説明

防護柵におけるインナースリーブの取付構造及びそれを備えた防護柵

【課題】支柱にインナースリーブを取付ける際の施工性を向上させることができる防護柵におけるインナースリーブの取付構造を提供する。
【解決手段】取付部材を被取付部に固定する取付ボルトB2の先端部を、インナースリーブ6の係止孔61に挿入することにより、取付部材5に対するインナースリーブ6の抜け方向の移動を阻止するようになされているため、被取付部に対する取付部材5の固定と、取付部材5に対するインナースリーブ6の取付けが、前記取付ボルトB2で行うことができるので、これらの取付作業の効率を向上することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路等に設置される防護柵であって、インナースリーブによってパネル柵やビーム柵等の横ビームを支柱に固定するようにした防護柵におけるインナースリーブの取付構造及びそれを備えた防護柵に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、道路等に設置される防護柵におけるインナースリーブの取付構造としては、例えば、道路用防護柵を構成する支柱に対して、ブラケットを介して端部を互いに突き合わせたビームパイプを長手方向に連結するための道路用防護柵のビームパイプ連結構造において、上記支柱に固着されてなるとともに、側端部から頂部中央にかけて順次前面に突き出された凸部が形成されたブラケットと、上記ブラケットにより支持されるとともに、当該ブラケットから長手方向に突き出された突出部分が上記ビームパイプの端部に嵌め込まれるインナースリーブとを備え、上記ブラケットの凸部は、上記ビームパイプ連結時において、少なくともその頂部中央が上記ビームパイプの外周よりも前面に突き出され、その側端部は、上記ビームパイプの外周以下の高さとなるように形成される道路用防護柵のビームパイプ連結構造が、特許文献1に提案されている。
【0003】
そしてその図面の図4には、支柱41に対して前面側に固着されるブラケット11と、ブラケット11により中央部分を支持されるインナースリーブ12とを備え、ブラケット11には、ボルト13を挿通させるための挿通孔が開孔され、この挿通孔を支柱41の挿通孔45にあわせて、これにボルト13を挿通させ、その螺子部先端をナット47で固定することにより、ブラケット11は支柱41へ固着されたビームパイプ連結構造1が記載されており、又そこに記載のインナースリーブ12は、ブラケット11内に挿通された上で、その中央部分をボルト16並びにナット17により固定することにより支持され、その結果、インナースリーブ12の両端は、ブラケット11から長手方向から突き出された状態となり、この突き出された突出部分12a、12bが、それぞれビームパイプ6の端部に嵌め込まれ、さらにボルト19とナット20により固定されていると言う防護柵におけるインナースリーブの取付構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−2613号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記防護柵におけるインナースリーブの取付構造においては、ブラケットを支柱に固着するボルトと、インナースリーブをブラケットに固定するボルトの合計2本のボルトを用いて、ブラケットを介して支柱にインナースリーブが固定されるようになされているため、当然ながら支柱にインナースリーブを取付けるには2本のボルトを締め付ける作業を行わなければならず、更なる施工性の効率化が望まれていた。
【0006】
そこで本発明は、支柱にインナースリーブを取付ける際の施工性を向上させることができる防護柵におけるインナースリーブの取付構造を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。
