説明

LEDアレイシステム

発光ダイオード(LED)アレイは、基体に取り付けられたLEDのアレイを含む。これらのLEDは、基体(308)に対して略垂直方向に光を発する。LED(320)上には光学シートが配置される。LEDから光学シートの一方の面に入る光の少なくとも一部は、基体に対して略平行方向で光学シート内に案内される。光抽出機構(324)は、光学シートからの光を略前方方向に向かわせる。このようなアレイは、空間照明、直接的な情報表示、および液晶ディスプレイのバックライトなどのいくつかの用途において有用である。光学シートの光拡散作用によって、LEDピクセル間の黒色空間量が減少する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明または表示アセンブリに関し、より詳細には、発光ダイオード(LED)のアレイを使用する照明または表示アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
LEDアレイは、典型的には、LEDダイと関連の反射体カップとの上に形成されたポリマー封入剤を有するLEDを使用して形成される。LEDダイ自体は、準ランベルト(quasi−Lambertian)放射パターンを有し、LEDダイ内で発生する光の大部分は、ダイ表面における全反射のために捕捉されるか、縁端部から発せられるかである。ポリマー封入剤は、より多くの光を抽出し、抽出した光を好ましい放射プロファイルに集束させるように成形される。反射体カップは、縁端部で発せられた光を捕捉し、それを前方に曲げる。一般にタイルとして形成されるアレイは、側面反射体も有することができる。反射体および封入剤の総合的な作用によって、アレイ中のLEDピクセルの光学プロファイルが制御される。
【0003】
したがって従来、LEDアレイの製造は、封入されるパッケージ内にLEDダイを封入するステップと、続いて、封入したパッケージをアレイ内に配置し取り付けるステップとを含む。アレイの光学素子は、パッケージ、およびアレイタイル上に形成される追加の特徴から得られる。このように構成された表示または照明システムは、長い観察距離からは視覚的に互いに密着している複数の点光源からなる。しかし、これらの点光源は、より短い距離では視覚的に別々に見える。別々の実装ステップおよびアレイ取り付けステップのため、本来、製造は非効率的であり、拡大されたアレイ内での点源の性質のために光学的な問題が生じる。さらに、結果として得られるアレイタイルは、比較的厚く嵩高い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書に記載される本発明は、照明目的または情報表示に使用されるLEDアレイの製造および使用に特に有用である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態によると、光を発するための光学アセンブリは、基体に取り付けられた発光ダイオード(LED)アレイを含む。これらのLEDは、基体に対して略垂直方向に光を発する。LEDの上には光学シートが配置される。LEDから光学シートの一方の側に入る光の少なくとも一部は、基体に対して略平行方向で光学シート内に案内される。
【0006】
本発明の別の実施形態は、個別に照明する複数の発光素子を有する発光システムに関する。このシステムは、発光ダイオード(LED)アレイを含み、異なるLEDが発光システムのそれぞれの発光素子に対応している。LEDの上にはライトスプレッダーシート(light spreader sheet)が配置される。LEDからライトスプレッダーシートに入った光は、発光システムのそれぞれの発光素子に対応する領域上で、スプレッダーシート内で横方向に拡散する。ライトスプレッダーシートは、拡散した光をスプレッダーシートの外に配向させる光配向構造を含む。
【0007】
本発明の別の実施形態は、個別に照明する複数の発光素子を有する発光システムに関する。このシステムは、略1つの発光方向に光を発するLEDアレイと、LEDアレイを横断する方向で側方に光を拡散させるための光拡散手段と、光拡散手段からの光を所望の照明方向に配向させるための光配向手段とを含む。
【0008】
本発明の別の実施形態は、光を発するためのアセンブリに関する。このアセンブリは、略1つの発光方向に光を発するために基体上に配列されたLEDアレイを含む。これらのLEDとともに反射体アレイが配置される。これらの反射体は、反射シートの個別の部分を画定している。反射体は、それぞれのアパーチャーを有し、LEDアレイのそれぞれのLEDはそれぞれのアパーチャーを通過して突出している。基体は、反射シートの第1の面に向けて配置され、LEDの発光面は、反射シートの反射性の第2の面に向けて配置される。反射シートの第2の面上にはスクリーン層が配置され、LEDからの光の少なくとも一部は、反射体を離れるように反射した後、スクリーン層によって配向される。
【0009】
上記の本発明の概要は、説明されるすべての実施形態、および本発明のすべての実施を説明することを意図するものではない。以下の図面および詳細な説明は、これらの実施形態をより詳細に例示している。
【0010】
添付の図面と関連して、本発明の種々の実施形態の以下の詳細な説明を考慮することでより十分に本発明を理解できるであろう。
【0011】
本発明は、種々の変更および代替形態が可能であり、それらの詳細を図面において例として示しており、以下に詳細に説明する。しかし、記載される特定の実施形態に本発明が限定されることは意図していないことを理解されたい。それどころか、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の意図および範囲の中にあるすべての変更、等価物、および代替物を含むことを意図している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明は、照明ユニットに適用可能であり、より詳細には、発光ダイオード(LED)を使用して照明を提供する照明ユニットに適用可能である。この照明ユニットは、特定の領域を照明する光を提供することができるし、あるいは情報表示装置のように、照明ユニットの異なる領域を選択的に照明することによって観察者に情報を提供することもできる。
【0013】
LEDを使用するアドレス指定可能な照明ユニット100の一例を、概略的に図1に示している。電源102は、表示パネル104に電力を供給する。表示パネル104は、個別にアドレス指定可能な発光素子のアレイを含む。表示パネル104上に所望のパターンを照明するように、電源102、またはパネル104内の制御回路は、個別の発光素子に選択的に電流を供給する。
【0014】
表示パネル104の一部を図2に示している。観察者が表示パネル104に近づくと、発光素子106の個別性がより明らかとなる。観察者がパネル104に十分近づくと、観察者は表示パネルの個別の発光素子をより容易に認識できるようになり、パネル上に表示されるメッセージの認識はより困難になる。たとえば、個別の要素106が「T」字型を形成しているが、この「T」は、さらに離れて「T」を観察するときほどには容易に識別できない。
【0015】
この問題の理由の一部は、ディスプレイ上の個別の発光素子106は、顕著な黒色の境界によって互いに分離されており、そのため近距離においては、観察者はこれらの発光素子を、パターンの一部としてよりも、分離した要素として見やすくなることにある。比較として、パネル200内の文字「T」の表示は、隣接する発光素子206を分離する暗い空隙が減少する場合に、情報が読みやすくなることを示している。
【0016】
別の実施形態においては、照明ユニット100は、できるだけ多量の光を提供できるように、すべての発光素子を単純に照明することができる。このような照明ユニットは、情報表示ではなく照明目的で使用することができる。
【0017】
図3A〜3Bを参照しながら、照明ユニット300の構造の一実施形態をさらに説明する。照明ユニット300の表示パネル302は、多数のタイル304を含み、各タイル304は多数の発光素子306を含む。タイル306の層は、基体308と、ガイド層310と、場合によりコントラスト/投影フィルター312とを含む。
【0018】
コントラスト/投影フィルター312は、i)反射周辺光の量を減少させるため、および/またはii)映写スクリーンとして機能できるように視野角を得るために使用される。周辺光の減少および視野角の選択は、照明ユニットの個別の用途、排除する必要がある多量の周辺光が存在するかどうか、または広い角度にわたって照明ユニットからの光を拡散させることが望ましいかどうかに依存する。たとえば、照明ユニットが屋外での情報表示用途に使用される場合、直射日光下でのコントラストを改善するために周辺光を減少させ、同時に、観察者が情報を見ることができる領域を増加させるために広い視野角も提供することが望ましいことがある。別の例において、照明ユニットが屋内で使用される場合、周辺光の排除は不要となることがある。
【0019】
コントラスト/投影フィルター312が、周辺光の反射を減少させる場合、コントラスト/投影フィルターは、周辺光の反射量を減少させるために、反射防止特性を有することができ、たとえば反射防止層を含むことができる。フィルター312は、これに加えて、またはこれとは別に、周辺光の鏡面反射を軽減する防眩性を有することができ、たとえばつや消し面を有することができる。反射周辺光量を減少させる別の方法は、周辺光を吸収することである。フィルター312が視野角を提供する場合、このフィルターは、映写スクリーン、たとえばレンチキュラー映写スクリーン、またはビーズスクリーンとして機能する1つ以上の層を含むことができる。一部のレンチキュラースクリーンおよびビーズスクリーンでは、周辺光の減少と視野角との両方が提供される。図3Bおよび3Cに示されるこのようなスクリーンの一例は、ミネソタ州セントポールの3Mカンパニー(3M Company,St.Paul,Minnesota)より入手可能なビキュイティ(Vikuiti)(登録商標)XRVS型スクリーンである。このXRVSスクリーンでは、吸収材料層中に埋め込まれた透明な球体を介して光が屈折することによって視野角が得られ、この透明な球体は、スクリーンを通過する光に低損失経路を提供し、吸収材料は入射周辺光を吸収する。別の種類のフィルターは、コントラスト/投影フィルター中に、たとえば、所望の偏光状態で光を伝達する反射偏光子または吸収型偏光子などの偏光層を含むことができる。組み込むことができる他の種類のフィルターとしては、ビキュイティ(Vikuiti)(登録商標)サーキュラー・ポーラライザー(Circular Polarizer)(CP)層、またはビキュイティ(Vikuiti)(登録商標)ライト・コントロール・フィルム(Light Control Film)層が挙げられ、これらは、軸外観察からのプライバシーを提供する、および/またはディスプレイから反射される周辺光の量を減少させる。両方のビキュイティ(Vikuiti)(登録商標)層が3Mカンパニー(3M Company)より入手可能である。
