説明

画像入力表示装置、画像形成装置、画像入力表示方法及び画像入力表示プログラム

【課題】 第3者が利用者の後に立った場合でも第3者への視認性を低下させて秘匿性を得ることを目的とする。
【解決手段】 メディア入力部24から入力されてHDD26に蓄積された画像データに基づく表示を表示部14に表示するための画像処理を表示画像処理部28で行って表示部14に画像を表示する。そして、表示部14に表示された画像を利用者が確認しながら、キーボード18やタッチパネル20を操作してプリント指示を行う。この時、コントラスト及びブライトネスの少なくとも一方の画像処理パラメータを表示条件付加フィルタ処理部34で変更して、画像データが表す画像を暗化する処理を行って表示部14に画像を表示する。表示条件付加フィルタ処理部34は、例えば、コントラストを1/2や1/3に変更したり、ブライトネスを3/2、1/3、1/3に変更したりすることによって画像を暗くする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像入力表示装置、画像形成装置、画像入力表示方法及び画像入力表示プログラムにかかり、特に、デジタルカメラ等の撮影によって得られた写真画像をプリンタに出力する際に、出力する画像を選んだり枚数を設定したりするための表示画面を表示する画像入力表示装置、当該画像入力表示装置を備えたプリンタ等の画像形成装置、画像入力表示方法及び画像入力表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年デジタルカメラやデジタルカメラ付き携帯電話の普及に伴いデジタル画像情報をプリントするシステム(例えば、特許文献1、2等)が増えている。このようなシステムの中に、所謂セルフプリント機と呼ばれる装置がある。
【0003】
セルフプリント機は、一般的にはプリントする画像の選択やプリント枚数等の入力と確認を行うための表示装置と、各種メディアに対応する入力ユニットと、画像処理を行うコンピュータと、写真をプリントするプリント装置と、により構成されている。これらは通常、店舗内、或いは通路に置かれ利用者はその前に立って操作するようになっている。この時、利用者は後を通るような第3者に自分が作業しているプライベート画像を見られたくないものである。
【0004】
銀行のATM等では、暗証番号など機密情報を覗かれないように装置自体を枠で囲ったり、ディスプレイ自体に細工をして第3者に覗かれないようにしている。
【0005】
しかしながら、セルフプリント機のようにどこにでも置かれるものに対してはATMのように専用な場所を確保することが困難な場合が多い。
【0006】
また、写真店でのデジタルミニラボ機用入力端末もセルフプリント機の入力装置と同じ構成になっており、通常カウンター上などに置かれ、開放的になっており、上述と同じように個室的な配置は小型の小売店ではスペースが限られ適さない。
【0007】
このような問題に対して、セルフプリント機では、CRTの入力画面がほぼ水平に置かれており、通行人などからの覗きに関して有効であるが、後に立たれたり脇に寄られた場合には表示画面が十分よく見えてしまうという欠点がある。
【0008】
また、店頭入力端末では表示装置をこのように水平に置くことはカウンターの高さなどから困難な場合がある。
【0009】
一方、表示装置自体の秘匿性改善に関しては、特許文献3、4に記載の技術などが提案されている。
【0010】
特許文献3に記載の技術では、ATM等の表示秘匿性に関して、反射型解説ホログラムを使用して利用者以外の第3者の視線では見えないようにする表示装置が提案されている。
【0011】
特許文献4に記載の技術では、LCDに入力する映像信号を信号処理して所望の視野角特性となる印加電圧変換を行って、秘匿性を得ると共に特定方向への視認性を向上している。
【特許文献1】特開2001−36843号公報
【特許文献2】特開2001−297238号公報
【特許文献3】特開平5−88020号公報
【特許文献4】特開2001−147673号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、特許文献3に記載の技術では、投射装置と特殊かつ高価なディスプレイを必要とし、構造的に大がかりになるためセルフプリント機のように小売店などに設置する仕様に向かない、という問題がある。
【0013】
また、特許文献4に記載の技術では、画像全面にわたり一定方向への視認性を上げてそれ以外の視認性を下げるものであり、利用者の後に第3者が立ったときには、同じ視野角、視線に入れば表示画面がよく見えてしまい、秘匿性に乏しい、という問題がある。
【0014】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、第3者が利用者の後に立った場合でも第3者への視認性を低下させて秘匿性を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために請求項1に記載の画像入力表示装置は、外部から入力される画像データに基づいて前記画像データが表す画像を暗くする暗化処理を前記画像データに行う処理手段と、前記画像データが表す画像を表示する画像表示部に対して、前記処理手段によって暗化処理された画像データに基づく表示を行うための表示制御を行う表示制御手段と、前記画像データに基づく画像を形成する画像形成装置に出力する画像を選択するための入力を行う入力部からの入力に対して、対応する画像データを前記画像形成装置に出力するように制御する入力制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、処理手段では、画像データに基づいて画像表示部に表示される画像を暗化するように画像データを処理する。
【0017】
表示制御手段では、画像データが表す画像を表示する画像表示部に対して、処理手段によって暗化処理された画像データに基づく表示を行うための表示制御が行われる。
【0018】
また、入力制御手段では、画像データに基づく画像を形成する画像形成装置に出力する画像を選択するための入力を行う入力部からの入力に対して、対応する画像データを画像形成装置に出力するように制御する。
【0019】
