説明

表示装置、情報処理システム、プログラム及びテレビジョン受信機

【課題】直感的に表示装置に対して入力処理を行うことが可能な表示装置等を提供する。
【解決手段】タッチパッド23またはタッチパネルを有するリモコン2の無線出力部は、タッチパッド23に対する継続した接触入力に伴う座標値を無線でテレビ1へ出力する。テレビ1の受信部は無線出力部により出力された継続した接触入力に伴う座標値を無線にて受信する。表示処理部は、受信部で受信した座標値に基づき移動するポインタ3を表示部14に表示する。出力部は、継続した接触入力が終了した場合に、表示部14に表示したポインタ3の最終の座標値にて表示部14に表示されたオブジェクトTに対する入力を受け付けたことを示す受付情報を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を表示する表示装置、情報処理システム、プログラム及びテレビジョン受信機に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビまたはパーソナルコンピュータ等の表示装置はリモートコントローラを用いて操作を行う。例えば、特許文献1に記載の座標入力装置は、タッチパッドの接触領域の中心座標を調整する技術を開示している。その他、タッチパッド及びタッチパネルの制御処理に関する技術が知られている(例えば特許文献2乃至6及び非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−192012号公報
【特許文献2】特開2002−82766号公報
【特許文献3】特開2001−117713号公報
【特許文献4】特開平10−187322号公報
【特許文献5】特表2010−503125号公報
【特許文献6】米国特許出願公開第2011/0279397号明細書
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】岡野裕一、外2名、「指の近接/接触検知が可能な3次元タッチパネル」、社団法人情報処理学会研究報告、2009年1月26日、p9-p14
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術に開示の入力技術では、多様化する表示装置に対する操作環境をユーザに提供することができないという問題があった。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものである。その目的は、直感的に表示装置に対して入力処理を行うことが可能な表示装置等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に開示する表示装置は、情報を表示する表示装置において、タッチパッドまたはタッチパネルを有する入力装置における継続した接触入力に伴う座標値を無線で受信する受信部と、該受信部で受信した座標値に基づき移動するポインタを表示部に表示する表示処理部と、前記継続した接触入力が終了した場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて前記表示部に表示されたオブジェクトに対する入力を受け付けたことを示す受付情報を出力する出力部とを備える。
【0008】
本願に開示する表示装置は、前記出力部は、前記入力装置から前記継続した接触入力が終了したことを示す終了情報を受信した場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する。
【0009】
本願に開示する表示装置は、前記出力部は、前記継続した接触入力に伴う座標値を前記受信部で受信しなくなった場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する。
【0010】
本願に開示する表示装置は、前記表示部に表示したポインタが一定時間所定範囲内に存在する場合に、該ポインタの表示を変更する変更部を備える。
【0011】
本願に開示する表示装置は、前記出力部は、前記変更部により前記ポインタの表示を変更し、かつ、変更後に前記継続した接触入力が終了した場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する。
【0012】
本願に開示する表示装置は、前記出力部により受付情報を出力した後の所定時間内に、前記入力装置を介してタップ操作を受け付けた場合に、前記最終の座標値にて受付情報を再出力する再出力部を備える。
【0013】
本願に開示する表示装置は、前記出力部は、変更部により前記ポインタの表示が変更された後に前記継続した接触入力が終了し、かつ、所定時間内に、前記入力装置を介してタップ操作を受け付けた場合に、前記最終の座標値にて受付情報を出力する。
【0014】
本願に開示する表示装置は、前記変更部による変更前に、前記継続した接触入力が終了した場合、前記出力部による受付情報の表示を中止する中止部を備える。
【0015】
本願に開示する表示装置は、前記出力部は、前記継続した接触入力が終了した後の所定時間内に、前記入力装置を介したタップ操作を受け付けた場合に前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する。
【0016】
本願に開示する表示装置は、前記出力部は、前記継続した接触入力が終了した後に、ポインタの表示を変更する変更部と、該変更部により前記ポインタの表示を変更した後の所定時間内に、前記入力装置を介したタップ操作を受け付けた場合に前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する受付情報出力部とを含む。
【0017】
本願に開示する表示装置は、前記出力部により受付情報を出力した後の所定時間内に、前記入力装置を介してタップ操作を受け付けた場合に、前記最終の座標値にて受付情報を再出力する再出力部を備える。
【0018】
本願に開示する表示装置は、前記継続した接触入力が終了した後の所定時間内に、前記入力装置を介したタップ操作を受け付けていない場合に前記受付情報の出力を中止する中止部を備える。
【0019】
本願に開示する表示装置は、前記変更部により前記ポインタの表示を変更した後の所定時間内に、前記入力装置を介したタップ操作を受け付けていない場合に前記受付情報の出力を中止する中止部を備える。
【0020】
本願に開示する表示装置は、前記受信部で受信した座標値に基づき、前記表示部の第1表示領域を移動するポインタが所定領域に属する場合に、前記第1表示領域上に重畳される第2表示領域を表示する第2表示処理部を備える。
【0021】
本願に開示する表示装置は、前記入力装置のタッチパッドまたはタッチパネルの座標と前記表示装置の表示部の座標とは絶対座標の関係にある。
【0022】
本願に開示する情報処理システムは、タッチパッドまたはタッチパネルを有する入力装置、及び、情報を表示する表示装置を用いた情報処理システムにおいて、前記入力装置は、タッチパッドまたはタッチパネルに対する継続した接触入力に伴う座標値を無線で前記表示装置へ出力する無線出力部を備え、前記表示装置は、前記無線出力部により出力された前記継続した接触入力に伴う座標値を無線にて受信する受信部と、該受信部で受信した座標値に基づき移動するポインタを表示部に表示する表示処理部と、前記継続した接触入力が終了した場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて前記表示部に表示されたオブジェクトに対する入力を受け付けたことを示す受付情報を出力する出力部とを備える。
【0023】
本願に開示する情報処理システムは、前記入力装置は、前記タッチパッドまたはタッチパネルに対する継続した接触入力が終了した場合に、終了したことを示す終了情報を無線で前記表示装置へ出力する終了出力部を備え、前記出力部は、前記終了出力部により、無線で終了情報を受信した場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する。
【0024】
本願に開示する情報処理システムは、前記出力部は、前記無線出力部により出力される前記継続した接触入力に伴う座標値を受信しなくなった場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する。
【0025】
本願に開示する情報処理システムは、前記表示部に表示したポインタが一定時間所定範囲内に存在する場合に、該ポインタの表示を変更する変更部を備える。
【0026】
本願に開示する情報処理システムは、前記出力部は、前記変更部により前記ポインタの表示を変更し、かつ、変更後に前記継続した接触入力が終了した場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する。
【0027】
本願に開示する情報処理システムは、前記出力部は、前記継続した接触入力が終了した後の所定時間内に、前記入力装置を介したタップ操作を受け付けた場合に前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する。
【0028】
本願に開示するプログラムは、情報を制御部及び表示部を有するコンピュータに表示させるプログラムにおいて、コンピュータに、無線で出力されたタッチパッドまたはタッチパネルを有する入力装置における継続した接触入力に伴う座標値を前記制御部により取得する取得ステップと、該取得ステップで取得した座標値に基づき移動するポインタを前記制御部により前記表示部に表示する表示処理ステップと、前記継続した接触入力が終了した場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて前記表示部に表示されたオブジェクトに対する入力を受け付けたことを示す受付情報を前記制御部により出力する出力ステップとを実行させる。
【0029】
本願に開示するプログラムは、前記出力ステップは、前記入力装置から出力された前記継続した接触入力が終了したことを示す終了情報を取得した場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する。
【0030】
本願に開示するプログラムは、前記出力ステップは、前記継続した接触入力に伴う座標値を前記取得ステップにより取得しなくなった場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する。
【0031】
本願にあっては、入力装置の無線出力部は、タッチパッドまたはタッチパネルに対する継続した接触入力に伴う座標値を無線で表示装置へ出力する。表示装置の受信部は、無線出力部により出力された継続した接触入力に伴う座標値を無線にて受信する。表示処理部は、受信部で受信した座標値に基づき移動するポインタを表示部に表示する。出力部は記継続した接触入力が終了した場合に、表示処理部により表示した最終の座標値にて表示部に表示されたオブジェクトに対する入力を受け付けたことを示す受付情報を出力する。
【0032】
本願に開示する表示装置は、タッチパッドまたはタッチパネルを有する入力装置からタッチパッドまたはタッチパネル上の平面方向の位置、及び、タッチパッドまたはタッチパネルから指示体までの距離を受信する受信部と、該受信部にて受信した距離が所定距離以内の場合に、前記受信部にて受信した位置に基づき移動するポインタを表示部の第1表示領域に表示する第1表示処理部と、前記ポインタが所定領域に属する場合に、前記第1表示領域上に第2表示領域を重畳して表示すると共に、前記ポインタを前記第2表示領域上に表示する第2表示処理部とを備える。
【0033】
本願に開示する表示装置は、前記第2表示処理部により、前記第2表示領域を表示しており、かつ、前記受信部により受信した距離が零となった場合に、前記ポインタの位置にて前記第2表示領域上に表示されたオブジェクトに対する入力を受け付けたことを示す受け付け情報を表示する出力部を備える。
【0034】
本願に開示する表示装置は、前記第2表示領域に表示されたオブジェクトの表示領域に前記ポインタが存在する場合に、前記オブジェクトが選択されていることを示す選択情報を表示する第3表示処理部とを備える。
【0035】
本願に開示する表示装置は、前記第2表示処理部により前記第1表示領域上に第2表示領域を表示している状態で、前記ポインタが前記所定領域外に移動したと判断した場合に、前記第2表示領域の表示を消去する消去部を備える。
【0036】
本願に開示する表示装置は、前記第2表示処理部により前記第2表示領域にオブジェクトがボタンの形状により表示されており、前記オブジェクトの表示領域に前記ポインタが存在する場合に、前記受信部から受信した距離に応じて前記ボタンの高さを変更して表示する第4表示処理部を備える。
【0037】
本願に開示する表示装置は、前記第2表示処理部により前記第2表示領域に表示される複数のオブジェクトの表示領域を記憶部から読み出す読み出し部と、前記ポインタの位置が表示領域内に存在するか否か判断する判断部と、該判断部により前記ポインタが一のオブジェクトの表示領域に存在する期間を記憶する期間記憶処理部と、前記受信部により受信した距離が零になった場合に、前記期間記憶処理部により記憶した期間が所定期間以上の場合に前記一のオブジェクトに対する入力を受け付ける受け付け部とを備える。
【0038】
本願に開示するテレビジョン受信機は、上述した表示装置と、テレビジョン放送を受信する放送受信部とを備え、前記放送受信部にて受信したテレビジョン放送に基づいて、前記表示装置に映像を表示するようにしてあることを特徴とする。
【0039】
本願に開示するプログラムは、タッチパッドまたはタッチパネルを有する入力装置からタッチパッドまたはタッチパネル上の平面方向の位置、及び、タッチパッドまたはタッチパネルから指示体までの距離を受信し、受信した距離が所定距離以内の場合に、受信した位置に基づき移動するポインタを表示部の第1表示領域に表示し、前記ポインタが所定領域に属する場合に、前記第1表示領域上に第2表示領域を重畳して表示すると共に、前記ポインタを前記第2表示領域上に表示する処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0040】
本願の一観点によれば、入力装置を視認せずとも直感的に表示装置に対する入力処理を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】情報処理システムの概要を示す模式図である。
【図2】リモコンのハードウェア群を示すブロック図である。
【図3】テレビのハードウェア群を示すブロック図である。
【図4】送信される座標値を示す説明図である。
【図5】入力処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】入力処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】変更処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】変更処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】表示イメージを示す説明図である。
【図10】変更処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】変更処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態3に係る表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態3に係る表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】実施の形態3に係る表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】実施の形態3に係る表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】実施の形態4に係る入力処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】実施の形態4に係る入力処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】実施の形態5に係る入力処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】実施の形態5に係る入力処理の手順を示すフローチャートである。
【図20】実施の形態5に係る入力処理の手順を示すフローチャートである。
【図21】ポインタの移動イメージを示す説明図である。
【図22】連続入力処理の手順を示すフローチャートである。
【図23】連続入力処理の手順を示すフローチャートである。
【図24】ポインタの変化を示す説明図である。
【図25】実施の形態7に係る表示イメージを示す説明図である。
【図26】第2表示領域の表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図27】移動量低下処理の手順を示すフローチャートである。
【図28】移動量低下処理の手順を示すフローチャートである。
【図29】移動量低下処理の手順を示すフローチャートである。
【図30】ポインタの移動イメージを示す説明図である。
【図31】実施の形態9に係る移動量低下処理の手順を示すフローチャートである。
【図32】実施の形態9に係る移動量低下処理の手順を示すフローチャートである。
【図33】実施の形態9に係る移動量低下処理の手順を示すフローチャートである。
【図34】ポインタの変化を示す説明図である。
【図35】実施の形態10に係る移動量低下処理の手順を示すフローチャートである。
【図36】実施の形態10に係る移動量低下処理の手順を示すフローチャートである。
【図37】実施の形態10に係る移動量低下処理の手順を示すフローチャートである。
【図38】上述した形態のテレビ及びリモコンの動作を示す機能ブロック図である。
【図39】実施の形態11に係るテレビのハードウェア群を示すブロック図である。
【図40】実施の形態12に係る情報処理システムの概要を示す模式図である。
【図41】実施の形態12に係るリモコンのハードウェア群を示すブロック図である。
【図42】実施の形態12に係るテレビのハードウェア群を示すブロック図である。
【図43】送信される座標値を示す説明図である。
【図44】第2表示領域の表示イメージを示す説明図である。
【図45】第2表示領域の表示処理手順を示すフローチャートである。
【図46】第2表示領域の表示処理手順を示すフローチャートである。
【図47】実施の形態13に係るテレビのハードウェア群を示すブロック図である。
【図48】領域ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図49】選択情報の表示イメージを示す説明図である。
【図50】選択情報の表示処理手順を示すフローチャートである。
【図51】第1表示領域の表示イメージを示す説明図である。
【図52】第2表示領域の消去処理の手順を示すフローチャートである。
【図53】第2表示領域の消去処理手順を示すフローチャートである。
【図54】第2表示領域の消去処理手順を示すフローチャートである。
