説明

簡易便器における脚部取付け構造

【課題】室内等に設置する簡易便器をゆれることがなく安定に使用出来るようにする脚部取付構造の提供。
【解決手段】本体枠2の左右側板2A内側に取付けられる脚部2Iは基板21Iと脚板22Iとからなり、脚板には複数個のボルト孔23Iが縦設され、左右側板内側には一対の縦ガイド桟24Iが取付けられ、縦ガイド桟間には覆板25Iが差掛けられて脚板の取付部26Iが構成され、縦ガイド桟の内辺間隔は脚板の横巾Wに略等しく設定され、縦ガイド桟の厚みdは脚板の厚みに略等しく設定され、取付部に脚板をそれぞれ挿入し、便器本体枠の左右側板の所定個所に設けられているボルト貫通孔2Jを介して外側からボルト2Kを脚板のボルト孔23Iのうちの選択された一つに螺着することによって脚部は便器本体枠に上下位置調節可能に取付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は主として病人、老人、身体障害者等が室内で使用する簡易便器の脚部取付け構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の簡易便器にあっては、使用者の体形によって高さが調節出来るようにされているものがある。上記高さ調節可能な簡易便器にあっては、便器本体の左右の側板に脚部を取付ける際、該脚部の取付け位置を上下調節可能にする。
該脚部は基板と、該基板の前後に立設される脚板(支柱)とからなり、該脚板に複数個のボルト孔を縦設し、該便器本体の左右側板のボルト貫通孔を介して外側からボルトを該脚部の脚板のボルト孔のうち選ばれた一つに螺着することによって、該脚部は該便器本体左右側板に上下位置調節可能に取付けられる(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2003−290076号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来構成にあっては、脚部の脚板がボルト1個で固定されているため、左右前後に動き易く、便器の使用中に便器がゆれて不安定になると云う問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、簡易便器1の本体枠2の左右側板2A内側に取付けられる脚部2Iであって、該脚部2Iは基板21Iと、該基板21Iから立設される脚板22Iとからなり、該脚板22Iには複数個のボルト孔23Iが縦設されており、該左右側板2A内側には一対の縦ガイド桟24Iが取付けられており、該縦ガイド桟24I間には覆板25Iが差掛けられて該脚部2Iの脚板21Iの取付部26Iが構成され、該縦ガイド桟24Iの内辺間隔は該脚部2Iの脚板21Iの横巾Wに略等しく設定され、該縦ガイド桟24Iの厚みdは該脚部2Iの該脚板21Iの厚みに略等しく設定され、該取付部26Iに該脚部2Iの脚板21Iをそれぞれ挿入し、該便器本体枠2の左右側板2Aの所定個所に設けられているボルト貫通孔2Jを介して外側からボルト2Kを該脚部2Iの脚板21Iのボルト孔23Iのうちの選択された一つに螺着することによって該脚部2Iは該便器本体枠2に上下位置調節可能に取付けられている簡易便器1における脚部取付け構造を提供するものである。
該脚板は該基板から前後一対立設されており、該一対の縦ガイド桟は該左右側板の前後部にそれぞれ取付けられていることが望ましく、該覆板25Iは一方の縦ガイド桟24Iに固定されるかまたは両方の縦ガイド桟24Iに差渡され両方の縦ガイド桟24Iに固定されるか、または左右に二分割されて両方の縦ガイド桟241I,241Iに各々固定される。また該覆板252Iは該縦ガイド桟242Iと一体的に形成されていてもよい。
該便器本体枠2と該脚部2Iとはそれぞれ木製であることが望ましい。
【発明の効果】
【0006】
〔作用〕
該脚部2Iの前後の脚板22I,22Iを、該便器本体枠2の左右の側板2A,2Aの前後の取付部26I,26Iにそれぞれ挿入する。このようにして該脚部2Iは該便器本体枠2の左右の側板2A,2Aのボルト孔23Iのうちの選ばれた一つに螺着する。このようにして該脚部2Iは該便器本体枠2の左右の側板2A,2Aの内側に上下位置調節可能に取付けられる。
