説明

電子スチルカメラ

【課題】撮影画像中により高いレベルの表情の画像を含ませること。
【解決手段】電子スチルカメラに、笑顔の度合いを段階的に表す複数の笑顔レベルを記憶した笑顔レベルデータ記憶部33と、笑顔の度合いを示す第1の笑顔レベル値と、第1の笑顔レベル値より度合いの低い第2の笑顔レベル値とを設定する笑顔レベル設定部41と、被写体の笑顔レベルが第1および第2の笑顔レベル値にそれぞれ対応したことを判定し、第1の笑顔レベル値に対応したと判定した時に第1の出力信号を発生し、第2の笑顔レベル値に対応したと判定した時に第2の出力信号を発生する笑顔レベル判定部23と、第1の出力信号に応じて連続撮影を開始し、第2の出力信号に応じて連続撮影を終了する自動連続撮影部24とを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体の顔の表情を認識して自動的に撮影を行う機能を有する電子スチルカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被写体の顔を検出し、顔の表情が所定の状態(例えば、喜び、悲しみ、怒り、驚きの状態)となっているかを判定し、所定の表情になった場合に、自動的に撮影を行うカメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−51338号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
人間の表情には様々あるが、例えば笑いに着目すると、通常は微笑から始まり、次第に表情が緩んで大きな笑いとなり、徐々に笑いが収まるという経緯をたどる。したがって、顔の表情も笑いの経過に伴って連続的に変化する。特許文献1のカメラでは、顔の表情が所定の状態になった場合に自動撮影を行うので、一定レベルの表情しか撮影することができず、したがって、もっと表情の豊かな状態の顔を撮影するチャンスを失ってしまうという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)請求項1の発明による表情撮影モードを有する電子スチルカメラは、被写体を撮像して被写体画像を生成する撮像手段と、顔の表情の度合いを段階的に表す複数の表情レベル毎に各表情レベルの顔の特徴を示す表情レベルデータを記憶した表情レベルデータ記憶手段と、顔の表情の度合いを示す第1の表情レベルと、該第1の表情レベルより表情の度合いの低い第2の表情レベルとを設定する表情レベル設定手段と、被写体画像から被写体の顔の表情を検出し、その表情を表わす表情データを出力する表情検出手段と、表情データと表情レベルデータとに基づき、表情検出手段が検出した被写体の顔の表情が第1の表情レベルおよび第2の表情レベルにそれぞれ対応したことを判定し、第1の表情レベルに対応したとの判定により第1の判定信号を発生し、第2の表情レベルに対応したとの判定により第2の判定信号を発生する表情レベル判定手段と、第1の判定信号に応じて連続撮影を開始し、第2の判定信号に応じて連続撮影を終了する自動連続撮影手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載の電子スチルカメラにおいて、表情レベル判定手段が第1の判定信号を発生することなく予め定めた所定時間を経過したときは、表情撮影モードを自動解除することを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項1または2に記載の電子スチルカメラにおいて、連続撮影により撮像された画像は、それぞれ共通のフォルダに自動保存されることを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子スチルカメラにおいて、連続撮影は、所定枚数の静止画像を連続的に撮像する連写撮影と動画撮影との少なくとも一方を含むことを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項4に記載の電子スチルカメラにおいて、連続撮影は、連写撮影を含み、連写撮影により撮像される静止画像の枚数を設定するための撮影枚数設定手段を更に備え、自動連続撮影手段は、設定された枚数の限度で連続撮影を行うことを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項5に記載の電子スチルカメラにおいて、連写撮影により撮像される静止画像は、表情レベルの高い順に自動再生されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の電子スチルカメラによれば、第1の表情レベルで連続撮影を自動的に開始し、第2の設定レベルで連続撮影を自動終了するようにしたので、これら複数枚の撮影画像中に第1の表情レベルより高いレベルの表情の画像を含ませることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態による電子スチルカメラについて、図1〜4を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態による電子スチルカメラの構成を示すブロック図である。
【0008】
図1に示されるように、電子スチルカメラは、撮影レンズ11、絞り12、撮像素子13、バッファメモリ14、画像処理部15、メモリーカードなどの画像記録部16および制御部20を備える。また、電子スチルカメラは、顔検出部21、笑顔検出部22、笑顔レベル判定部23、自動連続撮影部24および液晶ディスプレイ25を備える。さらに、電子スチルカメラは、顔データ記憶部31、表情データ記憶部32、笑顔レベルデータ記憶部33、顔登録データ記憶部34、笑顔撮影モード設定部40、笑顔レベル設定部41、撮影枚数設定部42および笑顔撮影モード解除部43を備える。
【0009】
撮影レンズ11は、ズームレンズやフォーカスレンズを含む複数のレンズで構成され、被写体像を撮像素子13上に結像する。図1では簡単のため、撮影レンズ11は1枚のレンズで示されている。撮像素子13は、撮影レンズ11からの入射光L1を光電変換することにより画像信号を生成する。
【0010】
撮像素子13から出力される画像信号は、バッファメモリ14を介して画像処理部15に送られ、ここで所定の種々の画像処理が施される。撮影開始前の段階では、撮像素子13からの画像信号は、バッファメモリ14、画像処理部15および制御部20を介して液晶ディスプレイ25に送られ、スルー画像として表示される。撮影段階では、撮像素子13からの画像信号は、バッファメモリ14、画像処理部15を介して画像記録部16にて記録される。
【0011】
顔検出部21は、撮像素子13からバッファメモリ14、画像処理部15、制御部20を介して送られたスルー画像データを入力し、このスルー画像データを顔データ記憶部31に予め記憶されている顔データと比較することにより、スルー画像中の人間の顔を検出する。検出された顔領域の画像は、顔検出部21から制御部20へ送られる。顔検出には、例えば、特開2001−16573号公報に開示されている検出手法を用いることができる。この検出手法は、入力画像中から特徴点を抽出して被写体の顔領域、顔の大きさ等を検出するものである。特徴点としては、眉、眼、鼻、唇の各端点、および顔の輪郭点、例えば頭頂点や顎の下端点が挙げられる。
【0012】
顔データ記憶部31は、例えば、眉、眼、鼻、唇の形状に関する特徴点のデータを記憶している。
【0013】
他の顔検出としては、例えば、特開2005−157679号公報に開示されている検出手法を用いることができる。この検出手法は、先ず、入力画像中の2画素間の輝度差を特徴量として学習しておき、その特徴量に基づいて入力画像中の所定領域に顔が存在するか否かを示す推定値を算出し、推定値が1以上のときにその所定領域に顔が存在すると判別するものである。
【0014】
笑顔検出部22は、顔検出部21により顔領域であることが検出された所定領域の部分画像を制御部20から入力し、その部分画像の顔が笑顔であることを検出する。すなわち、笑顔検出部22は、部分画像の顔の表情を表情データ記憶部32に予め記憶されている様々な顔の表情データと照合することにより、部分画像の顔が笑顔であることを判断する。笑顔検出には、例えば、特開2008−42319号公報に開示されている検出手法を用いることができる。この検出手法は、例えば、笑顔と通常時の表情という2つの表情のいずれに近いかに基づいて表情の種類を判断するものである。
【0015】
表情データ記憶部32は、笑い顔、泣き顔、怒り顔、驚き顔などの顔の表情に関するデータが記憶されている。
【0016】
笑顔レベル判定部23は、笑顔検出部22が検出した笑顔画像と、笑顔レベルデータ記憶部33に予め記憶されている笑顔レベルデータとをそれぞれ制御部20を介して入力し、笑顔であると判断された部分画像の笑顔の度合いを判定する。笑顔の度合いを判定する手法には、例えば、特開2004−46591号公報に開示されている手法を用いることができる。この判定手法は、入力された部分画像の笑顔について笑顔の度合いの評価を行い、笑顔評価値を算出する。笑顔評価の際は、予め記憶されている笑顔データを参照して眉、瞳孔、唇の各要素の形状の評価ポイントを算出し、各評価ポイントを係数により重み付けした上で合算した値を笑顔評価値としている。
【0017】
図2は、本実施の形態による電子スチルカメラの笑顔レベルを模式的に示す図である。100は、笑顔レベル、すなわち笑顔の度合いが20%であり、101,102,103は、それぞれ笑顔の度合いが40%、60%、80%の場合を示している。このように、笑顔レベルが20%、40%、60%、80%と高まるにつれて、笑顔表情は微笑程度から大笑いへとその笑顔の度合いが大きくなってゆく。
【0018】
笑顔レベルデータ記憶部33は、例えば、笑顔の度合い(笑顔レベル)が10%、20%、30、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%であるときの各笑顔の特徴を表す情報、笑顔レベルデータを笑顔レベル毎に記憶している。
【0019】
笑顔レベル設定部41は、自動連続撮影を開始するための第1の笑顔レベル値と、自動連続撮影を終了するための第2の笑顔レベル値とをそれぞれ外部操作により設定する。この設定の際には、第1の笑顔レベル値は、第2の笑顔レベル値よりも笑顔の度合いが高くなるように設定する。例えば、第1の笑顔レベル値を80%に設定し、第2の笑顔レベル値を60%に設定する。笑顔レベル設定部41による設定は、パーセンテージの数値を用いて行ってもよいし、液晶ディスプレイ25に表示させた図2のようなサンプル画像を参照して設定してもよい。
【0020】
笑顔レベル設定部41により第1の笑顔レベル値と第2の笑顔レベル値とを設定すると、制御部20は、笑顔レベルデータ記憶部33から第1および第2の笑顔レベル値にそれぞれ対応する笑顔レベルデータを読み出して、そのデータを笑顔レベル判定部23へ送る。
【0021】
笑顔レベル判定部23は、笑顔検出部22からの笑顔データと、第1の笑顔レベル値に対応する笑顔レベルデータとを比較し、笑顔データが第1の笑顔レベル値に対応する笑顔レベルデータに対応した時に第1の判定信号を制御部20に対して出力する。同様に、笑顔レベル判定部23は、笑顔検出部22からの笑顔データと、第2の笑顔レベル値に対応する笑顔レベルデータとを比較し、笑顔データが第2の笑顔レベル値に対応する笑顔レベルデータに対応した時に第2の判定信号を制御部20に対して出力する。
【0022】
自動連続撮影部24は、笑顔レベル判定部23からの第1の判定信号に基づいて制御部20から発せられる出力信号に応じて、撮影レンズ11、絞り12および撮像素子13に動作信号を出力して被写体の連続撮影を開始させ、また、笑顔レベル判定部23からの第2の判定信号に基づいて制御部20から発せられる出力信号に応じて被写体の撮影を終了させる。
【0023】
液晶ディスプレイ25は、電子スチルカメラの背面に設けられ、スルー画像の表示や記録画像の再生などに使用される。液晶ディスプレイ25は、画面の角度や方向が可変となっており、画面を被写体側へ向けることも可能である。液晶ディスプレイ25には、画像だけではなく、上述した笑顔レベル値などを表示してもよい。
【0024】
笑顔撮影モード設定部40は、被写体人物の笑顔の度合いに応じて自動連続撮影を実行するモードをON/OFF設定する操作部である。
【0025】
撮影枚数設定部42は、1回の自動連続撮影で撮影する静止画の枚数を設定する操作部である。連続撮影の静止画の枚数は、笑いの持続時間内で撮影可能な枚数に選定されるべきである。そのために、笑顔撮影モードを設定した場合に、標準的な笑いの持続時間内の撮影枚数を例えば5枚、10枚などと液晶ディスプレイ25等に表示してその中からユーザーが撮影枚数設定部42を操作して所望の枚数を選択する。
【0026】
笑顔撮影モード解除部43は、被写体人物の笑顔表情が第1の笑顔レベル値に達することなく所定時間を経過した場合に、笑顔撮影モードを自動的に解除する。解除信号は、笑顔撮影モード解除部43から制御部20へ送られ、制御部20は、笑顔撮影モードをOFFとする。この笑顔撮影モード解除部43により、ユーザーは無駄に時間を消費することを回避できる。
【0027】
顔登録データ記憶部34は、特定の人物の顔画像にインデックスを付してデータとして登録する。登録データとしては、その人物の通常時の顔画像1枚でもよいし、笑顔レベルの異なる複数枚の笑顔画像でもよい。笑顔レベル判定部23は、登録データを用いて登録人物の笑顔レベルを判定するが、顔や表情の特徴が分かっているので、早く確実な判定結果を出すことができる。
【0028】
以上のように構成された電子スチルカメラの笑顔撮影モードについて、図3に示すフローチャートに沿って動作する。
【0029】
