電子機器
【課題】バッテリセルの保護を図ることができる電子機器を提供する。
【解決手段】一つの実施形態によれば、電子機器は、筐体と、前記筐体の内部に並べて収容された複数のバッテリセルと、前記筐体の内部で隣り合う前記バッテリセルの間に位置した支持部と、前記筐体の内面に設けられて前記支持部に向けて突出した突出部と、を備える。
【解決手段】一つの実施形態によれば、電子機器は、筐体と、前記筐体の内部に並べて収容された複数のバッテリセルと、前記筐体の内部で隣り合う前記バッテリセルの間に位置した支持部と、前記筐体の内面に設けられて前記支持部に向けて突出した突出部と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
バッテリを搭載した電子機器が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−260973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子機器は、バッテリセルの保護が要望されている。
【0005】
本発明の目的は、バッテリセルの保護を図ることができる電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、電子機器は、筐体と、前記筐体の内部に並べて収容された複数のバッテリセルと、前記筐体の内部で隣り合う前記バッテリセルの間に位置した支持部と、前記筐体の内面に設けられて前記支持部に向けて突出した突出部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第1実施形態に係るテレビジョン受像機の正面図。
【図2】図1中に示されたテレビジョン受像機の内部を示す背面図。
【図3】図1中に示されたテレビジョン受像機の断面図。
【図4】第2実施形態に係る電子機器の斜視図。
【図5】図4中に示された第1ユニットの内部を示す平面図。
【図6】図4中に示された上カバーの内面を示す平面図。
【図7】図5中に示された第1ユニットのF7−F7線に沿う断面図。
【図8】図6中に示されたタッチパッド取付部の斜視図。
【図9】図5中に示された第1ユニットの内部を分解して示す斜視図。
【図10】図5中に示された第1ユニットの内部を示す下面図。
【図11】図5中に示された下カバーの内面を示す平面図。
【図12】図9中に示されたバッテリユニットを分解して示す斜視図。
【図13】図9中に示されたバッテリユニットの平面図。
【図14】図9中に示されたバッテリユニットの下面図。
【図15】図9中に示されたバッテリユニットの側面図。
【図16】図5中に示されたキーボード及びバッテリユニットのF16−F16線に沿う断面図。
【図17】図16中に示されたバッテリユニットのF17線に囲まれた部分を拡大して示す断面図。
【図18】図16中に示されたバッテリユニットのF17線に囲まれた部分を拡大して示す断面図。
【図19】第2実施形態に係るバッテリユニットの構造を模式的に示す断面図。
【図20】図16中に示されたキーボード及びバッテリユニットのF20―F20線に沿う断面図。
【図21】第2実施形態に係るバッテリユニットの構造を模式的に示す断面図。
【図22】第2実施形態に係るバッテリユニットの構造を模式的に示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
(第1実施形態)
図1乃至図3は、第1実施形態に係るテレビジョン受像機1を開示している。テレビジョン受像機1は、「電子機器」の一例である。図1に示すように、テレビジョン受像機1は、表示ユニット2と、この表示ユニット2を支持するスタンド3とを有する。
【0010】
表示ユニット2は、筐体4と、筐体4に収容された表示装置5を有する。表示装置5は、表示画面5aを有する。筐体4は、表示画面5aが露出する開口部4aが設けられている。
【0011】
図2に示すように、筐体4には、回路基板6と、バッテリユニット7とが収容されている。なお、筐体4、回路基板6、及びバッテリユニット7の詳細は、第2実施形態の電子機器11におけるそれらと同じである。そこで、第2実施形態を代表して詳しく説明し、本実施形態におけるそれらの詳細な説明は省略する。なお、図1乃至図3において、第2実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付している。
【0012】
(第2実施形態)
次に、図4乃至図22を参照して、第2実施形態に係る電子機器11を説明する。電子機器11は、例えばノートブック型ポータブルコンピュータ(ノートPC)である。なお、本実施形態が適用可能な電子機器は、上記例に限られない。本実施形態は、例えばスレート型ポータブルコンピュータ(スレートPC)や、スマートフォンを含む携帯電話や、ゲーム機などその他の電子機器に広く適用可能である。
【0013】
図4に示すように、電子機器11は、第1ユニット12と、第2ユニット13と、ヒンジ部14とを有する。第1ユニット12は、例えばメインボードが搭載された本体ユニットである。第1ユニット12は、第1筐体4を備えている。第1筐体4の一例は、マグネシウム合金のような金属製であり、比較的高い剛性を有する。第1筐体4は、上壁16、下壁17、及び周壁18を有し、扁平な箱状に形成されている。
【0014】
下壁17は、電子機器11を机の上に置いた時、その机上面(載置面)に向かい合う。下壁17は、例えば机上面に接する複数の脚部19(図7、図11参照)が設けられている。上壁16は、下壁17とは反対側に位置する。上壁16は、下壁17との間に空間を空けて、下壁17と略平行に広がる。上壁16は、「第1壁」の一例である。下壁17は、「第2壁」の一例である。
【0015】
周壁18は、下壁17の周縁部と上壁16の周縁部との間を繋いでいる。なお下壁17及び上壁16の両方、またはいずれか一方は、周壁18に向いて曲がり、周壁18に略円弧状に繋がっていてもよい。
【0016】
第1筐体4は、第1端部21と、第2端部22とを有する。第1端部21は、例えば前端部である。第2端部22は、例えば後端部であり、第1端部21とは反対側に位置する。周壁18は、前壁18a、後壁18b、第1側壁18c(例えば左側壁)、及び第2側壁18d(例えば右側壁)を有する。
【0017】
前壁18aは、第1端部21に位置する。前壁18aは、筐体4の長手方向(筐体4の横幅方向)に延びている。後壁18bは、第2端部22に位置する。後壁18bは、前壁18aと略平行に延びている。第1側壁18c及び第2側壁18dは、前壁18a及び後壁18bとは交差する方向(例えば略直交する方向)に延びている。第1側壁18c及び第2側壁18dは、筐体4の短手方向(筐体4の奥行方向)に延びている。第1側壁18c及び第2側壁18dは、それぞれ前壁18aの端部と後壁18bの端部とを繋いでいる。
【0018】
図4に示すように、第2のユニット13は、例えば表示ユニットであり、第2筐体24と、この第2筐体24に収容された表示装置5とを備えている。表示装置5は、例えば液晶ディスプレイであるが、これに限定されるものではない。表示装置5は、画像や映像が表示される表示画面5aを有する。第2筐体24は、表示画面5aが露出する開口部4aを有する。
【0019】
第2筐体24は、ヒンジ部14によって、第1筐体4の第2端部22に回動可能(開閉可能)に連結されている。これにより、第1ユニット12と第2ユニット13とが重ねられる第1位置と、第1ユニット12と第2ユニット13とが開かれる第2位置との間で、第2ユニット13は回動可能である。
【0020】
次に、電子機器11の実装構造について説明する。なお説明の便宜上、以下では「第1筐体4」を、単に「筐体4」と読み替える。
【0021】
図4及び図5に示すように、筐体4の上壁16には、キーボード25及びタッチパッド26が設けられている。キーボード25は、「第1入力部」の一例である。タッチパッド26は、「第2入力部」の一例である。なお、第1及び第2入力部は、上記に限定されるものではなく、タッチパネル(タッチセンサ)やその他の入力装置であってもよい。
【0022】
図4に示すように、筐体4は、下カバー27(ベース)と、上カバー28(カバー)とを有する。下カバー27は、下壁17と、周壁18の一部とを含む。上カバー28は、上壁16と、周壁18の一部とを含む。下カバー27と上カバー28とが組み合わされることで、筐体4は構成されている。
【0023】
図6は、上カバー28を裏返し、上カバー28の内面を示す。上カバー28は、キーボード25が取り付けられるキーボード取付部31と、タッチパッド26が取り付けられるタッチパッド取付部32とを有する。キーボード取付部31は、「第1取付部」の一例である。タッチパッド取付部32は、「第2取付部」の一例である。
【0024】
キーボード取付部31は、筐体4の長手方向に延び、筐体4の略全幅に亘る。図7に示すように、キーボード取付部31は、上壁16(パームレスト36)から窪んでいる。これにより、キーボード取付部31に取り付けられたキーボード25は、上壁16(パームレスト36)と略同じ高さか、上壁16(パームレスト36)からわずかに高くなる。
【0025】
図6に示すように、本実施形態のキーボード取付部31は、ハニカム構造を有する。すなわち、キーボード取付部31は、複数の六角形状の開口部31aと、この開口部31aの間に延びた複数の梁31b(支持部)とを有する。複数の梁31bは、互いに連結され、六角形状の枠を形成している。これら梁31bは、キーボード取付部31の略全域に設けられ、キーボード25を下方から支持する。
【0026】
このようなハニカム構造を有することで、キーボード取付部31は、強度(剛性)の確保と、軽量化とが同時に実現されている。これにより、ユーザーがキーボード25を強く叩いても、キーボード取付部31は撓みにくい。
【0027】
図6に示すように、タッチパッド取付部32は、キーボード取付部31と、第1端部21との間に位置する。図8及び図20に示すように、タッチパッド取付部32は、上壁16(パームレスト36)から窪んでいる。タッチパッド取付部32は、タッチパッド26を筐体4の内側(すなわち下方)から支持する。
【0028】
図8及び図20に示すように、タッチパッド取付部32は、第1部分32a、第2部分32b、及び第3部分32cを有する。第1部分32aは、キーボード取付部31に隣接している。第1部分32aは、キーボード取付部31よりも浅く窪んでいる。第1部分32aには、タッチパッド26の平板部分が載せられる。
【0029】
第2部分32bは、第1部分32aと第1端部21との間に位置する。第2部分32bは、第1部分32aよりも深く、且つ、キーボード取付部31よりも浅く窪んでいる。第2部分32bには、タッチパッド26の部品実装部が載せられる。
【0030】
第3部分32cは、第2部分32bと第1端部21との間に位置する。第3部分32cは、第2部分32bよりも深く、且つ、例えばキーボード取付部31よりも深く窪んでいる。第3部分32cには、タッチパッド26のボタン34(タッチパッドボタン)と、このボタン34によって操作されるスイッチ35(スイッチ基板)とが取り付けられる。
【0031】
図4に示すように、タッチパッド取付部32の左右の両側には、パームレスト36が設けられている。パームレスト36は、キーボード取付部31と第1端部21との間に延びている。図6に示すように、パームレスト36の内面には、ハニカムリブ(ハニカム構造で形成されたリブ)が設けられている。これにより、パームレスト36は、ユーザーが強く押したとしても撓み難い。
【0032】
図9及び図10に示すように、筐体4には、一対のスピーカ37,38、回路基板6、及びバッテリユニット7が収容されている。これらスピーカ37,38、回路基板6、及びバッテリユニット7は、上壁16の内面に取り付けられる(固定される)。
【0033】
図5及び図10に示すように、一対のスピーカ37,38は、左右の端部に分かれて配置されている。第1スピーカ37は、第1側壁18cと前壁18aに沿う。第2スピーカ38は、第2側壁18dと前壁18aに沿う。
【0034】