すなわち、入力部で画像を選択する際に画像表示部に表示される画像が暗化されているので、近くでは画像の輪郭や内容を確認することができるが、画像表示部から離れた第3からは画像の輪郭や内容の確認を不可能にすることができる。従って、第3者が利用者の後に立った場合でも第3者への視認性を低下させて秘匿性を得ることができる。
【0020】
また、請求項2に記載の画像入力表示装置は、画像データを入力して当該画像データが表す画像を表示する画像表示部と、画像データに基づく画像を形成する画像形成装置に出力する画像を選択するための入力を行う入力部と、を有する画像入力表示装置であって、画像データに基づいて前記画像表示部に表示される画像を暗化するように前記画像データを処理する処理手段を備え、前記処理手段によって処理された画像データに基づいて、前記入力部によって画像を選択するための画像を前記画像表示部に表示することを特徴としている。
【0021】
請求項2に記載の発明によれば、画像表示部は、入力された画像データが表す画像が表示され、入力部では、画像データに基づく画像を形成する画像形成装置に出力する画像を選択するための入力が行われる。すなわち、画像入力表示装置の利用者が、画像表示部に表示された画像を見ながら入力部を用いて画像形成する画像を選択する。
【0022】
処理手段では、画像データに基づいて画像表示部に表示される画像を暗化するように画像データを処理する。すなわち、処理手段は、表示する画像を暗くすることによって画像を暗化する。
【0023】
そして、処理手段によって処理された画像データに基づいて、入力部によって画像を選択するための画像が画像表示部に表示される。すなわち、入力部によって画像を選択する際に画像表示部に表示される画像が暗化されているので、近くでは画像の輪郭や内容を確認することができるが、画像表示部から離れた第3者からは画像の輪郭や内容の確認を不可能にすることができる。従って、第3者が利用者の後に立った場合でも第3者への視認性を低下させて秘匿性を得ることができる。
【0024】
なお、処理手段は、請求項3に記載の発明のように、コントラスト及びブライトネスの少なくとも一方を変更することによって画像を暗く暗化することができる。この時、コントラストやブライトネスの変更は、請求項4に記載の発明のように、画像処理フィルタを適用することができる。また、処理手段は、請求項5に記載の発明のように、元画像に対してコントラスト値を略1/2にする1/2コントラスト処理、又は元画像に対してコントラスト値を略1/3にする1/3コントラスト処理を行うことによって画像を暗化するようにしてもよいし、請求項6に記載の発明のように、元画像に対してブライトネス値を略2/3にする2/3ブライトネス処理、元画像に対してブライトネス値を略1/2にする1/2ブライトネス処理、及び元画像に対してブライトネス値を略1/3にする1/3ブライトネ像処理のうち何れかの処理を行うことによって画像を暗化するようにしてもよい。また、請求項5及び請求項6に記載の発明においては、請求項7に記載の発明のように、処理手段によって行う処理を指定する指定手段を更に備えて、処理手段が指定手段によって指定された処理を行うようにしてもよい。これによってコントラストやブライトネスの値を選択することができ、画像の暗化度合いを変更することが可能となる。
【0025】
また、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の発明は、請求項8に記載の発明のように、処理手段によって暗化された画像を元画像に戻す指示を行う指示手段を更に備えるようにしてもよい。
【0026】
また、画像表示部は、請求項9に記載の発明のように、全体画像の一部の画像のみを表示するようにしてもよい。このように全体画像の一部の画像のみを表示することでも第3者への秘匿性を得ることができる。そして、処理手段による画像の暗化と合わせることによってより一層の秘匿性を得ることができる。
【0027】
また、画像表示部に表示する画像は、請求項10に記載の発明のように、画面の下方に表示するようにしてもよい。このように画面の下方に画像を表示することによって、表示部の前に立った利用者が画像に覆い被さることになるので、第3者への秘匿性を得ることが可能となる。
【0028】
また、請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の発明は、請求項11に記載の発明のように、横からの覗き込みを防止する防止板を更に備えるようにしてもよく、該防止板によって横からの覗き込みを更に防止することができ、第3者への秘匿性を更に向上することが可能となる。
【0029】
一方、請求項12に記載の画像形成装置は、請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の画像入力表示装置を備え、前記入力部によって選択された画像に対応する画像データに基づいて、画像を形成することを特徴としている。
【0030】
請求項12に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の画像入力表示装置を備えて、入力部によって選択された画像に対応する画像データに基づいて、画像が形成される。すなわち、上述したように、画像を選択する際に画像表示部に表示される画像が暗化されるので、第3者への秘匿性を得ることができ、安心して画像形成を指示することが可能となる。
【0031】
請求項13に記載の画像入力表示方法は、外部から入力される画像データに基づいて前記画像データが表す画像を暗くする暗化処理を前記画像データに行う処理ステップと、前記画像データが表す画像を表示する画像表示部に対して、前記処理ステップで暗化処理した画像データに基づく表示を行うための表示制御を行う表示制御ステップと、前記画像データに基づく画像を形成する画像形成装置に出力する画像を選択するための入力を行う入力部からの入力に対して、対応する画像データを前記画像形成装置に出力するように制御する入力制御ステップと、
を備えることを特徴としてる。
【0032】
請求項13に記載の発明によれば、処理ステップは、画像データに基づいて画像表示部に表示される画像を暗化するように画像データを処理する。
【0033】
表示制御ステップは、画像データが表す画像を表示する画像表示部に対して、処理ステップで暗化処理した画像データに基づく表示を行うための表示制御を行う。
