説明

機能を強化した電子ブック

【課題】これまでの電子ブックをさらに便利で使いやすくする。
【解決手段】電子ブックが、ピアツーピア原理及び/又は無線ブロードキャスト転送原理を使用して、他の協働する電子ブックへブックファイルを転送することができる。電子ブックはまた、ブックファイルをブックが使用するネイティブフォーマットに、ユーザインタラクションを伴わずに自動的に再フォーマットすることもできる。さらに、電子メールや手書き注釈入力などの追加の電子ブック機能も開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に電子ブックに関する。
【背景技術】
【0002】
小型で手持ち型のハウジング内の記憶媒体に記憶された電子ブックファイルを読むことができる電子ブックが提供されてきた。ハウジングのディスプレイにテキストが表示され、複数の電子ブックを記憶媒体に記憶することができる。このようにして、実際に、都合のよい時に数多くのブックを伝送して、単一の軽量な電子ブックのフォームファクタで読むことができる。本明細書で分かるように、このような電子ブックをさらに便利で使いやすくすることができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
電子ブックが、ハウジングと、ハウジング上に支持されたタッチスクリーンディスプレイと、ハウジング上に設けられた、細長く硬いスタイラスペンを保持するための1又はそれ以上のスタイラスホルダとを含む。ハウジング内にはデジタルプロセッサが備わる。キーボードコードレセプタクルがキーボードのコードのコネクタを受け入れることにより、必要に応じてキーボードをハウジングと選択的に係合及び解放して、デジタルプロセッサに信号を入力できるようにすることができる。ハウジング内には、タンジブルコンピュータリーダ記憶媒体が存在してプロセッサがアクセス可能であり、この媒体には、ファイルが表すテキストをプロセッサの制御によりディスプレイ上にネイティブフォーマットで表示するための電子ブックファイルが記憶される。また、プロセッサは、媒体に記憶したタイトルのリスト、他の電子ブックとの通信をサポートするためのコマンド入力要素、及びディスプレイを使用してプロセッサに入力を行うためのキーボードの画像をディスプレイに選択的に表示する。プロセッサは、媒体上のネイティブフォーマット以外のフォーマットの第1の電子ブックファイルにアクセスし、ユーザが第1の電子ブックファイルを選択した場合、ユーザ介入を必要とせずに第1の電子ブックファイルをネイティブフォーマットに自動的に再フォーマットし、その後、この第1の電子ブックファイルを表示することができる。
【0004】
別の態様では、電子ブックが、ハウジングと、ハウジング上に支持された電子タッチスクリーンディスプレイとを含む。ハウジング内にはデジタルプロセッサが備わる。同様に、ハウジング内には、タンジブルコンピュータリーダ記憶媒体が存在してプロセッサがアクセス可能であり、この媒体には、ファイルが表すテキストをプロセッサの制御によりディスプレイ上にネイティブフォーマットで表示するための電子ブックファイルが記憶される。プロセッサは、媒体上のネイティブフォーマット以外のフォーマットの第1の電子ブックファイルにアクセスし、ユーザが第1の電子ブックファイルを選択した場合、ユーザ介入を必要とせずに第1の電子ブックファイルをネイティブフォーマットに自動的に再フォーマットし、その後、この第1の電子ブックファイルを表示する。
【0005】
別の態様では、電子ブックが、ハウジングと、ハウジング上に支持された電子タッチスクリーンディスプレイとを含む。ハウジング内にはデジタルプロセッサが備わる。同様に、ハウジング内には、タンジブルコンピュータリーダ記憶媒体が存在してプロセッサがアクセス可能である。この媒体には、ファイルが表すテキストをプロセッサの制御によりディスプレイ上にネイティブフォーマットで表示するための電子ブックファイルが記憶される。少なくとも1つの無線トランシーバがハウジングにより支持され、プロセッサは、媒体上の電子ブックファイルを他の電子ブックへ送信すべくこの無線トランシーバを制御することができる。プロセッサは、ファイル送信ためのプロトコルの選択に使用するために送信プロトコルのリストをディスプレイ上に表示する。
【0006】
同じ参照番号が同じ部分を示す添付図面を参照することにより、本発明の詳細をその構造及び動作の両方に関して最も良く理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】閉じた構成における例示的な電子ブックの斜視図である。
【図2】開いた構成における図1の電子ブックを示す斜視図である。
【図3】プロセッサ、記憶媒体及びトランシーバを概略的に示す例示的な電子ブックの斜視図である。
【図4】例示的なファイル形式変換ロジックのフロー図である。
【図5】協働する電子ブック間のブック転送様式を示す概略図である。
【図6】例示的なブック転送ロジックのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
最初に図1及び図2を参照すると、1つの実施形態において、書籍の開閉を再現するように折り畳み式の構成を有することができる例示的な電子ブック10を示している。詳細には、電子ブック10は、ヒンジ16に沿って硬い軽量プラスチックの「バック」部材14に接合された硬い軽量プラスチックの「カバー」部材12を有して、「カバー」部材12の電子ディスプレイ18が閲覧のために露出する開いた構成(図2)と、ディスプレイ18が「バック」部材14の内面にぴったりくっついた状態にあるため露出しない閉じた構成(図1)との間で動かすことができる。必要であれば、キーボード及び/又はマウス、又はその他のカーソル制御/ポイント及びクリック装置のような入力装置20を「バック」部材14などに設けることができる。
【0009】
図3は、図1及び図2のブック10とは対照的に折り畳むことができない例示的な電子ブックを示しており、図1及び図2に示すブック10は、図3に示す電子ブック22の機能をブック10の「カバー」部材12などに組み込むことができると理解される。電子ブック22は、電子ディスプレイ26を有する軽量の携帯用プラスチックハウジング24を含み、この電子ディスプレイ26はタッチスクリーンディスプレイであってもよい。従って、必要であれば、ハウジング24は、ディスプレイ26がタッチスクリーンディスプレイである場合、そこに信号を入力するのに使用するための細長く硬い、一般にプラスチック製のスタイラスペン30を、例えばハウジングの「頂部」及び「底部」に対してハウジング上に垂直に保持するためのプラスチッククリップなどの1又はそれ以上のスタイラスホルダ28を含むことができる。限定的な意味ではないが、ディスプレイ26は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオードディスプレイ(LED)、又はその他の適当な電子ディスプレイ技術であってもよい。
【0010】
必要であれば、ハウジング24に、キーボード36のコード34のコネクタを受け入れるためのキーボードコードレセプタクル32を形成することができる。このようにして、必要に応じてキーボード36をハウジング24と選択的に係合及び解放して、ハウジング24内のデジタルプロセッサ38に信号を入力できるようにすることができる。次に、プロセッサ38は、以下に限定されるわけではないが、ディスクベースの記憶装置及び/又は固体記憶装置などのタンジブルコンピュータリーダ記憶媒体40にアクセスして本明細書の論理を実行することができる。媒体40に電子ブックファイルを記憶することもできる。プロセッサ38は、ディスプレイ26を制御して、媒体40に記憶されたタイトルのリスト、以下で説明するブック間の通信をサポートするためのコマンド入力要素、媒体40上のファイルから得られるブックテキスト、及びディスプレイ26がタッチスクリーンディスプレイである場合、ユーザがスタイラスペン30などを使用して英数字信号を入力できるようにするキーボードなどの入力装置の画像を表示することを理解されたい。
【0011】
後程簡単に説明するが、いくつかの実施形態では、プロセッサ38が1又はそれ以上の無線トランシーバと通信することができる。図3に示す実施形態では、プロセッサ38が、長距離無線トランシーバ42及び短距離無線トランシーバ44と通信する。限定的な意味ではないが、短距離トランシーバ44は、Bluetoothトランシーバ又はその他の短距離高帯域トランシーバ技術であってもよく、長距離トランシーバ42は、Wi−Fiトランシーバ、又は超広帯域(UWB)トランシーバ、又は無線電話トランシーバ、又はその他の適当なトランシーバであってもよい。
【0012】
スタイラスペン30又はその他の物体などを使用して、ディスプレイ26に表示された「ハイライト」セレクタを選択し、ディスプレイに表示されたテキストをハイライト表示することができる。また、ディスプレイに表示されるテキストの「余白」に手書きの注釈を入力し、プロセッサ38が、媒体40に記憶した手書き認識モジュールを実行して、電子ブックファイルの関連部分における手書きを表す電子英数字を生成し、記憶する。このようにして、ブックファイル内のコメントに関連する位置において電子ブックにコメントを注記することができる。
【0013】
さらに、ディスプレイ26に「利き手」セレクタを表示し、これを選択して「左利き」又は「右利き」を指示することができる。例えば、右利きの人は、図示のようにハウジング24を直立状態で把持したいと望むことができるのに対し、左利きのユーザは、ハウジング24を逆さまに把持したいと望むことができ、この場合「左利き」を選択することにより、ディスプレイ26に表示されるテキストが180度回転されるようになる。装置はまた、いずれの方向にも90度回転して、左利き及び右利きのユーザに一様に容易に対応することができる。さらに、ユーザに対してディスプレイ26に「ネガティブ」セレクタ要素を表示して、選択した場合、テキストが白色になり、これが黒又はその他の暗い背景上に表示されるようにすることができる。また、「拡大」及び「縮小」セレクタ要素をユーザに提示して、選択した場合、電子ブックファイルの一部であるテキスト、グラフィック、テーブル等がそれぞれ拡大及び縮小されるようにすることもできる。
【0014】
図4を参照すると、本例で理解されるように、例えばAcrobat(商標)などの所定の「ネイティブ」フォーマットであると推測される電子ブックファイルを表示するようにプロセッサ38をプログラムすることができる。本発明はまた、電子ブックファイルを媒体40にネイティブフォーマット以外のフォーマットで記憶することができるが、ユーザ介入抜きで、及びユーザ介入を必要とせずに非ネイティブファイルが表示されることが好ましいことも心得ている。
【0015】
従って、ブロック46において、ディスプレイ26に表示されるリストから媒体40上の利用可能なタイトルの選択を受信することなどにより、文書選択が受信される。判定区画48において、選択した文書がネイティブフォーマットであると判定された場合、ブロック50において文書が表示される。一方、文書がネイティブフォーマットでない場合、プロセッサは、文書がどのようなフォーマットであるかを判定し、ブロック52において、文書をこの文書のフォーマットからネイティブフォーマットに変換するための適当な変換モジュールに自動的に(ユーザの指示又は命令を伴わずに)アクセスする。媒体40にこの変換モジュールを記憶することができる。ブロック54において、変換モジュールを使用してプロセッサが文書をネイティブフォーマットに変換し、ブロック50において表示する。
【0016】
図5は、上述のブック10又はブック22の一方のような1つの電子ブック60が、ピアツーピア(P2P)原理を使用して、及び/又はブロードキャスト送信原理を使用して電子ブックファイルを別の電子ブック60と共有できることを示している。詳細には、線62で示すように、電子ブック60は、インターネットのWi−Fiネットワークのような広帯域無線ネットワーク64を使用して相互に通信することができる。また、矢印66で示すように、ネットワークを経由せずに近くの電子ブックと直接的なP2Pファイル共有を行うこともできる。後者の場合には、Bluetooth又はその他の高帯域短距離送信プロトコルを使用して、1つの電子ブック60から別の電子ブック60へ電子ブックファイルを転送するのに対し、前者の場合には、P2P又はブロードキャスト原理をWi−Fi送信プロトコルなどと共に使用して、ネットワーク64を通じて電子ブックファイルを共有する。
【0017】
1つの電子ブック60が別の対応する装置の直近にある場合、ネットワーク64を使用しないP2Pファイル共有を行うことができる。ファイル送信用のプロトコルの選択に使用するためにプロトコルのリストを表示することができる。このようにして、例えばWiFiを利用できない場合、ユーザは、Bluetoothトランシーバ及びプロトコルを使用することを選択して、近くの電子ブックとファイルを共有することができる。
【0018】
比較的遠くの電子ブックへファイルを送信することが望まれる場合、電子ブック60は、受信装置のインタネットアドレスのメーリングリストなどを使用して、ブックファイルをブロードキャストすることができる。メーリングリストを使用した転送を選択することにより、それぞれのインターネットプロトコル(IP)アドレスにアドレス指定されたファイルを1つのブック60から別の又は多くのブック60へ送信することができ、このアドレスは、受信者に関連付けられたPCのアドレス、及び/又は機能中のWiFiホットスポットなどに存在するブック60のアドレスであってもよい。従って、個々のブック60は独自のIPアドレスを有することができ、ブック60がオンラインでない場合、必要であれば指定バックアップアドレスとしてPCIPアドレスを有することもできる。
【0019】
