根菜類収穫機
【課題】
人力によらず収容コンテナを多段積みすることができ、省力化及び作業能率の向上を図ることのできる根菜類収穫機を提供する。
【解決手段】
収穫物を取出搬送する取出コンベア1の終端下部に、この収穫物を受けて収容するコンテナ2を支持する支持台3と、この支持台3から下降されるコンテナ2を受けて排出する排出受4を配置し、前記支持台3を収穫物収容量に伴ってコンテナ2底面から外側へ引抜移動するように構成して、この引抜移動に伴って支持コンテナ2を、前記取出コンベア1側への傾斜姿勢Aから収容満杯時は起立姿勢Bへ変移させる構成とする。
人力によらず収容コンテナを多段積みすることができ、省力化及び作業能率の向上を図ることのできる根菜類収穫機を提供する。
【解決手段】
収穫物を取出搬送する取出コンベア1の終端下部に、この収穫物を受けて収容するコンテナ2を支持する支持台3と、この支持台3から下降されるコンテナ2を受けて排出する排出受4を配置し、前記支持台3を収穫物収容量に伴ってコンテナ2底面から外側へ引抜移動するように構成して、この引抜移動に伴って支持コンテナ2を、前記取出コンベア1側への傾斜姿勢Aから収容満杯時は起立姿勢Bへ変移させる構成とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、根菜類の収穫を行う収穫機において、収穫物を収容し易くするコンテナを支持処理するコンテナ支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
収穫物を取出搬送する取出コンベアの終端下部に、コンテナを傾斜させてのぞませるように支持するコンテナ支持台を設け、この支持台の外側に収容コンテナを受けて排出する排出受を配置する技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−54623号公報(第7頁、図4、図5)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
人参や、芋等の根菜類の収穫機において、収穫物を収容するためのコンテナを車体上に搭載する場合は、収穫物を車体の一側部に取出する取出コンベアの終端部にのぞませる位置に配置するため、このコンテナを支持する支持台や、この支持台から排出されるコンテナを排出処理するための排出受、乃至排出コンベア等を設けると、機体幅や、機体長等が広くなったり、長くなって収穫作業走行、操作等の行い難い収穫作業機の形態となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、収穫物を取出搬送する取出コンベア(1)の終端下部に、この収穫物を受けて収容するコンテナ(2)を支持する支持台(3)と、この支持台(3)から下降されるコンテナ(2)を受けて排出する排出受(4)を配置し、前記支持台(3)を収穫物収容量に伴ってコンテナ(2)底面から外側へ引抜移動するように構成して、この引抜移動に伴って支持コンテナ(2)を、前記取出コンベア(1)側への傾斜姿勢から収容満杯時は起立姿勢へ変移することを特徴とする根菜類収穫機の構成とする。
【0006】
この収穫機による収穫作業時は、前記支持台3が取出コンベア1の終端下方位置に接近しているため、この支持台3上に空のコンテナ2を供給載置する。収穫機の走行によって収穫されて取出コンベア1上に搬出された収穫物は、この取出コンベア1の終端部から支持台3上のコンテナ2に落下排出されて収容される。この収穫物を収容するに伴って支持台3がコンテナ2底部から外側へ引抜移動されて、コンテナ2口部を取出コンベア1側へ傾斜させてのぞませている傾斜姿勢Aを直立状態の直立姿勢Bへ変移させる。そして、コンテナ2が満杯になって直立姿勢Bになると支持台3の引抜移動によって支持位置も下降して低くなるため、下方の排出受4への落差間隔も低く、小さくなっているため、この排出受4上への落下排出を、内部の収穫物の衝撃損傷を少なくした状態にして円滑に行わせる。このようにして下側の排出受4へコンテナ2を落下排出させた支持台3は、前記引抜移動位置から取出コンベア1側へ接近するように差込み移動されて、収穫物を収容する収容位置へ復帰移動し、後続収容のための空のコンテナがこの支持台3上面に載せられる。そして、前記排出受4上に受けられた収穫物満杯収容のコンテナ2は、この排出受4上から機外へ取出排出することができる。また、この排出受4を搬送コンベアの形態として、支持したコンテナ2を搬送して、収穫走行跡の土壌面に自動的に搬出する形態とすることも可能である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、前記支持台(3)を装着する支持フレーム(5)を、車体(6)に対して昇降可能に設ける取出コンベア(1)のコンベアフレーム(7)に取付支持することを特徴とする請求項1記載の根菜類収穫機とする。
【0008】
前記コンテナ2を支持する支持台3は、支持フレーム5を介してコンベアフレーム7の先端側に支持装着しているため、使用するコンテナ2の規格や、収穫土壌面の走行形態、条件等の作業条件によって、支持台3や、排出受4の高さ位置を変更、調節することのできる形態にあっては、この取出コンベア1の支持高さを変更操作することによって、この支持台3を支持したまま一体的に昇降調節される。前記のようにコンテナ2が収穫物の取出を受けて収容するときは、この取出コンベア1の終端下部に差込み接近している支持台3によって傾斜姿勢Aに支持されていて、この収容量が増すとコンテナ2は傾斜姿勢Aから直立姿勢Bに変移されるが、このような収穫物の収容作用は、前記支持台3が支持フレーム5を介して取出コンベア1と一体的に昇降される支持取付形態であるから、殆ど変らないで、安定した的確な収容作用を維持する。
【0009】
請求項3に記載の発明は、前記取出コンベア(1)の終端下部には、支持台(3)上のコンテナ(2)を傾斜姿勢に支持する支持ガイド(8)を、このコンベアフレーム(7)に取付けたことを特徴とする請求項1または2に記載の根菜類収穫機とした。
【0010】
前記のように支持台3で支持するコンテナ2は、取出コンベア1の終端下部において、この取出コンベア1側へ向けて傾斜する傾斜姿勢Aに支持されるが、この傾斜姿勢Aのコンテナ2の傾斜側を、この取出コンベア1終端下側の支持ガイド8で案内して正確な収容位置に支持して収穫物の落下収容を行わせる。また、収容後のコンテナ2の取出下降を案内して直立姿勢Bを維持した繰出を行わせる。また、この取出コンベア1が昇降するときは、このコンベアフレーム7と一体的に支持ガイド8が昇降されて、これら取出コンベア1の終端落下口の位置と、支持ガイド8との関係位置を変えるとなく、前記コンテナ2の傾斜姿勢A位置はもとより、このコンテナ2の的確な収容位置を安定維持する。
【0011】
請求項4に記載の発明は、前記支持台(3)の後側に、空コンテナを受けてこの支持台(3)上に繰出供給する補助台(9)を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の根菜類収穫機とする。
【0012】