この状態で該脚部2Iの脚板22Iは両側の縦ガイド桟24I,24Iによって前後方向の動きを阻止され、覆板25Iによって左右方向の動きを阻止される。
【0007】
〔効果〕
したがって本発明の簡易便器では、使用者の体形によって高さが調節出来、また脚部の脚板の動きが前後左右に阻止され固定されているから、使用中に便器がゆれることがなく、安定に使用される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明を図1〜図22に示す一実施例によって説明する。
図1に示すように、本実施例の簡易便器1は、便器本体枠2、有底汚水受け3、スライド支持枠4、シャワーユニット6を後端に配した便座5、便容器7および物入れ8とからなる。該便器本体枠2のみは木製とされ、その他の部材3,4,5,6,7,8は合成樹脂製とされる。
【0009】
〔便器本体枠2〕
該便器本体枠2は左右側板2A,2Aと、該左右側板2A,2Aの後端から立設される背もたれ枠2B,2Bと、該左右側板2A,2Aの前端に差渡され、前方に凸に彎曲している前面板2Cと、該左右側板2A,2Aの後端部上部に差渡されている横梁2Dと、該横梁2Dの下側において該左右側板2A,2Aに差渡されている背面板2Eとからなり、該左右側板2A,2Aの内側上部には支持梁2F,2Fが前後方向に沿って取付けられている。そして該横梁2Dには左右一対の嵌合孔21D,21Dが設けられている。
【0010】
該便器本体枠2の左右には肘掛け2G,2Gが取付けられており、該肘掛け2G,2Gは根端部を該左右側板2A,2Aに支持されている支柱21G,21Gと、前端部を該支柱21G,21Gに、後端部を該左右側板2A,2Aの背もたれ枠2B,2Bに支持されている肘掛け本体22G,22Gとからなる。
更に該左右背もたれ枠2B,2Bの上端部には、背もたれクッション2Hが差出されている。
【0011】
該左右側板2A,2Aには図3に示すような脚部2Iが取付けられている。該脚部2Iは基板21Iと、該基板21Iから立設されている前後一対の脚板22I,22Iとからなり、該脚板22I,22Iにはボルト孔23I,23Iが複数個(7個)縦設されている。
【0012】
図4に示すように、該左右側板2A,2Aの内面には前後にそれぞれ一対の縦ガイド桟24I,24Iが取付けられており、図5に示すように該縦ガイド桟24I,24Iの内辺間隔Wは該脚部2Iの横巾に略等しく設定されており、更に該縦ガイド桟24I,24Iの厚みdは脚板22Iの厚みに略等しく設定されており、また縦ガイド桟24I,24Iの一方には覆板25Iが取付けられている。該覆板25Iは該一対の縦ガイド桟24I,24Iに差渡されてもよい。
【0013】
上記一対の縦ガイド桟24I,24Iと覆板25Iとによって該脚部2Iの脚板22I,22Iの取付部26Iが構成され、該脚部2Iの脚板22I,22Iは該取付部26Iに挿入される。そして便器本体枠2が所望の高さになるように該脚板22I,22Iのボルト孔23Iのうちの一つを選び、図6に示すように左右側板2A,2Aに設けられたボルト貫通孔2Jを介して外側からボルト2Kを螺着し固定する。この状態で該脚部2Iの脚板22Iは左右前後のぶれを縦ガイド桟24Iと覆板25Iとによって阻止され、該脚部2Iは該便器本体枠2にがたつきのないように取付けられる。
このようにして該便器本体枠2は脚部2Iの脚板22Iのボルト孔23Iの数だけ段階的に高さを調節することが出来る。
【0014】
〔有底汚水受け3〕
有底汚水受け3は有底の汚水受け本体3Aと、該本体3Aの上縁左右前後に差出されている縁部31A,31B,31C,31Dとからなり、後端縁部31Dには左右一対の取付け筒3B,3Bが下方に向けて差出されており、該取付け筒3B,3Bは該便器本体枠2の横梁2Dの嵌合孔21D,21Dにそれぞれ嵌合されるようになっている。また前端縁部31Aの中央部は若干凹ませて後記するスライド支持枠4を前方へ引出す際の手掛り凹部32Aとされている。更に該本体3A内周上部後半にはスライド支持枠4を支持する支持段部3Cが形成されており、該支持段部3Cの両前端は該スライド支持枠4のスライドを規制するための係止斜面3Dがそれぞれ形成されている。
