説明

管理機

【課題】3本の変速用のシフタを備える管理機の変速機構の操作性を向上させること。
【解決手段】変速ギアとそのシフタ51,36,52とをそれぞれ3つ備えていると共に各シフタを進退移動させる変速レバー61を有する変速機構を備えた管理機であって、変速レバー61を第1シフタ51または第2シフタ36に係合させた状態で揺動軸62b回りに揺動させると、変速レバー61と係合状態にある第1シフタ51または第2シフタ36が水平に延伸する軸方向に進退移動して対応する変速ギアを移動させることができ、変速レバー61を揺動軸62bと直交する回動軸62a回りに回動させると、第3シフタ52が水平に延伸する軸方向に進退移動して対応する変速ギアを移動させることができるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、管理機の変速機構としては、2本の変速用のシフタを1本の変速レバーで変速させる構造の変速機構や、3本の変速用のシフタを2本の変速レバーで操作するようになっている変速機構がある。
【特許文献1】特開平8−37801号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、3本の変速用のシフタを2本の変速レバーによって操作する構造の変速機構では、変速操作が煩雑である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そこで、本発明は、機体に設置された走行部と、耕耘作業を行なうための耕耘部と、走行部および耕耘部を駆動させる原動機と、原動機の出力を走行部および耕耘部に伝達するギア伝達部を備える変速機構が設置されており、当該変速機構は、前記ギア伝達部に回転軸方向に移動自在に設置された変速ギアと、当該変速ギアを移動させて変速できるように前記回転軸方向に進退移動自在に設置されたシフタとをそれぞれ3つ備えていると共に各シフタを進退移動させる変速レバーを備えている管理機であって、前記変速レバーは、第1シフタに係合する低速前進回動ポジションと、第2シフタに係合する中立回動ポジションとに回動自在であると共に、前記回転軸方向に揺動自在であり、前記変速レバーには、当該変速レバーの回動に連動して回動する回動部材が連動連結されており、当該回動部材には、第3シフタに設けられた第3係合部が係合する被係合部が形成されており、当該第3シフタの第3係合部と当該回動部材の被係合部は、前記変速レバーの回動を前記第3シフタの進退移動に変換して伝達するすべり対偶の関係で連結されており、前記変速レバーを第1シフタまたは第2シフタに係合させた状態で揺動させると、当該変速レバーと係合状態にある第1シフタまたは第2シフタが進退移動し、変速レバーを回動させると、第3シフタが進退移動することを特徴とする管理機を提供する。
【0005】
そして、本発明は、以下の構成にも特徴を有する。
【0006】
前記変速機構は、原動機の回転出力が入力される入力軸と、当該入力軸から前記ギア伝達部を介して伝達される回転を走行部に出力する走行側出力軸と、前記入力軸から前記ギア伝達部を介して伝達される回転を耕耘部に出力する耕耘側出力軸とを備えるものであり、前記第1シフタは、進退移動によって、対応する第1変速ギアの位置を、前記入力軸の回転を耕耘側出力軸に伝達しない耕耘中立モード位置と、前記入力軸の回転を正回転として耕耘側出力軸に伝達する正転モード位置と、前記入力軸の回転を逆回転として耕耘側出力軸に伝達する逆転モードとに切替えるものであり、前記第2シフタは、進退移動によって、対応する第2変速ギアを、前記入力軸の回転を走行側出力軸および耕耘側出力軸のいずれにも伝達しない中立モード位置と、入力軸の回転を高速前進回転として走行側出力軸に伝達する高速前進モード位置と、入力軸の回転を後退回転として走行側出力軸に伝達する後進モード位置とに切替えるものであり、前記第3シフタは、進退移動によって、対応する第3変速ギアの位置を、前記入力軸の回転を前記走行側出力軸および前記耕耘側出力軸のいずれにも伝達しない中立モード位置と、低速前進回転として走行側出力軸に伝達する低速前進モード位置とに切替えるものであり、前記変速レバーを、前後進回動ポジションに回動させると、第3シフタが低速前進モードに切替えられると共に変速レバーが耕耘側出力軸中立モードの状態の第1シフタと係合し、前記変速レバーを前記中立回動ポジションに回動させると、前記第3シフタが中立モード位置に切替えられると共に変速レバーが中立モードの状態の第2シフタと係合すること。
【0007】
