説明

連結金具,受け金具及び建築用接合金具

【課題】仕口加工費のコストダウンを図るとともに、リフォーム作業における使い勝手を向上させることの可能な連結金具,受け金具及び建築用接合金具の提供を目的とする。
【解決手段】建築用接合金具1は、梁6に固定される固定板21,連結ピン孔231が貫設され、さらに、上端部に、被係止ピン25を有する、対向する一対の側板22,23を備えた連結金具2と、柱5に固定される固定板31,連結ピン4が挿入されるスリーブ321が設けられ、さらに、上端部に係止部322が形成された対向する一対の側板32,33を備えた受け金具3と、連結ピン4を具備した構成としてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、木部材どうしの接合作業を容易に行え、接合の信頼度も高い連結金具,受け金具及び建築用接合金具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、梁等の横木部材と柱等の縦木部材を接合する建築用木部材の接合方法として、ほぞ加工やぬき加工を木材に施し、これら木材どうしを組み合わせて接合する方法が用いられてきた。
近年、建築用接合金具を用いて横木部材と縦木部材を接合すると、木材どうしを組み合わせて接合することにより強固に接合でき、かつ、施工現場での作業効率を向上させることができることから、様々な構造の建築用接合金具が提案されている。
【0003】
たとえば、特許文献1には、矩形の底板部と、この底板部に対向して連結された側板部と、各側板部と連結された二つの背板部とを有する金属板を、二つの背板部を重ね合わせるように折り曲げ成形し、その背板部を支柱にボルトにて固定し、両側板部を、横架材の端部に形成された接合用スリットに嵌合させて、ドリフトピンを貫通することで、一方の木部材と他方の木部材とを接合する建築用接合具の技術が開示されている。
【0004】
また、意匠文献1には、柱等に螺着される固定板と、固定板の両側から突設された一対の対向する側板と、固定板及び一対の側板の下部と連結された底板を有する梁受け金物の技術が開示されている。
【特許文献1】特許第3071426号公報
【特許文献2】登録意匠979094号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された建築用接合金具は、横架材に両翼部を挿入するための接合用スリットを加工する必要があった。また、意匠文献1に記載された梁受け金物は、梁に対向する細溝や切欠を加工する必要があった。
すなわち、従来の建築用接合金具は、梁などの接合架材に溝や切欠といった仕口加工を施す必要があり、仕口加工費のコストダウンを図るといった視点から見ると改善の余地があった。
【0006】
また、意匠文献1に記載された梁受け金物は、梁の端部が載置される底板を備えることにより、接合強度が向上しているものの、リフォーム作業などにおいては、次のような問題がある。すなわち、リフォーム作業のため、接合した梁を取り外すような場合に、梁の上方に床材などがあると、梁を上方に抜くことができず、また、底板によって下方にも抜くことができず、使い勝手が悪いといった問題があった。
【0007】
さらに、近年、様々な構造の優れた建築用接合金具が商品化されているが、接合強度を維持しつつ、作業性の向上及び接合における信頼性の向上といった点に関しては、さらなる技術改良が要望されていた。
【0008】
本発明は、上記諸問題を解決すべく、仕口加工費のコストダウンを図るとともに、リフォーム作業における使い勝手を向上させることの可能な連結金具,受け金具及び建築用接合金具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的を達成するために、本発明の連結金具は、木部材どうしを接合するため、ボルトによって前記木部材の一方の木部材に固定される連結金具であって、前記ボルトの挿入されるボルト孔が貫設され、前記一方の木部材の端面に固定される矩形縦長の固定板と、前記木部材の他方の木部材に取り付けられた受け金具と連結するための連結ピンが挿入される連結ピン孔が貫設され、さらに、上部に、前記受け金具の係止部に係入される被係止部を有する、前記固定板の横方向の両端部から直角に突設した矩形縦長の対向する一対の側板と、前記一方の木部材の端面に埋設され、前記ボルトの螺合する雌ねじを備えた雇い金具とを具備した構成としてある。
このようにすると、一方の木部材への仕口加工を容易に行うことができる。すなわち、仕口加工として、たとえば、雇い金具と雇い金具固定ピンを挿入する穴を加工するだけよく、一般的な(従来の)仕口加工としての溝加工や切欠加工を行わなくてもすむので、仕口加工費のコストダウンを図ることができる。
【0010】
また、本発明の連結金具は、前記固定板の下部に、前記一方の木部材を支持する受けプレートを、前記一方の木部材側に突設した構成としてある。
このようにすると、受けプレートが一方の木部材を支持することによって、木部材どうしの接合強度を向上させることができる。