【0034】
また、入力制御手段は、画像データに基づく画像を形成する画像形成装置に出力する画像を選択するための入力を行う入力部からの入力に対して、対応する画像データを画像形成装置に出力するように制御する。
【0035】
すなわち、入力部で画像を選択する際に画像表示部に表示される画像が暗化されるので、近くでは画像の輪郭や内容を確認することができるが、画像表示部から離れた第3からは画像の輪郭や内容の確認を不可能にすることができる。従って、第3者が利用者の後に立った場合でも第3者への視認性を低下させて秘匿性を得ることができる。
【0036】
また、請求項14に記載の画像入力表示方法は、画像データを入力して当該画像データが表す画像を表示する画像表示部と、画像データに基づく画像を形成する画像形成装置に出力する画像を選択するための入力を行う入力部と、を有する画像入力表示装置の画像入力表示方法であって、画像データに基づいて前記画像表示部に表示する画像を暗くする暗化処理を前記画像データに行う処理ステップを有し、前記処理ステップで処理した画像データに基づいて、前記入力部によって画像を選択するための画像を前記画像表示部に表示することを特徴としている。
【0037】
請求項14に記載の発明によれば、画像表示部は、入力された画像データが表す画像が表示され、入力部では、画像データに基づく画像を形成する画像形成装置に出力する画像を選択するための入力が行われる。すなわち、画像入力表示装置の利用者が、画像表示部に表示された画像を見ながら入力部を用いて画像形成する画像を選択する。
【0038】
処理ステップは、画像データに基づいて画像表示部に表示する画像を暗化するように画像データを処理する。すなわち、処理ステップは、表示する画像を暗くすることによって画像を暗化する。
【0039】
そして、処理ステップで処理した画像データに基づいて、入力部によって画像を選択するための画像を画像表示部に表示する。すなわち、入力部によって画像を選択する際に画像表示部に表示される画像が暗化されるので、近くでは画像の輪郭や内容を確認することができるが、画像表示部から離れた第3者からは画像の輪郭や内容の確認を不可能にすることができる。従って、第3者が利用者の後に立った場合でも第3者への視認性を低下させて秘匿性を得ることができる。
【0040】
なお、処理ステップは、請求項15に記載の発明のように、コントラスト及びブライトネスの少なくとも一方を変更することによって画像を暗く暗化することができる。また、処理ステップは、請求項16に記載の発明のように、元画像に対してコントラスト値を略1/2にする1/2コントラスト処理、又は元画像に対してコントラスト値を略1/3にする1/3コントラスト処理を行うことによって画像を暗化するようにしてもよいし、請求項17に記載の発明のように、元画像に対してブライトネス値を略2/3にする2/3ブライトネス処理、元画像に対してブライトネス値を略1/2にする1/2ブライトネス処理、及び元画像に対してブライトネス値を略1/3にする1/3ブライトネ像処理のうち何れかの処理を行うことによって画像を暗化するようにしてもよい。また、請求項16及び請求項17に記載の発明においては、請求項18に記載の発明のように、処理ステップで行う処理を指定する指定ステップを更に有し、処理ステップが指定ステップで指定した処理を行うようにしてもよい。これによってコントラストやブライトネスの値を選択することができ、画像の暗化度合いを変更することが可能となる。
【0041】
また、請求項13乃至請求項18の何れか1項に記載の発明は、請求項19に記載の発明のように、処理ステップで暗化した画像を元画像に戻す指示を行う指示ステップを更に有するようにしてもよい。
【0042】
また、画像表示部は、請求項20に記載の発明のように、全体画像の一部の画像のみを表示するようにしてもよい。このように全体画像の一部の画像のみを表示することでも第3者への秘匿性を得ることができる。そして、処理手段による画像の暗化と合わせることによってより一層の秘匿性を得ることができる。
【0043】
また、画像表示部に表示する画像は、請求項21に記載の発明のように、画面の下方に表示するようにしてもよい。このように画面の下方に画像を表示することによって、表示部の前に立った利用者が画像に覆い被さることになるので、第3者への秘匿性を得ることが可能となる。
【0044】
なお、請求項22〜30の画像入力表示プログラムは、請求項13〜21の画像入力表示方法をコンピュータで実行させるプログラムとしたものであり、請求項13〜21と同様の作用、効果を奏する。
【発明の効果】
【0045】
以上説明したように本発明によれば、画像を暗化するように画像データを暗化処理し、暗化処理した画像データに基づいて、画像を選択するための画像を表示することで、近くでは画像の輪郭や内容を確認することができ、離れた第3者からは画像の輪郭や内容の確認を不可能にすることができるので、第3者が利用者の後に立った場合でも第3者への視認性を低下させて秘匿性を得ることができる、という効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0046】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0047】
図1は、本発明の実施の形態に係わる画像入力表示装置の構成を示すブロック図である。
【0048】
本発明の実施の形態に係わる画像入力表示装置10は、パーソナルコンピュータ(PC)12が接続された表示部14からなる。パーソナルコンピュータ12には、表示部14の他に、メディア入力部16、キーボード18、タッチパネル20、及びプリンタ22が接続されている。なお、表示部は本発明の画像表示部に相当する。
【0049】
メディア入力部16は、デジタルカメラ等で使用される各種メディアに記憶された、撮影画像を表す画像データをPC12に読み込む。
【0050】
キーボード18及びタッチパネル20は、本発明の入力部に相当し、メディア入力部16からPC12に読み込んだ撮影画像のプリント指示入力や、プリント枚数入力等を行い、PC12に入力結果を入力する。そして、PC12では、キーボード18やタッチパネル20による入力指示に対応する処理を行う。