【0020】
個別の発光素子306の高さにおいて、基体308上に1つ以上のLED320が配置される。発光素子306から単一色のみが発せられる必要がある場合、1つのみのLEDを使用することができるし、発光素子306によって発生される光学出力を増加させるために同じ種類の2つ以上のLEDを使用することもできる。発光素子から発せられる光の色を選択可能である場合は、異なるLEDを使用して異なる色を発生させることができる。異なるLEDを個別に制御することによって、発せられる光の色を制御することが可能となる。さらに、発光素子306が白色光を発することが望ましい場合、異なる色の光を発する多数のLEDを発光素子306に提供することができ、それらの複合作用によって、発せられた光を観察者が白色と認識する。白色光を発生させる別の方法は、比較的短波長の光を発する1つ以上のLED320を使用し、発せられた光を、燐光体波長変換器の使用により白色光に変換することである。白色光とは、人間の肉眼の赤、緑、および青の感覚器官を刺激して、通常の観察鎖が「白色」であると見なす外観が得られる光である。このような白色光は、赤色側(一般に温白色光と呼ばれる)または青色側に偏っている場合もある(一般に冷白色光と呼ばれる)。この光は、最大100の演色評価数を有することができる。
【0021】
LEDという用語は、たとえば、1種類以上のIII族元素と1種類以上のV族元素との組み合わせ(III−V半導体)から形成される種々の形態の無機半導体発光ダイオードを意味するために使用される。LEDにおいて使用できるIII−V半導体材料の例としては、窒化ガリウムまたは窒化インジウムガリウムなどの窒化物、ならびにリン化インジウムガリウムなどのリン化物が挙げられる。他の種類のIII−V材料を使用することもできるし、周期表の他の族の無機材料を使用することもできる。
【0022】
LEDは、パッケージ型LEDであってもよいし、または非パッケージ型LED、たとえば、LEDダイ、表面実装LED、チップオンボードLED、およびその他の構成のLEDであってもよい。LEDという用語は、燐光体とともに実装されたLEDまたは燐光体と関連するLEDも含み、この燐光体は、LEDから発せられた光を異なる波長の光に変換するために使用される。チップオンボード(COB)は、従来ワイヤボンディングなどを使用して基体に相互接続されたフェイスアップ接合(face−up−bonded)チップデバイスを使用する複合技術である。接続は、ワイヤボンディング、テープ自動ボンディング(tape automated bonding)(TAB)、またはフリップチップボンディングによって行うことができる。本明細書において示される大部分の例ではLEDダイが示されているが、これは限定を意図するものではなく、この段落に記載した他の種類のパッケージ型LEDを使用することもできる。
【0023】
LED320から発せられた光を観察者の方向に向けるために、基体308上に反射層322を提供することができる。また、フィルムからの光を抽出し、場合によるスクリーン層312を通して観察者に光を向けるためにガイド層310は多数の光抽出機構324を含むことができる。光抽出機構324は、LED320またはその付近に集中する放射パターンをガイド層310上に配列させることができる。LED320から発せられた光がたどる光路は、観察者に向かう前に、ガイド層310内での反射を伴う場合がある。製造プロセスが、十分に大きな基体、レンズフィルム、およびスクリーン層を製造できるのであれば、タイル構造を省くことができる。
【0024】
照明ユニット400の部分分解図を、図4Aに概略的に示している。照明ユニット400は、多数のLED420が上に配列された基体408を含む。基体408は、あらゆる好適な種類の材料から形成することができる。たとえば、基体408は、金属、セラミック、またはポリマーから形成することができる。ポリマー基体の特定の例の1つは、デラウェア州ウィルミントンのデュポン(Du Pont,Wilmington,Delaware)製造のカプトン(Kapton)ブランドのポリイミドなどのポリイミドである。基体408は可撓性の場合もあるし、剛性の場合もある。基体408は、たとえば、マサチューセッツ州ピッツフィールドのGEプラスチックス(GE Plastics,Pittsfield,MA)製造のポリカーボネートなどの透明材料から形成することもできる。
【0025】
基体408とガイド層410との間に中間層422を導入することができる。ガイド層410は典型的には、LED420によって発せられる光に対して透明であり、たとえば、ポリカーボネート、ポリエステル、ウレタン、アクリレートなどの透明ポリマーから形成することができる。このポリマー材料の一覧は、好適なポリマー材料の網羅的な一覧を意図したものではない。
【0026】
ガイド層410は、各LED420と関連する光抽出要素424のアレイを含むことができる。中間層422は、基体408上に配置されたLED420に対して位置合わせされるアパーチャー423を含み、これらはビアとも呼ばれる。中間層422は、波長LED420によって発せられる波長の光に対して反射性であってもよい。中間層422は、たとえば、ミネソタ州セントポールの3Mカンパニー(3M Company,St.Paul,Minnesota)より入手可能なビキュイティ(Vikuiti)(登録商標)ESRフィルムなどの多層ポリマー反射フィルムを含むことができる。中間層422は、拡散反射粒子、たとえば二酸化チタン粒子を含有するマトリックスなどの白色拡散反射体であってもよい。中間層422は、金属化層または多層誘電体コーティングなどの一部の他の種類の反射体を含むこともできることを理解されたい。中間層422は、たとえば感圧接着剤を使用して、基体408に接合することができる。アパーチャーは、たとえばレーザーフライス加工を使用して、中間層422中に形成することができる。
【0027】
別の実施形態においては、中間層422が非反射であってもよい。このことは、強い周辺光を伴う用途に照明ユニットが使用される場合に特に有用である。非反射性中間層422は、ポリマーマトリックス中に分散した炭素粒子などの吸収性化学種を含むポリマー層から形成することができる。非反射性中間層は、照明ユニットによって反射する周辺光量を減少させることによって、LED420から発せられる光の視認性を増加させるのに役立つ。
【0028】
LED420の上にガイド層410を形成するためには、いくつかの異なる方法を使用することができる。一例は、LED420および/または中間層422の上に、あらかじめ提供された光抽出要素を有するシートとしてガイド層410を積層することである。別の例においては、LED420および/または中間層422の上にポリマー層をコーティングし、その場で光抽出要素を形成することによって、ガイド層410を形成することができる。これら2つの例の提示は、LED420の上にガイド層410を形成する方法の網羅的な一覧を提示することを意図したものではない。
【0029】
LED420に入る電流およびLED420から出る電流を運ぶために、種々の層の上に導体を提供することができる。LED420に入る電流およびLED420から出る電流を運ぶために、たとえば、基体408、中間層422、および/またはガイド層410のいずれかの上に導体を提供することができる。導体は、たとえば銅から形成された金属トレースの形態をとることができる。図4Aに示される例においては、LED420に入る電流および/またはLED420から出る電流を運ぶために、基体408上に導体421が配置される。ワイヤボンド426を介して、基体408上の導体425にLED420がワイヤボンディングされる。LED420は、その下面上に形成される両方の電極を有するフリップチップの種類であってもよい。はんだリフロー、またはノースカロライナ州ケアリーのロード・コーポレーション(Lord Corp.,Cary,North Carolina)より入手可能なメテック・タイプ6144(Metech type 6144)などの導電性エポキシを使用した接続などのあらゆる好適な技術を使用して、導電体に対して電気接続を行うことができる。
【0030】
図4B〜4Eに関してこれより説明するように、LED420は、他の層の上に提供された導体と電気接続することができる。図4Bは、導体421が基体408上に提供され、別の導体431が中間層422の下面上に配置されている例を概略的に示している。図4Cは、導体421が基体408上に提供され、別の導体441が中間層422の上面上に配置されている例を概略的に示している。図4Dは、導体421が基体408上に提供され、別の導体451がガイド層410の下面上に配置されている例を概略的に示している。
【0031】
図4Eに概略的に示されている別の方法においては、層460に導体461および462の両方を提供することができ、これらは、層460の異なる面上に提供することもできるし、層460の同じ面上に適用することもできる。層460はアパーチャーまたは凹部423を含む。層460は、たとえば基体が反射材料で形成される場合に基体層であってもよいし、基体層(図示せず)を層460の下に提供できる場合には中間層であってもよい。アパーチャー423をブラインドホールにするために、導体461がアパーチャー423の開口部を覆うことができ、それによってアパーチャー423内の所定の位置にLEDが保持される。
【0032】
LED420によって発生した熱を除去するために、基体408の下面(図示せず)上に金属層を提供することができる。さらに、LED420によって発生した熱の拡散を促進するために、導体421に広面積パッド421aを提供することができる。一般に、LED420と観察空間との間の光路中に導体420がない場合、LED420からの熱の拡散を促進するために導体420の寸法がより大きくなってもよい。しかし、たとえばガイド層410の下面上または反射中間層422の上面上など、導体が光路内に配置される場合は、観察空間を通過する光に対する悪影響を軽減するために、導体の大きさを縮小することが一般に望ましい。
【0033】
図示されるように、LED420は、長方形パターン、または正方形パターンで基体408上に配列することができる。これによって、情報表示用途において縦および横の線の表示が容易になる。しかし、長方形または正方形のパターンが必要なのではなく、LED420は、たとえば六角形パターンなどの他のパターンで基体408上に配置することができる。発光素子の実際の形状は、正方形、長方形、円形、またはその他の形状であってよい。発光素子間の間隙、言い換えると、光がほとんどまたは全く発せられない発光素子間の領域は、輝度強化フィルムまたは投影フィルターを固定するためなどの接合面として使用することができる。
【0034】
図4A〜4Dにおいては、ただ1つのLED420が各発光素子と関連しているが、各発光素子と関連する2つ以上のLED420が存在してもよい。たとえば、図4Fに概略的に示されるように、LED420は、互いに密接して取り付けられ異なる色を発するLEDダイ470などの複数のLEDを含むことができる。このような配列によって、白色光などの混合色の光を生成できるだけででなく、各LEDから発せられる光の相対量を変化させることによって、発せられる光の色合いを使用者が制御することができる。
【0035】
以下に示す例においては、基体に直接取り付けられたチップ(ダイ)の形態でLEDが示されている。これは本発明の限定を意図するものではなく、他の形態のLEDも使用することができる。
【0036】
発光素子500の特定の一実施形態の断面を、図5Aにおいて概略的に示している。この実施形態においては、LED520は基体508に接合されている。中間層522はLED520と略同じ高さを有し、ガイド層510はLED520および中間層522の両方に接合することができる。LED520と基体508との間にワイヤボンドが存在する場合、そのワイヤボンド529は、中間層522を通過する別個のビア528内を通ってLED520と基体との間を通過することができる。ワイヤボンド529は、LED520と同じビア523の中を通ることもできる。
【0037】
LEDからの光が広範囲の角度にわたって発せられる場合、基体508から離れる方向で略上方に光が向かうようにLED520が配置される。LED軸520aは、基体508に対して垂直に位置するように示されているが、多くのLEDは、LED軸520aに対して対称に光を発する。LED軸520aに対して対称には光を発さない場合、LED520から光が発せられる方向の平均にLED軸が対応する。軸520aは、LED520によって発せられる最大強度の光の方向を表す必要はない。
【0038】
別の実施形態の断面を、図5Bに概略的に示している。この実施形態においては、LED520が中間層522よりも高く、中間層522の上にガイド層510を維持するためにスタンドオフ530を使用することができる。スタンドオフ530は、LED520が接触する高さにガイド層510を維持することができるし、LED520と接触するよりも高い高さにガイド層510を維持することもできる。
【0039】
別の実施形態の断面を、図5Cに概略的に示している。この実施形態においては、中間層522の高さが、LED520の高さよりも低い。中間層522と基体508との間にスタンドオフ532が提供されている。中間層522をガイド層510の下面511と接合することができる。
【0040】
LEDは、断面が正方形や長方形である必要はない。たとえば、図5Dに概略的に示されるように、LED520が異なる形状を有することができる。さらに、照明ユニットを組み立てるときのLED520と中間層522との間の位置合わせにおける制約を軽減するために、中間層522中のアパーチャーが、LED520よりも大きい寸法であってよい。
【0041】
別の実施形態の断面を、図5Eに概略的に示しており、この図ではLED520の一部が、ガイド層510中の凹部550内にある。この実施形態においては、LED520の側面から発せられる一部の光552は、ガイド層510内に向かい、ガイド層510に沿って案内される。LED520の上部から発せられる光554も、ガイド層510に沿って案内される場合がある。
【0042】
LED520とガイド層510との間の光結合は、LED520とガイド層510との間に配置された光結合材料540を使用することによって促進することができる。光結合材料540は、構造的完全性を増加させる接着特性を提供することもできる。
【0043】
光結合材料540は、組立工程中に種々の方法で適用することができる。ある方法では、ガイド層510を適用する前にLED520の上部に結合材料540を配置する。次にLED520の組立体の上にガイド層510を適用する。このような適用によって、典型的には、LED520を収容するビア523の中、および中間層522とガイド層510との間に広がるように、結合材料520が移動する。別の方法においては、LED520の上にガイド層510を適用し、次に、ガイド層510と中間層522およびLED520との間に、毛管作用によって結合材料540を移動させる。この方法においては、結合材料が、LED520を収容するビア523を充填、または部分的に充填することもできる。光結合材料540の一例は、ニュージャージー州クランベリーのノーランド・プロダクツ(Norland Products,Cranbury,New Jersey)より供給されるノーランド・タイプNOA81(Norland type NOA 81)光学接着剤である。
【0044】
これより、LEDからの光を分散させる別の方法について、図6〜18を参照しながら説明する。これらの方法の多くでは、LEDからの光の一部は、ガイド層510内の下面または上面のいずれか、あるいはそれらの両方で反射し、そのためガイド層510は、LEDからの光を案内すると言うことができる。観察者に光が向かう前に、LEDから離れる光を側方に案内することは、光の拡散とも呼ばれ、このことは、照明ユニットの隣接する発光素子の間の暗い空隙の量を減少させるのに役立つ。LED520によって発せられた光のすべてがガイド層510内に案内される必要はないことを理解されたい。
【0045】
図6において、LED620は、基体608上に配置され、反射フィルムであってもよい中間層622によって囲まれている。LED620の上にはガイド層610がある。LED620からの光は、ガイド層610内に入る。LEDから離れているガイド層610の面には、光抽出機構624が提供されている。この特定の実施形態においては、光抽出機構624は、LED620の周囲に配置されるプリズム構造626を含む。プリズム構造626は、その中心にLED620を有するフレネルレンズとして形成することができる。LED620からの光630はガイド層610内に入る。一部の光632は、プリズム構造626を介して直接発せられる場合がある。他の部分の光634は、たとえばガイド層610の上面611で反射することによって、ガイド層610内に反射する場合がある。光634は、ガイド層610の下面612または中間層622で反射する場合もある。プリズム構造626によって、観察者に近づく方向で光634が向かう。
【0046】
この実施形態および以下の実施形態においては、光は、中間層622によって反射してガイド層610内に戻る場合もあるし、あるいは内部反射および/またはガイド層610の下面612で反射することもできる。光が下面612で内部反射する場合、下面612上にも光抽出機構を提供することができる。光が中間層622によって反射する場合、中間層622上および/または下面612上にも光抽出機構を提供することができる。
【0047】
図7に概略的に示す実施形態においては、光抽出機構624は、ガイド層610の上面611上に提供された回折構造または拡散反射材料636を含む領域を含むことができる。光630はガイド層610内に案内される。しかし、回折構造または拡散反射材料636において回折または拡散反射が起こった後、光630は中間層622に向かい、中間層622によって光が反射して戻りガイド層610を通過して観察者に向かう。光が中間層622に向かい、さらに上面612を通過して観察者に向かうように、ガイド層610の表面611上の回折構造または拡散反射材料636の密度を選択することができる。
【0048】
図8に概略的に示す実施形態においては、光抽出機構624は、ガイド層610の上面611に貫入する抽出溝646を含む。抽出溝646は、上面611からの光を中間層622に向かわせ、中間層622で光が反射して戻り、ガイド層610を通過して観察者に向かわせるのに役立つ。
【0049】
図9に概略的に示す実施形態においては、光抽出機構は、ガイド層の上面611に貫入するくぼみ648を含む。くぼみ648は、中間層622から反射した光がガイド層の上面611を透過できるような角度で、上面からの光を中間層622に向かわせることができる。くぼみ648は、その表面に入射した光を、ガイド層610から直接出させることもできる。図8に示されるくぼみ648および溝646は、ガイド層から光を抽出して所望の照明プロファイルを得るためのあらゆるパターンでガイド層610上に組み込むことができる。
【0050】
図10Aに概略的に示す実施形態においては、光抽出機構624は、光結合材料650の層と、光結合材料650に頂点が貫入している複数のプリズム型構造652とを含む。プリズム型構造652はベース層654に取り付けることができる。たとえば、プリズム型構造652は、ベース層654とともに成形することができるし、ベース層654に接合することもできる。光結合材料650は、たとえば、1〜20μmの範囲の厚さの薄い接着剤層であってよい。この特定の実施形態においては、光630は、ガイド層610を出て、結合材料650の上面651で全反射することができる。光630は中間層622に向かい、中間層622で光は上方に反射して戻る。ガイド層612の上面612に入射する光の一部は、プリズム型構造652と結合し、このプリズム型構造652によって、通常の観察者の方向の上方に光が反射する。ベース層654から発せられる光656を拡散させるために、ベース層654に、表面拡散体または体積拡散体を提供することができる。プリズム型構造652は、LED620を中心とするパターンに成形することができるし、他のパターンで提供することもできる。たとえば、プリズム型構造は線状であってもよい。
【0051】
図10Aに示す実施形態の一変形においては、たとえば図10Bに示されるように、ベース層の出力側の近くにコントラスト/投影フィルター658を提供することができる。
【0052】
