説明

象徴構造体

【課題】高輝度の金属光沢を有し立体感のある意匠性に優れた象徴パターン表示を低コストで実現可能であり、かつ、夜間においても上述の光沢、立体感および優れた意匠性を維持しつつ優れた視認性を実現でき、小型化および薄型化が可能であり、設計の自由度に優れ、車両用エンブレムとして好適な象徴構造体を提供する。
【解決手段】一面に所定のパターンに形成された凹部とその凹部の周囲に形成された凸部とからなる凹凸構造が設けられた透明プラスチック体と、凹部の面上に設けられた金属成分を含有する透光層と、凸部の面上に設けられた遮光層と、透明プラスチック体の遮光層が設けられた凸部に当接され、透光層が設けられた凹部側に向けて発光可能な投光体と、を有することを特徴とする象徴構造体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は象徴構造体に関し、とくに、高輝度の金属光沢を有し立体感のある意匠性に優れた象徴パターン表示を低コストで容易に実現可能であり、かつ、夜間においても上述の光沢、立体感および優れた意匠性を維持しつつ優れた視認性を実現でき、小型化および薄型化が容易に可能であり、車両用エンブレムとして用いられて好適な象徴構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
象徴構造体、例えば、車両用エンブレムには、視認性の高さおよび優れた意匠性が要求される。例えば、特許文献1には、意匠部材と、黒色系のベース部材と、透明な表層部材とを組み合わせることにより、立体感および質感の向上が実現され、光沢色が表示可能な、意匠性に優れ電波透過性を有する車両用外装部品が開示されている。また、特許文献2および特許文献3には、象徴表示部が光源によって照らされ、夜間における視認性が確保された発光表示装置が開示されている。
【特許文献1】特開2008−195161号公報
【特許文献2】特開2007−91085号公報
【特許文献3】特開2007−161233号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献2に開示された発光表示装置においては、光源から投射された光を象徴表示部へ照射するための導光手段および反射部が設けられた複雑な構成が採用されており、製造コスト、加工コスト、および部品コストの増加が懸念される。
【0004】
一方、特許文献3に開示された発光性エンブレムにおいては、金属製の薄層4が表面に設けられた透明プラスチック体5が光源6によって照射されることにより、夜間における視認性の向上が実現されている。しかしながら、視認性の向上および金属光沢については言及されているものの、立体感や意匠性の向上を実現するための加工、例えば、透明プラスチック体を立体的に加工したり、金属層以外の層を設けて意匠性を向上させたりするといった方法、およびその具体的な効果については言及も示唆もされていない。また、特許文献3に開示された実施態様においては、透明プラスチック体が設けられたハウジング7は光源6を内部に保持可能に構成する必要があり、エンブレムの小型化および軽量化が難しい。
【0005】
そこで本発明の課題は、高輝度の金属光沢を有し立体感のある意匠性に優れた象徴パターン表示を低コストで容易に実現可能であり、かつ、夜間においても上述の光沢、立体感および優れた意匠性を維持しつつ優れた視認性を実現でき、小型化および薄型化が容易に可能であり、車両用エンブレムとして用いられて好適な象徴構造体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る象徴構造体は、一面に所定のパターンに形成された凹部と該凹部の周囲に形成された凸部とからなる凹凸構造が設けられた透明プラスチック体と、前記凹部の面上に設けられた金属成分を含有する透光層と、前記凸部の面上に設けられた遮光層と、前記透明プラスチック体の前記遮光層が設けられた前記凸部に当接され、前記透光層が設けられた前記凹部側に向けて発光可能な投光体と、を有することを特徴とするものからなる。
【0007】
本発明に係る象徴構造体においては、所定パターンからなる象徴が透明プラスチック体の象徴表示面(例えば、非凹凸構造面)側に表示され、投光体が消灯された時(例えば、日中等)および投光体が点灯された時(例えば、夜間等)において、それぞれの状況に適した輝度、質感および色彩が象徴表示面に付与される。
【0008】
