表示装置および表示板の取替方法
【課題】既存の防音装置を無駄にすることなく、表示板を道路の内側から取り替えることが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置100は、表示板1と、表示板1を支持する支持部材2とを備える。支持部材2は、防音装置200aの背面板201aに取り付けられている。支持部材2には、支持部材2の上方から挿入される表示板1を垂直方向にガイドするガイド部23が設けられている。
【解決手段】表示装置100は、表示板1と、表示板1を支持する支持部材2とを備える。支持部材2は、防音装置200aの背面板201aに取り付けられている。支持部材2には、支持部材2の上方から挿入される表示板1を垂直方向にガイドするガイド部23が設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示板を備える表示装置および表示板の取替方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、道路の壁高欄上に設けられた防音壁が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の防音壁には、車両の通行による騒音を吸収する吸音材を有する防音パネルが設けられている。また、防音壁には、防音パネルに代えて、車両の通行による騒音を吸収する吸音材を有する防音部と、情報表示板を有する情報表示部とを含む表示用パネルが設けられている。この表示用パネルでは、防音部が道路側に配置され、情報表示部が外側に配置されている。また、表示用パネルは、防音部と情報表示部とが一体的に設けられている。
【0004】
表示用パネルは、下端にヒンジ構造が設けられており、道路側に傾斜可能に構成されている。これにより、情報表示板を道路側から取り替えることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−248600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された従来の表示用パネルでは、情報表示板を道路側から取り替えることが可能であるが、防音パネルに代えて表示用パネルを設ける必要があるので、既存の防音パネルが無駄になってしまうという問題点がある。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、既存の防音装置を無駄にすることなく、表示板を道路の内側から取り替えることが可能な表示装置および表示板の取替方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による表示装置は、表示板と、表示板を支持する支持部材とを備える。支持部材は、防音装置の背面板に取り付けられている。支持部材には、支持部材の上方から挿入される表示板を垂直方向にガイドするガイド部が設けられている。
【0009】
このように構成することによって、表示板を支持する支持部材が防音装置の背面板に取り付けられることにより、既存の防音装置が無駄になることがない。そして、支持部材の上方から挿入される表示板を垂直方向にガイドするガイド部を支持部材に設けることにより、表示板を取り替える際に、支持部材により支持される表示板の上端部を道路の内側から掴んで持ち上げることにより、表示板をガイド部に沿って上方に移動させることができる。これにより、支持部材により支持される表示板を道路の内側から取り外すことができる。また、道路の内側から防音装置を跨いで支持部材のガイド部の上方に別の表示板を配置し、ガイド部に別の表示板を上方から垂直方向に挿入することができる。これにより、道路の内側から別の表示板を支持部材により支持させることができる。したがって、表示板を道路の内側から取り替えることができる。
【0010】
上記表示装置において、表示板の裏面には、ガイド部と係合した状態で、ガイド部によりガイドされる係合部が設けられ、支持部材は、係合部を支持するように構成されていてもよい。
【0011】
このように構成すれば、支持部材が表示板の裏面側に配置されることにより、支持部材が表示板の外周部を支持する場合のように、表示板の大きさを支持部材の大きさに合わせる必要がないので、表示板を大きくすることができる。
【0012】
上記表示装置において、支持部材は、連結された複数の表示板が垂直方向に連なる状態で、複数の表示板を支持するように構成されていてもよい。
【0013】
このように構成すれば、複数の表示板が連結されることにより、連結部分において曲げることができるので、複数の表示板を高い位置まで引き上げることなく、表示板を取り替えることができる。
【0014】
上記表示装置において、支持部材は、表示板の外周部を支持するように構成されていてもよい。
【0015】
このように構成すれば、支持部材により表示板を容易に支持することができる。
【0016】
また、本発明による表示板の取替方法は、表示板と、表示板を支持する支持部材とを備える表示装置における表示板の取替方法であって、防音装置の背面板に取り付けられた支持部材により支持される表示板を、支持部材のガイド部に沿って上方に移動させることにより、表示板を支持部材から取り外す工程と、表示板が取り外された支持部材のガイド部に、別の表示板を上方から垂直方向に挿入することにより、別の表示板を支持部材により支持させる工程とを備える。
【0017】
このように構成することによって、表示板を支持する支持部材が防音装置の背面板に取り付けられることにより、既存の防音装置が無駄になることがない。そして、表示板を取り替える際に、支持部材により支持される表示板の上端部を道路の内側から掴んで持ち上げることにより、表示板をガイド部に沿って上方に移動させることができる。これにより、支持部材により支持される表示板を道路の内側から取り外すことができる。また、道路の内側から防音装置を跨いで支持部材のガイド部の上方に別の表示板を配置し、ガイド部に別の表示板を上方から垂直方向に挿入することができる。これにより、道路の内側から別の表示板を支持部材により支持させることができる。したがって、表示板を道路の内側から取り替えることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の表示装置および表示板の取替方法によれば、既存の防音装置を無駄にすることなく、表示板を道路の内側から取り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態による表示装置が取り付けられる防音装置を正面(道路側)から見た図である。
【図2】図1に示した防音装置の概略を示した側面図である。
【図3】図1に示した防音装置がH形鋼に取り付けられた状態を示した断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態による表示装置の表示板の表面を示した斜視図である。
【図5】図4に示した表示板の裏面を示した斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態による表示装置の表示板が支持部材に取り付けられる際の状態を示した図である。
【図7】本発明の第1実施形態による表示装置の表示板が支持部材に取り付けられた状態を示した図である。
【図8】本発明の第1実施形態による表示装置が設置された状態の一例を示した図である。
【図9】本発明の第2実施形態による表示装置の表示板が支持部材に取り付けられた状態を示した図である。
【図10】図9に示した表示装置の表示板を示した図である。
【図11】図9に示した表示装置の支持部材の横フレームを示した断面図である。
【図12】図9に示した表示装置の支持部材の下フレームを示した断面図である。
【図13】本発明の第2実施形態による表示装置の表示板が横フレームに挿入される状態を示した図である。
