説明

画像形成装置

【課題】 ポリゴンモータを駆動するクロック信号にノイズが混入することを防止し、ポリゴンモータの誤動作を防止する。
【解決手段】 走査線ごとの画像信号光である第1信号光を出力する第1レーザ光源12と、第1信号光を導光する第1光ファイバと、クロック信号に対応するクロック信号光である第2信号光を出力する第2レーザ光源11と、クロック信号光を導光する第2光ファイバと、画像形成領域外の所定位置において走査レーザ光を走査同期信号光である第3信号光として入射させる第3光ファイバとを備え、第2光ファイバの出力を光電変換してポリゴンミラー25を駆動し、第1光ファイバの出力をポリゴンミラー25に入射させて画像信号光を走査し、第3光ファイバの出力を光電変換して走査同期信号を生成し、走査線ごとの画像信号に走査同期信号を重畳する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体レーザなどの露光用光源からの光信号を光ファイバで光走査装置に伝送して感光体に照射する方式のレーザービームプリンタなどの画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル複写機及びレーザープリンタなどの画像形成装置において、この画像形成装置の筐体内には、感光体、レーザー発信器、ポリゴンミラー、レーザ駆動装置、感光体への光走査を行うための光走査装置や電子写真プロセスに必要な現像装置、熱定着装置、用紙を搬送するための搬送装置や給紙装置、及びこれらの装置の制御や、外部の周辺機器(パーソナルコンピュータなど)から来るドキュメントの情報の処理を行うビデオコントローラなど、多種多様な装置が収められる。他のオフィス機器と同様に装置のコンパクト化を図って筐体の大きさは制限され、これらの装置は互いに近接して配置することが出来ず、各装置と制御装置の通信に必要なケーブル長はどうしても長くなってしまう。
【0003】
ケーブルを伝送される電気信号は多くの情報を伝達するために信号自体の基本周波数が高いばかりでなく多くはデジタル信号であるためこの信号には更に多くの高周波数成分が含まれるのでケーブルが長い時、これから強い電波が放出され、他のオフィス機器または自機を誤動作させる原因となる。また、長いケーブルでは伝送される信号の波形の崩れを引き起こし、場合によると受信側のでは信号を誤って検出し、誤動作の原因となる。また、電子写真方式の複写機及びプリンタにおいては帯電システム及び現像システムなどに高電圧の印加を行っているために突発的なリークが生じる場合があり、ケーブルが長いとき、このスパイクノイズを拾ってやはり装置の誤動作を引き起こす。このような問題は筐体及びケーブルに電磁的なシールドを施すことによって解決できるものであるが、シールドは装置の重量、体積を増加させ、放熱効果を悪化させるばかりではなく、メンテナンスの負荷を増加させ、装置の価格を高くするなど、別の問題を引き起こす。
【0004】
そのため、特許文献1では、ビデオコントローラに露光光源用のレーザーダイオードとその駆動回路を設置し、レーザーダイオードから出力される光信号を光ファイバで光走査装置に伝送し、走査光学系に入力し、主走査方向の走査同期信号においても波長変換器を経由してファイバ内を双方向で伝送することでこの問題を解決している。
【0005】
【特許文献1】特開2002―178557号公報(図4、段落0028)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ポリゴンモータの制御回路においては依然としてケーブルによる伝送が行われており、特に高い周波数を使用するクロック信号でポリゴンモータを駆動する場合、ケーブルにノイズが混入する可能性があり、ポリゴンモータの誤動作を引き起こすという問題があった。また、光走査装置とビデオコントローラは互いに離れて配置されているのでケーブルの引き回しが煩雑になるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明の課題は、ポリゴンモータを駆動するクロック信号にノイズが混入することを防止し、ポリゴンモータの誤動作を防止することである。また、本発明の課題は、互いに離れて配置されている光走査装置とビデオコントローラとの間のケーブルの引き回しを簡潔なものにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するため、本発明では、ビデオコントローラ内で生成されたポリゴンモータ駆動用クロック信号を、一旦光信号に変換し、光ファイバでポリゴンミラーを含む光走査装置まで導光し、ポリゴンミラー直近で光電変換し元の電気信号に戻し、この電気信号としてのクロック信号でポリゴンモータを駆動する。これにより、クロック信号へのノイズ混入が抑制される。