まず、投光体が消灯された場合、凹凸構造の凹部においては透光層に含有されている金属成分により金属光沢が外観に付与され、高級感のある外観が得られる。また、凸部の面上、つまり、凹部の周囲に形成された遮光層により、透光層の設けられた凹部部位が引き立てられ、透明プラスチック体の凹凸構造を利用して立体感の向上が確保される。さらに、象徴表示面側からの視認においては、透光層および遮光層は透明プラスチック体によって被覆されているため、象徴表示面の質感が向上されることが可能になり、見栄えに優れ意匠性に富んだ象徴表示面を実現することが可能となる。
【0009】
一方、投光体が点灯された場合、所定のパターンに形成された凹部においては光が透過する一方、凹部の周囲に形成された凸部においては遮光層により光が遮断されるため、所定のパターンに形成された凹部が、投光体によって凹凸構造面側より象徴表示面(透明プラスチック体の非凹凸構造面)方向へと明るく照らし出され、夜間における視認性が大幅に向上される。また、凹部の面上に設けられた透光層には金属成分が含有されているため、金属光沢を有する高級感のある外観が、象徴表示面側に現れることになる。したがって、金属光沢を有し高級感のある外観を確保しつつ、昼間においては立体感のある意匠性に富んだ外観を表示でき、夜間においては明るく輝き視認性に優れた外観を実現することが可能となる。
【0010】
本発明に係る透光層は、必ずしも透過率が100%である必要はなく、投光されてくる光の少なくとも一部を透過可能であればよく、例えば、着色されていてもよい。透光層の透過率はとくに限定されないが、夜間において投光体が発光されたときに、投光体から投射された光により所定の象徴パターンが認識可能となる程度の透過率が確保されていることが好ましい。
【0011】
本発明に係る投光体は、透明プラスチック体に設けられた凸部に単に当接されていればよいため、光源を内部に保持可能に構成されたハウジング体は不要である。また、本発明に係る投光体から投射される光は、透光層が設けられた凹部方向に直接照射されるため、光源からの光を象徴表示部へ照射するための反射部および導光手段も実質的に不要である。したがって、本発明に係る象徴構造体においては、構造の簡素化が可能になり、加工コストおよび部品コストが大幅に低減され、象徴構造体の小型化および薄型化が容易に可能となり、しかも、設計の自由度が向上される。
【0012】
本発明において、所定のパターンからなる凹凸構造は、軽量で成形や加工が容易な透明プラスチック体に形成されるため、製作コストを低く抑えることが容易であり、複雑な象徴パターンからなる凹凸構造を容易に形成可能である。
【0013】
本発明に係る透光層の形成方法は、とくに限定されないが、物理蒸着法(PVD、Physical Vapor Deposition)により形成されていることが好ましい。PVDは蒸着膜の厚さをナノメートルオーダーの精度で制御することが可能であり、高い光透過率を有し、光反射性に優れ、金属光沢を有するハーフ蒸着膜を形成することができる。したがって、このようなハーフ蒸着膜からなる透光層を形成することにより、金属光沢による意匠性の向上が実現できるとともに、投光体から凹部方向へ向けて投射される光の透過率の向上が達成され、夜間における視認性の向上が実現される。また、透光層の構造は上述のような一般的なハーフ蒸着膜も可能であるが、輝度および光透過性の観点から、透光層は島状構造を有する不連続膜として形成されることがより好ましい。このような不連続膜の材質はとくに限定されないが、インジウムまたはスズからなる島状構造の不連続膜が、高輝度、光透過性、耐食性などの特性を高レベルで同時に満足できる点で、とくに好ましい。
【0014】
本発明に係る透光層の材質は、とくに限定されないが、インジウム、スズ、アルミニウム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼、チタンからなる群から選ばれた少なくとも1種の金属成分が含有されていることが好ましい。これらの材質の中では、インジウムまたはスズからなる蒸着膜が光透過性に非常に優れており、夜間における視認性の向上が実現可能となるため、とくに好ましい。また、アルミニウムからなる蒸着膜は高い光透過性を安価で実現可能であるため、本発明に係る象徴構造体を安価に製造できる点でとくに好ましい。さらに、ニッケル、クロム、ステンレス鋼、またはチタンからなる蒸着膜は耐食性に優れており、透光層の長寿命化が実現可能である。
【0015】
