のうち肥料が残留する上方側アッセンブリを下方側アッセンブリと分離して、最外方の施肥装置より幅方向外方において田植機本機の前後方向に沿った回動支点回りに一体的に回動させることにより、複数の上方側アッセンブリを一体的に傾斜させて残留肥料をホッパ側から排出させることができるため、繰り出し機構近傍に残留している肥料を含めて施肥装置内の残留肥料を最大限取り除くことができる。しかも、残留肥料の排出作業時に排出用ホースを装着する必要がないため、容易且つ短時間に残留肥料の排出作業を行うことができる。
加えて、上方側アッセンブリを下方側アッセンブリに対して分離する際に、上下方向に延びる施肥原動軸と上下伝動軸とが分離するため、繰り出し機構を作動させる伝動経路において、当該伝動経路の軸線方向と分離方向とが略同じ方向となるため、上方側アッセンブリと下方側アッセンブリとが接合された際に、前記施肥原動軸と上下伝動軸との位置ずれを生じ難くすることができ、多少上下位置がずれても施肥原動軸と上下伝動軸とが当接することにより、離接方向の位置ずれをある程度許容することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係る実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1に、本発明の第1実施形態に係る施肥ユニット100が適用された田植機Aの側面図を示す。
【0021】
まず、図1を参照しつつ、前記田植機Aの全体構成について説明する。
該田植機Aは、田植機本機1と、該田植機本機1の後方に付設される植付装置3と、前記植付装置3の前方に位置するように前記田植機本機1の後部に付設される施肥ユニット100とを備えている。
【0022】
前記田植機本機1は、図1に示すように、車体フレーム5と、該車体フレーム5の前部に載置される駆動源6と、該駆動源6に作動連結された状態で該駆動源6の後方に配設されるミッションケース8と、該ミッションケース8の車輌幅方向両側に配設された一対のフロントアクスルケース9と、該一対のフロントアクスルケース9に前車軸10Aを介してそれぞれ支持された一対の水田走行用前輪10と、前記ミッションケース8の後部に連結フレーム11を介して連結されるリヤアクスルケース12と、該リヤアクスルケース12の車輌幅方向両側に後車軸13Aを介して支持された一対の水田走行用後輪13とを備えている。
【0023】
さらに、該田植機本機1は、前記駆動源6を覆うボンネット7と、前記ミッションケース8を覆うように前記車体フレーム5上に張設された車体カバー14と、前記車体カバー14上に備えられた運転席21と、運転席21の前方で且つ前記ボンネット7の後部に配設された操向ハンドル20と、前記ボンネット7の車輌幅方向両側に設けられた予備苗載台50とを備えている。
【0024】
前記車体カバー14は、前記ボンネット7の車輌幅方向両側に配置された補助ステップ15と、前記ボンネット7の後方に配置された主ステップ16と、前記主ステップ16の後方に配置された運転席ステップ17と、前記運転席ステップ17の後方に配置された後方ステップ18とを備えている。
なお、前記運転席ステップ17及び前記後方ステップ18は、前記車体フレーム5に立設された後部フレーム25を介して設けられている。
【0025】
前記植付装置3は、植付ケース38と、苗載台33と、該苗載台33に載置された苗マットを下方へ搬送させ得るように該苗載台に装着された苗送りベルト(図示せず)と、前記植付ケース38に回転可能に支持されたロータリケース31と、該ロータリケース31に支持された爪ケース32であって、植付爪を有する爪ケース32とを備えている。
【0026】
本実施の形態においては、前記植付装置3は、1条分の苗マットを載置可能な4条用苗載台33が車輌幅方向に4台並設された4条用とされている。
前記植付ケース38の車輌幅方向両側に前記ロータリケース31が一対設けられている。
即ち、本実施の形態においては、前記植付装置3は、2条用の植付ケース38を2台有し、且つ、前記ロータリケース31を4台有している。
【0027】
図2に、本実施形態の施肥ユニット100近傍の一部断面を含む概略左側面図を示す。また、図3及び図4に、本実施形態の施肥ユニット100近傍の後方斜視図及び正面図を示す。
前記植付装置3は、図1及び図2に示すように、前記駆動源6からの回転動力を伝動する駆動出力軸110に作動連結された状態で前記田植機本機1に設けられた植付用PTO軸111に作動連結される植付入力軸(図示せず)を有する植付駆動ケース26と、車輌幅方向に延びるように前記植付駆動ケース26に連結された横パイプケースであって、前記植付入力軸に作動連結される植付駆動軸が内挿された横パイプケース(図示せず)と、前記横パイプケースに立設された左右一対のサイドフレーム34と、前記左右一対のサイドフレーム34の上部間を連結するように車輌幅方向に延びるローリングフレーム(図示せず)とをさらに備えている。
【0028】
さらに、前記植付装置3は、前記植付ケース38の下方に配設されたセンターフロート35及びサイドフロート36を有している。
【0029】
斯かる構成の植付装置3は、前記車体フレーム5と前記植付駆動ケース26との間に介挿された昇降リンク機構2を介して、前記田植機本機1に対して昇降自在に連結されている。
詳しくは、該昇降リンク機構2は、前記機体フレーム5と前記植付駆動ケース26との間に延びる昇降リンク27と、該昇降リンク27と前記連結フレーム11の間に介挿された昇降用油圧シリンダ28とを有している。
斯かる構成を備えることにより、前記昇降用油圧シリンダ28を進退動作させることにより、前記植付装置3は田植機本機1に対して昇降されるようになっている。
【0030】
本実施形態の施肥ユニット100は、図1〜図4に示すように、前記運転席21と前記苗載台33との間に位置するように、施肥フレーム39を介して前記車体フレーム5に支持されている。
【0031】
前記施肥ユニット100は、前記施肥フレーム39に支持された施肥装置130と、前記施肥装置130から繰り出された肥料を圧送するターボブロワ型の施肥送風機140とを備えている。
【0032】
前記施肥ユニット100は、田植機Aの植付条数に応じた複数の前記施肥装置130を備えており、各施肥装置130から繰り出される肥料を単一の前記施肥送風機140によって圧送し得るように構成されている。
具体的には、前記施肥ユニット100は、前記構成に加えて、前記施肥フレーム39に車輌幅方向に沿って固定された前記エア配管150を備えている。前記エア配管150は、複数の前記施肥装置130に流体接続されており、田植機本機1の幅方向第1側(左側)となる一端側に前記施肥送風機140からの搬送風を受け入れる開口112を有し且つ田植機本機1の幅方向第2側(右側)となる他端側が閉塞されていて、前記施肥送風機140が該エア配管150を介して複数の前記施肥装置130から繰り出された肥料を圧送するようになっている。
なお、本実施の形態においては、前記田植機は4条型とされている。従って、前記施肥ユニット100は、前記施肥装置130を4台備えている。
【0033】
複数の前記施肥装置130は、収容する肥料を供給し得るように構成されたものであり、図1及び図2に示すように、前記運転席21の後方に車輌幅方向に沿って並設されていて、何れも同様の構成とされている。
【0034】
図5に、前記施肥装置130の要部分解斜視図を示す。
本実施形態における施肥装置130は、上端及び下端に上方開口131a及び下方開口131bが設けられたホッパ131と、前記ホッパ131の下方開口131bに接続された施肥ケース135と、前記施肥ケース135内に収容される繰り出し機構136と、前記施肥ケース135における後述する下ケース45の内周面に付着した肥料を払い落とすクリーナー機構138と、一端部のエア受入開口133a及び他端部の肥料吐出開口133bの間の中間領域133cが前記繰り出し機構136の下方(さらには前記クリーナー機構138の下方)において前記施肥ケース135の下端に接続された接続管133と、基端部が前記接続管133の肥料放出口として作用する前記他端部133bに連通され且つ先端部が対応する前記フロート35,36の側方に位置された施肥ホース134とを備えている。