図5に示すように、第1スピーカ37は、スピーカ41(スピーカ本体)と、このスピーカ41を収容したスピーカボックス42とを有する。スピーカ41は、高音質を実現するため、比較的口径の大きなものが採用されている。この口径が大きなスピーカ41は、筐体4の薄型化のため、パームレスト36(上壁16)と略平行に実装されている。すなわち、スピーカ41の振動板は、パームレスト36(上壁16)の内面に向かい合う。
【0035】
スピーカボックス42は、第1放音孔42a(第1開口部)と、第2放音孔42b(第2開口部)とを有する。第1放音孔42aは、中高音域の音が放出される。第1放音孔42aは、筐体4の前壁18aに向かい合う。すなわち、第1放音孔42aは、スピーカ41の振動方向ではなく、振動方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)に開口している。
【0036】
スピーカ41と第1放音孔42aとの間には、スピーカ41からの音を第1放音孔42aに向けて案内するガイド43が設けられている。このガイド43により、スピーカ41と第1放音孔42aとの間に通音領域(通音空間、通音部)が設けられている。ガイド43は、例えばクッション(スポンジ)で構成されている。
【0037】
図4に示すように、筐体4の前壁18aは、第1放音孔42aに向かい合う開口部44を有する。第1スピーカ37からの中高音域の音は、前壁18aの開口部44から筐体4の外部に放出される。
【0038】
図10に示すように、第2放音孔42bは、いわゆるバスレフの穴であり、低音域(例えば数百Hz)の音が放出される。第2放音孔42bは、筐体4の長手方向に向いて、筐体4内に開口している。すなわち、低音域の音は、筐体4の内部に放出される。本実施形態では、低音域は指向性がないことを利用し、低音域の音を、筐体4の内部空間を使って共鳴させる。これにより、低音域の音が増強される。
【0039】
図10に示すように、スピーカボックス42は、前壁18aに沿って延びている。第2放音孔42bは、スピーカボックス42の端部に設けられ、第2側壁18dに向けて低音を放出する。第2放音孔42bから出た低音は、筐体4の小さな穴(例えばタッチパッド取付部32やねじ穴)を通るか、または製品自体を振動させることで、外部に伝わる。
【0040】
第2スピーカ38は、第1スピーカ37と構成が略同じであるので、同じ機能を有する構成に同一の符号を付してその説明は省略する。
【0041】
図10に示すように、第2スピーカ38のスピーカボックス42も、前壁18aに沿って延びている。第2スピーカ38の第2放音孔42bは、スピーカボックス42の端部に設けられ、第1側壁18cに向けて低音を放出する。ここで、第1スピーカ37の第2放音孔42bと、第2スピーカ38の第2放音孔42bは、互いに向かい合う。これにより、第1スピーカ37からの低音と、第2スピーカ38からの低音は、筐体4内で合成され、増強されて外部に伝わる。
【0042】
図10に示すように、回路基板6は、筐体4の第2端部22寄りに設けられている。回路基板6は、長方形状である。回路基板6の長手方向は、筐体4の長手方向に沿う。回路基板6は、例えばメインボードである。
【0043】
回路基板6は、発熱部品46、メモリ47、及び種々の電子部品48が実装されている。発熱部品46の一例は、CPU(Central Processing Unit)であるが、これに限定されるものではない。発熱部品46は、グラフィックチップやその他の部品でもよく、放熱が望まれる種々の部品が適宜該当する。
【0044】
筐体4には、ファン49、ヒートシンク50、及びヒートパイプ51が収容されている。筐体4の後壁18bには、排気孔52(開口部)が設けられている。ヒートシンク50は、排気孔52に向かい合う。ファン49は、ヒートシンク50に向かい合う。
【0045】
図11に示すように、筐体4の下壁17には、第1吸気孔53(開口部)が設けられている。第1吸気孔53は、ファン49に向かい合う。図5及び図10に示すように、ファン49は、遠心タイプであり、上下面に分かれて設けられた2つの吸込口49a,49bと、側面に設けられた吐出口49cとを有する。
【0046】
図10に示すように、第1吸込口49aは、筐体4の下壁17の第1吸気孔53に向かい合う。ファン49は、第1吸気孔53と通じて、筐体4の外部の空気を吸い込む。図5に示すように、第2吸込口49bは、第1吸込口49aとは反対側に位置し、筐体4の上壁16に向かい合う。ファン49は、第2吸込口49bを通じて、筐体4の内部の空気を吸い込む。吐出口49cは、ヒートシンク50に向かい合う。ファン49は、ヒートシンク50に向けて風を送る。
【0047】
図11に示すように、筐体4は、第2吸気孔54(開口部)を有する。第2吸気孔54は、バッテリユニット7を外れて設けられ、回路基板6に向かい合う。ファン49は、第2吸気孔54から筐体4内に流入する空気を、第2吸込口49bから吸い込む。
【0048】
ヒートパイプ51は、「熱伝導部材」の一例である。ヒートパイプ51は、発熱部品46とヒートシンク50との間に延び、発熱部品46とヒートシンク50とを熱的に接続する。
【0049】
図10に示すように、回路基板6と筐体4の第1端部21との間には、バッテリユニット7が取り付けられる。バッテリユニット7は、「バッテリパック」、「バッテリ」、「電池」、「ユニット」、「モジュール」のそれぞれ一例である。
【0050】
バッテリユニット7は、長方形状である。バッテリユニット7の長手方向は、筐体4の長手方向と略同じである。バッテリユニット7は、回路基板6と略平行に延び、例えば筐体4の略全幅に亘る。図10に示すように、バッテリユニット7と回路基板6は、筐体4の厚さ方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)で一部重なる。すなわち、バッテリユニット7と回路基板6は、上壁16と略平行な方向で一部重なる。
【0051】
図10に示すように、バッテリユニット7は、回路基板6と、スピーカ37,38との間に位置する。また、バッテリユニット7の前端部は、第1スピーカ37と、第2スピーカ38との間に位置する。
【0052】
次に、バッテリユニット7の構造について詳しく説明する。
図12に示すように、バッテリユニット7は、複数のバッテリセル61(電池セル)と、ケース62(バッテリケース)とを有する。バッテリセル61は、例えば8個設けられている。バッテリセル61は、長方形状の板状である。バッテリセル61の長手方向は、バッテリユニット7の長手方向と略一致する。
【0053】
バッテリセル61は、4個ずつ、2列に分かれて並べられている。すなわち、バッテリセル61は、第1列R1に位置した4個のバッテリセル61と、第2列R2に位置した4個のバッテリセル61とを含む。各列では、バッテリセル61は、その長手方向に互いに並べられている。
【0054】
本実施形態のバッテリセル61は、板状であり比較的薄い。バッテリセル61は、第1面61a、第2面61b、及び第3面61cを有する(図17参照)。第1面61aは、例えば上面である。第2面61bは、第1面61aとは反対側に位置し、例えば下面である。第3面61cは、第1面61aと第2面61bとの間に亘り、第1面61a及び第2面61bとは交差する方向(例えば略直交する方向)に延びている。第3面61cは、例えば側面である。第3面61cは、第1面61a及び第2面61bに比べて小さい。なお、第3面61cと第1面61aとの角部C1、及び第3面61cと第2面61bとの角部C2は、それぞれ例えば円弧状の丸みを有する。
【0055】
図12に示すように、複数のバッテリセル61は、該バッテリセル61の板厚方向(厚さ方向)とは交差する方向(例えば略直交する方向)に互いに並べられている。すなわち、バッテリセル61は、第3面61cを互いに向かい合わせて並べられている。
【0056】
図12に示すように、ケース62は、ベース64(本体部)と、該ベース64に取り付けられる(組み合わされる)カバー65とを有する。バッテリセル61は、ベース64とカバー65との間に位置する。
【0057】
ベース64は、例えば枠と梁から成る骨組構造に形成され、上方向と下方向とに開放されている。詳しく述べると、ベース64は、枠部64aと、梁部64bとを有する。枠部64aは、複数のバッテリセル61を一体に囲む枠であり、複数のバッテリセル61の外側に位置する。枠部64aは、ベース64の周壁を構成する。枠部64aは、バッテリセル61の厚さ方向に起立したリブであり、バッテリセル61の第3面61cに向かい合う。
【0058】
梁部64bは、枠部64aの内側に格子状に設けられ、複数のバッテリセル61の間に位置する。梁部64bは、バッテリセル61の厚さ方向に起立したリブであり、複数のバッテリセル61の第3面61cの間を延びている。
【0059】
図17は、梁部64bを詳しく示す。図17に示すように、梁部64bは、第1部分64baと、第2部分64bbと、第3部分64bcとを有する。第1部分64baは、バッテリセル61の第2面61bと略平行に延びるとともに、複数のバッテリセル61の間に入り込んでいる。第1部分64baの一部は、バッテリセル61の第3面61cに向かい合う。第1部分64baの一部は、バッテリセル61の第2面61bと略平行な方向で、バッテリセル61の角部C2に向かい合う。
【0060】
第2部分64bbは、バッテリセル61の厚さ方向に起立したリブであり、バッテリセル61の第3面61cに沿って延びている。第2部分64bbは、バッテリセル61の第3面61cに向かい合う。第2部分64bbは、例えば梁部64bの略全長に設けられて、梁部64bを補強している。
【0061】
第3部分64bcは、第1部分64baの端部から延び、バッテリセル61の第2面61bに向かい合う。第3部分64bcは、第1部分64baよりも薄く、第1部分64baよりも強度が小さい。第3部分64bcは、例えばバッテリセル61の上下方向の位置を規制するが、実質的な強度は有しなくてもよい。なお、上記枠部64aも、梁部64bと略同じ構成を有する。
【0062】
一方で、図12に示すように、カバー65は、骨組構造の第1部分71と、それぞれ蓋部としての第2及び第3部分72,73とを有する。なお、ここでは第1部分71について説明し、第2及び第3部分72,73については後述する。第1部分71は、枠部71aと、梁部71bとを有する。枠部71aは、ベース64の枠部64aの一部に対応して位置し、ベース64の枠部64aに向かい合う。枠部71aは、例えばベース64に向いて延び、ベース64の枠部64aに連結される。
【0063】
梁部71bは、ベース64の梁部64bに対応して位置し、ベース64の梁部64bに向かい合う。図17に示すように、梁部71bは、第1部分71baと、第2部分71bbとを有する。第1部分71baは、バッテリセル61の第1面61aと略平行に延びるとともに、複数のバッテリセル61の間に入り込んでいる。第1部分71baは、バッテリセル61の厚さ方向で、ベース64の梁部64bの第2部分64bbに向かい合う。第1部分71baの一部は、バッテリセル61の第3面61cに向かい合う。第1部分71baの一部は、バッテリセル61の第1面61aと略平行な方向で、バッテリセル61の角部C1に向かい合う。
【0064】
第2部分71bbは、第1部分71baの端部から延び、バッテリセル61の第1面61aに向かい合う。第2部分71bbは、第1部分71baよりも薄く、第1部分71baよりも強度が小さい。第2部分71bbは、実質的な強度は有しなくてもよい。第2部分71bbは、バッテリセル61との間に隙間を空ける。
【0065】
図18は、ケース62に外圧が加わった状態を示す。外圧が加わると、カバー65の梁部71bがベース64の梁部64bに向けて撓むことがある。この場合、カバー65の梁部71bは、ベース64の梁部64bに当接し、ベース64の梁部64bによって支持される。このカバー65の梁部71bとベース64の梁部64bとが当接した状態においても、カバー65の梁部71bの第2部分71bbは、バッテリセル61との間の隙間を有する。なお、カバー65の梁部71bの第2部分71bbは、バッテリセル61に軽く接してもよい。
【0066】