前記のようにして、支持台3に支持されたコンテナ2には、取出コンベア1から収穫物が搬出されて収容される。このコンテナ2が満杯になると支持台3が、このコンテナ2の底部から引抜移動されて下側の排出受4上に下降排出される。そして、この支持台3上の収容済みのコンテナ2が下方へ排出されると、支持台3が引抜位置から取出コンベア1の終端下部へ移動復帰して、この支持台3の後側に位置する補助台9上に用意されている空のコンテナが前側へ繰出移動されて、この支持台3の上面に供給載置されて、前記支持ガイド8に案内等を受けて傾斜姿勢Aに保持され、取出コンベア1から搬出される収穫物を収容する。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明は、取出コンベア1の終端下方のコンテナ支持台3の下側に、収穫物収容後のコンテナ2を受ける排出受4を配置することによって、コンテナ2の収容に伴って支持台3をこのコンテナ2の底面から引抜移動することにより、このコンテナ2を前記取出コンベア1の終端部にのぞむ傾斜姿勢Aから満杯収容時の直立姿勢Bへ変移させながら下動させて、しかも、この直立姿勢Bになったコンテナ2をそのまま小落差下降させて直下の排出受4上に下降支持させることができ、この間に強制的駆動の搬送機構や駆動、装置等を設置する必要性を少くして、主としてコンテナ2自体の収穫物収容重量により、無理のない省力的コンテナ2の繰出下降を行わせることができ、収容収穫物を損傷を少くすることができる。しかも、この排出受4を取出コンベア1の終端下部、及び支持台3の下側に配置するため、この取出コンベア1の終端部位置は高位になるが、機体の横幅や、前後長さ等は狭く、短かくして、コンパクトな形態とすることができ、収穫機としての運転作業操作を行い易くすることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、収穫機車体6側に対する取出コンベア1の昇降高さ変更によって、この取出コンベア1の終端部と、このコンベアフレーム7に対して支持フレーム5を介して取付支持される支持台3との関係位置を殆んど変ることなく、安定した的確な収穫物の収容姿勢の維持、及び収容作用を行わせることができる。また、前記支持台3の支持フレーム5が、取出コンベア1の終端部のコンベアフレーム7から張出構成されるため、この取出コンベア1の終端下部において支持台3上に支持されるコンテナ2の邪魔になり難い形態とすることができ、この支持フレーム5の低い位置での車体6外側方へ張出をなくして、作業走行時は畦際等に当接し難く、邪魔にならない作業走行形態とすることができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、前記支持ガイド8を取出コンベア2のコンベアフレーム7に取付ける形態であるから、この支持ガイド8の側に傾斜させて支持案内させるコンテナ2の傾斜姿勢Aや、収穫物収容後のコンテナ2の直立姿勢B等を支持案内して、コンテナ2の収容状態から下側の排出台4への下降排出状態に至るコンテナ2の案内を正確に安定して維持させることができる。また、このコンテナ2を傾斜姿勢Aから直立姿勢Bに変移させながら下側の排出受4へ下降させるときは、この直立姿勢Bによるコンテナ2の下降を、支持ガイド8が邪魔することなく円滑に行わせて、直立姿勢Bを維持させて排出受4上に下降案内させる。また、この取出コンベア1が昇降する形態である場合や、前記支持台3が取出コンベア1と共に一体的に昇降する形態である場合は、この支持ガイド8がこれら取出コンベア1、及び支持台3等と一体的に昇降するため、これらの昇降位置によって、各支持ガイド8の、取出コンベア1の終端部位置や、支持台3に対する関係位置を一定に維持して安定した収穫物の収容、及びコンテナ2の支持、排出を行わせることができる。しかも、これら支持ガイド8と支持台3を、取出コンベア1のコンベアフレーム7先端部に装着することによって構成をコンパクトにすることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、前記支持台3の後側に空のコンテナ供給用の補助台9を配置するものであり、前側の支持台3上のコンテナ3が収容されて満杯になる毎に、この満杯コンテナ2を直下位置の排出受4上へ繰出下降させて、この支持台3が引抜移動後の収容位置へ復帰することによって、後側の補助台9上の空のコンテナを前側へ移動させて、この支持台3上面に載置させ、前記取出コンベア1の終端部側へ向けて傾斜する傾斜姿勢Aに維持させるものであるから、各コンテナ2の支持台3上への繰出供給や、この支持台3から排出受4への下降排出を、各々最短経路で移動させて、コンテナ2の搬送、処理機構、装置等を簡単化することができ、作業機全体をコンパクトに構成できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】取出コンベアの終端部及び支持台部の斜視図。
【図2】取出コンベアの終端部及び支持台部の背面図。
【図3】支持台の作動状態を示す斜視図。
【図4】根菜類収穫機の平面図。
【図5】根菜類収穫機の側面図。
【図6】補助台取付部の側面図。
【図7】支持ガイド部の別例を示す斜視図。
【図8】支持フレーム部の別例を示す背面図。
【図9】支持台部の取付け例を示す平面図と、この背面図。
【図10】支持台部の別実施例を示す斜視図。
【図11】その支持フレーム部の別実施例を示す側面図。
【図12】その各支持フレーム取付部の別例を示す背面図。
【図13】支持台部の別取付例を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図面に基づいて、根菜類収穫機は、人参等の根菜類を土壌面から引抜いて収穫するもので、車体6前側部の引抜装置14で抜き取った根菜類を搬送ベルト25、26で挾持して後上部へ搬送しながら、茎葉部をカッター15で切断して、茎葉部はこの搬送ベルト25、26に挾持させたまま後方の排出シュート28へ搬送排出させる。また、このカッター15によって切り落された根菜部を、直下の平ベルト27面に落下させて横側へ搬送しながら、この平ベルト27上面を斜め方向に軸架されたローラ28の回転によって、この前側に配置の選別ベルト16の上面に送込案内し、更に、この選別ベルト16上面を横方向へ搬送させながら、車体6後端部の作業台34上に立つ作業者が手選別操作する。そして、選別された根菜を収穫物として取出コンベア1上面に載せて、横方向へ取出搬送させる形態である。収穫機の車体6は、左右一対のクローラ11を有して、運転席12下側のエンジンカバー13内に搭載のエンジンによって走行駆動しながら、前記引抜装置14や、カッター15、選別ベルト16、及び取出コンベア1等を連動する。そして、前記取出コンベア1によって搬出する収穫物を収容するためのコンテナ2を支持するコンテナ支持装置10を、この作業機車体6の前記引抜装置14設置位置とは反対側の、取出コンベア1の終端下方部に取付け構成する。
【0019】
前記引抜装置14は、運転席12の横側に前端下部の掘起具18部から後上部にわたって設ける左右一対の引抜ベルト19と、この引抜ベルト19の前側に配置の葉部引起装置20と等から構成される。この葉部引起装置20は、引起ベルトのラグの前方へ突出させた状態で上方へ回動する縦引起ラグ21と、横側へ突出させた状態で上方へ回動する横引起ラグ22とを有し、また、前記掘起具18は横側のゲージホイル23を有し、ハンドル24の操作によって上下調節できる。
【0020】
前記引抜装置14の後部には、前記引抜ベルト19で引抜搬送された根菜類を受継いで後側へ水平状に挾持搬送する上下二段の搬送ベルト25、26や、この搬送ベルト25、26によって挾持搬送する根菜類の葉茎部を切断するカッター15を設ける。また、このカッター15で根菜部を切落した茎葉部は、搬送ベルト25、26に挾持されたままの状態で後端のシュート26へ排出され、収穫跡の土壌面へ排出される。
【0021】
前記カッター15の下方には、切断落下される根菜類を受けて横側へ搬送する平ベルト27を設け、この平ベルト27の終端部上面位置に平面視でロール軸を斜め方向に設定して回転駆動するローラ28を設けて、根菜に残る残葉部を、この平ベルト27とローラ28との間に引込ませて分離しながら、取除くと共に、この残葉部の取除かれた根菜部を前側に隣接して回転する選別ベルト16上面に送込案内する構成としている。
