説明

系統連系装置

【課題】
必要な場合に系統連系装置の動作を維持でき、不要な場合は商用電力系統からの電力の消費を抑えることができる系統連系装置を提供する。
【解決手段】
電源回路7は、直流電源1の出力電力を入力する第1入力線路72と、商用電力系統5の出力電力を入力し整流回路74を介して第1入力線路72と接続される第2入力線路73と、第1入力線路72と第2入力線路73との接続点76の電圧を制御電圧に変圧する変圧回路とを有し、第2入力線路73に介在する少なくとも一対の第1端子752を有する第1コネクタ75と、一対の第1端子752を短絡する第1短絡部材622を有する第2コネクタ62を備え、第1コネクタ75と第2コネクタ62とは接続可能に構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直流電源の出力電力を交流電力に変換し、この交流電力を商用電力系統へ重畳する系統連係装置に関する。
【0002】
従来より、太陽電池、燃料電池、蓄電池などの直流電源の出力電力を交流電力に変換し、この交流電力を商用電力系統に重畳する系統連系装置が提供されている。
【0003】
系統連系装置を含む系統連系システムの一例である太陽電池発電システムは、日射量に応じて発電量が変化する太陽電池と、この太陽電池の出力電力を交流電力に変換する系統連系装置とにより構成され、商用電力系統に交流電力を供給するものである。
【0004】
系統連系装置は、太陽電池の直流電圧を昇圧する昇圧回路、昇圧回路の出力を交流電圧に変換するインバータ回路、インバータ回路と商用電力系統との間に接続された系統連系用リレー、インバータ回路と系統連系用リレーとの間に接続されその間に流れる電流を検出する電流センサ、系統連系用リレーの商用電力系統側に設置された商用系統電圧センサ、マイクロコンピュータからなり電流検出センサや商用系統電圧センサから検出した電流、電圧に基づいて昇圧回路やインバータ回路の各スイッチ素子をON/OFFするための信号を出力する制御回路、及び上記センサや上記回路へこれらを駆動するための制御電圧を生成する電源回路とで構成される。
【0005】
例えば、特許文献1に記載の系統連系装置では、太陽電池と並列に電力を系統連系装置に供給する蓄電池が更に設けられ、太陽電池の出力電力、商用電力系統の出力電力、及び蓄電池の出力電力から夫々制御回路を駆動するための制御電圧を生成する電源回路が設けられている。そして、こられらの電源回路の少なくとも一つを選択して制御回路に制御電圧を印加する。このように構成することにより、太陽電池が発電できない夜間や商用電力系統30が停電した場合にも制御回路に制御電圧を印加し、系統連系装置が動作することが可能に構成されている。
【特許文献1】特開2008−54473
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述のように構成された系統連系装置は、系統連系装置を常時動作できる反面、商用電力系統から制御電圧を生成しその電力を利用して系統連系装置を動作するため、ユーザーは商用電力系統から買電することになる。メンテナンス等により系統連系装置の動作を維持したい場合にはこれでも良いが、通常動作時には、系統連系装置の動作が不要な(例えば、太陽電池が発電できないような夜間等)ときにも待機電力を商用電力系統から買電してしまうという問題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであり、必要な場合に系統連系装置の動作を維持でき、不要な場合は商用電力系統からの電力の消費を抑えることができる系統連系装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の系統連系装置は、直流電源から出力される直流電力を交流電力に変換し、前記交流電力を商用電力系統へ出力するインバータ回路と、前記インバータ回路の動作を制御する制御回路と、前記直流電源、或いは前記商用電力系統の出力電力から前記制御回路を駆動するための制御電圧を生成する電源回路と、を備え、前記電源回路は、前記直流電源の出力電力を入力する第1入力線路と、前記商用電力系統の出力電力を整流回路を介して前記第1入力線路へ接続される第2入力線路と、前記第1入力線路の電圧を前記制御電圧に変圧する変圧回路とを有し、前記第2入力線路に介在する少なくとも一対の第1端子を有する第1コネクタと、前記一対の第1端子を短絡する第1短絡部材を有する第2コネクタを備え、前記第1コネクタと前記第2コネクタとは接続可能に構成される。
【0008】
このようにすることで、系統連系装置の動作を維持することが必要な場合(例えば、メンテナンスや装置の導入を行う場合)に、第1コネクタと第2コネクタを接続することにより第2入力線路が導通する。これにより、太陽電池、或いは商用電力系統の内電圧の高い方の電力から制御電圧を生成して制御回路に電力を供給するようになる。また、不要な場合(例えば、通常動作時)には、第1コネクタと第2コネクタとを外すことにより、商用電力系統からの電力を入力する第2入力線路を遮断するため、太陽電池及び商用電力系統の内太陽電池のみから制御電圧を生成して制御回路に電力を供給するようになる。これにより、必要な場合に系統連系装置の動作を維持でき、不要な場合は商用電力系統からの電力の消費を抑えることができる。
【0009】
また、上述の発明において、前記制御回路に接続される信号線を有し、前記第2コネクタは、前記信号線に介在する少なくとも一対の第2端子を有し、前記第1コネクタは、前記一対の第2端子を接続する第2短絡部材を有し、前記第1コネクタと前記第2コネクタとを接続することにより、前記第2短絡部材が前記一対の第2端子を短絡して前記信号線を導通し、前記制御回路は、前記信号線の導通を検出することにより、前記インバータ回路の動作条件の変更を可能にすることを特徴とする。
【0010】
また、上述の発明において、前記第1コネクタと接続可能な第3コネクタを備え、前記第2コネクタ、及び前記第3コネクタを固定することを特徴とする。
【0011】
また、上述の発明において、前記制御回路に接続される信号線を有し、前記第1コネクタは、前記信号線に介在する少なくとも一対の第2端子を有し、前記第2コネクタは、前記一対の第2端子を短絡する第2短絡部材を有し、前記第1コネクタと前記第2コネクタとを接続することにより、前記第2短絡部材が前記一対の第2端子を接続して前記信号線を導通し、前記制御回路は、前記信号線の導通を検出することにより、前記インバータ回路の動作条件の変更を可能にすることを特徴とする。
【0012】
また、上述の発明において、前記第2コネクタと接続可能な第3コネクタを備え、前記第1コネクタ、及び前記第3コネクタを固定することを特徴とする。
【0013】
また、上述の発明において、前記一対の第1端子は、前記整流回路の交流側の前記第2入力線路に介在することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、必要な場合に系統連系装置の動作を維持でき、不要な場合は商用電力系統からの電力の消費を抑えることができる系統連系装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態における太陽光発電システム100を示す構成図である。
【図2】本実施形態における系統連系装置8の主回路の構成図である。
【図3】本実施形態における系統連系装置8の電源回路7の構成図である。
【図4】本実施形態における系統連系装置8の電源回路7の変形例である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面に基づき本発明の第1の実施形態を詳述する。図1は第1の実施形態における太陽光発電システム100を示す構成図である。
【0017】
太陽光発電システム100は、太陽電池1(直流電源)、系統連系装置8により構成されている。
【0018】
太陽電池1は、日射量に応じて発電量が変化する。また、太陽電池1は、複数の単セルの太陽電池を有し、複数の単セルの太陽電池を直列接続及び/又は並列接続することにより構成されている。例えば、定格電圧が300V、出力2.4Kw、出力4.8Kwなどである。
【0019】
系統連系装置8は、メンテナンス運転と通常運転とを行う。メンテナンス運転では、通常運転時の系統連系装置8における動作のレギュレーション(例えば、周波数、電圧、過電圧・不足電圧の設定、言語の変更などの動作条件)の設定等を行う。通常運転では、メンテナンス運転で行ったレギュレーションにより、太陽電池1から出力された直流電力を入力し、入力した直流電力を交流電力に変換して商用電力系統5へ出力する連系運転を行う。また、通常運転では、系統連系装置8は、太陽電池1が電力を供給できない場合(夜間や曇天時など)は系統連系装置8の動作を停止する。図2に第1の実施形態における系統連系装置2の構成図を示す。
【0020】
系統連系装置8は、昇圧回路2、インバータ回路3、系統連系用リレー4、制御回路6、及び電源回路7を備えている。
【0021】
昇圧回路23は、図2に示すように、リアクトル、スイッチ素子、ダイオードを有する昇圧チョッパ回路により構成され、スイッチ素子のデューティ比を制御することにより、系統連系装置2に入力された直流電力を所望の電圧に昇圧する。
