説明

カメラ用ストラップ

【課題】カメラの固定装置として使用するときのみ、カメラを固定可能にフォーミングできるストラップを提供する。
【解決手段】筒状駒10は、一端側に凸の球面12を他端側に凹の球面13を有するとともに前記二つの球面の中心を貫通する貫通孔11を有する。隣合う筒状駒10の凸の球面12と凹の球面13が接触するように複数の筒状駒10を、連結紐15によって鎖状連結する。連結紐は、可撓性と弾性を有し、貫通孔11に挿通される。固定部材22は、鎖状連結された筒状駒10の両端に位置する凸の球面12と凹の球面13が固定される固定部26を備える。凸の球面12と凹の球面13が固定される位置の中央には開口17が設けられ、連結紐15が取付けられる。固定部材にはカメラ用ストラップ20をカメラに取付ける取付紐25が取付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラに取付けて用いるストラップに関し、詳しくは、カメラによって被写体像を撮影する際にカメラの姿勢を固定することができるカメラ保持機能を備えたストラップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、カメラを固定するには三脚が用いられている。カメラ本体の底面には三脚に取付けるためのネジ穴(以下、三脚取付ネジ穴という)が設けられており、三脚の頭部にはカメラを乗せるための台(以下、雲台という)が設けられ、これに前記三脚取付ネジ穴に螺合するネジ(以下、三脚ネジという)が取付けられており、カメラは前記雲台に三脚ネジによって固定される。
【0003】
カメラを三脚に固定して撮影するのは、写真のプロや写真画質に特に拘りを持っているアマチュアカメラマンであって、一般の人は写真撮影の際に三脚を用いることは少なく、手に持ったままで撮影を行うことが多い。このような手持ち撮影の場合は、撮影時の手振れによって撮影した画像がブレ画像となってしまうことが良くある。画質の良い写真を撮影する為には三脚の使用は必須である。また、一人で自分自身を撮影する場合や、集合写真などで撮影者自身も写りたいときには、三脚を使用してセルフタイマによる撮影を行うことになる。
【0004】
しかしながら、三脚は大きくてかさばり、その上かなり重いので、一般の人には殆ど使われることがない。下記特許文献1には、携行性に優れて調節操作が簡単な、三脚機能を有するカメラ収納ケースが記載されている。
【特許文献1】登録実用新案第3036787号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の特許文献1に記載された三脚機能を有するカメラ収納ケースは、三脚として使える強度を持たせるために、当然にハードケースであるから、三脚ほどではないが重く、表面も柔らかくはないので、持ち運びに良いという訳にはいかない。最近のカメラユーザはカメラケースを用いることが殆どないといっていい程である。
【0006】
本発明は、通常はカメラを携帯する時にカメラに取付けて用いるストラップを、三脚として使用したいときのみ、カメラ姿勢を固定できるように変化させることができるストラップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるカメラ用ストラップは、一端側に凸の球面を他端側に凹の球面を有するとともに前記二つの球面の中心を貫通する貫通孔を有する複数の筒状駒と、可撓性と弾性を有し前記貫通孔に挿通され隣合う筒状駒の凸の曲面と凹の曲面が接触可能に前記複数の筒状駒を鎖状連結する連結紐と、前記連結紐が取付けられ鎖状連結された筒状駒の両端部が固定される固定部を有する固定部材と、前記固定部材に取付けられた取付紐と、から構成される。
【0008】
前記連結紐が挿通された調節装置を備え、調節装置に挿通される部分の長さを調節することで、前記複数の筒状駒を鎖状連結した部分の連結紐の張力を調節可能として、前記筒状駒の連結された形状をフォーミングするのに適度な圧力を前記筒状駒の間に加えることが可能になっている。
【0009】