図3を参照すると、ステップS11では、ユーザーが笑顔撮影モード設定部40の操作によって笑顔撮影モードのON設定を行う。ステップS12では、笑顔レベル設定部41の操作によって自動連続撮影を開始するための第1の笑顔レベル値、例えば80%、および自動連続撮影を終了するための第2の笑顔レベル値、例えば60%の設定を行う。ステップS13では、撮影枚数設定部42の操作によって1回の連写撮影で撮影する静止画の枚数を設定する。
【0030】
ステップS14では、顔検出部21によって被写体の顔が検出される。ステップS15では、笑顔検出部22は、被写体の顔画像と表情データ記憶部32からの表情データとを比較して、それが笑顔であることを検出すると、笑顔検出出力として、その笑顔の特徴を表す笑顔データを出力する。ステップS16では、笑顔レベル判定部23は、笑顔検出部22からの笑顔データが笑顔レベル設定部41によって設定された第1の笑顔レベル値80%以上になったことを判定して第1の判定信号を発生する。なお、この判定は、笑顔検出部22からの笑顔データを、第1の笑顔レベル値80%に対応する笑顔レベルデータと比較することによって行われる。
【0031】
ステップS17では、制御部20は、笑顔レベル判定部23の第1の判定信号に基づき、自動連続撮影部24を起動し、連続撮影を開始させる。ステップS18では、笑顔レベル判定部23は、ステップS16と同様に、笑顔検出部22からの笑顔データが笑顔レベル設定部41によって設定された第2の笑顔レベル値60%以下になったことを判定して第2の判定信号を発生する。ステップS19では、制御部20は、笑顔レベル判定部23の第2の判定信号に基づき、自動連続撮影部24に連続撮影の終了を指示する信号を送出する。連続撮影画像は、画像記録部16へ自動保存される。
【0032】
次に、ステップS15からステップS19までの動作を図4を参照しながら詳しく説明する。
図4は、図3のステップS15からステップS19までの笑顔レベルの推移である笑顔曲線を示すグラフであり、縦軸に笑顔レベル、横軸に時間をとっている。一般に人間の笑いはこの笑顔曲線のように表情が変化してゆく。
【0033】
時刻t=0で、ステップS15の笑顔検出が行われ、時間の経過とともに笑顔レベルが上昇してゆく。時刻t1で、笑顔レベルが第1の笑顔レベル値80%(図中、点A)に達し、ステップS17の連続撮影が開始する。さらに時間の経過とともに笑顔レベルが上昇し、時刻t2で笑顔レベルが最高のレベル(図中、点B)に達する。これ以降は時間の経過とともに笑顔レベルは下降してゆく。時刻t3で、笑顔レベルが第2の笑顔レベル値60%(図中、点C)に達し、ステップS19の連続撮影が終了する。すなわち、時刻t1から時刻t3までが連続撮影を行っている時間である。
【0034】
人の最高レベルの笑顔は、時刻t1から時刻t3までに撮影した複数枚の画像の中に含まれている可能性が非常に高い。したがって、本実施の形態による電子スチルカメラを笑顔撮影モードで使用することにより、最高レベルの笑顔を撮影するチャンスを確実に捉えることができる。
【0035】
本発明の電子スチルカメラにおいては変形例は以下の通りである。
(1)その他の顔表情
上記の実施の形態では、顔の表情の中で笑顔を検出して自動連続撮影を開始するものであったが、泣き顔、怒り顔、驚き顔、悲しみ顔などの他の顔表情を検出して自動連続撮影を開始するようにしてもよい。
(2)笑顔レベル値の設定
上記の実施の形態では、笑顔レベル設定部41により第1および第2の笑顔レベル値の両方を手動設定した。しかし、笑顔レベル設定部41が、ユーザーが第1の笑顔レベル値を手動設定した後に、第2の笑顔レベル値をその第1の笑顔レベル値よりも低い値に自動的に設定するようにしてもよい。さらには、笑顔レベル設定部41が、笑顔撮影モードが設定された時に、第1および第2の笑顔レベル値を共に自動で設定するようにしてもよい。
【0036】
(3)動画撮影
上記の実施の形態では、連続撮影は、連写による複数枚の静止画撮影の場合を説明したが、連写撮影の代わりに動画撮影としてもよい。この場合は、撮影枚数設定部42は撮影コマ数の代わりに撮影時間を設定する。
(4)撮影枚数の設定
上記の実施の形態の電子スチルカメラでは、液晶ディスプレイ25に表示された枚数、例えば5枚、10枚などから希望の枚数を選択することによって撮影枚数を設定するものであった。その代りに、撮影枚数設定部42を、任意の撮影枚数を手動設定できるように構成してもよい。この場合、メモリ残量が少ない場合には、それに応じて撮影枚数を少なく設定することができる。
【0037】
(5)共通フォルダへの保存