【図14】本発明の第1実施形態の変形例による表示装置が設置された状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0021】
<第1実施形態>
まず、図1〜図3を参照して、第1実施形態による表示装置100が取り付けられる防音装置200の構造について説明する。
【0022】
防音装置200は、図1に示すように、道路250の路側に設けられた壁高欄251上に設けられている。防音装置200は、道路250の延びる方向(矢印X方向)に沿って隣接するように複数設けられるとともに、垂直方向(矢印Z方向)に隣接するように複数(たとえば、4個)設けられている。
【0023】
防音装置200は、後述するグラスウール製の吸音部材204が収納された防音装置200aと、アルミ繊維製の吸音部材(図示省略)が収納された防音装置200bとを含んでいる。なお、防音装置200aは、1段目〜3段目において道路の延びる方向に沿って設けられ、防音装置200bは、4段目(最上段)において道路の延びる方向に沿って設けられている。
【0024】
防音装置200aは、図3に示すように、本体部201と、前面板202と、一対の側面板203と、吸音部材204と、吸音部材204を支持する支持部材205とを含んでいる。
【0025】
本体部201は、図2に示すように、背面板201aと、背面板201aの下端部から前方に延びる底面板と、背面板201aの上端部から前方に延びる上面板とを有する。背面板201aには、一対の突部201bが形成されている。突部201bは、横方向(矢印X方向)に延びるように形成されている。
【0026】
前面板202は、図1に示すように、正面から見て長方形状に形成されており、たとえば、縦方向(矢印Z方向)の長さが約50cmであり、横方向(矢印X方向)の長さが約148cmである。前面板202には、車両の通行による騒音が入射される貫通孔(図示省略)が複数形成されている。
【0027】
側面板203は、図3に示すように、前端部(矢印Y1方向側の端部)から外方向に突出する取付部203aと、後端部(矢印Y2方向側の端部)から内方向に突出する取付部203bとを有する。側面板203には、ブラインドリベット(図示省略)により支持部材205が取り付けられている。
【0028】
取付部203aには、ブラインドリベット(図示省略)により前面板202が取り付けられている。取付部203bには、ブラインドリベット(図示省略)により本体部201の背面板201aが取り付けられている。
【0029】
そして、防音装置200aでは、本体部201と、前面板202と、一対の側面板203とにより、直方体状の内部空間が形成されている。吸音部材204は、支持部材205に支持されることにより、内部空間の前方側(矢印Y1方向側)に配置されている。吸音部材204は、たとえば、グラスウールと、グラスウールを包む保護フィルムとにより構成されている。
【0030】
これにより、防音装置200aは、道路250を走行する車両に起因して騒音が発生した場合に、発生した騒音を前面板202の貫通孔(図示省略)を介して内部空間に取り込み、内部空間に取り込んだ騒音を吸音部材204により吸収するように構成されている。
【0031】
ここで、防音装置200aは、壁高欄251上に設けられている。具体的には、図1に示すように、壁高欄251の外側(道路250側とは反対側)には、道路250の延びる方向に沿って所定の間隔を隔てて複数のH形鋼252が取り付けられている。そして、図3に示すように、ボルト254aおよびナット254bにより、防音装置200aの側面板203の取付部203aがH形鋼252のフランジ252bに取り付けられることによって、防音装置200aが壁高欄251上に設けられている。
【0032】
なお、H形鋼252はベースプレート252a(図2参照)に取り付けられており、ボルト253aおよびナット253b(図2参照)によりベースプレート252aが壁高欄251に取り付けられることによって、H形鋼252が壁高欄251に取り付けられている。また、H形鋼252は、垂直方向に延びるように壁高欄251に取り付けられている。
【0033】
また、防音装置200aの側面板203の取付部203bには、背面板201aの突部201bを介してアイボルト255が取り付けられている。アイボルト255には、防音装置200aの落下を防止するためのワイヤ256が通されている。ワイヤ256は、図2に示すように、防音装置200aの背面側に配置されており、両端がそれぞれH形鋼252の上端部および下端部に取り付けられている。
【0034】
防音装置200bは、箱状に形成されており、内部空間にアルミ繊維製の吸音部材(図示省略)が収納されている。防音装置200bは、背面板201cが平坦状に形成されている。また、防音装置200bの背面板201cには、ワイヤ256が挿通される挿通孔201dが形成されている。なお、防音装置200bのその他の構成は、防音装置200aと略同様である。
【0035】
また、防音装置200aの下方には、H形鋼252の下端部やベースプレート252aなどを覆う化粧板257が設けられている。また、壁高欄251の上端部には、水切板258が設けられている。
【0036】
次に、図2〜図7を参照して、第1実施形態による表示装置100の構造について説明する。
【0037】
第1実施形態による表示装置100は、図2に示すように、表示板1と、表示板1を支持する支持部材2とを備えている。
【0038】
表示板1は、図4に示すように、矩形状に形成された板状部材である。表示板1には、四隅にリング3が挿通される挿通孔11が形成されている。挿通孔11は、リング3が取り付けられることにより、複数(たとえば、2枚)の表示板1を連結するために設けられている。なお、挿通孔11は、たとえば、真円孔であってもよいし、長円孔であってもよい。表示板1の表面12には、広告や道路標示などが表示されている。
【0039】
また、表示板1の裏面13には、図5に示すように、係合部材14が設けられている。係合部材14は、表示板1の長手方向の両端部近傍にそれぞれ設けられている。係合部材14は、表示板1の短手方向に延びるように形成されている。係合部材14は、図3に示すように、表示板1の裏面13に取り付けられる取付部14aと、取付部14aから突出するように形成された断面T字状の係合部14bとを有する。
【0040】
取付部14aは、たとえば、溶接により表示板1の裏面13に取り付けられている。係合部14bは、表示板1の短手方向に延びるように形成されている。係合部14bは、後述するガイド部23と係合した状態で、ガイド部23によりガイドされるように構成されている。また、係合部14bには、表示板1の短手方向に延びる溝部14cが形成されている。
【0041】
ここで、連結される表示板1は、図4に示すように、面一(同一平面内)に配置されたときに、隣接する辺同士が接触可能なように構成されている。また、連結される表示板1は、図5に示すように、連結部分で折り曲げられたときに、表示板1が実質的に平行な状態で重なるように構成されている。なお、連結される表示板1は、連結部分で折り曲げられたときに、係合部材14が内側に配置される場合にも、表示板1が実質的に平行な状態で重なるように構成されている。
【0042】
支持部材2は、図2に示すように、防音装置200aおよび化粧板257の背面側に配置されている。支持部材2は、防音装置200aの背面板201aの突部201bに取り付けられている。支持部材2は、垂直方向(矢印Z方向)に延びるように形成されている。また、支持部材2は、図6に示すように、防音装置200aの横方向(矢印X方向)の両端部に配置される一対のワイヤ256の内側にそれぞれ設けられている。
【0043】
支持部材2は、図3に示すように、防音装置200aの背面板201aの突部201bに取り付けられる取付部21と、取付部21から突出するように形成されたアーム部22と、アーム部22の先端に形成されたガイド部23と、下端部に形成された受止部24とを有する。
【0044】