【0009】
具体的には、上述した課題を解決するための第1の手段は、画像信号で変調されたレーザ光をポリゴンミラーにより走査して感光体上に画像を形成する画像形成装置において、走査線ごとの画像信号光である第1信号光を出力する第1レーザ光源と、第1信号光を導光する第1光ファイバと、クロック信号に対応するクロック信号光である第2信号光を出力する第2レーザ光源と、クロック信号光を導光する第2光ファイバと、画像形成領域外の所定位置において当該走査レーザ光を走査同期信号光である第3信号光として入射させる第3光ファイバとを備え、第2光ファイバの出力を光電変換してポリゴンミラーを駆動し、第1光ファイバの出力をポリゴンミラーに入射させて画像信号光を走査し、第3光ファイバの出力を光電変換して走査同期信号を生成し、走査線ごとの画像信号に走査同期信号を重畳することである。
【0010】
これにより、画像信号光、クロック信号光、走査同期信号光を光ファイバで送ることができ、これらの信号の耐ノイズ性が高まる。
【0011】
第2手段は、第1手段において、第1及び第2レーザ光源を備えるビデオコントローラと、ポリゴンミラーを備える光走査装置とを備え、第1、第2及び第3光ファイバは、前記ビデオコントローラと前記光走査装置との間で光通信を行うことである。
【0012】
これにより、ビデオコントローラと光走査装置の間に電気ケーブルを引き回すことなく、画像信号光、クロック信号光、走査同期信号光の3つの信号を光ファイバにより送信することができる。
【0013】
第3手段は、第1手段において、第3光ファイバ中を導光される第3信号光の波長を変換する波長変換器をさらに備え、第1、第2及び第3光ファイバ中をそれぞれ導光される第1、第2及び第3信号光の波長は、互いに異なることである。
【0014】
これにより、画像信号光、クロック信号光、走査同期信号光が混信することなく光ファイバ中を導光される。
【0015】
第4手段は、第2手段において、前記ビデオコントローラは、第1及び第2信号光を合波してポリゴンミラーに向けて導光するとともに、第3信号光を入射させ出射させるビデオコントローラ側合分波器を備え、前記光走査装置は、第1及び第2信号光を分波して出力するとともに、当該波長変換後の第3信号光を入射させ出射させる光光走査装置側合分波器を備えることである。
【0016】
これにより、ビデオコントローラと光走査装置とを1本の光ファイバで接続し、画像信号光、クロック信号光、走査同期信号光の3つの信号を送信することができる。
【0017】
第5手段は、第1手段において、第1信号光の波長は、感光体の分光感度に適した波長であることである。
【0018】
これにより、小出力のレーザ光で静電潜像を形成することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、光走査装置とビデオコントローラを、1本の光ファイバで制御信号の双方向通信を纏めることが可能となり、高周波のデジタル信号をケーブルで伝送するときに生じるノイズ混入による誤動作を防止することができる。また、画像形成装置の筐体に光走査装置とビデオコントローラを配置する時も、電源ライン以外の信号線は全て光通信にて行われるため、線材の這い回しが簡潔なものとなり、組み立て性も向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照して、本発明の画像形成装置の実施の形態について説明する。但し、本実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等に特定的な記載があっても、本発明の範囲をそれに限定する趣旨ではない。
【0021】
本実施形態の画像形成装置は、図1に示すビデオコントローラ1と光走査装置2、及び図4に例示する画像形成装置本体からなる。
【0022】
図1に示すビデオコントローラ1は、走査線ごとの画像信号光である第1信号光を出力する第1レーザ光源12を含む。ここに、第1信号光を導光する第1光ファイバは、光ファイバF101と、光ファイバF150と、光ファイバF201とからなる。また、ビデオコントローラ1は、クロック信号に対応するクロック信号光である第2信号光を出力する第2レーザ光源11を含む。ここに、クロック信号光を導光する第2光ファイバは、光ファイバF102と、光ファイバF150と、光ファイバF202とからなる。また、ビデオコントローラ1は、第1及び第2信号光を合波して光走査装置2に向けて導光するとともに、光走査装置2からの第3信号光を入射させ出射させるビデオコントローラ側合分波器14を備える。
【0023】