本発明において、透光層が設けられる範囲は必ずしも凹部のみに限定されるものではなく、透光層の少なくとも一部が凸部の面上まで延在され、凸部の面上において透光層と遮光層が重畳されていてもよい。例えば、透光層が凹凸構造面の表面全体に設けられ、遮光層が透明プラスチック体の凸部表面と透光層との間に介在された構成とすることも可能である。このように透光層を凸部の面上まで延在可能とすることにより、透光層の形状を凹部の形状のみに適合させる工程が不要となり、加工コストおよび加工時間の増加が抑制される。
【0016】
本発明に係る透光層の表面には、とくに限定されないが、保護層が設けられていることが好ましい。透光層の表面に保護層が設けられることにより、透光層の剥離または劣化等の望ましくない不具合が防止され、象徴構造体の長寿命化が実現される。なお、保護層が設けられる範囲は必ずしも透光層の表面のみに限定されるものではなく、例えば、保護層の一部が凸部の面上まで延在されていてもよい。
【0017】
上記の保護層は、とくに限定されないが、熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂からなることが好ましい。これらの樹脂は強度が高く、密閉性および耐薬品性に優れているため、耐久性、保護機能に優れた保護層を低コストで実現することが可能となる。また、硬化処理前におけるこれらの樹脂は適度な粘性を有しているため、透明プラスチック体の凹凸構造の形状に影響されることなく、容易に透光層の表面に望ましい形態の保護層を形成することができる。
【0018】
本発明において、透光層の表面に設けられる保護層の色彩はとくに限定されない。例えば、保護層は無色透明であってもよいし、着色されていてもよい。透光層と投光体との間に介在される保護層の色彩は、投光体から投射され保護層を透過する光にのみ反映されるため、保護層を着色することにより、投光体が点灯された際の色彩を消費者の嗜好に応じた色彩に設定することが可能となり、さらなる意匠性の向上が可能になる。
【0019】
本発明に係る象徴構造体では、凹部の面と透光層との間にプライマー層が介在された構成とすることも可能である。透光層との接着性を有するプライマー層を凹部の面と透光層との間に設けておくことにより、透光層の定着性を向上させることができ、透光層の耐久性および安定性の向上が実現される。
【0020】
上記プライマー層の色彩はとくに限定されない。例えば、プライマー層は無色透明であってもよいし、着色されていてもよい。透明プラスチック体と透光層との間に介在されるプライマー層の色彩は象徴構造体の所定パターン表示部位に反映されるため、プライマー層を着色することにより、投光体点灯時および消灯時の両方の場合において象徴構造体の意匠性を向上させることが可能となる。
【0021】
上記プライマー層が設けられる範囲は必ずしも凹部のみに限定されるものではなく、プライマー層の少なくとも一部が凸部の面上まで延在されていてもよい。例えば、プライマー層が凹凸構造面の表面全体に設けられ、透明プラスチック体の凸部表面とプライマー層との間に遮光層が介在された構造や、プライマー層上に透光層が設けられ、その上の凸部表面に対応する部位に遮光層が設けられた構造等とすることも可能である。プライマー層を凸部の面上まで延在可能とすることにより、プライマー層の形状を凹部の形状に適合させる工程が不要となり、加工コストおよび加工時間の増加が抑制される。
【0022】
本発明に係る遮光層の材料および形成方法はとくに限定されず、例えば、凸部に対し遮光性のインクを用いて印刷を実施することにより、凸部の面上に遮光層を形成することが可能である。安価な遮光性インクを用いて印刷することにより、凸部の形状の複雑さに影響されることなく容易に遮光層を形成することができ、加工コストおよび材料コストの低減が可能となる。
【0023】
本発明に係る投光体の構成は、とくに限定されず、例えば、光源として発光ダイオードが備えられた構成とすることも可能である。発光ダイオードを用いることにより、耐用期限が長く電力消費量の少ない光源を低コストで実現することが可能となる。また、投光体の光源として用いられる発光ダイオードは有機発光ダイオードであってもよい。有機発光ダイオードは通常の発光ダイオードと比較して輝度および発光効率が高いため、夜間における視認性に優れた象徴構造体が実現可能となる。また、有機発光ダイオードは小型化が容易であるため、投光体の小型化および薄型化が可能となり、象徴構造体の設計の自由度がさらに向上される。
