説明

表面欠陥検査装置及び方法

【課題】 被検査物の微小な凹凸、突起等の表面の欠陥の検出、さらに併せて表面の濃度変化を伴う欠陥の検出・検査に利用することができ、複数種類の直径や長さの被検査物の表面欠陥を精度よく容易に検出できる表面欠陥検査装置を提供する。
【解決手段】 円筒形状の被検査物2をその軸周りに回転させる被検査物支持手段3、7と、被検査物2表面にその軸方向に沿う検査光を照射する照明手段4と、表面からの反射光分布を取得する撮像手段5とを備えた表面欠陥検査装置において、被検査物支持手段3、7には、水平かつ平行な1対の直線上にそれぞれ所定の間隔を置いて回転可能に配置された支持ローラ3と、支持ローラ3を回転駆動する支持ローラ駆動手段7とを含み、支持ローラ3を配置する直線間の距離を変更可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検査物の微小な凹凸、突起等の表面欠陥検出、さらに併せて表面の濃度変化を伴う欠陥の検出・検査に利用できる、円筒部材、円柱部材等の表面欠陥を検査する表面欠陥検査装置及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機やレーザプリンタ等の電子写真式画像形成装置に用いられる感光体ドラムや定着ローラの製造工程においては、その表面に傷やムラなどの欠陥が生じることがあり、これらの欠陥は画像品質を低下させる。このため、複写機等に搭載される前に、例えば、表面層欠陥検出装置を使用して検査を行なうことが知られている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
表面欠陥検査装置の例としては特許文献1及び2が知られており、また、表面検査の手段としては、人による目視検査が一般的であるが、判定がばらつくという問題があり、目視検査に代わる各種の自動検査装置が提案されている。
例えば、上記特許文献2に開示された表面層欠陥検出装置にあっては、複写機内部の部品である感光体ドラムのような円筒状の被検査物に対して、ライン状の光を被検査物に照射するとともに被検査物を回転させ、被検査物により反射される前記ライン状の光をラインセンサで検出し、ラインセンサで得られる画像を処理して欠陥検出を行っている。
このような検出方法では、特許文献3に開示されているように、反射光分布は、正反射光により近い位置で画像を取得した方が出力変化の勾配が大きくなるので、表面形状による光量の変化が大きく、より微小に緩やかに変化する凹凸を検出できることが知られている。
ところで、感光体ドラムや定着ローラなどのローラ部品は製品設計上の要請からその直径や長さが多様化している。そこで、それらの製造ラインでは、直径や長さの異なる数種類のローラ部品を1つの製造ラインにおいて混合生産する場合がある。
ローラ部品の表面性状の検査設備において、例えば、直径が異なれば、検査手段としての撮像系と、被検査物であるローラ部品との位置関係を調整し直す作業が必要となってしまう。そのため、検査工程においても複数種類のローラ部品を検査可能な装置が求められている。
更に、特許文献3に開示された表面層欠陥検出装置にあっては、被検査物支持ローラを被検査物の径に合わせて交換することで数種類の径の被検査物を検査できるようにしている。
【特許文献1】特許第3144185号
【特許文献2】特許第2712940号
【特許文献3】特許第3469714号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、交換方式では被検査物の種類分のローラが必要となり、またそれらは手作業で交換しなければならない。それゆえ、デッドタイムが多くなり、製造コストが上がってしまうという問題がある。また、支持ローラ交換では直径の変化のみにしか対応できないという問題がある。
さらに、平行に配置した2本のローラ支持軸のうちの一方のみを駆動し、他方のローラ支持軸をローラを介した連れ回りにより回転させる従来構成では、被検査物に作用する摩擦力の違いにより、被検査物に不要な力が作用し、回転精度が下がるという問題がある。