光の配向または再配向のために、ガイド層の上に1つ以上の調光フィルムを使用することができる。たとえば、基体608に対して垂直方向により近い方向に光を向けるために、ミネソタ州セントポールの3Mカンパニー(3M Company,St.Paul,Minnesota)より商品名BEF(登録商標)で入手可能な1つ以上の輝度強化フィルムを使用することができる。輝度強化フィルムは、典型的には、複数のプリズム屈折要素を含み、プリズム要素の底面から照明すると、透過光は軸に対してより平行に近い方向に屈折する。図11に示される例においては、回折性光抽出要素636を使用する発光素子は、軸660に対して第1の方向で、ガイド層610から光を発する。第1の輝度強化層662を出るときに、光667は、第1の方向よりも軸666に近い第2の方向に屈折する。ある実施形態においては、1層のみの輝度強化フィルム662が使用される。典型的には、第1の輝度強化フィルムのプリズムにはリブが取り付けられ、それによって1層の輝度強化フィルムは、光を一方向にのみ再配向する。場合により、輝度強化フィルムの第2の追加層664を使用することができ、この場合、輝度強化フィルムの第2の層664のリブ付きプリズムは、第1の層662のリブ付きプリズムに対して垂直に向けられ、輝度強化フィルムの2つの層662および664を組み合わせることで、2つの寸法で軸666に向かうように光を再配向させる。
【0053】
たとえば図12に概略的に示すように、調光フィルム662および664からの出力側にコントラスト/投影フィルター668を提供することができる。一部の用途においては、ミネソタ州セントポールの3Mカンパニー(3M Company,St.Paul,Minnesota)より供給されるビキュイティ(Vikuiti)(登録商標)DBEFフィルムなどの多層光学フィルム(MOF)反射偏光子などの反射偏光層を、発光素子の上に提供することができる。反射偏光子は、ある偏光状態の光を透過し、それと直交する偏光状態の光を反射し、LCDディスプレイの背面照明など、偏光を提供するために発光素子が使用される場合に、このような偏光子を使用することができる。反射偏光子によって反射される偏光状態の光は、反射して基体608に戻る。反射偏光子によって反射された光を、ある程度偏光解消して反射させるために、層の1つ、たとえば中間層622を処理することができ、それによって、反射偏光子によって反射された光を再利用して、最終的に反射偏光子を通過させることができる。
【0054】
ガイド層610は、平行な表面を有する必要はない。言い換えると、表面611および612は互いに対して非平行であってもよい。このような一実施形態を、図13に概略的に示しており、この場合、光抽出機構は、下面612に対しても基体608に対しても非平行である上面611である。光630は、上面611において内部反射して、下面612に向かい、下面または中間層622によって光670として反射する。しかし、上面611は下面612と平行でないため、反射光670は、LEDからの光630として入射する角度と同じ角度では上面611には入射しない。臨界角未満の入射角で反射光670が上面611に入射する場合、反射光670は光672として上面611を透過する。BEF(登録商標)などの別の層(図示せず)を使用することで、基体608に対してより垂直となる方向に光672を向けることができる。
【0055】
LED620からの光をフィルム610に沿う方向に向かわせ、それによってガイド層610によって案内される光の量を増加させるために、ガイド層610に成分674を提供することができる。図示される実施形態においては、成分674は、LED620の上方に位置する凹部を含む。LED620からの光676は、凹部表面で内部反射して、フィルム610に沿った方向に向かう。凹部表面に対する入射角が十分大きい場合、その光は全反射する。光676は、傾斜した上面611から反射した後で、フィルム610から離れる方向に向かうことができる。基体608に対して平行の複数の表面をガイド層610が有する、本明細書において説明される発光素子の別の実施形態においても、成分674を使用することができる。
【0056】
ガイド層の表面が平行ではない別の実施形態を、図14Aに概略的に示している。この実施形態においては、上面611は基体608に対して平行であるが、下面612は基体608に対して平行ではない。この場合、光抽出機構は下面612を含む。光630はガイド層610の上面611によって内部反射して、下面612に向かう。この光は、下面612から上面611の方に戻る。下面612からの光が、臨界角未満の入射角で上面611に入射する場合に、光680は上面611を透過する。
【0057】
様々な種類の反射体を下面612上に使用することができる。たとえば、下面612に反射膜をコーティングすることができる。他の方法としては、下面612上に構造を提供することが挙げられる。たとえば、図14Bに概略的に示すように、1つ以上のステップ682を下面612に提供することができる。ステップ682は、一部の入射光686を全内部反射させるのに望ましい角度に設定される。別の方法においては、屈折および全反射の組み合わせによって入射光686を再配向させる一連の要素684、たとえばプリズム要素を下面612に提供することができる。ガイド層610の下面612を透過した光は、中間層622によって反射し、ガイド層610を透過して戻ることができる。
【0058】
抽出機構は、ガイド層610の上面上に配置する必要はなく、ガイド層610下面上および/または中間層622上に提供することができる。このような配置の一例を図15Aに概略的に示しており、この図では、反射中間層622に非平面上表面構造690が提供されている。一部の光692は、ガイド層610によって案内されて、表面構造690上に入射する。表面構造690から反射した光の一部は、ガイド層610の上面611に向かい、さらに観察者に向かう。多数の様々な技術を使用して、表面構造694を中間層622に導入することができる。中間層622中に使用できるようなポリマー反射体上に構造を形成するいくつかの方法が、米国特許第6,045,894号明細書および第6,096,247号明細書に記載されている。
【0059】
別の例を図15Bに概略的に示しており、この図では、反射性中間層622の上面、および/またはガイド層610の下面に、白色に着色した材料などの拡散反射性光抽出材料のパッチ695が提供されている。パッチ695上に入射する少なくとも一部の光は、鏡面反射せずに拡散反射し、一部の光697はガイド層610の外に向かうことができる。他の種類の光抽出機構を、中間層622の上面上、またはガイド層610の下面上に提供することができ、ガイド層610の上面上の光抽出機構とともに提供することもできる。
【0060】
1種類のみの抽出機構を有する例で、本明細書に記載される光抽出機構を説明してきた。本明細書に記載される種々の光抽出機構は、単独で使用することもできるし、異なる種類の光抽出機構と組み合わせることもできることを理解されたい。
【0061】
LED620によって発生した光の大部分は、ガイド層610を直接通過できる方向に伝播し、これは、発光素子の中央の明るい箇所として観察者が認識することができる。ガイド層の使用に加えて、横方向に光を拡散させるために他の方法を使用することができる。このような方法の1つは、図13に示される成分674に関して既に説明しており、この場合、光は、凹部表面で内部反射し、それによってガイド層610の面に略沿った方向に向かう。横方向に拡散した後、光はガイド層から抽出される。
【0062】
LED620からの光をガイド層610内に拡散させる別の方法を、これより図19Aを参照しながら説明する。LED620から遠い側のガイド層610の上に、体積拡散体などの拡散体1902が配置される。拡散体1902が体積拡散体である場合、その体積拡散体をガイド層610内に配置することができる。拡散体1902は、LEDからガイド層610を直接通過する光の量を減少させ、それによって発光素子からの出力を均一化するために使用される。拡散体1902は一部の光1904を側方に拡散させ、抽出機構624を介して、別の位置でガイド層から抽出することができる。
【0063】
拡散体1902の拡散力は、発光素子から発せられる光の所望のプロファイルを向上させるように、空間的に調整することができる。たとえば、LED620の上に発生される光の量を減少させ、発光素子の周囲に光を拡散させることが望ましい場合、拡散体1902の拡散力はLED620の上で最大にする。図示される実施形態においては、拡散体1902はLED620の上で最も厚く、拡散体厚さ1902は、発光素子1900の端部に向かうにつれて薄くなる。拡散体1902の拡散力は、体積拡散体中の拡散粒子の密度を空間的に変化させることによって調整することもできる。図示される実施形態においては、拡散体1902の厚さが、発光素子1900の中心から直線的に変化している。
【0064】
図19Bに概略的に示す別の実施形態においては、拡散体1912の厚さは、発光素子1910全体にわたって、位置に関して非線形的に変動している。さらに、拡散体1912は、発光素子1910全体の領域に延在することもできるし、しないこともできる。図示される実施形態においては、拡散体1912は発光素子1910全体には延在していない。
【0065】
LED付近で光束が大きくなる傾向にあり、その結果、LED付近で発せられる光の量は、LEDから離れた場所よりもはるかに多くなりうる。このように発せられる強度プロファイルの一例を、図16Aの曲線(a)で概略的に示している。
【0066】
発光素子から発せられる光の強度プロファイルをより均一にするために、LED自体に近い位置での光の抽出を減少させ、LEDから離れた光抽出要素の位置での光抽出量を増加させるために、光抽出機構を配置または適合させることができる。このことを、図16Aを参照しながらさらに説明するが、この図は、発光素子1600を概略的に示しており、発光素子1600の中央におけるLED1620の位置と、LED1620の周囲で半径方向に配列された光抽出機構1624とが示されている。図示される実施形態においては、光抽出機構の密度は、LED1620から半径方向に離れるにしたがって増加している。光抽出密度を適切に選択することで、たとえば曲線(b)(破線)に示されるように、発光領域上でより均一な発光強度プロファイルを得ることができる。さらに、発光素子1600上の光抽出の不均一性が減少するように、抽出機構の抽出強度を、LED1620からの距離が増加するにつれて変動させることができる。たとえば、抽出機構の大きさを変動させることによって、抽出強度を調整することができる。
【0067】
