コンバイン
【課題】本発明は、駆動軸体への藁などの穀稈の巻き付きを、より確実に解消でき、防止できるフィーダハウスを備えるコンバインを提供する。
【解決手段】本発明は、刈取部２で刈り取られた穀稈を脱穀部５に搬送するフィーダハウスを備えており、このフィーダハウス２５内の後部に駆動軸体３７が軸支されていると共に前部に従動軸体３６が軸支されており、両軸体３６、３７の間に巻回された左右一対の搬送用チェン３８と、当該両搬送用チェン３８間に搬送方向の間隔をあけて横架された多数の搬送用スラット３９とを備える搬送用コンベア３９がフィーダハウス２５内に設置されているコンバインにおいて、駆動軸体３７を覆う駆動軸体カバー４１を、各搬送用チェン３８の車幅方向外側の位置に装着し、当該駆動軸体カバー４１の外側に、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂを設けたことを特徴とするコンバインである。
【解決手段】本発明は、刈取部２で刈り取られた穀稈を脱穀部５に搬送するフィーダハウスを備えており、このフィーダハウス２５内の後部に駆動軸体３７が軸支されていると共に前部に従動軸体３６が軸支されており、両軸体３６、３７の間に巻回された左右一対の搬送用チェン３８と、当該両搬送用チェン３８間に搬送方向の間隔をあけて横架された多数の搬送用スラット３９とを備える搬送用コンベア３９がフィーダハウス２５内に設置されているコンバインにおいて、駆動軸体３７を覆う駆動軸体カバー４１を、各搬送用チェン３８の車幅方向外側の位置に装着し、当該駆動軸体カバー４１の外側に、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂを設けたことを特徴とするコンバインである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、刈取部で刈り取られた穀稈を脱穀部に搬送するフィーダハウスを備えているコンバインに関する。
【背景技術】
【０００２】
コンバインとして、フィーダハウス内の後部に駆動軸体が軸支されていると共に前部に従動軸体が軸支されており、両軸体間に、左右一対のローラチェンとスラットとを有する供給コンベアが装着されているものがあり、供給コンベアのスラットに、非搬送側に突出するスクレーパが取り付けられているものがある（特許文献１参照）。そして、このコンバインでは、スクレーパは、取付部を除き、車幅方向全長に亘って延在している。このようなスクレーパを用いることで、供給コンベアの駆動部などへの藁の巻付きを防止すると共に巻き付いた状態を解消し、フィーダハウス内部において藁が詰まることを防止している。
【特許文献１】特開２００６−１４９２４４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
ところが、上記のコンバインにおいても、駆動軸体、特に駆動軸体のローラチェンよりも外側の領域への藁などの穀稈の巻き付きを解消したり、防止したりすることは難しい。
【０００４】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、駆動軸体への藁などの穀稈の巻き付きを、より確実に解消でき、防止できるフィーダハウスを備えるコンバインを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は、刈取部で刈り取られた穀稈を脱穀部に搬送するフィーダハウスを備えており、当該フィーダハウス内の後部に駆動軸体が軸支されていると共に前部に従動軸体が軸支されており、両軸体の間に巻回された左右一対の搬送用無端回動体と、当該両搬送用無端回動体間に搬送方向の間隔をあけて横架された多数の搬送用スラットとを備える搬送用コンベアがフィーダハウス内に設置されているコンバインにおいて、前記駆動軸体を覆う駆動軸体カバーを、各搬送用無端回動体の車幅方向外側の位置に装着し、当該駆動軸体カバーの外側に、突起を設けたことを特徴とするコンバインである。
【０００６】
前記多数のスラットのうち少なくとも１つは、非搬送側に突出する移動スクレーパを備えており、当該移動スクレーパは、各搬送用無端回動体よりも車幅方向外側に延在しているものでもよい。
【０００７】
また、前記駆動軸体および従動軸体は、車幅方向に延在する状態で軸支されており、前記突起は、前記駆動軸体の駆動軸線および従動軸体の従動軸線を含む仮想平面よりも上方であって、前記移動スクレーパと干渉しない位置に設置されているものでもよい。
【０００８】
そして、前記突起は、車幅方向に延在する板状の固定スクレーパであり、前記搬送用無端回動体側の端部位置は、前記駆動軸体カバーの搬送用無端回動体側の端部の位置と同じかそれよりも車幅方向外側であるものでもよい。
【発明の効果】
【０００９】