一方、光走査装置2は、画像形成領域外の所定位置において走査レーザ光を走査同期信号光である第3信号光として入射させる第3光ファイバを含む。ここに、第3光ファイバは、光ファイバF204と、光ファイバF203と、光ファイバF150と、光ファイバF103とからなる。光走査装置2では、これら第1、第2、第3光ファイバを使用して、第2光ファイバの出力を光電変換した信号によりポリゴンミラー25を駆動し、第1光ファイバの出力をポリゴンミラー25に入射させて画像信号光を走査するとともに、第3光ファイバの出力を光電変換して走査同期信号を生成し、走査線ごとの画像信号に走査同期信号を重畳する。さらに、光走査装置2は、第3光ファイバ中を導光される第3信号光の波長を変換する波長変換器22をさらに備え、第1、第2及び第3光ファイバ中をそれぞれ導光される第1、第2及び第3信号光の波長λ1、λ2、λ3は、互いに異なる。この波長変換器22は、光ファイバF204と合分波器21の間に配置される。λ1をλ3より長く設定するときは、波長変換器22としては、LiNbOなどの非線形結晶を使用する第2高調波発生器など使用することができ、λ1をλ3より短く設定するときは、同じくLiNbOなどの非線形結晶を使用する光パラメトリック発振器などを使用することができる。また、光走査装置2は、第1及び第2信号光を分波して出力するとともに、第3信号光を入射させ出射させる光走査装置側合分波器21を備える。
【0024】
ビデオコントローラ1と光走査装置2の間は、1本の光ファイバF150により光通信で接続されている。
【0025】
図2は、ビデオコントローラ側合分波器14と光走査装置側合分波器21の概念図である。
【0026】
図2(A)は、ビデオコントローラ側合分波器14の光路図である。光ファイバF101から入射した波長λ1の画像信号光は、プリズム14aの斜面に設けた誘電体層で反射されプリズム14bに向けて出射される。一方、光ファイバF102から入射した波長λ2のプリズム14aの斜面に設けた誘電体層を透過しプリズム14bに向けて出射される。その理由は、誘電体の反射率を波長λ1とλ2とで異ならせているからである。このように、プリズム14aにより、2つのレーザ光が合波され、さらに、これらの2つの光はプリズム14bも通過して、光ファイバ150に入射する。
【0027】
一方、光ファイバF150から出射した波長λ3のレーザ光は、プリズム14bの誘電体層で反射され光ファイバF103に入射する。その理由は、プリズム14bの誘電体層は、プリズム14aの誘電体層とは異なり、波長λ1、λ2を通過させるが、波長λ3は反射させるからである。
【0028】
図2(B)は、光走査装置側合分波器14の光路図である。光ファイバF150から入射した波長λ1と波長λ2の合波レーザ光は、プリズム21aで分波される。ここに、プリズム21aは、プリズム14aと光学特性が同一である。波長λ2のレーザ光はプリズム21aを直進した後光ファイバF202に入射する。一方、波長λ1のレーザ光はプリズム21aの斜面で反射された後、プリズム21bを通過して光ファイバF201に入射する。ここに、プリズム21bは、プリズム14bと光学特性が同一である。
【0029】
一方、光ファイバF203を出射しプリズム21bに入射した波長λ3のレーザ光は、プリズム21bの斜面で反射され、さらに、プリズム21aの斜面でも反射されて光ファイバ150に入射する。その理由は、プリズム21aの誘電体層は、波長λ1、λ3の光を反射するが、波長λ2の光を通過させるからである。
【0030】
図3には、ポリゴン25を含む操作光学系と、感光体40との関係を示す。光ファイバ201を出射した第1レーザ光源からのレーザ光は、コリメータレンズ27により平行光とされ、図示しないシリンドリカルレンズにより、ポリゴンミラー25の反射面に線状に集光される。これは、ポリゴンミラー25の面倒れによって、感光体40に結像する点像に歪が発生するのを防止するためである。図示しないシリンドリカルレンズにより集光されたレーザ光は、ポリゴン25により角度を変えて放射状に反射され、感光体の軸方向に走査される。結像レンズ26は、球面レンズ部とトーリックレンズ部からなり、図示しないシリンドリカルレンズと同様に感光体40上の点像の歪を防ぐ機能を有するとともに、前記点像が感光体40上で感光体軸方向に等速度で走査されるように補正する機能、すなわちfθレンズとしての機能を有する。この様な補正を必要とするのは、回転多面鏡23から感光体4までの距離は、感光体4の端部と中央部では異なるため、一定速度で回転するポリゴン25に一定間隔でON/OFFを繰り返すレーザ光を照射しても、感光体40上での走査速度は一定にならないため、ポリゴン25により広がったレーザ光の反射角度を絞り込んで偏向し、ミラーM1で反射され、感光体40上に等間隔にレーザ光が投光される。また、レーザ光は、検出用の反射ミラーM2によって反射され、集光レンズ28で集光されて光ファイバF204に入射される。