すなわち、本発明に係る防護柵におけるインナースリーブの取付構造は、短筒状の取付部材が被取付部に固定され、前記取付部材に筒状のインナースリーブが挿入され、該インナースリーブの左右両端部が横ビームの端部に挿入されて、前記横ビームが被取付部に固定されるようになされた防護柵におけるインナースリーブの取付構造であって、前記被取付部に設けられた取付孔から取付部材に設けられた螺子孔に取付ボルトが螺入されて、取付部材が被取付部に固定されると共に、前記取付ボルトの先端部が、前記螺子孔に相対向して設けられたインナースリーブの係止孔に挿入されて、取付部材に対するインナースリーブの抜け方向の移動が阻止されるようになされていることを特徴とすることを特徴とするものである。
【0008】
また本発明に係る防護柵におけるインナースリーブの取付構造は、前記インナースリーブの内底部には、底板の両側端から側壁が上方に立設された断面コ字状の保持部の前記底板にナットが保持されたナット保持部材が挿入固定され、前記側壁には2個の切込みが縦方向に設けられ、インナースリーブの係止孔に挿入された前記取付ボルトの先端部により、前記2個の切込み間の側壁が押圧され、又はその押圧により内方に傾倒されるようになされていることを特徴とするものである。
【0009】
また本発明に係る防護柵は、前記した本発明に係る防護柵におけるインナースリーブの取付構造を備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る防護柵におけるインナースリーブの取付構造によれば、取付部材を被取付部に固定する取付ボルトの先端部を、インナースリーブの係止孔に挿入することにより、取付部材に対するインナースリーブの抜け方向の移動を阻止するようになされているため、被取付部に対する取付部材の固定と、取付部材に対するインナースリーブの取付けが、前記取付ボルトで行うことができるので、これらの取付作業の効率を向上することができる。
【0011】
また本発明に係る防護柵におけるインナースリーブの取付構造によれば、前記インナースリーブの内底部には、側壁に2個の切込みが縦方向に設けられたナット保持部材が挿入固定されており、そしてインナースリーブの係止孔に挿入された前記取付ボルトの先端部により、前記2個の切込み間の側壁が押圧され、又はその押圧により内方に傾倒されるようになされ、すなわち取付ボルトの先端部と、押圧され、又は傾倒されたナット保持部材の側壁とが、相互に押圧力が作用している状態となって、インナースリーブの移動やずれを効果的に阻止することができる。
【0012】
また本発明に係る防護柵によれば、上記インナースリーブの取付構造を備えることによって、施工性を向上させることができる防護柵を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る防護柵の実施の一形態を示す、(ア)は正面図、(イ)は平面図、(ウ)は右側面図である。
【図2】図1の防護柵における支持部材の斜視図である。
【図3】図1の部分切欠の分解斜視図である。
【図4】図1に係る防護柵を傾斜地に設置した時の要部拡大の正面図である。
【図5】図1に係る防護柵におけるインナースリーブの取付構造を示す要部断面図である。
【図6】図1に係る防護柵におけるインナースリーブの取付構造に用いられる保持部材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施の形態について、図面に基づき以下に具体的に説明する。
図において、1は円柱状の支柱であり、その下部は地中に埋設され適宜間隔で複数本地表に立設される。2は支柱1の上端に被せられた下部が略円筒形状となされた支柱キャップであり、上端は一方の側面から該側面に相対する他方の側面に向けて片流れ状に傾斜する平坦な傾斜面21となされて、該支柱キャップ2の上部は側面視略三角形状となされている。また、その下方には凹溝22が全周に亘り形成され、該凹溝22には合成樹脂に球形のガラスビーズが間隔をおいて配置された帯状の反射体Hが巻回されている。また、凹溝22の下方には支柱1に内挿される挿入部23が突設されて、該挿入部23が支柱1上端に挿入されると共に、支柱1と前記支柱キャップ2の挿入部23とを貫通する支柱キャップ固定用ボルトB1で支柱1に固定されている。
