説明

畦形成機

【課題】 畦形成部が180度回転すると、高さが変わってしまうことが多かった。
【解決手段】 トラクタに連結する装着フレーム1と、装着フレーム1に対して上下方向に回動可能に連結する作業部支持フレーム2と、作業部支持フレーム2に設けた第1回動中心部30を中心に水平方向に回動可能かつ伸縮可能な回動フレーム3と、回動フレーム3の回動端側に設けられる畦形成作業部4と、作業部支持フレーム2と回動フレーム3との間に架設され作業部支持フレーム2に設けられる第1回動中心部30よりトラクタ側に位置する第2回動中心部50を中心に回動する回動ロッド5とを有し、畦形成作業部4は、第2回動中心部50を中心に水平方向に回動する回動ロッド5の回動軌道にしたがって回動する畦形成機による。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、トラクタに装着される畦形成機に関する。詳細には、水田の泥土を掘削して旧畦に盛土し、盛土したものを成形しながら圧締する畦形成装置を設けて、トラクタが行き止まりになる畦の角部の未耕作業部において、トラクタを反転させるとともに畦形成装置を反転させてバックさせながら畦形成作業を行なおうとするものである。
【背景技術】
【0002】
従来、畦形成機に関する装置は、多数提案されており、畦形成作業の角隅部を未耕作業部を行うために畦形成部を反転させてバック作業をするものも多数提案されている。
【0003】
例えば、実用新案登録第2540481号公報(従来技術1)によれば「トラクタに連結機構により連結自在の機枠に泥土を堀り起こして旧畦に盛り上げる土起こし手段と、該土起こし手段により盛り上げられた泥土を整える整畦板を有する整畦機において、上記土起こし手段と上記整畦板を上記機枠に対して左右方向の一方の側に設け、上記連結機構には上記機枠との連結部に上記トラクタ側と連結する枠体を設け、該枠体と該機枠とに水平方向に突出させた回転ベースと該回転ベースに設けた貫通孔に回転自在に嵌合する垂直軸を設けて該機枠を水平方向反転可能にし、かつ該機枠の原位置とその反転位置において上記土起こし手段及び上記整畦板を動作させる動力を取り入れる入力軸と上記トラクタの動力取出軸を連結及びその解除を可能とした動力伝達機構を設けた整畦機」、及びその作用として「整畦機を回動可能に設け、反転できるようにしたので、トラクタを反転させバックさせれば整畦機をその行き止まりの部分まで移動させて整畦作業を行える。」との記載がある。
【0004】
特開2004−187580号公報(従来技術2)には、「トラクタに連結する連結部を有する機枠と、この機枠に設けたトラクタ動力取出軸と連結可能な入力伝達部と、前記機枠の後側に設けた支持板と、この支持板に対して水平方向に180°回動可能に軸着した支持フレームと、前記支持フレーム端部に盛土装置と畦形成装置を有した畦形成部を設け、この畦形成部と前記した入力伝達部を伸縮可能な継手軸によって連結したことを特徴とした畦形成機」が開示されている。
【0005】
更に、特開2005−058202号公報(従来技術3)には、「トラクタから伝達される伝達部を有した装着フレームと、この装着フレームの略中央部に設けた回転軸を中心として180度旋回する支持フレームと、支持フレームの他方外周に摺動自在に設けた畦形成部と、装着フレーム側の前記回転軸より前方位置と畦形成部側とに連結ロッドを掛け渡して、畦形成部を走行移動位置に旋回した時に畦形成部が前記回動軸側に接近することを特徴としたトラクタに連結する畦形成機」が開示されている。
【特許文献1】実用新案登録第2540481号公報
【特許文献2】特開2004−187580号公報
【特許文献3】特開2005−058202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術1乃至3は、トラクタに直接装着される部位である機枠或いは装着フレームに、水平方向に180度回動或いは旋回する支持フレームを取り付け、その支持フレームの回動端部に畦形成部を設けている畦形成装置が開示されている。そのため、畦形成装置は、トラクタに対して一定の姿勢で固定されて取り付けられる。しかし、トラクタの車種の相違などにより畦形成装置をそれらの機枠や装着フレームにより装着する場合、畦形成部の水平回動軸がかならずしも垂直となるように装着できないため、畦形成作業時に行う調整作業が、煩雑である課題があった。