前記筒状駒が固定される固定部が設けられたカメラ取付板に前記連結紐を取付け、連結紐の張力によって前記筒状駒をカメラ取付板に固定する。該カメラ取付板には、カメラの三脚取付ネジ穴と螺合可能な三脚ネジが取付けられ、カメラ取付装置を構成する。また、前記カメラ取付装置の代わりにアクセサリシュー取付部材を設けても良い。アクセサリシュー取付部材には、前記固定部が形成される。
【0010】
前記鎖状連結された複数の筒状駒の数箇所に、L字形状をした筒状のL字駒を配置する。これによってカメラを固定する形状にフォーミングし易くなる。更に、前記L字駒を2ピースで構成する。2ピースで構成されるL字駒は、一端側が凸の球面で他端側が斜面になった凸状駒と、一端側が斜面で他端側が凹の球面になった凹状駒とによって構成し、本発明によるストラップをカメラ固定装置として用いる場合はL字形に組み合わせ、ストラップとして用いる時は、他の筒状駒と同じような直線形状にして用いる。
【0011】
前記鎖状連結された各筒状駒の間に、弾力性を有する材質で形成されたワッシャを配置すると良い。また、前記鎖状連結した筒状駒の全てを、可撓性を有する柔らかい材質で形成されたチューブ状部材の中に収めると良い。
【0012】
前記カメラ用ストラップをカメラに直接固定する方法を用いても良い。カメラのシャッタをレリーズするシャッタボタンの近傍に筒状駒を固定する固定部を設ける。該固定部は、凸の球面と凹の球面を有し、中心には前記連結紐が取付けられる穴が設けられている。ここに、前記複数の筒状駒を鎖状に連結した連結紐を取付ける。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、通常はカメラを携帯する時にカメラに取付けて用いるストラップを、三脚として使用したいときのみ、カメラ姿勢を固定できるように変化させることができるようにしたので、高画質撮影やセルフ撮影を行うのに三脚を持つ必要がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について説明する。図1および図2に示すように、本発明のカメラ用ストラップに用いる筒状駒10は、中心を貫通する貫通穴11を備え、一端側に凸の曲面R(以下、凸の球面という)12を、他端側に凹の曲面R(以下、凹の球面という)13を有する。
【0015】
図3および図4に示すように、複数の前記筒状駒10は、前記貫通穴11に連結紐15が挿通され、隣合う筒状駒10の凸の球面12と凹の球面13とが対向して接触するように、向きを揃えて連結される。前記連結紐15は、可撓性と弾性を有し、自然状態より長くなる方向に引っ張られて固定された場合は、張力を発生する。
【0016】
図5および図6に示すように、本発明のカメラ用ストラップ20は、鎖状連結された複数の前記筒状駒10と、筒状駒10の中心を貫通する連結紐15と、連結紐15が取付けられた固定部材22から構成され、固定部材22には、カメラ用ストラップ20を後述するカメラ23のストラップ取付部24に取付けるための取付紐25が取付けられている。固定部材22には、前記筒状駒10の凸の球面12を固定する凹面と、凹の球面13を固定する凸面からなる固定部26が設けられ、前記凹面と凸面のそれぞれの中心には開口17が設けられている。連結紐15は、2つの開口17の片側で繋がっている。
【0017】
図7に示すように、前記筒状駒10は、連結紐15に張力が発生するように前記固定部材22に固定されたとき、隣り合って接触する凸の球面と凹の球面は密着して、直線上に並ぶ。この状態から、隣合う筒状駒10を直角に配置すると、図8示すように、連結紐15が伸びて張力が増すとともに、隣合う筒状駒10は直角になった位置関係を保持する。あるいは、隣合う筒状駒10を45°の角度に固定することも出来る。図9に示すように、隣合う筒状駒10を45°に固定した箇所を連続して2ヶ所配置すると、90°に曲げることができる。
【0018】
次に、上記構成のカメラ用ストラップ20の作用について説明する。図10に示すように、鎖状連結された筒状駒10の数ヶ所について、隣合う筒状駒10を直角に配置し、カメラ23が載せられるような形状にフォーミングする。隣合う筒状駒10は適度な張力によってフォーミングされているので、カメラ23を載せても、その形状が維持される。