【0051】
プリンタ22は、キーボード18やタッチパネル20等によって入力された情報(例えば、画像の選択結果やプリント枚数等)に応じてプリントを行う。なお、プリントは、メディア入力部16からPC12に入力された画像データに基づいてを行う。
【0052】
PC12は、本発明の処理手段、表示制御手段、及び入力制御手段の機能を有し、詳細には、入出力処理部24、ハードディスク(HDD)26、表示画像処理部28、及びプリント画像処理部30を備えている。
【0053】
入力処理部24は、プリンタ22でプリントを行うための画像データをメディア入力部16から取得してハードディスク26に蓄積する。
【0054】
表示画像処理部28は、本発明の表示制御手段に相当し、メディア入力部16から入力されてHDD26に蓄積された画像データに基づく表示を表示部14に表示するための画像処理を行い、表示画像処理部28によって処理された画像が表示部14に表示される。
【0055】
そして、表示部14に表示された画像を利用者が確認しながら、キーボード18やタッチパネル20を操作してプリント指示を行うようになっており、利用者の指示が行われることによって、PC12の制御によってプリント指示に対応する画像データがHDD26からプリント画像処理部30に出力される。
【0056】
プリンタ22は、表示部14に表示された画像を確認しながら利用者によって選択された画像に対応する画像データに基づいて、画像を形成することでプリントを行う。
【0057】
表示画像処理部28は、詳細には、サムネイル形成部32、表示条件付加フィルタ処理部34、出力合成部36、及びビデオボード38を含んで構成されている。
【0058】
サムネイル形成部32は、プリント指示を行うために表示部14に表示する画像を作成する。サムネイル形成部32はは、HDD26に蓄積された画像データからデータを間引く等の処理を行って小型表示するサムネイル画像を形成する。
【0059】
表示条件付加フィルタ処理部34は、本発明の処理手段に相当し、コントラスト及びブライトネスの少なくとも一方の画像処理パラメータを変更して、画像データが表す画像を暗化する処理を行う。表示条件付加フィルタ処理部34は、本実施の形態では、例えば、コントラストを略1/2や略1/3に変更したり、ブライトネスを略3/2、略1/3、略1/3に変更したりすることによって画像を暗くする。
【0060】
出力合成部36は、表示条件付加フィルタ処理部34によって処理された画像データと、予め定めた所定のフォーマット画面とを合成して、プリントしたい画像を選択する時の表示画面を作成した後に、ビデオボードに書き込む処理を行う。例えば、図2(A)、(B)に示すように、複数のサムネイル画像(図2のハッチング部)を並べてプリント枚数等を指定するためのフォーマット画面に、サムネイル形成部32で形成したサムネイル画像を並べてビデオボード38に書き込む。なお、図2の表示画面では、サムネイル画像を拡大する拡大ボタン40、表示条件付加フィルタ処理部34によって暗化された画像を調整する見え調整ボタン42、画像を選択するための移動ボタン44、他の画面等に戻るための戻るボタン46、プリント指示を行うためのOKボタン48、表示条件付加フィルタ処理部34による処理の有無を変更する通常/暗化表示ボタン50等を同時に表示すると共に、利用者の情報や画像データの付加情報(例えば、撮影日時やファイル名等)の情報を表示する表示欄52を表示する例を示す。なお、見え調整ボタン42は本発明の指示手段に相当し、通常/暗化表示ボタン50は本発明の指示手段に相当する。
【0061】
ビデオボード38は、出力合成部36によって合成された複数のサムネイル画像データと所定フォーマットを表示部14に表示する処理を行う。
【0062】
続いて、表示条件付加フィルタ処理部34で行われる画像を暗化する処理について詳細に説明する。
【0063】
図3(A)及び図3(B)は、表示条件付加フィルタ処理部34で使用されるサムネイル化された画像を暗化させる暗化フィルタの一例である。
【0064】
図3(A)は、ブライトネスを変化させる暗化フィルタを説明するための図である。
【0065】
図3(A)では、横軸を入力データ(例えば、RGBデータ)として縦軸に明度L*を示す。図3(A)において、LCDを前提とした通常の表示用のトーンカーブを細い実線で示し、各階調で明度が2/3となるトーンカーブを太い実線で示し、各階調で明度が1/2となるトーンカーブを点線で示し、各階調で明度が1/3となるトーンカーブを一点鎖線で示す。
【0066】
本実施の形態では、これらの4種類(通常、2/3ブライトネス、1/2ブライトネス、1/3ブライトネス)のブライトネスを調整するフィルタを用いて4段階にブライトネスを調整可能としている。なお、細い実線で示す通常の表示用のトーンカーブは、表示装置のハードの種類に応じて任意に決定する。
【0067】
例えば、図4にブライトネスを変化させた場合の画像の一例を示す。図4(A)は通常のブライトネスの暗化フィルタを用いて処理したサムネイル画像を示し、図4(B)は2/3ブライトネスの暗化フィルタを用いて処理したサムネイル画像を示す。このように、図4(A)、(B)に示すように、ブライトネスを変化させて暗化させることによって、画像の内容を見にくくすることができる。
【0068】
図3(B)は、コントラストを変化させる暗化フィルタを説明するための図である。
【0069】
図3(B)では、横軸を入力データ(例えば、RGBデータ)として縦軸に明度L*を示す。図3(B)において、LCDを前提とした通常の表示用のトーンカーブを細い実線で示し、各階調で相対的にコントラストが1/2となるように50%入力に対してガンマ値γを調整したトーンカーブを太い実線で示し、各階調で相対的にコントラストが1/3となるように50%入力に対してガンマ値γを調整したトーンカーブを点線で示す。
【0070】
本実施の形態では、これらの3種類(通常、1/2コントラスト、1/3コントラスト)のコントラストを調整するフィルタを用いて3段階にコントラストを調整可能としている。なお、細い実線で示す通常の表示用のトーンカーブは、表示装置のハードの種類に応じて任意に決定する。
【0071】