【0022】
また、前記平ベルト27上面から送出される根菜類を受けて横方向へ搬送する選別ベルト16と、この横端側の取出コンベア1は、ラグ付きベルトとして一連に受継ぎ搬送するように構成している。この取出コンベア1ベルトは、前記選別ベルト16寄り位置に支軸部29を有して支持ブラケット30により軸支する。この取出ベルト1基端部側には受継部31を形成して、前記選別ベルト16から送出される根菜類を受け継ぐように定位置に張設構成される。そして、この取出ベルト1の終端部はコンベアフレーム7の横端部に軸支するプーリ軸17のプーリ32に掛け渡している。このコンベアフレーム7を前記支軸部29の周りに上下に昇降回動自在に構成して、ギヤドモータ36の駆動によるリフトシリンダ33の伸縮によって、この取出コンベア1を前記支軸部29周りに上下回動させて、コンベア1終端部を昇降制御することができる。
【0023】
ここにおいて、このコンテナ支持装置10は、収穫物を取出搬送する取出コンベア1の終端下部に、この収穫物を受けて収容するコンテナ2を支持する支持台3と、この支持台3から下降されるコンテナ2を受けて排出する排出受4を配置し、前記支持台3を収穫物収容量に伴ってコンテナ2底面から外側へ引抜移動するように構成して、この引抜移動に伴って支持コンテナ2を、前記取出コンベア1側への傾斜姿勢Aから収容満杯時は起立姿勢Bへ変移する構成とする。
【0024】
この収穫機による収穫作業時は、前記支持台3が取出コンベア1の終端下方位置に接近しているため、この支持台3上に空のコンテナ2を供給載置する。収穫機の走行によって収穫されて取出コンベア1上に搬出された収穫物は、この取出コンベア1の終端部から支持台3上のコンテナ2に落下排出されて収容される。この収穫物を収容するに伴って支持台3がコンテナ2底部から外側へ引抜移動されて、コンテナ2口部を取出コンベア1側へ傾斜させてのぞませている傾斜姿勢Aを直立状態の直立姿勢Bへ変移させる。そしてコンテナ2が満杯になって直立姿勢Bになると支持台3の引抜移動によって支持位置も順次下降して低くなるため、下方の排出受4への落差間隔も低く、小さくなっているため、この排出受4上への落下排出を、内部の収穫物の衝撃損傷を少なくした状態にして円滑に行わせる。このようにして下側の排出受4へコンテナ2を落下排出させた支持台3は、前記引抜移動位置から取出コンベア1側へ接近するように差込み移動されて、収穫物を収容する収容位置へ復帰移動し、後続収容のための空のコンテナがこの支持台3上面に載せられる。そして、前記排出受4上に受けられた収穫物満杯収容のコンテナ2は、この排出受4上から機外へ取出排出することができる。また、この排出受4を搬送コンベアの形態として、支持したコンテナ2を搬送して、収穫走行跡の土壌面に自動的に搬出する形態とすることも可能である。
【0025】
また、前記支持台3を装着する支持フレーム5を、車体6に対して昇降可能に設ける取出コンベア1のコンベアフレーム7に取付支持する形態とする。
前記コンテナ2を支持する支持台3は、支持フレーム5を介してコンベアフレーム7の先端側に支持装着しているため、使用するコンテナ2の規格や、収穫土壌面の走行形態、条件等の作業条件によって、支持台3や、排出受4の高さ位置を変更、調節するのできる形態にあっては、この取出コンベア1の支持高さを変更操作することによって、この支持台3を支持したまま一体的に昇降調節される。前記のようにコンテナ2が収穫物の取出を受けて収容するときは、この取出コンベア1の終端下部に差込み接近している支持台3によって傾斜姿勢Aに支持されていて、この収容量が増すとコンテナ2は傾斜姿勢Aから直立姿勢Bに変移されるが、このような収穫物の収容作用は、前記支持台3が支持フレーム5を介して取出コンベア1と一体的に昇降される支持取付形態であるから、殆ど変らないで、安定した的確な収容作用を維持する。
【0026】
また、前記取出コンベア1の終端下部には、支持台3上のコンテナ2を傾斜姿勢Aに支持する支持ガイド8を、このコンベアフレーム7に取付けて構成する。
前記のように支持台3で支持するコンテナ2は、取出コンベア1の終端下部において、この取出コンベア1側へ向けて傾斜する傾斜姿勢Aに支持されるが、この傾斜姿勢Aのコンテナ2の傾斜側を、この取出コンベア1終端下側の支持ガイド8で案内して正確な収容位置に支持して収穫物の落下収容を行わせる。また、収容後のコンテナ2の取出下降を案内して直立姿勢Bを維持した繰出を行わせる。また、この取出コンベア1が昇降するときは、このコンベアフレーム7と一体的に支持ガイド8が昇降されて、これら取出コンベア1の終端落下口の位置と、支持ガイド8との関係位置を変えることなく、前記コンテナ2の傾斜姿勢A位置はもとより、このコンテナ2の的確な収容位置を安定維持する。
【0027】
更には、前記支持台3の後側に、空のコンテナを受けてこの支持台3上に繰出供給する補助台9を設ける。
前記のようにして、支持台3に支持されたコンテナ2には、取出コンベア1から収穫物が搬出されて収容される。このコンテナ2が満杯になると支持台3が、このコンテナ2の底部から引抜移動されて下側の排出受4上に下降排出される。そして、この支持台3上の収容済みのコンテナ2が下方へ排出されると、支持台3が引抜位置から取出コンベア1の終端下部へ移動復帰して、この支持台3の後側に位置する補助台9上に用意されている空のコンテナが前側へ繰出移動されて、この支持台3の上面に供給載置されて、前記支持ガイド8に案内等を受けて傾斜姿勢Aに維持され、取出コンベア1から搬出される収穫物を収容する。
【0028】
前記支持台3は、スライドアーム42、及びこのメタルボス43によって、支持フレーム5に対して横方向へ摺動自在に取付け支持され、図1のように、この支持台3を、支持フレーム5の先端部との間に設けるスプリングダンパ40によって、取出コンベア1側へ差込み移動するように弾発させて構成している。このスプリングダンパ40の内端部に取付ける支持台3は三角断面形態で、上面を取出しコンベア1の側に向けて下り傾斜の傾斜面41を形成して楔形態に構成している。この支持台3の傾斜面41上面にコンテナ2の外側端底部が支持されると、このコンテナ2は取出コンベア1の側へ傾斜した姿勢、即ち傾斜姿勢Aにして支持される。また、作業時において、このコンテナ2の収穫物の収容量が増加すると、このコンテナ2の重量によって前記スプリングダンパ40の弾発力に抗して支持台3を外側へ押し移動させて、この支持台3をコンテナ2の底部から引抜くような形態となり、支持していたコンテナ2を傾斜姿勢Aから直立姿勢Bへ起こししながら、このコンテナ2の反対側を支持ガイド8で案内して順次下動させて、このコンテナ2の底面部を下側の排出受4面に下降接近させるものである。また、この支持台3を取付支持する支持フレーム5は、図2のように、前記コンベアフレーム7の先端部に対して支持メタルボス44部で左右方向へ摺動自在に支持されて、このスプリング45力によって内側へ差込み移動するように弾発させて、前記スプリングダンパ40に代える形態としている。
【0029】
従って、前記支持台3の左右方向の引抜き、差込み移動は、図1のように、主として前記スプリングダンパ40によって行わせる形態とするもよく、または、図2のように、主としてこの支持フレーム5のスプリング45によって行わせる形態とするもよく、更には、これら両スプリングダンパ40、及びスプリング45を共に設けて、これらの共同、もしくは一部共同作用によって行わせる形態とするも可能である。
【0030】
また、図8のように、前記支持フレーム5をスプリング45と、この反対側に働くガススプリング51とを介して引っ張ることによって、支持台3に荷重がかかっているときはスプリング45をアシストし、逆に支持台3が復帰しようとするときは、その動きを遅くするようにして、支持台3の動きをコントロールすることができる。