取付部21は、たとえば、ワンサイドボルト(図示省略)またはブラインドリベット(図示省略)などにより背面板201aの突部201bに取り付けられている。アーム部22は、ガイド部23を背面板201aから所定の間隔を隔てて配置するために設けられている。すなわち、アーム部22は、支持部材2により支持される表示板1を背面板201aと離間させるために設けられている。これにより、支持部材2により支持される表示板1と背面板201aとの間にアイボルト255が配置される。
【0045】
ガイド部23は、支持部材2の上方から挿入される表示板1の係合部14bを垂直方向にガイドするために設けられている。ガイド部23は、断面凹状に形成されるとともに、一対の先端部がそれぞれ内側に折れ曲がるように形成されている。これにより、ガイド部23は、表示板1に設けられたT字状の係合部14bを挿し込んで嵌めることが可能なように構成されている。
【0046】
また、ガイド部23の内部には、支持部材2に対して表示板1ががたつくのを抑制するための詰め部材4が配置されている。詰め部材4は、係合部14bの溝部14cにより位置決めされている。なお、詰め部材4は、係合部14bがガイド部23に挿入された後に、ガイド部23と係合部14bとの間に挿入されている。受止部24は、ガイド部23に挿入された表示板1の係合部14bを受け止めるために設けられている。
【0047】
表示装置100は、図7に示すように、連結された複数の表示板1が垂直方向に連なる状態で、複数の表示板1を支持部材2が支持するように構成されている。また、複数の表示装置100が水平方向において隣接するように配置されている。これにより、複数の表示板1が垂直方向および水平方向において隣接するように配置されるので、複数の表示板1により1つの広告や道路標示を構成することが可能である。
【0048】
なお、連結される複数の表示板1のうち一番下に位置する表示板1は、垂直方向において支持部材2の受止部24(図3参照)により支持されている。また、連結される複数の表示板1のうち一番下に位置しない表示板1は、それぞれ、垂直方向において1つ下の表示板1の上端部により支持されている。
【0049】
次に、図8を参照して、第1実施形態による表示装置100が設置された状態の一例について説明する。
【0050】
図8に示すように、たとえば、上記した道路250が高架道路であり、道路250の下方に交差する一般道路260が設けられている場合に、道路260の上方に位置する防音装置200aの背面板201a(図2参照)に表示装置100が取り付けられる。このようにすれば、道路260を矢印R方向に走行する車両(図示省略)の運転手などに対して、表示板1を対向するように配置することができるので、運転手などに表示装置100の表示内容を視認させやすくすることができる。
【0051】
次に、図3および図6〜図8を参照して、第1実施形態による表示装置100の取付方法について説明する。なお、以下では、道路250が高架道路である場合を例に説明する。
【0052】
まず、道路250(図8参照)の外側からクレーン車(図示省略)などを用いて、防音装置200aの背面板201a(図6参照)に支持部材2(図6参照)が取り付けられる。
【0053】
そして、支持部材2の上方から、支持部材2のガイド部23(図3参照)に表示板1の係合部14b(図3参照)が挿入される。その後、ガイド部23と係合部14bとの間に詰め部材4(図3参照)が挿入される。これにより、図7に示すように、表示板1が支持部材2により支持され、表示装置100が防音装置200aの背面板201aに取り付けられる。
【0054】
次に、図2、図3および図6〜図8を参照して、第1実施形態による表示装置100の表示板1の取替方法について説明する。なお、以下では、道路250が高架道路である場合を例に説明する。
【0055】
まず、道路250(図8参照)の内側から、支持部材2のガイド部23(図3参照)と表示板1の係合部14b(図3参照)との間に配置された詰め部材4(図3参照)が抜き取られる。そして、道路250の内側から、防音装置200aの背面板201a(図2参照)に取り付けられた支持部材2(図2参照)により支持される表示板1(図7参照)を、支持部材2のガイド部23に沿って上方に移動させる。具体的には、道路250の内側から、一番上に位置する表示板1を上方に持ち上げる。このとき、表示板1はリング3により連結されているので、一番上に位置する表示板1を移動させることにより、一番上に位置する表示板1以外の表示板1についても移動させることができる。これにより、道路250の内側から、支持部材2により支持される表示板1が取り外される。
【0056】
次に、道路250の内側から、表示板1が取り外された支持部材2のガイド部23に、別の表示板1(図6参照)を上方から垂直方向に挿入する。その後、ガイド部23と係合部14bとの間に詰め部材4を挿入する。これにより、別の表示板1が支持部材2により支持される。以上により、道路250の内側からの表示板1の取り替えが完了される。
【0057】
第1実施形態では、上記のように、表示板1を支持する支持部材2が防音装置200aの背面板201aに取り付けられることによって、既存の防音装置が無駄になることがない。そして、支持部材2の上方から挿入される表示板1を垂直方向にガイドするガイド部23を有する支持部材2を設けることによって、表示板1を取り替える際に、支持部材2により支持される表示板1の上端部を道路250の内側から掴んで持ち上げることにより、表示板1をガイド部23に沿って上方に移動させることができる。これにより、支持部材2により支持される表示板1を道路250の内側から取り外すことができる。また、道路250の内側から防音装置200aを跨いで支持部材2のガイド部23の上方に別の表示板1を配置し、ガイド部23に別の表示板1を上方から垂直方向に挿入することができる。これにより、道路250の内側から別の表示板1を支持部材2により支持させることができる。したがって、表示板1を道路250の内側から取り替えることができる。その結果、既存の防音装置を無駄にすることなく、表示板1を道路250の内側から取り替えることができる。
【0058】
また、第1実施形態では、表示板1の裏面13に係合部材14を設けることによって、支持部材2が表示板1の裏面13側に配置されることにより、支持部材が表示板の外周部を支持する場合のように、表示板の大きさを支持部材の大きさに合わせる必要がないので、表示板1を大きくすることができる。これにより、隣接する表示板1間の隙間を小さくすることができる。
【0059】
また、第1実施形態では、リング3により複数の表示板1を連結することによって、連結部分において曲げることができるので、複数の表示板1を高い位置まで引き上げることなく、表示板1を取り替えることができる。
【0060】
<第2実施形態>
次に、図9〜図12を参照して、第2実施形態による表示装置100aの構造について説明する。なお、以下では、第1実施形態による表示装置100と同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0061】
表示装置100aは、図9に示すように、表示板1aと、表示板1aを支持する支持部材2aとを備えている。
【0062】
表示板1aは、図10に示すように、矩形状に形成された板状部材である。表示板1aの表面12には、短手方向の両端部にそれぞれ複数の板ばね15が設けられている。板ばね15は、支持部材2aにより表示板1aが支持されるときに、支持部材2aに対して表示板1aががたつくのを抑制するために設けられている。具体的には、板ばね15は、支持部材2aにより表示板1aが支持されるときに、表示板1aを防音装置200a側に付勢する機能を有する。また、表示板1aの表面12には、広告や道路標示などが表示されている。なお、表示板1aには、上記した表示板1と異なり、裏面13に係合部材14(図5参照)が設けられていない。
【0063】
