説明

給湯システム

【課題】入浴しようとする者が比較的暖かな部屋から冷えた浴室に入ることに起因してヒートショックを起こすことを適切に防止または抑制することが可能な給湯システムを提供する。
【解決手段】給湯システムHSは、給湯装置Aとの間でデータ通信が可能な浴室外リモコンR1および浴室内リモコンR2を備え、かつこれらのリモコンR1,R2は、これらが設置された箇所の室温をそれぞれ検出可能な第1および第2の温度センサ53a,53bを有しており、これら第1および第2の温度センサ53a,53bのそれぞれによって検出される室温が予め定められた条件を満たすときには、ヒートショックの可能性をユーザに察知させるための報知が行なわれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入浴に際してのヒートショックを防止または抑制するための機能を備えた給湯システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の給湯システムの一例として、特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載された給湯システムは、浴槽の湯温と浴室の気温とをそれぞれ検出し、これらの温度差が一定以上であると、その旨が報知されるように構成されている。この報知動作は、たとえば給湯装置の台所リモコンや浴室内リモコンなどを利用してなされる。このような構成によれば、浴槽の湯温と浴室の気温の差が大きい場合に、その旨を入浴者が事前に察知することが可能である。したがって、入浴者が冷えた浴室において浴槽の熱い湯に急に浸かることに起因してヒートショックが起きることを回避するのに役立つ。
【0003】
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善の余地があった。
【0004】
すなわち、入浴者のヒートショックは、入浴者が冷えた浴室内において浴槽の熱い湯に浸かる際に発生するだけではなく、入浴者が浴室外の部屋から浴室に入る過程においても生じる可能性がある。たとえば、居間や台所などの暖かい部屋に居た者が、入浴しようとして浴室内に入る場合において、この浴室内の気温が低い場合には、入浴者が急激な温度変化を受けてヒートショックを起こし易くなる。ところが、前記従来技術においては、浴室と浴室外部の部屋との温度差に起因するヒートショックの可能性がある場合に、これを察知してその旨を報知することは困難である。したがって、ヒートショックの防止を図る上で未だ十分ではなく、この点において改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−225174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、入浴しようとする者が比較的暖かな部屋から冷えた浴室に入ることに起因してヒートショックを起こすことを適切に防止または抑制することが可能な給湯システムを提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明により提供される給湯システムは、屋内の浴室以外の箇所に設置され、かつ給湯装置との間でデータ通信が可能な浴室外リモコンと、前記浴室内に設置され、かつ前記給湯装置との間でデータ通信が可能な浴室内リモコンと、を備えている、給湯システムであって、前記浴室外リモコンおよび浴室内リモコンは、これらのリモコンが設置された箇所の室温をそれぞれ検出可能な第1および第2の温度センサを備えており、これら第1および第2の温度センサのそれぞれによって検出される室温が予め定められた条件を満たすときには、ヒートショックの可能性をユーザに察知させるための報知が行なわれるように構成されていることを特徴としている。
【0009】
このような構成によれば、浴室外の部屋の室温が比較的高いにも拘わらず、浴室の室温が低く、ユーザがヒートショックを起こす可能性がある場合に、その旨をユーザに察知させることができる。したがって、前記従来技術とは異なり、比較的暖かな居間や台所などの浴室外の部屋に居た者が冷えた浴室に入ることに起因してヒートショックを起こすことを適切に防止または抑制する効果が得られる。
【0010】