【0019】
また、図中Aで示す角度やBで示す角度を変えることによって、カメラ23を載せる場所であるCで示す位置の筒状駒10を、水平位置に対して所定の角度を持たせることができる。これによって、カメラ23によるチルト撮影を行うことが可能である。カメラ23の底部には三脚取付ネジ穴73が設けられているが、この場合は使用しない。
【0020】
次に、本発明による別の実施形態について説明する。図11に示すように、カメラ用ストラップ30は、鎖状連結された筒状駒10が、固定部材22ではなく、カメラ23のシャッタボタン32の近傍に直接取付けられている点が、前記カメラ用ストラップ20と異なる。図12に示すように、カメラ23の本体ケース33には、筒状駒10の凸の球面12と凹の球面13が圧接可能な凸の球面と凹の球面からなる取付面34が設けられ、取付面34の2つの球面の中心にはそれぞれ開口35が設けられている。連結紐15は開口35を貫通し、本体ケース33の内部で繋がっており、所定の張力を保っている。図13に示すように、この鎖状連結された筒状駒10を適度に変形させてフォーミングし、カメラ23の姿勢を固定するカメラ保持装置として用いることが出来る。
【0021】
次に、本発明による別の実施形態について説明する。図14に示すように、カメラ用ストラップ40は、前記カメラ用ストラップ20に前記連結紐15の張力を調節するための調節装置41を設けたものである。
【0022】
図15に示すように、前記調節装置41は、底のある円筒形のケース42の中にロックボタン43と圧縮バネ44が挿入され、ロックボタン43の底面43aは圧縮バネ44によって常に押圧力を受けている。ロックボタン43は底面43a近傍にロック用孔45が設けられ、ケース42の摺壁には開口46、47が向かい合って設けられている。圧縮バネ44によってロックボタン43が押された状態では、前記開口46、47はロックボタン43によって塞がっている。ロックボタン43が圧縮バネ44のバネ力に抗して押されたとき、ロック用孔45が移動して、2つの開口46、47を連通させる。ここで、前記連結紐15の途中の一ヶ所を、連通した前記開口46、47およびロック用孔45に挿通させ、挿通させた連結紐15の端には抜け止め用の玉48が取付けられている。
【0023】
このカメラ用ストラップ40を、ストラップとして用いるときには、ロックボタン43を押圧してロック用孔45および2つの開口46、47を連通させ、玉48が前記開口47の近くになる位置でロックボタン43の押圧を解除する。ロックボタン43は、前記圧縮バネ44の付勢力によって、前記ロック用孔45の内壁と前記開口46および47との間に連結紐15を挟み固定する。連結紐15は、筒状駒10の鎖状連結された全長よりやや長くなり、隣合う筒状駒10の凸の球面12と凹の球面13は圧接しないので、鎖状連結された筒状駒10は柔軟性を保ち、カメラ23の持ち運びに違和感が生じない。
【0024】
ここでカメラ23の固定装置として用いるときは、玉48を前記開口47から遠くに引っ張った位置でロックボタン43の押圧を解除する。ロックボタン43は、連結紐15が張力を保った状態で挟み固定する。連結紐15は、張力によって隣合う筒状駒10の凸の球面12と凹の球面13を圧接させ、適度な摩擦を発生させるので、鎖状連結された筒状駒10は所定の形状にフォーミングされたときに、その形状を維持することができる。
【0025】
図16に示すように、カメラ用ストラップ50は、前記調節装置41に替えて調節装置51を設けたものである。
【0026】
図17に示すように、前記調節装置51は、鎖状連結された筒状駒10を、底部に設けたものである。底のある円筒形のケース52の中にロックボタン53と圧縮バネ44が挿入され、ロックボタン53の底面53aは圧縮バネ44によって常に押圧力を受けている。ケース52の底面52aには、筒状駒10の凸の球面12と凹の球面13が圧接可能に凸の球面と凹の球面からなる取付面52bが設けられ、取付面52bの2つの球面の中心にはそれぞれ開口54が設けられている。連結紐15は開口54を貫通し、ロックボタン53の底面53aに設けられた取付部53bに固定される。