支持部材2aは、図9に示すように、防音装置200aの背面側に配置されている。支持部材2aは、防音装置200aの背面板201aの突部201bに取り付けられている。また、支持部材2aは、防音装置200aの横方向(矢印X方向)の両端部に配置される一対のワイヤ256の内側に設けられている。
【0064】
支持部材2aは、表示板1aの外周部を支持する枠体であり、たとえば、ワンサイドボルト(図示省略)またはブラインドリベット(図示省略)などにより背面板201aの突部201bに取り付けられている。支持部材2aは、上方から挿入される表示板1aを垂直方向にガイドする一対の横フレーム25と、挿入された表示板1aを受け止める下フレーム26と、挿入された表示板1aの垂直方向への移動を規制するための上フレーム27とを有する。なお、横フレーム25は、本発明の「ガイド部」の一例である。
【0065】
横フレーム25は、図11に示すように、断面U字状に形成されている。横フレーム25の内部には、表示板1aの板ばね15が配置されている。下フレーム26は、図12に示すように、断面U字状に形成されている。横フレーム25および下フレーム26は、一体的に形成されている。
【0066】
次に、図8、図9および図13を参照して、第2実施形態による表示装置100aの取付方法について説明する。なお、以下では、道路250が高架道路である場合を例に説明する。
【0067】
まず、道路250(図8参照)の外側からクレーン車(図示省略)などを用いて、防音装置200aの背面板201a(図13参照)に支持部材2aの横フレーム25および下フレーム26(図13参照)が取り付けられる。そして、一対の横フレーム25の上方から表示板1a(図13参照)が挿入される。その後、表示板1aが挿入された横フレーム25の上端部に上フレーム27が取り付けられる。これにより、図9に示すように、表示板1aが支持部材2aにより支持され、表示装置100aが防音装置200aの背面板201aに取り付けられる。
【0068】
次に、図8、図9、図13を参照して、第2実施形態による表示装置100aの表示板1aの取替方法について説明する。なお、以下では、道路250が高架道路である場合を例に説明する。
【0069】
まず、道路250(図8参照)の内側から、防音装置200aの背面板201a(図9参照)に取り付けられた支持部材2aの上フレーム27(図9参照)が取り外される。そして、支持部材2aの横フレーム25および下フレーム26により支持される表示板1a(図13参照)を横フレーム25に沿って上方に移動させる。これにより、道路250の内側から、横フレーム25および下フレーム26により支持される表示板1aが取り外される。
【0070】
次に、道路250の内側から、一対の横フレーム25の間に、別の表示板1a(図13参照)を上方から垂直方向に挿入する。これにより、別の表示板1aが横フレーム25および下フレーム26により支持される。そして、道路250の内側から、別の表示板1aが挿入された横フレーム25の上端部に上フレーム27を取り付ける。これにより、別の表示板1aが支持部材2aにより支持される。以上により、道路250の内側からの表示板1aの取り替えが完了される。
【0071】
なお、第2実施形態による表示装置100aの効果は、第1実施形態による表示装置100と同様である。
【0072】
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0073】
たとえば、図14に示す第1実施形態の変形例による表示装置100bのように、表示板1の落下防止部材5が設けられていてもよい。この落下防止部材5は、車両が防音装置200に衝突するなどの事故が発生した場合において、支持部材2(図3参照)が破損した場合にも、表示板1が落下する(支持部材2から脱落する)のを防止するように構成されている。すなわち、落下防止部材5は、フェイルセーフのために設けられている。落下防止部材5は、連結される表示板1のうち一番上に位置する表示板1に形成された挿通孔11(図4参照)に通されるリング状のワイヤ部材であり、表示板1をワイヤ256につなぐように構成されている。なお、落下防止部材5は、表示板1を防音装置200またはH形鋼252(図3参照)につなぐように構成されていてもよいし、リング状のワイヤ部材以外の部材(たとえば、チェーン)であってもよい。
【0074】
また、第1および第2実施形態では、防音装置200aの背面板201aに支持部材が取り付けられる例を示したが、これに限らず、防音装置200aおよび200bの背面に支持部材が取り付けられていてもよい。
【0075】
また、第1実施形態では、係合部14bがガイド部23に挿入された後に、ガイド部23と係合部14bとの間に詰め部材4が挿入される例を示したが、これに限らず、詰め部材4が係合部14bに取り付けられており、係合部14bおよび詰め部材4が同時にガイド部23に挿入されるようにしてもよい。
【0076】
また、第1実施形態では、複数の表示板1を連結するリング3を設ける例を示したが、これに限らず、複数の表示板を連結するその他の連結部材が設けられていてもよい。
【0077】
また、第1実施形態では、2枚の表示板1が連結される例を示したが、これに限らず、3枚以上の表示板1が連結されていてもよいし、表示板1が連結されていなくてもよい。
【0078】
また、第1実施形態において、係合部材14が表示板1の短手方向の全長にわたり形成されていてもよい。このように構成すれば、連結される複数の表示板1のうち一番下に位置しない表示板1を、垂直方向において1つ下の表示板1の係合部材14によっても支持することができる。
【0079】
また、第2実施形態では、防音装置200aの横方向(矢印X方向)の両端部に配置される一対のワイヤ256の内側に支持部材2aが設けられる例を示したが、これに限らず、アーム部などを設けることにより、支持部材が一対のワイヤ256の外側まで配置されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0080】
1、1a 表示板
2、2a 支持部材
14b 係合部
23 ガイド部
25 横フレーム(ガイド部)
100、100a、100b 表示装置
200a 防音装置
201a 背面板
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示板を備える表示装置および表示板の取替方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、道路の壁高欄上に設けられた防音壁が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の防音壁には、車両の通行による騒音を吸収する吸音材を有する防音パネルが設けられている。また、防音壁には、防音パネルに代えて、車両の通行による騒音を吸収する吸音材を有する防音部と、情報表示板を有する情報表示部とを含む表示用パネルが設けられている。この表示用パネルでは、防音部が道路側に配置され、情報表示部が外側に配置されている。また、表示用パネルは、防音部と情報表示部とが一体的に設けられている。
【0004】
表示用パネルは、下端にヒンジ構造が設けられており、道路側に傾斜可能に構成されている。これにより、情報表示板を道路側から取り替えることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−248600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された従来の表示用パネルでは、情報表示板を道路側から取り替えることが可能であるが、防音パネルに代えて表示用パネルを設ける必要があるので、既存の防音パネルが無駄になってしまうという問題点がある。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、既存の防音装置を無駄にすることなく、表示板を道路の内側から取り替えることが可能な表示装置および表示板の取替方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による表示装置は、表示板と、表示板を支持する支持部材とを備える。支持部材は、防音装置の背面板に取り付けられている。支持部材には、支持部材の上方から挿入される表示板を垂直方向にガイドするガイド部が設けられている。