前記第3係合部は、突起であり、前記被係合部は、前記第3係合部が挿入される溝であり、当該溝は、前記第3係合部が形成されている前記第3シフタの進退移動方向と斜めの状態で交差する方向に形成されており、前記変速レバーを回動させると、前記回動部材に形成された溝が移動して、当該溝に係合した前記突起が溝に沿って進退移動し、前記第3シフタが進退移動すること。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の発明では、機体に設置された走行部と、耕耘作業を行なうための耕耘部と、走行部および耕耘部を駆動させる原動機と、原動機の出力を走行部および耕耘部に伝達するギア伝達部を備える変速機構が設置されており、当該変速機構は、前記ギア伝達部に回転軸方向に移動自在に設置された変速ギアと、当該変速ギアを移動させて変速できるように前記回転軸方向に進退移動自在に設置されたシフタとをそれぞれ3つ備えていると共に各シフタを進退移動させる変速レバーを備えている管理機であって、前記変速レバーは、第1シフタに係合する低速前進回動ポジションと、第2シフタに係合する中立回動ポジションとに回動自在であると共に、前記回転軸方向に揺動自在であり、前記変速レバーには、当該変速レバーの回動に連動して回動する回動部材が連動連結されており、当該回動部材には、第3シフタに設けられた第3係合部が係合する被係合部が形成されており、当該第3シフタの第3係合部と当該回動部材の被係合部は、前記変速レバーの回動を前記第3シフタの進退移動に変換して伝達するすべり対偶の関係で連結されており、前記変速レバーを第1シフタまたは第2シフタに係合させた状態で揺動させると、当該変速レバーと係合状態にある第1シフタまたは第2シフタが進退移動し、変速レバーを回動させると、第3シフタが進退移動するようになっている。
【0009】
このように、第1シフタに係合する低速前進回動ポジションと、第2シフタに係合する中立回動ポジションとに回動自在に設けられ、しかも第1シフタおよび第2シフタの進退移動方向に揺動自在に取り付けられている変速レバーを備え、この変速レバーと連動して回動する回動部材に、前記第3シフタに設けられた第3係合部に係合される被係合部を設け、前記第3係合部と前記被係合部をすべり対偶の関係で連結すると、1本の変速レバーで3本のシフタを操作することができる。1本の変速レバーで3本のシフタを操作できれば、変速操作の操作性が著しく向上する。
【0010】
また、請求項2に記載の本発明では、前記変速機構は、原動機の回転出力が入力される入力軸と、当該入力軸から前記ギア伝達部を介して伝達される回転を走行部に出力する走行側出力軸と、前記入力軸から前記ギア伝達部を介して伝達される回転を耕耘部に出力する耕耘側出力軸とを備えるものであり、前記第1シフタは、進退移動によって、対応する第1変速ギアの位置を、前記入力軸の回転を耕耘側出力軸に伝達しない耕耘中立モード位置と、前記入力軸の回転を正回転として耕耘側出力軸に伝達する正転モード位置と、前記入力軸の回転を逆回転として耕耘側出力軸に伝達する逆転モードとに切替えるものであり、前記第2シフタは、進退移動によって、対応する第2変速ギアを、前記入力軸の回転を走行側出力軸および耕耘側出力軸のいずれにも伝達しない中立モード位置と、入力軸の回転を高速前進回転として走行側出力軸に伝達する高速前進モード位置と、入力軸の回転を後退回転として走行側出力軸に伝達する後進モード位置とに切替えるものであり、前記第3シフタは、進退移動によって、対応する第3変速ギアの位置を、前記入力軸の回転を前記走行側出力軸および前記耕耘側出力軸のいずれにも伝達しない中立モード位置と、低速前進回転として走行側出力軸に伝達する低速前進モード位置とに切替えるものであり、前記変速レバーを、前後進回動ポジションに回動させると、第3シフタが低速前進モードに切替えられると共に変速レバーが耕耘側出力軸中立モードの状態の第1シフタと係合し、前記変速レバーを前記中立回動ポジションに回動させると、前記第3シフタが中立モード位置に切替えられると共に変速レバーが中立モードの状態の第2シフタと係合するようになっている。
【0011】
このような構成では、入力軸の回転を走行側出力軸および耕耘側出力軸のいずれにも伝達しない中立モードに対応する位置に位置させた変速レバーを、入力軸の回転を高速前進回転として走行側出力軸に伝達する高速前進モード、入力軸の回転を後退回転として走行側出力軸に伝達する後進モード、または低速前進回転として走行側出力軸に伝達する低速前進モードのいずれかに対応する位置に簡単に移動させることができるようになっており、高い操作性が維持されている。そして、低速前進モードの状態を維持しつつ、入力軸の回転を正回転として耕耘側出力軸に伝達する正転モードと、入力軸の回転を逆回転として耕耘側出力軸に伝達する逆転モードに切替えることができるようになっており、この点でも操作性が損なわれておらず、操作性に優れている。
【0012】
請求項3に記載の発明では、前記第3係合部は、突起であり、前記被係合部は、前記第3係合部が挿入される溝であり、当該溝は、前記第3係合部が形成されている前記第3シフタの進退移動方向と斜めの状態で交差する方向に形成されており、前記変速レバーを回動させると、前記揺動部材に形成された溝が移動して、当該溝に係合した前記突起が溝に沿って進退移動し、前記第3シフタが進退移動するようになっている。