【0027】
取付部53bに固定された連結紐15は、圧縮バネ44によって常に所定の張力を保っている。これによって鎖状連結した筒状駒10がカメラ固定装置としてフォーミングされたときに、その形状を保つための摩擦力を発生させている。そのため、フォーミングする形状によっては整形し難いこともある。そこで、前記ロックボタン53を前記圧縮バネ44の付勢力に抗して押圧する。筒状駒10を引っ張っていた連結紐15は緩み、隣合う筒状駒10の凸の球面12と凹の球面13の圧接力が弱くなり、前記整形がし易くなる。希望の形状にフォーミングすることができたら、ロックボタン53の押圧を解除する。ロックボタン53は、連結紐15を引っ張り、連結紐15に張力を発生させる。これによって隣合う筒状駒10の凸の球面12と凹の球面13が再び圧接し、適度な摩擦を発生させるので、フォーミングされた形状を維持することができる。また、このように調節装置51を備えた場合は、連結紐15の弾性は比較的少ない方が良く、全くなくても良い。
【0028】
次に、前記筒状駒の変形例について説明する。図18に示すように、L字形をした筒状のL字駒60を、鎖状連結された前記筒状駒10の間に配置する。例えば、前述のカメラ用ストラップ40に用い、調整装置41を調整して連結紐15が張力を持っているときは、L字形状を保持するので、L字のフォーミングをするのに都合が良い。調整装置41によって連結紐15の張力が緩められたときは、図19に示すように、筒状駒10とL字駒60が直線的に並ぶことが可能となるので、ストラップとして用いたときの違和感が少ない。
【0029】
次に、前記L字駒の変形例について説明する。図20に示すように、一端側に凸の球面12を備え他端側に例えば45°の斜面61を備えた凸状駒62と、一端側に同じ角度の斜面63を備え他端側に凹の球面13を備えた凹状駒64とによって分割形L字駒65を構成する。凸状駒62の斜面61の中央には溝66と67が設けられ、凹状駒64の斜面63の中央にはリブ68と69が設けられている。
【0030】
図21に示すように、溝66とリブ68が、溝67とリブ69が嵌合するように斜面61と斜面63とを合わせると、L字駒65はL字形を形成し、図22に示すように、溝66とリブ69が、溝67とリブ68が嵌合するように斜面61と斜面63とを合わせると、L字駒65はL字形ではなく直線形となる。これによって、ストラップとして使用するときの違和感は全くない。
【0031】
次に、本発明による別の実施形態について説明する。図23に示すように、カメラ用ストラップ70は、鎖状連結された筒状駒10に、カメラ23を取付可能としたカメラ取付装置71が取付けられている。カメラ取付装置71は、コの字状のカメラ取付板74と、カメラ23の底部に設けられた三脚取付ネジ穴73と螺合可能な三脚ネジ72とからなる。
【0032】
図24に示すように、カメラ取付板74は、筒状駒10の凸の球面12と凹の球面13が圧接可能な凸の球面と凹の球面からなる取付面75が設けられ、取付面75の2つの球面の中心にはそれぞれ開口76が設けられている。連結紐15は開口76を貫通し、貫通した先で繋がっており、所定の張力を保っている。張力を保つことによって図23に示すような、三脚形状にフォーミングすることができ、カメラ23の姿勢を固定するカメラ保持装置として用いることが出来る。なお、ここでは筒状駒10の間に、前記凸状駒62および凹状駒64を用いている。
【0033】
図25に示すように、カメラ用ストラップ70は、前記カメラ取付装置71に替えてアクセサリシュー取付部材81を設けたものである。アクセサリシュー取付部材81は、鎖状連結した筒状駒10が接続された基部82と、カメラ23に設けられたアクセサリシュー83と係合可能とした差込部84とからなる。
【0034】