【0007】
例えば、図9及び図10は、従来の畦形成装置を示し、図9は、畦形成作業部を回動させる回動中心軸100aが垂直である状態でトラクタに装着された畦形成装置Aであるが、図10は畦形成作業部を回動させる回動中心軸100bが垂直から斜めにずれた状態でトラクタに装着された畦形成装置Bである。図10のような状態でトラクタに装着されるた畦形成装置Bであると、畦形成作業部をトラクタの左側から右側に180度回動させると、畦形成作業部の前後が代るため、畦形成部101と盛土装置102の高さが逆になり、そのたび毎に高さの調整が必要になり、その作業が面倒であった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、トラクタに連結する装着フレームと、装着フレームに対して上下方向に回動可能に連結する作業部支持フレームと、作業部支持フレームに設けた第1回動中心部を中心に水平方向に回動可能かつ伸縮可能な回動フレームと、回動フレームの回動端側に設けられ作業部支持フレームに対して水平方向に回動可能な畦形成作業部と、作業部支持フレームと回動フレームとの間に架設され作業部支持フレームに設けられる第1回動中心部よりトラクタ側に位置する第2回動中心部を中心に水平方向に回動する回動ロッドとを有し、
回動フレームの回動端側に設けられる畦形成作業部は、第2回動中心部を中心に水平方向に回動する回動ロッドの回動軌道にしたがって回動することを特徴とする畦形成機を提案する。
【0009】
また、回動フレームが、アウターフレームとインナーフレームとから成り、アウターフレームとインナーフレームが摺動可能であり、かつアウターフレームは、畦形成作業部と一体に形成又は固定されて形成されるとともに回動ロッドの回動端部と回動可能に連結している0008欄記載の畦形成機を提案する。
【0010】
更に、回動フレームの回転中心である弟1回動中心部近傍に回動位置固定手段を設けた0008又は0009欄記載の畦形成機を提案する。
【0011】
また、回動ロッドが、その長さを変更可能な回動ロッドである0008又は0009又は0010記載の畦形成機を提案する。
【発明の効果】
【0012】
トラクタに直接装着される装着フレームと、この装着フレームに対して上下方向に回動可能に連結する作業部支持フレームというダブルフレームであるため、個々のトラクタ毎の装着姿勢が異なった場合でも、回動フレームを設けた作業部支持フレームのみを上下方向に容易に調整できる。そのため、回動フレームの回動中心である第1回動中心部の回動軸を略垂直となるように容易に調整することができるため、畦形成作業部の標準作業位置を回動軸が垂直位置となるように構成しておくと、畦形成作業部を前進作業位置や後進作業位置に回動させた場合でも、盛土装置と畦形成装置との高さ調節を再調整する必要がない。
【0013】
回動フレームの回動端側に設けられる畦形成作業部は、第2回動中心部を中心に水平方向に回動する回動ロッドの回動軌道にしたがって回動することにより、畦作業部をトラクタ後方位置(図5参照)のように非作業位置としたとき、畦作業部が従来とくらべトラクタ側に寄るため走行時の重量バランスが良い。
【0014】
アウターフレームは、畦形成作業部と一体に形成又は固定されていて回動調節部がないため、構造を簡略化でき製造コストも安価にすることができる。
【0015】
回動ロッドが、その長さを変更可能な回動ロッドであることにより、畦形成作業部を前進作業位置や後進作業位置及び移動時の非作業位置に回動させた場合のトラクタからのオフセット量を容易に調整することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
この発明の実施形態について、畦作業部をトラクタ走行方向右側に位置させた状態の左側面を示す図1、図1の一部切欠した左側面を示す図2、畦形成機をトラクタ走行方向右側に位置させた状態の平面を示す図3、畦形成機をトラクタ走行方向左側に位置させた状態の平面を示す図4、畦形成機をトラクタ走行方向後方側に位置させた状態の平面を示す図5、部分左側面を示す図6、畦形成作業部への動力伝達装置を示す一部切欠して内部を開示した平面部分断面である図7、回動位置固定手段の操作を説明する斜視説明図である図8に基づいて説明する。
【0017】