【0031】
また、図9のように、前記コンベアフレーム7の端部から垂下して設ける支持ガイド8の下端部に、メタルボス52を設けて、このメタルボス52に対して支持台3のロッドアーム53を左右方向へ摺動自在に支持する。このロッドアーム53とメタルボス52との間にスプリング45とガススプリング51を設けて、支持台3を移動させる。支持台3に荷重がかかっているときはスプリング45をアシストし、逆に支持台3が元に復帰しようとするときはその動きをガススプリングで遅くするようにコントロールする形態としている。この形態では、前記支持ガイド8が支持台3を取付支持する支持フレーム5を兼ねた構成である。
【0032】
更には、このような支持台3の収容位置への出、退移動は、コンテナ2の収穫物収容重量を計測するロードセルと、このロードセルの計量によってギヤドモータを経て伸縮されるシリンダと等を介して、移動制御する形態とすることも可能である。
【0033】
前記支持ガイド8は、支持フレーム7の先端部に取付けて、先端部を垂下させた形態として、この支持ガイド8によって傾斜姿勢Aのコンテナ2の傾斜側側面部を支持案内する。そして、前記支持台3との間の関係位置によって、この支持台3が外側へ引き抜かれるに伴い、このコンテナ2の傾斜姿勢Aが直立姿勢Bへ起立変移すると共に、この支持ガイド8との間に支持案内されるコンテナ2の支持位置が順次下降されて、この直立姿勢Bに変移したときはコンテナ2底面が排出受4面に接近した状態に下降案内される。また、この支持ガイド8は、コンテナ2の収穫物収容時の傾斜姿勢Aを支持するものであるから、支持フレーム7に対する取付位置を左右へ位置変更可能に構成したり、先端部がコンテナ2を支持する側へ適宜の弾性力のスプリングを介して弾発するレバー形態に構成することもできる。
【0034】
また、前記支持ガイド8や支持台3等の下側に構成する排出受4は、収容物満載のコンテナ2を直立姿勢Bに支持して、その後のコンテナ2の排出、乃至取出し処理を行わせるものである。従って、この排出受4にコンベアを設けて、支持したコンテナ2をこの前側、後側、または横外側等へ排出移送するように構成することができる。この排出受4は、コンテナ2の高さ規格に応じて、上側の支持台3との間にコンテナの搭載位置スペースとしての高さ間隔を形成して、この排出受4上のコンテナを取出すとき、上側位置でコンテナ2を支持する支持台3に接触して、取出作用の邪魔にならないように設定している。
【0035】
前記補助台9は、前記支持台3の収穫物収容作用を受ける収容姿勢位置の後側位置において、この支持台3の位置よりも若干高い位置にコンテナ支持面を形成して、前記コンベアフレーム7に対して取付アーム46を介して取付支持される(図6参照)。このコンテナ支持面は水平面に形成するも、また、前記前側の支持台3と平行状態に形成することもでき、支持する空のコンテナを支持台3の上面に押出して載せることができ、このコンテナ2の搭載によって直ちに収穫物の取出し供給を受ける形態とする。
【0036】
主として、図7に基づいて、前記支持ガイド8を、側面視でコ字型状形態に形成したもので、コンベアフレーム7の外側にガイドアーム47の基部を取付け、このガイドアーム47の先端部間にわたって、プーリ軸17の方向に平行状に沿うガイドビーム48を連結して、この支持ガイド8を形成し、主としてこのガイドビーム48の全長域でコンテナ2の傾斜側面を受けて案内する形態にしている。この各ガイドアーム47の基部は、コンベアフレーム7に設ける取付ブラケット49の長穴50に案内させて内外方向へ位置変更調節可能にして取付ける。
【0037】
主として、図10〜図12に基づいて、前記支持台3を半円筒状の断面形態に下ものである。この支持台3はコンテナ2を支持する側に前後方向に沿う円弧状断面の支持溝54と、この支持溝54の上下に沿って平行状の支持縁55、56を形成する。この支持台3は、上側の支持縁55部を支持フレーム5に対して前後方向の連結ピン58で回動自在に連結している。この支持台3の円弧状凸面側にあたる背面に、スプリングダンパ40の先端部を支持ヒンジ57を介して回動自在に連結している。この支持台3による作動では、上下両支持縁55、56でコンテナ2の底面や、側面を同時支持したり、また、コンテナ2の底面部と側面部との間の角部を支持溝54に嵌合させるようにして支持することができ、この支持台3を引抜移動させながら、コンテナ2の支持姿勢を傾斜姿勢Aから直立姿勢Bに円滑に変移させることができ、この支持台3をコンテナ2に沿わせて密着させた状態で支持するためコンテナ2の支持案内を安定させることができる。
【0038】
また、図11のように、支持台3の上支持縁部55に沿って連結ピン58周りに回動自在のローラ59を設けて、この支持台3の支持縁56部で受けられるコンテナ2底面の角部をこのローラ59で受けて、安定した傾斜姿勢Aに支持する形態としている。また、図例の支持フレーム5は、支持ガイド8と一体構成として、背面視でレ字型形態にして簡潔化している。前記連結ピン58の周りにはスプリング60を設けて、支持台3をコンテナ2を支持する方向へ弾発している。
【0039】
更には、このような図10、または図11における支持台3の支持形態では、図12のように、前記支持台3の支持フレーム5を平行状のリンクアーム61を介して昇降するように構成して、取出コンベア1の昇降による搬送角度が変更されても、支持台3の支持角度を一定に維持するように構成したものである。支持フレーム5、及び支持ガイド8の上端部をコンベアフレーム7の先端部に揺動自在に枢支62して、この支持フレーム5、及び支持ガイド8の基部のアーム部63と、コンベアフレーム7を支持する車体6側の支持ブラケット30との間を前記リンクアーム61で連結している。また、このアーム部63には長穴64を形成して、この長穴64にリンクアーム61の連結部であるリンクヒンジ部を摺動自在に案内させている。このような平行リンクのリンクアーム61で昇降する形態は、前記補助台9を昇降支持する形態において、より有効に実施することができる。
【0040】
次に、主として図6、図10に基づいて、支持台3の上端縁部を支持フレーム5に対して連結の連結ピン58を設定して、この支持台3の支持角度でコンテナ2の支持ダンプ角度が変わるものであるから、この支持台3が引抜れて垂直状になると、支持ガイド8に案内されるコンテナ2は、底面が水平状態になって直立姿勢Aに変移されて、先に繰り出されている排出受4上のコンテナの上面に段積みすることができる。
【符号の説明】
【0041】
1 取出コンベア
2 コンテナ
3 支持台
4 排出受
5 支持フレーム
6 車体
7 コンベアフレーム
8 支持ガイド
9 補助台
10 コンテナ支持装置
【技術分野】
【0001】
この発明は、根菜類の収穫を行う収穫機において、収穫物を収容し易くするコンテナを支持処理するコンテナ支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
収穫物を取出搬送する取出コンベアの終端下部に、コンテナを傾斜させてのぞませるように支持するコンテナ支持台を設け、この支持台の外側に収容コンテナを受けて排出する排出受を配置する技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−54623号公報(第7頁、図4、図5)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