【0015】
前記支柱キャップ2の上端に形成された傾斜面21は、上方の等幅部24と下方の湾曲部25とから形成される平面視略U字状の外形となされ、そして前記傾斜面21の下方の湾曲部25が支柱1の上端形状に対応する円筒形状となされていると共に、前記等幅部24の両側端は支柱キャップ2の略円筒形状の下部に対して鍔状に左右側方に突出されて、鍔部26となされている。
【0016】
3は支柱1の上端に被せられた支柱キャップ2の傾斜面21である支柱1の頂部にボルトにより3ヶ所で固定された、後記の取付部材5が固定される本発明における被取付部としての支持部材であり、4は支持部材3に支持されて支柱1頂部間に架設されたパイプ状の、本発明における横ビームとしての手摺ビームである。
【0017】
支持部材3は、支柱キャップ2の傾斜面21と同形の平坦な平面視略U字状となされた底板31の上面側に、前面フランジ32と、後面フランジ33と、前記前面フランジ32と後面フランジ33とを連結する連結板部34とからなる断面略H形の支柱部35が、底板31の前端に寄った位置に偏位して取付けられると共に、前記支柱部35の上端背面側には、後記の取付部材5を固定する取付孔36が水平方向に穿設された縦壁37と、その縦壁37の前面側に取付部材5が載置される正面視山型の底部が形成された取付部材載置部38が設けられて、取付部材5を固定する取付ボルトB2が縦壁37の取付孔36から挿入締結されて、取付部材5が縦壁37に取付けられると共に、取付ボルトB2を軸として手摺ビーム4を上下方向に回動可能に支持するようになされている。
【0018】
そして、前面フランジ32と後面フランジ33とは、その幅が下端から上端に至るまで一定幅で同幅となされ、正背面視略縦長の長方形状を呈していると共に、底板31から斜め後方に向けて傾斜状に立ち上がる第1の傾斜部321、331と、該第1の傾斜部321、331の上端を屈曲部322、332として、この屈曲部322、332から斜め前方に向けて傾斜状に立ち上がる第2の傾斜部323、333とから構成されている。そして、上述の如く、縦壁37が後面フランジ33の第2の傾斜部333の上端から垂直に立ち上がって、その前面側に取付部材5が載置される正面視山型の底部が形成された取付部材載置部38が形成されている。なお、前記取付部材5は、その下端が取付部材載置部38の山型の底部に当接された状態、すなわち取付部材載置部38に支持された状態で縦壁37に取付けられるのが好ましいが、取付部材5は、取付ボルトB2により縦壁37に取付けられているので、当接されず、浮いた状態で取付けられていてもよい。
【0019】
また前記連結板部34は、底板31から前面フランジ32と後面フランジ33の屈曲部322、332までの間において、その中央が上下2ヶ所切欠かれてなり、上側に略三角形状の切欠341、下側に略台形状の切欠341が配置されている。このようにすることにより、支持部材3が手摺ビーム4を支持できる強度を確保すると共に、使用材料を軽量化することができ好ましい。
【0020】
そして縦壁37の両側端と上端から背面側に向けて、補強壁39が突設され、縦壁37の強度向上が図られていると共に、取付ボルトB2のボルト頭が、縦壁37と補強壁39とで形成される凹部40に収納されて、外方に取付ボルトB2のボルト頭等が露出されないようになされているため、ボルト頭等に衣服等が引っ掛るのを防止することができる。
【0021】
さらに詳細に、手摺ビーム4が支持部材3に取付けられている構造を述べると、被取付部である支持部材3の縦壁37に設けられた取付孔36に取付ボルトB2が挿入され、短筒状の取付部材5の側面に雌螺子が螺設された螺子孔51に取付ボルトB2の螺子部B21が螺入されて、前記縦壁37に取付部材5が固定されている。また、該取付部材5には筒状のインナースリーブ6が挿入され、そして前記取付部材5をほぼ中央に位置させた状態で、インナースリーブ6の左右両端部に、横ビームである手摺ビーム4の端部が挿入されて、手摺ビーム4の端部下面に設けられた透孔41からインナースリーブ6の内底部に固定された後記のナット保持部材7のナットNに手摺ビーム端部固定用ボルトB3が螺入され、手摺ビーム4とインナースリーブ6とが固定されている。