例えば、図5にコントラストを変化させた場合の画像の一例を示す。図5(A)は通常のコントラストの暗化フィルタを用いて処理したサムネイル画像を示し、図5(B)は1/2コントラストの暗化フィルタを用いて処理したサムネイル画像を示す。このように、図5(A)、(B)に示すように、コントラストを変化させて暗化させることによって、画像の内容を見にくくすることができる。
【0072】
ここで、表示条件付加フィルタ処理部34で使用される上述の暗化フィルタによって暗化させた画像の見え方の評価を行った結果について説明する。
【0073】
図4に示した比較的大きな対象物の画像と、図5に示した風景(神社)の中に立つ人の画像で見え方の評価を行った。評価場所としては、通常の店舗内を想定した比較的明るく昼光色の蛍光灯を使用し、画面はLCDを使用して、上述したブライトネス4種類、コントラスト3種類の組み合わせ画像に対して、利用者を想定して明視の距離30センチ離れた場所とその斜め後ろに立つ人を想定した明視の距離60センチ離れた場所を評価した結果を表1に示す。
【0074】
【表1】

【0075】
表1に示すように、網掛けで示す部分が明視の距離60センチ離れた場所から評価対象のサムネイル画像を認識できない状態で明視の距離30センチ離れた場所から評価対象のサムネイル画像の輪郭及び内容を認識できる条件を満たす。更に本実験においてブライトネス2/3でコントラスト1/2の場合、ブライトネス1/2でコントラスト1/3の場合、それぞれを図2に示した表示画面に登録して、利用者或いは画像内容によって調整すれば、利用者以外の人への秘匿性を得ることができることを確認した。
【0076】
続いて、上述のように構成された本発明の実施の形態に係わる画像入力表示装置で行われる処理について説明する。
【0077】
図6は、本発明の実施の形態に係わる画像入力表示装置のPC12で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の処理はコンピュータで実行可能なプログラムとしてもよいし、ハードウエアで実行する処理としてもよい。
【0078】
まずステップ100では、メディアがセットされたか否か判定される。該判定は、メディア入力部16に各種メディアが利用者によってセットされたか否かを判定することによってなされ、該判定が肯定されるまで待機してステップ102へ移行する。
【0079】
ステップ102では、メディア入力部16にセットされた各種メディアから入出力処理部24によって画像データが読み出されてHDD26に蓄積される。
【0080】
次にステップ104では、サムネイル画像が作成される。すなわち、サムネイル形成部32によってHDD26に蓄積された画像データからデータを間引く等の処理を行ってサムネイル画像が作成されて、ステップ106へ移行する。
【0081】
ステップ106では、サムネイル形成部32によって作成されたサムネイル画像に対して表示条件付加フィルタ処理が行われる。すなわち、上述したブライトネス及びコントラストの少なくとも一方を変化させた暗化フィルタによる処理が行われ、元画像が暗化される。なお、使用するデフォルトの暗化フィルタは何れの暗化フィルタを設定してもよい。また、当該ステップ106は本発明の処理ステップに相当する。
【0082】
続いて、ステップ108では、表示画面に処理済みの画像が合成されてステップ110へ移行する。例えば、図2に示すように、出力合成部36によって表示条件付加フィルタ処理されたサムネイル画像を表示画面のフォーマットに合成してビデオボード38に書き込む。そして、ステップ110でビデオボード38に書き込まれた表示画面が表示部14に表示される。この時、各サムネイル画像は、暗化フィルタによって暗化処理されているので、画像を見にくくすることができ、利用者以外の第3者に対する秘匿性を得ることができる。なお、ステップ108は本発明の表示制御ステップに相当する。
【0083】
次にステップ112では、操作入力がなされたか否か判定される。該判定は、キーボード18やタッチパネル20等を介して操作がなされたか否か判定され、該判定が肯定された場合には、ステップ114へ移行して操作入力に対応する処理が行われてステップ116へ移行し、ステップ112の判定が否定された場合にはそのままステップ116へ移行する。この時、例えば、図2に示す見え調整ボタン42等が操作された場合には、表示条件付加フィルタ処理部34で使用する暗化フィルタを変更して暗化の度合いを変更して表示する処理等が行われ、図2に示す通常/暗化表示ボタン50が操作された場合には、表示条件付加フィルタ処理部34によって行われた暗化表示がキャンセルされて通常の表示にしたり、通常の表示の場合には逆に表示条件付加フィルタ処理部34で行われる暗化処理を行って暗化された画像を表示したりする。なお、ステップ112は本発明の指定ステップ及び指示ステップに相当し、ステップ114は本発明の入力制御手段及び入力制御ステップに相当する。
【0084】
ステップ116では、HDD26に蓄積された全画像データに対する上述の処理が終了したか否か判定され、該判定が否定された場合には、ステップ104に戻って上述の処理が繰り返され、判定が肯定されたところでステップ118へ移行する。
【0085】
ステップ118では、プリント条件の入力が終了したか否か判定される。例えば、プリント枚数の設定等が終了して図2に示すOKボタン48等を指示する操作がなされたか否かを判定することによってなされ、該判定が否定された場合には肯定されるまで待機してステップ120へ移行する。
【0086】
ステップ120では、プリント画像処理部30によって、入力されたプリント条件でプリント処理が行われて一連の処理を終了する。すなわち、指定された枚数等に応じてプリンタ22でプリントが行われる。
【0087】
このように本実施の形態に係わる画像入力表示装置では、サムネイル画像を表示する際に、サムネイル画像を暗化して表示するので、画像が暗くなって見難くなり、利用者以外の第3者に対して秘匿性を得ることができる。
【0088】
また、秘匿度合い(暗化度合い)を調整したい場合には、利用者が見え調整ボタン42等を操作することによって、使用する暗化フィルタを変更することができる。
【0089】