発光素子から発せられる光の強度プロファイルを制御するように、上面および下面の抽出機構、たとえば、上面上に形成されるプリズム構造、拡散構造、抽出溝、上面中に貫入するプリズム構造、およびガイドフィルム上の非平行表面などのあらゆる種類の抽出機構を配置することができる。さらに、ガイドフィルム上の表面構造を伴う非平行表面など、異なる種類の抽出機構の組み合わせを使用することができる。抽出機構は、比較的均一なプロファイルの照明プロファイル、または他の望ましいプロファイルが得られるように配列することができる。用語「均一」とは、LEDの上の領域がその周辺領域よりもあまり明るくならない比較的平坦な照明プロファイルを意味する。
【0068】
光抽出機構は、LED周囲で放射対称に配列される必要はなく、他の形状で配列することもできる。そのような形状の一例を図16Bに概略的に示しており、この図は、LED1620の周囲に略正方形のパターンで配列された光抽出機構1624を示している。
【0069】
光抽出機構は、LEDの周囲に連続的に配列される必要はなく、不連続であってもよい。不連続な光抽出機構1634の一例を図16Cに概略的に示しており、この図では、回折領域または拡散反射パッチなどの不連続光抽出機構1624が、図16Bに示されるパターンと部分的に対応するパターンで配列されている。不連続な光抽出機構1642のパターンの別の例を図16Dに概略的に示している。所望の光抽出プロファイルに従って、多くの異なる種類のパターンを使用できることが理解できるであろう。
【0070】
光抽出要素の印刷パターンを使用する一実施形態の発光素子2000を、図20Aに概略的に示している。シート2002は、少なくとも1つの表面上に拡散反射領域2004が配列されている。シート2002をガイド層610に十分接近させると、ガイド層610内の光2006がシート2002と結合して、拡散反射領域2004と相互作用する。したがって、拡散反射領域2004を光抽出機構として使用することができる。別の実施形態においては、ガイド層610の上面611の上に拡散反射領域を直接提供することができる。
【0071】
拡散反射領域2004は、たとえば、シート2002上にドットの配列として印刷された白色顔料を含むことができる。LED620から直接透過する光2008の量を減少させ、LED620から離れた距離でガイド層から抽出するために光2006の横方向への拡散を増加させるように、拡散反射領域2004にパターンを形成することができる。このパターン形成は、たとえば、拡散反射材料の厚さを変動させることによって、表面611上に提供される拡散反射領域の表面密度を変動させることによって、拡散反射する材料の密度を変動させることによって、またはこれらの異なる方法の組み合わせによって行うことができる。図示される例においては、LED620の上の拡散反射領域2004aの程度(表面密度)は、発光素子2000の端部に近い拡散反射領域2004bの程度よりも大きく、そのため、LED620による直接照明がより明るい領域でのガイド層上側における拡散反射量が、LEDの直接照明があまり明るくないガイド層上側の他の領域における拡散反射量よりも多くなる。拡散反射領域は、拡散反射ではなく一部の光が通過するという点において、ある程度半透明であってよい。LED620からの光2008が、拡散反射領域2004aを通過するように示している。
【0072】
種々の調光フィルム層2010は、ガイド層610から離れた後の光に影響を与えるために使用することができる。たとえば、層2010は、輝度強化フィルム層、交差した輝度強化フィルム層、反射偏光フィルム、またはそれらの組み合わせを含むことができる。層2010は他のフィルターおよびスクリーン層を含むこともできる。
【0073】
図20Bは、別の例の発光素子2050を示しており、ガイド層610の上面に拡散反射領域2004が直接適用されている。また、この発光素子は、ガイド層610の下面612と中間層622との間に間隙2052を含む。この場合、中間層622は反射性であり、そのため、下面612を通過して拡散反射した光2006は、逆向きに反射してガイド層を通過する。反射した光2006は、ガイド層を出て、さらに、拡散反射領域2004を通過したり、拡散反射領域2004の間を通ったりすることができる。
【0074】
中間層622は、たとえば図20Aに示されるように平坦かつ平行であってもよいし、たとえば図20Bに示されるように湾曲していてもよい。湾曲した反射中間層は、成形品の上にESRフィルムを配置することによって形成することができる。間隙および湾曲した中間層は、上記または下記の異なる実施形態の発光素子中に存在できることを理解されたい。
【0075】
明るいところでLED620の位置を観察者が見づらくなるように、シート2002を拡散体として使用することもできる。このような使用の一例を、図20Cに概略的に示している。間隙2012がシート2002をガイド層620から分離しており、光抽出機構624を使用することによって、光がガイド層から出ていく。この光抽出機構は、前述のいずれかの種類の光抽出機構であってよい。拡散反射領域2004に入射する少なくとも一部の光2014は拡散反射してガイド層610を通過し、中間層622に到達する。この光2014は中間層622によって反射し、ガイド層610およびシート2002を通過する。たとえば図20Dに概略的に示されるように、光2014をさらに拡散させるために、バルク拡散体などの拡散体2016を使用することもできる。
【0076】
シート2002が、ガイド層610と光学的に接触しているか、ガイド層と分離しているかとは無関係に、拡散反射領域2004の位置および密度は、所望の出力照明プロファイルを実現するために調整することができる。
【0077】
1つの発光素子からの光は、隣接する発光素子を通過してもよい。しかし、情報表示などの一部の用途においては、隣接する発光素子間を光が通過するのを防止することが望ましい場合がある。このような隣接する発光素子間のクロストークを軽減する方法の1つは、光が発光素子の端部に到達する前に、LEDからのすべての光をガイドフィルムから離れるようにすることである。
【0078】
これより、図17A〜17Dを参照しながら、隣接する発光素子間のクロストークを軽減するための別の方法を説明する。これらの図面においては、隣接する発光素子が破線1702で分離されている。各発光素子は、中間層1722と中間層の上のガイド層1710とを有する基体1708上に配置された少なくとも1つのLED1720を含む。LED1720からの光はガイド層1710に入る。それぞれの場合で回折性光抽出要素1724が示されているが、他の種類の光抽出要素を使用することもできる。
【0079】
図17Aに概略的に示す方法においては、隣接する発光素子の間に反射壁1730が配置されている。反射壁1730は、ガイド層1710中の溝の中に配置される反射材料を使用して形成することができる。この反射材料は、二酸化チタン(TiO2)、硫酸バリウム(BaSO4)、または酸化アルミニウム(Al23)などの高屈折率粒子を、ポリエステル(たとえばPENまたはPET)、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリウレタン、環状ポリオレフィンなどのポリマーマトリックス中に含むことができる。上記の溝は、ガイド層が製造されるときに、たとえば圧縮成形、注型および硬化、射出成形などによって、ガイド層中に形成することができる。
【0080】
図17Bに概略的に示す方法において、反射中間層1722には、上方に延在するリブ1740が提供されている。前段落に挙げた成形方法の1つなどによって、中間層1722の上にガイド層1710が形成される。リブ1740は、隣接する発光素子の間の反射壁として機能する。
【0081】
これより図17Cに関して説明するように、LED1720が発光素子の中央に位置する必要はない。たとえば、左の発光素子1750中のLED1720は、発光素子1750の側面に配置されており、発光素子の端部またはコーナーに接近して配置することもできる。光抽出機構1724は、LED1720が中央から外れて配置されることで生じる光のパターンで受け取った光を配向させるように配置され配列される。
【0082】
さらに、図面の右側の発光素子1752で示されるように、発光素子内にLED1720を2つ以上の位置で配置することができる。図示される実施形態においては、発光素子1752のいずれかの側面に1つずつで、2つのLEDが存在する。発光素子1752は、他の数のLED1720を含むこともできる。たとえば、発光素子1752が4つの側面を有する場合、LED1720は、発光素子1752の4つの端部に沿って配置したり、発光素子1752の4つのコーナーに配置したりすることができる。光抽出機構1724は、LED1720の特定の配置によって得られる光のパターンで受け取った光を配向させるように発光素子1752内に配置され配列される。
【0083】
図17Dに概略的に示す別の方法においては、2つの発光素子1762と1764との間の位置1760で、ガイド層1710の厚さが減少している。このようにガイド層の厚さを減少させることによって、ガイド層1710内で、1つの発光素子から隣接する発光素子に通過する光が、排除されないとしても、減少する。ガイド層の厚さの減少は、たとえば、隣接する発光素子の間に溝がある溝パターンのガイド層へのエンボス加工によって実現することができる。
【0084】
別の実施形態の発光素子1800を図18Aに概略的に示しており、この図は並列する2つの発光素子を示している。この実施形態においては、LED1820は基体1808上に配置されている。光学シート1822は、LED1820に収容するためのアパーチャーを有し、このため、LED1820はアパーチャーを貫通している。したがって、基体1808は、シート1822の一方の側にあり、LED1820の発光部分は、アパーチャーを通過して光を発するための透明な経路を少なくとも有するか、あるいは、図示されるようにそれ自体がアパーチャーを貫通してもよい。
【0085】
シート1822には、ダイオード1820によって発せられる光を反射する反射面1824が提供されている。反射面1824は、所望の方向に光を向けるように湾曲している。たとえば、反射面は放物面、楕円であってよいし、他の形状を有することもできる。反射面1824は、成形フィルム上に形成された金属化面であってもよいし、多層反射体、たとえば真空めっきされた誘電性反射体または多層ポリマー反射体であってもよい。反射面1824は、シート1822上に堆積させることができる。別の方法においては、シート1822自体が、反射材料で形成されてもよく、たとえばミネソタ州セントポールの3Mカンパニー(3M Company,St.Paul,Minnesota)より入手可能なESR(登録商標)フィルムを打ち抜くことができる。
【0086】