【0022】
インバータ回路5は、フルブリッジ接続した複数のスイッチ素子により構成されるブリッジ回路3aと、2つのリアクトルとコンデンサにより構成されるフィルタ回路3bを有している。ブリッジ回路3aは、このスイッチ素子をPWM制御することにより、昇圧回路23の出力する直流電力を交流電力に変換する。ブリッジ回路3aは、変換した交流電力をフィルタ回路25に出力し、フィルタ回路6は、この交流電力に含まれる高周波成分を除去する。高周波成分が除去された交流電流は、系統連系用リレー21を介して商用電力系統へ出力される。
【0023】
制御回路6は、メンテナンス運転時には、図示しない表示部や入力部を用いて、通常運転時のレギュレーションの変更を受け付ける。また、通常運転時には、昇圧回路2、インバータ回路3、及び系統連系用リレー21の動作を制御して太陽電池1を商用電力系統5と連系する。また、制御回路6には信号線61が接続されており、この信号線61が短絡(導通)したことを検出することにより、系統連系装置8(具体的には、昇圧回路2、インバータ回路3)の動作条件の変更を可能にする。信号線61の短絡については後述する。
【0024】
電源回路7は、太陽電池1、或いは商用電力系統5の内電圧の高い方の電力から制御電圧を生成する動作と、太陽電池1及び商用電力系統5の内太陽電池1のみから制御電圧を生成する動作とを切り替え可能に構成されている。図3に、本実施形態における系統連系装置8の電源回路7の構成図を示す。
【0025】
電源回路7は、変圧回路71、第1入力線路72、第2入力線路73、整流回路74、第1コネクタ75を有している。
【0026】
第1入力線路72は、太陽電池1の出力電力を入力し、第2入力線路73は、商用電力系統5の出力電力を入力する。第2入力線路73は、整流回路74を介して第1入力線路72と接続される。変圧回路71は、スイッチング電源が利用され、第1入力線路72と第2入力線路73との接続点76の電圧から制御回路6を駆動するための制御電圧を生成する。整流回路74は、第2入力線路73に介在し、商用電力系統5の出力電力を整流して接続点76へ出力する。また、この整流回路74には、4つのダイオードをブリッジ接続したものが使用されている。
【0027】
第1コネクタ75は、第2入力線路73に介在する一対の第1端子752を2つ有している。また、第1コネクタ75は、後述する一対の第2端子622を短絡する第2短絡部材751を有している。
【0028】
また、系統連系装置8は、第2コネクタ62、第3コネクタ63を有している。第2コネクタ62は、基板上に固定されており、一対の第1端子752を短絡する第1短絡部材621と、信号線61に介在する一対の第2端子622を有している。第3コネクタ63も基板上に固定されており、端子間が開放されている一対の第3端子を3つ有している。
【0029】
第1コネクタ75と第2コネクタ62と、及び第1コネクタ75と第3コネクタ63とはオス/メスコネクタにより接続可能に構成されており、固定されている第2コネクタ62と第3コネクタ63とに第1コネクタ75を嵌め替えて利用する。通常運転を行うときは、第1コネクタ75と第3コネクタ63とを嵌め(第3コネクタ63に第1コネクタを嵌め)、メンテナンス運転を行うときは、第1コネクタ75と第2コネクタ62とを嵌める(第3コネクタ63に第1コネクタを嵌める)。
【0030】
第1コネクタ75と第2コネクタ62とを嵌めることにより、第1短絡部材621が一対の第1端子752を短絡して第2入力線路73が導通し、第2短絡部材751が一対の第2端子622を短絡して信号線61が導通する。これにより、電源回路7は、太陽電池1、或いは商用電力系統5の内電圧の高い方の電力から制御電圧を生成して制御回路6に電力を供給すると共に、制御回路8は、通常運転からメンテナンス運転に切り替わる。
【0031】
第1コネクタ75と第3コネクタ63とを嵌める、即ち、前記第1コネクタ75と前記第2コネクタ62とを外す(第2コネクタ62から第1コネクタ75を外す)ことにより、第2入力線路73遮断され、信号線61も遮断される。これにより、電源回路7は、太陽電池1、及び商用電力系統5の内太陽電池1のみから制御電圧を生成して制御回路6に電力を供給すると共に、制御回路8は、メンテナンス運転から通常運転に切り替わる。
【0032】