なお、前記接続管133は、対応する施肥ケース135に対して一体形成又は別体形成される。
【0035】
前記ホッパ131は、肥料を収容するものであり、下方開口131bが接合部材(図示せず)を介して前記施肥ケース135の上端135aに接離可能に連結されている。前記複数のホッパ131の上端部には、前記ホッパ131の上方開口131aを一体的に覆う蓋部材113によって閉塞可能とされている。なお、蓋部材113は、ホッパ131毎に設けられることとしてもよい。
【0036】
前記施肥ケース135は、前記ホッパ131の下方開口131bに接続されることで該ホッパ131内の粉粒状の肥料を導入できる肥料受け口44(図5参照)及び該肥料受け口44に連通される肥料供給口41(施肥ケース135の下方開口)を有するものであり、前記肥料受け口44を有する上ケース43と、前記肥料供給口41を有する漏斗状(下窄まり状)の下ケース45とを有している。前記施肥ケース135の下方開口である前記肥料供給口41は、前記繰り出し機構135より下方に位置している。前記上ケース43及び前記下ケース45は、パッキン(図示せず)を介して着脱可能に連結されている。なお、本実施の形態おいては、前記ホッパ131、前記上ケース43及び前記下ケース45は、透過性部材によって形成されている。
【0037】
本実施形態における施肥ユニット100は、前記施肥装置130が前記繰り出し機構136及び前記ホッパ133を含む上方側アッセンブリ114と下方側アッセンブリ115とに分離可能とされ、複数の前記上方側アッセンブリ114は、田植機本機1の幅方向第2側に関し最も外方側に位置する最外方(右端)の施肥装置130より幅方向外方(右方)において田植機本機1の前後方向に沿った回動支点116回りに一体的に回動可能とされている。
本実施形態において、前記複数(4つ)の上方側アッセンブリ114は、ホッパ131のそれぞれが田植機本機1の幅方向に連結された状態で一体的に固定されることにより一体化された上方側アッセンブリ群118を形成しており、前記複数の下方側アッセンブリ115は、前記施肥フレーム39に一体的に固定されることにより一体化された下方側アッセンブリ群119を形成している。
図6及び図7に、本実施形態の施肥ユニット100の上方側アッセンブリ114を分離させた際の施肥ユニット100近傍の前方斜視図及び正面図を示す。図6においては上方側アッセンブリ群118が水平位置から所定の傾斜位置に回動された状態を示し、図7においては上方側アッセンブリ群118が水平位置から垂直位置に回動された状態を示している。また、図6においては、前記ホッパ131上方の蓋部材113を省略している。
【0038】
本実施形態においては、図4及び図5に示すように、前記施肥送風機140が位置する側とは反対側の田植機本機1の幅方向第2側(右側)において、田植機本機1の前後方向に沿った前記回動支点116が前記施肥フレーム39に支持されており、前記右端の施肥装置130における前記ホッパ131の幅方向外方の側面には、先端部が前記回動支点116の両端側においてそれぞれ軸支される前後一対の回動支持部材117が設けられており、前記複数のホッパ131が連結された状態で一体的に回動支点116回りに回動可能とされている。
前記施肥送風機140とは反対側に回動支点116を設けることにより、前記上方側アッセンブリ群118回動時(残留肥料排出時)において施肥送風機140が邪魔することのないように施肥送風機140を設置することができる。
本実施形態において、前記上方側アッセンブリ群114は、前記上ケース43及び前記繰り出し機構136を含み、前記下方側アッセンブリ115は、前記下ケース45を含んでいる。
【0039】
また、前記施肥ユニット100は、田植機本機1の幅方向第1側に関し最も外方側に位置する左端の施肥装置130における前記前記ホッパ131の車輌前方の側面と施肥フレーム39との間に保持機構(キャッチクリップ)120を備えており、前記上方側アッセンブリ114及び前記下方側アッセンブリ115が連結された状態で保持される。
従って、施肥作業中(連結時)に上方側アッセンブリ114及び下方側アッセンブリ115がずれたり外れたりすることにより施肥作業の効率が悪化することを防止することができる。
【0040】
上記構成の施肥ユニット100によれば、図6及び図7に示すように、連結されて一体となった前記複数の施肥装置130に設けられている前記繰り出し機構136及びホッパ131を含む複数の上方側アッセンブリ114は、田植機本機1の幅方向第2側に関し最も外方側に位置する右端の施肥装置130より幅方向外方において田植機本機1の前後方向に沿った回動支点116回りに一体的に回動されることにより、複数の下方側アッセンブリ115と分離される。
本実施形態においては、田植機本機1の幅方向第1側に関し最も外方側に位置する左端の施肥装置130におけるホッパ131の側面に把持部121が設けられており、前記保持機構120を解除した状態で、この把持部121を掴んで上方へ引き上げることにより、前記上方側アッセンブリ群118が前記回動支点116回りに回動される。
【0041】
本実施形態においては、前記複数の上方側アッセンブリ114(上方側アッセンブリ群118)を前記回動支点116回り所定角度で係止する係止機構122を備えている。
具体的には、図6及び図7に示すように、所定の前記ホッパ131の前側面に軸支された係止ロッド122aと、田植機本機1の幅方向に沿って配設されている前記施肥フレーム39に前記幅方向に沿った所定箇所に複数設けられた係止フック122bとを有し、前記係止ロッド122aは、前記複数の係止フック122bに選択的に係合可能とされている。
【0042】
この場合、上方側アッセンブリ群118は、係止機構122により回動支点116回り所定角度で係止される。前記係止ロッド122aと係合される前記係止フック122bを変更することにより、係止角度を変更することができる。
従って、残留肥料を排出させる際に、上方側アッセンブリ群118を作業者が保持する必要がなく、作業者の労力をより低減させることができる。
【0043】
本実施形態において、一の施肥装置130における前記ホッパ131の肥料収容空間と隣接する他の施肥装置における前記ホッパの肥料収容空間とは、図6に示すように、肥料流通可能とされており、前記右端の施肥装置130における前記ホッパ131には、前記回動支点116に近接する側の側面にキャップ123(図2参照)によって開放又は閉塞される肥料排出口124が設けられている。
【0044】
より具体的には、前記ホッパ131は、図2及び図6に示すように、前記上方開口131aが蓋部材113によって閉塞される上部領域131cと、前記上部領域131cから下方へ延び、下端部に下方開口131bが設けられた下部領域131dであって、下方へ行くに従って縮径された下方領域131dとを有しており、前記上部領域131cにおいて、隣接する他のホッパ131の肥料収容空間と互いに肥料流通可能な切り欠き131eが設けられている。
また、前記肥料排出口124は、前記上部領域131cに設けられた第1開口124aと前記下部領域131cに設けられた第2開口124bとを含んでいる。前記第1開口124aは、前記上部領域131cの車輌幅方向第2側を向く側面(右側面)に設けられ、前記第2開口124bは、前記下部領域131dの車輌幅方向第2側を向く側面(右側面)に設けられている。