人参や、芋等の根菜類の収穫機において、収穫物を収容するためのコンテナを車体上に搭載する場合は、収穫物を車体の一側部に取出する取出コンベアの終端部にのぞませる位置に配置するため、このコンテナを支持する支持台や、この支持台から排出されるコンテナを排出処理するための排出受、乃至排出コンベア等を設けると、機体幅や、機体長等が広くなったり、長くなって収穫作業走行、操作等の行い難い収穫作業機の形態となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、収穫物を取出搬送する取出コンベア(1)の終端下部に、この収穫物を受けて収容するコンテナ(2)を支持する支持台(3)と、この支持台(3)から下降されるコンテナ(2)を受けて排出する排出受(4)を配置し、前記支持台(3)を収穫物収容量に伴ってコンテナ(2)底面から外側へ引抜移動するように構成して、この引抜移動に伴って支持コンテナ(2)を、前記取出コンベア(1)側への傾斜姿勢から収容満杯時は起立姿勢へ変移することを特徴とする根菜類収穫機の構成とする。
【0006】
この収穫機による収穫作業時は、前記支持台3が取出コンベア1の終端下方位置に接近しているため、この支持台3上に空のコンテナ2を供給載置する。収穫機の走行によって収穫されて取出コンベア1上に搬出された収穫物は、この取出コンベア1の終端部から支持台3上のコンテナ2に落下排出されて収容される。この収穫物を収容するに伴って支持台3がコンテナ2底部から外側へ引抜移動されて、コンテナ2口部を取出コンベア1側へ傾斜させてのぞませている傾斜姿勢Aを直立状態の直立姿勢Bへ変移させる。そして、コンテナ2が満杯になって直立姿勢Bになると支持台3の引抜移動によって支持位置も下降して低くなるため、下方の排出受4への落差間隔も低く、小さくなっているため、この排出受4上への落下排出を、内部の収穫物の衝撃損傷を少なくした状態にして円滑に行わせる。このようにして下側の排出受4へコンテナ2を落下排出させた支持台3は、前記引抜移動位置から取出コンベア1側へ接近するように差込み移動されて、収穫物を収容する収容位置へ復帰移動し、後続収容のための空のコンテナがこの支持台3上面に載せられる。そして、前記排出受4上に受けられた収穫物満杯収容のコンテナ2は、この排出受4上から機外へ取出排出することができる。また、この排出受4を搬送コンベアの形態として、支持したコンテナ2を搬送して、収穫走行跡の土壌面に自動的に搬出する形態とすることも可能である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、前記支持台(3)を装着する支持フレーム(5)を、車体(6)に対して昇降可能に設ける取出コンベア(1)のコンベアフレーム(7)に取付支持することを特徴とする請求項1記載の根菜類収穫機とする。
【0008】
前記コンテナ2を支持する支持台3は、支持フレーム5を介してコンベアフレーム7の先端側に支持装着しているため、使用するコンテナ2の規格や、収穫土壌面の走行形態、条件等の作業条件によって、支持台3や、排出受4の高さ位置を変更、調節することのできる形態にあっては、この取出コンベア1の支持高さを変更操作することによって、この支持台3を支持したまま一体的に昇降調節される。前記のようにコンテナ2が収穫物の取出を受けて収容するときは、この取出コンベア1の終端下部に差込み接近している支持台3によって傾斜姿勢Aに支持されていて、この収容量が増すとコンテナ2は傾斜姿勢Aから直立姿勢Bに変移されるが、このような収穫物の収容作用は、前記支持台3が支持フレーム5を介して取出コンベア1と一体的に昇降される支持取付形態であるから、殆ど変らないで、安定した的確な収容作用を維持する。
【0009】
請求項3に記載の発明は、前記取出コンベア(1)の終端下部には、支持台(3)上のコンテナ(2)を傾斜姿勢に支持する支持ガイド(8)を、このコンベアフレーム(7)に取付けたことを特徴とする請求項1または2に記載の根菜類収穫機とした。
【0010】
前記のように支持台3で支持するコンテナ2は、取出コンベア1の終端下部において、この取出コンベア1側へ向けて傾斜する傾斜姿勢Aに支持されるが、この傾斜姿勢Aのコンテナ2の傾斜側を、この取出コンベア1終端下側の支持ガイド8で案内して正確な収容位置に支持して収穫物の落下収容を行わせる。また、収容後のコンテナ2の取出下降を案内して直立姿勢Bを維持した繰出を行わせる。また、この取出コンベア1が昇降するときは、このコンベアフレーム7と一体的に支持ガイド8が昇降されて、これら取出コンベア1の終端落下口の位置と、支持ガイド8との関係位置を変えるとなく、前記コンテナ2の傾斜姿勢A位置はもとより、このコンテナ2の的確な収容位置を安定維持する。
【0011】
請求項4に記載の発明は、前記支持台(3)の後側に、空コンテナを受けてこの支持台(3)上に繰出供給する補助台(9)を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の根菜類収穫機とする。
【0012】
前記のようにして、支持台3に支持されたコンテナ2には、取出コンベア1から収穫物が搬出されて収容される。このコンテナ2が満杯になると支持台3が、このコンテナ2の底部から引抜移動されて下側の排出受4上に下降排出される。そして、この支持台3上の収容済みのコンテナ2が下方へ排出されると、支持台3が引抜位置から取出コンベア1の終端下部へ移動復帰して、この支持台3の後側に位置する補助台9上に用意されている空のコンテナが前側へ繰出移動されて、この支持台3の上面に供給載置されて、前記支持ガイド8に案内等を受けて傾斜姿勢Aに保持され、取出コンベア1から搬出される収穫物を収容する。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明は、取出コンベア1の終端下方のコンテナ支持台3の下側に、収穫物収容後のコンテナ2を受ける排出受4を配置することによって、コンテナ2の収容に伴って支持台3をこのコンテナ2の底面から引抜移動することにより、このコンテナ2を前記取出コンベア1の終端部にのぞむ傾斜姿勢Aから満杯収容時の直立姿勢Bへ変移させながら下動させて、しかも、この直立姿勢Bになったコンテナ2をそのまま小落差下降させて直下の排出受4上に下降支持させることができ、この間に強制的駆動の搬送機構や駆動、装置等を設置する必要性を少くして、主としてコンテナ2自体の収穫物収容重量により、無理のない省力的コンテナ2の繰出下降を行わせることができ、収容収穫物を損傷を少くすることができる。しかも、この排出受4を取出コンベア1の終端下部、及び支持台3の下側に配置するため、この取出コンベア1の終端部位置は高位になるが、機体の横幅や、前後長さ等は狭く、短かくして、コンパクトな形態とすることができ、収穫機としての運転作業操作を行い易くすることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、収穫機車体6側に対する取出コンベア1の昇降高さ変更によって、この取出コンベア1の終端部と、このコンベアフレーム7に対して支持フレーム5を介して取付支持される支持台3との関係位置を殆んど変ることなく、安定した的確な収穫物の収容姿勢の維持、及び収容作用を行わせることができる。また、前記支持台3の支持フレーム5が、取出コンベア1の終端部のコンベアフレーム7から張出構成されるため、この取出コンベア1の終端下部において支持台3上に支持されるコンテナ2の邪魔になり難い形態とすることができ、この支持フレーム5の低い位置での車体6外側方へ張出をなくして、作業走行時は畦際等に当接し難く、邪魔にならない作業走行形態とすることができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、前記支持ガイド8を取出コンベア2のコンベアフレーム7に取付ける形態であるから、この支持ガイド8の側に傾斜させて支持案内させるコンテナ2の傾斜姿勢Aや、収穫物収容後のコンテナ2の直立姿勢B等を支持案内して、コンテナ2の収容状態から下側の排出台4への下降排出状態に至るコンテナ2の案内を正確に安定して維持させることができる。また、このコンテナ2を傾斜姿勢Aから直立姿勢Bに変移させながら下側の排出受4へ下降させるときは、この直立姿勢Bによるコンテナ2の下降を、支持ガイド8が邪魔することなく円滑に行わせて、直立姿勢Bを維持させて排出受4上に下降案内させる。また、この取出コンベア1が昇降する形態である場合や、前記支持台3が取出コンベア1と共に一体的に昇降する形態である場合は、この支持ガイド8がこれら取出コンベア1、及び支持台3等と一体的に昇降するため、これらの昇降位置によって、各支持ガイド8の、取出コンベア1の終端部位置や、支持台3に対する関係位置を一定に維持して安定した収穫物の収容、及びコンテナ2の支持、排出を行わせることができる。しかも、これら支持ガイド8と支持台3を、取出コンベア1のコンベアフレーム7先端部に装着することによって構成をコンパクトにすることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、前記支持台3の後側に空のコンテナ供給用の補助台9を配置するものであり、前側の支持台3上のコンテナ3が収容されて満杯になる毎に、この満杯コンテナ2を直下位置の排出受4上へ繰出下降させて、この支持台3が引抜移動後の収容位置へ復帰することによって、後側の補助台9上の空のコンテナを前側へ移動させて、この支持台3上面に載置させ、前記取出コンベア1の終端部側へ向けて傾斜する傾斜姿勢Aに維持させるものであるから、各コンテナ2の支持台3上への繰出供給や、この支持台3から排出受4への下降排出を、各々最短経路で移動させて、コンテナ2の搬送、処理機構、装置等を簡単化することができ、作業機全体をコンパクトに構成できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】取出コンベアの終端部及び支持台部の斜視図。
【図2】取出コンベアの終端部及び支持台部の背面図。
【図3】支持台の作動状態を示す斜視図。
【図4】根菜類収穫機の平面図。
【図5】根菜類収穫機の側面図。
【図6】補助台取付部の側面図。
【図7】支持ガイド部の別例を示す斜視図。
【図8】支持フレーム部の別例を示す背面図。
【図9】支持台部の取付け例を示す平面図と、この背面図。
【図10】支持台部の別実施例を示す斜視図。
【図11】その支持フレーム部の別実施例を示す側面図。
【図12】その各支持フレーム取付部の別例を示す背面図。
【図13】支持台部の別取付例を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図面に基づいて、根菜類収穫機は、人参等の根菜類を土壌面から引抜いて収穫するもので、車体6前側部の引抜装置14で抜き取った根菜類を搬送ベルト25、26で挾持して後上部へ搬送しながら、茎葉部をカッター15で切断して、茎葉部はこの搬送ベルト25、26に挾持させたまま後方の排出シュート28へ搬送排出させる。また、このカッター15によって切り落された根菜部を、直下の平ベルト27面に落下させて横側へ搬送しながら、この平ベルト27上面を斜め方向に軸架されたローラ28の回転によって、この前側に配置の選別ベルト16の上面に送込案内し、更に、この選別ベルト16上面を横方向へ搬送させながら、車体6後端部の作業台34上に立つ作業者が手選別操作する。そして、選別された根菜を収穫物として取出コンベア1上面に載せて、横方向へ取出搬送させる形態である。収穫機の車体6は、左右一対のクローラ11を有して、運転席12下側のエンジンカバー13内に搭載のエンジンによって走行駆動しながら、前記引抜装置14や、カッター15、選別ベルト16、及び取出コンベア1等を連動する。そして、前記取出コンベア1によって搬出する収穫物を収容するためのコンテナ2を支持するコンテナ支持装置10を、この作業機車体6の前記引抜装置14設置位置とは反対側の、取出コンベア1の終端下方部に取付け構成する。
【0019】
前記引抜装置14は、運転席12の横側に前端下部の掘起具18部から後上部にわたって設ける左右一対の引抜ベルト19と、この引抜ベルト19の前側に配置の葉部引起装置20と等から構成される。この葉部引起装置20は、引起ベルトのラグの前方へ突出させた状態で上方へ回動する縦引起ラグ21と、横側へ突出させた状態で上方へ回動する横引起ラグ22とを有し、また、前記掘起具18は横側のゲージホイル23を有し、ハンドル24の操作によって上下調節できる。
【0020】
前記引抜装置14の後部には、前記引抜ベルト19で引抜搬送された根菜類を受継いで後側へ水平状に挾持搬送する上下二段の搬送ベルト25、26や、この搬送ベルト25、26によって挾持搬送する根菜類の葉茎部を切断するカッター15を設ける。また、このカッター15で根菜部を切落した茎葉部は、搬送ベルト25、26に挾持されたままの状態で後端のシュート26へ排出され、収穫跡の土壌面へ排出される。
【0021】
前記カッター15の下方には、切断落下される根菜類を受けて横側へ搬送する平ベルト27を設け、この平ベルト27の終端部上面位置に平面視でロール軸を斜め方向に設定して回転駆動するローラ28を設けて、根菜に残る残葉部を、この平ベルト27とローラ28との間に引込ませて分離しながら、取除くと共に、この残葉部の取除かれた根菜部を前側に隣接して回転する選別ベルト16上面に送込案内する構成としている。
【0022】
また、前記平ベルト27上面から送出される根菜類を受けて横方向へ搬送する選別ベルト16と、この横端側の取出コンベア1は、ラグ付きベルトとして一連に受継ぎ搬送するように構成している。この取出コンベア1ベルトは、前記選別ベルト16寄り位置に支軸部29を有して支持ブラケット30により軸支する。この取出ベルト1基端部側には受継部31を形成して、前記選別ベルト16から送出される根菜類を受け継ぐように定位置に張設構成される。そして、この取出ベルト1の終端部はコンベアフレーム7の横端部に軸支するプーリ軸17のプーリ32に掛け渡している。このコンベアフレーム7を前記支軸部29の周りに上下に昇降回動自在に構成して、ギヤドモータ36の駆動によるリフトシリンダ33の伸縮によって、この取出コンベア1を前記支軸部29周りに上下回動させて、コンベア1終端部を昇降制御することができる。
【0023】
ここにおいて、このコンテナ支持装置10は、収穫物を取出搬送する取出コンベア1の終端下部に、この収穫物を受けて収容するコンテナ2を支持する支持台3と、この支持台3から下降されるコンテナ2を受けて排出する排出受4を配置し、前記支持台3を収穫物収容量に伴ってコンテナ2底面から外側へ引抜移動するように構成して、この引抜移動に伴って支持コンテナ2を、前記取出コンベア1側への傾斜姿勢Aから収容満杯時は起立姿勢Bへ変移する構成とする。
【0024】
この収穫機による収穫作業時は、前記支持台3が取出コンベア1の終端下方位置に接近しているため、この支持台3上に空のコンテナ2を供給載置する。収穫機の走行によって収穫されて取出コンベア1上に搬出された収穫物は、この取出コンベア1の終端部から支持台3上のコンテナ2に落下排出されて収容される。この収穫物を収容するに伴って支持台3がコンテナ2底部から外側へ引抜移動されて、コンテナ2口部を取出コンベア1側へ傾斜させてのぞませている傾斜姿勢Aを直立状態の直立姿勢Bへ変移させる。そしてコンテナ2が満杯になって直立姿勢Bになると支持台3の引抜移動によって支持位置も順次下降して低くなるため、下方の排出受4への落差間隔も低く、小さくなっているため、この排出受4上への落下排出を、内部の収穫物の衝撃損傷を少なくした状態にして円滑に行わせる。このようにして下側の排出受4へコンテナ2を落下排出させた支持台3は、前記引抜移動位置から取出コンベア1側へ接近するように差込み移動されて、収穫物を収容する収容位置へ復帰移動し、後続収容のための空のコンテナがこの支持台3上面に載せられる。そして、前記排出受4上に受けられた収穫物満杯収容のコンテナ2は、この排出受4上から機外へ取出排出することができる。また、この排出受4を搬送コンベアの形態として、支持したコンテナ2を搬送して、収穫走行跡の土壌面に自動的に搬出する形態とすることも可能である。
【0025】
また、前記支持台3を装着する支持フレーム5を、車体6に対して昇降可能に設ける取出コンベア1のコンベアフレーム7に取付支持する形態とする。
前記コンテナ2を支持する支持台3は、支持フレーム5を介してコンベアフレーム7の先端側に支持装着しているため、使用するコンテナ2の規格や、収穫土壌面の走行形態、条件等の作業条件によって、支持台3や、排出受4の高さ位置を変更、調節するのできる形態にあっては、この取出コンベア1の支持高さを変更操作することによって、この支持台3を支持したまま一体的に昇降調節される。前記のようにコンテナ2が収穫物の取出を受けて収容するときは、この取出コンベア1の終端下部に差込み接近している支持台3によって傾斜姿勢Aに支持されていて、この収容量が増すとコンテナ2は傾斜姿勢Aから直立姿勢Bに変移されるが、このような収穫物の収容作用は、前記支持台3が支持フレーム5を介して取出コンベア1と一体的に昇降される支持取付形態であるから、殆ど変らないで、安定した的確な収容作用を維持する。
【0026】
また、前記取出コンベア1の終端下部には、支持台3上のコンテナ2を傾斜姿勢Aに支持する支持ガイド8を、このコンベアフレーム7に取付けて構成する。
前記のように支持台3で支持するコンテナ2は、取出コンベア1の終端下部において、この取出コンベア1側へ向けて傾斜する傾斜姿勢Aに支持されるが、この傾斜姿勢Aのコンテナ2の傾斜側を、この取出コンベア1終端下側の支持ガイド8で案内して正確な収容位置に支持して収穫物の落下収容を行わせる。また、収容後のコンテナ2の取出下降を案内して直立姿勢Bを維持した繰出を行わせる。また、この取出コンベア1が昇降するときは、このコンベアフレーム7と一体的に支持ガイド8が昇降されて、これら取出コンベア1の終端落下口の位置と、支持ガイド8との関係位置を変えることなく、前記コンテナ2の傾斜姿勢A位置はもとより、このコンテナ2の的確な収容位置を安定維持する。
【0027】
更には、前記支持台3の後側に、空のコンテナを受けてこの支持台3上に繰出供給する補助台9を設ける。
前記のようにして、支持台3に支持されたコンテナ2には、取出コンベア1から収穫物が搬出されて収容される。このコンテナ2が満杯になると支持台3が、このコンテナ2の底部から引抜移動されて下側の排出受4上に下降排出される。そして、この支持台3上の収容済みのコンテナ2が下方へ排出されると、支持台3が引抜位置から取出コンベア1の終端下部へ移動復帰して、この支持台3の後側に位置する補助台9上に用意されている空のコンテナが前側へ繰出移動されて、この支持台3の上面に供給載置されて、前記支持ガイド8に案内等を受けて傾斜姿勢Aに維持され、取出コンベア1から搬出される収穫物を収容する。
【0028】
前記支持台3は、スライドアーム42、及びこのメタルボス43によって、支持フレーム5に対して横方向へ摺動自在に取付け支持され、図1のように、この支持台3を、支持フレーム5の先端部との間に設けるスプリングダンパ40によって、取出コンベア1側へ差込み移動するように弾発させて構成している。このスプリングダンパ40の内端部に取付ける支持台3は三角断面形態で、上面を取出しコンベア1の側に向けて下り傾斜の傾斜面41を形成して楔形態に構成している。この支持台3の傾斜面41上面にコンテナ2の外側端底部が支持されると、このコンテナ2は取出コンベア1の側へ傾斜した姿勢、即ち傾斜姿勢Aにして支持される。また、作業時において、このコンテナ2の収穫物の収容量が増加すると、このコンテナ2の重量によって前記スプリングダンパ40の弾発力に抗して支持台3を外側へ押し移動させて、この支持台3をコンテナ2の底部から引抜くような形態となり、支持していたコンテナ2を傾斜姿勢Aから直立姿勢Bへ起こししながら、このコンテナ2の反対側を支持ガイド8で案内して順次下動させて、このコンテナ2の底面部を下側の排出受4面に下降接近させるものである。また、この支持台3を取付支持する支持フレーム5は、図2のように、前記コンベアフレーム7の先端部に対して支持メタルボス44部で左右方向へ摺動自在に支持されて、このスプリング45力によって内側へ差込み移動するように弾発させて、前記スプリングダンパ40に代える形態としている。
【0029】
従って、前記支持台3の左右方向の引抜き、差込み移動は、図1のように、主として前記スプリングダンパ40によって行わせる形態とするもよく、または、図2のように、主としてこの支持フレーム5のスプリング45によって行わせる形態とするもよく、更には、これら両スプリングダンパ40、及びスプリング45を共に設けて、これらの共同、もしくは一部共同作用によって行わせる形態とするも可能である。
【0030】
また、図8のように、前記支持フレーム5をスプリング45と、この反対側に働くガススプリング51とを介して引っ張ることによって、支持台3に荷重がかかっているときはスプリング45をアシストし、逆に支持台3が復帰しようとするときは、その動きを遅くするようにして、支持台3の動きをコントロールすることができる。
【0031】
また、図9のように、前記コンベアフレーム7の端部から垂下して設ける支持ガイド8の下端部に、メタルボス52を設けて、このメタルボス52に対して支持台3のロッドアーム53を左右方向へ摺動自在に支持する。このロッドアーム53とメタルボス52との間にスプリング45とガススプリング51を設けて、支持台3を移動させる。支持台3に荷重がかかっているときはスプリング45をアシストし、逆に支持台3が元に復帰しようとするときはその動きをガススプリングで遅くするようにコントロールする形態としている。この形態では、前記支持ガイド8が支持台3を取付支持する支持フレーム5を兼ねた構成である。
【0032】
更には、このような支持台3の収容位置への出、退移動は、コンテナ2の収穫物収容重量を計測するロードセルと、このロードセルの計量によってギヤドモータを経て伸縮されるシリンダと等を介して、移動制御する形態とすることも可能である。
【0033】
前記支持ガイド8は、支持フレーム7の先端部に取付けて、先端部を垂下させた形態として、この支持ガイド8によって傾斜姿勢Aのコンテナ2の傾斜側側面部を支持案内する。そして、前記支持台3との間の関係位置によって、この支持台3が外側へ引き抜かれるに伴い、このコンテナ2の傾斜姿勢Aが直立姿勢Bへ起立変移すると共に、この支持ガイド8との間に支持案内されるコンテナ2の支持位置が順次下降されて、この直立姿勢Bに変移したときはコンテナ2底面が排出受4面に接近した状態に下降案内される。また、この支持ガイド8は、コンテナ2の収穫物収容時の傾斜姿勢Aを支持するものであるから、支持フレーム7に対する取付位置を左右へ位置変更可能に構成したり、先端部がコンテナ2を支持する側へ適宜の弾性力のスプリングを介して弾発するレバー形態に構成することもできる。
【0034】