【0022】
さらに、前記螺子孔51に相対向して、前記インナースリーブ6に螺子が設けられていない、又は取付ボルトB2の螺子部B21が螺合されることなく遊挿される内径の係止孔61が設けられ、このインナースリーブ6の係止孔61に前記螺子部B21の先端部B22が挿入されると共に、前記インナースリーブ6の内底部には、底板71の両端から側壁72が上方に立設された断面コ字状の保持部73の前記底板71にナットNが保持されたナット保持部材7が挿入固定され、且つ前記側壁72には2個の切込み74が縦方向に設けられており、そしてインナースリーブ6の係止孔61に挿入された前記取付ボルトB2の螺子部B21の先端部B22により、前記2個の切込み74間の側壁72が押圧され、その押圧により傾倒されている。このように、上記形態においては、取付部材5が取付ボルトB2により支持部材3に固定され、そして取付部材5に挿入されたインナースリーブ6の左右両端部を横ビームとしての手摺ビーム4の端部に挿入すると共に、前記取付ボルトB2の先端部B22をインナースリーブ6の係止孔61に挿入し、さらにその先端部B22でナット保持部材7の側壁72を押圧し傾倒するようにしたものであり、このようにして、インナースリーブ6の移動が阻止されて、取付部材5にインナースリーブ6が保持されている。
【0023】
なお、防護柵が傾斜地に設置される場合には、取付ボルトB2を軸にして、取付部材5を支持部材3に対して上下方向に回動させることにより、インナースリーブ6が上下方向に回動され、これによって、前記インナースリーブ6に固定された手摺ビーム4を上下方向に傾斜させることができる。また、取付部材5の下端が正面視山型の底部が形成された取付部材載置部38に当接、載置されている場合は、かかる山型の頂部を支点にして、取付部材5が上下方向に回動することができると共に、取付ボルトB2と山型の頂部とで取付部材5を支えるので、当該回動が安定する。
【0024】
本形態において、手摺ビーム4の下方には、パイプ状の柵ビーム8が4段取付けられており、最下段から3段の柵ビーム8は継手金具9を介して支柱1の側面に取付けられている。
【0025】
また、支柱1上端に取付けられた支柱キャップ2の前面側の側面には、その左右における中央に軸受孔28が設けられた円形状の軸受部27が突設され、該軸受部27の軸受孔28に、柵ビーム取付具10に設けられた取付具固定用孔101から柵ビーム取付具固定用ボルトB4が螺入されて、柵ビーム取付具10が支柱キャップ2の前面側の側面に上下方向に回動可能に取付けられ、さらにこの柵ビーム取付具10に柵ビーム用インナースリーブ81が挿入されると共に、該柵ビーム用インナースリーブ81の両側に最上段の柵ビーム8が取付けられている。つまり、柵ビーム取付具10の前記軸受孔28に対応する位置に設けられた取付具固定用孔101と、支柱キャップ2の軸受孔28とに、柵ビーム取付具固定用ボルトB4が螺入され、支柱キャップ2に柵ビーム取付具10を介して最上段の柵ビーム8が取付けられている。
【0026】
上記構成とすることにより、防護柵を傾斜地に設置する場合には、支柱キャップ2の前面側の側面に突設された円形状の軸受部27を中心にして、柵ビーム取付具10を上下方向に回動させることができ、柵ビーム8を傾斜地に沿って固定することができる。また上述の如く、柵ビーム8の上方に配置される手摺ビーム4も、正面視山型の底部が形成された手摺ビーム載置部38を備えた支持部材3の縦壁37の取付孔36に挿入された取付ボルトB2を軸として上下方向に回動可能となされているため、平坦地に設置する場合と同一の部材をもって防護柵全体を設置することができる。
【0027】
なお本実施形態においては、柵ビーム8は4段に設けられているが、これに限定されるものではなく、適宜本数の柵ビーム8が設けられればよく、また柵ビーム8と所謂縦格子パネルとが並設されてもよい。
【0028】