従って、利用者は表示されたサムネイル画像からプリントしたい画像をキーボード18やタッチパネル20等により選択する際に、第3者に見られることなく所望のプリントを得ることができる。この時、利用者としては、顧客だけではなく店員でも良く、この場合にはその店員以外は画像の輪郭や内容を確認することができないので信頼感を得ることができる。
【0090】
なお、サムネイル画像から利用者がプリントしたい画像を選択する時の表示画面のレイアウトとしては、図2(A)や図2(B)に示したレイアウトとすることができ、一般的には図2(B)に示すようにサムネイル画像を画面上方に配置することが多いが、表示画面下方は操作する利用者が覆い被さることで、第3者の視線が遮られるので、図2(A)に示すように、画面下方に配置する方が秘匿性を考えると好ましい。
【0091】
また、上記の実施の形態では、ブライトネス及びコントラストの数値を規定したが、これに限るものではなく、表示装置の種類などに応じて実験の範囲で任意に設定してもよい。また、暗化表示の選択はメディアの入力時に行えるものとして、途中で暗化しない切り替えボタン等を操作することによって切り替えるようにしてもよい。
【0092】
また、表示条件付加フィルタ処理部34で行われる画像の暗化方法は、上記に限るものではなく、例えば、カラー画像を白黒画像等に変換することで、画像を暗くするようにしてもよい。
【0093】
続いて、本発明の実施の形態に係わる画像入力表示装置の変形例について説明する。なお、変形例では、上記の実施の形態に対して表示条件付加フィルタ処理部34で行われる処理が異なるのみであり、その他については同一であるため詳細な説明を省略する。
【0094】
変形例の画像入力表示装置の表示条件付加フィルタ処理部34は、上述のサムネイル画像を暗化する処理を行う他に、全画像の一部のみを表示するマスク処理を行う。なお、マスク処理はフィルタによって行うようにしてもよい。
【0095】
マスク処理は、例えば、キーボード18やタッチパネル20等を操作してモード設定等を行うことで実施するようにしてもよいし、図2に示すような表示画面にサムネイル画像に表示する際にデフォルトでマスク処理を行って表示するようにしてもよい。
【0096】
図7(A)は図5で示した画像を1/4に分割して全画像の角1/4のみを表示するマスク処理を行った画像を示し、図7(B)は図5で示した画像を1/3に分割してセンタの1/3のみを表示するマスク処理を行った画像を示し、図7(C)は図5で示したサムネイル画像の一部(図7では全画像の1/4のセンタ)のみを拡大して新たなサムネイル画像としたマスク処理を行った画像を示す。
【0097】
ここで、表示条件付加フィルタ処理部34によってマスク処理を行って画像の見え方の評価を行った結果について説明する。
【0098】
図7(A)に示した角1/4のみを表示するマスク処理、図7(B)で示したセンタの1/3のみを表示するマスク処理、図7(C)で示したセンタ1/4を拡大したマスク処理をそれぞれ行った画像に対して、上記の実施の形態で行った評価と同様に、利用者を想定して明視の距離30センチ離れた場所とその斜め後ろに立つ人を想定した明視の距離60センチ離れた場所を評価した結果を表2に示す。また、実験条件は、ブライトネス及びコントラストの条件も更に付与した場合も示す。
【0099】
【表2】

【0100】
表2に示すように、暗化しない条件(ブライトネス及びコントラストを変化させない条件)でも、マスク処理を行うことによって明視の距離60センチ離れた場所から評価対象のサムネイル画像を認識しにくくすることができることを確認した。このように、表示条件付加フィルタ処理部34でマスク処理をすることによっても第3者に対する秘匿性を得る点で有効であることが分かった。
【0101】
従って、マスク処理を行うことによっても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0102】
なお、上記の実施の形態に係わる画像入力表示装置10は、図8に示すように写真店などの店舗で使用する写真プリンタに適用するようにしてもよい。この場合には、表示部14は、通常カウンタやテーブルなどに設置され顧客または店員が作業できるようになっており、画像入力表示装置10は、1台ではなく数台連結されることがあり左右に数台並ぶこともある。また、デジタルカメラ等の撮影によって得られた画像が記憶された各種メディアを受け付ける画像入力装置60が併設または一体化されている。そして、パーソナルコンピュータ12と接続されてパーソナルコンピュータ12によって画像処理、画像の入出力管理、画像データの受付、プリンタ22への画像出力処理等が行われる。この場合の表示部14は、LCD、ブラウン管、粉体ディスプレイ、ELディスプレイなどを適用することができ、タッチパネル20と併設してもよい。また、プリンタ22は、インクジェット、昇華型プリンタ、電子写真プリンタ、銀塩プリンタなどデジタルデータから高画質画像を出力できるプリンタを適用することができる。
【0103】
また、上記の実施の形態に係わる画像入力表示装置10は、図9(A)及び図9(B)に示すように、セルフサービスで写真プリントを行う装置に適用するようにしてもよい。図9(A)は、表示部14が斜めに傾いて設置されるタイプであり、図9(B)は、秘匿性を考慮して表示部14が水平に設置されるタイプである。さらに、本実施の形態に係わる画像入力表示装置10は、図9(C)に示すように、コンビニエンスストアなどに設置されている表示部14が斜めに配置されるプリンタに適用するようにしてもよい。この場合には、電子写真プリンタなどの本体62から表示部14が飛び出しており、操作している利用者以外からも目線を非常に受けやすいタイプであるが、本発明の実施の形態のように、表示条件付加フィルタ処理部34で行う処理を行うことによって秘匿性を確保することが可能となる。
【0104】