本発明では、フィーダハウス内の駆動軸体および従動軸体の間に巻回された左右一対の搬送用無端回動体と、当該両搬送用無端回動体間に搬送方向の間隔をあけて横架された多数の搬送用スラットとを備える搬送用コンベアがフィーダハウス内に設置されているコンバインにおいて、駆動軸体を覆う駆動軸体カバーを、各搬送用無端回動体の車幅方向外側の位置に装着し、駆動軸体カバーの軸直角方向外側に、突起を設けている。このような突起を設けると、駆動軸体の無端回動体より外側の位置に藁などの穀稈が巻き付くことがより確実に防止される。また、穀稈が巻き付いた場合でも、巻き付き状態をより確実に解消することができる。より具体的に説明すると、巻き付いた穀稈は、回転する搬送用無端回動体やスラットなどから回転力を受ける。従来のコンバインでは、巻き付いた穀稈はスプロケット４０などと一緒に回転できるが、本発明のように駆動軸体カバーに突起が設けられていると、これに引っ掛かって回転しにくくなり、搬送用無端回動体やスラットなどから受ける回転力が巻き付いた穀稈を引きちぎるような力（引っ張り力）として作用する。これにより、穀稈が巻き付いた状態をより確実に解消することができる。
【００１０】
スラットの１つとして、非搬送側に突出する移動スクレーパを備え、移動スクレーパを搬送用無端回動体よりも車幅方向外側に延在させると、上述した穀稈の巻き付きをより確実に防止でき、穀稈が巻き付いた状態をより確実に解消することができる。つまり、移動スクレーパを備えると、巻き付こうとしている穀稈や巻き付いた穀稈に、より大きな引っ張り力を付与することができるようになり、駆動軸体カバーに固定された突起への引っ掛かりにより、穀稈の巻き付きをより確実に防止でき、穀稈が巻き付いた状態をより確実に解消することができる。
【００１１】
また、前記突起を、前記駆動軸体の駆動軸線および従動軸体の従動軸線を含む仮想平面よりも上方であって、移動スクレーパと干渉しない位置に設置すると、移動してきた移動スクレーパが突起に近づいたとき、突起と移動クレーパとの間にある穀稈により大きな引っ張り力が加わることとなり、穀稈の巻き付きをより確実に防止でき、穀稈が巻き付いた状態をより確実に解消することができる。
【００１２】
そして、突起として車幅方向に延在する板状の固定スクレーパを用い、搬送用無端回動体側の端部位置を、駆動軸体カバーの搬送用無端回動体側の端部の位置と同じかそれよりも車幅方向外側にすると、固定スクレーパの搬送用無端回動体側に大きな隙間が形成される。このような大きな隙間を設けた方が、隙間ができるだけ生じないように設けるよりも、隙間に穀稈が食い込んで引っ掛かるようなことが防止される。これにより、穀稈の巻き付きをより確実に防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
以下、本発明に係るコンバインの実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1及び図２に示すＡは、本発明に係るコンバインであり、同コンバインＡは、走行機体１の前部に刈取部２を取り付けて構成している。
【００１４】
走行機体１は、左右一対のクローラ式の走行部３，３上に機体フレーム４を設け、同機体フレーム４上の左側部に脱穀部５と選別部６と上下に位置させて配設する一方、機体フレーム４の右側部に前方から後方へ向けて運転部７と貯留部８と原動機部９と穀粒搬出オーガ１０とを配設している。
【００１５】
脱穀部５は、扱室２２内に軸流式のスクリュ形の扱胴１１等を前後方向に軸線を向けて横架し、同扱胴１１をその軸線廻りに回動させることにより、刈取部２により刈り取られた穀桿を脱穀することができるようにしている。
【００１６】
選別部６は、上記脱穀部５にて脱穀された穀粒を揺動選別する揺動選別体１２と、同揺動選別体１２により選別された選別物をさらに風選する第１唐箕１３及び第２唐箕１４と、これらの唐箕１３，１４により風選された一番穀粒を回収する一番コンベア１５及び二番穀粒を回収する二番コンベア１６等を具備している。
【００１７】
運転部７は、キャビン１７内の前部に操作コラム１８を立設し、同操作コラム１８の上端部にハンドル１９を設け、同ハンドル１９の後方に運転席２０を配設している。
【００１８】
貯留部８は、前記選別部６に設けた一番コンベア１５により回収した一番穀粒を貯留することができるようにしている。
【００１９】
原動機部９は、エンジン２１等を搭載して、各構成部、すなわち、刈取部２、走行部３，３、脱穀部５、選別部６、貯留部８、及び、穀粒搬出オーガ１０を駆動するようにしている。
【００２０】
穀粒搬出オーガ１０は、前記貯留部８内に貯留している一番穀粒を運搬車の荷台等に搬出することができるようにしている。
【００２１】
刈取部２は、前後方向に伸延する四角形筒状のフィーダハウス２５の基端部（後端部）を、脱穀部５の前部に左右方向の軸線廻りに回動自在に枢支して、フィーダハウス２５を昇降自在となすと共に、同フィーダハウス２５の後端に開口させた搬出口部２６を脱穀部５の扱室２２と連通連結している。
【００２２】
そして、フィーダハウス２５の前端に開口させた搬入口部２７にプラットフォーム２８の右側後部を連通連結し、同プラットフォーム２８内に左右方向に軸線を向けた横送りオーガ２９を横架し、同横送りオーガ２９の前下方に位置するプラットフォーム２８の前端縁部に往復駆動型刈刃３０を設け、同往復駆動型刈刃３０の前方に位置させてプラットフォーム２８の左右側壁前端部間にディバイダー３１を配置し、同ディバイダー３１の上方位置に昇降機構３２を介して掻込みリール３３を配置している。
【００２３】