前記第1及び第2開口124a,124bは、図6に示すように、それぞれ外方に向けて肥料排出ノズル125a,125bを有し、ホッパ131の肥料収容空間内側にキャップ123(第2開口124bのキャップは図示されていないが同様の構成を有する)が着脱可能に取り付けられている(図2参照)。
前記肥料排出ノズル125a,125bを設けることにより、残留肥料を排出し易くすることができるとともに、施肥作業時において内側からキャップ123を装着することにより、施肥作業時において肥料が肥料排出ノズル125a,125bに侵入することを防止し、施肥作業において肥料を効率的に使用することができる。
【0045】
以上のように、一の施肥装置130における前記ホッパ131の肥料収容空間と隣接する他の施肥装置130における前記ホッパ131の肥料収容空間とが肥料流通可能とされているため、前記複数の上方側アッセンブリ114(上方側アッセンブリ群118)を前記回動支点116回りに一体的に回動させた際、当該回動において最も下方に位置する前記右端の施肥装置130における前記ホッパ131に向けて他の施肥装置130のホッパから順次残留肥料が流れ込む。そして、施肥作業時においては前記右端の施肥装置130におけるホッパ131の回動支点116に近接する側の側面(右側面)にキャップ123によって閉塞されている肥料排出口124を開放することにより、前記右端の施肥装置130に流れ込んだ残留肥料を前記肥料排出口124から排出させる。
【0046】
ここで、肥料排出口124は、前記右端の施肥装置130におけるホッパ131の前記上部領域131c及び前記下方領域131dのそれぞれに設けられているため、残留肥料が多い場合には、まず、図6に示すように、前記上方側アッセンブリ群118を回動支点116回り所定角度だけ一体的に回動させることにより、前記下方領域131dに設けられた第2開口124bから残留肥料を排出させる。この後、前記上方側アッセンブリ群118を回動支点116回りにさらに回動させて傾斜をきつくする(例えば、図7に示すように、略垂直にする)ことにより、前記第2開口124bに代えて又は加えて前記上方領域131cに設けられた第1開口124aから残留肥料を排出させる。
【0047】
このように、施肥装置130のうち肥料が残留する上方側アッセンブリ114を下方側アッセンブリ115と分離して、最外方の施肥装置130より幅方向外方において田植機本機1の前後方向に沿った回動支点116回りに一体的に回動させることにより、複数の上方側アッセンブリ114を一体的に傾斜させて残留肥料をホッパ131側から排出させることができるため、繰り出し機構136近傍に残留している肥料を含めて施肥装置130内の残留肥料を最大限取り除くことができる。しかも、残留肥料の排出作業時に排出用ホースを装着する必要がないため、容易且つ短時間に残留肥料の排出作業を行うことができる。
また、車輌幅方向に関して前記回動支点116が設けられる側のホッパ131に肥料排出口124を設けることにより、前記複数の施肥装置130における残留肥料を肥料排出口124から一括排出することができ、残留肥料の排出作業をより容易且つ短時間に行うことができるとともに、施肥ユニット100の構成をより簡単に構成することができる。
しかも、開口角度の異なる前記肥料排出口124(124a,124b)を設けることにより、回動角度が小さい状態で残留肥料をある程度排出させた上で、軽くなった上方側アッセンブリ114の回動角度をより大きくして繰り出し機構136近傍に残留している肥料を含む複数の施肥装置130内の残留肥料を最大限排出させることにより、残留肥料が多く上方側アッセンブリ114の重量が重い場合であっても作業者の労力を可及的に低減させることができる。
【0048】
なお、本実施形態の構成においては、前記上方側アッセンブリ114を回動支点116回りに回動させることにより、施肥送風機140等からホッパ131内に搬送風を導入しなくても前記繰り出し機構136に滞留している残留肥料を効果的に排出することができるが、前記搬送風を導入することにより、残留肥料のより効果的な排出が可能である。
即ち、本実施形態においては、図6に示すように、前記田植機本機1の幅方向第2側最外方(右端)に位置する施肥装置130におけるホッパ131の前記回動支点116に近接する側の側面に設けられた第2端側開口である前記肥料排出口124とは別に、前記田植機本機1の幅方向第1側最外方(左端)に位置する施肥装置130におけるホッパ131に設けられた第1端側開口126が設けられている。前記第1端側開口126は、前記左端の施肥装置130におけるホッパ131の幅方向第1側を向く側面(左側面)に設けられている。なお、図示しないが、この第1端側開口126も前記キャップ123と同様のキャップにより閉塞可能とされている。
【0049】
この場合、前記施肥フレーム39に連結された前記施肥送風機140と田植機本機1の幅方向同じ側に、前記第1端側開口126が位置される。
従って、図9に示すように、第1端側開口126に施肥送風機140を接続パイプ127を介して接続することにより、前記第1端側開口126を前記施肥送風機140からの搬送風の搬送風受入口として利用することにより、特に、前記繰り出し機構136に滞留している残留肥料に対して前記肥料排出口124へと圧送して効果的に排出することができる。
この際、前記施肥送風機140は、前記施肥フレーム39に対して上下に沿った回動軸141回りに回動することにより前記エア配管150と離接可能に構成されており、前記エア配管150から分離したことにより開口されている前記施肥送風機140の搬送風出口142に前記接続パイプ127の一端部を接続するとともに、前記第1端側開口126に前記接続パイプ127の他端部を接続することにより、前記施肥送風機140の搬送風を前記ホッパ131内に導入することができる。
【0050】
ここで、前記施肥装置100の各構成についてより具体的に説明する。前記施肥ケース135の前記上ケース43の上部には、前記肥料受け口44の車輌後方に隣接して収納部48が設けられており、後述する横伝動軸160が貫通する横軸受部46と、枢軸としての後述する繰り出し駆動軸55が貫通する縦軸受部47とを備えている。この収納部48には、前記横伝動軸160に取り付けられた傘歯車91と前記繰り出し駆動軸55上端部に取り付けられた傘歯車75とが噛み合わされた状態で内装されており、上開口部にはゴム等の弾性を有する合成樹脂製の蓋体49(図2)で封止されている。
【0051】
前記繰り出し機構136は、図5に示すように、駆動源6に作動連結され、略上下方向に沿った回転軸線回りに回転駆動される繰り出し駆動軸55と、前記繰り出し駆動軸55が挿通される中央孔51aを有し、前記回転軸線回り回転不能な状態で前記上ケース43の内部空間を上下に分離するように該上ケース43に固定される上側固定ディスク体51であって、前記回転軸線を基準にして周方向所定範囲(ここでは略半周)に亘って上下に貫通された上側スリット54が形成された上側固定ディスク体51と、前記上側固定ディスク体51より下方位置において、前記回転軸線回り回転不能な状態で前記上ケース43の内部空間を上下に分離するように該上ケース43に固定される下側固定ディスク体58であって、前記繰り出し駆動軸55が挿通される中央孔58aを有し、前記回転軸線を基準にして前記上側スリット54とは周方向に異なる位置に上下に貫通された下側スリット59が形成された下側固定ディスク体58と、前記繰り出し駆動軸55によって回転軸線回りに回転される状態で前記上側及び下側固定ディスク体51,58の間に介挿される目皿体56であって、上下に貫通する通過孔57が形成された目皿体56とを備えている。
前記目皿体56の通過孔57は、前記上側固定ディスク体51の周方向に延びる前記上側スリット54と同じ回転半径位置に対応する位置に周方向に沿って全周に亘って複数設けられている。
【0052】