図26に示すように、基部82は、筒状駒10の凸の球面12と凹の球面13が圧接可能な凸の球面と凹の球面からなる取付面85が設けられている。該取付面85に設けられた2つの球面の中心にはそれぞれ開口87が設けられ、連結紐15は該開口87を通り、基部82の内部で繋がって、所定の張力を保っている。張力を保つことによって図25に示すような、カメラ保持形状にフォーミングすることができ、カメラ23の姿勢を固定するカメラ保持装置として用いることが出来る。なお、ここでは筒状駒10の間に、前記L字駒60を用いている。
【0035】
次に、本発明による別の実施形態について説明する。図27に示すように、カメラ用ストラップ90は、複数の筒状駒10の間に、布あるいはゴムなど弾力性のある材質を用いたワッシャ91を交互に挟んで鎖状連結する。布あるいはゴムなど弾力性のあるものは表面の摩擦抵抗が大きく、前記連結紐15の張力が比較的弱い場合であっても、カメラ保持形状にフォーミングすることができる。
【0036】
また、図28に示すように、カメラ用ストラップ95は、前記カメラ用ストラップ20の筒状駒10を、たとえば布など可撓性を有する柔らかい材質で形成されたチューブ状部材96の中に収められている。これによって、ストラップとして使用するときの手触りが良くなり、使用感が向上する。また、筒状駒10の間の隙間が外観に出ることが防止でき、高級感が出る。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明によるカメラ用ストラップに用いる筒状駒を凸の球面側から見た斜視図である。
【図2】本発明によるカメラ用ストラップに用いる筒状駒を凹の球面側から見た斜視図である。
【図3】筒状駒が鎖状連結された状態を示す斜視図である。
【図4】筒状駒が鎖状連結された状態を示す断面図である。
【図5】本発明によるカメラ用ストラップの外観を示す斜視図である。
【図6】固定部材周辺部分の断面図である。
【図7】直線的にフォーミングされた筒状駒の状態を示す断面図である。
【図8】直角にフォーミングされた筒状駒の状態を示す断面図である。
【図9】直角にフォーミングされた筒状駒の別の状態を示す断面図である。
【図10】カメラが載せられるようにフォーミングされたカメラ用ストラップの外観を示す斜視図である。
【図11】本発明による別の実施形態のカメラ用ストラップの外観を示す斜視図である。
【図12】別の実施形態のカメラ用ストラップがカメラの固定部に固定された状態を示す部分拡大図である。
【図13】別の実施形態のカメラ用ストラップをフォーミングしたときの外観を示す斜視図である。
【図14】調節装置を備えたカメラ用ストラップの外観を示す斜視図である。
【図15】調節装置の内部構造を示す断面図である。
【図16】別の調節装置を備えたカメラ用ストラップの外観を示す斜視図である。
【図17】別の調節装置の内部構造を示す断面図である。
【図18】フォーミングされたL字駒を示す断面図である。
【図19】連結紐の張力が緩められたときのL字駒の状態を示す断面図である。
【図20】分割型L字駒の外観を示す斜視図である。
【図21】分割型L字駒がL字にフォーミングされたときの断面図である。
【図22】分割型L字駒が直線的にフォーミングされたときの断面図である。
【図23】カメラ取付装置を備えたカメラ用ストラップをフォーミングしたときの外観を示す斜視図である。
【図24】カメラ取付装置の内部構造を示す断面図である。
【図25】アクセサリシュー取付部材を備えたカメラ用ストラップをフォーミングしたときの外観を示す斜視図である。
【図26】筒状駒がアクセサリシュー取付部材の基部に取り付けられた状態を示す部分断面図である。
【図27】ワッシャを挟んだ筒状駒の連結した状態を示す断面図である。
【図28】鎖状連結した筒状駒をチューブ状部材に挿入したときの状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0038】
10 筒状駒
11 貫通孔
12 凸の球面
13 凹の球面
15 連結紐
20,30,40,50,70,80,90,96 カメラ用ストラップ
22 固定部材
23 カメラ
25 取付紐
26,34,75,85 固定部
32 シャッタボタン
41,51 調節装置
42,52 ケース
43,53 ロックボタン
44 圧縮バネ
45 ロック用孔
60 L字駒