【0024】
本発明に係る象徴構造体の適用対象としては、とくに限定されないが、投光体が消灯される昼間においては金属光沢を有し立体感のある意匠性に富んだ外観が表示され、投光体が点灯される夜間においては明るく輝く視認性に優れた外観が表示され、小型化および薄型化が容易であり、設計の自由度に優れていることから、特に車両用エンブレムとして好適なものである。
【発明の効果】
【0025】
このように、本発明に係る象徴構造体によれば、金属光沢を有し立体感のある質感に優れた象徴パターンが表示可能であり、夜間における視認性を向上しつつ昼間における優れた視認性を確保でき、かつ、消費者の嗜好に応じた意匠性に優れた象徴構造体を実現することができる。また、本発明に係る象徴構造体は、小型化および薄型化が容易であり、設計の自由度に優れているため、とくに、車両用エンブレムとして用いられて好適なものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下に、本発明の望ましい実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施態様に係る象徴構造体の平面図を示しており、とくに車両用エンブレムとして構成された例を示している。また、図2は、本発明の一実施態様に係る象徴構造体の断面図を示しており、とくに、透光層の表面に保護層が設けられ、透光層と透明プラスチック体との間にプライマー層が介在されている形態の構成を示している。図1および図2において、象徴構造体1は透明プラスチック体4および投光体9を備えている。透明プラスチック体4の一方の面には、所定のパターンを形成する凹部5と、凹部5の周囲に形成されている凸部6からなる凹凸構造が形成されている。凹部5と透光層2との間には、透光層2の定着性を向上させるプライマー層8が介在されており、透光層2の表面には保護層7が設けられている。凸部6の面上には遮光層3が設けられており、凹部5方向へ光を投射可能に構成された投光体9が凸部6に当接している。透光層2および遮光層3により形成された所定のパターンからなる象徴は、透明プラスチック体の象徴表示面10側から視認される。
【0027】
図2において、投光体9が消灯された場合、凹部5においては透光層2に含有されている金属成分により金属光沢が付与され、高級感のある外観が得られる。また、凹部5の周囲に形成された遮光層3により、透光層2の設けられた凹部5が引き立てられ、透明プラスチック体4の凹凸構造により立体感の向上が確保される。さらに、象徴表示面10側からの視認においては、透光層2および遮光層3は透明プラスチック体4によって被覆され、かつ、上述の如く透光層2が設けられた凹部5が引き立てられているため、象徴表示面10全体、とくに所定のパターン部の質感が向上され、見栄えに優れ意匠性に富んだ象徴構造体1を実現することが可能となる。
【0028】
一方、投光体9が点灯された場合、投光体9から凹部5方向へ投射された光は透光層2および透明プラスチック体4を透過して外部へ照射されるが、投光体9から凸部6方向へ投射された光は遮光層3により遮断される。したがって、所定のパターンに形成された凹部5のみが投光体9によって明るく照らされ、夜間における視認性の向上が実現される。また、凹部5に設けられた透光層2には金属成分が含有されているため、金属光沢を有する高級感のある外観が得られる。
【0029】
図2の実施態様においては、透光層2の表面に保護層7が設けられているため、透光層2の剥離または劣化等の望ましくない不具合が保護層7により防止され、透光層2の長期にわたる維持が可能となり、象徴構造体1の長寿命化が実現される。また、保護層7が着色されている場合、保護層7の色彩は投光体9が点灯されたときの凹部5の色彩に反映され、象徴構造体1の意匠性の向上に寄与する。
【0030】
また、図2の実施態様においては、透光層2と透明プラスチック体4との間にプライマー層8が介在されているため、透光層2の定着力が向上され、象徴構造体1の長寿命化が実現される。また、プライマー層8が着色されている場合、プライマー層8の色彩は凹部5の色彩に反映され、象徴構造体1の意匠性の向上に寄与する。
【0031】
図3は、本発明の他の実施態様に係る象徴構造体の断面図を示しており、とくに、プライマー層、透光層、および保護層の一部が凹部の面上に延在されている形態の構造を示している。図3において、プライマー層8、透光層2、および保護層7は透明プラスチック体4の凹凸構造面の表面全体に設けられており、その一部は凸部6の面上に延在されている。その他の構造は図2と同様であるので、図2と同一の符号を付することにより説明を省略する。