前記繰り出し駆動軸55は、横断面視矩形状に形成された貫通部が、前記上側固定ディスク体51、前記目皿体56及び前記下側固定ディスク体58における中央孔51a,56a,58aを貫通して下方に延びており、これらのうち前記目皿体56に形成された平面視矩形状の中央孔56aにのみ係合している。これにより、前記繰り出し駆動軸55の回転にて該繰り出し駆動軸55と前記目皿体56とが一体的に回転することができる。このように前記目皿体56を回転させることで、前記上ケース43の前記肥料受け口44から前記上側固定ディスク体51の前記上側スリット54を介して前記目皿体56の前記通過孔57に到来してくる肥料を前記下側固定ディスク体58の前記下側スリット59に移動させて、前記下ケース45へ定量落下させることができる。
【0053】
前記クリーナ機構138は、前記下ケース45に固定されるクリーナ支持部材66であって、前記回転軸線と同軸上に上下に貫通する中央孔66aが設けられ且つ前記中央孔66aの径方向外方に上方を向く支持面66bが設けられたクリーナ支持部材66と、前記中央孔66aに回転軸線回り回転自在に挿通される軸部64a及び前記軸部64aの上端側において該軸部64aから径方向外方へ延びるフランジ部65を有し、上端部が前記繰り出し駆動軸55の下端部の下端係合部55aに着脱可能且つ回転軸線回り相対回転不能に連結されるクリーナ駆動軸64と、下端部が前記支持面66bに係止され且つ上端部が前記フランジ部65に係止されたコイルスプリング67と、前記クリーナ駆動軸64の下端部に連結されたクリーナ部材69とを備えている。
【0054】
さらに説明すると、前記クリーナー支持部材66は、前記下ケース45の上端部内側において対向するように設けられた2つの固定部45aに取り付けられている。前記クリーナー部材69は、前記クリーナー駆動軸64の軸線回りの回転に伴って前記下ケース45の内周面上を摺動するような略鉤状の形状とされている。前記クリーナー駆動軸64は、上端部に前記繰り出し駆動軸55の下端係合部55aと係合される被係合部64aを有しており、前記下ケース45内の前記固定部45a間に装架された前記クリーナー支持部材66を貫通している。このクリーナー駆動軸64は、上端寄りに前記フランジ部材65が設けられている。また、前記クリーナー駆動軸64は、前記フランジ部材65と前記クリーナー支持部材66との間において、当該クリーナー駆動軸64の外周に嵌まる前記コイルスプリング67が介設されていて、前記下ケース45に下端部が保持された前記コイルスプリング67の弾性付勢力で、前記フランジ部材65を介して前記繰り出し駆動軸55に押し付けられることにより、上端被係合部64aが前記繰り出し駆動軸55の下端係合部55aに係合され、且つ、前記繰り出し駆動軸55とともに回転するようになっている。
【0055】
さらに、前記クリーナー駆動軸64の下端部には、既述したように、略鉤状の前記クリーナー部材69が取り付けられている。これにより、前記クリーナー部材69は、前記繰り出し駆動軸55の回転による前記クリーナー駆動軸64の回転に連動して前記下ケース45の内周面に略沿うように回転し、前記下ケース45の内周面に付着した肥料を払い落とすことができ、従って、肥料詰まりを確実に防ぐことができる。
【0056】
本実施形態においては、施肥ケース135における前記上ケース43及び前記繰り出し機構136が上方側アッセンブリ114に含まれ、施肥ケース135における前記下ケース45及び前記クリーナ機構138が下方側アッセンブリ115に含まれる。従って、施肥装置130の前記繰り出し機構136の前記下側固定ディスク体58より上方にある部分が前記回動支点116回りに回動されることとなる。
残留肥料は、前記目皿体57又は前記下側固定ディスク体58より上方位置に残留するため、前記下側固定ディスク体58より上方位置に存在する部分を上方側アッセンブリ114として下方側アッセンブリ115と分離して傾斜させることにより、残留肥料の排出を有効に行うことができる。
【0057】
前記接続管133は、図2に示すように、前記中間領域133cにおいて上方開口133dを有し、前記肥料供給口41からの肥料を受けるように配設されている。また、前記接続管133は、前記エア受入開口133aが前記エア配管150に流体接続されており、前記肥料吐出開口133bが前記施肥ホース134に流体接続されている。
上記構成において、前記施肥送風機140からの搬送風を田植機本機1の幅方向に沿って配設された前記エア配管150を通じて当該エア配管150に連通されるエア受入開口133aから接続管133内に送り込む。接続管133内に送り込まれた搬送風の圧録により、前記繰り出し機構136から繰り出され、前記接続管133の上方開口133dから接続管133内に供給される肥料を圧送して肥料吐出開口133bから前記施肥ホース134へと吐出させる。なお、前記接続管133は、本実施の形態においては、前記施肥ケース135の前記下ケース45と一体的に形成されている。
【0058】
本実施形態における上ケース43には、前記横伝動軸160から前記複数の施肥装置100における前記繰り出し駆動軸55への動力伝達をそれぞれ個別に係合又は遮断させる複数のユニットクラッチ151が設けられている。前記複数のユニットクラッチ151には、それぞれ個別に操作するための複数の操作ワイヤ152が接続されており、前記運転席21近傍から前記複数のユニットクラッチ151をそれぞれ個別に人為操作可能としている。
本実施形態においては、前記横伝動軸160に取り付けられた傘歯車91が当該横伝動軸160回り相対回転不能且つ軸線方向移動可能に構成されており、操作ワイヤ152の引張操作によってユニットクラッチ151が前記横伝動軸160回りに回動することにより、前記傘歯車91が軸線方向に移動して前記繰り出し駆動軸55に取り付けられた傘歯車75との係合が解除可能となっている。
【0059】
この場合、複数の操作ワイヤ152を個別に操作することにより、複数のユニットクラッチ151がそれぞれ個別に作動し、横伝動軸160から複数の施肥装置100における繰り出し駆動軸55への動力伝達がそれぞれ個別に係合又は遮断される。
従って、複数の操作ワイヤ152を運転席21から操作することにより、複数の施肥装置100における繰り出し駆動軸55への動力伝達をそれぞれ個別に係合又は遮断することができる。
【0060】
前記複数の操作ワイヤ152は、一端部が対応するユニットクラッチ151に作動連結された状態で前記回動支点116の近傍を介して田植機本機1の運転席21へ向かうように配設されている。
これにより、繰り出し機構136を含む上方側アッセンブリ114における回動支点116回りの回動の前後において、ユニットクラッチ151から運転席21までの操作ワイヤ152の必要長がほとんど変化しないため、上方側アッセンブリ114の回動支点116回りの回動に対して操作ワイヤ152が干渉することを防止することができる。
【0061】
前述の通り、本実施の形態において、前記施肥ユニット100は、車輌幅方向に並設された4台の前記施肥装置130を有している。
そして、各施肥装置130は、車輌幅方向に沿って配設された前記横伝動軸160と前記駆動出力軸110とが作動連結されることにより前記駆動源6の回転動力が伝えられる。
図8に、本実施形態に係る施肥ユニット100の伝動機構近傍における拡大斜視図を示す。
【0062】
詳しくは、前記施肥ユニット100は、図8に示すように、駆動源6に駆動出力軸110を介して作動連結された状態で上下方向に延びる施肥原動軸99と、下端部が前記施肥原動軸99の上端部に脱着可能且つ軸線回り回転不能に連結される上下伝動軸153と、前記上下伝動軸153に作動連結された状態で田植機本機1の幅方向に延びる前記横伝動軸160であって、前記複数の施肥装置130における前記繰り出し機構136の繰り出し駆動軸55がそれぞれ作動連結される横伝動軸160とを備えている。