【図55】第2表示領域の消去処理手順を示すフローチャートである。
【図56】実施の形態15に係るテレビのハードウェア群を示すブロック図である。
【図57】画像ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図58】画像データの表示イメージを示す説明図である。
【図59】ボタン形状の変化処理を示すフローチャートである。
【図60】操作イメージを示す説明図である。
【図61】期間記憶処理の手順を示すフローチャートである。
【図62】入力操作の受け付け処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0042】
実施の形態1
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は情報処理システムの概要を示す模式図である。情報処理システムは表示装置1及び入力装置2等を含む。表示装置1は例えば、テレビ、録画装置を内蔵するテレビ、パーソナルコンピュータ、または、医療機器、半導体製造装置若しくは工作機械等の制御用コンピュータ等である。本実施形態では表示装置1としてテレビ1を用いる例を挙げて説明する。入力装置2はタッチパッドまたはタッチパネルを有する装置であり、テレビ1の遠隔操作装置(以下、リモコンという)として機能する。入力装置2は例えば、筐体表面にタッチパッドが形成されたリモコンの他、タッチパネルを有するPDA(Personal Digital Assistant)、携帯型ゲーム機、携帯電話機、またはブックリーダ等が用いられる。以下では、入力装置2として、タッチパッドを有するリモコン2を用いる例を挙げて説明する。
【0043】
テレビ1の表示部14上には矩形状で示す複数のオブジェクトTが表示されている。オブジェクトTはアイコン、画像、ハイパーリンク、または動画等である。ユーザはリモコン2のタッチパッド23を用いてオブジェクトTを選択する。本実施形態ではリモコン2のタッチパッド23上の座標と、テレビ1の表示部14上の座標とは、絶対座標の関係にあるものとして説明する。なお、本実施形態では絶対座標を用いる例を挙げて説明するが、相対座標の関係にあっても良い。
【0044】
以下本実施形態では、タッチパッド23及び表示部14の座標軸原点を正面視左上側の端とする。また左から右へ向かう方向をX軸正方向とし、上から下へ向かう方向をY軸正方向とする。ここでユーザはタッチパッドをA点からB点まで継続させて接触入力したとする。すなわち、A点から指を離すことなくB点に至ったものとする。表示部14にはポインタ3が表示され、継続した接触入力に対応してポインタ3がオブジェクトT上まで移動する。ここでユーザはオブジェクトTの選択を希望した場合、B点にてタッチパッド23から指を離し、継続した接触入力を終了する。
【0045】
表示部14にはB点に対応する座標値にてオブジェクトTに対する入力を受け付けたことを示す受付情報が出力される。受付情報の出力は例えば、ポインタ3の形状、模様、色彩、またはこれらの組み合わせを変化させて表示、若しくは、アニメーション表示するようにすれば良い。その他、音声により受付情報を出力するようにしても良い。本実施形態ではポインタ3がアニメーション表示により変化させる例を挙げて説明する。以下詳細を説明する。
【0046】
図2はリモコン2のハードウェア群を示すブロック図である。リモコン2は制御部としてのCPU(Central Processing Unit)21、RAM(Random Access Memory)22、タ
ッチパッド23、記憶部25、時計部28及び通信部26等を含む。CPU21は、バス27を介してハードウェア各部と接続されている。CPU21は記憶部25に記憶された制御プログラム25Pに従いハードウェア各部を制御する。RAM22は例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、フラッシュメモリ等である。RAM
22は、記憶部としても機能し、CPU21による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
【0047】
タッチパッド23は静電容量方式または抵抗膜方式等が用いられ、受け付けた操作情報をCPU21へ出力する。なお、タッチパッド23以外に図示しない操作ボタンを備えていても良い。時計部28は日時情報をCPU21へ出力する。無線出力部としての通信部26はテレビ1へ無線にて座標値等の情報を送信し、例えば無線LAN(Local Area Network)モジュール、赤外線通信用モジュールまたはBluetooth(登録商標)モジュールが
用いられる。本実施形態では無線LANモジュールを用いて、テレビ1とWi-Fi(Wireless Fidelity:登録商標)により情報の送受信を行う例を挙げて説明する。記憶部25は例えば、大容量フラッシュメモリまたはハードディスク等であり、制御プログラム25Pを格納する。
【0048】
図3はテレビ1のハードウェア群を示すブロック図である。テレビ1は制御部としてのCPU11、RAM12、入力部13、表示部14、記憶部15、時計部18、チューナ部19、映像処理部191、及び、通信部16等を含む。CPU11は、バス17を介してハードウェア各部と接続されている。CPU11は記憶部15に記憶された制御プログラム15Pに従いハードウェア各部を制御する。RAM12は例えばSRAM、DRAM、フラッシュメモリ等である。RAM12は、記憶部としても機能し、CPU11による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
【0049】
入力部13は操作ボタン等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU11へ出力する。表示部14は液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイまたは有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等で有り、CPU11の指示に従い各種情報を表示する
。時計部18は日時情報をCPU11へ出力する。受信部として機能する通信部16は無線LANモジュールであり、リモコン2との間で情報の送受信を行う。なお、リモコン2と同様に、通信部16として赤外線通信用モジュールまたはBluetooth(登録商標)モジ
ュールを用いても良い。記憶部15は例えば、ハードディスクまたは大容量フラッシュメモリ等であり、制御プログラム15Pを格納する。
【0050】
チューナ部19は受信した地上デジタル波、BSデジタル波等の放送波に係る映像信号を映像処理部191へ出力する。映像処理部191は映像処理を行い、映像処理後の映像を表示部14へ出力する。また通信部16は図示しない他のサーバコンピュータとの間で、インターネット等の通信網Nを介してHTTP(HyperText Transfer Protocol)によ
り情報の送受信を行う。通信部16はサーバコンピュータから受信したWebページ及び動画ファイル等のコンテンツをCPU11へ出力する。CPU11は表示部14にWebページを表示する。図1の例はメニュー用のWebページがダウンロードされ、Webページ中のオブジェクトTが表示されている。
【0051】
図4は送信される座標値を示す説明図である。リモコン2のCPU21は継続した接触入力に伴う座標値をパケットにてテレビ1へ送信する。CPU21はタッチパッド23にて接触された位置に係る座標値を取得する。CPU21はその後非接触となるまで、継続して座標値を、通信部26を介してテレビ1へ送信し続ける。図4の例では(100,120)の座標値が接触開始点として検出されている。一連の座標値が送信され、(156,84)の座標値にて非接触となっている。テレビ1の通信部16はリモコン2から連続して送信される座標値を受信する。
【0052】
CPU11は通信部16から出力される連続して送信される座標値を、継続した接触入力に伴う座標値として取得する。CPU11は取得した座標値に、記憶部15に記憶した変換式に基づき、表示部14の座標系における座標値に変換する。CPU11は変換後の座標値に対応する位置にポインタ3を表示する。CPU11は座標値を受信しなくなった場合に、記憶部15に記憶したアニメーション画像を読み出す。CPU11は白色丸印のポインタ3に変えて、ポインタ3の最終の表示位置にて、表示部14にアニメーション画像に係るポインタ3を表示する。
【0053】
またリモコン2のCPU21はタッチパッド23にて非接触を検出した場合、非接触を示す情報(以下、非接触情報という)と非接触となった時点で検出した座標値とを、通信部26を介してテレビ1へ送信しても良い。図4の例では、最後の(156,84)の座標と非接触情報とが送信される。以下では、非接触情報を送信する例を挙げて説明する。以上のハードウェア構成においてソフトウェア処理を、フローチャートを用いて説明する。
【0054】
図5及び図6は入力処理の手順を示すフローチャートである。リモコン2のCPU21はタッチパッド23を通じて接触を検出したか否かを判断する(ステップS51)。CPU21は接触を検出しない場合(ステップS51でNO)、接触を検出するまで待機する。CPU21は接触を検出した場合(ステップS51でYES)、接触位置における座標値を取得する(ステップS52)。CPU21は接触を検出した後に非接触を検出したか否かを判断する(ステップS53)。具体的には、CPU21はタッチパッド23から指が離れたか否かを検出する。
【0055】
CPU21は非接触を検出していないと判断した場合(ステップS53でNO)、取得した座標値を、通信部26を介してテレビ1へ送信する(ステップS54)。CPU21はステップS52へ移行し以上の処理を繰り返す。なおリモコン2及びテレビ1の処理は並行して動作している。テレビ1のCPU11は通信部16を介して、無線経由で送信された座標値を受信する(ステップS55)。CPU11は通信部16から出力される座標値を取得する(ステップS56)。CPU11は記憶部15に記憶、または、制御プログラム15Pに記述された変換式に基づき、取得した座標値を変換する(ステップS57)。なお、変換式はテレビ1の表示部14の画素数に応じて規定され、工場出荷時に記憶部15に記憶されている。例えば表示部14のX軸方向の画素数が、タッチパッド23のX軸方向の画素数の5倍である場合、CPU11は取得したX座標値を5倍する。同様に、表示部14のY軸方向の画素数が、タッチパッド23のY軸方向の画素数の5倍である場合、CPU11は取得したY座標値を5倍する。なお、変換式を用いる他に、タッチパッド23の座標値と表示部14の座標値との対応付けを記憶部15に記憶したテーブルを用いて変換しても良い。この場合、CPU11はテーブルを参照して、取得した座標値に対応する、表示部14上の座標値を読み出す。
【0056】
CPU11は時系列で変換後の座標値を逐次記憶する。CPU11は記憶部15からポインタ3の画像を読み出す。CPU11はRAM12に記憶した変換後の座標値の位置にてポインタ3を表示部14に表示する(ステップS58)。以上の処理を繰り返すことにより、ポインタ3が継続した接触入力に伴い、表示部14上を移動することになる。CPU21は非接触を検出したと判断した場合(ステップS53でYES)、処理をステップS59へ移行させる。CPU21はステップS52で取得した座標値及び非接触情報を、通信部26を介してテレビ1へ送信する(ステップS59)。
【0057】
テレビ1のCPU11は座標値及び非接触情報を受信したか否かを判断する(ステップS61)。CPU11は座標値及び非接触情報を受信していない場合(ステップS61でNO)、非接触情報を受信するまで待機する。CPU11は座標値及び非接触情報を受信したと判断した場合(ステップS61でYES)、処理をステップS62へ移行させる。CPU11はステップS61で受信した座標値を変換し、ポインタ3の最終の座標値として決定し、決定した座標値にポインタ3を表示する(ステップS62)。なお、CPU11はRAM12に時系列で最後に記憶した座標値を読み出し最終の座標値として決定しても良い。また、非接触情報を送信しない形態の場合、CPU11は前回座標値を受信してから所定時間内(例えば0.1ms)に座標値を受信しない場合に、非接触と判断すればよい
。この場合、CPU11はRAM12に記憶した時系列で最後の座標値を、最終の座標値とする。
【0058】
CPU11は最終の座標値上にオブジェクトTが存在するか否かを判断する(ステップS63)。具体的には、CPU11は記憶部15からオブジェクトTに予め割り当てられた座標領域を読み出す。CPU11は最終の座標値が読み出したオブジェクトTの座標領域内である場合に、オブジェクトTが存在すると判断する。CPU11はオブジェクトTが存在すると判断した場合(ステップS63でYES)、オブジェクトTに対し最終の座標値にて入力処理を行う(ステップS64)。CPU11は記憶部15からアニメーション画像を読み出す(ステップS65)。CPU11はポインタ3の画像として、アニメーション画像を表示部14に表示する(ステップS66)。このようにCPU11はポインタ3の最終の座標値にて、オブジェクトTに対する入力(選択)を受け付けたことを示す受付情報としてポインタ3の形態が変化するアニメーション画像を、表示部14に表示する。なお、受付情報の表示は一例にすぎず、ポインタ3の表示形態が、接触入力に伴うポインタ3の移動時と、非接触操作に伴うオブジェクトTに対する入力操作時とで相違するものであれば、これに限るものではない。例えば、ポインタ3の移動時には白色矢印とし、非接触に伴うオブジェクトTに対する入力操作時に黒色矢印としても良い。また、例えば、ポインタ3は継続して白色矢印とし、非接触に伴うオブジェクトTに対する入力操作時に、図示しないスピーカから入力情報として音声を出力するようにしても良い。CPU11は最終の座標値にオブジェクトTが存在しないと判断した場合(ステップS63でNO)、ステップS64乃至S66の処理をスキップする。この場合、ポインタ3の画像を消去するか、または、そのまま放置すればよい。これにより、手元のタッチパッド23を見ずとも、直感的にテレビ1を見ながらオブジェクトTを選択することが可能となる。
【0059】
実施の形態2
実施の形態2はポインタ3の表示を変更する形態に関する。図7及び図8は変更処理の手順を示すフローチャートである。リモコン2のCPU21はタッチパッド23を通じて接触を検出したか否かを判断する(ステップS71)。CPU21は接触を検出しない場合(ステップS71でNO)、接触を検出するまで待機する。CPU21は接触を検出した場合(ステップS71でYES)、接触位置における座標値を取得する(ステップS72)。CPU21は接触を検出した後に非接触を検出したか否かを判断する(ステップS73)。
【0060】
CPU21は非接触を検出していないと判断した場合(ステップS73でNO)、取得した座標値を、通信部26を介してテレビ1へ送信する(ステップS74)。CPU21はステップS72へ移行し以上の処理を繰り返す。テレビ1のCPU11は通信部16を介して、無線経由で送信された座標値を受信する(ステップS75)。CPU11は通信部16から出力される座標値を取得する(ステップS76)。CPU11は記憶部15に記憶、または、制御プログラム15Pに記述された変換式に基づき、取得した座標値を変換する(ステップS77)。記憶部15からポインタ3の画像を読み出す。CPU11は変換後の座標値の位置にてポインタ3を表示部14に表示する(ステップS78)。ポインタ3は例えば丸、三角、矢印、または手形等の形状とすればよい。本実施形態では白色丸印であるものとして説明する。
【0061】
図9は表示イメージを示す説明図である。図9Aには白色丸印で示すポインタ3がオブジェクトT上に表示されている。CPU11はステップS77で変換した座標値をRAM12に時系列で記憶する(ステップS79)。なお、変換前の座標値を記憶しても良い。CPU11は一定時間内ポインタ3が所定範囲内に存在するか否かを判断する(ステップS81)。例えば、CPU11はRAM12に記憶した所定秒数(例えば1秒)分の座標値群を読み出す。なお、1秒間あたりの座標値数はタッチパッド23のサンプリング周波数により相違する。CPU11はX軸及びY軸それぞれについて座標値の分散を求め、求めた分散が記憶部15に記憶したX軸の閾値以下でありかつY軸の閾値以下である場合に、一定時間内に所定範囲内に存在すると判断すればよい。
【0062】
その他、CPU11は所定秒数分の座標値を時系列で読み出し、読み出した各座標値間の距離の総和を求める。すなわち、ポインタ3が所定秒数内に移動した距離を算出する。そしてCPU11はその総和が記憶部15に記憶した閾値以下である場合に、所定範囲内であると判断しても良い。その他、CPU11は所定数秒分の座標値の平均値を求める。CPU11は記憶部15から閾半径を読み出す。CPU11は所定秒数分の各座標値が、平均値に係る座標値を中心とした閾半径以内に属するか否かを判断する。CPU11は全ての座標値が閾半径以内に存在する場合に、一定時間内に所定範囲内に属すると判断しても良い。CPU11は一定時間所定範囲内に存在しないと判断した場合(ステップS81でNO)、処理をステップS8100へ移行させる。CPU11は一定時間内所定範囲内に存在すると判断した場合(ステップS81でYES)、処理をステップS82へ移行させる。CPU11はポインタ3の表示を変更する(ステップS82)。図9Bでは白色丸印のポインタ3から黒色丸印のポインタ3へ表示形態が変更されていることが理解できる。ポインタ3の表示は変更前と変更後とを視認できる形態であればこの形態に限るものではない。例えば、ポインタ3の色または模様を変えても良い。その他、CPU11は図示しないスピーカから音声を出力するようにしても良い。
【0063】
リモコン2のCPU21は非接触を検出したと判断した場合(ステップS73でYES)、処理をステップS83へ移行させる。CPU21はステップS72で取得した座標値及び非接触情報を、通信部26を介してテレビ1へ送信する(ステップS83)。
【0064】
テレビ1のCPU11は座標値及び非接触情報を受信したか否かを判断する(ステップS84)。CPU11は非接触情報を受信していない場合(ステップS84でNO)、処理をステップS85へ移行させる。CPU11はリモコン2の通信部26から送信される座標値を変換して監視し、変換後の座標値が、ステップS82で表示を変更した位置での座標値から所定範囲外へ移動したか否かを判断する(ステップS85)。具体的にはCPU11は変換後の座標値と、RAM12に最後に記憶した変更後のポインタ3の座標値との距離を求め、距離が記憶部15に記憶した閾値を超える場合に所定範囲外に移動したと判断すればよい。なお、ステップS85の所定範囲は、ステップS81よりも大きくしても良い。
【0065】