LED1820は、基体1808に取り付けられる下面上に両方の電気接点を有するフリップチップ型LEDであってよく、その場合、基体1808は、LED1820の正と負の両方の接点のための導体を有することができる。
【0087】
LED1820および反射面1824の上の空間1826は、空気中であってもよいし、透明な材料を充填してもよい。たとえば、LED1820および反射面1824の上の所定の位置に透明材料を成形することができる。さらに、反射面1824によって反射した後の光を拡散させるために、シート1822の上に拡散体またはスクリーンフィルム1830を配置することができる。
【0088】
別の実施形態の発光素子1850を図18Bに概略的に示している。この実施形態においては、反射面1824と拡散体またはスクリーン層1830との間にレンズを含んでいる。図示される実施形態においては、これらのレンズは、プリズムレンズ、たとえばフレネルレンズとして、レンズシート1852上に形成されている。しかし、他の種類のレンズを使用できることは理解できるであろう。たとえば、空間1826に透明材料が充填される場合、その透明材料の表面上にレンズを形成することができる。
【0089】
本明細書において説明される様々な種類の発光素子のそれぞれを、たとえば情報表示または空間照明に使用される照明ユニットに組み込むことができる。LEDダイは典型的にはわずか約300μmの厚さであり、ガイド層はLEDダイの表面上にあるため、これらの構造体を非常に小型化することができる。したがって、このような構造体の厚さは、わずか約1または2ミリメートルにすることができる。このため、照明ユニットを可撓性にしたり、非平面状形状にしたりする可能性が得られる。たとえば、照明ユニットは、円筒形などの形態に巻き付けることができる。照明ユニットは剛性であってもよい。
【0090】
一部の実施形態の照明ユニットについて、コントラスト/投影フィルターを含むとして前述しているが、希望するなら、あらゆる異なる種類の照明ユニットに、コントラスト/投影フィルターを提供できることを理解されたい。
【0091】
所定の照明用途においては、必要なLED数を決定する場合に、必要な輝度、照明装置の画素数、および照明装置の全面積のすべてが考慮される。2つの異なる照明用途の例を以下に説明する。
【実施例】
【0092】
実施例1:天井照明
この実施例は、対角線が70インチ(178cm)であり、アスペクト比が5:1である照明器具について検討する。この実施例で、100Wの入力を使用して70L/W、すなわち7000ルーメンの2つの蛍光灯、光が得られる器具の設計を考慮している。
【0093】
想定されるLED特性を表Iに示す。これらの特性は、カリフォルニア州サンノゼのルミレッズ・ライティングLLC(Lumileds Lighting LLC,San Jose,California)より入手可能な1mm平方のルクセオン(Luxeon)白色LEDの特性と類似のものである。
【0094】
LEDは最大電力の2/3で動作すると仮定し、したがって実電流は最大電流未満となる。計算した照明ユニット設計を表IIにまとめている。
【0095】
【表1】

【0096】
【表2】

【0097】
したがって、この実施例において、各発光素子が17.4cm2以下の面積を有し、全面積が0.6m2である発光素子のシートによって、蛍光灯および同じ面積の1組の蛍光灯および関連する照明光学系と同じ程度の光が得られる。スクリーンには、適切な調光フィルムおよび/または投影フィルターを通して60°の円錐で光が向けられると仮定している。発せられる光の立体角および記載の吸光によって、完全ランベルト放射体(perfect Lambertian emitter)に対して1.07の軸上利得(axial gain)が得られる。
【0098】
実施例2 液晶ディスプレイ用のRGBバックライト
この実施例においては、対角23インチの液晶ディスプレイ(LCD)用のバックライトとして照明ユニットを使用する。各発光素子は、1つの赤、2つの緑、および1つの青の4つのLEDダイを含む。異なるLEDダイを能動的に制御することによって、バックライトの色を制御することができる。この実施例の設計においては、バックライトは6500Kの色温度を有する。
【0099】
【表3】

【0100】
この照明ユニットは、1枚のシートの輝度強化フィルムを使用して、56°(最大半減、半角)の水平視野角および37°(最大半減、半角)の垂直視野角が得られると仮定している。このバックライトから発せられる全光束は約1560ルーメンであり、軸上輝度は約5191カンデラ/m2である。この実施例のバックライトユニットの計算した特性を表IVに示す。
【0101】
【表4】

【0102】
したがって、本発明は、LCDディスプレイのバックライトとして効果的に使用することができる。このようなバックライトは、LCDディスプレイを、フィールドシーケンシャルカラーで動作させることができ、すなわち、LCDを異なる色の光で順次照明することができる。このようなLCDの照明方法では、カラーLCDディスプレイ中のカラーフィルターが不要となるので、全体の効率が増加し、コストが削減される。光学補償ベンド(optically compensated bend)(OCB)モードLCDは、応答時間が短いので、フィールドシーケンシャルカラー照明モードで動作すると特に有用である。
【0103】
さらに、上記のようなバックライトは、ディスプレイの異なる領域が異なる強度で照明されるように制御することができる。これは、たとえば、画像の一部が非常に明るく、その画像の別の部分が非常に低くなる高いコントラストを有する画像を表示する場合などに好都合となりうる。画像の暗い部分を照明するLEDの輝度を下げたり、さらには照明を停止したりすることもでき、それによって画像の暗い領域がさらに暗く見えるようになる。
【0104】
本発明は、上記の特定の実施例に限定されるものと見なすべきではなく、むしろ、添付の特許請求の範囲において適切に提示される本発明のすべての態様を含むものと理解すべきである。種々の変更、等価の方法、および本発明を適用できる多数の構造は、本明細書を検討することによって、本発明に関する当業者には容易に明らかとなるであろう。特許請求の範囲は、このような変更および機構を含むことを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明の一実施形態による照明ユニットを概略的に示している。
【図2】図1の照明ユニットの照明パネルを概略的に示している。
【図3A】本発明の一実施形態による照明パネルの細部を示している。
【図3B】本発明の一実施形態による照明パネルの細部をより詳細に示している。
【図3C】本発明の一実施形態による照明パネルの細部をより詳細に示している。
【図4A】本発明の原理による照明パネルの一実施形態の分解図を概略的に示している。
【図4B】本発明の原理による照明パネルの別の実施形態の分解図を概略的に示している。
【図4C】本発明の原理による照明パネルの別の実施形態の分解図を概略的に示している。
【図4D】本発明の原理による照明パネルの別の実施形態の分解図を概略的に示している。
【図4E】本発明の原理による照明パネルの別の実施形態の分解図を概略的に示している。
【図4F】本発明の原理による照明パネルの別の実施形態の分解図を概略的に示している。
【図5A】本発明の原理による照明ユニットの発光素子の一実施形態の概略断面図を示している。
【図5B】本発明の原理による照明ユニットの発光素子の一実施形態の概略断面図を示している。
【図5C】本発明の原理による照明ユニットの発光素子の一実施形態の概略断面図を示している。
【図5D】本発明の原理による照明ユニットの発光素子の一実施形態の概略断面図を示している。
【図5E】本発明の原理による照明ユニットの発光素子の一実施形態の概略断面図を示している。
【図6】光抽出要素の一実施形態がガイド層上にプリズム要素を含む、本発明の原理による照明ユニットの発光素子の断面を概略的に示している。
【図7】光抽出要素の別の実施形態がガイド層上にプリズム要素を含む、本発明の原理による照明ユニットの発光素子の断面を概略的に示している。
【図8】光抽出要素の別の実施形態がガイド層上にプリズム要素を含む、本発明の原理による照明ユニットの発光素子の断面を概略的に示している。
【図9】光抽出要素の別の実施形態がガイド層上にくぼみを含む、本発明の原理による照明ユニットの発光素子の断面を概略的に示している。
【図10A】光抽出要素の別の実施形態がガイド層上にプリズム要素を含む、本発明の原理による照明ユニットの発光素子の断面を概略的に示している。
【図10B】本発明の原理による、図10Aに示すような発光素子の一実施形態をスクリーン層とともに概略的に示している。
【図11】本発明の原理による、調光フィルムが組み込まれた発光素子の一実施形態を概略的に示している。
【図12】本発明の原理による、調光フィルムが組み込まれた発光素子の一実施形態を概略的に示している。
【図13】本発明の原理による、基体に対して非平行な上面を有するガイド層を有する発光素子の一実施形態を概略的に示している。
【図14A】本発明の原理による、基体に対して非平行な下面を有するガイド層を有する発光素子の一実施形態を概略的に示している。
【図14B】本発明の原理による、図14Aの発光素子のガイド層の下面に使用できる構造を概略的に示している。
【図14C】本発明の原理による、図14Aの発光素子のガイド層の下面に使用できる構造を概略的に示している。
【図15A】本発明の原理による、光抽出要素の別の実施形態が、光ガイド層の下の層上に構造を有する照明ユニットの発光素子の断面を概略的に示している。
【図15B】本発明の原理による、光抽出要素の別の実施形態が、光ガイド層の下の層上に構造を有する照明ユニットの発光素子の断面を概略的に示している。
【図16A】本発明の原理による、発光素子中の光抽出要素に使用できるパターンの一実施形態を概略的に示している。
【図16B】本発明の原理による、発光素子中の光抽出要素に使用できるパターンの一実施形態を概略的に示している。
【図16C】本発明の原理による、発光素子中の光抽出要素に使用できるパターンの一実施形態を概略的に示している。
【図16D】本発明の原理による、発光素子中の光抽出要素に使用できるパターンの一実施形態を概略的に示している。
【図17A】本発明の原理による、隣接する発光素子間に光学障壁を有する発光素子の一実施形態を概略的に示している。
【図17B】本発明の原理による、隣接する発光素子間に光学障壁を有する発光素子の一実施形態を概略的に示している。