本実施形態においては、前記上下伝動軸153と前記横伝動軸160とは、前記上下伝動軸153に相対回転不能に設けられた傘歯車154と前記横伝動軸160に相対回転不能に設けられた傘歯車155とが噛合することにより作動連結されている。また、本実施形態においては、前記施肥原動軸99が複数の回転軸を有し、それぞれが互いに作動連結された状態で田植機本機1に各軸線回り回転可能に支持されている。
【0063】
上記構成により、駆動源6からの回転動力は、駆動源6に作動連結された状態で上下方向に延びる施肥原動軸99及び下端部が前記施肥原動軸99の上端部に脱着可能且つ軸線回り回転不能に連結される上下伝動軸153に伝わり、上下伝動軸153から当該上下伝動軸153に作動連結された状態で田植機本機1の幅方向に延びる横伝動軸160に伝わる。横伝動軸160には、前述のように、前記複数の施肥装置100における繰り出し駆動軸55が作動連結されているため、繰り出し駆動軸55が回転することにより、前記繰り出し機構136を回転作動させることができる。
【0064】
本実施形態において、前記施肥ユニット100は、前記上下伝動軸153の下方に位置する前記施肥原動軸99(第1軸に相当)に軸線回り相対回転不能且つ軸線方向移動可能に支持されたカップリング156であって、前記上下伝動軸153(第2軸に相当)に直接又は間接的に軸線回り回転不能に連結されるカップリング156と、前記カップリング156を前記施肥原動軸99の上方に位置する前記上下伝動軸153に向けて付勢する付勢部材(ここでは前記施肥原動軸99と略同軸に配設されたコイルスプリング)157とを備え、前記カップリング156を前記付勢部材157の付勢力に抗して前記上下伝動軸153から離間する方向(下向き)に押動することにより、前記施肥原動軸99から前記上下伝動軸153への動力伝達が遮断可能に構成されている。
【0065】
さらに、前記施肥ユニット100は、略水平な枢支軸158回り回動可能に支持されたクラッチ作動部材159であって、前記枢支軸158回り一方側(下方側)へ回動されると前記カップリング156を前記付勢部材157の付勢力に抗して前記上下伝動軸153から離間させるように下方側へ押動するクラッチ作動部材159と、基端部が前記クラッチ作動部材159に連結されたクラッチ作動アーム163とを備えている。
【0066】
本実施形態において、前記施肥ユニット100は、運転席21後方に前記クラッチ作動部材159の枢支軸158に対して略平行に設けられたプレート部材164を有し、前記プレート部材164は、前記クラッチ作動アーム163の自由端部を係止可能な係止機構165を有しており、前記係止機構165は、前記クラッチ作動アーム163の自由端部の回動方向(上下方向)に並列して形成された係止位置165a,165bを備えている。前記クラッチ作動アーム163の自由端部は、車輌前方に延び、前記プレート部材164の係止機構165における係止位置165a,165bの何れか一方に選択的に係止可能に構成されている。
【0067】
上記構成により、施肥原動軸99に軸線回り相対回転不能且つ軸線方向移動可能に支持されたカップリング156が上下伝動軸153に直接又は間接的に軸線回り不能に連結されており、前記施肥原動軸99の回転動力が前記上下伝動軸153に伝えられる。前記カップリング156は、付勢部材157により第2軸に向けて付勢されるため、前記連結(クラッチ係合状態)が保持される。このとき、クラッチ作動アーム163は、プレート部材164における係止機構165の係止位置(クラッチ係合位置)165aに係止されている。
前記施肥原動軸99及び上下伝動軸153の連結時において、クラッチ作動アーム163を人為操作することにより、当該クラッチ作動アーム163の基端部に連結されたクラッチ作動部材159を略水平な枢支軸158回り一方側(下方側)へ回動させると、前記クラッチ作動部材159が前記カップリング156を前記付勢部材157の付勢力に抗して上下伝動軸153から離間させる下方側へ押動し、施肥原動軸99と上下伝動軸153との連結が解除され、動力伝達が遮断される。このとき、クラッチ作動アーム163を前記係止機構165の係止位置(クラッチ遮断位置)165bに係止させることにより、クラッチ遮断状態が保持される。
従って、クラッチ作動アーム163を人為操作することにより、複数の施肥装置100における繰り出し機構136への動力伝達の係合/遮断を容易に一括操作することができる。
なお、前記係止位置165a,165bはそれぞれ、前記クラッチ作動部材159を介して前記クラッチ作動アーム163に生じる前記付勢部材157の付勢力の方向(上方)に凸となる形状を有しており、前記付勢部材157の付勢力により、前記係止位置165a,165bにおいて前記クラッチ作動アーム163の係止状態が保持される。
【0068】
ここで、前記複数の施肥装置130に設けられている前記繰り出し機構136及びホッパ131を含む複数の上方側アッセンブリ114(上方側アッセンブリ群118)は、前記上下伝動軸153及び前記横伝動軸160とともに前記回動支点116回りに一体的に回動されることにより、下方側アッセンブリ115(下方側アッセンブリ群119)と分離される。前記カップリング156は、前記施肥原動軸99に支持されているため、当該カップリング156、前記クラッチ作動部材159及び前記クラッチ作動アーム163は、何れも前記上側アッセンブリ群118とは一体的に回動しない。
前記上方側アッセンブリ群118を前記下方側アッセンブリ群119に対して分離する際に、上下方向に延びる施肥原動軸99と上下伝動軸153とが分離される。このため、繰り出し機構136を作動させる伝動経路において、当該伝動経路の軸線方向と分離方向とが略同じ方向(上下方向)となるため、上方側アッセンブリ群118と下方側アッセンブリ群119とが接合された際に、前記施肥原動軸99と上下伝動軸153との位置ずれを生じ難くすることができ、多少上下位置がずれても施肥原動軸99と上下伝動軸153とが当接することにより、離接方向の位置ずれをある程度許容することができる。
また、前記上方側アッセンブリ群118を前記下方側アッセンブリ群119に対して分離する際には、前記カップリング156を前記付勢部材157の付勢力に抗して前記上下伝動軸153から離間する方向に押動して動力伝達を遮断した上で上方側アッセンブリ群118を回動支点116回りに回動させる。
【0069】
従って、このようなカップリング156を用いることにより、上方側アッセンブリ群118及び下方側アッセンブリ群119の連結時においては、複数の施肥装置130における繰り出し機構136への動力伝達における損失を防止することができる一方で、上方側アッセンブリ群118及び下方側アッセンブリ群119の分離時においては、施肥原動軸99及び上下伝動軸153間の連結を容易に解除することができる。
さらに、クラッチ作動アーム163、クラッチ作動部材159及びカップリング156を上方側アッセンブリ群118とともに回動支点116回りに回動させる必要がないため、クラッチ操作構造をより簡略化することができる。
【0070】
以上、本発明に係る第1実施形態における施肥ユニット100について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良、変更、修正が可能である。
【0071】
例えば、上記第1実施形態においては、前記上方側アッセンブリ114が前記上ケース43及び前記繰り出し機構136を含み、下方側アッセンブリ115が前記下ケース45を含んでいる態様について説明したが、上側アッセンブリが下ケース45を含む施肥ケース135全体を含み、下側アッセンブリが接続管133を含む構成としてもよい。
