説明

部品位置決め装置

【課題】本発明は、部品を向きがずれたまま位置決めブロックに押し当てるのを防止することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る発明に係る部品位置決め装置は、上面に位置決め領域が設けられた支持台と、支持台上面と対向するベース板と、ベース板下面において、位置決め領域と対向する位置に設けられたピックアップ手段と、支持台上面において、位置決め領域に隣接するように設けられ、位置決め領域側に第1の位置決め面を有する位置決めブロックと、支持台上面に設けられ、位置決め領域を挟んで第1の位置決め面に対向する第1の接触面を有し、第1の位置決め面に垂直な方向であって第1の位置決め面に近づく第1の方向及び第1の方向とは反対の第2の方向に移動する第1のスライドブロックと、ベース板下面において、第1のスライドブロックと対向するように設けられた第1の押さえブロックと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品を位置決めしてピックアップする部品位置決め装置に関し、特に、部品を向きがずれたまま位置決めブロックに押し当てるのを防止できる部品位置決め装置に関する。
【背景技術】
【0002】
デバイスをピックアップ手段によりピックアップして搬送し、検査用回路基板上に配置する場合には、デバイス電極と検査用回路基板の配線との導通を確実にするため、デバイス電極と配線との位置合わせを精度良く行なう必要がある。このため、検査用回路基板に搬送するデバイスをピックアップ手段によりピックアップする際には、それを精度良く位置決めしてピックアップする必要がある。そして、デバイスを位置決めしてピックアップする装置として、支持台上面において四方向から位置決め用爪を押し当ててデバイスを位置決めした上で、それをピックアップ手段によりピックアップする第1の装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。ところが、第1の装置では、位置決め用爪の動作を、ピックアップ手段の動作とは別にモーター駆動により制御する複雑な制御が必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭61−18142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、デバイスを配置する支持台及び、支持台上面に対向する下面を有するベース板を備え、ベース板を支持台側に下げる動作のみにより、デバイスを位置決めしてピックアップする第2の装置を適用することが考えられる。この装置において、ベース板下面には、支持台上面におけるデバイスの位置決め領域と対向するようにピックアップ手段が設けられている。また、支持台上面には、デバイスの位置決め領域に隣接するように位置決めブロックが設けられ、デバイスの位置決め領域を挟んで位置決めブロックと対向するようにスライドブロックが設けられている。スライドブロックは、支持台上面に設けられたレールに沿って位置決めブロック側に移動できる。更に、ベース板下面には、支持台側のスライドブロックと対向するように押さえブロックが設けられている。
【0005】
第2の装置では、ピックアップ手段によりデバイスをピックアップする場合、支持台上面において位置決めブロックとスライドブロックとの間にデバイスを配置した上で、ベース板を支持台側に下げてピックアップ手段をデバイスに近づける。この際、スライドブロックが押さえブロックによって押圧される。これにより、スライドブロックは位置決めブロック側に移動する。そして、デバイスはスライドブロックによって押されて移動し、スライドブロックと位置決めブロックとの間に挟まれて位置決め領域に位置決めされる。従って、第2の装置においては、第1の装置で必要とされる複雑な制御を行なわずに、デバイスを位置決めしてピックアップできる。
【0006】
ところが、第2の装置においては、デバイスがスライドブロックと位置決めブロックとの間で挟まれる際に、その向きが位置決めされる時の向きからずれたまま位置決めブロックに押し当てられることがある。この場合、位置決め領域に正確にデバイスを位置決めできない問題が生じる。
【0007】
本発明は、この課題を解決するためになされ、デバイス等の部品を向きがずれたまま位置決めブロックに押し当てるのを防止できる部品位置決め装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明に係る部品位置決め装置は、部品の位置決め領域を上面に有する支持台と、前記支持台上面と対向する下面を有するベース板と、前記ベース板下面において、前記位置決め領域と対向する位置に設けられたピックアップ手段と、前記支持台上面において、前記位置決め領域に隣接するように設けられ、前記位置決め領域側に第1の位置決め面を有する位置決めブロックと、前記支持台上面に設けられ、前記位置決め領域を挟んで前記第1の位置決め面に対向する第1の接触面を有し、前記第1の位置決め面に垂直な方向であって前記第1の位置決め面に近づく第1の方向及び前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する第1のスライドブロックと、前記ベース板下面において、前記第1のスライドブロックと対向するように設けられた第1の押さえブロックと、を備え、前記ベース板は、前記支持台上面に垂直な方向であって前記支持台上面側に下がる下方向及び、前記下方向とは反対の上方向に移動し、前記第1のスライドブロックには、前記第2の方向にいくほど前記支持台上面側に下がるように傾斜した第1の上側傾斜面と、前記第1の上側傾斜面の下端と連結する第1の段差面と、前記第1の段差面の下端と連結する前記第2の方向にいくほど前記支持台上面側に下がるように傾斜した第1の下側傾斜面と、が設けられ、前記ベース板が前記下方向に移動する場合、前記第1の押さえブロックは、前記第1の上側傾斜面を押圧し、前記第1の上側傾斜面を押圧した後に前記第1の段差面を押圧することなく前記下方向に移動し、前記第1の段差面を押圧することなく前記下方向に移動した後に前記第1の下側傾斜面を押圧し、前記第1の押さえブロックが前記第1の上側傾斜面を押圧することにより、前記第1のスライドブロックは前記第1の方向に移動して、前記第1の接触面を前記部品に当て、前記第1の押さえブロックが前記第1の段差面を押圧することなく前記下方向に移動することにより、前記第1のスライドブロックは停止し、前記第1の押さえブロックが前記第1の下側傾斜面を押圧することにより、前記第1のスライドブロックは前記第1の方向に更に移動して、前記部品を前記第1の接触面と前記第1の位置決め面との間に挟んで前記位置決め領域に位置決めし、前記ピックアップ手段は位置決めされた前記部品をピックアップすることを特徴とするものである。
【0009】
第2の発明に係る部品位置決め装置は、部品の位置決め領域を上面に有する支持台と、前記支持台上面と対向する下面を有するベース板と、前記ベース板下面において、前記位置決め領域と対向する位置に設けられたピックアップ手段と、前記支持台上面において、前記位置決め領域に隣接するように設けられ、前記位置決め領域側に位置決め面を有する位置決めブロックと、前記支持台上面に設けられ、前記位置決め領域を挟んで前記位置決め面に対向する接触面を有し、前記位置決め面に垂直な方向であって前記位置決め面に近づく第1の方向及び前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動するスライドブロックと、前記ベース板下面において、前記スライドブロックと対向するように設けられた押さえブロックと、を備え、前記ベース板は、前記支持台上面に垂直な方向であって前記支持台上面側に下がる下方向及び、前記下方向とは反対の上方向に移動し、前記スライドブロックには、前記第2の方向にいくに従って、前記支持台上面側に下がるように傾斜し、前記支持台上面に対する傾斜角度が漸減後に漸増する傾斜面が設けられ、前記ベース板が前記下方向に移動する場合、前記押さえブロックは前記傾斜面を押圧し、前記押さえブロックが前記傾斜面を押圧することにより、前記スライドブロックは前記接触面を前記部品に当てた後に速度を上げながら前記第1の方向に移動し、前記スライドブロックは速度を上げた後に速度を落としながら前記第1の方向に更に移動して、前記部品を前記接触面と前記位置決め面との間に挟んで前記位置決め領域に位置決めし、前記ピックアップ手段は位置決めされた前記部品をピックアップすることを特徴とするものである。