また、フィーダハウス２５内には、搬送用コンベア３５を配設しており、フィーダハウス２５内の前部と後部において、フィーダハウス２５内の後部に駆動軸体３７が軸支されていると共に前部に従動軸体３６が軸支されており、両軸体３６，３７の間に巻回された左右一対の搬送用チェン３８、３８と、この両搬送用チェン３８、３８間に搬送方向の間隔をあけて横架された多数の搬送用スラット３９とを備える搬送用コンベアがフィーダハウス２５内に設置されている。
【００２４】
このようにして、ディバイダー３１と掻込みリール３３とを協働させて未刈り穀稈をプラットフォーム２８側へ掻込み、掻き込んだ未刈り穀稈の株元を往復駆動型刈刃３０により刈り取り、刈り取った穀稈を横送りオーガ２９により略中央部に横送りすると共に、フィーダハウス２５の搬入口部２７より同フィーダハウス２５内に搬送する。
【００２５】
そして、フィーダハウス２５内に搬送された穀稈は、搬送用コンベア３５の搬送用スラット３９によりフィーダハウス２５の底部２５ｃに沿わせて後上方へ掻き上げられるようにして摺動され、同フィーダハウス２５の搬出口部２６より脱穀部５の扱室２２内に搬送されるようにしている。この底部２５ｃの底板には、メンテナンスを行うため開放可能な開放部５０となっている。
【００２６】
上記のような構成において、本発明の要旨は、図３及び図４に示すように、駆動軸体３７を覆う駆動軸体カバー４１を、各搬送用無端回動体である搬送用チェン３８の車幅方向外側の位置に装着し、この駆動軸体カバー４１の軸直角方向外側に、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂを設けたことにある。
【００２７】
そして、多数の搬送用スラット３９のうち少なくとも１つは、非搬送側に突出する移動スクレーパ４３を備えている。この移動スクレーパ４３は、各搬送用チェン３８よりも車幅方向外側に延在している。
【００２８】
しかも、駆動軸体３７および従動軸体３６は、車幅方向に延在する状態で軸支されており、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂ（突起の一実施形態）は、駆動軸体３７の駆動軸線および従動軸体３６の従動軸線を含む仮想平面よりも上方であって、移動スクレーパの両端部４３ａ、４３ｂと干渉しない位置に設置されている。
【００２９】
ここで、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂは、車幅方向に延在する板状の固定スクレーパであり、搬送用チェン３８側の端部位置は、駆動軸体カバー４１の搬送用チェン３８側の端部の位置と同じかそれよりも車幅方向外側である。特にフィーダハウス２５の開放部５０を開放し、搬送用チェン３８を外すことなく容易にメンテナンスが行える個所に設けている。固定スクレーパ４２ａ、４２ｂは、１０時（３００度）の角度の位置に設けられている。
【００３０】
したがって、左右一対の搬送用チェン３８、３８の戻り側部３８ａ、３８ａにより穀稈が戻された場合でも、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂを設けたため、駆動軸体３７の搬送用チェン３８より外側の位置に藁などの穀稈が巻き付くことをより確実に防止することができる。この巻き付いた穀稈は、回転する搬送用チェン３８や搬送用スラット３９などから回転力を受けている。従来のコンバインでは、巻き付いた穀稈は、スプロケット４０などと一緒に回転してしまうが、本発明のように駆動軸体カバー４１に固定スクレーパ４２ａ、４２ｂが設けると、すなわち、フィーダハウス２５の開放部５０を開放し、搬送用チェン３８を外すことなく容易にメンテナンスが行える個所に設けると、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂに搬送用チェンで搬送される戻り穀稈が引っ掛かることで、回転して巻きつかないようになる。固定スクレーパ４２ａ、４２ｂは、搬送用チェン３８や搬送用スラット３９などから受ける回転力が巻き付いた穀稈を引きちぎるような力（引っ張り力）を受けて作用している。この戻された穀稈（戻り稈）は、駆動軸体カバー４１に取り付けられた固定スクレーパ４２ａ、４２ｂによって、戻り稈が巻き付くのを確実に解消することができる。
【００３１】
さらに、搬送用スラット３９の１つとして、非搬送側の突出する移動スクレーパ４３を備えて、移動スクレーパ４３を搬送用チェン３８よりも車幅方向外側に延在しているため、駆動軸体３７の搬送用チェン３８より外側の位置に藁などの穀稈が巻き付くことをより確実に防止することができる。移動スクレーパ４３を備えると、巻き付こうとしている穀稈や巻き付いた穀稈に、より大きな引っ張り力を付与することができるようになり、駆動軸体カバー４１に固定された固定スクレーパ４２ａ、４２ｂへの引っ掛かりにより、穀稈の巻き付きをより確実に防止でき、穀稈が巻き付いた状態をより確実に解消することができる。
【００３２】
しかも、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂは、駆動軸体３７の駆動軸線および従動軸体３６の従動軸線を含む仮想平面よりも上方であって、移動スクレーパ４３と干渉しない位置、すなわち、フィーダハウス２５の開放部５０を開放し、搬送用チェン３８を外すことなく容易にメンテナンスが行える位置、または１０時（３００度）の角度の位置に設置されるので、移動してきた移動スクレーパの両端部４３ａ、４３ｂが固定スクレーパ４２ａ、４２ｂに近づいたとき、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂと移動スクレーパの両端部４３ａ、４３ｂとの間にある穀稈に、より大きな引っ張り力が加わり、掻き落とすため穀稈の巻き付きをより確実に防止でき、穀稈が巻き付いた状態をより確実に解消することができる。また、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂと移動スクレーパの両端部４３ａ、４３ｂが協働して動作しているので、搬送用チェンで搬送される戻り穀稈が掻き落とされ、駆動軸体カバー４１に回転して巻きつかないようになる。
【００３３】
また、車幅方向に延在する板状の固定スクレーパ４２ａ、４２ｂは、搬送用チェン３８側の端部位置を、駆動軸体カバー４１の搬送用チェン３８側の端部の位置と同じかそれよりも車幅方向外側にすると、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂの搬送用チェン３８側に大きな隙間ｘ（図４参照）が形成される。このような大きな隙間ｘを設けた方が、隙間ｘができるだけ生じないように設けるよりも、隙間ｘに穀稈が食い込んで引っ掛かるようなことが防止される。これにより、穀稈の巻き付きをより確実に防止できる。
【００３４】
その結果、穀稈が駆動軸体３７等に巻き付いたり引っ掛って、フィーダハウス２５内に滞留するのを防止することができて、メンテナンスの回数を削減することができると共に、搬送機能を長期間良好に確保することができる。
【００３５】
また、駆動軸体カバー４１の外側に固定スクレーパ（突起）４２ａ、４２ｂを設け、さらに移動スクレーパ４３を設けているため、構造簡易にして低コストで穀稈巻き込み防止機能を良好に確保することができる。
【００３６】
なお、移動スクレーパ４３の設置本数は、複数の搬送用スラット３９のうち５本おきに設けてもよいし、戻り穀稈の巻き込み状態に応じて、適宜増減してよい。
【００３７】
突起は、断面Ｌ字形板の固定スクレーパ４２ａ、４２ｂをボルト等で駆動軸体カバー４１に固定するため、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂが損傷した場合は取り替えることもできる。また、ボルトで固定するのでなく、溶接などで強固に固定してもよい。
【００３８】
各搬送用無端回動体はチェン部材で構成した搬送用チェン３８としたが、このチェン部材をベルト部材で構成して搬送用チェンとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【００３９】
【図１】本発明に係るコンバインを示す側面図である。
【図２】本発明に係るコンバインを示す平面図である。
【図３】本発明に係るコンバインのフィーダハウス内の後部を示す断面側面図である。
【図４】本発明に係るコンバインのフィーダハウス内の後部を示す断面平面図である。
【符号の説明】
【００４０】
１ 走行機体
２ 刈取部
３ 走行部
４ 機体フレーム
５ 脱穀部
６ 選別部
７ 運転部
８ 貯留部
９ 原動機部
１０ 穀粒搬出オーガ
１１ 扱胴
１２ 揺動選別体
１３ 第１唐箕
１４ 第２唐箕
１５ 一番コンベア
１６ 二番コンベア
１７ キャビン
１８ 操作コラム
１９ ハンドル
２０ 運転席
２１ エンジン
２２ 扱室
２５ フィーダハウス
２６ 搬出口部
２７ 搬入口部
２８ プラットフォーム
２９ 横送りオーガ
３０ 往復駆動型刈刃
３１ ディバイダー
３２ 昇降機構
３３ リール
３５ 搬送用コンベア
３６ 従動軸体
３７ 駆動軸体
３８ 搬送用チェン
３９ 搬送用スラット
４１ 駆動軸体カバー
４２ａ、４２ｂ 固定スクレーパ
４３ 移動スクレーパ
４３ａ、４３ｂ 両端部
５０ 開放部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、刈取部で刈り取られた穀稈を脱穀部に搬送するフィーダハウスを備えているコンバインに関する。
【背景技術】
【０００２】
コンバインとして、フィーダハウス内の後部に駆動軸体が軸支されていると共に前部に従動軸体が軸支されており、両軸体間に、左右一対のローラチェンとスラットとを有する供給コンベアが装着されているものがあり、供給コンベアのスラットに、非搬送側に突出するスクレーパが取り付けられているものがある（特許文献１参照）。そして、このコンバインでは、スクレーパは、取付部を除き、車幅方向全長に亘って延在している。このようなスクレーパを用いることで、供給コンベアの駆動部などへの藁の巻付きを防止すると共に巻き付いた状態を解消し、フィーダハウス内部において藁が詰まることを防止している。
【特許文献１】特開２００６−１４９２４４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
ところが、上記のコンバインにおいても、駆動軸体、特に駆動軸体のローラチェンよりも外側の領域への藁などの穀稈の巻き付きを解消したり、防止したりすることは難しい。
【０００４】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、駆動軸体への藁などの穀稈の巻き付きを、より確実に解消でき、防止できるフィーダハウスを備えるコンバインを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は、刈取部で刈り取られた穀稈を脱穀部に搬送するフィーダハウスを備えており、当該フィーダハウス内の後部に駆動軸体が軸支されていると共に前部に従動軸体が軸支されており、両軸体の間に巻回された左右一対の搬送用無端回動体と、当該両搬送用無端回動体間に搬送方向の間隔をあけて横架された多数の搬送用スラットとを備える搬送用コンベアがフィーダハウス内に設置されているコンバインにおいて、前記駆動軸体を覆う駆動軸体カバーを、各搬送用無端回動体の車幅方向外側の位置に装着し、当該駆動軸体カバーの外側に、突起を設けたことを特徴とするコンバインである。
【０００６】
前記多数のスラットのうち少なくとも１つは、非搬送側に突出する移動スクレーパを備えており、当該移動スクレーパは、各搬送用無端回動体よりも車幅方向外側に延在しているものでもよい。
【０００７】
また、前記駆動軸体および従動軸体は、車幅方向に延在する状態で軸支されており、前記突起は、前記駆動軸体の駆動軸線および従動軸体の従動軸線を含む仮想平面よりも上方であって、前記移動スクレーパと干渉しない位置に設置されているものでもよい。
【０００８】
そして、前記突起は、車幅方向に延在する板状の固定スクレーパであり、前記搬送用無端回動体側の端部位置は、前記駆動軸体カバーの搬送用無端回動体側の端部の位置と同じかそれよりも車幅方向外側であるものでもよい。
【発明の効果】
【０００９】
本発明では、フィーダハウス内の駆動軸体および従動軸体の間に巻回された左右一対の搬送用無端回動体と、当該両搬送用無端回動体間に搬送方向の間隔をあけて横架された多数の搬送用スラットとを備える搬送用コンベアがフィーダハウス内に設置されているコンバインにおいて、駆動軸体を覆う駆動軸体カバーを、各搬送用無端回動体の車幅方向外側の位置に装着し、駆動軸体カバーの軸直角方向外側に、突起を設けている。このような突起を設けると、駆動軸体の無端回動体より外側の位置に藁などの穀稈が巻き付くことがより確実に防止される。また、穀稈が巻き付いた場合でも、巻き付き状態をより確実に解消することができる。より具体的に説明すると、巻き付いた穀稈は、回転する搬送用無端回動体やスラットなどから回転力を受ける。従来のコンバインでは、巻き付いた穀稈はスプロケット４０などと一緒に回転できるが、本発明のように駆動軸体カバーに突起が設けられていると、これに引っ掛かって回転しにくくなり、搬送用無端回動体やスラットなどから受ける回転力が巻き付いた穀稈を引きちぎるような力（引っ張り力）として作用する。これにより、穀稈が巻き付いた状態をより確実に解消することができる。
【００１０】
スラットの１つとして、非搬送側に突出する移動スクレーパを備え、移動スクレーパを搬送用無端回動体よりも車幅方向外側に延在させると、上述した穀稈の巻き付きをより確実に防止でき、穀稈が巻き付いた状態をより確実に解消することができる。つまり、移動スクレーパを備えると、巻き付こうとしている穀稈や巻き付いた穀稈に、より大きな引っ張り力を付与することができるようになり、駆動軸体カバーに固定された突起への引っ掛かりにより、穀稈の巻き付きをより確実に防止でき、穀稈が巻き付いた状態をより確実に解消することができる。
【００１１】
また、前記突起を、前記駆動軸体の駆動軸線および従動軸体の従動軸線を含む仮想平面よりも上方であって、移動スクレーパと干渉しない位置に設置すると、移動してきた移動スクレーパが突起に近づいたとき、突起と移動クレーパとの間にある穀稈により大きな引っ張り力が加わることとなり、穀稈の巻き付きをより確実に防止でき、穀稈が巻き付いた状態をより確実に解消することができる。
【００１２】
そして、突起として車幅方向に延在する板状の固定スクレーパを用い、搬送用無端回動体側の端部位置を、駆動軸体カバーの搬送用無端回動体側の端部の位置と同じかそれよりも車幅方向外側にすると、固定スクレーパの搬送用無端回動体側に大きな隙間が形成される。このような大きな隙間を設けた方が、隙間ができるだけ生じないように設けるよりも、隙間に穀稈が食い込んで引っ掛かるようなことが防止される。これにより、穀稈の巻き付きをより確実に防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
以下、本発明に係るコンバインの実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1及び図２に示すＡは、本発明に係るコンバインであり、同コンバインＡは、走行機体１の前部に刈取部２を取り付けて構成している。
【００１４】
走行機体１は、左右一対のクローラ式の走行部３，３上に機体フレーム４を設け、同機体フレーム４上の左側部に脱穀部５と選別部６と上下に位置させて配設する一方、機体フレーム４の右側部に前方から後方へ向けて運転部７と貯留部８と原動機部９と穀粒搬出オーガ１０とを配設している。