即ち、上記構成の施肥装置101は、施肥ケース135、繰り出し機構136及びホッパ131を含む上方側アッセンブリ1140と接続管133を含む下方側アッセンブリ1150とに分離可能とされ、複数の前記上方側アッセンブリ1140は、田植機本機1の幅方向に関し最も外方側に位置する最外方(右端)の施肥装置100より幅方向外方において田植機本機1の前後方向に沿った回動支点116回りに一体的に回動可能とされている。
【0072】
図10に、本発明の第2実施形態に係る施肥ユニット101が適用された田植機Aにおいて上方側アッセンブリ1140を分離させた際の施肥ユニット101近傍の背面図を示す。また、図11に、図10の状態における下側アッセンブリ1150近傍の上方斜視図を示す。第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
【0073】
本実施形態においても、施肥装置100のうち肥料が残留する複数の上方側アッセンブリ1140(上方側アッセンブリ群1180)を肥料が残留しない下方側アッセンブリ1150(下方側アッセンブリ群1190)と分離して、最外方の施肥装置100より幅方向外方において田植機本機1の前後方向に沿った回動支点116回りに一体的に回動させることにより、複数の上方側アッセンブリ1140を一体的に傾斜させて残留肥料をホッパ131側から排出させることができるため、繰り出し機構136近傍に残留している肥料を含めて施肥装置100内の残留肥料を最大限取り除くことができる。しかも、残留肥料の排出作業時に排出用ホースを装着する必要がないため、容易且つ短時間に残留肥料の排出作業を行うことができる。
【0074】
本実施形態においては、さらに好ましい態様として、図11に示すように、前記接続管133の上方開口133dには、前記上方側アッセンブリ1140を前記下方側アッセンブリ1150に連結させる際に前記施肥ケース135の下端部が突入することを許容し、且つ、前記上方側アッセンブリ1140を前記回動支点116回りに上方へ回動させると前記上方開口133dを実質的に閉塞する弾性の弁構造体166が設けられている。
【0075】
より具体的には、前記弁構造体166は、基端部が前記上方開口133dの周縁部に位置し且つ自由端部が前記基端部から前記上方開口133dの径方向内方へ延びる複数の弾性片166aを有している。
【0076】
前記弁構造体166の複数の弾性片166aは、外部からの力が作用されない状態において、互いの共働下に前記上方開口133dを実質的に閉塞する姿勢をとっている。
そして、上方側アッセンブリ1140と下方側アッセンブリ1150との連結時においては、接続管133の上方開口133dが施肥ケース135の下端部に突入し、両者が連通される。このように前記施肥ケース135の下端部が前記上方開口133d内に突入する際には前記弁構造体166の自由端部が前記上方開口133d内において下方へ移動するように弾性変形し、両者の連通が許容される。
一方、上方側アッセンブリ1140が回動支点116回りに回動して下方側アッセンブリ1150と分離されると、接続管133の上方開口133dが当該上方開口133dに設けられた弾性の弁構造体166により実質的に閉塞される。即ち、前記施肥ケース135の下端部が前記接続管133の上方開口133dから分離されると前記弁構造体166の複数の弾性片166aにおける自己の保有弾性によって前記閉塞姿勢に復帰する。
【0077】
従って、上方側アッセンブリ1140及び下方側アッセンブリ1150の連結時において上方側アッセンブリ1140から下方側アッセンブリ1150への肥料の流通を可能としつつ、上方側アッセンブリ1140及び下方側アッセンブリ1150の分離時において下方側アッセンブリ1150の接続管133の上方開口133dを閉塞することにより、前記分離時において、前記上方開口133dから異物が侵入することを防止することができる。
【0078】
また、上記第1実施形態においては、上方側アッセンブリ114(上方側アッセンブリ群118)は、右端の施肥装置130より幅方向外方に設けられた回動支点116により一体的に回動される構成を説明したが、両端の施肥装置130のそれぞれ幅方向外方に回動支点を設けて、左右に展開可能に構成してもよい。
図12及び図13に、本発明の第3実施形態に係る施肥ユニット102が適用された田植機Aにおいて上方側アッセンブリ114の一部を分離させた際の施肥ユニット102近傍の前方斜視図及び後方斜視図を示す。
即ち、複数の前記上方側アッセンブリ114のうち田植機本機の幅方向第1側(左側)に位置する上方側アッセンブリ114は互いに一体的に連結されて第1上方側アッセンブリ群1181を形成し、残りの上方側アッセンブリ114は互いに一体的に連結されて第2上方側アッセンブリ群1182を形成しており、前記第1上方側アッセンブリ群1181は、田植機本機1の幅方向第1側最外方(左端)に位置する第1最外方施肥装置130Lより幅方向第1側において田植機本機1の前後方向に沿った第1回動支点1160L回りに回動可能とされ、前記第2上方側アッセンブリ群1182は、田植機本機1の幅方向第2側最外方(右端)に位置する第2最外方施肥装置130Rより幅方向第2側において田植機本機1の前後方向に沿った第2回動支点1160R回りに回動可能とされている。
【0079】
より具体的には、図12及び図13に示すように、田植機本機1の幅方向量端部において、田植機本機1の前後方向に沿った前記第1及び第2回動支点1160L,1160Rが前記施肥フレーム39に支持されており、前記第1最外方施肥装置130Lにおける前記ホッパ131の幅方向外方の側面には、先端部が前記回動支点1160Lの両端側においてそれぞれ軸支される前後一対の回動支持部材1171が設けられるとともに、前記第2最外方施肥装置130Rにおける前記ホッパ131の幅方向外方の側面には、先端部が前記回動支点1160Rの両端側においてそれぞれ軸支される前後一対の回動支持部材1172が設けられており、前記第1及び第2上方側アッセンブリ群1181,1182のそれぞれにおける複数のホッパ131が連結された状態で一体的に回動支点1160L,1160R回りに回動可能とされている。
【0080】
上記構成の施肥ユニットによれば、前記複数の施肥装置130に設けられている前記繰り出し機構136及びホッパ131を含む上方側アッセンブリ114のうち田植機本機1の幅方向第1側に位置する上方側アッセンブリ114で形成される第1上方側アッセンブリ群1181は、田植機本機1の幅方向第1側最外方に位置する第1最外方施肥装置100Lより幅方向第1側において田植機本機1の前後方向に沿った第1回動支点1160L回りに回動されることにより、複数の下方側アッセンブリ115と分離され、前記上方側アッセンブリ114のうち田植機本機1の幅方向第2側に位置する上方側アッセンブリ114で形成される第2上方側アッセンブリ群1182は、田植機本機1の幅方向第2側最外方に位置する第2最外方施肥装置100Rより幅方向第2側において田植機本機1の前後方向に沿った第2回動支点1160R回りに回動されることにより、下方側アッセンブリ115と分離される。
なお、本実施形態においても、第1及び第2上方側アッセンブリ群1181,1182にはそれぞれ、前記第1実施形態の把持部材121と同様の把持部材が設けられていることが好ましい。
【0081】
ここで、横伝動軸160は、前記第1上方側アッセンブリ群1181に対応する第1横伝動軸161と、前記第2上方側アッセンブリ群1182に対応する第2横伝動軸162とを含み、前記第1及び第2横伝動軸161,162は分離可能な状態で軸線回り相対回転不能に連結されている。
即ち、第1及び第2上側アッセンブリ群1181,1182が下方側アッセンブリ115と連結されている際には、前記第1及び第2横伝動軸161,162は、互いに相対回転不能に連結されており、前記第2上側アッセンブリ群1182側に位置する上下伝動軸153からの回転動力を第1および第2上側アッセンブリ群1181,1182の各繰り出し機構136に伝達している。なお、第1及び第2横伝動軸161,162の連結には、第1及び第2横伝動軸161,162の何れか一方に軸線回り相対回転不能且つ軸線方向移動可能に支持されたカップリングであって、前記第1及び第2横伝動軸の何れか他方に直接又は間接的に軸線回り回転不能に連結されるカップリング(図示せず)を設けることが好ましい。