【0010】
第3の発明に係る部品位置決め装置は、部品の位置決め領域を上面に有する支持台と、前記支持台上面と対向する下面を有するベース板と、前記ベース板下面において、前記位置決め領域と対向する位置に設けられたピックアップ手段と、前記支持台上面において、前記位置決め領域に隣接するように設けられ、前記位置決め領域側に位置決め面を有する位置決めブロックと、前記支持台上面に設けられ、前記位置決め領域を挟んで前記位置決め面に対向する接触面を有し、前記位置決め面に垂直な方向であって前記位置決め面に近づく第1の方向及び前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動するスライドブロックと、前記ベース板下面において、前記スライドブロックと対向するように設けられた押さえブロックと、を備え、前記ベース板は、前記支持台上面に垂直な方向であって前記支持台上面側に下がる下方向及び、前記下方向とは反対の上方向に移動し、前記押さえブロックには、前記第1の方向にいくに従って、前記ベース板下面側に近づくように傾斜し、前記ベース板下面に対する傾斜角度が漸減後に漸増する傾斜面が設けられ、前記ベース板が前記下方向に移動する場合、前記傾斜面は前記スライドブロックを押圧し、前記傾斜面が前記スライドブロックを押圧することにより、前記スライドブロックは前記接触面を前記部品に当てた後に速度を上げながら前記第1の方向に移動し、前記スライドブロックは速度を上げた後に速度を落としながら前記第1の方向に更に移動して、前記部品を前記接触面と前記位置決め面との間に挟んで前記位置決め領域に位置決めし、前記ピックアップ手段は位置決めされた前記部品をピックアップすることを特徴とするものである。
【0011】
第4の発明に係る部品位置決め装置は、部品の位置決め領域を上面に有する支持台と、前記支持台上面と対向する下面を有するベース板と、前記ベース板下面において、前記位置決め領域と対向する位置に設けられたピックアップ手段と、前記支持台上面において、前記位置決め領域に隣接するように設けられ、前記位置決め領域側に、第1の位置決め面及び前記第1の位置決め面と交わる第2の位置決め面を有する位置決めブロックと、前記位置決め領域を挟んで前記第1及び第2の位置決め面にそれぞれ対向するように前記支持台上面に設けられた第1及び第2の下部球体と、前記第1及び第2の下部球体よりも前記位置決めブロックから離れるように前記支持台上面に設けられた第3の下部球体と、前記第1〜第3の下部球体により支持される本体部とを有し、前記第1〜第3の下部球体の回転を伴って、前記支持台上面において自由に移動するスライドブロックと、前記ベース板下面において、前記スライドブロックと対向するように設けられた押さえブロックと、を備え、前記ベース板は、前記支持台上面に垂直な方向であって前記支持台上面側に下がる下方向及び、前記下方向とは反対の上方向に移動し、前記押さえブロックには、前記位置決めブロック側にいくほど前記ベース板下面側に近づくように傾斜する傾斜面が設けられ、前記本体部上部には、前記本体部に支持された状態で回転する上部球体が設けられ、前記ベース板が前記下方向に移動する場合、前記傾斜面は前記上部球体を押圧し、前記傾斜面が前記上部球体を押圧することにより、前記上部球体が前記傾斜面に沿うように移動するのに伴って、前記スライドブロックは前記位置決めブロック側に移動して、前記部品を前記第1の下部球体と前記第1の位置決め面との間、及び前記第2の下部球体と前記第2の位置決め面との間に挟んで前記位置決め領域に位置決めし、前記ピックアップ手段は位置決めされた前記部品をピックアップすることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、部品を向きがずれたまま位置決めブロックに押し当てるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施の形態1に係る部品位置決め装置を示す断面図である。
【図2】図1における2点鎖線枠内の領域の上面図である。
【図3】図2に示すA−A´及びB−B´をそれぞれ通る、部品位置決め装置の断面を重ねた図である。
【図4】実施の形態1に係る部品位置決め装置の全体的な動作を示す断面図である。
【図5】実施の形態1に係る部品位置決め装置の全体的な動作を示す断面図である。
【図6】実施の形態1に係る第1の押さえブロックが第1のスライドブロックを押圧する動作を示す断面図である。
【図7】実施の形態1に係る第1の押さえブロックが第1のスライドブロックを押圧する動作を示す断面図である。
【図8】実施の形態1に係る第1の押さえブロックが第1のスライドブロックを押圧する動作を示す断面図である。
【図9】実施の形態1に係る第1のスライドブロック及び第2のスライドブロックがデバイスを押圧して、初期配置位置から移動させる動作を示す上面図である。
【図10】実施の形態1に係る第1のスライドブロック及び第2のスライドブロックがデバイスを押圧して、初期配置位置から移動させる動作を示す上面図である。
【図11】実施の形態1に係る第1のスライドブロック及び第2のスライドブロックがデバイスを押圧して、初期配置位置から移動させる動作を示す上面図である。
【図12】実施の形態1に係る第1のスライドブロック及び第2のスライドブロックがデバイスを押圧して、初期配置位置から移動させる動作を示す上面図である。
【図13】実施の形態1に係る第1のスライドブロック及び第2のスライドブロックがデバイスを押圧して、初期配置位置から移動させる動作を示す上面図である。
【図14】実施の形態1に係る第1のスライドブロック及び第2のスライドブロックがデバイスを押圧して、初期配置位置から移動させる動作を示す上面図である。
【図15】実施の形態2に係る部品位置決め装置を示す断面図である。
【図16】実施の形態2に係る第1の押さえブロックの下方向への移動距離に対する、第1のスライドブロックのa方向への速度を示した図である。
【図17】実施の形態2の変形例に係る部品位置決め装置の一部を示す断面図である。
【図18】実施の形態3に係る部品位置決め装置を示す断面図である。
【図19】実施の形態4に係る部品位置決め装置を示す断面図である。
【図20】図19における2点鎖線枠内の領域の上面図である。
【図21】実施の形態4に係るスライドブロックがデバイスを押圧して、初期配置位置から移動させる動作を示す上面図である。
【図22】実施の形態4に係るスライドブロックがデバイスを押圧して、初期配置位置から移動させる動作を示す上面図である。
【図23】実施の形態4に係るスライドブロックがデバイスを押圧して、初期配置位置から移動させる動作を示す上面図である。
【図24】実施の形態5に係る部品位置決め装置を示す断面図である。
【図25】実施の形態5に係る押さえブロック下面の傾斜面の等高線を示す下面図である。
【図26】図24における2点鎖線枠内の領域の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
実施の形態1.