そこで、本発明は上述した実情を考慮してなされたものであり、被検査物の微小な凹凸、突起等の表面欠陥検出、さらに併せて表面の濃度変化を伴う欠陥の検出・検査に利用することができ、複数種類の直径や長さの被検査物の表面欠陥を精度よく容易に検出できる表面欠陥検査装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、被検査物をその軸周りに回転させる被検査物支持手段と、被検査物表面にその軸方向に沿う検査光を照射する照明手段と、前記表面からの反射光分布を取得する撮像手段と、を備えた表面欠陥検査装置において、前記被検査物支持手段は、水平、平行で且つ所要間隔をおいて配置された回転自在な複数の支持ローラと、前記支持ローラを回転駆動する支持ローラ駆動手段とを含み、前記支持ローラ間の距離を変更可能と間隔変更機構を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記被検査物は円筒体であること特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記間隔変更機構は、直径の異なる前記被検査物に対する検査光反射位置が等しくなるように、前記支持ローラ間の距離を調整するように構成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1、2又は3において、前記間隔変更機構は、前記支持ローラ駆動手段の高さ位置を移動させることによって前記支持ローラ間の距離を変更するように構成されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1、2、3又は4において、前記間隔変更機構は、前記支持ローラ駆動手段の高さ位置を移動させることによって、直径の異なる被検査物に対して検査光反射位置が等しくなるように、前記ローラ間の距離を調整するように構成されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項において、前記支持ローラの軸方向配置間隔を変更可能とすることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6において、前記支持ローラの軸方向配置間隔を、長さの異なる被検査物に対して、この被検査物両端部を支持ローラにて支持する位置へ変化させることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれか一項記載の表面欠陥検査装置を用いて、被検査物表面欠陥を検査することを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、支持ローラの水平方向間隔を変更可能な構造とすることで、容易に反射光位置を調整することができる。また、被検査物の直径によらず反射光位置を一定とすることで、直径の異なる複数種類の被検査物の表面欠陥を検査することできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は表面欠陥検査装置の第1の実施の形態を示す平面方向からの斜視図である。図2は被検査物の直径と支持ローラ等の関係を説明する側面概略図である。
図1及び図2の表面欠陥検査装置1は、水平かつ平行に配置された複数のローラ支持軸6を有し、これらのローラ支持軸6は軸受(図示せず)により回転自在に支持されている。各ローラ支持軸6の両端部には支持ローラ(被検査物支持手段)3が配置されている。
また、ローラ支持軸6は、各軸6の間隔を変更可能に支持する間隔変更機構によって、水平方向(横方向)に移動できるように取り付けられており、それらの軸間距離を変更できるようになっている。
各ローラ支持軸6の一方の端部に取り付けられた支持ローラ3には支持ローラ駆動手段である駆動ローラ(被検査物支持手段、支持ローラ駆動手段)7により回転駆動力が伝達される。この回転駆動力の伝達は歯車による噛み合せ、もしくは摩擦力による連れ回りによって行う。
駆動ローラ7は駆動モータ(図示せず)により駆動されており、その位置を上下に移動可能に支持されている。駆動ローラ7は支持ローラ3ではなくローラ支持軸6を駆動するように配置してもよい。また、両端の支持ローラ3を駆動するように駆動ローラ7を両端に配置してもよい。
例えば、感光体ドラム等の円筒体の被検査物2はその軸方向両端の外周面を複数の支持ローラ3上に支持され、駆動ローラ7の回転力が支持ローラ3を介して伝達されることにより回転する。光源(照明手段)4からは被検査物2の軸方向に沿うライン状の検査光が照射され、その反射光分布は撮像手段5により撮像される。