以上の本実施形態によれば、系統連系装置8の動作を維持することが必要な場合(例えば、メンテナンスや装置の導入を行う場合)に、第1コネクタ75と第2コネクタ62とを嵌めることにより、太陽電池1、或いは商用電力系統5の内電圧の高い方の電力から制御電圧を生成して制御回路6に電力を供給するようになる。また、不要な場合(例えば、通常動作時)には、第1コネクタ75と第2コネクタ62とを外すことにより、商用電力系統5からの電力を入力する第2入力線路73を遮断するため、太陽電池1及び商用電力系統5の内太陽電池1のみから制御電圧を生成して制御回路6に電力を供給するようになる。これにより、必要な場合に系統連系装置の動作を維持でき、不要な場合は商用電力系統からの電力の消費を抑えることができる。
【0033】
また、第1コネクタ75と第2コネクタ76の嵌め/外しを行うことにより、通常運転とメンテナンス運転の切り替えと同時に制御回路へ供給される電力源の切り替え(太陽電池1のみから供給するか、太陽電池1と商用電力系統5とから供給するか)を行うことができる。これにより、どちらか一方を切り替えた後の他方の切り替え忘れを防止することができる。
【0034】
また、第2コネクタ62と第3コネクタ63とを基板上に固定し、固定されている第2コネクタ62と第3コネクタ63とに第1コネクタ75を嵌め替えて利用する。第1コネクタ75は、第2入力線路75と接続されているので、系統連系装置2から切り離されることが無い。このため、第1コネクタ75の紛失を防止することができる。
【0035】
また、一対の第1端子752は、整流回路74の交流側の第2入力線路73に介在する。このため、交流側において第1コネクタ75と第2コネクタ62との嵌め/外しを行うことになる。
【0036】
また、第1コネクタ75と第2コネクタ62の嵌め/外しにより、運転の切り替えや電力源の切り替えを行う。このため、スイッチ等を利用して切り替えを行う場合に比べて、誤って操作することを防止することができる。
【0037】
(変形例)
次に、これまで述べてきた実施形態の変形例について述べる。図4に、本実施形態における系統連系装置8の電源回路7の変形例を示す。これまで述べてきた実施形態では、第2コネクタ62に、一対の第2端子622を設ける構成を有していたが、変形例では、第1コネクタ75に、一対の第2端子622を設ける。また、これに伴って、変形例では、第2短絡部材751を第2コネクタ62に設ける。
【0038】
そして、第1コネクタ75と第3コネクタ63とを基板上に固定し、固定されている第1コネクタ75と第3コネクタ63とに第2コネクタ62を嵌め替えて利用する。通常運転を行うときは、第2コネクタ62と第3コネクタ63とを嵌め(第3コネクタ63に第2コネクタ62を嵌め)、メンテナンス運転を行うときは、第1コネクタ75と第2コネクタ62とを嵌める(第1コネクタ75に第2コネクタ62を嵌める)。
【0039】
このようにしても、第1コネクタ75と第2コネクタ62とを嵌めることにより、第1短絡部材621が一対の第1端子752を短絡して第2入力線路73が導通し、第2短絡部材751が一対の第2端子622を短絡して信号線61が導通する。これにより、電源回路7は、太陽電池1、或いは商用電力系統5の内電圧の高い方の電力から制御電圧を生成して制御回路6に電力を供給するようになると共に、制御回路8は、通常運転からメンテナンス運転に切り替わる。
【0040】
また、第2コネクタ62と第3コネクタ63とを嵌める、即ち、前記第1コネクタ75と前記第2コネクタ62とを外す(第1コネクタ75から第2コネクタ62を外す)ことにより、第2入力線路73遮断され、信号線61も遮断される。これにより、電源回路7は、太陽電池1、及び商用電力系統5の内太陽電池1のみから制御電圧を生成して制御回路6に電力を供給するようになると共に、制御回路8は、メンテナンス運転から通常運転に切り替わる。
【0041】
これにより、必要な場合に系統連系装置の動作を維持でき、不要な場合は商用電力系統からの電力の消費を抑えることができる。
【0042】
また、変形例では、第2コネクタ62は信号線61、第2入力線路73とも接続されないため、系統連系装置8と切り離すことができる。これにより、メンテナンスを行うサービスマンが第2コネクタ62を持ち歩き、ユーザーが利用するときには系統連系装置8から第2コネクタ62を取り除き、ユーザーがレギュレーションの変更を容易に行えないようになっている。
【0043】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、以上の説明は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【0044】