以下に、実施の形態1に係る部品位置決め装置の構成について説明する。図1は、実施の形態1に係る部品位置決め装置を示す断面図である。図2は、図1における2点鎖線枠内の領域の上面図である。図3は、図2に示すA−A´及びB−B´をそれぞれ通る、部品位置決め装置の断面を重ねた図である。なお、図2〜図3は、図を視易くするために、一部を省略して示した。図3では、A−A´における断面を実線で示し、B−B´における断面を破線で示した。
【0015】
部品位置決め装置は、支持台10及び支持台10上面と対向する下面を有するベース板12を備える。支持台10上面には、デバイス14の位置決め領域16が設けられている。ベース板12下面には、位置決め領域16と対向する位置に吸着ノズル(ピックアップ手段)18が設けられている。支持台10上面には、位置決め領域16に隣接するように位置決めブロック20が設けられている。位置決めブロック20は、位置決め領域16側に第1の位置決め面22、及び第1の位置決め面22と交わる第2の位置決め面24を有する。ベース板12は、支持台10上面に垂直な方向であって支持台10上面側に下がる下方向及び下方向とは反対の上方向に移動する。
【0016】
支持台10上面には、位置決め領域16を挟んで第1の位置決め面22に対向する第1の接触面26を有する第1のスライドブロック28が設けられている。第1のスライドブロック28は、第1の位置決め面22に垂直な方向であって第1の位置決め面22に近づくa方向(第1の方向)、及びa方向とは反対のb方向(第2の方向)にレール30上を移動する。第1のスライドブロック28の後部は、その後部側の固定部材32に固定用バネ34で接続されている。
【0017】
同様に、支持台10上面には、位置決め領域16を挟んで第2の位置決め面24に対向する第2の接触面36を有する第2のスライドブロック38が設けられている。第2のスライドブロック38は、第2の位置決め面24に垂直な方向であって第2の位置決め面24に近づくc方向(第3の方向)、及びc方向とは反対のd方向(第4の方向)にレール30上を移動する。第2のスライドブロック38の後部は、その後部側の固定部材32に固定用バネ34で接続されている。
【0018】
そして、図3に示すように、第1のスライドブロック28の上面には、b方向にいくほど支持台10上面側に下がるように傾斜した第1の上側傾斜面42が設けられている。また、第1の上側傾斜面42の下端と連結する第1の段差面44が設けられている。更に、第1の段差面44の下端と連結し、b方向にいくほど支持台10上面側に下がるように傾斜した第1の下側傾斜面46が設けられている。
【0019】
同様に、第2のスライドブロック38の上面には、d方向にいくほど支持台10上面側に下がるように傾斜した第2の上側傾斜面48が設けられている。第2の上側傾斜面48の下端と連結する第2の段差面50が設けられている。第2の段差面50の下端と連結し、d方向にいくほど支持台10上面側に下がるように傾斜した第2の下側傾斜面52が設けられている。そして、第2の上側傾斜面48は、第1のスライドブロック28の第1の上側傾斜面42よりも低く設けられている。第2の下側傾斜面52は、第1のスライドブロック28の第1の下側傾斜面46よりも低く設けられている。
【0020】
また、ベース板12下面には、第1のスライドブロック28及び第2のスライドブロック38と対向するように、第1の押さえブロック54及び第2の押さえブロック56がそれぞれ設けられている。第1の押さえブロックの下面58は、第1の上側傾斜面42及び第1の下側傾斜面46と平行であり、第2の押さえブロックの下面60は、第2の上側傾斜面48及び第2の下側傾斜面52と平行である。そして、第2の押さえブロックの下面60は、第1の押さえブロックの下面58よりも高くなっている。
【0021】
更に、ベース板12下面において、位置決めブロック20上面と対向する位置には、ストッパ62が設けられている。そして、吸着ノズル18は、下端から上方向に離れた位置に、位置決めブロック20側に突出した突出部64を有する。
【0022】
また、吸着ノズル18はベース板12下面とノズル接続用バネ66を介して接続されている。位置決めブロック20の内側には位置決めブロック用バネ68が設けられている。なお、位置決めブロック用バネ68のバネ定数はノズル接続用バネ66より十分に大きい。
【0023】
以下に、部品位置決め装置の動作を説明する。まず、全体的な動作を説明する。図4及び図5は、実施の形態1に係る部品位置決め装置の全体的な動作を示す断面図である。
【0024】
図1及び図2に示したように、デバイス14は、位置決めブロック20と第1のスライドブロック28及び第2のスライドブロック38との間に、搬送ノズル(図示せず)により配置される。この時点では、デバイス14は位置決め領域16からずれ、位置決めされる時の向きから、その向きがずれている。この状態から、ベース板12は、図4及び図5の白抜き矢印に示すように、支持台10上面に垂直な方向であって支持台10上面側に下がる下方向に移動する。
【0025】
図4に示すように、ベース板12が途中まで下方向に移動すると、吸着ノズル18の突出部64が位置決めブロック20上面を下方向に押圧する。この際、上述したバネ定数の関係から、位置決めブロック用バネ68が縮んで位置決めブロック20上面が下方向に移動することはなく、吸着ノズル18側のノズル接続用バネ66が縮んでいく。また、第1のスライドブロック28は第1の押さえブロック54に押圧されてa方向に移動し、デバイス14を位置決め領域16側に移動させる。第2のスライドブロック38は第2の押さえブロック56に押圧されてc方向に移動し、同様に、デバイス14を位置決め領域16側に移動させる(図4には図示せず)。これに合わせて、固定用バネ34は伸びていく。
【0026】
更に、ベース板12が下方向に移動すると、図5に示すように、ストッパ62及び吸着ノズル18の突出部64によって、位置決めブロック20上面は下方向に押圧される。これにより、位置決めブロック用バネ68が縮んで、位置決めブロック20上面は下降する。そして、位置決めブロック20が押圧された状態で、第1のスライドブロック28及び第2のスライドブロック38は、デバイス14を第1の位置決め面22及び第2の位置決め面24との間に挟み、位置決め領域16に位置決めする。そして、吸着ノズル18は位置決めされたデバイス14を吸着する。
【0027】
なお、部品位置決め装置では、デバイス14が位置決めされる前に、吸着ノズル18がデバイス14に接触することもありうる。このような場合、吸着ノズル18は接触したデバイス14から上方向に押圧されるが、吸着ノズル18は、ノズル接続用バネ66によって上方向に弾性的に移動する。
【0028】
また、吸着ノズル18がデバイス14を吸着した後、ベース板12は、次の工程のためにデバイス14を搬送するため上方向に移動する。これにより、第1の押さえブロック54及び第2の押さえブロック56は、第1のスライドブロック28及び第2のスライドブロック38からそれぞれ離れる。そして、第1のスライドブロック28は、固定用バネ34が縮むことによってb方向に移動して初期位置に戻る。第2のスライドブロック38は、固定用バネ34が縮むことによってd方向に移動して初期位置に戻る。これにより、位置決めブロック20と第1のスライドブロック28及び第2のスライドブロック38との間隔が、次にピックアップするデバイス14を配置出来るように元に戻る。
【0029】
続いて、第1のスライドブロック28及び第2のスライドブロック38が、第1の押さえブロック54及び第2の押さえブロック56によりそれぞれ押圧される動作を詳しく説明する。図6〜図8は、実施の形態1に係る第1の押さえブロックが第1のスライドブロックを押圧する動作を示す断面図である。
【0030】
図6に示すように、ベース板12が白抜き矢印で示す下方向に移動する場合、第1の押さえブロック54は、下面58で第1の上側傾斜面42をスライドさせながら押圧する。これにより、第1のスライドブロック28は、a方向に移動して第1の接触面26をデバイス14に当て、デバイス14を押圧する。
【0031】
そして、図7に示すように、第1の押さえブロック54は、第1の上側傾斜面42を押圧した後に第1の段差面44を押圧することなく下方向に移動する。この際、第1のスライドブロック28は停止する。
【0032】
更に、図8に示すように、第1の押さえブロック54は、第1の段差面44を押圧することなく下方向に移動した後に、下面58で第1の下側傾斜面46をスライドさせながら押圧する。これにより、第1のスライドブロック28は、更にa方向に移動する。そして、第1のスライドブロック28は、デバイス14を第1の接触面26と第1の位置決め面22との間に挟んで位置決め領域16に位置決めする。
【0033】
同様に、ベース板12が下方向に移動する場合、第2の押さえブロック56は、下面60で第2の上側傾斜面48をスライドさせながら押圧する。これにより、第2のスライドブロック38は、c方向に移動して第2の接触面36をデバイス14に当てる、デバイス14を押圧する(図示せず)。
【0034】
そして、第2の押さえブロック56は、第2の上側傾斜面48を押圧した後に第2の段差面50を押圧することなく下方向に移動する。この際、第2のスライドブロック38は停止する(図示せず)。
【0035】
更に、第2の押さえブロック56は、第2の段差面50を押圧することなく下方向に移動した後に、下面60で第2の下側傾斜面52をスライドさせながら押圧する。これにより、第2のスライドブロック38は、更にc方向に移動する。そして、第2のスライドブロック38は、デバイス14を第2の接触面36と第2の位置決め面24との間に挟んで位置決め領域16に位置決めする(図示せず)。
【0036】
ここで、第1のスライドブロック28及び第2のスライドブロック38がデバイス14を押圧して移動させる動作を詳しく説明する。図9〜図14は、実施の形態1に係る第1のスライドブロック及び第2のスライドブロックがデバイスを押圧して、初期配置位置から移動させる動作を示す上面図である。
【0037】
図3に示したように、第2の上側傾斜面48は第1の上側傾斜面42よりも低く、
第2の下側傾斜面52は第1の下側傾斜面46よりも低い。また、第2の押さえブロックの下面60は第1の押さえブロックの下面58よりも高い。従って、ベース板12が下方向に移動する場合、第1の押さえブロック54が第1の上側傾斜面42の押圧を開始するのは、第2の押さえブロック56が第2の上側傾斜面48の押圧を開始するタイミングよりも早い。また、第1の押さえブロック54が第1の下側傾斜面46の押圧を開始するのも、第2の押さえブロック56が第2の下側傾斜面52の押圧を開始するタイミングよりも早い。
【0038】
従って、第1のスライドブロック28は、図9に示すように、第2のスライドブロック38がc方向に移動するのよりも早いタイミングでa方向に移動する。第1のスライドブロック28は、位置決め領域16からずれ、位置決めされる時の向きから向きがずれたデバイス14をa方向に押圧し、向きを修正しながら移動させる。その後、第1のスライドブロック28は、図10及び図11に示すように一旦停止する。
【0039】
第2のスライドブロック38は、図10及び図11に示すように、第1のスライドブロック28よりも遅れてc方向に移動し、デバイス14をc方向に押圧して移動させる。第2のスライドブロック38は、上述のように向きが修正されたデバイス14の向きを更に修正する。その後、第2のスライドブロック38は、図12及び図13に示すように一旦停止する。
【0040】
そして、第1のスライドブロック28は、図12〜図14に示すように、第2のスライドブロック38よりも早いタイミングで移動を再開し、デバイス14をa方向に更に移動させる。第1のスライドブロック28は、向きが2度修正されたデバイス14の向きを更に修正する。第2のスライドブロック38は、図14に示すように、第1のスライドブロック28よりも遅れて移動を再開し、デバイス14をc方向に更に移動させる。第2のスライドブロック38は、向きが3度修正されたデバイス14の向きを更に修正する。そして、デバイス14は、図14に示すように位置決めされる。
【0041】
以下に、実施の形態1の効果を説明する。
第1のスライドブロック28はa方向に移動し一旦停止した後、再度a方向に移動して、デバイス14を第1の位置決め面22との間に挟んで位置決めする。これにより、第1のスライドブロック28は、デバイス14の向きを一度修正した後に、再度、デバイス14を押圧して、その向きを修正している。従って、部品位置決め装置は、デバイス14の向きのずれを確実に修正し、デバイス14を向きがずれたまま位置決めブロック20に押し当てるのを防止できる。
【0042】
また、第1のスライドブロック28の移動に伴い、第2のスライドブロック38はc方向に移動し一旦停止した後、再度c方向に移動して、デバイス14を第2の位置決め面24との間に挟んで位置決めする。従って、部品位置決め装置は、デバイス14を向きがずれたまま位置決めブロック20に押し当てるのを防止して、a方向及びc方向の両方向に位置決めできる。
【0043】
更に、第2のスライドブロック38は、第1のスライドブロック28よりも遅れてc方向に移動し、第1のスライドブロック28よりも遅れて移動を再開する。これにより、部品位置決め装置は異なる4回のタイミングでデバイス14を押圧して、その向きのずれを確実に修正する。このため、部品位置決め装置は、第1のスライドブロック28とタイミングを合わせて第2のスライドブロック38を移動する場合と比較して、より効果的に、デバイス14を向きがずれたまま位置決めブロック20に押し当てるのを防止できる。
【0044】
また、部品位置決め装置は、ストッパ62及び突出部64によって位置決めブロック20を押圧しながら、デバイス14の位置決め及び吸着を行なう。このため、第1のスライドブロック28及び第2のスライドブロック38は、ゆっくりとデバイス14を移動させ、位置決めブロック20に当てる。吸着ノズル18は、デバイス14にゆっくりと当たる。これにより、デバイス14が位置決めブロック20や吸着ノズル18から受ける衝撃は緩和され、デバイス14が破損するのを防止できる。
【0045】
そして、部品位置決め装置では、デバイス14が位置決めされる前に、吸着ノズル18がデバイス14に接触する場合、吸着ノズル18はノズル接続用バネ66によって上方向に弾性的に移動する。従って、このような場合でも、デバイス14を位置決めした後に吸着できる。
【0046】
実施の形態2.
