説明

管理機

【課題】 ゲージ輪部分を管理機の機体から容易に着脱可能となるように構成して、ゲージ輪の取外し時には、機体の運搬や収納時にコンパクトとなるばかりか、耕深作業時の耕深の拡大が可能となる管理機を得る。
【解決手段】 ミッションケース3に、複数のノッチ8a・・・8zを有するゲージ輪取付け部材9を設け、ゲージ輪10は、車輪31と、該車輪を支持する支持部材32と、該支持部材に回動自在に連結された握り部材33と、を有し、握り部材を支持部材と共に握った状態で、ゲージ輪をゲージ輪取付け部材に枢支する枢支ピン34とノッチ8a・・・8zに係合する係合ピン37との間隔を調節して、該係合ピンをノッチから外してゲージ輪の高さを調節し得るように構成した、また、ゲージ輪取付け部材9に、その外郭に開口する凹溝35を形成し、該凹溝に枢支ピン34を係合し、握り部材33を支持部材32と共に握って、係合ピン37をノッチ8a・・・8zから外すと共に、枢支ピン34を凹溝35から外すことにより、ゲージ輪10をゲージ輪取付け部材9から取外し得るように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、耕耘軸に臨むゲージ輪を取付けてなる管理機の構成に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、歩行型の管理機において、エンジンからの動力を車軸及び耕耘軸に伝達し、圃場内の耕耘作業等の耕深調節や機体の路上走行時にその高さ調節を行うようにした小型の揺動車輪を前記管理機の機体に具備した技術は知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平8−317702号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来公知の上記特許文献1に記載の揺動車輪は、上下に高さ調節ができるものの、管理機体からの取外しは不可能であり、また、前記揺動車輪が、管理機体の前部側に突出するように装着されているため、この種の小型の管理機を乗用車等に搭載して他の場所に運搬したり、不使用時に収納するような際に、比較的広いスペースを必要とし、更に、耕深作業時等の作業範囲が限定されてしまう等の不具合が発生していた。
【0005】
そこで、本発明は、前記従来の諸不具合を改善し、揺動車輪部分を管理機の機体から容易に着脱可能となるように構成して、揺動車輪の取外し時には、機体の運搬や収納時にコンパクトとなるばかりか、耕深作業時の耕深の拡大が可能となる管理機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る本発明は、エンジン(2)からの動力を車軸(4)及び耕耘軸(5)に伝達するミッションケース(3)を備え、かつ前記耕耘軸(5)に臨んでゲージ輪(10)を取付けてなる、管理機において、
前記ミッションケース(3)に、複数のノッチ(8a,8b・・・8z)を有するゲージ輪取付け部材(9)を設け、
前記ゲージ輪(10)は、車輪(31)と、該車輪(31)を支持する支持部材(32)と、該支持部材(32)に回動自在に連結された握り部材(33)と、を有し、
前記握り部材(33)を前記支持部材(32)と共に握った状態で、前記ゲージ輪(10)を前記ゲージ輪取付け部材(9)に枢支する枢支ピン(34)と前記ノッチ(8a,8b・・・8z)に係合する係合ピン(37)との間隔を調節して、該係合ピン(37)を前記ノッチ(8a,8b・・・8z)から外して前記ゲージ輪(10)の高さを調節し得るように構成してなる、
ことを第1の特徴とする管理機にある。
【0007】
また、請求項2に係る本発明は、前記ゲージ輪取付け部材(9)に、その外郭に開口する凹溝(35)を形成し、
前記凹溝(35)に前記枢支ピン(34)を係合し、前記握り部材(33)を前記支持部材(32)と共に握って、前記係合ピン(37)を前記ノッチ(8a,8b・・・8z)から外すと共に、前記枢支ピン(34)を前記凹溝(35)から外すことにより、前記ゲージ輪(10)を前記ゲージ輪取付け部材(9)から取外し得るように構成してなる、
ことを第2の特徴とする管理機にある。