上記の実施の形態では、連続撮影画像は画像記録部16へ自動保存されるが、その際に1つの連続撮影画像は共通のフォルダに保存されるように設定する。これにより、画像検索時間の短縮を図ることができる。動画の場合も、一連の動画像は一つのフォルダに保存する。
(6)撮影画像の再生
上記の実施の形態の電子スチルカメラは、1つの共通フォルダに保存されている連続撮影画像の再生時に、笑顔レベルの高い画像から順次自動再生するようにしてもよい。この場合、画像と共に笑顔レベル値も表示することにより、画像のレベルを容易に認識することができる。なお、表示は、本実施の形態の電子スチルカメラに設けられた液晶ディスプレイ25で行ってもよいし、他の再生機器で行ってもよい。
本発明は、その特徴を損なわない限り、以上説明した実施の形態に何ら限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子スチルカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態に係る電子スチルカメラにおける笑顔レベルを模式的に示す図である。
【図3】実施の形態に係る電子スチルカメラの笑顔撮影モードによる連続撮影の動作を表すフローチャートである。
【図4】図3のステップS15からステップS19までの笑顔レベルの推移である笑顔曲線を示すグラフである。
【符号の説明】
【0039】
20:制御部 21:顔検出部
22:笑顔検出部 23:笑顔レベル判定部
24:自動連続撮影部 31:顔データ記憶部
32:表情データ記憶部 33:笑顔レベルデータ記憶部
34:顔登録データ記憶部 40:笑顔撮影モード設定部
41:笑顔レベル設定部 42:撮影枚数設定部
43:笑顔撮影モード解除部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮像して被写体画像を生成する撮像手段と、
顔の表情の度合いを段階的に表す複数の表情レベル毎に各表情レベルの顔の特徴を示す表情レベルデータを記憶した表情レベルデータ記憶手段と、
前記顔の表情の度合いを示す第1の表情レベルと、該第1の表情レベルより表情の度合いの低い第2の表情レベルとを設定する表情レベル設定手段と、
前記被写体画像から被写体の顔の表情を検出し、その表情を表わす表情データを出力する表情検出手段と、
前記表情データと前記表情レベルデータとに基づき、前記表情検出手段が検出した前記被写体の顔の表情が前記第1の表情レベルおよび第2の表情レベルにそれぞれ対応したことを判定し、前記第1の表情レベルに対応したとの判定により第1の判定信号を発生し、前記第2の表情レベルに対応したとの判定により第2の判定信号を発生する表情レベル判定手段と、
前記第1の判定信号に応じて連続撮影を開始し、前記第2の判定信号に応じて前記連続撮影を終了する自動連続撮影手段とを備えることを特徴とする表情撮影モードを有する電子スチルカメラ。
【請求項2】
請求項1に記載の電子スチルカメラにおいて、
前記表情レベル判定手段が前記第1の判定信号を発生することなく予め定めた所定時間を経過したときは、前記表情撮影モードを自動解除することを特徴とする電子スチルカメラ。
【請求項3】
請求項1または2に記載の電子スチルカメラにおいて、
前記連続撮影により撮像された画像は、それぞれ共通のフォルダに自動保存されることを特徴とする電子スチルカメラ。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子スチルカメラにおいて、
前記連続撮影は、所定枚数の静止画像を連続的に撮像する連写撮影と動画撮影との少なくとも一方を含むことを特徴とする電子スチルカメラ。
【請求項5】
請求項4に記載の電子スチルカメラにおいて、
前記連続撮影は、前記連写撮影を含み、
前記連写撮影により撮像される静止画像の枚数を設定するための撮影枚数設定手段を更に備え、
前記自動連続撮影手段は、前記設定された枚数の限度で前記連続撮影を行うことを特徴とする電子スチルカメラ。
【請求項6】
請求項5に記載の電子スチルカメラにおいて、
前記連写撮影により撮像される静止画像は、前記表情レベルの高い順に自動再生されることを特徴とする電子スチルカメラ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−28341(P2010−28341A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−185727(P2008−185727)
【出願日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】