以下に、実施の形態2に係る部品位置決め装置の構成について説明する。ここでは、第1、第2のスライドブロック28、38、及び第1、第2の押さえブロック54、56の構成以外は、実施の形態1と同じなので説明を省略する。図15は、実施の形態2に係る部品位置決め装置を示す断面図である。
【0047】
実施の形態1とは異なり、第1のスライドブロック28上面には第1の傾斜面70が設けられている。第1の傾斜面70は、b方向にいくに従って支持台10上面側に下がるように傾斜し、第1の傾斜面70の支持台10上面に対する傾斜角度は、b方向にいくに従って漸減後に漸増している。
【0048】
同様に、第2のスライドブロック上面には第2の傾斜面が設けられている。第2の傾斜面は、d方向にいくに従って支持台10上面側に下がるように傾斜している。第2の傾斜面の支持台10上面に対する傾斜角度は、d方向にいくに従って漸減後に漸増している(図示せず)。
【0049】
そして、第1の押さえブロック54下部には、回転可能な第1のローラー72が設けられている。同様に、第2の押さえブロック56下部には、回転可能な第2のローラーが設けられている(図示せず)。
【0050】
以下に、実施の形態2に係る部品位置決め装置の動作を説明する。
全体的な動作は、実施の形態1と同じなので省略する。ここでは、第1のスライドブロック28及び第2のスライドブロック38が、第1の押さえブロック54及び第2の押さえブロック56によりそれぞれ押圧されて移動する動作を詳しく説明する。図16は、実施の形態2に係る第1の押さえブロックの下方向への移動距離に対する、第1のスライドブロックのa方向への速度を示した図である。
【0051】
図15に示すように、ベース板12が下方向に移動するのに伴い、第1の押さえブロック54は下方向に移動し、第1のローラー72を介して第1の傾斜面70を押圧する。第1の傾斜面70は上述のように傾斜している。従って、第1の押さえブロック54が下方向に移動する場合、まず、第1の傾斜面70の傾斜角度が漸減している部分を押圧する。これにより、第1のスライドブロック28は、図16のグラフのA領域に示されるように、第1の接触面26をデバイス14に当てた後に速度を上げながらa方向に移動する。この移動のとき、第1のスライドブロック28は、位置決め領域16からずれ、位置決めされる時の向きから向きがずれたデバイス14をa方向に押圧し、向きを修正しながら移動させる。そして、第1の押さえブロック54は、第1の傾斜面70の傾斜角度が漸減している部分を押圧した後、その傾斜角度が漸増している部分を押圧する。これにより、第1のスライドブロック28は速度を上げた後に、図16のグラフのB領域に示されるように、速度を落としながらa方向に更に移動する。この移動のとき、第1のスライドブロック28は、デバイス14を第1の位置決め面22にゆっくり当て、第1の接触面26と第1の位置決め面22との間に挟んで位置決めする。
【0052】
そして、第2の押さえブロック56は、第1の押さえブロック54と同様に下方向に移動し、第2のローラーを介して第2の傾斜面を押圧する(図示せず)。これにより、第2のスライドブロック38は、第1のスライドブロック28と同様に、第2の接触面36をデバイス14に当てた後に速度を上げながらc方向に移動する。この移動のとき、第2のスライドブロック38は、位置決め領域16からずれ、位置決めされる時の向きから向きがずれたデバイス14をc方向に押圧し、向きを修正しながら移動させる。そして、第2のスライドブロック38は、第1のスライドブロック28と同様に、速度を上げた後に速度を落としながらc方向に更に移動する。この移動のとき、第2のスライドブロック38は、デバイス14を第2の位置決め面24にゆっくり当て、第2の接触面36と第2の位置決め面24との間に挟んで位置決めする。そして、吸着ノズル18は、位置決め領域16に位置決めされたデバイス14を吸着する。
【0053】
以下に、実施の形態2の効果を説明する。
第1のスライドブロック28は第1の接触面26をデバイス14に当てた後に、速度を上げながらa方向に移動する。そして、第1のスライドブロック28は、デバイス14を第1の接触面26と第1の位置決め面22との間に挟んで位置決めする。これにより、部品位置決め装置は、一定速度でa方向に移動する場合と比較してデバイス14の向きを効果的に修正し、デバイス14を向きがずれたまま位置決めブロック20に押し当てるのを防止できる。
【0054】
また、第1のスライドブロック28は速度を上げた後に速度を落としながらa方向に更に移動し、デバイス14を第1の位置決め面22にゆっくり当てている。これにより、デバイス14が位置決めブロック20から受ける衝撃は緩和され、デバイス14が破損するのを防止できる。
【0055】
更に、第1のスライドブロック28の移動に伴い、第2のスライドブロック38も第2の接触面36をデバイス14に当てた後に、速度を上げながらc方向に移動する。そして、第2のスライドブロック38は、デバイス14を第2の接触面36と第2の位置決め面24との間に挟んで位置決めする。従って、部品位置決め装置は、デバイス14を向きがずれたまま位置決めブロック20に押し当てるのを防止し、デバイス14が位置決めブロック20から受ける衝撃を緩和して、a方向及びc方向の両方向に位置決めできる。
【0056】
ここで、実施の形態2の変形例について説明する。図17は、実施の形態2の変形例に係る部品位置決め装置の一部を示す断面図である。第1のスライドブロック28の第1の傾斜面70に、DLCコーティング、ダイヤモンドコーティングといった硬質皮膜74が設けられている。これにより、第1のスライドブロック28の磨耗が少なくなり、その寿命が長くなる。また、第1のスライドブロック28ではなく、第1のローラー72、第2のスライドブロック38、及び第2のローラーに、同様に硬質皮膜74を設けてもよい。それぞれの部品の寿命を長くできる。
【0057】
なお、この変形は、他の実施の形態においても、第1のスライドブロック28及び第2のスライドブロック38の接触部分や、第1の押さえブロック54及び第2の押さえブロック56の接触部分に、硬質皮膜74を設けて適用できる。
【0058】
実施の形態3.
以下に、実施の形態3に係る部品位置決め装置の構成について説明する。ここでは、第1、第2のスライドブロック28、38、及び第1、第2の押さえブロック54、56の構成以外は、実施の形態1と同じなので説明を省略する。図18は、実施の形態3に係る部品位置決め装置を示す断面図である。
【0059】
実施の形態1とは異なり、第1のスライドブロック28上部には、回転可能な第1のローラー76が設けられている。同様に、第2のスライドブロック38上部には、回転可能な第2のローラーが設けられている(図示せず)。
【0060】
また、第1の押さえブロック54下面には第1の傾斜面78が設けられている。第1の傾斜面78は、a方向にいくに従ってベース板12下面側に近づくように傾斜し、第1の傾斜面78のベース板12下面に対する傾斜角度は、a方向にいくに従って漸減後に漸増している。同様に、第2の押さえブロック56下面には第2の傾斜面が設けられている(図示せず)。第2の傾斜面は、c方向にいくに従ってベース板12下面側に近づくように傾斜し、第2の傾斜面のベース板12下面に対する傾斜角度は、c方向にいくに従って漸減後に漸増している(図示せず)。
【0061】
以下に、実施の形態3に係る部品位置決め装置の動作を説明する。
全体的な動作は、実施の形態1と同じなので省略する。第1のスライドブロック28及び第2のスライドブロック38が、第1の押さえブロック54及び第2の押さえブロック56によりそれぞれ押圧されて移動する動作を詳しく説明する。
【0062】
図18に示すように、ベース板12が下方向に移動するのに伴い、第1の押さえブロック54は下方向に移動する。第1の傾斜面78は、第1のローラー76を介して第1のスライドブロック28を押圧する。第1の傾斜面78は上述のように傾斜している。従って、第1の傾斜面78が第1のスライドブロック28を押圧する場合、まず、第1の傾斜面78の傾斜角度が漸減している部分が、第1のローラー76を押圧する。このため、第1のスライドブロック28は、第1の接触面26をデバイス14に当てた後に、速度を上げながらa方向に移動する。この移動のとき、第1のスライドブロック28は、位置決め領域16からずれ、位置決めされる時の向きから向きがずれたデバイス14をa方向に押圧し、向きを修正しながら移動させる。そして、第1の傾斜面78の傾斜角度が漸減している部分が第1のローラー76を押圧した後、第1の傾斜面78の傾斜角度が漸増している部分が第1のローラー76を押圧する。このため、第1のスライドブロック28は速度を上げた後に速度を落としながらa方向に更に移動する。この移動のとき、第1のスライドブロック28は、デバイス14を第1の位置決め面22にゆっくり当て、第1の接触面26と第1の位置決め面22との間に挟んで位置決め領域16に位置決めする。
【0063】
そして、第2の押さえブロック56は、第1の押さえブロック54と同様に下方向に移動する。第2の傾斜面は、第2のローラーを介して第2のスライドブロック38を押圧する。これにより、第2のスライドブロック38は、第1のスライドブロック28と同様に、第2の接触面36をデバイス14に当てた後に速度を上げながらc方向に移動する。この移動のとき、第2のスライドブロック38は、位置決め領域16からずれ、位置決めされる時の向きから向きがずれたデバイス14をc方向に押圧し、向きを修正しながら移動させる。そして、第2のスライドブロック38は、第1の押さえブロック54と同様に、速度を上げた後に速度を落としながらc方向に更に移動する。この移動のとき、第2のスライドブロック38は、デバイス14を第2の位置決め面24にゆっくり当て、第2の接触面36と第2の位置決め面24との間に挟んで位置決め領域16に位置決めする。そして、吸着ノズル18は位置決めされたデバイス14を吸着する。
【0064】
以下に、実施の形態3の効果を説明する。
第1のスライドブロック28は第1の接触面26をデバイス14に当てた後に、速度を上げながらa方向に移動する。そして、第1のスライドブロック28は、デバイス14を第1の接触面26と第1の位置決め面22との間に挟んで位置決めする。これにより、部品位置決め装置は、第1のスライドブロック28が一定速度で移動する場合と比較して、デバイス14の向きを効果的に修正する。このため、部品位置決め装置は、デバイス14を向きがずれたまま位置決めブロック20に押し当てるのを防止できる。
【0065】
また、第1のスライドブロック28は速度を上げた後に速度を落としながらa方向に更に移動し、デバイス14を第1の位置決め面22にゆっくり当てている。これにより、デバイス14が位置決めブロック20から受ける衝撃は緩和される。このため、部品位置決め装置は、デバイス14が破損するのを防止できる。
【0066】
更に、第1のスライドブロック28の移動に伴い、第2のスライドブロック38も、第2の接触面36をデバイス14に当てた後に、速度を上げながらc方向に移動する。そして、第2のスライドブロック38も速度を上げた後に、速度を落としながらc方向に更に移動し、デバイス14を第2の接触面36と第2の位置決め面24との間に挟んで位置決めする。従って、部品位置決め装置は、デバイス14を向きがずれたまま位置決めブロック20に押し当てるのを防止し、デバイス14が位置決めブロック20から受ける衝撃を緩和して、a方向及びc方向の両方向に位置決めできる。
【0067】
実施の形態4.
以下に、実施の形態4に係る部品位置決め装置の構成について説明する。ここでは、スライドブロック80及び押さえブロック82以外の構成は、実施の形態1と同じなので説明を省略する。図19は、実施の形態4に係る部品位置決め装置を示す断面図である。図20は、図19における2点鎖線枠内の領域の上面図である。なお、図19に示す断面は、図20に示すC−C´を通る断面に対応する。また、図19において、スライドブロックについては、断面ではなく、図20に示す破線矢印方向から視た側面を示した。
【0068】
実施の形態1とは異なり、支持台10上面には、上方から視てV字形状のスライドブロック80が設けられている。スライドブロック80は、第1の下部球体84、第2の下部球体86、第3の下部球体88、本体部90、及び上部球体92を備える。第1の下部球体84及び第2の下部球体86は、支持台10上面において、位置決め領域16を挟んで第1の位置決め面22及び第2の位置決め面24にそれぞれ対向するように設けられている。第3の下部球体88は、支持台10上面において、第1の下部球体84及び第2の下部球体86よりも位置決めブロック20から離れるように設けられている。第1の下部球体84、第2の下部球体86及び第3の下部球体88は、回転可能である。
【0069】
本体部90は、第1の下部球体84、第2の下部球体86、及び第3の下部球体88により支持されている。スライドブロック80は、第1の下部球体84、第2の下部球体86、及び第3の下部球体88の回転を伴って、支持台10上面において自由に移動する。上部球体92は本体部90に支持された状態で自由に回転できる。第1のスライドブロック28の後部は、その後部側の固定部材32に固定用バネ34で接続されている。
【0070】
また、ベース板12下面には、スライドブロック80と対向するように、押さえブロック82が設けられている。押さえブロック82のスライドブロック80との対向部には、位置決めブロック20側にいくほどベース板12下面側に近づくように傾斜した曲面形状の傾斜面94が設けられている。
【0071】
以下に、実施の形態4に係る部品位置決め装置の動作を説明する。
全体的な動作は実施の形態1と同じなので省略し、スライドブロック80が押さえブロック82に押圧されて移動する動作を説明する。
【0072】
ベース板12が下方向に移動する場合、傾斜面94は上部球体92を押圧する。これにより、上部球体92は傾斜面94に沿うように移動する。これに伴って、スライドブロック80は位置決めブロック20側に移動して、位置決め領域16からずれ、位置決めされる時の向きから向きがずれたデバイス14を押圧する。
【0073】
そして、スライドブロック80は、デバイス14を第1の下部球体84と第1の位置決め面22との間、及び第2の下部球体86と第2の位置決め面24との間に挟んで位置決め領域16に位置決めする。この後、吸着ノズル18は位置決めされたデバイス14を吸着する。
【0074】
ここで、実施の形態4に係る効果を、スライドブロック80がデバイス14を押圧して移動させる動作と共に説明する。図21〜図23は、実施の形態4に係るスライドブロックがデバイスを押圧して、初期配置位置から移動させる動作を示す上面図である。
【0075】
スライドブロック80が、向きがずれたデバイス14を押圧して移動させることにより、図21に示すように、デバイス14は向きがずれたまま第2の位置決め面24に接触することになる。そして、デバイス14は第2の位置決め面24から図21の破線矢印方向の抗力を受ける。この際、デバイス14は第1の下部球体84及び第2の下部球体86それぞれと点接触しているので、その向きは図22の白抜き矢印の方向に修正されうる。
【0076】
更に、第2の位置決め面24に接触したデバイス14から、第2の下部球体86は図22の破線矢印方向の抗力を受ける。この際、上部球体92は回転可能で傾斜面94に沿うように移動できるため、スライドブロック80は、上部球体92を軸として、図23の白抜き矢印の方向に回転する。これにより、スライドブロック80は、デバイス14を第1の位置決め面22に押し当て向きを修正して位置決めする。
【0077】
以上のように、第1の下部球体84及び第2の下部球体86は、デバイス14と点接触し、スライドブロック80は、デバイス14から効力を受けて向きを変えることができる。このため、部品位置決め装置は、デバイス14を向きがずれたまま位置決めブロック20に押し当てるのをより確実に防止できる。
【0078】
実施の形態5.