【0011】
さらに、本発明の連結金具は、前記固定板に、前記一方の木部材に形成された支持穴へ係合する支持部材を、前記一方の木部材側に突設した構成としてある。
このようにすると、支持部材で一方の木部材を支持でき、木部材どうしの接合強度を向上させることができる。また、支持部材は、一方の木部材に形成した支持穴に係合されているので、一方の木部材自体が収縮しても、支持部材で一方の木部材を確実に支持することができる。
【0012】
また、本発明の連結金具は、前記被係止部が、前記一対の側板の上部間に着脱自在に取り付けられた構成としてある。
このようにすると、被係止部を取り外すことができるので、接合された一方の木部材を下方に抜くことができ、使い勝手が向上する。たとえば、リフォーム作業などにおいて、一方の木部材の上方に抜くための抜きスペースが確保できない場合であっても、一方の木部材を下方に取り外すことができるので、使い勝手を大幅に向上させることができる。
【0013】
また、本発明の連結金具は、前記雇い金具が、固定ピンによって、前記一方の木部材に固定される構成としてある。
このようにすると、構造が単純化され、製造原価及び仕口加工費のコストダウンを図ることができる。
【0014】
また、上記目的を達成するために、本発明の受け金具は、木部材どうしを接合するため、ボルトによって前記木部材の他方の木部材に固定される受け金具であって、前記ボルトの挿入されるボルト孔が貫設され、前記他方の木部材に固定される矩形縦長の固定板と、前記木部材の一方の木部材に取り付けられた連結金具と連結するための連結ピンが挿入されるスリーブが架設され、さらに、上部に、前記連結金具の被係止部が係入される係止部が形成された、前記固定板の横方向の両端部から直角に突設した矩形縦長の対向する一対の側板とを具備した構成としてある。
このようにすると、連結ピンを装入する際、連結ピンがスリーブによってガイドされるので、連結ピンを容易に装入することができる。また、スリーブが補強部材として機能するので、受け金具の機械的強度をより強固にすることができる。
【0015】
また、上記目的を達成するために、本発明の受け金具は、木部材どうしを接合するため、ボルトによって前記木部材の他方の木部材に固定される受け金具であって、前記ボルトの挿入されるボルト孔が貫設され、前記他方の木部材に固定される矩形縦長の固定板と、前記木部材の一方の木部材に取り付けられた連結金具と連結するための連結ピンが挿入される連結ピン孔が貫設され、上部に、前記連結金具の被係止部が係入される係止部が形成された、前記固定板の横方向の両端部から直角に突設した矩形縦長の対向する一対の側板と、前記他方の木部材のだぼ用穴に挿入される、前記固定板及び/又は側板に突設されただぼとを具備した構成としてある。
このようにすると、だぼが受け金具に作用する荷重の一部を受けることができるので、他方の木部材に対する負荷を軽減することができる。
【0016】
また、上記目的を達成するために、本発明の受け金具は、木部材どうしを接合するため、ボルトによって前記木部材の他方の木部材に固定される受け金具であって、前記ボルトの挿入されるボルト孔が貫設され、前記他方の木部材に固定される矩形縦長の固定板と、前記木部材の一方の木部材に取り付けられた連結金具と連結するための連結ピンが挿入されるスリーブが架設され、上部に、前記連結金具の被係止部が係入される係止部が形成された、前記固定板の横方向の両端部から直角に突設した矩形縦長の対向する一対の側板と、前記他方の木部材のだぼ用穴に挿入される、前記固定板及び/又は側板に突設されただぼとを具備した構成としてある。
このようにすると、連結ピンを装入する際、連結ピンがスリーブによってガイドされるので、連結ピンを容易に装入することができるとともに、だぼが受け金具に作用する荷重の一部を受けることができるので、他方の木部材に対する負荷を軽減することができる。
【0017】
また、本発明の受け金具は、前記スリーブの少なくとも一箇所に、該スリーブの中心線方向へ突出する突出部を形成し、この突出部から該突出部と対向するスリーブ内面までの距離を、前記連結ピンの直径より短くした構成としてある。
このようにすると、スリーブに挿入された連結ピンが突出部と当接することにより、連結ピンが抜けるのを防止することができる。
【0018】
また、本発明の受け金具は、前記突出部を二つ形成し、かつ、この二つの前記突出部のうち第一の前記突出部を、前記スリーブの長手方向中央部より一方の端部側に形成し、さらに、第二の前記突出部を前記スリーブの長手方向中央部より他方の端部側であって、前記スリーブの中心線を挟んで180度対向する位置に形成した構成としてある。
このようにすると、二つの対向する突出部がスリーブの中心線方向に弾性力を作用させるので、連結ピンが抜けるのをより確実に防止することができる。
【0019】