【0082】
このように、施肥装置130のうち肥料が残留する第1及び第2上方側アッセンブリ群1181,1182を下方側アッセンブリ115と分離して、田植機本機1の幅方向両側における最外方の施肥装置130L,130Rよりそれぞれ幅方向外方において田植機本機1の前後方向に沿った第1及び第2回動支点1160L,1160R回りに一体的に回動させることにより、複数の上方側アッセンブリ114を一体的に傾斜させて残留肥料をホッパ131側から排出させることができるため、繰り出し機構136近傍に残留している肥料を含めて施肥装置130内の残留肥料を最大限取り除くことができる。しかも、残留肥料の排出作業時に排出用ホースを装着する必要がないため、容易且つ短時間に残留肥料の排出作業を行うことができる。
加えて、上方側アッセンブリ114を第1及び第2上方側アッセンブリ群1181,1182に分け、幅方向両側にそれぞれ傾斜させることにより、条数の多い仕様の田植機に付設される施肥ユニット100であっても、重量を軽減させることができるとともに、上方側アッセンブリ114の回動時における田植機の全高を低く抑えることができる。
【0083】
本実施形態において、前記第1及び第2上方側アッセンブリ群1181,1182はともに、一の施肥装置130における前記ホッパ131の肥料収容空間と隣接する他の施肥装置における前記ホッパの肥料収容空間とが肥料流通可能とされており、前記第1上方側アッセンブリ群1181における前記第1最外方施肥装置130Lの前記ホッパ131には、前記第1回動支点1160Lに近接する側の側面に第1キャップ1231によって開放又は閉塞される第1肥料排出口1241が設けられ、前記第2上方側アッセンブリ群1182における前記第2最外方施肥装置130Rの前記ホッパ131には、前記第2回動支点1160Rに近接する側の側面に第2キャップ1232によって開放又は閉塞される第2肥料排出口1242が設けられている。
【0084】
より具体的には、前記ホッパ131は、図12及び図13に示すように、ホッパ131の上方開口131aが蓋部材(図示せず)によって閉塞される上部領域131cと、前記上部領域131cから下方へ延び、下端部に下方開口131bが設けられた下部領域131dであって、下方へ行くに従って縮径された下方領域131dとを有しており、前記上部領域131cにおいて、第1及び第2上方側アッセンブリ群1181,1182のそれぞれにおいて隣接する他のホッパ131の肥料収容空間と互いに肥料流通可能な切り欠き131eが設けられている。
また、前記肥料排出口1241,1242は、前記上部領域131cに設けられた第1開口1241a,1242aと前記下部領域131cに設けられた第2開口1241b,1242bとを含んでいる。前記第1開口1241a,1242aは、前記上部領域131cの車輌幅方向第2側を向く側面(右側面)に設けられ、前記第2開口1241b,1242bは、前記下部領域131dの車輌幅方向第2側を向く側面(右側面)に設けられている。
前記第1開口1241a,1242a及び第2開口1241b,1242bは、それぞれ外方に向けて肥料排出ノズル1251a,1252a,1251b,1252bを有し、ホッパ131の肥料収容空間内側に第1及び第2キャップ1231,1232が着脱可能に取り付けられている。
【0085】
前記肥料排出ノズル1251a,1252a,1251b,1252bを設けることにより、残留肥料を排出し易くすることができるとともに、施肥作業時において内側から第1及び第2キャップ1231,1232を装着することにより、施肥作業時において肥料が肥料排出ノズル1251a,1252a,1251b,1252bに侵入することを防止し、施肥作業において肥料を効率的に使用することができる。
【0086】
このように、第1及び第2上方側アッセンブリ群1181,1182において、一の施肥装置130における前記ホッパ131の肥料収容空間と隣接する他の施肥装置130における前記ホッパ131の肥料収容空間とが肥料流通可能とされているため、前記第1及び第2上方側アッセンブリ群1181,1182を前記第1及び第2回動支点1160L,1160R回りに一体的に回動させた際、当該回動において最も下方に位置する前記第1側及び第2側最外方施肥装置130L,130Rにおける前記ホッパ131に向けて他の施肥装置130のホッパから順次残留肥料が流れ込む。そして、施肥作業時においては前記第1及び第2最外方施肥装置130L,130Rにおけるホッパ131の第1及び第2回動支点1160L,1160Rに近接する側の側面に第1及び第2キャップ1231,1232によって閉塞されている第1及び第2肥料排出口1241,1242を開放することにより、前記第1及び第2最外方施肥装置130L,130Rに流れ込んだ残留肥料を前記第1及び第2肥料排出口1241,1242から排出させる。
従って、前記第1及び第2上方側アッセンブリ群1181,1182のそれぞれにおける残留肥料をそれぞれ一方に設けられた肥料排出口1241,1242から一括排出することができる。これにより、複数の施肥装置130のそれぞれに対し排出用パイプを装着する必要がなくなり、残留肥料の排出作業をより容易且つ短時間に行うことができるとともに、施肥ユニット102の構成をより簡単に構成することができる。
なお、本実施形態においては、第1及び第2上方側アッセンブリ群1181,1182のそれぞれにおいて、前記肥料排出口1241,1242とは田植機本機1の幅方向反対側に送風口1261,1262が設けられており、上記第1実施形態と同様に、当該送風口1261,1262より施肥送風機140等による搬送風を用いてホッパ131内の残留肥料を圧送することも可能である。
【0087】
さらに、本実施形態において、前記第1上方側アッセンブリ群1181は、前記施肥送風機140を上下に沿った回動軸141回りに前記エア配管150から離間させた状態で、前記第1回動支点1160L回りに回動可能とされている。
【0088】
この場合、田植機本機1に固定される施肥フレーム39における田植機本機1の幅方向第1側(左側)に施肥送風機140が連結され、第1上方側アッセンブリ群1181は、前記施肥送風機140を上下に沿った回動軸141回りに前記エア配管150から離間させた上で、前記第1回動支点1160L回りに回動させて残留肥料を排出させる。
従って、肥料を風圧で吐出させる施肥送風機140と同じ側に回動支点1160Lを有する第1上方側アッセンブリ群1181を回動させる際には、施肥送風機140を上下に沿った回動軸141回りにエア配管150から離間させた上で第1回動支点1160L回りに回動させることにより、残留肥料排出時に施肥送風機140が邪魔にならないように構成することができる。
なお、前記施肥送風機140を回動軸141回りに回動させる代わりに、施肥送風機140を施肥フレーム39から脱離させることとしてもよい。
【0089】
上記3つの実施形態においては、隣り合うホッパ131の肥料収容空間同士が肥料流通可能とされ、最外方の施肥装置130のホッパ131に肥料排出口124を設ける構成について説明したが、肥料流通不能であってもよいし、肥料排出口124が設けられなくてもよい。この場合でも、上方側アッセンブリ114を回動支点116回りに回動させることにより、従来に比べ、残留肥料の排出作業をより容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態に係る施肥ユニットが適用された田植機の側面図である。
【図2】図2は、本実施形態の施肥ユニット近傍の一部断面を含む概略左側面図である。
【図3】図3は、本実施形態の施肥ユニット近傍の後方斜視図である。
【図4】図4は、本実施形態の施肥ユニット近傍の正面図である。
【図5】図5は、前記施肥装置の要部分解斜視図である。
【図6】図6は、本実施形態の施肥ユニットの上方側アッセンブリを分離させた際の施肥ユニット近傍の前方斜視図である。
【図7】図7は、本実施形態の施肥ユニットの上方側アッセンブリを分離させた際の施肥ユニット近傍の正面図である。
【図8】図8は、本実施形態に係る施肥ユニットの伝動機構近傍における拡大斜視図である。
【図9】図9は、本実施形態の施肥ユニットの上方側アッセンブリを分離させた際の施肥ユニット近傍の後方斜視図である。
【図10】図10は、本発明の第2実施形態に係る施肥ユニットが適用された田植機において上方側アッセンブリを分離させた際の施肥ユニット近傍の背面図である。
【図11】図11は、図10の状態における下側アッセンブリ近傍の上方斜視図である。
【図12】図12は、本発明の第3実施形態に係る施肥ユニットが適用された田植機において上方側アッセンブリの一部を分離させた際の施肥ユニット近傍の前方斜視図である。
【図13】図13は、本発明の第3実施形態に係る施肥ユニットが適用された田植機において上方側アッセンブリの一部を分離させた際の施肥ユニット近傍の後方斜視図である。
【符号の説明】
【0091】
1 田植機本機
6 駆動源
21 運転席
43 上ケース
45 下ケース
51 上側固定ディスク体
51a 上側固定ディスク体における中央孔
54 上側スリット
55 繰り出し駆動軸
56 目皿体
57 通過孔
58 下側固定ディスク体
59 下側スリット
99 施肥原動軸
100,101,102 施肥ユニット
114 上方側アッセンブリ
115 下方側アッセンブリ
116 回動支点
123 キャップ
124 肥料排出口
130 施肥装置
131 ホッパ
135 施肥ケース
136 繰り出し機構
151 ユニットクラッチ
152 操作ワイヤ
153 上下伝動軸
156 カップリング
157 付勢部材
158 枢支軸
159 クラッチ作動部材
160 横伝動軸
163 クラッチ作動アーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが施肥ケースと前記施肥ケース内に収容された繰り出し機構と前記施肥ケースの上面に載置されるホッパとを有する複数の施肥装置を備え、前記複数の施肥装置が田植機本機の幅方向に沿うように前記田植機本機に付設される施肥ユニットであって、
駆動源に作動連結された状態で上下方向に延びる施肥原動軸と、下端部が前記施肥原動軸の上端部に脱着可能且つ軸線回り回転不能に連結される上下伝動軸と、前記上下伝動軸に作動連結された状態で田植機本機の幅方向に延びる横伝動軸であって、前記複数の施肥装置における前記繰り出し機構の繰り出し駆動軸がそれぞれ作動連結される横伝動軸とを備え、
前記施肥装置は、前記繰り出し機構及び前記ホッパを含む上方側アッセンブリと下方側アッセンブリとに分離可能とされ、
複数の前記上方側アッセンブリは、田植機本機の幅方向に関し最も外方側に位置する最外方の施肥装置より幅方向外方において田植機本機の前後方向に沿った回動支点回りに一体的に回動可能とされており、
前記上下伝動軸及び前記横伝動軸は前記上方側アッセンブリとともに前記回動支点回りに回動されることを特徴とする施肥ユニット。
【請求項2】
前記施肥原動軸及び前記上下伝動軸の一方の第1軸に軸線回り相対回転不能且つ軸線方向移動可能に支持されたカップリングであって、前記上方側アッセンブリを前記下方側アッセンブリに連結させた状態において前記施肥原動軸及び前記上下伝動軸の他方の第2軸に直接又は間接的に軸線回り回転不能に連結されるカップリングと、
前記カップリングを前記第2軸に向けて付勢する付勢部材とを備え、
前記上方側アッセンブリを前記下方側アッセンブリに連結させた状態において、前記カップリングを前記付勢部材の付勢力に抗して前記第2軸から離間する方向に押動することにより、前記施肥原動軸から前記上下伝動軸への動力伝達が遮断されることを特徴とする請求項1に記載の施肥ユニット。
【請求項3】
前記カップリングは、前記施肥原動軸に軸線回り相対回転不能且つ軸線方向移動可能に支持されており、
前記施肥ユニットは、さらに、略水平な枢支軸回り回動可能に支持されたクラッチ作動部材であって、前記枢支軸回り一方側へ回動されると前記カップリングを前記付勢部材の付勢力に抗して前記上下伝動軸から離間させる下方側へ押動するクラッチ作動部材と、
基端部が前記クラッチ作動部材に連結されたクラッチ作動アームとを備えていることを特徴とする請求項2に記載の施肥ユニット。
【請求項4】
前記横伝動軸から前記複数の施肥装置における前記繰り出し駆動軸への動力伝達をそれぞれ個別に係合又は遮断させる複数のユニットクラッチと、
前記複数のユニットクラッチをそれぞれ個別に操作する為の複数の操作ワイヤとを備え、
前記操作ワイヤは、一端部が対応するユニットクラッチに作動連結された状態で前記回動支点の近傍を介して田植機本機の運転席へ向かうように配設されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の施肥ユニット。
【請求項5】
前記施肥ケースは、互いに着脱可能とされた上ケース及び下ケースを含み、
前記繰り出し機構は、前記繰り出し駆動軸と、前記繰り出し駆動軸が挿通される中央孔を有し、前記回転軸線回り回転不能な状態で前記上ケースの内部空間を上下に分離するように該上ケースに固定される上側固定ディスク体であって、前記回転軸線を基準にして周方向所定範囲に亘って上下に貫通された上側スリットが形成された上側固定ディスク体と、前記上側固定ディスク体より下方位置において、前記回転軸線回り回転不能な状態で前記上ケースの内部空間を上下に分離するように該上ケースに固定される下側固定ディスク体であって、前記回転軸線を基準にして前記上側スリットとは周方向に異なる位置に上下に貫通された下側スリットが形成された下側固定ディスク体と、前記繰り出し駆動軸によって回転軸線回りに回転される状態で前記上側及び下側固定ディスク体の間に介挿される目皿体であって、上下に貫通する通過孔が形成された目皿体とを備え、前記上側スリットを介して供給される肥料が前記目皿体の前記回転軸線回りの回転に応じて前記下側スリットを介して下方へ流下するように構成されており、
前記上方側アッセンブリは前記上ケース及び前記繰り出し機構を含み、前記下方側アッセンブリは前記下ケースを含むことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の施肥ユニット。
【請求項6】
一の施肥装置における前記ホッパの肥料収容空間と隣接する他の施肥装置における前記ホッパの肥料収容空間とは肥料流通可能とされており、
前記最外方の施肥装置における前記ホッパには、前記回動支点に近接する側の側面にキャップによって開放又は閉塞される肥料排出口が設けられていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の施肥ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図12】
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【図13】
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【図10】
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【図11】
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