以下に、実施の形態5に係る部品位置決め装置の構成及び動作について実施の形態4とは異なる点のみ説明する。図24は、実施の形態5に係る部品位置決め装置を示す断面図である。図25は、実施の形態5に係る押さえブロック下面の傾斜面の等高線を示す下面図である。図25に示す等高線は、実線矢印方向にいくほど、ベース板12下面側に近い位置を示す。図26は、図24における2点鎖線枠内の領域の上面図である。なお、図24に示す断面は、図25に示すD−D´を通る断面及び図26に示すE−E´を通る断面に対応する。また、図24において、スライドブロックについては、断面ではなく、図26に示す破線矢印方向から視た側面を示した。
【0079】
実施の形態4とは異なり、押さえブロック82下面の傾斜面94には誘導溝96が設けられている。このため、ベース板12が下方向に移動する場合、傾斜面94における誘導溝96の部分が上部球体92を押圧する。これにより、上部球体92が誘導溝96に沿うように移動する。
【0080】
そして、上部球体92が、図25の破線矢印(1)に示すように誘導溝96に沿って曲がるのに伴って、第1の下部球体84が、図26の白抜き矢印(1)に示すように第1の位置決め面22側に移動してデバイス14を第1の位置決め面22との間に挟む。そして、第1の下部球体84がデバイス14を第1の位置決め面22との間に挟んだ後に、上部球体92は、図25の破線矢印(2)に示すように誘導溝96に沿って更に進む。これに伴って、スライドブロック80が第1の下部球体84を軸として回転し、第2の下部球体86が、図26の白抜き矢印(2)に示すように第2の位置決め面24側に移動する。これにより、第2の下部球体86がデバイス14を第2の位置決め面24との間に挟んで、位置決め領域16に位置決めする。
【0081】
以上のように、部品位置決め装置は、デバイス14を、第1の位置決め面22及び第2の位置決め面24に順番に当てて位置決めする。このため、部品位置決め装置は、誘導溝96がない場合と比較して、より確実に、デバイス14を向きがずれたまま位置決めブロック20に押し当てるのを防止できる。
【符号の説明】
【0082】
10 支持台
12 ベース板
14 デバイス
16 位置決め領域
18 吸着ノズル(ピックアップ手段)
20 位置決めブロック
22 第1の位置決め面
24 第2の位置決め面
26 第1の接触面
28 第1のスライドブロック
36 第2の接触面
38 第2のスライドブロック
42 第1の上側傾斜面
44 第1の段差面
46 第1の下側傾斜面
48 第2の上側傾斜面
50 第2の段差面
52 第2の下側傾斜面
54 第1の押さえブロック
56 第2の押さえブロック
62 ストッパ
64 突出部
66 ノズル接続用バネ
70,78 第1の傾斜面
80 スライドブロック
82 押さえブロック
84 第1の下部球体
86 第2の下部球体
88 第3の下部球体
90 本体部
92 上部球体
94 傾斜面
96 誘導溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品の位置決め領域を上面に有する支持台と、
前記支持台上面と対向する下面を有するベース板と、
前記ベース板下面において、前記位置決め領域と対向する位置に設けられたピックアップ手段と、
前記支持台上面において、前記位置決め領域に隣接するように設けられ、前記位置決め領域側に第1の位置決め面を有する位置決めブロックと、
前記支持台上面に設けられ、前記位置決め領域を挟んで前記第1の位置決め面に対向する第1の接触面を有し、前記第1の位置決め面に垂直な方向であって前記第1の位置決め面に近づく第1の方向及び前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する第1のスライドブロックと、
前記ベース板下面において、前記第1のスライドブロックと対向するように設けられた第1の押さえブロックと、
を備え、
前記ベース板は、前記支持台上面に垂直な方向であって前記支持台上面側に下がる下方向及び、前記下方向とは反対の上方向に移動し、
前記第1のスライドブロックには、前記第2の方向にいくほど前記支持台上面側に下がるように傾斜した第1の上側傾斜面と、前記第1の上側傾斜面の下端と連結する第1の段差面と、前記第1の段差面の下端と連結する前記第2の方向にいくほど前記支持台上面側に下がるように傾斜した第1の下側傾斜面と、が設けられ、
前記ベース板が前記下方向に移動する場合、前記第1の押さえブロックは、前記第1の上側傾斜面を押圧し、前記第1の上側傾斜面を押圧した後に前記第1の段差面を押圧することなく前記下方向に移動し、前記第1の段差面を押圧することなく前記下方向に移動した後に前記第1の下側傾斜面を押圧し、
前記第1の押さえブロックが前記第1の上側傾斜面を押圧することにより、前記第1のスライドブロックは前記第1の方向に移動して、前記第1の接触面を前記部品に当て、
前記第1の押さえブロックが前記第1の段差面を押圧することなく前記下方向に移動することにより、前記第1のスライドブロックは停止し、
前記第1の押さえブロックが前記第1の下側傾斜面を押圧することにより、前記第1のスライドブロックは前記第1の方向に更に移動して、前記部品を前記第1の接触面と前記第1の位置決め面との間に挟んで前記位置決め領域に位置決めし、
前記ピックアップ手段は位置決めされた前記部品をピックアップすることを特徴とする部品位置決め装置。
【請求項2】
前記位置決めブロックは、前記位置決め領域側に前記第1の位置決め面と交わる第2の位置決め面を更に有し、
前記支持台上面に設けられ、前記位置決め領域を挟んで前記第2の位置決め面に対向する第2の接触面を有し、前記第2の位置決め面に垂直な方向であって前記第2の位置決め面に近づく第3の方向及び前記第3の方向とは反対の第4の方向に移動する第2のスライドブロックと、前記ベース板下面において、前記第2のスライドブロックと対向するように設けられた第2の押さえブロックと、を更に備え、
前記第2のスライドブロックには、前記第4の方向にいくほど前記支持台上面側に下がるように傾斜した第2の上側傾斜面と、前記第2の上側傾斜面の下端と連結する第2の段差面と、前記第2の段差面の下端と連結する前記第4の方向にいくほど前記支持台上面側に下がるように傾斜した第2の下側傾斜面と、が設けられ、
前記ベース板が前記下方向に移動する場合、前記第2の押さえブロックは、前記第2の上側傾斜面を押圧し、前記第2の上側傾斜面を押圧した後に前記第2の段差面を押圧することなく前記下方向に移動し、前記第2の段差面を押圧することなく前記下方向に移動した後に前記第2の下側傾斜面を押圧し、
前記第2の押さえブロックが前記第2の上側傾斜面を押圧することにより、前記第2のスライドブロックは前記第3の方向に移動して、前記第2の接触面を前記部品に当て、
前記第2の押さえブロックが前記第2の段差面を押圧することなく前記下方向に移動することにより、前記第2のスライドブロックは停止し、
前記第2の押さえブロックが前記第2の下側傾斜面を押圧することにより、前記第2のスライドブロックは前記第3の方向に更に移動して、前記部品を前記第2の接触面と前記第2の位置決め面との間に挟んで前記位置決め領域に位置決めすることを特徴とする請求項1に記載の部品位置決め装置。
【請求項3】
前記第1の押さえブロックが前記第1の上側傾斜面の押圧を開始するタイミングと、前記第2の押さえブロックが前記第2の上側傾斜面の押圧を開始するタイミングが異なり、