【0032】
図3において、プライマー層8、透光層2、および保護層7は透明プラスチック体4の凹凸面全体に設けられているため、これらの層の平面形状が凹部5の平面形状に合わせて形成される必要はなく、それぞれの層の形成時における加工コストの低減が実現される。また、図3に示す構造においては、凸部の表面に保護層7が設けられているため、凸部の面上に存在する遮光層3の剥離や劣化等の望ましくない不具合が保護層7により防止され、遮光層3が長期にわたって維持され、象徴構造体1の長寿命化が実現される。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明に係る象徴構造体は、所定パターンの表示を目的とするあらゆる用途に適用可能であり、とくに、夜間における視認性の向上が要求され、意匠性および設計の自由度に対する要求水準が高い車両用エンブレムとして用いられて好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施態様に係る象徴構造体の概略平面図である。
【図2】本発明の一実施態様に係る象徴構造体の断面図である。
【図3】本発明の他の実施態様に係る象徴構造体の断面図である。
【符号の説明】
【0035】
1 象徴構造体
2 透光層
3 遮光層
4 透明プラスチック体
5 凹部
6 凸部
7 保護層
8 プライマー層
9 投光体
10 象徴表示面


【特許請求の範囲】
【請求項1】
一面に所定のパターンに形成された凹部と該凹部の周囲に形成された凸部とからなる凹凸構造が設けられた透明プラスチック体と、前記凹部の面上に設けられた金属成分を含有する透光層と、前記凸部の面上に設けられた遮光層と、前記透明プラスチック体の前記遮光層が設けられた前記凸部に当接され、前記透光層が設けられた前記凹部側に向けて発光可能な投光体と、を有することを特徴とする象徴構造体。
【請求項2】
前記透光層が物理蒸着法により形成されている、請求項1に記載の象徴構造体。
【請求項3】
前記透光層が、インジウム、スズ、アルミニウム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼、チタンからなる群から選ばれた少なくとも1種の金属成分を含有している、請求項1または2に記載の象徴構造体。
【請求項4】
前記透光層の少なくとも一部が前記凸部の面上まで延在されており、該凸部の面上では前記透光層と前記遮光層が重畳されている、請求項1〜3のいずれかに記載の象徴構造体。
【請求項5】
前記透光層の表面に保護層が設けられている、請求項1〜4のいずれかに記載の象徴構造体。
【請求項6】
前記保護層が熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂からなる、請求項5に記載の象徴構造体。
【請求項7】
前記保護層が着色されている、請求項5または6に記載の象徴構造体。
【請求項8】
前記凹部の面と前記透光層との間に透光層敷設用下地としてプライマー層が介在されている、請求項1〜7のいずれかに記載の象徴構造体。
【請求項9】
前記プライマー層が着色されている、請求項8に記載の象徴構造体。
【請求項10】
前記プライマー層の少なくとも一部が前記凸部の面上まで延在されている、請求項8または9に記載の象徴構造体。
【請求項11】
前記遮光層が、前記凸部の面上に印刷により設けられている、請求項1〜10のいずれかに記載の象徴構造体。
【請求項12】
前記投光体が、光源として発光ダイオードを有している、請求項1〜11のいずれかに記載の象徴構造体。
【請求項13】
前記発光ダイオードが有機発光ダイオードからなる、請求項12に記載の象徴構造体。
【請求項14】
車両用エンブレムとして構成されている、請求項1〜13のいずれかに記載の象徴構造体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2010−100099(P2010−100099A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−271048(P2008−271048)
【出願日】平成20年10月21日(2008.10.21)
【出願人】(506233335)津田工業株式会社 (3)
【Fターム(参考)】