説明

コンバイン

【課題】前照灯12と作業灯13とが点灯している状態で機体の走行状態を検出した場合に、作業灯13を点滅させて作業灯13が点灯したまま路上走行を行わないように、運転作業者に注意を促す。
【解決手段】穀稈を刈取る刈取装置(4)と、刈取り穀稈の供給を受けて脱穀する脱穀装置(5)と、該刈取装置(4)と脱穀装置(5)を始動及び停止操作する刈脱クラッチレバー(11)と、穀粒貯留タンク(7)へ貯留した穀粒の機外への排出を始動及び停止操作する排出クラッチレバー(10)と、該脱穀装置(5)部に備えた前照灯(12)及び作業灯(13)と、前記前照灯(12)と作業灯(13)とが点灯している状態で機体の走行状態を検出した場合に、前記作業灯(13)を点滅させる制御装置(9)を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特開2004−142558号公報に示されるように、車体前部に連結した取付部の枠体に、前照灯、及び側照灯を支持させて設け、該枠体に直接連結して支持させた作業者等の照明装置であり、走行、及び作業状態により、自動で点灯、点滅、消灯等の制御は行われない構成である。
【特許文献1】特開2004−142558号公報で示すように、コンバインに設ける照明装置は、車体前部に連結した取付部の枠体に、前照灯、及び側照灯を支持させて、該枠体に直接連結して設けた、該コンバインの該照明装置であるが、このコンバインが走行状態、及び作業状態等により、点灯、点滅、照灯等の制御が自動で行われない構成である。該側照灯のスイッチ手段による入り指令、及び該側照灯のスイッチ手段による入り指令があると、該側照灯が点灯する。又、該側照灯のスイッチ手段による指令があると共に、作業装置(刈取装置)が下降作業位置に下降されると、該側照灯が自動的に点灯されるように設けた構成である。
【特許文献2】特開2004−142558号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記コンバインの刈取装置で立毛穀稈を刈取り、この刈取り穀稈が脱穀装置へ供給されて、この脱穀装置内を挟持移送中に脱穀処理、及び選別処理等が行われる。
前記コンバインの車体前部に連結した取付部の枠体には、前照灯、及び側照灯(作業灯)を支持させて設け、該枠体に直接連結して設けた、該コンバインの該照明装置であるが、このコンバインが走行状態、及び作業状態等により、点灯、点滅、照灯等の制御が自動で行われない構成であり、このために、該コンバインを運転操作する作業者が、これらを行うと共に、走行操作等も同時に行う構成であり、運転操作する作業者が大変である。又、該側照灯(作業灯)を点灯状態のままで路上走行を行わないようにしようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述のような課題を解決するために、この発明は、次のような技術手段を講じる。
即ち、請求項1記載の発明は、穀稈を刈取る刈取装置(4)と、刈取り穀稈の供給を受けて脱穀する脱穀装置(5)と、該刈取装置(4)と脱穀装置(5)を始動及び停止操作する刈脱クラッチレバー(11)と、穀粒貯留タンク(7)へ貯留した穀粒の機外への排出を始動及び停止操作する排出クラッチレバー(10)と、該脱穀装置(5)部に備えた前照灯(12)及び作業灯(13)と、前記前照灯(12)と作業灯(13)とが点灯している状態で機体の走行状態を検出した場合に、前記作業灯(13)を点滅させる制御装置(9)を設けたことを特徴とするコンバインとしたものである。
【0005】
請求項2記載の発明は、前記刈脱クラッチレバー(11)の停止操作と排出クラッチレバー(10)の停止操作とが行われ、且つ、作業灯(13)と前照灯(12)とが点灯している状態で機体の走行状態が検出された場合に作業灯(13)を点滅させ、該作業灯(13)の点滅開始から所定時間経過後に該作業灯(13)を消灯させる制御装置(9)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインとしたものである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1記載の発明によると、前照灯12と作業灯13とが点灯している状態で機体の走行状態を検出した場合に、作業灯13を点滅させて作業灯13が点灯したまま路上走行を行わないように、運転作業者に注意を促すことができる。又、周囲の別の車両に対しても注意を促すことができる。
【0007】
請求項2記載の発明においては、上記請求項1記載の発明の効果を奏するものでありながら、作業灯13の点滅開始から所定時間経過後に該作業灯13を消灯させることによって、この作業灯13を手動操作によって消灯する必要がなく、操作を容易化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2の下側に走行装置3を設け、該走行車台2の前部に立毛穀稈を刈取りする刈取装置4を設け、該走行車台2の上側に刈取り穀稈の供給を受けて、挟持移送中に脱穀する脱穀装置5と、該脱穀装置5の右横側に脱穀済み穀粒の供給を受けて、一時貯留する穀粒貯留タンク7等とを載置すると共に、該穀粒貯留タンク7へ貯留した穀粒を機外へ排出、及び停止操作する排出クラッチレバー10と、該刈取装置4と、該脱穀装置5とを始動、及び停止操作する刈脱クラッチレバー11等とを操作装置8に設けている。
【0009】
前記脱穀装置5部、又は脱穀処理部6には、前照灯12、及び作業灯13等を設け、該前照灯12と該作業灯13とが点灯している状態で走行検出時には、該作業灯13を点滅させるべく制御する制御装置9を該操作装置8に内装して設けている。該前照灯12、及び該作業灯13等と、これらの点灯制御を主に図示して説明する。
【0010】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図1、及び図2で示すように、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ3aを張設した走行装置3を配設し、該走行車台2の上側面に脱穀装置5を載置している。該走行車台2の前方部の刈取装置4で立毛穀稈を刈り取りして、後方上部に移送し、該脱穀装置5のフィードチェン5aと、挟持杆5bとで引継いで挟持移送しながら脱穀する。脱穀済みで選別済み穀粒は、該脱穀装置5の右横側へ配設した穀粒貯留タンク7内へ供給され、一時貯留される。
【0011】
図1〜図4で示すように、コンバイン1の走行車台2の前部に設けた刈取装置4で刈取りした刈取り穀稈の供給を受けて、挟持移送中に脱穀する脱穀装置5と、脱穀済み穀粒の供給を受けて、一時貯留する穀粒貯留タンク7と、エンジン15等とを該走行車台2の上側面に載置して設けている。
【0012】
前記刈取装置4と、該脱穀装置5等とを始動、及び停止操作する刈脱クラッチレバー11と、該穀粒貯留タンク7へ貯留した穀粒を機外へ排出、及び排出停止操作する排出クラッチレバー10とを操作装置8へ回動自在に軸支して設けている。
【0013】
前記脱穀装置5部、又は脱穀処理部6には、前照灯12、及び作業灯13を設けている。該前照灯12と、該作業灯13とが点灯している状態であると、操作装置8に内装して設けた制御装置9で検出されると共に、コンバイン1が走行状態であり、該操作装置8の該制御装置9で走行が検出された状態であると、該作業灯13を点滅状態にすべく、該操作装置8の該制御装置9で図3で示すように、制御する構成である。又、詳細な制御のフローチャートは、図4で示す如くである。
【0014】
前記走行車台2の前部に刈取装置4を設けると共に、該走行車台2の上側面に脱穀装置5と、穀粒貯留タンク7と、エンジン15等とを載置して設け、又、該刈取装置4と、該脱穀装置5等とを始動、及び停止操作する刈脱クラッチレバー11と、該穀粒貯留タンク7へ貯留した穀粒を機外へ排出、及び排出停止操作する排出クラッチレバー10等とを該操作装置8に設けている。
【0015】
前記前照灯12と、前記作業灯13とが点灯している状態で、走行装置3の各走行クローラ3aが走行中で、該操作装置8の制御装置9が走行を検出中のときには、該制御装置9で該作業灯13を点滅させるように制御することにより、該作業灯13を点灯のままで路上走行を行わないように、運転作業者に注意を促すことができる。又、対向車両に対しても注意を促すことができる。
【0016】
前記操作装置8に設けた刈脱クラッチレバー11の「切」操作と、排出クラッチレバー10の「切」操作と、穀粒貯留タンク7内へ貯留した貯留穀粒を、機外へ排出する穀粒移送排出筒14で穀粒排出作業が行われていない状態のときには、作業灯13と、前照灯12とが点灯している状態で、走行を検出後に該作業灯13を点滅させるべく該操作装置8に内装して設けた制御装置9で出力制御すると共に、この出力制御後に所定時間の経過で、該作業灯13を消灯させるように、該制御装置9で制御する構成である。
【0017】
前記刈脱クラッチレバー11の「切」操作と、該排出クラッチレバー10の「切」操作と、穀粒貯留タンク7内へ貯留した貯留穀粒を、機外へ排出する穀粒移送排出筒(オーガ)14で穀粒排出作業が行われていない状態のときには、該作業灯13と、該前照灯12とが点灯している状態で、走行検出後に該作業灯13を点滅させるべく出力制御すると共に、所定時間経過で該作業灯13を消灯させるべく該操作装置8の該制御装置9で制御することにより、該作業灯13を点灯のままで路上走行を行わないように、運転作業者に注意を促すことができる。又、対向車両に対しても注意を促すことができる。
【0018】
前記作業灯13の点灯、及び消灯を、操作装置8に設けた「ON」−「OFF」方式の操作スイッチ8aを手動操作で点灯操作したときには、この操作を該操作装置8の制御装置9に記憶され、制御において点滅、又は消灯の各条件が発生したときであっても、連続点灯出力を継続する構成である。
【0019】
これにより、運転作業者の任意の操作を妨害しないようにすることができる。
前記作業灯13が自動点滅中には、該作業灯13を操作装置8に設けた該操作スイッチ8aを手動操作により、点灯操作を行ったときには、点滅を連続点灯に制御装置9により、変更制御する構成である。
【0020】
これにより、運転作業者が操作する任意の操作を妨害しないようにすることができる。
図3で示すようなブロック図と、図5、及び図6で示すような各フローチャート図のように、前記操作装置8に設けた該操作スイッチ8aの作業灯スイッチ16a、及び前照灯スイッチ16b等の「ON」−「OFF」の操作、又は照度センサ17が検出する検出値等が、該操作装置8の制御装置9への入力により、該制御装置9からの出力によって、前照灯12、又は作業灯13を点灯、消灯、記憶消去等の制御を行う構成である。
【0021】
これにより、運転作業者の任意操作を妨害しないようになった。
図3、及び図5で示すように、前記前照灯12、又は作業灯13のいずれか一方が点灯中で、走行検出の時に、点灯中の照明の消灯操作が、一定時間以上継続したことを検出時には、これら照明の消灯を制御装置9で制御する構成である。
【0022】
これにより、夜間走行中に誤操作による消灯を防止することができる。
図3、及び図5で示すように、前記前照灯12、及び該作業灯13の両方が点灯中で、走行検出の時に、両照明の消灯操作を検出しても、予め既定した一方の照明は、点灯を継続すべく制御装置9で制御出力を行う構成である。
【0023】
これにより、夜間走行中に誤操作による消灯を防止することができる。
図7〜図12で示すように、前記コンバイン1の刈取装置4には、多機能供給深さセンサ18を設けた構成である。
【0024】
前記多機能供給深さセンサ18は、複数(5個程度)の発光光源(LED)18aと、1個の位置検出素子(PSD)18bとからなり、穂先検出と、層厚検出とを行う構成である。
【0025】
又、前記多機能供給深さセンサ18の該発光光源(LED)18aの略真下方向の距離を、穂先位置検出とする構成である。更に、穀稈の並びと、該深センサ18の発光部と受光部との光軸を結ぶ直線が、略平行になるように取付けした構成である。
【0026】
これらにより、一個の前記多機能供給深さセンサ18により、穀稈の供給深さと、供給層厚とが検出できることにより、配策の簡易化、及びコスト低減を図ることができる。又、穂先の検出を略真下方向で行うことにより、層厚の影響を受けることが少なくなる。更に、発行部と受光部との光軸を結ぶ直線が、平行になるように取付けるため、測定する穀稈の穂先位置と、層厚が同じ穀稈で検出されることにより、安定した検出ができる。
【0027】
前記走行車台2の前方部には、図1、及び図2で示すように、立毛穀稈を分離するナローガイド19、及び分草体20と、立毛穀稈を引起す引起装置21と、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置22の各掻込装置22aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置23と、刈取りされた穀稈を挟持移送して脱穀装置5のフィードチェン5aと、挟持杆5bとへ受渡しする該穀稈掻込移送装置22の根元・穂先移送装置24a・24b等からなる刈取装置4を設けている。該刈取装置4は、油圧駆動による伸縮シリンダ25により、土壌面に対して昇降する。
【0028】
前記刈取装置4の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆26aの上端部に設ける支持パイプ杆26bを、走行車台2の上側面に設けた支持装置26cで回動自在に支持させている。伸縮シリンダ25を作動させると支持杆26aと共に、該刈取装置4が上下回動する。
【0029】
前記刈取装置4の穀稈掻込移送装置22によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送する穀稈に接触作用することにより、脱穀装置5への穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ4aを設けている。
【0030】
前記穀粒貯留タンク6側の前部には、図1、及び図2で示すように、コンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置8と、操縦席28とを設け、この操縦席28の下側にエンジン15を載置している。
【0031】
前記走行車台3の前端部に装架した走行用のミッションケース29内の伝動機構29aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ29bを設けている。
【0032】
前記穀粒貯留タンク7内へ貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク7の後側には、図1、及び図2で示すように、縦移送螺旋30aを内装した排出支持筒30を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒30の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋31aを伸縮自在に内装した排出オーガ31を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設している。
【0033】
図13は、従来の油圧無段変速装置(HST)の吐出圧力、及び吸入圧力と、時間との関係図であり、又、図14は、従来の該油圧無段変速装置(HST)のパワースペクトルと、周波数との関係図で従来の吸入圧の発生状態である。これらにより、良否を判定する油圧無段変速検査装置である。圧力情報に含まれる内部の機構部品の動きにより、発生する油圧情報を抽出する手段によって得られるデータの最大圧力、及び変動等の情報から従来の該油圧無段変速装置の良否判定を行う構成である。吸入側の圧力は、該油圧無段変速装置内の機構部品の動きに影響され、吸入側の変動が大きい等の問題があった。
【0034】
上述の問題を解決するために、圧力センサを設けた油圧無段変速検査装置とした構成である。これにより、図15で示すような、吐出圧力、及び吸入圧力と、時間との関係図である。又、図16で示すように、パワースペクトルと、周波数との関係による、吸入圧になる構成である。0〜500HZの圧力の発生状態を測定することにより、良否判定が可能である。発生圧に大きなピークがない構成である。
【0035】
前記油圧無段変速装置(HST)の良否の判定は、圧力を測定し、設定周波数帯の情報を抽出し、良否判定値を算出し(変動、及びピーク値等)、これらが設定値以下であれば良品と判定し、設定値以上であれば不良品であると判定する構成である。
【0036】
これにより、前記油圧無段変速装置の内部の機構部品の動きを、特定周波数帯域の圧力変動として抽出し、良否判定を行うことにより、精度の高い良否判定を行うことができる。
【0037】
前記コンバイン1の穀粒貯留タンク7には、この穀粒貯留タンク7に貯留した穀粒を機外へ排出する旋回自在な穀粒移送排出筒14の旋回を無線で制御する図17、及び図18で示すように、送信器27aと、受信器27bとを設けた構成である。
【0038】
前記送信器27aの表面板には、旋回用の左・右旋回スイッチ27c、27dを設けると共に、該送信器27aと、該受信器27bとの両者に各方位センサ27eを設けている。これら左・右旋回スイッチ27c、27d、及び方位センサ27eは、制御装置(CPU)9へ入力され、この入力により、この制御装置9で該穀粒移送排出筒14が旋回制御される構成である。
【0039】
前記送信器27aからの操作信号と、該送信器27aの向いている方位を合わせて送信する構成として、コンバイン1の操作装置8に取付けた方位センサ27eの出力から、該送信器27aがどちらに向けられて、操作されているか検出されることにより、該穀粒移送排出筒14を運転作業者が思う方向に操作できる構成である。
【0040】
これにより、前記受信器27bと、該送信器27aとの両者に設けた該方位センサ27eによって、該送信器27aの該コンバイン1に対する向きが検出できるので、該左・右旋回スイッチ27c、27dに応じて、該穀粒移送排出筒14の操作ができることにより、誤操作することが少なくなる。
【0041】
図19〜図21で示すように、前記コンバイン1の穀粒貯留タンク7には、回動自在に穀粒移送排出筒14を設け、この穀粒移送排出筒14の回動移動操作は、送信器27aの操作を受信器27bで受けて、これらに設けた各方位センサ27eから制御装置9へ入力され、この制御装置9で発信機32を介して発せられる電波により、該穀粒移送排出筒14が図21、及び図22で示すように制御される構成である。
【0042】
これにより、前記送信器27aと吐、受信器27bとに設けた各方位センサ27eによって、該送信器27aの該コンバイン1に対する向きが検出できることにより、操作用スイッチ27fに応じて、該穀粒移送排出筒14が操作できることにより、誤動作の減少を図ることができる。
【0043】
図23、及び図24で示すように、前記操作装置8には、該コンバイン1の走行方向を修正する方向修正ダイヤルスイッチ33を設けると共に、方向制御レバー34を設け、これら方向修正ダイヤルスイッチ33と、方向制御レバー34との操作は、該操作装置8の制御装置9へ入力され、この入力により、油圧バルブ35で走行用のミッションケース29に内装した各プッシュシリンダ29cで各サイドクラッチ29dが作動され、左右両側の走行車軸29eを回転駆動、又は回転停止させる構成である。
【0044】
前記操作装置8に設けた刈脱クラッチレバー11が「ON」状態で、該方向制御レバー34が非操作時に、図25で示す車体水平シリンダ36、36のストロールの差が一定以上になると、該方向修正ダイヤルスイッチ33を回した側に、回した量に応じて、サイドクラッチ29dを「切」るようにし、走行車軸29eの回転を停止させて、直進性の向上を図った構成である。
【0045】
これにより、通常は足を伸ばした側は、地盤が悪く、足を伸ばした側に前記コンバイン1が曲がろうとする。又、畝走行では、畝に落ちる方向に曲がろうとすることにより、方向制御操作が忙しくなる。これを解消するために、運転作業者の選択操作で、自動にてサイドクラッチ29dを切ることにより、直進性が確保でき、操作性を向上させることができる。
【0046】
前記走行車台2を装備した該コンバイン1において、図24、及び図25で示すように、該走行車台2を水平作動中に、足を伸ばしている側と反対側の該サイドクラッチ29dを、一定間隔で切ることにより、直線性の向上を図ると共に、方向制御回路を設けた構成である。
【0047】
又、左右両側の前記車体水平シリンダ36のストローク差をポテンション36aで検出して、制御装置9へ入力され、この入力値が一定差以上の検出により、ストロークの少側のサイドクラッチ29dを一定間隔で「切」操作する。更に、方向制御の優先回路を設け、方向制御操作中は、作動しない構成としている。
【0048】
これにより、足を伸ばした側は地盤が悪く、足を伸ばした側に前記走行装置3が曲がろうとすることにより、方向制御が忙しくなる。これを解消するために、自動にて反対側のサイドクラッチ29dを「切」ることにより、直進性が確保でき、操作性を向上させることができる。又、緊急時や、曲りが大きいときは、手動を優先として、修正可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】コンバインの前側の全体正面図
【図2】コンバインの左側の全体側面図
【図3】ブロック回路図
【図4】フローチャート
【図5】フローチャート
【図6】フローチャート
【図7】多機能供給深さセンサの取付部側面図
【図8】多機能供給深さセンサの作用図
【図9】多機能供給深さセンサの取付構成図
【図10】多機能供給深さセンサの距離測定図
【図11】多機能供給深さセンサの出力状態図
【図12】多機能供給深さセンサの平均出力特性図
【図13】多機能供給深さセンサの従来の吐出圧力、及び吸込圧力図
【図14】多機能供給深さセンサの従来の吸込圧力図
【図15】多機能供給深さセンサの吐出圧力、及び吸込圧力図
【図16】多機能供給深さセンサの吸込圧力図
【図17】送信器の平面図
【図18】受信器の作用図
【図19】コンバインと送信器の関係図
【図20】受信器の構成図
【図21】フローチャート
【図22】送信器の作用図
【図23】システム説明図
【図24】ミッションケースの正断面図
【図25】システム説明図
【符号の説明】
【0050】
4 刈取装置
5 脱穀装置
6 脱穀処理部
7 穀粒貯留タンク
9 制御装置
10 排出クラッチレバー
11 刈脱クラッチレバー
12 前照灯
13 作業灯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
穀稈を刈取る刈取装置(4)と、刈取り穀稈の供給を受けて脱穀する脱穀装置(5)と、該刈取装置(4)と脱穀装置(5)を始動及び停止操作する刈脱クラッチレバー(11)と、穀粒貯留タンク(7)へ貯留した穀粒の機外への排出を始動及び停止操作する排出クラッチレバー(10)と、該脱穀装置(5)部に備えた前照灯(12)及び作業灯(13)と、前記前照灯(12)と作業灯(13)とが点灯している状態で機体の走行状態を検出した場合に、前記作業灯(13)を点滅させる制御装置(9)を設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記刈脱クラッチレバー(11)の停止操作と排出クラッチレバー(10)の停止操作とが行われ、且つ、作業灯(13)と前照灯(12)とが点灯している状態で機体の走行状態が検出された場合に作業灯(13)を点滅させ、該作業灯(13)の点滅開始から所定時間経過後に該作業灯(13)を消灯させる制御装置(9)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2009−55824(P2009−55824A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−225290(P2007−225290)
【出願日】平成19年8月31日(2007.8.31)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】