図6は、上記の原理をさらに詳細に示す図である。ブロック70から開始して、ユーザは、他のブックへ送信できるファイルのリストを選択することができ、必要であれば、 所望の受信者と共にデジタル権利の管理(DRM)の制約を考慮することもできる。また、ブロック72において、ユーザにプロトコルセレクタ要素を表示して、ユーザが「Bluetooth」、「WiFi」などの所望の送信プロトコルを選択できるようにすることができる。必要であれば、ブロック74において、所望の受信者とのハンドシェイク原理を使用して、Bluetoothを設定していればBluetoothの範囲内にあること、電源が入っていることなどの、受信者が適切に設定されていることを確認することができる。ブロック76において、選択したブックファイルが選択した受信アドレスへ送信される。
【0020】
特定の「機能を強化した電子ブック」を本明細書に示し、詳細に説明したが、本発明に含まれる対象は特許請求の範囲によってのみ限定されることを理解されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジング上に支持された電子タッチスクリーンディスプレイと、
前記ハウジング上に設けられた、細長く硬いスタイラスペンを保持するための1又はそれ以上のスタイラスホルダと、
前記ハウジング内のデジタルプロセッサと、
必要に応じてキーボードを前記ハウジングと選択的に係合及び解放して前記デジタルプロセッサに信号を入力できるようにする、前記キーボードのコードのコネクタを受け入れるためのキーボードコードレセプタクルと、
前記ハウジング内に存在するとともに前記プロセッサがアクセス可能なタンジブルコンピュータリーダ記憶媒体と、
を備え、前記媒体には、ファイルが表すテキストを前記プロセッサの制御により前記ディスプレイ上にネイティブフォーマットで表示するための電子ブックファイルが記憶され、
前記プロセッサは、前記媒体に記憶されたタイトルのリストと、他の電子ブックとの通信をサポートするためのコマンド入力要素と、前記ディスプレイを使用して前記プロセッサに入力を行うためのキーボードの画像とを前記ディスプレイに選択的に表示し、
前記プロセッサは、前記媒体上の前記ネイティブフォーマット以外のフォーマットの第1の電子ブックファイルにアクセスし、ユーザが前記第1の電子ブックファイルを選択した場合、ユーザ介入を必要とせずに前記第1の電子ブックファイルを前記ネイティブフォーマットに自動的に再フォーマットし、その後前記第1の電子ブックファイルを表示する、
ことを特徴とする電子ブック。
【請求項2】
前記ハウジングは、書籍の開閉を再現するように折り畳み式である、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子ブック。
【請求項3】
前記スタイラスペンは、前記ハウジング上に該ハウジングの上端及び下端に対して垂直に保持される、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子ブック。
【請求項4】
前記ハウジングにより支持されるとともに前記プロセッサにより制御可能な少なくとも1つの無線トランシーバを備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子ブック。
【請求項5】
前記トランシーバは、WiFiトランシーバ、又は超広帯域(UWB)トランシーバ、又は無線電話トランシーバである、
ことを特徴とする請求項4に記載の電子ブック。
【請求項6】
前記トランシーバはBluetoothトランシーバである、
ことを特徴とする請求項4に記載の電子ブック。
【請求項7】
前記電子ブックは、前記トランシーバを使用し、ピアツーピア(P2P)送信原理を使用してネットワークを経由せずに別の電子ブックへ少なくとも1つの電子ブックファイルを送信する、
ことを特徴とする請求項4に記載の電子ブック。
【請求項8】
前記電子ブックは、前記トランシーバを使用し、ブロードキャスト送信原理を使用して広帯域ネットワークを通じて別の電子ブックへ少なくとも1つの電子ブックファイルを送信する、
ことを特徴とする請求項4に記載の電子ブック。
【請求項9】
前記プロセッサは、個人がファイル送信用のプロトコルの選択に使用するために送信プロトコルのリストを前記ディスプレイに表示する、
ことを特徴とする請求項4に記載の電子ブック。
【請求項10】
前記プロセッサは、個人が選択可能な、受信装置のインタネットアドレスのメーリングリストを前記ディスプレイに表示して、電子ブックファイルが、選択した受信装置へ転送されるようにする、
ことを特徴とする請求項4に記載の電子ブック。
【請求項11】