前記第1の押さえブロックが前記第1の下側傾斜面の押圧を開始するタイミングと、前記第2の押さえブロックが前記第2の下側傾斜面の押圧を開始するタイミングが異なることを特徴とする請求項2に記載の部品位置決め装置。
【請求項4】
部品の位置決め領域を上面に有する支持台と、
前記支持台上面と対向する下面を有するベース板と、
前記ベース板下面において、前記位置決め領域と対向する位置に設けられたピックアップ手段と、
前記支持台上面において、前記位置決め領域に隣接するように設けられ、前記位置決め領域側に位置決め面を有する位置決めブロックと、
前記支持台上面に設けられ、前記位置決め領域を挟んで前記位置決め面に対向する接触面を有し、前記位置決め面に垂直な方向であって前記位置決め面に近づく第1の方向及び前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動するスライドブロックと、
前記ベース板下面において、前記スライドブロックと対向するように設けられた押さえブロックと、
を備え、
前記ベース板は、前記支持台上面に垂直な方向であって前記支持台上面側に下がる下方向及び、前記下方向とは反対の上方向に移動し、
前記スライドブロックには、前記第2の方向にいくに従って、前記支持台上面側に下がるように傾斜し、前記支持台上面に対する傾斜角度が漸減後に漸増する傾斜面が設けられ、
前記ベース板が前記下方向に移動する場合、前記押さえブロックは前記傾斜面を押圧し、
前記押さえブロックが前記傾斜面を押圧することにより、前記スライドブロックは前記接触面を前記部品に当てた後に速度を上げながら前記第1の方向に移動し、前記スライドブロックは速度を上げた後に速度を落としながら前記第1の方向に更に移動して、前記部品を前記接触面と前記位置決め面との間に挟んで前記位置決め領域に位置決めし、
前記ピックアップ手段は位置決めされた前記部品をピックアップすることを特徴とする部品位置決め装置。
【請求項5】
部品の位置決め領域を上面に有する支持台と、
前記支持台上面と対向する下面を有するベース板と、
前記ベース板下面において、前記位置決め領域と対向する位置に設けられたピックアップ手段と、
前記支持台上面において、前記位置決め領域に隣接するように設けられ、前記位置決め領域側に位置決め面を有する位置決めブロックと、
前記支持台上面に設けられ、前記位置決め領域を挟んで前記位置決め面に対向する接触面を有し、前記位置決め面に垂直な方向であって前記位置決め面に近づく第1の方向及び前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動するスライドブロックと、
前記ベース板下面において、前記スライドブロックと対向するように設けられた押さえブロックと、
を備え、
前記ベース板は、前記支持台上面に垂直な方向であって前記支持台上面側に下がる下方向及び、前記下方向とは反対の上方向に移動し、
前記押さえブロックには、前記第1の方向にいくに従って、前記ベース板下面側に近づくように傾斜し、前記ベース板下面に対する傾斜角度が漸減後に漸増する傾斜面が設けられ、
前記ベース板が前記下方向に移動する場合、前記傾斜面は前記スライドブロックを押圧し、
前記傾斜面が前記スライドブロックを押圧することにより、前記スライドブロックは前記接触面を前記部品に当てた後に速度を上げながら前記第1の方向に移動し、前記スライドブロックは速度を上げた後に速度を落としながら前記第1の方向に更に移動して、前記部品を前記接触面と前記位置決め面との間に挟んで前記位置決め領域に位置決めし、
前記ピックアップ手段は位置決めされた前記部品をピックアップすることを特徴とする部品位置決め装置。
【請求項6】
部品の位置決め領域を上面に有する支持台と、
前記支持台上面と対向する下面を有するベース板と、
前記ベース板下面において、前記位置決め領域と対向する位置に設けられたピックアップ手段と、
前記支持台上面において、前記位置決め領域に隣接するように設けられ、前記位置決め領域側に、第1の位置決め面及び前記第1の位置決め面と交わる第2の位置決め面を有する位置決めブロックと、
前記位置決め領域を挟んで前記第1及び第2の位置決め面にそれぞれ対向するように前記支持台上面に設けられた第1及び第2の下部球体と、前記第1及び第2の下部球体よりも前記位置決めブロックから離れるように前記支持台上面に設けられた第3の下部球体と、前記第1〜第3の下部球体により支持される本体部とを有し、前記第1〜第3の下部球体の回転を伴って、前記支持台上面において自由に移動するスライドブロックと、
前記ベース板下面において、前記スライドブロックと対向するように設けられた押さえブロックと、
を備え、
前記ベース板は、前記支持台上面に垂直な方向であって前記支持台上面側に下がる下方向及び、前記下方向とは反対の上方向に移動し、
前記押さえブロックには、前記位置決めブロック側にいくほど前記ベース板下面側に近づくように傾斜する傾斜面が設けられ、
前記本体部上部には、前記本体部に支持された状態で回転する上部球体が設けられ、
前記ベース板が前記下方向に移動する場合、前記傾斜面は前記上部球体を押圧し、
前記傾斜面が前記上部球体を押圧することにより、前記上部球体が前記傾斜面に沿うように移動するのに伴って、前記スライドブロックは前記位置決めブロック側に移動して、前記部品を前記第1の下部球体と前記第1の位置決め面との間、及び前記第2の下部球体と前記第2の位置決め面との間に挟んで前記位置決め領域に位置決めし、
前記ピックアップ手段は位置決めされた前記部品をピックアップすることを特徴とする部品位置決め装置。
【請求項7】
前記傾斜面が誘導溝を有し、
前記傾斜面における前記誘導溝の部分が前記上部球体を押圧することにより、前記上部球体が前記誘導溝に沿うように移動するのに伴って、前記第1の下部球体が前記第1の位置決め面側に移動して前記部品を前記第1の位置決め面との間に挟んだ後に、前記第2の下部球体が前記第2の位置決め面側に移動して前記部品を前記第2の位置決め面との間に挟むことを特徴とする請求項6に記載の部品位置決め装置。
【請求項8】
前記ピックアップ手段は前記上方向に押圧することにより、前記ベース板に対して前記上方向に弾性的に移動することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の部品位置決め装置。
【請求項9】
前記ベース板下面において、前記位置決めブロック上面と対向する位置に設けられたストッパを更に備え、
前記位置決めブロック上面は、前記下方向に押圧することにより、前記下方向に弾性的に移動し、
前記ピックアップ手段は、前記ピックアップ手段の下端から前記上方向に離れた位置に、前記位置決めブロック側に突出した突出部を有し、
前記ベース板が前記下方向に移動する場合、前記ストッパ及び前記突出部が前記位置決めブロック上面を前記下方向に押圧した状態で、前記スライドブロックは前記部品を位置決めし、前記ピックアップ手段は位置決めされた前記部品をピックアップすることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の部品位置決め装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2010−287863(P2010−287863A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−142647(P2009−142647)
【出願日】平成21年6月15日(2009.6.15)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】