【0015】
〔スライド支持枠4〕
スライド支持枠4の枠本体4Aの内側には便容器7の挿入孔4Bが設けられており、該枠本体4Aの前端両側には平面三角形状の凸部4C,4Cが突設されており、該枠本体4Aの両側部後半部下面は該有底汚水受け3の支持段部3Cの係止斜面3Dに当接するようにされている係止段部4D,4Dが形成されている。また該枠本体4Aの内周前半部には便容器7を懸架支持するための受け溝4Eが設けられ、後半部には受け段部4Fが形成されている。
【0016】
〔シャワーユニット6付便座5〕
該スライド支持枠4の上側にはシャワーユニット6付便座5が載置されるが、該シャワーユニット6のシャワー機構はハウジング6A内に収納されており、該シャワーユニットハウジング6Aの前縁部には便座5の根端が枢着され、かくして該便座5は跳ね上げ可能とされている。
【0017】
図14に示すように、該シャワーユニット6のハウジング6Aの底部からは左右一対の取付棒6B,6Bが下方に向けて差出されており、該取付棒6B,6Bは該有底汚水受け3の後端縁部31Dの取付け筒3B,3Bにそれぞれ内挿されるようになっている。
なお便座5の一方の側部にはリモコンセンサ5Aが具備されている。
【0018】
〔便容器7〕
該便容器7は本体7Aと、図7イ、ロに示す該本体7Aの上縁に設けられているコの字形折曲げフランジ7Bと、該本体7Aに枢着されている把手7Cと、該本体7Aに被着される蓋7Dとからなる。
【0019】
〔物入れ8〕
該物入れ8には水タンク収容部8Aと、便容器7の蓋7Dの収容部8Bと、消臭剤等の容器入れ部8Cとが設けられており、前部にはコの字形の取付け部8Dが設けられている。
【0020】
〔組立て〕
上記部材により簡易便器1の組立て方を説明する。
まず図8に示すように物入れ8を該便器本体枠2の背面板2Eに取付ける。該物入れ8を該背面板2Eに取付けるには、該物入れ8の取付部8Dを該背面板2Eに外側嵌合する。
【0021】
次いで図9、図10、図11に示すように該便器本体枠2の上から該有底汚水受け3を挿入懸架する。該有底汚水受け3の後端縁部31Dの取付け筒3B,3Bは該便器本体枠2の横梁2Dの嵌合孔21D,21Dに嵌着され、前端縁部31Aは該便器本体枠2の前面板2Cの上縁に支持される。
【0022】
図12に示すように該有底汚水受け3の上にはスライド支持枠4が載置される。該スライド支持枠4の両側部後半部下面と後端縁部31D下面とは該有底汚水受け3の支持段部3C上に支持され、該スライド支持枠4の前縁部下面が該有底汚水受け3の前端縁部31A上に支持されている。
【0023】
図13、図14に示すように、該スライド支持枠4内には便容器7が挿入懸架される。該便容器7は本体7A上縁の折曲げフランジ7Bを該スライド支持枠4の内周前半部の受け溝4Eに係止し、更に後半部の受け段部4Fに当接支持させる。
【0024】
図13、図14に示すように、該スライド支持枠4の上側には便座5を載置する。該便座5は前記したようにシャワーユニット6のハウジング6Aの前縁部に枢着され、跳ね上げ可能になっている。図15に示されるように該シャワーユニット6のハウジング6Aの底部の取付棒6B,6Bは、該有底汚水受け3の後端縁部31Dの取付け筒3B,3Bにそれぞれ内挿される。該便座5を載置した状態で該スライド支持枠4の凸部4C,4Cの上面と該便座5の上面とが同一レベルになり段差が解消される。
【0025】
図16には便容器7に蓋7Dを被着した状態の簡易便器1が示される。そして図17に示すように該便座5の上には座部9が載置され、この状態では該簡易便器1は椅子として機能する。図18には物入れ8の水タンク収容部8Aに水タンク10を収容し、更に容器入れ部8Cに消臭剤容器11等を入れた状態が示される。
【0026】