このようなベース64とカバー65とを有することで、ケース62は、フレーム81と、複数の梁82とを有する。フレーム81は、ベース64の枠部64aと、カバー65の枠部71aとによって構成されている。梁82は、ベース64の梁部64bと、カバー65の梁部71bとによって構成されている。梁82は、「支持部」の一例である。ケース62は、例えばプラスチック製である。フレーム81及び複数の梁82は、プラスチック材料で一体成形されている。
【0067】
フレーム81(第1フレーム)は、ケース62の周面(周壁)を構成し、複数のバッテリセル61を囲う。複数の梁82は、フレーム81の内側に格子状に設けられている。複数の梁82は、バッテリユニット7の長手方向に延びた1本の梁82と、バッテリユニット7の短手方向に延びた3本の梁82とを含む。
【0068】
各梁82は、バッテリセル61とバッテリセル61との間に位置し、バッテリセル61の第3面61cに向かい合う。これにより、フレーム81の内側には、梁82によって仕切られた8つの収容部83(開口部)が設けられている。各収容部83には、それぞれバッテリセル61が収容される。
【0069】
図17及び図18に示すように、梁82は、バッテリセル61の厚さ方向に沿う寸法がバッテリセル61の厚さよりも大きく形成されている。すなわち、梁82の一部は、バッテリセル61よりも、筐体4の内面の近くに位置する。具体的には、梁82は、第1部分82aと、第2部分82bとを有する。第1部分82aは、バッテリセル61の第1面61aよりも、上壁16(キーボード取付部31)の近くに位置する。第2部分82bは、バッテリセル61の第2面61bよりも、下壁17の近くに位置する。なお、フレーム81も同様に、バッテリセル61の厚さ方向に沿う寸法がバッテリセル61の厚さよりも大きく形成されている。
【0070】
図12に示すように、フレーム81と梁82との間には、第1開口部85が設けられている。第1開口部85は、ベース64に設けられている。すなわち、第1開口部85は、ベース64の枠部64aと梁部64bとの間に設けられている。第1開口部85は、各収容部83に設けられている。第1開口部85は、バッテリセル61の第2面61bに向かい合う。バッテリセル61の第2面61bは、第1開口部85から外部に露出される。
【0071】
図12に示すように、ケース62の下面には、第1シート86(第1ラベル、第1インシュレータ)が取り付けられる。第1シート86は、例えば紙であり、非常に薄い。第1シート86は、実質的な強度(剛性)を有しない非剛性のシートである。
【0072】
第1シート86は、例えば梁82の肉厚t1よりも薄い。第1シート86は、例えば筐体4の肉厚t2よりも薄い。第1シート86は、ケース62の略全域を覆う大きさを有し、複数の収容部83(第1開口部85)を一体に覆う。第1シート86は、複数のバッテリセル61を一体に覆う。
【0073】
図12に示すように、バッテリユニット7は、保護回路91(回路ブロック)を有する。保護回路91は、保護回路基板92、リード板93、絶縁板94、ポリスイッチ95、及び温度フューズ96を含む。保護回路91は、バッテリセル61とは重ねられていない。保護回路91は、フレーム81の外側に設けられ、バッテリセル61に電気的に接続されている。
【0074】
保護回路91は、フレーム81の外周に沿ってL字形に配置されている。ケース62は、保護回路91が取り付けられる第2フレーム81aを有する。第2フレーム81aは、フレーム81に連結され、フレーム81を補強している。
【0075】
図12に示すように、カバー65は、第1シート86とは反対側からベース64に取り付けられている。カバー65は、上述したように、第1部分71、第2部分72、及び第3部分73を有する。
【0076】
第1部分71は、例えば第1列R1に位置した4個のバッテリセル61に対応する。第1部分71は、第2開口部101が設けられている。第2開口部101は、フレーム81と梁82との間に設けられている。すなわち第2開口部101は、カバー65の枠部71aと梁部71bとの間に設けられている。第2開口部101は、複数のバッテリセル61の少なくとも一つが露出する。第2開口部101は、バッテリセル61の第1面61aに向かい合う。バッテリセル61の第1面61aは、第2開口部101から外部に露出される。
【0077】
図12に示すように、カバー65の第1部分71には、第2シート102(第2ラベル、第2インシュレータ)が取り付けられる。第2シート102は、例えば紙であり、非常に薄い。第2シート102は、実質的な強度(剛性)を有しない非剛性のシートである。
【0078】
第2シート102は、例えば梁82の肉厚t1よりも薄い。第2シート102は、例えば筐体4の肉厚t2よりも薄い。第2シート102は、複数の収容部83(第2開口部101)を一体に覆う。第2シート102は、複数のバッテリセル61を一体に覆う。
【0079】
図12に示すように、第2部分72は、複数のバッテリセル61の少なくとも別の一つに向かい合う。第2部分72は、例えば第2列R2に位置した4個のバッテリセル61に対応する。第2部分72は、板状(蓋状、平面状)に形成され、4個のバッテリセル61を一体に覆う。第2部分72は、第1部分71に比べて厚く形成されている。
【0080】
第2部分72は、第1部分71よりも高い剛性を有し、ケース62を補強する。第2部分72は、筐体4(回路基板6)の長手方向に延びている。この第2部分72は、筐体4(回路基板6)の長手方向の撓みの抑制に貢献する。
【0081】
図7、図12、図20に示すように、第2部分72は、第1部分71に対して上方に盛り上がっている。すなわち、第2部分72の表面72sは、第1部分71の表面71sに対して段差を有し、第1部分71の表面71sよりも高く位置する。
【0082】
図12に示すように、第3部分73は、保護回路91(第2フレーム81a)に対応する。第3部分73は、第2フレーム81aに取り付けられる。第3部分73は、板状(蓋状、平面状)に形成され、保護回路91の少なくとも一部を覆う。第3部分73は、第1部分71に比べて厚く形成されている。
【0083】
第3部分73は、第1部分71よりも高い剛性を有し、ケース62を補強する。第3部分73は、筐体4(回路基板6)の長手方向に延びている。この第3部分73は、筐体4(回路基板6)の長手方向の撓みの抑制に貢献する。第2部分72及び第3部分73は、第1部分71の両側に分かれて位置する。これにより、第2部分72と第3部分73とにより、第1部分71が補強されている。
【0084】
図7、図12、図20に示すように、第3部分73は、梁82を外れた位置に設けられている。第3部分73の一部は、バッテリユニット7の厚さ方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)で、梁82に重なる(向かい合う)。第3部分73は、第1部分71に対して盛り上がっていない。第3部分73の表面73sは、第1部分71の表面71sと略同じ平面上に位置する。
【0085】
次に、筐体4の構造と、バッテリユニット7との関係を説明する。ここで、図19、図21、図22は、説明の便宜上、構造を模式的に示している。
【0086】
図20及び図22に示すように、筐体4は、第1領域111、第2領域112、及び第3領域113を有する。第1領域111(第1部分)は、キーボード取付部31が設けられた領域である。第1領域111では、キーボード取付部31が筐体の内側に窪んでおり、筐体4内の厚さが限られている。
【0087】
第2領域112(第2部分)は、パームレスト36及びタッチパッド取付部32の第1及び第2部分32a,32bが設けられている。第2領域112は、第1領域111に比べて、筐体4内の厚さが大きい。第3領域113(第3部分)は、タッチパッド取付部32の第3部分32cが設けられている。第3領域113は、第1領域111に比べて、筐体4内の厚さが小さい。
【0088】
図20及び図22に示すように、第1列R1に位置したバッテリセル61は、第1領域111に位置する。すなわち、カバー65の第1部分71は、第1領域111に位置し、キーボード取付部31の下方に位置する。
【0089】
一方で、第2列R2に位置したバッテリセル61は、第2領域112に位置する。すなわち、カバー65の第2部分72は、空間的に余裕がある第2領域112に位置し、パームレスト36及びタッチパッド取付部32の第1及び第2部分32a,32bの下方に位置する。
【0090】
図6、図17乃至図19に示すように、筐体4の上壁16(キーボード取付部31)は、第1及び第2の突出部121,122を有する。第1及び第2突出部121,122は、筐体4の内面に設けられ、筐体4内に突出している。
【0091】
第1突出部121は、バッテリユニット7の梁82に向いて突出している。図6に示すように、第1突出部121は、梁82に沿って延びたリブである。筐体4の上壁16が撓むとき、第1突出部121が梁82に支持される。これにより、図18に示すように、上壁16(キーボード取付部31)がバッテリセル61に接する前に、上壁16の撓みが抑制される。
【0092】
図6に示すように、第2突出部122は、第1突出部121とは交差する方向(例えば略直交する方向)に延びている。第2突出部122は、例えば筐体4の長手方向に延びている。第2突出部122は、バッテリユニット7のフレーム81に向いて突出している。筐体4の上壁16が撓むとき、第2突出部122がフレーム81に支持される。これにより、上壁16(キーボード取付部31)がバッテリユニット7に接する前に、上壁16の撓みが抑制される。
【0093】
次に、本実施形態の実装構造についていくつか述べる。
図10に示すように、バッテリユニット7の端部131(前端部)は、筐体4の長手方向に延び、筐体4の略全幅に亘る。バッテリユニット7の端部131は、第1スピーカ37の第2放音孔42bの音の放出方向に沿って延びている。すなわち、バッテリユニット7の端部131は、第1スピーカ37の第2放音孔42bから第2スピーカ38の第2放音孔42bに向かう方向に延びている。
【0094】
また、バッテリユニット7の端部131は、第2スピーカ38の第2放音孔42bの音の放出方向に沿って延びている。すなわち、バッテリユニット7の端部131は、第2スピーカ38の第2放音孔42bから第1スピーカ37の第2放音孔42bに向かう方向に延びている。
【0095】
これにより、第1スピーカ37の第2放音孔42bから出た音と、第2スピーカ38の第2放音孔42bから出た音とは、バッテリユニット7の端部131に沿って案内され、筐体4内で互いにぶつかり、増強される。すなわち、バッテリユニット7は、第1及び第2スピーカ37,38からの音を筐体4内で案内するガイド部の一部を構成する。
【0096】
図11に示すように、バッテリユニット7の端部132(後端部)は、筐体4の長手方向に延び、筐体4の略全幅に亘る。これにより、このバッテリユニット7の端部132によって、筐体4内には、筐体4の長手方向に延びた壁が構成されている。第2吸気孔54から取り込まれた空気は、上記壁に案内され、ファン49に向かって流れる。すなわち、バッテリユニット7は、筐体4内の風の流れを案内する整流部の一部を構成する。つまり、バッテリユニット7の端部132と、筐体4の後壁18bとにより、第2吸気孔54からファン49に向かうダクトの一部が構成されている。
【0097】
図11に示すように、筐体4の下壁17に設けられた脚部19は、バッテリユニット7を外れて設けられている。これにより、バッテリユニット7に負荷が掛かり難くなっている。
【0098】
このような構成によれば、電子機器11の薄型化を図ることができる。
一般的なバッテリケースは、全体が硬いプラスチックで構成されている。このような構成では、バッテリセル61の上側と下側にどうしても厚みが必要となり、バッテリユニットがどうしても比較的厚くなる。
【0099】
本実施形態では、バッテリユニット7は、複数のバッテリセル61の間に位置された梁82(支持部)を有し、当該針82は、バッテリセル61の厚さ方向に沿う寸法がバッテリセル61の厚さよりも大きい。このような構成によれば、バッテリユニット7の外部からのストレスは、梁82によって受けられ、バッテリセル61に直接に掛かり難い。
【0100】
このため、バッテリケース62の全体を硬いプラスチックで構成しなくても、バッテリセル61の保護が可能になる。これにより、機械的強度を保ちながら、バッテリユニット7の薄型化と軽量化とを図ることができる。これは、電子機器11の薄型化と軽量化とを図ることができる。
【0101】
本実施形態では、バッテリユニット7は、収容部83を有したケース62と、収容部83に収容され、開口部85から露出されるバッテリセル61と、ケース62に取り付けられ、開口部85を覆うシート86とを具備する。このような構成によれば、ケース62の一部を、薄くて軽いシート86で構成することができる。これにより、バッテリユニット7の薄型化と軽量化とを図ることができる。
【0102】
本実施形態では、バッテリユニット7は、複数のバッテリセル61を囲うフレーム81と、該フレーム81の内側に格子状に設けられ、複数のバッテリセル61の間に位置した梁82とを有する。このような構成によれば、フレーム81と梁82とによって、バッテリセル61を保護する比較的強固な保護構造が構成されるので、ケース62の一部を、さらに強度が弱く、薄くて軽い部材で構成することができる。これにより、バッテリユニット7の薄型化と軽量化とを図ることができる。
【0103】
本実施形態では、筐体4は、該筐体4の内面に設けられ、梁82に向いて突出した突出部121を有する。このような構成によれば、筐体4に力が加わり、筐体4が撓むとき、筐体4の内面がバッテリセル61に接する前に、突出部121が梁82によって確実に支持される。すなわち、筐体4からの衝撃・荷重を、突出部121を介してケース62の梁82に確実に逃がすことができる。これにより、ケース62の一部を、さらに強度が弱く、薄くて軽い部材で構成することができ、バッテリユニット7の薄型化と軽量化とを図ることができる。
【0104】
本実施形態では、突出部121は、梁82に沿って延びたリブである。このような構成によれば、突出部121が梁82によってさらに確実に支持される。これにより、ケース62の一部を、さらに強度が弱く、薄くて軽い部材で構成することができ、バッテリユニット7の薄型化と軽量化とを図ることができる。
【0105】
本実施形態では、カバー65は、第1部分71と、該第1部分71に比べて厚く形成され、ケース62を補強する第2部分72とを有する。これによれば、ケース62の強度をより確実に確保することができる。特に、第2部分72が設けられることで、折り曲げや捻じりに対するケース62の強度が向上する。
【0106】
第2部分72は、パームレスト36の下方に設けられている。このような構成によれば、パームレスト36が第2部分72によって補強される。これにより、パームレスト36が撓み難くなる。
【0107】
本実施形態では、カバー65は、保護回路91の少なくとも一部を覆い、第1部分71よりも厚く形成され、ケース62を補強する第3部分73を有する。これによれば、折り曲げや捻じりに対するケース62の強度がさらに向上する。
【0108】
本実施形態では、カバー65の第2部分72及び第3部分73は、カバー65の第1部分71の両側に分かれて位置する。このような構成によれば、第2部分72及び第3部分73によって、ケース62がさらに効果的に補強される。
【0109】
本実施形態では、フレーム81及び梁82は、プラスチック材料で一体成形されている。このような構成によれば、ケース62の製造性、取扱性、製造コストなどの向上を図ることができる。
【0110】
本実施形態では、複数のバッテリセル61及び回路基板6は、筐体4の厚さ方向とは交差する方向で一部重なる。このような構成によれば、筐体4の薄型化をさらに図ることができる。本実施形態では、カバー65の第2部分72は、回路基板6の長手方向に延びている。このような構成によれば、回路基板6の長手方向の補強を行うことができる。
【0111】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0112】
例えば、梁82は、ベース64及びカバー65のいずれか一方に設けられてもよい。梁82(支持部)は、格子状に設けられている必要はない。フレーム81は、適宜省略してもよい。ケース62の第2及び第3部分72,73は、必須の構成要素ではない。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]筐体と、
前記筐体に収容された複数のバッテリセルと、
前記複数のバッテリセルを囲うフレームと、該フレームの内側に格子状に設けられ、前記複数のバッテリセルの間に位置し、前記バッテリセルよりも厚くて該バッテリセルよりも前記筐体の内面に近い部分を有した梁とを有し、前記フレームと前記梁との間に前記バッテリセルが露出する第1開口部が設けられたケースと、
前記ケースに取り付けられ、前記第1開口部を覆う第1シートと、
前記筐体の内面に設けられ、前記梁に向いて突出した突出部と、
前記複数のバッテリセルとは重ねられずに、前記フレームの外側に設けられ、前記バッテリセルに電気的に接続された保護回路と、
を具備したテレビジョン受像機。
[2] [1]の記載において、
前記突出部は、前記梁に沿って延びたリブであるテレビジョン受像機。
[3] [1]または[2]の記載において、
前記ケースに取り付けられた第2シートをさらに備え、
前記ケースは、前記第1開口部が設けられ、前記第1シートが取り付けられたベースと、前記ベースに前記第1シートとは反対側から取り付けられたカバーとを有し、
前記カバーは、前記複数のバッテリセルの少なくとも一つが露出する第2開口部が設けられ、該第2開口部が前記第2シートで覆われた第1部分と、前記複数のバッテリセルの少なくとも別の一つに向かい合い、前記第1部分よりも厚く形成され、前記ケースを補強する第2部分とを有したテレビジョン受像機。
[4] [3]の記載において、
前記保護回路は、前記フレームの外周に沿って設けられ、
前記カバーは、前記保護回路の少なくとも一部を覆い、前記第1部分よりも厚く形成され、前記ケースを補強する第3部分を有したテレビジョン受像機。
[5] [4]の記載において、
前記カバーの第2部分及び第3部分は、前記カバーの第1部分の両側に分かれて設けられたテレビジョン受像機。
[6] [5]の記載において、
前記筐体に収容された回路基板をさらに備え、
前記複数のバッテリセル及び前記回路基板は、前記筐体の厚さ方向とは交差する方向で一部重なるテレビジョン受像機。
[7] [6]の記載において、
前記カバーの第2部分は、前記回路基板の長手方向に延びたテレビジョン受像機。
[8] [1]または[7]の記載において、
前記フレーム及び前記梁は、プラスチック材料で一体成形されたテレビジョン受像機。
[9]筐体と、
前記筐体に収容され、開口部が設けられたケースと、
前記開口部に収容されたバッテリセルと、
前記開口部を覆うシートと、
を具備した電子機器。
[10]筐体と、
前記筐体に収容された複数のバッテリセルと、
前記複数のバッテリセルの間に位置し、前記バッテリセルよりも厚い支持部と、
を具備した電子機器。
【符号の説明】
【0113】
1…テレビジョン受像機、4…筐体、6…回路基板、7…バッテリユニット、11…電子機器、61…バッテリセル、62…ケース、64…ベース、65…カバー、71…第1部分、72…第2部分、73…第3部分、81…フレーム、82…梁、83…収容部、85…第1開口部、86…第1シート、91…保護回路、101…第2開口部、102…第2シート、121,122…突出部。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
バッテリを搭載した電子機器が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−260973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子機器は、バッテリセルの保護が要望されている。
【0005】
本発明の目的は、バッテリセルの保護を図ることができる電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、電子機器は、筐体と、前記筐体の内部に並べて収容された複数のバッテリセルと、前記筐体の内部で隣り合う前記バッテリセルの間に位置した支持部と、前記筐体の内面に設けられて前記支持部に向けて突出した突出部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第1実施形態に係るテレビジョン受像機の正面図。
【図2】図1中に示されたテレビジョン受像機の内部を示す背面図。
【図3】図1中に示されたテレビジョン受像機の断面図。
【図4】第2実施形態に係る電子機器の斜視図。
【図5】図4中に示された第1ユニットの内部を示す平面図。
【図6】図4中に示された上カバーの内面を示す平面図。
【図7】図5中に示された第1ユニットのF7−F7線に沿う断面図。
【図8】図6中に示されたタッチパッド取付部の斜視図。
【図9】図5中に示された第1ユニットの内部を分解して示す斜視図。
【図10】図5中に示された第1ユニットの内部を示す下面図。
【図11】図5中に示された下カバーの内面を示す平面図。
【図12】図9中に示されたバッテリユニットを分解して示す斜視図。
【図13】図9中に示されたバッテリユニットの平面図。
【図14】図9中に示されたバッテリユニットの下面図。
【図15】図9中に示されたバッテリユニットの側面図。
【図16】図5中に示されたキーボード及びバッテリユニットのF16−F16線に沿う断面図。
【図17】図16中に示されたバッテリユニットのF17線に囲まれた部分を拡大して示す断面図。
【図18】図16中に示されたバッテリユニットのF17線に囲まれた部分を拡大して示す断面図。
【図19】第2実施形態に係るバッテリユニットの構造を模式的に示す断面図。
【図20】図16中に示されたキーボード及びバッテリユニットのF20―F20線に沿う断面図。
【図21】第2実施形態に係るバッテリユニットの構造を模式的に示す断面図。
【図22】第2実施形態に係るバッテリユニットの構造を模式的に示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
(第1実施形態)
図1乃至図3は、第1実施形態に係るテレビジョン受像機1を開示している。テレビジョン受像機1は、「電子機器」の一例である。図1に示すように、テレビジョン受像機1は、表示ユニット2と、この表示ユニット2を支持するスタンド3とを有する。
【0010】
表示ユニット2は、筐体4と、筐体4に収容された表示装置5を有する。表示装置5は、表示画面5aを有する。筐体4は、表示画面5aが露出する開口部4aが設けられている。
【0011】
図2に示すように、筐体4には、回路基板6と、バッテリユニット7とが収容されている。なお、筐体4、回路基板6、及びバッテリユニット7の詳細は、第2実施形態の電子機器11におけるそれらと同じである。そこで、第2実施形態を代表して詳しく説明し、本実施形態におけるそれらの詳細な説明は省略する。なお、図1乃至図3において、第2実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付している。
【0012】
(第2実施形態)
次に、図4乃至図22を参照して、第2実施形態に係る電子機器11を説明する。電子機器11は、例えばノートブック型ポータブルコンピュータ(ノートPC)である。なお、本実施形態が適用可能な電子機器は、上記例に限られない。本実施形態は、例えばスレート型ポータブルコンピュータ(スレートPC)や、スマートフォンを含む携帯電話や、ゲーム機などその他の電子機器に広く適用可能である。
【0013】
図4に示すように、電子機器11は、第1ユニット12と、第2ユニット13と、ヒンジ部14とを有する。第1ユニット12は、例えばメインボードが搭載された本体ユニットである。第1ユニット12は、第1筐体4を備えている。第1筐体4の一例は、マグネシウム合金のような金属製であり、比較的高い剛性を有する。第1筐体4は、上壁16、下壁17、及び周壁18を有し、扁平な箱状に形成されている。
【0014】
下壁17は、電子機器11を机の上に置いた時、その机上面(載置面)に向かい合う。下壁17は、例えば机上面に接する複数の脚部19(図7、図11参照)が設けられている。上壁16は、下壁17とは反対側に位置する。上壁16は、下壁17との間に空間を空けて、下壁17と略平行に広がる。上壁16は、「第1壁」の一例である。下壁17は、「第2壁」の一例である。
【0015】
周壁18は、下壁17の周縁部と上壁16の周縁部との間を繋いでいる。なお下壁17及び上壁16の両方、またはいずれか一方は、周壁18に向いて曲がり、周壁18に略円弧状に繋がっていてもよい。
【0016】
第1筐体4は、第1端部21と、第2端部22とを有する。第1端部21は、例えば前端部である。第2端部22は、例えば後端部であり、第1端部21とは反対側に位置する。周壁18は、前壁18a、後壁18b、第1側壁18c(例えば左側壁)、及び第2側壁18d(例えば右側壁)を有する。
【0017】
前壁18aは、第1端部21に位置する。前壁18aは、筐体4の長手方向(筐体4の横幅方向)に延びている。後壁18bは、第2端部22に位置する。後壁18bは、前壁18aと略平行に延びている。第1側壁18c及び第2側壁18dは、前壁18a及び後壁18bとは交差する方向(例えば略直交する方向)に延びている。第1側壁18c及び第2側壁18dは、筐体4の短手方向(筐体4の奥行方向)に延びている。第1側壁18c及び第2側壁18dは、それぞれ前壁18aの端部と後壁18bの端部とを繋いでいる。
【0018】
図4に示すように、第2のユニット13は、例えば表示ユニットであり、第2筐体24と、この第2筐体24に収容された表示装置5とを備えている。表示装置5は、例えば液晶ディスプレイであるが、これに限定されるものではない。表示装置5は、画像や映像が表示される表示画面5aを有する。第2筐体24は、表示画面5aが露出する開口部4aを有する。
【0019】
第2筐体24は、ヒンジ部14によって、第1筐体4の第2端部22に回動可能(開閉可能)に連結されている。これにより、第1ユニット12と第2ユニット13とが重ねられる第1位置と、第1ユニット12と第2ユニット13とが開かれる第2位置との間で、第2ユニット13は回動可能である。
【0020】
次に、電子機器11の実装構造について説明する。なお説明の便宜上、以下では「第1筐体4」を、単に「筐体4」と読み替える。
【0021】
図4及び図5に示すように、筐体4の上壁16には、キーボード25及びタッチパッド26が設けられている。キーボード25は、「第1入力部」の一例である。タッチパッド26は、「第2入力部」の一例である。なお、第1及び第2入力部は、上記に限定されるものではなく、タッチパネル(タッチセンサ)やその他の入力装置であってもよい。
【0022】
図4に示すように、筐体4は、下カバー27(ベース)と、上カバー28(カバー)とを有する。下カバー27は、下壁17と、周壁18の一部とを含む。上カバー28は、上壁16と、周壁18の一部とを含む。下カバー27と上カバー28とが組み合わされることで、筐体4は構成されている。
【0023】
図6は、上カバー28を裏返し、上カバー28の内面を示す。上カバー28は、キーボード25が取り付けられるキーボード取付部31と、タッチパッド26が取り付けられるタッチパッド取付部32とを有する。キーボード取付部31は、「第1取付部」の一例である。タッチパッド取付部32は、「第2取付部」の一例である。
【0024】
キーボード取付部31は、筐体4の長手方向に延び、筐体4の略全幅に亘る。図7に示すように、キーボード取付部31は、上壁16(パームレスト36)から窪んでいる。これにより、キーボード取付部31に取り付けられたキーボード25は、上壁16(パームレスト36)と略同じ高さか、上壁16(パームレスト36)からわずかに高くなる。
【0025】
図6に示すように、本実施形態のキーボード取付部31は、ハニカム構造を有する。すなわち、キーボード取付部31は、複数の六角形状の開口部31aと、この開口部31aの間に延びた複数の梁31b(支持部)とを有する。複数の梁31bは、互いに連結され、六角形状の枠を形成している。これら梁31bは、キーボード取付部31の略全域に設けられ、キーボード25を下方から支持する。
【0026】
このようなハニカム構造を有することで、キーボード取付部31は、強度(剛性)の確保と、軽量化とが同時に実現されている。これにより、ユーザーがキーボード25を強く叩いても、キーボード取付部31は撓みにくい。
【0027】
図6に示すように、タッチパッド取付部32は、キーボード取付部31と、第1端部21との間に位置する。図8及び図20に示すように、タッチパッド取付部32は、上壁16(パームレスト36)から窪んでいる。タッチパッド取付部32は、タッチパッド26を筐体4の内側(すなわち下方)から支持する。
【0028】
図8及び図20に示すように、タッチパッド取付部32は、第1部分32a、第2部分32b、及び第3部分32cを有する。第1部分32aは、キーボード取付部31に隣接している。第1部分32aは、キーボード取付部31よりも浅く窪んでいる。第1部分32aには、タッチパッド26の平板部分が載せられる。
【0029】
第2部分32bは、第1部分32aと第1端部21との間に位置する。第2部分32bは、第1部分32aよりも深く、且つ、キーボード取付部31よりも浅く窪んでいる。第2部分32bには、タッチパッド26の部品実装部が載せられる。
【0030】
第3部分32cは、第2部分32bと第1端部21との間に位置する。第3部分32cは、第2部分32bよりも深く、且つ、例えばキーボード取付部31よりも深く窪んでいる。第3部分32cには、タッチパッド26のボタン34(タッチパッドボタン)と、このボタン34によって操作されるスイッチ35(スイッチ基板)とが取り付けられる。
【0031】
図4に示すように、タッチパッド取付部32の左右の両側には、パームレスト36が設けられている。パームレスト36は、キーボード取付部31と第1端部21との間に延びている。図6に示すように、パームレスト36の内面には、ハニカムリブ(ハニカム構造で形成されたリブ)が設けられている。これにより、パームレスト36は、ユーザーが強く押したとしても撓み難い。
【0032】
図9及び図10に示すように、筐体4には、一対のスピーカ37,38、回路基板6、及びバッテリユニット7が収容されている。これらスピーカ37,38、回路基板6、及びバッテリユニット7は、上壁16の内面に取り付けられる(固定される)。
【0033】
図5及び図10に示すように、一対のスピーカ37,38は、左右の端部に分かれて配置されている。第1スピーカ37は、第1側壁18cと前壁18aに沿う。第2スピーカ38は、第2側壁18dと前壁18aに沿う。
【0034】
図5に示すように、第1スピーカ37は、スピーカ41(スピーカ本体)と、このスピーカ41を収容したスピーカボックス42とを有する。スピーカ41は、高音質を実現するため、比較的口径の大きなものが採用されている。この口径が大きなスピーカ41は、筐体4の薄型化のため、パームレスト36(上壁16)と略平行に実装されている。すなわち、スピーカ41の振動板は、パームレスト36(上壁16)の内面に向かい合う。
【0035】
スピーカボックス42は、第1放音孔42a(第1開口部)と、第2放音孔42b(第2開口部)とを有する。第1放音孔42aは、中高音域の音が放出される。第1放音孔42aは、筐体4の前壁18aに向かい合う。すなわち、第1放音孔42aは、スピーカ41の振動方向ではなく、振動方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)に開口している。
【0036】
スピーカ41と第1放音孔42aとの間には、スピーカ41からの音を第1放音孔42aに向けて案内するガイド43が設けられている。このガイド43により、スピーカ41と第1放音孔42aとの間に通音領域(通音空間、通音部)が設けられている。ガイド43は、例えばクッション(スポンジ)で構成されている。
【0037】
図4に示すように、筐体4の前壁18aは、第1放音孔42aに向かい合う開口部44を有する。第1スピーカ37からの中高音域の音は、前壁18aの開口部44から筐体4の外部に放出される。
【0038】
図10に示すように、第2放音孔42bは、いわゆるバスレフの穴であり、低音域(例えば数百Hz)の音が放出される。第2放音孔42bは、筐体4の長手方向に向いて、筐体4内に開口している。すなわち、低音域の音は、筐体4の内部に放出される。本実施形態では、低音域は指向性がないことを利用し、低音域の音を、筐体4の内部空間を使って共鳴させる。これにより、低音域の音が増強される。
【0039】
図10に示すように、スピーカボックス42は、前壁18aに沿って延びている。第2放音孔42bは、スピーカボックス42の端部に設けられ、第2側壁18dに向けて低音を放出する。第2放音孔42bから出た低音は、筐体4の小さな穴(例えばタッチパッド取付部32やねじ穴)を通るか、または製品自体を振動させることで、外部に伝わる。
【0040】
第2スピーカ38は、第1スピーカ37と構成が略同じであるので、同じ機能を有する構成に同一の符号を付してその説明は省略する。
【0041】
図10に示すように、第2スピーカ38のスピーカボックス42も、前壁18aに沿って延びている。第2スピーカ38の第2放音孔42bは、スピーカボックス42の端部に設けられ、第1側壁18cに向けて低音を放出する。ここで、第1スピーカ37の第2放音孔42bと、第2スピーカ38の第2放音孔42bは、互いに向かい合う。これにより、第1スピーカ37からの低音と、第2スピーカ38からの低音は、筐体4内で合成され、増強されて外部に伝わる。
【0042】
図10に示すように、回路基板6は、筐体4の第2端部22寄りに設けられている。回路基板6は、長方形状である。回路基板6の長手方向は、筐体4の長手方向に沿う。回路基板6は、例えばメインボードである。
【0043】
回路基板6は、発熱部品46、メモリ47、及び種々の電子部品48が実装されている。発熱部品46の一例は、CPU(Central Processing Unit)であるが、これに限定されるものではない。発熱部品46は、グラフィックチップやその他の部品でもよく、放熱が望まれる種々の部品が適宜該当する。
【0044】
筐体4には、ファン49、ヒートシンク50、及びヒートパイプ51が収容されている。筐体4の後壁18bには、排気孔52(開口部)が設けられている。ヒートシンク50は、排気孔52に向かい合う。ファン49は、ヒートシンク50に向かい合う。
【0045】
図11に示すように、筐体4の下壁17には、第1吸気孔53(開口部)が設けられている。第1吸気孔53は、ファン49に向かい合う。図5及び図10に示すように、ファン49は、遠心タイプであり、上下面に分かれて設けられた2つの吸込口49a,49bと、側面に設けられた吐出口49cとを有する。
【0046】
図10に示すように、第1吸込口49aは、筐体4の下壁17の第1吸気孔53に向かい合う。ファン49は、第1吸気孔53と通じて、筐体4の外部の空気を吸い込む。図5に示すように、第2吸込口49bは、第1吸込口49aとは反対側に位置し、筐体4の上壁16に向かい合う。ファン49は、第2吸込口49bを通じて、筐体4の内部の空気を吸い込む。吐出口49cは、ヒートシンク50に向かい合う。ファン49は、ヒートシンク50に向けて風を送る。
【0047】
図11に示すように、筐体4は、第2吸気孔54(開口部)を有する。第2吸気孔54は、バッテリユニット7を外れて設けられ、回路基板6に向かい合う。ファン49は、第2吸気孔54から筐体4内に流入する空気を、第2吸込口49bから吸い込む。
【0048】
ヒートパイプ51は、「熱伝導部材」の一例である。ヒートパイプ51は、発熱部品46とヒートシンク50との間に延び、発熱部品46とヒートシンク50とを熱的に接続する。
【0049】
図10に示すように、回路基板6と筐体4の第1端部21との間には、バッテリユニット7が取り付けられる。バッテリユニット7は、「バッテリパック」、「バッテリ」、「電池」、「ユニット」、「モジュール」のそれぞれ一例である。
【0050】