【0009】
このように構成することによって、表示板を支持する支持部材が防音装置の背面板に取り付けられることにより、既存の防音装置が無駄になることがない。そして、支持部材の上方から挿入される表示板を垂直方向にガイドするガイド部を支持部材に設けることにより、表示板を取り替える際に、支持部材により支持される表示板の上端部を道路の内側から掴んで持ち上げることにより、表示板をガイド部に沿って上方に移動させることができる。これにより、支持部材により支持される表示板を道路の内側から取り外すことができる。また、道路の内側から防音装置を跨いで支持部材のガイド部の上方に別の表示板を配置し、ガイド部に別の表示板を上方から垂直方向に挿入することができる。これにより、道路の内側から別の表示板を支持部材により支持させることができる。したがって、表示板を道路の内側から取り替えることができる。
【0010】
上記表示装置において、表示板の裏面には、ガイド部と係合した状態で、ガイド部によりガイドされる係合部が設けられ、支持部材は、係合部を支持するように構成されていてもよい。
【0011】
このように構成すれば、支持部材が表示板の裏面側に配置されることにより、支持部材が表示板の外周部を支持する場合のように、表示板の大きさを支持部材の大きさに合わせる必要がないので、表示板を大きくすることができる。
【0012】
上記表示装置において、支持部材は、連結された複数の表示板が垂直方向に連なる状態で、複数の表示板を支持するように構成されていてもよい。
【0013】
このように構成すれば、複数の表示板が連結されることにより、連結部分において曲げることができるので、複数の表示板を高い位置まで引き上げることなく、表示板を取り替えることができる。
【0014】
上記表示装置において、支持部材は、表示板の外周部を支持するように構成されていてもよい。
【0015】
このように構成すれば、支持部材により表示板を容易に支持することができる。
【0016】
また、本発明による表示板の取替方法は、表示板と、表示板を支持する支持部材とを備える表示装置における表示板の取替方法であって、防音装置の背面板に取り付けられた支持部材により支持される表示板を、支持部材のガイド部に沿って上方に移動させることにより、表示板を支持部材から取り外す工程と、表示板が取り外された支持部材のガイド部に、別の表示板を上方から垂直方向に挿入することにより、別の表示板を支持部材により支持させる工程とを備える。
【0017】
このように構成することによって、表示板を支持する支持部材が防音装置の背面板に取り付けられることにより、既存の防音装置が無駄になることがない。そして、表示板を取り替える際に、支持部材により支持される表示板の上端部を道路の内側から掴んで持ち上げることにより、表示板をガイド部に沿って上方に移動させることができる。これにより、支持部材により支持される表示板を道路の内側から取り外すことができる。また、道路の内側から防音装置を跨いで支持部材のガイド部の上方に別の表示板を配置し、ガイド部に別の表示板を上方から垂直方向に挿入することができる。これにより、道路の内側から別の表示板を支持部材により支持させることができる。したがって、表示板を道路の内側から取り替えることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の表示装置および表示板の取替方法によれば、既存の防音装置を無駄にすることなく、表示板を道路の内側から取り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態による表示装置が取り付けられる防音装置を正面(道路側)から見た図である。
【図2】図1に示した防音装置の概略を示した側面図である。
【図3】図1に示した防音装置がH形鋼に取り付けられた状態を示した断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態による表示装置の表示板の表面を示した斜視図である。
【図5】図4に示した表示板の裏面を示した斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態による表示装置の表示板が支持部材に取り付けられる際の状態を示した図である。
【図7】本発明の第1実施形態による表示装置の表示板が支持部材に取り付けられた状態を示した図である。
【図8】本発明の第1実施形態による表示装置が設置された状態の一例を示した図である。
【図9】本発明の第2実施形態による表示装置の表示板が支持部材に取り付けられた状態を示した図である。
【図10】図9に示した表示装置の表示板を示した図である。
【図11】図9に示した表示装置の支持部材の横フレームを示した断面図である。
【図12】図9に示した表示装置の支持部材の下フレームを示した断面図である。
【図13】本発明の第2実施形態による表示装置の表示板が横フレームに挿入される状態を示した図である。
【図14】本発明の第1実施形態の変形例による表示装置が設置された状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0021】
<第1実施形態>
まず、図1〜図3を参照して、第1実施形態による表示装置100が取り付けられる防音装置200の構造について説明する。
【0022】
防音装置200は、図1に示すように、道路250の路側に設けられた壁高欄251上に設けられている。防音装置200は、道路250の延びる方向(矢印X方向)に沿って隣接するように複数設けられるとともに、垂直方向(矢印Z方向)に隣接するように複数(たとえば、4個)設けられている。
【0023】
防音装置200は、後述するグラスウール製の吸音部材204が収納された防音装置200aと、アルミ繊維製の吸音部材(図示省略)が収納された防音装置200bとを含んでいる。なお、防音装置200aは、1段目〜3段目において道路の延びる方向に沿って設けられ、防音装置200bは、4段目(最上段)において道路の延びる方向に沿って設けられている。
【0024】
防音装置200aは、図3に示すように、本体部201と、前面板202と、一対の側面板203と、吸音部材204と、吸音部材204を支持する支持部材205とを含んでいる。
【0025】
本体部201は、図2に示すように、背面板201aと、背面板201aの下端部から前方に延びる底面板と、背面板201aの上端部から前方に延びる上面板とを有する。背面板201aには、一対の突部201bが形成されている。突部201bは、横方向(矢印X方向)に延びるように形成されている。
【0026】
前面板202は、図1に示すように、正面から見て長方形状に形成されており、たとえば、縦方向(矢印Z方向)の長さが約50cmであり、横方向(矢印X方向)の長さが約148cmである。前面板202には、車両の通行による騒音が入射される貫通孔(図示省略)が複数形成されている。
【0027】
側面板203は、図3に示すように、前端部(矢印Y1方向側の端部)から外方向に突出する取付部203aと、後端部(矢印Y2方向側の端部)から内方向に突出する取付部203bとを有する。側面板203には、ブラインドリベット(図示省略)により支持部材205が取り付けられている。
【0028】
取付部203aには、ブラインドリベット(図示省略)により前面板202が取り付けられている。取付部203bには、ブラインドリベット(図示省略)により本体部201の背面板201aが取り付けられている。
【0029】
そして、防音装置200aでは、本体部201と、前面板202と、一対の側面板203とにより、直方体状の内部空間が形成されている。吸音部材204は、支持部材205に支持されることにより、内部空間の前方側(矢印Y1方向側)に配置されている。吸音部材204は、たとえば、グラスウールと、グラスウールを包む保護フィルムとにより構成されている。