【0008】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲に何等影響を及ぼすものではない。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に係る本発明によると、握り部材を支持部材と共に握ることにより、係合ピンをノッチから外すことができるので、片手で握り部材と共に支持部材を握った状態で、他方の手で支持部材等をもってゲージ輪の高さ位置を調節することができ、ゲージ輪を両手で持って、高さ位置を容易かつ簡単に調節することができる。
【0010】
また、請求項2に係る本発明によると、握り部材を支持部材と共に握ることにより、係合ピンをノッチから外すと共に、他方の手で支持部材を持って枢支ピンを凹溝から外すことにより、容易にゲージ輪を取外すことができる。これにより、ゲージ輪を取外したコンパクトな状態で、運搬又は収納することができ、またゲージ輪を取外して、最大耕深以上の耕深をとることも可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面に沿って本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は歩行型管理機の全体側面図であり、1は管理機の機体であって、該機体1の中央上部にはエンジン2が備えてあり、該エンジン2の動力を、その下方の前後方向に長いミッションケース3内にある車軸4及びその前方の耕耘軸5に伝達し、図2の要部平面図で明らかな如く、前記車軸4の左右両端側には走行用の車輪6,6を、また、前記耕耘軸5の左右両端側には、耕耘装置Kを構成する複数の耕耘爪7・・・を夫々装着して、圃場内での耕耘作業等を行うように構成されている。
【0012】
更に、前記ミッションケース3には、後述するように、扇状に広がった部分に凹凸状のプレート8からなる複数のノッチ8a,8b・・・8zを有するゲージ輪取付け部材9を設けると共に、前記耕耘軸5に臨む前方に向かってゲージ輪10を取付けている。
【0013】
更にまた、前記ミッションケース3の後部上方から上方斜め後方に延びる運転操作用のハンドル11と、これに沿うようにして機体1の走行変速や耕耘作業等の切換えを運転操作位置から操作出来るようにした操作レバー12が延出されている。即ち、当実施例の管理機のレイアウトは、機体1の前後方向に関し、車輪6,6の前方側に耕耘装置Kがあり、該耕耘装置Kの前方側に向けてゲージ輪10が位置していて、前記ハンドル11は、車輪6,6の後方側に延びているものである。
【0014】
なお、前記運転操作用のハンドル11には中途部に角度調節装置13があって、運転者が運転操作をし易い状態にハンドル11取付角度を任意に調節出来る構成となっており、14は前記操作レバー12の走行や耕耘作業切換え等の設定位置を表示するレバーガイドであり、15は前記耕耘装置Kの上部や両側部等を覆うロータリカバー、16の鎖線は、前記耕耘爪7・・・先端の回転軌跡を夫々示す。
【0015】
次に、前記ミッションケース3の内部を示す図3の断面図により構成並びに走行及び耕耘作業時の作動について説明する。ここで、図3(a)は、走行側であり、(b)は作業側を夫々示す。
【0016】
先ず、走行側の図3(a)について説明するに、前記エンジン2からの動力はベルトを介して入力プーリ20に入って入力軸21に伝達され、前進時には、前記入力軸21のギヤと中間軸22のギヤとが噛合して、該中間軸22に動力を伝達し、該中間軸22のギヤより差動歯車装置23を介して前記車軸4に動力を伝達するようになっている。
【0017】
一方、後進時には、前記入力軸21のギヤと逆転軸24のギヤとが噛合して、該逆転軸24のギヤから前記中間軸22のギヤに動力が伝達され、該中間軸22に逆転動力が伝達されることから、前記中間軸22のギヤが逆回転して、この動力を前記差動歯車装置23に伝達し、前記車軸4が逆回転して機体1が後進するものである。
【0018】
また、作業側の図3(b)について説明するに、通常の機体1前進・作業時には、前記機体1の前進に加え、前記入力軸21にある走行時とは別のギヤが、前記中間軸22に遊嵌された別のギヤ22aに噛合して動力を伝達し、該ギヤ22aと噛合する作業機側中間軸25のギヤを介して作業機側中間軸25に動力を伝達し、該軸25中央部のスプロケット26よりチェン27を介して前記耕耘軸5側のスプロケット28に伝達し、左右一対の差動歯車装置29a,29bを介して左右の耕耘軸5a,5bに夫々伝達されるものである。
【0019】