本簡易便器1は図19に示すように便座5を前倒してスライド支持枠4上に配置した状態で使用する。使用後はリモコンスイッチ12を適当な方角に向けてシャワースイッチを押すと、リモコンスイッチ12から発射された信号光は、図20に示すように室内の壁、天井、家具等に反射して床面Fに至り、該床面Fに反射されて肘掛け本体22Gに当たり更に反射される。この場合該肘掛け本体22Gの少なくともセンサ5A上方の底面23Gを内側に高くなるように傾斜させておくと、該底面23Gから反射された信号光はセンサ5A方向に指向され、センサ5Aの感度が向上する。該肘掛け本体22Gの底面23Gは、該肘掛け本体22G全長にわたって傾斜されてもよいし、センサ5A上方に位置する個所のみ傾斜されてもよい。また該肘掛け本体22Gの底面23Gにアルミ箔等の金属箔を張ったり、アルミニウムペースト、銀ペースト等の金属ペーストを塗布して反射面とすると、センサ5Aの感度は一層向上する。該肘掛け本体22Gの底面23Gの傾斜角度θは8°〜12°の範囲に設定することが望ましく、更に最適角度はθ=10°である。
【0027】
使用中の糞尿、洗浄水等が便容器7からあふれても、これら汚物は有底汚水受け3に受止されるので室内床等の汚染は確実に防止される。
【0028】
使用後は便座5を跳ね上げ状態とし、汚物の入った便容器7を把手7Cを介して簡易便器1から取出し、汚物を常設便所等の廃棄場所まで運んで廃棄する。上記便容器7を簡易便器1から取出す場合、図14に示すようにシャワーユニット6の前端部分が干渉してこのまゝでは便容器7が取出せない。そこでスライド支持枠4を該有底汚水受け3の手掛り凹部32Aを手がかりとして図21、図22に示すように前方へ引き出す。そうすると、該スライド支持枠4に懸架支持されている便容器7もスライド支持枠4と共に前方へ移動してシャワーユニット6に干渉されることなく、上方へ引出すことが出来る。
【0029】
最前位置で該スライド支持枠4の下面の係止段部4Dが、有底汚水受け3の支持段部3Cの係止斜面3Dに当接し、これ以上前にスライドしないようになっている。
【0030】
上記簡易便器1を部材毎に分解するには、上記したように便容器7を簡易便器1から取出し、シャワーユニット6の取付棒6B,6Bを有底汚水受け3の取付け筒3B,3Bから抜き出して便座5と共にシャワーユニット6をスライド支持枠4上から撤去し、次いでスライド支持枠4を有底汚水受け3上から撤去し、更に該有底汚水受け3の取付け筒3B,3Bを便器本体枠2の横梁2Dの嵌合孔21D,21Dから抜き出し、該有底汚水受け3を該便器本体枠2から撤去する。更に物入れ8の取付け部8Dを便器本体枠2の背面板2Eからはずして、該物入れ8を取はずす。
【0031】
本発明では、上記実施例以外、物入れ8は有底汚水受け3と一体的に設けてもよい。
【0032】
図23には他の実施例が示される。本実施例にあっては基板21Iから一枚の脚板221Iのみが立設され、該脚板221Iの前後には複数個(7個)のボルト孔23I,23Iが縦設され、該脚板221Iは前後縁を縦ガイド桟241Iと覆板251Iとによって支持されている。
【0033】
図24には更に他の実施例が示される。本実施例にあっては、覆板252I,252Iは左右に二分割され、縦ガイド桟242I,242Iとそれぞれ一体的に構成され、段面L字形状を形成している。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明の簡易便器は、使用中に左右前後にゆれることがなく安定しているので、室内等に設置して老人、病人、身障者等が安全に使用出来る。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1〜図22は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】分解斜視図
【図2】便器本体枠後側斜視図
【図3】脚部斜視図
【図4】便器本体枠中央側断面図
【図5】脚部取付構造説明斜視図
【図6】脚部取付構造説明正断面図
【図7】イ.便容器本体斜視図 ロ.折り曲げフランジ部断面図
【図8】便器本体枠に物入れを取付けた状態の後側斜視図
【図9】便器本体枠に有底汚水受けを挿入懸架した状態の後側斜視図
【図10】便器本体枠に有底汚水受けを挿入懸架した状態の側断面図