【００１５】
脱穀部５は、扱室２２内に軸流式のスクリュ形の扱胴１１等を前後方向に軸線を向けて横架し、同扱胴１１をその軸線廻りに回動させることにより、刈取部２により刈り取られた穀桿を脱穀することができるようにしている。
【００１６】
選別部６は、上記脱穀部５にて脱穀された穀粒を揺動選別する揺動選別体１２と、同揺動選別体１２により選別された選別物をさらに風選する第１唐箕１３及び第２唐箕１４と、これらの唐箕１３，１４により風選された一番穀粒を回収する一番コンベア１５及び二番穀粒を回収する二番コンベア１６等を具備している。
【００１７】
運転部７は、キャビン１７内の前部に操作コラム１８を立設し、同操作コラム１８の上端部にハンドル１９を設け、同ハンドル１９の後方に運転席２０を配設している。
【００１８】
貯留部８は、前記選別部６に設けた一番コンベア１５により回収した一番穀粒を貯留することができるようにしている。
【００１９】
原動機部９は、エンジン２１等を搭載して、各構成部、すなわち、刈取部２、走行部３，３、脱穀部５、選別部６、貯留部８、及び、穀粒搬出オーガ１０を駆動するようにしている。
【００２０】
穀粒搬出オーガ１０は、前記貯留部８内に貯留している一番穀粒を運搬車の荷台等に搬出することができるようにしている。
【００２１】
刈取部２は、前後方向に伸延する四角形筒状のフィーダハウス２５の基端部（後端部）を、脱穀部５の前部に左右方向の軸線廻りに回動自在に枢支して、フィーダハウス２５を昇降自在となすと共に、同フィーダハウス２５の後端に開口させた搬出口部２６を脱穀部５の扱室２２と連通連結している。
【００２２】
そして、フィーダハウス２５の前端に開口させた搬入口部２７にプラットフォーム２８の右側後部を連通連結し、同プラットフォーム２８内に左右方向に軸線を向けた横送りオーガ２９を横架し、同横送りオーガ２９の前下方に位置するプラットフォーム２８の前端縁部に往復駆動型刈刃３０を設け、同往復駆動型刈刃３０の前方に位置させてプラットフォーム２８の左右側壁前端部間にディバイダー３１を配置し、同ディバイダー３１の上方位置に昇降機構３２を介して掻込みリール３３を配置している。
【００２３】
また、フィーダハウス２５内には、搬送用コンベア３５を配設しており、フィーダハウス２５内の前部と後部において、フィーダハウス２５内の後部に駆動軸体３７が軸支されていると共に前部に従動軸体３６が軸支されており、両軸体３６，３７の間に巻回された左右一対の搬送用チェン３８、３８と、この両搬送用チェン３８、３８間に搬送方向の間隔をあけて横架された多数の搬送用スラット３９とを備える搬送用コンベアがフィーダハウス２５内に設置されている。
【００２４】
このようにして、ディバイダー３１と掻込みリール３３とを協働させて未刈り穀稈をプラットフォーム２８側へ掻込み、掻き込んだ未刈り穀稈の株元を往復駆動型刈刃３０により刈り取り、刈り取った穀稈を横送りオーガ２９により略中央部に横送りすると共に、フィーダハウス２５の搬入口部２７より同フィーダハウス２５内に搬送する。
【００２５】
そして、フィーダハウス２５内に搬送された穀稈は、搬送用コンベア３５の搬送用スラット３９によりフィーダハウス２５の底部２５ｃに沿わせて後上方へ掻き上げられるようにして摺動され、同フィーダハウス２５の搬出口部２６より脱穀部５の扱室２２内に搬送されるようにしている。この底部２５ｃの底板には、メンテナンスを行うため開放可能な開放部５０となっている。
【００２６】
上記のような構成において、本発明の要旨は、図３及び図４に示すように、駆動軸体３７を覆う駆動軸体カバー４１を、各搬送用無端回動体である搬送用チェン３８の車幅方向外側の位置に装着し、この駆動軸体カバー４１の軸直角方向外側に、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂを設けたことにある。
【００２７】
そして、多数の搬送用スラット３９のうち少なくとも１つは、非搬送側に突出する移動スクレーパ４３を備えている。この移動スクレーパ４３は、各搬送用チェン３８よりも車幅方向外側に延在している。
【００２８】
しかも、駆動軸体３７および従動軸体３６は、車幅方向に延在する状態で軸支されており、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂ（突起の一実施形態）は、駆動軸体３７の駆動軸線および従動軸体３６の従動軸線を含む仮想平面よりも上方であって、移動スクレーパの両端部４３ａ、４３ｂと干渉しない位置に設置されている。
【００２９】
ここで、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂは、車幅方向に延在する板状の固定スクレーパであり、搬送用チェン３８側の端部位置は、駆動軸体カバー４１の搬送用チェン３８側の端部の位置と同じかそれよりも車幅方向外側である。特にフィーダハウス２５の開放部５０を開放し、搬送用チェン３８を外すことなく容易にメンテナンスが行える個所に設けている。固定スクレーパ４２ａ、４２ｂは、１０時（３００度）の角度の位置に設けられている。
【００３０】