【0030】
これにより、防音装置200aは、道路250を走行する車両に起因して騒音が発生した場合に、発生した騒音を前面板202の貫通孔(図示省略)を介して内部空間に取り込み、内部空間に取り込んだ騒音を吸音部材204により吸収するように構成されている。
【0031】
ここで、防音装置200aは、壁高欄251上に設けられている。具体的には、図1に示すように、壁高欄251の外側(道路250側とは反対側)には、道路250の延びる方向に沿って所定の間隔を隔てて複数のH形鋼252が取り付けられている。そして、図3に示すように、ボルト254aおよびナット254bにより、防音装置200aの側面板203の取付部203aがH形鋼252のフランジ252bに取り付けられることによって、防音装置200aが壁高欄251上に設けられている。
【0032】
なお、H形鋼252はベースプレート252a(図2参照)に取り付けられており、ボルト253aおよびナット253b(図2参照)によりベースプレート252aが壁高欄251に取り付けられることによって、H形鋼252が壁高欄251に取り付けられている。また、H形鋼252は、垂直方向に延びるように壁高欄251に取り付けられている。
【0033】
また、防音装置200aの側面板203の取付部203bには、背面板201aの突部201bを介してアイボルト255が取り付けられている。アイボルト255には、防音装置200aの落下を防止するためのワイヤ256が通されている。ワイヤ256は、図2に示すように、防音装置200aの背面側に配置されており、両端がそれぞれH形鋼252の上端部および下端部に取り付けられている。
【0034】
防音装置200bは、箱状に形成されており、内部空間にアルミ繊維製の吸音部材(図示省略)が収納されている。防音装置200bは、背面板201cが平坦状に形成されている。また、防音装置200bの背面板201cには、ワイヤ256が挿通される挿通孔201dが形成されている。なお、防音装置200bのその他の構成は、防音装置200aと略同様である。
【0035】
また、防音装置200aの下方には、H形鋼252の下端部やベースプレート252aなどを覆う化粧板257が設けられている。また、壁高欄251の上端部には、水切板258が設けられている。
【0036】
次に、図2〜図7を参照して、第1実施形態による表示装置100の構造について説明する。
【0037】
第1実施形態による表示装置100は、図2に示すように、表示板1と、表示板1を支持する支持部材2とを備えている。
【0038】
表示板1は、図4に示すように、矩形状に形成された板状部材である。表示板1には、四隅にリング3が挿通される挿通孔11が形成されている。挿通孔11は、リング3が取り付けられることにより、複数(たとえば、2枚)の表示板1を連結するために設けられている。なお、挿通孔11は、たとえば、真円孔であってもよいし、長円孔であってもよい。表示板1の表面12には、広告や道路標示などが表示されている。
【0039】
また、表示板1の裏面13には、図5に示すように、係合部材14が設けられている。係合部材14は、表示板1の長手方向の両端部近傍にそれぞれ設けられている。係合部材14は、表示板1の短手方向に延びるように形成されている。係合部材14は、図3に示すように、表示板1の裏面13に取り付けられる取付部14aと、取付部14aから突出するように形成された断面T字状の係合部14bとを有する。
【0040】
取付部14aは、たとえば、溶接により表示板1の裏面13に取り付けられている。係合部14bは、表示板1の短手方向に延びるように形成されている。係合部14bは、後述するガイド部23と係合した状態で、ガイド部23によりガイドされるように構成されている。また、係合部14bには、表示板1の短手方向に延びる溝部14cが形成されている。
【0041】
ここで、連結される表示板1は、図4に示すように、面一(同一平面内)に配置されたときに、隣接する辺同士が接触可能なように構成されている。また、連結される表示板1は、図5に示すように、連結部分で折り曲げられたときに、表示板1が実質的に平行な状態で重なるように構成されている。なお、連結される表示板1は、連結部分で折り曲げられたときに、係合部材14が内側に配置される場合にも、表示板1が実質的に平行な状態で重なるように構成されている。
【0042】
支持部材2は、図2に示すように、防音装置200aおよび化粧板257の背面側に配置されている。支持部材2は、防音装置200aの背面板201aの突部201bに取り付けられている。支持部材2は、垂直方向(矢印Z方向)に延びるように形成されている。また、支持部材2は、図6に示すように、防音装置200aの横方向(矢印X方向)の両端部に配置される一対のワイヤ256の内側にそれぞれ設けられている。
【0043】
支持部材2は、図3に示すように、防音装置200aの背面板201aの突部201bに取り付けられる取付部21と、取付部21から突出するように形成されたアーム部22と、アーム部22の先端に形成されたガイド部23と、下端部に形成された受止部24とを有する。
【0044】
取付部21は、たとえば、ワンサイドボルト(図示省略)またはブラインドリベット(図示省略)などにより背面板201aの突部201bに取り付けられている。アーム部22は、ガイド部23を背面板201aから所定の間隔を隔てて配置するために設けられている。すなわち、アーム部22は、支持部材2により支持される表示板1を背面板201aと離間させるために設けられている。これにより、支持部材2により支持される表示板1と背面板201aとの間にアイボルト255が配置される。
【0045】
ガイド部23は、支持部材2の上方から挿入される表示板1の係合部14bを垂直方向にガイドするために設けられている。ガイド部23は、断面凹状に形成されるとともに、一対の先端部がそれぞれ内側に折れ曲がるように形成されている。これにより、ガイド部23は、表示板1に設けられたT字状の係合部14bを挿し込んで嵌めることが可能なように構成されている。
【0046】
また、ガイド部23の内部には、支持部材2に対して表示板1ががたつくのを抑制するための詰め部材4が配置されている。詰め部材4は、係合部14bの溝部14cにより位置決めされている。なお、詰め部材4は、係合部14bがガイド部23に挿入された後に、ガイド部23と係合部14bとの間に挿入されている。受止部24は、ガイド部23に挿入された表示板1の係合部14bを受け止めるために設けられている。
【0047】
表示装置100は、図7に示すように、連結された複数の表示板1が垂直方向に連なる状態で、複数の表示板1を支持部材2が支持するように構成されている。また、複数の表示装置100が水平方向において隣接するように配置されている。これにより、複数の表示板1が垂直方向および水平方向において隣接するように配置されるので、複数の表示板1により1つの広告や道路標示を構成することが可能である。
【0048】
なお、連結される複数の表示板1のうち一番下に位置する表示板1は、垂直方向において支持部材2の受止部24(図3参照)により支持されている。また、連結される複数の表示板1のうち一番下に位置しない表示板1は、それぞれ、垂直方向において1つ下の表示板1の上端部により支持されている。
【0049】
次に、図8を参照して、第1実施形態による表示装置100が設置された状態の一例について説明する。
【0050】
図8に示すように、たとえば、上記した道路250が高架道路であり、道路250の下方に交差する一般道路260が設けられている場合に、道路260の上方に位置する防音装置200aの背面板201a(図2参照)に表示装置100が取り付けられる。このようにすれば、道路260を矢印R方向に走行する車両(図示省略)の運転手などに対して、表示板1を対向するように配置することができるので、運転手などに表示装置100の表示内容を視認させやすくすることができる。
【0051】
次に、図3および図6〜図8を参照して、第1実施形態による表示装置100の取付方法について説明する。なお、以下では、道路250が高架道路である場合を例に説明する。
【0052】
まず、道路250(図8参照)の外側からクレーン車(図示省略)などを用いて、防音装置200aの背面板201a(図6参照)に支持部材2(図6参照)が取り付けられる。
【0053】
そして、支持部材2の上方から、支持部材2のガイド部23(図3参照)に表示板1の係合部14b(図3参照)が挿入される。その後、ガイド部23と係合部14bとの間に詰め部材4(図3参照)が挿入される。これにより、図7に示すように、表示板1が支持部材2により支持され、表示装置100が防音装置200aの背面板201aに取り付けられる。
【0054】
次に、図2、図3および図6〜図8を参照して、第1実施形態による表示装置100の表示板1の取替方法について説明する。なお、以下では、道路250が高架道路である場合を例に説明する。
【0055】
まず、道路250(図8参照)の内側から、支持部材2のガイド部23(図3参照)と表示板1の係合部14b(図3参照)との間に配置された詰め部材4(図3参照)が抜き取られる。そして、道路250の内側から、防音装置200aの背面板201a(図2参照)に取り付けられた支持部材2(図2参照)により支持される表示板1(図7参照)を、支持部材2のガイド部23に沿って上方に移動させる。具体的には、道路250の内側から、一番上に位置する表示板1を上方に持ち上げる。このとき、表示板1はリング3により連結されているので、一番上に位置する表示板1を移動させることにより、一番上に位置する表示板1以外の表示板1についても移動させることができる。これにより、道路250の内側から、支持部材2により支持される表示板1が取り外される。
【0056】
次に、道路250の内側から、表示板1が取り外された支持部材2のガイド部23に、別の表示板1(図6参照)を上方から垂直方向に挿入する。その後、ガイド部23と係合部14bとの間に詰め部材4を挿入する。これにより、別の表示板1が支持部材2により支持される。以上により、道路250の内側からの表示板1の取り替えが完了される。
【0057】
第1実施形態では、上記のように、表示板1を支持する支持部材2が防音装置200aの背面板201aに取り付けられることによって、既存の防音装置が無駄になることがない。そして、支持部材2の上方から挿入される表示板1を垂直方向にガイドするガイド部23を有する支持部材2を設けることによって、表示板1を取り替える際に、支持部材2により支持される表示板1の上端部を道路250の内側から掴んで持ち上げることにより、表示板1をガイド部23に沿って上方に移動させることができる。これにより、支持部材2により支持される表示板1を道路250の内側から取り外すことができる。また、道路250の内側から防音装置200aを跨いで支持部材2のガイド部23の上方に別の表示板1を配置し、ガイド部23に別の表示板1を上方から垂直方向に挿入することができる。これにより、道路250の内側から別の表示板1を支持部材2により支持させることができる。したがって、表示板1を道路250の内側から取り替えることができる。その結果、既存の防音装置を無駄にすることなく、表示板1を道路250の内側から取り替えることができる。
【0058】
また、第1実施形態では、表示板1の裏面13に係合部材14を設けることによって、支持部材2が表示板1の裏面13側に配置されることにより、支持部材が表示板の外周部を支持する場合のように、表示板の大きさを支持部材の大きさに合わせる必要がないので、表示板1を大きくすることができる。これにより、隣接する表示板1間の隙間を小さくすることができる。
【0059】
また、第1実施形態では、リング3により複数の表示板1を連結することによって、連結部分において曲げることができるので、複数の表示板1を高い位置まで引き上げることなく、表示板1を取り替えることができる。
【0060】
<第2実施形態>
次に、図9〜図12を参照して、第2実施形態による表示装置100aの構造について説明する。なお、以下では、第1実施形態による表示装置100と同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0061】
表示装置100aは、図9に示すように、表示板1aと、表示板1aを支持する支持部材2aとを備えている。
【0062】
表示板1aは、図10に示すように、矩形状に形成された板状部材である。表示板1aの表面12には、短手方向の両端部にそれぞれ複数の板ばね15が設けられている。板ばね15は、支持部材2aにより表示板1aが支持されるときに、支持部材2aに対して表示板1aががたつくのを抑制するために設けられている。具体的には、板ばね15は、支持部材2aにより表示板1aが支持されるときに、表示板1aを防音装置200a側に付勢する機能を有する。また、表示板1aの表面12には、広告や道路標示などが表示されている。なお、表示板1aには、上記した表示板1と異なり、裏面13に係合部材14(図5参照)が設けられていない。
【0063】
支持部材2aは、図9に示すように、防音装置200aの背面側に配置されている。支持部材2aは、防音装置200aの背面板201aの突部201bに取り付けられている。また、支持部材2aは、防音装置200aの横方向(矢印X方向)の両端部に配置される一対のワイヤ256の内側に設けられている。
【0064】
支持部材2aは、表示板1aの外周部を支持する枠体であり、たとえば、ワンサイドボルト(図示省略)またはブラインドリベット(図示省略)などにより背面板201aの突部201bに取り付けられている。支持部材2aは、上方から挿入される表示板1aを垂直方向にガイドする一対の横フレーム25と、挿入された表示板1aを受け止める下フレーム26と、挿入された表示板1aの垂直方向への移動を規制するための上フレーム27とを有する。なお、横フレーム25は、本発明の「ガイド部」の一例である。
【0065】
横フレーム25は、図11に示すように、断面U字状に形成されている。横フレーム25の内部には、表示板1aの板ばね15が配置されている。下フレーム26は、図12に示すように、断面U字状に形成されている。横フレーム25および下フレーム26は、一体的に形成されている。
【0066】
次に、図8、図9および図13を参照して、第2実施形態による表示装置100aの取付方法について説明する。なお、以下では、道路250が高架道路である場合を例に説明する。
【0067】
まず、道路250(図8参照)の外側からクレーン車(図示省略)などを用いて、防音装置200aの背面板201a(図13参照)に支持部材2aの横フレーム25および下フレーム26(図13参照)が取り付けられる。そして、一対の横フレーム25の上方から表示板1a(図13参照)が挿入される。その後、表示板1aが挿入された横フレーム25の上端部に上フレーム27が取り付けられる。これにより、図9に示すように、表示板1aが支持部材2aにより支持され、表示装置100aが防音装置200aの背面板201aに取り付けられる。
【0068】
次に、図8、図9、図13を参照して、第2実施形態による表示装置100aの表示板1aの取替方法について説明する。なお、以下では、道路250が高架道路である場合を例に説明する。
【0069】
まず、道路250(図8参照)の内側から、防音装置200aの背面板201a(図9参照)に取り付けられた支持部材2aの上フレーム27(図9参照)が取り外される。そして、支持部材2aの横フレーム25および下フレーム26により支持される表示板1a(図13参照)を横フレーム25に沿って上方に移動させる。これにより、道路250の内側から、横フレーム25および下フレーム26により支持される表示板1aが取り外される。
【0070】
次に、道路250の内側から、一対の横フレーム25の間に、別の表示板1a(図13参照)を上方から垂直方向に挿入する。これにより、別の表示板1aが横フレーム25および下フレーム26により支持される。そして、道路250の内側から、別の表示板1aが挿入された横フレーム25の上端部に上フレーム27を取り付ける。これにより、別の表示板1aが支持部材2aにより支持される。以上により、道路250の内側からの表示板1aの取り替えが完了される。
【0071】
なお、第2実施形態による表示装置100aの効果は、第1実施形態による表示装置100と同様である。
【0072】
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0073】
たとえば、図14に示す第1実施形態の変形例による表示装置100bのように、表示板1の落下防止部材5が設けられていてもよい。この落下防止部材5は、車両が防音装置200に衝突するなどの事故が発生した場合において、支持部材2(図3参照)が破損した場合にも、表示板1が落下する(支持部材2から脱落する)のを防止するように構成されている。すなわち、落下防止部材5は、フェイルセーフのために設けられている。落下防止部材5は、連結される表示板1のうち一番上に位置する表示板1に形成された挿通孔11(図4参照)に通されるリング状のワイヤ部材であり、表示板1をワイヤ256につなぐように構成されている。なお、落下防止部材5は、表示板1を防音装置200またはH形鋼252(図3参照)につなぐように構成されていてもよいし、リング状のワイヤ部材以外の部材(たとえば、チェーン)であってもよい。
【0074】
また、第1および第2実施形態では、防音装置200aの背面板201aに支持部材が取り付けられる例を示したが、これに限らず、防音装置200aおよび200bの背面に支持部材が取り付けられていてもよい。
【0075】
また、第1実施形態では、係合部14bがガイド部23に挿入された後に、ガイド部23と係合部14bとの間に詰め部材4が挿入される例を示したが、これに限らず、詰め部材4が係合部14bに取り付けられており、係合部14bおよび詰め部材4が同時にガイド部23に挿入されるようにしてもよい。
【0076】
また、第1実施形態では、複数の表示板1を連結するリング3を設ける例を示したが、これに限らず、複数の表示板を連結するその他の連結部材が設けられていてもよい。
【0077】
また、第1実施形態では、2枚の表示板1が連結される例を示したが、これに限らず、3枚以上の表示板1が連結されていてもよいし、表示板1が連結されていなくてもよい。
【0078】
また、第1実施形態において、係合部材14が表示板1の短手方向の全長にわたり形成されていてもよい。このように構成すれば、連結される複数の表示板1のうち一番下に位置しない表示板1を、垂直方向において1つ下の表示板1の係合部材14によっても支持することができる。
【0079】
また、第2実施形態では、防音装置200aの横方向(矢印X方向)の両端部に配置される一対のワイヤ256の内側に支持部材2aが設けられる例を示したが、これに限らず、アーム部などを設けることにより、支持部材が一対のワイヤ256の外側まで配置されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0080】
1、1a 表示板
2、2a 支持部材
14b 係合部
23 ガイド部
25 横フレーム(ガイド部)
100、100a、100b 表示装置
200a 防音装置
201a 背面板
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示板と、
前記表示板を支持する支持部材とを備える表示装置であって、
前記支持部材は、防音装置の背面板に取り付けられ、
前記支持部材には、前記支持部材の上方から挿入される前記表示板を垂直方向にガイドするガイド部が設けられていること
を特徴とする表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示装置であって、
前記表示板の裏面には、前記ガイド部と係合した状態で、前記ガイド部によりガイドされる係合部が設けられ、
前記支持部材は、前記係合部を支持するように構成されていること
を特徴とする表示装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の表示装置であって、
前記支持部材は、連結された複数の前記表示板が垂直方向に連なる状態で、前記複数の表示板を支持するように構成されていること
を特徴とする表示装置。
【請求項4】
請求項1に記載の表示装置であって、
前記支持部材は、前記表示板の外周部を支持するように構成されていること
を特徴とする表示装置。
【請求項5】
表示板と、前記表示板を支持する支持部材とを備える表示装置における前記表示板の取替方法であって、
防音装置の背面板に取り付けられた支持部材により支持される表示板を、前記支持部材のガイド部に沿って上方に移動させることにより、前記表示板を前記支持部材から取り外す工程と、
前記表示板が取り外された支持部材のガイド部に、別の表示板を上方から垂直方向に挿入することにより、前記別の表示板を前記支持部材により支持させる工程とを備えること
を特徴とする表示板の取替方法。
【請求項1】
表示板と、
前記表示板を支持する支持部材とを備える表示装置であって、
前記支持部材は、防音装置の背面板に取り付けられ、
前記支持部材には、前記支持部材の上方から挿入される前記表示板を垂直方向にガイドするガイド部が設けられていること
を特徴とする表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示装置であって、
前記表示板の裏面には、前記ガイド部と係合した状態で、前記ガイド部によりガイドされる係合部が設けられ、
前記支持部材は、前記係合部を支持するように構成されていること
を特徴とする表示装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の表示装置であって、
前記支持部材は、連結された複数の前記表示板が垂直方向に連なる状態で、前記複数の表示板を支持するように構成されていること
を特徴とする表示装置。
【請求項4】
請求項1に記載の表示装置であって、
前記支持部材は、前記表示板の外周部を支持するように構成されていること
を特徴とする表示装置。
【請求項5】
表示板と、前記表示板を支持する支持部材とを備える表示装置における前記表示板の取替方法であって、
防音装置の背面板に取り付けられた支持部材により支持される表示板を、前記支持部材のガイド部に沿って上方に移動させることにより、前記表示板を前記支持部材から取り外す工程と、
前記表示板が取り外された支持部材のガイド部に、別の表示板を上方から垂直方向に挿入することにより、前記別の表示板を前記支持部材により支持させる工程とを備えること
を特徴とする表示板の取替方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−252136(P2012−252136A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−124233(P2011−124233)
【出願日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【出願人】(000002462)積水樹脂株式会社 (781)
【出願人】(510106968)首都高メンテナンス東東京株式会社 (6)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【出願人】(000002462)積水樹脂株式会社 (781)
【出願人】(510106968)首都高メンテナンス東東京株式会社 (6)
【Fターム(参考)】
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