更に、機体1の走行を停止したままで、耕深作業を行うような場合には、前記入力軸21の動力を前記中間軸22に伝達することなく、ギヤ22aよりこれに噛合する作業機側中間軸25のギヤを介して作業機側中間軸25に伝達し、前記スプロケット26から前記と同様にして左右の耕耘軸5a,5bに伝達するようにすれば良いものである。
【0020】
図4は前記レバーガイド14のガイド溝の詳細を示す説明用の平面図であって、レバーガイド14には前記操作レバー12が横方向へ自由に移動可能な幅の溝14aが穿設されており、左側端部の後進(R)位置のみは、無意識に操作レバー12が行かないように溝14aを折曲して設けられている。
【0021】
そして、左側より順に「後進(R),中立(N),前進(F),耕耘+前進,耕耘」の表示がされていて、前記操作レバー12を左右方向の各表示位置にセットすることにより、図3で説明した各操作が行えるようになっている。
【0022】
次に、前記ゲージ輪10の取付け構造の詳細について図5により説明する。即ち、図5(a)は全体作用側面図、(b)は要部の平面図、(c)は同上側断面図である。
【0023】
先ず、前記ゲージ輪10は、車輪31と該車輪31を支持する長い支持部材32と該支持部材32に回動自在に連結された側面視で略L字状を成す握り部材33とで構成され、前記支持部材32の車輪31を装着していない基端側の枢支ピン34を、前記ミッションケース3に装着したゲージ輪取付け部材9の外郭に開口する凹溝35に枢支して、ここを中心として車輪31装着側が、前記ゲージ輪取付け部材9の各ノッチ8a,8b・・・8zの何れかに係合できるように、前記支持部材32の中途部に、前記握り部材33の回動支点となるピン36が軸支されている。
【0024】
そして、前記握り部材33は、通常時には、先端側に装着した係合ピン37が、巻きスプリング38の弾性力により、前記各ノッチ8a,8b・・・8zの何れかに強く係合され、前記握り部材33のレバー39の先端側が前記支持部材32から離れる方向に回動するように、L字状の曲がり部を前記ピン36の回動支点としている〔図5(b)(c)参照〕。
【0025】
従って、ゲージ輪10の機体1への装着状態を調節して、管理機1の耕耘深さ等を変えたい時には、前記握り部材33のレバー39を支持部材32と共に握って、巻きスプリング38の弾性力に抗してピン36部分を回動支点として図5(c)の矢印方向に回動すれば、係合ピン37がノッチ8aから外れ、支持部材32の先端側にある車輪31装着側が、基端側の枢支ピン34を中心に回動自在となる。そこで、ゲージ輪10の取付位置を適宜に設定後、任意の位置でレバー39を手から放せば、前記係合ピン37が以前とは別のノッチ8b・・・8z位置に係合し、ゲージ輪10の高さ位置が変更されるものである。
【0026】
更に、ゲージ輪10を機体1から完全に外してしまいたい場合には、前記レバー39を握ったままで支持部材32の先端側を回動し、前記ゲージ輪取付け部材9にある端部のノッチ8zから前記係合ピン37を外してレバー39の握りを放すと共に、支持部材32の回動支点としての枢支ピン34を、ゲージ輪取付け部材9の外郭にある凹溝35から外すようにすれば、ゲージ輪10全体を機体1から容易に取外すことが出来るものである。
【0027】
要するに、握り部材33を支持部材32と共に握ることにより、係合ピン37をノッチ8a,8b・・・8zから外すと共に、他方の手で支持部材を持って枢支ピン34をゲージ輪取付け部材9の凹溝35から外すことにより、容易にゲージ輪10を取外すことが出来る。
【0028】
また、ゲージ輪10を再び機体1に装着する場合には、前記とは逆に支持部材32の枢支ピン34を前記ゲージ輪取付け部材9の凹溝35に係合すると共に、握り部材33のレバー39を握って、係合ピン37がゲージ輪取付け部材9にある適宜のノッチ8a,8b,・・・8zに達した位置でレバー39を手から放せば良い。
【0029】
要するに、以上の構成のもので、作業者がエンジン2を始動して機体1を走行させて農作業を行う圃場に移動するような場合には、機体1の前部が最も高くなって、耕耘装置Kの下端が地面に接触しない図1の実線位置にゲージ輪10をセットすると共に、操作レバー12の位置をレバーガイド14の前進(F)位置に合わせて、ハンドル11先端に装着されたクラッチレバー11aを握って図1の実線位置とすれば、機体1が前進するものであり、逆に後進したい時には、前記操作レバー12の位置をレバーガイド14の後進(R)位置にセットし、前記と同様にクラッチレバー11aを握れば、機体1は後進するものである。