61,63 斜面
62 凸状駒
64 凹状駒
65 分割型L字駒
66,67 溝
68,69 リブ
71 カメラ取付装置
72 三脚ネジ
73 三脚取付ネジ穴
74 カメラ取付板
81 アクセサリシュー取付部材
82 基部
83 アクセサリシュー
84 差込部
91 ワッシャ
96 チューブ状部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端側に凸の曲面を他端側に凹の曲面を有するとともに、前記二つの球面の中心を貫通する貫通孔を有する複数の筒状駒と、
可撓性と弾性を有し、前記貫通孔に挿通され、隣合う筒状駒の凸の曲面と凹の曲面が接触可能に前記複数の筒状駒を鎖状連結する連結紐と、
前記連結紐が取付けられ、鎖状連結された筒状駒の両端部が固定される固定部を有する固定部材と、
前記固定部材に取付けられた取付紐と、
を備えたことを特徴とするカメラ用ストラップ。
【請求項2】
一端側に凸の曲面を他端側に凹の曲面を有するとともに、前記二つの曲面の中心を貫通する貫通孔を有する複数の筒状駒と、
可撓性と弾性を有し、前記貫通孔に挿通され、隣合う筒状駒の凸の曲面と前記凹の曲面が接触可能に前記複数の筒状駒を鎖状連結する連結紐と、
を備え、
前記連結紐が取付けられ、鎖状連結された筒状駒の両端部が固定される固定部を備えたカメラに取付けられたことを特徴とするカメラ用ストラップ。
【請求項3】
前記固定部は、前記カメラのシャッタボタンの近傍に設けられたことを特徴とする請求項2記載のカメラ用ストラップ。
【請求項4】
前記連結紐の一部が挿通され、該挿通された部分の長さを調節することで、前記複数の筒状駒が鎖状連結された部分の連結紐の張力を調節可能とした調節装置を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のカメラ用ストラップ。
【請求項5】
カメラの三脚取付ネジ穴と螺合可能な三脚ネジと、
前記連結紐が取付けられ、該連結紐の張力によって前記鎖状連結した筒状駒が固定される固定部が形成されたカメラ取付板と、
からなるカメラ取付装置を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のカメラ用ストラップ。
【請求項6】
前記連結紐が取付けられ、前記連結紐の張力によって前記鎖状連結した筒状駒が固定される固定部を有するアクセサリシュー取付部材を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のカメラ用ストラップ。
【請求項7】
前記鎖状連結された複数の筒状駒の数箇所に、L字形状をした筒状のL字駒を配置したことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のカメラ用ストラップ。
【請求項8】
前記L字駒は、
一端側に凸の曲面を、他端側に斜面を備えた凸状駒と、
一端側に斜面を、他端側に凹の曲面を備えた凹状駒と、
によって構成されたことを特徴とする請求項7記載のカメラ用ストラップ。
【請求項9】
前記鎖状連結された各筒状駒の間に、弾力性を有する材質で形成されたワッシャを配置したことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のカメラ用ストラップ。
【請求項10】
前記鎖状連結された筒状駒は、可撓性を有する柔らかい材質で形成されたチューブ状部材の中に収められたことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のカメラ用ストラップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2009−53394(P2009−53394A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−219394(P2007−219394)
【出願日】平成19年8月27日(2007.8.27)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】