個人が、前記スタイラスペンを使用して、前記ディスプレイに表示されたテキストをハイライト表示することができる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子ブック。
【請求項12】
個人が、前記スタイラスペンを使用して、前記ディスプレイに表示されたテキストの余白に手書きの注釈を入力することができ、前記プロセッサが、前記媒体に記憶された手書き認識モジュールを実行して、前記電子ブックファイルの関連部分における前記手書きを表す電子英数字を生成し、記憶する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子ブック。
【請求項13】
前記プロセッサは、「左利き」又は「右利き」の表示設定を指示すべく個人が選択できる利き手セレクタをディスプレイに表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子ブック。
【請求項14】
前記プロセッサは、選択された場合に前記プロセッサがテキストを白に色付けし、該テキストを黒い背景上に表示するようにするネガティブセレクタ要素を前記ディスプレイに表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子ブック。
【請求項15】
前記プロセッサは、電子ブックファイルの一部であるテキスト及び/又はグラフィックスを拡大及び縮小するためのサイズセレクタ要素をディスプレイに表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子ブック。
【請求項16】
ハウジングと、
前記ハウジング上に支持された電子タッチスクリーンディスプレイと、
前記ハウジング内のデジタルプロセッサと、
前記ハウジング内に存在するとともに前記プロセッサがアクセス可能なタンジブルコンピュータリーダ記憶媒体と、
を備え、前記媒体には、ファイルが表すテキストを前記プロセッサの制御により前記ディスプレイ上にネイティブフォーマットで表示するための電子ブックファイルが記憶され、
前記プロセッサは、前記媒体上の前記ネイティブフォーマット以外のフォーマットの第1の電子ブックファイルにアクセスし、ユーザが前記第1の電子ブックファイルを選択した場合、ユーザ介入を必要とせずに前記第1の電子ブックファイルを前記ネイティブフォーマットに自動的に再フォーマットし、その後前記第1の電子ブックファイルを表示する、
ことを特徴とする電子ブック。
【請求項17】
前記ハウジングにより支持されるとともに前記プロセッサにより制御可能な少なくとも1つの無線トランシーバを備える、
ことを特徴とする請求項16に記載の電子ブック。
【請求項18】
前記電子ブックは、前記トランシーバを使用し、ピアツーピア(P2P)送信原理を使用してネットワークを経由せずに別の電子ブックへ少なくとも1つの電子ブックファイルを送信する、
ことを特徴とする請求項17に記載の電子ブック。
【請求項19】
前記電子ブックは、前記トランシーバを使用し、ブロードキャスト送信原理を使用して広帯域ネットワークを通じて別の電子ブックへ少なくとも1つの電子ブックファイルを送信する、
ことを特徴とする請求項17に記載の電子ブック。
【請求項20】
ハウジングと、
前記ハウジング上に支持された電子タッチスクリーンディスプレイと、
前記ハウジング内のデジタルプロセッサと、
前記ハウジング内に存在するとともに前記プロセッサがアクセス可能なタンジブルコンピュータリーダ記憶媒体と、
を備え、前記媒体には、ファイルが表すテキストを前記プロセッサの制御により前記ディスプレイ上にネイティブフォーマットで表示するための電子ブックファイルが記憶され、
前記ハウジングにより支持されるとともに前記プロセッサにより制御可能な、前記媒体上の少なくとも1つの電子ブックファイルを別の電子ブックへ送信するための少なくとも1つの無線トランシーバをさらに備え、前記プロセッサは、個人がファイル送信用のプロトコルの選択に使用するために送信プロトコルのリストを前記ディスプレイに表示する、
ことを特徴とする電子ブック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−113715(P2010−113715A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−252640(P2009−252640)
【出願日】平成21年11月4日(2009.11.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【出願人】(593181638)ソニー エレクトロニクス インク (371)
【Fターム(参考)】