したがって、左右一対の搬送用チェン３８、３８の戻り側部３８ａ、３８ａにより穀稈が戻された場合でも、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂを設けたため、駆動軸体３７の搬送用チェン３８より外側の位置に藁などの穀稈が巻き付くことをより確実に防止することができる。この巻き付いた穀稈は、回転する搬送用チェン３８や搬送用スラット３９などから回転力を受けている。従来のコンバインでは、巻き付いた穀稈は、スプロケット４０などと一緒に回転してしまうが、本発明のように駆動軸体カバー４１に固定スクレーパ４２ａ、４２ｂが設けると、すなわち、フィーダハウス２５の開放部５０を開放し、搬送用チェン３８を外すことなく容易にメンテナンスが行える個所に設けると、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂに搬送用チェンで搬送される戻り穀稈が引っ掛かることで、回転して巻きつかないようになる。固定スクレーパ４２ａ、４２ｂは、搬送用チェン３８や搬送用スラット３９などから受ける回転力が巻き付いた穀稈を引きちぎるような力（引っ張り力）を受けて作用している。この戻された穀稈（戻り稈）は、駆動軸体カバー４１に取り付けられた固定スクレーパ４２ａ、４２ｂによって、戻り稈が巻き付くのを確実に解消することができる。
【００３１】
さらに、搬送用スラット３９の１つとして、非搬送側の突出する移動スクレーパ４３を備えて、移動スクレーパ４３を搬送用チェン３８よりも車幅方向外側に延在しているため、駆動軸体３７の搬送用チェン３８より外側の位置に藁などの穀稈が巻き付くことをより確実に防止することができる。移動スクレーパ４３を備えると、巻き付こうとしている穀稈や巻き付いた穀稈に、より大きな引っ張り力を付与することができるようになり、駆動軸体カバー４１に固定された固定スクレーパ４２ａ、４２ｂへの引っ掛かりにより、穀稈の巻き付きをより確実に防止でき、穀稈が巻き付いた状態をより確実に解消することができる。
【００３２】
しかも、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂは、駆動軸体３７の駆動軸線および従動軸体３６の従動軸線を含む仮想平面よりも上方であって、移動スクレーパ４３と干渉しない位置、すなわち、フィーダハウス２５の開放部５０を開放し、搬送用チェン３８を外すことなく容易にメンテナンスが行える位置、または１０時（３００度）の角度の位置に設置されるので、移動してきた移動スクレーパの両端部４３ａ、４３ｂが固定スクレーパ４２ａ、４２ｂに近づいたとき、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂと移動スクレーパの両端部４３ａ、４３ｂとの間にある穀稈に、より大きな引っ張り力が加わり、掻き落とすため穀稈の巻き付きをより確実に防止でき、穀稈が巻き付いた状態をより確実に解消することができる。また、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂと移動スクレーパの両端部４３ａ、４３ｂが協働して動作しているので、搬送用チェンで搬送される戻り穀稈が掻き落とされ、駆動軸体カバー４１に回転して巻きつかないようになる。
【００３３】
また、車幅方向に延在する板状の固定スクレーパ４２ａ、４２ｂは、搬送用チェン３８側の端部位置を、駆動軸体カバー４１の搬送用チェン３８側の端部の位置と同じかそれよりも車幅方向外側にすると、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂの搬送用チェン３８側に大きな隙間ｘ（図４参照）が形成される。このような大きな隙間ｘを設けた方が、隙間ｘができるだけ生じないように設けるよりも、隙間ｘに穀稈が食い込んで引っ掛かるようなことが防止される。これにより、穀稈の巻き付きをより確実に防止できる。
【００３４】
その結果、穀稈が駆動軸体３７等に巻き付いたり引っ掛って、フィーダハウス２５内に滞留するのを防止することができて、メンテナンスの回数を削減することができると共に、搬送機能を長期間良好に確保することができる。
【００３５】
また、駆動軸体カバー４１の外側に固定スクレーパ（突起）４２ａ、４２ｂを設け、さらに移動スクレーパ４３を設けているため、構造簡易にして低コストで穀稈巻き込み防止機能を良好に確保することができる。
【００３６】
なお、移動スクレーパ４３の設置本数は、複数の搬送用スラット３９のうち５本おきに設けてもよいし、戻り穀稈の巻き込み状態に応じて、適宜増減してよい。
【００３７】
突起は、断面Ｌ字形板の固定スクレーパ４２ａ、４２ｂをボルト等で駆動軸体カバー４１に固定するため、固定スクレーパ４２ａ、４２ｂが損傷した場合は取り替えることもできる。また、ボルトで固定するのでなく、溶接などで強固に固定してもよい。
【００３８】
各搬送用無端回動体はチェン部材で構成した搬送用チェン３８としたが、このチェン部材をベルト部材で構成して搬送用チェンとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【００３９】
【図１】本発明に係るコンバインを示す側面図である。
【図２】本発明に係るコンバインを示す平面図である。