本発明において、好ましくは、前記浴室外リモコンは、台所に設置される台所リモコンであり、前記ヒートショックの可能性を察知させるための報知は、少なくとも前記台所リモコンを利用して行なわれるように構成されている。
【0011】
このような構成によれば、ユーザは、台所リモコンを利用した報知を浴室に入る前に的確に察知し得ることとなる。したがって、ヒートショックの可能性があるにも拘わらず、ユーザがこれに気付くことなく浴室に入る虞を少なくすることができる。
【0012】
本発明において、好ましくは、前記ヒートショックの可能性を察知させるための報知は、前記給湯装置による浴槽への湯張り動作の開始、途中または終了の時点から、その後所定の時間が経過する迄または所定の操作がなされる迄の期間に行なわれるように構成されている。
【0013】
このような構成によれば、浴槽への湯張り動作が開始されていない場合や、湯張り動作が終了してから所定の時間が経過して、入浴が行なわれる可能性が殆ど無い場合あるいは浴槽への湯張り動作終了後に所定の操作がなされてヒートショックの可能性があるか否かをユーザに知らせる必要が無いような場合において、ヒートショックの可能性を察知させるための報知動作が無駄に実行されないようにすることができる。
【0014】
本発明において、好ましくは、前記ヒートショックの可能性を察知させるための報知が行なわれるのは、前記第2の温度センサによって検出される前記浴室の室温が所定の第1の値以下となり、かつ前記第1および第2の温度センサのそれぞれによって検出される室温の差が所定の第2の値以上となる条件を満たす場合であり、前記条件を満たさない場合であって、前記浴室の室温が前記第1の値よりも低い所定の第3の値以下であるときにも、ヒートショックの可能性を察知させるための報知が行なわれるように構成されている。
【0015】
このような構成によれば、浴室の気温が低く、かつ浴室と他の部屋との気温差が大きいことに起因して、ヒートショックの可能性がある場合に加えて、浴室の気温が相当に低いことに起因してヒートショックの可能性がある場合にも、その旨をユーザに察知させることが可能となる。したがって、ヒートショックを徹底して防止するのにより好ましいものとなる。
【0016】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る給湯システムの一例を示す概略説明図である。
【図2】図1に示す給湯システムを構成する給湯装置が具備する制御部の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】(a),(b)は、リモコンを用いて実行される報知動作の例を示す説明図である。
【図4】(a),(b)は、リモコンを用いて実行される報知動作の他の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0019】
図1に示す給湯システムHSは、給湯装置A、台所リモコンR1、および浴室内リモコンR2を備えている。台所リモコンR1は、本発明でいう浴室外リモコンの一例に相当する。
【0020】
給湯装置Aは、1または複数のカラン6への給湯機能、浴槽4への自動湯張り機能、および風呂追い焚き機能を備えたものであり、その基本的な構成は、従来既知のガス給湯装置と同様である。すなわち、この給湯装置Aは、ガスバーナ10a,10b、ファン11、ガスバーナ10a,10bにより発生された燃焼ガスから熱回収を行なうための熱交換器12a,12b、および制御部2を備えている。この給湯装置Aにおいて、入水口30aに供給された水は配管部30を通過して熱交換器12aに供給されて加熱され、この加熱により生成された湯が配管部31,32を通過してカラン6に供給される。配管部31には、配管部34が分岐接続されており、この配管部34に設けられている開閉弁V1を開状態とした際には、配管部34,35を介して浴槽4に湯水を落とし込むことが可能である。浴槽4は、配管部35,36を介して熱交換器12bに接続されており、配管部35に設けられているポンプP1を駆動させることにより、浴槽4の湯水を汲み上げて熱交換器12bに供給し、かつこの湯水を加熱させてから浴槽4に戻す風呂追い焚き動作が可能である。
【0021】
台所リモコンR1は、台所の壁面の適当な箇所に取り付けられて使用されるものであり、給湯装置Aの制御部2と通信線L1を介して接続され、制御部2との間でデータ通信が可能である。台所リモコンR1は、複数の操作スイッチ50a、データの画面表示が可能な表示部51a、所定のデータ処理を実行する制御部54a、音声やその他の音を発生可能な音出力部52a、および第1の温度センサ53aを備えている。制御部54aは、マイクロコンピュータを用いて構成されており、この点は、制御部2や後述する他の制御部54bも同様である。第1の温度センサ53aは、台所の室温を検出するためのものであり、この室温のデータは、給湯装置Aの制御部2に送信される。第1の温度センサ53aは、台所リモコンR1に搭載されているために、この台所リモコンR1が設置されている台所の室温を適切に検出することが可能であり、また第1の温度センサ53aを外部から見えないように体裁良く設置することもできる。
【0022】
浴室内リモコンR2は、台所リモコンR1と同様に、通信線L2を介して給湯装置Aの制御部2との間でデータ通信が可能であり、複数の操作スイッチ50b、データ表示用の表示部51b、制御部54b、音出力部52b、および第2の温度センサ53bを備えている。第2の温度センサ53bは、浴室の室温を検出するためのものであり、この室温のデータも給湯装置Aの制御部2に送信される。この第2の温度センサ53bについても、浴室内リモコンR2に搭載されているために、外部から見えないように体裁良く、かつ浴室の室温を適切に検出できるようにすることができる。
【0023】
制御部2は、予め記憶された制御プログラム、および台所リモコンR1や浴室内リモコンR2のスイッチ操作などに対応して給湯装置Aの各部の動作制御や種々のデータ処理を実行する。制御部2は、第1および第2の温度センサ53a,53bを利用して検出される台所および浴室の室温に基づき、入浴をしようとする者がヒートショックの可能性があるか否かを判断し、かつその可能性があると判断したときには台所リモコンR1や浴室内リモコンR2に所定の報知動作を実行させる。ただし、その詳細については後述する。
【0024】
次に、前記した給湯システムHSの作用について説明する。併せて、制御部2の動作処
理手順の一例について、図2のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0025】
この給湯システムHSでは、風呂への自動湯張りを契機としてヒートショックの可能性の判断処理が開始される。以下、詳細に説明する。まず台所リモコンR1を利用して風呂自動湯張りを実行するためのスイッチ操作が行なわれると、制御部2は、浴槽4への湯張り動作を行なうための制御を実行する(S1:YES,S2)。この湯張り動作が終了し、かつヒートショックの可能性の判断を行なうべき旨が予め設定されていれば、制御部2は、ヒートショックの可能性の判断を開始する(S3:YES,S4:YES,S5)。この給湯システムHSにおいては、台所リモコンR1または浴室内リモコンR2を操作することにより、ヒートショックの可能性の判断を制御部2に実行させるか否かを予め選択して設定できるように構成されている。したがって、ヒートショックの可能性の判断を行なわない旨が選択されて設定されている場合には、浴槽4への湯張り動作が終了しても、制御部2はヒートショックの可能性を判断しない(S4:NO,S1)。
【0026】
前記とは異なり、制御部2がヒートショックの可能性を判断する場合、次に述べるように、第1ないし第3の値TH1〜TH3が閾値として用いられる。すなわち、制御部2は、浴室内リモコンR2から送信されてくる浴室の室温TEbが、第3の値TH3以下の場合には、ヒートショックの可能性があるものと直ちに判断し、その旨をユーザに察知させるための報知動作を実行させる(S6:NO,S12)。第3の値TH3は、たとえば6℃である。浴室が6℃以下の低い室温にあるときには、台所の室温TEkとの温度差が小さい場合であってもヒートショックを起こす可能性が高く、このような実情に前記判断は合致する。なお、好ましくは、第3の値TH3については、台所リモコンR1を操作するなどして、ユーザが任意に変更できるように構成されている。この点は、後に詳述する第1および第2の値TH1,TH2についても同様である。
【0027】
前記したステップS12における報知動作は、台所リモコンR1および浴室内リモコンR2を利用して行なわれる。この報知動作においては、たとえば図3(a)に示すように、「浴室の気温が低いので、十分にご注意ください」といったメッセージが表示部51a,51bにおいて表示される。また、前記メッセージの音声出力も行なわれる。このことにより、ユーザは、ヒートショックの可能性があることを的確に察知することが可能となり、ヒートショックを防止する効果が得られる。前記メッセージの音声出力は、予め設定された回数だけ実行されて終了するが、表示部51a,51bにおけるメッセージの表示は、後述する時点まで継続して行なわれる。
【0028】
一方、前記とは異なり、浴室の室温TEbが第3の値TH3よりも高い場合であっても、この室温TEbが第1の値TH1以下であって、台所の室温TEkと浴室の室温TEbとの差が第2の値TH2以上である場合、制御部2は、やはりヒートショックの可能性があるものと判断し、報知動作を実行させる(S6:NO,S7:YES,S8:YES,S9)。第1および第2の値TH1,TH2は、たとえばともに10℃である。浴室の室温TEbが、10℃以下の比較的低温にあり、かつ浴室と台所との温度差が10℃以上ある場合には、やはり入浴しようとする者がヒートショックを起こし易い。したがって、制御部2による前記判断も実情に即したものとなる。
【0029】
ステップS9における報知動作も、台所リモコンR1および浴室内リモコンR2を利用して行なわれるが、この場合には、たとえば図3(b)に示すように、「居室と浴室の温度差が大きいので、十分にご注意ください」といったメッセージが表示部51a,51bにおいて表示される。また、前記メッセージの音声出力もなされる。このことにより、やはりヒートショックの防止効果が得られることとなる。メッセージの音声出力が所定回数だけ実行された後に終了するのに対し、表示部51a,51bにおけるメッセージの表示が後述する時点まで継続して行なわれる点については、先に述べたステップS12の場合
と同様である。
【0030】
ステップS9またはS12において、ヒートショックの可能性を察知させるための報知動作が開始された後に、台所リモコンR1または浴室内リモコンR2に対して所定のスイッチ操作がなされると、その時点で前記報知動作は終了するとともに、ヒートショックの可能性の判断処理も終了する(S10:YES,S11)。このことにより、ユーザが要望しない時期において、前記した所定のメッセージが表示部51a,51bに表示され続けることや、制御部2が不必要にヒートショックの可能性の判断処理を継続することが回避される。前記報知動作を終了させるためのスイッチ操作としては、台所リモコンR1の特定のスイッチが操作された場合に加えて、たとえば浴室内リモコンR2の複数の操作スイッチ50bのいずれかが操作される場合も含まれる。浴室内リモコンR2がスイッチ操作されるということは、浴室内に既に人が進入して入浴を開始していると考えられることができ、入浴が開始されている以上は、それ以降においてヒートショックの可能性がある旨を報知する必要はないからである。
【0031】
前記した所定のスイッチ操作がなされない場合であっても、浴槽4への湯張り動作完了時または前記報知動作の開始時から所定時間が経過したときには、前記報知動作は終了するとともに、ヒートショックの可能性の判断処理も終了する(S10:NO,S13:YES,S11)。このことにより、前記報知動作などが長時間にわたって無駄に実行され続けることが適切に防止される。
【0032】
本発明は、前記した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る給湯システムの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【0033】
ヒートショックの可能性を察知させるための報知動作は、必ずしも台所リモコンR1と浴室内リモコンR2との双方において実行されなくてもよい。ただし、少なくとも台所リモコンR1において実行されるように構成されることが好ましい。台所リモコンR1において報知動作が行なわれれば、入浴しようとする者が浴室に入る前に、その報知動作に気付き易いからである。
【0034】
ヒートショックの可能性を察知させるための報知動作においては、たとえば図4(a),(b)に示すように、所定のメッセージとともに、浴室や台所(居室)の気温を表示させて、ユーザにより詳細な情報を示すように構成してもよい。また、報知動作は、必ずしも、メッセージの表示と音声出力とを組み合わせた内容である必要はなく、それらのうちの一方のみでもよい。さらに、これらに加え、または代えて、アラーム音を発生させたり、あるいは警告用のランプを点灯または点滅させるといった態様にすることもできる。
【0035】
先に述べた実施形態においては、風呂への自動湯張り動作を終えた後に所定の報知動作が実行されるように構成されているが、自動湯張り動作の途中で入浴を開始するようなことに対処すべく、風呂への自動湯張り動作を開始した時点、あるいはその途中の時点で所定の報知動作が行なわれるように構成してもかまわない。もちろん、本発明においては、風呂への自動湯張り動作とは関係の無い時期(たとえば、浴槽内の冷めた湯を沸かすための追い焚き動作が実行された時期、あるいは湯張りや追い焚きがなされていないものの、浴槽内に所定温度以上の暖かな湯が一定量以上溜まっている時期など)に、ヒートショックの可能性があるか否かが判断されて所定の報知動作が行なわれるように構成することもできる。ヒートショックの可能性があるか否かの判断は、給湯装置Aの制御部2に代えて、たとえば台所リモコンL1の制御部54a、あるいは浴室内リモコンL2の制御部54bに実行させることもできる。
【0036】
本発明でいう浴室外リモコンは、屋内のうち、浴室以外の箇所に設置されるものであれ
ばよく、台所以外の部屋に設置されるリモコンであってもかまわない。本発明においては、ヒートショックの可能性の判断が、第1および第2の温度センサを利用して検出される2つの室温の双方に基づいてなされればよく、その具体的な判断手法としても、前記した実施形態とは異なる手法を採用することができる。
【0037】
本発明に係る給湯システムは、給湯装置の種類も限定されない。ガス給湯装置などのいわゆる瞬間式の給湯装置に代えて、たとえば燃料電池からの排熱やヒートポンプを利用して加熱した湯水を貯湯タンクに貯留させる貯湯式の給湯装置を用いることができることは言う迄もない。
【符号の説明】
【0038】
HS 給湯システム
A 給湯装置
R1 台所リモコン(浴室外リモコン)
R2 浴室内リモコン
2 制御部(給湯装置の)
53a 第1の温度センサ
53b 第2の温度センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋内の浴室以外の箇所に設置され、かつ給湯装置との間でデータ通信が可能な浴室外リモコンと、
前記浴室内に設置され、かつ前記給湯装置との間でデータ通信が可能な浴室内リモコンと、
を備えている、給湯システムであって、
前記浴室外リモコンおよび浴室内リモコンは、これらのリモコンが設置された箇所の室温をそれぞれ検出可能な第1および第2の温度センサを備えており、
これら第1および第2の温度センサのそれぞれによって検出される室温が予め定められた条件を満たすときには、ヒートショックの可能性をユーザに察知させるための報知が行なわれるように構成されていることを特徴とする、給湯システム。
【請求項2】
前記浴室外リモコンは、台所に設置される台所リモコンであり、
前記ヒートショックの可能性を察知させるための報知は、少なくとも前記台所リモコンを利用して行なわれるように構成されている、請求項1に記載の給湯システム。
【請求項3】
前記ヒートショックの可能性を察知させるための報知は、前記給湯装置による浴槽への湯張り動作の開始、途中または終了の時点から、その後所定の時間が経過する迄または所定の操作がなされる迄の期間に行なわれるように構成されている、請求項1または2に記載の給湯システム。
【請求項4】
前記ヒートショックの可能性を察知させるための報知が行なわれるのは、前記第2の温度センサによって検出される前記浴室の室温が所定の第1の値以下となり、かつ前記第1および第2の温度センサのそれぞれによって検出される室温の差が所定の第2の値以上となる条件を満たす場合であり、
前記条件を満たさない場合であって、前記浴室の室温が前記第1の値よりも低い所定の第3の値以下であるときにも、ヒートショックの可能性を察知させるための報知が行なわれるように構成されている、請求項1ないし3のいずれかに記載の給湯システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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