CPU11は所定範囲外へ移動したと判断した場合(ステップS85でYES)、ポインタ3を変更前の形態に戻すべく、処理をステップS75に戻す。CPU11は所定範囲外へ移動していないと判断した場合(ステップS85でNO)、処理をステップS84へ戻す。CPU11は座標値及び非接触情報を受信したと判断した場合(ステップS84でYES)、処理をステップS86へ移行させる。なお、CPU11はステップS75で座標値を受信した後に、座標値を受信しなくなった場合に、処理をステップS86へ移行させても良い。CPU11は通信部16を介して、ステップS79でRAM12に記憶した時系列で最後の座標値をポインタ3の座標値として読み出す。CPU11は読み出した座標値を、最終の座標値として決定する(ステップS86)。なお、CPU11はステップS84にて受信した座標値を変換し、変換後の座標値を最終の座標値としても良い。
【0066】
CPU11は最終の座標値上にオブジェクトTが存在するか否かを判断する(ステップS87)。CPU11はオブジェクトTが存在すると判断した場合(ステップS87でYES)、オブジェクトTに対し最終の座標値にて入力処理を行う(ステップS88)。CPU11は記憶部15からアニメーション画像を読み出す(ステップS89)。CPU11はポインタ3の画像として、アニメーション画像を表示部14に表示する(ステップS810)。図9Cはポインタ3をアニメーション画像により表示した例を示す。図9では表示変更処理された黒色丸印のポインタ3から、外周に向かって複数の線分が段階的に拡散する様子を示すポインタ3のアニメーション画像を示している。なお、アニメーション画像の例は一例でありこれに限るものではない。
【0067】
CPU11は最終の座標値にオブジェクトTが存在するものではないと判断した場合(ステップS87でNO)、ポインタ3を表示部14から消去する(ステップS811)。これにより、ユーザは入力位置をポインタ3にて確認し、およその位置を確定した上で、非接触操作を行うことが可能となる。CPU11はステップS81で一定時間内所定範囲内でないと判断した場合(ステップS81でNO)、座標値及び非接触情報を受信したか否かを判断する(ステップS8100)。CPU11は座標値及び非接触情報を受信していない場合(ステップS8100でNO)、処理をステップS75に戻す。CPU11は座標値及び非接触情報を受信した場合(ステップS8100でYES)、処理をステップS811へ移行させる。これにより、ポインタ3の表示が変更される前に非接触となった場合、ポインタ3のアニメーション表示は行われず、受付情報の表示が中止される。
【0068】
図7及び図8で述べた一部の処理は以下のようにリモコン2側で実行しても良い。図10及び図11は変更処理の手順を示すフローチャートである。リモコン2のCPU21はタッチパッド23を通じて接触を検出したか否かを判断する(ステップS101)。CPU21は接触を検出しない場合(ステップS101でNO)、接触を検出するまで待機する。CPU21は接触を検出した場合(ステップS101でYES)、接触位置における座標値を取得する(ステップS102)。CPU21は接触を検出した後に非接触を検出したか否かを判断する(ステップS103)。
【0069】
CPU21は非接触を検出していないと判断した場合(ステップS103でNO)、取得した座標値を、通信部26を介してテレビ1へ送信する(ステップS104)。テレビ1のCPU11は通信部16を介して、無線経由で送信された座標値を受信し、取得する(ステップS105)。CPU11は変換式に基づき、取得した座標値を変換する(ステップS106)。CPU11は記憶部15からポインタ3の画像を読み出す。CPU11は変換後の座標値の位置にてポインタ3を表示部14に表示する(ステップS107)。CPU11は変換後の座標値をRAM12に時系列で記憶する。
【0070】
リモコン2のCPU21はステップS104で送信した座標値をRAM22に時系列で記憶する(ステップS108)。CPU21は一定時間内ポインタ3が所定範囲内に存在するか否かを判断する(ステップS109)。具体的には、上述したようにRAM22に記憶した座標値の分散または移動距離に基づき判断すればよい。CPU21は一定時間所定範囲内に存在しないと判断した場合(ステップS109でNO)、処理をステップS102に戻す。CPU21は一定時間内所定範囲内に存在すると判断した場合(ステップS109でYES)、処理をステップS111へ移行させる。CPU21はポインタ3の表示変更指示をテレビ1へ送信する(ステップS111)。テレビ1のCPU11は表示変更指示を受信した場合、ポインタ3の表示を変更する(ステップS112)。
【0071】
リモコン2のCPU21は引き続き座標値を取得する(ステップS113)。CPU21は取得した座標値が所定範囲外であるか否かを判断する(ステップS114)。具体的には、CPU21は取得した座標値とステップS111でポインタ3の表示変更を指示した際の座標値との距離を求める。CPU21は求めた距離が記憶部25に記憶した閾値以上の場合に、所定範囲外であると判断すればよい。CPU21は所定範囲外であると判断した場合(ステップS114でYES)、ステップS102へ処理を戻す。このように変色後に所定範囲外へ移動した場合、ポインタ3はステップS107の処理により、変更後の黒色丸印から再び変更前の白色丸印に戻る。なお、ステップS114における所定範囲は、ステップS109における所定範囲よりも大きくすればよい。
【0072】
CPU21は所定範囲外でないと判断した場合(ステップS114でNO)、処理をステップS115へ移行する。CPU21は非接触を検出したか否かを判断する(ステップS115)。CPU21は非接触を検出していない場合(ステップS115でNO)、処理をステップS113に戻す。CPU21はステップS103で非接触を検出した場合(ステップS103でYES)、処理をステップS116へ移行させる。同様にCPU21はステップS115で非接触を検出した場合(ステップS115でYES)、処理をステップS116へ移行させる。
【0073】
CPU21は非接触時に検出した座標値及び非接触情報をテレビ1へ送信する(ステップS116)。テレビ1のCPU11は座標値及び非接触情報を受信する(ステップS117)。CPU11はポインタ3の座標値としてRAM12から時系列で最後の座標値を読み出し、最終の座標値として決定する(ステップS118)。なお、CPU11はステップS117で受信した座標値の変換を行い、変換後の座標値を最終の座標値として決定しても良い。CPU11はステップS112におけるポインタ3の表示変更を受信したか否かを判断する(ステップS119)。CPU11は受信していないと判断した場合(ステップS119でNO)、受付情報の表示を中止すべく、ポインタ3の表示を表示部14から消去する(ステップS1190)。CPU11はポインタ3の表示変更を受信していると判断した場合(ステップS119でYES)、処理をステップS87へ移行させる。以降の処理はステップS87と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0074】
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0075】
実施の形態3
実施の形態3はポインタ3の変更処理後にタップ入力する形態に関する。ポインタ3の変更後、タップ操作により入力処理を行っても良い。図12及び図13は実施の形態3に係る表示処理の手順を示すフローチャートである。ステップS71からステップS84までの処理は同様であるので詳細な説明は省略する。CPU11は座標値及び非接触情報を受信していないと判断した場合(ステップS84でNO)、処理をステップS121へ移行させる。CPU11はリモコン2から送信される座標値を取得する(ステップS121)。CPU11は取得した座標値が所定範囲外であるか否かを判断する(ステップS122)。具体的には、ステップS82で変更したポインタ3の座標値とステップS121で取得した座標値との差が記憶部15に記憶した閾値を超えるか否かを判断する。なお、ステップS81における所定範囲はステップS122における所定範囲よりも小さいものとする。
【0076】
CPU11は所定範囲外であると判断した場合(ステップS122でYES)、処理をステップS74に戻す。これにより、ポインタ3の変更処理が解除される。CPU11は所定範囲外でないと判断した場合(ステップS122でNO)、フラグを設定する(ステップS123)。CPU11はその後処理をステップS84に戻す。CPU11は座標値及び非接触情報を受信したと判断した場合(ステップS84でYES)、ステップS124へ移行する。
【0077】
CPU11はフラグが設定されているか否かを判断する(ステップS124)。CPU11はフラグが設定されていないと判断した場合(ステップS124でNO)、ステップS125へ移行する。CPU11はステップS79でRAM12に記憶した時系列で最後の座標値をポインタ3の最終の座標値として読み出す。CPU11は読み出した座標値を最終の座標値として決定する(ステップS125)。なお、以降の処理はステップS87と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0078】
ユーザはポインタ3が変色されている段階で、若干指を移動させた場合でも、タッチパッド23に対しタップ操作することにより、入力処理を行うことができる。CPU11はフラグが設定されていると判断した場合(ステップS124でYES)、処理をステップS129へ移行させる。リモコン2のCPU21はタップ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS126)。具体的にはCPU21は所定時間内(例えば0.1秒以内)に所定領域内で接触及び非接触の双方を検出した場合に、タップ操作があったと判断する。
【0079】
CPU21はタップ操作を受け付けていない場合(ステップS126でNO)、ステップS83にて非接触情報を送信してから、記憶部15に記憶した一定時間(例えば3秒)を経過したか否かを判断する(ステップS127)。CPU21は一定時間を経過していないと判断した場合(ステップS127でNO)、処理をステップS126へ戻す。CPU21は一定時間を経過したと判断した場合(ステップS127でYES)、処理をステップS71へ戻す。
【0080】
CPU21はタップ操作を受け付けたと判断した場合(ステップS126でYES)、タップ操作を実行したことを示すタップ操作情報を、テレビ1へ送信する(ステップS128)。テレビ1のCPU11はタップ操作情報を受信したか否かを判断する(ステップS129)。CPU11はタップ操作情報を受信していない場合(ステップS129でNO)、処理をステップS132に移行させる。CPU11は時計部18の出力を参照し、一定時間をステップS84で非接触情報を受信した後一定時間を経過したか否かを判断する(ステップS132)。CPU11は一定時間を経過していないと判断した場合(ステップS132でNO)、処理をステップS129に戻す。CPU11は一定時間を経過したと判断した場合(ステップS132でYES)、ポインタ3の表示を表示部14から消去する(ステップS133)。CPU11はタップ操作情報を受信した場合(ステップS129でYES)、ステップS131へ移行する。CPU11はステップS79でRAM12に記憶した時系列で最後の座標値をポインタ3の最終の座標値として読み出す。CPU11は読み出した座標値を最終の座標値として決定する(ステップS131)。以降の処理はステップS87と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0081】
図14及び図15は実施の形態3に係る表示処理の手順を示すフローチャートである。図12及び図13で述べた処理の一部は、以下のようにリモコン2側で実行しても良い。図10のステップS101からS112までの処理は同様であるので説明は省略する。CPU21は、タッチパッド23から座標値を取得する(ステップS141)。CPU21は取得した座標値が記憶部25に記憶した所定範囲外であるか否かを判断する(ステップS142)。具体的にはCPU21はステップS111でポインタ3の変更指示を送信する際の座標値と、ステップS141で取得した座標値との距離を算出する。CPU21は算出した距離が記憶部25に記憶した所定距離を超えるか否かを判断する。なお、ステップS142の所定範囲は、ステップS109の所定範囲よりも大きくすればよい。
【0082】
CPU21は所定範囲外でないと判断した場合(ステップS142でNO)、処理をステップS102へ戻す。CPU21はステップS111で送信したポインタ3の表示変更指示をキャンセルする情報をテレビ1へ送信する。CPU11はポインタ3を変更前のポインタ3へ表示を戻す。一方CPU21は所定範囲外であると判断した場合(ステップS142でYES)、フラグを設定する(ステップS143)。CPU21はタッチパッド23から非接触を検出したか否かを判断する(ステップS144)。CPU21は非接触を検出していないと判断した場合(ステップS144でNO)、処理をステップS141へ戻す。
【0083】
CPU21は非接触を検出した場合(ステップS144でYES)、処理をステップS145へ移行させる。CPU21はフラグが設定されているか否かを判断する(ステップS145)。CPU21はフラグが設定されていないと判断した場合(ステップS145でNO)、ステップS111でポインタ3の表示変更指示を送信した際の最終の座標値及び非接触情報をテレビ1へ送信する(ステップS146)。CPU21はフラグが設定されていると判断した場合(ステップS145でYES)、フラグ設定に関する情報、ステップS111でポインタ3の表示変更指示を送信した際の最終の座標値及び非接触情報をテレビ1へ送信する(ステップS147)。
【0084】
テレビ1のCPU11は座標値及び非接触情報を受信したか否かを判断する(ステップS148)。CPU11は座標値及び非接触情報を受信していないと判断した場合(ステップS148でNO)、受信するまで待機する。CPU11は座標値及び非接触情報を受信したと判断した場合(ステップS148でYES)、フラグ設定があるか否かを判断する(ステップS149)。具体的には、CPU21はリモコン2からフラグ設定に関する情報を受信したか否かにより判断する。
【0085】
CPU11はフラグが設定されていないと判断した場合(ステップS149でNO)、ステップS151へ移行する。CPU11はステップS79でRAM12に記憶した時系列で最後の座標値をポインタ3の最終の座標値として読み出す。CPU11は読み出した座標値を最終の座標値として決定する(ステップS151)。以降の処理はステップS87と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0086】
CPU11はフラグが設定されていると判断した場合(ステップS149でYES)、処理をステップS155へ移行させる。リモコン2のCPU21はタップ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS152)。CPU21はタップ操作を受け付けていない場合(ステップS152でNO)、ステップS147で非接触情報を送信してから、記憶部15に記憶した一定時間(例えば3秒)を経過したか否かを判断する(ステップS153)。CPU21は一定時間を経過していないと判断した場合(ステップS153でNO)、処理をステップS152へ戻す。CPU21は一定時間を経過したと判断した場合(ステップS153でYES)、処理をステップS101へ戻す。
【0087】
CPU21はタップ操作を受け付けたと判断した場合(ステップS152でYES)、タップ操作を実行したことを示すタップ操作情報を、テレビ1へ送信する(ステップS154)。テレビ1のCPU11はタップ操作情報を受信したか否かを判断する(ステップS155)。CPU11はタップ操作情報を受信していない場合(ステップS155でNO)、処理をステップS157へ移行させる。CPU11はステップS148で非接触情報を受信してから一定時間を経過したか否かを判断する(ステップS157)。CPU11は一定時間を経過していないと判断した場合(ステップS157でNO)、処理をステップS155へ戻す。CPU11は一定時間を経過したと判断した場合(ステップS157でYES)、ポインタ3を表示部14から消去する(ステップS158)。CPU11はタップ操作情報を受信した場合(ステップS155でYES)、ステップS156へ移行する。CPU11はステップS79でRAM12に記憶した時系列で最後の座標値をポインタ3の最終の座標値として読み出す。CPU11は読み出した座標値を最終の座標値として決定する(ステップS156)。以降の処理はステップS87と同様であるので詳細な説明は省略する。これによりポインタ3の変更後に移動して非接触とした後に入力を思い直した場合でも、タップ操作により入力を行うことが可能となる。
【0088】
本実施の形態3は以上の如きであり、その他は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0089】
実施の形態4
実施の形態4はタップ操作により入力する形態に関する。図16及び図17は実施の形態4に係る入力処理の手順を示すフローチャートである。リモコン2のCPU21はタッチパッド23を通じて接触を検出したか否かを判断する(ステップS161)。CPU21は接触を検出しない場合(ステップS161でNO)、接触を検出するまで待機する。CPU21は接触を検出した場合(ステップS161でYES)、接触位置における座標値を取得する(ステップS162)。CPU21は接触を検出した後に非接触を検出したか否かを判断する(ステップS163)。具体的には、CPU21はタッチパッド23から指が離れたか否かを検出する。
【0090】
CPU21は非接触を検出していないと判断した場合(ステップS163でNO)、取得した座標値を、通信部26を介してテレビ1へ送信する(ステップS164)。テレビ1のCPU11は通信部16を介して、無線経由で送信された座標値を受信する(ステップS165)。CPU11は通信部16から出力される座標値を取得する(ステップS166)。CPU11は記憶部15に記憶、または、制御プログラム15Pに記述された変換式に基づき、取得した座標値を変換する(ステップS167)。
【0091】
記憶部15からポインタ3の画像を読み出す。CPU11は変換後の座標値の位置にてポインタ3を表示部14に表示する(ステップS168)。CPU11はRAM12に時系列でポインタ3の座標値を記憶する。その後処理をステップS162に戻す。以上の処理を繰り返すことにより、ポインタ3が継続した接触入力に伴い、表示部14上を移動することになる。CPU21は非接触を検出したと判断した場合(ステップS163でYES)、処理をステップS169へ移行させる。CPU21はステップS162で取得した座標値及び非接触情報を、通信部26を介してテレビ1へ送信する(ステップS169)。
【0092】
テレビ1のCPU11は座標値及び非接触情報を受信したか否かを判断する(ステップS171)。CPU11は座標値及び非接触情報を受信していない場合(ステップS171でNO)、非接触情報を受信するまで待機する。CPU11は座標値及び非接触情報を受信したと判断した場合(ステップS171でYES)、処理をステップS1600へ移行させる。CPU11は受信した座標値を変換し、変換後の座標値を最終の座標値としてRAM12に記憶する(ステップS1600)。CPU11は最終の座標値にて表示部14にポインタ3を表示する(ステップS1601)。CPU11はその後処理を、ステップS175へ移行させる。