【0030】
また、機体1を走行させながら耕耘作業を行うような場合には、前記ゲージ輪10の取付位置を所望する耕耘深さに応じて図1の鎖線位置の如くセットすると共に、前記操作レバー12のレバーガイド14の位置を耕耘・前進位置にセットして前記と同様にクラッチレバー11aを握れば、機体1は耕耘装置Kでの耕耘作業を行いながら、前進走行を行うものである。
【0031】
更に、圃場等に間欠的に穴を掘ったりするような耕深作業が必要な場合には、前記ゲージ輪10を前述の操作を行って、機体1から完全に取外すと共に、前記操作レバー12のレバーガイド14での位置を耕耘位置にセットして、ハンドル11にあるクラッチレバー11aを握りながらハンドル11を上方に持ち上げれば、耕深作業を行うことが出来る。
【0032】
そしてこの場合には、作業者の必要に応じて、予め、角度調節装置13を操作することにより、ハンドル11先端側の位置を下方に下げて、調節セットすることも考えられる。
【0033】
なお、本実施例においては、走行用の車輪6,6の前方側に耕耘装置Kを配置した場合を示したが、該耕耘装置Kを車輪6,6の後方側に配置して、ゲージ輪10をその後方側に向けて配置した場合でも、本願発明と同様の作用効果が得られるものである。
【0034】
次に、図6記載のゲージ輪10取付け構造の他例について説明する。即ち、図6(a)は全体作用側面図、(b)は要部の平面図、(c)は同上側断面図である。
【0035】
この例において、ゲージ輪取付け部材9は前記の例と同様に、ミッションケース3に装着されたものであるが、支持部材32aは短くなり、その先端側に保持された支持杆41の先端二股状部分に車輪31が支持されている。
【0036】
そして、前記支持部材32aの車輪31を支持していない側には、回動支点となる枢支ピン34を備え、該枢支ピン34を前記ゲージ輪取付け部材9の凹溝35に枢支する点は前記の例と同様であるが、係合ピン37aは、前記支持部材32aの長穴42内を支持部材32aの長さ方向に移動可能となっており、前記枢支ピン34と係合ピン37aとの間に、引張りスプリング43が張設され、通常時には係合ピン37aが前記ゲージ輪取付け部材9のノッチ8a,8b・・・8zの何れかに強力に係合するように構成されている。
【0037】
また、握り部材33aには、前記枢支ピン34を回動支点とし、前記係合ピン37aを引張りスプリング43の弾性力に抗して長穴42内を移動させる方向に作用する傾斜面44が設けられていて、レバー39を握ることにより、係合ピン37aがノッチ8a,8b・・・8zとの係合を解除され、支持部材32aを回動調節して所望の位置でレバー39を手から放すことにより、ゲージ輪10の取付け位置が変更出来る構成となっている。
【0038】
更に、前記ゲージ輪10を機体1から取外したい場合には、前記の実施例1と同様の操作を行えば良い。
【0039】
従って、本案においても、ゲージ輪10の取付け位置調節操作並びに機体1からの取外し操作は、簡単容易であり、そのための操作加重も軽減されるものである。
【0040】
次に、図7記載のゲージ輪10取付け構造の更に他例について説明する。即ち、図7(a)は全体作用側面図、(b)は要部の平面図、(c)は同上側断面図である。
【0041】
この例において、ミッションケース3に装着したゲージ輪取付け部材9bは、前記の2例とは逆に扇状に広がったノッチ8a,8b・・・8zのある凹凸部分を機体1の後方側に向けて設け、支持部材32bと車輪31との関係は、支持部材32bの側面視形状を略三角形状とし、その底辺となる一片側に車輪31を支持する支持杆41bを保持させたものである。
【0042】
そして、ゲージ輪10の回動支点となる枢支ピン34bは、前記の2例の如くゲージ輪10の端部ではなく、前記支持部材32bの頂部側でゲージ輪取付け部材9bの凹溝35に枢支する構成となっており、係合ピン37bと枢支ピン34bとの間に引張りスプリング43bを張設して、前記係合ピン37bが支持部材32bの長穴42b内を移動して、通常時にはノッチ8a,8b・・・8zの何れかに強く係合するようになっている。
【0043】
また、握り部材33bは、前記枢支ピン34bを回動支点として、レバー39を握った時に先端側の長穴42c内を係合ピン37bが移動して、前記ノッチ8a,8b・・・8zとの係合を解除できる状態に、握り部材33bの先端側を折曲した形状としている。