【0031】
図4は光走査装置2及びビデオコントローラ1を含む画像形成装置の一例の概念図である。但し、ビデオコントローラ1は、図示しない。又、ここで使用できる感光体4の材料に限定はなく、従来から公知のものが使用できる。例えば、非晶質シリコン(アモルファスシリコン)系感光体、有機系感光体、Se系感光体、ZnO感光体、CdS系感光体などの感光体を使用することができる。又、本実施形態においては、ドラム状の感光体を使用しているが、感光体の形状にも限定はなく、上記ドラム状以外の公知の形状を用いることができる。例えば、シート状、ベルト状、ウェブ状などの形状が挙げられる。
【0032】
この様な構成のもとで、複写原稿は原稿搬送部41により原稿読取部42に搬送されて、この原稿読取部42によりその複写原稿の画像が読み取られ、これとともに感光体40の表面は帯電ユニット43により一様に帯電させられる。次いで、原稿読取部42によって読み取られた画像に基づくレーザ光が、レーザ走査装置2により感光体40の表面に照射されてその画像の静電潜像が形成され、その後、現像ユニット44によりその静電潜像にトナーを付着させトナー像が形成される。
【0033】
更に、各種寸法の用紙に対応する複数の給紙カセット45に収納された用紙は、それぞれの給紙ユニット46により用紙供給経路を経由して感光体40と転写ユニット47との間に供給され、次いで、この転写ユニット47により感光体40からトナー像が用紙上に引き寄せられて転写される。その後、トナー像が転写された用紙は感光体40から分離されて、用紙搬送経路48を経由して定着部49に搬送され、この定着部49によりそのトナー像が用紙上に定着される。
【0034】
一方、転写ユニット47によるトナー像転写後、感光体40の表面に残留するトナーは、クリーニングユニット50により完全に除去される。そして、残留トナーが除去された感光体40は、複数のLED等で構成された不図示の除電ユニットによりその表面の残留電荷が除去され、帯電ユニット43に至る。
【実施例1】
【0035】
ビデオコントローラ1には、光走査装置2から伝送されてくる走査同期信号光を受信するための光センサ16(ブロック図中の「光センサ1」)と、ビデオ信号に応じて点灯するレーザーダイオード12(ブロック図中の「LD1」)とその駆動回路13が配置される。さらに、クロック発生器15に基づいて文字フォントなど画像情報の1走査線のデータに「光センサ1」からの走査同期信号を重畳して、画像信号が生成される。駆動回路13は、この画像信号により、「LD1」を変調する。さらに、ポリゴンモータを駆動するためのクロック信号を発生するクロック発生装置15、クロック信号に応じて点灯するレーザダイオード11(ブロック図中の「LD2」)とその駆動回路18、3つの光伝送を束ねる合分波器14が配置される。なお、「LD1」の出力光の波長λ1を670nmとした。その理由は、アモルファスシリコン感光体の感度が600〜700nmにあるからである。また、「LD2」の出力光の波長λ2は、アモルファスシリコン感光体の分光感度域外の770nmとして、第1信号光とのクロストークを回避した。なお、クロック信号の周波数は3.1kHZとした。
【0036】
光走査装置2には、走査光学系29とクロック信号光を受信する光センサ23(ブロック図中の「光センサ2」)、波長変換器22、合分波器21が配置される。光走査装置2内にはポリゴンミラー25、ドライバ(ポリゴンミラーを回転させるモータのドライバ)24、及び集束光学系(fθレンズ)26が設けられ、走査同期信号光は、画像領域外の場所に光ファイバF204を設置して走査レーザ光を導光することにより得られる。なお、光ファイバF204の光入射口には第1信号光を集光する集光レンズ28を配置する。
【0037】
光走査装置2の合分波器21とビデオコントローラ1の合分波器14を1本の光ファイバF150で接続し、光信号の双方向通信が行われる。
【0038】
クロック発生器15で発生したクロック信号は、「LD2」により光信号に変換され「光センサ2」によってデジタル電気信号に再変換される。再変換されたクロック信号は、ドライバ24に入力されポリゴンモータを回転させる。
【0039】
一方、ビデオ信号に応じて「LD1」は、駆動回路13によって点灯し、その信号は光ファイバF201により走査光学系29まで伝送される。伝送された光信号はポリゴンミラー25に入射し、走査光学系29の光源として使用する。なお、光ファイバF201から出射する第1信号光は、拡散光であるため、出射口付近にコリメータレンズ27を配置して平行光にしてポリゴンミラー25の反射面に入射させる。なお、すでに説明したように、ポリゴンミラー25の反射面の倒れによる走査点のズレを補正するため、図示しないシリンドリカルレンズが配置される。また、光ファイバF204に入射した走査同期信号光は波長変換器22まで伝送されそこで波長変換が行われる。このときの変換波長λ3を1000nmとした。この波長に対しては、アモルファスシリコン感光体も有機感光体も感度がないからであり、第1及び第2信号光とのクロストークも回避できるからである。波長変換された光信号はビデオコントローラ1の「光センサ1」に伝送され、走査レーザ光の同期タイミングを取るのに使用される。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、半導体レーザなどの露光用ビデオコントローラ1光源からの光信号を光ファイバで光走査装置に伝送して感光体に照射する方式のレーザービームプリンタなどの画像形成装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】ビデオコントローラ及び光走査装置のブロック図である。
【図2】合分波器の光路図である。
【図3】光走査装置の斜視図である。
【図4】画像形成装置の一例の正面図である。
【符号の説明】
【0042】
1 ビデオコントローラ
2 光走査装置
11 第2レーザ光源(LD2)
12 第1レーザ光源(LD1)
13、18 駆動回路
14、21 合分波器
15 クロック発生器
16 光センサ1
22 波長変換器
23 光センサ2
24 ドライバ
25 ポリゴンミラー
26 fθレンズ
27 コリメータレンズ
28 集光レンズ
40 感光体
F101、F150、F201 第1光ファイバ
F102、F150、F202 第2光ファイバ
F103、F150,F203、F204 第3光ファイバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像信号で変調されたレーザ光をポリゴンミラーにより走査して感光体上に画像を形成する画像形成装置において、
走査線ごとの画像信号光である第1信号光を出力する第1レーザ光源と、
前記第1信号光を導光する第1光ファイバと、
前記クロック信号に対応するクロック信号光である第2信号光を出力する第2レーザ光源と、
前記クロック信号光を導光する第2光ファイバと、
画像形成領域外の所定位置において当該走査レーザ光を走査同期信号光である第3信号光として入射させる第3光ファイバとを備え、
前記第2光ファイバの出力を光電変換して前記ポリゴンミラーを駆動し、
前記第1光ファイバの出力を前記ポリゴンミラーに入射させて前記画像信号光を走査し、
前記第3光ファイバの出力を光電変換して走査同期信号を生成し、
前記走査線ごとの画像信号に前記走査同期信号を重畳することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第1及び第2レーザ光源を備えるビデオコントローラと、
前記ポリゴンミラーを備える光走査装置とを備え、
前記第1、第2及び第3光ファイバは、前記ビデオコントローラと前記光走査装置との間で光通信を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第3光ファイバ中を導光される第3信号光の波長を変換する波長変換器をさらに備え、
前記第1、第2及び第3光ファイバ中をそれぞれ導光される第1、第2及び第3信号光の波長は、互いに異なることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ビデオコントローラは、第1及び第2信号光を合波して前記光走査装置に向けて導光するとともに、前記光走査装置からの第3信号光を入射させ出射させるビデオコントローラ側合分波器を備え、
前記光走査装置は、第1及び第2信号光を分波して出力するとともに、当該波長変換後の前記第3信号光を入射させ出射させる光走査装置側合分波器を備えることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第1信号光の波長は、前記感光体の分光感度に適した波長であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2007−86551(P2007−86551A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−276945(P2005−276945)
【出願日】平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】