【0093】
リモコン2のCPU21はタップ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS172)。CPU21はタップ操作を受け付けていない場合(ステップS172でNO)、ステップS169で非接触情報を送信してから、記憶部15に記憶した一定時間(例えば3秒)を経過したか否かを判断する(ステップS173)。CPU21は一定時間を経過していないと判断した場合(ステップS173でNO)、処理をステップS172へ戻す。CPU21は一定時間を経過したと判断した場合(ステップS173でYES)、入力処理を中止する(ステップS1730)。CPU11は処理をステップS161へ移行させる。
【0094】
CPU21はタップ操作を受け付けたと判断した場合(ステップS172でYES)、タップ操作を実行したことを示すタップ操作情報を、テレビ1へ送信する(ステップS174)。テレビ1のCPU11はタップ操作情報を受信したか否かを判断する(ステップS175)。CPU11はタップ操作情報を受信していない場合(ステップS175でNO)、処理をステップS1750へ移行させる。CPU11は時計部18の出力を参照し、ステップS171における非接触情報を受信してから一定時間(例えば5秒)を経過したか否かを判断する(ステップS1750)。CPU11は一定時間を経過していない場合(ステップS1750でNO)、処理をステップS175へ戻す。CPU11は一定時間を経過したと判断した場合(ステップS1750でYES)、入力処理を中止する(ステップS1751)。具体的にはCPU11はステップS1710で述べるオブジェクトTに対する入力処理を実行しない。CPU11はその後処理をステップS161へ戻す。CPU11はタップ操作情報を受信した場合(ステップS175でYES)、ステップS178へ移行する。
【0095】
CPU11はステップS1600でRAM12に記憶した座標値を読み出し、ポインタ3の最終の座標値として決定する(ステップS178)。CPU11は最終の座標値上にオブジェクトTが存在するか否かを判断する(ステップS179)。CPU11はオブジェクトTが存在すると判断した場合(ステップS179でYES)、オブジェクトTに対し最終の座標値にて入力処理を行う(ステップS1710)。CPU11は記憶部15からアニメーション画像を読み出す(ステップS1711)。CPU11はポインタ3の画像として、アニメーション画像を表示部14に表示する(ステップS1712)。CPU11は最終の座標値にオブジェクトTが存在しないと判断した場合(ステップS179でNO)、ステップS1710乃至S1712の処理をスキップし処理を終了する。これにより、目標とする位置にポインタ3を移動させた後にタップ操作により入力を行うことができる。
【0096】
実施の形態5
実施の形態5はタップを行わせるべくポインタ3の表示を変更する形態に関する。図18乃至図20は実施の形態5に係る入力処理の手順を示すフローチャートである。リモコン2のCPU21はタッチパッド23を通じて接触を検出したか否かを判断する(ステップS181)。CPU21は接触を検出しない場合(ステップS181でNO)、接触を検出するまで待機する。CPU21は接触を検出した場合(ステップS181でYES)、接触位置における座標値を取得する(ステップS182)。CPU21は接触を検出した後に非接触を検出したか否かを判断する(ステップS183)。
【0097】
CPU21は非接触を検出していないと判断した場合(ステップS183でNO)、取得した座標値を、通信部26を介してテレビ1へ送信する(ステップS184)。CPU21はステップS182へ移行し以上の処理を繰り返す。テレビ1のCPU11は通信部16を介して、無線経由で送信された座標値を受信する(ステップS185)。CPU11は通信部16から出力される座標値を取得する(ステップS186)。CPU11は記憶部15に記憶、または、制御プログラム15Pに記述された変換式に基づき、取得した座標値を変換する(ステップS187)。
【0098】
記憶部15からポインタ3の画像を読み出す。CPU11は変換後の座標値の位置にてポインタ3を表示部14に表示する(ステップS188)。以上の処理を繰り返すことにより、ポインタ3が継続した接触入力に伴い、表示部14上を移動することになる。図21はポインタ3の移動イメージを示す説明図である。図21Aは白色丸印で示すポインタ3が移動し、オブジェクトT上に存在する様子を示している。CPU21は非接触を検出したと判断した場合(ステップS183でYES)、処理をステップS189へ移行させる。CPU21はステップS182で取得した座標値及び非接触情報を、通信部26を介してテレビ1へ送信する(ステップS189)。
【0099】
テレビ1のCPU11は座標値及び非接触情報を受信したか否かを判断する(ステップS191)。CPU11は座標値及び非接触情報を受信していない場合(ステップS191でNO)、非接触情報を受信するまで待機する。CPU11は座標値及び非接触情報を受信したと判断した場合(ステップS191でYES)、処理をステップS1800へ移行させる。CPU11はステップS191で受信した座標値を変換し、変換後の座標値をポインタ3の座標値としてRAM12に記憶する(ステップS1800)。CPU11は記憶部15から変更用のポインタ3を読み出す。CPU11はステップS1800で記憶した座標値上に変更したポインタ3を表示する(ステップS192)。
【0100】
図21Bの例は指の形をした変更後のポインタ3を表示している。リモコン2のCPU21はタップ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS193)。CPU21はタップ操作を受け付けていない場合(ステップS193でNO)、ステップS189で非接触情報を送信してから、記憶部15に記憶した所定時間(例えば2秒)を経過したか否かを判断する(ステップS194)。なお、CPU21は非接触情報を送信しない場合、継続して座標値を送信した後の最後に座標値を送信した時を起点に所定時間を経過したか否かを計時すればよい。CPU21は所定時間を経過していないと判断した場合(ステップS194でNO)、処理をステップS193へ戻す。CPU21は所定時間を経過したと判断した場合(ステップS194でYES)、入力処理を中止する(ステップS195)。これによりステップS204で述べるオブジェクトTに対する入力処理が実行されることなく処理がステップS181へ戻される。なお、テレビ1のCPU11は再びS188の処理により変更後のポインタ3に変えて変更前のポインタ3を表示する。
【0101】
CPU21はタップ操作を受け付けたと判断した場合(ステップS193でYES)、タップ操作を実行したことを示すタップ操作情報を、テレビ1へ送信する(ステップS196)。テレビ1のCPU11はタップ操作情報を受信したか否かを判断する(ステップS197)。CPU11はタップ操作情報を受信していない場合(ステップS197でNO)、処理をステップS198へ移行させる。CPU11は時計部18の出力を参照し、ステップS191で非接触情報を受信してから所定時間(例えば2秒)を経過したか否かを判断する(ステップS198)。なお、非接触情報が送信されない場合、CPU11は継続して座標値を受信した後の最後に座標値を受信した時を起点に、所定時間を経過したか否かを判断すればよい。CPU11は所定時間を経過していない場合(ステップS198でNO)、処理をステップS197へ戻す。CPU11は所定時間を経過したと判断した場合(ステップS198でYES)、入力処理を中止する(ステップS199)。
【0102】
CPU11は変更後のポインタ3を、変更前の白丸印のポインタ3へ表示を戻す(ステップS201)。CPU11はその後処理をステップS181へ戻す。CPU11はタップ操作情報を受信した場合(ステップS197でYES)、ステップS202へ移行する。
【0103】
CPU11はステップS1800で記憶した座標値を読み出し、ポインタ3の最終の座標値として決定する(ステップS202)。CPU11は最終の座標値上にオブジェクトTが存在するか否かを判断する(ステップS203)。CPU11はオブジェクトTが存在すると判断した場合(ステップS203でYES)、オブジェクトTに対し最終の座標値にて入力処理を行う(ステップS204)。CPU11は記憶部15からアニメーション画像を読み出す(ステップS205)。
【0104】
CPU11は静止画のポインタ3の画像に変えて、アニメーション画像であるポインタ3を表示部14に表示する(ステップS206)。図21Cの例ではポインタ3の形状がアニメーションにより変化している。CPU11は最終の座標値にオブジェクトTが存在しないと判断した場合(ステップS203でNO)、変更後のポインタ3を、変更前の白色丸印へ戻す(ステップS207)。その後処理をステップS181へ戻す。これにより、ユーザにタップ操作を促進させることが可能となる。
【0105】
本実施の形態5は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至4と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0106】
実施の形態6
実施の形態6は連続して入力する形態に関する。ステップS66、S810、S1712またはS206によるアニメーション表示の後、再度タップ操作を受け付けた場合に、最終の座標値にて再度、入力を受け付けたことを示す受け付け情報を出力する。図22及び図23は連続入力処理の手順を示すフローチャートである。CPU11はステップS66、S810、S1712またはS206によるポインタ3のアニメーション画像表示を行う(ステップS221)。図24はポインタ3の変化を示す説明図である。図24AはステップS221によりポインタ3のアニメーション表示が行われた際のイメージを示す。
【0107】
CPU11は最終の座標値にてアニメーション表示前の当初の白色丸印のポインタ3を表示部14に表示する(ステップS222)。なお、本実施形態で述べる最終の座標値はステップS66、S810、S1712またはS206において、受付情報の出力のために、ポインタ3をアニメーション表示する際に決定した最終の座標値とする。リモコン2のCPU21はタップ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS223)。CPU21はタップ操作を受け付けていない場合(ステップS223でNO)、タップ操作を受け付けるまで待機する。CPU11はタップ操作を受け付けた場合(ステップS223でYES)、処理をステップS224へ移行させる。
【0108】
リモコン2のCPU21はタップ操作情報及びタップ操作を受け付けた際の座標値をテレビ1へ送信する(ステップS224)。テレビ1のCPU11はタップ操作情報及び座標値を受信したか否かを判断する(ステップS225)。CPU11はタップ操作情報を受信していない場合(ステップS225でNO)、処理をステップS226へ移行させる。CPU11は時計部18の出力を参照し、ステップS221またはS222の処理後、所定時間(例えば2秒)を経過したか否かを判断する(ステップS226)。CPU11は所定時間を経過していない場合(ステップS226でNO)、処理をステップS225へ戻す。CPU11は所定時間を経過したと判断した場合(ステップS226でYES)、入力処理を中止する(ステップS227)。具体的にはCPU11はステップS232で述べるオブジェクトTに対する入力処理を実行しない。その後処理を、上述した各実施の形態に応じてステップS51、S71、S101、S161またはS181へ戻す。
【0109】
CPU11はタップ操作情報及び座標値を受信したと判断した場合(ステップS225でYES)、処理をステップS228へ移行させる。CPU11はタップ操作に伴い送信された座標値を取得し、変換する(ステップS228)。CPU11は変換後の座標値が、最終の座標値に対して所定範囲内に存在するか否かを判断する(ステップS229)。具体的にはCPU11はステップS222において表示しているポインタ3の最終の座標値と、変換後の座標値との距離を求める。CPU11は求めた距離が記憶部15に記憶した閾値の範囲内である場合、所定範囲内であると判断する。例えば閾距離は300画素とすれば良い。CPU11は所定範囲内でないと判断した場合(ステップS229でNO)、入力処理を中止する(ステップS231)。具体的にはCPU11はオブジェクトTに対する入力処理を実行しない。その後処理を、ステップS51、S71、S101、S161またはS181へ戻す。これにより、タップ位置が、前回入力したオブジェクトTから余りに離れている場合、タップ操作をキャンセルすることができる。
【0110】
CPU11は所定範囲内であると判断した場合(ステップS229でYES)、最終の座標値にて入力処理を行う(ステップS232)。上述の実施形態で入力されたオブジェクトTが再度入力される。CPU11は記憶部15からアニメーション画像を読み出す(ステップS233)。CPU11はポインタ3としてのアニメーション画像を表示部14に表示する(ステップS234)。図24Cに示すように、オブジェクトT上で再度オブジェクトTが入力されたことを示すアニメーション画像が表示される。CPU11はその後処理をステップS222に戻す。図24Bに示すように再び、元の白色丸印で示すポインタ3が表示される。これにより、例えばオブジェクトTがバックスペース、リターンキーまたはゲームの連打する必要のあるキーである場合でも、短時間で連続した入力を実現することが可能となる。
【0111】
本実施の形態6は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至5と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0112】
実施の形態7
実施の形態7は所定領域で他の表示領域を表示する形態に関する。図25は実施の形態7に係る表示イメージを示す説明図である。図25Aに示すように表示部14上の第1表示領域31には複数のオブジェクトTが表示されている。ポインタ3がハッチングで示す所定領域311に移動した場合、図25Bに示す如く第2表示領域32を第1表示領域31上に重畳して表示する。所定領域311は予め記憶部15に記憶された領域である。本実施形態では、一例として、第1表示領域31の上側5分の1に相当するY軸座標が0から100を有する全ての領域を所定領域311とする。
【0113】
第2表示領域32上にもオブジェクトTが表示される。第2表示領域32上のオブジェクトTについても上述の実施形態で述べた処理により、入力処理及びアニメーション表示が実行される。図25Cは第2表示領域32のオブジェクトT上で入力された例を示している。ポインタ3が所定領域311外へ移動した場合、第2表示領域32の表示が消去され、表示部14には第1表示領域31のみが表示される。なお所定領域311の形状は一例であり、他に丸、多角形の形状としても良い。また第2表示領域32の形状も丸または三角形であっても良い。さらに第2表示領域32は上側に表示したが、下側、右側または左側とする等、適宜の位置に表示すればよい。
【0114】
図26は第2表示領域32の表示処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は第1表示領域31上にオブジェクトTを表示する(ステップS261)。CPU11は記憶部15に予め記憶した所定領域311を読み出す(ステップS262)。CPU11はポインタ3が所定領域311内であるか否かを判断する(ステップS263)。CPU11は所定領域311内でないと判断した場合(ステップS263でNO)、所定領域311内となるまで待機する。CPU11は所定領域311内であると判断した場合(ステップS263でYES)、ステップS264へ移行する。
【0115】
CPU11は第2表示領域32の画像及び第2表示領域32上に表示するオブジェクトTを読み出す。CPU11は第1表示領域31上に第2表示領域32を重畳して表示する(ステップS264)。CPU11は第2表示領域32上にオブジェクトTを表示する(ステップS265)。CPU11は、ポインタ3は所定領域311外であるか否かを判断する(ステップS266)。CPU11は、ポインタ3は所定領域311外であると判断した場合(ステップS266でNO)、ポインタ3が所定領域311外となるまで待機する。CPU11はポインタ3が所定領域311外であると判断した場合(ステップS266でYES)、表示した第2表示領域32を消去する(ステップS267)。これにより表示部14における表示領域に自由度を持たせることが可能となる。
【0116】
本実施の形態7は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至6と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0117】
実施の形態8
実施の形態8はポインタ3がオブジェクトT近傍に存在する場合に、移動量を低下させる形態に関する。図27乃至図29は移動量低下処理の手順を示すフローチャートである。リモコン2のCPU21はタッチパッド23を通じて接触を検出したか否かを判断する(ステップS271)。CPU21は接触を検出しない場合(ステップS271でNO)、接触を検出するまで待機する。CPU21は接触を検出した場合(ステップS271でYES)、接触位置における座標値を取得する(ステップS272)。CPU21は接触を検出した後に非接触を検出したか否かを判断する(ステップS273)。
【0118】
CPU21は非接触を検出していないと判断した場合(ステップS273でNO)、取得した座標値を、通信部26を介してテレビ1へ送信する(ステップS274)。CPU21はステップS272へ移行し以上の処理を繰り返す。テレビ1のCPU11は通信部16を介して、無線経由で送信された座標値を受信する(ステップS275)。CPU11は通信部16から出力される座標値を取得する(ステップS276)。CPU11は記憶部15に記憶、または、制御プログラム15Pに記述された変換式に基づき、取得した座標値を変換する(ステップS277)。なおタッチパッド23における座標値から、表示部14における座標値への変換処理は実施の形態1で述べたとおりである。
【0119】
CPU11はRAM12に座標値を時系列で逐次記憶する(ステップS278)。CPU11は記憶部15からポインタ3の画像を読み出す。CPU11は変換後の座標値の位置にてポインタ3を表示部14に表示する(ステップS279)。CPU11はポインタ3と、オブジェクトTとの距離が所定距離以内であるか否かを判断する(ステップS281)。具体的には、CPU11は各オブジェクトTに設定された表示部14上の表示領域座標を読み出す。CPU11はRAM12の時系列で最後に記憶されたポインタ3の座標値を読み出す。CPU11はポインタ3の座標値と、オブジェクトTの表示領域の座標値とに基づき、距離を算出し、最短距離を抽出する。CPU11は最短距離が記憶部15に記憶した閾距離(例えば20画素)である場合、所定距離以内であると判断する。