【図11】便器本体枠に有底汚水受けを挿入懸架した状態の前側斜視図
【図12】有底汚水受け上にスライド支持枠を載置した状態の側断面図
【図13】スライド支持枠に便容器を挿入懸架し更に便座とシャワーユニットを載置した状態の正断面図
【図14】スライド支持枠に便容器を挿入懸架し更に便座とシャワーユニットを載置した状態の側断面図
【図15】シャワーユニット取付け状態説明図
【図16】便座シャワーユニット取付け状態斜視図
【図17】座部を載置した状態の斜視図
【図18】物入れに水タンク等を収納した状態の後側斜視図
【図19】便器使用状態の説明斜視図
【図20】リモコン操作説明図
【図21】スライド支持枠を前方に引出した状態の側断面図
【図22】スライド支持枠を前方に引出した状態の斜視図
【図23】他の実施例の斜視図
【図24】更に他の実施例の斜視図
【符号の説明】
【0036】
1 簡易便器
2 便器本体枠
2A 側板
2B 背もたれ枠
2C 前面板
2D 横梁
21D 嵌合孔
2E 背面板
2F 支持梁
2G 肘掛け
21G 支柱
22G 肘掛け本体
23G 底面
2H 背もたれクッション
2I 脚部
21I 基板
22I,221I 脚板
23I ボルト孔
24I,241I,242I 縦ガイド桟
25I,251I,252I 覆板
26I 取付部
2J ボルト貫通孔
2K ボルト
3 有底汚水受け
3A 本体
31A,31B,31C,31D 縁部
3B 取付け筒
3C 支持段部
3D 係止斜面
32A 手掛り凹部
4 スライド支持枠
4A 枠本体
4B 挿入孔
4C 凸部
4D 係止段部
4E 受け溝
5 便座
5A リモコンセンサ
6 シャワーユニット
6A ハウジング
6B 取付棒
7 便容器
7A 本体
7B 折曲げフランジ
7C 把手
7D 蓋
8 物入れ
8A 水タンク収容部
8B 便容器蓋の収容部
8C 容器入れ部
8D 取付部(係合部)
9 座部
10 水タンク
11 消臭剤容器
12 リモコンスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
簡易便器の本体枠の左右側板内側に取付けられる脚部であって、該脚部は基板と、該基板から立設される脚板とからなり、該脚板には複数個のボルト孔が縦設されており、該左右側板内側には一対の縦ガイド桟が取付けられており、該縦ガイド桟間には覆板が差掛けられて該脚部の脚板の取付部が構成され、該縦ガイド桟の内辺間隔は該脚部の脚板の横巾に略等しく設定され、該縦ガイド桟の厚みは該脚部の該脚板の厚みに略等しく設定され、該取付部に該脚部の脚板をそれぞれ挿入し、該便器本体枠の左右側板の所定個所に設けられているボルト貫通孔を介して外側からボルトを該脚部の脚板のボルト孔のうちの選択された一つに螺着することによって該脚部は該便器本体枠に上下位置調節可能に取付けられていることを特徴とする簡易便器における脚部取付け構造。
【請求項2】
該脚板は該基板から前後一対立設されており、該一対の縦ガイド桟は該左右側板の前後部にそれぞれ取付けられている請求項1に記載の簡易便器における脚部取付け構造。
【請求項3】
該覆板は一方の縦ガイド桟に固定されるかまたは両方の縦ガイド桟に差渡され両方の縦ガイド桟に固定されるか、または左右に二分割されて両方の縦ガイド桟に各々固定される請求項1または2に記載の簡易便器における脚部取付け構造。
【請求項4】
該覆板は該縦ガイド桟と一体的に形成されている請求項1または2に記載の簡易便器における脚部取付け構造。
【請求項5】
該便器本体枠と該脚部とはそれぞれ木製である請求項1〜4に記載の簡易便器における脚部取付け構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2006−87725(P2006−87725A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−277818(P2004−277818)
【出願日】平成16年9月24日(2004.9.24)
【出願人】(000000505)アロン化成株式会社 (317)
【Fターム(参考)】