また、上記の実施の形態に係わる画像入力表示装置10は、図10に示すように、表示部14に覗き込み防止板を設けるようにしてもよい。図10は、横からの覗き込みを防止する覗き込み防止板を設けた一例を示す。詳細には、図10では15インチのLCDを用いて縦方向1/2と下方に10センチのアクリルの覗き込み防止枠64を覗き込み防止板として設けた一例を示す。この場合には、利用者が表示部14の前に立った状態で、直ぐ後から普通に視線を走らせると複数のサムネイル画像が配列されたサムネイル欄の端の一部を見ることができるがかなり近づいて一定の角度でないと内容の判別に至らないことを確認した。また、覗き込み防止板は、図10の例に限るものではなく、例えば、完全に覗き込めないように、表示部14に全周にわたって覗き込み防止板を設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明の実施の形態に係わる画像入力表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】プリントしたい画像を選択する時の表示画面の一例を示す図である。
【図3】画像を暗化する暗化フィルタの一例を説明するための図である。
【図4】ブライトネスを変化させた場合の画像の一例を示す図である。
【図5】コントラストを変化させた場合の画像の一例を示すずである。
【図6】本発明の実施の形態に係わる画像入力表示装置のパーソナルコンピュータで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図7】マスク処理を行った画像の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係わる画像入力表示装置を、写真店などの店舗で使用する写真プリンタに適用した場合の図である。
【図9】本発明の実施の形態に係わる画像入力装置を適用したその他の例を示す図である。
【図10】横からの覗き込みを防止する覗き込み防止板を設けた一例を示す図である。
【符号の説明】
【0106】
10 画像入力表示装置
12 パーソナルコンピュータ
14 表示部
16 メディア入力部
18 キーボード
20 タッチパネル
22 プリンタ
24 入力処理部
26 ハードディスク
28 表示画像処理部
30 プリント画像処理部
32 サムネイル形成部
34 表示条件付加フィルタ処理部
36 出力合成部
38 ビデオボード
42 見え調整ボタン
50 通常/暗化表示ボタン
64 覗き込み防止枠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から入力される画像データに基づいて前記画像データが表す画像を暗くする暗化処理を前記画像データに行う処理手段と、
前記画像データが表す画像を表示する画像表示部に対して、前記処理手段によって暗化処理された画像データに基づく表示を行うための表示制御を行う表示制御手段と、
前記画像データに基づく画像を形成する画像形成装置に出力する画像を選択するための入力を行う入力部からの入力に対して、対応する画像データを前記画像形成装置に出力するように制御する入力制御手段と、
を備えた画像入力表示装置。
【請求項2】
画像データを入力して当該画像データが表す画像を表示する画像表示部と、画像データに基づく画像を形成する画像形成装置に出力する画像を選択するための入力を行う入力部と、を有する画像入力表示装置であって、
画像データに基づいて前記画像表示部に表示される画像を暗くする暗化処理を前記画像データに行う処理手段を備え、
前記処理手段によって処理された画像データに基づいて、前記入力部によって画像を選択するための画像を前記画像表示部に表示することを特徴とする画像入力表示装置。
【請求項3】
前記処理手段は、コントラスト及びブライトネスの少なくとも一方を変更することによって画像を暗化することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像入力表示装置。
【請求項4】
前記処理手段は、画像処理フィルタからなることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像入力表示装置。
【請求項5】
前記処理手段は、元画像に対してコントラスト値を略1/2にする1/2コントラスト処理、又は元画像に対してコントラスト値を略1/3にする1/3コントラスト処理を行うことによって画像を暗化することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像入力表示装置。
【請求項6】
前記処理手段は、元画像に対してブライトネス値を略2/3にする2/3ブライトネス処理、元画像に対してブライトネス値を略1/2にする1/2ブライトネス処理、及び元画像に対してブライトネス値を略1/3にする1/3ブライトネ処理のうち何れかの処理を行うことによって画像を暗化することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の画像入力表示装置。
【請求項7】
前記処理手段によって行う前記処理を指定する指定手段を更に備え、前記処理手段が指定手段によって指定された処理を行うことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の画像入力表示装置。
【請求項8】
前記処理手段によって暗化された画像を元画像に戻す指示を行う指示手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の画像入力表示装置。
【請求項9】
前記画像表示部は、全体画像の一部の画像のみを表示することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の画像入力表示装置。
【請求項10】
前記画像表示部に表示する画像を画面の下方に表示することを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の画像入力表示装置。
【請求項11】
横からの覗き込みを防止する防止板を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の画像入力表示装置。
【請求項12】
請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の画像入力表示装置を備え、前記入力部によって選択された画像に対応する画像データに基づいて、画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
【請求項13】
外部から入力される画像データに基づいて前記画像データが表す画像を暗くする暗化処理を前記画像データに行う処理ステップと、