【0120】
CPU11は所定距離以内でないと判断した場合(ステップS281でNO)、処理をステップS275へ戻す。CPU11は所定距離以内であると判断した場合(ステップS281でYES)、移動量低下処理を実行すべく、ステップS282へ移行する。CPU11は再び、ステップS274により、無線経由で送信された座標値を受信する(ステップS282)。CPU11は通信部16から出力される座標値を取得する(ステップS283)。CPU11は記憶部15に記憶、または、制御プログラム15Pに記述された変換式に基づき、取得した座標値を変換する(ステップS284)。
【0121】
CPU11はRAM12に座標値を時系列で逐次記憶する(ステップS285)。CPU11はRAM12に時系列で記憶された座標値を参照し、ポインタ3の移動があったか否かを判断する(ステップS286)。CPU11は移動がない場合(ステップS286でNO)、処理をステップS282に戻す。CPU11は移動があったと判断した場合(ステップS286でYES)、処理をステップS287へ移行させる。CPU11はRAM12から時系列で新しい座標値を移動先の座標値として読み出す。CPU11はRAM12から移動先の座標値の時系列で一つ古い座標値を移動元の座標値として読み出す。
【0122】
CPU11は記憶部15から係数を読み出す。この係数は例えば0より大きく1より小さい数である。ユーザは入力部13から適宜の値を設定することができる。CPU11は入力された係数を記憶部15に記憶する。本実施形態では0.5であるものとして説明する移動先のX座標値から移動前のX座標値を減じて、減じた値に係数を乗じる(ステップS287)。これによりX軸方向の移動量が半分まで低下する。CPU11は乗じた値を移動前のX座標値に加算し、変更後のX座標値として算出する(ステップS288)。CPU11は移動先のY座標値から移動前のY座標値を減じて、減じた値に係数を乗じる(ステップS289)。これによりY軸方向の移動量が半分まで低下する。CPU11は乗じた値を移動前のY座標値に加算し、変更後のY座標値として算出する(ステップS291)。
【0123】
CPU11はRAM12の時系列で新しい座標値をステップS288及びS291でそれぞれ算出した変更後の座標値へと更新する(ステップS292)。CPU11は変更後の座標値を参照しポインタ3を表示部14に表示する(ステップS293)。これにより、オブジェクトTとポインタ3との距離が所定距離外にある場合のポインタ3の移動量よりも、オブジェクトTとポインタ3との距離が所定距離内にある場合のポインタ3の移動量は低下する。なお、ステップS293においてポインタ3を表示する場合、ステップS279で表示したポインタ3との表示方法を変更しても良い。図30はポインタ3の移動イメージを示す説明図である。図30Aではポインタ3はオブジェクトTから離れているため、移動速度が速い。図30Bに示すようにポインタ3がオブジェクトT近傍に接近した場合、移動量が低下する。
【0124】
CPU11はポインタ3が一定時間内所定範囲内に存在するか否かを判断する(ステップS294)。具体的にはCPU11はRAM12に記憶した座標値を時系列順に一定時間分読み出す。CPU11は読み出した座標値の分散を求め、求めた分散が記憶部15に記憶した閾値以下の場合に一定時間所定範囲内であると判断しても良い。またCPU11は時系列順に座標値間の移動距離の総和を求め、その総和が記憶部15に記憶した閾値以下の場合に一定時間所定範囲内であると判断しても良い。さらに、CPU11は原点座標に最も近い座標値を抽出し、原点座標から最も遠い座標値を抽出する。CPU11は抽出した2距離の距離が記憶部15に記憶した閾値以下の場合に一定時間所定範囲内であると判断しても良い。その他、CPU11は所定数秒分の座標値の平均値を求める。CPU11は記憶部15から閾半径を読み出す。CPU11は所定秒数分の各座標値が、平均値に係る座標値を中心とした閾半径以内に属するか否かを判断する。CPU11は全ての座標値が閾半径以内に存在する場合に、一定時間内に所定範囲内に属すると判断しても良い。
【0125】
CPU11は一定時間内所定範囲内に存在すると判断した場合(ステップS294でYES)、処理をステップS295へ移行させる。CPU11は変更後のポインタ3の画像を記憶部15から読み出す。CPU11はポインタ3の表示を変更し、表示部14に表示する(ステップS295)。CPU11は一定時間内所定範囲内に存在しないと判断した場合(ステップS294でNO)、ステップS295の処理をスキップする。その後処理をステップS297へ移行させる。
【0126】
リモコン2のCPU21は非接触を検出したと判断した場合(ステップS273でYES)、処理をステップS296へ移行させる。CPU21は非接触情報を、通信部26を介してテレビ1へ送信する(ステップS296)。テレビ1のCPU11は非接触情報を受信したか否かを判断する(ステップS297)。CPU11は非接触情報を受信していない場合(ステップS297でNO)、処理をステップS281へ移行させる。
【0127】
CPU11は非接触情報を受信したと判断した場合(ステップS297でYES)、処理をステップS298へ移行させる。なお、CPU11は、無線により通信部16にて受信するリモコン2からの座標値の送信が途絶えた場合に、ステップS298へ移行するようにしても良い。CPU11はポインタ3の座標値を読み出す(ステップS298)。具体的には、CPU11はステップS292でRAM12に記憶された最終の座標値を読み出す。
【0128】
CPU11は最終の座標値上にオブジェクトTが存在するか否かを判断する(ステップS299)。CPU11はオブジェクトTが存在すると判断した場合(ステップS299でYES)、オブジェクトTに対し最終の座標値にて入力処理を行う(ステップS2910)。CPU11は記憶部15からアニメーション画像を読み出す(ステップS2911)。CPU11はポインタ3の画像として、アニメーション画像を表示部14に表示する(ステップS2912)。CPU11は最終の座標値にオブジェクトTが存在しないと判断した場合(ステップS299でNO)、ポインタ3を表示部14から消去し、処理を終了する(ステップS2913)。これにより、オブジェクトTがキーボードアイコンの如く、サイズが小さい場合でも、移動量を低下させることで、より精度良くオブジェクトTを直感的に選択することが可能となる。
【0129】
本実施の形態8は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至7と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0130】
実施の形態9
実施の形態9は選択することが困難な場合に移動量を低下させる形態に関する。図31乃至図33は実施の形態9に係る移動量低下処理の手順を示すフローチャートである。リモコン2のCPU21はタッチパッド23を通じて接触を検出したか否かを判断する(ステップS311)。CPU21は接触を検出しない場合(ステップS311でNO)、接触を検出するまで待機する。CPU21は接触を検出した場合(ステップS311でYES)、接触位置における座標値を取得する(ステップS312)。CPU21は接触を検出した後に非接触を検出したか否かを判断する(ステップS313)。
【0131】
CPU21は非接触を検出していないと判断した場合(ステップS313でNO)、取得した座標値を、通信部26を介してテレビ1へ送信する(ステップS314)。CPU21はステップS312へ移行し以上の処理を繰り返す。テレビ1のCPU11は通信部16を介して、無線経由で送信された座標値を受信する(ステップS315)。CPU11は通信部16から出力される座標値を取得する(ステップS316)。CPU11は記憶部15に記憶、または、制御プログラム15Pに記述された変換式に基づき、取得した座標値を変換する(ステップS317)。
【0132】
CPU11はRAM12に座標値を時系列で逐次記憶する(ステップS318)。CPU11は記憶部15からポインタ3の画像を読み出す。ここで読み出すポインタ3の画像は第1形態である白色丸印であるものとする。CPU11は変換後の座標値の位置にてポインタ3を、第1形態にて表示部14に表示する(ステップS319)。図34はポインタ3の変化を示す説明図である。図3Aは第1形態である白色丸印のポインタ3が移動している様子を示す。
【0133】
CPU11は記憶部15に予め記憶した一定時間及び第1所定範囲を読み出す。CPU11はポインタ3が、一定時間内第1所定範囲内に存在するか否かを判断する(ステップS321)。具体的には、ユーザがオブジェクトTの選択のために微妙な操作を行っていることを検出すべく以下の処理を行う。CPU11はRAM12の時系列で記憶された座標値を一定時間分(例えば、1秒間)読み出す。CPU11は読み出した座標値の分散を求め、求めた分散が記憶部15に記憶した第1所定範囲である閾値以下の場合に一定時間所定範囲内であると判断する。
【0134】
またCPU11は時系列順に座標値間の移動距離の総和を求め、その総和が記憶部15に記憶した第1所定範囲である閾値以下の場合に一定時間所定範囲内であると判断しても良い。さらに、CPU11は一定時間分の座標値から、原点座標に最も近い座標値を抽出し、さらに原点座標から最も遠い座標値を抽出する。CPU11は抽出した2距離の距離が記憶部15に記憶した閾値以下の場合に一定時間所定範囲内であると判断しても良い。その他、CPU11は所定数秒分の座標値の平均値を求める。CPU11は記憶部15から閾半径を読み出す。CPU11は所定秒数分の各座標値が、平均値に係る座標値を中心とした閾半径以内に属するか否かを判断する。CPU11は全ての座標値が閾半径以内に存在する場合に、一定時間内に所定範囲内に属すると判断しても良い。
【0135】
CPU11は一定時間内第1所定範囲内に存在しないと判断した場合(ステップS321でNO)、処理をステップS315へ戻す。なお、一定時間分座標値のデータがRAM12に記憶されていない場合もステップS312へ処理が移行する。CPU11は一定時間内第1所定範囲内に存在すると判断した場合(ステップS321でYES)、処理をステップS322へ移行させる。CPU11は再び、ステップS314により、無線経由で送信された座標値を受信する(ステップS322)。CPU11は通信部16から出力される座標値を取得する(ステップS323)。CPU11は記憶部15に記憶、または、制御プログラム15Pに記述された変換式に基づき、取得した座標値を変換する(ステップS324)。
【0136】
CPU11はRAM12に座標値を時系列で逐次記憶する(ステップS325)。CPU11はRAM12に時系列で記憶された座標値を参照し、ポインタ3の移動があったか否かを判断する(ステップS326)。CPU11は移動がない場合(ステップS326でNO)、処理をステップS322に戻す。CPU11は移動があったと判断した場合(ステップS326でYES)、処理をステップS327へ移行させる。CPU11はRAM12から時系列で新しい座標値を移動先の座標値として読み出す。CPU11はRAM12から移動先の座標値の時系列で一つ古い座標値を移動元の座標値として読み出す。
【0137】
CPU11は記憶部15から係数を読み出す。この係数は例えば0より大きく1より小さい数である。ユーザは入力部13から適宜の値を設定することができる。CPU11は入力された係数を記憶部15に記憶する。本実施形態では0.5であるものとして説明する。移動先のX座標値から移動前のX座標値を減じて、減じた値に係数を乗じる(ステップS327)。これによりX軸方向の移動量が半分まで低下する。CPU11は乗じた値を移動前のX座標値に加算し、変更後のX座標値として算出する(ステップS328)。CPU11は移動先のY座標値から移動前のY座標値を減じて、減じた値に係数を乗じる(ステップS329)。これによりY軸方向の移動量が半分まで低下する。CPU11は乗じた値を移動前のY座標値に加算し、変更後のY座標値として算出する(ステップS331)。
【0138】
CPU11はRAM12の時系列で新しい座標値をステップS328及びS331でそれぞれ算出した変更後の座標値へと更新する(ステップS332)。CPU11は記憶部15から第2形態のポインタ3の画像を読み出す。CPU11は変更後の座標値を参照しポインタ3を第2形態で表示部14に表示する(ステップS333)。図30Bに示すようにポインタ3は第2形態である白抜き矢印へ変更され、移動量が低下する。なお、第2形態を白抜き矢印としたが、他の形状、色彩または模様を採用しても良い。その他、図示しないスピーカから、第2形態へ変化したことを示す音声を出力しても良い。
【0139】
CPU11はポインタ3が一定時間内第2所定範囲内に存在するか否かを判断する(ステップS334)。具体的にはCPU11はRAM12に記憶した座標値を時系列順に一定時間分(例えば0.5秒分)読み出す。この一定時間はステップS321の時間と同一であっても相違する値であっても良い。CPU11は読み出した座標値の分散を求め、求めた分散が記憶部15に記憶した閾値以下の場合に一定時間第2所定範囲内であると判断しても良い。なお、第2所定範囲の大きさは、第1所定範囲と同一であっても、また異なる値であっても良い。またCPU11は時系列順に座標値間の移動距離の総和を求め、その総和が記憶部15に記憶した閾値以下の場合に一定時間第2所定範囲内であると判断しても良い。さらに、CPU11は原点座標に最も近い座標値を抽出し、原点座標から最も遠い座標値を抽出する。CPU11は抽出した2距離の距離が記憶部15に記憶した閾値以下の場合に一定時間第2所定範囲内であると判断しても良い。
【0140】
CPU11は一定時間内第2所定範囲内に存在すると判断した場合(ステップS334でYES)、処理をステップS335へ移行させる。CPU11は変更後の第3形態に係るポインタ3の画像を記憶部15から読み出す。CPU11はポインタ3の表示を第3形態へ変更し、表示部14に表示する(ステップS335)。図34Cでは第2形態に係るポインタ3がハッチングで示す矢印へと表示が変更されている。CPU11は一定時間内第2所定範囲内に存在しないと判断した場合(ステップS334でNO)、ステップS321へ処理を戻す。
【0141】
リモコン2のCPU21は非接触を検出したと判断した場合(ステップS313でYES)、処理をステップS336へ移行させる。CPU21は非接触情報を、通信部26を介してテレビ1へ送信する(ステップS336)。テレビ1のCPU11は非接触情報を受信したか否かを判断する(ステップS337)。CPU11は非接触情報を受信していない場合(ステップS337でNO)、ポインタ3が第3形態へ変更されているか否かを判断する(ステップS3370)。CPU11は第3形態へ変更されていないと判断した場合(ステップS3370でNO)、処理をステップS3313へ移行させる。CPU11はポインタ3が第3形態に変更されていると判断した場合(ステップS3370でYES)、処理をステップS334へ戻す
【0142】
CPU11は非接触情報を受信したと判断した場合(ステップS337でYES)、処理をステップS338へ移行させる。なお、CPU11は、無線により通信部16にて受信するリモコン2からの座標値の送信が途絶えた場合に、ステップS338へ移行するようにしても良い。CPU11はポインタ3の座標値を読み出す(ステップS338)。具体的には、CPU11はステップS332においてRAM12に記憶された最終の座標値を読み出す。
【0143】
CPU11は最終の座標値上にオブジェクトTが存在するか否かを判断する(ステップS339)。CPU11はオブジェクトTが存在すると判断した場合(ステップS339でYES)、オブジェクトTに対し最終の座標値にて入力処理を行う(ステップS3310)。CPU11は記憶部15からアニメーション画像を読み出す(ステップS3311)。CPU11はポインタ3の画像として、第4形態に係るアニメーション画像を表示部14に表示する(ステップS3312)。CPU11は最終の座標値にオブジェクトTが存在しないと判断した場合(ステップS339でNO)、ステップS3313へ移行する。ステップS339でNOの場合及びステップS3370でNOの場合、CPU11はポインタ3を表示部14から消去し、処理を終了する(ステップS3313)。これにより、オブジェクトTがキーボードアイコンの如く、サイズが小さく選択が困難な場合でも、移動量を低下させることで、より精度良くオブジェクトTを直感的に選択することが可能となる。
【0144】
本実施の形態9は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至8と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0145】
実施の形態10
実施の形態10はリモコン2側で判断処理する形態に関する。図35乃至図37は実施の形態10に係る移動量低下処理の手順を示すフローチャートである。リモコン2のCPU21はタッチパッド23を通じて接触を検出したか否かを判断する(ステップS351)。CPU21は接触を検出しない場合(ステップS351でNO)、接触を検出するまで待機する。CPU21は接触を検出した場合(ステップS351でYES)、接触位置における座標値を取得する(ステップS352)。CPU21はRAM22に取得した座標値を時系列で逐次記憶する(ステップS353)。CPU21は取得した座標値が一定時間内第1所定範囲内に存在するか否かを判断する(ステップS354)。
【0146】
具体的には、ユーザがオブジェクトTの選択のために微妙な操作を行っていることを、リモコン2側で検出すべく以下の処理を行う。CPU21はRAM22の時系列で記憶された座標値を一定時間分(例えば、1秒間)読み出す。CPU21は読み出した座標値の分散を求め、求めた分散が記憶部25に記憶した第1所定範囲である閾値以下の場合に一定時間所定範囲内であると判断する。またCPU21は時系列順に座標値間の移動距離の総和を求め、その総和が記憶部25に記憶した第1所定範囲である閾値以下の場合に一定時間第1所定範囲内であると判断しても良い。
【0147】
さらに、CPU21は一定時間分の座標値から、原点座標に最も近い座標値を抽出し、さらに原点座標から最も遠い座標値を抽出する。CPU21は抽出した2距離の距離が記憶部25に記憶した閾値以下の場合に一定時間第2所定範囲内であると判断しても良い。その他、CPU21は所定数秒分の座標値の平均値を求める。CPU21は記憶部25から閾半径を読み出す。CPU21は所定秒数分の各座標値が、平均値に係る座標値を中心とした閾半径以内に属するか否かを判断する。CPU21は全ての座標値が閾半径以内に存在する場合に、一定時間内に所定範囲内に属すると判断しても良い。
【0148】
CPU21はタッチパッド23から取得される継続した接触入力に伴う座標値が一定時間内第1所定範囲内に存在しないと判断した場合(ステップS354でNO)、最終の座標値をテレビ1へ、通信部26を介して送信する(ステップS355)。具体的にはCPU21はステップS353において、RAM22に時系列で最後に記憶された座標値を送信する。CPU21は一定時間内第1所定範囲内に存在すると判断した場合(ステップS354でYES)、処理をステップS356へ移行させ、移動量低下処理を行う。
【0149】
CPU21はRAM22から時系列で新しい座標値を移動先の座標値として読み出す。CPU21はRAM22から移動先の座標値の時系列で一つ古い座標値を移動元の座標値として読み出す。CPU21は記憶部25から係数を読み出す。この係数は例えば0より大きく1より小さい数である。ユーザはタッチパッド23から適宜の値を設定することができる。CPU21は入力された係数を記憶部25に記憶する。その他入力部13を通じて係数を設定しても良い。この場合テレビ1のCPU11は受け付けた係数を、通信部16を介して、リモコン2へ送信する。リモコン2のCPU21は通信部26を介して受信した係数を記憶部25に記憶する。本実施形態では0.5であるものとして説明する。
【0150】
CPU21は移動先のX座標値から移動前のX座標値を減じて、減じた値に係数を乗じる(ステップS356)。これによりX軸方向の移動量が半分まで低下する。CPU21は乗じた値を移動前のX座標値に加算し、変更後のX座標値として算出する(ステップS357)。CPU21は移動先のY座標値から移動前のY座標値を減じて、減じた値に係数を乗じる(ステップS358)。これによりY軸方向の移動量が半分まで低下する。CPU21は乗じた値を移動前のY座標値に加算し、変更後のY座標値として算出する(ステップS359)。
【0151】
CPU21はRAM22の時系列で新しい座標値をステップS357及びS359でそれぞれ算出した変更後の座標値へと更新する(ステップS361)。CPU11は更新後の座標値及び移動量を低下させたことを示す第2形態情報を送信する(ステップS362)。なお、更新後の座標値は、ステップS361においてRAM22に記憶した時系列で最後の座標値である。CPU21はタッチパッド23からの出力に基づき、非接触を検出したか否かを判断する(ステップS363)。
【0152】
CPU21は非接触を検出していないと判断した場合(ステップS363でNO)、処理をステップS352へ戻す。一方、テレビ1のCPU11はステップS355で送信された座標値、または、ステップS362で送信された座標値及び第2形態情報を、通信部16を介して受信する(ステップS364)。CPU11は通信部16から出力される座標値を取得する(ステップS365)。CPU11は記憶部15に記憶、または、制御プログラム15Pに記述された変換式に基づき、取得した座標値を変換する(ステップS366)。
【0153】
CPU11はRAM12に座標値を時系列で逐次記憶する(ステップS367)。CPU11はステップS364にて座標値と共に第2形態情報を受信したか否かを判断する(ステップS368)。CPU11は第2形態情報を受信していないと判断した場合(ステップS368でNO)、処理をステップS371へ移行させる。CPU11は記憶部15から第1形態に係るポインタ3の画像を読み出す。ここで読み出すポインタ3の画像は第1形態である白色丸印であるものとする。CPU11は変換後の座標値の位置にてポインタ3を、第1形態にて表示部14に表示する(ステップS371)。その後、CPU11は処理をステップS364へ戻し、以上の処理を繰り返す。
【0154】
CPU11は第2形態情報を受信したと判断した場合(ステップS368でYES)、処理をステップS372へ移行させる。CPU11は記憶部15から第2形態に係るポインタ3の画像を読み出す。ここで読み出すポインタ3の画像は第2形態である白抜き矢印であるものとする。CPU11は変換後の座標値の位置にてポインタ3を、第2形態にて表示部14に表示する(ステップS372)。これにより、ユーザは移動量が低下したことを認識することができる。
【0155】
CPU11はポインタ3が一定時間内第2所定範囲内に存在するか否かを判断する(ステップS373)。具体的にはCPU11はRAM12に記憶した座標値を時系列順に一定時間分(例えば0.5秒分)読み出す。この一定時間はステップS321の時間と同一であっても相違する値であっても良い。CPU11は読み出した座標値の分散を求め、求めた分散が記憶部15に記憶した閾値以下の場合に一定時間第2所定範囲内であると判断しても良い。なお、第2所定範囲の大きさは、第1所定範囲と同一であっても、また異なる値であっても良い。またCPU11は時系列順に座標値間の移動距離の総和を求め、その総和が記憶部15に記憶した閾値以下の場合に一定時間第2所定範囲内であると判断しても良い。さらに、CPU11は原点座標に最も近い座標値を抽出し、原点座標から最も遠い座標値を抽出する。CPU11は抽出した2距離の距離が記憶部15に記憶した閾値以下の場合に一定時間第2所定範囲内であると判断しても良い。
【0156】
CPU11は一定時間内第2所定範囲内に存在すると判断した場合(ステップS373でYES)、処理をステップS374へ移行させる。CPU11は変更後の第3形態に係るポインタ3の画像を記憶部15から読み出す。CPU11はポインタ3の表示を第3形態へ変更し、表示部14に表示する(ステップS374)。その後処理をステップS376へ移行させる。CPU11は一定時間内第2所定範囲内に存在しないと判断した場合(ステップS373でNO)、処理をステップS364へ戻す。
【0157】
リモコン2のCPU21は非接触を検出したと判断した場合(ステップS363でYES)、処理をステップS375へ移行させる。CPU21は非接触情報を、通信部26を介してテレビ1へ送信する(ステップS375)。テレビ1のCPU11は非接触情報を受信したか否かを判断する(ステップS376)。CPU11は非接触情報を受信していない場合(ステップS376でNO)、処理をステップS364へ移行させる。
【0158】
CPU11は非接触情報を受信したと判断した場合(ステップS376でYES)、処理をステップS377へ移行させる。なお、CPU11は、非接触に伴い無線により通信部16にて受信するリモコン2からの座標値の送信が途絶えた場合に、ステップS377へ移行するようにしても良い。CPU11はポインタ3の座標値を読み出す(ステップS377)。具体的には、CPU11はステップS367にてRAM12に記憶された最終の座標値を読み出す。
【0159】
CPU11は最終の座標値上にオブジェクトTが存在するか否かを判断する(ステップS378)。CPU11はオブジェクトTが存在すると判断した場合(ステップS378でYES)、オブジェクトTに対し最終の座標値にて入力処理を行う(ステップS379)。CPU11は記憶部15からアニメーション画像を読み出す(ステップS3710)。CPU11はポインタ3の画像として、第4形態に係るアニメーション画像を表示部14に表示する(ステップS3711)。CPU11は最終の座標値にオブジェクトTが存在しないと判断した場合(ステップS378でNO)、ポインタ3を表示部14から消去し、処理を終了する(ステップS3712)。これにより、オブジェクトTがキーボードアイコンの如く、サイズが小さく選択が困難な場合でも、移動量を低下させることで、より精度良くオブジェクトTを直感的に選択することが可能となる。
【0160】
本実施の形態10は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至9と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0161】
実施の形態11
図38は上述した形態のテレビ1及びリモコン2の動作を示す機能ブロック図である。CPU11が制御プログラム15P等を実行することにより、テレビ1は以下のように動作する。テレビ1は受信部101、表示処理部102、出力部103、変更部104、再出力部105、中止部106、受付情報出力部107、第2表示処理部108及び低下部109等を含む。受信部101はタッチパッド23またはタッチパネルを有するリモコン2における継続した接触入力に伴う座標値を無線で受信する。
【0162】
表示処理部102は受信部101で受信した座標値に基づき移動するポインタ3を表示部14に表示する。出力部103は継続した接触入力が終了した場合に、表示処理部102により表示した最終の座標値にて入力を受け付けたことを示す受付情報を出力する。変更部104は表示部14に表示したポインタ3が一定時間所定範囲内に存在する場合に、ポインタ3の表示を変更する。再出力部105は出力部103により受付情報を出力した所定時間内に、リモコン2を介してタップ操作を受け付けた場合に、最終の座標値にて受付情報を再出力する。中止部106は変更部104による変更前に、継続した接触入力が終了した場合、出力部103による受付情報の表示を中止する。
【0163】
受付情報出力部107は変更部104によりポインタ3の表示を変更した後の所定時間内に、リモコン2を介したタップ操作を受け付けた場合に表示部14に表示したポインタ3の最終の座標値にて受付情報を出力する。第2表示処理部108は受信部101で受信した座標値に基づき、表示部14の第1表示領域31を移動するポインタ3が所定領域311に属する場合に、第1表示領域31上に重畳される第2表示領域32を表示する。低下部109は表示部14に表示されたオブジェクトTと表示部14に表示されたポインタ3との距離が所定距離以内の場合に、受信部101で受信した座標値に基づくポインタ3の移動量を低下させる。
【0164】
リモコン2は、無線出力部201、終了出力部202及び低下部203を備える。無線出力部201は、タッチパッド23またはタッチパネルに対する継続した接触入力に伴う座標値を無線でテレビ1へ出力する。終了出力部202はタッチパッド23またはタッチパネルに対する継続した接触入力が終了した場合に、終了したことを示す終了情報を無線でテレビ1へ出力する。低下部203は、タッチパッド23またはタッチパネルに対する継続した接触入力に伴う座標値が一定時間第1所定範囲内に存在する場合に、座標値の移動量を低下させる。
【0165】
図39は実施の形態11に係るテレビ1のハードウェア群を示すブロック図である。テレビ1を動作させるためのプログラムは、ディスクドライブ等の読み取り部10AにCD-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)ディスクまたはUSBメモリ等の可搬型記録媒体1Aを読み取らせて記憶部15に記憶しても良い。また当該プログラムを記憶したフラッシュメモリ等の半導体メモリ1Bをテレビ1内に実装しても良い。さらに、当該プログラムは、インターネット等の通信網Nを介して接続される他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
【0166】
図39に示すテレビ1は、実施形態で述べる各種ソフトウェア処理を実行するプログラムを、可搬型記録媒体1Aまたは半導体メモリ1Bから読み取り、或いは、通信網Nを介して他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードする。当該プログラムは、制御プログラム15Pとしてインストールされ、RAM12にロードして実行される。これにより、上述したテレビ1として機能する。
【0167】
本実施の形態11は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至10と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0168】
実施の形態12
実施の形態12は3次元入力装置を用いる形態に関する。図40は実施の形態12に係る情報処理システムの概要を示す模式図である。以降の実施形態においてはタッチパッド23またはタッチパネル上の平面方向の位置、及び、指示体としてのユーザの指先端またはスタイラス先端からタッチパッド23またはタッチパネルの平面までの垂直方向の距離を検出することが可能なリモコン2を用いる。指示体は指、スタイラス、筆記具等であれば良い。以下では指示体を指であるものとして説明する。リモコン2からは平面方向の位置に対応する平面座標値及び距離に対応する距離座標値がテレビ1へ出力される。図40においてはリモコン2の平面長手方向をX軸方向、短辺方向をY軸方向とする。またリモコン2の平面から離れる方向をZ軸正方向とする。
【0169】
テレビ1の表示部14の第1表示領域31には平面座標値に対応付けてポインタ3が表示される。ポインタ3は平面座標値の変化に伴い移動する。テレビ1も表示部14の長手方向をX軸方向、短辺方向をY軸方向としている。ポインタ3が所定の領域に属する場合、第1表示領域31に重畳させて第2表示領域32が表示部14に表示される。第1表示領域31及び第2表示領域32にはオブジェクトTが表示される。また第2表示領域32上にも平面座標値に対応付けてポインタ3が表示され、平面座標値の変化に伴い移動する。以下詳細を説明する。
【0170】
図41は実施の形態12に係るリモコン2のハードウェア群を示すブロック図である。リモコン2は制御部としてのCPU21、RAM(Random Access Memory)22、タッチパッド23、記憶部25、時計部28及び通信部26等を含む。CPU21は、バス27を介してハードウェア各部と接続されている。CPU21は記憶部25に記憶された制御プログラム25Pに従いハードウェア各部を制御する。RAM22は例えばSRAM、DRAM、フラッシュメモリ等である。RAM22は、記憶部としても機能し、CPU21による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
【0171】
タッチパッド23は平面座標値取得部231及び距離座標値取得部232を含む。平面方向及び平面までの距離を検出するタッチパッド23は、特許文献6及び非特許文献1に記載したように、例えば静電容量方式またはさらに赤外線センサまたは磁気センサを組み合わせた方式が用いられる。距離座標値取得部232はタッチパッド23の接触平面上(上側)に存在する指先端から平面までの垂直距離を取得し、CPU21へ出力する。本実施形態においては、距離座標値取得部232は平面までの垂直距離が5cm以下の場合に、検出が可能である。また距離座標値取得部232は、距離が0cmすなわち、指が平面に接触するまで検出が可能であるものとして説明する。
【0172】
平面座標値取得部231は距離が零で、すなわち指が接触平面に触れた位置の平面座標値をCPU21へ出力する。また平面座標値取得部231は指先端からの垂線が接触平面に交差する位置の平面座標値をCPU21へ出力する。時計部28は日時情報をCPU21へ出力する。無線出力部としての通信部26はテレビ1へ無線にて座標値等の情報を送信し、例えば無線LAN(Local Area Network)モジュール、RFモジュール、赤外線通信用モジュールまたはBluetooth(登録商標)モジュールが用いられる。本実施形態では無線LANモジュールを用いて、テレビ1とBluetooth(登録商標)により情報の送受信を行う例を挙げて説明する。記憶部25は例えば、大容量フラッシュメモリまたはハードディスク等であり、制御プログラム25Pを格納する。
【0173】
図42は実施の形態12に係るテレビ1のハードウェア群を示すブロック図である。テレビジョン受信機としてのテレビ1はCPU11、RAM12、入力部13、表示部14、記憶部15、時計部18、チューナ部19、映像処理部191、及び、通信部16等を含む。CPU11は、バス17を介してハードウェア各部と接続されている。CPU11は記憶部15に記憶された制御プログラム15Pに従いハードウェア各部を制御する。RAM12は例えばSRAM、DRAM、フラッシュメモリ等である。RAM12は、記憶部としても機能し、CPU11による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
【0174】
入力部13は操作ボタン等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU11へ出力する。表示部14は液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイまたは有機ELディスプレイ等で有り、CPU11の指示に従い各種情報を表示する。時計部18は日時情報をCPU11へ出力する。受信部として機能する通信部16は無線LANモジュールであり、リモコン2との間で情報の送受信を行う。なお、リモコン2と同様に、通信部16として赤外線通信用モジュールまたはBluetooth(登録商標)モジュールを用いても良い。記憶部15は例えば、ハードディスクまたは大容量フラッシュメモリ等であり、制御プログラム15Pを格納する。
【0175】
放送受信部としてのチューナ部19は受信した地上デジタル波、BSデジタル波等の放送波に係る映像信号を映像処理部191へ出力する。映像処理部191は映像処理を行い、映像処理後の映像を表示部14へ出力する。また通信部16は図示しない他のサーバコンピュータとの間で、インターネット等の通信網Nを介してHTTP(HyperText Transfer Protocol)等により情報の送受信を行う。通信部16はサーバコンピュータから受信したWebページ及び動画ファイル等のコンテンツをCPU11へ出力する。CPU11は表示部14にWebページを表示する。図40の例はメニュー用のWebページがダウンロードされ、Webページ中のオブジェクトTが表示されている。
【0176】
図43は送信される座標値を示す説明図である。リモコン2のCPU21はタッチパッド23から出力される平面座標値及び距離座標値をテレビ1へ送信する。図43の例では(100,120,5)の座標値が最初に送信されている。なお、座標値X、Yで示す値が平面座標値であり、座標値Zで示す値が距離座標値である。この場合、指先端のタッチパッド23の平面に対する垂線の長さが距離として5であることが理解できる。また垂線がタッチパッド23の平面に交わる平面座標値が(100,120)であることが理解できる。指がタッチパッド23に接触した場合、距離が0となり、リモコン2のCPU21は、(156,84,0)の座標値をテレビ1へ出力する。テレビ1の通信部16はリモコン2から送信される座標値を受信する。
【0177】
CPU11は通信部16から出力される座標値を、RAM12に記憶する。CPU11は記憶した座標値の内平面座標値について、記憶部15に記憶した変換式に基づき、表示部14の座標系における平面座標値に変換する。CPU11は、第1表示領域31上にオブジェクトTを表示する。CPU11は、第1表示領域31上に、変換後の平面座標値に対応する位置にポインタ3を表示する。CPU11は、距離座標として零が入力されるまで、変換後の平面座標値に対応させてポインタ3を移動させる表示を行う。
【0178】
図44は第2表示領域32の表示イメージを示す説明図である。CPU11は、記憶部15に予め記憶された所定領域を読み出す。所定領域は例えば第1表示領域31の上側4分の1の領域とすればよい。第1表示領域31の左上を原点座標値(0,0)、X座標の最大座標値をX0、Y座標の最大座標値をY0、原点からY0の4分の1にあたる座標値をY0/4とする。この場合、所定領域は(0,0)(X0,0)、(0,Y0/4)、(X0,Y0/4)で囲む領域となる。なお本実施形態では上側4分の1としたが一例でありこれに限るものではない。その他所定領域は矩形状に限らず円、楕円または多角形状であっても良い。下側または右側の数分の1の領域としても良い。CPU11は、ポインタ3が所定領域に属した場合、第1表示領域31上に第2表示領域32を重畳させて表示する。具体的にはCPU11は、第1表示領域31の所定領域を覆うよう第2表示領域32を上から下へ向けてスクロールさせて表示する。
【0179】
CPU11は、ポインタ3の座標が所定領域に存在する場合は、第2表示領域32上にポインタ3を表示する。図44Aは第2表示領域32上をポインタ3が移動する様子を示している。図44Bは第2表示領域32上にてオブジェクトTに対する入力を受け付けた状態を示す。CPU11は、距離座標が零になった場合、ポインタ3の平面座標に一致するオブジェクトTに対する入力を受け付けたことを示す受け付け情報を出力する。
【0180】
この受け付け情報の出力は例えばポインタ3の色を移動時から入力受け付け時で変更させる処理を行うようにすればよい。図44の例では、移動時は白色丸印で表示し、入力時は黒色丸印に変更するアニメーション表示を行っている。本実施形態ではアニメーション表示を行う例を挙げたがこれに限るものではない。図示しないスピーカから音声を出力しても良い。以上のハードウェア構成においてソフトウェア処理を、フローチャートを用いて説明する。
【0181】
図45は第2表示領域32の表示処理手順を示すフローチャートである。距離座標値が零ではなく、第1表示領域31に平面座標値に対応するポインタ3が表示されているものとして説明する。リモコン2のCPU21は、タッチパッド23から出力される平面座標値が記憶部25に記憶した所定領域内であるか否かを判断する(ステップS451)。CPU21は、所定領域内でないと判断した場合(ステップS451でNO)、所定領域内に属するまで待機する。CPU21は、所定領域内に属すると判断した場合(ステップS451でYES)、所定領域内に属したことを示す情報を、通信部26を介してテレビ1へ出力する(ステップS452)。
【0182】
テレビ1のCPU11は、所定領域に属したことを示す情報を受信した場合、第2表示領域32を描画する処理を以下のとおり実行する(ステップS453)。CPU11は、第1表示領域31上に所定領域を覆う第2表示領域32を重畳させて表示する(ステップS454)。CPU11は、リモコン2から出力される平面座標値に対応する位置にポインタ3を描画する(ステップS455)。またCPU11は、リモコン2から出力される平面座標値が変化する度にポインタ3を移動させる(ステップS456)。
【0183】
リモコン2のCPU21は、タッチパッド23から出力される距離座標値が正の値から零となったか否かを判断する(ステップS457)。CPU21は、零となっていない場合(ステップS457でNO)、処理をステップS451へ戻す。CPU21は、距離座標値が零になったと判断した場合(ステップS457でYES)、ステップS458へ移行させる。CPU21は、入力されたことを示す入力情報を、通信部26を介してテレビ1へ出力する(ステップS458)。
【0184】
テレビ1のCPU11は、通信部16を介して、入力情報を受信した場合、入力処理を以下のとおり開始する(ステップS459)。CPU11は、記憶部15に記憶したアニメーション処理プログラムを読み出し、オブジェクトTに対する入力を受け付けたことを示すポインタ3のアニメーション表示を行う(ステップS4510)。なお、図45で述べた処理の一部をテレビ1側で実行しても良い。以下に詳細を説明する。
【0185】
図46は第2表示領域32の表示処理手順を示すフローチャートである。CPU11は、平面座標値及び距離座標値をリモコン2から受信する(ステップS461)。CPU11は、平面座標値に基づきポインタ3を第1表示領域31上に表示する(ステップS462)。CPU11は、平面座標値が記憶部15に記憶した所定領域内であるか否かを判断する(ステップS463)。CPU11は、所定領域内でないと判断した場合(ステップS463でNO)、ステップS461に処理を戻す。
【0186】
CPU11は、距離座標値が零でない状態で平面座標値が所定領域内に属すると判断した場合(ステップS463でYES)、処理をステップS464へ移行させる。CPU11は、第1表示領域31上に、所定領域を覆う第2表示領域32を重畳して表示する(ステップS464)。CPU11は、ポインタ3をリモコン2から送信される平面座標値に基づき第2表示領域32上に表示する(ステップS4641)。CPU11は、距離座標が正の値から零になったか否かを判断する(ステップS465)。CPU11は、零でないと判断した場合(ステップS465でNO)、処理をステップS4641へ戻す。
【0187】
CPU11は、距離座標値が零になったと判断した場合(ステップS465でYES)、ステップS466へ移行する。CPU11は、第2表示領域32上に表示されるオブジェクトTの表示領域を読み出す。CPU11は、リモコン2から送信される平面座標値がオブジェクトTの表示領域内であるか否かを判断する(ステップS466)。CPU11は、表示領域内でないと判断した場合(ステップS466でNO)、処理をステップS4641へ戻す。CPU11は、オブジェクトTの表示領域内であると判断した場合(ステップS466でYES)、処理をステップS467へ移行させる。CPU11は、オブジェクトTに対する入力を受け付けたことを示す受け付け情報として、当該平面座標値の位置にてポインタ3に対するアニメーション表示を行う(ステップS467)。これにより、リモコン2を視認することなくタッチパッド23までの距離を利用しつつ適切な入力処理が可能となる。
【0188】
本実施の形態12は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至11と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0189】
実施の形態13
実施の形態13はオブジェクトTに選択情報を表示する形態に関する。図47は実施の形態13に係るテレビ1のハードウェア群を示すブロック図である。記憶部15には領域ファイル151が設けられている。図48は領域ファイル151のレコードレイアウトを示す説明図である。領域ファイル151はオブジェクトIDフィールド及び表示領域フィールドを含む。オブジェクトIDフィールドには第2表示領域32に表示されるオブジェクトTを特定するための識別情報(以下、オブジェクトIDという)が記憶されている。表示領域フィールドにはオブジェクトIDに対応づけてオブジェクトを第2表示領域32に表示する際の領域座標値を記憶している。
【0190】
CPU11は、オブジェクトTのアイコンを記憶部15から読み出し、当該オブジェクトTのオブジェクトIDに対応する領域座標値を領域ファイル151から読み出す。CPU11は、第2表示領域32の読み出した領域座標値上にオブジェクトTを表示する。領域座標値は4隅の座標値を記憶するほか、中心となる座標値及び半径を記憶しておいても良い。なお、本実施形態では領域ファイル151を記憶部15に設ける例を挙げたがこれに限るものではない。RAM12に記憶または制御プログラム15P中に記述するほか、図示しない他の記憶媒体に記憶しても良い。
【0191】
図49は選択情報の表示イメージを示す説明図である。CPU11は、オブジェクトTの表示領域にポインタ3の座標値が存在すると判断した場合、記憶部15から選択情報を読み出し、当該オブジェクトTが選択されていることを示す選択情報を表示する。なお、本実施形態で説明する座標系は表示部14におけるものとする。図49の例では中央のオブジェクトTの表示領域にポインタ3が存在している。この場合、CPU11は、選択情報としてオブジェクトTの外枠を、元のオブジェクトTから識別できるよう黄色等で着色する処理を行う。
【0192】
ポインタ3が表示領域内に存在しない場合、オブジェクトTには選択情報が表示されない。選択情報はこれに限らずポインタ3が表示領域内に存在しない場合のオブジェクトTと、ポインタ3が表示領域内に存在する場合のオブジェクトTがユーザに識別できるものであればこれに限るものではない。例えば、オブジェクトTを点滅させる、オブジェクトTの全体の色を変化させる等しても良い。
【0193】
図50は選択情報の表示処理手順を示すフローチャートである。CPU11は、第2表示領域32上のオブジェクトTの表示領域を領域ファイル151から読み出す(ステップS501)。CPU11は、ポインタ3の座標値を取得する(ステップS502)。なおCPU11は、リモコン2から出力される座標値を、表示部14における座標値に変換する。CPU11は、ポインタ3の座標値がオブジェクトTの表示領域内に存在するか否かを判断する(ステップS503)。
【0194】
CPU11は、オブジェクトTの表示領域内でないと判断した場合(ステップS503でNO)、処理をステップS502へ戻す。CPU11は、オブジェクトTの表示領域内であると判断した場合(ステップS503でYES)、処理をステップS504へ移行させる。CPU11は、当該オブジェクトTに選択情報を併せて表示する(ステップS504)。これにより、リモコン2とテレビ1とが離れている状況下でもユーザは選択されているオブジェクトTを直感的に把握することが可能となる。
【0195】
本実施の形態13は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至12と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0196】
実施の形態14
実施の形態14は第2表示領域32の表示を消去する形態に関する。図51は第1表示領域31の表示イメージを示す説明図である。ポインタ3が第2表示領域32を表示するための所定領域外に移動した場合、一旦表示した第2表示領域32の表示を消去する。なお消去方法は上方向にスクロールさせるほか、瞬時に消去する形態であっても良い。
【0197】
図52は第2表示領域32の消去処理の手順を示すフローチャートである。実施の形態12で述べた処理により第2表示領域32を表示した後以下の処理を行う。リモコン2のCPU21は、タッチパッド23から出力される平面座標値が記憶部25に記憶した所定領域内であるか否かを判断する(ステップS521)。CPU21は、所定領域内でないと判断した場合(ステップS521でNO)、処理をステップS522へ移行させる。CPU21は、通信部26を介して領域外であることを示す通知をテレビ1へ出力する(ステップS522)。
【0198】
テレビ1のCPU11は、通信部16を介して、領域外であることを示す通知を受信した場合、第2表示領域32の表示を消去する(ステップS523)。CPU11は、リモコン2から出力される平面座標値に対応する第1表示領域31上の座標にポインタ3を引き続き表示する(ステップS524)。なお、CPU11は距離座標値が所定距離離れていると判断した場合、ポインタ3の表示を消去する。リモコン2のCPU21は、平面座標値が所定領域内であると判断した場合(ステップS521でYES)、処理をステップS525へ移行させる。
【0199】
リモコン2のCPU21は、タッチパッド23から出力される距離座標値が正の値から零となったか否かを判断する(ステップS525)。CPU21は、零となっていない場合(ステップS525でNO)、処理をステップS521へ戻す。CPU21は、距離座標値が零になったと判断した場合(ステップS525でYES)、ステップS526へ移行させる。CPU21は、入力されたことを示す入力情報を、通信部26を介してテレビ1へ出力する(ステップS526)。なお、以降の処理は実施の形態1のステップS459以降の処理と同様であるので詳細な説明を省略する。
【0200】
以上述べた処理をテレビ1側で実行しても良い。図53は第2表示領域32の消去処理手順を示すフローチャートである。テレビ1のCPU11は、実施の形態12で述べた処理により第2表示領域32を表示した後以下の処理を行う。CPU11は、平面座標値及び距離座標値をリモコン2から受信する(ステップS531)。CPU11は、平面座標値に基づきポインタ3を第2表示領域32上に表示する(ステップS532)。CPU11は、平面座標値が記憶部15に記憶した所定領域内であるか否かを判断する(ステップS533)。なおステップS53の処理は表示部14の座標系におけるポインタ3の座標値と記憶部15に記憶した所定領域とを比較するほか、受信した平面座標値と、記憶部15に記憶した所定領域とを比較しても良い。
【0201】
CPU11は、所定領域内であると判断した場合(ステップS533でYES)、処理をステップS531へ戻す。CPU11は、所定領域内でないと判断した場合(ステップS533でNO)、ステップS534へ移行させる。CPU11は、第2表示領域32の表示を消去する(ステップS534)。CPU11は、リモコン2から出力される平面座標値に対応する第1表示領域31上の座標にポインタ3を引き続き表示する(ステップS535)。
【0202】
さらに一定時間経過した場合に消去処理を行っても良い。図54及び図55は第2表示領域32の消去処理手順を示すフローチャートである。テレビ1のCPU11は、実施の形態12で述べた処理により第2表示領域32を表示した後、時計部18により計時処理を行う(ステップS541)。CPU11は、平面座標値及び距離座標値をリモコン2から受信する(ステップS542)。CPU11は、平面座標値に基づきポインタ3を第2表示領域32上に表示する(ステップS543)。CPU11は、平面座標値が記憶部15に記憶した所定領域内であるか否かを判断する(ステップS544)。
【0203】
CPU11は、所定領域内でないと判断した場合(ステップS544でNO)、処理をステップS545へ移行させる。CPU11は、第2表示領域32の表示を消去する(ステップS545)。CPU11は、リモコン2から出力される平面座標値に対応する第1表示領域31上の座標にポインタ3を引き続き表示する(ステップS546)。CPU11は、所定領域内であると判断した場合(ステップS544でYES)、処理をステップS547へ移行させる。
【0204】
CPU11は、ステップS541で計時した時間が記憶部15に記憶した所定時間を経過したか否かを判断する(ステップS547)。CPU11は、所定時間を経過したと判断した場合(ステップS547でYES)、処理をステップS548へ移行させる。CPU11は、第2表示領域32の表示を消去する(ステップS548)。CPU11は、リモコン2から出力される平面座標値に対応する第1表示領域31上の座標にポインタ3を引き続き表示する(ステップS549)。
【0205】
CPU11は、所定時間を経過していないと判断した場合(ステップS547でNO)、処理をステップS551へ移行させる。CPU11は、距離座標値が正の値から零になったか否かを判断する(ステップS551)。CPU11は、零でないと判断した場合(ステップS551でNO)、処理をステップS542へ戻す。
【0206】
CPU11は、距離座標値が零になったと判断した場合(ステップS551でYES)、ステップS552へ移行する。CPU11は、第2表示領域32上に表示されるオブジェクトTの表示領域を読み出す。CPU11は、リモコン2から送信される平面座標値がオブジェクトTの表示領域内であるか否かを判断する(ステップS552)。CPU11は、表示領域内でないと判断した場合(ステップS552でNO)、処理をステップS542へ戻す。CPU11は、オブジェクトTの表示領域内であると判断した場合(ステップS552でYES)、処理をステップS553へ移行させる。CPU11は、オブジェクトTに対する入力を受け付けたことを示す受け付け情報として、当該平面座標値の位置にてポインタ3に対するアニメーション表示を行う(ステップS553)。これにより、第2表示領域32の表示を適切に消去することが可能となる。
【0207】
本実施の形態14は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至13と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0208】
実施の形態15
実施の形態15は距離座標値に応じてオブジェクトTの表示を変更する形態に関する。図56は実施の形態15に係るテレビ1のハードウェア群を示すブロック図である。記憶部15には画像ファイル152が設けられている。図57は画像ファイル152のレコードレイアウトを示す説明図である。画像ファイル152は距離座標値フィールド及び画像フィールドを含む。距離座標値フィールドにはリモコン2から送信される距離座標値が記憶されている。また画像フィールドには距離座標値に対応づけてjpeg(Joint Photographic Experts Group)またはgif(Graphics Interchange Format)等の画像データが記憶されている。
【0209】
CPU11は、通信部16を介して距離座標値を受信した場合、距離座標値に対応するオブジェクトTの画像データを読み出す。CPU11は、読み出したオブジェクトTの画像データを表示部第2表示領域32上に表示する。図58は画像データの表示イメージを示す説明図である。画像データは例えば四角柱上のボタン形状をなし、距離座標値が小さくなるにつれてボタンの高さが低下するように表示する。図58Aはもっとも高さが高いボタン形状を示す画像データである。CPU11は、距離座標値が2以上4以下であると判断した場合、距離が離れていることからもっとも高さのあるボタン形状の画像データを画像ファイル152から読み出し、オブジェクトTとして表示する。
【0210】
CPU11は、距離座標値が1以上2未満であると判断した場合、図58Bの如く次に高さのあるボタン形状の画像データを画像ファイル152から読み出し、オブジェクトTとして表示する。CPU11は、距離座標値が0より大きく2未満であると判断した場合、図58Cの如く距離が小さいことから最も低いボタン形状の画像データを画像ファイル152から読み出し、オブジェクトTとして表示する。なお、本実施形態で述べる数値は一例でありこれに限るものではない。またボタン形状は高さが変化するものであれば四角柱に限らず、円柱、三角柱、キャラクター画像等であっても良い。また本実施形態では説明を容易にするために高さが3段階の画像を用いる例を挙げたがこれに限るものではない。距離に追随して高さが変化する多段階の画像を表示すればよい。
【0211】
図59はボタン形状の変化処理を示すフローチャートである。CPU11は、第2表示領域32上のオブジェクトTの表示領域を領域ファイル151から読み出す(ステップS591)。CPU11は、ポインタ3の座標値及び距離座標値を取得する(ステップS592)。CPU11は、ポインタ3の座標値がオブジェクトTの表示領域内に存在するか否かを判断する(ステップS593)。