また、前記支持ガイド8や支持台3等の下側に構成する排出受4は、収容物満載のコンテナ2を直立姿勢Bに支持して、その後のコンテナ2の排出、乃至取出し処理を行わせるものである。従って、この排出受4にコンベアを設けて、支持したコンテナ2をこの前側、後側、または横外側等へ排出移送するように構成することができる。この排出受4は、コンテナ2の高さ規格に応じて、上側の支持台3との間にコンテナの搭載位置スペースとしての高さ間隔を形成して、この排出受4上のコンテナを取出すとき、上側位置でコンテナ2を支持する支持台3に接触して、取出作用の邪魔にならないように設定している。
【0035】
前記補助台9は、前記支持台3の収穫物収容作用を受ける収容姿勢位置の後側位置において、この支持台3の位置よりも若干高い位置にコンテナ支持面を形成して、前記コンベアフレーム7に対して取付アーム46を介して取付支持される(図6参照)。このコンテナ支持面は水平面に形成するも、また、前記前側の支持台3と平行状態に形成することもでき、支持する空のコンテナを支持台3の上面に押出して載せることができ、このコンテナ2の搭載によって直ちに収穫物の取出し供給を受ける形態とする。
【0036】
主として、図7に基づいて、前記支持ガイド8を、側面視でコ字型状形態に形成したもので、コンベアフレーム7の外側にガイドアーム47の基部を取付け、このガイドアーム47の先端部間にわたって、プーリ軸17の方向に平行状に沿うガイドビーム48を連結して、この支持ガイド8を形成し、主としてこのガイドビーム48の全長域でコンテナ2の傾斜側面を受けて案内する形態にしている。この各ガイドアーム47の基部は、コンベアフレーム7に設ける取付ブラケット49の長穴50に案内させて内外方向へ位置変更調節可能にして取付ける。
【0037】
主として、図10〜図12に基づいて、前記支持台3を半円筒状の断面形態に下ものである。この支持台3はコンテナ2を支持する側に前後方向に沿う円弧状断面の支持溝54と、この支持溝54の上下に沿って平行状の支持縁55、56を形成する。この支持台3は、上側の支持縁55部を支持フレーム5に対して前後方向の連結ピン58で回動自在に連結している。この支持台3の円弧状凸面側にあたる背面に、スプリングダンパ40の先端部を支持ヒンジ57を介して回動自在に連結している。この支持台3による作動では、上下両支持縁55、56でコンテナ2の底面や、側面を同時支持したり、また、コンテナ2の底面部と側面部との間の角部を支持溝54に嵌合させるようにして支持することができ、この支持台3を引抜移動させながら、コンテナ2の支持姿勢を傾斜姿勢Aから直立姿勢Bに円滑に変移させることができ、この支持台3をコンテナ2に沿わせて密着させた状態で支持するためコンテナ2の支持案内を安定させることができる。
【0038】
また、図11のように、支持台3の上支持縁部55に沿って連結ピン58周りに回動自在のローラ59を設けて、この支持台3の支持縁56部で受けられるコンテナ2底面の角部をこのローラ59で受けて、安定した傾斜姿勢Aに支持する形態としている。また、図例の支持フレーム5は、支持ガイド8と一体構成として、背面視でレ字型形態にして簡潔化している。前記連結ピン58の周りにはスプリング60を設けて、支持台3をコンテナ2を支持する方向へ弾発している。
【0039】
更には、このような図10、または図11における支持台3の支持形態では、図12のように、前記支持台3の支持フレーム5を平行状のリンクアーム61を介して昇降するように構成して、取出コンベア1の昇降による搬送角度が変更されても、支持台3の支持角度を一定に維持するように構成したものである。支持フレーム5、及び支持ガイド8の上端部をコンベアフレーム7の先端部に揺動自在に枢支62して、この支持フレーム5、及び支持ガイド8の基部のアーム部63と、コンベアフレーム7を支持する車体6側の支持ブラケット30との間を前記リンクアーム61で連結している。また、このアーム部63には長穴64を形成して、この長穴64にリンクアーム61の連結部であるリンクヒンジ部を摺動自在に案内させている。このような平行リンクのリンクアーム61で昇降する形態は、前記補助台9を昇降支持する形態において、より有効に実施することができる。
【0040】
次に、主として図6、図10に基づいて、支持台3の上端縁部を支持フレーム5に対して連結の連結ピン58を設定して、この支持台3の支持角度でコンテナ2の支持ダンプ角度が変わるものであるから、この支持台3が引抜れて垂直状になると、支持ガイド8に案内されるコンテナ2は、底面が水平状態になって直立姿勢Aに変移されて、先に繰り出されている排出受4上のコンテナの上面に段積みすることができる。
【符号の説明】
【0041】
1 取出コンベア
2 コンテナ
3 支持台
4 排出受
5 支持フレーム
6 車体
7 コンベアフレーム
8 支持ガイド
9 補助台
10 コンテナ支持装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収穫物を取出搬送する取出コンベア(1)の終端下部に、この収穫物を受けて収容するコンテナ(2)を支持する支持台(3)と、この支持台(3)から下降されるコンテナ(2)を受けて排出する排出受(4)を配置し、前記支持台(3)を収穫物収容量に伴ってコンテナ(2)底面から外側へ引抜移動するように構成して、この引抜移動に伴って支持コンテナ(2)を、前記取出コンベア(1)側への傾斜姿勢から収容満杯時は起立姿勢へ変移することを特徴とする根菜類収穫機。
【請求項2】
前記支持台(3)を装着する支持フレーム(5)を、車体(6)に対して昇降可能に設ける取出コンベア(1)のコンベアフレーム(7)に取付支持することを特徴とする請求項1記載の根菜類収穫機。
【請求項3】
前記取出コンベア(1)の終端下部には、支持台(3)上のコンテナ(2)を傾斜姿勢に支持する支持ガイド(8)を、このコンベアフレーム(7)に取付けたことを特徴とする請求項1または2に記載の根菜類収穫機。
【請求項4】
前記支持台(3)の後側に、空コンテナを受けてこの支持台(3)上に繰出供給する補助台(9)を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の根菜類収穫機。
【請求項1】
収穫物を取出搬送する取出コンベア(1)の終端下部に、この収穫物を受けて収容するコンテナ(2)を支持する支持台(3)と、この支持台(3)から下降されるコンテナ(2)を受けて排出する排出受(4)を配置し、前記支持台(3)を収穫物収容量に伴ってコンテナ(2)底面から外側へ引抜移動するように構成して、この引抜移動に伴って支持コンテナ(2)を、前記取出コンベア(1)側への傾斜姿勢から収容満杯時は起立姿勢へ変移することを特徴とする根菜類収穫機。
【請求項2】
前記支持台(3)を装着する支持フレーム(5)を、車体(6)に対して昇降可能に設ける取出コンベア(1)のコンベアフレーム(7)に取付支持することを特徴とする請求項1記載の根菜類収穫機。
【請求項3】
前記取出コンベア(1)の終端下部には、支持台(3)上のコンテナ(2)を傾斜姿勢に支持する支持ガイド(8)を、このコンベアフレーム(7)に取付けたことを特徴とする請求項1または2に記載の根菜類収穫機。
【請求項4】
前記支持台(3)の後側に、空コンテナを受けてこの支持台(3)上に繰出供給する補助台(9)を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の根菜類収穫機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−70690(P2012−70690A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−219036(P2010−219036)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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