【0044】
従って、本案の場合にも、レバー39を握ることにより、係合ピン37bがノッチ8a,8b・・・8zとの係合を解除され、支持部材32bを回動調節して所望の位置でレバー39を手から放すことにより、ゲージ輪10の取付け位置が変更出来る構成となっているものである。そして、前記ゲージ輪10を機体1から取外したい場合には、前記の実施例1,2と同様の操作を行えば良い。
【0045】
つまり、本案においても、ゲージ輪10の取付け位置調節操作並びに機体1からの取外し操作は、前記の実施例1,2と同様にして、簡単容易であり、そのための操作加重も軽減されるものである。
【0046】
要するに、前記実施例1,2,3の本発明によれば、いずれの例のものもゲージ輪10の握り部材を支持部材と共に握ることにより、係合ピンをゲージ輪取付け部材のノッチ8a,8b・・・8zから容易に外すことが出来るので、片手で握り部材と共に支持部材を握った状態で、他方の手で支持部材等をもってゲージ輪10の高さ位置を容易且つ簡単に調節することができる。
【0047】
また、握り部材を支持部材と共に握ることにより、係合ピンをノッチ8a,8b・・・8zから外すと共に、他方の手で支持部材を持って枢支ピンをゲージ輪取付け部材の凹溝35から外すことにより、容易にゲージ輪10を機体1より取外すことが出来る。
【0048】
そして、これにより、ゲージ輪10を取外したコンパクトな状態で、運搬や収納することが出来るばかりか、ゲージ輪10を取外すことにより、これの装着時の最大耕深以上の耕深を取ることも可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】歩行型管理機の全体側面図。
【図2】同上要部の平面図。
【図3】ミッションケースの内部を示す断面図であって、(a)は走行側、(b)は作業側を夫々示す。
【図4】レバーガイドのガイド溝の詳細を示す説明用平面図。
【図5】ゲージ輪の取付構造を示し、(a)は全体作用側面図、(b)は要部の平面図、(c)は同上側断面図。
【図6】ゲージ輪の取付け構造の他例を示し、(a)は全体作用側面図、(b)は要部の平面図、(c)は同上側断面図。
【図7】ゲージ輪の取付け構造の更に他例を示し、(a)は全体作用側面図、(b)は要部の平面図、(c)は同上側断面図。
【符号の説明】
【0050】
1 機体
2 エンジン
3 ミッションケース
4 車軸
5,5a,5b 耕耘軸
6,31 車輪
8a,8b,8z ノッチ
9,9b ゲージ輪取付け部材
10 ゲージ輪
14 レバーガイド
32,32a,32b 支持部材
33,33a,33b 握り部材
34,34b 枢支ピン
37,37a,37b 係合ピン
K 耕耘装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンからの動力を車軸及び耕耘軸に伝達するミッションケースを備え、かつ前記耕耘軸に臨んでゲージ輪を取付けてなる、管理機において、
前記ミッションケースに、複数のノッチを有するゲージ輪取付け部材を設け、
前記ゲージ輪は、車輪と、該車輪を支持する支持部材と、該支持部材に回動自在に連結された握り部材と、を有し、
前記握り部材を前記支持部材と共に握った状態で、前記ゲージ輪を前記ゲージ輪取付け部材に枢支する枢支ピンと前記ノッチに係合する係合ピンとの間隔を調節して、該係合ピンを前記ノッチから外して前記ゲージ輪の高さを調節し得るように構成した、
ことを特徴とする管理機。
【請求項2】
前記ゲージ輪取付け部材に、その外郭に開口する凹溝を形成し、
前記凹溝に前記枢支ピンを係合し、前記握り部材を前記支持部材と共に握って、前記係合ピンを前記ノッチから外すと共に、前記枢支ピンを前記凹溝から外すことにより、前記ゲージ輪を前記ゲージ輪取付け部材から取外し得るように構成した、
請求項1記載の管理機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−81518(P2006−81518A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−272563(P2004−272563)
【出願日】平成16年9月17日(2004.9.17)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】