前記画像データが表す画像を表示する画像表示部に対して、前記処理ステップで暗化処理した画像データに基づく表示を行うための表示制御を行う表示制御ステップと、
前記画像データに基づく画像を形成する画像形成装置に出力する画像を選択するための入力を行う入力部からの入力に対して、対応する画像データを前記画像形成装置に出力するように制御する入力制御ステップと、
を備えた画像入力表示方法。
【請求項14】
画像データを入力して当該画像データが表す画像を表示する画像表示部と、画像データに基づく画像を形成する画像形成装置に出力する画像を選択するための入力を行う入力部と、を有する画像入力表示装置の画像入力表示方法であって、
画像データに基づいて前記画像表示部に表示する画像を暗くする暗化処理を前記画像データに行う処理ステップを有し、
前記処理ステップで処理した画像データに基づいて、前記入力部によって画像を選択するための画像を前記画像表示部に表示することを特徴とする画像入力表示方法。
【請求項15】
前記処理ステップは、コントラスト及びブライトネスの少なくとも一方を変更することによって画像を暗化することを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の画像入力表示方法。
【請求項16】
前記処理ステップは、元画像に対してコントラスト値を略1/2にする1/2コントラスト処理、又は元画像に対してコントラスト値を略1/3にする1/3コントラスト処理を行うことによって画像を暗化することを特徴とする請求項13乃至請求項15の何れか1項に記載の画像入力表示方法。
【請求項17】
前記処理ステップは、元画像に対してブライトネス値を略2/3にする2/3ブライトネス処理、元画像に対してブライトネス値を略1/2にする1/2ブライトネス処理、及び元画像に対してブライトネス値を略1/3にする1/3ブライトネ処理のうち何れかの処理を行うことによって画像を暗化することを特徴とする請求項13乃至請求項16の何れか1項に記載の画像入力表示方法。
【請求項18】
前記処理ステップで行う前記処理を指定する指定ステップを更に有し、前記処理ステップが指定ステップで指定した処理を行うことを特徴とする請求項16又は請求項17に記載の画像入力表示方法。
【請求項19】
前記処理ステップで暗化した画像を元画像に戻す指示を行う指示ステップを更に有することを特徴とする請求項13乃至請求項18の何れか1項に記載の画像入力表示方法。
【請求項20】
前記画像表示部は、全体画像の一部の画像のみを表示することを特徴とする請求項13乃至請求項19の何れか1項に記載の画像入力表示方法。
【請求項21】
前記画像表示部に表示する画像を画面の下方に表示することを特徴とする請求項13乃至請求項20の何れか1項に記載の画像入力表示方法。
【請求項22】
コンピュータに、以下の処理を実行させる画像入力表示プログラムであって、
前記処理は、
外部から入力される画像データに基づいて前記画像データが表す画像を暗くする暗化処理を前記画像データに行う処理ステップと、
前記画像データが表す画像を表示する画像表示部に対して、前記処理ステップで暗化処理した画像データに基づく表示を行うための表示制御を行う表示制御ステップと、
前記画像データに基づく画像を形成する画像形成装置に出力する画像を選択するための入力を行う入力部からの入力に対して、対応する画像データを前記画像形成装置に出力するように制御する入力制御ステップと、
を備えた画像入力表示プログラム。
【請求項23】
画像データを入力して当該画像データが表す画像を表示する画像表示部と、画像データに基づく画像を形成する画像形成装置に出力する画像を選択するための入力を行う入力部と、を有する画像入力表示装置に以下の処理を実行させる画像入力表示プログラムであって、
前記処理は、
画像データに基づいて前記画像表示部に表示する画像を暗くする暗化処理を前記画像データに行う処理ステップを有し、
前記処理ステップで処理した画像データに基づいて、前記入力部によって画像を選択するための画像を前記画像表示部に表示することを特徴とする画像入力表示プログラム。
【請求項24】
前記処理ステップは、コントラスト及びブライトネスの少なくとも一方を変更することによって画像を暗化することを特徴とする請求項22又は請求項23に記載の画像入力表示プログラム。
【請求項25】
前記処理ステップは、元画像に対してコントラスト値を略1/2にする1/2コントラスト処理、又は元画像に対してコントラスト値を略1/3にする1/3コントラスト処理を行うことによって画像を暗化することを特徴とする請求項22乃至請求項24の何れか1項に記載の画像入力表示プログラム。
【請求項26】
前記処理ステップは、元画像に対してブライトネス値を略2/3にする2/3ブライトネス処理、元画像に対してブライトネス値を略1/2にする1/2ブライトネス処理、及び元画像に対してブライトネス値を略1/3にする1/3ブライトネ処理のうち何れかの処理を行うことによって画像を暗化することを特徴とする請求項22乃至請求項25の何れか1項に記載の画像入力表示プログラム。
【請求項27】
前記処理ステップで行う前記処理を指定する指定ステップを更に有し、前記処理ステップが指定ステップで指定した処理を行うことを特徴とする請求項25又は請求項26に記載の画像入力表示プログラム。
【請求項28】
前記処理ステップで暗化した画像を元画像に戻す指示を行う指示ステップを更に有することを特徴とする請求項22乃至請求項27の何れか1項に記載の画像入力表示プログラム。
【請求項29】
前記画像表示部は、全体画像の一部の画像のみを表示することを特徴とする請求項22乃至請求項28の何れか1項に記載の画像入力表示プログラム。
【請求項30】
前記画像表示部に表示する画像を画面の下方に表示することを特徴とする請求項22乃至請求項29の何れか1項に記載の画像入力表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−25156(P2007−25156A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−205901(P2005−205901)
【出願日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】