【図17C】本発明の原理による、隣接する発光素子間に光学障壁を有する発光素子の一実施形態を概略的に示している。
【図17D】本発明の原理による、隣接する発光素子間に光学障壁を有する発光素子の一実施形態を概略的に示している。
【図18A】本発明の原理による反射発光素子の断面を概略的に示している。
【図18B】本発明の原理による反射発光素子の断面を概略的に示している。
【図19A】本発明の原理による、ガイド層と関連する拡散体を有する発光素子の一実施形態の断面を概略的に示している。
【図19B】本発明の原理による、ガイド層と関連する拡散体を有する発光素子の一実施形態の断面を概略的に示している。
【図20A】本発明の原理による、ガイド層の観察面上に拡散反射材料層を有する発光素子の一実施形態の断面を概略的に示している。
【図20B】本発明の原理による、ガイド層の観察面上に拡散反射材料層を有する発光素子の一実施形態の断面を概略的に示している。
【図20C】本発明の原理による、ガイド層の観察面上に拡散反射材料層を有する発光素子の一実施形態の断面を概略的に示している。
【図20D】本発明の原理による、ガイド層の観察面上に拡散反射材料層を有する発光素子の一実施形態の断面を概略的に示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基体に取り付けられた無機発光ダイオード(LED)のアレイであって、前記LEDが、前記基体に対して略垂直方向に光を発するアレイと;
前記LED上に配置された光学シートであって、前記LEDから前記光学シートの一方の面に入る光の少なくとも一部が、前記光学シート内で、前記基体に対して略平行方向に案内される光学シートとを含む、発光のための光学アセンブリ。
【請求項2】
前記光学シートが、前記基体に面する第1の面と、前記基体に面していない第2の面とを含み、前記第1および第2の面の一方を通過して前記LEDから前記光学シートに沿って案内された光を抽出するために、少なくとも1つの光抽出機構が前記光学シートに設けられた、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記光抽出機構が、前記光学シートの前記第2の面上にプリズム底面を有する1つ以上の光抽出プリズムを含む、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記光抽出プリズムが、前記光学シートの前記第2の面上に1つ以上のフレネルレンズとして配列された、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記第2の面上の前記光抽出プリズムが実質的に直線状である、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記第2の面上の前記光抽出プリズムが湾曲している、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記光抽出機構が、前記光学シートの前記第1および第2の面の少なくとも一方の上に1つ以上の回折構造を含む、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記光抽出機構が、前記光学シートの前記第1および第2の面の少なくとも一方の上に拡散反射材料の1つ以上のパッチを含む、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記光抽出機構が、前記光学シートの前記面の一方の上に1つ以上のくぼみを含む、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記光抽出機構が、前記第2の面上に1つ以上の溝を含み、前記光学シート内で案内された光が、前記1つ以上の溝によって前記光学シートの前記第1の面に向けられる、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記光学シートと前記基体との間に配置された反射層をさらに含み、それによって、前記抽出機構によって前記反射層に向けられた光は、前記反射層により前記光学シートの外に反射される、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記抽出機構が光抽出プリズムのアレイを含み、それぞれのプリズムの頂点が前記光学シートの方向に向けられている、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記光学シートの前記第2の面上に結合層をさらに含み、前記案内された光が、前記結合層中に入り、前記プリズムの頂点が前記結合層中まで延在する、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記光学シートから前記光抽出プリズム中に結合した光が、前記プリズムによって、前記光学シートから離れる方向に全反射する、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項15】
光拡散体をさらに含み、前記光学シートから前記光抽出プリズムを通過した光が前記光拡散体を通過する、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項16】
フィルターをさらに含み、前記光学シートから前記光抽出プリズムを通過した光が前記フィルターを通過する、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記フィルターが映写スクリーンを含む、請求項16に記載のアセンブリ。
【請求項18】
前記フィルターが偏光子を含む、請求項16に記載のアセンブリ。
【請求項19】
前記光抽出プリズムが実質的に直線状である、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項20】
前記光抽出プリズムが湾曲している、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項21】
前記湾曲した光抽出プリズムが、それぞれのLEDを中心とするパターンで湾曲している、請求項20に記載のアセンブリ。
【請求項22】
前記抽出機構が、前記基体に対して非平行である、前記光学シートの前記面の少なくとも一方の一部を含む、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項23】
前記抽出機構が前記光学シートの一部を含み、前記光学シートの前記第1の面および第2の面の少なくとも一方が、前記基体に対して非平行な表面を有する、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項24】
前記基体に対して非平行な前記表面において前記光が内部反射する、請求項23に記載のアセンブリ。
【請求項25】
前記基体に対して非平行な前記表面に、前記光学シートの反対側の面に向けて光を入射させる表面構造が設けられた、請求項23に記載のアセンブリ。
【請求項26】
前記表面構造が1つ以上の回転プリズムを含む、請求項25に記載のアセンブリ。
【請求項27】
前記表面構造が1つ以上の表面ステップを含む、請求項25に記載のアセンブリ。
【請求項28】
前記光学シートの前記第2の面が、それぞれのLEDの上に配置された1つ以上の凹面を含み、それによって、前記光学シートに対して実質的に法線方向で前記LEDから前記光学シートを通過する前記LEDからの光が、前記1つ以上の凹面において内部反射する、請求項23に記載のアセンブリ。
【請求項29】
前記抽出機構が、前記光学シートの前記第1の面上に配置された1つ以上の表面構造を含む、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項30】
前記光学シートの前記第1の面上の前記1つ以上の表面構造が、傾斜した反射面を含み、そのため、前記光学シート内を案内された光は、前記傾斜した反射面によって、前記光が前記第2の面を透過できる角度で、前記光学シートの前記第2の面に入射するよう配向される、請求項29に記載のアセンブリ。
【請求項31】
前記光学シートの前記第1の面上の前記1つ以上の表面構造が、入射する光を拡散反射する拡散要素を含む、請求項29に記載のアセンブリ。
【請求項32】
前記抽出機構が、それぞれのLEDを取り囲む少なくとも1つの連続光抽出機構を含む、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項33】
前記抽出機構が、そのそれぞれのLEDを連続的に取り囲んでいない少なくとも1つの光抽出機構を含む、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項34】
前記抽出機構が、拡散反射材料の領域を含む、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項35】
前記LEDからの比較的強い光によって照明される位置での拡散反射が、前記LEDからの比較的弱い光によって照明される位置での拡散反射よりも多くなるように、前記拡散反射材料が配列された、請求項34に記載のアセンブリ。
【請求項36】
前記光学シートから抽出された光を配向させるための調光光学系をさらに含む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項37】
前記光学シートに対して法線方向の軸に対してより平行となる方向に、前記光学シートから抽出された光を配向させるために配列されたプリズムのアレイを有する少なくとも第1の輝度強化プリズムフィルムを前記調光光学系が含む、請求項36に記載のアセンブリ。
【請求項38】
前記光学シートに対して法線方向の前記軸に対してより平行となる方向に、前記光学シートから抽出された光を配向させるために配列されたプリズムのアレイを有する第2の輝度強化光学フィルムを前記調光光学系がさらに含み、前記第2の輝度強化光学フィルムの前記プリズムが、前記第1の輝度強化シートの前記プリズムが延在する方向に対して垂直方向に延在する、請求項36に記載のアセンブリ。
【請求項39】
前記光学シート上に配置された映写スクリーンをさらに含み、それによって、前記光学シートから抽出された光が前記映写スクリーンを通過する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項40】
前記光学シートが、他の場合では前記光学シートを通過する前記LEDからの前記光の一部を、前記光学シート内で屈折させるための1つ以上の要素を含む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項41】