また、上記目的を達成するために、本発明の建築用接合金具は、木部材どうしを接合するための建築用接合金具であって、前記木部材の一方の木部材に固定される、上記請求項1〜4のいずれかに記載の連結金具と、前記木部材の他方の木部材に固定される、上記請求項5〜8のいずれかに記載の受け金具と、前記受け金具と連結金具と連結するための連結ピンとを備えた構成としてある。
このようにすると、一方の木部材(たとえば、梁)への仕口加工を容易に行うことができる。また、連結ピンを装入する際、連結ピンがスリーブによってガイドされるので、連結ピンを容易に装入することができたり、だぼが受け金具に作用する荷重の一部を受けることができるので、他方の木部材に対する負荷を軽減することができる。
【0020】
また、本発明の建築用接合金具は、前記連結ピンが、抜け防止手段を有する構成としてある。
このようにすると、確実に連結ピンの抜けを防止することができるので、接合の信頼性を向上させることができる。
【0021】
また、本発明の建築用接合金具は、前記抜け防止手段が、前記連結ピンの挿入方向と反対側に設けられた突出部と、前記連結ピンの挿入方向側の外周に形成された溝と、この溝に係入される係入部材を有する構成としてある。
このようにすると、構造が単純化され、製造原価のコストダウンを図ることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明における連結金具,受け金具及び建築用接合金具によれば、木部材どうしの接合作業を容易に行え、接合の信頼度も向上させることができる。さらに、仕口加工費のコストダウンを図ることができるとともに、リフォーム作業における使い勝手を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一実施形態にかかる建築用接合金具の概略斜視図を示している。
同図において、建築用接合金具1は、縦木部材である柱5に横木部材である梁6を接合する接合金具であって、梁6に固定される連結金具2と、柱5に固定される受け金具3と、連結金具2と受け金具3とを連結するための連結ピン4を備えた構成としてある。
なお、柱5に梁6を接合する例について説明するが、本発明における各金具で接合する木部材は、この例に限定されないことはもちろんである。
【0024】
(連結金具)
連結金具2は、図1に示すように、金属製の固定板21,一対の側板22,23,受けプレート24,被係止ピン25,及び,雇い金具26を備えている。
固定板21は、ボルト28の挿入されるボルト孔211が中央部及び下部に貫設された矩形縦長の金属板としてある。
【0025】
側板22,23は、固定板21の横方向の両端部から直角に突設した矩形縦長の対向する一対の金属板としてある。一般的に、側板22,23は、固定板21とともに一枚板からプレス加工により成形される。また、側板22,23は、上部に、受け金具3の係止部322に係入される被係止ピン25が、両端固定された状態で設けられている。本実施形態では、側板22,23に貫設された貫通孔に被係止ピン25を嵌入してある。この被係止ピン25は、側板22,23に着脱自在に取り付けられている。さらに、側板22,23は、受け金具3と連結するための連結ピン4の挿入される連結ピン孔231が、中央部の上方及び下方(ほぼ長手方向に三等分する位置)に貫設してある。
【0026】
また、連結金具2は、受けプレート24が、固定板21の下部から梁6側にほぼ直角に突設してある。本実施形態では、矩形の金属板を、固定板21及び側板22,23の梁6側の一部に突き合わせ溶接してある。このようにすると、受けプレート24に梁6が載置された状態で、受けプレート24が梁6を支持することができ、梁6と受け金具3がより強固に接合される。したがって、梁6と柱5の接合強度を向上させることができる。
【0027】
連結金具2は、ボルト28,雇い金具26及び雇い金具固定ピン27を介して、梁6の端面に固定される。雇い金具26は、一方の端部が取付け穴に挿入しやすいように面取りされ、かつ、該一方の端部に、雇い金具固定ピン27の挿入される固定孔262が穿設され、さらに、他方の端面に、ボルト28が締め込まれる(螺合される)雌ねじ261が切られた金属製の丸棒としてある。また、雇い金具固定ピン27は、連結ピン4とほぼ同様な構造としてあり、一方の先端がほぼ截頭円錐型の金属製の丸棒としてあり、丸棒の表面には滑り止めのローレット加工が施してある。
【0028】
図示してないが、梁6は、柱5と接合される側の端面(通常の切断加工が施された平面)のボルト孔211と対応する位置に、雇い金具26が挿入される取付け穴が穿設され、さらに、側面から固定孔262と対応する位置に、雇い金具固定ピン27が挿入されるピン孔が穿設されている。雇い金具26は、上記取付け穴に挿入され、固定孔262に雇い金具固定ピン27が挿入されることにより、梁6に固定される。連結金具2は、梁6が受けプレート24に載置され、固定板21が梁6の端面と当接した状態で、ボルト28がボルト孔211に挿入され、雇い金具26の雌ねじ261に締め込まれることにより、梁6に固定される(図2,4参照)。このようにすると、連結金具2の固定構造が単純化され、建築用接合金具1の製造原価を低減するとともに、梁6の端面に溝や切欠などを加工しなくてもすむので、仕口加工費のコストダウンを図ることができる。
【0029】
(連結ピン)
連結ピン4は、図1に示すように、一方の先端がほぼ截頭円錐型の金属製の丸棒としてあり、丸棒の表面には滑り止めのローレット加工が施してある。
【0030】
(受け金具)
受け金具3は、図1に示すように、金属製の固定板31,一対の側板32,33及びスリーブ321とからなっている。
固定板31は、ボルト34の挿入されるボルト孔311が上部,中央部及び下部に貫設された矩形縦長の金属板としてある。ボルト孔311は、ボルト34のねじ部先端やナット36が、スリーブ321と干渉しない高さ方向位置に貫設されている。これにより、受け金具3の柱5からの突出量(側板32,33の横幅)を低減することが可能となり、工場にて受け金具3の固定された柱5を施工現場に運搬する際、柱5の積載効率が向上する。
【0031】
また、受け金具3は、三つのボルト孔311の下方に、ボルト孔311どうしが干渉しない間隔で、それぞれ新たなボルト孔311が貫設されている。これにより、柱5の直交する面の同じ高さ位置に、受け金具3を固定する場合であっても、三つのボルト孔311に挿入されるボルト34と、新たな三つのボルト孔311に挿入されるボルト34が干渉するといった不具合を回避でき、受け金具3の使い勝手が向上する。
【0032】
側板32,33は、固定板31の横方向の両端部から直角に突設した矩形縦長の対向する一対の金属板としてある。一般的に、側板32,33は、固定板31とともに一枚板からプレス加工により成形される。また、側板32,33,固定板31及びスリーブ321は、連結金具2の側板22,23の間に嵌入される構造としてあり、被係止ピン25を係止部322に係止する際、側板32,33は、側板22,23の間に円滑に装入される。
【0033】
また、側板32,33は、上部に、連結金具2の被係止ピン25が係入される、上部が開口されたほぼ長穴状の係止部322が形成されている。さらに、側板32,33は、連結金具2と連結するための連結ピン4の挿入されるスリーブ321が、連結ピン孔231と対応する位置に、側板32,33からスリーブ321が外側に突出しない状態で架設されている。本実施形態では、側板32,33に貫設された貫通孔にスリーブ321を挿入し、側板32,33の内面とスリーブ321を点付け溶接してある。このようにすると、連結ピン4を連結金具2の連結ピン孔231及びスリーブ321に装入する際、連結ピン4がスリーブ321によってガイドされるので、連結ピン4を容易に装入することができる。また、この装入作業は、通常、高所作業となるので、連結ピン4を容易に装入できることは、作業の安全性を向上させる上で極めて効果的である。さらに、スリーブ321が補強部材として機能するので、受け金具3の機械的強度をより強固にすることができる。
【0034】
受け金具3は、ボルト34,平座金35及びナット36を介して、柱5の側面に固定される。図示してないが、柱5は、側面のボルト孔311と対応する位置に、ボルト34が挿入されるボルト孔が穿設されている。受け金具3は、平座金35の装入されたボルト34が、柱5の反対側の側面から挿入され、柱5から突き出たボルト34の先端部に、受け金具3のボルト孔311が挿入され、ナット36が締め込まれることにより、柱5に固定される(図2,4参照)。
【0035】
次に、建築用接合金具の接合手順について、図面を参照して説明する。
図2は、本発明の第一実施形態にかかる建築用接合金具の接合手順を説明するための概略斜視図を示している。
同図において、上述したように、連結金具2は梁6に固定され、受け金具3は柱5に固定されている。
まず、連結金具2は、柱5側に水平移動され、被係止ピン25が係止部322の上方に位置すると降下され、被係止ピン25が、係止部322に係止される。この際、連結金具2は、側板22,23の内面が、側板32,33の外面とほぼ当接する状態で嵌入される。また、連結金具2は、梁6の端面から突き出るように固定されており、上方及び側方などからはっきり見えるので、被係止ピン25を係止部322に係止する作業の安全性が向上する。
【0036】
図3は、本発明の第一実施形態にかかる建築用接合金具の、接合状態を説明するための概略斜視図を示している。
同図において、連結ピン4は、連結ピン孔231及びスリーブ321に、連結ピン4の先端部と後端部がほぼ同じ距離だけ突出するように打ち込まれる。
ここで、連結ピン4を連結ピン孔231及びスリーブ321に装入する作業は、梁6と柱5の隙間の、さらに奥側に位置する連結ピン孔231及びスリーブ321に、連結ピン4の先端部と後端部がほぼ同じ距離だけ突出ように、連結ピン4を打ち込むといった熟練を要する作業であることから、図4(a)に示す打込み治具41を使用するとよい。打込み治具41は、連結ピン4が嵌入される円筒412と、連結ピン4の好ましい突出量cだけ残して、円筒412に挿入された状態で溶接固定された丸棒411とからなっている。この打込み治具41を使用すると、円筒412に連結ピン4が装着されるので、丸棒411を摘んで連結ピン4を位置決めでき、また、丸棒411の後端部をハンマーで打撃することができる。さらに、円筒412の先端部が、側板23と当接すると、これ以上連結ピン4が打ち込まれないので、連結ピン4を打ち込みすぎるといった不具合を回避することができ、高所作業の安全性を向上させることができる。
【0037】
また、連結金具2は、被係止ピン25が、側板22,23に着脱自在に取り付けられており、さらに、締め込まれたボルト28が、スリーブ321,ボルト34及びナット36の梁6側に位置している。すなわち、梁6が柱5に接合された状態から、被係止ピン25及び連結ピン4を取り外すと、梁6に固定された連結金具2は、下方に移動可能となる。したがって、接合された梁6を下方に抜くことができ、リフォーム作業などにおいて、梁6の上方に抜くための抜きスペースが確保できない場合であっても、梁6を下方に取り外すことができるので、使い勝手が大幅に向上する。
【0038】
このように、本実施形態にかかる建築用接合金具1は、梁6への仕口加工を容易に行うことができる。すなわち、仕口加工として、たとえば、雇い金具26と雇い金具固定ピン27を挿入する穴(及び孔)を加工するだけよく、一般的な(従来の)仕口加工としての溝加工や切欠加工を行わなくてもすむので、仕口加工費のコストダウンを図ることができる。また、受けプレート24が梁6を支持することによって、梁6と柱5の接合強度を強固にすることができる。さらに、連結ピン4を装入する際、連結ピン4がスリーブ321によってガイドされるので、連結ピン4を容易に装入することができ、高所作業の安全性を向上させることができる。また、接合された梁6を下方に抜くこともでき、使い勝手が向上する。
【0039】
また、好ましくは、図4(b),(c)に示すように、円筒状のスリーブ321の一箇所に、スリーブ321の中心線方向に突出する突出部3211を形成し、この突出部3211から該突出部3211と対向するスリーブ321の内面までの距離aを、連結ピン4の直径Dより短くするとよい(a<D)。なお、連結ピン4の先端部の直径dは、距離aより短くしてある(d<a)。このようにすると、挿入された連結ピン4が突出部3211と当接することにより、弾性変形された突出部3211から押圧力を受け、連結ピン4が容易に抜けるのを防止する。
【0040】
また、さらに好ましくは、図4(d)に示すように、二つの突出部3211,3212を形成し、かつ、第一の突出部3211を、スリーブ321の長手方向中央部より一方の端部側に形成し、さらに、第二の突出部3212を、スリーブ321の長手方向中央部より他方の端部側であって、スリーブ321の中心線を挟んで180度対向する位置に形成するとよい。このようにすると、二つの対向する突出部3211,3212がスリーブ321の中心線方向に弾性力を作用させ、さらに、突出部3211,3212間の距離a´が、d<a´<a<Dとなるので、連結ピン4が抜けるのをより確実に防止することができる。
【0041】
[第二実施形態]
図5は、本発明の第二実施形態にかかる建築用接合金具の概略斜視図を示している。
同図において、建築用接合金具1aは、上述した第一実施形態と比べると、被係止ピン25の代わりにボルト251とナット252を設け、スリーブ321の代わりに側板32,33に連結ピン孔321aを貫設し、側板32,33にだぼ37を設け、さらに、連結ピン4の代わりに連結ピン4a及び係入部材44を用いた点が相違する。
したがって、その他の構造は、第一実施形態とほぼ同様となっており、同様の構造については、図中で第一実施形態と同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0042】
(連結金具)
連結金具2aは、図5に示すように、金属製の固定板21,一対の側板22,23,受けプレート24,ボルト251及びナット252とからなっている。
側板22,23は、上端部に、ボルト251が貫入するボルト孔232が貫設されており、また、下部の受け金具3a側に、だぼ37との干渉をさけるためのほぼ矩形状の切欠233が形成されている。さらに、被係止部としてのボルト251が、ボルト孔232に貫入され、側板23から突出したねじ部にナット252が締め込まれている。このようにすると、ボルト251を確実に取り付けることができるとともに、容易にボルト251を取り外すことができる。
【0043】
(受け金具)
受け金具3aは、図5に示すように、金属製の固定板31及び一対の側板32,33とからなっている。
側板32,33は、連結金具2と連結するための連結ピン4aの挿入される連結ピン孔321aが、連結ピン孔231と対応する位置に貫設されている。
また、側板32,33は、下部外面の柱5側に、丸鋼からなるだぼ37が、柱5側に先端部が突出した状態で溶接されている。このようにすると、柱5のだぼ用穴に挿入されただぼ37が、受け金具3に作用する荷重の一部を受けることができるので、柱5に対する負荷を軽減することができる。なお、だぼ37は、上記構造に限定されるものではなく、たとえば、側板32,33の内面側に固定する構造としてもよい。このようにすると、だぼ37の梁6側の部分が連結金具2aの側板22,23と干渉しないので、第一実施形態と同様に、接合状態にある梁6を下方に抜くことができる。また、だぼ37は、側板32,33の中央部や上部に、あるいは、側板32,33の中央部や上部にも設けてもよく、このようにすると、設計自由度を増大させ、さらに、柱5に対する負荷をより軽減することができる。
【0044】
(連結ピン)
連結ピン4aは、先端がほぼ截頭円錐型に形成された丸棒からなり、先端側の円柱部外周に円環状の溝43が形成され、さらに、後端部に係止用のピン42が嵌入され、ピン42の両端が外周面から突設している。連結ピン4aは、側板22,23の連結ピン孔231及び側板32,33の連結ピン孔321aに貫入され、ピン42が側板22と当接すると、溝43が側板23の外面から突き出る構造としてあり、露出した溝43に係入部材44が嵌入される。
係入部材44は、溝43の溝幅より薄い金属板からなり、下方が開口された長穴状の切欠442の形成されたほぼ矩形状の係入板441と、梁6又は柱5に固定するための釘445が貫入される釘孔444が貫設され、係入板441の横方向の両端部から直角に突設されたほぼ直角三角形状の対向する一対の側板443とからなっている。この係入部材44は、切欠442の周縁部が溝43に係入され、さらに、釘445によって柱5に固定されるので、連結ピン4aの抜けを確実に防止する。
【0045】
次に、建築用接合金具1aの接合手順について、図面を参照して説明する。
図6は、本発明の第二実施形態にかかる建築用接合金具の接合手順を説明するための概略斜視図を示している。
同図において、第一実施形態と同様に、連結金具2aは梁6に固定され、受け金具3aは柱5に固定されている。
まず、連結金具2aは、柱5側に水平移動され、ボルト251が係止部322の上方に位置すると降下され、ボルト251が、係止部322に係止される。
【0046】
次に、連結ピン4aが、連結ピン孔231及び連結ピン孔321aに装入される。この際、連結ピン4aは、滑り止めのローレット加工が施されていないので、円滑に挿入される。連結ピン4aは、ピン42が側板22と当接するまで挿入され、ピン42が側板22と当接すると、側板23から突き出た溝43に、係入部材44が係入される。係入された係入部材44は、釘445によって、柱5に固定されるので、連結ピン4aが抜けるといった不具合を確実に防止する。なお、係入部材44の構造は、上記構造に限定されるものではなく、たとえば、溝43に係入される止め輪(スナップリング)や、溝43の代わりに穿設された貫通孔に装着される割ピンなどを使用してもよい。
【0047】
図7は、本発明の第二実施形態にかかる建築用接合金具の、接合状態を説明するための概略斜視図を示している。
同図において、受け金具3aは、だぼ37が柱5のだぼ用穴に挿入されているので、柱5に作用する外力を分散することができ、柱5への負荷を軽減することができる。また、連結ピン4aは、ピン42と係入部材44によって、確実に装着されている。
【0048】
このように、本実施形態にかかる建築用接合金具1aは、梁6から大きな外力が柱5に作用する場合や、連結ピン4aを確実に装着したい場合に有効であり、柱5への負荷を軽減するとともに、接合の信頼性を向上させることができる。
【0049】
[第三実施形態]
次に、第三実施形態の建設用接合金具について説明する。
この建設用接合金具は、梁が、例えば、無垢材のような、集成材に比較して収縮の大きい製材で構成されている場合に、特に、有効なものである。詳しくは、上述の建設用接合金具1,1aにおいて、連結部材2,2aは、その受けプレート24上に梁6を載置し受けプレート24で梁6を支持しているが、これを収縮の大きい製材で構成された梁6に用いた場合、梁6の収縮が生じると、受けプレート24から梁6の下面が離れてしまうことがある。本実施形態の建設用接合金具は、この点を考慮し、梁の収縮にも対応できるようにしたものである。
【0050】
図8は、本発明の第三実施形態にかかる建築用接合金具の概略斜視図を示している。
また、図9は、本発明の第三実施形態にかかる建築用接合金具の、接合状態を説明するための概略側面図を示している。
図8及び図9に図示した、建築用接合金具1bは、上述した第一実施形態と比べると、連結金具2bの受けプレート24がなく、代わりに支持部材241を設けた点が相違する。
また、その他の構造は、第一実施形態とほぼ同様となっており、同様の構造については、図中で第一実施形態と同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0051】
(連結金具)
図8及び図9に示すように、連結金具2は、固定板21から梁6側にほぼ直角に突設した支持部材241を備えた構成としてある。本実施形態においては、支持部材241は、固定板21の下端よりもやや上側に位置させられており、上面板2411と、上面板2411の両側に下側に向けて突設された側面板2412,2413とを備えて構成されている。側面板2412,2413は、支持部材241の突出方向後ろ側に延設されており、この延設部分が側板22,23に溶接されて固定される。上面板2411及び側面板2412,2413は、一枚板からプレス加工により成形されている。
この連結金具2bは、その支持部材241を予め梁6の端面に形成された支持穴61に挿入し、支持部材241と支持穴61とを係合した状態で、上述の連結金具2と同様にして梁6に固定される。
そして、連結金具2bと受け金具3とは、上述の第一実施形態と同様の手順で接合される。
【0052】
図9に示すように、梁6は、支持部材241は支持穴61に係合しているので、支持部材241で梁6を支持することができ、梁6と受け金具3とがより強固に接合される。そのため、梁6と柱5の接合強度を向上させることができる。
また、梁6は、支持穴61に係合された支持部材241で支持されるので、上述の実施形態のように梁6の下面を受けプレート24で支持する場合に比較して、梁6に収縮が生じた後でも、支持部材241で梁6を支持できる。これにより、梁6の収縮があっても接合強度を接合当初と略同等に維持することができる。さらに、梁6の収縮に対応できることから、梁6に乾燥の十分に行われた製材を用いなくてもよくなり、梁6に比較的安価なものを用いることもでき、建築用接合金具1bを用いた建築物全体のコストの低減も期待できる。
【0053】
以上、本発明の連結金具,受け金具及び建築用接合金具について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る連結金具,受け金具及び建築用接合金具は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、連結金具2は、ボルト28を雇い金具26の雌ねじ261に締め込むことにより、梁6に固定されているが、雌ねじ261の代わりに、雄ねじを形成し、ボルト28の代わりにナットを締め込む構成としてもよい。
また、建築用接合金具1において、連結金具2と受け金具3を連結ピン4により接合する構成としてあるが、連結ピン4の代わりに、ボルト及びナットとしてもよい。
さらに、雇い金具26は、上記構造に限定されるものではなく、たとえば、梁6の上面から梁6に埋設され、ボルト28と対応する位置に雌ねじが切られた構造としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の第一実施形態にかかる建築用接合金具の概略斜視図を示している。
【図2】本発明の第一実施形態にかかる建築用接合金具の接合手順を説明するための概略斜視図を示している。
【図3】本発明の第一実施形態にかかる建築用接合金具の、接合状態を説明するための概略斜視図を示している。
【図4】本発明の第一実施形態にかかる建築用接合金具の、連結ピン及びスリーブを説明するための概略図であり、(a)は連結ピンを装入するための打込み治具の正面図を、(b)はスリーブの拡大断面図を、(c)は連結ピンの拡大図を、(d)は応用例にかかるスリーブの拡大断面図を示している。
【図5】本発明の第二実施形態にかかる建築用接合金具の概略斜視図を示している。
【図6】本発明の第二実施形態にかかる建築用接合金具の接合手順を説明するための概略斜視図を示している。
【図7】本発明の第二実施形態にかかる建築用接合金具の、接合状態を説明するための概略斜視図を示している。
【図8】本発明の第三実施形態にかかる建築用接合金具の概略斜視図を示している。
【図9】本発明の第三実施形態にかかる建築用接合金具の、接合状態を説明するための概略側面図を示している。
【符号の説明】
【0055】
1,1a 建築用接合金具
2,2a,2b 連結金具
3,3a 受け金具
4,4a 連結ピン
5 柱
6 梁
21 固定板
22,23 側板
24 受けプレート
25 被係止ピン
26 雇い金具
27 雇い金具固定ピン
28 ボルト
31 固定板
32,33 側板
34 ボルト
35 平座金
36 ナット
37 だぼ
41 打込み治具
42 ピン
43 溝
44 係入部材
211 ボルト孔
231 連結ピン孔
232 ボルト孔
233 切欠
241 支持部材
2411 上面板
2412,2413 側面板
251 ボルト
252 ナット
261 雌ねじ
262 固定孔
311 ボルト孔
321 スリーブ
321a 連結ピン孔
3211,3212 突出部
322 係止部
411 丸棒
412 円筒
441 係入板
442 切欠
443 側板
444 釘孔
445 釘
61 支持穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
木部材どうしを接合するため、ボルトによって前記木部材の一方の木部材に固定される連結金具であって、
前記ボルトの挿入されるボルト孔が貫設され、前記一方の木部材の端面に固定される矩形縦長の固定板と、
前記木部材の他方の木部材に取り付けられた受け金具と連結するための連結ピンが挿入される連結ピン孔が貫設され、さらに、上部に、前記受け金具の係止部に係入される被係止部を有する、前記固定板の横方向の両端部から直角に突設した矩形縦長の対向する一対の側板と、
前記一方の木部材の端面に埋設され、前記ボルトの螺合する雌ねじを備えた雇い金具と
を具備したことを特徴とする連結金具。
【請求項2】
前記固定板の下部に、前記一方の木部材を支持する受けプレートを、前記一方の木部材側に突設したことを特徴とする請求項1記載の連結金具。
【請求項3】
前記固定板の前記一方の木部材側に、前記一方の木部材に形成された支持穴へ係合する支持部材を突設したことを特徴とする請求項1記載の連結金具。
【請求項4】
前記被係止部が、前記一対の側板の上部間に着脱自在に取り付けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の連結金具。
【請求項5】
前記雇い金具が、固定ピンによって、前記一方の木部材に固定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の連結金具。
【請求項6】
木部材どうしを接合するため、ボルトによって前記木部材の他方の木部材に固定される受け金具であって、
前記ボルトの挿入されるボルト孔が貫設され、前記他方の木部材に固定される矩形縦長の固定板と、
前記木部材の一方の木部材に取り付けられた連結金具と連結するための連結ピンが挿入されるスリーブが架設され、さらに、上部に、前記連結金具の被係止部が係入される係止部が形成された、前記固定板の横方向の両端部から直角に突設した矩形縦長の対向する一対の側板と
を具備したことを特徴とする受け金具。
【請求項7】
木部材どうしを接合するため、ボルトによって前記木部材の他方の木部材に固定される受け金具であって、
前記ボルトの挿入されるボルト孔が貫設され、前記他方の木部材に固定される矩形縦長の固定板と、
前記木部材の一方の木部材に取り付けられた連結金具と連結するための連結ピンが挿入される連結ピン孔が貫設され、上部に、前記連結金具の被係止部が係入される係止部が形成された、前記固定板の横方向の両端部から直角に突設した矩形縦長の対向する一対の側板と、
前記他方の木部材のだぼ用穴に挿入される、前記固定板及び/又は側板に突設されただぼと
を具備したことを特徴とする受け金具。
【請求項8】
木部材どうしを接合するため、ボルトによって前記木部材の他方の木部材に固定される受け金具であって、
前記ボルトの挿入されるボルト孔が貫設され、前記他方の木部材に固定される矩形縦長の固定板と、
前記木部材の一方の木部材に取り付けられた連結金具と連結するための連結ピンが挿入されるスリーブが架設され、上部に、前記連結金具の被係止部が係入される係止部が形成された、前記固定板の横方向の両端部から直角に突設した矩形縦長の対向する一対の側板と、
前記他方の木部材のだぼ用穴に挿入される、前記固定板及び/又は側板に突設されただぼと
を具備したことを特徴とする受け金具。
【請求項9】
前記スリーブの少なくとも一箇所に、該スリーブの中心線方向へ突出する突出部を形成し、この突出部から該突出部と対向するスリーブ内面までの距離を、前記連結ピンの直径より短くしたことを特徴とする請求項6又は8記載の受け金具。
【請求項10】
前記突出部を二つ形成し、かつ、この二つの前記突出部のうち第一の前記突出部を、前記スリーブの長手方向中央部より一方の端部側に形成し、さらに、第二の前記突出部を前記スリーブの長手方向中央部より他方の端部側であって、前記スリーブの中心線を挟んで180度対向する位置に形成したことを特徴とする請求項9記載の受け金具。
【請求項11】
木部材どうしを接合するための建築用接合金具であって、
前記木部材の一方の木部材に固定される、上記請求項1〜5のいずれかに記載の連結金具と、
前記木部材の他方の木部材に固定される、上記請求項6〜10のいずれかに記載の受け金具と、
前記受け金具と連結金具と連結するための連結ピンと
を備えたことを特徴とする建築用接合金具。
【請求項12】
前記連結ピンが、抜け防止手段を有することを特徴とする請求項11記載の建築用接合金具。
【請求項13】
前記抜け防止手段が、前記連結ピンの挿入方向と反対側に設けられた突出部と、前記連結ピンの挿入方向側の外周に形成された溝と、この溝に係入される係入部材を有することを特徴とする請求項12記載の建築用接合金具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−218076(P2007−218076A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−254410(P2006−254410)
【出願日】平成18年9月20日(2006.9.20)
【出願人】(595133253)クレテック有限会社 (14)
【Fターム(参考)】