バッテリユニット7は、長方形状である。バッテリユニット7の長手方向は、筐体4の長手方向と略同じである。バッテリユニット7は、回路基板6と略平行に延び、例えば筐体4の略全幅に亘る。図10に示すように、バッテリユニット7と回路基板6は、筐体4の厚さ方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)で一部重なる。すなわち、バッテリユニット7と回路基板6は、上壁16と略平行な方向で一部重なる。
【0051】
図10に示すように、バッテリユニット7は、回路基板6と、スピーカ37,38との間に位置する。また、バッテリユニット7の前端部は、第1スピーカ37と、第2スピーカ38との間に位置する。
【0052】
次に、バッテリユニット7の構造について詳しく説明する。
図12に示すように、バッテリユニット7は、複数のバッテリセル61(電池セル)と、ケース62(バッテリケース)とを有する。バッテリセル61は、例えば8個設けられている。バッテリセル61は、長方形状の板状である。バッテリセル61の長手方向は、バッテリユニット7の長手方向と略一致する。
【0053】
バッテリセル61は、4個ずつ、2列に分かれて並べられている。すなわち、バッテリセル61は、第1列R1に位置した4個のバッテリセル61と、第2列R2に位置した4個のバッテリセル61とを含む。各列では、バッテリセル61は、その長手方向に互いに並べられている。
【0054】
本実施形態のバッテリセル61は、板状であり比較的薄い。バッテリセル61は、第1面61a、第2面61b、及び第3面61cを有する(図17参照)。第1面61aは、例えば上面である。第2面61bは、第1面61aとは反対側に位置し、例えば下面である。第3面61cは、第1面61aと第2面61bとの間に亘り、第1面61a及び第2面61bとは交差する方向(例えば略直交する方向)に延びている。第3面61cは、例えば側面である。第3面61cは、第1面61a及び第2面61bに比べて小さい。なお、第3面61cと第1面61aとの角部C1、及び第3面61cと第2面61bとの角部C2は、それぞれ例えば円弧状の丸みを有する。
【0055】
図12に示すように、複数のバッテリセル61は、該バッテリセル61の板厚方向(厚さ方向)とは交差する方向(例えば略直交する方向)に互いに並べられている。すなわち、バッテリセル61は、第3面61cを互いに向かい合わせて並べられている。
【0056】
図12に示すように、ケース62は、ベース64(本体部)と、該ベース64に取り付けられる(組み合わされる)カバー65とを有する。バッテリセル61は、ベース64とカバー65との間に位置する。
【0057】
ベース64は、例えば枠と梁から成る骨組構造に形成され、上方向と下方向とに開放されている。詳しく述べると、ベース64は、枠部64aと、梁部64bとを有する。枠部64aは、複数のバッテリセル61を一体に囲む枠であり、複数のバッテリセル61の外側に位置する。枠部64aは、ベース64の周壁を構成する。枠部64aは、バッテリセル61の厚さ方向に起立したリブであり、バッテリセル61の第3面61cに向かい合う。
【0058】
梁部64bは、枠部64aの内側に格子状に設けられ、複数のバッテリセル61の間に位置する。梁部64bは、バッテリセル61の厚さ方向に起立したリブであり、複数のバッテリセル61の第3面61cの間を延びている。
【0059】
図17は、梁部64bを詳しく示す。図17に示すように、梁部64bは、第1部分64baと、第2部分64bbと、第3部分64bcとを有する。第1部分64baは、バッテリセル61の第2面61bと略平行に延びるとともに、複数のバッテリセル61の間に入り込んでいる。第1部分64baの一部は、バッテリセル61の第3面61cに向かい合う。第1部分64baの一部は、バッテリセル61の第2面61bと略平行な方向で、バッテリセル61の角部C2に向かい合う。
【0060】
第2部分64bbは、バッテリセル61の厚さ方向に起立したリブであり、バッテリセル61の第3面61cに沿って延びている。第2部分64bbは、バッテリセル61の第3面61cに向かい合う。第2部分64bbは、例えば梁部64bの略全長に設けられて、梁部64bを補強している。
【0061】
第3部分64bcは、第1部分64baの端部から延び、バッテリセル61の第2面61bに向かい合う。第3部分64bcは、第1部分64baよりも薄く、第1部分64baよりも強度が小さい。第3部分64bcは、例えばバッテリセル61の上下方向の位置を規制するが、実質的な強度は有しなくてもよい。なお、上記枠部64aも、梁部64bと略同じ構成を有する。
【0062】
一方で、図12に示すように、カバー65は、骨組構造の第1部分71と、それぞれ蓋部としての第2及び第3部分72,73とを有する。なお、ここでは第1部分71について説明し、第2及び第3部分72,73については後述する。第1部分71は、枠部71aと、梁部71bとを有する。枠部71aは、ベース64の枠部64aの一部に対応して位置し、ベース64の枠部64aに向かい合う。枠部71aは、例えばベース64に向いて延び、ベース64の枠部64aに連結される。
【0063】
梁部71bは、ベース64の梁部64bに対応して位置し、ベース64の梁部64bに向かい合う。図17に示すように、梁部71bは、第1部分71baと、第2部分71bbとを有する。第1部分71baは、バッテリセル61の第1面61aと略平行に延びるとともに、複数のバッテリセル61の間に入り込んでいる。第1部分71baは、バッテリセル61の厚さ方向で、ベース64の梁部64bの第2部分64bbに向かい合う。第1部分71baの一部は、バッテリセル61の第3面61cに向かい合う。第1部分71baの一部は、バッテリセル61の第1面61aと略平行な方向で、バッテリセル61の角部C1に向かい合う。
【0064】
第2部分71bbは、第1部分71baの端部から延び、バッテリセル61の第1面61aに向かい合う。第2部分71bbは、第1部分71baよりも薄く、第1部分71baよりも強度が小さい。第2部分71bbは、実質的な強度は有しなくてもよい。第2部分71bbは、バッテリセル61との間に隙間を空ける。
【0065】
図18は、ケース62に外圧が加わった状態を示す。外圧が加わると、カバー65の梁部71bがベース64の梁部64bに向けて撓むことがある。この場合、カバー65の梁部71bは、ベース64の梁部64bに当接し、ベース64の梁部64bによって支持される。このカバー65の梁部71bとベース64の梁部64bとが当接した状態においても、カバー65の梁部71bの第2部分71bbは、バッテリセル61との間の隙間を有する。なお、カバー65の梁部71bの第2部分71bbは、バッテリセル61に軽く接してもよい。
【0066】
このようなベース64とカバー65とを有することで、ケース62は、フレーム81と、複数の梁82とを有する。フレーム81は、ベース64の枠部64aと、カバー65の枠部71aとによって構成されている。梁82は、ベース64の梁部64bと、カバー65の梁部71bとによって構成されている。梁82は、「支持部」の一例である。ケース62は、例えばプラスチック製である。フレーム81及び複数の梁82は、プラスチック材料で一体成形されている。
【0067】
フレーム81(第1フレーム)は、ケース62の周面(周壁)を構成し、複数のバッテリセル61を囲う。複数の梁82は、フレーム81の内側に格子状に設けられている。複数の梁82は、バッテリユニット7の長手方向に延びた1本の梁82と、バッテリユニット7の短手方向に延びた3本の梁82とを含む。
【0068】
各梁82は、バッテリセル61とバッテリセル61との間に位置し、バッテリセル61の第3面61cに向かい合う。これにより、フレーム81の内側には、梁82によって仕切られた8つの収容部83(開口部)が設けられている。各収容部83には、それぞれバッテリセル61が収容される。
【0069】
図17及び図18に示すように、梁82は、バッテリセル61の厚さ方向に沿う寸法がバッテリセル61の厚さよりも大きく形成されている。すなわち、梁82の一部は、バッテリセル61よりも、筐体4の内面の近くに位置する。具体的には、梁82は、第1部分82aと、第2部分82bとを有する。第1部分82aは、バッテリセル61の第1面61aよりも、上壁16(キーボード取付部31)の近くに位置する。第2部分82bは、バッテリセル61の第2面61bよりも、下壁17の近くに位置する。なお、フレーム81も同様に、バッテリセル61の厚さ方向に沿う寸法がバッテリセル61の厚さよりも大きく形成されている。
【0070】
図12に示すように、フレーム81と梁82との間には、第1開口部85が設けられている。第1開口部85は、ベース64に設けられている。すなわち、第1開口部85は、ベース64の枠部64aと梁部64bとの間に設けられている。第1開口部85は、各収容部83に設けられている。第1開口部85は、バッテリセル61の第2面61bに向かい合う。バッテリセル61の第2面61bは、第1開口部85から外部に露出される。
【0071】
図12に示すように、ケース62の下面には、第1シート86(第1ラベル、第1インシュレータ)が取り付けられる。第1シート86は、例えば紙であり、非常に薄い。第1シート86は、実質的な強度(剛性)を有しない非剛性のシートである。
【0072】
第1シート86は、例えば梁82の肉厚t1よりも薄い。第1シート86は、例えば筐体4の肉厚t2よりも薄い。第1シート86は、ケース62の略全域を覆う大きさを有し、複数の収容部83(第1開口部85)を一体に覆う。第1シート86は、複数のバッテリセル61を一体に覆う。
【0073】
図12に示すように、バッテリユニット7は、保護回路91(回路ブロック)を有する。保護回路91は、保護回路基板92、リード板93、絶縁板94、ポリスイッチ95、及び温度フューズ96を含む。保護回路91は、バッテリセル61とは重ねられていない。保護回路91は、フレーム81の外側に設けられ、バッテリセル61に電気的に接続されている。
【0074】
保護回路91は、フレーム81の外周に沿ってL字形に配置されている。ケース62は、保護回路91が取り付けられる第2フレーム81aを有する。第2フレーム81aは、フレーム81に連結され、フレーム81を補強している。
【0075】
図12に示すように、カバー65は、第1シート86とは反対側からベース64に取り付けられている。カバー65は、上述したように、第1部分71、第2部分72、及び第3部分73を有する。
【0076】
第1部分71は、例えば第1列R1に位置した4個のバッテリセル61に対応する。第1部分71は、第2開口部101が設けられている。第2開口部101は、フレーム81と梁82との間に設けられている。すなわち第2開口部101は、カバー65の枠部71aと梁部71bとの間に設けられている。第2開口部101は、複数のバッテリセル61の少なくとも一つが露出する。第2開口部101は、バッテリセル61の第1面61aに向かい合う。バッテリセル61の第1面61aは、第2開口部101から外部に露出される。
【0077】
図12に示すように、カバー65の第1部分71には、第2シート102(第2ラベル、第2インシュレータ)が取り付けられる。第2シート102は、例えば紙であり、非常に薄い。第2シート102は、実質的な強度(剛性)を有しない非剛性のシートである。
【0078】
第2シート102は、例えば梁82の肉厚t1よりも薄い。第2シート102は、例えば筐体4の肉厚t2よりも薄い。第2シート102は、複数の収容部83(第2開口部101)を一体に覆う。第2シート102は、複数のバッテリセル61を一体に覆う。
【0079】
図12に示すように、第2部分72は、複数のバッテリセル61の少なくとも別の一つに向かい合う。第2部分72は、例えば第2列R2に位置した4個のバッテリセル61に対応する。第2部分72は、板状(蓋状、平面状)に形成され、4個のバッテリセル61を一体に覆う。第2部分72は、第1部分71に比べて厚く形成されている。
【0080】
第2部分72は、第1部分71よりも高い剛性を有し、ケース62を補強する。第2部分72は、筐体4(回路基板6)の長手方向に延びている。この第2部分72は、筐体4(回路基板6)の長手方向の撓みの抑制に貢献する。
【0081】
図7、図12、図20に示すように、第2部分72は、第1部分71に対して上方に盛り上がっている。すなわち、第2部分72の表面72sは、第1部分71の表面71sに対して段差を有し、第1部分71の表面71sよりも高く位置する。
【0082】
図12に示すように、第3部分73は、保護回路91(第2フレーム81a)に対応する。第3部分73は、第2フレーム81aに取り付けられる。第3部分73は、板状(蓋状、平面状)に形成され、保護回路91の少なくとも一部を覆う。第3部分73は、第1部分71に比べて厚く形成されている。
【0083】
第3部分73は、第1部分71よりも高い剛性を有し、ケース62を補強する。第3部分73は、筐体4(回路基板6)の長手方向に延びている。この第3部分73は、筐体4(回路基板6)の長手方向の撓みの抑制に貢献する。第2部分72及び第3部分73は、第1部分71の両側に分かれて位置する。これにより、第2部分72と第3部分73とにより、第1部分71が補強されている。
【0084】
図7、図12、図20に示すように、第3部分73は、梁82を外れた位置に設けられている。第3部分73の一部は、バッテリユニット7の厚さ方向とは交差する方向(例えば略直交する方向)で、梁82に重なる(向かい合う)。第3部分73は、第1部分71に対して盛り上がっていない。第3部分73の表面73sは、第1部分71の表面71sと略同じ平面上に位置する。
【0085】
次に、筐体4の構造と、バッテリユニット7との関係を説明する。ここで、図19、図21、図22は、説明の便宜上、構造を模式的に示している。
【0086】
図20及び図22に示すように、筐体4は、第1領域111、第2領域112、及び第3領域113を有する。第1領域111(第1部分)は、キーボード取付部31が設けられた領域である。第1領域111では、キーボード取付部31が筐体の内側に窪んでおり、筐体4内の厚さが限られている。
【0087】
第2領域112(第2部分)は、パームレスト36及びタッチパッド取付部32の第1及び第2部分32a,32bが設けられている。第2領域112は、第1領域111に比べて、筐体4内の厚さが大きい。第3領域113(第3部分)は、タッチパッド取付部32の第3部分32cが設けられている。第3領域113は、第1領域111に比べて、筐体4内の厚さが小さい。
【0088】
図20及び図22に示すように、第1列R1に位置したバッテリセル61は、第1領域111に位置する。すなわち、カバー65の第1部分71は、第1領域111に位置し、キーボード取付部31の下方に位置する。
【0089】
一方で、第2列R2に位置したバッテリセル61は、第2領域112に位置する。すなわち、カバー65の第2部分72は、空間的に余裕がある第2領域112に位置し、パームレスト36及びタッチパッド取付部32の第1及び第2部分32a,32bの下方に位置する。
【0090】
図6、図17乃至図19に示すように、筐体4の上壁16(キーボード取付部31)は、第1及び第2の突出部121,122を有する。第1及び第2突出部121,122は、筐体4の内面に設けられ、筐体4内に突出している。
【0091】
第1突出部121は、バッテリユニット7の梁82に向いて突出している。図6に示すように、第1突出部121は、梁82に沿って延びたリブである。筐体4の上壁16が撓むとき、第1突出部121が梁82に支持される。これにより、図18に示すように、上壁16(キーボード取付部31)がバッテリセル61に接する前に、上壁16の撓みが抑制される。
【0092】
図6に示すように、第2突出部122は、第1突出部121とは交差する方向(例えば略直交する方向)に延びている。第2突出部122は、例えば筐体4の長手方向に延びている。第2突出部122は、バッテリユニット7のフレーム81に向いて突出している。筐体4の上壁16が撓むとき、第2突出部122がフレーム81に支持される。これにより、上壁16(キーボード取付部31)がバッテリユニット7に接する前に、上壁16の撓みが抑制される。
【0093】
次に、本実施形態の実装構造についていくつか述べる。
図10に示すように、バッテリユニット7の端部131(前端部)は、筐体4の長手方向に延び、筐体4の略全幅に亘る。バッテリユニット7の端部131は、第1スピーカ37の第2放音孔42bの音の放出方向に沿って延びている。すなわち、バッテリユニット7の端部131は、第1スピーカ37の第2放音孔42bから第2スピーカ38の第2放音孔42bに向かう方向に延びている。
【0094】
また、バッテリユニット7の端部131は、第2スピーカ38の第2放音孔42bの音の放出方向に沿って延びている。すなわち、バッテリユニット7の端部131は、第2スピーカ38の第2放音孔42bから第1スピーカ37の第2放音孔42bに向かう方向に延びている。
【0095】
これにより、第1スピーカ37の第2放音孔42bから出た音と、第2スピーカ38の第2放音孔42bから出た音とは、バッテリユニット7の端部131に沿って案内され、筐体4内で互いにぶつかり、増強される。すなわち、バッテリユニット7は、第1及び第2スピーカ37,38からの音を筐体4内で案内するガイド部の一部を構成する。
【0096】
図11に示すように、バッテリユニット7の端部132(後端部)は、筐体4の長手方向に延び、筐体4の略全幅に亘る。これにより、このバッテリユニット7の端部132によって、筐体4内には、筐体4の長手方向に延びた壁が構成されている。第2吸気孔54から取り込まれた空気は、上記壁に案内され、ファン49に向かって流れる。すなわち、バッテリユニット7は、筐体4内の風の流れを案内する整流部の一部を構成する。つまり、バッテリユニット7の端部132と、筐体4の後壁18bとにより、第2吸気孔54からファン49に向かうダクトの一部が構成されている。
【0097】
図11に示すように、筐体4の下壁17に設けられた脚部19は、バッテリユニット7を外れて設けられている。これにより、バッテリユニット7に負荷が掛かり難くなっている。
【0098】
このような構成によれば、電子機器11の薄型化を図ることができる。
一般的なバッテリケースは、全体が硬いプラスチックで構成されている。このような構成では、バッテリセル61の上側と下側にどうしても厚みが必要となり、バッテリユニットがどうしても比較的厚くなる。
【0099】
本実施形態では、バッテリユニット7は、複数のバッテリセル61の間に位置された梁82(支持部)を有し、当該針82は、バッテリセル61の厚さ方向に沿う寸法がバッテリセル61の厚さよりも大きい。このような構成によれば、バッテリユニット7の外部からのストレスは、梁82によって受けられ、バッテリセル61に直接に掛かり難い。
【0100】
このため、バッテリケース62の全体を硬いプラスチックで構成しなくても、バッテリセル61の保護が可能になる。これにより、機械的強度を保ちながら、バッテリユニット7の薄型化と軽量化とを図ることができる。これは、電子機器11の薄型化と軽量化とを図ることができる。
【0101】
本実施形態では、バッテリユニット7は、収容部83を有したケース62と、収容部83に収容され、開口部85から露出されるバッテリセル61と、ケース62に取り付けられ、開口部85を覆うシート86とを具備する。このような構成によれば、ケース62の一部を、薄くて軽いシート86で構成することができる。これにより、バッテリユニット7の薄型化と軽量化とを図ることができる。
【0102】
本実施形態では、バッテリユニット7は、複数のバッテリセル61を囲うフレーム81と、該フレーム81の内側に格子状に設けられ、複数のバッテリセル61の間に位置した梁82とを有する。このような構成によれば、フレーム81と梁82とによって、バッテリセル61を保護する比較的強固な保護構造が構成されるので、ケース62の一部を、さらに強度が弱く、薄くて軽い部材で構成することができる。これにより、バッテリユニット7の薄型化と軽量化とを図ることができる。
【0103】
本実施形態では、筐体4は、該筐体4の内面に設けられ、梁82に向いて突出した突出部121を有する。このような構成によれば、筐体4に力が加わり、筐体4が撓むとき、筐体4の内面がバッテリセル61に接する前に、突出部121が梁82によって確実に支持される。すなわち、筐体4からの衝撃・荷重を、突出部121を介してケース62の梁82に確実に逃がすことができる。これにより、ケース62の一部を、さらに強度が弱く、薄くて軽い部材で構成することができ、バッテリユニット7の薄型化と軽量化とを図ることができる。
【0104】
本実施形態では、突出部121は、梁82に沿って延びたリブである。このような構成によれば、突出部121が梁82によってさらに確実に支持される。これにより、ケース62の一部を、さらに強度が弱く、薄くて軽い部材で構成することができ、バッテリユニット7の薄型化と軽量化とを図ることができる。
【0105】
本実施形態では、カバー65は、第1部分71と、該第1部分71に比べて厚く形成され、ケース62を補強する第2部分72とを有する。これによれば、ケース62の強度をより確実に確保することができる。特に、第2部分72が設けられることで、折り曲げや捻じりに対するケース62の強度が向上する。
【0106】
第2部分72は、パームレスト36の下方に設けられている。このような構成によれば、パームレスト36が第2部分72によって補強される。これにより、パームレスト36が撓み難くなる。
【0107】
本実施形態では、カバー65は、保護回路91の少なくとも一部を覆い、第1部分71よりも厚く形成され、ケース62を補強する第3部分73を有する。これによれば、折り曲げや捻じりに対するケース62の強度がさらに向上する。
【0108】
本実施形態では、カバー65の第2部分72及び第3部分73は、カバー65の第1部分71の両側に分かれて位置する。このような構成によれば、第2部分72及び第3部分73によって、ケース62がさらに効果的に補強される。
【0109】
本実施形態では、フレーム81及び梁82は、プラスチック材料で一体成形されている。このような構成によれば、ケース62の製造性、取扱性、製造コストなどの向上を図ることができる。
【0110】
本実施形態では、複数のバッテリセル61及び回路基板6は、筐体4の厚さ方向とは交差する方向で一部重なる。このような構成によれば、筐体4の薄型化をさらに図ることができる。本実施形態では、カバー65の第2部分72は、回路基板6の長手方向に延びている。このような構成によれば、回路基板6の長手方向の補強を行うことができる。
【0111】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0112】
例えば、梁82は、ベース64及びカバー65のいずれか一方に設けられてもよい。梁82(支持部)は、格子状に設けられている必要はない。フレーム81は、適宜省略してもよい。ケース62の第2及び第3部分72,73は、必須の構成要素ではない。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]筐体と、
前記筐体に収容された複数のバッテリセルと、
前記複数のバッテリセルを囲うフレームと、該フレームの内側に格子状に設けられ、前記複数のバッテリセルの間に位置し、前記バッテリセルよりも厚くて該バッテリセルよりも前記筐体の内面に近い部分を有した梁とを有し、前記フレームと前記梁との間に前記バッテリセルが露出する第1開口部が設けられたケースと、
前記ケースに取り付けられ、前記第1開口部を覆う第1シートと、
前記筐体の内面に設けられ、前記梁に向いて突出した突出部と、
前記複数のバッテリセルとは重ねられずに、前記フレームの外側に設けられ、前記バッテリセルに電気的に接続された保護回路と、
を具備したテレビジョン受像機。
[2] [1]の記載において、
前記突出部は、前記梁に沿って延びたリブであるテレビジョン受像機。
[3] [1]または[2]の記載において、
前記ケースに取り付けられた第2シートをさらに備え、
前記ケースは、前記第1開口部が設けられ、前記第1シートが取り付けられたベースと、前記ベースに前記第1シートとは反対側から取り付けられたカバーとを有し、
前記カバーは、前記複数のバッテリセルの少なくとも一つが露出する第2開口部が設けられ、該第2開口部が前記第2シートで覆われた第1部分と、前記複数のバッテリセルの少なくとも別の一つに向かい合い、前記第1部分よりも厚く形成され、前記ケースを補強する第2部分とを有したテレビジョン受像機。
[4] [3]の記載において、
前記保護回路は、前記フレームの外周に沿って設けられ、
前記カバーは、前記保護回路の少なくとも一部を覆い、前記第1部分よりも厚く形成され、前記ケースを補強する第3部分を有したテレビジョン受像機。
[5] [4]の記載において、
前記カバーの第2部分及び第3部分は、前記カバーの第1部分の両側に分かれて設けられたテレビジョン受像機。
[6] [5]の記載において、
前記筐体に収容された回路基板をさらに備え、
前記複数のバッテリセル及び前記回路基板は、前記筐体の厚さ方向とは交差する方向で一部重なるテレビジョン受像機。
[7] [6]の記載において、
前記カバーの第2部分は、前記回路基板の長手方向に延びたテレビジョン受像機。
[8] [1]または[7]の記載において、
前記フレーム及び前記梁は、プラスチック材料で一体成形されたテレビジョン受像機。
[9]筐体と、
前記筐体に収容され、開口部が設けられたケースと、
前記開口部に収容されたバッテリセルと、
前記開口部を覆うシートと、
を具備した電子機器。
[10]筐体と、
前記筐体に収容された複数のバッテリセルと、
前記複数のバッテリセルの間に位置し、前記バッテリセルよりも厚い支持部と、
を具備した電子機器。
【符号の説明】
【0113】
1…テレビジョン受像機、4…筐体、6…回路基板、7…バッテリユニット、11…電子機器、61…バッテリセル、62…ケース、64…ベース、65…カバー、71…第1部分、72…第2部分、73…第3部分、81…フレーム、82…梁、83…収容部、85…第1開口部、86…第1シート、91…保護回路、101…第2開口部、102…第2シート、121,122…突出部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体の内部に並べて収容された複数のバッテリセルと、
前記複数のバッテリセルを囲うフレームと、前記フレームの内側に設けられ、隣り合う前記バッテリセルの間に位置した梁と、を含み、前記フレームと前記梁との間に前記バッテリセルが露出する第1開口部が設けられたケースと、
前記ケースに取り付けられ、前記第1開口部を覆う第1シートと、
前記筐体の内面に設けられ、前記梁に向けて突出した第1突出部と、
を具備した電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器において、
前記第1突出部は、前記筐体が変形した時に、前記筐体の内面が前記バッテリセルに接するよりも先に前記梁によって受けられる電子機器。
【請求項3】
請求項2に記載の電子機器において、
前記第1突出部は、前記第1シートを間に挟んで前記梁によって受けられる電子機器。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電子機器において、
前記第1突出部は、前記梁に沿って延びたリブである電子機器。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電子機器において、
前記筐体は、入力部が取り付けられた壁を有し、この壁は、略六角形状の複数の開口部と、この複数の開口部の間に延びて前記入力部を支持した支持部とを含み、
前記第1突出部は、前記壁の前記支持部に設けられた電子機器。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電子機器において、
前記筐体の内面に設けられて前記フレームに向けて突出し、前記筐体が変形した時に、前記筐体の内面が前記バッテリセルに接するよりも先に前記フレームによって受けられる第2突出部をさらに備えた電子機器。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の電子機器において、
前記ケースに取り付けられた第2シートをさらに備え、前記第1シートおよび前記第2シートが前記梁の肉厚よりも薄い電子機器。
【請求項8】
請求項7に記載の電子機器において、
前記ケースは、前記第1開口部が設けられるとともに前記第1シートが取り付けられたベースと、前記第1シートとは反対側から前記ベースに取り付けられたカバーと、を有し、
前記カバーは、前記複数のバッテリセルの少なくとも一つが露出する第2開口部が設けられるとともに前記第2開口部が前記第2シートで覆われた第1部分と、前記複数のバッテリセルの少なくとも別の一つに向かい合い、前記第1部分よりも厚く形成されて前記ケースを補強する第2部分と、を有した電子機器。
【請求項9】
請求項8に記載の電子機器において、
前記カバーの前記第2部分及び前記第3部分は、前記カバーの前記第1部分の両側に分かれて設けられた電子機器。
【請求項10】
筐体と、
前記筐体の内部に並べて収容された複数のバッテリセルと、
隣り合う前記バッテリセルの間に位置した梁と、前記バッテリセルが露出された複数の開口部と、を含むケースと、
前記開口部を覆うように前記ケースに取り付けられたシートと、
前記筐体の内面に設けられ、前記梁に向けて突出した突出部と、
を具備した電子機器。
【請求項11】
請求項10に記載の電子機器において、
前記突出部は、前記シートを間に挟んで前記梁に面した電子機器。
【請求項12】
請求項10または請求項11に記載の電子機器において、
前記突出部は、前記筐体が変形した時に、前記筐体の内面が前記バッテリセルに接するよりも先に前記梁によって受けられる電子機器。
【請求項13】
請求項10乃至請求項12のいずれかに記載の電子機器において、
前記突出部は、前記梁に沿って延びたリブである電子機器。
【請求項14】
請求項10乃至請求項13のいずれかに記載の電子機器において、
前記ケースは、ベースと、当該ベースに取り付けられたカバーと、を備え、前記バッテリセルが前記ベースと前記カバーとの間に位置されているとともに、前記ベースは、隣り合うバッテリセルの間で前記バッテリセルの厚み方向に起立された梁部を有し、前記カバーは、前記ベースの前記梁部と向かい合う梁部を有し、前記ベースの前記梁部および前記カバーの前記梁部によって前記ケースの前記梁が構成された電子機器。
【請求項15】
筐体と、
前記筐体の内部に並べて収容された複数のバッテリセルと、
前記筐体の内部で隣り合う前記バッテリセルの間に位置した支持部と、
前記筐体の内面に設けられ、前記支持部に向けて突出した突出部と、
を具備した電子機器。
【請求項1】
筐体と、
前記筐体の内部に並べて収容された複数のバッテリセルと、
前記複数のバッテリセルを囲うフレームと、前記フレームの内側に設けられ、隣り合う前記バッテリセルの間に位置した梁と、を含み、前記フレームと前記梁との間に前記バッテリセルが露出する第1開口部が設けられたケースと、
前記ケースに取り付けられ、前記第1開口部を覆う第1シートと、
前記筐体の内面に設けられ、前記梁に向けて突出した第1突出部と、
を具備した電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器において、
前記第1突出部は、前記筐体が変形した時に、前記筐体の内面が前記バッテリセルに接するよりも先に前記梁によって受けられる電子機器。
【請求項3】
請求項2に記載の電子機器において、
前記第1突出部は、前記第1シートを間に挟んで前記梁によって受けられる電子機器。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電子機器において、
前記第1突出部は、前記梁に沿って延びたリブである電子機器。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電子機器において、
前記筐体は、入力部が取り付けられた壁を有し、この壁は、略六角形状の複数の開口部と、この複数の開口部の間に延びて前記入力部を支持した支持部とを含み、
前記第1突出部は、前記壁の前記支持部に設けられた電子機器。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電子機器において、
前記筐体の内面に設けられて前記フレームに向けて突出し、前記筐体が変形した時に、前記筐体の内面が前記バッテリセルに接するよりも先に前記フレームによって受けられる第2突出部をさらに備えた電子機器。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の電子機器において、
前記ケースに取り付けられた第2シートをさらに備え、前記第1シートおよび前記第2シートが前記梁の肉厚よりも薄い電子機器。
【請求項8】
請求項7に記載の電子機器において、
前記ケースは、前記第1開口部が設けられるとともに前記第1シートが取り付けられたベースと、前記第1シートとは反対側から前記ベースに取り付けられたカバーと、を有し、
前記カバーは、前記複数のバッテリセルの少なくとも一つが露出する第2開口部が設けられるとともに前記第2開口部が前記第2シートで覆われた第1部分と、前記複数のバッテリセルの少なくとも別の一つに向かい合い、前記第1部分よりも厚く形成されて前記ケースを補強する第2部分と、を有した電子機器。
【請求項9】
請求項8に記載の電子機器において、
前記カバーの前記第2部分及び前記第3部分は、前記カバーの前記第1部分の両側に分かれて設けられた電子機器。
【請求項10】
筐体と、
前記筐体の内部に並べて収容された複数のバッテリセルと、
隣り合う前記バッテリセルの間に位置した梁と、前記バッテリセルが露出された複数の開口部と、を含むケースと、
前記開口部を覆うように前記ケースに取り付けられたシートと、
前記筐体の内面に設けられ、前記梁に向けて突出した突出部と、
を具備した電子機器。
【請求項11】
請求項10に記載の電子機器において、
前記突出部は、前記シートを間に挟んで前記梁に面した電子機器。
【請求項12】
請求項10または請求項11に記載の電子機器において、
前記突出部は、前記筐体が変形した時に、前記筐体の内面が前記バッテリセルに接するよりも先に前記梁によって受けられる電子機器。
【請求項13】
請求項10乃至請求項12のいずれかに記載の電子機器において、
前記突出部は、前記梁に沿って延びたリブである電子機器。
【請求項14】
請求項10乃至請求項13のいずれかに記載の電子機器において、
前記ケースは、ベースと、当該ベースに取り付けられたカバーと、を備え、前記バッテリセルが前記ベースと前記カバーとの間に位置されているとともに、前記ベースは、隣り合うバッテリセルの間で前記バッテリセルの厚み方向に起立された梁部を有し、前記カバーは、前記ベースの前記梁部と向かい合う梁部を有し、前記ベースの前記梁部および前記カバーの前記梁部によって前記ケースの前記梁が構成された電子機器。
【請求項15】
筐体と、
前記筐体の内部に並べて収容された複数のバッテリセルと、
前記筐体の内部で隣り合う前記バッテリセルの間に位置した支持部と、
前記筐体の内面に設けられ、前記支持部に向けて突出した突出部と、
を具備した電子機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2013−101980(P2013−101980A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−39210(P2013−39210)
【出願日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【分割の表示】特願2011−190673(P2011−190673)の分割
【原出願日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【分割の表示】特願2011−190673(P2011−190673)の分割
【原出願日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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