説明

既設管のライニング方法

【構成】 既設管10のライニング方法では、アンカ56でストリップ12を既設管10の内面に取り付け、ストリップ12の長さ方向を接続部材で連結する。そして、既設管10の角に伸縮可変ジョイナ16を配置し、ストリップ12の幅方向をジョイナ14および伸縮可変ジョイナ16で接合する。最後に、既設管10の内面をストリップ12などで覆えば、既設管10の内面とストリップ12との間に充填材58を充填する。
【効果】 伸縮可変ジョイナ16の伸縮変形部46を伸縮させて、幅方向に隣接するストリップ12の間隔を調整することにより、伸縮可変ジョイナ16を既設管10の角に配置することができる。これにより、伸縮変形部46を既設管10の角に合わせて曲げれば、既設管10の更生における断面縮小を抑え、既設管10内を流れる排水の流下能力の低下を防げる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、既設管のライニング方法に関し、特にたとえば、矩形などの非円形の既設管を更生する、既設管のライニング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の既設管のライニング方法の一例が、特許文献1および2に開示されている。この特許文献1および2の既設管の補修方法では、3つの弧状セグメントを結合して、高剛性のリング状補強部材を組み立て、このリング状補強部材間に連結部材を挿入して補強体を形成する。この補強体の内周に嵌合部材を嵌め、さらに嵌合部材に内面部材を取り付けて、既設管と内面部材との間に硬化性充填材を注入し、既設管を修復している。
【特許文献1】特開2001−311387号公報[E21D 9/06、F16L 55/18]
【特許文献2】特開2002−310378号公報[F16L 55/18、B29C 63/30、E03F 7/00、B29L 23:00]
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1および2の従来技術では、高剛性のリング状補強部材を用いているため、既設管の断面形状やサイズに応じてリング状補強部材を準備する必要があり、手間がかかり高価になってしまう。
【0004】
それゆえに、この発明の主たる目的は、簡単かつ安価に、管路断面縮小を小さく抑え、既設管の断面形状に近い形で既設管を更生することができる、既設管のライニング方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、(a)既設管の長手方向に所定長さの帯状体を既設管内面から間隔を隔てて設けるステップ、および(b)間隔に充填材を充填するステップを含む、既設管のライニング方法である。
【0006】
請求項1の発明では、既設管内面から間隔を隔てて、たとえばアンカにより帯状体を既設管の内面に取り付ければ、既設管内面が凸凹していても特殊な治具などを用いず帯状体を既設管内面に取り付けることができる。そして、この帯状体と既設管内面との間に充填材を充填すれば、既設管は更生される。
【0007】
また、帯状体を既設管の長手方向に取り付けることにより、円形の既設管だけでなく、矩形や馬蹄形などの非円形の既設管に合わせても帯状体を設けることができ、既設管の更生における断面縮小を抑えられる。しかも、表面粗度の小さな帯状体により水の流速が速くなるため、既設管の排水能力を十分に確保することができる。
【0008】
請求項2の発明は、ステップ(a)は、(a1)既設管内面に沿ってスペーサを設けるステップ、および(a2)帯状体をスペーサに取り付けるステップを含む、請求項1記載の既設管のライニング方法である。
【0009】
請求項2の発明では、既設管内面に沿って一定の間隔を隔てて設けたスペーサを帯状体で覆うことにより、表面粗度の小さな帯状体により水の流速が速くなり、しかも既設管の断面縮小を抑えられる。
【0010】
鉄筋などのスペーサを用いれば、既設管内面と帯状体との間に充填材を充填することにより、既設管、スペーサおよび帯状体が一体化されて、更生された既設管は一体化した強度を得る。特に、引張強度の高い鉄筋などのスペーサは、圧縮強度は高いが引張強度は低いモルタルやコンクリートなどの充填材の強度を補うため、更生された管は土圧および水圧に対して十分耐え得る強度を備える。
【0011】
請求項3の発明は、ステップ(a)は、(a3)隣接する帯状体の幅方向側縁同士をジョイナで結合するステップを含む、請求項1または2記載の既設管のライニング方法である。
【0012】
請求項3の発明では、既設管内面に帯状体を取り付け、隣接する帯状体をジョイナで結合すれば、既設管内面を隙間なく覆え、既設管内面と帯状体との間に充填材を充填することができる。
【0013】
請求項4の発明は、ジョイナに、幅方向側縁に嵌まり合う2つの係合部および2つの係合部の間に形成される伸縮変形部を含む伸縮可変ジョイナを用いて、幅方向に隣接する帯状体の間隔を調整する、請求項3記載の既設管のライニング方法である。
【0014】
請求項4の発明では、隣接する帯状体の間隔が異なっても、その間隔に合わせて伸縮可変ジョイナの伸縮変形部を伸縮させることにより、帯状体同士を伸縮可変ジョイナで結合することができるため、どのような長さの面に対しても隙間なく帯状体を敷き詰められる。すなわち、帯状体を定尺のジョイントで結合した長さが既設管内面の幅より短かったり長かったりする場合には、定尺のジョイントに代えて伸縮可変ジョイナを用い、その伸縮変形部を伸縮させて係合部の間隔を調整し、係合部を帯状体に嵌合して幅方向に隣接する帯状体を結合する。
【0015】
請求項5の発明は、既設管の角部に伸縮可変ジョイナを用いた、請求項4記載の既設管のライニング方法である。
【0016】
請求項5の発明では、伸縮可変ジョイナの伸縮変形部を曲げることにより既設管の角部に合わせて伸縮可変ジョイナの2つの係合部の角度を変えるため、両側面に配置する帯状体に係合部を嵌合して結合することができる。これにより、既設管の断面縮小を小さく抑えられ、しかも既設管の形状に制限されず帯状体を既設管内面に設けることができる。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、既設管の長手方向に所定長さの帯状体を設けることにより、管路の断面縮小を極力小さくすることで流下能力を低下させず、既設管の形状に近い形で既設管を簡単かつ安価に更生することができる。
【0018】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図8に示すこの発明の一実施例である既設管のライニング方法では、既設管10の内面にストリップ12を設け、その幅方向をジョイナ14または伸縮可変ジョイナ16で接合し、その長手方向を接続部材で連結して既設管10を更生する。
【0020】
図1に示すストリップ12は硬質塩化ビニルなどの合成樹脂を押出成形することにより形成され、帯状の本体20を含む。本体20の外面に断面T状脚部22が設けられ、本体20の幅方向両側縁に条溝24が形成される。条溝24は連結部26およびT状脚部22により形成され、T状脚部22の内面に断面略鋸歯状の突起28が条溝24に沿って連続して形成される。
【0021】
また、ストリップ12が長尺となる場合には、1枚のストリップ12に対して複数のT状脚部22に補強具30が取り付けられる。補強具30はT状脚部22の底部22aを覆ってストリップ12の長さ方向の撓みを防止するものであり、鉄やアルミニウムなどの金属で形成される。これらT状脚部22、条溝24、連結部26および補強具30は本体20の長さ方向に沿ってその全体に亘って形成される。
【0022】
図2に示すジョイナ14は硬質塩化ビニルなどの合成樹脂で形成され、帯状部32を備える。帯状部32の外面にコ状脚部34、挟持部36および突条38がそれぞれ2つずつ左右相称に設けられる。挟持部36の断面形状はく字状に屈曲し、突条38には断面略鋸歯状の突起40が形成され、突条38と挟持部36との間で帯状部32の長手方向に沿ってシール材42が装着される。このコ状脚部34、挟持部36および突条38は板部の長さ方向に沿ってその全体に亘って連続して形成される。
【0023】
図3に示す伸縮可変ジョイナ16は2つの係合部44を含み、これらは硬質塩化ビニルなどの硬質合成樹脂で形成される。係合部44の外面にストリップ12の条溝24と嵌合するための突条38および挟持部36が突出し、これらの間にシール材42が装着される。突条38、挟持部36およびシール材42は上記ジョイナ14と同様であり、係合部44の長手方向に沿ってその全体に亘って連続して形成される。また、係合部44の幅方向の各側縁に合成ゴム,軟質合成樹脂またはエラストマなどで形成される伸縮変形部46が固着する。
【0024】
図4に示す接続部材18は塩化ビニルなどの合成樹脂の射出成形によって形成され、連結する複数の接続部48を含む。各接続部48は底面50および底面50の幅方向両端部から垂直に立ち上がる側面52を備え、中央の接続壁54により連結する。
【0025】
矩形断面の既設管10の内面を更生する場合、図5に示すように、まずナットなどの係止部55を取り付けたアンカ56を既設管10の内面に打つ。この係止部55はストリップ12に既設管10の内面側へ押し付ける力が働いてもストリップ12を動かないようにするものである。このとき、既設管10の幅方向をストリップ12およびジョイナ14などで覆い、かつ既設管10の角に伸縮可変ジョイナ16を取り付けることができるように、幅方向に隣接するストリップ12の間隔を計算して、アンカ56を打つ。このストリップ12およびジョイナ14の幅は一定であるが、伸縮可変ジョイナ16の幅はその伸縮変形部46により、たとえば0〜4cmまで伸縮するため、幅方向に隣接するストリップ12の間隔の調整は伸縮可変ジョイナ16により行う
そして、ストリップ12を長手方向に延ばし、そのT状脚部22などを設けた外面を既設管10の内面に向け、ストリップ12の幅方向側縁のT状脚部22に予め設けておいた貫通孔57にアンカ56を通してストリップ12を取り付ける。この取り付けたストリップ12の長さ方向を接続部材18により接合する。図6(A)および図6(B)に示すように、接続部材18の接続板54の一方側に設けた接続部48に止水性を有する接着剤などを塗布して、各接続部48の底面50がストリップ12の2つのT状脚部22間の平坦面12aと面接触し、側面52がT状脚部22の対向する2つの面22bにそれぞれ面接触するようにストリップ12のT状脚部22間に接続部48を挿入する。残りの接続部48にも同接着剤などを塗布し、別のストリップ12のT状脚部22間に挿入してストリップ12同士を長さ方向に接続する。
【0026】
そして、図7に示すように、既設管10の幅方向にストリップ12を前記のストリップ12と同様に既設管10の内面に取り付けていく。
【0027】
既設管10の内面にストリップ12を取り付け終わると、次に図8に示すようにジョイナ14および伸縮可変ジョイナ16をストリップ12に接合させる。ストリップ12間隔の調整のために間隔の広いまたは狭い部分、および既設管10の角には伸縮可変ジョイナ16を嵌め、それ以外の部分にはジョイナ14を嵌める。
【0028】
すなわち、隣接するストリップ12の間隔が定尺のジョイナ14に等しい場合には、図9に示すように、ジョイナ14の突条38をストリップ12の条溝24に嵌める。これにより、ジョイナ14の挟持部36の屈曲部36aはストリップ12のT状脚部22と当接し、ジョイナ14の突条38の突起40はストリップ12のT状脚部22の突起28と係合することにより、ジョイナ14の突条38および挟持部36は互いに協働してストリップ12のT状脚部22を挟持する。また、ストリップ12のT状脚部22がジョイナ14のシール材42に圧着して、ストリップ12とジョイナ14との接合部の水密性を確保する。
【0029】
隣接するストリップ12の間隔が狭い場合には、図10に示すように、伸縮可変ジョイナ16の伸縮変形部46を折りたたみ、2つの係合部44を当接させて、突条38をストリップ12の条溝24に嵌めて、隣接するストリップ12同士を接合する。一方、隣接するストリップ12の間隔が広い場合には、図11に示すように、伸縮可変ジョイナ16の伸縮変形部46を広げて、2つの係合部44を引き離し、突条38をストリップ12の条溝24に嵌めて、隣接するストリップ12同士を接合する。
【0030】
また、既設管10の角では、図12および図13に示すように、伸縮可変ジョイナ16の伸縮変形部46を既設管10の角に合わせて曲げて、2つの係合部44をそれぞれ既設管10の内面に沿わせて、突条38をストリップ12の条溝24に嵌めて、隣接するストリップ12同士を接合する。
【0031】
既設管10の内面にストリップ12などを取り付け、図8に示すように最後に既設管10の内面とストリップ12などとの間にモルタルやコンクリートなどの充填材58を充填する。このとき、ストリップ12のT状脚部22などはこの充填材58内に埋め込まれ、充填材58の硬化後、ストリップ12などは充填材58に強固に固定される。
【0032】
このように、アンカ56により既設管10の内面から間隔を隔ててストリップ12を既設管10の内面に取り付ければ、既設管10の内面が凸凹していても特殊な治具などを用いずストリップ12を既設管10の内面に簡単に取り付けることができる。
【0033】
また、ストリップ12を既設管10の長手方向に延びるように取り付けることにより、円形の既設管10だけでなく、矩形や馬蹄形などの非円形の既設管10に合わせてもストリップ12を設けることができる。そして、伸縮可変ジョイナ16を伸縮させることにより、隣接するストリップ12の間隔を調整すれば、どのような長さの面に対しても隙間なくストリップ12を敷き詰められ、しかも伸縮可変ジョイナ16を既設管10の角に設けることができる。そして、伸縮可変ジョイナ16は既設管10の角に合わせて自由に角度を変えるため、既設管10の断面縮小を小さく抑えられ、しかも既設管10の形状に制限されずストリップ12を既設管10の内面に設けることができる。
【0034】
なお、ストリップ12にアンカ56を打ち付けてストリップ12を既設管10の内面に取り付けたが、図14に示す保持具60をアンカ56の代わりに用いることもできる。保持具60はアンカの頭部をコ字状またはS字状にしたものであり、この頭部はストリップ12のT状脚部22の底部22aを支持する。この保持具60を既設管10の内面に取り付け、保持具60にストリップ12を掛けて、ストリップ12を既設管10の内面に取り付ける。このように、保持具60にストリップ12を掛けるだけでさらに簡単にストリップ12を既設管10の内面に取り付けることができる。
【0035】
図18に示すこの発明の他の実施例である既設管10のライニング方法は図1に示す既設管10のライニング方法とほぼ同じであるが、ストリップ12の既設管10の内面への取り付け方が異なる。図1実施例ではアンカ56でストリップ12を直接既設管10の内面に取り付けたが、図18実施例では、既設管10の内面にスペーサ62を設け、そのスペーサ62にストリップ12を取り付けてストリップ12を既設管10の内面に取り付ける。これ以外の部分に関しては図1実施例の示す既設管10のライニング方法と同様であるため、説明は省略する。
【0036】
スペーサ62は格子状に組んだ鉄筋、パンチングメタルまたはエキスパンドメタルなど金属製でストリップ12を取り付けられるものである。
【0037】
格子状鉄筋62を、図15に示すように、既設管10の内面にアンカ64で固定する。この格子状鉄筋62に、図16に示すストリップ12の幅方向両側縁のT状脚部22に開けた孔66へ結束バンド68などを通して括り付ける。そして、図17に示すように、既設管10の内面にストリップ12を取り付けていき、ストリップ12の長さ方向を接続部材18(図6(A))で連結する。隣接するストリップ12の幅方向は、図18に示すように、ジョイナ14または伸縮可変ジョイナ16で結合し、既設管10の角では伸縮可変ジョイナ16を曲げてストリップ12を接合する。最後に、既設管10の内面をストリップ12などで覆えば、既設管10の内面とストリップ12との間に充填材58を充填する。
【0038】
このように、金属製のスペーサ62を用い、充填材58により既設管10、スペーサ62およびストリップ12を一体化すると、引張強度の高い鉄筋などのスペーサ62は引張強度の低い充填材58の強度を補うため、更生された既設管10は土圧および水圧に対して十分耐え得る強度を備える。
【0039】
また、スペーサ62に密着させたストリップ12にジョイナ14および伸縮可変ジョイナ16を嵌合する際、スペーサ62はストリップ12をその外面側から支えるため、ストリップ12にジョイナ14などを嵌合し易く施工性に優れる。
【0040】
なお、結束バンド68でストリップ12をスペーサ62に取り付けたが、結束バンド68の代わりに図19に示すS字フック70を用いてもよい。S字フック70はワイヤなどをS字状に曲げたものであり、その一方端70aをスペーサ62に掛け、他方端70bにストリップ12のT状脚部22の底部22aを掛けることができる。このため、ストリップ12のT状脚部22に孔66を開ける必要がなく、しかも結束バンド68でスペーサ62およびストリップ12を結ぶことに比べてS字フック70にスペーサ62およびストリップ12を掛けることの方が簡単にストリップ12をスペーサ62に取り付けることができる。
【0041】
ストリップ12のスペーサ62への取り付け方法として、また別に、図20(A)に示す引掛部材72を用いてもよい。引掛部材72はストリップ12のT状脚部22の底部22aに沿う板状の支持面74を備え、支持面74に第1曲部76および第2曲部78が形成される。第1曲部76および第2曲部78は支持面74から互いに反対方向に延びて曲がり、第1曲部76はスペーサ62に掛けるために利用され、第2曲部78はストリップ12のT状脚部22を支えるために利用される。この支持面74の長さおよび第1曲部76と第2曲部78との間隔Lを変えた図20(B)に示す引掛部材72を作製しておけば、図21に示すようにスペーサ62の位置を自由に取り付けることができるため、幅方向に隣接するストリップ12の間隔を変えることができる。
【0042】
このような引掛部材72の支持面74はストリップ12のT状脚部22の底部22aに沿い、長手方向に延びる板状であるため、S字フックに比べて安定してストリップ12を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】この発明の一実施例の既設管のライニング方法に用いられ得るストリップを示す断面図である。
【図2】図1実施例の既設管のライニング方法に用いられ得るジョイナを示す断面図である。
【図3】図1実施例の既設管のライニング方法に用いられ得る伸縮可変ジョイナを示す断面図である。
【図4】図1実施例の既設管のライニング方法に用いられ得る接続部材を示す斜視図である。
【図5】ストリップを既設管の内面にアンカで取り付けた状態を示す断面図である。
【図6】(A)はストリップを接続部材で接続する状態を示す斜視図であり、(B)はストリップを接続部材で接続した状態を示す断面図である。
【図7】ストリップを既設管の内面にアンカで取り付けた状態を示す断面図である。
【図8】ストリップをジョイナおよび伸縮可変ジョイナで結合した状態を示す断面図である。
【図9】ストリップをジョイナで結合した状態を示す断面図である。
【図10】幅方向の間隔が狭い隣接するストリップを伸縮可変ジョイナで結合した状態を示す断面図である。
【図11】幅方向の間隔が広い隣接するストリップを伸縮可変ジョイナで結合した状態を示す断面図である。
【図12】既設管の角に沿って設けた伸縮可変ジョイナにより隣接するストリップを連結した状態を示す断面図である。
【図13】既設管の角に沿って設けた伸縮可変ジョイナにより隣接するストリップを連結した状態を示す断面図である。
【図14】この発明の別の実施例の既設管のライニング方法に用いられ得る保持具でストリップを既設管の内面に取り付けた状態を示す断面図である。
【図15】この発明のさらに別の実施例の既設管のライニング方法に用いられ得る格子状鉄筋を既設管の内面に取り付けた状態を示す断面図である。
【図16】図15の格子状鉄筋にストリップを結束バンドで括りつけた状態を示す断面図である。
【図17】ストリップを既設管の内面に取り付けた状態を示す断面図である。
【図18】ストリップをジョイナおよび伸縮可変ジョイナで結合した状態を示す断面図である。
【図19】この発明のさらに別の実施例の既設管のライニング方法に用いられ得るS字フックでストリップを既設管の内面に取り付けた状態を示す断面図である。
【図20】(A)はこの発明のさらに別の実施例の既設管のライニング方法に用いられ得る引掛部材を示す斜視図であり、(B)は(A)より長い引掛部材を示す斜視図である。
【図21】図20の引掛部材でストリップを既設管の内面に取り付けた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0044】
10…既設管
12…ストリップ
14…ジョイナ
16…伸縮可変ジョイナ
44…係合部
46…伸縮変形部
58…充填材
62…スペーサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)既設管の長手方向に所定の長さの帯状体を既設管内面から間隔を隔てて設けるステップ、および
(b)前記間隔に充填材を充填するステップを含む、既設管のライニング方法。
【請求項2】
ステップ(a)は、(a1)前記既設管内面に沿ってスペーサを設けるステップ、および(a2)前記帯状体を前記スペーサに取り付けるステップを含む、請求項1記載の既設管のライニング方法。
【請求項3】
ステップ(a)は、(a3)隣接する前記帯状体の幅方向側縁同士をジョイナで結合するステップを含む、請求項1または2記載の既設管のライニング方法。
【請求項4】
前記ジョイナに、前記幅方向側縁に嵌まり合う2つの係合部および前記2つの係合部の間に形成される伸縮変形部を含む伸縮可変ジョイナを用いて、幅方向に隣接する前記帯状体の間隔を調整する、請求項3記載の既設管のライニング方法。
【請求項5】
前記既設管の角部に前記伸縮可変ジョイナを用いた、請求項4記載の既設管のライニング方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2006−29561(P2006−29561A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−213348(P2004−213348)
【出願日】平成16年7月21日(2004.7.21)
【出願人】(505142964)クボタシーアイ株式会社 (192)
【出願人】(000160784)株式会社クボタ建設 (8)
【出願人】(000149206)株式会社大阪防水建設社 (44)
【Fターム(参考)】