【図３】本発明に係るコンバインのフィーダハウス内の後部を示す断面側面図である。
【図４】本発明に係るコンバインのフィーダハウス内の後部を示す断面平面図である。
【符号の説明】
【００４０】
１ 走行機体
２ 刈取部
３ 走行部
４ 機体フレーム
５ 脱穀部
６ 選別部
７ 運転部
８ 貯留部
９ 原動機部
１０ 穀粒搬出オーガ
１１ 扱胴
１２ 揺動選別体
１３ 第１唐箕
１４ 第２唐箕
１５ 一番コンベア
１６ 二番コンベア
１７ キャビン
１８ 操作コラム
１９ ハンドル
２０ 運転席
２１ エンジン
２２ 扱室
２５ フィーダハウス
２６ 搬出口部
２７ 搬入口部
２８ プラットフォーム
２９ 横送りオーガ
３０ 往復駆動型刈刃
３１ ディバイダー
３２ 昇降機構
３３ リール
３５ 搬送用コンベア
３６ 従動軸体
３７ 駆動軸体
３８ 搬送用チェン
３９ 搬送用スラット
４１ 駆動軸体カバー
４２ａ、４２ｂ 固定スクレーパ
４３ 移動スクレーパ
４３ａ、４３ｂ 両端部
５０ 開放部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
刈取部で刈り取られた穀稈を脱穀部に搬送するフィーダハウスを備えており、当該フィーダハウス内の後部に駆動軸体が軸支されていると共に前部に従動軸体が軸支されており、両軸体の間に巻回された左右一対の搬送用無端回動体と、当該両搬送用無端回動体間に搬送方向の間隔をあけて横架された多数の搬送用スラットとを備える搬送用コンベアがフィーダハウス内に設置されているコンバインにおいて、
前記駆動軸体を覆う駆動軸体カバーを、各搬送用無端回動体の車幅方向外側の位置に装着し、
当該駆動軸体カバーの外側に、突起を設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項２】
前記多数のスラットのうち少なくとも１つは、非搬送側に突出する移動スクレーパを備えており、
当該移動スクレーパは、各搬送用無端回動体よりも車幅方向外側に延在している、請求項１に記載のコンバイン。
【請求項３】
前記駆動軸体および従動軸体は、車幅方向に延在する状態で軸支されており、
前記突起は、前記駆動軸体の駆動軸線および従動軸体の従動軸線を含む仮想平面よりも上方であって、前記移動スクレーパと干渉しない位置に設置されている請求項２に記載のコンバイン。
【請求項４】
前記突起は、車幅方向に延在する板状の固定スクレーパであり、前記搬送用無端回動体側の端部位置は、前記駆動軸体カバーの搬送用無端回動体側の端部の位置と同じかそれよりも車幅方向外側である、請求項１から請求項３のいずれか一項に記載のコンバイン。
【請求項１】
刈取部で刈り取られた穀稈を脱穀部に搬送するフィーダハウスを備えており、当該フィーダハウス内の後部に駆動軸体が軸支されていると共に前部に従動軸体が軸支されており、両軸体の間に巻回された左右一対の搬送用無端回動体と、当該両搬送用無端回動体間に搬送方向の間隔をあけて横架された多数の搬送用スラットとを備える搬送用コンベアがフィーダハウス内に設置されているコンバインにおいて、
前記駆動軸体を覆う駆動軸体カバーを、各搬送用無端回動体の車幅方向外側の位置に装着し、
当該駆動軸体カバーの外側に、突起を設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項２】
前記多数のスラットのうち少なくとも１つは、非搬送側に突出する移動スクレーパを備えており、
当該移動スクレーパは、各搬送用無端回動体よりも車幅方向外側に延在している、請求項１に記載のコンバイン。
【請求項３】
前記駆動軸体および従動軸体は、車幅方向に延在する状態で軸支されており、
前記突起は、前記駆動軸体の駆動軸線および従動軸体の従動軸線を含む仮想平面よりも上方であって、前記移動スクレーパと干渉しない位置に設置されている請求項２に記載のコンバイン。
【請求項４】
前記突起は、車幅方向に延在する板状の固定スクレーパであり、前記搬送用無端回動体側の端部位置は、前記駆動軸体カバーの搬送用無端回動体側の端部の位置と同じかそれよりも車幅方向外側である、請求項１から請求項３のいずれか一項に記載のコンバイン。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２００８−１８２９０４（Ｐ２００８−１８２９０４Ａ）
【公開日】平成２０年８月１４日（２００８．８．１４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−１６８３３（Ｐ２００７−１６８３３）
【出願日】平成１９年１月２６日（２００７．１．２６）
【出願人】（０００００６７８１）ヤンマー株式会社 (3,810)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年８月１４日（２００８．８．１４）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年１月２６日（２００７．１．２６）
【出願人】（０００００６７８１）ヤンマー株式会社 (3,810)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]