【0212】
CPU11は、オブジェクトTの表示領域内でないと判断した場合(ステップS593でNO)、処理をステップS592へ戻す。CPU11は、オブジェクトTの表示領域内であると判断した場合(ステップS593でYES)、処理をステップS594へ移行させる。CPU11は、距離座標値に対応する画像データを画像ファイル152から読み出す(ステップS594)。CPU11は、画像データをオブジェクトTとして第2表示領域32上に表示する(ステップS595)。
【0213】
CPU11は、距離座標値が正の値から零になったか否かを判断する(ステップS596)。CPU11は、零でないと判断した場合(ステップS596でNO)、処理をステップS592へ戻す。CPU11は、距離座標値が零となったと判断した場合(ステップS596でYES)、ステップS597へ移行する。CPU11は、オブジェクトTに対する入力を受け付けたことを示す受け付け情報として、当該平面座標値の位置にてポインタ3に対するアニメーション表示を行う(ステップS597)。例えばオブジェクトTのボタン形状に係る画像データを消去する処理、またはボタン形状の高さが図58Cに示した高さより更に低く表示した上で消去する処理を行えばよい。これにより、リモコン2とテレビ1とが離れている場合でも高さの感覚を視覚を通じて把握することが可能となる。
【0214】
本実施の形態15は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至14と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0215】
実施の形態16
図60は操作イメージを示す説明図である。オブジェクトT1及びT2がテレビ1に表示されている場合に、ユーザがリモコン2を通じてオブジェクトT1の操作を希望しているとする。指は関節を中心とした回転運動を行うことがあることからオブジェクトT1の操作を意図していたとしても実際には、点線で示す軌跡の如く、誤って直前でオブジェクトT2を操作することがある。本実施形態では一定期間オブジェクトT1の領域にポインタ3が存在する場合に限りオブジェクトT1の入力を受け付ける形態に関する。
【0216】
図61は期間記憶処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は、リモコン2から送信される平面座標値を取得する(ステップS661)。CPU11は、記憶部15に記憶した変換式により、平面座標値をポインタ3の座標値へ変換する(ステップS662)。CPU11は、ポインタ3を第2表示領域32に表示する(ステップS663)。なお、本実施形態では第2表示領域32に表示する際の処理を説明するが、第1表示領域31上に表示した際にも同様に行っても良い。
【0217】
CPU11は、領域ファイル151からオブジェクトT1及びオブジェクトT2の表示領域を読み出す(ステップS664)。CPU11は、ポインタ3の座標値はオブジェクトT1の表示領域内であるか否かを判断する(ステップS665)。CPU11は、表示領域内であると判断した場合(ステップS665でYES)、カウンタNをインクリメントする(ステップS666)。なおカウンタの値はRAM12に記憶される。一方、CPU11は、表示領域内でないと判断した場合(ステップS665でNO)、カウンタNをリセットする(ステップS667)。CPU11は、例えば以上のカウント処理を10ms毎に繰り返し行う。
【0218】
図62は入力操作の受け付け処理を示すフローチャートである。CPU11は、距離座標値が正の値から零になったか否かを判断する(ステップS621)。CPU11は、零でないと判断した場合(ステップS621でNO)、処理をステップS621へ戻す。
【0219】
CPU11は、距離座標値が零になったと判断した場合(ステップS621でYES)、ステップS622へ処理を移行させる。CPU11は、ポインタ3の座標値はオブジェクトT1の表示領域内であるか否かを判断する(ステップS622)。CPU11は、表示領域内であると判断した場合(ステップS622でYES)、RAM12に記憶したカウンタNは記憶部15に記憶した所定値以上であるか否かを判断する(ステップS623)。例えば所定値は10とすれば良い。100ms以上であればタッチ直前でのオブジェクトTの変更が無いものとして(ステップS623でYES)、CPU11は処理をステップS624へ移行させる。CPU11は、オブジェクトT1に対する入力を受け付けたことを示す受け付け情報として、当該平面座標値の位置にてポインタ3に対するアニメーション表示を行う(ステップS624)。
【0220】
なお、本実施形態ではカウンタNを用いたが、時計部18による計時機能を用い、記憶部15に記憶した所定時間を超えたか否かにより判断を行っても良い。一方CPU11は、ポインタ3の座標値がオブジェクトT1の表示領域でない場合(ステップS622でNO)、ステップS624の処理を行うことなく終了する。同様にCPU11は、カウンタNが所定値以上でない場合(ステップS623でNO)、ステップS624の処理を行うことなく終了する。この場合、オブジェクトT2の操作がキャンセルされる。なお、オブジェクトT2の操作をキャンセルすると共に、CPU11はオブジェクトT1への入力がなされたと見なして、ステップS624へ移行させ、オブジェクトT1に対するポインタ3のアニメーション表示を行っても良い。これにより、直前で異なるオブジェクトTが操作されることに伴う操作ミスを低減することが可能となる。
【0221】
本実施の形態16は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至15と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【符号の説明】
【0222】
1 テレビ
1A 可搬型記録媒体
1B 半導体メモリ
2 リモコン
3 ポインタ
10A 読み取り部
11 CPU
12 RAM
13 入力部
14 表示部
15 記憶部
15P 制御プログラム
16 通信部
18 時計部
19 チューナ部
21 CPU
22 RAM
23 タッチパッド
25 記憶部
25P 制御プログラム
26 通信部
31 第1表示領域
32 第2表示領域
101 受信部
102 表示処理部
103 出力部
104 変更部
105 再出力部
106 中止部
107 受付情報出力部
108 第2表示処理部
109、203 低下部
151 領域ファイル
152 画像ファイル
191 映像処理部
201 無線出力部
202 終了出力部
231 平面座標値取得部
232 距離座標値取得部
311 所定領域
T オブジェクト
N 通信網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を表示する表示装置において、
タッチパッドまたはタッチパネルを有する入力装置における継続した接触入力に伴う座標値を無線で受信する受信部と、
該受信部で受信した座標値に基づき移動するポインタを表示部に表示する表示処理部と、
前記継続した接触入力が終了した場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて前記表示部に表示されたオブジェクトに対する入力を受け付けたことを示す受付情報を出力する出力部と
を備える表示装置。
【請求項2】
前記出力部は、
前記入力装置から前記継続した接触入力が終了したことを示す終了情報を受信した場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記出力部は、
前記継続した接触入力に伴う座標値を前記受信部で受信しなくなった場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する
請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示部に表示したポインタが一定時間所定範囲内に存在する場合に、該ポインタの表示を変更する変更部
を備える請求項1から3のいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項5】
前記出力部は、
前記変更部により前記ポインタの表示を変更し、かつ、変更後に前記継続した接触入力が終了した場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する
請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記出力部により受付情報を出力した後の所定時間内に、前記入力装置を介してタップ操作を受け付けた場合に、前記最終の座標値にて受付情報を再出力する再出力部
を備える請求項1から5のいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項7】
前記出力部は、
変更部により前記ポインタの表示が変更された後に前記継続した接触入力が終了し、かつ、所定時間内に、前記入力装置を介してタップ操作を受け付けた場合に、前記最終の座標値にて受付情報を出力する
請求項4に記載の表示装置。
【請求項8】
前記変更部による変更前に、前記継続した接触入力が終了した場合、前記出力部による受付情報の表示を中止する中止部
を備える請求項4に記載の表示装置。
【請求項9】
前記出力部は、
前記継続した接触入力が終了した後の所定時間内に、前記入力装置を介したタップ操作を受け付けた場合に前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する
請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記出力部は、
前記継続した接触入力が終了した後に、ポインタの表示を変更する変更部と、
該変更部により前記ポインタの表示を変更した後の所定時間内に、前記入力装置を介したタップ操作を受け付けた場合に前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する受付情報出力部と
を含む請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記出力部により受付情報を出力した後の所定時間内に、前記入力装置を介してタップ操作を受け付けた場合に、前記最終の座標値にて受付情報を再出力する再出力部
を備える請求項9または10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記継続した接触入力が終了した後の所定時間内に、前記入力装置を介したタップ操作を受け付けていない場合に前記受付情報の出力を中止する中止部
を備える請求項9に記載の表示装置。
【請求項13】
前記変更部により前記ポインタの表示を変更した後の所定時間内に、前記入力装置を介したタップ操作を受け付けていない場合に前記受付情報の出力を中止する中止部
を備える請求項10に記載の表示装置。
【請求項14】
前記受信部で受信した座標値に基づき、前記表示部の第1表示領域を移動するポインタが所定領域に属する場合に、前記第1表示領域上に重畳される第2表示領域を表示する第2表示処理部
を備える請求項1から13のいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項15】
前記入力装置のタッチパッドまたはタッチパネルの座標と前記表示装置の表示部の座標とは絶対座標の関係にある
請求項1から14のいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項16】
タッチパッドまたはタッチパネルを有する入力装置、及び、情報を表示する表示装置を用いた情報処理システムにおいて、
前記入力装置は、
タッチパッドまたはタッチパネルに対する継続した接触入力に伴う座標値を無線で前記表示装置へ出力する無線出力部を備え、
前記表示装置は、
前記無線出力部により出力された前記継続した接触入力に伴う座標値を無線にて受信する受信部と、
該受信部で受信した座標値に基づき移動するポインタを表示部に表示する表示処理部と、
前記継続した接触入力が終了した場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて前記表示部に表示されたオブジェクトに対する入力を受け付けたことを示す受付情報を出力する出力部と
を備える情報処理システム。
【請求項17】
前記入力装置は、
前記タッチパッドまたはタッチパネルに対する継続した接触入力が終了した場合に、終了したことを示す終了情報を無線で前記表示装置へ出力する終了出力部を備え、
前記出力部は、
前記終了出力部により、無線で終了情報を受信した場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する
請求項16に記載の情報処理システム。
【請求項18】
前記出力部は、
前記無線出力部により出力される前記継続した接触入力に伴う座標値を受信しなくなった場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する
請求項16に記載の情報処理システム。
【請求項19】
前記表示部に表示したポインタが一定時間所定範囲内に存在する場合に、該ポインタの表示を変更する変更部
を備える請求項16から18のいずれか一つに記載の情報処理システム。
【請求項20】
前記出力部は、
前記変更部により前記ポインタの表示を変更し、かつ、変更後に前記継続した接触入力が終了した場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する
請求項19に記載の情報処理システム。
【請求項21】
前記出力部は、
前記継続した接触入力が終了した後の所定時間内に、前記入力装置を介したタップ操作を受け付けた場合に前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する
請求項16に記載の情報処理システム。
【請求項22】
情報を制御部及び表示部を有するコンピュータに表示させるプログラムにおいて、
コンピュータに、
無線で出力されたタッチパッドまたはタッチパネルを有する入力装置における継続した接触入力に伴う座標値を前記制御部により取得する取得ステップと、
該取得ステップで取得した座標値に基づき移動するポインタを前記制御部により前記表示部に表示する表示処理ステップと、
前記継続した接触入力が終了した場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて前記表示部に表示されたオブジェクトに対する入力を受け付けたことを示す受付情報を前記制御部により出力する出力ステップと
を実行させるプログラム。
【請求項23】
前記出力ステップは、
前記入力装置から出力された前記継続した接触入力が終了したことを示す終了情報を取得した場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する
請求項22に記載のプログラム。
【請求項24】
前記出力ステップは、
前記継続した接触入力に伴う座標値を前記取得ステップにより取得しなくなった場合に、前記表示部に表示したポインタの最終の座標値にて受付情報を出力する
請求項22に記載のプログラム。
【請求項25】
タッチパッドまたはタッチパネルを有する入力装置からタッチパッドまたはタッチパネル上の平面方向の位置、及び、タッチパッドまたはタッチパネルから指示体までの距離を受信する受信部と、
該受信部にて受信した距離が所定距離以内の場合に、前記受信部にて受信した位置に基づき移動するポインタを表示部の第1表示領域に表示する第1表示処理部と、
前記ポインタが所定領域に属する場合に、前記第1表示領域上に第2表示領域を重畳して表示すると共に、前記ポインタを前記第2表示領域上に表示する第2表示処理部と
を備える表示装置。
【請求項26】
前記第2表示処理部により、前記第2表示領域を表示しており、かつ、前記受信部により受信した距離が零となった場合に、前記ポインタの位置にて前記第2表示領域上に表示されたオブジェクトに対する入力を受け付けたことを示す受け付け情報を表示する出力部
を備える請求項25に記載の表示装置。
【請求項27】
前記第2表示領域に表示されたオブジェクトの表示領域に前記ポインタが存在する場合に、前記オブジェクトが選択されていることを示す選択情報を表示する第3表示処理部と
を備える請求項25または26に記載の表示装置。
【請求項28】
前記第2表示処理部により前記第1表示領域上に第2表示領域を表示している状態で、前記ポインタが前記所定領域外に移動したと判断した場合に、前記第2表示領域の表示を消去する消去部
を備える請求項25から27のいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項29】
前記第2表示処理部により前記第2表示領域にオブジェクトがボタンの形状により表示されており、前記オブジェクトの表示領域に前記ポインタが存在する場合に、前記受信部から受信した距離に応じて前記ボタンの高さを変更して表示する第4表示処理部
を備える請求項25から28のいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項30】
前記第2表示処理部により前記第2表示領域に表示される複数のオブジェクトの表示領域を記憶部から読み出す読み出し部と、
前記ポインタの位置が表示領域内に存在するか否か判断する判断部と、
該判断部により前記ポインタが一のオブジェクトの表示領域に存在する期間を記憶する期間記憶処理部と、
前記受信部により受信した距離が零になった場合に、前記期間記憶処理部により記憶した期間が所定期間以上の場合に前記一のオブジェクトに対する入力を受け付ける受け付け部と
を備える請求項25から29のいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項31】
請求項25から30のいずれか一つに記載の表示装置と、
テレビジョン放送を受信する放送受信部と
を備え、
前記放送受信部にて受信したテレビジョン放送に基づいて、前記表示装置に映像を表示するようにしてあること
を特徴とするテレビジョン受信機。
【請求項32】
タッチパッドまたはタッチパネルを有する入力装置からタッチパッドまたはタッチパネル上の平面方向の位置、及び、タッチパッドまたはタッチパネルから指示体までの距離を受信し、
受信した距離が所定距離以内の場合に、受信した位置に基づき移動するポインタを表示部の第1表示領域に表示し、
前記ポインタが所定領域に属する場合に、前記第1表示領域上に第2表示領域を重畳して表示すると共に、前記ポインタを前記第2表示領域上に表示する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【公開番号】特開2012−226735(P2012−226735A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−64331(P2012−64331)
【出願日】平成24年3月21日(2012.3.21)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】