例えば、本発明では太陽電池1を直流電源として用いたが、燃料電池、蓄電池などの別の直流電源を用いても良い。
【0045】
例えば、第1入力線路72と第2入力線路73との接続点76の電圧から制御回路6を駆動するための制御電圧を生成するとしたが、第1入力線路72と整流回路73よりも直流側の第2入力線路73は、第1入力線路72と整流回路73よりも直流側の第2入力線路73とは接続されているため電圧が同じになる。このため、第1入力線路72の電圧から制御回路6を駆動するための制御電圧を生成するとも言えるし、整流回路73よりも直流側の第2入力線路72の電圧から制御回路6を駆動するための制御電圧を生成するとも言える。
【符号の説明】
【0046】
1 太陽電池
2 昇圧回路
3 インバータ回路
4 系統連系用リレー
5 商用電力系統
6 制御回路
7 電源回路
8 系統連系装置
31 ブリッジ回路
32 フィルタ回路
61 信号線
62 第2コネクタ
63 第3コネクタ
71 変圧回路
72 第1入力線路
73 第2入力線路
74 整流回路
75 第1コネクタ
76 接続点
621 第1短絡部材
622 一対の第2端子
751 第2短絡部材
752 一対の第1端子



【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流電源から出力される直流電力を交流電力に変換し、前記交流電力を商用電力系統へ出力するインバータ回路と、
前記インバータ回路の動作を制御する制御回路と、
前記直流電源、或いは前記商用電力系統の出力電力から前記制御回路を駆動するための制御電圧を生成する電源回路と、を備え、
前記電源回路は、前記直流電源の出力電力を入力する第1入力線路と、前記商用電力系統の出力電力を整流回路を介して前記第1入力線路へ接続される第2入力線路と、前記第1入力線路の電圧を前記制御電圧に変圧する変圧回路とを有し、
前記第2入力線路に介在する少なくとも一対の第1端子を有する第1コネクタと、
前記一対の第1端子を短絡する第1短絡部材を有する第2コネクタを備え、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとは接続可能に構成されることを特徴とする系統連系装置。
【請求項2】
前記制御回路に接続される信号線を有し、
前記第2コネクタは、前記信号線に介在する少なくとも一対の第2端子を有し、
前記第1コネクタは、前記一対の第2端子を接続する第2短絡部材を有し、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとを接続することにより、前記第2短絡部材が前記一対の第2端子を短絡して前記信号線を導通し、
前記制御回路は、前記信号線の導通を検出することにより、前記インバータ回路の動作条件の変更を可能にすることを特徴とする請求項1に記載の系統連係装置。
【請求項3】
前記第1コネクタと接続可能な第3コネクタを備え、
前記第2コネクタ、及び前記第3コネクタを固定することを特徴とする請求項2に記載の系統連係装置。
【請求項4】
前記制御回路に接続される信号線を有し、
前記第1コネクタは、前記信号線に介在する少なくとも一対の第2端子を有し、
前記第2コネクタは、前記一対の第2端子を短絡する第2短絡部材を有し、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとを接続することにより、前記第2短絡部材が前記一対の第2端子を接続して前記信号線を導通し、
前記制御回路は、前記信号線の導通を検出することにより、前記インバータ回路の動作条件の変更を可能にすることを特徴とする請求項1に記載の系統連係装置。
【請求項5】
前記第2コネクタと接続可能な第3コネクタを備え、
前記第1コネクタ、及び前記第3コネクタを固定することを特徴とする請求項4に記載の系統連係装置。
【請求項6】
前記一対の第1端子は、前記整流回路の交流側の前記第2入力線路に介在することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の系統連係装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−27199(P2013−27199A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−160945(P2011−160945)
【出願日】平成23年7月22日(2011.7.22)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】