前記1つ以上の要素が、それぞれのLED上に配置された凹面を含み、それによって、前記光学シートに対して実質的に法線方向で、前記LEDから前記光学シートを通過する、前記LEDからの前記光の一部が、前記1つ以上の凹面において前記光学シートから内部反射する、請求項40に記載のアセンブリ。
【請求項42】
前記1つ以上の要素が、前記LEDからの前記光の一部を前記光学シート内で拡散させるために、前記光学シートとともに配置された1つ以上の拡散体を含む、請求項40に記載のアセンブリ。
【請求項43】
前記光学シートが、前記基体に対して略平行である、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項44】
前記LEDが前記基体上にLEDダイとして配置された、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項45】
前記光学シートと前記基体との間に配置された中間層をさらに含む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項46】
前記中間層が反射性である、請求項45に記載のアセンブリ。
【請求項47】
前記LEDから前記光学シートに沿って案内された光を抽出するために、前記中間層に少なくとも1つの光抽出機構が設けられた、請求項45に記載のアセンブリ。
【請求項48】
前記光抽出機構が、前記基体に対して非平行な1つ以上の傾斜面を含む、請求項47に記載のアセンブリ。
【請求項49】
前記光抽出機構が、拡散反射材料の1つ以上のパッチを含む、請求項47に記載のアセンブリ。
【請求項50】
前記光学シートを出た前記光の少なくとも一部を拡散反射するために配置された拡散反射材料領域の配列をさらに含む、請求項45に記載のアセンブリ。
【請求項51】
前記中間層が反射性であり、拡散反射材料の前記領域によって拡散反射された前記光の一部が、前記反射中間層によって反射して、拡散反射材料の前記領域の間を通過する、請求項50に記載のアセンブリ。
【請求項52】
拡散反射材料の前記領域の間を通過した光を拡散させるために配置された拡散体をさらに含む、請求項51に記載のアセンブリ。
【請求項53】
前記基体が反射性である、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項54】
前記LEDから前記光学シートに沿って案内された光を抽出するために、前記基体に少なくとも1つの光抽出機構が設けられた、請求項53に記載のアセンブリ。
【請求項55】
前記光抽出機構が、前記基体に対して非平行な1つ以上の傾斜面を含む、請求項53に記載のアセンブリ。
【請求項56】
前記光抽出機構が、拡散反射材料の1つ以上のパッチを含む、請求項53に記載のアセンブリ。
【請求項57】
前記光学シートが、前記LEDと面する前記光学シート面上に配置された導電体を含み、前記導電体がそれぞれのLEDの発光面と接続されている、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項58】
前記基体が、それぞれのLEDの底面と接続されている導電体を含む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項59】
前記光学シートと前記基体との間の中間層と、それぞれのLEDに接続された、前記中間層上の導電体とをさらに含む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項60】
非平面形状に成形可能なように前記アセンブリが可撓性である、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項61】
複数の個別に照明する発光素子を有する発光システムであって、
無機発光ダイオード(LED)のアレイであって、異なるLEDが、前記発光システムのそれぞれの発光素子に対応しているアレイと;
前記LED上に配置されたライトスプレッダーシートとを含み、前記LEDから前記ライトスプレッダーシートに入った光が、前記発光システムの前記それぞれの発光素子に対応する領域上の前記スプレッダーシート内部で横方向に拡散し、前記ライトスプレッダーシートが、前記拡散した光出力を前記スプレッダーシートの外に配向させる光配向構造を含む、システム。
【請求項62】
前記LEDに電力を供給するために接続された電源をさらに含む、請求項61に記載のシステム。
【請求項63】
前記LEDの発光を制御するために連結された制御ユニットをさらに含む、請求項61に記載のシステム。
【請求項64】
前記制御ユニットが、他のLEDとは独立に発光するように個別のLEDを制御し、それによって、前記発光システムが、観察者に情報を伝達する照明領域を有する、請求項63に記載のシステム。
【請求項65】
各発光素子が、少なくとも1つのLEDと関連している、請求項61に記載のシステム。
【請求項66】
前記少なくとも1つのLEDによって発生された光から、色が変換された光を生成するために、前記少なくとも1つのLEDとともに配置された色変換器をさらに含む、請求項65に記載のシステム。
【請求項67】
各発光素子が、ともに取り付けられた3つのLEDと関連しており、前記3つのLEDが、3つの異なる波長範囲の光を発するように構成されている、請求項65に記載のシステム。
【請求項68】
所望の視野角にわたって拡散し、前記スプレッダーシートから受け取った光を投影するために配置された投影要素をさらに含む、請求項61に記載のシステム。
【請求項69】
前記投影要素が拡散スクリーンを含む、請求項68に記載のシステム。
【請求項70】
前記投影要素が屈折スクリーンを含む、請求項68に記載のシステム。
【請求項71】
前記発光素子の1つで発生した光の隣接する発光素子への到達を減少させるために、隣接する発光素子の間に配置された少なくとも1つの遮光要素をさらに含む、請求項61に記載のシステム。
【請求項72】
前記遮光要素が、前記ライトスプレッダーシート中に形成された溝を含む、請求項71に記載のシステム。
【請求項73】
前記溝に反射材料が充填されている、請求項72に記載のシステム。
【請求項74】
前記LEDと面する前記ライトスプレッダーシートの表面中に前記溝が形成される、請求項72に記載のシステム。
【請求項75】
前記LEDとは面していない前記ライトスプレッダーシートの表面中に前記溝が形成される、請求項72に記載のシステム。
【請求項76】
複数の個別に照明する発光素子を有する発光システムであって、
略1つの発光方向に光を発する無機発光ダイオード(LED)のアレイと;
前記LEDの前記アレイを横断する方向で側方に光を拡散させるための光拡散手段と;
前記光拡散手段からの光を所望の照明方向に配向させるための光配向手段とを含む、システム。
【請求項77】
光を発するためのアセンブリであって、
略1つの発光方向に光を発するために基体上に配列された無機発光ダイオード(LED)のアレイと;
前記LEDとともに配置される反射体アレイであって、前記反射体は、反射シートの個別の部分を画定し、前記反射体はそれぞれのアパーチャーを有し、前記LEDのアレイのそれぞれのLEDは、前記それぞれのアパーチャーから突出し、前記基体は、前記反射シートの第1の面に向かって配置され、前記LEDの発光面は、前記反射シートの第2の面である反射面に向かって配置される反射体アレイと;
前記反射シートの前記第2の面上に配置されるスクリーン層であって、前記LEDからの前記光の少なくとも一部は、前記湾曲した反射体から反射した後で前記スクリーン層によって配向されるスクリーン層とを含む、アセンブリ。
【請求項78】
前記反射シートが、湾曲領域を有する表面を有する反射シート底面と、前記反射シート底面の前記湾曲領域上に配置された反射層とを含む、請求項77に記載のアセンブリ。
【請求項79】
前記反射層が、交番する屈折率の複数のポリマー層を含む、請求項78に記載のアセンブリ。
【請求項80】
前記反射体が略放物面で湾曲している、請求項77に記載のアセンブリ。
【請求項81】
前記基体が、前記LEDと電源との間に電流を運ぶ導体を含む、請求項77に記載のアセンブリ。
【請求項82】
前記LEDの少なくとも一部が、前記基体上にLEDダイとして設けられた、請求項77に記載のアセンブリ。
【請求項83】
前記LEDダイの少なくとも1つがフリップチップLEDダイであり、前記基体が、前記フリップチップLEDダイの第1の電極と連結する第1の導体と、前記フリップチップLEDダイの第2の電極と連結する第2の導体とを含む、請求項82に記載のアセンブリ。
【請求項84】
前記スクリーン層が拡散体シートを含む、請求項77に記載のアセンブリ。
【請求項85】
前記スクリーン層が、屈折要素を有するスクリーンを含む、請求項77に記載のアセンブリ。
【請求項86】
屈折要素を有する前記スクリーンが、レンズ表面を有するスクリーンを含む、請求項85に記載のアセンブリ。
【請求項87】
屈折要素を有する前記スクリーンが、ビーズスクリーンを含む、請求項85に記載のアセンブリ。
【請求項88】
前記反射シートと前記スクリーン層との間に配置された光配向シートをさらに含む、請求項77に記載のアセンブリ。
【請求項89】
前記光配向シートが、通過する光を屈折させる屈折面構造を含む、請求項88に記載のアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図16D】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図17D】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図20D】
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【公表番号】特表2008−503034(P2008−503034A)
【公表日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−515209(P2007−515209)
【出願日】平成17年5月20日(2005.5.20)
【国際出願番号】PCT/US2005/017851
【国際公開番号】WO2005/119314
【国際公開日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(599056437)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (1,802)
【Fターム(参考)】