【0013】
このようなすべり対偶のリンク機構を用いて、第3シフタの第3係合部と、揺動部材に形成された被係合部とを係合させると、変速レバーの回動が確実に第3シフタの進退移動方向の動きとして伝達され、確実に変速を行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係る映像表示装置の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0015】
図1に示されるように管理機Aは、側面視略へ字状に屈曲させて形成したミッション部2と、ミッション部2の前方位置に配設された原動機部3と、ミッション部2の前側下部に配設された走行部4と、ミッション部2の後側下部に配設された耕耘作業部(耕耘部)5と、同耕耘作業部5の上方に配設されている操作部6とを備える。この操作部6は、基端部がミッション部2に軸支されており、そこから斜め後方に延伸するハンドル6aを備えている。
【0016】
ミッション部2のミッションケース2aは、図1および図2に示すように、管理機Aの下方に配設された走行部4と耕耘作業部5との間に架設されており、側面視略へ字状に屈曲された屈曲部7を備えている。そして、ミッションケース2aは、屈曲部7から前低後高の傾斜状に延伸する走行部側ケース構成体8と、屈曲部7から前高後低の傾斜状に延伸する耕耘作業部側ケース構成体9とから構成されている。
【0017】
原動機部3は、ミッション部2の前側下部に取り付けられた原動機載置台(不図示)と、その上部に載設された原動機11と、原動機11の上部に取り付けられた燃料タンク12とを備えている。なお、図1において、符号「13」はフロントウエイトを兼ねたバンパーを示している。
【0018】
走行部4は、ミッション部2の走行部側ケース構成体8の下端部近傍に、左右幅方向に向けて延伸する状態で取り付けられた回動自在な車軸14を備えており、車軸14の左右端部には車輪15が取り付けられている。
【0019】
耕耘作業部5は、ミッション部2の耕耘作業部側ケース構成体9の後側下部に左右幅方向に向けて延伸する状態で回動自在に取り付けられた図示しない耕耘側出力軸を備えている。そして、耕耘側出力軸には、耕耘側出力軸に着脱自在に挿通される爪軸16と、爪軸16の外周に半径方向外方に向けて放射状に立設された複数の耕耘爪16aを備える円筒状のロータリ17が着脱自在に取り付けられている。したがって、耕耘側出力軸を回転させるとロータリ17が回転して耕耘できる。
【0020】
また、ミッション部2の耕耘作業部側ケース構成体9の上方傾斜部分には、耕耘作業部5の上方に張り出すように、機体の後方へ向けてロータリーフレーム18が配設されており、ロータリ17の上方を覆うように、ロータリーフレーム18の左右両側にロータリーカバー19,19が取付けられている。
【0021】
さらに、前記ロータリーフレーム18の後端部には、支持ブラケット20が配設されており、支持ブラケット20には耕深調節バー21が前後方向に揺動可能な状態で軸支されている。
【0022】
操作部6は、ミッションケース2aの中途部に取り付けられた平面視略門型状のハンドル6aを備えている。このハンドル6aは、前低後高の傾斜状でミッションケース2aの中途部に取り付けられており、ハンドル6aの上端部にはクラッチレバー6bが配設されている。
【0023】
次に、本実施形態の管理機のミッション部2について、図2から図4を用いて、より詳細に説明する。なお、図3は、図2に示される軸52,51,31,34,37を通る断面を示すものであり、図4は、図2に示される軸36,45を通る断面を示すものであり、ギアの配列等を解りやすく示すことができるように、途中で折れ曲がった複数の断面を展開した状態で示すものである。
【0024】
図3に示されるように、ミッションケース2aには、屈曲部7の前側上部に、左右幅方向に延伸する入力軸31が取り付けられている。入力軸31は、ミッションケース2aの左側に突出する状態で回動自在に取付けられており、原動機部3(図1参照)からの動力で回動する。そして、入力軸31の回転は、ミッションケース2aの内部に設けられた変速機構40(図2参照)を介して走行部4に動力を出力する走行側出力軸32や耕耘作業部5に動力を出力する耕耘側出力軸33に伝達される。
【0025】
変速機構40は、入力軸31に入力された回転を、走行側出力軸32や耕耘側出力軸33に伝達する複数のギアから構成されるギア伝達部41を備えている。本実施形態では、入力軸31の回転は、入力軸31の第1変速ギア体42から第1回転軸34のギア43や第2回転軸35のギア45を介して耕耘側出力軸33に伝達される。また、入力軸31の回転は、入力軸31の第3変速ギア46(図3参照)から第3回転軸(第2シフタ)36の第2変速ギア47に伝達された後、図示しないギアを経てギア47の回転が伝達される第1回転軸34のギア44(図3参照)や第4回転軸37のギア48(図4参照)を介して走行側出力軸32に伝達される。
【0026】
図3に示されるように、変速機構40のギア伝達部41を構成するギアのうち、上記3つの変速ギア42,46,47は、それぞれ、その回転軸方向に摺動移動自在に軸支されている。
【0027】
第1変速ギア体42は、入力軸31に連動して回転するように取り付けられていると共に、軸方向に摺動自在な状態で取り付けられている。そして、第1変速ギア体42は、大径であり耕耘作業部の逆転モードで用いられる逆転ギア42aと、小径であり耕耘作業部の正転モードで用いられる正転ギア42bとを備えている。
【0028】
また、第1変速ギア体42は、逆転ギア42aおよび正転ギア42bのいずれもが他のギアと噛合しない中立モード位置(耕耘中立モード位置、図3における実線位置)と、図3において中立モード位置の左側位置であり、逆転ギア42aが図示しない他のギアと噛合する逆転位置(図3における左側一点鎖線位置)と、図3において中立モード位置の右側位置であり、正転ギア42bが第1回転軸34に取り付けられたギア43と噛合する正転モード位置(図3における右側一点鎖線位置)とに移動可能になっている。
【0029】
そして、第1変速ギア体42が逆転モード位置(図3における左側一点鎖線位置)に位置するとき、入力軸31の回転は、逆転ギア42aからギア45を経て耕耘側出力軸33に伝達され、正転モード位置(図3における右側一点鎖線位置)に位置するとき、入力軸31の回転は、正転ギア42bからギア43およびギア45を経て耕耘側出力軸33に伝達される。
【0030】
第2変速ギア47は、第3回転軸36に回転自在に取り付けられていると共に、軸方向の所定位置に位置決めされた状態で取り付けられている。したがって、第3回転軸36が軸方向に移動すると、これに連動して一体的に軸方向に移動する。
【0031】
また、第2変速ギア47は、他のギアと噛合しない中立モード位置(図3における実線位置の右隣の一点鎖線位置)と、図示しないギアに噛合し走行側出力軸32に逆回転を伝達するする後進モード位置(図3における最も右側の一点鎖線位置)と、図示しないギアに噛合し耕耘側出力軸33に高速の正回転を伝達する高速前進モード位置(図3における実線位置)とに摺動移動可能になっている。
【0032】
そして、第2変速ギア47が後進モード位置(図3における最も右側の一点鎖線位置)に位置するとき、入力軸31の回転は、ギア46からギア47、ギア44およびギア48を経て走行側出力軸32に伝達され、速前進モード位置(図3における実線位置)に位置するとき、入力軸31の回転は、ギア46からギア47およびギア48を経て走行側出力軸32に伝達される。
【0033】
第3変速ギア46は、入力軸31に連動して回転するように取り付けられていると共に、軸方向に摺動自在な状態で取り付けられている。また、第3変速ギア46は、他のいずれのギアにも噛合しない中立モード位置(図3における実線位置)と、第1回転軸34に取り付けられたギア44に噛合する低速前進モード位置(図3における一点鎖線位置)とに摺動移動自在になっている。
【0034】
そして、第3変速ギア46が低速前進モード位置(図3における一点鎖線位置)に位置するとき、入力軸31の回転は、ギア46からギア44およびギア48を経て走行側出力軸32に伝達される。
【0035】
変速機構40は、これらの変速ギア42,46,47を軸方向に摺動移動させるためのシフタ51,36,52を備えている。
【0036】
第1シフタ51は、第1変速ギア体42を摺動移動させるものであり、軸方向に摺動自在な状態でミッションケース2aに取り付けられた第1軸体51aと、この第1軸体51aに取り付けられた第1変速ギア体42を移動させるための第1シフト板51bとを備えている。この第1シフト板51bは、第1変速ギア体42の係合凹部42cに係合している。そして、第1シフタ51の右側端部(図3および図4参照)は、ミッションケース2aの外部に突出しており、その突出部分には、後述する変速レバー61が係脱自在に係合する第1係合溝51cが形成されている。したがって、第1シフタ51の第1軸体51aをその軸方向に進退移動させると、第1シフト板51bによって第1変速ギア体42を軸方向に移動させることができ、第1変速ギア体42を各モード位置に位置させることができる。
【0037】
なお、図4に示されるように、第1軸体51aの左側端部には、球面形状の凹部51dが3つ形成されている。そして、第1軸体51aには、ミッションケース2aに取り付けられたバネ54に付勢された位置決め用のボール体55が押し付けられている。したがって、各球面形状の凹部51dにボール体55がはまり込むことで、第1シフタ51を位置決めできるようになっている。第1シフタ51の3箇所の位置決め位置は、第1変速ギア体42の各モード位置に対応して定められており、第1シフタ51によって第1変速ギア体42を所望のモード位置に確実に位置決めできるようになっている。そして、以降の説明では省略しているが、第2シフタ36および第3シフタ52も同様の位置決め構造を備えており、対応する変速ギアを所望のモード位置に確実に位置決めできるようになっている。
【0038】
第2シフタ36は、第2変速ギア47が取り付けられている第3回転軸36である。そして、第2シフタ36の右側端部は、ミッションケース2aの外部に突出しており、その突出部分には、後述する変速レバー61が係脱自在に係合する第2係合溝36cが形成されている。したがって、第2シフタ36を軸方向に進退移動させると、第2変速ギア47を軸方向に移動させて、各モード位置に位置させることができる。
【0039】
第3シフタ52は、第3変速ギア46を摺動移動させるものであり、軸方向に摺動自在な状態でミッションケース2aに取り付けられた第3軸体52aと、この第3軸体52aに取り付けられた第3変速ギア46を移動させるための第3シフト板52bとを備えている。この第3シフト板52bは、第3変速ギア46の係合凹部46cに係合している。そして、第3シフタ52の右側端部(図3および図4参照)は、ミッションケース2aの外部に突出しており、その突出部分には、後述する回動部材65(図5参照)の長溝(被係合部)65cが係合する第3係合突起(第3係合部)52cが形成されている。後述するように、この回動部材65は、変速レバー61の回動に連動して回動するものであり、回動部材65が回動すると第3シフタ52が進退移動する。したがって、第3シフタ52の第3軸体52aをその軸方向に進退移動させると、第3シフト板52bによって第3変速ギア46を軸方向に移動させることができ、第3変速ギア46を各モード位置に位置させることができる。
【0040】
そして、図1、図2および図5に示されるように、変速機構40は、これらのシフタ51,36,52を進退移動させてギア変速させるための変速レバー61を備えている。
【0041】
図5に示されるように、変速レバー61は、ミッションケース2aの管理機進行方向右側に配置されており、その基端部において、ブラケット62を介してミッションケース2aに取付けられている。ブラケット62は、入力軸31等の軸方向と平行に延びる回動軸62aの軸回りに回動可能な状態でミッションケース2aに取り付けられている。また、変速レバー61は、ブラケット62の回動軸と直交する揺動軸62bの軸回りに揺動自在な状態でブラケット62に取り付けられている。図5に示されるように、回動軸62aは水平方向であり、揺動軸62bは、ほぼ上下方向である。つまり、変速レバー61は、上下方向に回動自在であると共に左右方向に揺動自在な状態でミッションケース2aに取り付けられている。また、図5に示されるように、ミッションケース2aの上方には、変速レバーの操作状態を表示する表示パネル63が設置されており、変速レバー61は、この表示パネル63に形成された「工」字形(あるいは「H」字形)の溝63a内に挿通されている。
【0042】
そして、変速レバー61は、ブラケット62に支持された基端部から斜め後方に延伸する状態で配置されており、第1シフタ51と第2シフタ36の間を通るように配置されている。そして、斜め後方に位置する先端部に、操作用の把持部61aを備えている。したがって、変速レバー61の把持部61aを上方に移動させると、変速レバー61は、上方に回動し、第2シフタ36の第2係合溝36c(図3参照)に係合する中立回動ポジションに位置する状態になる。また、変速レバー61の把持部61aを下方に移動させると、変速レバー61は、下方に回動し、第1シフタ51の第1係合溝51c(図4参照)に係合する低速前進回動ポジションに位置する状態になる。
【0043】
そして、図5(a)に示されるように、第2シフタ36の第2係合溝36cに係合された状態の変速レバー61を左右に揺動させると、第2シフタ36を軸方向に進退移動させることができる。これにより、第2変速ギア47のモード位置を変更して変速することができる。
【0044】
具体的には、表示パネル63にも示されているように、第2シフタ36に係合され中立モード(N)位置に位置する状態の変速レバー61を左側に揺動させると、第2シフタ36によって第2変速ギア47が左側に移動され、第2変速ギア47は高速前進モード(F2)位置に位置する。また、変速レバー61を右側に揺動させると、第2シフタ36によって第2変速ギア47が右側に移動され、第2変速ギア47は後進モード(R)位置に位置する。なお、第2変速ギア47のモード位置は、図3に示されている。
【0045】
また、図5(b)に示されるように、第1シフタ51の第1係合溝51cに係合された状態の変速レバー61を左右に揺動させると、第1シフタ51を軸方向に進退移動させることができる。これにより、第1変速ギア体42のモード位置を変更して変速することができる。
【0046】
具体的には、表示パネル63にも示されているように、第1シフタ51に係合され中立モード位置(F1)に位置させた状態の変速レバー61を左側に揺動させると、第1シフタ51によって第1変速ギア体42が左側に移動され、第1変速ギア体42は逆転モード位置(逆転)に位置する。また、変速レバー61を右側に揺動させると、第1シフタ51によって第1変速ギア体42が右側に移動され、第1変速ギア体42は正転モード位置(正転)に位置する。なお、第1変速ギア体42のモード位置は、図3に示されている。
【0047】
また、変速レバー61と一体的に回動するブラケット62には回動アーム64が取り付けられている。回動アーム64は、ブラケット62から上方に延伸する部材であり、変速レバー61と一体的に回動するものである。
【0048】
そして、第3シフタ52の上方位置には、ミッションケース2aに対して回動自在な状態で回動部材65が取り付けられている。
【0049】
回動部材65は、その回動軸65a(図6(a)参照)の下側に、水平方向右外側に延びる舌片65bを備えている(図5(b)参照)。そして、舌片65bには、第3シフタ52の第3係合突起52cが係合する長溝65cが形成されている。この長溝65cは、第3係合突起52cを備える第3軸体52aの進退移動方向と斜め状態に交差する方向に延伸しており、管理機進行方向前寄りほど左右方向左側(ミッションケース2aに近い側)に位置しており、後寄りほど左右方向右側(ミッションケース2aから遠い側)に位置している。
【0050】
したがって、舌片65bが後方に移動するように回動部材65が回動すると、長溝65cは、そのミッションケース2aから近い側の位置で第3シフタ52と交差することとなり、長溝65cに係合している第3係合突起52cは、ミッションケース2aから近い側すなわち管理機進行方向左側に移動する。これにより、第3シフタ52がミッションケース2aから突出する左側に移動し、第3変速ギア46が左側に移動して、中立モード位置に位置する。他方、舌片65bが前方に移動するように回動部材65が回動すると、長溝65cは、そのミッションケース2aに近い側の位置で第3シフタ52と交差することとなり、長溝65cに係合している第3係合突起52cは、ミッションケース2aに近い側すなわち管理機進行方向左側に移動する。これにより、第3シフタ52がミッションケース2a内に没する左側に移動し、第3変速ギア46が左側に移動して、低速前進モード位置に位置する。
【0051】
そして、回動アーム64の上端部と、回動部材65の上端部は、ロッド66を介して連結されている。ロッド66は、その前端部で回動アーム64に、変速レバー61の回動軸方向と平行の軸回りに回動自在に連結されており、後端部で回動部材65に、回動軸と平行の軸回りに回動自在に連結されている。
【0052】
したがって、把持部61aを前方に移動させるように変速レバー61を回動させると、回動アーム64の上端が前方に移動すると共に舌片65bが後方に移動するように回動部材65が回動し、第3変速ギア46が中立モード位置に位置する。する。また、把持部61aを後方に移動させるように変速レバー61を回動させると、回動アーム64の上端が後方に移動すると共に舌片65bが前方に移動するように回動部材65が回動し、第3変速ギア46が低速前進モード位置に位置する。
【0053】
このような変速機構を備える管理機を使用する場合について説明する。
【0054】
図5(a)および図6に示される状態は、変速機構40の変速レバー61がいわゆるニュートラルポジション(中立モード(N))の状態である。この状態では、入力軸31の回転は、走行側出力軸32および耕耘側出力軸33のいずれにも伝達されない。このとき、変速レバー61は、第2シフタ36に係合する状態であり、第2変速ギア体47は中立モード位置に位置している。第2シフタ36に係合する状態は、変速レバー61にとっては、前方(上方)に回動された状態である。このとき、回動部材65の舌片65bは、後方に回動した状態であり、第3シフタ52は左側に移動した状態(ミッションケース内に最も没している状態)である。つまり、第3変速ギア46は、中立モード位置に位置している状態である。
【0055】
そして、第1シフタ51は、変速レバー61に係合していない状態であるが、変速レバー61を下方に回動させたときに、変速レバー61と第1シフタ51の第2係合溝51cとが係合できる位置に位置している必要がある。したがって、変速レバー61が第2シフタ36に係合しているとき、第1変速ギア体42は、中立モード位置に位置している。
【0056】
つまり、変速レバー61がニュートラルポジションに位置している状態では、全ての変速ギア42,46,47が中立モード位置に位置しており、入力軸31の回転が伝達されないようになっている。
【0057】
この状態から、変速レバー61を移動させた場合の変速状態について説明する。
【0058】
ニュートラルポジション(N)の変速レバー61を左側に揺動させると、第2シフタ36が左側に移動する。このとき、第1シフタ51は変速レバー61に係合していないので移動しない。また、第3シフタ52は変速レバー61が上下方向に回動されたときだけ進退移動するものであるので、このとき、やはり移動しない。したがって、このときは、第2シフタ36が左側に移動するのみであり、第2変速ギア47が左側に移動して高速前進モード(F2)位置に位置することになる。このモードになると、入力軸31の回転が走行側出力軸32に比較的高速回転として伝達されることになり、管理機Aを高速走行させることができるようになる。
【0059】
ニュートラルポジション(N)の変速レバー61を右側に移動させると、第2シフタ36が右側に移動する。左側に移動させた場合と同様、このときも第1シフタ51および第3シフタ52は移動しない。したがって、第2シフタ36が右側に移動することで第2変速ギア47が右側に移動されて後退モード(R)位置に位置する。このモードになると、入力軸31の回転が走行側出力軸32に後退方向の回転として伝達されることになり、管理機Aを後退させることができるようになる。
【0060】
ニュートラルポジション(N)の変速レバー61を後方(下方)に回動させると、回動アーム64が後方に回動し、回動部材65の舌片65bが前方に移動して、第3シフタ52がミッションケース2aから右側に突出する動きをして、図5(b)および図7に示される状態になる。このとき、変速レバー61は、回動開始位置では第2シフタ36と係合しており、回動終了位置では第1シフタ51と係合するが、回動動作中はいずれのシフタ36,51にも係合してない。したがって、この動作では、第3シフタ52が右側に移動することで、第3変速ギア46が右側に移動し、低速前進モード(F1)位置に位置する状態になる。このモードも、入力軸31の回転が走行側出力軸32に伝達されるモードであるが、管理機Aの走行速度が、管理作業などで用いる速度として適した比較的低速になるように設定されている。
【0061】
そして、図5(b)および図7に示される低速前進モード(F1)状態から変速レバー61を左側に移動させると、第1シフタ51が左側に移動する。このとき、第2シフタ36および第3シフタ52は変速レバー61に係合していないので移動しない。したがって、このときは、第1シフタ51が左側に移動することで第1変速ギア体42が左側に移動して逆転モード(逆転)位置に位置する。このモードになると、入力軸31の回転が走行側出力軸32のみならず耕耘側出力軸33にも伝達される。走行側出力軸32への回転の伝達状態は、低速走行モードと同じ状態であり、管理機Aを比較的低速で走行させることができる。他方、耕耘側出力軸33には、逆回転の回転が伝達される。
【0062】
また、低速前進モード(F1)状態から変速レバー61を右側に移動させると、第1シフタ51が右側に移動する。このとき、左側に移動させた場合と同様に、第2シフタ36および第3シフタ52は移動しない。したがって、第1シフタ51が右側に移動されることで第1変速ギア体42が右側に移動して正転モード(正転)位置に位置する。このモードにおいても、入力軸31の回転が走行側出力軸32のみならず耕耘側出力軸33にも伝達される。走行側出力軸32への回転の伝達状態は、低速走行モードと同じ状態であり、管理機Aを比較的低速で走行させることができる。他方、耕耘側出力軸33には、正転の回転が伝達される。
【0063】
そして、低速前進モード(F1)状態から変速レバー61を前方(上方)に回動させると、回動部材65の舌片65bが後方に移動して、第3シフタ52がミッションケース2a内に没する動きをする。このとき、変速レバー61は、回動開始位置で第1シフタ51と係合し、回動終了位置で第2シフタ36と係合するのみであり、回動動作中はいずれのシフタ36,51にも係合していない。したがって、第3シフタ52が左側に移動することで、第3変速ギア46が左側に移動し、変速レバー61は、ニュートラルポジションに位置する状態になる。
【0064】
なお、上述した変速レバー61の操作以外にも、例えば変速レバー61を高速前進モード(F2)に対応する位置からニュートラルポジション(N)に戻す操作などがあるが、いずれも、上述した操作の逆向きの操作であり、各シフタや変速ギアの動きが逆になるだけであるので、ここではそれらの説明を省略する。
【0065】
以上のように、本実施形態の管理機によれば、1本の変速レバー61で3本のシフタ51,36,52を操作することができ、変速操作の操作性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明に係る第1実施形態の管理機を示す斜視図である。
【図2】図1に示される管理機のミッション部の変速機構の概略構造を示す側面図である。
【図3】図1の変速機構のB−B面を示す断面図である。
【図4】図1の変速機構のC−C面を示す断面図である。
【図5】(a)は、変速レバーが中立モード位置に位置する状態の変速機構を示す斜視図であり、(b)は、変速レバーが低速前進モード位置に位置する状態の変速機構を示す斜視図である。
【図6】(a)は、変速レバーが中立モード位置に位置する状態の変速機構を示す平面図であり、(b)は、その側面図である。
【図7】(a)は、変速レバーが低速前進モード位置に位置する状態の変速機構を示す平面図であり、(b)は、その側面図である。
【符号の説明】
【0067】
2a ミッションケース
31 入力軸
32 走行側出力軸
33 耕耘側出力軸
34 第1回転軸
35 第2回転軸
36 第3回転軸(第2シフタ)
36c 第2係合溝
37 第4回転軸
40 変速機構
41 ギア伝達部
42 第1変速ギア体
42a 高速ギア
42b 後進ギア
42c 係合凹部
46 第3変速ギア
46c 係合凹部
47 第2変速ギア
51 第1シフタ
52 第3シフタ
61 変速レバー
62 ブラケット
62a 回動軸
62b 揺動軸
63 表示パネル
64 回動アーム
65 回動部材
66 ロッド
A 管理機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体に設置された走行部と、耕耘作業を行なうための耕耘部と、走行部および耕耘部を駆動させる原動機と、原動機の出力を走行部および耕耘部に伝達するギア伝達部を備える変速機構が設置されており、当該変速機構は、前記ギア伝達部に回転軸方向に移動自在に設置された変速ギアと、当該変速ギアを移動させて変速できるように前記回転軸方向に進退移動自在に設置されたシフタとをそれぞれ3つ備えていると共に各シフタを進退移動させる変速レバーを備えている管理機であって、
前記変速レバーは、第1シフタに係合する低速前進回動ポジションと、第2シフタに係合する中立回動ポジションとに回動自在であると共に、前記回転軸方向に揺動自在であり、
前記変速レバーには、当該変速レバーの回動に連動して回動する回動部材が連動連結されており、
当該回動部材には、第3シフタに設けられた第3係合部が係合する被係合部が形成されており、
当該第3シフタの第3係合部と当該回動部材の被係合部は、前記変速レバーの回動を前記第3シフタの進退移動に変換して伝達するすべり対偶の関係で連結されており、
前記変速レバーを第1シフタまたは第2シフタに係合させた状態で揺動させると、当該変速レバーと係合状態にある第1シフタまたは第2シフタが進退移動し、
変速レバーを回動させると、第3シフタが進退移動することを特徴とする管理機。
【請求項2】
前記変速機構は、原動機の回転出力が入力される入力軸と、当該入力軸から前記ギア伝達部を介して伝達される回転を走行部に出力する走行側出力軸と、前記入力軸から前記ギア伝達部を介して伝達される回転を耕耘部に出力する耕耘側出力軸とを備えるものであり、
前記第1シフタは、進退移動によって、対応する第1変速ギアの位置を、前記入力軸の回転を耕耘側出力軸に伝達しない耕耘中立モード位置と、前記入力軸の回転を正回転として耕耘側出力軸に伝達する正転モード位置と、前記入力軸の回転を逆回転として耕耘側出力軸に伝達する逆転モードとに切替えるものであり、
前記第2シフタは、進退移動によって、対応する第2変速ギアを、前記入力軸の回転を走行側出力軸および耕耘側出力軸のいずれにも伝達しない中立モード位置と、入力軸の回転を高速前進回転として走行側出力軸に伝達する高速前進モード位置と、入力軸の回転を後退回転として走行側出力軸に伝達する後進モード位置とに切替えるものであり、
前記第3シフタは、進退移動によって、対応する第3変速ギアの位置を、前記入力軸の回転を前記走行側出力軸および前記耕耘側出力軸のいずれにも伝達しない中立モード位置と、低速前進回転として走行側出力軸に伝達する低速前進モード位置とに切替えるものであり、
前記変速レバーを、前後進回動ポジションに回動させると、第3シフタが低速前進モードに切替えられると共に変速レバーが耕耘側出力軸中立モードの状態の第1シフタと係合し、
前記変速レバーを前記中立回動ポジションに回動させると、前記第3シフタが中立モード位置に切替えられると共に変速レバーが中立モードの状態の第2シフタと係合することを特徴とする請求項1に記載の管理機。
【請求項3】
前記第3係合部は、突起であり、前記被係合部は、前記第3係合部が挿入される溝であり、当該溝は、前記第3係合部が形成されている前記第3シフタの進退移動方向と斜めの状態で交差する方向に形成されており、
前記変速レバーを回動させると、前記回動部材に形成された溝が移動して、当該溝に係合した前記突起が溝に沿って進退移動し、前記第3シフタが進退移動する請求項2に記載の管理機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−11808(P2008−11808A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−187969(P2006−187969)
【出願日】平成18年7月7日(2006.7.7)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】