この発明の畦形成機は、トラクタに連結する装着フレーム1と、装着フレーム1に対して上下方向に回動可能に連結する作業部支持フレーム2と、作業部支持フレーム2に設けた第1回動中心部30を中心に水平方向に回動可能かつ伸縮可能な回動フレーム3と、回動フレーム3の回動端側に設けられ作業部支持フレーム2に対して水平方向に回動可能な畦形成作業部4と、作業部支持フレーム2と回動フレーム3との間に架設され作業部支持フレーム2の第1回動中心部30よりトラクタ側に位置する第2回動中心部50を中心に水平方向に回動する回動ロッド5と、動力を伝達するダブル広角ジョイント6と、回動位置固定手段7を有する。
【0018】
装着フレーム1は、トラクタとの装着部であるロアピン10とトップリンクピン孔部14によってトラクタ後部に装着される。装着フレーム1は、反トラクタ側のフレーム下部で回動連結軸11によって作業部支持フレーム2の下部と回動可能に連結しており、フレーム上部に設けた伸縮可能な伸縮ロッド12の端部で作業部支持フレーム2の上部と回動可能に連結している。この実施形態では伸縮ロッド12は、図2に示すように雄ねじシャフト120と雌ネジパイプ121を螺合させ、ハンドル122により回転させて伸縮ロッド12を伸縮させている。伸縮ロッド12の他の実施形態として電動シリンダや油圧シリンダ等のような伸縮可能な部材ならばよい。
【0019】
装着フレーム1と作業部支持フレーム2とは、ダブルフレームとして伸縮ロッド12を伸長することにより作業部支持フレーム2を装着フレーム1に対して下方に回動させることができ、反対に伸縮ロッド12を縮短することにより作業部支持フレーム2を装着フレーム1に対して上方に回動させることができる。
【0020】
13は入力軸であり、装着フレーム1のトラクタ側中央部に設けられトラクタの出力軸と図示していないユニバーサルジョイントで連結する。
【0021】
作業部支持フレーム2に、回動フレーム3の回動中心軸である第1回動中心部30と、回動ロッド5の回動中心軸である第2回動中心部50と、第1回動中心部30近傍に回動位置固定手段7を設けている。
【0022】
第1回動中心部30と第2回動中心部50の回転中心軸は、畦形成作業部4が標準作業姿勢となる状態のときに略垂直方向になるように構成されている。第2回動中心部50は、第1回動中心部30よりトラクタ側で且つ上方に設けられている。
【0023】
回動フレーム3は、摺動可能な四角筒体であるアウターフレーム31とインナーフレーム32とから成り、アウターフレーム31は、畦形成作業部4と一体に形成又は連結固定して形成される。アウターフレーム31は、インナーフレーム32側の上面で回動ロッド5の回動端部51と回動可能に連結している。
回動フレーム3は、作業部支持フレーム2に設けられる回動中心軸である第1回動中心部30を中心に水平方向に略180度回動可能である。
【0024】
回動フレーム3の回動端側に畦形成作業部4を設ける。畦形成作業部4は、畦形成装置40と、盛土装置41と、畦上面削土装置42と、抵抗輪43とからなる。盛土装置41は、掘削刃410を有しており、畦上面削土装置42は上面掘削刃420を有している。48は、作業部カバーである。
【0025】
畦形成作業部4の動力伝達装置は、図7に示すように入力軸13と回転可能に接続するダブル広角ジョイント6が、伝達軸44と回転可能に接続している。ダブル広角ジョイント6の入力軸13及び伝達軸44との接続部分は、フランジヨーク60を介して2個所で略水平方向に折曲がり可能な構成である。
【0026】
伝達軸44は、入力伝達ケース45内に設けられる入力チェーン450をスプロケットを介して回転させ、入力チェーン450はスプロケットを介して畦上面削土装置42の中央回転軸421を回転させる。中央回転軸421には、第1チェーンケース46内にある第1スプロケット461と、第2チェーンケース47内にある第2スプロケット471を設けている。
【0027】
第1チェーンケース46内の第1スプロケット461は、噛合する第1チェーン460を回転させ、盛土装置41の回転軸である盛土回転軸411を回転させ、盛土装置41を回転させる。
【0028】
同様に第2チェーンケース47内の第2スプロケット471は、噛合する第2チェーン470を回転させ、畦形成装置40の回転軸である畦形成回転軸400を回転させ、畦形成装置40を回転させる。
【0029】
回動ロッド5は、この実施形態ではターンバックルからなり、その長さを変更して固定可能である。回動ロッド5は、作業部支持フレーム2に設けられる回動中心軸である第2回動中心部50を中心に水平方向に回動可能である。回動角度は、ロッドの設定された長さや、第1回動中心部30と第2回動中心部50との前後距離の違い等によって変化する。
【0030】
回動ロッド5の回動端部51は、回動可能に回動フレーム3のアウターフレーム31に接続している。
【0031】
回動位置固定手段7は、インナーフレーム32基部に固着される固定板70と、ロックピン71と、ロックピン71を上下させるリンクロット72と、リンクロット72を回転させるワイヤケーブル73と、ワイヤーケーブル73と接続する操作ハンドル74とを有する。
【0032】
固定板70は、円弧形状の板状体からなり、略90度離れた位置に複数の係合孔700を有する。固定板70は、回動フレーム3の回動と一緒に回動し、ロックピン71と係合することによって回動フレーム3を回動不能にして固定する。この実施例では回動フレーム3と一緒に回動する畦形成作業部4が前進作業位置(例えばトラクタ右側)又は後進作業位置(例えばトラクタ左側)又は移動位置(トラクタ後方)のいずれかの位置にきた場合に、ロックピン71を係合孔700に係合して回動フレーム3の回動を不能にする。
【0033】
ロックピン71と固定板70の係合孔700との係合は、操作ハンドル74によってワイヤーケーブル73を操作してリンクロット72を回転させ、ロックピン71を上下に移動させる。
【0034】
次に、この発明の畦形成機の作動について説明する。この発明の畦形成機は、トラクタへの装着部が、装着フレーム1と作業部支持フレーム2とのダブルフレームからなり上下方向へ回動できるため、様々なトラクタに固定される装着フレーム1の位置に対して、作業部支持フレーム2を上下方向へ回動することができる。
【0035】
作業部支持フレーム2の上下方向への回動は、ハンドル122を回転させて伸縮ロッド12を伸長させることにより回動連結軸11を中心に作業部支持フレーム2を装着フレーム1に対して下方に回動させることができる。
【0036】
ハンドル122を逆に回転させ伸縮ロッド12を縮短させることにより回動連結軸11を中心に作業部支持フレーム2を装着フレーム1に対して上方に回動させることができる。この作業部支持フレーム2の上下方向に回動によって回動フレーム3の第1回動中心部30である回動軸及び回動ロッド5の第2回動中心部50である回動軸を容易に垂直方向に調整することができる。
【0037】
回動フレーム3と回動ロッド5の回動軸が略垂直になった状態で畦形成作業部4の位置を変更する。畦形成作業部4の位置を例えば図3に示す前進作業位置から図4に示す後進作業位置に変更させようとする場合、操作ハンドル74を操作してロックピン71を下降させて、回動位置固定手段7の固定板70の係合孔700との係合を解除する。
【0038】
これによって回動フレーム3を水平方向に略180度回動させることができる。この回動は、作業者の手動によって行われ、回動ロッド5の第2回動中心部50を中心とする回動ロッド5の回動軌道にしたがって回動される。回動にしたがって回動フレーム3のアウターフレーム31がインナーフレーム32側へ自動的に摺動して移動するため回動フレーム3の長さは自動的に短くなる。回動フレーム3の長さが最短になる位置は畦形成作業部4がトラクタの後方側の位置にきた状態のときである。畦形成作業部4が、トラクタの後方側の位置は、移動等のときに位置させる非作業位置でもある。
【0039】
畦形成作業部4の位置が、トラクタ後方から更に図4に示す後進移動位置に移動し始めると、回動にしたがって回動フレーム3のアウターフレーム31が摺動してインナーフレーム32から離れる方向へ移動するため回動フレーム3の長さが自動的に長くなる。
畦形成作業部4が、後進作業位置で停止した後、操作ハンドル74を逆方向に操作し、ワイヤーケーブル73を介してリンクロット72を回転させ、ロックピン71を上昇させて係合孔700に係合させる。これによって回動フレーム3は固定される。
【0040】
回動ロッド5が、ターンバックルであるとその長さを変更させて固定することができ畦形成作業部4の作業時のトラクタからの位置をオフセット調節することが可能になる。また、例えば回動ロッド5の長さをより短くすると畦形成作業部4の回動軌道が、よりトラクタ側に寄った軌道になる。したがって畦形成作業部4を移動時等の非作業位置にする場合に、畦形成作業部4がトラクタ側に寄るため走行時のバランスが良くなる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
畦形成装置として作業者の作業の負担が少なく利便性があり、利用可能性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】この発明の畦形成機の一つの実施形態であり畦作業部をトラクタ走行方向右側に位置させた状態の左側面図
【図2】図1の一部切欠した左側面図
【図3】同じく畦形成機をトラクタ走行方向右側に位置させた状態の平面図
【図4】同じく畦形成機をトラクタ走行方向左側に位置させた状態の平面図
【図5】同じく畦形成機をトラクタ走行方向後方側に位置させた状態の平面図
【図6】同じく畦形成機の部分左側面図
【図7】同じく畦形成作業部への動力伝達装置を示す内部を開示した平面部分断面図
【図8】同じく回動位置固定手段の操作を説明する斜視説明図
【図9】従来の畦形成装置であり、畦形成作業部を回動させる回動フレームの回動軸を略垂直とした左側面図
【図10】同じく従来の畦形成装置であり、畦形成作業部を回動させる回動フレームの回動軸が斜めの状態である左側面図
【符号の説明】
【0043】
1 装着フレーム
10 ロアピン
11 回動連結軸
12 伸縮ロッド
120 雄ねじロッド
121 雌ネジパイプ
122 ハンドル
13 入力軸
14 トップリンクピン孔部
2 作業部支持フレーム
20
3 回動フレーム
30 第1回動中心部(回動軸)
31 アウターフレーム
32 インナーフレーム
4 畦形成作業部
40 畦形成部
400 畦形成回転軸
41 盛土装置
410 掘削刃
411 盛土回転軸
42 畦上面削土装置
420 上面掘削刃
421 中央回転軸
43 抵抗輪
44 伝達軸
45 入力チェーンケース
450 入力チェーン
46 第1チェーンケース
460 第1チェーン
47 第2チェーンケース
470 第2チェーン
48 作業部カバー
5 回動ロッド
50 第2回動中心部(回動軸)
51 回動端部(回動軸)
6 ダブル広角ジョイント
60 フランジヨーク
7 回動位置固定手段
70 固定板
700 係合孔
71 ロックピン
72 リンクロット
73 ワイヤーケーブル
74 操作ハンドル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トラクタに連結する装着フレームと、装着フレームに対して上下方向に回動可能に連結する作業部支持フレームと、作業部支持フレームに設けた第1回動中心部を中心に水平方向に回動可能かつ伸縮可能な回動フレームと、回動フレームの回動端側に設けられ作業部支持フレームに対して水平方向に回動可能な畦形成作業部と、作業部支持フレームと回動フレームとの間に架設され作業部支持フレームに設けられる第1回動中心部よりトラクタ側に位置する第2回動中心部を中心に水平方向に回動する回動ロッドとを有し、
装着フレームに対して作業部支持フレームが上下方向に回動して回動フレームの回動姿勢を変更可能であるとともに、
回動フレームの回動端側に設けられる畦形成作業部は、第2回動中心部を中心に水平方向に回動する回動ロッドの回動軌道にしたがって回動することを特徴とする畦形成機。
【請求項2】
回動フレームが、アウターフレームとインナーフレームとから成り、アウターフレームとインナーフレームが摺動可能であり、かつアウターフレームは、畦形成作業部と一体に形成又は固定されて形成されるとともに回動ロッドの回動端部と回動可能に連結している請求項1記載の畦形成機。
【請求項3】
回動フレームの回転中心である弟1回動中心部近傍に回動位置固定手段を設けた請求項1又は請求項2記載の畦形成機。
【請求項4】
回動ロッドが、その長さを変更可能な回動ロッドである請求項1又は請求項2又は請求項3記載の畦形成機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−53982(P2007−53982A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−244018(P2005−244018)
【出願日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(000171746)株式会社ササキコーポレーション (192)
【Fターム(参考)】