被検査物2の表面の状態を検査するときは、まず、被検査物2を複数の支持ローラ3上に水平に置き、駆動ローラ7を回転させる。駆動ローラ7の回転は上記のごとく支持ローラ3を介して被検査物2に伝達され、それにより被検査物2を回転する。
回転する被検査物2に光源4からライン状の光を照射し、その反射光分布を撮像手段5により撮像する。これにより、被検査物2の表面に欠陥がある場合には反射光分布が変化するので、欠陥がない場合の基本データと比較する等の方法により表面欠陥を検出することができる。
【0007】
図2において、直径の異なる被検査物2’(図中破線)を同一装置を用いて検査するときは、被検査物2’の検査光反射位置Aが直径の異なる他の被検査物2の場合と同じ位置になるように、ローラ支持軸6を水平に横方向移動させてローラ支持軸間距離を調整する。さらに、駆動ローラ7を垂直移動させて、支持ローラ3へ回転駆動力を伝達できるようにする。
図3は支持ローラや駆動ローラの位置調整を説明する概略図である。図3を参照して、被検査物2の半径をr、各支持ローラ3の半径をR1、駆動ローラ7の半径をR2、支持ローラ3中心から被検査物2の検査光反射位置Aである頂点までの距離をH、駆動ローラ7中心から被検査物2の頂点までの距離をhとすると、距離hが(2r+R2)より大きいときには、距離hは

・・・(1)
で与えられる。
式(1)より、被検査物2の半径が解れば、被検査物2の検査光反射位置Aが同じ位置になるような距離hがわかるので、駆動ローラ7の位置を決めることができ、さらに支持ローラ3が駆動ローラ7に接するようにローラ支持軸(図1参照)を水平移動させることで、容易に位置調整を行うことができる。
図4は本発明の表面欠陥検査装置に設けた被検査物の位置を検出する検出センサを示す概略図である。図4に示すように、表面欠陥検査装置1は被検査物2の位置Aを検出する検出センサ8を設けている。
これによって、直径の異なる被検査物2に対して、被検査物2の検査光反射位置Aが同じ位置になるようにローラ支持軸(図1)の軸間距離を調整することができる。さらに駆動ローラ7が支持ローラ3に接するように駆動ローラ7を移動させることで、容易に位置調整を行うことができる。
以上のように、第1の実施の形態によれば、直径の異なる被検査物に対しても、常に検査光反射位置Aを一定に保つことができ、支持ローラ3全てに駆動ローラ7の回転駆動力が伝達されるので、被検査物2に不要な力が作用せず、この被検査物2が精度よく回転できるので、複数種類の直径の被検査物の表面欠陥を精度よく容易に検出できる表面欠陥検査装置を実現することができる。
【0008】
図5は本発明による表面欠陥検査装置の第2の実施の形態を示す概略側面図である。図5を参照して、表面欠陥検査装置に係る第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、図2に示した第1の実施の形態の表面検査装置において、支持ローラ駆動手段(及び支持ローラ間の間隔変更機構)として駆動ローラ7とベルト9を用いている。ベルト9は、駆動ローラ7、各支持ローラ3に対して巻掛けられて駆動力を伝達する。
このように構成した表面欠陥検査装置においては、前記第1の実施の形態と同様に、被検査物2の半径が解れば、被検査物2の検査光反射位置が同じ位置になるような駆動ローラ7の位置を決めることができる。
また、ベルト長に合わせて各ローラ支持軸6(図1参照)を水平移動させることで、複数種類の直径の被検査物2の表面欠陥を精度よく容易に検出できる。さらに、歯車等により回転駆動力を伝達する構成に比べ、駆動ローラ7の直径を小さくすることができるので、コンパクトな表面欠陥検査装置を実現することができる。
【0009】
図6は本発明による表面欠陥検査装置の第3の実施の形態を示す概略側面図である。図7は駆動ローラ7を図6の位置から下降した状態を示す概略側面図である。次に、図6及び図7を参照して、表面欠陥検査装置に係る第3の発明の実施の形態について説明する。
図6では、図2に示した第1の実施の形態の表面検査装置におけるローラ支持軸6(図1参照)もしくは支持ローラ3に、軸間距離が短くなる方向へ力を負荷している。力負荷手段としてはばね、ゴム等の弾性体10を用いている。弾性体10はローラの間隔変更機構を構成している。
このように構成した表面欠陥検査装置において、力は、常に、軸間距離が短くなる方向へローラ支持軸(図1参照)に掛けられている。そのため、駆動ローラ7を上下方向へ移動させると、支持ローラ3は常に駆動ローラ7に接するような位置に自動調整される。
例えば、駆動ローラ7の高さ位置を大径の被検査物2を支持した状態にある図6の位置から、小径の被検査物2を支持した状態にある図7の位置へ下降させると、ローラ支持軸(図1参照)は軸間距離が短くなる方向へ水平移動する。このため、直径の異なる被検査物2を検査するときには、式(1)に示したように、被検査物2の半径が解れば、被検査物2の検査光反射位置が同じ位置になるような距離hが解る。
それにより、駆動ローラ7の位置を決めることができ、駆動ローラ7の高さ位置を調整するだけで支持ローラ3は自動的に決められた位置へ移動する。このため、駆動ローラ7の位置調整のみで、被検査物2の検査光反射位置が同じ位置になるよう調整することができる。高さ位置の調整は図4に示したのと同様にセンサ情報を用いて行ってもよい。
【0010】
図8は本発明による表面欠陥検査装置の第4の実施の形態を示す概略側面図である。図8では、図6に示した第3の実施の形態の表面検査装置におけるローラ支持軸(図1参照)もしくは支持ローラ3に、軸間距離が長くなる方向へ力を負荷している。力負荷手段(間隔変更機構)としてはばね、ゴム等の弾性体10を用いている。また、図5に示したベルト9も併用している。
このように構成した表面欠陥検査装置においては、前記実施の形態と同様に、駆動ローラ7を移動させると、支持ローラ3間の距離は常にベルト長により決められた位置に自動調整されるので、駆動ローラ(被検査物支持手段、支持ローラ駆動手段)7の位置調整のみで、被検査物2の検査光反射位置が同じ位置になるよう調整することができる。
図9は本発明による表面欠陥検査装置の第5の実施の形態を示す概略下面図である。図9を参照して、表面欠陥検査装置に係る第5の発明の実施の形態について説明する。表面欠陥検査装置1は、水平かつ平行に配置され、軸受(図示せず)により回転自由に支持された2本のローラ支持軸6を有している。
このローラ支持軸6は水平方向(軸間距離が変化する方向)に移動できるように取り付けられており、軸間距離を変更できるようになっている。各ローラ支持軸6の片端部には支持ローラ(固定側支持ローラ)3が取り付けられている。
各支持軸6の他方の端部にはローラ支持軸6に対して軸方向へ移動可能なスライド取り付け板11が設けられ、取り付け板11に対しては支持ローラ取り付けスライド12が同方向に移動可能に取り付けられている。この支持ローラ取り付けスライド12には他方の支持ローラ(可動側支持ローラ)3aが回転自由に取り付けられている。要するに、支持ローラ(被検査物支持手段)3、3aは何れも各支持軸6とともに一体回転するように構成されているが、支持ローラ3aは取り付け板11及びスライド12の作用により支持軸6に対して軸方向位置を変更可能に構成されている。
各支持ローラ3aは、支持ローラ駆動手段である可動側の駆動ローラ(被検査物支持手段、支持ローラ駆動手段)7aによって、回転駆動力が伝達されるようになっている。回転駆動力の伝達は歯車による噛み合せ、摩擦力による連れ回り、ベルト等により行う。この結果、駆動軸13により連結された他方の固定側の駆動ローラ7に対しても駆動力が発生し、固定側の各支持ローラ3を回転駆動させる。
【0011】
駆動ローラ7aは駆動軸13を介して駆動モータ(図示せず)により駆動されており、その位置を軸方向へ移動可能に支持されている。支持ローラ取り付けスライド12に取り付けられた支持ローラ3aを駆動する駆動ローラ7aは、スライド取り付け板11にクラッチ14を介して取り付けられている。
クラッチ14がオンの場合には駆動ローラ7aと駆動軸13は接続され、支持ローラ3aに回転駆動力が伝達される。クラッチ14がオフの場合には駆動ローラ7aと駆動軸13は非接続となり、回転駆動力は支持ローラ3aに伝達されない。
図9において、検査対象を軸方向長さの異なる被検査物(図示せず)に切り換えて検査するときは、クラッチ14をオフ状態にして駆動ローラ7aと駆動軸13を非接続状態にする。被検査物の両端外周面を支持ローラ3、3aで支持するように、被検査物の長さに合わせてスライド取り付け板11を移動させる。これにより、支持ローラ3、3aの軸方向や、駆動ローラ7aの上下方向位置を調整した後、クラッチ14をオン状態にして駆動ローラ7aと駆動軸13を接続し、被検査物を回転させながら光源4、撮像手段5を用いた検査を行う。
このように構成した表面欠陥検査装置1においては、第1の実施形態と同様に、被検査物の検査光反射位置が同じ位置になるように、駆動ローラ位置とローラ支持軸の軸間距離を調整する。また、駆動ローラ7、7aにより支持ローラ3、3a全てを回転駆動させることによって、複数種類の直径の被検査物の表面欠陥を精度よく容易に検出できる。これとともに、スライド取り付け板11の位置を調整することで、複数種類の長さの被検査物の表面欠陥を容易に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】表面欠陥検査装置の第1の実施の形態を示す概略斜視図。
【図2】被検査物の直径と支持ローラ等の関係の説明する側面概略図。
【図3】支持ローラや駆動ローラの位置調整を説明する概略図。
【図4】本発明の表面欠陥検査装置に設けた被検査物の位置を検出する検出センサを示す概略図。
【図5】本発明による表面欠陥検査装置の第2の実施の形態を示す概略側面図。
【図6】本発明による表面欠陥検査装置の第3の実施の形態を示す概略側面図。
【図7】駆動ローラ7を図6の位置から下降した状態を示す概略側面図。
【図8】本発明による表面欠陥検査装置の第4の実施の形態を示す概略側面図。
【図9】本発明による表面欠陥検査装置の第5の実施の形態を示す概略下面図。
【符号の説明】
【0013】
1 表面欠陥検査装置、2 被検査物、2’ 被検査物、3、3a 支持ローラ(被検査物支持手段)、4 光源(照明手段)、5 撮像手段、6 ローラ支持軸、7、7a 駆動ローラ(被検査物支持手段、支持ローラ駆動手段)、8 検出センサ、9 ベルト、10 弾性体、11 スライド取り付け板、12 支持ローラ取り付けスライド、13 駆動軸、14 クラッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検査物をその軸周りに回転させる被検査物支持手段と、被検査物表面にその軸方向に沿う検査光を照射する照明手段と、前記表面からの反射光分布を取得する撮像手段と、を備えた表面欠陥検査装置において、
前記被検査物支持手段は、水平、平行で且つ所要間隔をおいて配置された回転自在な複数の支持ローラと、前記支持ローラを回転駆動する支持ローラ駆動手段とを含み、前記支持ローラ間の距離を変更可能と間隔変更機構を備えたことを特徴とする表面欠陥検査装置。
【請求項2】
前記被検査物は円筒体であること特徴とする請求項1記載の表面欠陥検査装置。
【請求項3】
前記間隔変更機構は、直径の異なる前記被検査物に対する検査光反射位置が等しくなるように、前記支持ローラ間の距離を調整するように構成されていることを特徴とする請求項1、又は2記載の表面欠陥検査装置。
【請求項4】
前記間隔変更機構は、前記支持ローラ駆動手段の高さ位置を移動させることによって前記支持ローラ間の距離を変更するように構成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の表面欠陥検査装置。
【請求項5】
前記間隔変更機構は、前記支持ローラ駆動手段の高さ位置を移動させることによって、直径の異なる被検査物に対して検査光反射位置が等しくなるように、前記ローラ間の距離を調整するように構成されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の表面欠陥検査装置。
【請求項6】
前記支持ローラの軸方向配置間隔を変更可能とすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の表面欠陥検査装置。
【請求項7】
前記支持ローラの軸方向配置間隔を、長さの異なる被検査物に対して、この被検査物両端部を支持ローラにて支持する位置へ変化させることを特徴とする請求項6記載の表面欠陥検査装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項記載の表面欠陥検査装置を用いて、被検査物表面欠陥を検査することを特徴とする表面欠陥検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−226900(P2006−226900A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−42413(P2005−42413)
【出願日】平成17年2月18日(2005.2.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】