また本実施形態においては、ナット保持部材7の側壁72が取付ボルトB2の先端部B22により押圧され、略90°に傾倒しているが、特にこの角度に傾倒されている必要はなく、側壁72がほとんど傾倒されることなく、取付ボルトB2の先端部B22が側壁72を押圧した状態であってもよい。つまり、取付ボルトB2の先端部B22がインナースリーブ6の係止孔61に挿入されることにより、まずはインナースリーブ6の抜け方向が阻止されるのであるが、係止孔61はインナースリーブ6に螺子が設けられていない、又は取付ボルトB2の螺子部B21が螺合されることなく遊挿される内径となされていることから、取付ボルトB2に対して、インナースリーブ6は遊びのある状態であるため、取付ボルトB2の先端部B22によって、前記2個の切込み74間の側壁72を押圧し、又はその押圧により内方に傾倒されるようになされ、すなわち取付ボルトB2の先端部B22と、押圧され、又は傾倒されたナット保持部材7の側壁72とが、相互に押圧力が作用している状態となすことによって、インナースリーブ6の移動やずれを阻止するようになされていればよい。
【0029】
また、インナースリーブ6とナット保持部材7とは、それら底面どうしをブラインドリベット等の固定具で固定してもよいし、インナースリーブ6の内底部にナット保持部材7をスポット溶接する等して溶着してもよい。
【0030】
さらに上記形態は、インナースリーブ6により被取付部に固定される横ビームは、手摺ビーム4であるが、横ビームは手摺ビーム4に限定されるものではなく、被取付部に対して横方向に延びるものであればよい。
【符号の説明】
【0031】
1 支柱
2 支柱キャップ
21 傾斜面
22 凹溝
23 挿入部
24 等幅部
25 湾曲部
26 鍔部
27 軸受部
28 軸受孔
3 支持部材
31 底板
32 前面フランジ
321第1の傾斜部
322屈曲部
323第2の傾斜部
33 後面フランジ
331第1の傾斜部
332屈曲部
333第2の傾斜部
34 連結板部
341切欠
35 支柱部
36 取付孔
37 縦壁
38 取付部材載置部
39 補強壁
40 凹部
4 手摺ビーム
41 透孔
5 取付部材
51 螺子孔
6 インナースリーブ
61 係止孔
7 ナット保持部材
71 底板
72 側壁
73 保持部
74 切込み
8 柵ビーム
81 柵ビーム用インナースリーブ
9 継手金具
10 柵ビーム取付具
101取付具固定用孔
H 反射体
B1 支柱キャップ固定用ボルト
B2 取付ボルト
B21螺子部
B22先端部
B3 手摺ビーム端部固定用ボルト
B4 柵ビーム取付具固定用ボルト
N ナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
短筒状の取付部材が被取付部に固定され、前記取付部材に筒状のインナースリーブが挿入され、該インナースリーブの左右両端部が横ビームの端部に挿入されて、前記横ビームが被取付部に固定されるようになされた防護柵におけるインナースリーブの取付構造であって、前記被取付部に設けられた取付孔から取付部材に設けられた螺子孔に取付ボルトが螺入されて、取付部材が被取付部に固定されると共に、前記取付ボルトの先端部が、前記螺子孔に相対向して設けられたインナースリーブの係止孔に挿入されて、取付部材に対するインナースリーブの抜け方向の移動が阻止されるようになされていることを特徴とする防護柵におけるインナースリーブの取付構造。
【請求項2】
前記インナースリーブの内底部には、底板の両側端から側壁が上方に立設された断面コ字状の保持部の前記底板にナットが保持されたナット保持部材が挿入固定され、前記側壁には2個の切込みが縦方向に設けられ、インナースリーブの係止孔に挿入された前記取付ボルトの先端部により、前記2個の切込み間の側壁が押圧され、又はその押圧により内方に傾倒されるようになされていることを特徴とする請求項1に記載の防護柵におけるインナースリーブの取付構造。
【請求項3】
前記請求項1又は2に記載の防護柵におけるインナースリーブの取付構造を備えたことを特徴とする防護柵。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate